JP2020192063A - 容器体 - Google Patents
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Abstract
Description
本体と、
蓋体と、
前記本体に対して前記蓋体を開閉自在に装着するヒンジ機構と、
前記ヒンジ機構の後側を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材のヒンジ機構対向側の上側部位には、爪部が形成されており、
前記爪部は、前記本体を構成する部材であって前記カバー部材の材料よりも高い剛性を有する材料によって形成される第1部材に対して係止される。
前記カバー部材に、ヒンジ機構対向側の上側部位からヒンジ機構側に向かって延びる延設部が形成されており、
前記爪部は、前記延設部の先端に設けられると好適である。
前記カバー部材のヒンジ機構対向側の下側部位には、上方に延びるビス孔を有するビス受け部が設けられており、
前記カバー部材は、前記カバー部材の下側に配設される第2部材に対して前記ビス受け部を介してビス止めされると好適である。
前記カバー部材のヒンジ機構対向側に、前記第1部材に対する位置を決める位置決めリブが形成されていると好適である。
前記ヒンジ機構は、付勢部材を有し、
前記爪部は、左右一対形成されており、
前記爪部それぞれの内側近傍にスリットが形成されており、
前記スリットには、前記蓋体の開閉時において前記付勢部材の一部が通過すると好適である。
前記カバー部材のヒンジ機構対向側に補強リブが形成されていると好適である。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100は、誘導加熱式の圧力炊飯器であって、図1〜図3に示されるように、主に、本体110、内鍋130、蓋体140およびヒンジ機構150から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
本体110は、図1〜図3に示されるように、主に、筐体111、取っ手112、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル113、保温ヒータHT、フェライトコア組立体121、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、操作パネル117、電源回路基板118、制御回路基板119および自動巻取式電源コードユニット120から構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
筐体111は、図1〜図3に示されるように、主に、側壁111a、底壁111b、肩部材111c、保護枠111dおよび基板支持部材111eから構成されており、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル113、フェライトコア組立体121、サーミスタ114、送風ファン115、ヒートシンク116、電源回路基板118、制御回路基板119および自動巻取式電源コードユニット120等を収容している。また、肩部材111cの前側の上側には操作パネル117が配設されている。
取っ手112は、使用者が炊飯器100を手で持ち運ぶために設けられている部材であって、図3に示されるように本体部112aおよび軸部112bから構成されている。本体部112aは、略コの字状を呈している。軸部112bは、図3に示されるように本体部112aの両端から内側に向かって延びている。なお、この炊飯器100において、この軸部112bは、図3に示されるように、側壁111aの長手方向中央の上部に形成される孔Pxを通って、保護枠111dに形成される被嵌合部Cpに嵌合されている。
断熱材は、保護枠111dの内鍋収容部PAの側壁および誘導加熱コイル113の外周に巻き付けられており、炊飯時において内鍋130から生じる熱が内鍋収容部PAの外側に流出するのを抑制する役割を担っている。
誘導加熱コイル113は、内鍋130を誘導加熱する誘導加熱源であって、図2および図3に示されるように保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁部および側壁下端部の外側に配設されている。
保温ヒータHTは、保温運転時に使用される円環状のヒータであって、図2に示されるように保護枠111dの内鍋収容部PAの上端(フランジ部FPの下端)からやや下側の部分に配設されている。
フェライトコア組立体121は、図3に示されるように誘導加熱コイル113の周囲に配設されている。フェライトコアは、通電時に誘導加熱コイル113から発生する電磁波が外部に漏れ出るのを抑制する役目を担っている。また、このフェライトコア組立体121においてフェライトコアを収容するフェライトコアホルダ(図示せず)には、整線部が形成されており、保温ヒータHTや誘導加熱コイル113へと延びる電源線(図示せず)がその整線部に通されている。
サーミスタ114は、温度センサであって、図2に示されるように、保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁部の中央部に形成された開口を通って、上方に向かって突出している。なお、このサーミスタ114は、コイルバネ等の付勢部材によって上方に付勢されている。すなわち、このサーミスタ114は、上下方向に沿って出没自在な状態とされている。また、このサーミスタ114は、内鍋検知センサ(図示せず)に組み込まれている。内鍋検知センサは、炊飯器内に内鍋130が存在するか否かを判断するためのものであって、サーミスタ114が下端位置まで下がると、検知信号を制御回路基板119のマイクロコンピュータに送信する。マイクロコンピュータは、検知信号を受信すると、炊飯器内に内鍋130が存在すると判断する。なお、マイクロコンピュータが、炊飯器内に内鍋130が存在しないと判断した場合、炊飯運転が開始されない。ところで、このサーミスタ114は、図2に示されるように略円盤状のカバー部材127によって支持されている。このカバー部材127は、保護枠111dの内鍋収容部PAの底壁にネジ止めされている。
送風ファン115は、上述の通り、筐体111の底壁111bに形成される吸気口Osの直上に、回転軸が略上下方向に沿うようにして配設されている(図2参照)。すなわち、この送風ファン115が駆動されると、外部の空気が吸気口Osから吸い込まれて筐体内に流入し、そのまま上方に向かって送られる。上方に向かって送られた外部の空気は、ヒートシンク116を通って電源回路基板118および制御回路基板119などに供給されて、それらの部材等を冷却する。
ヒートシンク116は、外部の空気と効率よく熱交換を行わせる部品である。
操作パネル117は、炊飯器100の運転方法を決定して実行するためのものであって、図1〜図3に示されるように、主に、パネル本体117aおよび押圧ボタンBT等から構成されており、上述の通り、肩部材111cの前側の上側に配設されている。
電源回路基板118は、電源回路を構成する基板であって、いくつかの発熱部品を実装している。なお、この電源回路基板118は、図2に示されるように、後述する制御回路基板119と同様に筐体111の前側空間SPfに収容されている。
制御回路基板119は、制御回路を構成する基板であって、マイクロコンピュータ等の電子部品を実装している。そして、この制御回路基板119は、図2に示されるように、筐体111の前側空間SPfにおいて、ヒートシンク116の上方、操作パネル117の下側に配設される基板支持部材111eに支持されている。
自動巻取式電源コードユニット120は、電源コードおよび自動巻取機構(図示せず)等から構成されており、図2に示されるように筐体111の後側の空間に収容されている。電源コードは、差込プラグ(図示せず)および電気線(図示せず)から構成されている。差込プラグは、電気線の先端に配設されている。電気線は、伸展自在に自動巻取機構に巻回されている。
内鍋130は、上方に開口する椀状の鍋であって、肩部材111cの開口に挿通されると共に、保護枠111dの内鍋収容部PAに所定の隙間をもって収容される。なお、ここで、内鍋130は、種々のアルミニウム合金およびステンレス合金の多層体(クラッド材)であって、誘導加熱コイル113によって誘導加熱され得る。
蓋体140は、図1〜図5に示されるように、主に、外装体141、開閉ボタン142、圧力調整機構143、補強部材144、内蓋145、レバー部材146、軸固定部含有部材147および軸151から構成されており、ヒンジ機構150を介して本体110に回動自在に取り付けられている。なお、軸151は、ヒンジ機構150の一部も構成している。
ヒンジ機構150は、図2および図4に示されるように、主に、軸151、中央大径円筒部152、締結板金153および一対のトーションバネ154等から構成されており、上述の通り、蓋体140が本体110に対して回動自在となるように蓋体140を本体110に取り付けている。なお、上述の通り、このヒンジ機構150は、図2および図6に示されるようにトーションバネ154によって蓋体140を開方向に向かって付勢している。
(1)
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、ヒンジカバー160の爪部164が締結板金153に対して係止される。このため、この炊飯器100では、ヒンジカバー160と締結板金153との間に隙間等を生じにくくすることができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、爪梁部165の先端に爪部164が形成されている。このため、この炊飯器100では、ヒンジカバー160の形状を安定させることができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、主壁部161の下端部から裏側に向かってビス受け部166が延びており、そのビス受け部166に、ヒンジカバー160の高さ方向に沿ったビス孔OIが形成されている。そして、そのビス孔OIには、肩部材111cの後端側に形成されているビス孔ODを通ったビスBSが螺合される。その結果、肩部材111cに対してヒンジカバー160が締結される。このため、この炊飯器100では、ヒンジカバー160の外側にビスBSの頭が露出することを避けることができ、延いてはヒンジカバー160のデザイン性の向上に貢献することができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100ではヒンジカバー160の裏側に、締結板金153に対する位置を決めるリブ部167が形成されている。このため、この炊飯器100では、ヒンジカバー160の取付けを容易にすることができると共に、仮にヒンジカバー160が熱変形したとしてもその変形度合いを低くすることができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、爪梁部165が主壁部161の縦スリットSvの外側の上端付近から裏側に向かって延びており、爪梁部165の先端に爪部164が設けられている。このため、この炊飯器100では、ヒンジカバー160が熱によって膨張した場合であっても爪部164がトーションバネ154の一部に接触する等、トーションバネ154の一部の動きを阻害することを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器100では、主壁部161の裏側面において、主壁部161の高さ方向略中央を通る水平面に沿って一方の側端から他方の側端を走るようにリブ部167が形成されている。このため、この炊飯器100では、ヒンジカバー160の熱等による変形を抑制することができる。
(A)
先の実施の形態に係る炊飯器100ではリブ部167が位置決めリブのみならず補強リブの役割を果たしていたが、位置決めリブと補強リブを別々に設けてもよい。
先の実施の形態では本発明が炊飯器100に適用されたが、本発明は他の電気製品(電気調理器を含む。)や、機械(調理機械を含む。)、構造物(調理器具等を含む。)等に適用されてもかまわない。
110 :本体
111c :肩部材(第2部材)
140 :蓋体
150 :ヒンジ機構
153 :締結板金(第1部材)
154 :トーションバネ(付勢部材)
160 :ヒンジカバー(カバー部材)
164 :爪部
165 :爪梁部(延設部)
166 :ビス受け部
167 :リブ部(位置決めリブ,補強リブ)
OI :ビス孔
SL :スリット
Claims (6)
- 本体と、
蓋体と、
前記本体に対して前記蓋体を開閉自在に装着するヒンジ機構と、
前記ヒンジ機構の後側を覆うカバー部材と、を備え、
前記カバー部材のヒンジ機構対向側の上側部位には、爪部が形成されており、
前記爪部は、前記本体を構成する部材であって前記カバー部材の材料よりも高い剛性を有する材料によって形成される第1部材に対して係止される、容器体。 - 前記カバー部材には、ヒンジ機構対向側の上側部位からヒンジ機構側に向かって延びる延設部が形成されており、
前記爪部は、前記延設部の先端に設けられる、請求項1に記載の容器体。 - 前記カバー部材のヒンジ機構対向側の下側部位には、上方に延びるビス孔を有するビス受け部が設けられており、
前記カバー部材は、前記カバー部材の下側に配設される第2部材に対して前記ビス受け部を介してビス止めされる、請求項1または2に記載の容器体。 - 前記カバー部材のヒンジ機構対向側には、前記第1部材に対する位置を決める位置決めリブが形成されている、請求項1または2に記載の容器体。
- 前記ヒンジ機構は、付勢部材を有し、
前記爪部は、左右一対形成されており、
前記爪部それぞれの内側近傍にスリットが形成されており、
前記スリットには、前記蓋体の開閉時において前記付勢部材の一部が通過する、請求項1から4のいずれか1項に記載の容器体。 - 前記カバー部材のヒンジ機構対向側には、補強リブが形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の容器体。
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