JP2013126390A - とうもろこし収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのメンテナンスを行い易くしながら、エンジンのために走行機体の前後長さが長くなることを回避や抑制できるとうもろこし収穫機を提供する。
【解決手段】エンジン4を、フィーダ6の機体横方向中心に対して機体横外側に偏倚する配置で、かつ機体側面視でフィーダ6の下方に位置する配置で前記走行機体に設けてある。
【選択図】図3

Description

本発明は、運転キャビンを備えた走行機体の前部に、とうもろこしを収穫する収穫前処理装置を連結し、前記収穫前処理装置によって収穫されたとうもろこしを受継いで走行機体側に搬送する走行機体前後向きのフィーダを前記走行機体に配備したとうもろこし収穫機に関する。
従来、例えば特許文献1に示されるように、7列のデバイダ、各デバイダの両横端部の下方に位置するギャザリングチェーン、及び7列のデバイダの後方に横向きに位置するオーガを有したコーンヘッドを備え、オーガの中間部の後方にフィーダハウスオープニングが位置するフィーダハウスを備えたコーンハーベスタがあった。
米国特許第5784869号明細書
上記したとうもろこし収穫機では、収穫前処理装置が走行機体から前方に延出し、フィーダが収穫前処理装置の後側に走行機体前後向に位置して、収穫機全体の前後長さが長くなりがちであるが、前後長さがあまり長くなると、操縦がし難くいとか、狭いスペースに格納できないとかの問題が発生する。
本発明の目的は、エンジンのメンテナンスを行い易くしながら、エンジンのために走行機体の前後長さが長くなることを回避や抑制できるとうもろこし収穫機を提供することにある。
本第1発明は、運転キャビンを備えた走行機体の前部に、とうもろこしを収穫する収穫前処理装置を連結し、前記収穫前処理装置によって収穫されたとうもろこしを受継いで走行機体側に搬送する走行機体前後向きのフィーダを前記走行機体に配備したとうもろこし収穫機において、
エンジンを、前記フィーダの機体横方向中心に対して機体横外側に偏倚する配置で、かつ機体側面視で前記フィーダの下方に位置する配置で前記走行機体に設けてある。
本第1発明の構成によると、エンジンが機体側面視でフィーダの下方に位置することにより、エンジンがフィーダから機体前後側に突出することを回避や抑制して、エンジンの設置スペースをフィーダから機体前後側に突出させる必要を無くすことができ、あるいは、エンジンの設定スペースがフィーダから機体前後側に突出する場合でも、突出長さをわずかにすることができ、走行機体の前後長さを短くできる。
エンジンがフィーダの機体横方向中心に対して機体横外側に偏倚することにより、エンジンをフィーダよりも走行機体の横外側寄りに位置させることができ、機体横外側からエンジンに手が届きやすいなど、エンジンの点検や修理をし易くできる。
従って、本第1発明によると、エンジンのために走行機体の前後長さが長くなることを回避や抑制してとうもろこし収穫機全体の前後長さを短くできて、しかもエンジンの点検や修理を行ない易くできて、操縦、格納及びメンテンナスなどを行い易い高品質のとうもろこし収穫機を得ることができる。
本第2発明は、前記エンジンを、機体横方向での一端側が前記フィーダから機体横外側に突出するよう配備してある。
本第2発明の構成によると、エンジンの一端側がフィーダから機体横外側に突出して、フィーダがエンジンを取り扱う際の障害になりにくい。
本第2発明によると、エンジンを点検や修理するなどのメンテンナンス作業を行なう際、フィーダが障害になりにくくて容易かつ能率よく行なえる。
本第3発明は、前記フィーダを、前記走行機体の横方向での中央部に配備し、前記エンジンを、前記フィーダから機体横外側に突出する一端側が前記走行機体の機体前後向きのメインフレームから機体横外側に突出するよう配備してある。
本第3発明の構成によると、エンジンの一端側がフィーダから機体横外側に長く突出し、フィーダがエンジンを取り扱う際の障害に一層なりにくい。
本第3発明によると、エンジンを点検や修理するなどのメンテンナンス作業を行なう際、フィーダが一層障害になりにくくて容易かつ能率よく行なえる。
本第4発明は、前記エンジンを、後端が前記フィーダの後端より走行機体前方側に位置するよう配備してある。
本第4発明の構成によると、フィーダから機体後方側へのエンジンの突出が無くなり、フィーダから機体前後側に突出するエンジンの設置スペースを無くして、走行機体の前後長を効果的に短くできる。
従って、本第4発明によると、エンジンのために走行機体の前後長が長くなることを回避して、とうもろこし収穫機を全長が短いコンパクトなものにできる。
本第5発明は、前記エンジンを、クランクシャフトが走行機体横向きになるよう配備してある。
クランクシャフトに沿う方向での長さがクランクシャフトに直交する方向での長さより大であるエンジンの場合、走行機体に配備した状態でのエンジンの走行機体前後方向に沿う方向での長さが走行機体横方向に沿う方向での長さより小になる。従って、本第5発明の構成によると、エンジンをクランクシャフトが走行機体前後向きになるよう配備する場合に比べ、フィーダから機体前方側や機体後方側へのエンジンの突出を無くしたり抑制したりした状態でエンジンを配備するためのスペースを確保し易い。
従って、本第5発明によると、クランクシャフトに沿う方向での長さがクランクシャフトに直交する方向での長さより大であるエンジンでも、エンジンを所定の状態で容易に配備して、走行機体の前後長を短くできる。
本第6発明は、前記エンジンから機体横内側向きに出力軸を突設してある。
本第6発明の構成によると、エンジンの出力軸から収穫前処理装置及びフィーダに伝動する伝動機構をエンジンの機体横内側に配備することになる。走行機体の横内側の方が伝動機構を配備するスペースを確保し易いことにより、本第6発明の構成によると、エンジンから収穫前処理装置及びフィーダへの伝動機構を、簡素な構造のものにしながら配備できる。
従って、本第6発明によると、エンジンから収穫前処理装置及びフィーダへの伝動機構を簡素な構造のものにして、安価に得ることができる。
本第7発明は、前記エンジンを冷却するラジエータを、前記エンジンに対して機体横外側に位置するよう配備してある。
本第7発明の構成によると、ラジエータをエンジンに対してその機体横外側に並べて設けることになり、エンジンに対してその機体前後側に並べて設けるに比べ、ラジエータの配備スペースの確保のために走行機体の前後長さが長くなることを回避できる。また、エンジンに対して機体横内側に並べて設けるに比べ、ラジエータとフィーダの干渉を回避し易い。
従って、本第7発明によると、ラジエータのために走行機体の前後長さが長くなることを回避して、とうもろこし収穫機の全長を短くできる。ラジエータとフィーダの干渉を回避する特別な対策を不要にして、構造簡単にできる。
本第8発明は、前記フィーダから放出されるとうもろこしを回収する回収タンクを、前端側が前記フィーダの後端部の下側に位置するよう配備してある。
本第8発明に構成によると、回収タンクとフィーダとが機体前後方向に極力寄り合う状態になり、走行機体の前後長さを極力短くしながら、回収タンクの配備のためのスペースを設けることができる。
本第8発明によると、回収タンクのために走行機体の前後長さが長くなることを回避して、とうもろこし収穫機の全長を短くできる。
本第9発明は、エンジン用の燃料タンクを、前記フィーダの機体横方向中心に対して前記エンジンが位置する機体横外側と反対の機体横外側に偏倚する配置で前記走行機体に設けてある。
本第9発明の構成によると、エンジンをフィーダの機体横方向中心に対して機体横外側に偏倚させることにより、エンジンの荷重が走行機体の左右中心から横一端側に位置ずれした箇所に掛かることになっても、燃料タンクがフィーダの機体横方向中心に対してエンジンが位置する側と反対側に偏倚した箇所に位置していて、エンジンの荷重が掛かる横一端側と反対の走行機体の横端側に燃料タンクやタンク内燃料の荷重が掛かることにより、燃料タンクや燃料をウエイト手段にして走行機体の左右重量をバランスさせ易い。
従って、本第9発明によると、エンジンのメンテナンスを容易にしながら走行機体の前後長さを短くするものでありながら、かつ燃料タンクや燃料をウエイト手段に活用した構造簡単なものでありながら、走行機体の左右の重量バランスが良くて安定性が良いとうもろこし収穫機を得ることができる。
本第10発明は、前記燃料タンクの上方に補助作業者搭乗デッキを配備してある。
本第10発明の構成によると、補助作業者搭乗デッキが燃料タンクの上方を覆うカバーにしながら、補助作業者の搭乗を可能にできる。
本第10発明によると、補助作業者搭乗デッキをカバーに活用した簡単な構造で燃料タンクを保護でき、かつ補助作業者が搭乗してとうもろこしの状態や収穫状況をチェックや監視することができる有利かつ便利なとうもろこし収穫機にできる。
本第11発明は、前記運転キャビンを、前記フィーダの直上方に位置するよう配備してある。
本第11発明の構成によると、運転キャビンに搭乗する作業者がフィーダの前側に位置する収穫前処理装置の横方向中央部の後側に位置して、収穫前処理装置を全体にわたって容易に監視できるようにできる。
従って、本第11発明によると、収穫前処理装置を全体にわたって監視し易くて、作業し易いとうもろこし収穫機にできる。
本第12発明は、前記運転キャビンの下部後端側に、前記フィーダが入り込む凹入部を設けてある。
本第12発明の構成によると、運転キャビンの凹入部にフィーダが入り込むことにより、運転キャビンの前後長さを長くしながら、運転キャビンとフィーダとを機体前後方向に寄り合う状態で配備して、走行機体の前後長さを短くできる。
従って、本第12発明によると、前後長さが長くて広い居住空間を有する運転キャビンを備えることができるものでありながら、走行機体の前後長さを短くしてとうもろこし収穫機の全長を短くできる。
本第13発明は、前記走行機体の機体前後向きのメインフレームに立設されて前記運転キャビンを支持する支柱フレーム材を備え、前記支柱フレーム材に、前記収穫前処理装置を上下揺動自在に支持する支持部を備えてある。
本第13発明の構成によると、支柱フレーム材に収穫前処理装置を支持する機能を備えさせ、収穫前処理装置を支持するための特別な支柱を無くせる。
従って、本第13発明によると、収穫前処理装置を支持するための特別な支柱を無くして走行機体の前後長さを短くし、とうもろこし収穫機の全長を短くすることができる。
本第14発明は、前記エンジンの出力を走行装置に伝達する走行ミッションを、前記フィーダの下方に配備してある。
本第14発明の構成によると、走行ミッションがフィーダから機体前後側に突出することを回避や抑制して、走行ミッションの設置スペースをフィーダから機体前後側に突出させる必要を無くすことができ、あるいは、走行ミッションの設定スペースがフィーダから機体前後側に突出する場合でも、突出長さをわずかにすることができ、走行機体の前後長さを短くできる。
従って、本第14発明によると、走行ミッションのために走行機体の前後長さが長くなることを回避して、とうもろこし収穫機の全長を短くできる。
本第15発明は、前記フィーダの後端部を支持する支柱を、前記エンジンの後方に配置して前記走行機体に設けてある。
本第15発明の構成によると、エンジンがフィーダの後端より機体前側に位置することになりエンジンの設置スペースをフィーダから後方に突出させる必要が無くて、走行機体の前後長さを短くできる。
従って、本第15発明によると、エンジンのために走行機体の前後長さが長くなることを回避して、とうもろこし収穫機の全長を短くできる。
本第16発明は、前記走行機体に、走行装置としての左右一対の前車輪及び左右一対の後車輪を備え、前記エンジンを前記前車輪と前記後車輪との間に配備してある。
本第16発明の構成によると、エンジンの設置スペースを前車輪と後車輪の間から機体前側や機体後側に突出させずに済み、前車輪から前側に出る機体部分や後車輪から後側に出る機体部分がエンジンの装備のために必要になるとか長くなることを回避や抑制して、走行機体の前後長さを短くできる。
本第16発明によると、エンジンのために走行機体の前後長さが長くなることを回避して、とうもろこし収穫機の全長を短くできる。
本第17発明は、エンジン用の燃料タンクを、前記前車輪と前記後車輪の間に配置して前記走行機体に設けてある。
本第17発明の構成によると、燃料タンクの設置スペースを前車輪と後車輪の間から機体前側や機体後側に突出させずに済み、前車輪から前側に出る機体部分や後車輪から後側に出る機体部分が燃料タンクの装備のために必要になるとか長くなることを回避や抑制して、走行機体の前後長さを短くできる。
従って、本第17発明によると、燃料タンクのために走行機体の前後長さが長くなることを回避して、とうもろこし収穫機の全長を短くできる。
本第18発明は、前記フィーダを、前記左右一対の前車輪の間を前後方向に通るよう配備してある。
本第18発明の構成によると、フィーダが左右一対の前車輪の間に入り込むことにより、フィーダの配置高さを低くして、フィーダの後端側が運転キャビンから上方に高く突出することを回避や抑制できる。
従って、本第18発明によると、フィーダのためにとうもろこし収穫機の全体高さが高くなることを回避や抑制して、入り口や天井の高さがあまり高くない格納庫に格納できるなど有利なとうもろこし収穫機を得ることができる。
本第19発明は、前記走行機体の機体前後向きのメインフレームを、前記走行機体の前部に位置する前フレーム部と、前記走行機体の後部に位置するとともに前記前フレーム部より高い配置高さに位置する後フレーム部と、前記前フレーム部の後端部と前記後フレーム部の前端部とを連結する連結フレーム部とを備えて構成し、前記収穫前処理装置の通過跡地に残る茎稈を破砕処理する残稈処理装置を、前記前車輪と前記後車輪の間の前記後フレーム部の下方に配備してある。
本第19発明の構成によると、メインフレームの前フレーム部での地上高さが高くなることを回避しながら、メインフレームの後フレーム部での地上高さを高くして、残稈処理装置の配備スペースを形成することができ、残稈処理装置を装備できた。
本第19発明によると、収穫前処理装置の通過跡に残った茎稈を残稈処理装置によって破砕処理することができるとうもろこし収穫機を、走行機体の前部での高さが低くて、収穫前処理装置を低く配備できるとか、運転キャビンの乗り降りがし易いなど有利な状態で得ることができる。
本第20発明は、前記後フレーム部に前記エンジンを配備し、前記エンジンからの駆動力を前記残稈処理装置に伝達するカウンタ軸を、前記後フレーム部の下方における前記連結フレーム部の後側に配備してある。
本第20発明の構成によると、エンジンと残稈処理装置とを極力寄り合った状態で位置させて、エンジンから残稈処理装置に伝動する伝動系の伝動距離を短くできる。
カウンタ軸から残稈処理装置への伝動距離を短くするなど、カウンタ軸を残稈処理装置の近くに位置させながら、カウンタ軸に茎稈が触れるなどを防止するガード機能を連結フレーム部に備えさせることができる。
従って、本第20発明によると、エンジンから残稈処理装置への伝動系を伝動距離が短い構造簡単なものにでき、連結フレーム部をガード手段に活用してカウンタ軸の茎稈付着を防止でき、残稈処理装置を構造簡単に駆動できるとともに構造簡単に駆動トラブルを防止できる。
とうもろこし収穫機の全体を示す左側面図である。 とうもろこし収穫機の全体を示す右側面図である。 とうもろこし収穫機の全体を示す平面図である。 とうもろこし収穫機の全体を示す正面図である。 機体フレームを示す平面図である。 機体フレームの前部を示す側面図である。 機体フレームの前部を示す正面図である。 機体フレームの前車輪支持部を示す平面図である。 運転キャビンの下部における横断面図である。 収穫前処理装置の前部を示す平面図。 収穫前処理装置の収穫ロール配設部を示す平面図である。 収穫前処理装置の後部を示す平面図である。 収穫前処理装置の後部を示す縦断正面図である。 収穫前処理装置の後部を示す縦断側面図である。 収穫装置を示す側面図である。 収穫装置を示す縦断正面である。 収穫装置の始端部を示す平面図である。 張力付与装置を示す縦断側面図である。 図17のXIX―XIX断面矢視図である。 前処理フレームを示す斜視図である。 前処理フレームを示す平面図である。 油圧シリンダ及び接地スタンドの支持構造を示す側面図である。 油圧シリンダ及び接地スタンドの支持構造を示す平面図である。 収穫前処理装置の接地支持状態を示す側面図である。 閉じ状態での搬送装置カバーを示す側面図である。 開き状態での搬送装置カバーを示す側面図である。 (a)は、搬送装置カバーの閉じ状態での後連結手段を示す側面図、(b)は、搬送装置カバーの開き状態での後連結手段を示す側面図である。 後連結手段を示す正面図である。 前連結手段を示す正面図である。 搬送装置カバーの閉じ状態での前連結手段を示す側面図である。 フィーダを示す横断平面図である。 フィーダの後部、排塵ファン装置及び処理装置を示す側面図である。 フィーダの後部及び排塵ファン装置を示す縦断側面図である。 処理装置を示す縦断側面図である。 残稈処理装置を示す側面図である。 伝動系統図である。 伝動ギヤケースの断面図である。 トルクリミッタを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るとうもろこし収穫機の全体を示す左側面図である。図2は、本発明の実施例に係るとうもろこし収穫機の全体を示す右側面図である。図3は、本発明の実施例に係るとうもろこし収穫機の全体を示す平面図である。図4は、本発明の実施例に係るとうもろこし収穫機の全体を示す正面図である。
これらの図に示すように、本発明の実施例に係るとうもろこし収穫機は、左右一対の前車輪1,1、左右一対の後車輪2,2、機体前部に位置する運転キャビン3、運転キャビン3の後方に位置する原動部Aを有し、前車輪1を原動部Aに設けたエンジン4によって駆動して自走するように構成し、かつ後車輪2をパワーステアリング装置によって操向操作するように構成した走行機体と、この走行機体の機体フレーム5の前部に連結した収穫前処理装置Bと、収穫前処理装置Bの後部から走行機体の上方にわたって設けたフィーダ6と、機体フレーム5の後部に配備した回収タンク7と、走行機体の前後輪間に配備した残稈処理装置Cとを備えて構成してある。
収穫前処理装置Bは、左右一対の油圧シリンダ8によって昇降軸芯Pまわりに上下に揺動操作され、収穫前処理装置Bの前端部に位置する接地ソリ9が地面の上方近くに位置した下降作業姿勢と接地ソリ9が地面から高く上昇した上昇非作業姿勢とに昇降操作されるように構成してある。とうもろこし収穫機は、収穫前処理装置Bを下降作業姿勢にした状態で走行機体を走行させることにより、とうもろこしの収穫作業を行なう。具体的には、圃場に植立するとうもろこし植物体のうちの茎稈を圃場に植立状態で残しながら、とうもろこし植物体のうち、種子が棒状に連なって房になっている部位であるとうもろこしを収穫し、圃場に残った茎稈を残稈処理装置Cによって破砕処理する。
走行機体について説明する。
図5は、機体フレーム5を示す平面図である。図6は、機体フレーム5の前部を示す側面図である。図7は、機体フレーム5の前部を示す正面図である。これらの図及び図1,2に示すように、機体フレーム5は、左右一対の機体前後向きのメインフレーム11,11と、左右一対のメインフレーム11,11の前部に設けた左右一対の前側の支柱フレーム材12a,12aを有した運転部フレーム12と、左右一対のメインフレーム11,11の前後輪間に設けた前後一対のエンジン支持フレーム13a,13aを有した原動部フレーム13とを備えて構成してある。
左右一対のメインフレーム11,11は、走行機体の前部に位置する前フレーム部11aと、走行機体の後部に前フレーム部11aより高い配置高さで位置する後フレーム部11bと、前フレーム部11aの後端部と後フレーム部11bの前端部とを連結する機体上下向きの連結フレーム部11cとを備えて構成してある。連結フレーム部11cは、前後一対のフレーム材を備えて構成してある。
運転部フレーム12は、左右一対のメインフレーム11,11における前フレーム部11aに各別に立設した左右一対の前側の支柱フレーム材12a,12a及び左右一対の後側の支柱フレーム材12b,12bと、前後の支柱フレーム材12a,12bの上端部に連結された機体前後向きのキャビン支持フレーム12cとを備えて構成してある。左右一対の前側の支柱フレーム材12a,12aから支持杆12dを機体前方上方向きに延出し、支持杆12dの延出端をキャビン支持フレーム12cの前端部に連結してある。
原動部フレーム13は、左右一対のメインフレーム11,11における後フレーム部11bに機体前後方向に並べて架設した前後一対の機体横向きのエンジン支持フレーム13a,13aと、前記一対のエンジン支持フレーム13a,13aの端部を連結する機体前後向きの連結杆13bとを備えて構成してある。各エンジン支持フレーム13aにエンジンマウント部を設けてある。
図8は、機体フレーム5の前車輪支持部を示す平面図である。この図及び図5,6に示すように、左右一対の前車輪1,1は、左右一対のメインフレーム11,11における前フレーム部11aに連結された機体横向きの前輪支持フレーム14に支持されている。前輪支持フレーム14は、前輪駆動ケース1aを介して前車輪1を支持している。前輪駆動ケース1aは、内部に遊星減速機構を備え、走行ミッション15から伝動筒15aを介して伝達される駆動力を遊星減速機構によって減速して前車輪1に伝達する。走行ミッション15は、フィーダ6の下方に配備されている。走行ミッション15は、左右一対の前フレーム部11aに連結フレーム11dを介して連結された支持体15bに支持されている。
図5に示すように、左右一対の後車輪2,2は、機体横向きの後輪支軸19の端部に回転自在及び揺動操向自在に支持されている。後輪支軸19は、左右一対のメインフレーム11,11における後フレーム部11bから機体下方向きに延出する後輪支持フレーム18の延出端部に機体前後向きのローリング軸芯Rまわりに上下揺動自在に支持されており、左右一対の後車輪2,2は、機体フレーム5に対する後輪支軸19のローリング軸芯Rまわりでの自由ローリングにより、機体フレーム5に対して背反的に揺動昇降する。後車輪2を操向操作するパワーステアリングシリンダ20は、後輪支持フレーム18に対して後輪支軸19と一体に揺動するように後輪支軸19に支持されている。
図1〜4に示すように、運転キャビン3は、フィーダ6の直上方に位置するよう配置されている。図1,2,4,6に示すように、運転キャビン3は、前車輪1の上方に位置する配置高さで運転部フレーム12のキャビン支持フレーム12cに支持されている。図9は、運転キャビン3の下部における横断面図である。この図に示すように、運転キャビン3の下部後端側に凹入部3aを設けてある。凹入部3aは、機体後方向き及び機体下方向きに開口する形状となるように後壁3bと床板部3cとにわたって設けてある。運転キャビン3は、凹入部3aにフィーダ6が入り込む配置高さに配置してある。
図1,3,4に示すように、運転キャビン3の出入り口の横外側に、乗降デッキ21及び乗降階段22を設けてある。乗降階段22は、走行機体の支持部に基部が機体上下向きの揺動軸芯まわりに回動自在に連結した段上ステップ部22aと、段上ステップ部22aから下方向きに延出する階段部22bとを備えて構成してある。乗降階段22は、揺動軸芯まわりに揺動操作することにより、階段部22bが前車輪1の横外側に位置した使用位置と、階段部22bが前車輪1の後側に位置した格納姿勢とに切り換えできるようになっている。
フィーダ6に対してエンジン4が位置する側とは反対側に位置する走行機体の横側部に補助作業者搭乗デッキ23を設け、補助作業者がフィーダ6の搬送終端側部のエンジン4が位置する側とは反対側の横側方に搭乗してフィーダ6のとうもろこし搬出状況を監視するなどの補助作業を行なえるように構成してある。補助作業者搭乗デッキ23は、前端が乗降デッキ21の後端の近くに位置するよう配備してあり、補助作業者搭乗デッキ23に対する乗り降りは、乗降デッキ21及び乗降階段22を利用して行うように構成してある。図1,3に示すように、補助作業者搭乗デッキ23は、エンジン4用の燃料タンク24の上方に配備してあり、燃料タンク24の上方を覆うカバー機能を備えている。
燃料タンク24は、前車輪1と後車輪2の間に2個、機体前後方向に並べて設けてある。図3に示すように、燃料タンク24は、フィーダ6の機体横方向中心6aに対してエンジン4が位置する機体横外側とは反対の機体横外側に偏倚させて配備してある。
原動部Aについて説明する。
図2,3,4に示すように、原動部Aには、エンジン4を備える他、エンジン4の機体横外側に設けたラジエータ25、ラジエータ25とエンジン4の間に設けた冷却ファン26、及びラジエータ25の機体横外側に設けた吸気ケース27を備えてある。
エンジン4は、前車輪1と後車輪2の間に、機体側面視でフィーダ6の下方に位置する配置で設けてある。エンジン4が機体側面視でフィーダ6の下方に位置するよう構成するに当り、エンジン4の全体がフィーダ6の下方に位置するよう構成するのみならず、エンジン4の上端側の一部がフィーダ6に対して重合する状態で、エンジン4の下端側の大部分がフィーダ6の下方に位置するよう構成してもよい。フィーダ6を後方上方向きの傾斜姿勢で設けながら、エンジン4を設置するためのスペースがフィーダ6から機体前後側に突出することを回避や抑制するよう構成すればよい。
さらに詳述すると、エンジン4は、後端がフィーダ6のフィーダケース70における後端6b(図2,33参照)より走行機体前方側に位置する配置で設けてある。エンジン4は、フィーダ6の機体横方向中心6aに対して機体横外側に偏倚して位置する配置で、かつ横一端側がフィーダ6から燃料タンク24が位置する側と反対の機体横外側に突出する配置で設けてある。フィーダ6から燃料タンク24が位置する側と反対の機体横外側に突出しているエンジン4の横一端側は、左右一対のメインフレーム11,11のうちの燃料タンク24が位置する側と反対側のメインフレーム11から機体横外側に突出している。エンジン4は、クランクシャフト4bが機体横向きになる搭載姿勢で、前後一対のエンジン支持フレーム13a,13aを介してメインフレーム11の後フレーム部11bに支持させてある。エンジン4の出力軸4aは、エンジンボディから機体横内側向きに突出してフィーダ6の下方に位置している。
ラジエータ25は、冷却ファン26がエンジン4によって回転駆動されて吸気ケース27に設けた除塵部の通気孔を通して吸引する冷却風によってエンジン冷却水を冷却することで、エンジン4を冷却する。吸気ケース27の内部の徐塵部とラジエータ25との間にオイルクーラ28を配備してある。オイルクーラ28は、油圧シリンダ8などの油圧アクチュエータを駆動する作動油の冷却を行なう。
原動部Aには、エンジン4の吸気マニホールドから機体上方向きに延出したエンジン側の吸気管の延出端部に排気口が接続されたエアクリーナ30、及びエアクリーナ30の吸気口から機体上方向きに延出したクリーナ側の吸気管31の延出端部に排気口が接続されたプレエアクリーナ32を備えてある。
収穫前処理装置Bについて説明する。
図2,3,4に示すように、収穫前処理装置Bは、機体フレーム5の前部から昇降軸芯Pまわりに上下揺動自在に延出する前処理フレーム35と、前処理フレーム35の前部に設けた収穫部36と、前処理フレーム35の後部に設けた送出部37とを備えて構成してある。
図5,12,14に示すように、前処理フレーム35は、運転部フレーム12における前側の支柱フレーム材12aに備えた左右一対の支持部40,40(図6,7参照)に後端部が回転自在に連結される左右一対の連結フレーム37a,37aと、左右一対の連結フレーム37a,37aの前端部に後端部が連結された収穫部フレーム42とを備えて構成してある。
支点軸41の軸芯が昇降軸芯Pになっている。左右一対の連結フレーム37a,37aは、収穫部36によって収穫されたとうもろこしをフィーダ6に送り出す送出部37を構成する送出部フレーム37aになっている。収穫部フレーム42の横幅は左右一対の連結フレーム37a,37aの横外側面どうしでの間隔の長さより大に設定され、収穫部フレーム42と連結フレーム37aとは、収穫部フレーム42の左側及び右側の横側部42aが連結フレーム37aから横外側に突出する状態で連結している。
収穫部フレーム42は、左右一対の連結フレーム37a,37aの前端部に後面側が連結している後縦壁板46aを有した横送りフレーム部46と、横送りフレーム部46を構成する左右一対の横縦壁板46b,46bの前端部に架設され機体横向きの支持フレーム47とを備えて構成してある。
横送りフレーム部46は、後縦壁板46aの両端部に各別に連結している左右一対の横縦壁板46b,46bを備え、左右一対の横縦壁板46b、46bによって横送りオーガ44を回転自在に支持している。横送りフレーム部46は、横送りオーガ44の下方に位置する横送りデッキ46cを支持している。横送りフレーム部46の後縦壁板46aに供給口46dを設けてある。
送出部37は、左右一対の送出部フレーム37a,37aとしての連結フレーム37a,37aを備えて構成してある。図14に示すように、左右一対の連結フレーム37a,37aは、左右一対の連結フレーム37a,37aの間に供給口46dが位置するように、かつ収穫前処理装置Bの下降作業姿勢の状態において、左右一対の連結フレーム37a,37aの間にフィーダ6の投入口71が入り込むように配備してある。これにより、送出部37は、収穫部36の供給口46dから供給されたとうもろこしをフィーダ6の投入口71に送出する。
図10,11,13に示すように、収穫部36は、収穫部フレーム42の前部に機体横方向に並べて設けた3つの収穫装置43と、収穫部フレーム42の後部に機体横向きに設けた横送りオーガ44とを備えて構成してある。
3つの収穫装置43それぞれは、収穫部フレーム42の前部に機体横方向に並べて設けた6つの収穫物係止搬送装置45のうちの機体横方向に隣り合って位置する一対の収穫物係止搬送装置45,45、及び各収穫物係止搬送装置45の下方に設けた収穫ロール63を備えて構成してある。
6つの収穫物係止搬送装置45の搬送終端側は、支持フレーム47に支持されている。6つの収穫物係止搬送装置45のうちの両横端の収穫物係止搬送装置45の横外側は、横送りフレーム部46の横縦壁板46bから機体前方向きに延出したアームフレーム48に前後一対の連結杆49,49を介して支持されている。
図10,11,13に示すように、6つの収穫物係止搬送装置45のうちの両横端の収穫物係止搬送装置45Aは、支持フレーム47に後端部が支持された機体前後向きの搬送装置フレーム51と、この搬送装置フレーム51の前端部に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持された始端側回転輪体52と、搬送装置フレーム51の後端部に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持された終端側回転輪体53と、終端側回転輪体53と始端側回転輪体52の間で搬送装置フレーム51に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持されたガイド輪体54と、各輪体52,53,54に巻回された無端回動体55とを備えて構成してある。
6つの収穫物係止搬送装置45のうちの両横端の収穫物係止搬送装置45Aを除く4つの内側の収穫物係止搬送装置45Bは、支持フレーム47に後端部が支持された機体前後向きの搬送装置フレーム51と、この搬送装置フレーム51の前端部に設けた張力付与装置88が備える機体上下向き軸芯まわりに回転自在な始端側回転輪体52と、搬送装置フレーム51の後端部に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持された終端側回転輪体53と、終端側回転輪体53と始端側回転輪体52の間で搬送装置フレーム51に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持されたガイド輪体54と、各輪体52,53,54に巻回された無端回動体55とを備えて構成してある。
各収穫物係止搬送装置45A,45Bの搬送装置フレーム51は、支持フレーム47に連結部51aで脱着自在に連結されたフレーム本体51bと、連結部51aに脱着自在に連結された駆動ケース57とを備えて構成してある。
各収穫物係止搬送装置45A,45Bでは、終端側回転輪体53を駆動ケース57によって回転自在に支持するように、かつ駆動ケース57に収容された駆動機構であって、ベベルギヤを利用して構成してある駆動機構50によって終端側回転輪体53を回転駆動するよう構成してある。両端の収穫物係止搬送装置45Aでは、始端側回転輪体52及びガイド輪体54をフレーム本体51bによって回転自在に支持するよう構成してある。内側の収穫物係止搬送装置45Bでは、ガイド輪体54をフレーム本体51bによって回転自在に支持するよう構成してある。
一つの収穫装置43を構成する一対の収穫物係止搬送装置45A,45B及び一対の収穫物係止搬送装置45B,45Bにおける駆動ケース57は、一対の収穫物係止搬送装置45A,45B及び一対の収穫物係止搬送装置45B,45Bに共用の駆動ケース57になっており、二つの終端側回転輪体53,53を駆動自在に支持している。
各収穫物係止搬送装置45における無端回動体55の長手方向での複数箇所に収穫物係止搬送突部56を設けてある。各収穫物係止搬送装置45における無端回動体55は、無端回動チェーンによって構成し、収穫物係止搬送突部56は、無端回動チェーンのリンク部材に一体形成した板金部材によって構成してある。各収穫物係止搬送装置45における始端側回転輪体52、終端側回転輪体53及びガイド輪体54は、チェーンスプロケットによって構成してある。
各収穫物係止搬送装置45の無端回動体55は、駆動ケース57によって回転駆動される終端側回転輪体53によって回転駆動され、搬送経路58を機体後方向きに移動し、戻り経路59を機体前方向きに移動するように回動し、収穫物係止搬送突部56によってとうもろこしを機体後方向きに係止搬送する。各収穫物係止搬送装置45は、収穫前処理装置Bの下降作業姿勢の状態において、搬送終端側ほど対地高さが高くなる後上がり傾斜の姿勢になる。
図11,15に示すように、各収穫物係止搬送装置45の下方に位置する収穫ロール63は、駆動ケース57から機体前方向きに延出している。収穫ロール63は、収穫ロール63の前部に位置する螺旋形状の掻込み羽根64aを有した掻き込みロール部64と、掻き込みロール部64より搬送方向下手側に位置する帯板状の収穫羽根65aを有した収穫ロール部65とを備えて構成してある。つまり、一つの収穫装置43を構成する一対の収穫ロール63,63は、駆動ケース57に収容された駆動機構50によって回転方向a(図16参照)に回転駆動され、収穫装置43の茎稈導入口45aに入り込んだとうもろこし植物体を掻き込みロール部64の掻込み羽根64aによって搬送経路58に掻き込み導入し、搬送経路58に導入したとうもろこし植物体の茎稈を収穫ロール部65の収穫羽根65aによって搬送装置フレーム51のフレーム本体51bに対して掻き下げ操作する。このとき、とうもろこしは、搬送装置フレーム51のフレーム本体51bにおける受け板部51c(図16参照)によって下から受け止め支持されることにより、収穫ロール63は、とうもろこしをとうもろこし植物体の茎稈からちぎり取って収穫する。
つまり、図10〜15に示すように、各収穫装置43の搬送装置フレーム51の後端部に、一つの連結部51aを一対の収穫物係止搬送装置45,45の搬送装置フレーム51に連結する状態で設け、3つの収穫装置43を、支持フレーム47に連結部51によって各別に取付けてある。
各収穫装置43の搬送装置フレーム51の後側に、一対の収穫物係止搬送装置45,45及び一対の収穫ロール63,63に共通の一つの駆動ケース57を設け、各収穫装置43の駆動ケース57を、支持フレーム47の後方に設けた左右一対のブラケット47a,47aの上面部に載置して支持させてある。3つの収穫装置43の駆動ケース57を支持するよう機体横方向に並ぶ複数のブラケット47aは、連結部51aから後方向きに延出してあり、連結部51aを介して支持フレーム47に支持される。このようにブラケット47aを連結部51aから延出する構成を採用するに替え、連結部51aの後向き面に切り欠き孔を設け、ブラケット47aが支持フレーム47から連結部51aの切り欠き孔を通って後方向きに延出する構成を採用してもよい。
3つの収穫装置43の駆動ケース57は、隣り合う一対の駆動ケース57,57の間に配置し、かつ支持フレーム47の後方に配置した連動軸57bによって連動させてある。すなわち、各連動軸57bは、隣り合う一対の駆動ケース57,57の入力軸57aにジョイントを介して一体回転自在に連結して、隣り合う一対の駆動ケース57,57の入力軸57aを一体回転するよう連動させている。
従って、収穫前処理装置Bは、収穫部36によって機体横方向での3箇所でとうもろこし植物体からとうもろこしを収穫し、収穫したとうもろこしを送出部37によってフィーダ6の投入口71に送出する。
すなわち、収穫物係止搬送装置45の上方を覆う搬送装置カバー60,61(図3,13参照)の前端部60a,61aの先細り形状による分草具機能によって各収穫装置43の搬送経路58に植立状態のとうもろこし植物体を導入する。各収穫装置43の搬送経路58において、搬送経路58に導入されたとうもろこし植物体のとうもろこしを搬送装置フレーム51のフレーム本体51bの受け板部51cによって受け止め支持させながら、とうもろこし植物体の茎稈を収穫ロール63の収穫ロール部65によって掻き下げて、とうもろこしを収穫する。3つの収穫装置43において収穫したとうもろこしを、収穫物係止搬送装置45の無端回動体55によって後方に係止搬送して横送りフレーム部46に送り込む。横送りフレーム部46に送り込んだとうもろこしを、横送りオーガ44によって横送りデッキ46cに沿わせて送出部37の前に横送りし、送出部37の前に来たとうもろこしを、横送りオーガ44に一体回転自在に設けてある板状の掻送り体66(図12参照)によって供給口46dから送出部37の左右一対の連結フレーム(送出部フレーム)37a,37aの間に送り込み、送出部37においてフィーダ6の投入口71に供給する。
図10,17に示すように、6つの収穫物係止搬送装置45のうち、無端回動体55の戻り経路59が対向し合う状態で機体横方向に隣り合う一対の収穫物係止搬送装置45,45の一方の収穫物係止搬送装置45における無端回動体55の戻り経路59のうちの収穫物係止搬送突部56が通る部位と、他方の収穫物係止搬送装置45における無端回動体55の戻り経路59のうちの収穫物係止搬送突部56が通る部位とが、一対の収穫物係止搬送装置45,45の始端側回転輪体52どうしの間で交差するように、一対の収穫物係止搬送装置45,45の始端側回転輪体52どうしの間を小間隔に設定してある。一方の収穫物係止搬送装置45における戻り経路59の収穫物係止搬送突部56が通る部位と他方の収穫物係止搬送装置45における戻り経路59の収穫物係止搬送突部56が通る部位とが交差しても、一方の収穫物係止搬送装置45の収穫物係止搬送突部56と他方の収穫物係止搬送装置45の収穫物係止搬送突部56とが始端側回転輪体52どうしの間を交互に移動するのであり、収穫物係止搬送突部56どうしの接触が発生せず、一対の収穫物係止搬送装置45,45の無端回動体55の駆動を支障なく行なうことができる。
つまり、無端回動体55の戻り経路59が対向し合う一対の収穫物係止搬送装置45,45の始端側回転輪体52どうしの間隔を狭くすることにより、収穫装置43において一対の収穫物係止搬送装置45,45の無端回動体55の搬送経路58の始端部どうしによって収穫装置43の前部に形成される茎稈導入口43aの間口を広くできる。
前処理フレーム35についてさらに説明する。
図20は、前処理フレーム35を示す斜視図である。図21は、前処理フレーム35を示す平面図である。これらの図及び図12,14に示すように、前処理フレーム35は、前処理フレーム35の後部に左右に所定間隔を隔てて並んで位置する左右一対の縦板状の連結フレーム37a,37aと、前処理フレーム35の前部の両横側に分かれて位置する左右一対の横縦壁板46b,46bと、左右一対の横縦壁板46b,46bの後端側間に位置する後縦壁板46aと、後縦壁板46aの前側に上下に並んで位置する上下一対の機体横向きの横向きフレーム38,39と、左右一対の横縦壁板46b、46bの前端側間に位置する機体横向きの支持フレーム47と、上下一対の横向きフレーム38,39のうちの下側の横向きフレーム38の機体横方向での2箇所から機体前方向きに延出して延出端が支持フレーム47に連結する一対の連結部材34,34とを備えて構成してある。
左右一対の連結フレーム37a,37aは、後端部に支点軸41を有した連結部を備え、支点軸41を介して前記支持部40に昇降軸芯Pまわりに回動自在に連結するよう構成してある。支点軸41は、左右一対の連結フレーム37a,37aを連結する連結軸によって構成してある。各連結フレーム37aは、軽量化用の切り欠き孔37bを設けた縦板形のフレーム本体と、フレーム本体を構成する板金の端部を内向きに折り曲げてフレーム本体の上下に設けた補強フランジ37cとを備えて構成してある。
上下一対の横向きフレーム38,39は、鋼管によって構成してある。鋼管としては、縦断面形状が円形の鋼管を採用してある。鋼管としては、縦断面形状が矩形の鋼管を採用してもよい。上下一対の横向きフレーム38,39のうちの下側の横向きフレーム38(以下、横向きフレーム38と称する。)は、横送りデッキ46cの下方に位置するよう配置してある。横向きフレーム38は、両横端が左右一の連結フレーム37a,37aから横外側に突出する状態で左右一対の連結フレーム37a,37aの前端側下部と、左右一対の横縦壁板46b,46bの下端側後部に連結されている。上下一対の横向きフレーム38,39のうちの上側の横向きフレーム39(以下、上横向きフレーム39と称する。)は、両横端が左右一の連結フレーム37a,37aから横外側に突出する状態で左右一対の連結フレーム37a,37aの前端側上部と、左右一対の横縦壁板46b,46bの後端側上部に連結されている。
後縦壁板46aは、横送りオーガ44の後側に位置するよう配置され、上横向きフレーム39、連結フレーム37a及び横縦壁板46bに連結されている。後縦壁板46aは、供給口46dの両横側に分かれて位置する一対の板金部材46t、46tによって構成してある。
左右一対の横縦壁板46b,46bは、横送りオーガ44の両横外側に各別に位置するよう配置されている。左右一対の横縦壁板46b,46bの後端側は、横向きフレーム38、上横向きフレーム39及び後縦壁板46aの横端部に連結され、左右一対の横縦壁板46b,46bの前端側は、支持フレーム47の端部に連結されている。左右一対の横縦壁板46b,46bは、横向きフレーム38、上横向きフレーム39、後縦壁板46a及び支持フレーム47が連結する縦板形のフレーム本体と、フレーム本体を構成する板金の端部を内向きに折り曲げてフレーム本体の全周囲に設けた補強フランジとを備えて構成してある。一方の横縦壁板46bの後端側に、後縦壁板46aから後方に突出する突出部を設け、この突出部に、後に説明する入力軸164(図12参照)が挿通する貫通孔46eを設けてある。一方の横縦壁板46bの前端側に、後に説明する伝動軸167(図12参照)が挿通する貫通孔46fを設けてある。
支持フレーム47は、縦断面形状が矩形であるように形成してある。図12,14に示すように、各収穫装置43の連結部51aを、縦断面形状がコ字状の溝形であるように形成して、連結部51aの支持フレーム47に対する取り付けを操作簡単にできるように構成してある。
すなわち、連結部51aを開口から支持フレーム47に対して支持フレーム47の軸芯に直交する方向に嵌め込み操作することにより、連結部51aが支持フレーム47に外嵌し、支持フレーム47に外嵌した連結部51aは、支持フレーム47の矩形と連結部51aのコの字状とによって支持フレーム47に対して回転不能に係合した状態になる。支持フレーム47に外嵌した連結部51aと支持フレーム47とに挿通する外れ止めボルト47bを装着することにより、連結部51aの外れ止めができる。
一対の連結部材34,34は、横送りガイド46cの下方を前後方向に通るように配備してある。一対の連結部材34,34は、連結部材34どうしの間隔D1、左側の連結部材34と左側の横縦壁板46bの間隔D2、及び右側の連結部材34と右側の横縦壁板46bの間隔D2が等しい又はほぼ等しい間隔になる状態で並ぶよう配置してある。一対の連結部材34,34は、左側の連結部材34が左側の連結フレーム37aに対して機体前後方向に一直線状に並び、右側の連結部材34が右側に連結フレーム37aに対して機体前後方向に一直線状に並ぶように配置してある。一対の連結部材34,34の延出端側は、連動軸57bの下方に位置するよう配置してある。一対の連結部材34,34は、縦板形の本体と、本体を構成する板金の下端部を折り曲げて本体の下部に設けた補強フランジとを備えて構成してある。
一対の連結部材34,34の後端側は、横向きフレーム38に連結する他、連結フレーム37aに連結している。一対の連結部材34,34の延出端側は、支持フレーム47のうちの収穫装置43の連結部51aが取り付けられる箇所どうしの間の部位に連結されている。一対の連結部材34,34の延出端側は、支持フレーム47の後向き側面及び下向き側面に連結している。一対の連結部材34,34の後端側は、横送りガイド46cの裏面に当接して横送りガイド46cを下方から受け止め支持する支持部材の機能を備えている。
図20,21に示すように、横向きフレーム38に、両横端側に分散配置した左右一対のシリンダ支持部200,200を備えてある。左右一対のシリンダ支持部200,200は、連結フレーム37aの前端部及び連結部材34の後端部の横側に配置して横向きフレーム38に連結した板状体によって構成してある。
図21,22,23に示すように、左右一対のシリンダ支持部200,200は、前処理フレーム35を昇降操作する左右一対の油圧シリンダ8,8の収穫前処理装置側の端部を各別に連結ピン201を介して回動自在に支持するように構成してある。左右一対のシリンダ支持部200,200は、油圧シリンダ8に対してシリンダ支持部200とは反対側に位置する連結ピン201の端部を連結フレーム37aの前端部及び連結部材34の後端部によって支持させる両持ち支持で連結ピン201を支持するように構成してある。これにより、左右一対のシリンダ支持部200,200は、油圧シリンダ8の軸芯が走行機体平面視で連結部材34に沿う取り付け姿勢で油圧シリンダ8を支持する。連結ピン201は、シリンダ支持部200の外面側に装着された回り止め体202によって回り止めされている。左右一対の油圧シリンダ8,8の走行機体側の端部は、図7に示す如く前輪支持フレーム14に設けたシリンダ支持部14aに支持されるよう構成してある。
図20,21に示すように、左右一対の連結部材34,34の後端部にピン孔203を有したスタンド支持部204を設けてある。図21,22,23に示すように、左右一対の連結部材34,34のスタンド支持部204は、接地スタンド105の基端側を連結ピン205を介して枢支することにより、接地スタンド105を上昇格納姿勢と下降使用姿勢とに昇降切り換え自在に支持するよう構成してある。各スタンド支持部204は、接地スタンド105に対してスタンド支持部204とは反対側に位置する連結ピン205の端部をシリンダ支持部200を構成する板状体によって支持させる両持ち支持で連結ピン205を支持するように構成してある。
図24に示すように、左右一対の接地スタンド105,105を下降使用姿勢に切り換えると、収穫前処理装置Bは、左右一対の接地スタンド105,105及び接地ソリ9によって脱着姿勢で接地支持される。すなわち、走行機体から取り外した収穫前処理装置Bを、連結フレーム37aの後部に設けてある支点軸41が走行機体の支持部40と同じ配置高さに位置する接地姿勢にできる。
接地スタンド105は、スタンド支持部204に枢支された基部側スタンド部105aと、基部側スタンド部105aに伸縮自在に支持され、脱着自在なロックピン107によって調節位置に固定されるように構成した接地側スタンド部105bとを備えて構成してある。
接地スタンド105は、下降使用姿勢に切り換えた場合、伸長状態に調節するとともにロックピン107によって固定するように構成し、上昇格納姿勢に切り換え場合、短縮状態に調節して連結部材34の横側にコンパクトに格納するように構成してある。
図18に示すように、接地ソリ9の支持脚110は、収穫物係止搬送装置45の搬送装置フレーム51に支持されたフレーム側脚体110aと、フレーム側脚体110aに調節長孔111の作用によって摺動調節自在に支持され、ロックねじ112によって調節位置に固定されるように構成したソリ側脚体110bとを備えて構成してある。つまり、ソリ側脚体110bのフレーム側脚体110aに対する摺動調節によって支持脚110の長さ調節を行なうことにより、接地ソリ9の取付け高さが変化し、接地ソリ9による収穫前処理装置Bの前端側の支持高さを変更できるように構成してある。フレーム側脚体110aは、固定側支持部材82を介して搬送装置フレーム51に支持されている。
図10,17に示すように、無端回動体55の戻り経路59が対向し合う状態で隣り合う一対の収穫物係止搬送装置45,45の搬送始端側に張力付与装置88を設けてある。この張力付与装置88は、一対の収穫物係止搬送装置45,45の無端回動体55を駆動が適切となる張力を備える張り状態に張り操作するものである。
図17,18に示すように、張力付与装置88は、一対の収穫物係止搬送装置45,45の一方における無端回動体55の搬送始端側が巻回する始端側回転輪体52と、他方における無端回動体55の搬送始端側が巻回する始端側回転輪体52と、一対の始端側回転輪体52,52を共に支持する可動側支持部材84と、可動側支持部材84をこれの後方で支持する固定側支持部材82と、固定側支持部材82と可動側支持部材84とにわたって設けた張力付与手段85とを備えて構成してある。
固定側支持部材82は、一対の収穫物係止搬送装置45,45における搬送装置フレーム51のフレーム本体51bにわたって連結してある。固定側支持部材82は、一対の収穫物係止搬送装置45,45のフレーム本体51bに連結ボルトによって固定されている。
可動側支持部材84は、固定側支持部材82に一対のガイド手段83A,83Bを介して支持されており、一対のガイド手段83A,83Bによる案内を受けて固定側支持部材82に対して機体前後方向に移動する。
従って、張力付与装置88は、可動側支持部材84を一対のガイド手段83A,83Bによる案内を受けさせて、張力付与手段85によって機体前方側に移動操作し、これにより、一対の始端側回転輪体52,52を一体に張力付与方向に移動操作して、一方の収穫物係止搬送装置45における無端回動体55に始端側回転輪体52によって張力付与し、他方の収穫物係止搬送装置45における無端回動体55に始端側回転輪体52によって張力付与する。
一対のガイド手段83A,83Bは、一対の始端側回転輪体52,52が並ぶ方向と同じ機体横方向に並べてあり、一対の始端側回転輪体52,52の移動量が相違するガタツキを可動側支持部材84に発生させないように可動側支持部材84を移動案内する。
一対のガイド手段83A,83Bにおけるガイドレール83aは、固定側支持部材82に固定し、ガイド部材83b,83cは、可動側支持部材84に固定してある。ガイド部材83b,83cは、可動側支持部材84の下面側に設けた前後一対の縦板部84a,84aにわたって連結してある。一対のガイド手段83A,83Bのうちの一方のガイド手段83Aは、外周形状が円形のガイドレール83aと、このガイドレール83aに円形の内周形状によって摺動自在に外嵌するガイド部材83bとを備えて構成してある。一対のガイド手段83A,83Bのうちの他方のガイド手段83Bは、外周形状が円形のガイドレール83aと、このガイドレール83aに矩形の内周形状によって摺動自在に外嵌するガイド部材83cとを備えて構成してある。内周形状が矩形のガイド部材83cは、可動側支持部材84の下面側に固設した平板と、可動側支持部材84の下面側に固設した横断面形状がコ字形の板金部材とによって構成してある。ガイド手段83Bにおけるガイドレール83aとガイド部材83cの円形外周と矩形内周とによる係合により、一対のガイド手段83A,83Bにおけるガイドレール83aとガイド部材83b,83cとの間のこじれが発生せず、一対のガイド手段83A,83Bは、可動側支持部材84の移動案内をスムーズに行う。
張力付与手段85は、一対のガイド手段83A,83Bの間で可動側支持部材84に操作力を付与して、ガイド手段83A,83Bのこじれ発生を防止しながら可動側支持部材84を移動操作するように、一対のガイド手段83A,83Bの間に配置してある。
張力付与手段85は、可動側支持部材84の下面側に前端部が固定された機体前後向きの操作ロッド86と、操作ロッド86の後端側に外嵌されたスプリング87とを備えて構成してある。
操作ロッド86の前端部は、可動側支持部材84の後側の縦板部84aに一対のロックナット86a,86aによって固定され、操作ロッド86の後端側は、固定側支持部材82に設けた前後一対の縦板部82a,82aに摺動自在に支持されている。スプリング87は、操作ロッド86に設けた筒形のバネ受け体86bと固定側支持部材82の後側の縦板部82aとの間に位置し、縦板部82aを反力部材にしてバネ受け体86bに押圧作用して、操作ロッド86を機体前方側に摺動付勢する。
従って、張力付与手段85は、スプリング87によって操作ロッド86を介して可動側支持部材84を移動付勢することにより、一対の始端側回転輪体52,52を一体に張力付与側に移動付勢する。すなわち、張力付与手段85は、スプリング87によって一対の始端側回転輪体52,52を張力付与側に移動付勢することにより、一対の無端回動体55,55を延び発生にかかわらず適切な張り状態になるよう自動的に張り調節する。
図17に示すように、可動側支持部材84の平面視での形状を、隣り合う一対の収穫物係止搬送装置45,45の一方における搬送始端側回転輪体52を支持する側の横側縁84bが一方の収穫物係止搬送装置45の無端回動体55の搬送経路58に沿い、隣り合う一対の収穫物係止搬送装置45,45の他方における搬送始端側回転輪体52を支持する側の横側縁84cが他方の収穫物係止搬送装置45の無端回動体55の搬送経路58に沿う形状に形成してある。
すなわち、可動側支持部材84は、隣り合う一対の収穫物係止搬送装置45,45の一方の無端回動体55の搬送経路58と他方の無端回動体55の搬送経路58との間を始端側回転輪体52の下側で覆い、始端側回転輪体52に下方からとうもろこし植物体の葉などが入り込むことを防止するカバー機能を備えている。
収穫装置43を構成する一対の収穫物係止搬送装置45,45及び一対の収穫ロール63,63は、駆動ケース57及び連結部51aによって連結されたユニット構造になっている。張力付与装置88を構成する固定側支持部材82は、隣り合う一対の収穫装置43,43の搬送装置フレーム51,51にわたって連結されて、隣り合う一対の収穫装置43,43の一方の搬送装置フレーム51と他方の搬送装置フレーム51との機体横方向間隔を設定するスペーサ機能を備えている。
すなわち、隣り合う一対の収穫装置43,43の機体横方向間隔が異なる状態で複数の収穫装置43を備える別仕様の収穫前処理装置Bを構成する場合、固定側支持部材82として長さ異なるものを採用し、かつ隣り合う一対の駆動ケース57,57を連動させる連動軸57bとして長さが異なるものを採用することにより、ユニット構造の収穫装置43を所定の機体横方向間隔で並べて連結して、収穫装置43の機体横方向間隔が異なる別仕様の収穫前処理装置Bを構成することができる。
図3に示すように、収穫物係止搬送装置45の上方を覆う4つの搬送装置カバー60,61のうちの両外端の搬送装置カバー60は、6つの収穫物係止搬送装置45のうちの両外端の一つの収穫物係止搬送装置45だけに対応する小横幅を備えて構成してある。4つの搬送装置カバー60,61のうちの内側の2つの搬送装置カバー61は、収穫装置43を構成する一対の収穫物係止搬送装置45,45に対応する大横幅を備えて構成してあり、一対の収穫物係止搬送装置45,45に共通のカバーになっている。
図25に示すように、内側の搬送装置カバー61は、搬送装置カバー61の後端部内と搬送装置フレーム51側とにわたって設けた後連結手段90、及び搬送装置カバー61の前部内と搬送装置フレーム51側とにわたって設けた左右一対の前連結手段95,95によって搬送装置フレーム51に脱着及び揺動開閉自在に支持されている。
図27,28に示すように、後連結手段90は、搬送装置カバー61の内面側に連結板部91aで固定されたカバー側係合体91と、隣り合う一対の駆動ケース57,57に取付け板92aで固定された門形のフレーム側支持体92とを備えて構成してある。
カバー側係合体91は、連結板部91aの両端部から各別に延出する左右一対の係合体本体91b,91bを備えて構成してある。各係合体本体91bには、前後側にフック部93a,93bが形成された凹入部93を設け、凹入部93でフレーム側支持体92の横向き杆部92bに対して摺動及び回動自在に係合するよう構成してある。
図29,30に示すように、左右一対の前連結手段95,95は、搬送装置カバー61の内部に設けた横桟部材99に固定された係止ピン96と、搬送装置フレーム51のフレーム本体51bに設けた機体上下向きの支持筒部97とを備えて構成してある。支持筒部97は、搬送装置カバー61の昇降操作によって係止ピン96の先端部96aが係脱するピン孔97aを備えている。係止ピン96は、先端部96aの先細り形状によるガイド機能によってピン孔97aにスムーズに係入する。係止ピン96の先端部96aがピン孔97aに係入した場合、支持筒部97から下方に突出した先端部96aの突出部位に脱着自在な抜け止めピン98を装着して、係止ピン96の支持筒部97からの抜け止めを行なうよう構成してある。
図26は、搬送装置カバー61の開き状態を示す側面図である。図27(b)は、搬送装置カバー61の開き状態での後連結手段90を示す側面図である。これらの図に示すように、搬送装置カバー61の前端側を上昇操作すると、左右一対の係合体本体91b,91bが凹入部93で横向き杆部92bに対して回動しながら摺動し、搬送装置カバー61は、横向き杆部92bによって支持されるカバー側係合体91の部位を揺動支点にして上昇揺動して開く。搬送装置カバー61が開き状態になると、左右一対の係合体本体91bが前側のフック部93aで横向き杆部92bに係合して、搬送装置カバー61の外れ止めが行われる。
図25は、搬送装置カバー61の閉じ状態を示す側面図である。図27(a)は、搬送装置カバー61の閉じ状態での後連結手段90を示す側面図である。これらの図に示すように、搬送装置カバー61の前端側を下降操作すると、左右一対の係合体本体91b,91bが凹入部93で横向き杆部92bに対して回動しながら摺動し、搬送装置カバー61は、横向き杆部92bによって支持されるカバー側係合体91の部位を揺動支点にして下降揺動して閉じる。搬送装置カバー61が閉じ状態になると、左右一対のカバー側係合体91,91が後側のフック部93bで横向き杆部92bに係合して、搬送装置カバー61の外れ止めが行われる。
閉じ状態の搬送装置カバー61の前端側を上昇操作して左右一対の前連結手段95における係止ピン96が支持筒部97から抜け外れると、搬送装置カバー61を機体後方向きに移動操作することにより、フレーム側支持体92の横向き杆部92bが左右一対の係合体本体91b,91bから外れ、後連結手段90による搬送装置カバー61の前処理フレーム側に対する連結が解除される。
搬送装置カバー61を開いた場合、搬送装置カバー61の内部に装備してある左右一対のスタンドロッド100,100を使用することにより、搬送装置カバー61を開き状態に保持できるように構成してある。
左右一対のスタンドロッド100,100は、横桟部材99に上昇格納姿勢と下降使用姿勢とに揺動切り換え自在に枢支されている。図26に示すように、左右一対のスタンドロッド100,100を下降使用姿勢に切り換えた場合、搬送装置フレーム51のフレーム本体51bの折り曲げ部によってフレーム本体51bの上面に形成された段部にスタンドロッド100の先端部を係止させることにより、左右一対のスタンドロッド100,100は、搬送装置カバー61を開き状態に突っ張り支持する。
左右一対のスタンドロッド100,100は、左右一対のスタンドロッド100,100の基部にわたって連結された連動杆101によって一体に昇降するように連動されている。左右一対のスタンドロッド100,100は、一方のスタンドロッド100の基部に装着された格納スプリング102によって上昇格納姿勢に揺動付勢されている。
外側の搬送装置カバー60にあっては、内側の搬送装置カバー61に備えた前連結手段95、後連結手段90及びスタンドロッド100と同じ構成を有した前連結手段、後連結手段及びスタンドロッドを備えており、内側の搬送装置カバー61と同様に揺動開閉できるとともに上昇開き姿勢に保持でき、さらに脱着できるようになっている。外側の搬送装置カバー60の前連結手段、後連結手段及びスタンドロッドの説明は省略する。
フィーダ6について説明する。
図1,2,3,4に示すように、フィーダ6は、機体後方側(搬送方向下手側)ほど機体上方側に位置する後上がり傾斜の姿勢で配備してある。フィーダ6は、走行機体の横方向での中央部に配備してある。フィーダ6は、運転キャビン3の下方の左右一対の前側の支柱フレーム材12a,12aの間であって、走行ミッション15の上方の左右一対の前車輪1,1の間を機体前後方向に通るよう配備してある。フィーダ6の前端部は、前輪支持フレーム14から延出するステー73に支持され、フィーダ6の中間部は、後側の支柱フレーム材12bから延出するステー74に支持されている。フィーダ6の後端部は、エンジン4の後方に配置して機体フレーム5に立設された左右一対の支柱75,75に支持されている。
図3は、フィーダ6を示す横断平面図である。この図及び図32,33に示すように、機体前後方向に長いフィーダケース70と、このフィーダケース70の内部に駆動回動自在に設けたフィーダコンベヤ72とを備えて構成してある。
フィーダケース70は、底板70aと左右一対の横側板70b,70bと天板70cとを備えて、縦断面形状が矩形の筒状に構成してある。フィーダケース70の前端部(搬送始端部)の上面側に投入口71(図14参照)を設けてある。投入口71は、フィーダケース70から上方向きに突設した縦板71aにより、前処理フレーム35における供給口46dに向かって開口するよう形成してある。フィーダケース70の内部に、搬送案内板70dを底板70a及び天板70cと平行またはほぼ平行に設けてある。
フィーダコンベヤ72は、フィーダケース70の搬送始端部内に回転支軸76を介して回転自在に支持される左右一対の始端側輪体76a,76a及びフィーダケース70の搬送終端部内に入力軸77を介して回転自在に支持される左右一対の終端側輪体77a,77aに巻回された左右一対の無端回動体78と、無端回動体78の長手方向での複数箇所で左右一対の無端回動体78,78に装着された搬送板78aとを備えて構成してある。
入力軸77は、フィーダケース70の両横外側に振り分け配置した左右一対の張力調整体79,79を介してフィーダケース70の横側板70bに支持されている。すなわち、左右一対の張力調整体79は、張力調整体79とフィーダケース70に固定の支持体70eとにわたって装着した調節ネジ79aが回転操作されることにより、張力調整体79に設けた取付けボルト孔の長孔形状の作用によって摺動調節されて入力軸77を無端回動体78の長手方向に移動調節し、無端回動体78の張力調節を行なう。
フィーダコンベヤ72は、入力軸77によって回転駆動される左右一対の終端側輪体77a,77aによって回転駆動され、収穫前処理装置Bから投入口71に供給されてフィーダケース70の搬送始端部内に入ったとうもろこしを、フィーダコンベヤ72によってフィーダケース70の内部を搬送案内板70dの上面側に沿わせて搬送し、フィーダケース70の後端部(搬送終端部)に設けてある収穫物放出口70fから後方向きに放出する。
図33に示すように、フィーダ6の搬送終端部の下方に排塵ファン装置120を配備してある。排塵ファン装置120は、ファンケース121と、ファンケース121の内部に回転支軸122を介して回転自在に設けた回転ファン123とを備えて構成してある。
排塵ファン装置120は、ファンケース121の両横外側に位置する取付け板124を介して左右一対の支柱75,75及びフィーダケース70に支持されている。回転支軸122は、走行機体横向きの姿勢で回転自在に支持されている。
排塵ファン装置120は、回転支軸122によって回転ファン123が回転駆動されることにより、ファンケース外の空気をファンケース121の横側壁に設けてある吸気口からファンケース内に吸引して排塵風を発生させ、発生した排塵風をファンケース121の送風口121aからフィーダ6の収穫物放出口70fに後方上方向きに供給し、収穫物放出口70fから放出されたとうもろこしに混在する葉屑などの塵埃を排塵風によって後方向きに飛ばして除去する。
図32,33に示すように、フィーダ6の後部に処理装置130を連結してある。
図34は、処理装置130を示す縦断側面図である。この図及び図32,33に示すように、処理装置130は、フィーダケース70の後端部位であって、収穫物放出口70fを形成している部位70rに前端部が連結した処理ケース131と、処理ケース131の内部のフィーダ6の収穫物放出口70fより後方に位置する箇所に設けた一対の掻込み回転体132,132と、一対の掻込み回転体132,132の後方に配備した細断処理部135とを備えて構成してある。処理ケース131は、フィーダ6の後端6b(フィーダケース70の後端)が処理ケース131の内部に入り込む状態でフィーダケース70に連結している。
従って、処理装置130は、フィーダ6によってとうもろこしに混入して搬送された稈身を主として細断処理して後方に放出する。
すなわち、フィーダコンベヤ72によって搬送されたとうもろこしは、収穫物放出口70fから放出されるのに対し、収穫前処理装置Bのとうもろこし収穫の際の稈切れなどによってとうもろこしに混入して搬送された稈身は、搬送板78aによる押し出しを受けて収穫物放出口70fから後方に突出する。一対の掻込み回転体132,132は、処理ケース131の横外側に配置して一対の掻込み回転体132,132の回転支軸133の端部に装着してあるギヤ連動機構140(図31参照)による作用によって逆回転方向に回転駆動される。従って、収穫物放出口70fから後方に突き出た稈身を、一対の掻込み回転体132,132によって受け取って後方に送り出して細断処理部135に供給する。
細断処理部135は、掻込み回転体132によって供給された稈身を、処理ケース131の内部で回転駆動される回転刃136と、回転刃136の回転域の外側近くに配置して処理ケース131の内部に固定された固定刃137とによって細断し、細断稈身を、回転刃136の回転による放出作用により、回転刃136の回転域の外周囲に配備してある放出ガイド体138に沿わせて排出口131aに移送して排出口131aから後方上方向きに放出する。排出口131aから飛散した細断稈身は、排出口131aの上方に位置する傾斜ガイド板139による案内を受けて後方下方向きに出る。
図34に示すように、一対の掻込み回転体132,132は、回転支軸133の両端部に振り分けて一体回転自在に設けた一対の回転板132aと、回転板132aの周方向に所定間隔を隔てて並ぶ状態で一対の回転板132a,132aにわたって取り付けた複数本の掻込みバー132bとを備えて構成してある。一対の掻込み回転体132,132は、一方の掻込み回転体132の掻込みバー132bと他方の掻込み回転体132の掻込みバー間とが掻込み回転体132どうしの間で対向し合う位相関係を保ちながら回転する。
図3,31に示すように、ギヤ連動機構140は、一対の掻込み回転体132,132の回転支軸133の補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側の端部に装着してある。ギヤ連動機構140は、一方の掻込み回転体132の回転支軸133に一体回転自在に設けたギヤ141と、このギヤ141に咬み合う状態で他方の掻込み回転体132の回転支軸133に一体回転自在に設けたギヤ142とを備えて構成してある。
図34に示すように、放出ガイド体138は、放出ガイド体138の回転刃回転方向上手側に位置する部分を構成する上手側ガイド部138aと、放出ガイド体138の回転刃回転方向下手側に位置する部分を構成する下手側ガイド部138bとを備えて構成してある。
上手側ガイド部138aは、処理ケース131に固定してある。下手側ガイド部138bを処理ケース131に位置決めするための締め付けねじ138cを、処理ケース131に設けた複数のねじ孔138dから選択したねじ孔138dに付け替えることにより、下手側ガイド部138bの取付け位置を回転刃回転方向に変更できるように構成してある。すなわち、下手側ガイド部138bの位置変更により、排出口131aの大きさ及び細断稈身の排出方向を変更できるよう構成してある。
処理ケース131の天板部に、内部の点検や清掃のための作業開口を蓋体131bによって開閉自在に設けてある。蓋体131bは、処理ケース131に対する脱着によって開閉するよう構成してある。
図3,31に示すように、処理装置130における処理ケース131の横幅W1をフィーダケース70のフィーダコンベヤ72を収容するコンベヤ収容部70gでの横幅W2より小に設定してある。つまり、ギヤ連動機構140がフィーダケース70のコンベヤ収容部70gでの横端70T1に対して処理装置130の横幅方向での内側に引退して位置するように、かつ処理ケース131の補助作業者搭乗デッキ23が位置する側での横端131Tがフィーダケース70のコンベヤ収容部70gでの補助作業者搭乗デッキ23が位置する側での横端70T2に対して処理装置130の横幅方向での内側に引退して位置するように構成してある。
ギヤ連動機構140が全幅にわたってコンベヤ収容部70gの横端70T1に対して処理装置130の内側に引退するよう構成してある。これに替え、ギヤ連動機構140の横幅方向での一部だけがコンベヤ収容部70gの横端70T1に対して処理装置130の内側に引退するよう構成してもよい。
残稈処理装置Cについて説明する。
図1,2に示すように、残稈処理装置Cは、走行機体の前車輪1と後車輪2の間の部位であって、後フレーム部11bの下方の部位に配備してある。
図35は、残稈処理装置Cを示す側面図である。この図に示すように、残稈処理装置Cは、機体フレーム5に左右一対の揺動支持体144,144を介して支持される処理ケース145と、処理ケース145の内部に回転駆動自在に設けた回転チョッパー146と、回転チョッパー146の後方に回転自在に設けた鎮圧ローラ147とを備えて構成してある。処理ケース145は、処理装置機体の機能を備えている。
左右一対の揺動支持体144は、機体フレーム側から後述する機体横向きのカウンタ軸162の軸芯まわりに上下揺動自在に延出され、延出端部で残稈処理装置Cの全体を支持するよう処理ケース145に連結されている。左右一対の揺動支持体144,144は、上下一対の揺動支持アーム144a,144bを備えて構成してある。
残稈処理装置Cは、左右一対の揺動支持体144,144がリフトシリンダ148aを備えた操作機構148によって揺動昇降操作されることにより、鎮圧ローラ147が接地し、回転チョッパー146が地面に接近した下降作業位置と、鎮圧ローラ147及び回転チョッパー146が地面から高く上昇した上昇作業位置とに昇降操作される。
図35に示すように、操作機構148は、リフトシリンダ148aを備える他、後フレーム部11bに設けた支持部11eに機体横向きの回転支軸148bを介して上下揺動自在に支持される左右一対のリフトアーム148c,148cと、左右一対のリフトアーム148c,148cを処理ケース145の両横端側に各別に連結する一対の吊下げチェーン148d,148dとを備えて構成してある。リフトシリンダ148aは、油圧シリンダによって構成してある。リフトシリンダ148aの一端側は、回転支軸148bから一体回転自在に延出している操作アーム148eに連結されている。
従って、操作機構148は、リフトシリンダ148aによって操作アーム148eを揺動操作して回転支軸148bを回転操作することにより、左右一対のリフトアーム148c,148cを揺動操作して処理ケース145を吊り上げ及び吊り下げ操作することにより、左右一対の揺動支持体144,144を揺動昇降操作する。
伝動ギヤケース180は、原動部フレーム13から延出するステー184に固定されている。残稈処理装置Cが昇降操作される際、入力軸178が残稈処理装置Cの昇降軸芯であるカウンタ軸162の軸芯に対して偏倚している出力軸180bの軸芯まわりに揺動昇降するが、出力軸180bの揺動昇降によって伝動ベルト183がテンションアーム185を枢支軸185aのまわりにテンションばね186に抗して揺動させて伝動ベルト183の張力が変化する。従って、残稈伝動機構177は、残稈処理装置Cのカウンタ軸162の軸芯周りの揺動昇降を可能にする。
回収タンク7について説明する。
図1,2に示すように、回収タンク7は、前端側がフィーダ6の後端部の下側に位置する状態でフィーダ6の後方に配備してある。
回収タンク7は、機体フレーム5の後端部に立設された支柱150にダンプ軸芯Zまわりに揺動自在に支持され、回収タンク7の横側部に設けたシリンダブラケット151と機体フレーム5に設けたブラケット152とにわたって取り付けてあるダンプシリンダ153により、回収姿勢と排出姿勢とに揺動操作される。回収タンク7は、回収姿勢にされると、収穫物受入れシュート7aを備えた開口7bがフィーダ6の収穫物放出口70fの下方に機体上方向きに位置した姿勢になる。回収タンク7は、排出姿勢にされると、開口7bが支柱150の後方に機体下方向きに位置した姿勢になる。
支柱150及びダンプシリンダ153は、回収タンク7の両横側に配備してある。支柱150は、支柱150の上端部とブラケット152とにわたって取り付けた傾斜姿勢の補助支柱154によって補強されている。
伝動系について説明する。
図36は、伝動系統図である。この図に示すように、エンジン4の出力軸4aの駆動力を走行伝動機構160によって走行ミッション15の入力軸16に伝達するように構成してある。走行伝動機構160は、エンジン4の出力軸4aと走行ミッション15の入力軸16とにわたって巻回された複数本の伝動ベルト160aを備えて構成してある。走行ミッション15の入力軸16は、ミッションケースから横向きに突出している。
エンジン4の出力軸4aの駆動力をカウンタ伝動機構161によってカウンタ軸162に伝達し、カウンタ軸162の駆動力を、カウンタ軸162の一端部に連結された収穫伝動機構163によって収穫前処理装置Bの入力軸164の一端部に伝達するように構成し、カウンタ軸162に駆動力を、カウンタ軸162の一端部に連結されたフィーダ伝動機構173によってフィーダ6の入力軸77に伝達し、カウンタ軸162の駆動力を、カウンタ軸162の他端部に連結された残稈伝動機構177によって残稈処理装置Cの回転チョッパー146の回転支軸で成る入力軸178に伝達するように構成してある。
図1,2に示すように、カウンタ軸162は、エンジン4の下方に機体横向きに配備してある。図35に示すように、カウンタ軸162は、後フレーム部11bの下方における連結フレーム部11cの後側に配備してある。カウンタ伝動機構161は、カウンタ軸162の機体横方向中央部に連結してある。カウンタ伝動機構161は、エンジン4の出力軸4aとカウンタ軸162とに巻回した複数本の伝動ベルト161aを備えて構成してある。
図2に示すように、カウンタ軸162を、収穫前処理装置Bの入力軸164に対して機体後方側に位置し、かつフィーダ6の入力軸77に対して機体前方側に位置するように配備し、カウンタ軸162と入力軸164と入力軸77との位置関係が、機体上下方向視でカウンタ軸162が入力軸164と入力軸77との間に入る位置関係になるよう構成してある。従って、カウンタ軸162をフィーダ6の入力軸77より後方に配備した場合に比べ、フィーダ伝動機構173の伝動距離を同じにしながら、収穫伝動機構163の伝動距離を短くできる。
図1,2に示すように、カウンタ軸162を、残稈処理装置Cと同様に前車輪1と後車輪2の間に配置し、カウンタ軸162と残稈処理装置Cとの間隔が小になって、残稈伝動機構177の伝動距離が短くなるよう構成してある。
収穫伝動機構163は、カウンタ軸162のエンジン4が位置する側とは反対の機体横端側に位置する端部に連結され、フィーダ6に対してエンジン4が位置する側とは反対側に配備されている。
図12,36に示すように、収穫伝動機構163は、カウンタ軸162と支点軸41の端部に回転自在に支持される中間伝動体168とに巻回された伝動チェーン169を備えた伝動上手側の伝動機構163aと、入力軸164に相対回転自在に設けた連動部材としてのチェーンスプロケット171及びこのチェーンスプロケット171と中間伝動体168に巻回された伝動チェーン170を備えた伝動下手側の伝動機構163bと、チェーンスプロケット171と入力軸164とにわたって設けたトルクリミッタ172とを備えて構成してある。図2に示すように、中間伝動体168は、カウンタ軸162に対して機体前方側に位置するように、かつ収穫前処理装置Bの入力軸164に対して機体後方側に位置するように、さらにカウンタ軸162より高い配置高さに位置するよう配備してある。
収穫前処理装置Bの入力軸164は、収穫部36の入力軸と成っている。図12に示すように、この入力軸164は、トルクリミッタ172が位置する側とは反対側の端部に連結された横送り伝動機構165によって横送りオーガ44の回転支軸44aに連動されている。入力軸164は、トルクリミッタ172が位置する側とは反対側の端部に連結された搬送伝動機構166によって各収穫物係止搬送装置45及び各収穫ロール63の駆動機構50に連動されている。
図12,24,36に示すように、横送り伝動機構165は、入力軸164と横送りオーガ44の回転支軸44aとに巻回された伝動チェーン165aを備えて構成してある。
搬送伝動機構166は、入力軸164と駆動ケース57に対する伝動軸167とに巻回された伝動チェーン166aを備えて構成してある。図12に示すように、伝動軸167は、3つの駆動ケース57のうちの横端の駆動ケース57の入力軸57aに一体回転自在に連結されている。隣り合う一対の駆動ケース57の入力軸57aどうしが連動軸57bによって連結されている。従って、入力軸164の駆動力が搬送伝動機構166によって各収穫物係止搬送装置45及び各収穫ロール63の駆動機構50に伝達される。
図31,32,36に示すように、フィーダ伝動機構173は、カウンタ軸162と排塵ファン装置120における回転ファン123の回転支軸122とに巻回された伝動チェーン174を備えた上手側伝動機構部173a、及び回転ファン123の回転支軸122とフィーダ6の入力軸77とに巻回された伝動チェーン175を備えた下手側伝動機構部173bを備えて構成してある。
従って、排塵ファン装置120の回転ファン123には、フィーダ伝動機構173の上手側伝動機構部173aによってカウンタ軸162の駆動力が伝達される。
図2に示すように、機体側面視において、カウンタ軸162の軸芯とフィーダ6の入力軸77の軸芯とを結ぶ直線Lに近接する箇所に回転ファン123の回転支軸122が位置するように、カウンタ軸162、入力軸77及び回転支軸122を配備してある。入力軸77と回転支軸122とカウンタ軸162との位置関係が一直線状に近い状態で並ぶ位置関係になるよう構成してある。従って、上手側伝動機構部173a及び下手側伝動機構部173bの伝動距離を短くして、フィーダ伝動機構173を伝動距離が短いコンパクトなものにできる。直線Lに近接する箇所に回転ファン123の回転支軸122が位置するように構成するに替え、直線Lの上に回転ファン123の回転支軸122が位置するよう構成してもよい。
上手側伝動機構部173aは、収穫伝動機構163と同様に、カウンタ軸162のエンジン4が位置する側とは反対の機体横端側に位置する端部に連結され、フィーダ6に対してエンジン4が位置する側とは反対側に配備されている。下手側伝動機構部173bは、フィーダ6の入力軸77の補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側の端部に連結され、フィーダ6に対して補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側に配備されている。
図32,36に示すように、下手側伝動機構部173bを構成する伝動チェーン175は、掻込み回転体132の回転支軸133で成る処理装置130の入力軸133に巻回されている。処理装置130の入力軸133と回転刃136の回転支軸136aに伝動チェーン176が巻回されている。
従って、処理装置130の掻込み回転体132には、下手側伝動機構部173bによって回転ファン123の回転支軸122の駆動力が伝達される。回転刃136には、入力軸133の駆動力が伝動チェーン176によって伝達される。
残稈伝動機構177は、カウンタ伝動機構161に対して収穫伝動機構163及びフィーダ伝動機構173が位置する側とは反対側に位置するカウンタ軸162の部位に連結されている。さらに詳述すると、残稈伝動機構177は、収穫伝動機構163及びフィーダ伝動機構173が位置する側とは反対側のカウンタ軸162の端部に連結されている。
図35,36に示すように、残稈伝動機構177は、カウンタ軸162の駆動力を、残稈伝動機構177の入力軸180aとしての伝動ギヤケース180の入力軸180aに入力し、この入力軸180aの駆動力を伝動ベルト183を介して残稈処理装置Cの入力軸178に伝達するよう構成してある。
図37に示すように、伝動ギヤケース180の入力軸180aは、連結手段181を介してカウンタ軸162に連結するよう構成してある。連結手段181は、カウンタ軸162及び入力軸180aに対してスプライン構造によって係合及び離脱する筒体によって構成してある。従って、連結手段181は、入力軸180a側にスライド操作してカウンタ軸162と入力軸180aとにわたって外嵌した状態にすることにより、入力軸180aをカウンタ軸162に対する一体回転自在な連結状態に切り換える。連結手段181は、カウンタ軸162側にスライド操作して入力軸180aから外れた状態にすることにより、入力軸180aをカウンタ軸162に対する分離状態に切り換える。入力軸180aをカウンタ軸162に対する連結状態に切り換えた連結手段181は、連結手段181に脱着自在な位置決めピン182を装着することにより、伝動ギヤケース180の端面に対する連結手段181の端面の当たり、及びカウンタ軸162の端面に対する位置決めピン182の当りによって所定の取付け位置に位置決めされ、入力軸180aのカウンタ軸162に対する連結状態を維持する。
つまり、残稈処理装置Cを走行機体から取り外す場合、残稈伝動機構177の入力軸180aをカウンタ軸162から切り離すことにより、残稈伝動機構177を全体にわたって走行機体から取り外すことができる。
伝動ギヤケース180は、入力軸180aに一体回転自在に設けた入力側ギヤ180c、及び入力側ギヤ180cに咬み合う状態で出力軸180bに一体回転自在に設けた出力側ギヤ180dを備えている。従って、伝動ギヤケース180は、入力軸180aによってカウンタ軸162から入力した駆動力を回転方向が逆回転方向の駆動力に変換して出力軸180bから残稈処理装置Cに伝達する。
エンジン4の出力軸4aをエンジン4から機体横内側向きに突設し、走行伝動機構160及びカウンタ伝動機構161を、フィーダ6の下方に位置するよう配備してある。
収穫伝動機構163、及びフィーダ伝動機構173のうちの上手側伝動機構部173aは、フィーダ6に対してエンジン4が位置する側とは反対側の走行機体横側方に位置するよう配備してある。フィーダ伝動機構173のうちの下手側伝動機構部173bは、フィーダ6に対して補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側に位置するよう配備してある。
図12に示すように、収穫前処理装置Bの入力軸164としての収穫部36の入力軸164は、収穫部フレーム42の背後に機体横向きに配置してある。さらに詳述すると、入力軸164は、上横向きフレーム39の後方に上横向きフレーム34に沿わせて配備してある。入力軸164は、連結フレーム37aに回転自在に支持させてある。さらに詳述すると、入力軸164は、連結フレーム37aを機体横方向に貫通する状態で連結フレーム37aに支持させてある。収穫伝動機構163を構成する伝動下手側の伝動機構163bを、連結フレーム37aから横外側に突出している収穫部フレーム42の横側部42aの後方に配置し、入力軸164のうちの連結フレーム37aの横外側に突出している端部164aに伝動下手側の伝動機構163bを連動させて、トルクリミッタ172を収穫部フレーム42の横側部42aの背後に位置する箇所であって、収穫部フレーム42の横側部42aと、送出部フレーム37aとしての連結フレーム37aとによって囲まれる箇所に位置させてある。
図12,38に示すように、トルクリミッタ172は、チェーンスプロケット171の輪体部171bに対して連結フレーム37aが位置する側に配置してある。トルクリミッタ172は、チェーンスプロケット171のボス部171aと入力軸164の端部164aにわたって設けたクラッチ190と、チェーンスプロケット171に対して連結フレーム37aが位置する側とは反対側の箇所で入力軸164に外嵌するトルク設定スプリング191と、入力軸164の端部に螺着したトルク調節ネジ192とを備えて構成してある。
クラッチ190は、チェーンスプロケット171のボス部171aに一体回転自在に設けた伝動側クラッチ体190aと、入力軸164に一体回転自在に設けた受動側クラッチ体190bとを備えて構成してある。クラッチ190は、チェーンスプロケット171の入力軸164に対する摺動によって、伝動側クラッチ体190aに設けてあるクラッチ爪と受動側クラッチ体190bに設けてあるクラッチ爪とが係脱するように咬み合いクラッチに構成してある。
つまり、トルクリミッタ172は、収穫部36の駆動に必要な伝動トルクがトルク設定スプリング191による設定トルク以下である場合、クラッチ190がトルク設定スプリング191による入り付勢によって入り状態に維持され、伝動機構163bによる入力軸164への伝動を許容する。トルクリミッタ172は、収穫部36の駆動に必要な伝動トルクがトルク設定スプリング191による設定トルクを超えた場合、クラッチ190が駆動負荷のためにトルク設定スプリング191による入り付勢に抗して切り状態に自ずと切り換わり、伝動機構163bから入力軸164への伝動を絶つ。
トルクリミッタ172は、トルク調節ネジ192の回転操作によってバネ受け体193の取り付け位置を変更調節されることにより、クラッチ190が切り状態に切り換わるときの駆動負荷が増減するように、トルク設定スプリング191によって設定される設定トルクを変更する。
トルクリミッタ172を構成するクラッチ190は、チェーンスプロケット171を構成する輪体部171bに対して連結フレーム37aが位置する側に配備し、輪体部171bがクラッチ190に対する茎稈の入り込みを防止するガード機能を備えるよう構成してある。
〔別実施例〕
(1)上記した実施例では、エンジン4が機体側面視で全体にわたってフィーダ6の下方に位置するよう構成した例を示したが、エンジン4の上端側の一部が機体側面視でフィーダ6に対して重合し、エンジン4の下端側の大部分が機体側面視でフィーダ6の下方に位置する状態で、エンジン4を機体側面視でフィーダ6の下方に位置するよう配備する構成を採用して実施してもよい。
(2)上記した実施例では、エンジン4をクランクシャフト4bが機体横向きになるよう配備した例を示したが、クランクシャフト4bが機体前後向きになるよう配備して実施してもよい。
(3)上記した実施例では、エンジン4の出力軸4aが機体横内側向きに突設した例を示したが、出力軸4aが機体横外側向きに突設して実施してもよい。
(4)上記した実施例では、ラジエータ25をエンジン4の機体横外側に配備した例を示したが、ラジエータ25をエンジン4の機体横内側あるいは機体前方側や機体後方側に配備して実施してもよい。
(5)上記した実施例では、収穫前処理装置Bに3つの収穫装置43を設けた例を示したが、3つより数少ない又は数多い収穫装置43を設けて実施してもよい。
(7)上記した実施例では、前車輪1及び後車輪2を走行装置として備えた例を示したが、クローラ走行装置を走行装置として備えて実施してもよい。
本発明は、残稈処理装置Cを備えず、植立状態の茎稈を株元で切断する切断装置を収穫前処理装置に設けたとうもろこし収穫機に利用できる。
1 走行装置(前車輪)
2 走行装置(後車輪)
3 運転キャビン
3a 凹入部
4 エンジン
4a 出力軸
4b クランクシャフト
6 フィーダ
6a フィーダの機体横方向左右中心
6b フィーダの後端
7 回収タンク
11 メインフレーム
11a 前フレーム部
11b 後フレーム部
11c 連結フレーム部
15 走行ミッション
23 補助作業者搭乗デッキ
24 燃料タンク
25 ラジエータ
40 支持部
75 支柱
162 カウンタ軸
B 収穫前処理装置
C 残稈処理装置

Claims (20)

  1. 運転キャビンを備えた走行機体の前部に、とうもろこしを収穫する収穫前処理装置を連結し、前記収穫前処理装置によって収穫されたとうもろこしを受継いで走行機体側に搬送する走行機体前後向きのフィーダを前記走行機体に配備したとうもろこし収穫機であって、
    エンジンを、前記フィーダの機体横方向中心に対して機体横外側に偏倚する配置で、かつ機体側面視で前記フィーダの下方に位置する配置で前記走行機体に設けてあるとうもろこし収穫機。
  2. 前記エンジンを、機体横方向での一端側が前記フィーダから機体横外側に突出するよう配備してある請求項1記載のとうもろこし収穫機。
  3. 前記フィーダを、前記走行機体の横方向での中央部に配備し、
    前記エンジンを、前記フィーダから機体横外側に突出する一端側が前記走行機体の機体前後向きのメインフレームから機体横外側に突出するよう配備してある請求項2記載のとうもろこし収穫機。
  4. 前記エンジンを、後端が前記フィーダの後端より走行機体前方側に位置するよう配備してある請求項1〜3のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  5. 前記エンジンを、クランクシャフトが走行機体横向きになるよう配備してある請求項1〜4のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  6. 前記エンジンから機体横内側向きに出力軸を突設してある請求項5記載のとうもろこし収穫機。
  7. 前記エンジンを冷却するラジエータを、前記エンジンに対して機体横外側に位置するよう配備してある請求項1〜6のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  8. 前記フィーダから放出されるとうもろこしを回収する回収タンクを、前端側が前記フィーダの後端部の下側に位置するよう配備してある請求項1〜7のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  9. エンジン用の燃料タンクを、前記フィーダの機体横方向中心に対して前記エンジンが位置する機体横外側と反対の機体横外側に偏倚する配置で前記走行機体に設けてある請求項1〜8のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  10. 前記燃料タンクの上方に補助作業者搭乗デッキを配備してある請求項9記載のとうもろこし収穫機。
  11. 前記運転キャビンを、前記フィーダの直上方に位置するよう配備してある請求項1〜10のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  12. 前記運転キャビンの下部後端側に、前記フィーダが入り込む凹入部を設けてある請求項11記載のとうもろこし収穫機。
  13. 前記走行機体の機体前後向きのメインフレームに立設されて前記運転キャビンを支持する支柱フレーム材を備え、
    前記支柱フレーム材に、前記収穫前処理装置を上下揺動自在に支持する支持部を備えてある請求項1〜12のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  14. 前記エンジンの出力を走行装置に伝達する走行ミッションを、前記フィーダの下方に配備してある請求項1〜13のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  15. 前記フィーダの後端部を支持する支柱を、前記エンジンの後方に配置して前記走行機体に設けてある請求項1〜14のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  16. 前記走行機体に、走行装置としての左右一対の前車輪及び左右一対の後車輪を備え、
    前記エンジンを前記前車輪と前記後車輪との間に配備してある請求項1〜15のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  17. エンジン用の燃料タンクを、前記前車輪と前記後車輪の間に配置して前記走行機体に設けてある請求項16記載のとうもろこし収穫機。
  18. 前記フィーダを、前記左右一対の前車輪の間を前後方向に通るよう配備してある請求項16又は17記載のとうもろこし収穫機。
  19. 前記走行機体の機体前後向きのメインフレームを、前記走行機体の前部に位置する前フレーム部と、前記走行機体の後部に位置するとともに前記前フレーム部より高い配置高さに位置する後フレーム部と、前記前フレーム部の後端部と前記後フレーム部の前端部とを連結する連結フレーム部とを備えて構成し、
    前記収穫前処理装置の通過跡地に残る茎稈を破砕処理する残稈処理装置を、前記前車輪と前記後車輪の間の前記後フレーム部の下方に配備してある請求項16〜18のいずれか一項に記載のとうもろこし収穫機。
  20. 前記後フレーム部に前記エンジンを配備し、
    前記エンジンからの駆動力を前記残稈処理装置に伝達するカウンタ軸を、前記後フレーム部の下方における前記連結フレーム部の後側に配備してある請求項19記載のとうもろこし収穫機。
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