JP2020192082A - 蓋体および圧力容器体 - Google Patents

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武志 藤原
Takeshi Fujiwara
武志 藤原
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Abstract

【課題】本発明の課題は、圧力式炊飯器等の圧力容器体の運搬性を向上させることである。【解決手段】本発明に係る蓋体140は、(a)軸部151と、(b)前記軸部を固定する軸固定部147aを有する軸固定部含有部材147と、(c)樹脂製の外皮部材141と、(d)前記外皮部材を補強するための外皮補強部材144とを備え、前記軸固定部含有部材は、前記外皮部材および前記外皮補強部材の両方に締結されており、前記軸固定部含有部材は、樹脂製であり、前記外皮補強部材は、前記軸固定部受含有部材を形成する樹脂よりも高い剛性を有する樹脂から形成される。【選択図】図5

Description

本発明は、蓋体および圧力容器体に関する。
過去に「蓋体に補強部材を有する圧力式炊飯器」が提案されている(例えば、特開2012−249944号公報等参照)。
特開2012−249944号公報
ところで、上述のような圧力式炊飯器では、補強部材が板金部材とされていることが多く、また、蓋体側に設けられるヒンジ軸が板金部材に固定されていることが多い。このため、このような圧力式炊飯器は比較的重く運搬性に劣っている。
本発明の課題は、圧力式炊飯器等の圧力容器体の運搬性を向上させることである。
本発明に係る蓋体は、
軸部と、
前記軸部を固定する軸固定部を有する軸固定部含有部材と、
樹脂製の外皮部材と、
前記外皮部材を補強するための外皮補強部材と、を備え、
前記軸固定部含有部材は、前記外皮部材および前記外皮補強部材の両方に締結されており、
前記軸固定部含有部材は、樹脂製であり、
前記外皮補強部材は、前記軸固定部受含有部材を形成する樹脂よりも高い剛性を有する樹脂から形成される。
上記構成によれば、軸固定部含有部材および外皮補強部材が共に樹脂製である。このため、この蓋体を圧力式炊飯器等の圧力容器体に採用すれば、圧力容器体の軽量化を実現することができ、延いては圧力容器体の運搬性を向上させることができる。また、樹脂は板金に比べて加工がしやすく形状の自由度が高い。このため、この蓋体では、外皮補強部材を精度よく作製することができ、延いては外皮部材の寸法精度を向上させることができる。さらに、この蓋体では、軸固定部含有部材が外皮部材および外皮補強部材の両方に締結されている。このため、外皮補強部材は、外皮部材のみならず軸固定部含有部材も補強することができる。
本発明に係る圧力容器体は、
上記蓋体と、
前記軸部を受ける軸受け部材と、内容器とを有する本体と、を備え、
前記軸固定部は、平面透視において前記内容器の外側に位置しており、
前記軸固定部含有部材は、平面透視において前記内容器と重なっている。
上記構成によれば、内容器中の内容物により発生する圧力が蓋体にかかる状況において軸固定部にかかる負荷を軽減することができる。
本発明に係る圧力容器体では、
前記軸受け部材は、前記軸部を枢支する左右一対の枢支部と、前記枢支部を繋ぐ壁部とを有し、
前記壁部は、平面透視において内容器側に位置していると好適である。
上記構成によれば、平面透視において壁部が内容器側の反対側に位置している場合に比べて配線等、他部材の配置の自由度を高めることができる。
本発明に係る圧力容器体では、
前記軸受け部材は、前記軸部よりも内容器側で前記本体に締結されていると好適である。
上記構成によれば、軸受け部材の締結位置を軸部の直下に設定する場合に比べて軸受け部材に無理な力を掛かり難くすることができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器の正面図である。 図1のI−I断面図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器を図2のII−II線で片側だけ切断した部分断面図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器を構成する蓋体から上側外装部材を外した際の平面図である。なお、本図面において中央の破線円は内鍋の外周位置を示している。 本発明の実施の形態に係る炊飯器の蓋体を構成する下側外装部材、軸固定部含有部材および補強部材の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器を、締結板金のビス螺入位置を含む面で切断した部分断面図である。
<本発明の実施の形態に係る炊飯器の構造>
本発明の実施の形態に係る炊飯器100は、誘導加熱式の圧力炊飯器であって、図1お〜図3に示されるように、主に、本体110、内鍋130、蓋体140およびヒンジ機構150から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
1.本体
本体110は、図1〜図3に示されるように、主に、筐体111、取っ手112、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル113、保温ヒータHT、フェライトコア組立体121、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、操作パネル117、電源回路基板118、制御回路基板119および自動巻取式電源コードユニット120から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
(1)筐体
筐体111は、図1〜図3に示されるように、主に、側壁111a、底壁111b、肩部材111c、保護枠111dおよび基板支持部材111eから構成されており、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル113、フェライトコア組立体121、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、電源回路基板118、制御回路基板119および自動巻取式電源コードユニット120等を収容している。また、肩部材111cの前側の上側には操作パネル117が配設されている。
側壁111aは、平面視において略長方形を呈する囲い壁であって、図1および図2に示されるように本体110の側面を覆っている。また、この側壁111aには、図1および図2に示されるように取っ手112が回動自在に取り付けられる。
底壁111bは、略方形の板状体であって、図1および図2に示されるように側壁111aの下側に嵌め込まれており、側壁111aの下側の開口を覆っている。そして、この底壁111bには、図2に示されるように、筐体111の外部の空気を内部に吸い込むための吸気口Os、および、筐体111の内部の空気を外部に排出するための排気口(図示せず)が形成されている。なお、図2に示されるように、吸気口Osの直上には、送風ファン115が配設されている。この送風ファン115が駆動されると、吸気口Osを通って外部の空気が筐体111の内部に吸い込まれ、それによって生じる空気流れにより内部の加熱空気が排気口から系外に排出される。
肩部材111cは、略方形状の枠体であって、図1〜図3に示されるように側壁111aの上側に嵌合されており、側壁111aの上側の開口の縁部を覆っている。そして、図2に示されるように、この肩部材111cの下側には、保護枠111dが取り付けられている。なお、図2に示されるように、保護枠111dはフランジ部FP(後述)で肩部材111cに取り付けられており、フランジ部FPは肩部材111cを外側に向かって張り出させている。
保護枠111dは、内鍋130の外周を保護すると共に肩部材111cの形状を保持する役目を担う部材であって、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の形状を保ちやすい材質から形成されている。そして、この保護枠111dは、図2および図3に示されるように、主に、内鍋収容部PA、フランジ部FP、支持部(図示せず)および被嵌合部Cpから形成されている。内鍋収容部PAは、内鍋130の外周を覆う椀状の部位である。フランジ部FPは、上述の通り、肩部材111cの下側に配設されており、肩部材111cの後側の枠状部位を外側に向かって張ることにより肩部材111cの後側の枠状部位の形状を保持させている。また、このフランジ部FPには、左側の被嵌合部の前後に一対の電線案内孔(図示せず)が形成されている。なお、この電線案内孔(図示せず)は、フランジ部FPの厚み方向に沿って延びるように形成されている。この電線案内孔には、サーミスタ114等から延びる信号線(図示せず)が案内される。なお、信号線は、一方の電線案内孔の下側から上側に抜けて、被嵌合部Cpの上側を通り、もう一方の電線案内孔の上側から下側に抜けるようにして電線案内孔に通されている。なお、上述の通り、フランジ部FPの上側には肩部材111cが位置しているため、フランジ部FPの上側に通された信号線は、フランジ部FPと肩部材111cとの間を通ることになる。支持部は、肩部材111cの前側の枠状部位の後部を外側に向かって張ることにより肩部材111cの前側の枠状部位の後部の形状を保持させている。被嵌合部Cpには、後述の通り、取っ手112の軸部112bが回動自在に嵌合される。
基板支持部材111eは、図2に示されるように制御回路基板119を支持する共に肩部材111cの前側の部位の形状を保持する役目を担う部材であって、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等の形状を保ちやすい材質から形成されている。
(2)取っ手
取っ手112は、使用者が炊飯器100を手で持ち運ぶために設けられている部材であって、図3に示されるように本体部112aおよび軸部112bから構成されている。本体部112aは、略コの字状を呈している。軸部112bは、図3に示されるように本体部112aの両端から内側に向かって延びている。なお、この炊飯器100において、この軸部112bは、図3に示されるように、側壁111aの長手方向中央の上部に形成される孔Pxを通って、保護枠111dに形成される被嵌合部Cpに嵌合されている。
(3)断熱材
断熱材は、保護枠111dの内鍋収容部PAの側壁および誘導加熱コイル113の外周に巻き付けられており、炊飯時において内鍋130から生じる熱が内鍋収容部PAの外側に流出するのを抑制する役割を担っている。
(4)誘導加熱コイル
誘導加熱コイル113は、内鍋130を誘導加熱する誘導加熱源であって、図2および図3に示されるように保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁部および側壁下端部の外側に配設されている。
(5)保温ヒータ
保温ヒータHTは、保温運転時に使用される円環状のヒータであって、図2に示されるように保護枠111dの内鍋収容部PAの上端(フランジ部FPの下端)からやや下側の部分に配設されている。
(6)フェライトコア組立体
フェライトコア組立体121は、図3に示されるように誘導加熱コイル113の周囲に配設されている。フェライトコアは、通電時に誘導加熱コイル113から発生する電磁波が外部に漏れ出るのを抑制する役目を担っている。また、このフェライトコア組立体121においてフェライトコアを収容するフェライトコアホルダ(図示せず)には、整線部が形成されており、保温ヒータHTや誘導加熱コイル113へと延びる電源線(図示せず)がその整線部に通されている。
(7)サーミスタ
サーミスタ114は、温度センサであって、図2に示されるように、保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁部の中央部に形成された開口を通って、上方に向かって突出している。なお、このサーミスタ114は、コイルバネ等の付勢部材によって上方に付勢されている。すなわち、このサーミスタ114は、上下方向に沿って出没自在な状態とされている。また、このサーミスタ114は、内鍋検知センサ(図示せず)に組み込まれている。内鍋検知センサは、炊飯器内に内鍋130が存在するか否かを判断するためのものであって、サーミスタ114が下端位置まで下がると、検知信号を制御回路基板119のマイクロコンピュータに送信する。マイクロコンピュータは、検知信号を受信すると、炊飯器内に内鍋130が存在すると判断する。なお、マイクロコンピュータが、炊飯器内に内鍋130が存在しないと判断した場合、炊飯運転が開始されない。ところで、このサーミスタ114は、図2に示されるように略円盤状のカバー部材127によって支持されている。このカバー部材127は、保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁にネジ止めされている。
(8)送風ファン
送風ファン115は、上述の通り、筐体111の底壁111bに形成される吸気口Osの直上に、回転軸が略上下方向に沿うようにして配設されている(図2参照)。すなわち、この送風ファン115が駆動されると、外部の空気が吸気口Osから吸い込まれて筐体内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンク116を通って電源回路基板118および制御回路基板119などに供給されて、それらの部材等を冷却する。
(9)ヒートシンク
ヒートシンク116は、外部の空気と効率よく熱交換を行わせる部品である。
(10)操作パネル
操作パネル117は、炊飯器100の運転方法を決定して実行するためのものであって、図1〜図3に示されるように、主に、パネル本体117aおよび押圧ボタンBT等から構成されており、上述の通り、肩部材111cの前側の上側に配設されている。
(11)電源回路基板
電源回路基板118は、電源回路を構成する基板であって、いくつかの発熱部品を実装している。なお、この電源回路基板118は、図2に示されるように、後述する制御回路基板119と同様に筐体111の前側空間SPfに収容されている。
(12)制御回路基板
制御回路基板119は、制御回路を構成する基板であって、マイクロコンピュータ等の電子部品を実装している。そして、この制御回路基板119は、図2に示されるように、筐体111の前側空間SPfにおいて、ヒートシンク116の上方、操作パネル117の下側に配設される基板支持部材111eに支持されている。
(13)自動巻取式電源コードユニット
自動巻取式電源コードユニット120は、電源コードおよび自動巻取機構(図示せず)等から構成されており、図2に示されるように筐体111の後側の空間に収容されている。電源コードは、差込プラグ(図示せず)および電気線(図示せず)から構成されている。差込プラグは、電気線の先端に配設されている。電気線は、伸展自在に自動巻取機構に巻回されている。
2.内鍋
内鍋130は、上方に開口する椀状の鍋であって、肩部材111cの開口に挿通されると共に、保護枠111dの内鍋収容部PAに所定の隙間をもって収容される。なお、ここで、内鍋130は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)であって、誘導加熱コイル113によって誘導加熱され得る。
3.蓋体
蓋体140は、図1〜図5に示されるように、主に、外装体141、開閉ボタン142、圧力調整機構143、補強部材144、内蓋145、レバー部材146、軸固定部含有部材147および軸151から構成されており、ヒンジ機構150を介して本体110に回動自在に取り付けられている。なお、軸151は、ヒンジ機構150の一部も構成している。
外装体141は、図2および図3に示されるように、ポリプロピレン等の汎用樹脂製の上側外装部材141aおよび下側外装部材141bから構成される略直方体状の部材であって、開閉ボタン142、圧力調整機構143およびレバー部材146等を収容している。なお、ここで、開閉ボタン142は、図1〜図3に示されるように、上面が外装体141の上側に露出するように外装体141に配設されている。また、ここで、この外装体141は、図4および図5に示されるように使用時の内圧に耐えることができるように補強部材144によって補強されている。さらに、図2および図3に示されるように、この外装体141の下面には、内蓋145が着脱自在に配設されている。
開閉ボタン142は、蓋体140を開閉するための角丸長方形状のボタンであって、図2に示されるようにレバー部材146の上側に配設されている。なお、この開閉ボタン142は、コイルバネ(図示せず)によって上方に向かって付勢されている。
レバー部材146は、当接板部(図示せず)と、当接板部の前側から下方に延びる左右一対の延設板部(図示せず)と、各延設板部の下部から後方に向かって延びる爪部(図示せず)とから形成される金属板部材であって、外装体141に軸支されていると共に、当接板部の後端でコイルバネ(図示せず)によって上方に向かって付勢されている。なお、ここで、使用者によって開閉ボタン142が押し下げられると、開閉ボタン142は、レバー部材146の当接板部のうち回動軸の後側の部位に当接する。
そして、使用者が蓋体140を閉状態としようとするとき、使用者は開閉ボタン142を操作する必要がなく、そのまま蓋体140を本体110に向かって倒し込めばよい。このとき、レバー部材146の爪部が、肩部材111cに形成される傾斜面(図示せず)に接触しながら下方に移動していく。この間、レバー部材146は、コイルバネの付勢力に逆らって前方に向かって回動する。そして、爪部が、肩部材111cに形成される爪受孔(図示せず)まで達すると、コイルバネの付勢力により爪部がその爪受孔に嵌り込む。このようにして蓋体140が閉状態となる。一方、蓋体140を開状態とするとき、使用者は、開閉ボタン142を押し下げる。すると、開閉ボタン142の下端部位がレバー部材146の当接部に当接し、レバー部材146がコイルバネの付勢力に逆らって前方に向かって回動する。このとき、爪受孔に嵌り込んでいた爪部が爪受孔から引き出される。そして、ヒンジ機構150の付勢力により蓋体140が上方に持ち上げられ、蓋体140が開状態となる。
圧力調整機構143は、蓋体140が閉状態とされ圧力炊飯運転されている状態において、内鍋130の内部の圧力を1.03〜1.3気圧に調整する機構であって、図4に示されるように、主に、調圧ボール(図示せず)、調圧ボール収容部143a、往復動アクチュエータ143bおよび作用ロッド143cから構成されている。調圧ボールは、調圧ボール収容部143aに収容されており、下側外装部材141bに形成されている調圧孔(図示せず)の上側に配設されている。そして、この調圧ボールは、作用ロッド143cの押棒部(図示せず)に押されていない状態において調圧孔を塞ぐように弁座に鎮座して内鍋130の内圧を調整し(内鍋130の内圧が所定値以上になると、この調圧ボールが押し上げられ、一時的に内圧が低下させられる。)、押棒部に押された状態において調圧孔を常時開放する。往復動アクチュエータ143bは、ソレノイドを利用した電磁式ピストンであり、図4に示されるようにそのピストンPTの先端に作用ロッド143cが取り付けられている。なお、ここで、往復動アクチュエータ143bのピストンPTが後退すると作用ロッド143cが前方に移動し、往復動アクチュエータ143bのピストンPTが前進すると作用ロッド143cが後方に移動する。そして、作用ロッド143cが前方に移動すると、調圧ボールが、調圧孔を塞ぐように弁座に鎮座する状態となる(すなわち圧力炊飯運転状態となる)と共に、作用ロッド143cの開閉ロック部(後述)RCによりレバー部材146の回動運動が規制されて蓋体140が開かない状態となる。一方、作用ロッド143cが後方に移動すると、作用ロッド143cの押棒部(後述)によって調圧ボールが調圧孔から押し除けられ、調圧孔を常時開放する状態となると共に、作用ロッド143cの開閉ロック部RCによるレバー部材146の回動運動の規制が解除されて蓋体140が開く状態となる。作用ロッド143cは、図4に示されるように、主に、押棒部、延設部EPおよび開閉ロック部RCから形成されている。押棒部は、調圧ボール収容部143aに出没自在であって、上述の通り、圧力炊飯運転以外において調圧ボールを押して調圧孔を常時開放する役目を担っている。延設部EPは、押棒部と開閉ロック部RCとを物理的に連結する部位であって、平面視において略L字形を呈している。開閉ロック部RCは、図4に示されるように、延設部EPの前端に設けられている部位であって、レバー部材146のうちコイルバネに対向する部位の下側の隙間に出没自在とされている。なお、この開閉ロック部RCは、圧力炊飯運転時すなわち作用ロッド143cが前方に移動するとき、前述の隙間に進入し、作用ロッド143cが後方に移動するとき、前述の隙間から抜き出ることになる。なお、本実施の形態において、この圧力調整機構としては、特に限定されず、従前のものが採用されてもかまわない。
補強部材144は、下側外装部材141bの剛性を高めるためのものであって、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等のエンジニアリングプラスチックから形成されている。なお、エンジニアリングプラスチックは、汎用樹脂に比べてその剛性が高く、耐熱性に優れるため、汎用樹脂よりも熱変形しにくい性質を有する。
そして、この補強部材144は、図4および図5に示されるように、略角枠形状を呈する部材であって、外装体141の下側外装部材141bに対してビス止めされている。なお、図4および図5に示されるように、補強部材144の後側の部位は、外装体141の下側外装部材141bに対して軸固定部含有部材147の延設部(後述)147bと共にビスで共締めされている。
内蓋145は、図2に示されるように内鍋130の上部を覆って密閉するための部材である。
軸固定部含有部材147は、図4に示されるように略L字形の柱状部材であって、軸固定部147aおよび延設部147bを有し、下側外装部材141bに対して左右に一対設けられている。なお、この軸固定部含有部材147は、ポリプロピレン等の汎用樹脂で形成されている。軸固定部147aは、図4に示されるように軸151を固定する役目を担っている。延設部147bは、図4および図5に示されるように軸固定部147aから前方に向かって延びている。なお、この延設部147bは、図4に示されるように平面透視において軸固定部147aから内鍋130の外周線(図4中の破線円)の内側に入るまで延びている。すなわち、軸固定部147aは平面視において内鍋130と重なることはないが、延設部147bは平面透視において内鍋130と重なっている。
軸151は、蓋体140の回動軸となるシャフトであって、上述の通り、軸固定部含有部材147の軸固定部147aに固定されている。なお、この軸151は、ヒンジ機構150の締結板金153の軸受孔(図示せず)によって回動自在に支持されている。
4.ヒンジ機構
ヒンジ機構150は、図2および図4に示されるように、主に、軸151、中央大径円筒部152、締結板金153および一対のトーションバネ154等から構成されており、上述の通り、蓋体140が本体110に対して回動自在となるように蓋体140を本体110に取り付けている。なお、上述の通り、このヒンジ機構150は、図2および図6に示されるようにトーションバネ154によって蓋体140を開方向に向かって付勢している。
軸151は上記説明の通りである。中央大径円筒部152は、一対のトーションバネ154の配設位置を決めるための部位であって、図4に示されるように軸151に中央に取り付けられている。締結板金153は、図6に示されるようにヒンジ機構150を本体110の保護枠111dのフランジ部FPに取り付けるための部材である。この締結板金153は、図4に示されるように平面視において略「コ」の字形状を呈しており、主に、主壁部BMと、主壁部BMの左右両端に配設される一対の側壁部RAとから形成されている。そして、主壁部BMは、図4に示されるように、トーションバネ154よりも内鍋側(本体側)に位置している。また、この主壁部BMにはビス孔OBが形成されている。図6に示されるように、ビス孔OBにはビスBSが通り、ビスBSが保護枠111dのフランジ部FPに螺入されることによって、ヒンジ機構150が保護枠111dのフランジ部FPに締結される。なお、図6に示される通り、締結板金153は、軸151よりも内鍋側で保護枠111dのフランジ部FPにビス止めされている。また、各側壁部RAには、軸受孔(図示せず)が形成されている。上述の通り、この軸受孔には軸151が回動自在に挿入されている。
<本発明の実施の形態に係る炊飯器の特徴>
(1)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100の蓋体140では、軸固定部含有部材147および下側外装部材141bが共にポリプロピレン等の汎用樹脂製である。このため、炊飯器100の蓋体140の軽量化を実現することができ、延いては炊飯器100の運搬性を向上させることができる。また、樹脂は板金に比べて加工がしやすく形状の自由度が高い。このため、この蓋体140では、補強部材144を精度よく作製することができ、延いては下側外装部材141bの寸法精度を向上させることができる。さらに、この蓋体140では、軸固定部含有部材147が下側外装部材141bおよび補強部材144の両方に締結されている。このため、補強部材144は、下側外装部材141bのみならず軸固定部含有部材147も補強することができる。
(2)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100の蓋体140では、軸固定部含有部材147の延設部147bが平面透視において内鍋130の外周線(図4中の破線円)の内側に入るまで延びている。このため、この炊飯器100では、内鍋130の内容物により発生する圧力が蓋体140にかかる状況において軸固定部147aにかかる負荷を軽減することができる。
(3)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、主壁部BMがトーションバネ154よりも内鍋側(本体側)に位置している。このため、この炊飯器100では、平面透視において主壁部BMが内鍋側の反対側に位置している場合に比べて配線等、他部材の配置の自由度を高めることができる。
(4)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、締結板金153が、軸151よりも内鍋側で保護枠111dのフランジ部FPにビス止めされている。このため、この炊飯器100では、締結板金153の締結位置を軸151の直下に設定する場合に比べて締結板金153に無理な力を掛かり難くすることができる。
<変形例>
先の実施の形態に係る炊飯器100の蓋体140では軸固定部含有部材147の延設部147bが平面透視において内鍋130の外周線(図4中の破線円)の内側に入るまで延びていたが、軸固定部含有部材147の延設部147bは、内鍋130の外周線(図4中の破線円)の内側に入って同外周線から出てさらに延びていてもよい。
100 :炊飯器(圧力容器体)
110 :本体
130 :内鍋(内容器)
140 :蓋体
141b :下側外装部材(外皮部材)
144 :補強部材(外皮補強部材)
147 :軸固定部含有部材
147a :軸固定部
151 :軸(軸部)
153 :締結板金(軸受け部材)
RA :側壁部(枢支部)
BM :主壁部(連結部)

Claims (4)

  1. 軸部と、
    前記軸部を固定する軸固定部を有する軸固定部含有部材と、
    樹脂製の外皮部材と、
    前記外皮部材を補強するための外皮補強部材と、を備え、
    前記軸固定部含有部材は、前記外皮部材および前記外皮補強部材の両方に締結されており、
    前記軸固定部含有部材は、樹脂製であり、
    前記外皮補強部材は、前記軸固定部含有部材を形成する樹脂よりも高い剛性を有する樹脂から形成される、蓋体。
  2. 請求項1に記載の蓋体と、
    前記軸部を受ける軸受け部材と、内容器とを有する本体と、を備え、
    前記軸固定部は、平面透視において前記内容器の外側に位置しており、
    前記軸固定部含有部材は、平面透視において前記内容器と重なっている、圧力容器体。
  3. 前記軸受け部材は、前記軸部を枢支する左右一対の枢支部と、前記枢支部を繋ぐ連結部とを有し、
    前記連結部は、平面透視において内容器側に位置している
    請求項2に記載の圧力容器体。
  4. 前記軸受け部材は、前記軸部よりも内容器側で前記本体に締結されている
    請求項2または3に記載の圧力容器体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001353066A (ja) * 2000-06-14 2001-12-25 Zojirushi Corp 炊飯器の蓋補強構造

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