JP2020191895A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】トウモロコシなどを刈り取る場合において、房部を圃場に落としにくいコンバインを提供する。【解決手段】リールと、カッターと、カッターに沿って配置されるフォークデバイダと、を備え、リールが回転することによって穀稈を引き起こしつつ、カッターが穀稈を切断するコンバインにおいて、カッターは可動刃と固定刃とで構成され、固定刃は、先端部に向けて間隙が形成され、可動刃の少なくとも一部は、間隙に収容され、フォークデバイダは、固定刃に取り付けられる。【選択図】図11

Description

本発明は、コンバインに関する。
従来、走行しながら穀稈を刈り取るコンバインが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなコンバインは、刈取装置を備えている(例えば特許文献2参照)。刈取装置は、穀稈を案内しながら引き起こし、該穀稈を切断する。
ところで、穀稈を刈り取る際に、穀稈の茎部から房部が脱落し、該房部を圃場に落としてしまう場合があった。例えば、トウモロコシを刈り取る場合を想定すると、トウモロコシの茎部から房部が脱落し、該房部を圃場に落としてしまう場合があった。従って、トウモロコシなどを刈り取る場合において、房部を圃場に落としにくいコンバインが求められていたのである。
特開2014−171419号公報 特開2014−166148号公報
本発明は、トウモロコシなどを刈り取る場合において、房部を圃場に落としにくいコンバインを提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1に係る発明は、リールと、 カッターと、前記カッターに沿って配置されるフォークデバイダと、を備え、前記リールが回転することによって穀稈を引き起こしつつ、前記カッターが穀稈を切断するコンバインにおいて、前記カッターは可動刃と固定刃とで構成され、前記固定刃は、先端部に向けて間隙が形成され、前記可動刃の少なくとも一部は、前記間隙に収容され、前記フォークデバイダは、前記固定刃に取り付けられるものである。
請求項2に係る発明は、前記フォークデバイダは、前記固定刃において前記間隙よりも前方側に取り付けられるものである。
請求項3に係る発明は、前記フォークデバイダは前端部分が楔形状に形成され、かつ、前後方向に対して並行に折り曲げた略波形状に形成されているものである。
請求項4に係る発明は、前記フォークデバイダは、平坦部と前記平坦部から上方に凸した凸部とが並ぶ略波形状に形成され、前記平坦部には、前記フォークデバイダを前記固定刃に取り付ける取付部が設けられるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明によれば、可動刃の少なくとも一部を収容する固定刃にフォークデバイダが取り付けられることで、トウモロコシなどを刈り取る場合において、トウモロコシの茎部から房部が脱落しても、房部をフォークデバイダで受け止めることが可能となり、房部を圃場に落としにくくなる。
コンバインを示す図。 図1の矢印Lから見た図。 図1の矢印Rから見た図。 動力伝達機構の概要を示す図。 動力伝達機構の一部詳細を示す図。 動力伝達機構の一部詳細を示す図。 刈取装置を示す図。 一般的なカッターの構造を示す図。 本実施形態に係るカッターの構造を示す図。 フォークデバイダの取り付け構造を示す図。 フォークデバイダを取り付けた刈取装置を示す図。 トウモロコシの房部を受け止めた状態を示す図。 トウモロコシの房部が転がらずに安定している状態を示す図。 フォークデバイダの断面形状を示す図。 フォークデバイダの取り付け位置を変更した刈取装置を示す図。 フォークデバイダの別実施形態の構造を示す図。 別実施形態に係るフォークデバイダの断面形状を示す図。 別実施形態に係るフォークデバイダにトウモロコシが引っ掛からない様子を示す図。
まず、コンバイン100について簡単に説明する。
図1は、コンバイン100を示している。図2は、図1の矢印Lから見た図であり、図3は、図1の矢印Rから見た図である。なお、図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
コンバイン100は、主に走行装置1と、刈取装置2と、搬送装置3と、脱穀装置4と、選別装置5と、貯留装置6と、動力装置7と、で構成されている。
走行装置1は、シャシの下方に設けられている。走行装置1は、トランスミッション11と、クローラユニット12・12と、で構成されている。トランスミッション11は、後述するエンジン71の回転動力をクローラユニット12・12へ伝達する。クローラユニット12・12は、コンバイン100を前後方向に走行させる。また、クローラユニット12・12は、コンバイン100を左右方向に旋回させる。
刈取装置2は、走行装置1の前方に設けられている。刈取装置2は、リール21と、カッター22と、で構成されている。リール21は、圃場の穀稈を引き起こす。カッター22は、リール21によって引き起こされた穀稈を切断する。
搬送装置3は、刈取装置2の後方に設けられている。搬送装置3は、オーガ31と、コンベヤ32と、で構成されている。オーガ31は、カッター22によって切断された穀稈(刈取物)を集合させてコンベヤ32へ送り込む。コンベヤ32は、オーガ31によって送り込まれた刈取物を脱穀装置4へ送り込む。
脱穀装置4は、搬送装置3の後方に設けられている。脱穀装置4は、ローター41と、コーンケーブ42と、で構成されている。ローター41は、コンベヤ32によって送り込まれた刈取物を脱穀する。また、ローター41は、刈取物を搬送する。コーンケーブ42は、ローター41によって搬送される刈取物を支持するとともに、刈取物をふるいにかける(穀粒を落下させる)。
選別装置5は、脱穀装置4の下方に設けられている。選別装置5は、揺動装置51と、送風装置52と、で構成されている。揺動装置51は、コーンケーブ42から落下してきた刈取物(脱穀物)をふるいにかけて穀粒を選別する。送風装置52は、穀粒とともに落下してきた穀稈屑や揺動装置51の上に残った穀稈屑を吹き飛ばす。その後、穀稈屑は、カッターによって裁断されて排出される。
貯留装置6は、脱穀装置4及び選別装置5の側方に設けられている。貯留装置6は、グレンタンク61と、オーガ62と、で構成されている。グレンタンク61は、選別装置5から搬送されてきた穀粒を貯留する。オーガ62は、グレンタンク61内の穀粒を排出する際に用いられる。
動力装置7は、貯留装置6の後方に設けられている。動力装置7は、エンジン71で構成されている。エンジン71は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを運動エネルギーに変換する。具体的に説明すると、エンジン71は、燃料を燃焼させて得た熱エネルギーを回転動力に変換する。
次に、コンバイン100の動力伝達機構8について説明する。
図4は、動力伝達機構8の概要を示している。図5及び図6は、動力伝達機構8の一部詳細を示している。なお、図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
動力伝達機構8は、トランスミッション11のほか、各種の伝達機構で構成されている。ここでは、刈取装置2と搬送装置3と脱穀装置4を駆動する機構に着目して説明する。
動力伝達機構8は、エンジン71の回転動力を利用して刈取装置2と搬送装置3と脱穀装置4を駆動する。動力伝達機構8には、エンジン71のフライホイル(図示せず)を介して、該エンジン71の回転動力が入力される。フライホイルには、プーリー811が取り付けられており、該プーリー811にベルト812が掛けられている。
動力伝達機構8は、ロータリシャフト82を備えている。ロータリシャフト82には、プーリー821が取り付けられており、該プーリー821にベルト812が掛けられている。そのため、ロータリシャフト82は、エンジン71の稼働に伴って回転する。また、ロータリシャフト82には、プーリー822が取り付けられており、該プーリー822にベルト823が掛けられている。更に、ロータリシャフト82には、プーリー824が取り付けられており、該プーリー824にベルト825が掛けられている。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト83を備えている。ロータリシャフト83には、プーリー831が取り付けられており、該プーリー831にベルト823が掛けられている。そのため、ロータリシャフト83は、ロータリシャフト82の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト83には、プーリー832が取り付けられており、該プーリー832にベルト833が掛けられている。更に、ロータリシャフト83には、プーリー834が取り付けられており、該プーリー834にベルト835が掛けられている。ベルト835は、トランスミッション11のスプロケット111に掛けられている。従って、トランスミッション11は、ロータリシャフト83の回転に伴って可動する。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト84を備えている。ロータリシャフト84には、プーリー841が取り付けられており、該プーリー841にベルト833が掛けられている。そのため、ロータリシャフト84は、ロータリシャフト83の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト84には、ドライブギヤ842が取り付けられており、該ドライブギヤ842にミドルギヤ843が噛み合わされている。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト85を備えている。ロータリシャフト85には、ドリブンギヤ851が取り付けられており、該ドリブンギヤ851にミドルギヤ843が噛み合わされている。そのため、ロータリシャフト85は、ロータリシャフト84の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト85には、プーリー852が取り付けられており、該プーリー852にベルト853が掛けられている。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト86を備えている。ロータリシャフト86には、プーリー861が取り付けられており、該プーリー861にベルト853が掛けられている。そのため、ロータリシャフト86は、ロータリシャフト85の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト86には、スプロケット862が取り付けられており、該スプロケット862にチェン863が掛けられている。更に、ロータリシャフト86には、スプロケット864・864が取り付けられており、該スプロケット864・864にチェン865・865が掛けられている。チェン865・865は、互いに平行に張られており、複数のプレート866が掛け渡されている。なお、チェン865・865及び複数のプレート866は、コンベヤ32を構成している。従って、コンベヤ32は、ロータリシャフト86の回転に伴って可動する。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト87を備えている。ロータリシャフト87には、スプロケット871が取り付けられており、該スプロケット871にチェン863が掛けられている。そのため、ロータリシャフト87は、ロータリシャフト86の回転に伴って回転する。また、ロータリシャフト87には、スプロケット872が取り付けられており、該スプロケット872にチェン873が掛けられている。チェン873は、別途に設けられたスプロケット874に掛けられており、該スプロケット874とともに回転するスプロケット875にチェン876が掛けられている。チェン876は、別途に設けられたスプロケット877に掛けられており、該スプロケット877とともに回転するスプロケット878にチェン879が掛けられている。更に、ロータリシャフト87には、プーリー87aが取り付けられており、該プーリー87aにベルト87bが掛けられている。加えて、ロータリシャフト87には、スプロケット87cが取り付けられており、該スプロケット87cにチェン87dが掛けられている。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト88を備えている。ロータリシャフト88には、スプロケット881が取り付けられており、該スプロケット881にチェン879が掛けられている。そのため、ロータリシャフト88は、ロータリシャフト87の回転に伴って回転する。なお、ロータリシャフト88は、リール21を構成している。従って、リール21は、ロータリシャフト87の回転に伴って可動する。
更に、動力伝達機構8は、ギヤボックス89を備えている。ギヤボックス89には、スプロケット891が支持されており、該スプロケット891にベルト87bが掛けられている。そのため、ギヤボックス89は、ロータリシャフト87の回転に伴って駆動する。なお、ギヤボックス89には、リンクアーム892が支持されており、該リンクアーム892にカッター22が連結されている。従って、カッター22は、ロータリシャフト87の回転に伴って可動する。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト8Aを備えている。ロータリシャフト8Aには、スプロケット8A1が取り付けられており、該スプロケット8A1にチェン87dが掛けられている。そのため、ロータリシャフト8Aは、ロータリシャフト87の回転に伴って回転する。なお、ロータリシャフト8Aは、オーガ31を構成している。従って、オーガ31は、ロータリシャフト87の回転に伴って可動する。
加えて、動力伝達機構8は、ギヤボックス8Bを備えている。ギヤボックス8Bには、スプロケット8B1が支持されており、該スプロケット8B1にベルト825が掛けられている。そのため、ギヤボックス8Bは、ロータリシャフト82の回転に伴って駆動する。なお、ギヤボックス8Bには、プーリー8B2が支持されており、該プーリー8B2にベルト8B3が掛けられている。
更に、動力伝達機構8は、ロータリシャフト8Cを備えている。ロータリシャフト8Cには、プーリー8C1が取り付けられており、該プーリー8C1にベルト8B3が掛けられている。そのため、ロータリシャフト8Cは、ギヤボックス8Bの駆動に伴って回転する。なお、ロータリシャフト8Cは、ローター41を構成している。従って、ローター41は、ギヤボックス8Bの駆動に伴って可動する。
次に、刈取装置2の構造について説明する。
図7は、刈取装置2を示している。図8は、一般的なカッター22の構造を示している。なお、図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
上述したように、刈取装置2は、リール21と、カッター22と、で構成されている。
リール21は、主に、センターシャフト23(ロータリーシャフト88に相当)と、リールディスク24と、タインロッド25と、で構成されている。リール21は、メインフレーム2Mの上部前側に配置されている。
センターシャフト23は、リールディスク24を支持する。センターシャフト23は、左右及び中央のリールディスク24を貫通する。なお、センターシャフト23は、その左端部及び右端部がアッパーフレーム2Uによって回転自在に支持されている。
リールディスク24は、タインロッド25を支持する。リールディスク24は、センターシャフト23を中心にアーム24aを放射状に備え、各アーム24aの先端部分でタインロッド25を支持する。なお、リールディスク24は、センターシャフト23の回転に伴って回転する。
タインロッド25は、倒伏した状態の穀稈を引き起こす。タインロッド25は、所定の間隔毎に複数のタイン25tを備え、該タイン25tが梳くことによって穀稈を引き起こす。なお、タインロッド25は、偏心リンク2Eによって回転することから、タイン25tを常に下方に向ける。
カッター22は、主に、複数の可動刃26と、複数の固定刃27と、で構成されている。カッター22は、メインフレーム2Mの内側にリール21に沿って配置されている。
可動刃26は、板材を剪断することによって形成されている。可動刃26は、上方から見て楔形状となる刃体26Bを有している。可動刃26は、その刃体26Bにおいて楔形状を構成する二つの斜辺に刃26nが形成されている。そして、可動刃26は、刃体26Bの先端部を前方に向けた状態でスライドフレーム26Sに固定される。スライドフレーム26Sは、リンクアーム892に連結され、該リンクアーム892の動きに応じて左右方向に往復する。従って、全ての可動刃26は、スライドフレーム26Sと一体となった状態で左右方向に往復する。なお、可動刃26は、該可動刃26に設けられた孔26hとスライドフレーム26Sに設けられた孔26Shを重ね合わせ、該孔26h・26Shに通したリベットR1によって固定される。
固定刃27は、鋳物を切削することによって形成されている。固定刃27は、側方及び上方から見て楔形状となる刃体27Bを二つ有している。固定刃27は、その刃体27Bにおける先端部に向けて水平に間隙(スリット)27sが形成されている。そして、固定刃27は、刃体27Bの先端部を前方に向けた状態でマウントフレーム27Mに固定される。マウントフレーム27Mは、スライドフレーム26Sに対して重なるように配置され、メインフレーム2Mに取り付けられる。従って、全ての固定刃27は、マウントフレーム27Mと一体となった状態で、その間隙27s内に可動刃26を収容する。なお、固定刃27は、該固定刃27に設けられた孔27hとマウントフレーム27Mに設けられた孔27Mhを重ね合わせ、該孔27h・27Mhに通したボルトB2とナットN2によって固定される。また、緩みを抑えるため、固定刃27とナットN2の間にバネ座金W2が配置される。
このような構造により、カッター22は、可動刃26と固定刃27で穀稈の茎部を挟み、該茎部を剪断力によって切断するのである。
次に、フォークデバイダ29が取り付け可能となる構造について説明する。
図9は、本実施形態に係るカッター22の構造を示している。図10は、フォークデバイダ29の取り付け構造を示している。なお、図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
フォークデバイダ29を取り付けるためには、固定刃28を用いる必要がある。つまり、フォークデバイダ29を取り付けるためには、固定刃27の代わりに固定刃28を用いる必要がある。そのため、固定刃28について説明した後にフォークデバイダ29について説明する。
固定刃28は、鋳物を切削することによって形成されている。固定刃28は、側方及び上方から見て楔形状となる刃体28Bを二つ有している。また、二つの刃体28Bは、互いに連結することによってフォークデバイダ29を取り付けるためのブラケット28bを構成している。固定刃28は、その刃体28Bにおける先端部に向けて水平に間隙(スリット)28sが形成されている。そして、固定刃28は、刃体28Bの先端部を前方に向けた状態で固定刃27と同じくマウントフレーム27Mに固定される。従って、全ての固定刃28は、マウントフレーム27Mと一体となった状態で、その間隙28s内に可動刃26を収容する。なお、固定刃28は、該固定刃28に設けられた孔28haとマウントフレーム27Mに設けられた孔27Mhを重ね合わせ、該孔28ha・27Mhに通したボルトB2とナットN2によって固定される。また、緩みを抑えるため、固定刃28とナットN2の間にバネ座金W2が配置される。
フォークデバイダ29は、板材を剪断して折り曲げることによって形成されている。フォークデバイダ29は、上方から見て先端部分が楔形状となる刃体29Bを有している。フォークデバイダ29は、その刃体29Bが前後方向(長手方向)に対して並行に折り曲げられた略波形状に形成されている。そして、フォークデバイダ29は、刃体29Bの先端部を前方に向けた状態で固定刃28に固定される。従って、全てのフォークデバイダ29は、固定刃28と一体となった状態で、可動刃26の上方から前方へ向けて延設される。なお、フォークデバイダ29は、該フォークデバイダ29に設けられた孔29hと固定刃28に設けられた孔28hbを重ね合わせ、該孔29h・28hbに通したボルトB3とナットN3によって固定される。また、緩みを抑えるため、固定刃28とナットN3の間にバネ座金W3が配置される。
次に、フォークデバイダ29の設計事項について説明するとともに、該フォークデバイダ29を取り付けたコンバイン100の利点について説明する。
図11は、フォークデバイダ29を取り付けた刈取装置2を示している。図12は、トウモロコシの房部Cを受け止めた状態を示している。また、図13は、トウモロコシの房部Cが転がらずに安定している状態を示している。なお、図中には、コンバイン100の前後方向、左右方向及び上下方向を表す。
フォークデバイダ29は、刃渡Hについて深く考慮して設計されている。刃渡Hは、トウモロコシを刈り取る際に、トウモロコシの茎部から房部Cが脱落しても、該房部Cを受け止められる寸法となっている。具体的には、リール21の最前端よりも前側へ突き出すような寸法となっている。従って、固定刃28(フォークデバイダ29の取り付け位置)からリール21の最前端までの距離をFとすれば、下記の数式が成立する。
数式:F<H
また、フォークデバイダ29は、刃幅Wについても深く考慮して設計されている。刃幅Wは、トウモロコシを刈り取る際に、トウモロコシの茎部から房部Cが脱落しても、該房部Cを受け止められる寸法となっている。具体的には、フォークデバイダ29の長手方向に対して垂直に房部Cを受け止めても、該房部Cが安定する寸法となっている。従って、房部Cの平均長さをLcとすれば、下記の数式が成立する。
数式:Lc≦2W
更に、フォークデバイダ29は、隣り合う他のフォークデバイダ29との隙間Dについても深く考慮して設計されている。隙間Dは、フォークデバイダ29によって受け止められたトウモロコシの房部Cが転がっても、該房部Cが落ない寸法となっている。具体的には、フォークデバイダ29の長手方向に対して並行に受け止めている房部Cが転がっても、該房部Cが落ない寸法となっている。従って、房部Cの平均太さをWcとすれば、下記の数式が成立する。
数式:Wc>D
このように、フォークデバイダ29は、隣り合う他のフォークデバイダ29とともに房部受止板Tdを構成する。これにより、本コンバイン100は、穀稈の茎部から房部が脱落しても、該房部を受け止めることが可能となる。具体的に説明すると、本コンバイン100は、トウモロコシを刈り取る場合において、トウモロコシの茎部から房部Cが脱落しても、該房部Cを受け止めることが可能となる。
加えて、フォークデバイダ29は、その断面形状についても深く考慮して設計されている。本フォークデバイダ29の断面形状は、該フォークデバイダ29が多数のトウモロコシの房部Cを受け止めても曲がらないように略波形状となっている。これは、フォークデバイダ29によって受け止められている房部Cが転がり落ちるのを防ぐことをも目的としている。つまり、房部Cが凹みに嵌って安定し、該房部Cが転がり落ちるのを防ぐことをも目的としている。なお、本フォークデバイダ29は、その断面形状が略波形状(図14の(A)参照)であるが、これに限定するものではない。例えば、図14の(B)や(C)のように、長手方向に対して平行若しくは略並行に折り曲げて上方へ凸部を形成し、房部Cが転がり落ちるのを防いでも良い。
このように、フォークデバイダ29は、長手方向に対して平行若しくは略平行に折り曲げて形成された転落止めTfを有する。これにより、本コンバイン100は、フォークデバイダ29から房部が転がり落ちにくくなる。具体的に説明すると、本コンバイン100は、トウモロコシを刈り取る場合において、フォークデバイダ29からトウモロコシの房部Cが転がり落ちにくくなる。
次に、本コンバイン100の他の特徴点を述べる。
本コンバイン100において、固定刃27及び固定刃28は、ボルトB2とナットN2を用いてマウントフレーム27Mに取り付けられる(図8、図9参照)。そのため、本コンバイン100は、固定刃27を取り外して固定刃28を取り付けたり、固定刃28を取り外して固定刃27を取り付けたりすることができる。
また、本コンバイン100において、フォークデバイダ29は、ボルトB3とナットN3を用いて固定刃28に取り付けられる(図10参照)。そのため、本コンバイン100は、固定刃28にフォークデバイダ29を取り付けたり、固定刃28からフォークデバイダ29を取り外したりすることができる。
このため、本コンバイン100は、フォークデバイダ29が脱着自在であるとともに、フォークデバイダ29の取り付け位置を自在に変更できる(図11、図15参照)。
従って、本コンバイン100は、フォークデバイダ29の取り付け若しくは取り外し、及びフォークデバイダ29の交換が容易となる。また、本コンバイン100は、条間に応じた適宜の位置にフォークデバイダ29の位置を変更できる。
次に、本コンバイン100のフォークデバイダ29の別実施形態に係るフォークデバイダ129について説明する。
図16は、別実施形態に係るフォークデバイダ129の構造を示している。図17は、フォークデバイダ129の断面形状を示している。図18は、隣接するフォークデバイダ129・129の隙間にトウモロコシが引っ掛からない様子を示している。なお、フォークデバイダ129の基本的な構成及び機能は上述のフォークデバイダ29と同様のものであるためここでの詳細な説明は省略する。
本フォークデバイダ129の両端には、フォークデバイダ29に設けられる転落止めTfと同様の機能を有する折り返し部130がそれぞれ形成されている。転落止めTfは、上述のように、フォークデバイダ29の長手方向に対して平行若しくは略平行に折り曲げて形成されており、フォークデバイダ29の幅方向中央側に向けた斜面を形成することでフォークデバイダ29に受け止められているトウモロコシの房部Cが転落止めTfに当たることで房部Cをフォークデバイダ29上に留める機能を有するものである。
本フォークデバイダ129の折り返し部130は、フォークデバイダ129の長手方向に対して平行若しくは略平行に折り返して形成されている。具体的には、フォークデバイダ129の両端部に上方に向けた凸部131を形成するとともに、凸部131の側端をフォークデバイダ129の下方から中央側に折り返すことで折り返し部130を形成している。凸部131は、フォークデバイダ129の中央側に向けた斜面を含み、その斜面により、フォークデバイダ129上に受け止められているトウモロコシの房部Cを転落させないようにしている。なお、凸部131は、下方に向けて突出する構成としてもよい。
フォークデバイダ129の両端に折り返し部130を設けることで、板材を折り曲げて形成されるフォークデバイダ129の両端面がフォークデバイダ129の中央側に向けた状態となり、両側方に向けた面が形成される(図17参照)。つまり、フォークデバイダ129の両端面が側方に露出していない状態となる。そして、このようにして形成される折り返し部130は、隣接するフォークデバイダ129の折り返し部130と、互いに面で対向することとなり、刈り取られたトウモロコシの房部Cが意図せず隣り合うフォークデバイダ129の隙間を通る際にフォークデバイダ129の端に引っ掛かって詰まることがなくなる。なお、トウモロコシの房部Cが意図せずフォークデバイダ129間を通過する場合とは、例えば、トウモロコシの房部Cの幅が房部の平均太さWcを下回り、フォークデバイダ129間の隙間Dよりも小さい場合である。
このように、フォークデバイダ129は、長手方向に対して平行若しくは略平行に折り返して形成された折り返し部130を有する。これにより、一つのフォークデバイダ129と隣接するフォークデバイダ129の隙間にトウモロコシの房部Cが引っ掛かりにくくなる。具体的に説明すると、本コンバイン100は、トウモロコシを刈り取る場合において、トウモロコシの茎部から房部Cが脱落しても、該房部Cを受け止めることが可能となるとともに、フォークデバイダ129の隙間に引っ掛かって詰まることを防止することが可能となる。
100 コンバイン
1 走行装置
2 刈取装置
3 搬送装置
4 脱穀装置
5 選別装置
6 貯留装置
7 動力装置
8 動力伝達機構
21 リール
22 カッター
26 可動刃
27 固定刃
28 固定刃
29 フォークデバイダ
C トウモロコシの房部
Td 房部受止板
Tf 転落止め
129 フォークデバイダ
130 折り返し部
131 凸部

Claims (4)

  1. リールと、
    カッターと、
    前記カッターに沿って配置されるフォークデバイダと、を備え、
    前記リールが回転することによって穀稈を引き起こしつつ、前記カッターが穀稈を切断するコンバインにおいて、
    前記カッターは、可動刃と固定刃とで構成され、
    前記固定刃は、先端部に向けて間隙が形成され、
    前記可動刃の少なくとも一部は、前記間隙に収容され、
    前記フォークデバイダは、前記固定刃に取り付けられる、ことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記フォークデバイダは、前記固定刃において前記間隙よりも前方側に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記フォークデバイダは前端部分が楔形状に形成され、かつ、前後方向に対して並行に折り曲げた略波形状に形成されている、ことを特徴とする請求項1または2に記載のコンバイン。
  4. 前記フォークデバイダは、平坦部と前記平坦部から上方に凸した凸部とが並ぶ略波形状に形成され、
    前記平坦部には、前記フォークデバイダを前記固定刃に取り付ける取付部が設けられる、ことを特徴とする請求項1から3までの何れか1項に記載のコンバイン。
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