JP2020163368A - 排ガス処理触媒とその製造方法およびこれを用いた排ガス処理方法、並びに触媒の設計方法 - Google Patents

排ガス処理触媒とその製造方法およびこれを用いた排ガス処理方法、並びに触媒の設計方法 Download PDF

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Abstract

【課題】窒素酸化物を含む排ガスの処理性能に優れた触媒、その製造方法、触媒を用いた排ガス処理方法、および触媒の設計方法の提供。【解決手段】チタンとバナジウムを含み、タングステンまたはモリブデンから選ばれる少なくとも1つの元素を含む複合酸化物を触媒成分とする排ガス処理用触媒であって、五酸化バナジウム換算でバナジウムの含有量が0.6質量%以上であり、かつ200℃、窒素雰囲気下で測定したバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度が0.45以下である排ガス処理触媒。チタンを含むチタン系酸化物に、タングステンまたはモリブデンから選ばれる少なくとも1つの元素を含む化合物を添加し、乾燥、焼成して得られた担体に、バナジウム化合物を担持させて、焼成する方法で、バナジウムの担持量が五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上である排ガス処理触媒の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、チタン、ケイ素、バナジウムとモリブデンおよび/またはタングステンからなる触媒と、該触媒を用いて排ガス中の窒素酸化物を除去する方法に関する。
火力発電所や都市ごみ焼却炉などがから排出される窒素酸化物(NOx)は人体にとって有害な物質である他、酸性雨や光化学スモッグの原因物質であり、その対策技術として、アンモニアまたは尿素などの還元剤を用いて排ガス中の窒素酸化物を触媒上で接触還元して窒素と見ずに分解する選択的触媒還元法(SCR法)が一般的に用いられている。
このような用途に用いられる排ガス処理触媒としては、例えば、チタン酸化物、バナジウム酸化物、およびタングステン酸化物を含有する触媒(特許文献1、2)、またはチタン酸化物、バナジウム酸化物、モリブデン酸化物を含有する触媒(特許文献3、4)について開示されている。
また、硫酸チタンと微粒子ケイ酸とを混合して、乾燥・焼成して得られた粉体にタングステンを添加して成形した担体にバナジウムを担持する触媒の製造方法(特許文献5)、タングステンまたはモリブデンとチタンとを含むチタン含有粒状粉末であって、チタンとの複合酸化物に窒素または硫黄とチタンとが特定の比率となるようにタングステン化合物またはモリブデン化合物を添加したチタン含有粒状粉末にバナジウムを担持することを特徴とする排ガス処理用触媒の製造方法(特許文献6)が開示されている。
一方で、近年では排ガス再加熱に係るCO2排出の低減などの観点から、排ガス処理の低温化が望まれており、例えば都市ごみ焼却炉排ガスの処理では200℃以下の低温度域においても優れた除去性能を有する触媒が求められている。
特開平10−235191号公報 特開2014−61476号公報 特開2001−062292号公報 特開2001−320803号公報 特開昭59−035025号公報 特開2001−320803号公報
近年の排ガス処理の高効率化の要求に対応して、処理性能が一段と優れた触媒開発が望まれている。本発明は、このような事情のもとになされたものであり、従来の触媒に比べて効率的に窒素酸化物を処理できる触媒、その製造方法、およびその触媒を用いた排ガス処理方法、さらに排ガス処理触媒の設計方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、バナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度が0.45以下である触媒は、排ガス中の窒素酸化物を効率的に処理できることを見出し、本件発明を完成した。
すなわち本件第1の発明は、チタンとケイ素と、タングステンまたはモリブデンとを含み、さらにバナジウムの含有量が五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上である排ガス処理触媒であって、該触媒のバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度が0.45以下である排ガス処理触媒である。
本件第2の発明は、チタン、ケイ素、タングステン、またはチタン、ケイ素、モリブデンを含む複合酸化物または混合酸化物に、バナジウム化合物および/またはモリブデン化合物を担持させ、焼成することで得られる触媒であって、用いられるバナジウムの量が五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上である排ガス触媒の製造方法である。
そして、本件第3の発明は、前記第1の発明の触媒あるいは前記第2の発明によって得られる触媒を用いた排ガスの処理方法である。
さらに、本件第4の発明は、チタンとケイ素と、タングステンまたはモリブデンとを含み、さらにバナジウム酸化物を含む排ガス処理用触媒の設計方法であって、該触媒のバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度がより低くなる様に触媒の組成および/または調製方法を選択する触媒の設計方法である。
本件第1の発明あるいは第2の発明により、排ガス中の窒素酸化物などの有害物質を効率よく除去する触媒が得られる。
そして、上記触媒を用いた排ガスの処理方法である本件第3の発明により、従来よりも優れた排ガス処理を行うことが出来る。
さらに、本件第4の発明により、より優れた排ガス処理触媒をより効率的に設計することが出来る。
<第1の発明の実施形態:排ガス処理触媒>
本件第1の発明である排ガス処理触媒は、チタンとケイ素と、タングステンまたはモリブデンとを含み、さらにバナジウムの含有量が五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上であり、かつ当該触媒のバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度が0.45以下であることを特徴とするものである。
前記触媒のバナジウムの含有量は、五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上であり、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜15質量%、さらに好ましくは5〜10質量%であるのがよい。バナジウムの含有量が、低い場合にはプレエッジピークの強度の低い触媒にならず、高い場合には分散性が低下し含有量を高めた効果が望めず、さらに高い場合には担体表面から離れた位置にあるバナジウム原子が多くなる傾向にあるためプレエッジピークの強度も含有量を高めた効果が望めない場合が多い。
前記排ガス触媒のバナジウム以外の好ましい組成は、二酸化チタン換算で75〜95質量%、二酸化ケイ素換算でケイ素の含有量が9質量%以下、三酸化タングステン換算で0.5〜5.0質量%、三酸化モリブデン換算で3.0〜10.0質量%の範囲が好ましい。尚、当該範囲は触媒に含まれる元素を、それぞれ酸化物換算で表しているため、合計量が100質量%にならない場合がある。
プレエッジピークの強度は、好ましくは0.42以下、より好ましくは0.40以下である。プレエッジピークの値が低いほど、バナジウムの周りに配位している原子の対称性が上がり、より4価のバナジウムに近い構造となるため、NOx除去性能が向上するからである。
プレエッジピークの強度の下限値は、好ましくは0.11以上であり、より好ましくは0.17以上である。低すぎると、バナジウムの分散性が低い状態になっている場合があり、通常は0.11以上であると好ましい。
さらに、前記排ガス処理触媒の比表面積は50〜200m/gの範囲にあるのがよく、より好ましくは60〜150m/g、さらに好ましくは70〜120m/gの範囲にあるのがよい。排ガス処理触媒の比表面積が低すぎると充分な触媒性能が得られない他、担持した金属種のシンタリングが起こりやすくなり、高すぎても触媒性能はそれほど向上しないが、被毒物質の蓄積量が多くなって性能低下が大きくなる場合があるからである。
また、本発明の排ガス処理触媒の細孔容積は、全細孔容積が0.20〜0.70mL/gの範囲にあるのがよく、より好ましくは0.25〜0.60mL/g、さらに好ましくは0.30〜0.50mL/gの範囲にあるのがよい。排ガス処理触媒の細孔容積が小さすぎると十分な触媒性能が得られず、大きすぎても触媒性能はそれほど向上しないが、機械的強度が低下してハンドリングに支障をきたすことなどの弊害が生じる恐れがあるので好ましくない。
<第2の発明の実施形態:排ガス処理触媒の製造方法>
本件第2の発明である排ガス処理触媒の製造方法は、少なくともチタンを含む組成物を焼成して得られたチタン系酸化物に、少なくともタングステンまたはモリブデンを含む水溶液を添加して乾燥・焼成して得られた担体に、少なくともバナジウムを含む水溶液を添加することで得られる。
<チタン系酸化物の調製方法>
前記チタン系酸化物は、二酸化チタン、チタン−ケイ素複合酸化物、チタン−タングステン複合酸化物、チタン−モリブデン複合酸化物、チタン−ケイ素−タングステン複合酸化物、チタン−ケイ素−モリブデン複合酸化物、チタン−ケイ素−タングステン−モリブデン複合酸化物であり、好ましくは二酸化チタン、チタン−ケイ素複合酸化物、チタン−タングステン複合酸化物、チタン−モリブデン複合酸化物、のいずれかであり、より好ましくは二酸化チタン、チタン−ケイ素複合酸化物のいずれかであり、特に好ましくはチタン−ケイ素複合酸化物である。
前記チタン系酸化物には、タングステンやモリブデンが含まれていても良いが、工程が複雑になるのに対して、得られる触媒性能の向上が少ないので、敢えて元素数を増やす利点が少ない。
前記チタン系酸化物を調製する場合には、各元素の酸化物、水酸化物、無機塩、有機塩などを用いることができる。たとえば、チタン供給源としては、硫酸チタニル、四塩化チタン、メタチタン酸、テトライソプロピルチタネートなどが用いられ、ケイ素供給源としては、シリカゾル、水ガラス、四塩化ケイ素、テトラエトキシシランなどが用いられ、タングステン供給源としては、パラタングステン酸アンモニウム、メタタングステン酸アンモニウム、タングステン酸などが用いられ、モリブデン供給源としては、モリブデン酸、パラモリブデン酸アンモニウム、酸化モリブデンなどを用いることができる。尚、酸化モリブデン等の水溶性ではない化合物であっても、アンモニアやアミンと共存させることで水溶液にして用いることが出来る。
<担体の調製方法>
担体の調製方法としては、ゾル―ゲル法、水熱合成法、含浸法、共沈法、沈着法、混練法、析出沈殿法、各原料を混合して焼成する方法などを用いることができる。好ましくは、チタン系酸化物に、タングステンまたはモリブデンを含む水溶液を添加し、得られた沈殿物を乾燥・焼成することで得られ、チタン系酸化物が二酸化チタンである二元系製法、チタンとケイ素の共沈物を水洗し、乾燥・焼成してからタングステンまたはモリブデンを含む水溶液を添加し、得られた混合物を乾燥・焼成する三元系製法とが挙げられる。
<二元系製法>
前記二元系製法では、市販の二酸化チタン粉末にタングステンまたはモリブデンを含む水溶液を添加しても良く、触媒の比表面積や細孔容積等を調整するためには、硫酸チタニル水溶液とアンモニア水とを撹拌しながら混合して得られた沈殿物を乾燥・焼成して得られる二酸化チタンを用いると良い。
前記沈殿物を形成する時の温度は、25℃から60℃が好ましく、pHを5から9に制御すると好ましい。また、得られた沈澱は、すぐに回収するよりも、例えば20時間以上静置してからろ過等によって回収すると好ましい。静置の時間は、20から100時間が好ましく、24から80時間がより好ましく、30から70時間がさらに好ましく、35から50時間が特に好ましい。
前記乾燥は、40℃から100℃の温度で、空気等の流通下で行えばよい。
前記焼成は、400℃から550℃の温度で、1時間から10時間行えばよい。焼成温度や焼成時間を調整することで、最終的に得られる排ガス処理触媒の比表面積をある程度制御することが出来る。尚、乾燥は、沈殿物に含まれる水分やアンモニアを除去するために実施するので、この機能を有する焼成炉を用いる場合には、独立した工程とせずに、続けて行うことが出来る。得られた二酸化チタンは、適宜粉砕して二酸化チタン粉末にして次工程に用いる。
前記二酸化チタン粉末に、タングステンあるいはモリブデン(以下、第二元素と称することがある)を含む水溶液(以下。第二元素水溶液と称することがある)を混合しながら添加し、乾燥・焼成することで担体が得られる。
用いる第二元素は、溶解性の観点からアンモニウム塩が好ましく、それぞれ、パラタングステン酸アンモニウム、パラモリブデン酸アンモニウムが好ましい。
さらに溶解性を高めるために共存させる塩基性化合物として、アンモニアまたはアミン化合物が好ましく、好ましくはエタノールアミンであり、特に好ましくはモノエタノールアミンである。共存させる塩基性化合物の量は第二元素を含む化合物および塩基性化合物によって異なるが、好ましくは第二元素を含む化合物100質量部あたり、モノエタノールアミンが50から150質量部である。
第二元素水溶液の量は、添加する第二元素の量によって異なるが、混合させやすさや混合後の取り扱いの観点から、好ましくは二酸化チタン粉末100質量部に対して、第2元素水溶液の質量として20から100質量部である。
得られた混合物は、乾燥・焼成し、必要に応じて粉砕することで二元系製法による担体が得られる。尚、乾燥、焼成は前記二酸化チタン粉末を得るための工程と同条件で実施すればよい。
<三元系製法>
二元系製法との違いは、チタンの沈殿物をチタンとケイ素との共沈物にする点である。具体的には、市販の二酸化チタンの代わりにチタン−ケイ素複合酸化物を用いるか、硫酸チタニルとアンモニア水とを混合する代わりに硫酸チタニルとシリカゾルとアンモニア水とによる共沈物を調製すればよい。
チタンとケイ素との共沈物の調製方法は、公知の方法を用いることが出来る。触媒の比表面積を制御するという観点からは、前記沈殿物を形成する時の温度は、25℃から60℃が好ましく、pHを5から9に制御すると好ましい。また、得られた沈澱は、すぐに回収するよりも、例えば20時間以上静置してからろ過等によって回収すると好ましい。
<バナジウムの担持方法>
前記二元系製法または三元系製法によって得られた担体に、少なくともバナジウムを含む水性液を加え混合して得られた前駆体を成形し乾燥、焼成することで行われる。尚、前記成形には、前駆体自体を所定の構造に成形する方法以外に、アルミナや炭化ケイ素、コージェライト等を用いて成形された、球状やハニカム状の基材に担持することも含まれる。
<バナジウムを含む水性液の調製方法>
前記バナジウムを含む水性液には、タングステンまたはモリブデンが含まれていても良い。水性液の調製に用いられるバナジウム化合物としては、メタバナジン酸アンモニウム、硫酸バナジウムなどが好ましい。同じく、タングステンおよびモリブデンは前記チタン系酸化物で用いられる化合物から選ぶことが好ましい。また、タングステンまたはモリブデンを含有させる場合に、前記担体の調製に用いた第二元素と同じであっても、異なっていても良く、好ましくは、パラタングステン酸アンモニウム、パラモリブデン酸アンモニウム、酸化タングステン、三酸化モリブデン、タングステン酸、モリブデン酸である。
前記水性液には、少なくともシュウ酸が含まれることが好ましく、さらに前記担体の調製方法で用いた塩基性化合物が含まれていることが好ましい。シュウ酸の量はバナジウム100モルに対して、好ましくは50から500モルである。塩基性化合物の量はシュウ酸100モルに対して、好ましくは40から100モルである。シュウ酸および塩基性化合物を上記範囲で用いることで、プレエッジピークの強度が低い排ガス処理触媒を得ることが出来る。
水性液の調製に際して、各原料の添加順序に特に制限はなく、目的とする組成の水性液が得られれば良い。なお、水性液に用いる水の量は下記成形方法に応じて適宜調整すれば良い。前駆体を調製して成形する場合には用いる担体100質量部に対して、50から100質量部であればよく、前駆体を基材に担持する場合には同じく50から150質量部であればよく、予め成形した担体に水性液を担持させる場合には同じく100質量部に対して30から500質量部であればよい。
本発明の排ガス処理触媒はバナジウムの含有量が除去性能に大きく影響し、排ガス処理触媒の合計質量に対して、五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上となるようにバナジウム化合物の量を調整するのが好ましく、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜15質量%、さらに好ましくは5〜10質量%であるのがよい。
<前駆体の調製方法>
前記担体と前記水性液とを混合することで、前駆体が得られる。前駆体を成形する場合など、水性液に用いる水の量が少ない場合には、ニーダーなどの駆動力の高い混合装置を用いることが好ましい。尚、予め成形した担体を用いる場合には、前駆体の調製は不要となる。
<成形方法>
サドル状、ペレット、球体、ハニカム状の構造体とすることで、好適な排ガス処理を行うことが出来る。特に、排ガス処理時の圧力損失を少なくする観点から、ハニカム状が好ましい。
構造体にする方法としては、前記前駆体を構造体に成形する方法、アルミナや炭化ケイ素、コージェライト等を主成分とする構造体に前駆体を担持する方法、前記担体を構造体にしてから前記水性液を担持させる方法が挙げられる。
前駆体を押し出し成形、打錠成形、転動造粒などにより構造体に成形する方法を用いると、得られる排ガス処理触媒の細孔容積の制御を行うことが出来る点から好ましい。
<第3の発明の実施形態>
本件第3の発明は、前記第一の発明の実施形態である排ガス処理触媒および/または前記第二の発明の実施形態で得られた排ガス処理触媒を用いて排ガス中のNOxを除去する排ガス処理方法である。
<排ガス処理条件>
本発明の排ガスの処理温度は、150〜400℃、好ましくは150〜300℃、より好ましくは160〜250℃、更に好ましくは160〜190℃の範囲にあるのがよい。排ガスの処理温度が150℃未満ではNOxや有機ハロゲン化合物の十分な除去効率が得られず、400℃を超えるとモリブデンの飛散による触媒性能の低下や後流機器への悪影響を引き起こす場合があるからである。
本発明にかかる触媒が処理対象とする排ガスは窒素酸化物(NOx)および/または有機ハロゲン化合物を含むものであり、排ガス中のNOx濃度は5〜1000ppm(容量基準)であるのが好ましく、より好ましくは10〜500ppm、更に好ましくは20〜300ppmの範囲にあるのがよい。排ガス中のNOx濃度が5ppm未満では充分のNOx除去性能が発揮されず、一方、1000ppmを超えると排ガス中に硫黄酸化物が含まれている場合、硫安化合物の蓄積量が増加して性能低下が大きくなるため好ましくないからである。
排ガスを処理する場合には排ガス中にアンモニアまたは尿素(アンモニア等とも称する)を添加することができる。特に排ガス中に窒素酸化物が含まれている場合には効果的である。アンモニア等の添加量は、窒素酸化物(NOx換算)1モルに対して、アンモニア換算(尿素の場合は1/2モル)で0.2〜20モル、好ましくは0.5〜1.0モルである。
排ガス中に含まれる成分として酸素、水、SOxなどがある。例えば、排ガス中に酸素が存在する条件下で好適に用いられるが、この場合の酸素濃度は、0.1〜50容量%の範囲にあるのが好ましく、より好ましくは0.3〜20容量%、更に好ましくは0.5〜16容量%の範囲にあるのがよい。酸素濃度が0.1容量%未満では除去効率が低下し、50容量%を超えると副反応であるSO酸化が促進されるため、好ましくない。また、排ガス中に水分を含む場合には、その濃度は50容量%以下であるのが好ましく、より好ましくは40容量%以下、更に好ましくは30容量%以下であるのがよい。排ガス中の水分濃度が50容量%を超えると除去効率が低下する他、場合によっては性能低下が大きくなるからである。
排ガス中に硫黄酸化物(SOx)を含有している場合であっても本発明にかかる触媒は好適に用いられるが、SOx濃度としては2000ppm以下(容量基準)、好ましくは500ppm以下、より好ましくは100ppm以下、更に好ましくは50ppm以下の範囲にあるのがよい。排ガス中にSOx濃度が2000ppmを超えるとSOxによる性能低下が大きくなるため、好ましくない。
また、本発明の排ガス処理に際しての空間速度は、100〜50,000h−1(Normal)、好ましくは200〜30,000h−1(Normal)の範囲にあるのがよい。空間速度が50,000h−1(Normal)を超えるとNOxや有機ハロゲン化合物の十分な除去効率が得られず、100h−1(Normal)未満では除去効率は大きく変わらないが排ガス処理装置の圧力損失が高くなり、また装置自体も大きくなって非効率だからである。更に本発明の排ガス処理に際しての触媒層を通過するガスの線速度は、0.1〜10m/s(Normal)、好ましくは0.5〜7m/s(Normal)、より好ましくは0.7〜4m/s(Normal)の範囲にあるのがよい。線速度が0.1m/s(Normal)未満では充分な除去効率が得られず、10m/s(Normal)を超えると除去効率は大きくはらないが、排ガス処理装置の圧力損失が高くなるからである。
<第4の発明の実施形態>
本件第4の発明は、少なくともバナジウムを含む排ガス処理触媒のバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度を測定し、その強度と組成および調製方法との対比により、より効率的な排ガス処理触媒を設計する方法である。
本発明の排ガス処理触媒のバナジウムK端のXANESスペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークは、バナジウムの周りに配位している原子の対称性を反映するもので、その値が低いほど、対称性が上がり、より4価に近い構造のバナジウム原子が多くなる。その結果、バナジウム原子の電子遷移に制約がかかり、排ガス処理性能、特にNOx除去性能に関わる酸化還元サイクルが向上すると考えられる。
<プレエッジピークの強度に関わる要因>
酸化バナジウムの粒子径が小さくなると、表面積/体積比が大きくなる。粒子の中心付近のバナジウム原子に対して、粒子の表面近傍に存在するバナジウム原子は、その中心方向と表面方向とで配列が変わるため対称性の低いバナジウム原子になりやすい。その結果、プレエッジピークの強度が高くなる傾向となる。同じ調製方法であれば、バナジウムの量が少ないほうが粒子径は小さくなりやすいので、一定量以上のバナジウム量にすることが好ましい。
酸化バナジウムを含む粒子は担体と接触しているので、担体、特にその表面近傍の影響を受けやすい。したがって、担体のバルク組成の変更や調製方法の変更だけでなく、担体の表面修飾の観点から、添加物や調製方法の影響を検討することが好ましい。本件発明者らは、六価の元素であるタングステンやモリブデンが担体の表面近傍に偏在し、しかも、それらがバナジウムと複合酸化物を形成しにくいように焼成して得られた担体にバナジウムを担持させる方がより好ましいことを見出し、本件第1および第2の発明を完成させている。
尚、バナジウム含有量が多くなると酸化バナジウムを含む粒子が大きくなり、その結果担体表面との距離が離れたバナジウム原子が多くなるため、担体の表面修飾の効果が低減する傾向にある。したがって、バナジウムの最適量は、担体の比表面積、担体の表面修飾方法、バナジウムの担持方法等の影響を総合的に加味して決定することが好ましい。
つまり、活性種であるバナジウムの状態を制御するために、バナジウムそのものだけでなく、バナジウムが接触しうる担体表面のミクロ構造に関わる要因とプレエッジピークの強度とを対比しながら触媒の設計を行うことで、より効率的な触媒開発が行えるようになる。
また、検討する要因の数が多くなる場合には、市販の実験計画法に関するプログラム等を用いることで、より効率的な触媒開発を行うことが出来る。
<X線吸収微細構造(XAFS)>
X線吸収微細構造(XAFS)については、例えば「X線球種分光法‐XAFSとその応用‐太田俊明編(2002年)」などの書籍に詳しく記載されているが、以下に一般的なX線吸収微細構造(XAFS)について簡単に説明する。
入射X線のエネルギーを変えながら物質の吸光度を測定すると、入射X線のエネルギーが測定物質を構成する原子の内殻準位に等しいとき、吸光度の急激な上昇(吸収端)が観測され、その後、入射X線のエネルギー増加に伴い吸光度が緩やかに減衰するのが観測される。このスペクトルを詳細に調べると、吸収端付近に大きな変化をもったスペクトル構造があり、吸収端より高エネルギー領域も小さいながら緩やかな振動構造があることがわかる。
前者をX線吸収構造(XANES)、後者を広域X線吸収微細構造(EXAFS)と呼び、両者をまとめてX線吸収微細構造(XAFS)と総称する。
X線吸収端構造(XANES)スペクトルは、測定物質を構成する原子の内殻準位から種々の空準位への遷移に対応するため、測定元素の空状態の密度を反映する。
プレエッジピークとは遷移金属のX線吸収端構造(XANES)スペクトルにおいて、吸収端直後のピーク(ホワイトライン)のピークトップから−29〜−10eV付近に現れるピークのことであり、遷移金属の1s軌道上にあるK殻電子がd軌道へと遷移することにより観測される。一般的に、1s軌道のK殻電子は、p軌道へは遷移できるが、d軌道へは遷移できない。しかし、四面体4配位あるいは歪んだ八面体6配位のような対称性の低い配位構造を持つ遷移金属は、p軌道とd軌道が混成しているため、1s軌道からd軌道への遷移が許容となる。このことから、対称性の高い配位構造を持つ遷移金属が多いほどプレエッジピークの強度は低下するといわれている。
<プレエッジピークの強度の測定方法>
触媒を、窒素雰囲気下、200℃でV−K端のXANES測定を行い、吸収端の変曲点を光電子エネルギー原点(E)とし、吸収端より低エネルギー側の吸収係数(μpre)をVictreenの式(Aλ−Bλ+C;λは入射X線の波長、A、B、Cは任意の定数)で最小二乗近似して求め、吸収端より高エネルギー側の吸収係数(μpost)をCubic Spline法にて決定した。続いて、その和(μpre+μpost)をバックグラウンドとして測定結果から除去し、最後にホワイトラインのピークトップの吸収係数が1.0となるよう規格化することで、プレエッジピークの強度を算出する。
(実施例1)
<触媒の製造>
シリカゾル(スノーテックス―30(製品名)、日産化学社製、SiO換算30質量%含有)0.7kgと、工業用アンモニア水(20質量%NH含有)65kgと、水80Lとの混合溶液に、硫酸チタニル(テイカ社製、TiOとして70g/L、HSOとして280g/L含有)133Lを、撹拌しながら徐々に滴下し、沈殿を生成させた後、適量のアンモニア水を加えてpHを8に調整した。この共沈スラリーを40時間静置し、水で十分洗浄した後、濾過し、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−Si複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−Si二元系酸化物粉体の組成はTiO:SiO=93:7(質量比)であった。1Lの水にパラモリブデン酸アンモニウム422.0gとモノエタノールアミン253.2gを混合・溶解したモリブデン含有溶液と、Ti−Si複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO=93:7)3356.0gをニーダーに投入しよく撹拌した後に、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−Si−Mo複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−Si−Mo三元系酸化物粉体の組成はTiO:SiO:MoO=84:6:10(質量比)であった。1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、Ti−Si−Mo複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO:MoO=84:6:10)1850gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Aを得た。この触媒Aの組成はTiO:SiO:MoO:V=77.9:6.0:8.6:7.5(質量比)であり、BET表面積は117m/g、全細孔容積は0.34mL/gであった。
(実施例2)
1Lの水にパラモリブデン酸アンモニウム211.0gとモノエタノールアミン126.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液と、実施例1で得られたTi−Si複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO=93:7)3356.0gをニーダーに投入しよく撹拌した後に、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−Si−Mo複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−Si−Mo三元系酸化物粉体の組成はTiO:SiO:MoO=88:7:5(質量比)であった。500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム105.5gとモノエタノールアミン63.3gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびモリブデン含有溶液を得た。このバナジウムおよびモリブデン含有溶液とTi−Si−Mo複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO:MoO=88:7:5)1784gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Bを得た。この触媒Bの組成はTiO:SiO:MoO:V=77.9:6.0:8.6:7.5(質量比)であり、BET表面積は115m/g、全細孔容積は0.36mL/gであった。
(実施例3)
1Lの水にパラタングステン酸アンモニウム67.6gとモノエタノールアミン67.6gを混合・溶解したタングステン含有溶液と、実施例1で得られたTi−Si複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO=93:7)3460.0gをニーダーに投入しよく撹拌した後に、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−Si−W複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−Si−W三元系酸化物粉体の組成はTiO:SiO:WO=91:7:2(質量比)であった。500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム122.7gとモノエタノールアミン73.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびモリブデン含有溶液を得た。このバナジウムおよびモリブデン含有溶液とTi−Si−W複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO:WO=91:7:2)1764gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Cを得た。この触媒Cの組成はTiO:SiO:MoO:WO:V=80.5:6.0:5.0:1.5:7.0(質量比)であり、BET表面積は112m/g、全細孔容積は0.42mL/gであった。
(実施例4)
実施例3で500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム122.7gとモノエタノールアミン73.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合して得られたバナジウムおよびモリブデン含有溶液の代わりに、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた以外は実施例3と同様にして触媒Dを得た。この触媒Dの組成はTiO:SiO:WO:V=85.0:6.5:1.5:7.0(質量比)であり、BET表面積は114m/g、全細孔容積は0.35mL/gであった。
(実施例5)
実施例1において、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた代わりに、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム77.2gとシュウ酸100.4gとモノエタノールアミン30.1gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Eを得た。この触媒Eの組成はTiO:SiO:MoO:V=82.1:6.3:8.6:3.0(質量比)であり、BET表面積は119m/g、全細孔容積は0.35mL/gであった。
(実施例6)
実施例1において、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた代わりに、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム25.7gとシュウ酸33.4gとモノエタノールアミン10.0gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Fを得た。この触媒Fの組成はTiO:SiO:MoO:V=84.0:6.4:8.6:1.0(質量比)であり、BET表面積は120m/g、全細孔容積は0.36mL/gであった。
(比較例1)
500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム211.0gとモノエタノールアミン126.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびモリブデン含有溶液を得た。このバナジウムおよびモリブデン含有溶液と実施例1で得られたTi−Si複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO=93:7)1678.0gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Gを得た。この触媒Gの組成はTiO:SiO:MoO:V=77.9:6.0:8.6:7.5(質量比)であり、BET表面積は115m/g、全細孔容積は0.35mL/gであった。
(比較例2)
500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と実施例1で得られたTi−Si複合酸化物粉体(質量比がTiO:SiO=93:7)1800.0gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Hを得た。この触媒Hの組成はTiO:SiO:V=82.0:10.0:7.5(質量比)であり、BET表面積は140m/g、全細孔容積は0.35mL/gであった。
(比較例3)
500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム211.0gとモノエタノールアミン126.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびモリブデン含有溶液を得た。このバナジウムおよびモリブデン含有溶液と実施例5で得られたTi酸化物粉体1678.0gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Iを得た。この触媒Iの組成はTiO:MoO:V=82.9:8.6:7.5(質量比)であり、BET表面積は78m/g、全細孔容積は0.33mL/gであった。
(比較例4)
500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラタングステン酸アンモニウム33.8gとモノエタノールアミン20.3gを混合・溶解したタングステン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびタングステン含有溶液を得た。このバナジウムおよびタングステン含有溶液と実施例5で得られたTi酸化物粉体1830.0gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Jを得た。この触媒Jの組成はTiO:SiO:WO:V=90.5:1・5:7.0(質量比)であり、BET表面積は81m/g、全細孔容積は0.33mL/gであった。
(比較例5)
実施例1において、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた代わりに、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム12.9gとシュウ酸16.8gとモノエタノールアミン5.0gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして触媒Kを得た。この触媒Kの組成はTiO:SiO:MoO:V=84.4:6.5:8.6:0.5(質量比)であり、BET表面積は121m/g、全細孔容積は0.36mL/gであった。
(比較例6)
実施例4において、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた代わりに、1Lの水にメタバナジン酸アンモニウム12.9gとシュウ酸16.8gとモノエタノールアミン5.0gを混合・溶解したバナジウム含有溶液を用いた以外は実施例5と同様にして触媒Lを得た。この触媒Lの組成はTiO:SiO:WO:V=91.0:7.0:1.5:0.5(質量比)であり、BET表面積は85m/g、全細孔容積は0.35mL/gであった。
(実施例7)
工業用アンモニア水(20質量%NH3含有)70kgと、水85Lとの混合溶液に、硫酸チタニル(テイカ社製、TiO2として70g/L、H2SO4として280g/L含有)143Lを、撹拌しながら徐々に滴下し、沈殿を生成させた後、適量のアンモニア水を加えてpHを8に調整した。この共沈スラリーを40時間静置し、水で十分洗浄した後、濾過し、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi酸化物粉体を得た。1Lの水にパラモリブデン酸アンモニウム211.0gとモノエタノールアミン126.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液と、Ti酸化物粉体3356.0gをニーダーに投入しよく撹拌した後に、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−Mo複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−Mo二元系酸化物粉体の組成はTiO2:MoO3=95:5(質量比)であった。500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム193.0gとシュウ酸250.9gとモノエタノールアミン75.3gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム105.5gとモノエタノールアミン63.3gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびモリブデン含有溶液を得た。このバナジウムおよびモリブデン含有溶液とTi−Mo複合酸化物粉体(質量比がTiO2:MoO3=95:5)1784gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Eを得た。この触媒Mの組成はTiO2:MoO3:V2O5=83.9:8.6:7.5(質量比)であり、BET表面積は80m2/g、全細孔容積は0.33mL/gであった。
(実施例8)
1Lの水にパラタングステン酸アンモニウム67.6gとモノエタノールアミン67.6gを混合・溶解したタングステン含有溶液と、実施例5で得られたTi酸化物粉体3460.0gをニーダーに投入しよく撹拌した後に、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−W複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−W二元系酸化物粉体の組成はTiO2:WO3=98:2(質量比)であった。500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラモリブデン酸アンモニウム122.7gとモノエタノールアミン73.6gを混合・溶解したモリブデン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびモリブデン含有溶液を得た。このバナジウムおよびモリブデン含有溶液とTi−W複合酸化物粉体(質量比がTiO2:WO3=98:2)1764gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Nを得た。この触媒Fの組成はTiO2:MoO3:WO3:V2O5=86.5:5.0:1.5:7.0(質量比)であり、BET表面積は82m2/g、全細孔容積は0.34mL/gであった。
(実施例9)
1Lの水にパラタングステン酸アンモニウム33.8gとモノエタノールアミン33.8gを混合・溶解したタングステン含有溶液と、実施例5で得られたTi酸化物粉体3460.0gをニーダーに投入しよく撹拌した後に、100℃で1時間乾燥させた。さらに空気雰囲気下で、500℃で5時間焼成し、更にハンマーミルを用いて粉砕し、分級機で分級してTi−W複合酸化物粉体を得た。このようにして調製したTi−W二元系酸化物粉体の組成はTiO2:WO3=99:1(質量比)であった。500mLの水にメタバナジン酸アンモニウム180.1gとシュウ酸234.1gとモノエタノールアミン70.2gを混合・溶解したバナジウム含有溶液と、500mLの水にパラタングステン酸アンモニウム16.9gとモノエタノールアミン16.9gを混合・溶解したタングステン含有溶液とを混合し、バナジウムおよびタングステン含有溶液を得た。このバナジウムおよびタングステン含有溶液とTi−W複合酸化物粉体(質量比がTiO2:WO3=99:1)1845gをニーダーに投入後、有機バインダーなどの成形助剤を加えよく撹拌した。さらに適量の水を加えつつブレンダーでよく混合した後、連続ニーダーで充分混練りし、外形25mm角、長さ700mm、目開き2.90mm、肉厚0.4mmのハニカム状に押し出し成形した。得られた成形物を60℃で1.5時間乾燥後、420℃で5時間焼成した触媒Oを得た。この触媒Gの組成はTiO2:WO3:V2O5=91.5:1.5:7.0(質量比)であり、BET表面積は84m2/g、全細孔容積は0.34mL/gであった。
<XANES測定方法>
高エネルギー加速器研究機構Photon Factory内BL9Cにおいて、実施例1〜3および比較例1〜2で得た触媒A〜Eを用い、窒素雰囲気下、200℃でV−K端のXANES測定を行った。
<XANESの解析方法>
得られたスペクトルをXAFS解析ソフトウェア「Athena」を用いて解析した。まず、吸収端の変曲点を光電子エネルギー原点(E)とし、吸収端より低エネルギー側の吸収係数(μpre)をVictreenの式(Aλ−Bλ+C;λは入射X線の波長、A、B、Cは任意の定数)で最小二乗近似して求め、吸収端より高エネルギー側の吸収係数(μpost)をCubic Spline法にて決定した。続いて、その和(μpre+μpost)をバックグラウンドとして測定結果から除去し、最後にEから+16eVの吸収係数が1.0となるよう規格化した。
<NOx除去試験>
実施例1〜6および比較例1〜6で得た触媒A〜Oを用い、下記性能条件でNOx除去性能の評価を行った。
[NOx除去性能評価条件]
NOx:200ppm,NH3:200ppm,O2:10容量%,H2O:15容量%,N2:balance、ガス温度:200℃,空間速度:27,000h−1(Normal),ガス線速度1.4m/s(Normal)
次に、触媒入口および触媒出口のNOx濃度を測定し、次式に従って脱硝率を算出した。結果を表1に示す。
Figure 2020163368
Figure 2020163368

Claims (7)

  1. チタンとバナジウムを含み、タングステンまたはモリブデンのなかから選ばれる少なくとも1つの元素を含む複合酸化物を触媒成分とする排ガス処理用触媒であって、五酸化バナジウム換算でバナジウムの含有量が0.6質量%以上であり、かつ200℃、窒素雰囲気下で測定したバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度が0.45以下であることを特徴とする排ガス処理触媒。
  2. 三酸化モリブデン換算で3.0〜10.0質量%および/または三酸化タングステン換算で0.5〜5.0質量%含むことを特徴とする、請求項1に記載の排ガス処理触媒。
  3. 比表面積が50〜200m2/gの範囲にあり、かつ全細孔容積が0.20〜0.70mL/gの範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の排ガス処理触媒。
  4. 少なくともチタンを含むチタン系酸化物に、タングステンまたはモリブデンのなかから選ばれる少なくとも1つの元素を含む化合物を添加し、乾燥、焼成して得られた担体に、少なくともバナジウム化合物を担持させて、焼成することで排ガス処理触媒を製造方法する方法であって、バナジウムの担持量が五酸化バナジウム換算で0.6質量%以上であることを特徴とする排ガス処理触媒の製造方法。
  5. 前記バナジウム化合物を担持させる際に、少なくともバナジウム化合物とシュウ酸と塩基性化合物とが含まれる水性液を用いることを特徴とする排ガス触媒の製造方法。
  6. 請求項1から3に記載の触媒または請求項4または5に記載の方法で得られた触媒を用いた排ガスの処理方法。
  7. 200℃、窒素雰囲気下でバナジウムK端のX線吸収端構造(XANES)スペクトルを規格化することで求められるプレエッジピークの強度に対する、バナジウム含有量と担体表面の組成および/または担体調製方法とを比較することで、排ガス処理触媒を設計する方法。
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