JP7413824B2 - 印刷装置、画像のノイズ回避方法、および印刷装置の制御プログラム - Google Patents

印刷装置、画像のノイズ回避方法、および印刷装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本開示は、印刷装置、画像のノイズ回避方法、および印刷装置の制御プログラムに関する。
近年、産業用の印刷装置において、印刷物を光学的に読み取ることにより印刷物の品質を検査する検品装置が実用化されている。検品装置は、画像形成装置にインラインで接続され、顧客に納品するための印刷物に印字ミスもしくは印字抜け、または紙汚れ等の異常が無いか否かを検査する。検査の結果、不良品と判定された印刷物は、良品用のトレイとは異なるトレイに自動的に排紙される。検品装置を設けることにより、ユーザーは、シートに形成された画像の品質を必ずしも一枚ずつチェックして確かめなくてもよい(例えば、特開2013-005092号公報の段落[0002]を参照)。
特開2013-005092号公報
上記のように、検品装置によって不良品と判定された印刷物が良品用のトレイとは異なるトレイに自動的に排紙される場合、印刷不良の原因が解消されないままで印刷が続けられると、不良品の印刷物が排出され続けることになる。その結果、トナー、インクおよび用紙などの資源のロスに繋がり、作業時間も無駄にかかる。
本開示は、上記のような背景を鑑みてなされたものである。ある局面において、トナー、インクおよび用紙などの資源のロスを減らし、作業時間を短縮することが可能な印刷装置が開示される。
ある実施形態に従う印刷装置は、ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて、電子写真方式によって印刷画像をシートに形成する画像形成部と、上記シートに形成された上記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と、上記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと上記生成された読み取り画像データとを比較することにより、上記印刷画像が形成された上記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する画像ノイズ判断部と、上記画像ノイズ判断部が画像ノイズが発生していると判断した場合に、上記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別する特定ノイズ判別部とを備え、上記特定の画像ノイズには、上記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、上記複数の回避手段は、上記画像形成部における複数の画像形成プロセスのうち少なくとも1つのプロセス条件を変更する第1の回避手段と、シートのサイズを変更する第2の回避手段またはシートの坪量を変更する第3の回避手段の少なくとも一方とを含む。上記印刷装置は、さらに、上記発生した画像ノイズが上記特定の画像ノイズに該当する場合に、上記複数の回避手段のいずれかを実行するための指令を出力するか、または上記複数の回避手段のいずれかの実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力する実行指令部を備える。
ある局面において、上記実行指令部は、上記特定の画像ノイズが発生した場合に上記第1の回避手段を実行するための指令を出力し、上記第1の回避手段が実行された後に上記印刷画像が形成されたシートにおいて上記特定の画像ノイズが再び発生している場合に、上記第2の回避手段を実行することの可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力し、上記第2の回避手段を実行する許可を上記ユーザーから受けたとき、上記第1の回避手段に代えて上記第2の回避手段を実行するための指令を出力する。
ある局面において、上記実行指令部は、上記第2の回避手段が実行された後に上記印刷画像が形成されたシートにおいて上記特定の画像ノイズが再び発生している場合に、上記第3の回避手段を実行することの可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力し、上記第3の回避手段を実行する許可を上記ユーザーから受けたとき、上記第2の回避手段に代えて上記第3の回避手段を実行するための指令を出力する。
ある局面において、上記特定ノイズ判別部は、上記画像形成部における上記プロセス条件が予め定められた条件に一致することと、上記シート上の予め定められた領域に予め定められた特徴の画像ノイズが発生していることとの少なくとも1つが満たされた場合に、上記発生した画像ノイズが上記特定の画像ノイズに該当すると判別する。
ある局面において、上記特定ノイズ判別部は、上記読み取り画像データにおいて上記シートの外縁からの距離が予め定められた距離内にある第1の領域の濃度が、上記リファレンス画像データにおける対応する部分の濃度と比較して予め定められた閾値を超えるほど低下している場合、上記発生した画像ノイズが、上記第1の回避手段に対応付けられた第1の画像ノイズに該当すると判別する。上記第1の画像ノイズに対応する上記第1の回避手段は、転写プロセスにおける転写電圧を現在の値よりも大きい値に変更することを含む。
ある局面において、上記特定ノイズ判別部は、さらに上記第1の領域のトナー量が閾値トナー量以上である場合に、上記発生した画像ノイズが上記第1の画像ノイズに該当すると判別する。
ある局面において、上記特定の画像ノイズには、上記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、上記実行指令部は、上記特定の画像ノイズが発生した場合に、上記複数の回避手段のうちいずれを選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力し、上記問い合わせの結果に基づいて、上記選択された回避手段を実行するための指令を出力する。
ある局面において、上記印刷装置は、上記特定の画像ノイズが発生した印刷ジョブにおける、印刷条件の設定情報と実際に実行した回避手段の履歴とを格納するノイズ履歴格納部と、これから実行する印刷ジョブにおける上記印刷条件の設定情報が、上記ノイズ履歴格納部に格納された、これまで実行した印刷ジョブの設定情報のいずれかに一致するか否かを判定するノイズ履歴判定部とをさらに備える。上記実行指令部は、上記ノイズ履歴判定部が、上記これから実行する印刷ジョブにおける上記印刷条件の設定情報が上記これまで実行した印刷ジョブの設定情報のいずれかに一致すると判定した場合に、上記一致した設定情報に対応する回避手段を実行するか否かをユーザーに問い合わせるための指令を出力する。
他の実施態様に従うと、印刷装置によって形成された画像のノイズ回避方法が提供される。上記印刷装置は、ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて、電子写真方式によって印刷画像をシートに形成する画像形成部と、上記シートに形成された上記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と制御部とを備える。上記画像のノイズ回避方法は、上記制御部が、上記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと上記生成された読み取り画像データとを比較することにより、上記印刷画像が形成された上記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、上記制御部が、画像ノイズが発生している場合に、上記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを備え、上記特定の画像ノイズには、上記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、上記複数の回避手段は、上記画像形成部における複数の画像形成プロセスのうち少なくとも1つのプロセス条件を変更する第1の回避手段と、シートのサイズを変更する第2の回避手段またはシートの坪量を変更する第3の回避手段の少なくとも一方とを含む。上記画像のノイズ回避方法は、さらに、上記制御部が、上記発生した画像ノイズが上記特定の画像ノイズに該当する場合に、上記複数の回避手段のいずれかを実行するための指令を出力するか、または上記複数の回避手段のいずれかの実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップを備える。
さらに他の実施態様に従うと、印刷装置によって形成された画像のノイズ回避方法が提供される。上記印刷装置は、ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて印刷画像をシートに形成する画像形成部と、上記シートに形成された上記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と制御部とを備える。上記画像のノイズ回避方法は、上記制御部が、上記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと上記生成された読み取り画像データとを比較することにより、上記印刷画像が形成された上記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、上記制御部が、画像ノイズが発生している場合に、上記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを備え、上記特定の画像ノイズには、上記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、さらに、上記制御部が、上記発生した画像ノイズが上記特定の画像ノイズに該当する場合に、上記複数の回避手段のうちいずれ選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップと、上記制御部が、上記問い合わせの結果に基づいて、上記選択された回避手段を実行するための指令を出力するステップとを備える。
さらに他の実施態様に従うと、印刷装置の制御プログラムが提供される。上記印刷装置は、ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて、電子写真方式によって印刷画像をシートに形成する画像形成部と、上記シートに形成された上記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部とを備える。上記制御プログラムは、コンピュータに、上記原稿画像データに基づくリファレンス画像と上記生成された読み取り画像データとを比較することにより、上記印刷画像が形成された上記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、画像ノイズが発生している場合に、上記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを実行させ、上記特定の画像ノイズには、上記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、上記複数の回避手段は、上記画像形成部における複数の画像形成プロセスのうち少なくとも1つのプロセス条件を変更する第1の回避手段と、シートのサイズを変更する第2の回避手段またはシートの坪量を変更する第3の回避手段の少なくとも一方とを含む。上記制御プログラムは、さらに、上記コンピュータに、上記発生した画像ノイズが上記特定の画像ノイズに該当する場合に、上記複数の回避手段のいずれかを実行するための指令を出力するか、または上記複数の回避手段のいずれかの実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップを実行させる。
さらに他の実施態様に従うと、印刷装置の制御プログラムが提供される。上記印刷装置は、ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて印刷画像をシートに形成する画像形成部と、上記シートに形成された上記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部とを備える。上記制御プログラムは、コンピュータに、上記原稿画像データに基づくリファレンス画像と上記生成された読み取り画像データとを比較することにより、上記印刷画像が形成された上記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、画像ノイズが発生している場合に、上記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを実行させ、上記特定の画像ノイズには、上記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、さらに、上記コンピュータに、上記発生した画像ノイズが上記特定の画像ノイズに該当する場合に、上記複数の回避手段のうちいずれを選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップと、上記問い合わせの結果に基づいて、上記選択された回避手段を実行するための指令を出力するステップとを実行させる。
ある実施形態によれば、トナー、インクおよび用紙などの資源のロスを減らし、作業時間を短縮できる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
印刷システム170のハードウェア構成の一例を示す図である。 図1の印刷装置100および操作パネル115の詳細なハードウェア構成の一例を示す図である。 印刷システムにおけるデータの処理の流れを示す図である。 印刷装置100が電子写真方式の印刷装置である場合のプリンターエンジン245の詳細な構成の一例を示す図である。 実施形態1の印刷装置100における画像ノイズ回避機能を説明する機能ブロック図である。 実施形態1の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。 シートの端部510における転写不良に起因する画像ノイズが発生している様子を示す図である。 図4の2次転写ローラー361においてトナー像がシートに転写されるときに、シートの端部510において転写不良が発生する様子を示す図である。 2次転写ローラー361に印加される転写電圧を上昇させることにより、シート500の端部における転写不良が回避される様子を示す図である。 シート500のサイズを変更することによって、シート500の端部における転写不良が回避される様子を示す図である。 シートの坪量を変更することによって、シートの端部における転写不良が回避される様子を示す図である。 実施形態2の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。 実施形態2の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。 現在使用しているシートを、サイズがより大きいシートに変更してもよい否かをユーザーに問い合わせるために、操作パネル115に表示される画面600を示す図である。 実行指令部410が、現在使用しているシートを、坪量がより小さいシートに変更してもよい否かをユーザーに問い合わせるために、操作パネル115に表示される画面610を示す図である。 実施形態3の印刷装置100における画像ノイズ回避機能を説明する機能ブロック図である。 実施形態3の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。 以前と同じ回避手段を実行してよいかをユーザーに問い合わせるときに操作パネル115に表示される画面の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示における実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。また、以下の説明では、複数の同一の構成に対して言及する場合、構成123A,123Bのように表現することがある。それらを総称する場合は、構成123と表現する。
<実施形態1>
[印刷システムのハードウェア構成およびその動作の概要]
まず、図1~4を参照して、印刷システム170のハードウェア構成およびその動作の概要について説明する。図1は、印刷システム170のハードウェア構成の一例を示す図である。
印刷システム170は、印刷装置100と、通信回線140と、クライアントPC(Personal Computer)145,150とを含む。
印刷装置100は、クライアントPC145,150から受信した印刷ジョブに基づいて、記録媒体であるシートに文字または画像などを印刷する。本開示におけるシートは、用紙、および紙以外の素材からなるシート状の記録媒体を含む。
クライアントPC145,150は、印刷装置100によって実行される印刷ジョブを、通信回線140を介して印刷装置100に送信する。
印刷ジョブは、シートに印刷するための原稿画像データと印刷ジョブにおける設定情報とを含む。設定情報は、印刷ジョブにおける画像形成および後処理についての各種条件を規定している制御用データであるジョブチケットを含む。一例として、ジョブチケットは、印刷するシートのサイズおよび坪量、印刷部数、印刷に用いるデータファイル、ページ数、両面/片面印刷の別、用紙の選択、倍率、出力部数、画像のシフト量、スタンプの位置、面付け情報、画質調整、印刷ジョブにおいて施される後処理などについての設定情報を含む。
ユーザーは、クライアントPC145,150を操作することにより、印刷ジョブにおける設定情報を入力または変更できる。
図1の例に示すクライアントPC145,150に代えて、他の局面において、タブレット、スマートフォンなどの情報処理装置が用いられてもよい。また、クライアントPCの数は、特に限定されない。
通信回線140は、印刷装置100とクライアントPC145,150との間を通信接続する。通信回線140は、有線でも無線でも構わない。
印刷装置100は、より詳細には、給紙部105と、搬送部107と、プリンタユニット110と、操作パネル115と、IQユニット120と、後処理部125と、排出トレイ130,135とを備える。
給紙部105は、印刷装置100において使用されるシートを収容するためのユニットであり、複数種類のシートを収容可能である。
搬送部107は、印刷ジョブによって指定された種類(例えば、サイズおよび坪量)のシートを給紙部105から1枚ずつ取り出し、プリンタユニット110に向けて給紙する。さらに、搬送部107は、プリンタユニット110において画像が形成されたシートを、IQユニット120、後処理部125の順番で搬送し、最終的に排出トレイ130または135に排出する。
プリンタユニット110は、給紙部105から給紙されたシートに、印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて印刷画像を形成する。印刷ジョブに従って印刷画像が形成されたシートは、搬送部107によってIQユニット120に搬送される。プリンタユニット110の詳細については、後述する。
操作パネル115は、ユーザーから印刷システム170に対する操作入力を受け付ける。さらに、操作パネル115は、印刷ジョブに基づいた操作メニューおよび設定画面などを表示する。
IQユニット120は、プリンタユニット110により画像が形成されたシートが所定の読み取り位置を順番に通過するときに、シートに形成された画像を光学的に読み取る。本開示において、IQユニット120によって読み取られた画像のデータを「読み取り画像データ」と称する。IQユニット120は、例えば、ラインセンサなどのイメージセンサー(不図示)と、イメージセンサーによって検出された読み取り画像データを処理するための画像処理回路とを含む。本開示において、IQユニット120を検品装置とも称する。
後処理部125は、プリンタユニット110によって画像が形成されたシートに対して、印刷ジョブにおいて指定された後処理を行う。後処理部125により行われる処理は、「断裁」、「ステープル」、「重ね中折り」、「重ね三つ折り」、「中とじ」および「パンチ」等の処理を含む。後処理がなされたシートは、搬送部107によって、排出トレイ130または排出トレイ135に排出される。なお、印刷ジョブにおいて後処理に関する指定が含まれていない場合、後処理は施されなくてもよい。
排出トレイ130は、正常に画像が形成されたシートを積載するためのトレイである。排出トレイ135は、正常に画像が形成されなかった、すなわち画像形成異常が発生したシートを積載するためのユニットである。
図2は、図1の印刷装置100および操作パネル115の詳細なハードウェア構成の一例を示す図である。
図2において、給紙部105、IQユニット120、後処理部125、およびクライアントPC145,150も併せて示されている。これらの動作は、図1を参照して説明したので、説明を繰り返さない。
印刷装置100は、メイン制御部200と、操作パネル115と、IQユニット120と、後処理部125と、ネットワークI/F235と、プリンターコントローラー240と、プリンターエンジン245とを備える。
操作パネル115は、ある局面において、表示装置225と、入力装置230とを備える。操作パネル115は、液晶モニターなどの表示装置225と複数のタッチセンサーなどの入力装置230とを組み合わせたタッチスクリーンによって構成することができる。操作パネル115は、さらに入力装置230として複数の物理キーを含んでもよい。
ネットワークI/F235は、有線または無線のネットワークにより、クライアントPC145,150などの外部機器と接続される。ある局面において、ネットワークI/F235は、有線LAN(Local Area Network)ポートおよびWi-Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)モジュール等により実現されてもよい。印刷装置100は、ネットワークI/F235を介して、クライアントPC145,150などの外部機器から、印刷ジョブを取得できる。印刷装置100は、複数のネットワークI/F235を備えてもよい。
プリンターコントローラー240は、クライアントPC145,150からネットワークI/F235を介して受信した印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいてビットマップデータを生成する。プリンターコントローラー240の詳細については、図3を参照して後述する。
プリンターエンジン245は、シートに画像,文字などを印刷する。プリンターエンジン245は、プリンターコントローラー240が生成したビットマップデータに基づき印刷画像をシートに形成する。プリンターエンジン245の詳細な構成については、図4を参照して後述する。
メイン制御部200は、クライアントPC145,150から受信した印刷ジョブに基づいて、印刷装置100を制御する。すなわち、ある局面において、メイン制御部200は、操作パネル115、IQユニット120、後処理部125、プリンターコントローラー240、プリンターエンジン245の動作を制御する。図2の例において、メイン制御部200は、CPU(Central Processing Unit)205と、RAM(Random Access Memory)210と、ROM(Read Only Memory)215と、補助記憶装置220とを備える。
CPU205は、ROM215もしくは補助記憶装置220に読み込まれた各種プログラムを実行し、またはデータを参照する。CPU205は、印刷装置100の各種機能を実現するためのプログラムを実行し得る。
RAM210は、CPU205によって実行されるプログラムおよび参照されるデータを一時的に格納する。ある局面において、SRAM(Static Random Access Memory)またはDRAM(Dynamic Random Access Memory)がRAM210として使用されてもよい。
ROM215は、不揮発性メモリーであり、印刷装置100で使用される様々なデータを格納する。ROM215は、印刷装置100を制御するための制御プログラムなどを保存してもよい。ある局面において、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)またはフラッシュメモリーが、ROM215として使用されてもよい。
補助記憶装置220は、不揮発性メモリーであり、印刷装置100の電源が切れた状態でもデータを保存しておくことができる。補助記憶装置220は、CPU205が実行する任意のプログラム、および参照する任意のデータを保存し得る。ある局面において、HDD(Hard Disk Drive)またはSSD(Solid State Drive)が、補助記憶装置220として使用されてもよい。CPU205は、各種プログラムを補助記憶装置220からRAM210に読み込み、読み込まれたプログラムを実行することができる。
他の局面において、メイン制御部200は、少なくとも1つの組み込みCPU、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、または少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって構成されてもよい。もしくは、メイン制御部200は、これらの2つ以上の組み合わせによって構成されてもよい。
図3は、印刷システムにおけるデータの処理の流れを示す図である。
プリンタドライバ300は、クライアントPC145,150上において動作し、プリンターコントローラー240に印刷を指示するアプリケーションである。プリンタドライバ300は、ユーザーが指定した印刷ジョブにおける様々な設定情報を含むジョブチケット、およびPDL(Page Description Language)言語により記述された印刷データ(PDLデータ)を生成する。プリンタドライバ300は、生成したPDLデータをNIC(Network Interface Card)等の不図示のネットワークI/Fを介してプリンターコントローラー240に送信する。
RIP(Raster Image Processer)処理部305は、プリンターコントローラー240に含まれ、クライアントPC145,150から送信されたPDLデータをラスタライズする。ラスタライズ処理は、PDL言語により記述された画像および文字データをビットマップデータに変換する処理であり、クライアントPC145,150から送信された原稿画像データに対する色変換処理を含む。一例として、原稿画像データがRGB(Red, Blue, Green)データである場合、RIP処理部305は、RGBデータを印刷用のCMYK(Cyan, Magenta, Yellow, Key plate)データに変換する。RIP処理部305は、CMYKデータに基づいて、画像が形成されるシートに付着されるべきC,M,Y,Kの各色トナー量、およびそれらの合計である総トナー量を決定する。RIP処理部305により生成されたビットマップデータは、ジョブチケットとともにプリンターエンジン245に送信される。
プリンターエンジン245は、プリンターエンジン制御部310を備える。プリンターエンジン245は、プリンターエンジン制御部310からの指令、およびプリンターコントローラー240から送信されたビットマップデータに基づいて、印刷ジョブに基づく原稿データをシート上に印刷する。
本開示の各実施形態では、メイン制御部200と、プリンターコントローラー240とプリンターエンジン245とがいずれも印刷装置100の筐体内に配置される。他の局面において、印刷システム170は、メイン制御部200とプリンターコントローラー240との少なくとも1つがプリンターエンジン245とは別の筐体の中に配置されている構成であってもよい。
図4は、印刷装置100が電子写真方式の印刷装置である場合のプリンターエンジン245の詳細な構成の一例を示す図である。以下では、プリンターエンジン245が電子写真装置によって構成される場合について説明する。なお、実施形態1のプリンターエンジン245は必ずしも電子写真方式の装置でなくてもよく、例えば、インクジェット方式の装置であってもよい。
以下の説明において、添え字であるC、M、YおよびKが記載されている部材は、それぞれシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)およびキープレート(K)のトナー像に対応する部材を表す。また、部材を総称するとき、C、M、YおよびKの添え字を省略することがある。
図4の例において、プリンターエンジン245は、露光装置350と、各色のトナー像を形成する現像ユニット352と、中間転写ベルト358と、転写装置360と、送出ローラー364と、タイミングローラー368と、定着ユニット370とを含む。
露光装置350は、図3のRIP処理部により生成されたビットマップデータに基づいて、帯電装置(不図示)により一様に帯電された感光体356の表面をレーザーにより露光することで、感光体356の表面上に静電潜像を形成する。
現像ユニット352は、トナーカートリッジ353と、現像器354と、感光体356とを含む。
各トナーカートリッジ353は、予備のトナーを収納している。各トナーカートリッジ353は、取り外し可能である。ユーザーは、各トナーカートリッジ353内のトナーが無くなったとき、トナーカートリッジ353を交換することができる。
各現像器354は、対応するトナーカートリッジ353から供給されたトナーを攪拌して摩擦帯電させる。各現像器354は、対応する感光体356の表面に形成された静電潜像に、帯電したトナーを付着させることにより、対応する感光体の表面にトナー像を形成する。各現像器354は、それぞれ、中間転写ベルト358の回転方向に沿って順に配置されている。
各感光体356の表面に形成された各色のトナー像は、中間転写ベルト358に順に転写される。
中間転写ベルト358は、感光体356C,M,Y,Kから順次転写された4色のトナー像を担持し、担持したトナー像を転写装置360まで搬送する。
転写装置360は、中間転写ベルト358上に形成されたトナー像をシートに転写する。転写装置360は、2次転写ローラー361と、2次転写ローラー361への電圧印加装置(不図示)とを含む。トナー像が転写されたシートは、搬送部107によって、定着ユニット370へ搬送される。
送出ローラー364は、給紙部105に収納されていたシートを転写装置360に向けて搬送する。タイミングローラー368は、転写装置360の手前で、シートの搬送タイミングを調節する。
定着ユニット370は、シートに形成されたトナー像を加圧および加熱することによりシート上に定着させる。定着ユニット370は、定着ローラー372を含む。その後、シートは、搬送部107によって、IQユニット120へ搬送される。
[画像ノイズの回避機能]
以下、図5および図6を参照して、実施形態1の印刷装置100における画像ノイズ回避機能について説明する。本実施形態の印刷装置100は、IQユニット120によって生成された読み取り画像データに特定の画像ノイズが含まれている場合に、特定の画像ノイズを回避するための手段が自動的に実行される点に特徴がある。
図5は、実施形態1の印刷装置100における画像ノイズ回避機能を説明する機能ブロック図である。
印刷装置100は、画像ノイズ回避機能に関係する構成例として、画像読み取り部400と、画像ノイズ判断部402と、特定ノイズ判別部405と、実行指令部410と、リファレンス画像格納部415とを備える。
図5において、画像読み取り部400は、図1のIQユニット120のイメージセンサー(不図示)に対応し、画像ノイズ判断部402は、IQユニット120の画像処理回路(不図示)に対応する。特定ノイズ判別部405および実行指令部410は、図2のメイン制御部200のCPU205に対応し、リファレンス画像格納部415は、メイン制御部200の補助記憶装置220の記憶領域に対応する。以下、上記の各構成要素の機能について説明する。
画像読み取り部400は、ユーザーから受けた印刷ジョブに基づいてシートに形成された印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する。
画像ノイズ判断部402は、原稿画像データに基づくリファレンス画像データと上記生成された読み取り画像データとを比較することにより、印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する。
リファレンス画像格納部415は、リファレンス画像データ425を格納する。リファレンス画像データ425は、印刷画像に対する読み取り画像データであって、テスト印刷の際にユーザーまたは工場の作業者などによって良質であると判定されたものである。ユーザーまたは工場の作業者などは、印刷ジョブにおける原稿画像データをラスタライズすることにより生成されたビットマップデータをリファレンス画像データとして指定し、補助記憶装置220またはクライアントPC145,150上の記憶装置(不図示)に保存してもよい。
ここで、画像ノイズとは、読み取り画像データにおいてリファレンス画像データとは異なる部分のうち、閾値を超えるほど著しく異なっている部分をいう。一例として、画像ノイズは、電子写真方式の印刷装置においては、帯電、露光、現像、転写、定着などの画像形成プロセスの不良に起因して発生する。
画像ノイズは、ランダムに発生する場合もあるが、特定の画像形成条件でのみ発生する場合もある。また、シート上の限られた領域に特徴的な画像ノイズが発生する場合もある。ある種の画像ノイズについては、画像形成条件を変更したり、シートの種類を変更したりすることによって、その発生を抑制できる場合がある。
特定ノイズ判別部405は、画像ノイズ判断部402が画像ノイズが発生していると判断した場合に、発生した画像ノイズが、その発生を回避可能な特定の画像ノイズに該当するか否かを判別する。特定の画像ノイズには、発生した画像ノイズの発生を抑制し得る少なくとも1つの回避手段が予め対応付けられて登録されている。
特定ノイズ判別部405は、発生した画像ノイズが回避可能か否かを判別するために、例えば、画像ノイズが発生したときの画像形成条件が予め定められた条件に一致しているか、発生した画像ノイズの特徴が予め定めた特徴に一致しているか、または、画像ノイズの発生位置がシート上の予め定められた領域内であるかを判定する。特定ノイズ判別部405は、少なくとも1つの判定条件が満たされた場合に、発生した画像ノイズがその発生を回避可能な特定の画像ノイズに該当すると判定してもよい。
他の局面において、回避手段ごとに当該回避手段によって回避可能な画像ノイズの例を多数収集し、ディープラーニングの手法を用いて、収集した画像ノイズの特徴をニューラルネットワークに学習させてもよい。この場合、特定ノイズ判別部405としての学習済みのニューラルネットワークは、発生した画像ノイズに対応する画像ノイズ回避手段を判別する。
実行指令部410は、発生した画像ノイズが、少なくとも1つの回避手段が対応付けられた特定の画像ノイズに該当する場合に、当該少なくとも1つの回避手段を実行するための指令を出力するか、または当該少なくとも1つの回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を操作パネル115などに出力する。回避手段の種類によっては、対応する回避手段を自動的に実行するのでなく、実行する前に回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせたほうが望ましい場合がある。例えば、シートの大きさまたは厚みを変更することによって回避可能な画像ノイズについては、シートの大きさまたは厚みを変更してよいか否かを、実際に変更する前にユーザーに問い合わせたほうが望ましい。上記の問い合わせは、操作パネル115に問い合わせ画面が表示されることによりなされてもよい。
発生した画像ノイズに複数の回避手段が対応付けられており、複数の回避手段において優先順位がユーザーまたは製造業者などにより予め定められている場合、実行指令部410は、優先順位が高い回避手段から回避手段を実行するための指令を出力する。実行指令部410は、優先順位が定められていない場合には、複数の回避手段のうちいずれを選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力してもよく、この場合、実行指令部410は、ユーザーによって選択された回避手段を実行するための指令を出力する。
図6を参照して、実施形態1の印刷装置100における特定の画像ノイズの判別およびその回避の手順について説明する。図6は、実施形態1の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。
最初にステップS105において、メイン制御部200は、ユーザーからリファレンス画像データの指定を受け付ける。リファレンス画像データは、補助記憶装置220またはクライアントPC145,150において格納されている。ユーザーは、操作パネル115に表示されたリファレンス画像データのリストまたはリファレンス画像データのプレビューに基づいて、リファレンス画像データを指定する。
その次のステップS110において、メイン制御部200は、クライアントPC145から送信された印刷ジョブを受信する。印刷ジョブには、シート上に形成するための原稿画像データおよびジョブチケットが含まれている。
その次のステップS115において、メイン制御部200は、プリンターコントローラー240を介して、プリンターエンジン245に、原稿画像データに基づく印刷画像をシート上に印刷するように指令を送る。プリンターエンジン245は、メイン制御部200およびプリンターエンジン制御部310からの指令に基づいて、印刷画像をシート上に印刷する。
その次のステップS120において、画像読み取り部400は、ステップS115において印刷した画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する。
その次のステップS125において、画像ノイズ判断部402は、リファレンス画像データとステップS120において生成された読み取り画像データとを比較する。
その次のステップS130において、画像ノイズ判断部402は、ステップS125の比較結果に基づいて印刷画像が形成されたシートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する。
メイン制御部200は、画像ノイズが発生していない場合(ステップS130においてNO)、処理をステップS135に進める。ステップS135において、メイン制御部200は、印刷ジョブに含まれるジョブチケットに基づいて、原稿画像データに基づく印刷画像がシート上に全頁印刷されたか否かを判断する。印刷画像が全頁印刷された場合(ステップS135においてYES)、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。印刷画像が全頁印刷されていない場合(ステップS135においてNO)、メイン制御部200は、処理をステップS115に戻す。
一方、画像ノイズが発生している場合(ステップS130においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS140に進める。ステップS140において、特定ノイズ判別部405は、発生した画像ノイズが、回避手段が対応付けられた特定の画像ノイズに該当するか否かを判別する。
ステップS140における判別の結果として、発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当しない場合(ステップS140においてNO)、メイン制御部200は処理をステップS145に進める。ステップS145において、メイン制御部200は、発生した画像ノイズを回避する手段が登録されていないので、ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
一方、ステップS140における判別の結果として、発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当する場合(ステップS140においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS147に進める。
ステップS147において、メイン制御部200は、特定の画像ノイズに対応付けられた回避手段が、ユーザーへの問い合わせが必要な回避手段であるか否かを判断する。メイン制御部200は、ユーザーへの問い合わせが必要でない場合(ステップS147においてNO)、処理をステップS160へ進める。ステップS160において、実行指令部410は、回避手段を実行するための指令を出力する。印刷装置100のプリンタユニット110または搬送部107などは、指令に基づいて回避手段を実行する。その後、メイン制御部200は、処理をステップS115に戻す。
メイン制御部200は、ユーザーへの問い合わせが必要である場合(ステップS147においてYES)、処理をステップS150へ進める。ステップS150において、実行指令部410は、回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力する。操作パネル115は、回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせるための画面を表示する。
一方、ステップS150における問い合わせの結果、回避手段を実行することがユーザーによって許可された場合(ステップS155においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS160に進める。ステップS160において、実行指令部410は、回避手段を実行するための指令を出力する。印刷装置100のプリンタユニット110または搬送部107などは、指令に基づいて、回避手段を実行する。その後、メイン制御部200は、処理をステップS115に戻す。
一方、メイン制御部200は、回避手段を実行することがユーザーによって許可されなかった場合(ステップS155においてNO)、処理をステップS165に進める。ステップS165において、メイン制御部200は、印刷ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
以下、上記の処理手順の変形例について説明する。上記の処理手順によれば、ステップS130において、メイン制御部200は、画像ノイズが発生しているシートが1枚でも存在すると、処理をステップS140に進めて、発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当する否かを判断した。他の局面において、ステップS130とステップS140との間に、画像ノイズが所定の頻度以上で発生しているか否かを判定するステップを設けてもよい。メイン制御部200は、画像ノイズが所定の頻度以上で発生している場合には処理をステップS140に進めて、発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当する否かを判断する。一方、メイン制御部200は、画像ノイズが所定の頻度以上で発生していない場合には、処理をステップS135に進めることにより、次のシートへの画像印刷を行う。
さらに他の局面において、ステップS150において特定の画像ノイズに複数の回避手段が対応付けられている場合、複数の回避手段のうちいずれの回避手段を実行するのかを、ユーザーに問い合わせてもよい。上記問い合わせの後のステップS155において、メイン制御部200は、ユーザーにより選択された回避手段を実行するための指令を出力するか(ステップS160)、または、いずれの回避手段も許可されなかった場合に、ジョブをキャンセルする(ステップS165)。
さらに他の局面において、複数の回避手段のそれぞれに対して優先順位が予め設定されている場合、特定の画像ノイズが発生しているとき(ステップS140においてYES)、実行指令部410は、まず最も優先順位が高い回避手段について、次のような処理を行ってもよい。すなわち、実行指令部410は、ユーザーへの問い合わせが必要でない場合には(ステップS147においてNO)、当該回避手段を実行するための指令を出力する(ステップS160)。一方、実行指令部410は、ユーザーへの問い合わせが必要である場合には(ステップS147においてYES)、当該回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力し(ステップS150)、実行が許可された場合には(ステップS155においてYES)、当該回避手段を実行するための指令を出力する(ステップS160)。ステップS160の後に、同種の画像ノイズが再び発生している場合(ステップS140においてYES)、実行指令部410は、次に優先順位が高い回避手段について上記と同様の処理を行う。
[実施形態1の効果]
上記のとおり、実施形態1における印刷装置100は、IQユニット120によって検出された画像ノイズが、少なくとも1つの回避手段が対応付けられた特定の画像ノイズに該当するか否かを判別する。この結果、検出された画像ノイズが特定の画像ノイズに該当する場合に、印刷装置100は、特定の画像ノイズに対応付けられた少なくとも1つの回避手段を自動的に実行する。これにより、当該回避手段が実行された後に印刷画像が形成されるシートにおいて、同様の画像ノイズが再び発生することを抑制できる。その結果、不良品と判断される印刷物が製造されることを抑制し、トナー、インクおよび用紙などの資源のロスを減らし、作業時間も短縮できる。
<実施形態2>
実施形態2では、プリンターエンジン245が電子写真装置の場合において、回避手段に対応付けられた特定の画像ノイズが、シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズである場合について説明する。まず、図7~図11を参照して、シートの端部における転写不良が発生するメカニズム、およびその回避手段について説明する。
[シートの端部における転写不良の発生メカニズム]
図7は、シートの端部510における転写不良に起因する画像ノイズが発生している様子を示す図である。
印刷装置100のようなカラー印刷装置がシート500に画像を形成するとき、シートの端部510においては、中央部520と比較して転写不良が発生しやすい。転写不良が生じると、本来想定される画像濃度よりも実際の画像濃度が極端に低下する画像ノイズが発生する。転写不良は、特にシート500の角において発生しやすく、さらに、使用されるトナー量が多い高濃度の画像形成時に発生しやすい。
図8は、図4の2次転写ローラー361においてトナー像がシートに転写されるときに、シートの端部510において転写不良が発生する様子を示す図である。図8において、図4で示した中間転写ベルト358および2次転写ローラー361と、シート500と、トナー550とが示されている。
以下、シートの端部510において画像ノイズが発生するメカニズムについて説明する。印刷装置100のようなカラー印刷装置は、中間転写ベルト358上に多重色のトナー像を形成し、その多重色のトナー像をシート500に一括して転写する。そのため、シート500においてトナー像が形成される箇所によっては、トナー550の量が多くなる。
一般に、帯電したトナー550を中間転写ベルト358からシート500に転写するためには、帯電したトナー550に対向する電極が2次転写ローラー361側に設けられている。帯電したトナー550の量が多いほど、トナー550の全体の帯電量が多くなることから、2次転写ローラー361側に設けられた対向電極に印加する電圧の絶対値を高く設定する必要がある。
例えば、トナー550がマイナス極性に帯電している場合、マイナスに帯電したトナー550の量が多くなるほど、トナー550の全体としてのマイナス電荷が多くなる。このとき、シート500にトナー550を転写するために十分なプラス電圧を2次転写ローラー361側に印加する必要がある。そのため、マイナスに帯電したトナー550の量が多いほど、すなわち高濃度の画像が形成されるときほど、トナー550をシート500に転写するために2次転写ローラー361側に印加されるプラスの電圧は、高く設定される必要がある。
しかし、シートの端部510においては、以下に説明されるように中央部と比較して転写電界が弱くなりやすい。
図8に示されるように、中間転写ベルト358と2次転写ローラー361との間には、シート500が介在する部分と、シート500が介在しない部分が存在する。抵抗体であるシート500が介在する部分の抵抗値は、シート500が介在しない部分の抵抗値よりも高い。
そのため、シート500が介在しない部分に隣接するシート500の端部において、転写電界がシート500が介在しない部分に逃げることにより、転写電界が、想定される電界よりも弱くなりやすい。その結果、シート500の端部においては、多量のトナーをシート500に転写するために必要な強さの転写電界が形成されにくいため転写不良が生じ、画像濃度が低下しやすい。この現象は、シートの角において特に顕著である。
一方、シート500が介在しない部分に隣接していないシートの中央部においては、上述したような、転写電界がシート500が介在しない部分に逃げる現象が発生しない。そのため、転写電界が安定して形成されやすく、高濃度の画像が形成されるときであっても、シート500の端部と比較して転写不良は発生しにくい。
このように、高濃度の画像がシート500に形成されるとき、シート500の端部における転写電界は、シート500の中央部における転写電界と比較して弱くなりやすい。そのため、シート500の中央部においては転写が正常に行われることに対して、シート500の端部においては転写不良が生じやすい。その結果、シート500の端部における画像濃度がシート500の中央部における画像濃度と比較して低下することにより、シート500の端部、特に角において、転写不良に起因する画像ノイズが発生しやすい。
[シート端部の転写不良に起因した画像ノイズの回避手段]
上記のような、シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズに対する回避手段の例として、第1~第3の回避手段を以下に説明する。
(第1の回避手段)
図9は、2次転写ローラー361に印加される転写電圧を上昇させることにより、シート500の端部における転写不良が回避される様子を示す図である。
上述したように、高濃度の画像をシート500に形成する場合に、シート500の端部において転写電界が弱くなりやすい。そのため、中間転写ベルト358と2次転写ローラー361との間に印加される転写電圧を現在の値よりも大きい値に変更して、より強い転写電界を形成することにより、シート500の端部における転写不良に起因する画像ノイズを回避できる。多量の帯電したトナー550をシート500に転写するのに十分な転写電界をシート500の端部において形成できれば、トナー550が正常に転写され、転写不良に起因する画像ノイズが発生することを回避できるからである。
しかしながら、転写電圧を強くしすぎると、帯電したトナー550から2次転写ローラー361に向かって電子が放出される結果、トナーの極性が反転する可能性があるという面もある。例えば、トナー550がマイナス帯電している場合、2次転写ローラー361側に極端に高いプラスの電圧が印加されることによりトナー550から2次転写ローラー361に向かって電子が放出される結果、トナーの極性がマイナスからプラスに反転する可能性がある。摩擦帯電によりマイナス帯電されたトナー550は、元々は抵抗値が高い絶縁体であるため、極端に高いプラスの転写電圧が印加されることにより形成される転写電界に影響され、電子がトナー550から逃げてしまうからである。トナー550の極性がマイナスからプラスに一度反転した場合、2次転写ローラー361側にプラスの電圧が再び印加されても、プラスに帯電されたトナーはシート500に転写されない。
その結果、例えばシート500の中央部において転写不良が生じ、画像の濃度が低下することにより画像ノイズ、より具体的には、白い斑点が生じる現象である「白抜け」が発生する。
上述したトナー550の極性の反転に起因する画像ノイズは、シート500の端部よりも中央部の方が先に発生しやすい。シート500の中央部においては、転写電界が安定して形成されやすく、シート500の端部のように転写電界が逃げにくいため、強い電界の影響を受けた電子がトナー550から逃げやすく、トナー550の極性が反転しやすいからである。
一方、シートの端部においては、中間転写ベルト358と2次転写ローラー361との間に高い転写電圧が印加された場合であっても、シート500が介在していない部分に転写電界が逃げやすいため、シート500の中央部と比較して、転写電界が強くなる度合いが小さい。なお、転写電圧がさらに高くなると、シート500の端部においてもトナー550の極性が反転することにより、中央部と同様に白抜けが生じる。
以上の理由から、シートの端部における画像ノイズが発生することを回避するための転写電圧の値は、上限と下限が定められた適切な範囲内であることが望ましい。適切な転写電圧の値は、トナー量、シートの坪量、およびシートの周囲の湿度などに基づいて、実験により決定できる。
さらに、適切な転写電圧の値は、シートの周囲の湿度の変化の影響を大きく受ける。シート500の周囲の湿度が十分に低い、すなわち空気が乾燥している場合、シート500の含水率が低下することによりシート500の抵抗値が高まる。その結果、シート500の端部における転写電界が、シート500が介在しない部分により逃げやすくなり、シート500の端部において転写不良が起こりやすい。
一方、シート500の周囲の湿度が十分に高い場合、トナー550の極性が転写電界により反転しやすい。先述したように、トナー550の極性は、トナー550中の電子が強い転写電界によりトナー550から離れることより反転する。シート500の周囲の湿度が高いほど、トナー550の含水率が高くなり、トナー550中の電子が移動しやすくなり、トナーから電子がより離れやすくなる。その結果、トナー550の極性が反転しやすくなり、トナー550が正常に転写されず、シートの中央部および端部において転写不良が生じやすくなる。
このように、シートの端部における転写不良を回避するためには、転写電圧のみならず、シートの周囲の湿度も適切な範囲であることが必要である。
(第2の回避手段)
図10は、シート500のサイズを変更することによって、シート500の端部における転写不良が回避される様子を示す図である。
図10に示すように、シート500の端部における転写不良に起因する画像ノイズは、シート500をより大きなサイズを変更することによっても回避できる。トナー550が転写される領域がシート500の端部でなくなれば、先述したメカニズムにより転写電界が弱くなることにより生じる転写不良は回避されるからである。
シート500のサイズを元のサイズよりも大きくする場合には、シート500を印刷した後に、シート500のサイズを元のサイズに戻すために断裁する必要がある。このとき、シートを仕上がりサイズに断裁するための位置の目印として、シートの四隅などにトンボを印刷するのが望ましい。断裁処理は、図1の後処理部125により施されても良いし、ユーザーにより施されてもよい。
(第3の回避手段)
図11は、シートの坪量を変更することによって、シートの端部における転写不良が回避される様子を示す図である。
シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズは、シートの坪量の影響を受ける。具体的に、シートの坪量が相対的に大きい場合、例えばシートが厚紙である場合、シートの抵抗値は一般的に大きい。そのため、図8を参照して説明したように、シートの端部において、転写電界がシート500が介在していない部分に逃げることにより、転写電界が弱くなりやすい。
一方、シートの坪量が相対的に小さい場合、例えばシートが薄紙である場合、シートの抵抗値は一般的に小さい。そのため、シートの端部において、転写電界が、抵抗体であるシート500が介在していない部分、すなわちシート500が介在している部分よりも抵抗値が低い部分に逃げることにより転写電界が弱くなる現象は生じにくい。
よって、シートの坪量を小さくしてシートの抵抗を下げることにより、上述したような、シートの端部において転写電界が弱くなることによる転写不良を回避できる。
以上、シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズを回避するための第1~3の回避手段について説明した。
上述したように、シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズには第1~第3の回避手段があり得るが、回避手段が実行される優先順位を予め定めておいてもよい。
例えば、3つの回避手段のうち、最も望ましい回避手段は、シートを変更することなく画像ノイズの発生を回避できる第1の回避手段である。2番目に望ましい回避手段は、シートの坪量、紙種などを変更することなく、シートのサイズを変更する第2の回避手段である。産業用印刷において用いるシートは、顧客に紙質、坪量などが指定されたシートである場合が多く、指定されたシートを他のシートよりも優先して使う場合が多いからである。そして、3番目に望ましい回避手段が、シートの坪量を変更する第3の回避手段である。
そのため、特定の画像ノイズとしての、シートの端部における画像ノイズが発生した場合、まず第1の回避手段が実行されることが望ましい。第1の回避手段が実行された後に印刷画像がシートに形成されたにも拘わらず、上記画像ノイズが回避されないときは、第2の回避手段が実行されることが望ましい。さらに、第2の回避手段が実行された後に印刷画像がシートに形成されたにも拘わらず、上記画像ノイズが回避されないときは、第3の回避手段が実行されることが望ましい。
なお、上記の優先順位は、一例であり、ユーザーは、第1~第3の回避手段に対して、上記と異なる優先順位を設定してもよい。例えば、第1の回避手段、第3の回避手段、第2の回避手段の順に優先順位が設定されてもよい。
[画像ノイズの回避機能]
以下、図5および図12~図15を参照して、実施形態2の印刷装置100における画像ノイズ回避機能について説明する。特に、シートの端部における転写不良よる画像ノイズを回避する場合について説明する。まず、図5の機能ブロック図を参照して、実施形態1の場合と異なる点について説明する。
図5の画像読み取り部400、画像ノイズ判断部402、およびリファレンス画像格納部415の機能的構成は、実施形態2の印刷装置100の場合も同様である。また、実施形態2における印刷装置100のハードウェア構成は、実施形態1における印刷装置100のハードウェア構成と同様である。そのため、これらの説明を繰り返さない。
図5を参照して、実施形態2の印刷装置100における特定ノイズ判別部405は、印刷ジョブに基づく原稿画像データに対応するビットマップデータの各画素に対応してシート上に転写すべきC,M,Y,Kの各色のトナー量、およびそれらの合計である総トナー量の情報をプリンターコントローラー240から取得する。各色のトナー量および総トナー量は、図3を参照して先述したように、プリンターコントローラー240におけるRIP処理部305において決定される。
ここで、トナー量について説明する。C,M,Y,Kの各色のトナー量は、単色の最大値を100%としたパーセント値として表現される。例えば、ある領域において、トナー量が100%である状態は、1色のトナーがベタ塗りされた状態であり、トナー量が0%である状態は、トナー全く存在しない状態である。また、4色のトナー画像を形成する印刷装置100により形成された画像におけるある領域において、例えばC,Mのトナー量が100%で、Y,Kのトナー量が0%である場合、上記領域における総トナー量は200%である。
特定ノイズ判別部405は、画像ノイズ判断部402が画像ノイズが発生していると判断した場合に、リファレンス画像格納部415から取得したリファレンス画像データ425と、画像読み取り部400から取得した読み取り画像データと、プリンターコントローラー240から取得したトナー量とに基づいて、発生した画像ノイズが、シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズに該当するか否かを判断する。
一例として、特定ノイズ判別部405は、読み取り画像データにおける、シートの外縁からの距離が5mm以内のシート上の領域の少なくとも一部分の濃度が、読み取り画像データにおける対応する部分の濃度と比較して予め定められた閾値を超えるほど低下している場合、発生した画像ノイズが、シートの端部における画像ノイズに該当すると判別してもよい。
特定ノイズ判別部405は、さらに、上記領域における総トナー量が閾値トナー量以上である場合に、発生した画像ノイズがシートの端部における画像ノイズに該当すると判別してもよい。一例として、特定ノイズ判別部405は、シートの外縁からの距離が5mm以内のシート上の領域の少なくとも一部分の総トナー量が閾値トナー量の200%以上であるという条件がさらに満たされる場合に、発生した画像ノイズがシートの端部における転写不良に起因する画像ノイズに該当であると判別してもよい。シートの端部における転写不良に起因する画像ノイズは、図7および図8を参照して説明したように、総トナー量が多い高濃度画像がシートに形成される場合に発生しやすいからである。なお、以上の例で示した数値はあくまで一例であって、この数値に限定することを意味しない。
実行指令部410は、発生した画像ノイズが、シート端部の転写不良に基因する画像ノイズに該当する場合に、まず、最も優先度が高い前述の第1の回避手段を実行するための指令を出力する。印刷装置100のプリンタユニット110に含まれるプリンターエンジン245は、指令に基づいて、転写電圧を現在よりも高い値に変更する第1の回避手段を実行する。
実行指令部410は、第1の回避手段が実行された後に印刷画像が形成されたシートにおいてシートの端部における画像ノイズが再び発生している場合に、次に優先度の高い前述の第2の回避手段を実行することの可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力する。操作パネル115は、第2の回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせるための画面を表示する。
実行指令部410は、第2の回避手段を実行する許可をユーザーから受けたとき、第1の回避手段に代えて第2の回避手段を実行するための指令を出力する。印刷装置100の搬送部107は、上記指令に基づいて、現在使用しているシートを、給紙部105に収納されたシートのうちより大きいサイズのシートに変更するという第2の回避手段を実行する。
実行指令部410は、第2の回避手段が実行された後に印刷画像が形成されたシートにおいてシートの端部における画像ノイズが再び発生している場合に、その次に優先度の高い第3の回避手段を実行することの可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力する。操作パネル115は、第3の回避手段の実行の可否をユーザーに問い合わせるための画面を表示する。
実行指令部410は、第3の回避手段を実行する許可を前記ユーザーから受けたとき、第2の回避手段に代えて第3の回避手段を実行するための指令を出力する。印刷装置100の搬送部107は、指令に基づいて、現在使用しているシートを、給紙部105に収納されたシートのうちより坪量が小さいシートに変更するという第3の回避手段を実行する。
図12および図13は、実施形態2の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。
図12におけるステップS205~S235は、図6におけるステップS105~S135とそれぞれ同様の処理であるので、処理内容の説明を繰り返さない。
ステップS240において、特定ノイズ判別部405は、発生した画像ノイズが、シート端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当するか否かを判別する。図12の例において、特定ノイズ判別部405は、シートの外縁からの距離が5mm以内のシート上の領域の少なくとも一部分の濃度が、読み取り画像データにおける対応する部分の濃度と比較して予め定められた閾値を超えるほど低下しており、かつ少なくとも一部分における総トナー量が閾値トナー量である200%以上であるか否かという基準に基づいて、発生した画像ノイズがシートの端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当するか否かを判別する。シートの外縁からの距離が5mm以内のシート上の領域の少なくとも一部分の濃度が、読み取り画像データにおける対応する部分の濃度と比較して予め定められた閾値を超えるほど低下しているか否かは、図2で説明したROM215に格納される画像処理のプログラムが実行されることにより決定されてもよい。
発生した画像ノイズがシート端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当しない場合(ステップS240においてNO)、メイン制御部200は、処理をステップS245に進める。この場合、発生した画像ノイズを回避する手段がないので、ステップS245において、メイン制御部200は、ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
一方、発生した画像ノイズがシートの端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当する場合(ステップS240においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS250に進める。
ステップS250において、実行指令部410は、シートの端部における画像ノイズに対応付けられた回避手段のうち優先順位が最も高い第1の回避手段を実行するための指令、すなわち、転写電圧を現在の値よりも大きい値に変更するための指令を出力する。プリンターエンジン245は、上記指令に基づいて、転写電圧を現在の値よりも大きい値に変更する。
その次のステップS255において、メイン制御部200は、プリンターエンジン245に、原稿画像データに基づく印刷画像をシートに印刷するように指令を送る。プリンターエンジン245は、メイン制御部200からの指令に基づいて、印刷画像をシートに印刷する。
その次のステップS260において、画像読み取り部400は、ステップS255において印刷した画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する。
その次のステップS265において、画像ノイズ判断部402は、リファレンス画像データとステップS260において生成された読み取り画像データとを比較する。
その次のステップS270において、画像ノイズ判断部402は、印刷画像が形成されたシートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する。画像ノイズが発生していない場合(ステップS270においてNO)、メイン制御部200は、処理をステップS235に戻す。
一方、画像ノイズが発生している場合(ステップS270においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS275に進める。
ステップS275において、特定ノイズ判別部405は、発生した画像ノイズが、シート端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当するか否かを、ステップS240と同じ基準に基づいて判別する。メイン制御部200は、発生した画像ノイズが上記の転写不良に起因する画像ノイズに該当しない場合(ステップS275においてNO)、処理をステップS280に進める。この場合、発生した画像ノイズを回避する手段がないので、ステップS280において、メイン制御部200はジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
一方、発生した画像ノイズがシート端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当する場合(ステップS275においてYES)、メイン制御部200は処理を図13のステップS300に進める。
ステップS300において、実行指令部410は、次に優先度の高い第2の回避手段を実行してよいか否か、すなわち、現在使用しているシートをより大きなシートに変更してよいか否かをユーザーに問い合わせるための指令を出力する。操作パネル115は、第2の回避手段を実行してよいか否かをユーザーに問い合わせるための表示画面を図1で説明した操作パネル115に表示する。ステップS300において操作パネル115に表示される表示画面の例については、図14を参照して後述する。
その次のステップS305において、ステップS300における問い合わせの結果、より大きいシートへの変更がユーザーによって許可されなかった場合(ステップS305においてNO)、メイン制御部200は、処理をステップS340に進める。ステップS340において、メイン制御部200は、ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
一方、より大きいシートへの変更がユーザーによって許可された場合(ステップS305においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS310に進める。
ステップS310において、実行指令部410は、第2の回避手段を実行する許可がユーザーからされたことに基づいて、第1の回避手段に代えて第2の回避手段を実行するための指令、すなわち、シートをより大きいシートに変更するための指令を出力する。印刷装置100の搬送部107は、上記指令に基づいて、現在使用しているシートを、給紙部105に収納されたシートのうちより大きいサイズのシートに変更する。
その次のステップS315において、メイン制御部200は、プリンターエンジン245に、原稿画像データに基づく印刷画像をシートに印刷するように指令を送る。プリンターエンジン245は、メイン制御部200からの指令に基づいて、印刷画像をシートに印刷する。
その次のステップS320において、画像読み取り部400は、ステップS315において印刷した画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する。
その次のステップS325において、画像ノイズ判断部402は、リファレンス画像データとステップS320において生成された読み取り画像データとを比較する。
その次のステップS330において、画像ノイズ判断部402は、印刷画像が形成されたシートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する。画像ノイズが発生していない場合(ステップS330においてNO)、メイン制御部200は、処理を図12のステップS235に戻す。
一方、画像ノイズが発生している場合(ステップS330においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS335に進める。
ステップS335において、特定ノイズ判別部405は、発生した画像ノイズがシート端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当するか否かを、ステップS240と同じ基準に基づいて判別する。メイン制御部200は、発生した画像ノイズが上記の画像ノイズに該当しない場合(ステップS335においてNO)、処理をステップS340に進める。この場合、発生した画像ノイズを回避する手段がないので、ステップS340において、メイン制御部200は、ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
一方、発生した画像ノイズがシート端部の転写不良に起因する画像ノイズに該当する場合(ステップS335においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS345に進める。
ステップS345において、実行指令部410は、次に優先度の高い第3の回避手段を実行してよいか否か、すなわち、より薄いシートに変更してよいかをユーザーに問い合わせるための指令を出力する。操作パネル115は、第3の回避手段を実行してよいかをユーザーに問い合わせるための表示画面を表示する。ステップS345において操作パネル115に表示される表示画面の例については、図15を参照して後述する。
ステップS350において、ステップS345における問い合わせの結果、より薄いシートへの変更がユーザーによって許可されなかった場合(ステップS350においてNO)、メイン制御部200は、処理をステップS380に進める。ステップS380において、メイン制御部200は、ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
一方、より薄いシートへの変更がユーザーから許可された場合(ステップS350においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS355に進める。
ステップS355において、実行指令部410は、第2の回避手段に代えて第3の回避手段を実行するための指令を出力する。すなわち、実行指令部410は、シートをより坪量が小さいシートに変更するための指令を出力する。搬送部107は、上記指令に基づいて、現在使用しているシートを、給紙部105に収納されたシートのうちより坪量が小さいシートに変更する。
その次のステップS360において、メイン制御部200は、プリンターエンジン245に、原稿画像データに基づく印刷画像をシートに印刷するように指令を送る。プリンターエンジン245は、メイン制御部200からの指令に基づいて、印刷画像をシートに印刷する。
その次のステップS365において、画像読み取り部400は、ステップS360において印刷した画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する。
その次のステップS370において、画像ノイズ判断部402は、リファレンス画像データとステップS365において生成された読み取り画像データとを比較する。
ステップS375において、画像ノイズ判断部402は、印刷画像が形成されたシートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する。画像ノイズが発生していない場合(ステップS375においてNO)、メイン制御部200は、処理を図12のステップS235に戻す。
一方、画像ノイズが発生している場合(ステップS375においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS380に進める。
ステップS380において、第1~第3の回避手段のうち最も優先順の低い第3の回避手段の他に、シート端部の転写不良に起因した画像ノイズを回避する手段がもはや登録されていないので、メイン制御部200は、ジョブをキャンセルする。その後、メイン制御部200は、一連の処理を終了する。
以下、上記の処理手順の変形例について説明する。他の局面において、ステップS300の代わりに、実行指令部410が、より大きなシートに変更してするか、またはより薄いシートに変更するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップが設けられてもよい。このとき、操作パネル115が上記問い合わせの画面を表示した後、メイン制御部200は、問い合わせの結果に基づいて、より大きなシートに変更するために処理をステップS310に進めるか、またはより薄いシートに変更するために処理をステップS355に処理を進めるかを決定してもよい。
[ユーザーへの問い合わせ画面]
図14は、現在使用しているシートを、サイズがより大きいシートに変更してもよい否かをユーザーに問い合わせるために、操作パネル115に表示される画面600を示す図である。この問い合わせの画面600は、図13のステップS300において表示される。
ユーザーが画面600において「はい」ボタン602を押した場合(図13のステップS305でYES)、搬送部107は、現在使用しているシートを、サイズがより大きいシートに変更する(図13のステップS310)。また、ユーザーが「いいえ」ボタン605を押した場合(図13のステップS305でNO)、現在使用しているシートは、サイズがより大きいシートに変更されない。
図15は、実行指令部410が、現在使用しているシートを、坪量がより小さいシートに変更してもよい否かをユーザーに問い合わせるために、操作パネル115に表示される画面610を示す図である。この問い合わせの画面600は、図13のステップS345において表示される。
ユーザーが画面610において「はい」ボタン612を押した場合(図13のステップS350でYES)、搬送部107は、現在使用しているシートを、坪量がより小さいシート、例えば薄紙に変更する(図13のステップS335)。また、ユーザーが「いいえ」ボタン615を押した場合(図13のステップS350でNO)、現在使用しているシートは、坪量がより小さいシートに変更されない。
[実施形態2の効果]
実施形態2における印刷装置100によれば、発生した画像ノイズがシート端部の転写不良に起因した画像ノイズに該当する場合、上記画像ノイズに対応付けられた第1~3の回避手段を実行する。これにより、当該回避手段が実行された後に印刷画像が形成されるシートにおいて、同種の画像ノイズが再び発生することを抑制できる。その結果、転写不良により不良品と判断される印刷物が製造されることを抑制し、トナー、用紙などの資源のロスを減らし、作業時間も短縮できる。
<実施形態3>
図16を参照して、実施形態3の印刷装置100における画像ノイズ回避機能ついて説明する。実施形態3の印刷装置100は、特定の画像ノイズが発生した過去の印刷ジョブの履歴に基づいて、これから実行する印刷ジョブにおいて発生し得る画像ノイズを未然に回避しておくものである。
図16は、実施形態3の印刷装置100における画像ノイズ回避機能を説明する機能ブロック図である。
実施形態3における印刷装置100は、ノイズ履歴格納部700と、ノイズ履歴判定部705とをさらに備える点において、実施形態2に係る印刷装置100と異なる。
[過去の印刷ジョブに基づく画像ノイズの回避機能]
図16に示す例では、ノイズ履歴格納部700は、メイン制御部200の補助記憶装置220の記憶領域に対応し、ノイズ履歴判定部705は、メイン制御部200のCPU205に対応する。実施形態3における印刷装置100のその他のハードウェアおよび機能構成は、実施形態2の場合と同様であるので説明を繰り返さない。
ノイズ履歴格納部700は、特定の画像ノイズが発生したときの、これまで印刷装置100が実行した印刷ジョブにおいて、印刷条件の設定情報と実際に実行した回避手段の履歴とを格納する。設定情報は、実施形態1において先述したような、印刷ジョブにおける画像形成および後処理についての各種条件が定められているジョブチケットであってもよい。例えば、印刷装置100が過去に実行したジョブである第1の印刷ジョブにおけるジョブチケットは、印刷したシートのサイズ、印刷したシートの坪量、および印刷に用いたデータファイルが、それぞれ「A4」、「50g/m」および「ファイル1」であるという設定情報を含む。
ノイズ履歴判定部705は、これから印刷装置100が実行する印刷ジョブにおける印刷条件の設定情報が、ノイズ履歴格納部700に格納された、これまで印刷装置100が実行した印刷ジョブの設定情報(例えば、ジョブチケット)のいずれかに一致するか否かを判定する。ここで、印刷装置100がこれから実行する印刷ジョブは、図1のクライアントPC145,150から新たに受信した印刷ジョブであってもよいし、クライアントPC145,150から過去に受信して実行した印刷ジョブであって、メイン制御部200の補助記憶装置220の記憶領域に格納されている印刷ジョブのうちの1つを新たに第2の印刷ジョブとして用いてもよい。
実行指令部410は、これから印刷装置100が実行する第2の印刷ジョブにおける設定情報が、これまで印刷装置100が実行した第1の印刷ジョブにおける設定情報と一致すると判定した場合に、実行指令部410は、第1の印刷ジョブにおいて実際に実行した回避手段を、これから実行する第2の印刷ジョブにおいても同様に実行するか否かをユーザーに問い合わせるための指令を操作パネル115などに出力する。
具体的には、第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットが、第1の印刷ジョブにおけるジョブチケットと一致したとする。さらに、印刷装置100が過去に第1の印刷ジョブを実行したとき、実施形態2において説明したような、シート端部における転写不良に起因する画像ノイズが発生し、第1の印刷ジョブにおいて予めに設定されていた用紙「A4」より大きいシート「A3」に変更したことにより画像ノイズを回避したとする。この場合、印刷装置100が第2の印刷ジョブにおいて予め設定されているジョブチケットに基づいてシートに画像を形成すると、過去に第1の印刷ジョブを実行したときと同様に、シート端部における転写不良に起因する画像ノイズが発生する可能性がる。
そのため、印刷装置100が過去の第1の印刷ジョブにおける画像ノイズに対応する回避手段を実行した履歴に基づいて、第2の印刷ジョブを実行する前に、実行指令部410は、第1の印刷ジョブにおいて実行した回避手段と同じ回避手段を第2の印刷ジョブにおいても実行してよいかを、ユーザーに問い合わせるための指令を出力する。操作パネル115は、上記回避手段を実行してよいかをユーザーに問い合わせるための表示画面を表示する。例えば、ユーザーが、第2の印刷ジョブにおいて発生し得る画像ノイズに対する回避手段を実行してよいと許可した場合、搬送部107は、実行指令部410からの指令に基づいて、第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットにおいて予め設定されているシートのサイズ「A4」を、より大きいサイズである「A3」に変更する。このように、ノイズ履歴判定部705が画像ノイズが過去に発生した履歴を参照することにより、実際にシートに画像を印刷する前に、画像ノイズが発生することを未然に回避できる。
また、メイン制御部200は、第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットにおける項目の1つであるシートのサイズを「A4」から「A3」に変更してもよい。これにより、上記変更されたジョブチケットを再び用いてシートに画像を印刷する場合、ユーザーに回避手段の実行の可否を問い合わせる必要がなく、画像ノイズを未然に回避できる。
ここで、第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットは、第1の印刷ジョブにおけるジョブチケットと、必ずしも全ての項目において一致していなくてもよい。
例えば、ジョブチケットは、後処理に関する設定情報を含み得る。このとき、第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットと、第1の印刷ジョブにおけるジョブチケットとにおいて、後処理に関する項目についての設定情報が異なっていたとしても、後処理に関する項目の設定情報は、図1のプリンタユニット110において発生し得る画像ノイズとは関係が無い。
よって、第1および第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットにおいて、画像ノイズの発生に関係する項目、例えば印刷に用いる原稿画像データのファイル、シートのサイズおよび坪量などが同一であれば、第2の印刷ジョブにおいて、第1の印刷ジョブと同様の画像ノイズが発生し得る。そのため、第1および第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットは、画像ノイズの発生という面において実質的に同一であるため、ノイズ履歴判定部705は、それらのジョブチケットが一致すると判定してもよい。
図17は、実施形態3の印刷装置100が印刷ジョブに基づいてシート上に印刷画像を印刷する手順の一例を示すフローチャートである。
図17におけるステップS205~S210の処理、およびステップS422以降の処理は、図12および図13を参照して説明した場合と同様であるので、詳細な説明を繰り返さない。
ステップS411において、ノイズ履歴判定部705は、印刷装置100が受信した印刷ジョブが以前に回避手段を実行したジョブと同一か否かを判断する。他の局面において、ノイズ履歴判定部705は、印刷装置100が受信した印刷ジョブにおける、画像ノイズの発生に関する設定情報、例えばジョブチケットにおける画像ノイズの発生に関する項目が以前に回避手段を実行したジョブと同一か否かを判断してもよい。受信した印刷ジョブが、以前に回避手段を実行したジョブと同一でない場合(ステップS411においてNO)、メイン制御部200は、処理を図11のステップS215に戻す。図12のステップS115において、メイン制御部200は、プリンターコントローラー240を介して、プリンターエンジン245に印刷画像をシート上に印刷するように指令を送る。
一方、受信した印刷ジョブが、以前に回避手段を実行したジョブと同一である場合(ステップS411においてYES)、メイン制御部200は、以前に発生した画像ノイズを回避するために、処理をステップS413に進める。例えば、受信した印刷ジョブが先述した第2の印刷ジョブであり、当該印刷ジョブにおけるジョブチケットが以前に回避手段を実行した第1の印刷ジョブと同一である場合、メイン制御部200は、第1の印刷ジョブにおいて以前に発生した画像ノイズと同種の画像ノイズを回避するために、処理をステップS413に進める。
ステップS413において、実行指令部410は、ユーザーに以前と同じ回避手段を実行するか否かを問い合わせるための指令を出力する。例えば、実行指令部410は、受信したジョブ第2の印刷ジョブにおけるジョブチケットにおいて設定されているシートのサイズ「A4」を、第1の印刷ジョブで変更したときと同様に、より大きなサイズ「A3」に変更してよいかをユーザーに問い合わせるための指令を出力する。このとき、実行指令部410は、ユーザーにシートを変更してよいかを問い合わせるための表示画面を、図1の操作パネル115に表示するように指令を出力してもよい。ステップS413において操作パネル115に表示される表示画面の例については、図18を参照して後述する。
ステップS413において操作パネル115がユーザーに問い合わせた結果、以前と同じ回避手段を実行する許可がユーザーによってなされなかった場合(ステップS414においてNO)、例えばより大きなシートへの変更がユーザーによって許可されなかった場合、メイン制御部200は、処理を図12のステップS215に戻す。図12のステップS115において、メイン制御部200は、プリンターコントローラー240を介して、プリンターエンジン245に印刷画像をシート上に印刷するように指令を送る。
一方、以前と同じ回避手段を実行する許可がユーザーによってなされた場合(ステップS414においてYES)、メイン制御部200は、処理をステップS416に進める。
ステップS416において、実行指令部410は、ユーザーにジョブチケットを変更するか否かを問い合わせるための指令を出力する。このとき、実行指令部410は、ユーザーにジョブチケットを変更してよいかを問い合わせるための表示画面を、操作パネル115に表示するように指令を出力してもよい。ステップS413において操作パネル115に表示される表示画面の例については、図18を参照して後述する。
その次のステップS418において、ジョブチケット変更する許可がユーザーからなされた場合、メイン制御部200は、処理をステップS420に進める。ステップS420において、メイン制御部200は、補助記憶装置220の記憶領域に格納されているジョブチケットを変更する。例えば、メイン制御部200は、これから実行する印刷ジョブである第2の印刷ジョブのジョブチケットにおける項目の1つであるシートのサイズ「A4」を「A3」に変更してもよい。その後、メイン制御部200は、処理をステップS422に進める。
一方、ジョブチケット変更する許可がユーザーからされなかった場合(ステップS418においてNO)、メイン制御部200は、処理をステップS422に進める。
ステップS422において、メイン制御部200は、以前の回避手段に応じて、図12のステップS250、または図13のステップS310もしくはステップS355のいずれかへ処理を進める。前述したように、ステップS422以降の処理は、図12および図13を参照して説明した処理と同様である。
例えば、以前に実行した印刷ジョブである第1の印刷ジョブにおいて、シート端部の転写不良に起因する画像ノイズが発生しており、かつ転写電圧をより大きな値に設定することによって上記画像ノイズが回避された場合、メイン制御部200は、処理を図12のステップS250に進める。図12のステップS250において、実行指令部410は、プロセス条件を変更するための指令を出力する。
また、印刷ジョブにおいて、シートのサイズを大きくすることによって上記画像ノイズが回避された場合、メイン制御部200は、処理を図13のステップS310に進める。図13のステップS310において、実行指令部410は、シートをより大きいシートに変更するための指令を出力する。
また、印刷ジョブにおいて、シートの坪量を小さくすることによって画像ノイズが回避された場合、メイン制御部200は、処理を図13のステップS355に進める。図13のステップS355において、実行指令部410は、シートをより坪量が小さいシートに変更するための指令を出力する。
上述したような、過去のジョブ履歴を参照して、発生し得る画像ノイズを未然に回避する制御は、電子写真方式の印刷装置以外の印刷装置、例えばインクジェット方式の印刷装置に対しても適用できる。また、シート端部における転写不良に起因する画像ノイズ以外の画像ノイズに対しても、回避手段が予め対応付けられている場合には適用可能である。
[ユーザーへの問い合わせ画面]
図18(A)および(B)は、以前と同じ回避手段を実行してよいかをユーザーに問い合わせるときに操作パネル115に表示される画面の一例を示す図である。
図18(A)の例において、ノイズ履歴判定部705が過去の印刷ジョブを参照した結果、これから実行する印刷ジョブにおいて画像ノイズが発生する可能性があり、発生した画像ノイズは、現在使用しているシートより大きなシート使用することにより回避され得る旨が操作パネル115に表示されている。この問い合わせの画面650は、画像ノイズを回避するために、図17のステップS413において表示されるものである。ユーザーは、画面650により、現在使用しているシートより大きなシート使用するか否かを決定できる。
ユーザーが画面650において「はい」ボタン652を押した場合(図17のステップS414でYES)、搬送部107は、現在使用しているシートを、サイズがより大きいシートに変更する。また、ユーザーが「いいえ」ボタン655を押した場合(図17のステップS414でNO)、現在使用しているシートは、サイズがより大きいシートに変更されない。
図18(B)の例における画面660は、実行指令部410が、これから実行する印刷ジョブにおけるジョブチケットを変更してもよい否かをユーザーに問い合わせるための指令を出力したときに、操作パネル115に表示されるものである。この問い合わせの画面660は、図13のステップS416において表示される。
ユーザーが画面660において「はい」ボタン652を押した場合(図17のステップS418でYES)、メイン制御部200は、補助記憶装置220の記憶領域に格納されているジョブチケットを更新する(図17のステップS420)。また、ユーザーが「いいえ」ボタン665を押下した場合(図17のステップS418でNO)、現在使用しているシートは、坪量がより小さいシートに変更されない。
[実施形態3の効果]
実施形態3における印刷装置100によれば、特定の画像ノイズが発生した過去の印刷ジョブにおける履歴を参照することにより、これから実行する印刷ジョブにおいて発生し得る画像ノイズを未然に回避できる。その結果、転写不良により不良品と判断される印刷物が製造されることを未然に抑制し、トナー、インクおよび用紙などの資源のロスを減らし、作業時間も短縮できる。
[実施形態1~3の変形例]
実施形態1~3において、回避手段を実行してよいか否かのユーザーへの問い合わせは、操作パネル115を用いてなされた。他の局面において、印刷装置100が音声入力機能および音声出力機能を備える場合、実行指令部410は、音声出力機能を用いてユーザーに回避手段を実行してよいか否かを問い合わせるための指令を出力してもよい。その場合、印刷装置100が備えるマイクなどの音声出力装置から問い合わせの音声が出力され、ユーザーは、問い合わせの音声に対して発話により回答してもよい。実行指令部410は、音声入力機能を用いて、上記発話による回答に基づいて回避手段を実行するための指令を出力してもよい。
また、実施形態2,3において、主に2次転写方式のカラープリンタとしての印刷装置100を例として用いた。他の局面において、印刷装置100は、1次転写方式の印刷装置であってもよいし、モノクロプリンタとしての印刷装置であってもよい。
また、実施形態2において、回避可能な画像ノイズの例として、シートの端部に起因する画像ノイズが用いられたが、本開示は、他の回避手段が予め登録された、他の画像ノイズに対しても適用できる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
100 印刷装置、107 搬送部、110 プリンタユニット、115 操作パネル、120 IQユニット、170 印刷システム、200 メイン制御部、240 プリンターコントローラー、245 プリンターエンジン、305 RIP処理部、310 プリンターエンジン制御部、360 転写装置、361 2次転写ローラー、400 画像読み取り部、402 画像ノイズ判断部、405 特定ノイズ判別部、410 実行指令部、415 リファレンス画像格納部、700 ノイズ履歴格納部、705 ノイズ履歴判定部。

Claims (12)

  1. ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて、電子写真方式によって印刷画像をシートに形成する画像形成部と、
    前記シートに形成された前記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と、
    前記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと前記生成された読み取り画像データとを比較することにより、前記印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する画像ノイズ判断部と、
    前記画像ノイズ判断部が画像ノイズが発生していると判断した場合に、前記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別する特定ノイズ判別部とを備え、
    前記特定の画像ノイズには、前記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、前記複数の回避手段は、前記画像形成部における複数の画像形成プロセスのうち少なくとも1つのプロセス条件を変更する第1の回避手段と、シートのサイズを変更する第2の回避手段またはシートの坪量を変更する第3の回避手段の少なくとも一方とを含み、
    さらに、前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当する場合に、前記複数の回避手段のいずれかを実行するための指令を出力するか、または前記複数の回避手段のいずれかの実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力する実行指令部を備える、印刷装置。
  2. 前記実行指令部は、
    前記特定の画像ノイズが発生した場合に前記第1の回避手段を実行するための指令を出力し、
    前記第1の回避手段が実行された後に前記印刷画像が形成されたシートにおいて前記特定の画像ノイズが再び発生している場合に、前記第2の回避手段を実行することの可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力し、
    前記第2の回避手段を実行する許可を前記ユーザーから受けたとき、前記第1の回避手段に代えて前記第2の回避手段を実行するための指令を出力する、請求項に記載の印刷装置。
  3. 前記実行指令部は、
    前記第2の回避手段が実行された後に前記印刷画像が形成されたシートにおいて前記特定の画像ノイズが再び発生している場合に、前記第3の回避手段を実行することの可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力し、
    前記第3の回避手段を実行する許可を前記ユーザーから受けたとき、前記第2の回避手段に代えて前記第3の回避手段を実行するための指令を出力する、請求項に記載の印刷装置。
  4. 前記特定ノイズ判別部は、前記画像形成部における前記プロセス条件が予め定められた条件に一致することと、前記シート上の予め定められた領域に予め定められた特徴の画像ノイズが発生していることとの少なくとも1つが満たされた場合に、前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当すると判別する、請求項のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 前記特定ノイズ判別部は、前記読み取り画像データにおいて前記シートの外縁からの距離が予め定められた距離内にある第1の領域の濃度が、前記リファレンス画像データにおける対応する部分の濃度と比較して予め定められた閾値を超えるほど低下している場合、前記発生した画像ノイズが、前記第1の回避手段に対応付けられた第1の画像ノイズに該当すると判別し、
    前記第1の画像ノイズに対応する前記第1の回避手段は、転写プロセスにおける転写電圧を現在の値よりも大きい値に変更することを含む、請求項のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記特定ノイズ判別部は、さらに前記第1の領域のトナー量が閾値トナー量以上である場合に、前記発生した画像ノイズが前記第1の画像ノイズに該当すると判別する、請求項に記載の印刷装置。
  7. 印刷装置であって、
    ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて印刷画像をシートに形成する画像形成部と、
    前記シートに形成された前記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と、
    前記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと前記生成された読み取り画像データとを比較することにより、前記印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断する画像ノイズ判断部と、
    前記画像ノイズ判断部が画像ノイズが発生していると判断した場合に、前記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別する特定ノイズ判別部とを備え、
    前記特定の画像ノイズには、前記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、
    前記印刷装置は、実行指令部をさらに備え、
    前記実行指令部は、
    前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当する場合に、前記複数の回避手段のうちいずれを選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力し、
    前記問い合わせの結果に基づいて、前記選択された回避手段を実行するための指令を出力する、印刷装置。
  8. 前記印刷装置は、
    前記特定の画像ノイズが発生した印刷ジョブにおける、印刷条件の設定情報と実際に実行した回避手段の履歴とを格納するノイズ履歴格納部と、
    これから実行する印刷ジョブにおける前記印刷条件の設定情報が、前記ノイズ履歴格納部に格納された、これまで実行した印刷ジョブの設定情報のいずれかに一致するか否かを判定するノイズ履歴判定部とをさらに備え、
    前記実行指令部は、前記ノイズ履歴判定部が、前記これから実行する印刷ジョブにおける前記印刷条件の設定情報が前記これまで実行した印刷ジョブの設定情報のいずれかに一致すると判定した場合に、前記一致した設定情報に対応する回避手段を実行するか否かをユーザーに問い合わせるための指令を出力する、請求項1~のいずれか1項に記載の印刷装置。
  9. 印刷装置によって形成された画像のノイズ回避方法であって、
    前記印刷装置は、
    ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて、電子写真方式によって印刷画像をシートに形成する画像形成部と、
    前記シートに形成された前記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と、
    制御部とを備え、
    前記画像のノイズ回避方法は、
    前記制御部が、前記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと前記生成された読み取り画像データとを比較することにより、前記印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、
    前記制御部が、画像ノイズが発生している場合に、前記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを備え、
    前記特定の画像ノイズには、前記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、前記複数の回避手段は、前記画像形成部における複数の画像形成プロセスのうち少なくとも1つのプロセス条件を変更する第1の回避手段と、シートのサイズを変更する第2の回避手段またはシートの坪量を変更する第3の回避手段の少なくとも一方とを含み、
    さらに、前記制御部が、前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当する場合に、前記複数の回避手段のいずれかを実行するための指令を出力するか、または前記複数の回避手段のいずれかの実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップを備える、画像のノイズ回避方法。
  10. 印刷装置によって形成された画像のノイズ回避方法であって、
    前記印刷装置は、
    ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて印刷画像をシートに形成する画像形成部と、
    前記シートに形成された前記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部と、
    制御部とを備え、
    前記画像のノイズ回避方法は、
    前記制御部が、前記原稿画像データに基づくリファレンス画像データと前記生成された読み取り画像データとを比較することにより、前記印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、
    前記制御部が、画像ノイズが発生している場合に、前記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを備え、
    前記特定の画像ノイズには、前記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、
    さらに、前記制御部が、前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当する場合に、前記複数の回避手段のうちいずれを選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップと、
    前記制御部が、前記問い合わせの結果に基づいて、前記選択された回避手段を実行するための指令を出力するステップとを備える、画像のノイズ回避方法。
  11. 印刷装置の制御プログラムであって、
    前記印刷装置は、
    ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて、電子写真方式によって印刷画像をシートに形成する画像形成部と、
    前記シートに形成された前記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部とを備え、
    前記制御プログラムは、コンピュータに、
    前記原稿画像データに基づくリファレンス画像と前記生成された読み取り画像データとを比較することにより、前記印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、
    画像ノイズが発生している場合に、前記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを実行させ、
    前記特定の画像ノイズには、前記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、前記複数の回避手段は、前記画像形成部における複数の画像形成プロセスのうち少なくとも1つのプロセス条件を変更する第1の回避手段と、シートのサイズを変更する第2の回避手段またはシートの坪量を変更する第3の回避手段の少なくとも一方とを含み、
    さらに、前記コンピュータに、前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当する場合に、前記複数の回避手段のいずれかを実行するための指令を出力するか、または前記少なくとも1つの回避手段のいずれかの実行の可否をユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップを実行させる、印刷装置の制御プログラム。
  12. 印刷装置の制御プログラムであって、
    前記印刷装置は、
    ユーザーから受けた印刷ジョブに含まれる原稿画像データに基づいて印刷画像をシートに形成する画像形成部と、
    前記シートに形成された前記印刷画像を読み取ることによって読み取り画像データを生成する画像読み取り部とを備え、
    前記制御プログラムは、コンピュータに、
    前記原稿画像データに基づくリファレンス画像と前記生成された読み取り画像データとを比較することにより、前記印刷画像が形成された前記シートに画像ノイズが発生しているか否かを判断するステップと、
    画像ノイズが発生している場合に、前記発生した画像ノイズが特定の画像ノイズに該当するか否かを判別するステップとを実行させ、
    前記特定の画像ノイズには、前記発生した画像ノイズの発生を抑制し得る複数の回避手段が対応付けられており、
    さらに、前記コンピュータに、前記発生した画像ノイズが前記特定の画像ノイズに該当する場合に、前記複数の回避手段のうちいずれを選択するかをユーザーに問い合わせるための指令を出力するステップと、
    前記問い合わせの結果に基づいて、前記選択された回避手段を実行するための指令を出力するステップとを実行させる、印刷装置の制御プログラム。
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