JP2020170133A - 画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トナーのリフレッシュ動作などによる印刷媒体の無駄な消費を抑えて印刷効率を向上させる。【解決手段】トナーを使用して印刷媒体に複数回の印字を行ってユーザ画像111、121、131を形成させる画像形成部と、画像形成部で印刷媒体上に形成された画像111、121、131を検品する検品部とを備える。画像形成部は、検品部で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への、画像形成部での次回以降の印字時に、ユーザ画像以外の別の画像141、142、143を印字するようにした。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法に関する。
画像形成装置として、ロール紙などに連続印刷するものが開発されている。画像形成時にトナーを使用する画像形成装置の場合、ロール紙などへの連続印刷時には、画像の印字率が低いと、古いトナーが装置内に滞留して劣化し、かぶりやトナー飛散などの印字不良が発生する。
このため、連続印刷が可能な画像形成装置の場合には、ある程度の距離の印字を行った後、印字動作を一時停止して、トナーのリフレッシュ動作を行うようにしている。リフレッシュ動作後には印字を再開するが、画像形成装置を一時停止した場合、再開時にある程度の距離の空白部が発生してしまう。ロール紙に空白部が生じると、印刷後に該当する空白箇所を切断して除去し、切断されたロール紙を接合する作業が必要であり、非常に手間がかかる作業が必要であった。
したがって、連続印刷時にトナーのリフレッシュ動作を行う回数は、極力少ない方が好ましいが、印刷される画像の品質を保つために、ある程度の距離の印字を行うごとにリフレッシュ動作をする必要がある。
特許文献1には、画像形成装置において、ユーザが印字したい画像(ユーザ画像)の領域外(例えば用紙の縁の近傍)にトナー消費帯を印字し、強制的にトナーを消費させてトナーの劣化を防ぐ技術が記載されている。
特許第5741656号公報
特許文献1に記載されているように、トナー消費帯と称される印字箇所を設けて、強制的にトナーを消費させることで、印字率が低いユーザ画像を印字する場合でも、トナーのリフレッシュ動作を行う回数を減らすことが可能になる。
しかしながら、例えばロール紙の特定箇所にトナー消費帯を印字するようにした場合、トナー消費帯を印字する分だけ、ロール紙にユーザ画像が印字できる領域が少なくなってしまう。したがって、ロール紙にトナー消費帯を印字するようにすると、ロール紙を無駄に消費することになり、用紙コストを上昇させてしまう。
また、トナーのリフレッシュ動作を行うことを考慮しない場合であっても、ロール紙などの用紙(印刷媒体)に印字する画像に不良があった場合には、リフレッシュ動作後の空白部と同様に、その不良がある画像を除去する必要があり、手間がかかるという問題があった。
本発明は、印刷媒体の無駄な消費を抑えて印刷効率を向上させることができる画像形成装置、画像形成システム及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、トナーを使用して印刷媒体に複数回の印字を行ってユーザ画像を形成させる画像形成部と、画像形成部で印刷媒体上に形成された画像を検品する検品部とを備える。
ここで、画像形成部は、検品部で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への、画像形成部での次回以降の印字時に、ユーザ画像以外の別の画像を印字するようにした。
また、本発明の画像形成システムは、印刷媒体の搬送経路に直列に配置され、それぞれ異なる色のトナーを使用して印刷媒体に印字を行ってユーザ画像を形成させる複数の画像形成装置と、複数の画像形成装置で印刷媒体上に形成された画像を検品する少なくとも1つの検品装置とを備える。
ここで、検品装置で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への次段以降の画像形成装置での印字時に、ユーザ画像以外の別の画像を印字するようにした。
また、本発明の画像形成方法は、トナーを使用して印刷媒体に複数回の印字を行ってユーザ画像を形成させる画像形成処理と、画像形成処理で前記印刷媒体上に形成された画像を検品する検品処理と、検品処理で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への、画像形成処理による次回以降の印字時に、ユーザ画像以外の別の画像を印字させる制御処理とを含む。
本発明によれば、複数回の印字を行ってユーザ画像を形成させる際のいずれかの印字時に不良があった場合でも、その後の印字時にユーザ画像を印字することで、不良があった箇所を有効に活用して、印字効率の向上などを行うことができる。例えば、不良があった箇所にトナー消費帯を印字することで、トナーのリフレッシュ動作を実行するまでのロール紙の連続印刷距離を延長することが可能になる。また、不良があった箇所に別の画像が印字されることで、不良があった箇所を容易に発見できるようになり、不良箇所を除去する際の作業効率が向上する。
本発明の一実施の形態例による画像形成システムの例を示す構成図である。 本発明の一実施の形態例によるプリントコントローラのハードウェア構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態例による画像形成処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例によるロール紙への印字例を示す図である。 本発明の一実施の形態例によるロール紙のリフレッシュ動作(空白及び補正)が行われる状態(B)を、従来例(A)と比較した図である。 本発明の一実施の形態例による予測処理の例を示すフローチャートである。 本発明の一実施の形態例による連続印刷距離の延長の可否を判断する例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態例(変形例1)による画像形成システムの例を示す構成図である。 本発明の他の実施の形態例(変形例2)による画像形成システムの例を示す構成図である。 本発明の他の実施の形態例(変形例3)による画像形成装置の例を示す構成図である。
以下、本発明の一実施の形態例を、添付図面を参照して順に説明する。
[1.画像形成システムの構成例]
図1は、本実施の形態例の画像形成システムの構成例を示す。
本実施の形態例の画像形成システムは、ロール紙給紙装置10、画像形成装置20、30、印字画像検品装置21、31、ロール紙巻取り装置40、プリントコントローラ50、及び表示装置51を備える。
2台の画像形成装置20、30は直列に配置され、ロール紙給紙装置10から給紙されるロール紙100が、2台の画像形成装置20、30を順に通過した後、ロール紙巻取り装置40に送られ、ロール紙巻取り装置40でロール紙100が巻き取られる。
1台目の画像形成装置20は、白色(White)の印字部(画像形成部)20aを備える。2台目の画像形成装置30は、シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロ(Yellow)、キー・プレート(Key plate:例えば黒色)の4色の印字部(画像形成部)30aを備える。各印字部20a、30aは、静電気を用いて画像を形成する電子写真方式を採用しており、対応した色のトナーを使用して、ロール紙100に画像の印字(印刷)を行う。以下の説明では、1台目の画像形成装置20が印字する色を特色と称し、2台目の画像形成装置30が印字する色をCMYKと称する。
画像形成装置20の印字部20aでロール紙100に印字した画像は、印字画像検品装置21で検品処理される。画像形成装置30の印字部30aでロール紙100に印字した画像は、印字画像検品装置31で検品処理される。
ロール紙給紙装置10と、各画像形成装置20、30と、各印字画像検品装置21、31と、ロール紙巻取り装置40は、プリントコントローラ50により制御される。すなわち、各画像形成装置20、30には、プリントコントローラ50から印字を行う画像のデータが供給される。そして、各画像形成装置20、30は、プリントコントローラ50の指令に基づいて、供給された画像の印字処理を行う。また、各印字画像検品装置21、31での検品結果の情報が、プリントコントローラ50に供給される。ロール紙給紙装置10での給紙やロール紙巻取り装置40での巻き取りについても、プリントコントローラ50が制御する。
なお、2台の画像形成装置20、30で画像の印字を行う場合には、プリントコントローラ50の制御で、ロール紙100の搬送に連動して印字位置を設定し、ロール紙100上の適正な位置に各色の画像が重なって形成されるようにしている。また、1台目の画像形成装置20が白色の印字を行うのは一例であり、その他の色の印字を行うようにしてもよい。この1台目の画像形成装置20で印字する色は、例えば用紙(印刷媒体)の下地となる色(特色)であり、その特色の上に、2台目の画像形成装置30がCMYKの色のトナーによるユーザ画像を印字する。
プリントコントローラ50は、1台目の画像形成装置20に接続された印字画像検品装置21で不良画像を検出すると、不良画像が印字された箇所に、2台目の画像形成装置30で、本来印字する画像(ユーザ画像)とは異なる画像を印字する制御を行う。この不良画像発生時のプリントコントローラ50による制御処理の詳細は後述する。
プリントコントローラ50には、表示装置51が接続され、各画像形成装置20、30における画像形成状態が表示装置51に表示される。なお、表示装置51には、例えば後述するトナーのリフレッシュ動作のために印字が停止するまでのロール紙100の連続印刷距離や、ジョブ全体でのリフレッシュ動作を行う回数が表示されるようにしてもよい。
また、プリントコントローラ50は、ネットワーク60を介して外部のサーバ70とデータ転送を行うことができる。
[2.プリントコントローラのハードウェア構成例]
[2.ハードウェア構成例]
図1に示すプリントコントローラ50は、例えば、図2に示すコンピュータ装置Cにより構成することができる。
図2に示すコンピュータ装置Cは、バスC8にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)C1、ROM(Read Only Memory)C2、及びRAM(Random Access Memory)C3を備える。さらに、コンピュータCは、不揮発性ストレージC4、ネットワークインタフェースC5、入力装置C6、及び表示装置C7を備える。
CPU C1は、プリントコントローラ50が行う機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM C2から読み出して実行する演算処理部である。
RAM C3には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。プリントコントローラ50による制御処理の実行は、主にCPU C1がプログラムコードを実行することにより実現される。
入力装置C6には、例えば、キーボード、マウスなどが用いられ、この入力装置C6を用いて、ユーザが印刷するジョブの選択や、印刷条件の設定などの入力操作を行う。
表示装置C7は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、この表示装置C7によりコンピュータで実行される制御処理の結果が表示される。この表示装置C7は、図1に示す表示装置51に相当する。
なお、入力装置C6と表示装置C7は、例えばタッチパネル付き表示装置として構成して、一体化してもよい。
不揮発性ストレージC4には、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)などの大容量情報記憶媒体が用いられる。不揮発性ストレージC4には、プリントコントローラ50が行う処理機能を実行するプログラムが記録される。
ネットワークインタフェースC5には、例えば、NIC(Network Interface Card)などが用いられる。ネットワークインタフェースC5は、LAN(Local Area Network)、専用線などを介して外部(例えば図1に示すサーバ70)と各種情報の送受信を行う。
なお、プリントコントローラ50を図2に示すコンピュータ装置で構成するのは一例であり、コンピュータ装置以外のその他の演算処理装置で構成してもよい。例えば、プリントコントローラ50が行う機能の一部または全部を、FPGA(Field Programmable Gate Array)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用のハードウェアによって実現してもよい。
また、画像形成装置20、30や印字画像検品装置21、31の制御構成についても、図2に示すコンピュータ装置や、上述したFPGA又はASICで構成してもよい。
[3.画像形成処理の例]
図3は、本実施の形態例の画像形成システムによる画像形成時の制御処理の例を示すフローチャートである。
この図3のフローチャートに示す処理は、プリントコントローラ50の制御により実行される。すなわち、まずプリントコントローラ50は、ユーザにより指定された印刷ジョブの印刷開始を各画像形成装置20、30に対して指示し、各画像形成装置20、30における印字の開始を指示する(ステップS11)。この画像形成は、ユーザにより指定された画像(ユーザ画像)を繰り返しロール紙100に印字するものである。
ここで、プリントコントローラ50は、ユーザにより指定された印刷ジョブを解析して、ユーザ画像の印字率から、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの連続印刷可能距離を演算する(ステップS12)。ここでは、それぞれの色の印字率が低いほど、印字部20a、30aでトナーの滞留による劣化が生じるため、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの連続印刷可能距離が短くなる。本実施の形態例の画像形成システムの場合、白色、シアン、マゼンタ、イエロ、キー・プレートの5色のトナーを使用するが、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの連続印刷可能距離の演算は、印字率が最も低い色のトナーを基準に行う。
そして、プリントコントローラ50は、ロール紙給紙装置10からの給紙を開始し、1台目の画像形成装置20で特色(白色)の印字を実行する(ステップS13)。そして、この1台目の画像形成装置20での特色の印字後に、プリントコントローラ50は、印字画像検品装置21における検品を実行する(ステップS14)。
この印字画像検品装置21における検品で、プリントコントローラ50は、印字不良を検知したか否かを判断する(ステップS15)。このステップS15で、印字不良を検知しないと判断した場合(ステップS15のNO)には、プリントコントローラ50は、ロール紙100の特色が印字された箇所に、2台目の画像形成装置30でCMYKのトナーによる印字を実行する(ステップS16)。その後、プリントコントローラ50は、印刷ジョブで指定された印刷距離だけ印刷したか否かを判断する(ステップS20)。ステップS20で、指定された印刷距離だけ印刷して印刷ジョブが終了したと判断したとき(ステップS20のYES)、プリントコントローラ50は、各画像形成装置20、30での印刷を終了する。
そして、ステップS20で印刷ジョブが終了していないと判断したとき(ステップS20のNO)、プリントコントローラ50は、現在のロール紙100の印刷距離が、ステップS12で設定した連続印刷可能距離に到達したか否かを判断する(ステップS21)。このステップS21で、連続印刷可能距離に到達していないと判断した場合(ステップS21のNO)、プリントコントローラ50は、ステップS13の処理に戻り、連続印刷可能距離に到達するまでユーザ画像の印字を繰り返す。
また、ステップS15で、印字不良を検知したと判断した場合(ステップS15のYES)、プリントコントローラ50は、印字不良を検知した箇所に画像形成装置30でCMYKのトナーによるトナー消費帯を印字し、不良発生箇所以外の箇所にユーザ画像を印字する(ステップS17)。トナー消費帯の具体例については後述するが、本来ユーザ画像を印字する領域の少なくとも一部に、CMYKのトナーを全面的に印字する。この印字は、トナーを大量に消費する印字状態になる。トナー消費帯を画像形成装置30で印字する際の、トナー消費帯の印字範囲は、プリントコントローラ50からの指示により設定される。
続いて、プリントコントローラ50は、ステップS17でトナー消費帯を印字させた際の印字状態に基づいて、各色の印字率を更新し、更新した印字率に基づいて、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの連続印刷可能距離を演算で求める(ステップS18)。ここでは、トナー消費帯を印字した分だけ印字率が高くなっているので、ステップS12で演算した連続印刷可能距離が延長されることになる。
そして、プリントコントローラ50は、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの連続印刷可能距離を、ステップS18で演算された連続印刷可能距離に更新させる(ステップS19)。
ステップS19で連続印刷可能距離を更新した後、プリントコントローラ50は、ステップS20で印刷ジョブが終了したか否かを判断し、印刷ジョブが終了した場合には(ステップS20のYES)、印刷処理を終了する。そして、印刷ジョブが終了していない場合(ステップS20のNO)には、プリントコントローラ50は、現在のロール紙100の印刷距離が、ステップS19で更新した連続印刷可能距離に到達したか否かを判断する(ステップS21)。このステップS21で、連続印刷可能距離に到達していないと判断した場合(ステップS21のNO)、プリントコントローラ50は、ステップS13の処理に戻り、連続印刷可能距離に到達するまでユーザ画像の印字を繰り返す。
そして、ステップS21で、連続印刷可能距離に到達したと判断したとき、プリントコントローラ50は、ユーザ画像の印字を停止して、2台の画像形成装置20、30でトナーのリフレッシュ動作を実行する(ステップS22)。このリフレッシュ動作の実行後に、プリントコントローラ50は、ステップS13の処理に戻り、連続印刷可能距離に到達するまでユーザ画像の印字を繰り返す。なお、ステップS22でトナーのリフレッシュ動作を実行した後に、設定される連続印刷可能距離は、ステップS12で演算したものある。
[4.印字状態の例]
図4は、ロール紙100に印字した状態の一例を示す。
図4に示すロール紙100は、右から左に搬送されて、2台の画像形成装置20、30で印字が行われる。ここでは、ロール紙100の横幅(図4での上下方向)を3つの領域に分割して、第1印刷領域110、第2印刷領域120、第3印刷領域130を設定する。そして、2台の画像形成装置20、30は、それぞれの領域110、120、130に個別のユーザ画像111、121、131を、搬送距離aごとに繰り返し印字する。図4の例の場合、1台目の画像形成装置20は、ユーザ画像111、121、131の下地に相当する特色(白色)の印字をほぼ全面に行い、図4に示す図形のユーザ画像111、121、131は、2台目の画像形成装置30により印字される。
このようにしてロール紙100に繰り返し印字されたユーザ画像111、121、131は、例えば商品に貼り付けられるラベルとして使用される。
ここで、繰り返し印字されたユーザ画像111、121、131の内で、図4に破線の丸で示すように、特定箇所111a、121a、131aが、印字画像検品装置21での検品で特色(白色)の印字画像に不良ありと判定されたとする。
このとき、2台目の画像形成装置30では、特定箇所111a、121a、131aに、ユーザ画像111、121、131とは異なる非ユーザ画像(トナー消費帯)141、142、143を印字する。
例えば、ロール紙100の第1印刷領域110には、飛行機の図形のユーザ画像111が距離aごとに繰り返し印字される。しかし、不良が発生した特定箇所111aでは、そのユーザ画像111が印字されず、代わりにトナー消費帯である非ユーザ画像141が印字される。
また、ロール紙100の第2印刷領域120には、ハートマークのユーザ画像121が距離aごとに繰り返し印字される。しかし、不良が発生した特定箇所121aでは、そのユーザ画像111が印字されず、代わりにトナー消費帯である非ユーザ画像142が印字される。
さらに、ロール紙100の第3印刷領域130には、顔図形のユーザ画像131が距離aごとに繰り返し印字される。しかし、不良が発生した特定箇所131aでは、そのユーザ画像131が印字されず、代わりにトナー消費帯である非ユーザ画像143が印字される。
トナー消費帯である非ユーザ画像141、142、143は、不良が発生した特定箇所111a、121a、131aの範囲を、CMYKのトナーで塗りつぶすような、トナーを強制的に消費させる画像である。但し、図4の例では、トナー消費帯である非ユーザ画像141、142、143は、特定箇所111a、121a、131aの中で、印字部30aの主走査方向(ロール紙100の幅方向)で、トナー消費帯の長さを変化させている。これは、主走査方向のどの箇所についても、印字率が一定値以上の高い値になるように、トナー消費帯の長さを設定したためである。
すなわち、例えば飛行機の図形のユーザ画像111が印字される第1印刷領域110では、飛行機の胴体の図形が印字される箇所は印字率が高いため(つまり空白が少ないため)、トナー消費帯141を比較的短くして、印字率を調整している。これに対して、飛行機の翼の図形などが印字される箇所は印字率が低いため(つまり空白が多いため)、トナー消費帯141を比較的長くして、印字率を高めるように調整している。
第2印刷領域120の不良箇所に印字するトナー消費帯142や、第3印刷領域130の不良箇所に印字するトナー消費帯143についても、各領域の主走査方向の各箇所での印字率に応じて、トナー消費帯142,143の長さを個別に設定し、どの箇所についても印字率を高めるように調整している。
このようにして、印字部30aの主走査方向の全ての箇所で、トナー消費帯の長さを個別に設定することで、印字部30aの主走査方向の全ての箇所で印字率が一定値以上の高い値になるように調整することができる。すなわち、不良を検出した領域110a、120a、130aを複数に分割した分割領域ごとに、トナー消費帯の印字の有無を設定するようにして、全体として印字率が高くなるように調整することができる。
印字率が高い値になることで、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの連続印刷可能距離を、トナー消費帯141、142、143を印字しない場合よりも延長することができるようになる。
図5は、印字画像検品装置21での検品で不良を検出しなかった場合の連続印刷可能距離の例(図5A)と、不良を検出してトナー消費帯を印字した場合の連続印刷可能距離の例(図5B)とを比較した図である。ここでは、1つの印刷ジョブで、ロール紙100に900m以上の印刷を行うものとする。
図5Aに示す不良を検出しなかった場合には、ロール紙100を300m印字するごとに、トナーのリフレッシュ動作(補正動作)を行うための空白箇所が発生している。
一方、図5Bに示すように、印字画像検品装置21での検品で不良を検出してトナー消費帯を印字した場合には、例えば1回目の連続印刷可能距離が500mに延長され、2回目の連続印刷可能距離が400mに延長される。したがって、900m印刷する間に、従来は3回のリフレッシュ動作が必要であったものが、2回のリフレッシュ動作になり、それだけ空白箇所を少なくすることができる。
連続印刷を行う上で、トナーのリフレッシュ動作(補正動作)のための空白箇所が少なくなることで、印刷ジョブ完了後に、空白箇所を除去する作業を行う箇所が少なくなり、それだけ印刷作業効率が向上すると共に、ロール紙100の無駄な領域の発生を減らすことができ、印刷コストの低減につながる。
また、図4に示すようなトナー消費帯(非ユーザ画像)141、142、143を不良箇所に印字するようにしたことで、印刷後のロール紙100の不良発生箇所が確実に判るようになり、不良発生箇所を除去する作業が容易に行えるようになる。
なお、図5に示すような連続印刷可能距離や、ジョブ全体でのトナーのリフレッシュ動作(補正動作)が行われる回数は、表示装置51が表示して、印字作業を行うユーザに通知してもよい。この場合の表示としては、数値で連続印刷可能距離や回数を表示してもよいが、図5に示すような印刷ジョブ全体での連続印刷距離と、印刷中断回数を、グラフや数値で表示してもよい。また、次にリフレッシュ動作のために印刷中断するまでのリアルタイムでの連続印刷距離を表示装置51が表示してもよい。
[5.連続印刷距離を予測する例]
図3のフローチャートで説明した処理では、印刷ジョブの実行中における不良箇所の発生ごとに連続印刷可能な距離を延長するようにした。
これに対して、プリントコントローラ50は、過去の印刷ジョブの実行中における不良の発生状況から、印刷ジョブ実行時の不良発生率を予測して、連続印刷距離を予測するようにしてもよい。
図6は、この場合のプリントコントローラ50が行う処理の流れを示すフローチャートである。
まず、プリントコントローラ50は、印刷ジョブを実行する場合に、画像形成装置20での過去の不良発生状況を判断する(ステップS31)。この判断としては、直前に実行した印刷ジョブでの不良発生率の判断や、過去のある程度の期間における不良発生率の判断などが想定される。
そして、プリントコントローラ50は、ステップS31で判断した過去の不良発生状況に基づいて、今後実行する印刷ジョブでのユーザ画像の不良発生率を予測する(ステップS32)。この予測した不良発生率で不良が発生することを想定して、プリントコントローラ50は、トナーのリフレッシュ動作を行うまでの推定の連続印刷可能距離を算出する(ステップS33)。算出した推定の連続印刷可能距離は、例えば表示装置51に表示される。
なお、不良発生率の予測や、推定した連続印刷可能距離の算出は、プリントコントローラ50が行う代わりに、画像形成システムのプリントコントローラ50とネットワーク60を介して接続されたサーバ70が行うようにしてもよい。サーバ70は、複数の画像形成システムでの印刷状況を監視しており、その監視状況に基づいて、より正確な不良発生率の予測を行うことができる。
また、図6のフローチャートに示す予測処理は、印刷ジョブを開始した後に、その印刷ジョブ実行中の不良発生率に基づいて、プリントコントローラ50が実行するようにしてもよい。
[6.連続印刷距離の延長の選択例]
図3のフローチャートで説明した処理では、印刷ジョブの実行中における不良箇所の発生があると、常に連続印刷可能な距離を延長するようにした。
これに対して、プリントコントローラ50は、印刷ジョブの実行状況に応じて、連続印刷距離の延長処理を行わないようにしてもよい。
すなわち、図7のフローチャートに示すように、プリントコントローラ50は、不良の発生で連続印刷距離の延長を算出したとき(図3のステップS19での処理)、現在の印刷ジョブ全体から、トナーのリフレッシュ動作を行うために空白が発生する回数が減少するか否かを判断する(ステップS41)。ステップS41で、空白が発生する回数が減少すると判断した場合には(ステップS41のYES)、プリントコントローラ50は、該当する連続印刷距離の延長処理を行う(ステップS42)。
また、ステップS41で、空白が発生する回数が減少しないと判断した場合には(ステップS41のNO)、プリントコントローラ50は、該当する連続印刷距離の延長処理を実行しない(ステップS43)。ここで連続印刷距離の延長処理を実行しないケースとしては、印刷ジョブの内の最終のリフレッシュ動作のために、延長してもリフレッシュ動作を行う回数に変化がない場合が想定される。
また、図7のフローチャートに示す処理以外の要因で、連続印刷距離の延長処理を実行しない場合も考えられる。
すなわち、図3のステップS19の処理で算出した連続印刷距離の延長量が、予めプリントコントローラ50に設定された閾値以下の比較的小さな延長量である場合には、連続印刷距離の延長を実行しないようにしてもよい。
なお、この場合の閾値の設定については、表示装置51での表示に基づいて、ユーザが行うようにしてもよい。
また、ステップS19での処理で連続印刷距離の延長量を算出したとき、表示装置51が延長の可否をユーザに問い合わせる表示を行って、その表示に基づいたユーザ操作があったときに、プリントコントローラ50は、連続印刷距離を延長するようにしてもよい。
[7.画像形成システムの別の例]
図1に示す画像形成システムでは、2台の画像形成装置20、30を直列に配置したシステムとした。
これに対して、本発明は、より多くの台数の画像形成装置が直列に配置された画像形成システムに適用してもよい。
例えば、図8に示すように、画像形成システムとして、ロール紙給紙装置210、5台の画像形成装置220、230、240、250、260、ロール紙巻取り装置270を直列に配置した構成としてもよい。
図8に示す画像形成システムは、ロール紙給紙装置210から給紙されたロール紙100が、5台の画像形成装置220、230、240、250、260を順に通過して、それぞれの画像形成装置220、230、240、250、260で印字が行われ、ロール紙巻取り装置270で巻き取られる。
5台の画像形成装置220、230、240、250、260については、以下の構成である。
1台目の画像形成装置220は、白色(White)のトナーによる印字を行う印字部220aを備える。画像形成装置220でロール紙100に印字された画像は、印字画像検品装置221で検品される。
2台目の画像形成装置230は、キー・プレート(K)のトナーによる印字を行う印字部230aを備える。画像形成装置230でロール紙100に印字された画像は、印字画像検品装置231で検品される。
3台目の画像形成装置240は、イエロ(Y)のトナーによる印字を行う印字部240aを備える。画像形成装置240でロール紙100に印字された画像は、印字画像検品装置241で検品される。
4台目の画像形成装置250は、マゼンタ(M)のトナーによる印字を行う印字部250aを備える。画像形成装置250でロール紙100に印字された画像は、印字画像検品装置251で検品される。
5台目の画像形成装置260は、シアン(C)のトナーによる印字を行う印字部260aを備える。画像形成装置260でロール紙100に印字された画像は、印字画像検品装置261で検品される。
プリントコントローラ50は、ロール紙給紙装置210と、5台の画像形成装置220−260と、ロール紙巻取り装置270を制御する。また、プリントコントローラ50は、各印字画像検品装置221、231、241、251、261での検品結果を取得する。
この図8に示す構成において、最終段の印字画像検品装置261を除く他の印字画像検品装置221、231、241、251のいずれかでの検品で不良を検出すると、その不良を検出した箇所に、それよりも後段の画像形成装置230、240、250、260のいずれかで、トナー消費帯などの非ユーザ画像を印字する。
プリントコントローラ50は、トナー消費帯などの印字で各色の印字率が変化したとき、トナーのリフレッシュ動作が行われるまでの連続印刷距離を更新する。
また、ここまで説明した実施の形態例では、印刷媒体としてロール紙としたが、その他の印刷媒体に印字する画像形成システムに適用してもよい。
図9に示す画像形成システムは、印刷媒体として枚葉紙(1枚ごとに断裁された用紙)に印刷する例を示す。
図9に示す画像形成システムは、2台の画像形成装置320、330を直列に接続している。給紙装置310から給紙された用紙(枚葉紙)は、2台の画像形成装置320,330を順に通過して、それぞれの画像形成装置320、330で印字が行われ、排紙トレイ332に排紙される。
1台目の画像形成装置320は、白色(W)のトナーによる印字を行う印字部320aを備える。画像形成装置320で用紙に印字された画像は、印字画像検品装置321で検品されてから、2台目の画像形成装置330に搬送される。
2台目の画像形成装置330は、CMYKのトナーによる印字を行う印字部330aを備える。画像形成装置330で用紙に印字された画像は、印字画像検品装置331で検品されてから、排紙トレイ332に排紙される。
この図9に示す構成において、1台目の画像形成装置320の印字画像検品装置321での検品で不良を検出すると、その不良を検出した箇所に、それよりも後段の2台目の画像形成装置330で、トナー消費帯などの非ユーザ画像が印字される。
プリントコントローラ50は、トナー消費帯などの印字で各色の印字率が変化したとき、トナーのリフレッシュ動作が行われるまでの連続印刷距離を更新する。
また、以上の説明では、複数台の画像形成装置を備えた画像形成システムに適用した例について説明したが、図10に示すように、1台の画像形成装置で、1枚の印刷媒体(用紙)に複数の印字を行う場合に本発明を適用してもよい。
図10に示すように、枚葉紙に印字を行う画像形成装置400は、枚葉紙を反転させる機構を備え、印字部400aは、枚葉紙の表面と裏面を順に印字する。印字部400aは、例えばCMYKのトナーによる印字を行う。
そして、画像形成装置400は、印字画像検品部401を備え、印字部400aで表面へ印字され、印字画像検品部401によって印字画像の検品が行われる。また、印字部400aで裏面へ印字された後にも、印字画像検品部401によって印字画像の検品が行われる。
この図10に示す構成において、画像形成装置400は、印字画像検品部421での表面の検品で不良が検出されると、その不良を検出した用紙の裏面に、トナー消費帯などの非ユーザ画像を印字する。
プリントコントローラ50は、トナー消費帯などの印字で各色の印字率が変化すると、トナーのリフレッシュ動作が行われるまでの連続印刷距離を更新する。
[8.変形例]
なお、上述した実施の形態例では、不良箇所に印字する画像として、トナー消費帯とした。これに対して、それ以外の画像を、ユーザ画像の代わりに不良箇所に印字するようにしてもよい。例えば、不良箇所に印字するユーザ画像以外の画像として、不良箇所であることを文字や図形で明示する画像としてもよい。この場合、不良箇所であることを文字や図形で明示する画像は、トナーの消費量が増えるように、大きな文字や図形などの画像としてもよい。
また、不良箇所にトナー消費帯などの他の画像を印字する場合には、該当する不良箇所の領域が明確に判ると共に、その不良箇所を後の作業で除去することが容易にできるように、不良箇所を断裁で除去する際の切り取り線を印字するようにしてもよい。
また、図1や図8に示す構成では、全ての画像形成装置が印字画像検品装置を備えるようにした。これに対して、複数台直列に接続された内の、少なくとも1台目の画像形成装置で印字された画像を検品する印字画像検品装置が配置されていれば、本発明の画像形成システム(画像形成装置)を実現することができる。すなわち、2台目の画像形成装置で印字された画像を検品する印字画像検品装置は省略してもよい。
また、上述した実施の形態では、画像形成装置に接続されたプリントコントローラ50での制御に基づいて、トナー消費帯などの非ユーザ画像の印字を行うようにした。これに対して、トナー消費帯などの非ユーザ画像の印字の制御は、画像形成装置に内蔵されたコントローラにより行うようにしてもよい。この場合、例えばそれぞれの画像形成装置での印字状態や検品結果は、画像形成システム内の他の画像形成装置に伝送して、画像形成システム内のそれぞれの画像形成装置が備えるコントローラが、分散してトナー消費帯などの印字の制御を実行するようにしてもよい。
10…ロール紙給紙装置、20…画像形成装置(White)、20a…印字部、21…印字画像検品装置、30…画像形成装置(CMYK)、30a…印字部、31…印字画像検品装置、40…ロール紙巻取り装置、50…プリントコントローラ、51…表示装置、60…ネットワーク、70…サーバ、100…ロール紙、110…第1印刷領域、111…ユーザ画像、120…第1印刷領域、121…ユーザ画像、130…第1印刷領域、131…ユーザ画像、141,142,143…非ユーザ画像(トナー消費帯)、210…ロール紙給紙装置、220…画像形成装置(White)、220a…印字部、221…印字画像検品装置、230…画像形成装置(K)、230a…印字部、231…印字画像検品装置、240…画像形成装置(Y)、240a…印字部、241…印字画像検品装置、250…画像形成装置(M)、250a…印字部、251…印字画像検品装置、260…画像形成装置(C)、260a…印字部、261…印字画像検品装置、270…ロール紙巻取り装置、310…ロール紙給紙装置、320…画像形成装置(White)、320a…印字部、321…印字画像検品装置、330…画像形成装置(CMYK)、330a…印字部、331…印字画像検品装置、332…排紙トレイ、400…画像形成装置、400a…印字部、401…印字画像検品部、402…排紙トレイ、C…コンピュータ装置、C1…中央制御ユニット(CPU)、C2…ROM、C3…RAM、C4…不揮発性ストレージ、C5…ネットワークインタフェース、C6…入力装置、C7…表示装置

Claims (17)

  1. トナーを使用して印刷媒体に複数回の印字を行ってユーザ画像を形成させる画像形成部と、
    前記画像形成部で前記印刷媒体上に形成された画像を検品する検品部と、を備え、
    前記画像形成部は、前記検品部で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への、前記画像形成部での次回以降の印字時に、前記ユーザ画像以外の別の画像を印字する
    画像形成装置。
  2. 前記別の画像は、前記検品部での検品で不良となったことを明示する画像である
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記別の画像は、前記画像形成部で滞留したトナーを消費するための画像である
    請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 印刷媒体の搬送経路に直列に配置され、それぞれ異なる色のトナーを使用して印刷媒体に印字を行ってユーザ画像を形成させる複数の画像形成装置と、
    前記複数の画像形成装置で前記印刷媒体上に形成された画像を検品する少なくとも1つの検品装置と、を備え、
    前記検品装置で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への次段以降の画像形成装置での印字時に、前記ユーザ画像以外の別の画像を印字する
    画像形成システム。
  5. 前記別の画像は、前記検品装置での検品で不良となったことを明示する画像である
    請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記別の画像は、前記別の画像を印字させる前記画像形成装置で滞留したトナーを消費するための画像である
    請求項4に記載の画像形成システム。
  7. 前記印刷媒体はロール紙であり、
    前記別の画像は、前記ロール紙を断裁する際の切り取り線を含むようにした
    請求項4に記載の画像形成システム。
  8. 前記印刷媒体はロール紙であり、
    さらに、前記複数の画像形成装置でのトナーの消費量に基づいて、トナーのリフレッシュ動作を実行するまでのロール紙の連続印刷距離を演算するコントローラを備え、
    前記コントローラは、トナーを消費するための前記別の画像の印字で、前記リフレッシュ動作を実行するまでのロール紙の連続印刷距離を延長する演算を行う
    請求項4に記載の画像形成システム。
  9. さらに、前記コントローラが演算した前記リフレッシュ動作を実行するまでのロール紙の連続印刷距離を表示する表示装置を備える
    請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記表示装置は、印刷ジョブ全体での連続印刷距離と、印刷中断回数を表示する
    請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記コントローラは、前記検品装置での検品で不良が発生する不良発生率を推定し、推定した不良発生率に基づいた連続印刷距離及び印刷中断回数を予測し、前記表示装置が予測した連続印刷距離及び印刷中断回数を表示する
    請求項10に記載の画像形成システム。
  12. さらに、前記コントローラ又は前記画像形成装置とネットワークを介して接続されたサーバを有し、
    前記サーバは、前記検品装置での検品で不良が発生する不良発生率を推定し、推定した不良発生率に基づいた連続印刷距離及び印刷中断回数を予測し、
    前記サーバが予測した連続印刷距離及び印刷中断回数を前記表示装置が表示する
    請求項10に記載の画像形成システム。
  13. 前記コントローラは、連続印刷距離を延長する演算を行った場合に、前記リフレッシュ動作を実行する回数の変化の有無に基づいて、該当する連続印刷距離の延長の可否を判断する
    請求項8に記載の画像形成システム。
  14. 前記コントローラは、連続印刷距離を延長する演算を行った場合に、算出された延長量が設定された閾値以下であるとき、連続印刷距離の延長を実行しない
    請求項8に記載の画像形成システム。
  15. 前記コントローラがロール紙の連続印刷距離を延長する演算を行う場合には、前記ロール紙の印字設定領域の印字率に基づいて演算する
    請求項8に記載の画像形成システム。
  16. 前記検品装置で不良を検出した場合に印字する前記別の画像は、不良を検出した領域を複数に分割した分割領域ごとに、トナー消費帯の印字の有無を設定する
    請求項4に記載の画像形成システム。
  17. トナーを使用して印刷媒体に複数回の印字を行ってユーザ画像を形成させる画像形成処理と、
    前記画像形成処理で前記印刷媒体上に形成された画像を検品する検品処理と、
    前記検品処理で不良を検出した場合に、その不良を検出した印刷媒体の該当箇所への、前記画像形成処理による次回以降の印字時に、前記ユーザ画像以外の別の画像を印字させる制御処理と、を含む
    画像形成方法。
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