JP2015000026A - トウモロコシ収穫機 - Google Patents
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Abstract
【課題】残稈処理対象の圃場面が部分的に凹入しているような箇所でも残稈処理を良好に行い易いトウモロコシ収穫機を提供する。【解決手段】残稈処理装置5を走行車体に対して上下位置変更可能な昇降駆動装置8が備えられ、残稈処理装置5は接地状態で追従移動可能であるように走行車体に連結され、残稈処理装置5の接地状態で、かつ昇降駆動装置8の駆動下降停止状態で、残稈処理装置5の下降側への移動を許容する下降許容手段7が備えられた。【選択図】図3
Description
本発明は、トウモロコシの収穫に際して、穂軸周りに存在する多数の種子が包葉部で包み込まれて房状に実った作物部分を収穫対象の収穫物とし、作物部分を収穫した後の残稈を細断するように構成されたトウモロコシ収穫機に関する。
トウモロコシは、植立する茎稈の穂部に、種子(実)を内包する房状部が実る。この房状部は、包葉の内部に存在する棒状の穂軸周りに多数の種子が外面に整列する状態で形成されたものである。本発明では、この房状部を収穫対象のトウモロコシ作物と称し、本発明にかかるトウモロコシ収穫機は、そのトウモロコシ作物を収穫物として収穫し、貯留及び回収するものである。
従来のトウモロコシ収穫機では、走行車体を走行させながら植立しているトウモロコシの茎稈部分を地面近くで切断し、切断後の茎稈を後方搬送しながら搬送途中で茎稈の穂部から収穫対象の作物部分をしごき落として収穫し、残りの茎稈部分はさらに車体後方に搬送して、車体の後端部に備えたチョッパに落とし込み、細断して圃場へ散布するように構成されている。
このように構成されたトウモロコシ収穫機では、トウモロコシ作物の収穫及び茎稈の処理を自動的に行うことができる点で有用なものである。しかしながら、トウモロコシの茎稈部分を走行車体の前部で切断するための切断装置と、トウモロコシ作物のみならず切断後の茎稈をも車体後方側へ搬送するための搬送装置と、搬送された茎稈を走行車体の後部で細断するための細断装置とを要するものであるため、収穫作業の効率化を図りにくいという問題がある。
つまり、長尺の茎稈を切断後に車体後方側へ搬送するための搬送装置が、走行車体の前端部から後端部にまで至るものであるため、この搬送装置部分を左右方向で走行車体上の他の装置部分と重複して配設し難くく、他の装置と左右に振り分けてられている。このため、搬送装置の左右方向幅を広く設定し難くて、搬送装置にはほぼ一列に並ぶ状態の茎稈しか取り込めず、作業性の低いものであった。また、長尺の搬送装置を用いるために、作業性の割に機体の小型化を図り難いものであった。
つまり、長尺の茎稈を切断後に車体後方側へ搬送するための搬送装置が、走行車体の前端部から後端部にまで至るものであるため、この搬送装置部分を左右方向で走行車体上の他の装置部分と重複して配設し難くく、他の装置と左右に振り分けてられている。このため、搬送装置の左右方向幅を広く設定し難くて、搬送装置にはほぼ一列に並ぶ状態の茎稈しか取り込めず、作業性の低いものであった。また、長尺の搬送装置を用いるために、作業性の割に機体の小型化を図り難いものであった。
このような問題を解消するために、本発明の出願人は、図17に示すように、トウモロコシの茎稈部分を走行車体の前部では切断せずに植立状態のままで、左右方向に幅広の収穫部により茎稈部分からトウモロコシ作物のみを採取し、その後に幅広の収穫範囲の全幅にわたって存在する植立状態の茎稈部分を細断するように構成した構造のトウモロコシ収穫機を既に提案した。
この先行提案の構造によれば、収穫機体全体の大型化を避けながら収穫部を幅広くして効率よくトウモロコシ作物を採取できる点で有用である。また、この先行提案の構造では、残稈処理装置の左右方向での中間位置を吊り下げチェーンで吊り持ちし、駆動昇降装置としての油圧シリンダで残稈処理装を昇降作動させるように構成している。さらにこの構造では、上昇付勢バネを用いて残稈処理装置に上昇付勢力を与えながら残稈処理を行うように構成して、残稈処理対象の圃場に部分的な凸部が存在する場合にも、残稈処理装置が比較的容易に凸部を乗り越え易く構成してある点で有用なものである。
この構造の残稈処理装置で残稈処理作業を行う際には、残稈処理装置を所定高さに吊り持ちした状態で駆動昇降装置による昇降作動を停止し、上昇付勢バネによる補助的な上昇付勢力を作用させた状態で残稈処理装置を牽引している。この状態での残稈処理作業では、作業対象の圃場に凹入した箇所が存在していると、その凹入箇所の対機体高さは所定高さで吊り持ちされている残稈処理装置にる処理対象範囲よりも低くなってしまうことがある。このため、残稈処理装置による有効な残稈処理作業が所定高さよりも低い範囲に届かず、残稈処理作業が行われ難い領域が生じる虞があった。あるいは、凹入箇所に存在する残稈に対しても残稈処理装置による残稈処理作業が行われたとしても、その凹入箇所に存在する残稈に対する処理作業が十分に行われ難く、圃場に残った他の箇所の残稈部分に比べて、処理後の高さが不揃いになる虞がある点で改善の余地がある。
この先行提案の構造によれば、収穫機体全体の大型化を避けながら収穫部を幅広くして効率よくトウモロコシ作物を採取できる点で有用である。また、この先行提案の構造では、残稈処理装置の左右方向での中間位置を吊り下げチェーンで吊り持ちし、駆動昇降装置としての油圧シリンダで残稈処理装を昇降作動させるように構成している。さらにこの構造では、上昇付勢バネを用いて残稈処理装置に上昇付勢力を与えながら残稈処理を行うように構成して、残稈処理対象の圃場に部分的な凸部が存在する場合にも、残稈処理装置が比較的容易に凸部を乗り越え易く構成してある点で有用なものである。
この構造の残稈処理装置で残稈処理作業を行う際には、残稈処理装置を所定高さに吊り持ちした状態で駆動昇降装置による昇降作動を停止し、上昇付勢バネによる補助的な上昇付勢力を作用させた状態で残稈処理装置を牽引している。この状態での残稈処理作業では、作業対象の圃場に凹入した箇所が存在していると、その凹入箇所の対機体高さは所定高さで吊り持ちされている残稈処理装置にる処理対象範囲よりも低くなってしまうことがある。このため、残稈処理装置による有効な残稈処理作業が所定高さよりも低い範囲に届かず、残稈処理作業が行われ難い領域が生じる虞があった。あるいは、凹入箇所に存在する残稈に対しても残稈処理装置による残稈処理作業が行われたとしても、その凹入箇所に存在する残稈に対する処理作業が十分に行われ難く、圃場に残った他の箇所の残稈部分に比べて、処理後の高さが不揃いになる虞がある点で改善の余地がある。
本発明は、残稈処理対象の圃場面が部分的に凹入しているような箇所でも残稈処理を良好に行い易いトウモロコシ収穫機を提供するものである。
本発明におけるトウモロコシ収穫機の技術手段は、次の点に構成上の特徴、及び作用効果がある。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、走行車体の前部に位置して植立状態の茎稈部分から収穫物を収穫する収穫部と、収穫物が収穫された後の茎稈部分を細断処理する残稈処理装置と、前記残稈処理装置を走行車体に対して上下位置変更可能な昇降駆動装置とが備えられ、前記残稈処理装置は接地状態で追従移動可能であるように走行車体に連結され、前記残稈処理装置の接地状態で、かつ前記昇降駆動装置の駆動下降停止状態で、前記残稈処理装置の下降側への移動を許容する下降許容手段が備えられたことである。
上記課題を解決するために講じた本発明の技術手段は、走行車体の前部に位置して植立状態の茎稈部分から収穫物を収穫する収穫部と、収穫物が収穫された後の茎稈部分を細断処理する残稈処理装置と、前記残稈処理装置を走行車体に対して上下位置変更可能な昇降駆動装置とが備えられ、前記残稈処理装置は接地状態で追従移動可能であるように走行車体に連結され、前記残稈処理装置の接地状態で、かつ前記昇降駆動装置の駆動下降停止状態で、前記残稈処理装置の下降側への移動を許容する下降許容手段が備えられたことである。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記解決手段1にかかる発明によると、下降許容手段を備えたことにより、残稈処理装置が昇降駆動装置よる駆動下降停止状態であっても、下降許容手段によって設定される下降許容量分だけ残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態で残稈処理作業を行うことができる。
したがって、残稈処理装置を走行車体に接地追従させて行う残稈処理作業において、作業開始時点で残稈処理装置を接地させた高さよりも地面が低い凹入箇所などに残稈処理装置が達したとき、索条体の弛み量だけ残稈処理装置を下降側へ移動させて、その低い箇所での残稈処理を良好に行い易くなる。これによって、残稈処理装置による残稈処理が行われない部分や、十分な残稈処理が行われずに残稈処理後の処理高さが不揃いなるというような不具合を回避し易いという利点がある。
上記解決手段1にかかる発明によると、下降許容手段を備えたことにより、残稈処理装置が昇降駆動装置よる駆動下降停止状態であっても、下降許容手段によって設定される下降許容量分だけ残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態で残稈処理作業を行うことができる。
したがって、残稈処理装置を走行車体に接地追従させて行う残稈処理作業において、作業開始時点で残稈処理装置を接地させた高さよりも地面が低い凹入箇所などに残稈処理装置が達したとき、索条体の弛み量だけ残稈処理装置を下降側へ移動させて、その低い箇所での残稈処理を良好に行い易くなる。これによって、残稈処理装置による残稈処理が行われない部分や、十分な残稈処理が行われずに残稈処理後の処理高さが不揃いなるというような不具合を回避し易いという利点がある。
〔解決手段2〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記残稈処理装置は吊り下げ部材を介して前記昇降駆動装置に吊り下げ支持され、前記下降許容手段は、前記残稈処理装置が下降可能であるように前記吊り下げ部材を操作して前記残稈処理装置の下降を許容するように構成されていることである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記残稈処理装置は吊り下げ部材を介して前記昇降駆動装置に吊り下げ支持され、前記下降許容手段は、前記残稈処理装置が下降可能であるように前記吊り下げ部材を操作して前記残稈処理装置の下降を許容するように構成されていることである。
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段2にかかる発明によると、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置の下降側への移動を許容する下降許容手段が、残稈処理装置の吊り下げ部材を操作して下降を許容するように構成されているので、下降許容のための操作や構造を簡素化し易いという利点がある。
つまり、残稈処理装置を、駆動下降停止状態の昇降駆動装置から切り離して下降移動を可能な状態にするのではなく、吊り下げ部材を操作することによって残稈処理装置の下降を許容するので、吊り下げ部材を脱着するような煩雑な手数を要しない。また、昇降駆動装置と残稈処理装置とを連係状態と連係解除状態とに切り換え可能にするような複雑な連係構造を用いる必要もなく、構造簡単に構成し易い。
上記の解決手段2にかかる発明によると、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置の下降側への移動を許容する下降許容手段が、残稈処理装置の吊り下げ部材を操作して下降を許容するように構成されているので、下降許容のための操作や構造を簡素化し易いという利点がある。
つまり、残稈処理装置を、駆動下降停止状態の昇降駆動装置から切り離して下降移動を可能な状態にするのではなく、吊り下げ部材を操作することによって残稈処理装置の下降を許容するので、吊り下げ部材を脱着するような煩雑な手数を要しない。また、昇降駆動装置と残稈処理装置とを連係状態と連係解除状態とに切り換え可能にするような複雑な連係構造を用いる必要もなく、構造簡単に構成し易い。
〔解決手段3〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段として、前記下降許容手段は、前記吊り下げ部材による前記残稈処理装置の支持可能高さの下限位置を変更することにより、前記残稈処理装置を下降可能な状態とするように構成されているということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段として、前記下降許容手段は、前記吊り下げ部材による前記残稈処理装置の支持可能高さの下限位置を変更することにより、前記残稈処理装置を下降可能な状態とするように構成されているということである。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段3にかかる発明によると、吊り下げ部材による残稈処理装置の支持可能高さの下限位置を変更することにより、残稈処理装置を下降可能な状態とすることができるようにしたものであるから、より一層構造簡単に下降許容手段を構成し得る利点がある。
〔解決手段4〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記昇降駆動装置の駆動下降停止状態で前記索条体を弛んだ状態とするように構成されていることである。
上記の解決手段3にかかる発明によると、吊り下げ部材による残稈処理装置の支持可能高さの下限位置を変更することにより、残稈処理装置を下降可能な状態とすることができるようにしたものであるから、より一層構造簡単に下降許容手段を構成し得る利点がある。
〔解決手段4〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記昇降駆動装置の駆動下降停止状態で前記索条体を弛んだ状態とするように構成されていることである。
〔解決手段4にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段4にかかる発明によると、吊り下げ部材として索条体を用い、その索条体の弛み状態を下限許容手段の下降側への残稈処理装置の移動を可能にする手段として利用するので、より一層構造の簡素化を図り得る利点がある。
上記の解決手段4にかかる発明によると、吊り下げ部材として索条体を用い、その索条体の弛み状態を下限許容手段の下降側への残稈処理装置の移動を可能にする手段として利用するので、より一層構造の簡素化を図り得る利点がある。
〔解決手段5〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体と前記残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材であるということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体と前記残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材であるということである。
〔解決手段5にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段5にかかる発明によると、吊り下げ部材である索条体と残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材によって下降許容手段が構成されているので、索条体の弛み状態を現出する構造を、弾性変形可能な部材によって簡素に構成し得る利点がある。
つまり、残稈処理装置を昇降駆動装置で上方位置に吊り下げ支持している状態から、昇降駆動装置の下降側への駆動によって下降させたとき、残稈処理装置が地面に接地するまでは残稈処理装置の重量によって索条体が緊張された状態を保ちながら下降する。この状態では索条体と残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材は、緊張された索条体の長さ方向に引き延ばされた伸展姿勢にある。
そして、残稈処理装置が地面に接地し始めると、索条体に作用る残稈処理装置の重量は減少するので残稈処理装置を吊り下げていた索条体の緊張状態が解かれ弛みが生じる。このとき、弾性変形可能な部材は、索条体の長さ方向に引き延ばされていた伸展姿勢から、自身の弾性復元力によって収縮方向に変形し、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間の距離を短縮するように作用する。これによって、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間に位置する索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量によって下降許容手段による下降許容量が設定される。その結果、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態とすることができる。
上記の解決手段5にかかる発明によると、吊り下げ部材である索条体と残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材によって下降許容手段が構成されているので、索条体の弛み状態を現出する構造を、弾性変形可能な部材によって簡素に構成し得る利点がある。
つまり、残稈処理装置を昇降駆動装置で上方位置に吊り下げ支持している状態から、昇降駆動装置の下降側への駆動によって下降させたとき、残稈処理装置が地面に接地するまでは残稈処理装置の重量によって索条体が緊張された状態を保ちながら下降する。この状態では索条体と残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材は、緊張された索条体の長さ方向に引き延ばされた伸展姿勢にある。
そして、残稈処理装置が地面に接地し始めると、索条体に作用る残稈処理装置の重量は減少するので残稈処理装置を吊り下げていた索条体の緊張状態が解かれ弛みが生じる。このとき、弾性変形可能な部材は、索条体の長さ方向に引き延ばされていた伸展姿勢から、自身の弾性復元力によって収縮方向に変形し、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間の距離を短縮するように作用する。これによって、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間に位置する索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量によって下降許容手段による下降許容量が設定される。その結果、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態とすることができる。
上記の弾性変形可能な部材の弾性復元力によって生じる索条体の屈曲変形は、残稈処理装置が吊り下げられて索条体に強い緊張力が作用している状態では生じないが、残稈処理装置が地面に接地し始めて、その重量が索条体の緊張作用としては減少し、索条体に作用する緊張力を弾性復元力が上回るに伴って生じる。したがって、弾性変形可能な部材の弾性復元力による索条体の屈曲変形は、昇降駆動装置の下降側への駆動操作がなされてから、残稈処理装置の下降移動や昇降駆動装置の下降動作が完全に停止するのを待つのではなく、その前から始まることになる。
つまり、昇降駆動装置による残稈処理装置の下降は、重量物である残稈処理装置が地面に強く衝突することを避けるように、比較的ゆっくりとした緩速度で作動される。このため、残稈処理装置が地面に接地し始めて、弾性復元力が索条体の緊張作用を上回る状態になってから、昇降駆動装置が完全に停止するまでの間にある程度のタイムラグが生じる傾向がある。このタイムラグが生じている間では、弾性変形可能な部材の弾性復元力によって索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量が下降許容量として確保される。
つまり、昇降駆動装置による残稈処理装置の下降は、重量物である残稈処理装置が地面に強く衝突することを避けるように、比較的ゆっくりとした緩速度で作動される。このため、残稈処理装置が地面に接地し始めて、弾性復元力が索条体の緊張作用を上回る状態になってから、昇降駆動装置が完全に停止するまでの間にある程度のタイムラグが生じる傾向がある。このタイムラグが生じている間では、弾性変形可能な部材の弾性復元力によって索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量が下降許容量として確保される。
また、例えば、昇降駆動装置として油圧シリンダ等の油圧装置を用いる場合、残稈処理装置が地面に接地して、残稈処理装置の重量が油圧シリンダに作用しなくなると、油圧ピストンの自重や索条体の重量だけでは油圧シリンダ内の圧油を制御バルブの排油ポートから排出させる圧力としは不十分であるため、油圧シリンダを下降側へ収縮させる作用がきわめてゆっくりとなる傾向がある。このため、油圧シリンダを下降させる側へ制御バルブを操作していても、索条体を所定量だけ弛ませるにはかなりの時間を要する場合がある。この発明では下降許容手段としての弾性変形可能な部材を備えていることにより、弾性変形可能な部材の弾性復元力を油圧ピストンの自重や索条体の重量に付加して、より短い時間で油圧シリンダを下降側へ操作し、索条体を弛ませて下降許容量を確保することができる。これによって、索条体の弛みが残稈処理装置の下降許容量として確保されるまでの所要時間を短縮して、迅速な作業を行うことができる点でも有利である。
〔解決手段6〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材であるということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材であるということである。
〔解決手段6にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段6にかかる発明によると、吊り下げ部材である索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材によって下降許容手段が構成されているので、索条体の弛み状態を現出する構造を、弾性変形可能な部材によって簡素に構成し得る利点がある。
つまり、残稈処理装置を昇降駆動装置で上方位置に吊り下げ支持している状態から、昇降駆動装置の下降側への駆動によって下降させたとき、残稈処理装置が地面に接地するまでは残稈処理装置の重量によって索条体が緊張された状態を保ちながら下降する。この状態では索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材は、緊張された索条体の長さ方向に引き延ばされた伸展姿勢にある。
そして、残稈処理装置が地面に接地し始めると、索条体に作用る残稈処理装置の重量は減少するので残稈処理装置を吊り下げていた索条体の緊張状態が解かれ弛みが生じる。このとき、弾性変形可能な部材は、索条体の長さ方向に引き延ばされていた伸展姿勢から、自身の弾性復元力によって収縮方向に変形し、索条体の長さ方向で離れた二点間の距離を短縮するように作用する。これによって、索条体の長さ方向で離れた二点間に位置する索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量によって下降許容手段による下降許容量が設定される。その結果、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態とすることができる。
上記の解決手段6にかかる発明によると、吊り下げ部材である索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材によって下降許容手段が構成されているので、索条体の弛み状態を現出する構造を、弾性変形可能な部材によって簡素に構成し得る利点がある。
つまり、残稈処理装置を昇降駆動装置で上方位置に吊り下げ支持している状態から、昇降駆動装置の下降側への駆動によって下降させたとき、残稈処理装置が地面に接地するまでは残稈処理装置の重量によって索条体が緊張された状態を保ちながら下降する。この状態では索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材は、緊張された索条体の長さ方向に引き延ばされた伸展姿勢にある。
そして、残稈処理装置が地面に接地し始めると、索条体に作用る残稈処理装置の重量は減少するので残稈処理装置を吊り下げていた索条体の緊張状態が解かれ弛みが生じる。このとき、弾性変形可能な部材は、索条体の長さ方向に引き延ばされていた伸展姿勢から、自身の弾性復元力によって収縮方向に変形し、索条体の長さ方向で離れた二点間の距離を短縮するように作用する。これによって、索条体の長さ方向で離れた二点間に位置する索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量によって下降許容手段による下降許容量が設定される。その結果、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態とすることができる。
上記の弾性変形可能な部材の弾性復元力によって生じる索条体の屈曲変形は、残稈処理装置が吊り下げられて索条体に強い緊張力が作用している状態では生じないが、残稈処理装置が地面に接地し始めて、その重量が索条体の緊張作用としては減少し、索条体に作用する緊張力を弾性復元力が上回るに伴って生じる。したがって、弾性変形可能な部材の弾性復元力による索条体の屈曲変形は、昇降駆動装置の下降側への駆動操作がなされてから、残稈処理装置の下降移動や昇降駆動装置の下降動作が完全に停止するのを待つのではなく、その前から始まることになる。
つまり、昇降駆動装置による残稈処理装置の下降は、重量物である残稈処理装置が地面に強く衝突することを避けるように、比較的ゆっくりとした緩速度で作動される。このため、残稈処理装置が地面に接地し始めて、弾性復元力が索条体の緊張作用を上回る状態になってから、昇降駆動装置が完全に停止するまでの間にある程度のタイムラグが生じる傾向がある。このタイムラグが生じている間では、弾性変形可能な部材の弾性復元力によって索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量は下降許容量として確保される。
つまり、昇降駆動装置による残稈処理装置の下降は、重量物である残稈処理装置が地面に強く衝突することを避けるように、比較的ゆっくりとした緩速度で作動される。このため、残稈処理装置が地面に接地し始めて、弾性復元力が索条体の緊張作用を上回る状態になってから、昇降駆動装置が完全に停止するまでの間にある程度のタイムラグが生じる傾向がある。このタイムラグが生じている間では、弾性変形可能な部材の弾性復元力によって索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量は下降許容量として確保される。
また、例えば、昇降駆動装置として油圧シリンダ等の油圧装置を用いる場合、残稈処理装置が地面に接地して、残稈処理装置の重量が油圧シリンダに作用しなくなると、油圧ピストンの自重や索条体の重量だけでは油圧シリンダ内の圧油を制御バルブの排油ポートから排出させる圧力としは不十分であるため、油圧シリンダを下降側へ収縮させる作用がきわめてゆっくりとなる傾向がある。このため、油圧シリンダを下降させる側へ制御バルブを操作していても、索条体を所定量だけ弛ませるにはかなりの時間を要する場合がある。この発明では下降許容手段としての弾性変形可能な部材を備えていることにより、弾性変形可能な部材の弾性復元力を油圧ピストンの自重や索条体の重量に付加して、より短い時間で油圧シリンダを下降側へ操作し、索条体を弛ませて下降許容量を確保することができる。これによって、索条体の弛みが残稈処理装置の下降許容量として確保されるまでの所要時間を短縮して、迅速な作業を行うことができる点でも有利である。
〔解決手段7〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体と前記走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材であるということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体と前記走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材であるということである。
〔解決手段7にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段7にかかる発明によると、吊り下げ部材である索条体と走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材によって下降許容手段が構成されているので、索条体の弛み状態を現出する構造を、弾性変形可能な部材によって簡素に構成し得る利点がある。
つまり、残稈処理装置を昇降駆動装置で上方位置に吊り下げ支持している状態から、昇降駆動装置の下降側への駆動によって下降させたとき、残稈処理装置が地面に接地するまでは残稈処理装置の重量によって索条体が緊張された状態を保ちながら下降する。この状態では索条体と走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材は、緊張された索条体の長さ方向に引き延ばされた伸展姿勢にある。
そして、残稈処理装置が地面に接地し始めると、索条体に作用る残稈処理装置の重量は減少するので残稈処理装置を吊り下げていた索条体の緊張状態が解かれ弛みが生じる。このとき、弾性変形可能な部材は、索条体の長さ方向に引き延ばされていた伸展姿勢から、自身の弾性復元力によって収縮方向に変形し、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間の距離を短縮するように作用する。これによって、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間に位置する索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量によって下降許容手段による下降許容量が設定される。その結果、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態とすることができる。
上記の解決手段7にかかる発明によると、吊り下げ部材である索条体と走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材によって下降許容手段が構成されているので、索条体の弛み状態を現出する構造を、弾性変形可能な部材によって簡素に構成し得る利点がある。
つまり、残稈処理装置を昇降駆動装置で上方位置に吊り下げ支持している状態から、昇降駆動装置の下降側への駆動によって下降させたとき、残稈処理装置が地面に接地するまでは残稈処理装置の重量によって索条体が緊張された状態を保ちながら下降する。この状態では索条体と走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材は、緊張された索条体の長さ方向に引き延ばされた伸展姿勢にある。
そして、残稈処理装置が地面に接地し始めると、索条体に作用る残稈処理装置の重量は減少するので残稈処理装置を吊り下げていた索条体の緊張状態が解かれ弛みが生じる。このとき、弾性変形可能な部材は、索条体の長さ方向に引き延ばされていた伸展姿勢から、自身の弾性復元力によって収縮方向に変形し、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間の距離を短縮するように作用する。これによって、索条体に対する係止位置と残稈処理装置に対する係止位置との間に位置する索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量によって下降許容手段による下降許容量が設定される。その結果、昇降駆動装置の駆動下降停止状態で残稈処理装置を下降側へ移動可能な状態とすることができる。
上記の弾性変形可能な部材の弾性復元力によって生じる索条体の屈曲変形は、残稈処理装置が吊り下げられて索条体に強い緊張力が作用している状態では生じないが、残稈処理装置が地面に接地し始めて、その重量が索条体の緊張作用としては減少し、索条体に作用する緊張力を弾性復元力が上回るに伴って生じる。したがって、弾性変形可能な部材の弾性復元力による索条体の屈曲変形は、昇降駆動装置の下降側への駆動の停止操作がなされてから、残稈処理装置の下降移動や昇降駆動装置の下降動作が完全に停止するのを待つのではなく、その前から始まることになる。
つまり、昇降駆動装置による残稈処理装置の下降は、重量物である残稈処理装置が地面に強く衝突することを避けるように、比較的ゆっくりとした緩速度で作動される。このため、残稈処理装置が地面に接地し始めて、弾性復元力が索条体の緊張作用を上回る状態になってから、昇降駆動装置が完全に停止するまでの間にある程度のタイムラグが生じる傾向がある。このタイムラグが生じている間では、弾性変形可能な部材の弾性復元力によって索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量は下降許容量として確保される。
つまり、昇降駆動装置による残稈処理装置の下降は、重量物である残稈処理装置が地面に強く衝突することを避けるように、比較的ゆっくりとした緩速度で作動される。このため、残稈処理装置が地面に接地し始めて、弾性復元力が索条体の緊張作用を上回る状態になってから、昇降駆動装置が完全に停止するまでの間にある程度のタイムラグが生じる傾向がある。このタイムラグが生じている間では、弾性変形可能な部材の弾性復元力によって索条体が屈曲変形され、その屈曲変形量は下降許容量として確保される。
また、例えば、昇降駆動装置として油圧シリンダ等の油圧装置を用いる場合、残稈処理装置が地面に接地して、残稈処理装置の重量が油圧シリンダに作用しなくなると、油圧ピストンの自重や索条体の重量だけでは油圧シリンダ内の圧油を制御バルブの排油ポートから排出させる圧力としは不十分であるため、油圧シリンダを下降側へ収縮させる作用がきわめてゆっくりとなる傾向がある。このため、油圧シリンダを下降させる側へ制御バルブを操作していても、索条体を所定量だけ弛ませるにはかなりの時間を要する場合がある。この発明では下降許容手段としての弾性変形可能な部材を備えていることにより、弾性変形可能な部材の弾性復元力を油圧ピストンの自重や索条体の重量に付加して、より短い時間で油圧シリンダを下降側へ操作し、索条体を弛ませて下降許容量を確保することができる。これによって、索条体の弛みが残稈処理装置の下降許容量として確保されるまでの所要時間を短縮して、迅速な作業を行うことができる点でも有利である。
〔解決手段8〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記索条体は、チェーンによって構成されているということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記索条体は、チェーンによって構成されているということである。
〔解決手段8にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段8にかかる発明によると、チェーンを用いることで、屈曲変形が容易で強度的にも優れた索条体を構造簡単に構成することができる。
上記の解決手段8にかかる発明によると、チェーンを用いることで、屈曲変形が容易で強度的にも優れた索条体を構造簡単に構成することができる。
〔解決手段9〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記下降許容手段は、コイルスプリングによって構成されているということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記下降許容手段は、コイルスプリングによって構成されているということである。
〔解決手段9にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段9にかかる発明によると、索条体を短縮させて下降許容量を設定するための下降許容手段を簡単な構造で構成し得る利点がある。
上記の解決手段9にかかる発明によると、索条体を短縮させて下降許容量を設定するための下降許容手段を簡単な構造で構成し得る利点がある。
〔解決手段10〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記残稈処理装置には、接地用ローラが備えられているということである。
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記残稈処理装置には、接地用ローラが備えられているということである。
〔解決手段10にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段10にかかる発明によると、残稈処理装置を接地させた状態で接地用ローラにより残稈処理装置の重量を支持させられるので、残稈処理装置を吊り下げ状態のままで作業走行を行う場合に比べて走行車体の重量軽減が図れ、また、残稈処理装置が圃場面に追従して作業を行うことも容易である点で有利である。
上記の解決手段10にかかる発明によると、残稈処理装置を接地させた状態で接地用ローラにより残稈処理装置の重量を支持させられるので、残稈処理装置を吊り下げ状態のままで作業走行を行う場合に比べて走行車体の重量軽減が図れ、また、残稈処理装置が圃場面に追従して作業を行うことも容易である点で有利である。
以下、本発明に係るトウモロコシ収穫機の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1乃至図3に示すように、本発明に係るトウモロコシ収穫機は、車体フレーム10を左右一対の走行装置11で支持して自走式に構成された走行車体1を備えている。左右一対の走行装置11は、車体フレーム10の前部を支持する左右一対の前輪11F(前走行装置に相当する)と、車体フレーム10の後部を支持する左右一対の後輪11R(後走行装置に相当する)とによって構成されている。車体フレーム10は前後方向に長い左右一対の主フレーム10A,10Aを備え、前記前輪11F及び後輪11Rは、この左右一対の主フレーム10A,10Aの前部及び後部を支持している。
車体フレーム10の前端部には、キャビン支持台12を介して運転キャビン20を備えた運転部2が設けられ、その運転部2の後方の車体フレーム10上にエンジン13が設けられている。そして、走行車体1は、非操向輪である左右一対の前輪11Fが、前記エンジン13によって駆動されて自走する。また、後輪11Rは油圧操作式の操向シリンダ(図示せず)によって操向操作自在に設けられている。
〔全体構成〕
図1乃至図3に示すように、本発明に係るトウモロコシ収穫機は、車体フレーム10を左右一対の走行装置11で支持して自走式に構成された走行車体1を備えている。左右一対の走行装置11は、車体フレーム10の前部を支持する左右一対の前輪11F(前走行装置に相当する)と、車体フレーム10の後部を支持する左右一対の後輪11R(後走行装置に相当する)とによって構成されている。車体フレーム10は前後方向に長い左右一対の主フレーム10A,10Aを備え、前記前輪11F及び後輪11Rは、この左右一対の主フレーム10A,10Aの前部及び後部を支持している。
車体フレーム10の前端部には、キャビン支持台12を介して運転キャビン20を備えた運転部2が設けられ、その運転部2の後方の車体フレーム10上にエンジン13が設けられている。そして、走行車体1は、非操向輪である左右一対の前輪11Fが、前記エンジン13によって駆動されて自走する。また、後輪11Rは油圧操作式の操向シリンダ(図示せず)によって操向操作自在に設けられている。
走行車体1には、前部に位置する収穫部としての収穫処理装置3と、収穫処理装置3の後部から走行車体1の上方にわたって後方上がりの状態で前後方向に延びる搬送装置としてのフィーダ4と、車体フレーム10の後部に位置する回収部としての貯留回収装置6と、車体フレーム10の下部であって前輪11Fと後輪11Rとの間の前後中間部に位置する残稈処理装置5とが備えられている。
このトウモロコシ収穫機では、収穫作業時には、前輪11Fの駆動により走行車体1を走行させ、収穫処理装置3で収穫した収穫物がフィーダ4によって貯留回収装置6に向けて搬送されて、貯留回収装置6に貯留される。そして、収穫時に圃場に残された茎稈は、車体フレーム10の下方で左右方向に沿う横軸芯周りで駆動回転される残稈処理装置5により細断処理される。この残稈処理装置5については後述する。
このトウモロコシ収穫機では、収穫作業時には、前輪11Fの駆動により走行車体1を走行させ、収穫処理装置3で収穫した収穫物がフィーダ4によって貯留回収装置6に向けて搬送されて、貯留回収装置6に貯留される。そして、収穫時に圃場に残された茎稈は、車体フレーム10の下方で左右方向に沿う横軸芯周りで駆動回転される残稈処理装置5により細断処理される。この残稈処理装置5については後述する。
図1及び図2に示すように、運転キャビン20の左右横側部の出入り口に開閉ドア21を設けてあり、この左右の開閉ドア21のうち、左側の横外側に、運転部ステップ22及びその運転部ステップ22に上るための乗降用ステップ(図示せず)が設けられている。
運転部ステップ22が設けられた走行車体1の左側が、既にトウモロコシの収穫作業を終えた既処理地側であり、走行車体1の右側が、未だトウモロコシの収穫作業が行われていない未処理地側である。したがって、トウモロコシ収穫機に対して操縦者や補助作業者が乗降するときには、乗降用ステップを介して既処理地側から機体に乗降することができる。
運転部ステップ22が設けられた走行車体1の左側が、既にトウモロコシの収穫作業を終えた既処理地側であり、走行車体1の右側が、未だトウモロコシの収穫作業が行われていない未処理地側である。したがって、トウモロコシ収穫機に対して操縦者や補助作業者が乗降するときには、乗降用ステップを介して既処理地側から機体に乗降することができる。
走行車体1のうち、車体横幅方向での中央部で前後方向に沿って長く配設されたフィーダ4の左横側部に相当する箇所に作業用デッキ14が備えられている。この作業用デッキ14は、車体操縦を行う操縦者とは別の作業者(補助作業者)が搭乗して、フィーダ4の搬出状況を監視するなどの補助作業を行ったり、機体停止時に運転キャビン20から出てきた操縦者がフィーダ4や貯留回収装置6の状況を確認するため等に搭乗することができるように構成されている。
つまり、運転部ステップ22と作業用デッキ14とのそれぞれが、走行車体1の同じ左横側部(既処理地側)に設けられていて、かつ作業用デッキ14は、前端が運転部ステップ22の後端の近くに位置するよう配備されている。運転部ステップ22と作業用デッキ14とは、多少の高さの差はあるが、互いに乗り移りに支障のない程度の高さ位置に設けられている。
つまり、運転部ステップ22と作業用デッキ14とのそれぞれが、走行車体1の同じ左横側部(既処理地側)に設けられていて、かつ作業用デッキ14は、前端が運転部ステップ22の後端の近くに位置するよう配備されている。運転部ステップ22と作業用デッキ14とは、多少の高さの差はあるが、互いに乗り移りに支障のない程度の高さ位置に設けられている。
作業用デッキ14は、エンジン13に供給される燃料を貯留するための燃料タンク(図示せず)の上方に位置しており、燃料タンクの上方を覆うカバー機能を備えている。
原動部7には、エンジン13、エンジン冷却用のラジエータ26、燃焼用空気を吸気するエアクリーナ27及びプレクリーナ28等が備えられている。図3に示すように、ラジエータ26及びエアクリーナ27は、エンジン13の上方に位置する状態で配備されている。
原動部7には、エンジン13、エンジン冷却用のラジエータ26、燃焼用空気を吸気するエアクリーナ27及びプレクリーナ28等が備えられている。図3に示すように、ラジエータ26及びエアクリーナ27は、エンジン13の上方に位置する状態で配備されている。
エンジン13は、フィーダ4に対して車体横幅方向での右側に備えられている。これによって、図2に示すように、作業用デッキ14とエンジン13とがフィーダ4を挟んで機体横幅方向の両側に振り分けられた状態で、平面視で互いに相対向する位置に配備されている。
〔収穫処理装置〕
収穫部を構成する収穫処理装置3は、車体フレーム10におけるキャビン支持台12の上部近くに、走行車体1の左右方向に沿う横軸心x1(図1参照)周りで揺動自在に支持されている。そして、車体フレーム10の下部に支持された左右一対の油圧操作式の昇降用の油圧シリンダ15により駆動昇降自在に設けられている。
収穫部を構成する収穫処理装置3は、車体フレーム10におけるキャビン支持台12の上部近くに、走行車体1の左右方向に沿う横軸心x1(図1参照)周りで揺動自在に支持されている。そして、車体フレーム10の下部に支持された左右一対の油圧操作式の昇降用の油圧シリンダ15により駆動昇降自在に設けられている。
図1及び図2に示すように、収穫処理装置3は、横方向に並列する3列の導入経路r1が形成され、各々の導入経路r1を挟む位置に左右一対の収穫ロール30、その上部の位置する左右一対の無端搬送チェーン31等を備えている。詳述はしないが、収穫ロール30は、導入経路r1と平行する姿勢の回転軸芯を中心に回転自在に支持され、導入されるトウモロコシの収穫対象であるところのトウモロコシ作物(房状部)を植立茎稈から引き千切って分離させ、これを収穫物とするものである。
又、複数の収穫ロール30と複数の無端搬送チェーン31との後方位置には収穫物を横方向の中央位置に移送するオーガ32が備えられている。このオーガ32が、3列の導入経路r1にて夫々、植立茎稈から分離された収穫物を横方向の中央位置に移送させる。そして、このオーガ32は、収穫物をその送出口からフィーダ4の搬送始端部に設けられた受入口41に供給する。
又、複数の収穫ロール30と複数の無端搬送チェーン31との後方位置には収穫物を横方向の中央位置に移送するオーガ32が備えられている。このオーガ32が、3列の導入経路r1にて夫々、植立茎稈から分離された収穫物を横方向の中央位置に移送させる。そして、このオーガ32は、収穫物をその送出口からフィーダ4の搬送始端部に設けられた受入口41に供給する。
収穫処理装置3の前端部には植立する茎稈部分同士の左右の絡みをほぐして導入経路r1に導くように分草体33が設けられている。また、収穫処理装置3の下部には、収穫処理装置3での収穫作業によってトウモロコシ作物を取り除かれた後の残稈である植立茎稈に作用して、収穫対象範囲に植立する残稈を、その収穫対象範囲よりも幅狭の左右の前輪11F、11Fの間隔幅内に向けて導入するように案内する残稈ガイド34が備えられている。
〔フィーダ〕
フィーダ4は、図1及び図2に示すように、後方側ほど上方に向かう斜め姿勢のフィーダケース40内に、図示しない搬送コンベアを備えている。この搬送コンベアは、左右一対の無端回動チェーン(図示せず)に亘って設けた複数の搬送プレート(図示せず)が架設支持された周知の構造のものであり、前端側の受入口41から供給された収穫物を搬送プレートで押し移動しながら後方上方へ搬送し、フィーダケース40の後端部(搬送終端部)に開口する収穫物排出口42から後方向きに排出するように構成されている。
フィーダ4は、図1及び図2に示すように、後方側ほど上方に向かう斜め姿勢のフィーダケース40内に、図示しない搬送コンベアを備えている。この搬送コンベアは、左右一対の無端回動チェーン(図示せず)に亘って設けた複数の搬送プレート(図示せず)が架設支持された周知の構造のものであり、前端側の受入口41から供給された収穫物を搬送プレートで押し移動しながら後方上方へ搬送し、フィーダケース40の後端部(搬送終端部)に開口する収穫物排出口42から後方向きに排出するように構成されている。
フィーダケース40の後端部では、搬送コンベアの搬送終端に達した収穫物(房状部)を、フィーダ4の後方下方に位置する貯留回収装置6に向けて投入するように案内する流下ガイド43が備えられている。流下ガイド43には、搬送コンベアの搬送終端から収穫物(房状部)を貯留回収装置6の上部へ向けて滑落させるように案内する傾斜面が設けられている。
そして、フィーダケース40の後端部には、図示しないが、収穫物(房状部)と共に搬送コンベアの搬送終端に達した葉屑や茎稈屑等の非収穫物を処理するための細断放出装置が内部に備えられている。この細断放出装置は、収穫物(房状部)の排出方向と異なる方向である後方上側に掻き出す掻き出し装置や、掻き出された非収穫物を回転刃で細断しながら回転による放出作用により後方上方向きに放出する細断装置によって構成されている。
そして、フィーダケース40の後端部には、図示しないが、収穫物(房状部)と共に搬送コンベアの搬送終端に達した葉屑や茎稈屑等の非収穫物を処理するための細断放出装置が内部に備えられている。この細断放出装置は、収穫物(房状部)の排出方向と異なる方向である後方上側に掻き出す掻き出し装置や、掻き出された非収穫物を回転刃で細断しながら回転による放出作用により後方上方向きに放出する細断装置によって構成されている。
また、図1に示すように、フィーダ4における収穫物排出口42の下方側箇所には風力選別用の風を供給する送風機としての送塵ファン44が設けられている。
この送塵ファン44は、収穫物排出口42から貯留回収装置6の収穫物受入口6Aへ落下供給される途中の収穫物に風を送って、収穫物中に混在する葉屑や茎稈屑等を吹き飛ばすことができるようにするためのものである。
この送塵ファン44は、収穫物排出口42から貯留回収装置6の収穫物受入口6Aへ落下供給される途中の収穫物に風を送って、収穫物中に混在する葉屑や茎稈屑等を吹き飛ばすことができるようにするためのものである。
〔貯留回収装置〕
貯留回収装置6は、トウモロコシ作物を貯留するための収穫物貯留タンク60と、その収穫物貯留タンク60を支持するタンク支持台61とを備えて構成されている。
図1及び図2に示されているように、収穫物貯留タンク60は、フィーダ4の後端よりも後方側の位置で車体フレーム10に固定されたタンク支持台61に対して、走行車体1の前後方向に沿う揺動軸心p1回りで揺動可能に枢支されている。
このように支持された収穫物貯留タンク60は、タンク支持台61との間に設けられた伸縮シリンダ62によって作動され、前記揺動軸心p1回りでの起伏揺動により起立姿勢と倒伏姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。底面が車体フレーム10上に位置する起立姿勢で収穫物を貯留可能であり、底面が車体フレーム10から離れてほぼ起立した倒伏姿勢で、貯留された収穫物が走行車体1の横側方へ排出可能であるように構成されている。
貯留回収装置6は、トウモロコシ作物を貯留するための収穫物貯留タンク60と、その収穫物貯留タンク60を支持するタンク支持台61とを備えて構成されている。
図1及び図2に示されているように、収穫物貯留タンク60は、フィーダ4の後端よりも後方側の位置で車体フレーム10に固定されたタンク支持台61に対して、走行車体1の前後方向に沿う揺動軸心p1回りで揺動可能に枢支されている。
このように支持された収穫物貯留タンク60は、タンク支持台61との間に設けられた伸縮シリンダ62によって作動され、前記揺動軸心p1回りでの起伏揺動により起立姿勢と倒伏姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。底面が車体フレーム10上に位置する起立姿勢で収穫物を貯留可能であり、底面が車体フレーム10から離れてほぼ起立した倒伏姿勢で、貯留された収穫物が走行車体1の横側方へ排出可能であるように構成されている。
収穫物貯留タンク60は、車体フレーム10の上面から離れた収穫物貯留タンク60の上部側で、車体フレーム10の左横端部よりも横外側に離れた位置の揺動軸心p1の周りで起伏揺動して、前記起立姿勢と倒伏姿勢とに姿勢変更可能に構成されている。
この収穫物貯留タンク60の倒伏姿勢での収穫物排出方向は、走行車体1の左右方向で、後述する残稈処理装置5への駆動力伝達部53が配設された一端側である右側端部とは反対側の端部である左側端部の横外側に設定されている。
この収穫物貯留タンク60の倒伏姿勢での収穫物排出方向は、走行車体1の左右方向で、後述する残稈処理装置5への駆動力伝達部53が配設された一端側である右側端部とは反対側の端部である左側端部の横外側に設定されている。
〔残稈処理装置〕
図1、及び図3乃至図5に示すように、車体フレーム10の下部で、前輪11Fと後輪11Rとの間の前後中間部に残稈処理装置5が設けられている。
この残稈処理装置5は、収穫処理装置3での左右横幅方向での収穫対象範囲の横幅と同程度の左右方向幅、すなわち走行車体1の左右方向幅と同程度の左右方向幅を有している。このように左右方向幅を設定してあるのは、走行車体1の前部に位置して走行車体1の左右方向幅と同程度の収穫対象範囲を有した収穫処理装置3での収穫跡を走行移動する際に、収穫処理装置3による収穫対象範囲の全体にわたり、圃場に植立状態で残されている茎稈を細断して、地面上に分散させるためである。
図1、及び図3乃至図5に示すように、車体フレーム10の下部で、前輪11Fと後輪11Rとの間の前後中間部に残稈処理装置5が設けられている。
この残稈処理装置5は、収穫処理装置3での左右横幅方向での収穫対象範囲の横幅と同程度の左右方向幅、すなわち走行車体1の左右方向幅と同程度の左右方向幅を有している。このように左右方向幅を設定してあるのは、走行車体1の前部に位置して走行車体1の左右方向幅と同程度の収穫対象範囲を有した収穫処理装置3での収穫跡を走行移動する際に、収穫処理装置3による収穫対象範囲の全体にわたり、圃場に植立状態で残されている茎稈を細断して、地面上に分散させるためである。
残稈処理装置5は、剛性の高いカバーフレーム50と、そのカバーフレーム50に両端側を支承された駆動回転軸51と、駆動回転軸51の外周面上で放射方向に向けて多数取り付けられた切断刃52とを備え、駆動回転軸51の回転に伴って茎稈を叩き切るハンマーナイフ式に構成されている。
図3乃至図5に示されるように、残稈処理装置5には、車体フレーム10の上部に設置されたエンジン13から駆動力が伝達されるように、走行車体1の左右方向での一端側である右側端部(第1横端部に相当する)に駆動力伝達部53が設けられている。
また、カバーフレーム50の左右両端側の下部には、接地転輪として左右方向に長い円筒状の接地用ローラ55を設けてある。この接地用ローラ55は、カバーフレーム50の両端側から後方下向きに突出させた取付用部材54の突出端部に備えた枢支軸54a回りで回転自在に取り付けられている。
図3乃至図5に示されるように、残稈処理装置5には、車体フレーム10の上部に設置されたエンジン13から駆動力が伝達されるように、走行車体1の左右方向での一端側である右側端部(第1横端部に相当する)に駆動力伝達部53が設けられている。
また、カバーフレーム50の左右両端側の下部には、接地転輪として左右方向に長い円筒状の接地用ローラ55を設けてある。この接地用ローラ55は、カバーフレーム50の両端側から後方下向きに突出させた取付用部材54の突出端部に備えた枢支軸54a回りで回転自在に取り付けられている。
駆動力伝達部53は、図3及び図4に示されているように、カウンタ軸17を経て伝達されるエンジン動力を、残稈処理装置5の駆動回転軸51に伝達するものである。
この駆動力伝達部53は、入力プーリ53Aを備えた中継入力軸53aと、前記残稈処理装置5の駆動回転軸51の端部に備えた出力プーリ53Bと、その入力プーリ53Aと出力プーリ53Bとにわたって掛張した伝動ベルト53Cとを備え、かつ伝動ベルト53Cにはテンションプーリ56aを備えたテンション機構56によって所定のテンション力が与えられるように構成されている。これらの入力プーリ53Aと出力プーリ53B、及び伝動ベルト53Cの走行車体1の外方側はカバー体57(図1参照)によって覆われている。
この駆動力伝達部53は、入力プーリ53Aを備えた中継入力軸53aと、前記残稈処理装置5の駆動回転軸51の端部に備えた出力プーリ53Bと、その入力プーリ53Aと出力プーリ53Bとにわたって掛張した伝動ベルト53Cとを備え、かつ伝動ベルト53Cにはテンションプーリ56aを備えたテンション機構56によって所定のテンション力が与えられるように構成されている。これらの入力プーリ53Aと出力プーリ53B、及び伝動ベルト53Cの走行車体1の外方側はカバー体57(図1参照)によって覆われている。
カウンタ軸17は、作業装置としての収穫処理装置3やフィーダ4、及び残稈処理装置5等へ動力を分配供給するために、走行車体1の左右方向幅と同程度の軸線方向長さを有するように形成され、エンジン13の下方で車体フレーム10よりも下側の位置に配設されている。
カウンタ軸17の右側の端部は車体フレーム10の右側の主フレーム10Aよりも外方へ延出されて、エンジン13の右外側端部の近くに達するように設けられている。このカウンタ軸17の右側の端部、及び駆動力伝達部53の中継入力軸53aが右側の主フレーム10Aの下部に連設された支持板10Bによって支持されている。
このカウンタ軸17の右側の端部、及び駆動力伝達部53の中継入力軸53aの左側端部のぞれぞれに、図示しないが残稈処理装置5への動力を伝達する伝動用ギヤが設けられ、カウンタ軸17の動力が中継入力軸53aに伝達されるように構成されている。
カウンタ軸17の右側の端部は車体フレーム10の右側の主フレーム10Aよりも外方へ延出されて、エンジン13の右外側端部の近くに達するように設けられている。このカウンタ軸17の右側の端部、及び駆動力伝達部53の中継入力軸53aが右側の主フレーム10Aの下部に連設された支持板10Bによって支持されている。
このカウンタ軸17の右側の端部、及び駆動力伝達部53の中継入力軸53aの左側端部のぞれぞれに、図示しないが残稈処理装置5への動力を伝達する伝動用ギヤが設けられ、カウンタ軸17の動力が中継入力軸53aに伝達されるように構成されている。
〔昇降駆動装置〕
残稈処理装置5は、走行車体1の車体フレーム10に対して、昇降駆動装置8によって上下位置を変更可能に構成されている。そして、車体フレーム10と残稈処理装置5との間では、前記昇降駆動装置8とは別に、地面GLから離れた上昇位置で残稈処理装置5を車体フレーム10に対して位置固定することができる支持手段としての固定機構9も設けられている。
残稈処理装置5は、走行車体1の車体フレーム10に対して、昇降駆動装置8によって上下位置を変更可能に構成されている。そして、車体フレーム10と残稈処理装置5との間では、前記昇降駆動装置8とは別に、地面GLから離れた上昇位置で残稈処理装置5を車体フレーム10に対して位置固定することができる支持手段としての固定機構9も設けられている。
昇降駆動装置8は、図3乃至図5に示すように、左右の主フレーム10A,10Aの前後方向での中間部で、左右の主フレーム10A,10A同士の上側に架設された横フレーム10Cの上部に立設された油圧シリンダ80と、残稈処理装置5を吊り下げるための吊り下げチェーン81(吊り下げ部材、及び索条体に相当する)とを備えて構成されている。
吊り下げチェーン81の一端側は横フレーム10Cに設けたブラケット16に連結され、他端側は残稈処理装置5のカバーフレーム50の上面側に設けたブラケット50aに連結されている。このブラケット50aは、カバーフレーム50の上面側に立設された左右一対の板状体で構成され、この両板状体を貫通する一本の係止ピン50bを挿抜可能に設けてある。これにより吊り下げチェーン81の前記他端側である下端側の環状部材81aに係止ピン50bを挿入した状態とすることで、吊り下げチェーン81の下端側と残稈処理装置5とが連結される。
吊り下げチェーン81の一端側は横フレーム10Cに設けたブラケット16に連結され、他端側は残稈処理装置5のカバーフレーム50の上面側に設けたブラケット50aに連結されている。このブラケット50aは、カバーフレーム50の上面側に立設された左右一対の板状体で構成され、この両板状体を貫通する一本の係止ピン50bを挿抜可能に設けてある。これにより吊り下げチェーン81の前記他端側である下端側の環状部材81aに係止ピン50bを挿入した状態とすることで、吊り下げチェーン81の下端側と残稈処理装置5とが連結される。
カバーフレーム50の上面側に設けたブラケット50aは、左右方向でカバーフレーム50の左右方向でのほぼ中央に位置している。このブラケット50aに前記他端側が連結され、前記一端側が横フレーム10Cのブラケット16に連結された吊り下げチェーン81の中間部が、油圧シリンダ80の上端部に備えた押し上げ体82に設けられた回転体83に卷回されている。
したがって、油圧シリンダ80を伸縮作動させることにより、吊り下げチェーン81を介して残稈処理装置5を図3に示すように接地用ローラ55が地面GLに接した下降作用姿勢と、図4に示すように接地用ローラ55が地面GLから離れた上昇非作用姿勢とに姿勢変更することが可能となる。
したがって、油圧シリンダ80を伸縮作動させることにより、吊り下げチェーン81を介して残稈処理装置5を図3に示すように接地用ローラ55が地面GLに接した下降作用姿勢と、図4に示すように接地用ローラ55が地面GLから離れた上昇非作用姿勢とに姿勢変更することが可能となる。
〔下降許容手段〕
吊り下げチェーン81の途中位置と残稈処理装置5のカバーフレーム50に備えられたブラケット50aとの間には、下降許容手段7を構成するコイルスプリング70(弾性変形可能な部材に相当する)が設けられている。
この下降許容手段7は次のように構成されている。
吊り下げチェーン81の途中位置と残稈処理装置5のカバーフレーム50に備えられたブラケット50aとの間には、下降許容手段7を構成するコイルスプリング70(弾性変形可能な部材に相当する)が設けられている。
この下降許容手段7は次のように構成されている。
図6及び図7に示すように、昇降駆動装置8の吊り下げチェーン81は、多数の長円形状の環状部材81aの隣り合うもの同士を連結して鎖状に形成された周知の構造のものである。
この吊り下げチェーン81に対して装着される下降許容手段7としてのコイルスプリング70は、螺旋状に卷回された巻胴部分71の上端側に、吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに対して係止される上部フック部72(フック部に相当する)を備えている。また、巻胴部分71の下端側には下部フック部73が備えられ、この下部フック部73が残稈処理装置5のカバーフレーム50に備えられたブラケット50aに挿入されている頭付きの係止ピン50bに対して係止される。頭付きの係止ピン50bは、ブラケット50aの他端側へ突出した部分を図示しない割りピン又はβピンなどで抜け止め状態に固定される。
この吊り下げチェーン81に対して装着される下降許容手段7としてのコイルスプリング70は、螺旋状に卷回された巻胴部分71の上端側に、吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに対して係止される上部フック部72(フック部に相当する)を備えている。また、巻胴部分71の下端側には下部フック部73が備えられ、この下部フック部73が残稈処理装置5のカバーフレーム50に備えられたブラケット50aに挿入されている頭付きの係止ピン50bに対して係止される。頭付きの係止ピン50bは、ブラケット50aの他端側へ突出した部分を図示しない割りピン又はβピンなどで抜け止め状態に固定される。
下部フック部73は、図6(a),(b)、及び図7に示すように、係止ピン50bに係止されている吊り下げチェーン81の最下端の環状部材81aの半径方向での外側から被さるように、最下端の環状部材81aの下端外周縁よりも大きな曲率半径を有した湾曲部分によって構成されている。これによって、吊り下げチェーン81と同一の係止箇所である係止ピン50bに対して係止可能であるように構成されたものである。
このように吊り下げチェーン81の最下端の環状部材81aとコイルスプリング70の下部フック部73とが、係止ピン50bの半径方向での内外に位置する状態で同一箇所の係止ピン50bに係止するように構成されているのは、吊り下げチェーン81に外装されたコイルスプリング70の弾性付勢力が吊り下げチェーン81の伸展方向に沿って作用するようにするためである。これによって、コイルスプリング70の巻胴部分71の内部空間で吊り下げチェーン81の各環状部材81aが、巻胴部分71の内周側と強く接触することを避け易くして、各環状部材81aの伸縮方向の動きが妨げられる虞が少なくなる。
このように吊り下げチェーン81の最下端の環状部材81aとコイルスプリング70の下部フック部73とが、係止ピン50bの半径方向での内外に位置する状態で同一箇所の係止ピン50bに係止するように構成されているのは、吊り下げチェーン81に外装されたコイルスプリング70の弾性付勢力が吊り下げチェーン81の伸展方向に沿って作用するようにするためである。これによって、コイルスプリング70の巻胴部分71の内部空間で吊り下げチェーン81の各環状部材81aが、巻胴部分71の内周側と強く接触することを避け易くして、各環状部材81aの伸縮方向の動きが妨げられる虞が少なくなる。
コイルスプリング70の上部フック部72は、図6(a),(b)、及び図7に示すように、吊り下げチェーン81の途中位置に存在する一つの環状部材81aに対して連結されている、上側の環状部材81aと下側の環状部材81aの間に先端側が挿入されている。
各環状部材81aの内周縁の短径方向での幅w1は、各環状部材81aの線径d1よりもやや大きい程度の寸法であり、コイルスプリング70の線径d2も各環状部材81aの線径d1と同程度に形成されている。各環状部材81aの内周縁の長径方向での幅w2は、各環状部材81aの線径d1の3倍程度の幅であり、上下の環状部材81a同士の間に上部フック部72を差し込み可能な空間が生じるように構成されている。
そして、上部フック部72が下側の環状部材81aの半径方向での外側から被さるように、上部フック部72は下側の環状部材81aの上側の外周縁よりも大きな曲率半径を有した湾曲部分によって構成されている。これによって、コイルスプリング70の上部フック部72を上側の環状部材81aと下側の環状部材81aの間に挿入すると、上部フック部72が、下側の環状部材81aの半径方向での外側に位置する状態で吊り下げチェーン81の途中位置に係止される。
各環状部材81aの内周縁の短径方向での幅w1は、各環状部材81aの線径d1よりもやや大きい程度の寸法であり、コイルスプリング70の線径d2も各環状部材81aの線径d1と同程度に形成されている。各環状部材81aの内周縁の長径方向での幅w2は、各環状部材81aの線径d1の3倍程度の幅であり、上下の環状部材81a同士の間に上部フック部72を差し込み可能な空間が生じるように構成されている。
そして、上部フック部72が下側の環状部材81aの半径方向での外側から被さるように、上部フック部72は下側の環状部材81aの上側の外周縁よりも大きな曲率半径を有した湾曲部分によって構成されている。これによって、コイルスプリング70の上部フック部72を上側の環状部材81aと下側の環状部材81aの間に挿入すると、上部フック部72が、下側の環状部材81aの半径方向での外側に位置する状態で吊り下げチェーン81の途中位置に係止される。
この吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに対するコイルスプリング70の上端側の係止構造は、次のように構成されている。
図6及び図7に示すように、コイルスプリング70の上部フック部72は、環状部材81aに対する挿入方向で、環状部材81aに挿入されて下手側に位置する部分72aと、前記環状部材よりも上手側に位置する部分72bとを備えている。
上手側に位置する部分72bは、コイルスプリング70の巻胴部分71の上端側に連なっており、巻胴部分71の外周縁付近と前記下手側に位置する部分72aの端部とは互いに近接して、上部フック部72の全体が環状に形成されている。巻胴部分71の外周縁付近と下手側に位置する部分72aの端部とは互いに近接して、その巻胴部分71の外周縁付近と下手側に位置する部分72aの端部との間における間隔w3が、各環状部材81aの線径d1よりも小さくなるように設定されている。
このように、上部フック部72の全体が環状に形成され、巻胴部分71の外周縁付近と下手側に位置する部分72aの端部との間における間隔w3が各環状部材81aの線径d1よりも小さく設定されていることにより、上部フック部72が吊り下げチェーン81に対する係止箇所から抜け出すことを抑制するための抜け出し防止部74が構成されている。
図6及び図7に示すように、コイルスプリング70の上部フック部72は、環状部材81aに対する挿入方向で、環状部材81aに挿入されて下手側に位置する部分72aと、前記環状部材よりも上手側に位置する部分72bとを備えている。
上手側に位置する部分72bは、コイルスプリング70の巻胴部分71の上端側に連なっており、巻胴部分71の外周縁付近と前記下手側に位置する部分72aの端部とは互いに近接して、上部フック部72の全体が環状に形成されている。巻胴部分71の外周縁付近と下手側に位置する部分72aの端部とは互いに近接して、その巻胴部分71の外周縁付近と下手側に位置する部分72aの端部との間における間隔w3が、各環状部材81aの線径d1よりも小さくなるように設定されている。
このように、上部フック部72の全体が環状に形成され、巻胴部分71の外周縁付近と下手側に位置する部分72aの端部との間における間隔w3が各環状部材81aの線径d1よりも小さく設定されていることにより、上部フック部72が吊り下げチェーン81に対する係止箇所から抜け出すことを抑制するための抜け出し防止部74が構成されている。
吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに対するコイルスプリング70の上端側の係脱は次のようにして行われる。
すなわち、吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに対するコイルスプリング70の上端側の係止は、図6(a)に仮想線で示すように、コイルスプリング70の上部フック部72を横外側へ弾性変形させて前記間隔d3を拡げながら吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに係入させることによって行う。
そして、上部フック部72を係入させた後、上部フック部72の横外側への弾性変形を解除すれば、上部フック部72が同図に実線で示すように弾性復帰し、上部フック部72と巻き胴部分71との間で、吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aが通過可能な間隔w3は、弾性変形される前の狭い間隔に復帰する。
つまり、上部フック部72は、外力を加えない自由状態で巻胴部分71に対して図6(a)に実線で示す位置関係であるように構成されている。仮想線で示すように横外側へのある程度以上の外力を加えることで弾性変形可能なように構成してあるので、差し込み時に外力を加え、差し込み完了後に外力を解除すれば、同図に実線で示す箇所に復帰して間隔w3が狭められる。これによってコイルスプリング70の上部フック部72が吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aから外れてしまうことを回避できる。
すなわち、吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに対するコイルスプリング70の上端側の係止は、図6(a)に仮想線で示すように、コイルスプリング70の上部フック部72を横外側へ弾性変形させて前記間隔d3を拡げながら吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aに係入させることによって行う。
そして、上部フック部72を係入させた後、上部フック部72の横外側への弾性変形を解除すれば、上部フック部72が同図に実線で示すように弾性復帰し、上部フック部72と巻き胴部分71との間で、吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aが通過可能な間隔w3は、弾性変形される前の狭い間隔に復帰する。
つまり、上部フック部72は、外力を加えない自由状態で巻胴部分71に対して図6(a)に実線で示す位置関係であるように構成されている。仮想線で示すように横外側へのある程度以上の外力を加えることで弾性変形可能なように構成してあるので、差し込み時に外力を加え、差し込み完了後に外力を解除すれば、同図に実線で示す箇所に復帰して間隔w3が狭められる。これによってコイルスプリング70の上部フック部72が吊り下げチェーン81の途中位置の環状部材81aから外れてしまうことを回避できる。
図7は、吊り下げチェーン81が緊張状態であるときと、弛み状態であるときとにおける吊り下げチェーン81とコイルスプリング70の姿勢変化の様子を示している。図7では、便宜上、吊り下げチェーン81の各環状部材81aに、カバーフレーム50のブラケット50aに近い側から順に、第1環c1、第2環c2、第3環c3、… …、第11環c11、というように符号を付してある。
図7(a)に示すように、吊り下げチェーン81が緊張されて伸展姿勢であるときには、各環状部材81aは一直線に沿うように直線状に連なっている。この状態では、コイルスプリング70は、吊り下げチェーン81の緊張に伴って自由状態から所定量だけ引き伸ばされており、このときのコイルスプリング70の長さは、環状部材81aのうちの第1環c1と第9環c9とにわたる範囲が伸展された状態の長さL1に相当する長さである。
この緊張状態でのコイルスプリング70の弾性復元力は、残稈処理装置5を吊り上げ可能なほどの付勢力に設定されたものではないが、前記第1環c1と第9環c9とにわたる範囲では吊り下げチェーン81を弛緩させる方向に作用し、第1環c1と第9環c9とにわたる範囲外では、吊り下げチェーン81を緊張させる方向に作用する所定の付勢力に設定されたものである。
図7(a)に示すように、吊り下げチェーン81が緊張されて伸展姿勢であるときには、各環状部材81aは一直線に沿うように直線状に連なっている。この状態では、コイルスプリング70は、吊り下げチェーン81の緊張に伴って自由状態から所定量だけ引き伸ばされており、このときのコイルスプリング70の長さは、環状部材81aのうちの第1環c1と第9環c9とにわたる範囲が伸展された状態の長さL1に相当する長さである。
この緊張状態でのコイルスプリング70の弾性復元力は、残稈処理装置5を吊り上げ可能なほどの付勢力に設定されたものではないが、前記第1環c1と第9環c9とにわたる範囲では吊り下げチェーン81を弛緩させる方向に作用し、第1環c1と第9環c9とにわたる範囲外では、吊り下げチェーン81を緊張させる方向に作用する所定の付勢力に設定されたものである。
図7(b)に示すように、吊り下げチェーン81の緊張が残稈処理装置5を吊り上げ可能なほどの作用力ではなく、コイルスプリング70の弾性復元力を下回る状態となったときには、前記第1環c1と第9環c9とにわたる範囲では、吊り下げチェーン81を弛緩させる方向に作用するコイルスプリング70の弾性復元力によってこの範囲の吊り下げチェーン81が収縮方向に変形させられる。
このとき、各環状部材81a同士は、図7(b)に示すように、第10環c10と係止ピン50bとを結ぶ仮想線分CLに沿う状態ではなく、個々の環状部材81aが左右に傾いた状態となっている。一つの環状部材81a(例えば第5環c5)を基準にしてみると、その一つの環状部材81a(例えば第5環c5)の上側に位置する環状部材81a(例えば第6環c6)の下端部と、下側に位置する環状部材81a(例えば第4環c4)の上端部とが左右方向に位置ずれし、それぞれの環状部材81aが傾いて、この範囲の全体で上下の各環状部材81aが折り畳まれるように屈曲変形して上下方向での寸法が圧縮された状態となる。
このときのコイルスプリング70の長さは、第1環c1と第9環c9とにわたる範囲が折り畳まれるように屈曲変形した状態の長さL2に相当する長さであり、第1環c1と第9環c9とにわたる範囲が伸展された状態の長さL1との差に相当する長さL3が吊り下げチェーン81の弛み量である。この弛み量が下降許容手段7によって設定される下降許容量であり、図8(c)に示すように、残稈処理装置5の接地用ローラ55が圃場の凹部に入り込んだとき、残稈処理装置5の下降を可能にして残稈処理装置5による残稈処理作用が届かない部分を少なくすることが可能となる。
このとき、各環状部材81a同士は、図7(b)に示すように、第10環c10と係止ピン50bとを結ぶ仮想線分CLに沿う状態ではなく、個々の環状部材81aが左右に傾いた状態となっている。一つの環状部材81a(例えば第5環c5)を基準にしてみると、その一つの環状部材81a(例えば第5環c5)の上側に位置する環状部材81a(例えば第6環c6)の下端部と、下側に位置する環状部材81a(例えば第4環c4)の上端部とが左右方向に位置ずれし、それぞれの環状部材81aが傾いて、この範囲の全体で上下の各環状部材81aが折り畳まれるように屈曲変形して上下方向での寸法が圧縮された状態となる。
このときのコイルスプリング70の長さは、第1環c1と第9環c9とにわたる範囲が折り畳まれるように屈曲変形した状態の長さL2に相当する長さであり、第1環c1と第9環c9とにわたる範囲が伸展された状態の長さL1との差に相当する長さL3が吊り下げチェーン81の弛み量である。この弛み量が下降許容手段7によって設定される下降許容量であり、図8(c)に示すように、残稈処理装置5の接地用ローラ55が圃場の凹部に入り込んだとき、残稈処理装置5の下降を可能にして残稈処理装置5による残稈処理作用が届かない部分を少なくすることが可能となる。
上記の吊り下げチェーン81の屈曲変形は、残稈処理装置5が吊り上げられて吊り下げチェーン81に強い緊張力が作用している状態では、残稈処理装置5の重量に基づく吊り下げチェーン81の緊張力がコイルスプリング70の弾性復元力を上回っているために生じない。残稈処理装置5が地面GLに接地し始めて、その重量が吊り下げチェーン81の緊張作用としては次第に減少し、吊り下げチェーン81に作用する緊張力をコイルスプリング70の弾性復元力が上回るに伴って生じる。
昇降駆動装置8として単動型の油圧シリンダ80を用いた場合、対地浮上している状態から残稈処理装置5を下降させる際、接地時の衝撃少なく停止させるように残稈処理装置5は低速で下降させられる。つまり、油圧シリンダ80の昇降制御を行う制御バルブ102は、図9に示されるように、主変速レバー23の握り部23aの前面側に設けた手指で操作可能な昇降スイッチ103からの指令に基づいて制御装置100から下降位置Dへの切換信号が出力され、油圧シリンダ80内の圧油は下降位置D内の排油路Rを通ってタンクT側へ排出される。
このとき、下降位置Dに切り換えられた制御バルブ102では、ポンプP側の供給油と油圧シリンダ80からの排出油との合流油が共通の排油路Rを通ってタンクT側へ排出されるので、排油路Rを通る油量が多くて油圧シリンダ80は比較的ゆっくりと下降される。
昇降駆動装置8として単動型の油圧シリンダ80を用いた場合、対地浮上している状態から残稈処理装置5を下降させる際、接地時の衝撃少なく停止させるように残稈処理装置5は低速で下降させられる。つまり、油圧シリンダ80の昇降制御を行う制御バルブ102は、図9に示されるように、主変速レバー23の握り部23aの前面側に設けた手指で操作可能な昇降スイッチ103からの指令に基づいて制御装置100から下降位置Dへの切換信号が出力され、油圧シリンダ80内の圧油は下降位置D内の排油路Rを通ってタンクT側へ排出される。
このとき、下降位置Dに切り換えられた制御バルブ102では、ポンプP側の供給油と油圧シリンダ80からの排出油との合流油が共通の排油路Rを通ってタンクT側へ排出されるので、排油路Rを通る油量が多くて油圧シリンダ80は比較的ゆっくりと下降される。
そして、残稈処理装置5が地面GLに接地したことを目視などで確認して昇降スイッチ103を下降停止側へ操作し、制御バルブ102を図9に示す中立位置Nに戻して、油圧シリンダ80の下降を停止する。残稈処理装置5が吊り上げるには、昇降スイッチ103を上昇側へ操作し、制御バルブ102を図9に示す上昇位置Uに操作して、油圧シリンダ80を上昇させる。上昇を停止させるには制御バルブ102を図9に示す中立位置Nに戻し操作する。
昇降スイッチ103は、中立復帰自在な天秤揺動式の押し操作スイッチにて構成されている。この昇降スイッチ103は、図示しない揺動支点を挟んだ両側に指操作可能な一対の接点操作部103a、103aを備え、一方の接点操作部103aが押し操作されると制御バルブ102に対する上昇側への操作指令が出力され、他方の接点操作部103aが押し操作されると制御バルブ102に対する下降側への操作指令が出力されるように構成されている。そして、各接点操作部103a,103aに対する押し操作が解除されると、各接点操作部103a,103aは、いずれも操作指令を出力せず、図示しないバネの作用により制御バルブ102が中立位置Nに復帰するように構成されている。
昇降スイッチ103は、中立復帰自在な天秤揺動式の押し操作スイッチにて構成されている。この昇降スイッチ103は、図示しない揺動支点を挟んだ両側に指操作可能な一対の接点操作部103a、103aを備え、一方の接点操作部103aが押し操作されると制御バルブ102に対する上昇側への操作指令が出力され、他方の接点操作部103aが押し操作されると制御バルブ102に対する下降側への操作指令が出力されるように構成されている。そして、各接点操作部103a,103aに対する押し操作が解除されると、各接点操作部103a,103aは、いずれも操作指令を出力せず、図示しないバネの作用により制御バルブ102が中立位置Nに復帰するように構成されている。
このような構造では、残稈処理装置5が地面GLに接地して、残稈処理装置5の重量が油圧シリンダ80に作用しなくなると、油圧ピストン80Aの自重や吊り下げチェーン81の重量だけでは油圧シリンダ80を下降側へ収縮させる作用がきわめてゆっくりとなる。このため、昇降スイッチ103を下降停止側へ操作していても、吊り下げチェーン81を所定量だけ弛ませるにはかなりの時間を要するが、この発明では下降許容手段7としてのコイルスプリング70を備えていることにより、コイルスプリング70の弾性復元力を油圧ピストン80Aの自重や吊り下げチェーン81の重量に付加して、より短い時間で油圧シリンダ80を下降側へ操作することができる。
そして、コイルスプリング70の弾性復元力による収縮にともなって、コイルスプリング70が装着された範囲の吊り下げチェーン81を屈曲変形させ、この吊り下げチェーン81の屈曲変形量を、残稈処理装置5の下降許容量として確保することができる。
そして、コイルスプリング70の弾性復元力による収縮にともなって、コイルスプリング70が装着された範囲の吊り下げチェーン81を屈曲変形させ、この吊り下げチェーン81の屈曲変形量を、残稈処理装置5の下降許容量として確保することができる。
また、コイルスプリング70の弾性復元力による吊り下げチェーン81の屈曲変形は、残稈処理装置5が完全に地面GLに接地して残稈処理装置5の重量が油圧シリンダ80に作用しなくなってからではなく、それよりも前から生じさせることができる。つまり、残稈処理装置5が地面GLに接地し始めて油圧シリンダ80に作用する残稈処理装置5の重量が少なくなり、コイルスプリング70の弾性復元力が吊り下げチェーン81の緊張力を上回ると、コイルスプリング70が装着された範囲の吊り下げチェーン81を屈曲変形させることができる。
これによって、残稈処理装置5を地面GLに接地させる操作を行ってから、吊り下げチェーン81の屈曲変形量が、残稈処理装置5の下降許容量として確保されるまでの操作時間をより一層短縮して、迅速な作業を行うことができる。
これによって、残稈処理装置5を地面GLに接地させる操作を行ってから、吊り下げチェーン81の屈曲変形量が、残稈処理装置5の下降許容量として確保されるまでの操作時間をより一層短縮して、迅速な作業を行うことができる。
油圧シリンダ80の昇降制御を行う制御バルブ102に対して操作指令を出力する制御装置100には、図9に示すように下限変更手段101が、不揮発性メモリのプログラムとして記憶されており、図示しない操作ダイヤル等の入力手段に基づいて、基準となる下限位置の高さを上下に位置変更可能に構成されている。この基準となる下限位置は、平坦地で残稈処理装置5が接地し、かつ、吊り下げチェーン81がほぼ弛みのない状態である高さである。
この下限変更手段101は、下降許容手段7として利用することも可能である。
つまり、平坦地で残稈処理装置5が接地し、かつ、吊り下げチェーン81がほぼ弛みのない状態である高さから、さらに低い位置を基準高さとするように、操作ダイヤル等の入力手段に基づいて、基準となる下限位置の高さを低く設定することにより、平坦地で残稈処理装置5が接地したときに、吊り下げチェーン81に弛みが生じるようにして、その弛み量を下限許容量として利用できるようにすることができる。
この下限変更手段101は、下降許容手段7として利用することも可能である。
つまり、平坦地で残稈処理装置5が接地し、かつ、吊り下げチェーン81がほぼ弛みのない状態である高さから、さらに低い位置を基準高さとするように、操作ダイヤル等の入力手段に基づいて、基準となる下限位置の高さを低く設定することにより、平坦地で残稈処理装置5が接地したときに、吊り下げチェーン81に弛みが生じるようにして、その弛み量を下限許容量として利用できるようにすることができる。
〔固定機構〕
車体フレーム10と残稈処理装置5との間では、前記昇降駆動装置8とは別に、地面GLから離れた上昇位置で残稈処理装置5を車体フレーム10に対して位置固定することができる支持手段としての固定機構9も設けられている。
固定機構9は、上昇位置にある残稈処理装置5を車体フレーム10に対して連結するための連結部材90を備えている。連結部材90は、図3乃至図8に示すように、車体フレーム10の左右の主フレーム10Aに溶接固定された固定ピン91と、残稈処理装置5のカバーフレーム50側の係止部として設けられた連結用ブラケット92との間を機械的に連結して、上昇位置にある残稈処理装置5を車体フレーム10に対して固定する。
この連結用ブラケット92は、カバーフレーム50の後部側上面から上方へ向けて立設された左右一対の起立片部分92a,92aで構成され、左右の起立片部分92a,92aの間に、平板状の板状体で構成されている連結部材90の下部を挟み込んだ状態で係止ピン93に連結するように構成されている。
車体フレーム10と残稈処理装置5との間では、前記昇降駆動装置8とは別に、地面GLから離れた上昇位置で残稈処理装置5を車体フレーム10に対して位置固定することができる支持手段としての固定機構9も設けられている。
固定機構9は、上昇位置にある残稈処理装置5を車体フレーム10に対して連結するための連結部材90を備えている。連結部材90は、図3乃至図8に示すように、車体フレーム10の左右の主フレーム10Aに溶接固定された固定ピン91と、残稈処理装置5のカバーフレーム50側の係止部として設けられた連結用ブラケット92との間を機械的に連結して、上昇位置にある残稈処理装置5を車体フレーム10に対して固定する。
この連結用ブラケット92は、カバーフレーム50の後部側上面から上方へ向けて立設された左右一対の起立片部分92a,92aで構成され、左右の起立片部分92a,92aの間に、平板状の板状体で構成されている連結部材90の下部を挟み込んだ状態で係止ピン93に連結するように構成されている。
図3及び図6に示すように、固定ピン91は、油圧シリンダ80を立設した横フレーム10Cよりも後方側の箇所で、かつ左右の主フレーム10Aの上面に、各主フレーム10Aの横外側縁よりも外側へ突出するように横側方へ向けて溶接固定されている。
前記昇降駆動装置8は、左右の主フレーム10A,10A同士の間で左右方向のほぼ中央に位置する状態で単一の油圧シリンダ80が設けられているので、左右方向では昇降駆動装置8が左右の固定機構9同士の間に位置する状態で配設されている。
前記昇降駆動装置8は、左右の主フレーム10A,10A同士の間で左右方向のほぼ中央に位置する状態で単一の油圧シリンダ80が設けられているので、左右方向では昇降駆動装置8が左右の固定機構9同士の間に位置する状態で配設されている。
図6に示すように、残稈処理装置5のカバーフレーム50の上面側には、左右方向でカバーフレーム50の左右方向でのほぼ中央に位置する状態で、昇降駆動装置8の吊り下げチェーン81の端部を連結するブラケット50aが設けられている。この中央のブラケット50aから左右両側に離れた位置に、前記連結用ブラケット92が設けられている。
連結用ブラケット92の左右方向での位置は、左右の主フレーム10A,10Aの横外側縁の直下近くであり、前記固定ピン91に係止した連結部材90の下端側が下方へ垂下した状態で、その下端部が連結される箇所である。
連結用ブラケット92の左右方向での位置は、左右の主フレーム10A,10Aの横外側縁の直下近くであり、前記固定ピン91に係止した連結部材90の下端側が下方へ垂下した状態で、その下端部が連結される箇所である。
このように左右の主フレーム10Aの横外側縁よりも外側へ突出するように設けられた固定ピン91、その固定ピン91に係止された連結部材90、及びカバーフレーム50の上面に設けられた連結用ブラケット92を備えて固定機構9が構成されており、この固定機構9は、車体フレーム10の左右方向での外側寄りの箇所に位置する状態で配設されている。
〔別実施形態の1〕
実施の形態では、昇降駆動装置8において残稈処理装置5を吊り下げるための索条体として吊り下げチェーン81を例示したが、これに限らず、例えばワイヤロープなどの適宜の索条体を採用してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、昇降駆動装置8において残稈処理装置5を吊り下げるための索条体として吊り下げチェーン81を例示したが、これに限らず、例えばワイヤロープなどの適宜の索条体を採用してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
実施の形態では、索条体とコイルスプリング70の取付構造として、コイルスプリング70の巻胴部分71の内部に索条体の一例である吊り下げチェーン81が挿通された状態に装備されたものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、図10に示すように、索条体としてのワイヤロープ86の下端部と中途部とのそれぞれに係止金具86a,86aを装備させ、その上下の係止金具86a,86aにわたってコイルスプリング70を掛け渡し、ワイヤロープ86の緊張力が弱まると、図中、仮想線に示すようにワイヤロープ86が屈曲変形されるように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、索条体とコイルスプリング70の取付構造として、コイルスプリング70の巻胴部分71の内部に索条体の一例である吊り下げチェーン81が挿通された状態に装備されたものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、図10に示すように、索条体としてのワイヤロープ86の下端部と中途部とのそれぞれに係止金具86a,86aを装備させ、その上下の係止金具86a,86aにわたってコイルスプリング70を掛け渡し、ワイヤロープ86の緊張力が弱まると、図中、仮想線に示すようにワイヤロープ86が屈曲変形されるように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
実施の形態では、索条体と弾性変形可能な部材であるコイルスプリング70とを、残稈処理装置5の同じ箇所に取り付ける構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、図11に示すように、吊り下げチェーン81又はワイヤロープ86などの索条体の下端部を、接地用ローラ55の上部付近で残稈処理装置5に連結し、コイルスプリング70を索条体の中途位置と、残稈処理装置5に対する索条体の連結箇所から離れた箇所とにわたって張設してもよい。
このように構成すると、同図(a)に示すように残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。同図(b)に示すように残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体がコイルスプリング70に引っ張られて屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。図中の符号89は索条体を案内するガイド輪である。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、索条体と弾性変形可能な部材であるコイルスプリング70とを、残稈処理装置5の同じ箇所に取り付ける構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、図11に示すように、吊り下げチェーン81又はワイヤロープ86などの索条体の下端部を、接地用ローラ55の上部付近で残稈処理装置5に連結し、コイルスプリング70を索条体の中途位置と、残稈処理装置5に対する索条体の連結箇所から離れた箇所とにわたって張設してもよい。
このように構成すると、同図(a)に示すように残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。同図(b)に示すように残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体がコイルスプリング70に引っ張られて屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。図中の符号89は索条体を案内するガイド輪である。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
実施の形態では、索条体に単一の弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を装備させたものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、図12に示すように、吊り下げチェーン81又はワイヤロープ86などの索条体の下端部を、接地用ローラ55の上部付近で残稈処理装置5に連結し、索条体の長さ方向での複数箇所に複数のコイルスプリング70の一端側を連結し、コイルスプリング70の他端側は、残稈処理装置5に対する索条体の連結箇所から左右に離れた箇所に位置するように張設してもよい。
このように構成すると、同図(a)に示すように残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。同図(b)に示すように残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体が左右のコイルスプリング70に引っ張られて蛇行状に屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、索条体に単一の弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を装備させたものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば、図12に示すように、吊り下げチェーン81又はワイヤロープ86などの索条体の下端部を、接地用ローラ55の上部付近で残稈処理装置5に連結し、索条体の長さ方向での複数箇所に複数のコイルスプリング70の一端側を連結し、コイルスプリング70の他端側は、残稈処理装置5に対する索条体の連結箇所から左右に離れた箇所に位置するように張設してもよい。
このように構成すると、同図(a)に示すように残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。同図(b)に示すように残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体が左右のコイルスプリング70に引っ張られて蛇行状に屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
実施の形態では、索条体と残稈処理装置5とにわたって弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を張設する構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば図13に示すように、索条体の長さ方向で離れた二点間にわたってコイルスプリング70などの弾性変形可能な部材を張設したものであってもよい。
この場合、図示しないが、残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体がコイルスプリング70に引っ張られて屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。索条体はコイルスプリング70の巻胴部分71の内部を通してもよいし、外側に位置するように設けても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、索条体と残稈処理装置5とにわたって弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を張設する構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば図13に示すように、索条体の長さ方向で離れた二点間にわたってコイルスプリング70などの弾性変形可能な部材を張設したものであってもよい。
この場合、図示しないが、残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体がコイルスプリング70に引っ張られて屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。索条体はコイルスプリング70の巻胴部分71の内部を通してもよいし、外側に位置するように設けても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の6〕
実施の形態では、索条体と残稈処理装置5とにわたって弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を張設する構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば図14に示すように、走行車体1側の車体フレーム10の一部に連結用ブラケット18を設け、その連結用ブラケット18に弾性変形可能な部材の一例であるコイルスプリング70の上端側を連結し、索条体の中途部にコイルスプリング70の下端部を係止するように構成してもよい。
この場合、図示しないが、残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体がコイルスプリング70に引っ張られて屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、索条体と残稈処理装置5とにわたって弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を張設する構造のものを例示したが、これに限られるものではない。
例えば図14に示すように、走行車体1側の車体フレーム10の一部に連結用ブラケット18を設け、その連結用ブラケット18に弾性変形可能な部材の一例であるコイルスプリング70の上端側を連結し、索条体の中途部にコイルスプリング70の下端部を係止するように構成してもよい。
この場合、図示しないが、残稈処理装置5を吊り上げた状態では、索条体が緊張して直線状となる。残稈処理装置5を下降接地させると、索条体の緊張力が弱められて索条体がコイルスプリング70に引っ張られて屈曲し、この屈曲分が残稈処理装置5の下降許容量となる。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の7〕
実施の形態では、弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を、索条体と残稈処理装置5とにわたって、又は索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって、もしくは走行車体1側と索条体とにわたって、の何れかに設けた構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、索条体と残稈処理装置5とにわたって、及び索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって、あるいは走行車体1側と索条体とにわたって、任意の組み合わせで複数箇所に設けるように構成しても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、弾性変形可能な部材としてのコイルスプリング70を、索条体と残稈処理装置5とにわたって、又は索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって、もしくは走行車体1側と索条体とにわたって、の何れかに設けた構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、索条体と残稈処理装置5とにわたって、及び索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって、あるいは走行車体1側と索条体とにわたって、任意の組み合わせで複数箇所に設けるように構成しても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の8〕
実施の形態では、下降許容手段7を構成する弾性変形可能な部材としてコイルスプリング70を例示したが、これに限らず適宜の弾性変形可能な部材を採用することができる。例えば、図示しないが残稈処理装置5と索条体との間や、索条体と車体フレーム10との間、もしくは残稈処理装置5と車体フレーム10との間に湾曲させた板バネを介在させて残稈処理装置5を下方側へ押圧付勢するように構成したり、残稈処理装置5の駆動力伝達部53に、残稈処理装置5を下方側へ押圧する弦巻バネを介在させるなどしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、下降許容手段7を構成する弾性変形可能な部材としてコイルスプリング70を例示したが、これに限らず適宜の弾性変形可能な部材を採用することができる。例えば、図示しないが残稈処理装置5と索条体との間や、索条体と車体フレーム10との間、もしくは残稈処理装置5と車体フレーム10との間に湾曲させた板バネを介在させて残稈処理装置5を下方側へ押圧付勢するように構成したり、残稈処理装置5の駆動力伝達部53に、残稈処理装置5を下方側へ押圧する弦巻バネを介在させるなどしてもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の9〕
実施の形態では、吊り下げ部材として吊り下げチェーン81等の索条体を例示したが、これに限らず、例えば図15に示すように、伸縮ロッド87やベルクランク状のリンク部材88を用いて構成してもよい。
この構造で伸縮ロッド87は、下部ロッド87aに外嵌する上部筒87bの内部に弾性変形可能な部材としての圧縮バネ87cを内装していて、同図(a)に示す残稈処理装置5の吊り上げ状態では、上部筒87bで下部ロッド87aを吊り上げた伸縮ロッド87の伸長状態にあり、内部の圧縮バネ87cは伸びた状態にある。同図(b)に示す接地下降状態では伸縮ロッド87が上部筒87bの内部に入り込んで少し収縮された状態にあり、その内部の圧縮バネ87cが下部ロッド87aを押し下げ、残稈処理装置5を下降許容状態としている。つまり、この構造では、伸縮ロッド87と圧縮バネ87cが下降許容手段7を構成している。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、吊り下げ部材として吊り下げチェーン81等の索条体を例示したが、これに限らず、例えば図15に示すように、伸縮ロッド87やベルクランク状のリンク部材88を用いて構成してもよい。
この構造で伸縮ロッド87は、下部ロッド87aに外嵌する上部筒87bの内部に弾性変形可能な部材としての圧縮バネ87cを内装していて、同図(a)に示す残稈処理装置5の吊り上げ状態では、上部筒87bで下部ロッド87aを吊り上げた伸縮ロッド87の伸長状態にあり、内部の圧縮バネ87cは伸びた状態にある。同図(b)に示す接地下降状態では伸縮ロッド87が上部筒87bの内部に入り込んで少し収縮された状態にあり、その内部の圧縮バネ87cが下部ロッド87aを押し下げ、残稈処理装置5を下降許容状態としている。つまり、この構造では、伸縮ロッド87と圧縮バネ87cが下降許容手段7を構成している。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の10〕
実施の形態では、下降許容手段7として、弾性変形可能な部材によって吊り下げ部材の一部に屈曲部分や収縮部分を生じさせることにより残稈処理装置5の下降許容量を確保するようにしたものを示したが、このような構造に限られるものではない。
例えば、図16に示すように構成しても良い。つまり、昇降駆動装置8としての単動型の油圧シリンダ80の昇降制御を行う制御バルブ102に対して制御信号を出力する制御装置100にタイマー手段104を備え、残稈処理装置5側に残稈処理装置5が接地したことを検出する接地センサ105を備える。
そして、昇降スイッチ103を操作して、油圧シリンダ80を収縮作動させるように制御バルブ102を下降位置Dに操作する。これによって残稈処理装置5が下降してきて接地センサ105で残稈処理装置5が接地したことを検出すると、タイマー手段104で設定された所定時間後に制御バルブ102が下降位置Dから中立位置Nに切り換えられて油圧シリンダ80の作動が停止する。
このように、残稈処理装置5を下降させる油圧シリンダ80の下降作動の停止を、タイマー手段104を用いて所定時間だけ遅延させることにより、所定の下降許容量を確保するように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、下降許容手段7として、弾性変形可能な部材によって吊り下げ部材の一部に屈曲部分や収縮部分を生じさせることにより残稈処理装置5の下降許容量を確保するようにしたものを示したが、このような構造に限られるものではない。
例えば、図16に示すように構成しても良い。つまり、昇降駆動装置8としての単動型の油圧シリンダ80の昇降制御を行う制御バルブ102に対して制御信号を出力する制御装置100にタイマー手段104を備え、残稈処理装置5側に残稈処理装置5が接地したことを検出する接地センサ105を備える。
そして、昇降スイッチ103を操作して、油圧シリンダ80を収縮作動させるように制御バルブ102を下降位置Dに操作する。これによって残稈処理装置5が下降してきて接地センサ105で残稈処理装置5が接地したことを検出すると、タイマー手段104で設定された所定時間後に制御バルブ102が下降位置Dから中立位置Nに切り換えられて油圧シリンダ80の作動が停止する。
このように、残稈処理装置5を下降させる油圧シリンダ80の下降作動の停止を、タイマー手段104を用いて所定時間だけ遅延させることにより、所定の下降許容量を確保するように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の11〕
実施の形態では、接地転輪として長尺の円筒状に形成された接地用ローラ55を用いたが、これに限られるものではない。
例えば、接地転輪として長尺のローラを用いるのではなく、左右方向で左右一対、もしくは3以上の複数に分断されたローラを用いた構造のものであってもよい。また、接地用ローラ55に代えて、タイヤ車輪を用いたり、転輪ではなく橇などの接地体を用いるものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、接地転輪として長尺の円筒状に形成された接地用ローラ55を用いたが、これに限られるものではない。
例えば、接地転輪として長尺のローラを用いるのではなく、左右方向で左右一対、もしくは3以上の複数に分断されたローラを用いた構造のものであってもよい。また、接地用ローラ55に代えて、タイヤ車輪を用いたり、転輪ではなく橇などの接地体を用いるものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の12〕
実施の形態では、前走行装置としての前輪11F、及び後走行装置としての後輪11Rを備えた走行装置11を例示したが、走行装置11は、この構造に限られるものではない。
例えば、前走行装置、又は後走行装置、もしくはその両方を、車輪ではなくセミクローラなどで構成してもよい。
また、走行装置11を、前走行装置と後走行装置とに分離せずに、一連のクローラ走行装置で構成してもよい。もしくは6輪以上の多輪型の走行装置11を用いてもよい。これらの場合には、残稈処理装置5を走行装置11よりも後方側に設ける必要がある。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
実施の形態では、前走行装置としての前輪11F、及び後走行装置としての後輪11Rを備えた走行装置11を例示したが、走行装置11は、この構造に限られるものではない。
例えば、前走行装置、又は後走行装置、もしくはその両方を、車輪ではなくセミクローラなどで構成してもよい。
また、走行装置11を、前走行装置と後走行装置とに分離せずに、一連のクローラ走行装置で構成してもよい。もしくは6輪以上の多輪型の走行装置11を用いてもよい。これらの場合には、残稈処理装置5を走行装置11よりも後方側に設ける必要がある。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
本発明は、運転キャビンを備えていない構造のものにも適用可能である。
1 走行車体
3 収穫部(収穫処理装置)
5 残稈処理装置
7 下降許容手段
8 昇降駆動装置
10 車体フレーム
55 接地用ローラ
70 弾性変形可能な部材(コイルスプリング)
80 油圧シリンダ
81 吊り下げ部材(索条体;チェーン)
3 収穫部(収穫処理装置)
5 残稈処理装置
7 下降許容手段
8 昇降駆動装置
10 車体フレーム
55 接地用ローラ
70 弾性変形可能な部材(コイルスプリング)
80 油圧シリンダ
81 吊り下げ部材(索条体;チェーン)
Claims (10)
- 走行車体の前部に位置して植立状態の茎稈部分から収穫物を収穫する収穫部と、
収穫物が収穫された後の茎稈部分を細断処理する残稈処理装置と、
前記残稈処理装置を走行車体に対して上下位置変更可能な昇降駆動装置とが備えられ、
前記残稈処理装置は接地状態で追従移動可能であるように走行車体に連結され、
前記残稈処理装置の接地状態で、かつ前記昇降駆動装置の駆動下降停止状態で、前記残稈処理装置の下降側への移動を許容する下降許容手段が備えられたトウモロコシ収穫機。 - 前記残稈処理装置は吊り下げ部材を介して前記昇降駆動装置に吊り下げ支持され、前記下降許容手段は、前記残稈処理装置が下降可能であるように前記吊り下げ部材を操作して前記残稈処理装置の下降を許容するように構成されている請求項1記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記下降許容手段は、前記吊り下げ部材による前記残稈処理装置の支持可能高さの下限位置を変更することにより、前記残稈処理装置を下降可能な状態とするように構成されている請求項2記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記昇降駆動装置の駆動下降停止状態で前記索条体を弛んだ状態とするように構成されている請求項2又は3記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体と前記残稈処理装置とにわたって設けられた弾性変形可能な部材である請求項2〜4のいずれか一項記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体の長さ方向で離れた二点間にわたって設けられた弾性変形可能な部材である請求項2〜4のいずれか一項記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記吊り下げ部材は索条体で構成され、前記下降許容手段は、前記索条体と前記走行車体とにわたって設けられた弾性変形可能な部材である請求項2〜4のいずれか一項記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記索条体は、チェーンによって構成されている請求項4〜7のいずれか一項記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記下降許容手段は、コイルスプリングによって構成されている請求項1〜8のいずれか一項記載のトウモロコシ収穫機。
- 前記残稈処理装置には、接地用ローラが備えられている請求項1〜9のいずれか一項記載のトウモロコシ収穫機。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017042073A (ja) * | 2015-08-25 | 2017-03-02 | 株式会社Ihiスター | とうもろこし収穫機 |
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CN203985070U (zh) | 2014-12-10 |
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