JP2013220054A - 収穫機 - Google Patents

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照男 南
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Abstract

【課題】塵埃の良好な分離排出を可能にしながら収穫物のタンク外飛散を回避し易いとともにコンパクトかつ安価に得られる収穫機を提供する。
【解決手段】搬送機構Cは、搬送した収穫物を搬送終端部の吐出口45Aから機体後方向きに収穫物タンク4の上方に吐出して収穫物タンク4の機体上方向き開口4Aに落下させる。吐出口45Aに対して吐出方向下手側の箇所に、機体上方向き開口4Aより高い配置高さの箇所で吐出口45Aからの収穫物を受け止めて機体上方向き開口4Aに落下案内する案内体85を設けてある。案内体85の機体横方向幅を吐出口45Aの機体横方向幅と同じ又はほぼ同じに設定してある。
【選択図】図10

Description

本発明は、収穫部からの収穫物を走行機体側に搬送する搬送機構を、搬送した収穫物を搬送終端部の吐出口から機体後方向きに収穫物タンクの上方に吐出して前記収穫物タンクの機体上方向き開口に落下させるよう構成した収穫機に関する。
従来、例えば特許文献1に開示されるサトウキビ収穫機があった。このサトウキビ収穫機では、刈取部で刈り取ったサトウキビを切断部で切断し、切断部からのサトウキビ片を横搬送部に送って横搬送部の後端部より収容部に向けて放出、落下させるように構成し、横搬送部の後方に位置する吸引ダクト及び吸引ダクト内に設けた軸流ファンを備えてトラッシュ排出手段を構成し、横搬送部から放出されるサトウキビ片からトラッシュ分離手段によって分離されたトラッシュを収容部の外部に排出するように構成し、吸引ダクトの後壁の下部に落下軌跡調節体を設けている。
特開平10−215633号公報
上記した収穫機において、搬送機構の吐出口から吐出される収穫物が軽小であるなどによって収穫物タンクを越えてタンク外に飛び出ることがあれば、圃場に落下して損失になるか、圃場から拾って回収する手間が必要になる。
搬送機構から吐出される収穫物が収穫物タンクを飛び越えないように、搬送機構と収穫物タンクの隙間を覆った場合、搬送機構から収穫物に混在して吐出される切れ葉などの塵埃が、タンク外に飛散せずに収穫物と共に収穫物タンクに入り込むことになる。塵埃の分離排出が可能なように上記した従来の技術を採用した場合、吸引ダクトやファンを採用することにより、大型及びコスト高になりがちであった。
本発明の目的は、塵埃の良好な分離排出を可能にしながら収穫物のタンク外飛散を回避し易いとともにコンパクトかつ安価に得られる収穫機を提供することにある。
本第1発明は、収穫部からの収穫物を走行機体側に搬送する搬送機構を、搬送した収穫物を搬送終端部の吐出口から機体後方向きに収穫物タンクの上方に吐出して前記収穫物タンクの機体上方向き開口に落下させるよう構成した収穫機において、
前記吐出口に対して吐出方向下手側の箇所に、前記機体上方向き開口より高い配置高さの箇所で前記吐出口からの収穫物を受け止めて前記機体上方向き開口に落下案内する案内体を設け、
前記案内体の機体横方向幅を前記吐出口の機体横方向幅と同じ又はほぼ同じに設定してある。
本第1発明の構成によると、案内体が収穫物タンクの機体上方向き開口より高い配置さの箇所で収穫物を受け止めるから、機体上方向き開口より高い配置高さの部位のうちの案内体から外れた箇所を収穫物タンクの外側に向かって開放された状態にできる。さらに、案内体の機体横方向幅を吐出口の機体横方向幅と同じ又はほぼ同じに設定してあるから、案内体から外れることによって、収穫物タンクの外側に向かって開放された状態となる部位の範囲を広く確保することができて、吐出口から収穫物に混在して吐出される塵埃が収穫物タンクの外部に良好に飛散するようにできる。
搬送機構の吐出口から吐出された収穫物が収穫物タンクの機体上方向き開口を越えてタンク外に向かって飛び出ようとしても、この収穫物は、案内体による受け止め及び落下案内を受けて収穫物タンクの機体上方向き開口に落下する。
従って、本第1発明によると、塵埃が収穫物タンクの外部に良好に飛散して、収穫物タンクに回収される収穫物の塵埃混入を効果的に回避できるものでありながら、収穫物が収穫物タンク外に飛び出る損失を無くしたり抑制したりできる。そして、吐出口と同じ又はほぼ同じ機体横方向幅の案内体を設けるだけの簡単な構造で済み、コンパクトかつ安価に得ることができる。
本第2発明は、前記案内体を、前記収穫物タンクの後壁の直上方箇所又はほぼ直上方箇所で収穫物を受け止めるように配備してある。
本第2発明の構成によると、案内体が搬送機構の吐出口から後方に離れて位置することになり、吐出口から収穫物に混在して吐出された塵埃が拡散することの妨げに案内体がなりにくい。
従って、本第2発明によると、案内体を設けるものでありながら、塵埃の収穫物タンク外への飛散を良好に行なわせて、収穫物タンクに回収される収穫物の塵埃混入を良好に回避できる。
本第3発明は、前記吐出口から吐出される収穫物に塵埃選別の選別風を供給する送風装置を設けてある。
本第3発明の構成によると、搬送機構から吐出される収穫物が選別風の影響を受けることになっても、収穫物の収穫物タンク外への飛び出しを案内体によって回避や抑制できるものだから、比較的強い選別風を供給して塵埃の選別が良好に行なわれるようにできる。
従って、本第3発明によると、収穫物タンクに回収される収穫物の塵埃混入をより効果的に回避できる。
本第4発明は、前記案内体を前記収穫物タンクの上方から垂下させてある。
本第4発明の構成によると、案内体に収穫物が強く当接しても、案内体が揺れ動いて収穫物に掛る当接反力を弱くする緩衝機能を案内体に備えさせることができる。
従って、本第4発明によると、収穫物を受け止める案内体を設けるものでありながら、案内体に緩衝機能を備えさせる簡単な損傷回避手段で収穫物の損傷を回避できる。
本第5発明は、前記案内体の下端部が前記収穫物タンクの内部に入り込むように、前記案内体を配備してある。
本第5発明の構成によると、案内体に収穫物が当接して案内体に揺れ動きが発生し、案内体の下端側が収穫物タンクに対して大幅にズレ上がることになっても、案内体の下端部が収穫物タンクの内部に入り込んでいることにより、案内体の下端側が収穫物タンクから外れることを防止できる。従って、案内体の揺れ動きによる緩衝機能を効果的に発生させることができる。
従って、本第5発明によると、案内体の効果的な緩衝機能によって収穫物の損傷防止を効果的に行ないながら、収穫物の収穫物タンク外への飛び出しを効果的に防止できる。、
本第6発明は、前記収穫物タンクを収穫物貯留の貯留姿勢と収穫物排出の排出姿勢とに切換自在に支持し、前記案内体を、前記貯留姿勢での前記収穫物タンクの機体上方向き開口より高い配置高さに位置する箇所で前記収穫物の受け止め及び落下案内を行なう作用位置と、前記貯留姿勢と前記排出姿勢とに切り換わり移動する前記収穫物タンクに対して退避する退避位置とに位置変更自在に支持してある。
本第6発明の構成によると、収穫物タンクが貯留姿勢にあり、案内体が作用位置に位置する際、収穫物タンクと案内体の間に隙間が無いように案内体を配備しても、収穫物タンクを貯留姿勢や排出姿勢に切換える際、案内体の退避位置への位置変更によって収穫物タンクと案内体の干渉を回避することができる。
従って、本第6発明によると、収穫物タンクを排出姿勢に切換えることができるものでありながら、収穫作業の際、収穫物タンクと案内体の隙間が無くて収穫物のタンク外への飛び出し防止を効果的にできる。
本第7発明は、前記収穫物タンクの前記排出姿勢に切り換わる移動に連係して前記案内体が前記退避位置に位置変化するように前記収穫物タンクと前記案内体とを連係させてある。
本第7発明の構成によると、収穫物タンクを排出姿勢に切換える際、案内体が退避位置に自ずと位置変化することにより、収穫物タンクと案内体の干渉回避を自動的に行なわせられる。
従って、本第7発明によると、収穫物タンクを排出姿勢に切換えることができ、かつ収穫物タンクと案内体の隙間が無くて収穫物のタンク外への飛び出し防止を効果的にできるものでありながら、収穫物タンクと案内体の干渉防止を操作簡単にできる。
本第8発明は、前記吐出口から吐出される塵埃を前記収穫物タンクの上方箇所で前記案内体から外れた箇所に向けて流動案内する案内ダクトを設けてある。
本第8発明の構成によると、搬送機構から吐出される塵埃が案内ダクトの流動案内を受けて案内体から外れた箇所に流動するから、塵埃が案内体に当接して収穫物タンクに入り込むことを防止できる。
従って、本第8発明によると、収穫物が収穫物タンク外に出る収穫物損失を防止できる収穫機を、収穫物タンクに回収される収穫物の塵埃混入を効果的に抑制しながら得ることができる。
本第9発明は、前記案内ダクトに前記案内体を連結してある。
本第9発明の構成によると、案内ダクトと案内体とを近付き合う位置関係にし、案内ダクトに当って跳ね返る収穫物が発生しても、跳ね返った収穫物を収穫物タンクの外部に飛び出ないで収穫物タンクに回収されやすいように、案内ダクトの近くで案内体によって受け止めさせることができる。
本第9発明によると、案内ダクトに当って跳ね返る収穫物が発生しても収穫物タンクに回収されやすく、案内ダクトを備えるものでありながら、案内ダクトに起因する収穫物の飛散損失を回避しやすい。
本第10発明は、前記収穫物タンクを収穫物貯留の貯留姿勢と収穫物排出の排出姿勢とに切換自在に支持し、前記案内ダクトを、案内位置と、前記貯留姿勢及び前記排出姿勢に切り換わり移動する前記収穫物タンクに対して退避する解除位置とに位置変更自在に支持してある。
本第10発明の構成によると、収穫物タンクが貯留姿勢にあり、案内ダクトが案内位置に位置する際、案内ダクトが収穫物タンクの近くに位置するようにしても、収穫物タンクを貯留姿勢や排出姿勢に切換える際、案内ダクトの解除位置への位置変更によって収穫物タンクと案内ダクトの干渉を回避することができる。
従って、本第10発明によると、収穫物タンクを排出姿勢に切換えることができるものでありながら、収穫作業の際、案内ダクトを収穫物タンクの近くで作用させて塵埃の排出案内を精度よく行わせることができる。
本第11発明は、前記吐出口から吐出される塵埃を前記収穫物タンクの上方箇所で前記案内体から外れた箇所に向けて流動案内する案内ダクトを、案内位置と、前記貯留姿勢及び前記排出姿勢に切り換わり移動する前記収穫物タンクに対して退避する解除位置とに位置変更自在に支持し、前記案内体が前記作用位置になると、前記案内ダクトが前記案内位置になり、前記案内体が前記退避位置になると、前記案内ダクトが前記解除位置になるように、前記案内体と前記案内ダクトを一体に位置変化するよう連結してある。
本第11発明の構成によると、案内体を案内位置に位置変化させ、案内ダクトを案内位置に位置変化させる際、及び案内体を退避位置に位置変化させ、案内ダクトを解除位置に位置変化させる際、案内体と案内ダクトの位置変化を両方の連結によって一挙に行なわせられる。
従って、本第11発明によると、収穫物タンクを排出姿勢に切換えることができ、かつ収穫物タンクと案内体の隙間が無くて収穫物のタンク外への飛び出し防止を効果的にできるものでありながら、収穫物タンクと案内体の干渉防止を操作簡単にできる。
本第12発明は、前記収穫物タンクから排出される収穫物を供給先に向けて流下案内するシュートを設け、前記シュートを、案内底板、及び前記案内底板の両横端部から上方向きに突出する横側板を備えて構成してある。
本第12発明の構成によると、案内底板から横外側にこぼれ出ようとする収穫物を横側板による受け止め及び流動案内によって供給先に向けて流動させることができ、収穫物タンクから排出される収穫物が供給先外にこぼれ出る損失を効果的に防止できる。
従って、本第12発明によると、収穫物タンクから運搬車荷台などの供給先に収穫物を供給するのに、収穫物の供給先外へのこぼれ出しを良好に回避できる。
トウモロコシ収穫機の全体を示す側面図である。 トウモロコシ収穫機の全体を示す平面図である。 フィーダの後部及び送風装置を示す縦断側面図である。 貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク、案内位置に切換えられた状態の案内ダクト、作用位置に切換えられた状態の案内体を示す側面図である。 貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク、案内位置に切換えられた状態の案内ダクト、作用位置に切換えられた状態の案内体、格納姿勢切換えられた状態のシュートを示す後面図である。 排出姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク、解除位置に切換えられた状態の案内ダクト、退避位置に切換えられた状態の案内体を示す側面図である。 貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク及び格納姿勢に切換えられた状態のシュートを示す側面図である。 使用姿勢に切換えられた状態のシュートを示す側面図である。 シュートを示す斜視図である。 貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク、案内位置に切換えられた状態の案内ダクト、作用位置に切換えられた状態の案内体を示す側面図である。 案内ダクト及び案内体を示す平面図である。 カウンタ軸を示す平面図である。 図12のXIII―XIII断面矢視図である。 カウンタ軸の装着要領を示す平面図である。 図14のXV−XV断面矢視図である。 切換えレバーを示す側面図である。 切換えレバーを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成・収穫作業の概要〕
図1は、収穫機の一例としてのトウモロコシ収穫機の全体を示す側面図である。図2は、収穫機の一例としてのトウモロコシ収穫機の全体を示す平面図である。図1,2に示すように、このトウモロコシ収穫機は、トウモロコシを収穫対象とするものであり、機体フレームA、機体フレームAの前部位置に設けた前車輪1、機体フレームAの後部位置に設けた後車輪2、機体フレームAの前部位置に設けた運転キャビン3を有した走行機体を備えている。また、機体フレームAの前端に収穫部Bを備え、この収穫部Bで収穫したトウモロコシを走行機体側に搬送する搬送機構としてのフィーダCを備えている。このトウモロコシ収穫機では、機体フレームAの後端部に設けた収穫物タンク4、及び前車輪1と後車輪2との中間位置に設けた残稈処理装置Dを備えている。
図1に示すように、機体フレームAは、前後に延びる左右一対の主フレーム6と、この前部位置で前述した運転キャビン3を支持するように高レベルに備えられるキャビンフレーム7と、主フレーム6の前後方向の中央位置でエンジン類を支持する原動部フレーム8と、主フレーム6の後部位置で収穫物タンク4を支持するタンクフレームTFとを連結した構成を有している。主フレーム6の中央位置で原動部フレーム8にエンジン10が支持され、主フレーム6の前部位置には左右の前車輪1に駆動力を伝える前輪駆動ケース11が支持されている。前輪駆動ケース11にはエンジン10から駆動力が伝達される。主フレーム6の後部位置には左右の後車輪2をステアリング作動させるステアリング駆動機構(図示せず)が備えられている。
運転キャビン3は前面にフロントガラス21を備え、側部に開閉自在にドア22を備えている。運転キャビン3の内部には作業車が着座する運転座席(図示せず)と、ステアリング操作具(図示せず)とが配置され、ステアリング操作具の操向操作に連動して後車輪2のステアリング駆動機構が制御される。
図2に示すように、運転キャビン3のドア22の外方には主ステップ26を備え、この主ステップ26の外端位置に、前後向き姿勢の揺動支軸27Aを中心にして揺動自在に補助ステップ27を備えている。図2に示すように、運転キャビン3の左横側に乗降用のラダー24を設けてある。
ラダー24は、機体上下向きの姿勢変更軸23を中心に姿勢変更自在にキャビンフレーム7に支持されている。ラダー24は、両側のサイドプレートに挟まれる位置に複数のステップを階段状に備えた一般的な構造を有している。ラダー24は、運転キャビン3の横外側に突出した使用姿勢と、走行機体の前後方向に沿った格納姿勢と、これらの中間となる中間姿勢とに姿勢変更自在に構成されている。
主フレーム6の前後方向の中央位置には機体横向きのカウンタ軸13が備えられている。図12は、カウンタ軸13を示す平面図である。図12に示すように、カウンタ軸13は、中間部に一体回転自在に設けられた入力プーリ14、一端部に一体回転自在に設けられた出力プーリ15及び出力スプロケット16を備え、入力プーリ14によってエンジン1010からの駆動力を入力し、入力した駆動力を出力プーリ15から収穫部Bに出力し、入力した駆動力を出力スプロケット16からフィーダCに出力する。カウンタ軸13は、入力した駆動力を他端部からジョイント19を介してギヤ伝動ケース20の入力軸20aに伝達する。ギヤ伝動ケース20は、入力軸20aによって入力した駆動力を出力プーリ20bから残稈処理装置Dに伝達する。
図12に示すように、カウンタ軸13は、入力プーリ14の横側部位及び出力プーリ15の横側部位に装着された軸受ケース13aを機体フレームAに設けた一対の支持体39,39に連結ボルト40a,40bによって連結することにより、機体フレームAに装着してある。図12,13に示すように、各支持体39は、主フレーム6に連結された機体横向きの前後一対の連結フレーム40,40に連結されている。
図15は、図14のXV−XV断面矢視図である。図15に示すように、入力プーリ14の横側部位の軸受ケース13aを連結する支持体39にカウンタ軸13が挿通するよう設けてある軸孔39aは、機体下方向きに開口する切り欠きによって構成してある。出力プーリ15の横側部位の軸受ケース13aを連結する支持体39にカウンタ軸13が挿通するよう設けてある軸孔39aも、入力プーリ14の横側部位の軸受ケース13aを連結する支持体39と同様に機体下方向きに開口する切り欠きによって構成してある。各軸受ケース13aの支持体39に対する連結は、3本の脱着自在な連結ボルト40a及び1本のスタッドボルト40bによって行なうように構成してある。
つまり、カウンタ軸13は、図14に示す装着要領に基づいて機体フレームAに装着するように構成してある。
すなわち、図14に示すように、入力プーリ14及び一対の軸受ケース13a,13aが装着済みで、出力プーリ15、出力スプロケット16及びギヤ伝動ケース20が未装着のカウンタ軸13を、一対の支持体39,39の軸孔39aに下方から嵌め込む。カウンタ軸13が各支持体39の軸孔39sの奥側の所定箇所に位置すると、カウンタ軸13を軸芯方向に移動操作して、各軸受ケース13aを支持体39に向けて移動させる。各軸受ケース13a,13aがスタッドボルト40bに外嵌すると、スタッドボルト40bにナット40cを装着するとともに3本の脱着自在な連結ボルト40aを装着し、各軸受ケース13aをスタッドボルト40b及び連結ボルト40aによって支持体39に締め付け固定する。
残稈処理装置Dは、横向き姿勢の駆動軸に対して複数の破砕刃を、下方に開放する処理ケースの内部に備えた構成を有しており、駆動軸によて駆動される砕刃によりトウモロコシが収穫後の残稈を細断破砕し、土壌に拡散させる処理を行う。
植物体としてのトウモロコシは、植立する茎稈に対し収穫時期に多数の実を内包する複数の房状部を作る。この房状部の包葉の内部に多数の種子(穀物としてのトウモロコシ)が含まれ、この種子は棒状の芯の外面に整列する形態で形成される。本発明においてトウモロコシと称するものは、棒状の芯の外周に多数の種子を備えたもの(収穫物の具体例)を指す。
このトウモロコシ収穫機では、収穫作業時に前車輪1の駆動により走行機体を走行させ、運転キャビン3の内部のステアリング操作具で後車輪2のステアリング駆動機構を制御することにより操向制御が行われる。また、収穫作業時には、収穫部Bで収穫したトウモロコシがフィーダCによって収穫物タンク4に向けて搬送され、収穫物タンク4の機体上方向き開口4Aから内部に落下供給して収穫物タンク4に貯留される。この収穫時に圃場に残された茎稈は残稈処理装置Dにより破砕処理される。
〔収穫部〕
収穫部Bは、走行機体の前部位置において、横向き姿勢の昇降軸芯Pを中心にして揺動自在に支持されると共に、油圧式の昇降シリンダ31の駆動力により昇降操作される。
図1,2に示すように、収穫部Bは、横方向に並列する3列の導入経路が形成され、各々の導入経路を挟む位置に左右一対の収穫ロール32を備え、この上部位置に左右一対の無端搬送チェーン33を備え、上下方向でこれらの中間位置に分離プレート34を備えている。複数の収穫ロール32と複数の無端搬送チェーン33との後方位置にはトウモロコシを横方向の中央位置に移送するオーガ35を備えている。オーガ35の横方向の中央位置に移送されたトウモロコシを、オーガ35の後方側に配置してオーガケース36に設けた送出口からフィーダCの搬送始端部に設けられた投入口に供給する。
収穫ロール32は、導入経路と平行する姿勢の回転軸芯を中心に回転自在に支持され、前端位置に先細りのスクリュー部32Aを備え、これより後方側の外周には複数の収穫羽根32Bを備えている。無端搬送チェーン33は、多数の突起が形成されると共に、前部位置の前部スプロケットと後部位置の後部スプロケットとに巻回されている。また、収穫ロール32を駆動すると共に、後部スプロケットの駆動により無端搬送チェーン33を駆動する駆動ケース37がオーガ35の前方位置に配置されている。オーガ35は、オーガケース36に収容され、外周にはスクリュー羽根体35Aが形成されている。
前述したカウンタ軸13からの駆動力を駆動ケース37と、オーガ35とに供給することにより、導入経路を挟む位置に配置される一対の収穫ロール32は、駆動回転され、無端搬送チェーン33は導入経路に沿って後方(オーガ側)に循環駆動され、オーガ35はスクリュー羽根体35Aで左右方向の中央側にトウモロコシを搬送するように駆動される。
この構成から、導入経路に茎稈が導入された場合には、収穫ロール32の収穫羽根32Bが茎稈を下方に引く力を継続的に作用させ、茎稈から延び出ている房状のトウモロコシを分離プレート34の上面に接触させ、このトウモロコシを上方に引きちぎる形態で茎稈から分離する。このように分離したトウモロコシは無端搬送チェーン33でオーガ35のスクリュー羽根体35Aにより走行機体の横幅方向の中央に搬送され、フィーダCに供給される。
〔フィーダ〕
フィーダCは、図3に示すように、前端側の駆動スプロケット(図示せず)と、後端側の従動スプロケット42とに亘ってフィードチェーン43を巻回し、このフィードチェーン43に対して設定間隔で複数の搬送プレート44を備え、これらをフィーダケース45に内装して構成されている。このフィーダCは、フィードコンベアとして機能するものであり、フィーダケース45の後端部(搬送終端部)には機体後方向きに開口する吐出口45Aが形成され、搬送してきたトウモロコシを吐出口45Aから収穫物タンク4の上方に機体後方向きに吐出する。吐出口45Aは、フィーダケース45の下壁を取り除くことにより、左右の側壁と、上壁とを残して機体後方下方に開口する形態で形成されている。
フィーダCは、フィーダケース45の搬送終端部の下側に設けた送風装置Eを備えている。送風装置Eは、ファンケース51及びファンケース51の内部に横向き姿勢のファン軸52と一体回転する複数の送風翼体53を備え、カウンタ軸13の出力プーリ15からの駆動力による送風翼体53の回転により、ファンケース51の外部の空気をファンケース51の側面から吸引して選別風を発生させ、発生した選別風を、ファンケース51の送風口51aから吐出口45aを内側から外側に抜け出るように送出する。
従って、送風装置Eは、吐出口45Aから吐出されるトウモロコシに選別風を供給する。供給された選別風は、吐出口45Aからトウモロコシに混在して吐出された葉の一部や稈身の一部等の塵埃を風圧により吹き飛ばしてトウモロコシと選別する。
吐出口45Aの後方で、かつ、フィーダケース45の後端部にはフィードコンベアによる搬送方向の延長方向に開放する開放空間Vが吐出口45Aと連なる領域に形成されている。尚、開放空間Vも後方に開放しており、フィーダケース45を取り囲む左右の側壁と、上壁とを残して後方に開放する形態で形成され、この開放空間Vの内部でフィードチェーン43の搬送方向の延長上には、比較的大型の葉や稈身等の処理物を排出する排出装置Fを備えている。
排出装置Fは、上下位置に配置される一対の搬送軸55と一体回転する搬送ローラ56を備えて構成されている。この排出装置Fは搬送プレート44による非収穫物の搬送方向の延長上に配置され、比較的大型の茎の一部や葉の一部を挟み込み、後方に放擲して案内ダクト58の内部に排出する。
一対の搬送軸55に対して送風装置Eのファン軸52から駆動力を伝えるベルト式の伝動系が形成され、送風装置Eと排出装置Fとが連動して駆動されるように構成されている。
この構成から、収穫作業時にはフィーダCで搬送されるトウモロコシは、吐出口45Aから収穫物タンク4の上方に機体後方向きに吐出されて機体上方向き開口4Aに落下することにより、収穫物タンク4に回収されて貯留される。また、トウモロコシに混ざり込む小さな葉や稈身等の塵埃は、送風装置Eからの選別風により吹き飛ばされて案内ダクト58の内部に送り込まれ、案内ダクト58による排出案内を受けて収穫物タンク4の機体上方向き開口4Aに落ち込まずに収穫物タンク4の外部に飛散する。フィーダCで搬送される比較的大型の葉や稈身等の処理物は排出装置Fの一対の搬送ローラ56の間に挟み込む形態で後方に比較的高速で搬送され、送風装置Eからの選別風とともに案内ダクト58による排出案内を受けて収穫物タンク4の外方に排出される。
このフィーダCでは非収穫物を一対の搬送ローラ56で挟持して搬送する構成であるが、この構成に代えて、例えば、非収穫物を細断するカッター類を備えることにより、案内ダクト58に対して細断された非収穫物を送り込むように構成しても良い。
〔収穫物タンク〕
図4,5に示すように、収穫物タンク4は、前壁4f、後壁4r、左右一対の横壁4s及び底壁を備えて構成され、上部に機体上方向き開口4Aを備える構造になっている。収穫物タンク4は、走行機体に対して横向き姿勢の揺動軸芯Qを中心にして揺動自在に支持され、収穫物タンク4の両側部に配置された油圧シリンダ17の駆動力により、図4,10に示す如く機体上方向き開口4AがフィーダCの吐出口45Aの後方に上向きに位置し、吐出口45Aからのトウモロコシを回収して貯留する格納姿勢と、図6に示す如く機体上方向き開口4Aが走行機体の後側に機体後方向きに位置し、貯留していたトウモロコシを機体上方向き開口4Aから自然落下によって排出する排出姿勢とに切換自在に構成されている。収穫物タンク4が姿勢切換えされる際、収穫物タンク4の前端側の上端が移動軌跡4L(図4参照)に沿って移動する。
詳述すると、図1,4,5に示すように、タンクフレームTFは、前後一対の横長フレーム67と、この横長フレーム67の外端位置同士を連結する縦長フレーム68とを連結することにより平面視で矩形に構成されている。このタンクフレームTFの左右の縦長フレーム68の後部位置から第1フレーム71が機体上方向きに立設され、この第1フレーム71の上端部と縦長フレーム68の上面とに連結する斜め姿勢の第2フレーム72が備えられている。また、左右の第1フレーム71の上端部と、後部側の横長フレーム67の中央部の上面とを結ぶ位置に連結される斜め姿勢の補強フレーム73が備えられている。
具体的な構成として、縦長フレーム68の後端位置の上面に第1ブラケット71Aが固設され、この第1ブラケット71Aに対して第1フレーム71の下端が連結している。また、縦長フレーム68の中間位置の上面に対して第2ブラケット72Aが固設され、この支持ブラケット75に対して第2フレーム72の下端が連結している。更に、後端側の横長フレーム67の中央位置の上面に補助ブラケット73Aが固設され、この補助ブラケット73Aに対して一対の補強フレーム73の下端が連結している。尚、収穫物タンク4を支持するためのフレーム構成は、これに限るものではなく、第1フレーム71の下端を縦長フレーム68の上面に対して溶接等の技術により直接的に固定して良く、これと同様に第2フレーム72の下端を縦長フレーム68の上面に直接的に固定して良く、補強フレーム73の下端を横長フレーム67の上面に直接的に固定しても良い。
左右の第1フレーム71の上端位置に軸受部74を備え、この軸受部74に対して収穫物タンク4の側面に突設した軸部4Bが支承されている。特に、収穫物タンク4の左右の側壁の外部には前後に延びる姿勢の補強体4Sが備えられ、この補強体4Sの後端位置に前述した軸部4Bが外方に向けて突設されている。また、左右の軸受部74を結ぶ直線(左右の軸部4Bを結ぶ直線と一致する)が揺動軸芯Qとなる。
この第1フレーム71と第2フレーム72とでフレームユニットが構成され、第2フレーム72の下端部の上面に固設された支持体72Bに対して油圧シリンダ17のシリンダ部17Aの下端が揺動自在に支持されている。また、収穫物タンク4の補強体4Sに対して側面に支持部材4Tが固設され、この支持部材4Tに対して単動型の油圧シリンダ17のピストンロッド部17Bの先端が揺動自在に支持されている。
つまり、第1フレーム71と第2フレーム72とで構成されるフレームユニットが機体フレームAの後端位置の左右の2箇所に配置され、夫々のフレームユニットに油圧シリンダ17を備えることにより、油圧シリンダ17は収穫物タンク4を左右から挟み込む位置に配置される。また、左右のフレームユニットの中間の空間に左右のフレームユニットを機体フレームAに連結するように補強フレーム73が備えられている。このような構成において、左右の油圧シリンダ17を収縮状態に設定することで収穫物タンク4を図4に示す貯留姿勢に維持し、左右の油圧シリンダ17を伸長させることで収穫物タンク4を揺動軸芯Qを中心にして揺動させて図6に示す排出姿勢に切換えできる。
図4,9に示すように、収穫物タンク4の後方にシュート90を配備してある。シュート90は、左右一対の第1フレーム71の上端部に設けた支持部71Bに連結軸91を介して枢支される平板形の案内底板90aと、案内底板90aの両横端部から上方向きに突出する平板形の横側板90bとを備えて構成してある。シュート90の奥行方向での中間部と左右一対の第1フレーム71,71とにわたって屈伸リンク機構92を連結してある。一方の屈伸リンク機構92,92の揺動リンク92aを第1フレーム71の支持部71Cに揺動自在に連結している回転連結軸93にシュート切換えレバー94を一体回転自在に設け、シュート切換えレバー94によってシュート90を格納姿勢と使用姿勢とに切換えるように構成してある。
図7は、貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク4及び格納姿勢に切換えられた状態のシュート90を示す側面図である。図4,5,7に示すように、シュート90は、シュート切換えレバー94を回転連結軸93の軸芯周りに下降揺動操作すると、シュート切換えレバー94に連結している回転連結軸93が回転操作されることによって、かつ一対の屈伸リンク機構92,92がシュート90によって連動していることによって一対の屈伸リンク機構92,92が縮み作動することで、連結軸91の軸芯まわりに下降揺動して格納姿勢になる。シュート90は、格納姿勢になると、案内底板90aが左右一対の第1フレーム71,71の後側に第1フレーム71に沿って位置する取り付け姿勢になる。
図8は、使用姿勢に切換えられた状態のシュート90を示す側面図である。図6,8に示すように、シュート90は、シュート切換えレバー94を回転連結軸93の軸芯まわりに上昇揺動操作すると、シュート切換えレバー94に連結している回転連結軸93が回転操作されることによって、かつ一対の屈伸リンク機構92,92がシュート90によって連動していることによって一対の屈伸リンク機構92,92が伸展作動することで、連結軸91の軸芯まわりに上昇揺動して使用姿勢になる。シュート90は、使用姿勢になると、案内底板90aが排出姿勢に切換えられた収穫物タンク4の後壁4rに沿った後下がり状態となり、かつ一対の横側板90b,90bが排出姿勢の収穫物タンク4の機体上方向き開口4Aの両横側に分かれて位置し、さらに案内底板90a及び一対の横側板90b,90bの一端側が収穫物タンク4から後方に突出した取り付け姿勢になり、排出姿勢の収穫物タンク4の機体上方向き開口4aから排出されるトウモロコシを案内底板90a及び横側板90bによって運搬車荷台などの供給先に落下案内する。
シュート90を使用姿勢に切換えた際、排出姿勢に切換えた収穫物タンク4が案内底板90aに押圧作用して、屈伸リンク機構92を構成する一対の揺動リンク92a,92bの相対揺動を規制するストッパー95が作用することにより、一対の屈伸リンク機構92,92は、伸展状態に維持されてシュート90を使用姿勢に維持する。
〔案内ダクト〕
図4,5,10,11に示すように、案内ダクト58は、案内ダクト58の機体前方側端部から機体後方側端部にわたって備えさせた支持部材80により、フィーダCの搬送終端部を支持する左右一対の支柱60,60から各別に延出した支持アーム60A,60Aに連結されている。
支持部材80は、案内ダクト58の前端部に案内ダクト58の横方向に沿って連結する横向き連結体81と、横向き連結体81の両端部からフィーダ側に延出して左右一対の支持アーム60A,60Aに各別に連結する左右一対の連結ブラケット62,62と、横向き連結体81の両端部から案内ダクト58の後端側に向かって延出する左右一対の前後向き支持杆82,82とを備えて構成してある。一方の前後向き支持杆82は、延出端側に設けられた連結部82aによって案内ダクト58の上壁58Tに連結され、延出端部から機体横向きに延出する連結杆部82bによって案内ダクト58の側壁58Sに連結されている。
左右一対の連結ブラケット62,62が機体横向きの切換支軸61を介して支持アーム60Aに回転自在に連結されており、案内ダクト58は、切換支軸61の切換軸芯Rまわりに収穫物タンク4の側に下降揺動した案内位置Mと、案内位置Mから上昇揺動した解除位置Hとに切換え自在に支持されている。
図2,4,10,11に示すように、案内ダクト58は、案内ダクト58が案内位置Mに切換えられ、収穫物タンク4が貯留姿勢に切換えられた状態で、平面視においてフィーダCの塵埃排出方向の延長上に配置される直線部58Aと、この直線部58Aで案内される塵埃を機体横外側向きに案内する湾曲部58Bと、この湾曲部58Bに連なる排出案内部58Cとを備えて構成され、案内ダクト58の全長にわたって機体下方向きに開口する案内空間を内部に備え、かつ排出案内部58Cの端に機体横外側向きに開口する排出口58Dを備えた構造になっている。この案内ダクト58は、直線部58A、湾曲部58B及び排出案内部58Cの天板部を一連に構成する上壁58Tと、直線部58A、湾曲部58B及び排出案内部58Cの両横板部を一連に構成する一対の側壁58Sとを一体形成して構成されている。
案内ダクト58は、案内位置Mに切換えられた状態において、貯留姿勢にある収穫物タンク4の上方近くに位置するように支持されている。案内ダクト58は、案内位置Mに切換えられた状態において、前端側に位置する開口でフィーダケース45の開放空間Vに連なり、排出装置Fから排出される塵埃及び送風装置Eからの選別風が内部空間に流入するようになっている。案内ダクト58の湾曲部58Bの半径方向での外側に、塵埃の下方への落下を抑制する落下規制壁59を側壁58Sの下端位置から案内ダクト58内に向かって突出する状態で設けてある。
図2,11に示すように、案内ダクト58の直線部58Aの案内経路幅は、フィーダCの後端において排出装置Fから塵埃が排出される排出経路幅より広く設定されている。また、案内ダクト58における案内経路幅は、直線部58Aの部位で最も広く、案内経路の下流側ほど狭くなり、排出案内部58Cにおいて最も狭くなるように設定されている。
従って、案内ダクト58は、案内位置Mに切換えられると、フィーダCの吐出口45A及び排出装置Fからの塵埃を送風装置Eからの選別風とともに内部空間に導入し、導入した塵埃を塵埃の飛散力と、選別風が発揮する搬送作用とによって収穫物タンク4に落下しないようにしながら排出案内部58Cに流動案内し、排出口58Dから収穫物タンク4の外部に飛散させる。更に、排出案内部58Cにおいて側方に排出される。また、案内ダクト58の内部の案内経路幅が流動方向下手側ほど狭くなっていることにより、内部空間での搬送風の流れを高めて高速での排出を実現する。
この案内ダクト58では、塵埃を未刈り側に排出するように案内方向が設定されているが、この案内方向を既刈側に設定しても良い。
案内ダクト58を案内位置Mと解除位置Hに切換える構成について説明する。
図4に示すように、左右一対の連結ブラケット62,62の一方の連結ブラケット62に、これの基部から一体揺動自在に延出した操作アーム63を備え、この操作アーム63と収穫物タンク4の揺動軸芯Qから少し離れた側壁部位に設けたケーブル連結部4Kとに操作ケーブル66のインナーケーブル66Aを連結することにより、案内ダクト58と収穫物タンク4とを連係させてある。
図6は、排出姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク4、及び解除位置Hに切換えられた状態の案内ダクト58を示す側面図である。
この図に示すように、収穫物タンク4を排出姿勢に切換えると、収穫物タンク4が貯留姿勢から排出姿勢に向かって移動していくのに連係してインナーケーブル66Aがタンク側に引っ張り操作され、操作アーム63がインナーケーブル66Aによって切換軸芯Rまわりに揺動操作されて連結ブラケット62を揺動操作する。これにより、案内ダクト58は、収穫物タンク4の排出姿勢への移動に連係して解除位置Hに自ずと切換え操作されて排出姿勢に移動する収穫物タンク4との当接を回避する。
図4は、貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク4、案内位置Mに切換えられた状態の案内ダクト58を示す側面図である
この図に示すように、収穫物タンク4を貯留姿勢に切換えると、収穫物タンク4が排出姿勢から貯留姿勢に向かって移動していくのに連係してインナーケーブル66Aが緩め操作され、操作アーム63が案内ダクト58の重量によって切換軸芯Rまわりに揺動操作されて連結ブラケット62を揺動操作する。これにより、案内ダクト58は、収穫物タンク4の貯留姿勢に向かって移動に連係して案内位置Mに向かって移動するが、収穫物タンク4の貯留姿勢への切り換わりが完了するまでは案内位置Mに切り換わらなくて貯留姿勢に向かって移動する収穫物タンク4との当接を回避する。案内ダクト58は、収穫物タンク4が貯留姿勢に切り換わると、案内位置Mに切り換わって案内位置Mを維持する。
図4に示すように、収穫物タンク4の横側方に切換えレバー64を設け、収穫物タンク4が貯留姿勢にある状態において、切換えレバー64によって案内ダクト58を案内位置Mと格納位置Lとに切換えることを可能にしてある。
図4,16,17に示すように、切換えレバー64は、基端部に設けた二又部64aを備え、この二又部64aで第2フレーム72に設けた支持部72Cに連結軸64bを介して枢支され、かつ二又部64aで操作ケーブル66を構成するアウターケーブル66Bのタンク側端部に連結されている。
従って、収穫物タンク4が貯留姿勢にある状態において、切換えレバー64を連結軸64bの軸芯まわりに揺動操作すると、アウターケーブル66Bが摺動操作され、これによってインナーケーブル66Aが作動して操作アーム63を揺動操作する。
つまり、切換えレバー64を作業操作位置Maに操作することにより、案内ダクト58が案内位置Mになる。切換えレバー64を格納操作位置Laに操作することにより、案内ダクト58が案内位置Mよりタンク側に下降揺動した格納位置L(図4参照)になる。
切換えレバー64を揺動操作する場合、切換えレバー64の中間部を構成しているバネ板64cを弾性変形させて、切換えレバー64に設けてある位置決めピン64dを第1フレーム71に設けてある位置決め盤65のピン孔65aから離脱させることにより、位置決め盤65による切換えレバー64の位置決めロックを解除する。案内ダクト58が案内位置M及び格納位置Lになった場合、切換えレバー64の位置決めピン64dを位置決め盤65のピン孔65aに係入させることにより、切換えレバー64を作業操作位置Maや格納操作位置Laに位置決め盤65によってロックして案内ダクト58を案内位置Mや格納位置Lに保持する。
図5,10,11に示すように、案内ダクト58の後端側に案内体85を連結してある。案内ダクト58が備える支持部材80に、左右一対の前後向き支持杆82,82の延出端部を連結する横向き支持杆83を備えさせ、この横向き支持杆83に案内体85の上端部を支持させてあることにより、案内体85は、案内ダクト58の後端側に連結され、収穫物タンク4の上方から収穫物タンク4に向けて垂下されている。案内体85は、ゴム板によって構成してあり、フィーダCの吐出口45Aから吐出されたトウモロコシが当接した際、当接力の強さによっては弾性変形して、あるいは機体後方側に揺れ動いて、トウモロコシに掛る当接反力を弱くする緩衝機能を備えている。案内体85の横幅W1を、フィーダCの吐出口45Aの横幅W2より大で、吐出口45Aの横幅W2とほぼ同じ横幅に設定してある。
案内体85は、案内ダクト58に連動しており、かつ案内ダクト58及び操作ケーブル66を介して収穫物タンク4に連動しており、案内ダクト58の位置変化及び収穫物タンク4の姿勢変化に連係して作用位置と退避位置とに自ずと変化する。
図4は、貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク4、案内位置に切換えられた状態の案内ダクト58を示し、かつ作用位置に切換えられた状態の案内体85を実線で示す側面図である。図5は、貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク4、案内位置Mに切換えられた状態の案内ダクト58、作用位置に切換えられた状態の案内体85を示す後面図である。図10は、貯留姿勢に切換えられた状態の収穫物タンク4、案内位置に切換えられた状態の案内ダクト58、作用位置に切換えられた状態の案内体85を示す側面図である。
これらの図に示すように、案内体85は、収穫物タンク4が貯留姿勢に向けて移動操作されるのに連係して、かつ案内ダクト58が案内位置Mに向けて移動操作されるのに連係して、案内ダクト58の下降揺動のために切換軸芯Rまわりに下降移動し、収穫物タンク4が貯留姿勢に切り換わり、案内ダクト58が案内位置Mに切り換わると、作用位置に切り換わる。案内体85は、作用位置に切り換わると、フィーダCの吐出口45Aに対して吐出方向下手側の箇所に位置し、吐出口45Aから吐出され、収穫物タンク4を越えて後方に飛び出ようとするトウモロコシがあれば、このトウモロコシを収穫物タンク4の機体上方向き開口4aより高い配置高さの箇所で受け止めて機体上方向き開口4aに落下案内する。
案内体85は、作用位置に切り換わると、収穫物タンク4の内側での後壁4rに近い箇所に位置し、吐出口45Aからトウモロコシに混在して吐出された塵埃が後方に拡散することに対する障害になりにくいように、後壁4rのほぼ直上方箇所で吐出口45Aからのトウモロコシに受け止め作用する。
案内体85は、作用位置に切り換わると、下端部85aが収穫物タンク4の内部に入り込んだ状態になる。これにより、案内体85は、トウモロコシの当接が強く、上端側が機体後方側に大きく揺れ動いて下端側が収穫物タンク4に対して上方にずれ動いても、下端側が収穫物タンク4から外れずに後壁4rによって支持されて、強く当接したトウモロコシの受け止めを強固に行なう。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、案内体85をゴム板によって構成した例を示したが、機体横方向に並ぶ複数本のチェーンやロープなどの線状材によって構成して実施してもよい。また、パンチングメタルなど通気孔を備えた板状体によって構成して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、案内ダクト58を備えた例を示したが、案内ダクト58を備えない構成にして実施してもよい。
(3)上記した実施例では、案内体85を支持部材80から垂下する状態で支持されるよう構成した例を示したが、収穫物タンク4の後壁4rから上方向きに突出する状態で収穫物タンク4に支持させる構成を採用して実施してもよい。
(4)上記した実施例では、案内体85を収穫物タンク4の内側での後壁4rのほぼ直上方箇所で吐出口45Aからのトウモロコシを受け止めるよう配備した例を示したが、後壁4rの直上方箇所でトウモロコシを受け止めるよう配備して実施してもよい。また、収穫物タンク4の外部での後壁4rのほぼ直上方箇所でトウモロコシを受止めるよう配備して実施してもよい。
(5)上記した実施例では、収穫物タンク4の貯留姿勢と排出姿勢の姿勢変化、案内ダクト58の案内位置と解除位置の位置変化に連係して案内体85が作用位置と退避位置に切り換わるよう構成した例を示したが、案内体85を収穫物タンク4及び案内ダクト58に対して連係せずに単独で作用位置と退避位置に切換え操作するように構成して実施してもよい。
(6)上記した実施例では、案内体85と収穫物タンク4を連係させるのに操作ケーブル66を採用した例を示したが、チェーンやギヤを採用して実施してもよい
本発明は、トウモロコシを収穫する収穫部Bに替え、稲、麦など各種の作物を収穫する収穫部を備える収穫機に利用することができる。
4 収穫物タンク
4A 機体上方向き開口
4r 後壁
45A 吐出口
85 案内体
85a 下端部
90 シュート
90a 案内底板
90b 横側板
B 収穫部
C 搬送機構(フィーダ)
E 送風装置
W1 案内体の横幅
W2 吐出口の横幅

Claims (12)

  1. 収穫部からの収穫物を走行機体側に搬送する搬送機構を、搬送した収穫物を搬送終端部の吐出口から機体後方向きに収穫物タンクの上方に吐出して前記収穫物タンクの機体上方向き開口に落下させるよう構成した収穫機であって、
    前記吐出口に対して吐出方向下手側の箇所に、前記機体上方向き開口より高い配置高さの箇所で前記吐出口からの収穫物を受け止めて前記機体上方向き開口に落下案内する案内体を設け、
    前記案内体の機体横方向幅を前記吐出口の機体横方向幅と同じ又はほぼ同じに設定してある収穫機。
  2. 前記案内体を、前記収穫物タンクの後壁の直上方箇所又はほぼ直上方箇所で収穫物を受け止めるように配備してある請求項1記載の収穫機。
  3. 前記吐出口から吐出される収穫物に塵埃選別の選別風を供給する送風装置を設けてある請求項1又は2記載の収穫機。
  4. 前記案内体を前記収穫物タンクの上方から垂下させてある請求項1〜3のいずれか一項に記載の収穫機。
  5. 前記案内体の下端部が前記収穫物タンクの内部に入り込むように、前記案内体を配備してある請求項4記載の収穫機。
  6. 前記収穫物タンクを収穫物貯留の貯留姿勢と収穫物排出の排出姿勢とに切換自在に支持し、
    前記案内体を、前記貯留姿勢での前記収穫物タンクの機体上方向き開口より高い配置高さに位置する箇所で前記収穫物の受け止め及び落下案内を行なう作用位置と、前記貯留姿勢と前記排出姿勢とに切り換わり移動する前記収穫物タンクに対して退避する退避位置とに位置変更自在に支持してある請求項1〜5のいずれか一項に記載の収穫機。
  7. 前記収穫物タンクの前記排出姿勢に切り換わる移動に連係して前記案内体が前記退避位置に位置変化するように前記収穫物タンクと前記案内体とを連係させてある請求項6記載の収穫機。
  8. 前記吐出口から吐出される塵埃を前記収穫物タンクの上方箇所で前記案内体から外れた箇所に向けて流動案内する案内ダクトを設けてある請求項1〜7のいずれか一項に記載の収穫機。
  9. 前記案内ダクトに前記案内体を連結してある請求項8記載の収穫機。
  10. 前記収穫物タンクを収穫物貯留の貯留姿勢と収穫物排出の排出姿勢とに切換自在に支持し、
    前記案内ダクトを、案内位置と、前記貯留姿勢及び前記排出姿勢に切り換わり移動する前記収穫物タンクに対して退避する解除位置とに位置変更自在に支持してある請求項8又は9記載の収穫機。
  11. 前記吐出口から吐出される塵埃を前記収穫物タンクの上方箇所で前記案内体から外れた箇所に向けて流動案内する案内ダクトを、案内位置と、前記貯留姿勢及び前記排出姿勢に切り換わり移動する前記収穫物タンクに対して退避する解除位置とに位置変更自在に支持し、
    前記案内体が前記作用位置になると、前記案内ダクトが前記案内位置になり、前記案内体が前記退避位置になると、前記案内ダクトが前記解除位置になるように、前記案内体と前記案内ダクトを一体に位置変化するよう連結してある請求項6又は7記載の収穫機。
  12. 前記収穫物タンクから排出される収穫物を供給先に向けて流下案内するシュートを設け、
    前記シュートを、案内底板、及び前記案内底板の両横端部から上方向きに突出する横側板を備えて構成してある請求項1〜11のいずれか一項に記載の収穫機。
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