JP2016116474A - トウモロコシ収穫機 - Google Patents

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衛 新家
千春 上北
Chiharu Kamikita
千春 上北
耕作 野口
Kosaku Noguchi
耕作 野口
有作 吉田
Yusaku Yoshida
有作 吉田
洋佑 崎山
Hirosuke Sakiyama
洋佑 崎山
義剛 福岡
Yoshitake Fukuoka
義剛 福岡
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剛 熊取
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    • A01B51/026Undercarriages specially adapted for mounting-on various kinds of agricultural tools or apparatus propelled by a motor of the automotive vehicle type, e.g. including driver accommodation

Abstract

【課題】機体全体の重心位置をできるだけ低い位置にして走行安定性を向上させる。【解決手段】機体走行に伴って収穫処理する収穫部4と、収穫された収穫物の後処理を行う後処理部10と、駆動用のエンジン17と、機体前後方向に沿って延びる左右一対の主フレーム12と、エンジン17に供給する燃料を貯留する燃料タンク110とが備えられ、燃料タンク110が、左右一対の主フレーム12の間において、機体側面視で主フレーム12と重複する状態で備えられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、機体走行に伴ってトウモロコシを収穫するトウモロコシ収穫機に関する。
従来のトウモロコシ収穫機では、走行機体に機体前後方向に沿って延びる左右一対の主フレームが備えられ、機体各部に動力を供給する駆動用のエンジン、及び、エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクは、主フレームの上方側に位置する状態で主フレームに載置支持される構成となっていた。又、長時間の収穫作業を行えるように、多量の燃料を貯留することが可能な大型の燃料タンクが用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−68565号公報
上記従来構成では、大型で大重量の燃料タンクが主フレームの上方側の高い位置に備えられているから、それだけ機体全体の重心位置が高い位置になり、機体全体の走行安定性を低下させるという不利な面があった。
そこで、機体全体の重心位置をできるだけ低い位置にして走行安定性を向上させることが望まれていた。
本発明に係るトウモロコシ収穫機の特徴構成は、機体走行に伴って収穫処理する収穫部と、収穫された収穫物の後処理を行う後処理部と、駆動用のエンジンと、機体前後方向に沿って延びる左右一対の主フレームと、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクとが備えられ、前記燃料タンクが、前記左右一対の主フレームの間において、機体側面視で前記主フレームと重複する状態で備えられている点にある。
本発明によれば、エンジンの動力によって駆動されて、収穫部により機体走行に伴って植立しているトウモロコシ植物体から収穫作業が行われ、収穫された収穫物が後処理部により後処理される。後処理としては、収穫された収穫物の皮を剥く皮剥き処理を行ったのち貯留する場合や、収穫された収穫物をそのまま貯留する場合等がある。
収穫作業に伴ってエンジンにより燃料が消費されるが、燃料タンクを大型にすることで長時間の作業を行うことが可能となる。そして、本構成では、燃料タンクが左右一対の主フレームの間において、機体側面視で主フレームと重複する状態で備えられる。このように構成することで、大型で大重量となる燃料タンクであっても、低い位置に燃料タンクを配備することができる。
又、左右の主フレームの間の空き領域を有効に利用して燃料タンクを配備することで、主フレームの上方側に、収穫作業に関連する作業用装置をできるだけ低めの位置に安定的に支持した状態で配備することが可能となり、機体全体としての低重心化を図ることが可能となり、作業走行時における機体の安定性の向上を図ることが可能となる。
従って、機体重心位置をできるだけ低い位置にして走行安定性を向上させることが可能となった。
本発明においては、前記左右一対の主フレームに亘る横フレーム体が、前後方向に間隔をあけて一対備えられ、前記燃料タンクは、前記前後一対の横フレーム体の間に位置して、前記前後一対の横フレーム体にて支持されていると好適である。
本構成によれば、左右一対の主フレームにわたって前後一対の横フレーム体が連結されるので、前後向きの主フレームと横向きの横フレームとにより枠組み形状のフレーム構造体が形成され、機体全体の支持構造の剛性を高めることができる。そして、このような横フレーム体を有効に利用することで、燃料タンクを安定的に支持することができる。
本発明においては、前記前後一対の横フレーム体に亘って支持部材が備えられ、前記燃料タンクは、前記支持部材に載置支持されていると好適である。
本構成によれば、前後一対の横フレーム体により支持された支持部材に、燃料タンクが載置支持される。支持部材は、前後両側がフレーム構造体を構成する強固な部材に安定的に支持されており、しかも、燃料タンクはこの支持部材に載置されるので、燃料タンクは安定した状態で強固に支持されることになる。
本発明においては、機体に前車輪と後車輪とが備えられ、前記燃料タンクは、機体前後方向において、前記後車輪と重複する位置に備えられていると好適である。
本構成によれば、燃料タンクは左右一対の主フレームの間において、機体側面視で主フレームと重複する位置のうち、後車輪と機体前後方向で重複する機体後部側箇所に備えられる。
トウモロコシ収穫機では、機体前部には、収穫部の他、運転部や原動部が備えられるので、機体前部箇所に燃料タンクを備えるためのスペースが取り難い。そこで、燃料タンクを後車輪と機体前後方向で重複する機体後部側箇所に備える構成とすることで、機体後部側箇所における空き領域を有効に利用して、他の装置の配置の邪魔になることなく良好に燃料タンクを配置することができる。
本発明においては、前記燃料タンクは、機体前後方向において、前記後車輪を支持する後車軸と重複する位置に備えられていると好適である。
本構成によれば、燃料タンクが機体前後方向において後車軸と重複する位置に備えられる。つまり、燃料タンクが、後車輪の中心位置にある後車軸と重複するので、機体前後方向に沿って後車輪との重複幅が大きくなっており、左右の後車輪の中間位置の空き領域を有効に利用して燃料タンクを配備することができる。
本発明においては、前記燃料タンクは、前記後車輪に対して機体前部側寄りの位置に備えられていると好適である。
本構成によれば、燃料タンクが後車輪に対して機体前部側寄りの位置に備えられる。つまり、燃料タンクの重心位置が後車輪の中心位置よりも機体前方側に寄った状態になる。その結果、燃料タンクの荷重が前車輪と後車輪との間に掛かることになる。
例えば、燃料タンクの重心位置が後車輪の中心位置よりも機体後方側に位置する場合には、燃料タンクの荷重が前車輪を浮かせる方向に作用するので、前車輪に対する荷重が軽くなり過ぎて機体前部が浮き上がるおそれがある。
これに対して、本構成では、燃料タンクの荷重が前車輪と後車輪との夫々に分担して掛かることになり、前車輪においても適切に燃料タンクの荷重を受ける状態となるので、上述したような不利がなく、前後重量バランスが良好になる。特に、前車輪が走行駆動する場合には、前車輪の接地荷重が大きくなるので、走行安定性が向上する利点がある。
本発明においては、前記後車輪を支持する後車軸と、前記後車軸を支持する車軸支持部材とが備えられ、前記車軸支持部材が、前記左右一対の主フレームに亘って機体横方向に延びる状態で備えられ、前記燃料タンクの底部に前記車軸支持部材が入り込むための切欠又は凹入部が形成されていると好適である。
トウモロコシ収穫機のような作業車では、後車軸はローリング自在に支持される場合があり、後車軸をローリング自在に支持するための車軸支持部材が備えられる。燃料タンクを低位置に設けるようにすると、この車軸支持部材に干渉するおそれがある。
そこで、本構成によれば、燃料タンクの底部に切欠又は凹入部が形成され、車軸支持部材がその切欠又は凹入部に入り込む状態で備えられる。このように構成することで、燃料タンクと車軸支持部材との干渉を回避しながら、燃料タンクの重心位置をできるだけ低い位置にして配備することができる。
本発明においては、機体に前車輪と後車輪とが備えられ、前記前車輪と前記後車輪との間に、前記収穫部による収穫処理後に圃場に残っている残稈を処理するための残稈処理装置が備えられ、前記燃料タンクは、前記残稈処理装置よりも機体後部側に備えられていると好適である。
本構成によれば、機体走行に伴って収穫部によって収穫処理が行われたのち、圃場に残っている残稈に対して残稈処理装置によって細断等の処理が行われる。残稈処理装置は、前車輪と後車輪との間の機体下方側の空き領域を利用して備えられる。
燃料タンクは、残稈処理装置よりも機体後部側に備えられるので、前車輪と後車輪との間の機体下方側の空き領域を利用して備えることができるとともに、燃料タンクが存在する箇所では、残稈処理装置による残稈の処理が終了しているので、燃料タンクが圃場に残っている残稈により損傷を受けるおそれが少ない。
本発明においては、前記後処理部が、前記収穫部にて収穫された皮付きの収穫物の皮を除去する皮剥き装置を備え、前記皮剥き装置は前記主フレームよりも上方側に位置し、前記燃料タンクは前記皮剥き装置よりも下方側に位置していると好適である。
本構成によれば、収穫部によって皮付きの収穫物が収穫される。皮付きの収穫物は皮剥き装置によって皮が剥き取り除去される。皮が除去された後の収穫対象物は、例えば、一旦貯留されたのちに回収される。
皮剥き装置は主フレームよりも上方側に位置しているので、収穫物から除去したのち、下方に排出される皮を受け止めて処理するためのスペースを装置下方側にて確保することができる。燃料タンクは皮剥き装置よりも下方側に位置する状態で備えられるので、重心位置を低い位置にさせることができる。
本発明においては、前記燃料タンクは、前記皮剥き装置の下方に入り込む状態で備えられていると好適である。
本構成によれば、皮剥き装置の下方に位置する空き領域を有効に活用して、燃料タンクを低い位置に配備することができる。従って、空き領域を利用した合理的な配置により、重心位置を低い位置にさせた状態で燃料タンクを備えることができる。
本発明においては、前記皮剥き装置は、皮剥き処理されて排出される除去物を種子粒とそれ以外の除去物とに選別する選別部と、その選別部の下方に位置するとともに選別された種子粒を回収する回収部とを備え、前記燃料タンクは、前記回収部の下方側に入り込む状態で備えられていると好適である。
本構成によれば、皮剥き装置においては、皮剥き処理が行われて皮付きの収穫物の皮が剥き取り除去され、皮が除去された後の収穫物は別途、貯留される。そして、皮剥き処理されて排出される除去物が、選別部において、種子粒とそれ以外の除去物とに選別される。選別された種子粒は回収部にて回収され、それ以外の除去物、例えば、剥かれた皮、葉切れ、短い茎等は、外部に排出されるか、又は、別途回収される。
そして、燃料タンクは、皮剥き装置において最も下段にある回収部の下方に位置する空き領域を有効に活用して、低い位置に合理的に配備することができる。
本発明においては、前記後処理部が、収穫対象物を貯留する対象物貯留タンクを備え、前記対象物貯留タンクが、機体後部に位置して前記機体フレームに支持される状態で備えられ、前記燃料タンクが、前記対象物貯留タンクの機体前方側に備えられていると好適である。
本構成によれば、収穫部にて収穫されたのち、収穫物の皮を剥く皮剥き処理が行われる場合には、その皮剥き処理が行われた後の収穫対象物を、又、収穫された収穫物をそのまま収穫対象物として貯留する場合には、その収穫物を、対象物貯留タンクにて貯留する。
対象物貯留タンクは、収穫対象物を貯留するために大重量となるので、機体フレームにて強固な支持構造により支持される。又、この対象物貯留タンクは、収穫対象物を貯留するための多めの貯留容量を確保するために、その下方側にはスペースを取り難い。そこで、燃料タンクを対象物貯留タンクの機体前方側に備えるようにした。
このように構成することで、対象物貯留タンクの貯留容量を確保するようにしながら、燃料タンクを低い位置に合理的に配備することができる。
本発明においては、前記燃料タンクの給油口は、前記皮剥き装置を支持する縦向きフレームと、前記対象物貯留タンクを支持する縦向きフレームとの間に位置していると好適である。
本構成によれば、皮剥き装置は、主フレームから立設された縦向きフレームにより主フレームの上方に位置する状態で備えられる。又、対象物貯留タンクも同様に、皮剥き装置は、主フレームから立設された縦向きフレームにより主フレームに支持される状態で備えられる。
そして、燃料タンクの給油口が、皮剥き装置を支持する縦向きフレームと、対象物貯留タンクを支持する縦向きフレームとの間に位置している。その結果、給油口から燃料を補給する際、皮剥き装置を支持する縦向きフレームや、対象物貯留タンクを支持する縦向きフレームによって、給油口が覆われることがなく、それらの間の隙間を通して給油作業が行い易いものとなる。
本発明においては、機体平面視において、前記燃料タンクの右端が、右側の前記主フレームまで延ばされ、且つ、前記燃料タンクの左端が、左側の前記主フレームまで延ばされていると好適である。
本構成によれば、燃料タンクは、左右両側の主フレームの間の略全幅に亘る幅広に形成されるので、左右の主フレームの間の領域を有効に利用して大型化させることができ、燃料の貯留量を多くすることができる。
本発明においては、機体側面視において、前記燃料タンクの上面が、前記主フレームの上面よりも上方まで延ばされ、且つ、前記燃料タンクの下面が、前記主フレームの下面よりも下方まで延ばされていると好適である。
本構成によれば、燃料タンクは、左右の主フレームの間の領域における上下方向の広い空間を利用して上下方向に幅広に形成されるので、左右の主フレームの間の領域を有効に利用して大型化させることができ、燃料の貯留量を多くすることができる。
本発明においては、機体に、前車輪と、後車輪と、前記後車輪を支持する後車軸とが備えられ、前記後車軸を支持する車軸支持部材が、前記左右一対の主フレームに亘って機体横方向に延びる状態で備えられ、前記車軸支持部材の左右両側端部を前記左右一対の主フレームに支持する左右一対の支持枠が、前記主フレームから下方に向けて延設され、前記左右一対の主フレームと前記左右一対の支持枠とを連結する斜め姿勢の左右一対の補強部材が、前記左右一対の主フレームの機体横幅方向内方側に備えられていると好適である。
本構成によれば、後車軸を支持する車軸支持部材が、左右一対の主フレーム夫々から下方に延設された左右一対の支持枠により支持されている。左右一対の主フレーム夫々と左右一対の支持枠夫々とが斜め姿勢の左右一対の補強部材により連結される。そして、左右一対の補強部材は、左右一対の主フレームの機体横幅方向内方側に備えられる。
左右一対の支持枠を補強するための左右一対の補強部材が、左右一対の主フレームの機体横幅方向内方側に備えられるので、主フレームよりも横幅方向外方側に位置する場合のように横幅方向外方から近接する外物が、補強部材に干渉するおそれが少ないものとなる。例えば、後車輪が操向操作される構成を採用するものでは、後車輪が大きく操向操作されたときに補強部材に干渉するおそれが少ないものとなる。
本発明においては、前記燃料タンクは、前記左右一対の補強部材の間において、機体側面視で前記補強部材と重複する状態で備えられていると好適である。
本構成によれば、横幅方向外方側から他物が燃料タンクに近接した場合に、その他物が燃料タンクに接当する前に補強部材にて受止めることが可能であり、補強部材が燃料タンクを保護するための保護部材を兼用することができる。
トウモロコシ収穫機の左側面図である。 トウモロコシ収穫機の平面図である。 トウモロコシ収穫機の右側面図である。 トウモロコシ収穫機の背面図である。 燃料タンク配設部の側面図である。 燃料タンク配設部の平面図である。 後車輪支持構造を示す背面図である。 燃料タンク支持部の分解斜視図である。 燃料タンク配設部の背面図である。 燃料タンク配設部の背面図である。 皮剥き装置の側面図である。 受取り台を示す側面図である。 昇降シリンダ配設部の側面図である。 昇降シリンダ支持部の縦断側面図である。 昇降シリンダ支持部の横断平面図である。
以下、本発明に係るトウモロコシ収穫機の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2,3に示すように、本発明に係るトウモロコシ収穫機は、左右一対の前車輪1及び左右一対の後車輪2を備えた走行機体3の前部に、機体走行に伴って植立しているトウモロコシ植物体から皮としての包葉の内部に多数の種子を備えたトウモロコシ房状体(皮付きの収穫物)を収穫する収穫部としての収穫装置4が備えられている。そして、走行機体3は、収穫装置4にて収穫されたトウモロコシ房状体を機体後方上方に向けて搬送して搬送終端部に形成された排出口5から排出するフィーダ6と、排出口5から排出されたトウモロコシ房状体の包葉(皮)を剥き取る皮剥き装置7と、包葉が剥き取られた後のトウモロコシ(収穫対象物の一例)を貯留する対象物貯留タンク(以下、単に貯留タンクという)8と、走行機体3の下部であって前車輪1と後車輪2との間の前後中間部に位置する残稈処理装置9とを備えている。皮剥き装置7と貯留タンク8とにより、収穫装置4により収穫された収穫物の後処理を行う後処理部10が構成される。
この実施形態で、機体の左右方向並びに機体の前後方向を定義するときは、刈取作業状態における機体進行方向視で見た状態で左右を定義し、収穫装置4が存在する側(図2の図面下側)が機体前部側とし、貯留タンク8が存在する側(図2の図面上側)が機体後部側とする。すなわち、図2に符号(F)で示す方向が機体前側、図2に符号(B)で示す方向が機体後側、図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
走行機体3は、機体全体を支持する機体フレーム11を備えている。図8に示すように、機体フレーム11は、機体横方向に間隔をあけて前後に長い左右一対の主フレーム12と、それら左右一対の主フレーム12に亘って連結される複数の横向きフレーム体13とを備えて構成されている。そして、この機体フレーム11にて支持される状態で、機体前部に上方がキャビン14により覆われる状態で運転部15が備えられ、その運転部15の後方に原動部16が備えられている。原動部16には、エンジン17、及び、それに関連する種々の装置、すなわち、エンジン冷却用のラジエータ18、冷却ファン19、燃焼用空気を浄化するエアークリーナ20、外気を清浄化してエアークリーナ20に供給するプレクリーナ21等が備えられている。
図1に示すように、運転部15の左側には、運転者が乗り降りするための昇降ステップ22が備えられている。図2に示すように、走行機体3における運転部15の左後方側には、補助作業者が搭乗可能な作業者搭乗デッキ23が備えられている。この作業者搭乗デッキ23は、昇降ステップ22の後部から作業者が乗り移り可能であり、且つ、フィーダ6の左横側箇所及び皮剥き装置7の左横側箇所にわたって前後方向に長く延びる状態で設けられている。
走行機体3の右側は略全体が複数の右側カバー24により覆われており、走行機体3の左側における作業者搭乗デッキ23の下方側は、左側カバー25によって覆われている。
左右一対の前車輪1は、左右向きが固定で且つ回転駆動可能に構成され、左右一対の後車輪2は、自由回転状態で且つ操向操作可能に構成されている。走行機体3には、機体前部側の下部にトランスミッション26が備えられ、エンジン17の動力がトランスミッション26にて変速されたのち、左右一対の前車輪1に伝達されて前車輪1を駆動することにより走行する。又、後車輪2は、操向操作用の油圧シリンダ(以下、操向シリンダという)27(図6参照)によって操向操作自在に設けられ、後車輪2を操向操作することで機体を旋回走行させることができる。
収穫作業時には、走行機体3を走行させながら収穫装置4で収穫したトウモロコシ房状体がフィーダ6によって機体後方上方に搬送され、皮剥き装置7によってトウモロコシ房状体から包葉が剥き取られたあとのトウモロコシが貯留タンク8に貯留される。
説明を加えると、圃場に植立しているトウモロコシ植物体は、植立する茎稈に対し収穫時期に多数の種子(実)を内包する房状部を作る。この房状部は、包葉の内部に多数の種子が含まれ、この種子は棒状の芯の外面に整列する形態で形成される。本発明に係るトウモロコシ収穫機は、機体走行に伴って植立作物から包葉の内部に多数の種子を備えたトウモロコシ房状体を収穫し、そのトウモロコシ房状体の包葉を剥き取った後のトウモロコシを収穫対象物として回収する。
貯留タンク8は、平面視で略矩形状に形成されるとともに、上部が開放された形状となっており、その開放された領域から収穫対象物(トウモロコシ)を受け入れるようになっている。収穫時に圃場に残された茎稈は残稈処理装置9により細断処理される。
〔収穫装置〕
収穫装置4について説明する。
図1,2に示すように、収穫装置4は、横方向に並列する3列の導入経路28が形成され、各々の導入経路28を挟む位置に、左右一対の収穫ロール29及びその上部に位置する左右一対の無端搬送チェーン30を備えている。収穫ロール29は、導入経路28と平行する姿勢の回転軸芯を中心に回転自在に支持されている。周知の構成であるから詳述はしないが、前端位置に先細りのスクリュー部を備え、これより後方側の外周には複数の収穫用突条部を備えている。無端搬送チェーン30は、多数の突起30Aが形成されると共に、前部位置の前部スプロケット31と後部位置の後部スプロケット32とに巻回されている。
導入経路28に茎稈が導入されると、収穫ロール29の収穫用突条部が茎稈を下方に引く力を継続的に作用させ、茎稈に房状に形成されているトウモロコシを案内プレート(図示せず)の上面に受け止めて、このトウモロコシ房状体を茎稈から引き千切る形態で茎稈から分離する。
複数の収穫ロール29と複数の無端搬送チェーン30との後方位置には収穫物を横方向の中央位置に移送するオーガ33が備えられている。オーガ33は、オーガケースに収容され、外周にはスクリュー羽根体33Aが形成されており、3列の導入経路28にて夫々、植立茎稈から分離された収穫物をスクリュー羽根体33Aの送り作用により横方向の中央位置に移送させる。そして、横方向中央部に備えられた送り出し羽根33Bにより、中央位置に移送された収穫物をフィーダ6の搬送始端部に供給する。
この収穫装置4は、横軸芯P1周りで昇降揺動自在に機体フレーム11に支持されており、収穫用油圧シリンダ34の操作により昇降位置を変更できるように構成されている。
〔フィーダ〕
フィーダ6は、図1に示すように、角筒状のフィーダケース35の内部において、後端側の駆動軸36に固定された駆動スプロケット37と前端側の従動軸38に固定された従動スプロケット39とに亘って搬送チェーン40が巻回され、この搬送チェーン40に対して設定間隔で複数の搬送プレート(図示せず)が備えられている。このフィーダ6は、搬送コンベアとして機能するものであり、フィーダケース35の後端部には下方に開放する排出口5が形成され、この排出口5からトウモロコシ房状体を排出するように構成されている。排出口5は、フィーダケース35の下壁を取り除くことにより、後方下方側に開放する形態で形成されている。
排出口5から排出されたトウモロコシ房状体は、排出口5の下方に備えられた後下がり姿勢のシュート41により、皮剥き装置7の入口部に向けて案内される。図2に示すように、皮剥き装置7の横幅がフィーダ6の横幅よりも幅広に設けられており、シュート41は、皮剥き装置7の横幅と略等しい横幅を有する幅広に形成されている。
図1に示すように、フィーダケース35の下側に選別ファン42が備えられている。この選別ファン42は、トウモロコシ房状体と共に放出される葉の一部や稈身の一部等の夾雑物(非収穫物)を機体外方に吹き飛ばして分離するための選別風を供給する。シュート41には、選別ファン42からの選別風を通過させてトウモロコシ房状体に供給するために、横幅方向に沿って間隔をあけて並ぶ状態で多数のスリットが形成されている。
排出口5よりも後方に位置するフィーダケース35の後部には、搬送チェーン40による搬送経路に連なる排出用空間が形成され、この排出用空間の内部で搬送チェーン40の搬送方向の延長上には、比較的大型の葉や稈身等の処理物を排出する排出装置43が備えられている。
排出装置43は、フィーダ6による搬送方向の延長上に配置されており、図示はしていないが、上下に並ぶ状態で配置される横向き姿勢の一対の搬送軸にて支持された搬送ローラを備えて、一対の搬送ローラが互いに逆方向に回転して、この一対の搬送ローラによって茎の一部や葉の一部を挟み込み、後方に放擲する形態で排出する機能を有している。
図2に示すように、フィーダケース35における排出口5よりも後部側の排出用空間を形成する後部側の案内筒部35Cは、先端部が機体の横一側箇所に位置するように、平面視で略L字状に屈曲する状態で設けられている。そして、このフィーダケース35の内部を通して排出装置43により排出される比較的大型の葉や稈身等の処理物、及び、選別ファン42により排出される葉の一部や稈身の一部(夾雑物)を案内筒部35Cによって案内して、機体の横側外方に吹き飛ばし放出することができる。
図11に示すように、排出口5の機体後方側箇所であって且つシュート41の上方側箇所に、トウモロコシ房状体を受け止めて機体前方側に案内する受止め案内部44が備えられている。この受止め案内部44は、トウモロコシ房状体を受け止めて、下方に位置するシュート41に向けて案内する。尚、図11では、排出装置43は記載を省略している。
〔皮剥き装置〕
皮剥き装置7について説明する。
皮剥き装置7は、トウモロコシ房状体を機体後方側に向けて移送しながら包葉を剥き取る皮剥き処理部50と、皮剥き処理されて排出される除去物を種子粒とそれ以外の除去物とに選別する選別部51と、その選別部51の下方に位置するとともに選別された種子粒を回収する回収部52とを備えている。この皮剥き装置7は、機体フレーム11上に立設された支持枠体としての皮剥き支持フレーム53にて支持されている。
図1,3,9,11,13に示すように、皮剥き支持フレーム53は、左右両側に夫々3本ずつ立設された合計6本の縦向きフレーム体54、3本の縦向きフレーム体54の上端部同士を連結する前後向きフレーム体55、及び、左右両側の縦向きフレーム体54同士を連結する複数の横向きフレーム体56(図13参照)の夫々を一体的に連結して枠組み状の構造体として形成されている。
皮剥き処理部50は、周囲を囲むケーシング57の内部に機体前後方向に沿って延び、且つ、前後方向に沿う軸芯周りで回転自在な複数の皮剥き用回転体58を備えている。この皮剥き用回転体58は、2つの皮剥き用回転体58を一組として1つの移送経路が形成され、その移送経路に沿ってトウモロコシ房状体を案内しながらトウモロコシ房状体の包葉を剥き取ることができる。皮剥き用回転体58は、例えば、外周面に細かな凹凸が形成された円筒状部材、あるいは、外周に摩擦係数の大きい樹脂材からなる円筒状部材等を備えており、互いに対抗する箇所が下向きに回転するように駆動されて、それら2つの皮剥き用回転体58の協働によってトウモロコシ房状体の包葉を剥き取ることができる。
皮剥き処理部50における複数の皮剥き用回転体58は機体後方側ほど下方に位置する後下がり傾斜姿勢で備えられ、トウモロコシ房状体を皮剥き作業に伴って後方に向けて移動させ易い構成となっている。又、皮剥き用回転体58の上方には、皮剥き作用を受けているトウモロコシ房状体に対して作用して、機体後方に向けて移送させるための複数の送り用回転体59が備えられている。
図11に示すように、皮剥き用回転体58の機体後方側端部は、同一断面形状が最後まで続くような略円筒形の形状となっており、後方に移送された皮剥き処理後のトウモロコシ(収穫対象物)を、皮剥き処理部50から貯留タンク8に向けて受け渡すための受取り台60が備えられている。
図12に示すように、この受取り台60の機体前方側端部は、滑らかな案内面60aを形成するように面取り加工されている。このようにして収穫対象物が引っ掛かって損傷したり、脱粒するおそれが少なくなるようにしている。皮剥き装置7の搬送終端部から送り出されるトウモロコシは、受取り台60にて受止め支持された状態で後方の貯留タンク8に案内される。
皮剥き装置7の下方には、皮剥き装置7の皮剥き作業に伴って、トウモロコシ房状体から除去され下方に落下排出される除去物(剥き取られた包葉、ちぎれた茎、トウモロコシから脱粒した種子粒等を含む)から種子粒を選別して回収するための選別部51が備えられている。
すなわち、皮剥き処理部50による皮剥き作業が行われると、皮剥きに伴って、トウモロコシに着粒している多数の種子粒のうちの一部の種子粒が脱粒することがある。そこで、選別部51により、包葉や茎等(種子粒以外の処理物)とそれに混入する種子粒とを選別して、種子粒を回収するようにしている。
図11に示すように、選別部51は、皮剥き処理部50から落下してきた除去物を受け止めて篩い選別する揺動選別板61と、その揺動選別板61を前後に揺動駆動する偏芯カム式の揺動駆動機構62とを備え、種子粒とそれ以外の除去物(包葉や茎等)とに選別して、種子粒は下方に備えられた回収部52に回収するように構成されている。
図11,13に示すように、揺動選別板61は、周囲を囲うように矩形枠状に形成された支持枠63を備え、その支持枠63の内部に、処理物を機体後方に移送する鋸刃形状に形成された送り用ラック64と、種子粒だけが通過可能な通過孔が多数形成された多孔板65とが備えられている。揺動選別板61は、機体後方側ほど下方に位置する後下がり傾斜姿勢で備えられ、支持枠63の機体後端側箇所を左右一対の揺動アーム66で揺動自在に吊り下げ支持するとともに、支持枠63の機体前端側箇所に備えられた案内ローラ67がガイドレール68にて摺動自在に支持されている。又、支持枠63は揺動駆動機構62によって前後に揺動操作される。
つまり、揺動選別板61は、皮剥き装置7から落下してきた除去物を受け止めて、揺動駆動機構62の揺動運動によって機体前方側へ揺動移送させながら、篩い選別によって包葉等と種子粒とに選別して、多孔板65に形成された通過孔を通して種子粒を落下させて下方に備えられた回収部52に回収する。
図1,13に示すように、包葉等の種子粒以外の除去物は、揺動選別板61の機体前端部に備えられた案内板69によって残稈処理装置9の機体前方側箇所に向けて流下案内するように構成されている。案内板69は、皮剥き装置7の機体横幅方向の略全幅にわたる幅広であり、残稈処理装置9の上方側に被さるように下方側にまで延びる状態で上下方向に長く形成されている。又、案内板69は、可撓性を有する軟質の合成樹脂材等からなり、残稈処理装置9の上下移動にかかわらず、それに追従しながら残稈処理装置9の上方側に被さる状態を維持でき、排出物の流下案内を良好に行える。
図1,5に示すように、回収部52は、落下してくる種子粒を貯留して回収可能なように上部開放状の回収箱70を備えて構成されている。回収箱70は、除去物を受け入れ易くするように、機体側面視で上部側が上拡がりの漏斗状に形成され、下部側が矩形箱状の貯留空間が形成されている。
回収箱70は、選別部51の下方に位置して除去物を受け入れる収納位置(図9参照)と、機体横方向左側外方に引き出された外方引き出し位置(図10参照)とに位置変更自在に構成されている。すなわち、図9に示すように、回収箱70の右側端部の下部に転動ローラ71が回転自在に備えられている。皮剥き支持フレーム53における左右両側の縦向きフレーム体54同士を連結する連結体72に、転動ローラ71の上下両側から接触して機体左右方向に転動案内するガイドレール74が備えられている。
左右のガイドレール74は、図9に示すように、右側箇所は水平方向に延びる状態で形成されるが、左側箇所は左上がり傾斜姿勢に形成されている。ガイドレール74の右側端部及び左側端部は蓋体75にて閉塞されており、転動ローラ71がガイドレール74の案内領域から外方へ抜け出ることを阻止している。又、ガイドレール74の左側端部は、左下がり傾斜姿勢であり、左側端部で転動ローラ71が位置保持自在な構成となっている。
収納位置にある回収箱70の左側端部の前後両側下方に対応する箇所に夫々、主フレーム12に固定のブラケット76にて前後向き軸芯周りで回転自在にガイドローラ77が備えられている。このガイドローラ77が回収箱70を横方向に移動自在に受止め支持する。
回収箱70は、右側が一対の転動ローラ71とガイドレール74とにより案内支持され、左側が一対のガイドローラ77にて受止め支持されている。そして、転動ローラ71がガイドレール74に沿って移動可能な範囲で回収箱70が移動自在に支持されている。収納位置にあるときは、回収箱70が略水平姿勢であり、抜き差し自在なロック具78により位置保持される。図10に示すように、外方引き出し位置にまで引き出すと、回収箱70は左下がり傾斜姿勢となる。左下がり傾斜姿勢になることで内部に回収されている種子粒の取り出し作業が容易に行える。
〔貯留タンク〕
貯留タンク8は、フィーダ6の後端よりも後方側の位置で、機体フレーム11の後部に搭載されている。図1,4に示すように、貯留タンク8は、機体フレーム11に固定される状態で前後両側部に備えられたタンク支持部80に対して、機体前後方向に沿う揺動軸心P2回りで揺動可能に枢支されている。つまり、貯留タンク8は、機体フレーム11を構成する主フレーム12に支持されることになる。
貯留タンク8は、タンク用油圧シリンダ(以下、タンク用シリンダという)81によって作動され、前記揺動軸心P2回りでの揺動により上方に位置する排出姿勢と下方側に位置する貯留用姿勢とにわたり姿勢変更可能に構成されている。図4に示す貯留用姿勢では、底部8aが機体フレーム11上に位置して収穫物を貯留することが可能であり、図示はしないが、底部8aが機体フレーム11から離れてほぼ鉛直姿勢に沿うように起立した排出姿勢では、貯留タンク8内に貯留された収穫物が走行機体3の横一側外方へ排出可能に設けられている。
すなわち、図4に示すように、タンク支持部80の上端部に位置する支軸82を介してこの支軸82の軸芯P2周りで回動自在に貯留タンク8が支持されている。後部側のタンク支持部80は、走行機体3の左横側方に片寄った位置に立設されている。タンク支持部80は、左側端部に位置する第1フレーム80Aと、その第1フレーム80Aに上端側が連結されるとともに下端側が右方向に離れて位置する第2フレーム80Bとを備えている。
第1フレーム80A及び第2フレーム80Bは、夫々、上端側が下端側よりも左横側方に傾く姿勢で機体フレーム11に連結され、支軸82は機体フレーム11の左側端部よりも横外側に偏倚した位置に設けられている。図示はしないが、前部側のタンク支持部80も同様な構成となっている。
貯留タンク8を起伏揺動させるタンク用シリンダ81は、前後両側部において夫々、貯留タンク8の上部枠83に備えられたシリンダ連結部84と、第1フレーム80Aの長さ方向での中間位置とにわたって枢支連結され、前後で同期して伸縮作動するように構成されている。
貯留タンク8は、矩形の底部8aの四辺の夫々が外周壁に囲まれて上方が開放された平面視矩形の有底箱状に形成されている。そして、四面の壁部のうち収穫物の排出方向である左側壁部8bは、貯留タンク8の貯留用姿勢において、下端側が機体フレーム11の左端部近くに位置し、上端側が機体フレーム11の左端部よりも横外側に向けて突出するように、上方側ほど左横側方に位置する傾斜姿勢で設けられている。
〔残稈処理装置〕
残稈処理装置9について説明する。
残稈処理装置9は、左右両側を覆う側壁部85a及びそれら左右の側壁部85a同士を連結するとともに上方を覆う側面視円弧状の上壁部85bとを一体的に備えて剛性の高いカバーフレーム85を備えている。カバーフレーム85の内部に、左右の側壁部85aにわたって機体横方向に沿う横軸芯周りで駆動回転される駆動回転軸86と、駆動回転軸86の外周部に取り付けられた複数の切断刃87とを備えている。又、カバーフレーム85の機体後部側には、地面に接地する接地輪体88が備えられている。この残稈処理装置9は、エンジン17の動力が駆動回転軸86に伝達されて回転駆動され、駆動回転軸86の回転に伴って植立状態の茎稈を叩き切ることで細断する周知構造のハンマーナイフ式に構成されている。
残稈処理装置9は、カバーフレーム85における機体横方向の中間寄りの左右両側箇所に夫々、二股形状の揺動アーム89が連結されている。左右一対の揺動アーム89の基端部が、機体フレーム11における左右両側の前後向きの主フレーム12の下部に固定された左右両側のブラケット90に横軸芯周りで揺動自在に連結されている。
残稈処理装置9の機体横方向の中間位置の上方に昇降用油圧シリンダ(以下、昇降シリンダと称する)91が備えられ、残稈処理装置9がこの昇降シリンダ91により昇降操作自在に吊り下げ支持されている。
図1に示すように、昇降シリンダ91は、皮剥き装置7における選別部51の機体前部側箇所の下方に備えられている。又、昇降シリンダ91は、選別部51の揺動選別板61の機体前端部から下方に延びる案内板69よりも機体後方側に備えられている。又、昇降シリンダ91は、皮剥き装置7における回収部52の機体前方側に備えられている。すなわち、昇降シリンダ91は、皮剥き装置7における回収部52と、包葉等を流下する案内板69との間に挟まれた領域を有効に利用して備えられている。
図13に示すように、昇降シリンダ91は、シリンダチューブ91Aと、シリンダチューブ91Aに対して出退するシリンダロッド91Bとを備え、シリンダチューブ91Aは、シリンダロッド91Bに対して上方に位置する状態で機体に支持され、シリンダロッド91Bは、シリンダチューブ91Aから下方に向けて突出する状態で残稈処理装置9に連結されている。
具体的には、シリンダロッド91Bがシリンダチューブ91Aから下方に突出しており、その下方側先端部が索状体の一例としての吊り下げチェーン92を介して残稈処理装置9のカバーフレーム85に形成された連結部93に連結されている。
シリンダチューブ91Aは、機体前後方向に揺動自在に機体に支持されている。
説明を加えると、図14,15に示すように、シリンダチューブ91Aの上部側箇所の途中部に機体横方向両側に突出する状態で支点ピン94が一体的に形成されている。そして、皮剥き支持フレーム53における前後中間部の左右両側の縦向きフレーム体54同士にわたってシリンダ支持フレーム95が連結されている。シリンダ支持フレーム95の左右中間部に、シリンダチューブ91Aの左右両側の支点ピン94を回動自在に支持する左右両側の支点ブラケット96がボルト連結されている。
シリンダ支持フレーム95は、上下方向に幅広のベース板97が左右両側の角筒状の縦向きフレーム体54の内側面の前端部同士にわたって連結されている。又、ベース板97の機体前部側に断面U字形の補強部材98が連結されて、全体として側面視略角筒状の構造体として形成されている。そして、シリンダ支持フレーム95の左右中間部において、ベース板97の機体後部側に左右一対の支点ブラケット96が連結されている。
左右の支点ブラケット96は、平面視L字形に形成され、左右方向に沿う一方の板面96aがベース板97に上下2箇所ボルト連結されている。又、左右の支点ブラケット96の前後方向に沿う他方の板面96bに左右方向に沿って挿通形成された挿通孔に一対の支点ピン94が内嵌装着されている。従って、シリンダチューブ91Aに備えられた左右一対の支点ピン94が左右の支点ブラケット96にて回動自在に支持されている。このように構成することで、機体横方向に沿う支点ピン94の軸芯周りで前後揺動自在に昇降シリンダ91が支持されている。
一方の支点ピン94にネジリバネ99が備えられ、このネジリバネ99の一端がベース板97の後部側に接当作用する状態で備えられ、ネジリバネ99の他端がシリンダチューブ91Aの支点ピン94よりも下方側で且つ機体前部側の外周面に接当作用する状態で備えられている。その結果、ネジリバネ99の戻り方向の弾性付勢力により、シリンダチューブ91Aすなわち、昇降シリンダ91が機体後方側に揺動付勢されている。昇降シリンダ91が機体後方側に揺動すると、シリンダロッド91Bの先端部(下端部)が残稈処理装置9から離れる方向に揺動することになる。従って、シリンダチューブ91A(昇降シリンダ91)は、残稈処理装置9から離れる方向に揺動付勢されている。
図13に示すように、カバーフレーム85は、切断刃87の外端軌跡に沿うように円弧状に形成されている。吊り下げチェーン92は、昇降シリンダ91の揺動支点の直下方位置に対応する箇所にて残稈処理装置9に連結されており、昇降シリンダ91を略鉛直姿勢に近い姿勢で効率よく昇降操作できるように構成されている。
ところで、収穫作業中には、残稈処理装置9は、残稈の細断処理が可能なように地面に近い低い位置、すなわち、接地輪体88が接地する程度の低い位置に設定される。又、収穫作業を行わずに移動走行する場合等においては、残稈処理装置9は、地面との接触を避けるために高い収納位置に上昇させる必要がある。そこで、昇降シリンダ91を伸縮作動することで、残稈処理装置9を適切な位置に昇降操作することができる。残稈処理装置9は、収納位置に位置しているときは、カバーフレーム85と主フレーム12とに亘って連結されるロック具100により位置保持する構成となっており、昇降シリンダ91の操作力が無くても位置保持することができる。
収穫作業中に、接地輪体88を接地追従させながら作業を行う場合、圃場の凸部に乗り上げること等に起因して残稈処理装置9が急激に上方に移動することがある。そのとき、上下移動量が少ないときは、吊り下げチェーン92による融通によって残稈処理装置9が上方に移動することを許容することができる。そして、上方移動量が大であっても、昇降シリンダ91は、機体後方側に揺動付勢されているので、上昇に伴って吊り下げチェーン92が緩むと、ネジリバネ99の揺動付勢力により昇降シリンダ91は後方側に揺動する。昇降シリンダ91が後方に揺動すると、円弧状の上壁部85bの後部側の低い位置に対向するので、昇降シリンダ91と残稈処理装置9との接当のおそれが少なくなる。
支点ピン94は、シリンダチューブ91Aの上端よりも少し下方側の箇所に備えられており、シリンダチューブ91Aの支点ピン94よりも上側の領域は、ネジリバネ99の揺動付勢力により機体前方側に揺動変位することになる。そして、図14に示すように、支点ピン94の上端部がシリンダ支持フレーム95のベース板97に接当してそれ以上の揺動操作を規制する構成となっている。その結果、昇降シリンダ91における支点ピン94よりも下方側が、大きく後方側に揺動して、回収箱70に接当して回収箱70の姿勢を乱したり、他物を損傷する等のおそれはない。
〔後車輪の支持構造〕
後車輪2の支持構造について説明する。
図6,7に示すように、左右の後車輪2をその回転軸である後車軸2aの軸芯周りで自由回転自在に支持する左右一対の車輪支持部101と、その左右両側の車輪支持部101を縦向き軸芯周りで揺動自在に支持する後車軸ケース102と、後車軸ケース102を支持する車軸支持部材としての横向き支持体103と、左右の車輪支持部を一体的に揺動操作する操向用油圧シリンダ(以下、操向シリンダと称する)とが備えられている。
横向き支持体103は、円筒状に形成されており、左右一対の主フレーム12に亘って横方向に長く延びて、左右の主フレーム12の下部に一体的に連結された左右一対の支持枠104にて両側端部が支持されている。
左右一対の主フレーム12と左右一対の支持枠104とを連結する斜め姿勢の左右一対の補強部材105が、左右一対の主フレーム12の機体横幅方向内方側に備えられている。
図1,5,8に示すように、補強部材105は、支持枠の横向き支持体103よりも前部側箇所と主フレーム12の側面における機体前部側に寄った位置とにわたって、機体側面視で前上がり傾斜状に設けられた前部側の補強部105Aと、支持枠104の横向き支持体103よりも後部側箇所と主フレーム12の側面における機体後部側に寄った位置とにわたって、機体側面視で後上がり傾斜状に設けられた後部側の補強部105Bとを備えている。
前部側の補強部105A及び後部側の補強部105Bは、夫々、角筒状に形成されるとともに、その機体外方側の側面を、支持枠104の機体内方側の側面及び主フレーム12の機体内方側の側面に夫々連結している。
このように、補強部材105は、左右一対の主フレーム12の機体横幅方向内方側に位置する状態で、支持枠104の前後両側に備えられている。主フレーム12の機体横幅方向内方側に位置することで、後車輪2の操向操作のための揺動角度を大きくすることができる。
図7に示すように、後車軸ケース102は、角筒状に形成されて左右の後車輪2にわたって機体横方向に長く延びるケース本体部102Aと、ケース本体部102Aの左右両側端部に一体的に連結された軸支部102Bとを備え、左右両側の軸支部102Bにより縦向き軸芯周りで揺動自在に車輪支持部101を支持している。
横向き支持体103は、ローリング支持部106を介して前後向きのローリング軸芯P3周りで揺動自在に後車軸ケース102を支持している。すなわち、図7に示すように、横向き支持体103の左右中間部に一体的にローリング支持部106が設けられ、後車軸ケース102の左右中間部が、車体前後向きのローリング軸芯P3周りに上下揺動自在にローリング支持部106に支持されている。
左右の後車輪2を操向操作する操向シリンダ27が、ローリング軸芯P3周りに一体的に上下揺動するように後車軸ケース102に支持されている。この操向シリンダ27のシリンダチューブ27Aは、後車軸ケース102から一体的に延設された支持部材109によって支持されている。シリンダチューブ27Aの左右両側から突出するシリンダロッド27Bが左右両側の車輪支持部101に備えられた操作アーム101aに相対回動自在に連結されている。
〔燃料タンク〕
次に、エンジン17に供給するための燃料を貯留する燃料タンク110について説明する。
図4〜7に示すように、燃料タンク110は、左右一対の主フレーム12の間において、機体側面視で主フレーム12と重複する状態で備えられている。燃料タンク110は、機体前後方向において、後車輪2と重複する位置に備えられている。
以下、燃料タンク110の具体的な支持構造について説明する。
図8に示すように、燃料タンク配設箇所には、複数の横フレーム体13のうちの左右の主フレーム12にわたる燃料タンク用の前後一対の横フレーム体13a,13bが架設されている。後部側の横フレーム体13aは、断面形状が後向き開放状の略U字形に形成され、且つ、平面視で後車軸ケース102よりも少し機体後方側の箇所に設けられている。又、前部側の横フレーム体13bは、断面形状が前向き開放状の略U字形に形成され、且つ、機体側面視で回収箱70の機体前部側箇所の下方に対応する位置に設けられている。前部側の横フレーム体13bは、残稈処理装置9の機体後端部近傍の上方に位置している。
前部側の横フレーム体13bと後部側の横フレーム体13aとに亘って機体前後方向に延びる帯板状の支持部材113が備えられている。支持部材113は、機体横幅方向に間隔をあけて左右一対設けられ、帯板を燃料タンク110の外形形状に沿うように湾曲する折れ曲がり形状に形成されている。
図8に示すように、支持部材113は、前端部が前部側の横フレーム体13bの後面に一体的に連結され、後端部が後部側の横フレーム体13aの前面に一体的に連結され、前後中間部が燃料タンク110の外形形状に沿う下凹み状に凹入する形状となっている。燃料タンク110は、左右一対の支持部材113に対して上方から嵌まり合う状態で載置され、上方側から左右一対のバンド114で押えて位置保持する構成となっている。
図5,8に示すように、前記各支持部材113の前後中間部の底部に、左右両側の支持部材113にわたって機体横幅方向に沿って延びる断面L字形の連結部材115が連結されている。この連結部材115と前部側の横フレーム体13bとに亘って延び、左右両側の支持部材113の間の隙間を塞ぐ遮蔽板116が備えられている。遮蔽板116は、連結部材115及び前部側の横フレーム体13bの夫々にボルト連結にて取り付けられている。遮蔽板116によって、残稈処理装置9から飛散する茎稈屑等が燃料タンク110に接当して損傷を受けることを回避するようにしている。遮蔽板116は、ボルト連結を解除することで容易に着脱することができ、修理交換が容易である。
図6に示すように、機体平面視において、燃料タンク110の前端110aが前部側の横フレーム体13bまで延ばされ、燃料タンク110の後端110bが後部側の横フレーム体13aまで延ばされる状態で形成されている。又、燃料タンク110の右端110cが右側の主フレーム12まで延ばされ、燃料タンク110の左端110dが左側の主フレーム12まで延ばされる状態で形成されている。
図5に示すように、燃料タンク110は、左右一対の主フレーム12の間において機体側面視で主フレーム12と重複する状態で備えられている。燃料タンク110は、機体側面視において、燃料タンク110の上面110eが主フレーム12の上面12aよりも上方まで延ばされ、燃料タンク110の下面110fが主フレーム12の下面12bよりも下方まで延ばされる状態で形成されている。
従って、燃料タンク110は、左右の主フレーム12の間の領域を、横幅方向略全域に亘って有効に利用するとともに、前部側の横フレーム体112と後部側の横フレーム体13aとの間の前後方向略全域に亘って有効に利用して、平面視で左右方向並びに前後方向に幅広になるとともに、上下方向にも幅広になっており、大型で大容量のタンクとして形成されている。
後部側の横フレーム体13aは、平面視で後車軸ケース102よりも少し機体後方側の箇所に設けられるので、燃料タンク110は、機体前後方向において、後車輪2を支持する後車軸2aと重複する位置に備えられている。又、図5からも明らかなように、燃料タンク110は、後車輪2に対して機体前部側寄りの位置に備えられている。すなわち、燃料タンク110の重心位置(前後中央位置よりも少し前寄りの位置)が、後車軸2aよりも機体前方側で、前車輪1と後車輪2との前後中間に位置する。その結果、燃料タンク110の荷重が前車輪1と後車輪2との夫々に掛かることになり、それだけ走行駆動用の前車輪1の接地荷重が大きくなって走行安定性が向上する。
燃料タンク110は、左右一対の補強部材105の間において、機体側面視で補強部材105と重複する状態で備えられている。従って、補強部材105は燃料タンク110を保護するための保護部材を兼用している。
図1に示すように、燃料タンク110は、残稈処理装置9よりも機体後部側に備えられている。従って、機体走行に伴って燃料タンク110が通過する箇所は、残稈処理装置9による残稈の処理が終了しているので、燃料タンク110が圃場に残っている残稈により損傷を受けるおそれが少ない。そして、残稈処理装置9を昇降操作するための昇降シリンダ91は、燃料タンク110の機体前方側に備えられる。
皮剥き装置7は主フレーム12よりも上方側に位置しており、燃料タンク110は皮剥き装置7よりも下方側に位置する状態で備えられる。図1,9に示すように、燃料タンク110は、皮剥き装置7における回収部52の下方に入り込む状態で備えられている。このように、燃料タンク110は、皮剥き装置7において最も下段にある回収部52の下方に位置する状態で低位置に備えられる。
図5に示すように、燃料タンク110の機体後部側の底部に、後部側ほど上方に位置する傾斜状の切欠117が形成されている。そして、この切欠117により形成された燃料タンク110の下方空間に横向き支持体103が入り込む状態で備えられている。このように燃料タンク110の底部に横向き支持体103が入り込むための切欠117が形成されているので、燃料タンク110と横向き支持体103との干渉を回避しながら、燃料タンク110をできるだけ低い位置に配備することができる。
燃料タンク110の給油口118は機体後部側の左側部に設けられている。給油口118は、給油しないときは開閉自在なキャップで閉塞されており、給油用パイプ119を介して燃料タンク110の内部に連通接続されている。そして、図5,6に示すように、給油口118は、皮剥き装置7を支持する縦向きフレームとしての最後端部の左側の縦向きフレーム体54と、貯留タンク8を支持する縦向きフレームとしての前部側のタンク支持部80の第1フレーム80Aとの間に位置している。
つまり、給油口118が、最後端部の左側の縦向きフレーム体54と、前部側のタンク支持部80の第1フレーム80Aとの間を通して、機体外方に臨む状態で位置している。又、図9に示すように、機体の左側を覆う左側カバー25は、給油口118よりも左側外方に寄った位置にあり、左側カバー25の後端部は機体横幅方向に沿って開放された状態となっており、左側カバー25を開放状態にすることなく、給油作業を行うことができる。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、前後一対の横フレーム体13a,13bに亘って支持部材113が備えられ、燃料タンク110が支持部材113に載置支持される構成としたが、このような構成に代えて、支持部材113を設けることなく、燃料タンク110を左右の主フレーム12に載置支持させる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、機体平面視において、燃料タンク110の右端110cが、右側の主フレーム12まで延ばされ、且つ、燃料タンク110の左端110dが、左側の主フレーム12まで延ばされる構成としたが、燃料タンク110が、左右の主フレーム12の間隔よりも狭い幅狭の形状に構成してもよい。
(3)上記実施形態では、機体側面視において、燃料タンク110の上面110eが、主フレーム12の上面12aよりも上方まで延ばされ、且つ、燃料タンク110の下面110fが、主フレーム12の下面12bよりも下方まで延ばされる構成としたが、燃料タンク110が、主フレーム12の上下幅と同じか又は狭い形状に構成してもよい。
(4)上記実施形態では、燃料タンク110が、機体前後方向において後車輪2や後車軸2aと重複する位置に備える構成としたが、燃料タンク110を後車輪2や後車軸2aと重複しない位置に配備してもよい。
(5)上記実施形態では、燃料タンク110が皮剥き装置7の下方に入り込む状態で備えられる構成としたが、皮剥き装置7を備えることなく、皮付きのトウモロコシをそのまま貯留する構成としてもよく、その場合、貯留タンク8の下方に燃料タンク110を入り込む状態で備える構成としてもよい。
(6)上記実施形態では、回収部52の下方に燃料タンク110が備えられる構成としたが、このような構成に代えて、燃料タンク110を別の場所、例えば、貯留タンク8の下方に備える構成としてもよい。
本発明は、機体走行に伴って皮剥きした後のトウモロコシを収穫するトウモロコシ収穫機に限らず、皮剥き装置を備えずに皮付きのトウモロコシをそのまま収穫するトウモロコシ収穫機にも適用できる。
1 前車輪
2 後車輪
2a 後車軸
4 収穫部
7 皮剥き装置
8 対象物貯留タンク
9 残稈処理装置
10 後処理部
12 主フレーム
12a 上面
12b 下面
13a,13b 横フレーム体
17 エンジン
51 選別部
52 回収部
103 車軸支持部材
104 支持枠
105 補強部材
110 燃料タンク
110c 右端
110d 左端
110e 上面
110f 下面
113 支持部材
118 給油口

Claims (17)

  1. 機体走行に伴って収穫処理する収穫部と、収穫された収穫物の後処理を行う後処理部と、駆動用のエンジンと、機体前後方向に沿って延びる左右一対の主フレームと、前記エンジンに供給する燃料を貯留する燃料タンクとが備えられ、
    前記燃料タンクが、前記左右一対の主フレームの間において、機体側面視で前記主フレームと重複する状態で備えられているトウモロコシ収穫機。
  2. 前記左右一対の主フレームに亘る横フレーム体が、前後方向に間隔をあけて一対備えられ、
    前記燃料タンクは、前記前後一対の横フレーム体の間に位置して、前記前後一対の横フレーム体にて支持されている請求項1記載のトウモロコシ収穫機。
  3. 前記前後一対の横フレーム体に亘って支持部材が備えられ、
    前記燃料タンクは、前記支持部材に載置支持されている請求項2記載のトウモロコシ収穫機。
  4. 機体に前車輪と後車輪とが備えられ、
    前記燃料タンクは、機体前後方向において、前記後車輪と重複する位置に備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  5. 前記燃料タンクは、機体前後方向において、前記後車輪を支持する後車軸と重複する位置に備えられている請求項4記載のトウモロコシ収穫機。
  6. 前記燃料タンクは、前記後車輪に対して機体前部側寄りの位置に備えられている請求項4又は5記載のトウモロコシ収穫機。
  7. 前記後車輪を支持する後車軸と、前記後車軸を支持する車軸支持部材とが備えられ、
    前記車軸支持部材が、前記左右一対の主フレームに亘って機体横方向に延びる状態で備えられ、
    前記燃料タンクの底部に前記車軸支持部材が入り込むための切欠又は凹入部が形成されている請求項4〜6のいずれか1項記載のトウモロコシ収穫機。
  8. 機体に前車輪と後車輪とが備えられ、
    前記前車輪と前記後車輪との間に、前記収穫部による収穫処理後に圃場に残っている残稈を処理するための残稈処理装置が備えられ、
    前記燃料タンクは、前記残稈処理装置よりも機体後部側に備えられている請求項1〜7のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  9. 前記後処理部が、前記収穫部にて収穫された皮付きの収穫物の皮を除去する皮剥き装置を備え、
    前記皮剥き装置は前記主フレームよりも上方側に位置し、前記燃料タンクは前記皮剥き装置よりも下方側に位置している請求項1〜8のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  10. 前記燃料タンクは、前記皮剥き装置の下方に入り込む状態で備えられている請求項9記載のトウモロコシ収穫機。
  11. 前記皮剥き装置は、皮剥き処理されて排出される除去物を種子粒とそれ以外の除去物とに選別する選別部と、その選別部の下方に位置するとともに選別された種子粒を回収する回収部とを備え、
    前記燃料タンクは、前記回収部の下方に入り込む状態で備えられている請求項10記載のトウモロコシ収穫機。
  12. 前記後処理部が、収穫対象物を貯留する対象物貯留タンクを備え、
    前記対象物貯留タンクが、機体後部に位置して前記主フレームに支持される状態で備えられ、
    前記燃料タンクが、前記対象物貯留タンクの機体前方側に備えられている請求項1〜11のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  13. 前記燃料タンクの給油口は、前記皮剥き装置を支持する縦向きフレームと、前記対象物貯留タンクを支持する縦向きフレームとの間に位置している請求項12記載のトウモロコシ収穫機。
  14. 機体平面視において、前記燃料タンクの右端が、右側の前記主フレームまで延ばされ、且つ、前記燃料タンクの左端が、左側の前記主フレームまで延ばされている請求項1〜13のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  15. 機体側面視において、前記燃料タンクの上面が、前記主フレームの上面よりも上方まで延ばされ、且つ、前記燃料タンクの下面が、前記主フレームの下面よりも下方まで延ばされている請求項1〜14のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  16. 機体に、前車輪と、後車輪と、前記後車輪を支持する後車軸とが備えられ、
    前記後車軸を支持する車軸支持部材が、前記左右一対の主フレームに亘って機体横方向に延びる状態で備えられ、
    前記車軸支持部材の左右両側端部を前記左右一対の主フレームに支持する左右一対の支持枠が、前記主フレームから下方に向けて延設され、
    前記左右一対の主フレームと前記左右一対の支持枠とを連結する斜め姿勢の左右一対の補強部材が、前記左右一対の主フレームの機体横幅方向内方側に備えられている請求項1〜15のいずれか1項に記載のトウモロコシ収穫機。
  17. 前記燃料タンクは、前記左右一対の補強部材の間において、機体側面視で前記補強部材と重複する状態で備えられている請求項16記載のトウモロコシ収穫機。
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