JP2020203707A - ラベル貼付装置及びラベル回収装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラベルの貼付を効率的に行うことが可能なラベル貼付装置及び回収装置を提供する。【解決手段】一方の面に粘着剤が付されたラベルを他方の面側から吸着して保持する吸着部と、前記吸着部の吸着面上での前記ラベルの吸着位置を検出する第1の検出部と、前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記吸着面上の所定の範囲に含まれる場合、前記吸着部を被着体に相対的に近づけて、前記吸着部が保持する前記ラベルを前記被着体に貼付する貼付部と、前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記所定の範囲から逸脱する場合、前記吸着部から前記ラベルを回収する機構部を前記吸着部の下方に位置付け、回収した前記ラベルを前記吸着部に再度吸着させることで前記ラベルの吸着位置を調整する調整部と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、ラベル貼付装置及びラベル回収装置に関する。
従来、物品の流通又は製造・販売に係る分野では、荷札や値札等のラベルを物品に貼付するラベル貼付装置が使用されている。かかるラベル貼付装置として、台紙から剥離されたラベルを吸着体で吸着保持し、当該ラベルを被着体となる物品に貼付する装置が存在している。
ところで、上述したラベル貼付装置では、吸着体上でのラベルの吸着位置が所定の範囲から逸脱すると、物品上の意図しない位置にラベルが貼付されることになる。そのため、ラベル貼付装置のオペレータは、所定の範囲から逸脱したラベル(以下、不良ラベル)が発生するとラベル貼付装置を停止し、不良ラベルを取り除くための作業を行っている。
しかしながら、上述の構成では、不良ラベルが発生する度にオペレータが対応することになるため非効率的である。また、回収された不良ラベルは破棄されることになるため、コスト上の観点からも非効率的である。
本発明が解決しようとする課題は、ラベルの貼付を効率的に行うことが可能なラベル貼付装置及び回収装置を提供することである。
実施形態のラベル貼付装置は、吸着部と、第1の検出部と、貼付部と、調整部とを備える。吸着部は、一方の面に粘着剤が付されたラベルを他方の面側から吸着して保持する。第1の検出部は、前記吸着部の吸着面上での前記ラベルの吸着位置を検出する。貼付部は、前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記吸着面上の所定の範囲に含まれる場合、前記吸着部を被着体に相対的に近づけて、前記吸着部が保持する前記ラベルを前記被着体に貼付する。調整部は、前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記所定の範囲から逸脱する場合、前記吸着部から前記ラベルを回収する機構部を前記吸着部の下方に位置付け、回収した前記ラベルを前記吸着部に再度吸着させることで前記ラベルの吸着位置を調整する。
図1は、実施形態に係るラベル貼付装置の構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係る吸着部の吸着面を模式的に示す図である。 図3は、実施形態に係るアーム及び吸着部の断面を模式的に示す図である。 図4は、実施形態の吸着面に設置された第2センサとラベルの吸着位置との関係を示す図である。 図5は、実施形態に係るラベル貼付装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係るラベル貼付装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図7は、実施形態の位置調整部が行う不良ラベルの回収動作と位置調整動作とを説明するための図である。 図8は、実施形態のラベル貼付装置が実行するラベル貼付処理の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、ラベル貼付装置及び回収装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態に係るラベル貼付装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、ラベル貼付装置1は、ラベル供給機構10と、ラベル貼付機構20と、ラベル回収機構30とを備える。
ラベル供給機構10は、一方の面に粘着剤が貼付されたラベルLをラベル貼付機構20に供給するための機構を備える。具体的には、ラベル供給機構10は、機構部として、ラベル供給軸11と、第1剥離部材12と、台紙巻取軸13と、テンションローラ14と、第1センサ15とを有する。
ラベル供給軸11は、ロール状のラベル用紙LDを回転自在に支持する。ラベル用紙LDは、剥離紙である長尺状の台紙Dと、台紙D上に所定間隔で貼付されたラベルLとで構成される。ラベルLは、台紙Dに接する一方の面(裏面)に粘着剤が付されたシール用紙等である。なお、ラベルLの他方の面(表面)には、伝票番号や商品名等の文字列が予め印刷されているものとする。
ラベル供給軸11から供給されるラベル用紙LDは、矢印P1の方向に搬送されることで第1剥離部材12に到達する。第1剥離部材12は、断面が鋭角の先端部12aを有し、搬送中のラベル用紙LDを鋭角的に屈曲させることで、ラベル用紙LDからラベルLを剥離する。ラベル用紙LDから剥離されたラベルLは、第1剥離部材12の位置から、ラベル貼付機構20へと送り出される。
台紙巻取軸13は、後述する巻取駆動部16(図5参照)によって回転駆動され、ラベル用紙LDを矢印P1方向に搬送する。また、台紙巻取軸13は、ラベルLが剥離されたラベル用紙LD(台紙D)を巻き取る。
テンションローラ14は、第1剥離部材12と台紙巻取軸13との間に設けられる。テンションローラ14は、矢印P2方向に可動(移動)することで、ラベル用紙LD(台紙D)に所定の張力を付与する。
第1センサ15は、例えば透過型又は反射型のフォトセンサであり、ラベルLの搬送方向(矢印P1の方向)において第1剥離部材12の上流側に設けられる。第1センサ15は、矢印P1の方向に搬送されるラベルLを検出する。
ラベル貼付機構20は、ラベル供給機構10から供給されたラベルLを、被着体となる物品Oに貼付するための機構を備える。具体的には、ラベル貼付機構20は、機構部として、シリンダ21と、アーム22と、吸着部23とを有する。
シリンダ21は、円柱状の形状を有し、その内部は中空となっている。アーム22は、シリンダ21の内部に設けられ、シリンダ21内を上下方向(矢印P3方向)に移動可能に構成されている。アーム22は、後述するアーム移動部25(図5参照)により、例えば空気圧を利用することで、シリンダ21内を上下方向に移動する。
アーム22の下方側先端部には、吸着部23が設けられている。吸着部23は、アーム22の移動に伴い上下方向に移動する。なお、吸着部23は、ラベルLの貼付に際し、第1剥離部材12のZ軸方向の高さに応じた位置、つまりラベル供給機構10から供給されるラベルLを吸着可能な位置(以下、ホームポジションという)に位置付けられる。
吸着部23は、後述する空気圧発生部26(図5参照)によって印加される負圧により、ラベル供給機構10から供給されるラベルLを吸着面23aで吸着して保持する。また、吸着部23は、アーム22の下降により吸着部23と物品Oとの離間距離が所定値に達すると、負圧の印加がオフ、又は正圧の印加によりエアを吐出することで、物品OにラベルLを貼付させる。
物品Oは、例えば、箱状の荷物や商品等であり、ベルトコンベア等の搬送装置2によって図中Y方向に搬送される。ラベル貼付装置1(ラベル貼付機構20)では、物品Oが吸着部23の下方を通過するタイミングにあわせてラベルLの貼付を行う。
ここで、図2及び図3を参照して、吸着部23の構成の一例について説明する。図2は、吸着部23の吸着面23aを模式的に示す図である。また、図3は、アーム22及び吸着部23の断面を模式的に示す図である。
吸着部23は、中空状に形成された中空部231を有している。また、吸着部23に繋がるアーム22の内部には、後述の空気圧発生部26に繋がるエアの流路221が、吸着部23の中空部231に連通するよう形成されている。
吸着部23の吸着面23aは、例えば矩形状に形成され、ラベルLよりも大きなサイズを有する。吸着面23aには、中空部231に連通する孔232が全域に亘って設けられている。孔232は、吸着部23内にラベルLが吸い込まれてしまうことを防ぐため、ラベルLよりも小さいサイズ、より具体的には、ラベルLの短手方向の長さよりも小さい径で形成される。
また、吸着面23aには、第2センサ24が設けられている。第2センサ24は、第1の検出部の一例であり、例えば反射型のフォトセンサによって実現される。第2センサ24は、一又は複数個設けられ、吸着面23aでのラベルLの吸着位置を検出する。
なお、図2では、第2センサ24を4つ設けた例を示しているが、第2センサ24の設置位置や個数は特に問わないものとする。但し、第2センサ24は、ラベルLの吸着位置が、吸着面23a上での正常な吸着位置の範囲を示すエリアAL内か否かを判別可能な位置に設置することが好ましい。ここで、正常な吸着位置とは、ラベルLを物品Oに貼付した場合に、物品O上の所望のエリアにラベルLを貼付することが可能な、吸着面23aでの吸着位置を意味する。図2では、吸着面23a上でのラベルLの吸着位置がエリアAL内か否かを判別するため、第2センサ24をエリアALの周縁等に設けた例を示している。
図4は、吸着面23aに設置された第2センサ24とラベルLの吸着位置との関係を示す図である。なお、図4では、吸着部23に吸着保持されたラベルLを吸着面23a側から見た状態を示している。
例えば、図4(a)に示すように、エリアAL内の位置でラベルLが吸着保持されている場合、全ての第2センサ24がラベルLの存在を検出する。この場合、ラベルLは、正常な吸着位置で保持されているため、そのままアーム22を下降させることで物品O上の意図した位置にラベルLを貼付することができる。
一方、図4(b)、(c)に示すように、エリアALから逸脱した位置でラベルLが吸着保持されている場合、一部の第2センサ24でラベルLの存在が検出されないことになる。この場合、ラベルLは、正常な吸着位置からずれた吸着位置で保持されているため、そのままアーム22を下降させると、物品O上の意図しない位置にラベルLが貼付される可能性がある。以下では、エリアALから逸脱した位置で吸着保持されているラベルLを「不良ラベルL’」とも表記する。
図1に戻り、ラベル回収機構30は、上述した不良ラベルL’がラベル貼付機構20で検出された場合に、その不良ラベルL’を吸着部23から回収し、吸着部23に再度吸着保持させるための機構を備える。具体的には、ラベル回収機構30は、機構部として、搬送ベルト31と、駆動ローラ32と、可動ローラ33と、テンションローラ34と、第2剥離部材35と、第3センサ36とを有する。
搬送ベルト31は、帯状のベルトの両端部が接続された無端状の搬送ベルトであり、可動ローラ33、駆動ローラ32及びテンションローラ34に懸架される。搬送ベルト31の外周面(表面)には、剥離性を向上させるための加工が施されている。加工の種別は特に問わず、種々の加工方法を用いることができる。例えば、不良ラベルL’との接触面積を少なくするため、搬送ベルト31の表面に、ディンプル加工又はエンボス加工を施してもよい。搬送ベルト31の表面に、搬送方向に沿って溝加工を施してもよい。また、搬送ベルト31の全面に、ラベルLのサイズよりも小さい孔を設けてもよい。また、離型性の更なる向上のため、搬送ベルト31の表面にテフロン加工(フッ素樹脂加工)(登録商標)等を施してもよい。
駆動ローラ32は、後述するローラ駆動部37(図5参照)によって回転駆動され、搬送ベルト31を駆動する。具体的には、駆動ローラ32が回転駆動されると、駆動ローラ32の回転に伴って搬送ベルト31が回転する。なお、搬送ベルト31の回転方向(搬送方向)は、時計周り及び反時計回りの両方向であってもよいし、反時計回りの一方向であってもよい。
可動ローラ33は、後述するローラ移動部38(図5参照)の制御の下、矢印P4方向に可動(移動)することが可能となっている。テンションローラ34は、可動ローラ33の可動に伴い、矢印P5方向等に可動(移動)することで、搬送ベルト31が弛むことがないよう搬送ベルト31に所定の張力を作用させる。なお、駆動ローラ32及び可動ローラ33のZ軸方向の高さは、第1剥離部材12と略同等に設定されているものとする。また、可動ローラ33は、ラベル供給機構10や物品Oと接触することなく、ホームポジションにある吸着部23の下方に移動することが可能であるものとする。
上述した構成において、ラベル貼付機構20で不良ラベルL’が検出されると、ラベル回収機構30は、可動ローラ33をラベル貼付機構20(吸着部23)の方向に移動させることで、搬送ベルト31を吸着部23の下方まで延出させる。また、ラベル回収機構30は、搬送ベルト31により吸着部23から不良ラベルL’が回収されると、可動ローラ33をラベル貼付機構20(吸着部23)から離れる方向に移動させることで、搬送ベルト31を吸着部23の下方から退避させる。
第2剥離部材35は、可動ローラ33と一体的に設けられており、可動ローラ33の回転中心で回動することが可能となっている。第2剥離部材35は、第1剥離部材12と同様、断面が鋭角の先端部35aを有する。第2剥離部材35の先端部35aは、通常時、搬送ベルト31と接触しない位置に退避されており、回収した不良ラベルL’を吸着部23に送り出す際に、先端部35aが吸着部23に向けて回動及び固定される。
第3センサ36は、第2の検出部の一例であり、例えば反射型又は透過型のフォトセンサによって実現される。第3センサ36は、可動ローラ33と一体的に設けられており、搬送ベルト31によって搬送される不良ラベルL’を検出する。
次に、上述したラベル貼付装置1の制御に係る構成について説明する。図5は、ラベル貼付装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図5に示すように、ラベル貼付装置1は、制御部101を備えている。制御部101は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のコンピュータ構成を有する。
制御部101には、バスや入出力コントローラ等を介して、操作部102、表示部103、記憶部104等が接続される。
操作部102は、ラベル貼付装置1を操作するための入力装置である。表示部103は、液晶ディスプレイ等の表示装置である。表示部103は、制御部101の制御の下、各種の情報を表示する。記憶部104は、HDD(Hard Disc Drive)やフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置で構成される。記憶部104は、制御部101(プロセッサ)が実行する各種のプログラムや各種の設定情報を記憶する。
また、制御部101には、バスや入出力コントローラ等を介して、ラベル供給機構10、ラベル貼付機構20及びラベル回収機構30が接続される。
ラベル供給機構10は、上述した第1センサ15等の他、台紙巻取軸13を回転駆動させるための巻取駆動部16等を有する。ラベル貼付機構20は、上述した第2センサ24等の他、アーム22(吸着部23)を上下方向(図1の矢印P3方向)に移動させるためのアーム移動部25、アーム22の流路221を通じて吸着部23の中空部231内に負圧又は正圧を生じさせるための空気圧発生部26等を有する。ラベル回収機構30は、上述した第3センサ36等の他、駆動ローラ32を回転駆動させるためのローラ駆動部37、可動ローラ33及びテンションローラ34を可動させるためのローラ移動部38、第2剥離部材35を回動させるための剥離部材回動部39等を有する。
ラベル供給機構10、ラベル貼付機構20及びラベル回収機構30は、制御部101の制御の下、各種の動作を行う。
図6は、ラベル貼付装置1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、ラベル貼付装置1は、供給制御部111と、吸着制御部112と、不良ラベル検出部113と、貼付制御部114と、位置調整部115とを機能的構成として備える。これらの機能的構成は、制御部101のプロセッサと記憶部104のプログラムとの協働により実現されるソフトウェア構成であってもよい。また、これらの機能部は、制御部101が備えるASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用プロセッサで実現されるハードウェア構成であってもよい。
供給制御部111は、巻取駆動部16を制御し、台紙巻取軸13を回転駆動させることで、第1剥離部材12によって剥離されたラベルLをラベル貼付機構20に供給する。なお、供給制御部111は、ラベル貼付機構20の貼付動作や、搬送装置2によって搬送される物品Oの到達タイミングに応じて、ラベルLの供給タイミングを制御してもよい。
吸着制御部112は、ラベルLの供給タイミングにあわせて、空気圧発生部26に負圧を発生させることで、ラベル供給機構10から供給されたラベルLを吸着部23の吸着面23aに吸着させる。具体的には、吸着制御部112は、第1センサ15の検出結果に基づいて、空気圧発生部26に負圧を発生させるタイミングを制御する。なお、ラベルL(及び不良ラベルL’)を吸着する際の吸着部23の高さは、ホームポジションに位置付けられるものとする。
不良ラベル検出部113は、第2センサ24の検出結果に基づき、エリアALの範囲から逸脱したラベルL(不良ラベルL’)を検出する。具体的には、不良ラベル検出部113は、吸着部23(吸着面23a)に吸着されたラベルLの吸着位置が、エリアALの範囲内にあるか否かを判定する。
より詳細には、不良ラベル検出部113は、第2センサ24の全てでラベルLが検出された場合、ラベルLの吸着位置がエリアAL内にあるため、吸着位置が正常と判定することで、不良ラベルL’を非検出とする。一方、不良ラベル検出部113は、第2センサ24の一部でラベルLが検出されない場合、ラベルLはエリアALから逸脱した位置で吸着保持されているため、不良ラベルL’を検出したと判定する。
貼付制御部114は、ラベル貼付機構20と協働することで貼付部の一例として機能する。貼付制御部114は、不良ラベル検出部113で不良ラベルが検出されないと判定された場合、アーム移動部25及び空気圧発生部26を制御することで、吸着部23が吸着保持するラベルLを物品Oに貼付する。具体的には、貼付制御部114は、アーム移動部25を制御し、吸着部23(吸着面23a)と物品Oとの離間距離が所定値に達するまでアーム22を下方に移動させる。次いで、貼付制御部114は、空気圧発生部26の空気圧を負圧から正圧に切り替えてラベルLを吐出させることで、不良ラベルL’を物品O上に貼付させる。そして、貼付制御部114は、ラベルLの貼付が完了すると、空気圧発生部26の空気圧をオフとし、アーム移動部25を制御することで吸着部23をホームポジションに戻す。
なお、本実施形態では、正圧の印加により吸着部23からラベルLを吐出させる形態としたが、負圧をオフとすることで、ラベルLを物品O上に自由落下させてもよい。その際、ラベルLを貼付する際の吸着部23の高さは、物品Oの高さに応じて予め定められているとするが、物品Oの高さを検出するセンサ装置を別途設け、当該センサ装置のセンシング結果に基づいて吸着部23の高さを決定する構成としてもよい。また、吸着部23は、吸着しているラベルLを物品Oに直接押し付けることで貼りつけてもよい。
一方、不良ラベル検出部113で不良ラベルL’が検出された場合、位置調整部115は、供給制御部111及び貼付制御部114の動作を抑制することで、ラベルL(不良ラベルL’)の貼付動作と、新たなラベルLの供給動作とを停止させる。そして、位置調整部115は、空気圧発生部26、ローラ駆動部37、ローラ移動部38及び剥離部材回動部39等を制御することで、不良ラベルL’の回収と吸着位置を調整するための動作をラベル貼付装置1に実行させる。ここで、位置調整部115は、ラベル貼付装置1が備える各機構と協働することで調整部の一例として機能する。なお、搬送装置2を制御可能な構成の場合には、位置調整部115は、不良ラベルL’の回収及び吸着位置の調整を行う間、搬送装置2の搬送動作を一時停止させてもよい。
以下、図7を参照して、位置調整部115の動作例について説明する。図7は、位置調整部115が行う不良ラベルL’の回収動作と位置調整動作とを説明するための図である。なお、図7において、吸着部23は、ホームポジションにあるものとする。
まず、位置調整部115は、不良ラベル検出部113で不良ラベルL’が検出されない待機状態の間、駆動ローラ32を停止させ、可動ローラ33を吸着部23から離れた位置に付けることで、搬送ベルト31を図7(a)に示す状態とする。つまり、位置調整部115は、待機状態の間、ラベル貼付機構20の貼付動作の妨げとならない位置に搬送ベルト31を退避させる。
図7(a)の状態において、不良ラベルL’が検出されると、位置調整部115は、可動ローラ33を吸着部23の下方まで移動することで、図7(b)に示すように、搬送ベルト31を吸着部23の下方まで延出させる。これにより、搬送ベルト31は、吸着部23の下方に位置付けられる。
また、位置調整部115は、搬送ベルト31を図7(b)の状態とすると、空気圧発生部26の空気圧を負圧から正圧に切り替えてラベルLを吐出させることで、不良ラベルL’を搬送ベルト31上に貼付させる。これにより、不良ラベルL’は、吸着部23から搬送ベルト31上に回収される。なお、本実施形態では、正圧の印加により吸着部23からラベルLを吐出させる形態としたが、負圧をオフとすることで、ラベルLを搬送ベルト31上に自由落下させてもよい。
位置調整部115は、ラベルLの回収が完了すると、可動ローラ33を吸着部23の下方から移動することで、図7(c)に示すように、搬送ベルト31を吸着部23の下方から退避させる。次いで、位置調整部115は、第2剥離部材35を回動し、その先端部35aを吸着部23に向けて固定する。ここで、は、第2剥離部材35は、当該第2剥離部材35上を通過する搬送ベルト31が、吸着部23の吸着面23aと略平行となる角度で固定される。
位置調整部115は、第2剥離部材35の回動が完了すると、駆動ローラ32を駆動することで、搬送ベルト31上に貼付された不良ラベルL’を矢印P6の方向に搬送させる。これにより、不良ラベルL’は、第2剥離部材35の位置において搬送ベルト31から剥離され、ラベル貼付機構20へと送り出される。
また、位置調整部115は、第3センサ36の検出結果に基づき、不良ラベルL’の送出タイミングにあわせて空気圧発生部26に負圧を発生させることで、吸着部23が吸着を開始するタイミングを制御する。これにより、吸着部23は、搬送ベルト31から送り出された不良ラベルL’を吸着して保持する。なお、空気圧発生部26の制御は、吸着制御部112と協働で行う形態としてもよい。
このように、位置調整部115は、不良ラベルL’が検出されると、搬送ベルト31を吸着部23の下方に位置付けて回収し、回収した不良ラベルL’を吸着部23に再度吸着させることで不良ラベルL’の吸着位置を調整する。
吸着面23aに再度吸着された不良ラベルL’は、第2センサ24によりその貼付位置が検出される、そして、不良ラベル検出部113で正常と判定された場合、貼付制御部114の制御により不良ラベルL’はラベルLとして物品Oに貼付されることになる。
なお、不良ラベル検出部113の判定で不良ラベルL’と再度判定された場合には、位置調整部115は、上述の動作を再度実行することで、吸着位置を再調整する構成としてもよいし、その不良ラベルL’を再利用不可として搬送ベルト31上で保持する構成としてもよい。後者の場合、例えば、位置調整部115は、搬送ベルト31の一部の領域を保持用領域として確保し、当該保持用領域に再利用不可の不良ラベルL’が並べて又は重ねて貼付されるよう制御することが好ましい。また、再調整を試行する回数の上限値を予め設定しておき、上限値に達した場合には、その不良ラベルL’を再利用不可として搬送ベルト31上に保持する構成としてもよい。また、上限値に達した場合には、不良ラベルL’を除去させるようにメール送信、LED点灯、ブザー音等によりオペレータに報知する構成としてもよい。
次に、図8を参照して、上述したラベル貼付装置1の動作について説明する。図8は、ラベル貼付装置1が実行するラベル貼付処理の一例を示すフローチャートである。なお、本処理の前提として、吸着部23はホームポジションにあるものとする。
まず、供給制御部111は、台紙巻取軸13を制御することで、ラベル供給機構10からラベル貼付機構20にラベルLを供給させる(ステップS11)。
吸着制御部112は、ラベルLの供給(送出)タイミングにあわせて吸着部23に負圧を印加することで、ラベル貼付機構20から供給されたラベルLを、吸着部23に吸着保持させる(ステップS12)。次いで、不良ラベル検出部113は、第2センサ24のセンシング結果に基づいて、不良ラベルL’を検出したか否かを判定する(ステップS13)。
ステップS13で不良ラベルL’が検出されないと判定された場合(ステップS13;No)、貼付制御部114は、吸着部23を移動(下降)し(ステップS14)、吸着部23に正圧を印加することで、ラベルLを物品O上に吐出(貼付)させる(ステップS14)。そして、貼付制御部114は、吸着部23の空気圧をオフとし、吸着部23をホームポジションまで移動(上昇)させた後(ステップS16)、ステップS11に処理を戻す。
一方、ステップS13で不良ラベルL’が検出された場合(ステップS13;Yes)、位置調整部115は、可動ローラ33を吸着部23の下方まで移動することで、搬送ベルト31を吸着部23の下方に位置付ける(ステップS17)。次いで、位置調整部115は、吸着部23に正圧を印加することで、ラベルLを搬送ベルト31上に吐出(貼付)させる(ステップS18)。
続いて、位置調整部115は、可動ローラ33を吸着部23の手前まで移動することで、吸着部23の下方から搬送ベルト31を退避させる(ステップS19)。次いで、位置調整部115は、第2剥離部材35を回動し、先端部35aを吸着部23に向けて固定すると(ステップS20)、駆動ローラ32を駆動し搬送ベルト31上の不良ラベルL’を搬送させることで、第2剥離部材35の位置から吸着部23に送出させ(ステップS21)、ステップS12に処理を戻す。
ステップS12では、吸着制御部112(又は位置調整部115)が、不良ラベルL’の送出タイミングにあわせて吸着部23に負圧を印加することで、吸着部23に不良ラベルL’を吸着保持し、ステップS13の処理に移行する。
以上のように、ラベル貼付装置1では、吸着部23でのラベルLの吸着位置がエリアALから逸脱している場合に、吸着部23からラベルL(不良ラベルL’)を回収する搬送ベルト31を吸着部23の下方に位置付け、回収した不良ラベルL’を吸着部23に再度吸着させることで吸着位置を調整する。これにより、ラベル貼付装置1は、不良ラベルL’が検出された場合であっても、不良ラベルL’を自動で回収し、回収した不良ラベルL’を再利用することができるため、ラベルLの貼付を効率的に行うことができる。
また、再調整の試行する回数の上限を設定し、複数回の再調整を行うことでより不良ラベルL’を再利用しやすくなる。さらに、上限の回数まで再調整を繰り返しても適切な位置に吸着されたくない不良ラベルL’のみをオペレータに除去させることができるため作業の効率的にすることができる。
また、ラベル貼付装置1によれば、例えば、連番の伝票番号等が付されたラベルLを順番に貼付するような場合であっても、ラベルL(不良ラベルL’)を破棄することなく連番順にラベルLを物品Oに貼付することができるため、欠番を発生させることなく、ラベルLの貼付を効率的に行うことができる。
なお、上述した実施形態は、ラベル貼付装置1が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
[変形例1]
上述の実施形態では、ラベル貼付装置1の動作を制御部101によって統括的に制御する形態を説明したが、これに限らず、ラベル供給機構10、ラベル貼付機構20及びラベル回収機構30の各々が、制御部(プロセッサ)等のコンピュータ構成を備える形態としてもよい。
この場合、例えば、上述した供給制御部111は、ラベル供給機構10が備える制御部により、ソフトウェア構成又はハードウェア構成として実現されてもよい。また、吸着制御部112、貼付制御部114は、ラベル貼付機構20が備える制御部により、ソフトウェア構成又はハードウェア構成として実現されてもよい。また、不良ラベル検出部113及び位置調整部115は、ラベル回収機構30が備える制御部により、ソフトウェア構成又はハードウェア構成として実現されてもよい。但し、各機構で実現される機能構成部の区分は上記の例に限らないものとする。
また、ラベル供給機構10、ラベル貼付機構20及びラベル回収機構30の各々が、コンピュータ構成を個別に備える場合、これら機構の各々を独立した装置として定義してもよい。この場合、ラベル貼付装置1は、ラベル供給機構10、ラベル貼付機構20及びラベル回収機構30の協働により実現されるシステム(ラベル貼付システム)として定義することができる。例えば、ラベル貼付機構20をラベル貼付装置とする場合、ラベル回収機構30をラベル貼付装置に搭載可能なラベル回収装置として定義することができる。
また、物品Oを搬送装置2で搬送する構成の場合、搬送装置2を含めてラベル貼付装置1又はラベル貼付システムとしてもよい。更に、ラベルLの表面に文字やイラストを印刷する印刷装置を含める場合、当該印刷装置を含めてラベル貼付装置1又はラベル貼付システムとしてもよい。
[変形例2]
上述の実施形態では、不良ラベルL’を回収する際に、可動ローラ33の移動により吸着部23の下方に搬送ベルト31を位置付ける形態を説明したが、不良ラベルL’の回収に係る機構部はこれに限定されないものとする。
一例として、図7(a)に示したラベル回収機構30(搬送ベルト31、駆動ローラ32、可動ローラ33、テンションローラ34、第2剥離部材35、第3センサ36)の全体を、吸着部23の下方に移動可能な構成としてもよい。この場合、可動ローラ33は、駆動ローラ32と同様の固定のローラとし、ラベル回収機構30全体で移動する構成としてもよい。
また、他の例として、図7(c)に示したラベル回収機構30(搬送ベルト31、駆動ローラ32、可動ローラ33、テンションローラ34、第2剥離部材35、第3センサ36)の全体を、吸着部23の下に移動可能な構成としてもよい。この場合、可動ローラ33は、駆動ローラ32と同様の固定のローラとし、ラベル回収機構30全体で移動する構成としてもよい。また、テンションローラ34を除去する構成としてもよい。また、第2剥離部材35は、図7(c)の状態で固定してもよい。
[変形例3]
上述の実施形態では、吸着部23を物品Oに向けて移動(下降)することで、吸着部23を物品Oに相対的に近づける構成としたが、この構成に限らないものとする。例えば、物品Oを吸着部23に向けて移動(上昇)させることで、吸着部23を物品Oに相対的に近づける構成としてもよい。
[変形例4]
上述の実施形態では、吸着部23から回収した不良ラベルL’を、吸着部23に直ちに再吸着(再利用)させる構成としたが、再利用行うタイミングはこれに限らないものとする。
例えば、位置調整部115は、吸着部23で発生した不良ラベルL’を搬送ベルト31上に回収し、回収した不良ラベルL’を搬送ベルト31上に並べて保持するよう制御してもよい。この場合、位置調整部115は、不良ラベルL’の回収後、供給制御部111を動作させることで、ラベル供給機構10から新たに供給されるラベルLを用いて、ラベル貼付機構20に貼付動作を実行させる。そして、位置調整部115は、例えば、回収した不良ラベルL’が所定の枚数に達すると、供給制御部111の動作を抑制し、搬送ベルト31から順次送出するラベル(不良ラベルL’)を用いて、ラベル貼付機構20に貼付動作を実行させる。
これにより、本変形例に係るラベル貼付装置1では、回収したラベルL(不良ラベルL’)を任意のタイミングで再利用することができるため、ラベルLの貼付に係る処理効率を向上させることができる。
なお、上述のラベル貼付装置1で実行されるプログラムは、ラベル貼付装置1が備える記憶媒体(記憶部104)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、ラベル貼付装置1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、ラベル貼付装置1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ラベル貼付装置、10…ラベル供給機構、11…ラベル供給軸、12…第1剥離部材、13…ラベル巻取軸、14…テンションローラ、15…第1センサ、16…巻取駆動部、20…ラベル貼付機構、21…シリンダ、22…アーム、23…吸着部、24…第2センサ、25…アーム駆動部、26…空気圧発生部、30…ラベル回収機構、31…搬送ベルト、32…駆動ローラ、33…可動ローラ、34…テンションローラ、35…第2剥離部材、36…第3センサ、37…ローラ駆動部、38…ローラ可動部、39…剥離部材回動部、111…供給制御部、112…吸着制御部、113…不良ラベル検出部、114…貼付制御部、115…位置調整部、L…ラベル、O…物品
特開2005−22658号公報

Claims (6)

  1. 一方の面に粘着剤が付されたラベルを他方の面側から吸着して保持する吸着部と、
    前記吸着部の吸着面上での前記ラベルの吸着位置を検出する第1の検出部と、
    前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記吸着面上の所定の範囲に含まれる場合、前記吸着部を被着体に相対的に近づけて、前記吸着部が保持する前記ラベルを前記被着体に貼付する貼付部と、
    前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記所定の範囲から逸脱する場合、前記吸着部から前記ラベルを回収する機構部を前記吸着部の下方に位置付け、回収した前記ラベルを前記吸着部に再度吸着させることで前記ラベルの吸着位置を調整する調整部と、
    を備えるラベル貼付装置。
  2. 前記機構部は、前記吸着部の下方に延出可能に構成された無端状の搬送ベルトと、前記搬送ベルトを駆動する駆動ローラと、前記搬送ベルトを鋭角的に屈曲させることで当該記搬送ベルトに貼付された前記ラベルを剥離する剥離部とを有し、
    前記調整部は、前記吸着部が保持する前記ラベルを前記吸着部の下方に延出した前記搬送ベルトに貼付させて回収した後、前記搬送ベルトを駆動することで前記ラベルを搬送し、前記剥離部によって前記搬送ベルトから剥離された前記ラベルを前記吸着部に再度吸着させる請求項1に記載のラベル貼付装置。
  3. 前記機構部は、前記駆動ローラとともに前記搬送ベルトを懸架し前記吸着部の下方に移動可能な可動ローラと、前記搬送ベルトに所定の張力を付与するテンションローラとを有し、
    前記調整部は、前記テンションローラが付与する張力を維持しながら前記可動ローラを前記吸着部の下方に移動させることで、前記搬送ベルトを前記吸着部の下方に延出する請求項2に記載のラベル貼付装置。
  4. 前記調整部は、前記吸着部による吸着を停止、又は前記吸着部からエアを吐出させることで、前記吸着部が保持する前記ラベルを前記搬送ベルトに貼付させる請求項2又は3に記載のラベル貼付装置。
  5. 前記機構部は、前記搬送ベルトによって搬送される前記ラベルの位置を検出する第2の検出部を更に備え、
    前記調整部は、前記第2の検出部の検出結果に基づいて、前記吸着部が吸着を開始するタイミングを制御する請求項2〜4の何れか一項に記載のラベル貼付装置。
  6. 一方の面に粘着剤が付されたラベルを他方の面側から吸着して保持する吸着部を具備し、前記吸着部を被着体に相対的に近づけて前記被着体に前記ラベルを貼付するラベル貼付装置に搭載されるラベル回収装置であって、
    前記吸着部の吸着面上での前記ラベルの吸着位置を検出する第1の検出部と、
    前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記吸着面上の所定の範囲に含まれる場合、前記被着体に対する前記ラベルの貼付動作を前記ラベル貼付装置に実行させ、前記第1の検出部で検出された吸着位置が前記所定の範囲から逸脱する場合、前記吸着部から前記ラベルを回収する機構部を前記吸着部の下方に位置付け、回収した前記ラベルを前記吸着部に再度吸着させることで前記ラベルの吸着位置を調整する調整部と、
    を備えるラベル回収装置。
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