JP2020192054A - 炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】取手の取り付け構成をコンパクトにした炊飯器を提供する。【解決手段】本体筐体111と、前記本体筐体111の左右両側面に回動可能に取り付けられる取手112とを備え、前記本体筐体111の左右両側面の各々に穴部Cp,Cpが形成され、前記穴部Cp,Cpの内周面に凸部111x,111xが形成され、前記取手112の左右の基部112L,112Rの各々は前記穴部Cp,Cpに挿入され、前記取手112の左右の基部112L,112Rの各々の外周面に前記凸部111x,111xを挟む凹部112c,112cが形成される、炊飯器100が提供される。【選択図】図6

Description

本発明は、炊飯器の技術に関する。
たとえば炊飯器の従来技術として、特開2010−259610号公報(特許文献1)には、「内鍋を炊飯器本体に支持する上枠に、上枠と対向する上枠立ち壁を、上枠の外側とボディの内側の間に設け、ボディに設けられたハンドル挿入用の穴と連通するハンドル取付け用の穴を有する側壁を上枠立ち壁の外側とボディの内側の間に設け、側壁には、側壁から上枠の内鍋側に連なる補強リブを有し、側壁と補強リブと上枠立ち壁とで開口部を下方に有する箱形状で上枠のハンドル取付け部を形成し、ボディには上枠のハンドル取付け部の開口部の下方に開口部を塞ぐようにリブを配したので内鍋外面から放出される熱を炊飯器本体内部に留めることができ、内鍋全体の温度分布を均一することができるので、優れた保温性能と省エネルギー効果を発揮する炊飯器を実現できる。」ということが開示されている。
特開2010−259610号公報
本発明の目的は、取手の取り付け構成をコンパクトにした炊飯器を提供することにある。
本発明の一局面においては、本体筐体と、前記本体筐体の左右両側面に回動可能に取り付けられる取手とを備え、前記本体筐体の左右両側面の各々に穴部が形成され、前記穴部の内周面に凸部が形成され、前記取手の左右の基部の各々は前記穴部に挿入され、前記取手の左右の基部の各々の外周面に前記凸部を挟む凹部が形成される、炊飯器が提供される。
上記の構成によれば、取手の取り付け構成をコンパクトにした炊飯器が提供される。
好ましくは、前記凹部は、前記取手の左右の基部の各々の外周面の一部にだけ形成され、前記凹部の面が前記凸部に当接することによって前記取手の回動が規制される。
上記の構成によれば、取手の回動が記載される。
好ましくは、前記取手の左右の一方の基部の径が、前記取手の左右の他方の基部の径よりも大きく、前記本体筐体の左右の一方の穴の径が、前記本体筐体の左右の他方の穴の径よりも大きく、前記取手の左右の一方の基部の径が、前記本体筐体の左右の他方の穴の径よりも大きい。
上記の構成によれば、取手の左右を間違えて取り付ける可能性を低減することができる。
好ましくは、前記取手の左右の一方の基部の前記凹部よりも先の長さが、前記取手の左右の他方の基部の前記凹部よりも先の長さよりも大きく、前記本体筐体の左右の一方の穴の前記凸部よりも奥の深さが、前記本体筐体の左右の他方の穴の前記凸部よりも奥の深さよりも大きく、前記取手の左右の一方の基部の前記凹部よりも先の長さが、前記本体筐体の左右の他方の穴の前記凸部よりも奥の深さよりも大きい。
上記の構成によれば、取手の左右を間違えて取り付ける可能性を低減することができる。
好ましくは、前記穴部の少なくとも一部および前記凸部が、前記炊飯器の本体筐体を構成する保護枠または板金に設けられる。
上記の構成によれば、取手を強固に取り付けられる。
好ましくは、前記凹部の側面と前記凸部の側面とが常に当接するように構成され、両者の摩擦力が前記取手の回動の制動力となる。
上記の構成によれば、取手がゆっくりと倒れるようになる。
本実施の形態に係る炊飯器の正面図である。 本実施の形態に係る炊飯器の平面図である。 図1のI−I断面図である。 本実施の形態に係る炊飯器を図3のII−II線で右半分だけを切断した部分断面図である。 本実施の形態に係る炊飯器を構成する側壁に取手を挿し込んだ状態の上方斜視図である。 本実施の形態に係る取手の平面図である。 本実施の形態に係る取手の基部の拡大平面図である。 本実施の形態に係る保護枠の嵌合凹部の下方から見た拡大斜視図である。 取手の変形例を示す平面図である。
<炊飯器の全体構造>
本発明の実施の形態に係る炊飯器100は、誘導加熱式の圧力炊飯器であって、図1〜図4に示されるように、主に、本体110、内鍋130、蓋体140およびヒンジ機構150から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
1.本体
本体110は、図1〜図4に示されるように、主に、筐体111、取手112、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル113、フェライトコア組立体121、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、操作パネル117、電源回路基板118、制御回路基板119および自動巻取式電源コードユニット120から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
(1)筐体
筐体111は、主に、側壁111a、底壁111b、肩部材111c、保護枠111dおよび基板支持部材111eから構成されており、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル113、フェライトコア組立体121、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、電源回路基板118、制御回路基板119および自動巻取式電源コードユニット120等を収容している。また、肩部材111cの前側の上側には操作パネル117が配設されている。以下、筐体111の各構成要素について詳述した後に、肩部材111c、保護枠111dおよび基板支持部材111eの締結構造について詳述する。
側壁111aは、平面視において略長方形を呈する囲い壁であって、本体110の側面を覆っている。また、この側壁111aには、図5に示されるように取手112が回動自在に取り付けられる。
底壁111bは、略方形の板状体であって、側壁111aの下側に嵌め込まれており、側壁111aの下側の開口を覆っている。そして、この底壁111bには、図3に示されるように、筐体111の外部の空気を内部に吸い込むための吸気口Os、および、筐体111の内部の空気を外部に排出するための排気口(図示せず)が形成されている。なお、図3に示されるように、吸気口Osの直上には、送風ファン115が配設されている。この送風ファン115が駆動されると、吸気口Osを通って外部の空気が筐体111の内部に吸い込まれ、それによって生じる空気流れにより内部の加熱空気が排気口から系外に排出される。
肩部材111cは、略方形状の枠体であって、側壁111aの上側に嵌合されており、側壁111aの上側の開口の縁部を覆っている。そして、図3に示されるように、この肩部材111cの下側には、保護枠111dが取り付けられている。なお、図3に示されるように、保護枠111dはフランジ部FP(後述)で肩部材111cに取り付けられており、フランジ部FPは肩部材111cを外側に向かって張り出させている。
保護枠111dは、内鍋130の外周を保護すると共に肩部材111cの形状を保持する役目を担う部材であって、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の形状を保ちやすい材質から形成されている。そして、この保護枠111dは、主に、内鍋収容部PA、フランジ部FPおよび支持部SUから形成されている。内鍋収容部PAは、内鍋130の外周を覆う椀状の部位である。フランジ部FPは、上述の通り、肩部材111cの下側に配設されており、肩部材111cの後側の枠状部位を外側に向かって張ることにより肩部材111cの後側の枠状部位の形状を保持させている。支持部SUは、肩部材111cの前側の枠状部位の後部を外側に向かって張ることにより肩部材111cの前側の枠状部位の後部の形状を保持させている。
基板支持部材111eは、制御回路基板119を支持する共に肩部材111cの前側の部位の形状を保持する役目を担う部材であって、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の形状を保ちやすい材質から形成されている。
(2)取手
取手112は、使用者が炊飯器100を手で持ち運ぶために設けられている部材であって、図4〜図7に示されるように、本体部分112aおよび左右の軸部112L,112Rから構成されている。本体部分112aは、略コの字状を呈している。左右の軸部112L,112Rは、本体部分112aの両端から内側に向かって延びている。左の軸部112Lには、本体部分112a側に、凹部112cが形成されている。右の軸部112Rにも、本体部分112a側に、凹部112cが形成されている。そして、左右の軸部112L,112Rが、側壁111aの左右側面において、長手方向中央の上部に形成される孔Px,Pxを通って、保護枠111dの左右の側面に形成される嵌合凹部Cp,Cpに嵌合されている。
なお、嵌合凹部Cp、Cpは、保護枠111d自体に形成されてもよいし、保護枠111dに固設される部材に形成されてもよいし、本体110の板金自体に形成されてもよいし、板金に固設される部材に形成されてもよい。
図4および図8に示すように、左の嵌合凹部Cpは、左方と、下方とに開放されている。右の嵌合凹部Cpは、右方と、下方とに開放されている。
本実施の形態においては、左の嵌合凹部Cpには、炊飯器100の後方側に凸部111xが形成されている。凸部111xは、略直角に形成されている。これによって、取手112の左側が本体110に取り付けられた際には、凸部111xが凹部112cに嵌りこんで、取手112の左側が本体110から容易に抜けないように構成される。
同様に、右の嵌合凹部Cpにも、炊飯器100の後方側に凸部111xが形成されている。凸部111xは、略直角に形成されている。これによって、取手112の右側が本体110に取り付けられた際にも、凸部111xが凹部112cに嵌りこんで、取手112の右側が本体110から容易に抜けないように構成される。
より詳細には、炊飯器100の組み立て時には、炊飯器100の本体110を上下反対にした状態で、左右の軸部112L,112Rを、側壁111aの孔Px,Pxに通す。そして、取手112を、その本体部分112a側が炊飯器100の後方に来るように、すなわち軸部112L,112Rが炊飯器100の前方に来るように、さらに換言すれば凹部112c,112cが後方を向くような姿勢にした状態で、左右の軸部112L,112Rを上方から嵌合凹部Cp,Cpに挿入する。つまり、保護枠111dに側壁111aを取り付ける。このとき、嵌合凹部Cp,Cp内において、凹部112c、112cに凸部111x,111xが挟まれるようになり、嵌合凹部Cp,Cp内を軸部112L,112Rが回動可能に構成される。
そして、特に本実施の形態においては、左右の軸部112L,112Rには、取手112の本体部分112a側に、凹部112c,112cが形成されており、逆側には凹部が形成されていない。つまり、左右の軸部112L,112Rの全周に凹部が形成されているわけではなく、一部に凹部が形成されている。そして、嵌合凹部Cp,Cpに形成される凸部111xは、略直角に形成されている。これによって、取手112は、垂直上方から後方までの間は回動可能であるが、凹部112c,112cが形成されていない部分が嵌合凹部Cp,Cpの凸部111x,111xと干渉するために、取手112は、前方や下方にまで回動してしまうことが防止されている。
また、本実施の形態においては、右の軸部112Rよりも左の軸部112Lの径の方が大きく形成されており、側壁111aの右の孔Pxの径よりも左の孔Pxの径の方が大きく形成されている。そして、側壁111aの右の孔Pxの径は、左の軸部112Lが貫通できない程度の大きさに形成されている。つまり、組み立て時に、側壁111aの右の孔Pxに左の軸部112Lを差し込むことができないように構成されている。これによって、取手112の形状が、前後対称または左右対称でない場合などにおいても、取手112の取り付けを左右反対にしたままで組み立ててしまうことを防止することができる。
なお、軸部112L,112Rの径と、側壁111aの孔Px,Pxの径とは、左右が逆であってもよい。
取手112の取り付けを左右反対にしてしまうことを防止する構成は、左右の軸部112L,112Rの径を異ならせる構成に限られない。たとえば、図9に示すように、左の軸部112Lの先端に凸部112zを設けるなどして、右の軸部112Rの凹部112cから軸部112Rの先端までの距離よりも左の軸部112Lの凹部112cから軸部112Lの先端までの距離の方が長く形成されてもよい。そして、右の嵌合凹部Cpの凸部111xから奥の壁までの深さよりも左の嵌合凹部Cpの凸部111xから奥の壁までの深さの方が深く形成されてもよい。この場合は、右の嵌合凹部Cpの凸部111xから奥の壁までの深さは、左の軸部112Lの凹部112cから軸部112Lの先端までの距離よりも短く形成されている。つまり、組み立て時に、右の嵌合凹部Cpに左の軸部112Lを差し込むことができないように構成されている。このようにしても、取手112の取り付けを左右反対にしたままで組み立ててしまうことを防止することができる。
図7および図8に戻って、本実施の形態においては、取手112の軸部112L,112Rの凹部112c,112cの側面が、嵌合凹部Cp,Cpの凸部111x,111xの側面に押し付けられるように構成されている。これによって、取手112が垂直方向から前方または後方へ倒れる際に、両者の対向面同士に摩擦力が生じることになり、ユーザが保持しなくても取っ手がゆっくりと倒れるようになる。
加えて、凹部112c,112cの側面に段差112y、112yを設けたり、逆に凸部111x,111xの側面に段差を設けたりしてもよい。これによって、当該段差の高さや面積を調節することによって摩擦力の大きさを容易に調節することが可能になる。
さらに、左右の軸部112L,112Rの基部と側壁111aとの間に摩擦力が生じるように構成してもよい。具体的には、側壁111aの軸部112L,112Rの基部付近と対向する位置に、すなわち孔Px,Pxの周りに2箇所の凸部を設けるなどして、軸部112L,112Rの基部と孔Px,Pxの周囲の凸部とがこすれやすくする。これによって、当該凸部の高さや広さなどを調節することによって取手112と側壁111aとの間の摩擦力の大きさを容易に調節することが可能になる。
なお、摩擦が生じるのは上記の接触面に限らず、軸部112L,112Rの先端と嵌合凹部Cp,Cpの奥の壁とを接触させて両者の間に摩擦力を生じさせる構成であってもよいし、軸部112L,112Rの外周と側壁111aの孔Px,Pxの内周との間に摩擦力を生じさせる構成であってもよい。
(3)断熱材
図3および図4に戻って、断熱材は、保護枠111dの内鍋収容部PAの側壁および誘導加熱コイル113の外周に巻き付けられており、炊飯時において内鍋130から生じる熱が内鍋収容部PAの外側に流出するのを抑制する役割を担っている。
(4)誘導加熱コイル
誘導加熱コイル113は、内鍋130を誘導加熱する誘導加熱源であって、図3および図4に示されるように保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁部および側壁下端部の外側に配設されている。
(5)フェライトコア組立体
フェライトコア組立体121は、図4に示されるように誘導加熱コイル113の周囲に配設されている。フェライトコアは、通電時に誘導加熱コイル113から発生する電磁波が外部に漏れ出るのを抑制する役目を担っている。
(6)サーミスタ
サーミスタ114は、温度センサであって、図3に示されるように、保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁部の中央部に形成された開口を通って、上方に向かって突出している。なお、このサーミスタ114は、コイルバネ等の付勢部材によって上方に付勢されている。すなわち、このサーミスタ114は、上下方向に沿って出没自在な状態とされている。また、このサーミスタ114は、内鍋検知センサ(図示せず)に組み込まれている。内鍋検知センサは、炊飯器内に内鍋130が存在するか否かを判断するためのものであって、サーミスタ114が下端位置まで下がると、検知信号を制御回路基板119のマイクロコンピュータに送信する。マイクロコンピュータは、検知信号を受信すると、炊飯器内に内鍋130が存在すると判断する。なお、マイクロコンピュータが、炊飯器内に内鍋130が存在しないと判断した場合、炊飯運転が開始されない。ところで、このサーミスタ114は、図3に示されるように略円盤状のカバー部材127によって支持されている。このカバー部材127は、保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁にネジ止めされている。
(7)送風ファン
送風ファン115は、上述の通り、筐体111の底壁111bに形成される吸気口Osの直上に、回転軸が略上下方向に沿うようにして配設されている(図3参照)。すなわち、この送風ファン115が駆動されると、外部の空気が吸気口Osから吸い込まれて筐体内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンク116を通って電源回路基板118および制御回路基板119などに供給されて、それらの部材等を冷却する。
(8)ヒートシンク
ヒートシンク116は、外部の空気と効率よく熱交換を行わせる部品である。
(9)操作パネル
操作パネル117は、炊飯器100の運転方法を決定して実行するためのものであって、図1〜図4に示されるように、主に、パネル本体117aおよび押圧ボタンBT等から構成されており、上述の通り、肩部材111cの前側の上側に配設されている。
(10)電源回路基板
電源回路基板118は、電源回路を構成する基板であって、いくつかの発熱部品を実装している。なお、この電源回路基板118は、図3に示されるように、後述する制御回路基板119と同様に筐体111の前側空間SPfに収容されている。
(11)制御回路基板
制御回路基板119は、制御回路を構成する基板であって、マイクロコンピュータ等の電子部品を実装している。そして、この制御回路基板119は、図3に示されるように、筐体111の前側空間SPfにおいて、ヒートシンク116の上方、操作パネル117の下側に配設される基板支持部材111eに支持されている。
(12)自動巻取式電源コードユニット
自動巻取式電源コードユニット120は、電源コードおよび自動巻取機構(図示せず)等から構成されており、図3に示されるように筐体111の後側の空間に収容されている。電源コードは、差込プラグ(図示せず)および電気線(図示せず)から構成されている。差込プラグは、電気線の先端に配設されている。電気線は、伸展自在に自動巻取機構に巻回されている。
2.内鍋
内鍋130は、上方に開口する椀状の鍋であって、肩部材111cの開口に挿通されると共に、保護枠111dの内鍋収容部PAに所定の隙間をもって収容される。なお、ここで、内鍋130は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)であって、誘導加熱コイル113によって誘導加熱され得る。
3.蓋体
蓋体140は、図1〜図4に示されるように、主に、外装体141、開閉ボタン142、圧力調整機構143、補強部材144、内蓋145およびレバー部材146から構成されている。ヒンジ機構150を介して本体110に回動自在に取り付けられている。
外装体141は、図1および図3に示されるように、略直方体状の部材であって、開閉ボタン142、圧力調整機構143およびレバー部材146等を収容している。なお、ここで、開閉ボタン142は、図1および図3に示されるように、上面が外装体141の上側に露出するように外装体141に配設されている。また、ここで、この外装体141は、使用時の内圧に耐えることができるように補強部材によって補強されている。さらに、この外装体141の下面には、着脱自在に内蓋145が配設されている。
開閉ボタン142は、蓋体140を開閉するための角丸長方形状のボタンであって、レバー部材146の上側に配設されている。なお、この開閉ボタン142は、コイルバネ(図示せず)によって上方に向かって付勢されている。
レバー部材146は、当接板部(図示せず)と、当接板部の前側から下方に延びる左右一対の延設板部(図示せず)と、各延設板部の下部から後方に向かって延びる爪部(図示せず)とから形成される金属板部材であって、外装体141に軸支されていると共に、当接板部の後端でコイルバネ(図示せず)によって上方に向かって付勢されている。なお、ここで、使用者によって開閉ボタン142が押し下げられると、開閉ボタン142は、レバー部材146の当接板部のうち回動軸の後側の部位に当接する。
そして、使用者が蓋体140を閉状態としようとするとき、使用者は開閉ボタン142を操作する必要がなく、そのまま蓋体140を本体110に向かって倒し込めばよい。このとき、レバー部材146の爪部が、肩部材111cに形成される傾斜面(図示せず)に接触しながら下方に移動していく。この間、レバー部材146は、コイルバネの付勢力に逆らって前方に向かって回動する。そして、爪部が、肩部材111cに形成される爪受孔(図示せず)まで達すると、コイルバネの付勢力により爪部がその爪受孔に嵌り込む。このようにして蓋体140が閉状態となる。一方、蓋体140を開状態とするとき、使用者は、開閉ボタン142を押し下げる。すると、開閉ボタン142の下端部位がレバー部材146の当接部に当接し、レバー部材146がコイルバネの付勢力に逆らって前方に向かって回動する。このとき、爪受孔に嵌り込んでいた爪部が爪受孔から引き出される。そして、ヒンジ機構150の付勢力により蓋体140が上方に持ち上げられ、蓋体140が開状態となる。
圧力調整機構143は、蓋体140が閉状態とされ圧力炊飯運転されている状態において、内鍋130の内部の圧力を1.03〜1.3気圧に調整する。また、この圧力調整機構143は、圧力炊飯運転中、蓋体140を開状態としないようにレバー部材146の回動を規制する。なお、本実施の形態において、この圧力調整機構としては、特に限定されず、従前のものが採用されてもかまわない。
補強部材は、蓋体140の強度を高めるためのものである。なお、本実施の形態において、補強部材は、特に限定されず、金属板そのものであってもよいし、金属板を複雑形状にしたものであってもよい。
内蓋145は、図3に示されるように内鍋130の上部を覆って密閉するための部材である。
4.ヒンジ機構
ヒンジ機構150は、上述の通り、蓋体140が本体110に対して回動自在となるように蓋体140を本体110に取り付けている。なお、上述の通り、このヒンジ機構150は、蓋体140を開方向に向かって付勢している。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本明細書で説明した異なる実施形態の構成を互いに組み合わせて得られる構成についても、本発明の範疇に含まれる。
100 :炊飯器
110 :本体
111 :筐体
111a :側壁
111b :底壁
111c :肩部材
111d :保護枠
111e :基板支持部材
111x :凸部
112 :取手
112L :軸部
112R :軸部
112a :本体部分
112c :凹部
112y :段差
112z :凸部
113 :誘導加熱コイル
114 :サーミスタ
115 :送風ファン
116 :ヒートシンク
117 :操作パネル
117a :パネル本体
118 :電源回路基板
119 :制御回路基板
120 :自動巻取式電源コードユニット
121 :フェライトコア組立体
127 :カバー部材
130 :内鍋
140 :蓋体
141 :外装体
142 :開閉ボタン
143 :圧力調整機構
144 :補強部材
145 :内蓋
146 :レバー部材
150 :ヒンジ機構
BT :押圧ボタン
Cp :嵌合凹部
FP :フランジ部
Os :吸気口
PA :内鍋収容部
Px :孔
SPf :前側空間
SU :支持部

Claims (6)

  1. 本体筐体と、
    前記本体筐体の左右両側面に回動可能に取り付けられる取手とを備え、
    前記本体筐体の左右両側面の各々に穴部が形成され、
    前記穴部の内周面に凸部が形成され、
    前記取手の左右の基部の各々は前記穴部に挿入され、
    前記取手の左右の基部の各々の外周面に前記凸部を挟む凹部が形成される、炊飯器。
  2. 前記凹部は、前記取手の左右の基部の各々の外周面の一部にだけ形成され、
    前記凹部の面が前記凸部に当接することによって前記取手の回動が規制される、請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記取手の左右の一方の基部の径が、前記取手の左右の他方の基部の径よりも大きく、
    前記本体筐体の左右の一方の穴の径が、前記本体筐体の左右の他方の穴の径よりも大きく、
    前記取手の左右の一方の基部の径が、前記本体筐体の左右の他方の穴の径よりも大きい、請求項1または2に記載の炊飯器。
  4. 前記取手の左右の一方の基部の前記凹部よりも先の長さが、前記取手の左右の他方の基部の前記凹部よりも先の長さよりも大きく、
    前記本体筐体の左右の一方の穴の前記凸部よりも奥の深さが、前記本体筐体の左右の他方の穴の前記凸部よりも奥の深さよりも大きく、
    前記取手の左右の一方の基部の前記凹部よりも先の長さが、前記本体筐体の左右の他方の穴の前記凸部よりも奥の深さよりも大きい、請求項1から3のいずれか1項に記載の炊飯器。
  5. 前記穴部の少なくとも一部および前記凸部が、前記炊飯器の本体筐体を構成する保護枠または板金に設けられる、請求項1から4のいずれか1項に記載の炊飯器。
  6. 前記凹部の側面と前記凸部の側面とが常に当接するように構成され、両者の摩擦力が前記取手の回動の制動力となる、請求項1から5のいずれか1項に記載の炊飯器。
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