JP2020199785A - サンルーフ装置 - Google Patents

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晃司 松岡
Koji Matsuoka
晃司 松岡
裕之 野田
Hiroyuki Noda
裕之 野田
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Abstract

【課題】可動パネルを構成する部品点数を低減できるサンルーフ装置を提供する。【解決手段】可動パネルは、透光パネルと、透光パネルを支持するパネルフレーム52と、パネルフレーム52から車両下方に延びる係合部53と、を有する。シェードパネルは、可動パネルが開作動するときの係合部53の移動領域であって且つ係合部53よりも可動パネルの開方向に位置する領域に配置される受け部を有する。係合部53は、パネルフレーム52よりも弾性率が低く、係合部53の弾性変形を利用してパネルフレーム52に取り付けられる。【選択図】図4

Description

本発明は、サンルーフ装置に関する。
特許文献1には、ルーフ開口部を開閉する可動パネルと、ルーフ開口部における透光量を調整するシェードパネルと、ルーフ開口部の車両幅方向における両縁において、車両前後方向に延びるガイドレールと、可動パネルを支持する支持ブラケットと、支持ブラケットに係合した状態でガイドレールに沿って移動する摺動部材と、を備えるサンルーフ装置が記載されている。
可動パネルは、支持ブラケットから車両幅方向における内方に延びる取付ブラケットと、取付ブラケットから車両下方に延びる係合部材と、を有する。一方、シェードパネルは、シェードパネルの前端部から車両上方に延びる被係合部材を有する。
そして、サンルーフ装置は、摺動部材をガイドレールに沿って車両後方に移動させることで、可動パネルを開作動させる。可動パネルの開作動時には、可動パネルの係合部材がシェードパネルの被係合部材を押す。こうして、サンルーフ装置は、可動パネルの開作動に連動してシェードパネルを開作動させる。
特開2013−241099号公報
ところが、上記のようなサンルーフ装置において、係合部材は、取付ブラケットに対しねじにより締結される。このため、上記のようなサンルーフ装置は、可動パネルを構成する部品点数が多くなりやすい。本発明の目的は、可動パネルを構成する部品点数を低減できるサンルーフ装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、車両前後方向に移動することで、車両のルーフに形成される開口部を開閉する可動パネルと、前記車両前後方向に移動することで、前記開口部から前記車両の室内に入る光量を調整するシェードパネルと、前記可動パネルを開閉作動させる駆動部と、を備え、前記可動パネルは、パネル本体と、前記パネル本体を支持するパネルフレームと、前記パネルフレームから車両下方に延びる係合部と、を有し、前記シェードパネルは、前記可動パネルが開作動するときの前記係合部の移動領域であって且つ前記係合部よりも前記可動パネルの開方向に位置する領域に配置される受け部を有し、前記係合部は、前記パネルフレームよりも弾性率が低く、前記係合部の弾性変形を利用して前記パネルフレームに取り付けられる。
上記構成のサンルーフ装置は、可動パネルの開作動時に可動パネルの係合部がシェードパネルの受け部を押すため、可動パネルの開作動に連動させてシェードパネルを開作動させる。また、係合部は、係合部の弾性変形を利用して、パネルフレームに取り付けられる。このため、サンルーフ装置は、係合部をパネルフレームに固定するためのねじなどの構成が不要なため、可動パネルを構成する部品点数を低減できる。
上記サンルーフ装置において、前記パネルフレームは、車両下方に突出する突出片を有し、前記係合部は、前記突出片が圧入される被覆部を有することが好ましい。
上記構成によれば、可動パネルの開作動時において、突出片が圧入された被覆部がシェードパネルの受け部を押す。このため、サンルーフ装置は、係合部だけでシェードパネルの受け部を押す場合に比較して、受け部からの反力による係合部の変形量を抑制できる。
上記サンルーフ装置において、前記突出片の長手方向と直交する断面形状は、車両幅方向を短手方向とし、前記車両前後方向を長手方向とする矩形状をなすことが好ましい。
可動パネルの開作動時において、突出片と係合部とが受け部を車両前後方向に押す場合、突出片には、受け部からの反力に基づく曲げモーメントが作用する。この点、上記構成の突出片は、車両幅方向における長さが車両前後方向における長さよりも長い比較例の突出片と比較して、受け部からの反力に基づく曲げモーメントに対する断面係数が大きくなりやすい。こうして、サンルーフ装置は、突出片の強度を高めることができる。
上記サンルーフ装置において、前記パネルフレームは、金属材料からなり、前記パネルフレームには、貫通孔が貫通形成され、前記突出片は、前記貫通孔の開口縁から前記車両下方に延びることが好ましい。
上記構成によれば、パネルフレームにおいて、切り曲げ加工により突出片を形成できる。
上記サンルーフ装置において、前記係合部は、前記貫通孔に挿入される挿入部を有し、前記挿入部は、前記貫通孔の開口縁に係止する係止爪を有することが好ましい。
上記構成によれば、係合部は、被覆部と係止爪とでパネルフレームに取り付けられる。このため、サンルーフ装置は、パネルフレームから係合部が容易に取り外れないようにできる。
上記サンルーフ装置は、可動パネルを構成する部品点数を低減できる。
一実施形態に係るサンルーフ装置を備える車両の概略構成を示す平面図。 図1の2−2線矢視断面図。 上記サンルーフ装置の可動パネルの分解斜視図。 上記可動パネルのパネルフレームと係合部との車両上方からの分解斜視図。 上記可動パネルのパネルフレームと係合部との車両下方からの分解斜視図。 上記可動パネルのパネルフレームと係合部との平面図。 図6の7−7線矢視断面図。 図6の8−8線矢視断面図。 図6の9−9線矢視断面図。 上記サンルーフ装置のシェードパネルの斜視図。 図10の拡大図。 上記サンルーフ装置の作用を説明する断面図。 上記サンルーフ装置の作用を説明する断面図。
以下、サンルーフ装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両10は、ルーフ21に開口部22が形成される車体20と、開口部22を開閉するサンルーフ装置30と、を備える。
開口部22は、車両上下方向における平面視において略矩形状をなす。開口部22は、一般的に、車両幅方向を長手方向とし車両前後方向を短手方向とする。
図1に示すように、サンルーフ装置30は、開口部22の周囲を囲うベースフレーム40と、開口部22を開閉する可動パネル50と、開口部22から車両室内に入る光量を調整するシェードパネル60と、可動パネル50を駆動する駆動部70と、を備える。
図1に示すように、ベースフレーム40は、開口部22の車両幅方向における両縁で車両前後方向に延びる一対のガイドレール41と、一対のガイドレール41の前端部同士を車両幅方向に連結するフロントハウジング42と、を有する。
図2に示すように、ガイドレール41には、駆動部70の構成部品が収容される第1収容空間411と、シェードパネル60の車両幅方向における端部が収容される第2収容空間412と、が形成される。第1収容空間411及び第2収容空間412は、ガイドレール41の長手方向に延びる空間である。第1収容空間411は、車両上方に開放され、第2収容空間412は、車両幅方向における内方に開放される。
なお、本実施形態において、ガイドレール41は、車体20のルーフ21の形状に沿うように湾曲している。車両前後方向に延びるガイドレール41には、こうした湾曲する態様で車両前後方向に延びるガイドレール41が含まれるものとする。
図3に示すように、可動パネル50は、「パネル本体」の一例としての透光パネル51と、透光パネル51を支持するパネルフレーム52と、パネルフレーム52に取り付けられる一対の係合部53と、透光パネル51とパネルフレーム52とを接合する接合層54と、可動パネル50の外縁部分を構成するウェザーストリップ55と、を有する。
透光パネル51は、車両上下方向における平面視において、開口部22と同様の略矩形状をなす。透光パネル51は、ガラス又は樹脂などの透明材料からなる。接合層54は、例えば、金型内に配置した透光パネル51とパネルフレーム52との間に流し込んだ液状樹脂を硬化させることにより形成される。一例として、接合層54は、リム成形により成形される。ウェザーストリップ55は、ゴム又は樹脂などのエラストマーからなる。ウェザーストリップ55は、接合層54の端部を縁取るように接合層54に取り付けられる。ウェザーストリップ55は、可動パネル50が閉位置に位置するときに、車体20と透光パネル51との隙間を埋める。
続いて、図3〜図9を参照して、可動パネル50のパネルフレーム52と係合部53とについて詳しく説明する。
パネルフレーム52は、例えば、アルミニウム合金などの金属板をプレス加工することで形成される。図3に示すように、パネルフレーム52は、車両幅方向に延びるフロントフレーム521と、フロントフレーム521の車両幅方向における両端部から車両後方に延びる一対のサイドフレーム522と、一対のサイドフレーム522の後端部同士を連結するリアフレーム523と、を有する。すなわち、パネルフレーム52は、車両上下方向における平面視において、矩形枠状をなす。
フロントフレーム521には、フロントフレーム521の長手方向に亘って車両下方に凹む凹溝524が形成される。図4及び図5に示すように、凹溝524の長手方向における第1端には、フロントフレーム521の厚さ方向に貫通孔525が貫通形成される。貫通孔525は、車両上下方向における平面視において、車両幅方向を長手方向とし、車両前後方向を短手方向とする略矩形状をなす。
また、フロントフレーム521は、貫通孔525の車両幅方向における内縁から車両下方に延びる突出片526を有する。突出片526の長手方向と直交する断面形状は、車両幅方向を短手方向とし車両前後方向を長手方向とする略矩形状をなす。貫通孔525と突出片526とは、フロントフレーム521に切り曲げ加工を行うことで同時に形成される。なお、図示を省略するものの、凹溝524の長手方向における第2端にも貫通孔525と突出片526とが形成される。
図4及び図5に示すように、係合部53は、略矩形板状をなす基部531と、基部531から車両上方に延びる挿入部532と、挿入部532を囲うように基部531から車両上方に延びる挟持部533と、基部531から車両下方に延びる被覆部534と、を有する。なお、係合部53は、ゴム又は樹脂などのエラストマーからなる一体物である。この点で、係合部53の弾性率は、パネルフレーム52の弾性率よりも低い。
挿入部532は、平面視において略C字状をなす。挿入部532は、パネルフレーム52の貫通孔525に挿入される際のかえしとなる係止爪535を有する。挟持部533は、挿入部532と同様に平面視において略C字状をなす。挟持部533の高さは、挿入部532の高さに比較して低い。被覆部534は、底面視における外形形状が長円形状をなす柱体である。被覆部534には、長手方向に挿入孔536が形成される。本実施形態では、挿入孔536は被覆部534を貫通しないように形成されるが、挿入孔536は被覆部534を貫通するように形成してもよい。挿入孔536の長手方向と直交する断面形状は、可動パネル50のフロントフレーム521の突出片526の長手方向と直交する断面形状よりも一回り小さい。
そして、図4〜図6に示すように、係合部53は、パネルフレーム52のフロントフレーム521に取り付けられる。詳しくは、フロントフレーム521の突出片526が係合部53の挿入孔536に圧入され、係合部53の挿入部532がフロントフレーム521の貫通孔525に挿入される。フロントフレーム521の突出片526が係合部53の挿入孔536に圧入される際には、係合部53の挿入孔536が押し広げられるように被覆部534が弾性変形する。また、係合部53の挿入部532がフロントフレーム521の貫通孔525に挿入される場合には、係合部53の挿入部532が貫通孔525を通過する際に弾性変形する。こうして、係合部53は、自身の弾性変形を利用して、パネルフレーム52のフロントフレーム521に取り付けられる。なお、図示を省略するものの、凹溝524の長手方向における第2端に形成される貫通孔525と突出片526とに対しても、係合部53が取り付けられる。
図7及び図8に示すように、係合部53がフロントフレーム521に取り付けられる状態では、係止爪535がフロントフレーム521の貫通孔525の開口縁に係止する。このため、係合部53に対して、係合部53の取り付け方向と逆方向に荷重が作用しても、係合部53がフロントフレーム521から脱落しにくくなる。図7及び図8に示すように、係合部53がフロントフレーム521に取り付けられる状態では、挿入部532と挟持部533とがフロントフレーム521の貫通孔525の開口縁をフロントフレーム521の厚さ方向に挟む。このため、フロントフレーム521に対する係合部53の姿勢が安定しやすくなる。
図7及び図9に示すように、係合部53がフロントフレーム521に取り付けられる状態では、被覆部534の弾性変形量に応じた復元力がフロントフレーム521の突出片526に作用する。このため、フロントフレーム521の突出片526から被覆部534が抜ける方向に移動しようとすると、被覆部534の復元力と被覆部534及び突出片526の間の摩擦係数とに応じた摩擦力が突出片526と被覆部534との間に作用する。つまり、被覆部534がフロントフレーム521の突出片526から抜けにくくなる。
なお、フロントフレーム521に対する突出片526の取り付けは、作業者が行うこともできるし、産業用ロボットなどが行うこともできる。フロントフレーム521に対する突出片526の取り付けは、可動パネル50とフロントフレーム521と接合層54とが一体化された後に行われることが好ましい。
図2に示すように、可動パネル50は、駆動部70の構成部品を介して、ガイドレール41に支持される。そして、可動パネル50は、駆動部70により、前端部に対して後端部が昇降するチルト作動したり、車両前後方向に移動するスライド作動したりする。
チルト作動は、可動パネル50の前端部に対して後端部が上昇するチルトアップ作動と、可動パネル50の前端部に対して後端部が下降するチルトダウン作動と、を含む。スライド作動は、可動パネル50が車両後方に移動することで可動パネル50が開口部22を次第に開放するスライド開作動と、可動パネル50が車両前方に移動することで可動パネル50が開口部22を次第に閉塞するスライド閉作動と、を含む。
こうして、可動パネル50は、チルト作動及びスライド作動により、開口部22を閉じる「閉位置」及び開口部22を開く「開位置」の間を移動する。また、こうした点で、本実施形態のサンルーフ装置30は、いわゆるアウタースライド式のサンルーフ装置である。
図10に示すように、シェードパネル60は、遮光性を有する遮光パネル61と、遮光パネル61の前端部に設けられる取手62と、遮光パネル61の車両幅方向に対をなすように取り付けられるフロントシュー63及びリアシュー64と、を有する。
遮光パネル61は、例えば、表皮層、裏皮層、ガラス繊維層、発泡ウレタン層及び接着フィルム層などの材質の異なる複数のシートを含む積層体をプレスすることで形成される。遮光パネル61は、略矩形板状をなす。取手62は、ユーザがシェードパネル60を開閉させる際に、ユーザに操作される部位である。
フロントシュー63及びリアシュー64は、遮光パネル61の車両幅方向における両端に対をなすように取り付けられる。フロントシュー63は、遮光パネル61の前端寄りの位置に取り付けられ、リアシュー64は、遮光パネル61の後端寄りの位置に取り付けられる。フロントシュー63及びリアシュー64は、例えば、比較的硬質の樹脂材料により形成される。
図10及び図11に示すように、フロントシュー63は、遮光パネル61の短手方向に延びる摺動部631と、遮光パネル61の厚さ方向に延びる受け部632と、受け部632を補強する補強壁633と、を有する。摺動部631は、遮光パネル61の車両幅方向における端部の前寄り部分に固定される。一方、図10に示すように、リアシュー64は、遮光パネル61の短手方向に延びる摺動部641を有する。摺動部641は、遮光パネル61の車両幅方向における端部の後ろ寄り部分に固定される。
図2に示すように、シェードパネル60は、フロントシュー63の摺動部631及びリアシュー64の摺動部641がガイドレール41の第2収容空間412に配置される。そして、シェードパネル60は、フロントシュー63の摺動部631及びリアシュー64の摺動部641がガイドレール41と摺動することにより、ガイドレール41の長手方向、すなわち、車両前後方向に移動する。そして、シェードパネル60が車両後方に移動することで開作動すると、開口部22を介して車両室内に入る光量が多くなる。一方、シェードパネル60が車両前方に移動することで閉作動すると、開口部22を介して車両室内に入る光量が少なくなる。
なお、シェードパネル60がガイドレール41に支持される状態では、フロントシュー63の受け部632は、可動パネル50が開作動するときの係合部53の移動領域であって且つ係合部53よりも可動パネル50の開方向に位置する領域に配置される。つまり、サンルーフ装置30において、可動パネル50の係合部53とシェードパネル60の受け部632とは、車両前後方向に対向する。
図1に示すように、駆動部70は、可動パネル50の車両幅方向における両端部に固定される一対の支持ブラケット71と、ガイドレール41に沿って移動することで一対の支持ブラケット71を駆動する一対の駆動シュー72と、を備える。また、駆動部70は、フロントハウジング42に配置されるモータ73と、モータ73の動力を一対の駆動シュー72に伝達する一対のケーブル74と、を備える。
可動パネル50が閉位置に位置する状態から駆動シュー72が車両後方に移動する場合、すなわち、駆動シュー72がその移動範囲において最も車両前方に位置する状態から車両後方に移動する場合、最初に支持ブラケット71の後端部が前端部に対して上昇する。続いて、駆動シュー72が車両後方にさらに移動すると、支持ブラケット71の後端部が前端部に対して上昇したまま、支持ブラケット71が車両後方に移動する。こうして、駆動部70は、駆動シュー72を車両後方に移動させることにより、可動パネル50をチルトアップ作動させた後にスライド開作動させる。
可動パネル50が開位置に位置する状態から駆動シュー72が車両前方に移動する場合、すなわち、駆動シュー72がその移動範囲において最も車両後方に位置する状態から車両前方に移動する場合、最初に支持ブラケット71の後端部が前端部に対して上昇したまま、支持ブラケット71が車両前方に移動する。続いて、駆動シュー72が車両後方にさらに移動すると、支持ブラケット71の後端部が前端部に対して下降する。こうして、駆動部70は、駆動シュー72を車両前方に移動させることにより、可動パネル50をスライド閉作動させた後にチルトダウン作動させる。
本実施形態の作用について説明する。
詳しくは、図12及び図13を参照して、可動パネル50の開作動時のシェードパネル60の動作について説明する。
図12に示すように、可動パネル50が閉位置に位置する状況下では、車両前後方向において、可動パネル50の係合部53とシェードパネル60の受け部632との間に隙間が設けられる。そして、可動パネル50が閉位置から開作動し始めると、車両後方に移動する可動パネル50の係合部53がシェードパネル60の受け部632に接触する。図13に示すように、可動パネル50がさらに開作動すると、可動パネル50の係合部53がシェードパネル60の受け部632を車両後方に押すことで、シェードパネル60が可動パネル50とともに車両後方に移動する。こうして、サンルーフ装置30は、可動パネル50の開作動に連動させて、シェードパネル60を開作動させる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)サンルーフ装置30は、係合部53の弾性変形を利用して、係合部53をパネルフレーム52に取り付けることができる。このため、サンルーフ装置30は、係合部53をパネルフレーム52に固定するためのねじなどの構成が不要な点で、可動パネル50を構成する部品点数を低減できる。また、サンルーフ装置30は、パネルフレーム52に対する係合部53の取り付けが容易な点で、サンルーフ装置30の製造工程を簡略化できる。
(2)パネルフレーム52は、車両下方に突出する突出片526を有し、係合部53は、突出片526が圧入される被覆部534を有する。このため、可動パネル50の開作動時において、突出片526が圧入された被覆部534がシェードパネル60の受け部632を押す。このため、サンルーフ装置30は、係合部53だけでシェードパネル60の受け部632を押す場合に比較して、受け部632からの反力により係合部53が大きく変形することを抑制できる。
(3)可動パネル50の開作動時において、突出片526と係合部53とが受け部632を車両後方に押す場合、突出片526と係合部53とには、受け部632からの反力に基づく曲げモーメントが作用する。この点、突出片526は車両前後方向における長さが車両幅方向における長さよりも長く、受け部632からの反力に基づく曲げモーメントに対する断面係数が大きくなる。例えば、突出片526の車両幅方向における長さが車両前後方向における長さよりも短い場合よりも、上記断面係数が大きくなる。こうして、サンルーフ装置30は、パネルフレーム52の強度を高めることができる。
(4)パネルフレーム52において、突出片526は、貫通孔525の開口縁から車両下方に延びる。つまり、パネルフレーム52において、切り曲げ加工により貫通孔525と突出片526とを同時に形成できる。
(5)係合部53は、貫通孔525に挿入される挿入部532を有し、挿入部532は、貫通孔525の開口縁に係止する係止爪535を有する。このため、係合部53は、被覆部534と係止爪535とでパネルフレーム52に取り付けられる。このため、サンルーフ装置30は、パネルフレーム52から係合部53が容易に取り外れないようにできる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・サンルーフ装置30は、開位置に位置する可動パネル50がルーフ21と車室との間に収まる、いわゆるインナースライド式のサンルーフ装置としてもよい。
・係合部53のパネルフレーム52に対する取り付け位置は、フロントフレーム521でなくてもよい。例えば、係合部53のパネルフレーム52に対する取り付け位置は、サイドフレーム522でもよい。この場合、係合部53は、駆動部70の構成部品を避けつつ、シェードパネル60の受け部632を押すことのできる位置まで延びることが好ましい。
・係合部53の形状は適宜に変更可能であり、パネルフレーム52における係合部53の取り付け位置の形状は適宜に変更可能である。例えば、係合部53から挿入部532を省略するとともに、フロントフレーム521から貫通孔525を省略してもよい。同様に、係合部53から被覆部534を省略するとともに、フロントフレーム521から係合片を省略してもよい。
・また、係合部53のフロントフレーム521に対する取り付け方向は、車両幅方向としてもよいし、車両前後方向としてもよい。可動パネル50の開作動時において、係合部53に作用する受け部632からの反力の作用する方向を係合部53の取り付け方向とすれば、可動パネル50とシェードパネル60との開作動時に、係合部53がフロントフレーム521から取り外れにくくなる。
・係合部53の数は適宜に変更可能である。係合部53は、パネルフレーム52のフロントフレーム521の長手方向における中央部に1つだけ設けてもよいし、フロントフレーム521の長手方向に3以上設けてもよい。この場合、シェードパネル60の前端部に受け部632が設けられることが好ましい。
・パネルフレーム52の材質は、係合部53よりも弾性率の高い樹脂材料などで形成してもよい。
・サンルーフ装置30は、可動パネル50の開方向が車両前方となるように構成することも可能である。
10…車両、20…車体、21…ルーフ、22…開口部、30…サンルーフ装置、40…ベースフレーム、41…ガイドレール、411…第1収容空間、412…第2収容空間、42…フロントハウジング、50…可動パネル、51…透光パネル(パネル本体の一例)、52…パネルフレーム、521…フロントフレーム、522…サイドフレーム、523…リアフレーム、524…凹溝、525…貫通孔、526…突出片、53…係合部、531…基部、532…挿入部、533…挟持部、534…被覆部、535…係止爪、536…挿入孔、54…接合層、55…ウェザーストリップ、60…シェードパネル、61…遮光パネル、62…取手、63…フロントシュー、631…摺動部、632…受け部、633…補強壁、64…リアシュー、641…摺動部70…駆動部、71…支持ブラケット、72…駆動シュー、73…モータ、74…ケーブル。

Claims (5)

  1. 車両前後方向に移動することで、車両のルーフに形成される開口部を開閉する可動パネルと、
    前記車両前後方向に移動することで、前記開口部から前記車両の室内に入る光量を調整するシェードパネルと、
    前記可動パネルを開閉作動させる駆動部と、を備え、
    前記可動パネルは、パネル本体と、前記パネル本体を支持するパネルフレームと、前記パネルフレームから車両下方に延びる係合部と、を有し、
    前記シェードパネルは、前記可動パネルが開作動するときの前記係合部の移動領域であって且つ前記係合部よりも前記可動パネルの開方向に位置する領域に配置される受け部を有し、
    前記係合部は、前記パネルフレームよりも弾性率が低く、前記係合部の弾性変形を利用して前記パネルフレームに取り付けられる
    サンルーフ装置。
  2. 前記パネルフレームは、車両下方に突出する突出片を有し、
    前記係合部は、前記突出片が圧入される被覆部を有する
    請求項1に記載のサンルーフ装置。
  3. 前記突出片の長手方向と直交する断面形状は、車両幅方向を短手方向とし、前記車両前後方向を長手方向とする矩形状をなす
    請求項2に記載のサンルーフ装置。
  4. 前記パネルフレームは、金属材料からなり、
    前記パネルフレームには、貫通孔が貫通形成され、
    前記突出片は、前記貫通孔の開口縁から前記車両下方に延びる
    請求項3に記載のサンルーフ装置。
  5. 前記係合部は、前記貫通孔に挿入される挿入部を有し、
    前記挿入部は、前記貫通孔の開口縁に係止する係止爪を有する
    請求項4に記載のサンルーフ装置。
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