JP2013188143A - 収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ラジエータと冷却ファンの配置上の制約を受け難く、ラジエータの冷却効率も低下し難い収穫機を提供する。
【解決手段】収穫物を収穫する収穫前処理装置を機体前方側に有する走行機体と、エンジン出力軸4bを機体横方向に沿わせて機体横一側方に配備してあるエンジン4と、エンジン4のラジエータ25と、ラジエータ25を冷却する冷却ファン26と、を備え、ラジエータ25と冷却ファン26とを、平面視でエンジン4の上方で重複する位置に配備してある。
【選択図】図10

Description

本発明は、収穫物を収穫する収穫前処理装置を機体前方側に有する走行機体と、エンジン出力軸を機体横方向に沿わせて機体横一側方に配備してあるエンジンと、前記エンジンのラジエータと、前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、を備えた収穫機に関する。
上記収穫機では、従来、ラジエータと冷却ファンとをエンジンと共に機体横方向に並べて配備してある(例えば、特許文献1参照)。
そして、収穫穀稈から舞い上がる塵埃などを多く含む外気が冷却ファンによって冷却風として吸引されないように、吸気口が冷却ファンよりも高い位置で開口するダクトを設けて、そのダクトを通過した外気が吸気口よりも低い位置の冷却ファンによって吸引されるように構成してある。
特開2007−151440号公報
上記従来の収穫機では、ラジエータと冷却ファンとをエンジンと共に機体幅方向に並べて配備してあるので、それらを配置するためのスペースをエンジンの機体幅方向横側に必要とし、配置上の制約を受け易いおそれがある。
また、吸気口が冷却ファンよりも高い位置で開口するダクトを設けて、そのダクトを通過した外気が吸気口よりも低い位置の冷却ファンによって吸引されるように構成してあるので、ダクト内における外気の通過方向の変化が大きくなって通気抵抗が増大し、ラジエータの冷却効率が低下し易いおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、ラジエータと冷却ファンの配置上の制約を受け難く、ラジエータの冷却効率も低下し難い収穫機を提供することを目的とする。
本発明による収穫機の第1特徴構成は、収穫物を収穫する収穫前処理装置を機体前方側に有する走行機体と、エンジン出力軸を機体横方向に沿わせて機体横一側方に配備してあるエンジンと、前記エンジンのラジエータと、前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、を備えた収穫機であって、前記ラジエータと前記冷却ファンとを、平面視で前記エンジンの上方で重複する位置に配備してある点にある。
本構成の収穫機は、ラジエータと冷却ファンとを平面視でエンジンの上方で重複する位置に配備してある。
このため、エンジンの上方空間を利用してラジエータと冷却ファンとを配置することができ、それらを配置するためのスペースをエンジンの機体幅方向横側に必要としない。
また、従来のような吸気口が冷却ファンよりも高い位置で開口するダクトを設けることなく、塵埃などが少ない高い位置の外気を冷却ファンに吸引させることができる。
したがって、本構成の収穫機であれば、ラジエータと冷却ファンの配置上の制約を受け難く、ラジエータの冷却効率も低下し難い。
本発明の第2特徴構成は、前記ラジエータと前記冷却ファンとを、前記エンジンの機体横方向における中心位置よりも機体横外側の位置に配備してある点にある。
本構成であれば、エンジンからの放熱による温度上昇が少ない外気を冷却ファンで吸引して、ラジエータを効率良く冷却することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記エンジンのマフラーを、前記エンジンの上方で重複する位置であって、前記エンジンの機体横方向における中心位置よりも機体内方側の位置に配備してある点にある。
本構成であれば、エンジンの上方空間を利用しながら、ラジエータ及び冷却ファンの邪魔にならない位置にマフラーを配備することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記冷却ファンを、その回転軸芯を機体横方向に沿わせて配備してある点にある。
本構成であれば、冷却ファンの冷却風をラジエータに対して機体横方向から吹き付けることができる。
本発明の第5特徴構成は、前記冷却ファンは機体横方向に沿うファン駆動軸を有し、前記エンジン出力軸の回転動力が伝達される伝動軸を、前記エンジンの機体前方側又は機体後方側に前記ファン駆動軸と平行に回転自在に支持し、前記伝動軸と一体回転する伝動回転体と、前記ファン駆動軸と一体回転する入力回転体とに亘って無端回動体を巻き掛けて、前記回転動力を前記ファン駆動軸に伝達可能に構成してある点にある。
本構成であれば、エンジン出力軸の回転動力を、エンジンの機体前方側又は機体後方側に支持した伝動軸を介してファン駆動軸に伝動することができるので、冷却ファンを機体横方向の所望の位置に配備し易い。
特に、冷却ファンをファン駆動軸が機体内方側に位置するように配備しながら、エンジン出力軸の回転動力をファン駆動軸に伝動することができるので、冷却ファンに対するメンテナンス作業を機体外方側から実施し易い。
本発明の第6特徴構成は、前記ラジエータよりも機体横外側に防塵網を配置し、前記ラジエータよりも機体内方側に前記冷却ファンを配置してある点にある。
本構成であれば、防塵網で除塵した機体横外側の外気がラジエータに吹き付けられるように冷却ファンを配備することができるので、ラジエータを効果的に冷却し易い。
本発明の第7特徴構成は、前記収穫前処理装置で収穫された収穫物を受け取って機体後方側に向けて搬送するフィーダを、機体幅方向の中央部に沿って機体後方側ほど高くなる姿勢で装備してあり、前記フィーダの下側に前記エンジンの一部を入り込ませてある点にある。
本構成であれば、機体幅方向の中央部に沿って機体後方側ほど高くなる姿勢で装備してあるフィーダの下側空間を活用して、その下側空間にエンジンの一部を入り込ませることができる。
したがって、収穫物を機体後方側に向けて搬送するフィーダを装備してある収穫機でありながら、エンジンの配置上の制約を受け難い。
本発明の第8特徴構成は、前記エンジンと前記ラジエータと前記冷却ファンとが組み込まれたエンジンユニットを、前記走行機体に組み付けてある
点にある。
本構成であれば、エンジンやラジエータや冷却ファンを走行機体に各別に組み付ける場合に比べて、それらの走行機体に対する組み付け手順を簡略化することができるので、組み付け作業の能率向上を図ることができる。
本発明の第9特徴構成は、前記エンジンに供給する燃焼用空気のクリーナを前記エンジンユニットに組み込んである点にある。
本構成であれば、予めエンジンユニットに組み込んだ燃焼用空気のクリーナを、エンジンと共に走行機体に対して作業性良く組み付けることができる。
本発明の第10特徴構成は、前記クリーナを、前記エンジンの機体前方側又は機体後方側の位置に配備されるように前記エンジンユニットに組み込んである点にある。
本構成であれば、予めエンジンユニットに組み込んだクリーナを、エンジンの機体前方側又は機体後方側の位置に配備されるように、エンジンと共に走行機体に対して作業性良く組み付けることができる。
本発明の第11特徴構成は、前記エンジンに供給する燃料のフィルタユニットを前記エンジンユニットに組み込んである点にある。
本構成であれば、予めエンジンユニットに組み込んだフィルタユニットを、エンジンと共に走行機体に対して作業性良く組み付けることができる。
とうもろこし収穫機の全体を示す左側面図である。 とうもろこし収穫機の全体を示す右側面図である。 とうもろこし収穫機の全体を示す平面図である。 とうもろこし収穫機の全体を示す正面図である。 機体フレームを示す平面図である。 機体フレームの前部を示す側面図である。 機体フレームの前部を示す正面図である。 (a)は嵌合部材の斜視図、(b)は嵌合部材の側面図である。 エンジンユニットの機体横側から見た正面図である。 エンジンユニットの機体前方側から見た側面図である。 エンジンユニットの平面図である。 収穫前処理装置の前部を示す平面図である。 張力付与装置を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。 収穫前処理装置の収穫ロール配設部を示す平面図である。 収穫前処理装置の後部を示す平面図である。 収穫前処理装置の後部を示す縦断側面図である。 収穫前処理装置の接地支持状態を示す側面図である。 フィーダを示す横断平面図である。 フィーダの後部、排塵ファン装置及び処理装置を示す側面図である。 フィーダの後部、排塵ファン装置及び処理装置を示す縦断側面図である。 伝動系統図である。 第2実施形態におけるフィーダの後部及び処理装置を示す側面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図4は、本発明による収穫機の一例としてのとうもろこし収穫機を示す。
とうもろこし収穫機は、走行機体Aと、走行機体Aを構成している機体フレーム5の機体前方側に連結した収穫前処理装置Bと、収穫前処理装置Bの後部から走行機体Aの上方に亘って設けたフィーダ6と、機体フレーム5の後部に配備した回収タンク7と、走行機体Aの下部に配備した残稈処理装置Cとを備えている。
フィーダ6は、機体幅方向の中央部に沿って機体後方側ほど高くなる姿勢で装備してあり、収穫前処理装置Bで収穫された収穫物(とうもろこし)を受け取って機体後方側に向けて搬送する。
走行機体Aは、左右一対の前車輪1、左右一対の後車輪2、機体前部に位置する運転キャビン3、運転キャビン3の後方に位置する原動部Eを有し、前車輪1を原動部Eに設けたエンジン4によって駆動して自走するように構成し、かつ後車輪2をパワーステアリング装置によって操向操作するように構成してある。
収穫前処理装置Bは、左右一対の油圧シリンダ8によって昇降軸芯Pまわりに上下に揺動操作され、収穫前処理装置Bの前端部に位置する接地ソリ9が地面に接地した下降作業姿勢と接地ソリ9が地面から高く上昇した上昇非作業姿勢とに昇降操作されるように構成してある。
とうもろこし収穫機は、収穫前処理装置Bを下降作業姿勢にした状態で走行機体Aを走行させることにより、とうもろこしの収穫作業を行なう。具体的には、圃場に植立するとうもろこし植物体のうちの茎稈を圃場に植立状態で残しながら、とうもろこし植物体のうち、種子が棒状に連なって房になっている部位であるとうもろこしを収穫し、圃場に残った茎稈を残稈処理装置Cによって破砕処理する。
図5,図6に示すように、走行機体Aの機体フレーム5は、左右一対の機体前後向きのメインフレーム11と、左右一対のメインフレーム11の前部に設けた左右一対の前側の支柱フレーム材12aを有した運転部フレーム12とを備えている。
運転部フレーム12は、左右一対のメインフレーム11に立設した左右一対の前側の支柱フレーム材12a及び左右一対の後側の支柱フレーム材12bと、前後の支柱フレーム材12a,12bの上端部に連結された機体前後向きのキャビン支持フレーム12cとを備えている。
左右一対の前側の支柱フレーム材12aから支持杆12dを機体前方上方向きに延出してキャビン支持フレーム12cの前端部に連結してある。
左右一対の前車輪1は、左右一対のメインフレーム11に亘って連結された機体横向きの前輪支持フレーム14に支持されている。
走行ミッション15から伝動筒15aを介して伝達されるエンジン4の駆動力を遊星減速機構によって減速して前車輪1に伝達する。
走行ミッション15は、フィーダ6の下方に配備されている。走行ミッション15は、左右一対のメインフレーム11に連結フレーム11dを介して連結された支持体15bに支持されている。
左右一対の後車輪2は、機体横向きの後輪支軸19の端部に回転自在及び揺動操向自在に支持されている。
後輪支軸19は、左右一対のメインフレーム11から機体下方向きに延出する後輪支持フレーム18の延出端部に機体前後向きのローリング軸芯Rまわりに上下揺動自在に支持されている。
左右一対の後車輪2は、機体フレーム5に対する後輪支軸19のローリング軸芯Rまわりでの自由ローリングにより、機体フレーム5に対して背反的に揺動昇降する。後車輪2を操向操作するパワーステアリングシリンダ20は、後輪支持フレーム18に対して後輪支軸19と一体に揺動するように後輪支軸19に支持されている。
図1〜4に示すように、運転キャビン3は、フィーダ6の直上方に位置するよう配置されている。図1,2,4,6に示すように、運転キャビン3は、前車輪1の上方に位置する配置高さで運転部フレーム12のキャビン支持フレーム12cに支持されている。
運転キャビン3の出入り口の横外側に、乗降デッキ21と乗降階段22を設けてある。
乗降デッキ21の機体後方側に、補助作業者搭乗デッキ23を設けてある。
補助作業者搭乗デッキ23は、前端が乗降デッキ21の後端の近くに位置するよう配備してあり、補助作業者搭乗デッキ23に対する乗り降りは、乗降デッキ21及び乗降階段22を利用して行うように構成してある。図1,3に示すように、補助作業者搭乗デッキ23は、エンジン4用の燃料タンク24の上方に配備してあり、燃料タンク24の上方を覆うカバー機能を備えている。
燃料タンク24は、前車輪1と後車輪2の間に3個、機体前後方向に並べて設けてある。図3に示すように、燃料タンク24は、フィーダ6の機体横方向中心6aに対してエンジン4が位置する機体横外側とは反対の機体横外側にずらせて配備してある。
図2,3,5,図9〜図11に示すように、原動部Eは、エンジン4、エンジン4の機体横外側に設けたラジエータ25、ラジエータ25とエンジン4の間に設けた冷却ファン26、及びラジエータ25の機体横外側に設けた吸気ケース27、オイルクーラ28、吸気管31に設けてあるエアクリーナ30及びプレエアクリーナ32、エンジン4の排気管に接続されたマフラー38、等を備えている。
エンジン4は、エンジン出力軸4a,4bを機体横方向に沿わせて機体横一側方に配備してある。
原動部Eは、図9〜図11に示すように、エンジン4、エンジン4のラジエータ25、ラジエータ25を冷却する冷却ファン26、吸気ケース27、オイルクーラ28、エンジン4に供給する燃焼用空気のクリーナであるエアクリーナ30及びプレエアクリーナ32、エンジン4に供給する燃料のフィルタユニット29、マフラー38、等が枠体U1に予め組み込まれたエンジンユニットUを機体フレーム5にボルト5aで固定して装備してある。
エンジン4は、動力取り出し用出力軸4a及びファン駆動用出力軸4bを機体横方向に沿わせて機体横一側方(燃料タンク24を配備してある側とは逆の側)に配備されるように、エンジンユニットUに組み込んである。
エアクリーナ30とプレエアクリーナ32は、エンジン4の機体前方側の位置に配備されるようにエンジンユニットUに組み込んである。なお、エアクリーナ30及びプレエアクリーナ32は、エンジン4の機体後方側の位置に配備されるようにエンジンユニットUに組み込んであっても良い。
ラジエータ25と冷却ファン26及びマフラー38は、冷却ファン26の回転軸芯を機体横方向に沿わせて、図10,11に示すように平面視でエンジン4の上方で重複する位置に配備されるように、エンジンユニットUに組み込んである。
エンジン4は、エンジンユニットUのメインフレーム11への組み付けによって、エンジン4の一部、つまり、動力取り出し用出力軸4aの側がフィーダ6の下側に入り込むように、機体フレーム5に組み付けられている。
ラジエータ25と冷却ファン26は、エンジンユニットUのメインフレーム11への組み付けによって、エンジン4の機体横方向における中心位置よりも機体横外側の位置に配備されるように、エンジンユニットUに組み込んである。
マフラー38は、エンジンユニットUのメインフレーム11への組み付けによって、エンジン4の機体横方向における中心位置よりも機体内方側の位置、つまり、ラジエータ25と冷却ファン26の側とは逆の位置に配備されるように、エンジンユニットUに組み込んである。
吸気ケース27は、ラジエータ25よりも機体横外側に配置した防塵網27aを有し、ラジエータ25よりも機体内方側に冷却ファン26を配置してある。
ラジエータ25は、冷却ファン26がエンジン4によって回転駆動されて吸気ケース27の防塵網27aを通して吸引する冷却風によってラジエータ25のエンジン冷却水を冷却する。
オイルクーラ28は、防塵網27aとラジエータ25との間に配備してあり、油圧シリンダ8などの油圧アクチュエータを駆動する作動油の冷却を行なう。
冷却ファン26は、機体横方向に沿うファン駆動軸26aを機体内側に向けて突出するように有している。
ファン駆動用出力軸4bの回転動力が伝達されるファン駆動用伝動軸33を、エンジン4の機体前方側にファン駆動軸26aと平行に回転自在に支持されるように、枠体U1に組み込んである。
なお、図示しないが、エンジン4の機体前方側に支持されるファン駆動用伝動軸33に代えて、エンジン4の機体後方側に支持されるファン駆動用伝動軸33を枠体U1に組み込んであってもよい。
ファン駆動用出力軸4bと一体回転する出力用回転体33aと、ファン駆動用伝動軸33と一体回転する入力側伝動回転体33b及び入力側伝動回転体33cと、ファン駆動軸26aと一体回転する入力回転体33dとを設けてある。
これらの回転体33a,33b,33c,33dは、いずれもベルト巻き掛け用のプーリーで構成してある。
出力用回転体33aと入力側伝動回転体33bとに亘って無端回動体としての出力用ベルト16aを巻き掛けると共に、入力側伝動回転体33cと入力回転体33dとに亘って無端回動体としての入力用ベルト16bを巻き掛けて、ファン駆動用出力軸4bの回転動力をファン駆動軸26aに伝達可能に構成してある。
ファン駆動用伝動軸33は、出力用ベルト16a及び入力用ベルト16bに張力を付与する張力付与機構Dを介して回転自在に支持されている。
張力付与機構Dは、図9,10に示すように、ファン駆動用伝動軸33の左右二箇所を回転自在に支持する平面視でコの字状の支持アームD1と、ファン駆動用伝動軸33の軸芯と平行な軸芯周りで揺動自在にエンジンユニットUの枠部材U2に支持された平面視でコの字状の揺動アームD2と、支持アームD1と揺動アームD2とをファン駆動用伝動軸33の軸芯と平行な軸芯周りで互いに揺動自在に連結する揺動軸D3と、ファン駆動用伝動軸33が支持アームD1と共に機体前方側に向けて揺動するように付勢する引っ張りスプリングD4とを備えている。
揺動軸D3は、支持アームD1に対して左右の端部に亘って一体に固定してあり、引っ張りスプリングD4は、揺動軸D3と支持枠U2に固定してある反力受け部材U3とに亘って、張力を調節自在に装着してある。
収穫前処理装置Bについて説明する。
図2,3,4に示すように、収穫前処理装置Bは、機体フレーム5の前部から昇降軸芯Pまわりに上下揺動自在に延出する前処理フレーム35と、前処理フレーム35の前部に設けた収穫部36と、前処理フレーム35の後部に設けた送出部37とを備えている。
図5,15,16に示すように、前処理フレーム35は、運転部フレーム12における前側の一対の支柱フレーム材12aどうしを連結する横フレーム12eと、横フレーム12eに備えた左右一対の支持部40(図5〜7参照)に後端部が回転自在に連結される左右一対の連結フレーム37aと、左右一対の連結フレーム37aの前端部に後端部が連結された収穫部フレーム42とを備えている。
前処理フレーム35は、走行機体Aの前部に、左右一対の連結フレーム37aを連結する連結軸を昇降軸芯Pを有する支点軸41として、その支点軸41の周りで昇降揺動操作自在に連結してある。
左右一対の連結フレーム37aは、収穫部36によって収穫された収穫物であるとうもろこしをフィーダ6に送り出す送出部37を構成する送出部フレームになっている。収穫部フレーム42の横幅は左右一対の連結フレーム37a,37aの横外側面どうしでの間隔の長さより大に設定されている。
収穫部フレーム42は、左右一対の連結フレーム37aの前端部に後面側が連結している後縦壁板46aを有した横送りフレーム部46と、横送りフレーム部46を構成する左右一対の横縦壁板46bの前端部に架設され機体横向きの支持フレーム47とを備えている。
送出部37を構成する左右一対の連結フレーム(送出部フレーム)37aは、図16に示すように、左右一対の連結フレーム37aの間に供給口46dが位置するように、かつ収穫前処理装置Bの下降作業姿勢の状態において、左右一対の連結フレーム37aの間にフィーダ6の投入口71が入り込むように配備してある。これにより、送出部37は、収穫部36の供給口46dから供給されたとうもろこしをフィーダ6の投入口71に送出する。
図12,14,15に示すように、収穫部36は、収穫部フレーム42の前部に機体横方向に並べて支持した3つの収穫装置43と、収穫部フレーム42の後部に機体横向きに設けた横送りオーガ44とを備えている。
3つの収穫装置43の夫々は、収穫部フレーム42の前部に機体横方向に並べて設けた6つの収穫物係止搬送装置45のうちの機体横方向に隣り合って位置する一対の収穫物係止搬送装置45、及び各収穫物係止搬送装置45の下方に設けた収穫ロール63を備えている。
6つの収穫物係止搬送装置45の搬送終端側は、支持フレーム47に支持されている。
横送りオーガ44は、3つの収穫装置43の後方で横送りフレーム部46の左右一対の横縦壁板46bによって回転自在に支持してある。横送りフレーム部46は、横送りオーガ44の下方に位置する横送りデッキ46cを支持している。横送りフレーム部46の後縦壁板46aに供給口46dを設けてある。
図12,14に示すように、6つの収穫物係止搬送装置45のうちの両横端の収穫物係止搬送装置45Aは、支持フレーム47に後端部が支持された機体前後向きの搬送装置フレーム51と、この搬送装置フレーム51の前端部に機体横外側方に向けて延設した延設フレーム17と、延設フレーム17に設けた張力付与装置88Aに機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持された始端側回転輪体52と、搬送装置フレーム51の後端部に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持された終端側回転輪体53と、終端側回転輪体53と始端側回転輪体52の間で搬送装置フレーム51に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持されたガイド輪体54と、各輪体52,53,54に巻き掛けられた無端回動体55とを備えている。
6つの収穫物係止搬送装置45のうちの両横端の収穫物係止搬送装置45Aを除く4つの内側の収穫物係止搬送装置45Bは、支持フレーム47に後端部が支持された機体前後向きの搬送装置フレーム51と、この搬送装置フレーム51の前端部に設けた張力付与装置88Bが備える機体上下向き軸芯まわりに回転自在な始端側回転輪体52と、搬送装置フレーム51の後端部に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持された終端側回転輪体53と、終端側回転輪体53と始端側回転輪体52の間で搬送装置フレーム51に機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持されたガイド輪体54と、各輪体52,53,54に巻き掛けられた無端回動体55とを備えている。
各収穫物係止搬送装置45A,45Bは、駆動ケース57に収容してあるベベルギヤを利用した図示しない駆動機構によって終端側回転輪体53を回転駆動するよう構成してある。
機体横方向両側の収穫装置43を構成する一対の収穫物係止搬送装置45A,45B及 び機体横方向中央の収穫装置43を構成する一対の収穫物係止搬送装置45B,45Bにおける駆動ケース57は、一対の収穫物係止搬送装置45A,45B及び一対の収穫物係 止搬送装置45B,45Bに共用の駆動ケース57になっており、二つの終端側回転輪体53,53を駆動自在に支持している。
各収穫物係止搬送装置45における無端回動体55の長手方向での複数箇所に収穫物係止搬送突部56を設けてあり、収穫物係止搬送突部56によってとうもろこしを機体後方向きに係止搬送する。
図14に示すように、各収穫物係止搬送装置45の下方に位置する収穫ロール63は、駆動ケース57から機体前方向きに延出している。収穫ロール63は、収穫ロール63の前部に位置する螺旋形状の掻込み羽根を有した掻き込みロール部64と、掻き込みロール部64より搬送方向下手側に位置する帯板状の収穫羽根を有した収穫ロール部65とを備えている。
各収穫装置43を構成する一対の収穫ロール63は、収穫装置43の茎稈導入口45aに入り込んだとうもろこし植物体を掻き込みロール部64の掻込み羽根によって搬送経路58に掻き込み導入し、搬送経路58に導入したとうもろこし植物体の茎稈を収穫ロール部65の収穫羽根によって掻き下げ操作する。このとき、とうもろこしは、搬送装置フレーム51によって下から受け止め支持されることにより、収穫ロール63は、とうもろこしをとうもろこし植物体の茎稈からちぎり取って収穫する。
3つの収穫装置43において収穫したとうもろこしを、収穫物係止搬送装置45の無端回動体55によって後方に係止搬送して横送りフレーム部46に送り込む。横送りフレーム部46に送り込んだとうもろこしを、横送りオーガ44によって横送りデッキ46cに沿わせて送出部37の前に横送りし、送出部37の前に来たとうもろこしを、横送りオーガ44に一体回転自在に設けてある板状の掻送り体66(図15参照)によって供給口46dから送出部37の左右一対の連結フレーム(送出部フレーム)37a,37aの間に送り込み、送出部37においてフィーダ6の投入口71に供給する。
張力付与装置88A,88Bは、無端回動体55に駆動が適切となる張力を備える張り状態に張り操作するものである。
図13に示すように、両横端の収穫物係止搬送装置45Aが有する張力付与装置88Aは、始端側回転輪体52を機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持する支持ロッド113と、延設フレーム17に溶接などで固定された平面視でコの字状の支持枠114と、支持ロッド113と支持枠114とに亘って設けた張力付与部85とを備えている。
支持枠114は、その板面が延設フレーム17の板面に対して直交する姿勢で延設フレーム17に固定してある。
張力付与部85は、前端部が支持ロッド113の後端に固定された機体前後向きの操作ロッド86と、操作ロッド86に外嵌された圧縮スプリング87とを備え、操作ロッド86の後端側は、支持枠114のロッド長手方向で互いに対向する対向板部分114a,114bのうちの機体後方側の対向板部分114aに摺動自在に挿通されている。
圧縮スプリング87は、操作ロッド86に設けた筒形のバネ受け体86bと後方側の対向板部分114aとの間に圧縮変形状態で装着され、後方側の対向板部分114aを反力部材にしてバネ受け体86bに押圧作用して、支持ロッド113を介して始端側回転輪体52を機体前方側に向けて移動付勢する。
支持枠114は、前後の対向板部分114a,114bの間の中間板部分114cの板面を、無端回動体55のうちの、始端側回転輪体52からガイド輪体54に移動する無端回動体部分55aに沿うように対向させて、無端回動体部分55aの中間板部分114cとの接当により、その無端回動体部分55aに設けてある収穫物係止搬送突部56の機体横外方に向けて変位を抑制してある。
したがって、収穫装置43の茎稈導入口45aに入り込んだとうもろこし植物体を、収穫物係止搬送突部56で搬送経路58に効率良く掻き集めることができる。
支持ロッド113の先端部には、始端側回転輪体52を軸受け34を介して機体上下向き軸芯まわりに回転自在に支持する側面視でコの字状の支持ブラケット10を一体に設けてある。
支持ブラケット10は、互いに対向する対向板部10a,10bを上下に位置させて、対向板部10a,10bの間の中間板部10cを支持ロッド113の先端部に溶接などで固定してある。
支持ブラケット10の内側には、下側の対向板部10bと中間板部10cとに亘って溶接固定した補強材兼用の板状の巻き付き防止部材10eを設けてある。
この巻き付き防止部材10eは、支持ブラケット10の変形を防止しながら、始端側回転輪体52と下側の対向板部10bとの間に入り込む茎稈等の始端側回転輪体52への巻き付きを防止する。
延設フレーム17は、支持枠114を固定してある支持枠固定部分17aよりも機体前方側の前方側部分17bが支持枠固定部分17aよりもよりも低くなるように段差を設けてある。
延設フレーム17の前方側部分17bには、機体前後方向に長い長孔17cを貫通形成してある。
支持ブラケット10は、下側の対向板部10bの下面側に固定した矩形板状のスペーサ10dを介して前方側部分17bに載置支持される状態で、互いに摺動自在に保持してある。
始端側回転輪体52の回転支軸52aは頭付きボルトで構成してあり、下側の対向板部10bから上側に対向板部10aに亘って挿通して、ナット52bで支持ブラケット10に固定してある。
回転支軸52aは、頭付きボルトの頭部分と下側の対向板部分10bとの間に円筒状のスペーサ52cを介在させて固定してあり、軸部分を延設フレーム17の前方側部分17bに形成した長孔17cに挿通して、頭部分を前方側部分17bの下側に突出させてある。
延設フレーム17の前方側部分17bの上面側には、スペーサの前方側部分17bに対する機体前後方向の摺動移動を案内する左右一対のガイド90を固定してある。
ガイド90は、スペーサ10dの上面側に対向するガイド面を形成する横板部分90aと、前方側部分17bに固定する縦板部分90bとを一体に備えたL字状の断面形状に形成してある。
ガイド90は、前方側部分17bに形成した嵌合長孔17dに貫通するように縦板部分90bを嵌め込んで、縦板部分90bの外面側と前方側部分17bの表面側とに亘る隅肉溶接と、縦板部分90bの内面側と前方側部分17bの裏面側とに亘る隅肉溶接とで前方側部分17bに固定してある。
図15,16に示すように、横送りフレーム部46における一方の横縦壁板46bの後端側に後縦壁板46aから後方に突出する突出部を設け、この突出部に形成した貫通孔に後述する中間伝動軸164を挿通してある。
一方の横縦壁板46bの前端側に形成した貫通孔に、3つの収穫装置43が有する駆動ケース57の入力軸57aと一体回転する収穫入力軸167を挿通してある。
隣り合う入力軸57aどうしは連動軸57bによって連動させてある。
収穫部フレーム42は、収穫前処理装置Bを接地支持する左右一対の接地スタンド105を、上昇格納姿勢と下降使用姿勢とに昇降切り換え自在に支持している。
接地スタンド105は、横送りフレーム部46に枢支された基部側スタンド部105aと、基部側スタンド部105aに伸縮自在に支持され、脱着自在なロックピン107によって調節位置に固定されるように構成した接地側スタンド部105bとを備えている。
図17に示すように、左右一対の接地スタンド105を下降使用姿勢に切り換えると、収穫前処理装置Bは、左右一対の接地スタンド105及び接地ソリ9によって脱着姿勢で接地支持される。すなわち、走行機体Aから取り外した収穫前処理装置Bを、連結フレーム37aの後部に設けてある支点軸41が走行機体Aの支持部40と同じ配置高さに位置する接地姿勢で支持することができる。
収穫前処理装置Bの支持部40に対する着脱操作は、図17に示すように、左右一対の接地スタンド105及び接地ソリ9によって接地支持した状態の収穫前処理装置Bに対して、走行機体Aを前後進移動させることにより行う。
このために、図6に示すように、支持部40の夫々に側面視でコの字状に形成した支持部材110を支柱フレーム材12aに固定すると共に、支持部材110の夫々に嵌合させる一対の嵌合部材111に支点軸41を相対回転自在に嵌入して、収穫前処理装置Bを固定ボルト112で支持部40に対して着脱自在に連結してある。
支持部材110は、支点軸41を水平方向に沿わせて嵌合部材111を機体前方側から機体後方側に向けて受け入れ可能な受け入れ口110aを有する側面視でコの字状に形成してあり、受け入れ口110aを機体前方に向けて対向片110bが上下に位置する姿勢で支柱フレーム材12aに固定してある。
図8(a)に示すように、嵌合部材111は、支持部材110の内側に対して板面に沿う方向から嵌合させる矩形板状に形成してあり、支点軸41を嵌入させる円形の嵌入孔111aを貫通形成してある。
嵌合部材111の嵌合方向前方側の一側辺部分には、支持部材110の内側に嵌合する際の案内面11bを上下に形成してあり、嵌合方向後方側の他側辺部分には、固定ボルト保持用の断面が円弧状のボルト溝111cを上下方向に沿わせて形成してある。
支持部材110に嵌合した嵌合部材111は、支持部材110の上下の対向片11bに亘って嵌合部材111のボルト溝111cに嵌り込むように挿通した固定ボルト112で支持部材110に固定してある。
収穫前処理装置Bを走行機体Aから取り外した状態において、図8(b)に示すように、嵌合部材111が、案内面111bが上下に位置し、かつ、ボルト溝111cが鉛直方向に沿う略一定姿勢で支点軸41に自重で保持されるように、支点軸41の嵌入孔111aを、その中心Xを嵌合部材111の重心位置Gの直上方位置に位置させて貫通形成してある。
したがって、接地支持した状態の収穫前処理装置Bに対して走行機体Aを前進移動させることにより、支点軸41に嵌入した嵌合部材111を支持部材110に嵌合する際に、嵌合部材111の姿勢を安定させて作業性良く支持部材110に嵌合させることができる。
フィーダ6について説明する。
図1〜4に示すように、フィーダ6は、機体後方側(搬送方向下手側)ほど機体上方側に位置する後上がり傾斜の姿勢で走行機体Aの横方向での中央部に配備してあり、図16,19,20に示すように、機体前後方向に長いフィーダケース70と、このフィーダケース70の内部に駆動回動自在に設けたフィーダコンベヤ72とを備えている。
フィーダケース70は、底板70aと左右一対の横側板70bと天板70cとを備えた、縦断面形状が矩形の筒状に形成してある。
フィーダコンベヤ72は、フィーダケース70の搬送始端部内に回転支軸76を介して回転自在に支持される左右一対の始端側輪体76a及びフィーダケース70の搬送終端部内にフィーダ入力軸77を介して回転自在に支持される左右一対の終端側輪体77aに巻き掛けられた左右一対の無端回動体78と、無端回動体78の長手方向での複数箇所で左右一対の無端回動体78に装着された搬送板78aとを備えている。
フィーダ入力軸77は、フィーダケース70の両横外側に振り分け配置した左右一対の張力調整体79を介してフィーダケース70の横側板70bに支持されている。
フィーダコンベヤ72は、フィーダ入力軸77によって回転駆動される左右一対の終端側輪体77aによって回転駆動され、収穫前処理装置Bから投入口71に供給されてフィーダケース70の搬送始端部内に入ったとうもろこしを、フィーダコンベヤ72によってフィーダケース70の内部を搬送案内板70dの上面側に沿わせて搬送し、フィーダケース70の後端部(搬送終端部)に設けてある収穫物放出口70fから回収タンク7に放出する。
図19,20に示すように、フィーダ6の搬送終端部の下方に排塵ファン装置120を配備してある。排塵ファン装置120は、ファンケース121と、ファンケース121の内部に回転支軸122を介して回転自在に設けた回転ファン123とを備えている。
排塵ファン装置120は、ファンケース121の両横外側に位置する取付け板124を介して左右一対の支柱75,75及びフィーダケース70に支持されている。回転支軸122は、走行機体横向きの姿勢で回転自在に支持されている。
排塵ファン装置120は、回転支軸122によって回転ファン123が回転駆動されることにより、ファンケース外の空気をファンケース121の横側壁に設けてある吸気口からファンケース内に吸引して排塵風を発生させ、発生した排塵風をファンケース121の送風口121aからフィーダ6の収穫物放出口70fに後方上方向きに供給し、収穫物放出口70fから放出されたとうもろこしに混在する葉屑などの塵埃を排塵風によって後方向きに飛ばして除去する。
図19,20に示すように、フィーダ6によってとうもろこしに混入して搬送された稈身を主として細断処理して後方に放出する処理装置130をフィーダ6の後部に連結してある。
処理装置130は、フィーダケース70の後端部位であって、収穫物放出口70fを形成している部位70rに前端部が連結した処理ケース131と、処理ケース131の内部のフィーダ6の収穫物放出口70fより後方に位置する箇所に設けた一対の掻込み回転体132,132と、一対の掻込み回転体132,132の後方に配備した細断処理部135とを備えている。処理ケース131は、フィーダ6の後端6b(フィーダケース70の後端)が処理ケース131の内部に入り込む状態でフィーダケース70に連結している。
一対の掻込み回転体132,132は、処理ケース131の横外側に配置して一対の掻込み回転体132,132の回転支軸133の端部に装着してあるギヤ連動機構140によって逆回転方向に回転駆動される。
ギヤ連動機構140は、一対の掻込み回転体132の回転支軸133の補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側の端部に装着してある。ギヤ連動機構140は、一方の掻込み回転体132の回転支軸133に一体回転自在に設けたギヤ141と、このギヤ141に咬み合う状態で他方の掻込み回転体132の回転支軸133に一体回転自在に設けたギヤ142とを備えている。
細断処理部135は、掻込み回転体132によって供給された稈身を、処理ケース131の内部で回転駆動される回転刃136と、回転刃136の回転域の外側近くに配置して処理ケース131の内部に固定された固定刃137とによって細断する。
細断稈身は、回転刃136の回転による放出作用により、回転刃136の回転域の外周囲に配備してある放出ガイド体138に沿わせて排出口131aに移送されて後方上方向きに放出される。排出口131aから飛散した細断稈身は、排出口131aの上方に位置する傾斜ガイド板139による案内を受けて後方下方向き放出される。
処理装置130は、処理ケース131を構成する左右のケース側板131aの夫々をフィーダケース70の左右の横側板70bに三本のボルト60a,60bで締め付けて、フィーダケース70に固定してある。
三本のボルト60a,60bはフィーダケース70の横側板70bに直線状に並べて形成したボルト孔に挿通してあり、三本のボルト60a,60bのうちの最下端に位置するボルト60aは、ケース側板131aに形成したボルト孔に相対回転自在に挿通してあり、残りの二本のボルト60bは、ケース側板131aに切欠き状に形成した長溝60dにボルト径方向から挿脱自在に入り込ませてある。
したがって、処理装置130は、後述するフィーダ及び処理装置用の伝動機構173bの伝動チェーン175を処理装置130の入力軸133から外した状態で三本のボルト60a,60bを緩めることにより、図20に示すように、最下端のボルト60aを揺動支点にして機体後方側に向けて下向きに揺動させることができる。
このため、とうもろこし収穫機の輸送などの際に、機体後方側に向けて下向きに揺動させた姿勢の処理装置130を、三本のボルト60a,60bでフィーダケース70に仮固定することにより、とうもろこし収穫機の最大高さを低くしておくことができる。
伝動系について説明する。
図21は、伝動系統図である。この図に示すように、エンジン4の出力軸4aの駆動力を走行伝動機構160によって走行ミッション15の入力軸16に伝達するように構成してある。走行伝動機構160は、エンジン4の出力軸4aと走行ミッション15の入力軸16とに亘って巻き掛けられた複数本の伝動ベルト160aを備えている。
エンジン4の出力軸4aの駆動力をカウンタ伝動機構161によってカウンタ軸162に伝達し、カウンタ軸162の駆動力を、カウンタ軸162の一端部に連結された収穫伝動機構163によって収穫前処理装置Bの中間伝動軸164の一端部に伝達するように構成し、カウンタ軸162の駆動力を、カウンタ軸162の一端部に連結された後部用伝動機構173によって排塵ファン装置120、フィーダ6及び処理装置130に伝達し、カウンタ軸162の駆動力を、カウンタ軸162の他端部に連結された残稈伝動機構177によって残稈処理装置Cに伝達するように構成してある。
図1,2に示すように、カウンタ軸162は、エンジン4の下方に機体横向きに配備してある。カウンタ伝動機構161は、カウンタ軸162の機体横方向中央部に連結してあり、エンジン4の出力軸4aとカウンタ軸162とに巻き掛けた複数本の伝動ベルト161aを備えている。
収穫伝動機構163は、カウンタ軸162のエンジン4が位置する側とは反対の機体横端側に位置する端部に連結され、フィーダ6に対してエンジン4が位置する側とは反対側に配備されている。
図15,21に示すように、収穫伝動機構163は、カウンタ軸162と支点軸41の端部に回転自在に支持される出力回転体168とに巻き掛けられた伝動チェーン169を備えた伝動上手側の伝動機構163aと、中間伝動軸164に相対回転自在に設けたチェーンスプロケット171及びこのチェーンスプロケット171と出力回転体168に巻き掛けられた伝動チェーン170を備えた伝動下手側の伝動機構163bと、チェーンスプロケット171と中間伝動軸164とに亘って設けたトルクリミッタ172とを備えている。
図15に示すように、収穫前処理装置Bの中間伝動軸164は、収穫部フレーム42の背後に機体横向きに配置して、出力回転体168の回転動力が伝達される収穫部36の入力軸として設けてある。
中間伝動軸164は、トルクリミッタ172が位置する側とは反対側の端部に連結された収穫部伝動機構60によってオーガ入力軸44aと収穫入力軸167とに連動されている。
図15,17,21に示すように、収穫部伝動機構60は、中間伝動軸164と一体回転する中間回転体としての中間チェーンスプロケット61aと、収穫入力軸167と一体回転する収穫入力回転体としての収穫入力チェーンスプロケット61bと、オーガ入力軸44aと一体回転するオーガ入力回転体としてのオーガ入力チェーンスプロケット61cとに亘って無端回動体としての伝動チェーン166を巻き掛けて、伝動チェーン166の矢印aで示す方向への回動移動で収穫入力軸167及びオーガ入力軸44aに駆動力を伝達するように構成してある。
図15に示すように、オーガ入力軸44aは、横送りオーガ44の回転軸の一端部に一体回転自在に設けてある。収穫入力軸167は、3つの駆動ケース57のうちの横端の駆動ケース57の入力軸57aに一体回転自在に設けてある。
従って、収穫部伝動機構60によって、中間伝動軸164の回転動力が各収穫物係止搬送装置45及び各収穫ロール63の駆動機構50と横送りオーガ44とに伝達される。
オーガ入力チェーンスプロケット61cは、収穫入力チェーンスプロケット61bよりも大径に形成して、スプロケット径方向で中間チェーンスプロケット61aと収穫入力チェーンスプロケット61bとで上下方向から挟まれる位置に配設して、伝動チェーン166のうちの収穫入力チェーンスプロケット61bから中間チェーンスプロケット61aに至る回動経路における伝動チェーン部分に巻き掛けて配設してある。
伝動チェーン166のうちの収穫入力チェーンスプロケット61bからオーガ入力チェーンスプロケット61cに至る回動経路における伝動チェーン部分を伝動チェーン166の回動経路の内側に向けて屈曲するように案内する第1案内回転体としての第1案内チェーンスプロケット61dを設けてある。
伝動チェーン166のうちの中間チェーンスプロケット61aから収穫入力チェーンスプロケット61bに至る回動経路における伝動チェーン部分に回動経路の外周側から張力を付与する張力回転体としての張力チェーンスプロケット61eと、その伝動チェーン部分を、張力チェーンスプロケット61eと収穫入力チェーンスプロケット61bとの間の位置で、伝動チェーン166の回動経路の外側に向けて屈曲するように案内する第2案内回転体としての第2案内チェーンスプロケット61fとを設けてある。
張力チェーンスプロケット61eは、中間チェーンスプロケット61aとオーガ入力チェーンスプロケット61cとで上下方向から挟まれる位置に配設してある。
第1案内チェーンスプロケット61dは、収穫入力チェーンスプロケット61bとオーガ入力チェーンスプロケット61cとで上下方向から挟まれる位置に配設してある。
第2案内チェーンスプロケット61fは、張力チェーンスプロケット61eとオーガ入力チェーンスプロケット61cとで上下方向から挟まれる高さ位置に配設してある。
図18,19,21に示すように、後部用伝動機構173は、カウンタ軸162と排塵ファン装置120における回転ファン123の回転支軸122とに巻き掛けられた伝動チェーン174を備えたファン伝動機構173aと、回転ファン123の回転支軸122、フィーダ6のフィーダ入力軸77及び処理装置130の入力軸133に巻き掛けられた伝動チェーン175を備えたフィーダ6及び処理装置130用の伝動機構173bを備えている。
従って、排塵ファン装置120の回転ファン123には、後部用伝動機構173の上手側部分を構成するファン伝動機構173aによってカウンタ軸162の駆動力が伝達される。
ファン伝動機構173aは、収穫伝動機構163と同様に、カウンタ軸162のエンジン4が位置する側とは反対の機体横端側に位置する端部に連結され、フィーダ6に対してエンジン4が位置する側とは反対側に配備されている。フィーダ及び処理装置用の伝動機構173bは、フィーダ6のフィーダ入力軸77の補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側の端部に連結され、フィーダ6に対して補助作業者搭乗デッキ23が位置する側とは反対側に配備されている。
図19,21に示すように、フィーダ及び処理装置用の伝動機構173bを構成する伝動チェーン175は、掻込み回転体132の回転支軸133で成る処理装置130の入力軸133に巻き掛けられている。処理装置130の入力軸133と回転刃136の回転支軸136aに伝動チェーン176が巻き掛けられている。
〔第2実施形態〕
図22は、本発明による収穫機の別実施形態を示す。
本実施形態では、処理装置130のフィーダケース70に対する固定構造が第1実施形態と異なっている。
すなわち、処理装置130の処理ケース131を構成する左右のケース側板131aの夫々をフィーダケース70の左右の横側板70bに固定する三本のボルト60a,60bはフィーダケース70の横側板70bに直線状に並べて形成したボルト孔に挿通してあり、三本のボルト60a,60bのうちの中央のボルト60aを除く両端の二本のボルト60bは、ケース側板131aに形成した長孔60cに挿通してある。各長孔60cは、中央のボルト60aを中心とする円弧状に形成してある。
したがって、処理装置130は、フィーダ及び処理装置用の伝動機構173bの伝動チェーン175を処理装置130の入力軸133から外した状態で三本のボルト60a,60bを緩めることにより、図22に示すように、中央のボルト60aを揺動支点にして機体後方側に向けて下向きに揺動させることができる。
このため、とうもろこし収穫機の輸送などの際に、機体後方側に向けて下向きに揺動させた姿勢の処理装置130を、三本のボルト60a,60bでフィーダケース70に仮固定することにより、とうもろこし収穫機の最大高さを低くしておくことができる。
その他の構成は第1実施形態と同様である。
〔その他の実施形態〕
1.本発明による収穫機は、ラジエータ25と冷却ファン26とを、エンジン4の機体横方向における中心位置よりも機体内方側の位置に配備してあってもよ。
2.本発明による収穫機は、冷却ファン26を、その回転軸芯を機体前後方向に沿わせて配備してあってもよい。
3.本発明による収穫機は、ファン駆動軸26aと一体回転する入力回転体33dと、エンジン出力軸4bと一体回転するエンジン側回転体とに亘って無端回動体を巻き掛けて、回転動力をファン駆動軸26aに伝達可能に構成してあってもよい。
4.本発明による収穫機は、エンジン4とラジエータ25と冷却ファン26の全部又は一部を走行機体Aに各別に組み付けてあってもよい。
本発明は、とうもろこしを収穫対象とする収穫前処理装置に替え、稲、麦など各種の作物部を収穫対象とする収穫前処理装置を備える収穫機にも利用可能である。
4 エンジン
4b エンジン出力軸
6 フィーダ
16b 無端回動体
25 ラジエータ
26 冷却ファン
26a ファン駆動軸
33 伝動軸
33c 伝動回転体
33d 入力回転体
27a 防塵網
29 フィルタユニット
30,32 クリーナ
38 マフラー
A 走行機体
B 収穫前処理装置
U エンジンユニット

Claims (11)

  1. 収穫物を収穫する収穫前処理装置を機体前方側に有する走行機体と、
    エンジン出力軸を機体横方向に沿わせて機体横一側方に配備してあるエンジンと、
    前記エンジンのラジエータと、
    前記ラジエータを冷却する冷却ファンと、を備えた収穫機であって、
    前記ラジエータと前記冷却ファンとを、平面視で前記エンジンの上方で重複する位置に配備してある収穫機。
  2. 前記ラジエータと前記冷却ファンとを、前記エンジンの機体横方向における中心位置よりも機体横外側の位置に配備してある請求項1記載の収穫機。
  3. 前記エンジンのマフラーを、前記エンジンの上方で重複する位置であって、前記エンジンの機体横方向における中心位置よりも機体内方側の位置に配備してある請求項2記載の収穫機。
  4. 前記冷却ファンを、その回転軸芯を機体横方向に沿わせて配備してある請求項1〜3のいずれか1項記載の収穫機。
  5. 前記冷却ファンは機体横方向に沿うファン駆動軸を有し、
    前記エンジン出力軸の回転動力が伝達される伝動軸を、前記エンジンの機体前方側又は機体後方側に前記ファン駆動軸と平行に回転自在に支持し、
    前記伝動軸と一体回転する伝動回転体と、前記ファン駆動軸と一体回転する入力回転体とに亘って無端回動体を巻き掛けて、前記回転動力を前記ファン駆動軸に伝達可能に構成してある請求項1〜4のいずれか1項記載の収穫機。
  6. 前記ラジエータよりも機体横外側に防塵網を配置し、前記ラジエータよりも機体内方側に前記冷却ファンを配置してある請求項1〜5のいずれか1項記載の収穫機。
  7. 前記収穫前処理装置で収穫された収穫物を受け取って機体後方側に向けて搬送するフィーダを、機体幅方向の中央部に沿って機体後方側ほど高くなる姿勢で装備してあり、
    前記フィーダの下側に前記エンジンの一部を入り込ませてある請求項1〜6のいずれか1項記載の収穫機。
  8. 前記エンジンと前記ラジエータと前記冷却ファンとが組み込まれたエンジンユニットを、前記走行機体に組み付けてある請求項1〜7のいずれか1項記載の収穫機。
  9. 前記エンジンに供給する燃焼用空気のクリーナを前記エンジンユニットに組み込んである請求項8記載の収穫機。
  10. 前記クリーナを、前記エンジンの機体前方側又は機体後方側の位置に配備されるように前記エンジンユニットに組み込んである請求項9記載の収穫機。
  11. 前記エンジンに供給する燃料のフィルタユニットを前記エンジンユニットに組み込んである請求項8〜10のいずれか1項記載の収穫機。
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