JP2020161516A - 電子部品 - Google Patents

電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2020161516A
JP2020161516A JP2019056108A JP2019056108A JP2020161516A JP 2020161516 A JP2020161516 A JP 2020161516A JP 2019056108 A JP2019056108 A JP 2019056108A JP 2019056108 A JP2019056108 A JP 2019056108A JP 2020161516 A JP2020161516 A JP 2020161516A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode layer
region
electrode
main surface
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019056108A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7302217B2 (ja
Inventor
佑一 永井
Yuichi Nagai
佑一 永井
篤史 武田
Atsushi Takeda
篤史 武田
健寿 田村
Takehisa Tamura
健寿 田村
伸也 小野寺
Shinya Onodera
伸也 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2019056108A priority Critical patent/JP7302217B2/ja
Priority to US16/819,761 priority patent/US11328866B2/en
Priority to KR1020200034327A priority patent/KR102307040B1/ko
Priority to CN202010211601.2A priority patent/CN111739732B/zh
Publication of JP2020161516A publication Critical patent/JP2020161516A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7302217B2 publication Critical patent/JP7302217B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/005Electrodes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • H01G4/232Terminals electrically connecting two or more layers of a stacked or rolled capacitor
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/228Terminals
    • H01G4/248Terminals the terminals embracing or surrounding the capacitive element, e.g. caps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/30Stacked capacitors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/33Thin- or thick-film capacitors 

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

【課題】導電性樹脂層の剥離を抑制する電子部品を提供することを目的とする。【解決手段】素体3は、実装面を構成する主面3aと、主面3aと隣り合う端面3eとを有している。外部電極5は、素体3に配置されている。外部電極5は、第二電極層E2と、第二電極層E2を覆っているめっき層PLと、を有している。第二電極層E2は、主面3aの一部と端面3eの一部とを連続して覆うように設けられている。第二電極層E2は、端面3e上に位置している領域E2eと、端面3eと主面3aとの間の稜線部3g上に位置している領域E2gと、主面3a上に位置している領域E2aと、を含んでいる。領域E2eの最大厚みがT1(μm)であり、領域E2gの最小厚みがT2(μm)である場合、最大厚みT1と、最小厚みT2とは、T2/T1≧0.26の関係を満たしている。【選択図】図9

Description

本発明は、電子部品に関する。
素体と、素体に配置されている外部電極と、を備えている電子部品が知られている(たとえば、特許文献1参照)。素体は、実装面を構成する主面と、前記主面と隣り合う端面と、を有している。外部電極は、主面の一部と端面の一部とを連続して覆うように設けられている導電性樹脂層と、導電性樹脂層を覆っているめっき層と、を有している。
特開2018−157029号公報
導電性樹脂層は、一般に、樹脂と、導電性を有する粒子とを含んでいる。樹脂は、水分を吸収する傾向にある。電子部品が電子機器にはんだ実装される場合、樹脂に吸収された水分がガス化して、体積膨張することがある。この場合、導電性樹脂層に応力が作用して、導電性樹脂層に亀裂が生じ、導電性樹脂層が剥離するおそれがある。導電性を有する粒子は、たとえば、金属からなる。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含む。
本発明の一つの態様は、導電性樹脂層の剥離を抑制する電子部品を提供することを目的とする。
一つの態様に係る電子部品は、素体と、素体に配置されている外部電極と、を備えている。素体は、実装面を構成する主面と、主面と隣り合う端面とを有している。外部電極は、主面の一部と端面の一部とを連続して覆うように設けられている導電性樹脂層と、導電性樹脂層を覆っているめっき層と、を有している。導電性樹脂層は、端面上に位置している第一領域と、端面と主面との間の稜線部上に位置している第二領域と、主面上に位置している第三領域と、を含んでいる。第一領域の最大厚みがT1(μm)であり、第二領域の最小厚みがT2(μm)である場合、最大厚みT1と最小厚みT2とは、
T2/T1≧0.26
の関係を満たす。
本発明者らの調査研究の結果、以下の事項が判明した。
導電性樹脂層を覆っているめっき層は、導電性樹脂層と密着しやすいものの、素体とは密着しがたい。したがって、めっき層の端縁と素体との間には、間隙が存在する。樹脂に吸収された水分がガス化した場合でも、水分から発生したガスが、めっき層の端縁と素体との間の間隙に至ると、ガスは、間隙を通して外部電極外に放出される。水分から発生したガスが外部電極外に放出されるので、導電性樹脂層に応力が作用しがたい。以下、めっき層の端縁と素体との間の間隙は、単に「間隙」と称される。
本発明者らは、水分から発生したガスが間隙に確実に至る構成について、更なる調査研究を行った。
導電性樹脂層の第三領域は、間隙に近いので、第三領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスは、間隙に至りやすい。これに対し、第二領域は、第一領域と第三領域との間に位置しているので、第一領域は、間隙から離れている。したがって、第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスは、間隙に至りがたい。第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスを外部電極外に放出するためには、第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙に確実に至る構成の実現が望まれる。第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙に確実に至るのであれば、第三領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスも、間隙に確実に至る。
本発明者らは、第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙に至るまでの経路に着目した。第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスは、第二領域を通り、第三領域に至る。したがって、ガスが、第二領域を移動しやすいと、ガスは、第一領域から第三領域に至りやすい。この結果、本発明者らは、第一領域の厚み及び第二領域の厚みが所望の関係を満たす場合に、第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙に確実に至ることを見出した。すなわち、第一領域の最大厚みT1と、第二領域の最小厚みT2とが、
T2/T1≧0.26
の関係を満たす場合、第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、第二領域を経て、第三領域に確実に至る。
したがって、上記一つの態様では、導電性樹脂層(第一領域)が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスは、第二領域及び第三領域を経て、間隙に確実に至る。間隙に至ったガスは、外部電極外に放出され、導電性樹脂層に応力が作用しがたい。この結果、上記一つの態様は、導電性樹脂層の剥離を抑制する。
上記一つの態様では、最大厚みT1と、最小厚みT2とは、
T2/T1≦0.91
の関係を満たしてもよい。
本発明者らの調査研究の結果、以下の事項も判明した。
間隙は、導電性樹脂層が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスの出口であると共に、外部電極内への水分の入口である。第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙に至るまでの経路は、水分が第一領域に至る経路となるおそれがある。水分が第一領域に至ると、水分は第一領域に吸収される。この場合、ガスの発生量が増加するおそれがある。したがって、水分が第一領域に吸収されるのを抑制するためには、水分が第一領域に至りがたい構成の実現が望まれる。
本発明者らは、第一領域の厚み、及び、第二領域の厚みが所望の関係を満たす場合に、水分が第一領域に至りがたいことを見出した。すなわち、最大厚みT1と、最小厚みT2とが、
T2/T1≦0.91
の関係を満たす場合、水分が間隙から浸入する場合でも、水分が第一領域に至りがたい。したがって、本構成は、導電性樹脂層(第一領域)に吸収される水分の増加、及び、水分から発生するガスの増加を抑制する。この結果、本構成は、導電性樹脂層の剥離をより一層抑制する。
上記一つの態様では、第三領域の最大厚みがT3(μm)である場合、最大厚みT1と、最大厚みT3とは、
T3/T1≧0.49
の関係を満たしてもよい。
本発明者らの調査研究の結果、以下の事項も判明した。
第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスを、より一層確実に間隙に至らせるためには、ガスが第三領域をより一層移動しやすい構成の実現が望まれる。
本発明者らは、第一領域の厚み、及び、第三領域の厚みが、所望の関係を満たす場合に、ガスが第三領域をより一層移動しやすいことを見出した。すなわち、第一領域の最大厚みT1と、第三領域の最大厚みT3とが、
T3/T1≧0.49
の関係を満たす場合、ガスが第三領域をより一層移動しやすい。したがって、本構成では、導電性樹脂層(第一領域)が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、より一層確実に間隙に至るので、導電性樹脂層に応力がより一層作用しがたい。この結果、本構成は、導電性樹脂層の剥離をより一層抑制する。
上記一つの態様では、最大厚みT1と、最大厚みT3とは、
T3/T1≦1.88
の関係を満たしてもよい。
本発明者らの調査研究の結果、以下の事項も判明した。
上述したように、第一領域が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙に至るまでの経路は、水分が第一領域に至る経路となるおそれがある。すなわち、第三領域は、水分が通る経路上に位置している。したがって、水分が第一領域に吸収されるのを抑制するためには、水分が、第三領域を経て、第一領域に至りがたい構成の実現が望まれる。
本発明者らは、第一領域の厚み、及び、第三領域の厚みが、所望の関係を満たす場合に、水分が第一領域に至りがたいことを見出した。すなわち、最大厚みT1と、上記厚みT3とが、
T3/T1≦1.88
の関係を満たす場合、水分が間隙から浸入する場合でも、水分が、第三領域を経て、第一領域に至りがたい。したがって、本構成は、導電性樹脂層(第一領域)に吸収される水分の増加、及び、水分から発生するガスの増加を抑制する。この結果、本構成は、導電性樹脂層の剥離をより一層抑制する。
上記一つの態様では、第三領域の最大厚みT3は、最小厚みT2より大きくてもよい。
本発明者らは、第二領域の厚み、及び、第三領域の厚みが、所望の関係を満たす場合にも、ガスが第三領域をより一層移動しやすいことを見出した。すなわち、第三領域の最大厚みが、最小厚みT2より大きい場合、ガスが第三領域をより一層移動しやすい。したがって、本構成では、導電性樹脂層(第一領域)が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、より一層確実に間隙に至るので、導電性樹脂層に応力がより一層作用しがたい。この結果、本構成は、導電性樹脂層の剥離をより一層抑制する。
上記一つの態様では、主面及び端面に直交する断面において、第三領域の表面は、主面から離れる方向に凸状に湾曲していてもよい。
本構成では、第三領域の厚みが局所的に小さくなることはない。したがって、第三領域でのガスの移動経路が、当該移動経路の途中で狭まることはなく、本構成は、ガスが第三領域を移動するのを阻害しない。この結果、導電性樹脂層が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、より一層確実に間隙に至るので、本構成は、導電性樹脂層の剥離をより一層確実に抑制する。
上記一つの態様では、外部電極は、主面と端面とにわたって設けられていると共に導電性樹脂層に覆われている焼結金属層を更に有していてもよい。端面を含む面を基準面として、端面に直交する方向での焼結金属層の端縁から第三領域の端縁までの長さは、端面に直交する方向での基準面から焼結金属層の端縁までの長さより大きくてもよい。
本発明者らの調査研究の結果、以下の事項も判明した。
素体と導電性樹脂層との密着度合いは、焼結金属層と導電性樹脂層との密着度合いより低い。したがって、焼結金属層と導電性樹脂層との界面は、ガスの移動経路に寄与しがたいものの、素体と導電性樹脂層との界面は、ガスの移動経路として寄与しやすい。
本発明者らは、焼結金属層と導電性樹脂層との界面の長さ、及び、素体と導電性樹脂層との界面の長さに着目した。この結果、本発明者らは、端面に直交する方向での上記基準面から焼結金属層の端縁までの長さ、及び、端面に直交する方向での焼結金属層の端縁から第三領域の端縁までの長さが所望の関係を満たす場合に、ガスの移動経路が増加することを見出した。端面に直交する方向での焼結金属層の端縁から第三領域の端縁までの長さは、端面に直交する方向での上記基準面から焼結金属層の端縁までの長さより大きい場合、ガスの移動経路が増加する。したがって、本構成では、導電性樹脂層が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、間隙に向けて移動しやすいので、導電性樹脂層に応力がより一層作用しがたい。この結果、本構成は、導電性樹脂層の剥離をより一層抑制する。
上記一つの態様では、主面に直交する方向から見て、第三領域の端縁は、湾曲していてもよい。
本構成では、第三領域の端縁が直線状である構成に比して、第三領域の端縁の長さが大きい。したがって、本構成では、ガスが出る領域が大きく、ガスが、外部電極からより一層放出されやすい。この結果、導電性樹脂層に応力がより一層作用しがたい。
本発明の一つの態様によれば、導電性樹脂層の剥離を抑制する電子部品が提供される。
一実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの側面図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 本実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。 素体、第一電極層、及び第二電極層を示す平面図である。 素体、第一電極層、及び第二電極層を示す側面図である。 素体、第一電極層、及び第二電極層を示す端面図である。 外部電極の断面構成を示す図である。 各試料における第二電極層での剥離の発生率を示す図表である。 外部電極の断面構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図9を参照して、本実施形態に係る積層コンデンサC1の構成を説明する。図1は、本実施形態に係る積層コンデンサの斜視図である。図2は、本実施形態に係る積層コンデンサの側面図である。図3、図4、及び図5は、本実施形態に係る積層コンデンサの断面構成を示す図である。図6は、素体、第一電極層、及び第二電極層を示す平面図である。図7は、素体、第一電極層、及び第二電極層を示す側面図である。図8は、素体、第一電極層、及び第二電極層を示す端面図である。図9は、外部電極の断面構成を示す図である。本実施形態では、電子部品は、たとえば、積層コンデンサC1である。
積層コンデンサC1は、図1に示されるように、直方体形状を呈している素体3と、複数の外部電極5と、を備えている。本実施形態では、積層コンデンサC1は、一対の外部電極5を備えている。一対の外部電極5は、素体3に配置されている。一対の外部電極5は、互いに離間している。直方体形状は、角部及び稜線部が面取りされている直方体の形状、及び、角部及び稜線部が丸められている直方体の形状を含む。
素体3は、互いに対向している一対の主面3a,3bと、互いに対向している一対の側面3cと、互いに対向している一対の端面3eと、を有している。一対の主面3a,3b、一対の側面3c、及一対の端面3eは、長方形状を呈している。一対の主面3a,3bが対向している方向が、第一方向D1である。一対の側面3cが対向している方向が、第二方向D2である。一対の端面3eが対向している方向が、第三方向D3である。積層コンデンサC1は、電子機器にはんだ実装される。電子機器は、たとえば、回路基板又は電子部品を含む。積層コンデンサC1では、主面3aが、電子機器と対向する。主面3aは、実装面を構成するように配置される。主面3aは、実装面である。
第一方向D1は、各主面3a,3bに直交する方向であり、第二方向D2と直交している。第三方向D3は、各主面3a,3bと各側面3cとに平行な方向であり、第一方向D1と第二方向D2とに直交している。第二方向D2は、各側面3cに直交する方向であり、第三方向D3は、各端面3eに直交する方向である。本実施形態では、素体3の第二方向D2での長さは、素体3の第一方向D1での長さより大きい。素体3の第三方向D3での長さは、素体3の第一方向D1での長さより大きく、かつ、素体3の第二方向D2での長さより大きい。第三方向D3が、素体3の長手方向である。
素体3の第一方向D1での長さは、素体3の高さである。素体3の第二方向D2での長さは、素体3の幅である。素体3の第三方向D3での長さは、素体3の長さである。本実施形態では、素体3の高さは、0.5〜2.5mmであり、素体3の幅は、0.5〜5.0mmであり、素体3の長さは、1.0〜5.7mmである。たとえば、素体3の高さは、2.5mmであり、素体3の幅は、2.5mmであり、素体3の長さは、3.2mmである。
一対の側面3cは、一対の主面3a,3bを連結するように第一方向D1に延在している。一対の側面3cは、第三方向D3にも延在している。一対の端面3eは、一対の主面3a,3bを連結するように第一方向D1に延在している。一対の端面3eは、第二方向D2にも延在している。
素体3は、一対の稜線部3gと、一対の稜線部3hと、四つの稜線部3iと、一対の稜線部3jと、一対の稜線部3kと、を有している。稜線部3gは、端面3eと主面3aとの間に位置している。稜線部3hは、端面3eと主面3bとの間に位置している。稜線部3iは、端面3eと側面3cとの間に位置している。稜線部3jは、主面3aと側面3cとの間に位置している。稜線部3kは、主面3bと側面3cとの間に位置している。本実施形態では、各稜線部3g,3h,3i,3j,3kは、湾曲するように丸められている。素体3には、いわゆるR面取り加工が施されている。
端面3eと主面3aとは、稜線部3gを介して、間接的に隣り合っている。端面3eと主面3bとは、稜線部3hを介して、間接的に隣り合っている。端面3eと側面3cとは、稜線部3iを介して、間接的に隣り合っている。主面3aと側面3cとは、稜線部3jを介して、間接的に隣り合っている。主面3bと側面3cとは、稜線部3kを介して、間接的に隣り合っている。
素体3は、第二方向D2に複数の誘電体層が積層されて構成されている。素体3は、積層されている複数の誘電体層を有している。素体3では、複数の誘電体層の積層方向が第二方向D2と一致する。各誘電体層は、たとえば、誘電体材料を含むセラミックグリーンシートの焼結体から構成されている。誘電体材料は、たとえば、BaTiO系、Ba(Ti,Zr)O系、又は(Ba,Ca)TiO系などの誘電体セラミックを含む。実際の素体3では、各誘電体層は、各誘電体層の間の境界が視認できない程度に一体化されている。素体3では、複数の誘電体層の積層方向が第一方向D1と一致していてもよい。
積層コンデンサC1は、図3〜図5に示されるように、複数の内部電極7と複数の内部電極9とを備えている。各内部電極7,9は、素体3内に配置されている内部導体である。各内部電極7,9は、積層型電子部品の内部電極として通常用いられる導電性材料からなる。導電性材料は、たとえば、卑金属を含む。導電性材料は、たとえば、Ni又はCuを含む。内部電極7,9は、上記導電性材料を含む導電性ペーストの焼結体として構成されている。本実施形態では、内部電極7,9は、Niからなる。
内部電極7と内部電極9とは、第二方向D2において異なる位置(層)に配置されている。内部電極7と内部電極9とは、素体3内において、第二方向D2に間隔を有して対向するように交互に配置されている。内部電極7と内部電極9とは、互いに極性が異なる。複数の誘電体層の積層方向が第一方向D1である場合、内部電極7と内部電極9とは、第一方向D1において異なる位置(層)に配置される。内部電極7,9の一端は、対応する端面3eに露出している。内部電極7,9は、対応する端面3eに露出している一端を有している。
複数の内部電極7と複数の内部電極9とは、第二方向D2で交互に並んでいる。各内部電極7,9は、側面3cと略平行な面内に位置している。内部電極7と内部電極9とは、第二方向D2で互いに対向している。内部電極7と内部電極9とが対向している方向(第二方向D2)は、側面3cと平行な方向(第一方向D1及び第三方向D3)と直交している。複数の誘電体層の積層方向が第一方向D1である場合、複数の内部電極7と複数の内部電極9とは、第一方向D1で交互に並ぶ。この場合、各内部電極7,9は、各主面3a,3bと略平行な面内に位置する。内部電極7と内部電極9とは、第一方向D1で互いに対向する。
外部電極5は、図1に示されるように、素体3の第三方向D3での両端部にそれぞれ配置されている。各外部電極5は、素体3における、対応する端面3e側に配置されている。外部電極5は、少なくとも、互いに隣り合う主面3aと端面3eとに配置されている。外部電極5は、図2〜図5に示されるように、複数の電極部5a,5b,5c,5eを有している。電極部5aは、主面3a上及び稜線部3g上に配置されている。電極部5bは、稜線部3h上に配置されている。各電極部5cは、側面3c上及び稜線部3i上に配置されている。電極部5eは、端面3e上に配置されている。外部電極5は、稜線部3j上に配置されている電極部も有している。外部電極5は、少なくとも端面3eに配置されている。
外部電極5は、一つの主面3a、一つの端面3e、及び一対の側面3cの四つの面、並びに、稜線部3g,3h,3i,3jに形成されている。互いに隣り合う電極部5a,5b,5c,5eは、接続されており、電気的に接続されている。電極部5eは、対応する内部電極7,9の一端をすべて覆っている。電極部5eは、対応する内部電極7,9と直接的に接続されている。外部電極5は、対応する内部電極7,9と電気的に接続されている。外部電極5は、図3〜図5に示されるように、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。第四電極層E4は、外部電極5の最外層を構成している。各電極部5a,5c,5eは、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。電極部5bは、第一電極層E1、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。
電極部5aの第一電極層E1は、稜線部3g上に配置されており、主面3a上には配置されていない。電極部5aの第一電極層E1は、稜線部3gの全体を覆うように形成されている。第一電極層E1は、主面3aに形成されていない。電極部5aの第一電極層E1は、稜線部3gの全体と接している。主面3aは、第一電極層E1に覆われておらず、第一電極層E1から露出している。電極部5aの第一電極層E1は、主面3a上に配置されていてもよい。この場合、電極部5aの第一電極層E1は、主面3aの一部と稜線部3gの全体とを覆うように形成される。すなわち、電極部5aの第一電極層E1は、主面3aの一部とも接する。主面3aの一部は、たとえば、主面3aにおける端面3e寄りの一部領域である。
電極部5aの第二電極層E2は、第一電極層E1上及び主面3a上に配置されている。電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の全体を覆っている。電極部5aでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の全体と接している。第二電極層E2は、主面3aの一部と接している。主面3aの一部は、たとえば、主面3aにおける端面3e寄りの一部領域である。電極部5aの第二電極層E2は、主面3a上に位置している領域E2aを有する。電極部5aは、稜線部3g上では四層構造を有しており、主面3a上では三層構造を有している。電極部5aの第二電極層E2は、稜線部3gの全体と主面3aの一部とを覆うように形成されている。上述したように、主面3aの一部は、たとえば、主面3aにおける端面3e寄りの一部領域である。
電極部5aの第二電極層E2は、第一電極層E1が第二電極層E2と素体3との間に位置するように、稜線部3gの全体と主面3aの一部とを間接的に覆っている。電極部5aの第二電極層E2は、主面3aの一部を直接覆っている。電極部5aの第二電極層E2は、稜線部3gに形成されている第一電極層E1の全体を直接覆っている。電極部5aの第一電極層E1が、主面3a上に配置されている場合、電極部5aは、主面3a及び稜線部3g上で四層構造を有する。電極部5aの第一電極層E1が、主面3a上に配置されている場合、第二電極層E2の領域E2aは、主面3aと接している部分と、第一電極層E1と接している部分と、を含む。
電極部5bの第一電極層E1は、稜線部3h上に配置されており、主面3b上には配置されていない。電極部5bの第一電極層E1は、稜線部3hの全体を覆うように形成されている。第一電極層E1は、主面3bに形成されていない。電極部5bの第一電極層E1は、稜線部3hの全体と接している。主面3bは、第一電極層E1に覆われておらず、第一電極層E1から露出している。電極部5bの第一電極層E1は、主面3b上に配置されていてもよい。この場合、電極部5bの第一電極層E1は、主面3bの一部と稜線部3hの全体とを覆うように形成される。すなわち、電極部5bの第一電極層E1は、主面3bの一部とも接する。主面3bの一部は、たとえば、主面3bにおける端面3e寄りの一部領域である。電極部5bは、第二電極層E2を有していない。主面3bは、第二電極層E2に覆われておらず、第二電極層E2から露出している。第二電極層E2は、主面3bに形成されていない。電極部5bは、三層構造を有している。
電極部5cの第一電極層E1は、稜線部3i上に配置されており、側面3c上には配置されていない。電極部5cの第一電極層E1は、稜線部3iの全体を覆うように形成されている。第一電極層E1は、側面3cに形成されていない。電極部5cの第一電極層E1は、稜線部3iの全体と接している。側面3cは、第一電極層E1に覆われておらず、第一電極層E1から露出している。電極部5cの第一電極層E1は、側面3c上に配置されていてもよい。この場合、電極部5cの第一電極層E1は、側面3cの一部と稜線部3gの全体とを覆うように形成される。すなわち、電極部5cの第一電極層E1は、側面3cの一部とも接する。側面3cの一部は、たとえば、側面3cにおける端面3e寄りの一部領域である。
電極部5cの第二電極層E2は、第一電極層E1上及び側面3c上に配置されている。第一電極層E1の一部が、第二電極層E2で覆われている。電極部5cでは、第二電極層E2は、側面3cの一部と第一電極層E1の一部とに接している。電極部5cの第二電極層E2は、側面3c上に位置している領域E2cを有する。電極部5cの第二電極層E2は、稜線部3iの一部と側面3cの一部とを覆うように形成されている。稜線部3iの一部は、たとえば、稜線部3iにおける主面3a寄りの一部領域である。側面3cの一部は、たとえば、側面3cにおける主面3a及び端面3e寄りの角領域である。電極部5cの第二電極層E2は、第一電極層E1が第二電極層E2と素体3との間に位置するように、稜線部3iの一部を間接的に覆っている。電極部5cの第二電極層E2は、側面3cの一部を直接覆っている。電極部5cの第二電極層E2は、第一電極層E1における稜線部3iに形成されている部分の一部を直接覆っている。電極部5cの第一電極層E1が、側面3c上に配置されている場合、第二電極層E2の領域E2cは、側面3cと接している部分と、第一電極層E1に接している部分と、を含む。
電極部5cは、複数の領域5c,5cを有している。本実施形態では、電極部5cは、二つの領域5c,5cのみを有している。領域5cは、領域5cよりも主面3a寄りに位置している。領域5cは、第一電極層E1、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。領域5cは、第二電極層E2を有していない。領域5cは、三層構造を有している。領域5cは、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。領域5cは、稜線部3i上では四層構造を有しており、側面3c上では三層構造を有している。領域5cは、第一電極層E1が第二電極層E2から露出している領域である。領域5cは、第一電極層E1が第二電極層E2で覆われている領域である。領域5cが、領域E2cを有している。
電極部5eの第一電極層E1は、端面3e上に配置されている。端面3eの全体が、第一電極層E1に覆われている。電極部5eの第一電極層E1は、端面3eの全体と接している。電極部5eの第二電極層E2は、第一電極層E1上に配置されている。第一電極層E1の一部が、第二電極層E2で覆われている。電極部5eでは、第二電極層E2は、第一電極層E1の一部と接している。電極部5eの第二電極層E2は、端面3e上に位置している領域E2eを有する。電極部5eの第二電極層E2は、端面3eの一部を覆うように形成されている。端面3eの一部は、たとえば、端面3eにおける主面3a寄りの一部領域である。電極部5eの第二電極層E2は、第一電極層E1が第二電極層E2と素体3との間に位置するように、端面3eの一部を間接的に覆っている。電極部5eの第二電極層E2は、第一電極層E1における端面3eに形成されている部分の一部を直接覆っている。電極部5eでは、第一電極層E1は、対応する内部電極7,9の一端と接続されるように端面3eに形成されている。
電極部5eは、複数の領域5e,5eを有している。本実施形態では、電極部5eは、二つの領域5e,5eのみを有している。領域5eは、領域5eよりも主面3a寄りに位置している。領域5eは、第一電極層E1、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。領域5eは、第二電極層E2を有していない。領域5eは、三層構造を有している。領域5eは、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。電極部5eでは、第三電極層E3及び第四電極層E4は、第三方向D3から見て、端面3eの全体を覆うように形成されている。本実施形態では、第三電極層E3及び第四電極層E4は、端面3eの全体を間接的に覆っている。領域5eは、四層構造を有している。領域5eは、第一電極層E1が第二電極層E2から露出している領域である。領域5eは、第一電極層E1が第二電極層E2で覆われている領域である。領域5eが、領域E2eを有している。
第一電極層E1は、素体3の表面に付与された導電性ペーストを焼き付けることにより形成されている。第一電極層E1は、端面3e及び稜線部3g,3h,3iを覆うように形成されている。第一電極層E1は、導電性ペーストに含まれる金属成分(金属粉末)が焼結することにより形成されている。第一電極層E1は、焼結金属層である。第一電極層E1は、素体3に形成された焼結金属層である。第一電極層E1は、一対の主面3a,3b及び一対の側面3cに意図的に形成されていない。たとえば製造誤差などにより、第一電極層E1が意図せず主面3a,3b及び側面3cに形成されていてもよい。本実施形態では、第一電極層E1は、Cuからなる焼結金属層である。第一電極層E1は、Niからなる焼結金属層であってもよい。第一電極層E1は、卑金属を含んでいる。導電性ペーストは、たとえば、Cu又はNiからなる粉末、ガラス成分、有機バインダ、及び有機溶剤を含んでいる。各電極部5a,5b,5c,5eが有している第一電極層E1は、一体的に形成されている。
第二電極層E2は、第一電極層E1上、主面3a上、及び一対の側面3c上に付与された導電性樹脂を硬化させることにより形成されている。第二電極層E2は、第一電極層E1上と素体3上とにわたって形成されている。第一電極層E1は、第二電極層E2を形成するための下地金属層である。第二電極層E2は、第一電極層E1を覆う導電性樹脂層である。導電性樹脂は、たとえば、樹脂、導電性材料、及び有機溶媒を含んでいる。樹脂は、たとえば、熱硬化性樹脂である。導電性材料は、たとえば、金属粉末である。金属粉末は、たとえば、Ag粉末又はCu粉末である。熱硬化性樹脂は、たとえば、フェノール樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、又はポリイミド樹脂である。
本実施形態では、第二電極層E2は、第一電極層E1の一部を覆っている。第一電極層E1の一部は、たとえば、第一電極層E1における、電極部5a、電極部5cの領域5c、及び電極部5eの領域5eに対応する領域である。第二電極層E2は、稜線部3jの一部を直接覆っている。稜線部3jの一部は、たとえば、稜線部3jにおける端面3e寄りの一部領域である。第二電極層E2は、稜線部3jの一部と接している。各電極部5a,5b,5c,5eが有している第二電極層E2は、一体的に形成されている。
第三電極層E3は、第二電極層E2上にめっき法により形成されている。本実施形態では、第三電極層E3は、第二電極層E2上にNiめっきにより形成されている。第三電極層E3は、Niめっき層である。第三電極層E3は、Snめっき層、Cuめっき層、又はAuめっき層であってもよい。第三電極層E3は、Ni、Sn、Cu、又はAuを含んでいる。Niめっき層は、第二電極層E2に含まれる金属よりも耐はんだ喰われ性に優れている。
第四電極層E4は、第三電極層E3上にめっき法により形成されている。第四電極層E4は、はんだめっき層である。本実施形態では、第四電極層E4は、第三電極層E3上にSnめっきにより形成されている。第四電極層E4は、Snめっき層である。第四電極層E4は、Sn−Ag合金めっき層、Sn−Bi合金めっき層、又はSn−Cu合金めっき層であってもよい。第四電極層E4は、Sn、Sn−Ag合金、Sn−Bi合金、又はSn−Cu合金を含んでいる。
第三電極層E3と第四電極層E4とは、第二電極層E2に形成されるめっき層PLを構成している。本実施形態では、第二電極層E2に形成されるめっき層PLは、二層構造を有している。第三電極層E3は、最外層を構成する第四電極層E4と、第二電極層E2との間に位置している中間めっき層である。各電極部5a,5b,5c,5eが有している第三電極層E3は、一体的に形成されている。各電極部5a,5b,5c,5eが有している第四電極層E4は、一体的に形成されている。
第一電極層E1(電極部5eの第一電極層E1)は、対応する内部電極7,9と接続されるように、端面3eに形成されている。第一電極層E1は、端面3eの全体、稜線部3gの全体、稜線部3hの全体、及び稜線部3iの全体を覆っている。第二電極層E2(電極部5a,5c,5eの第二電極層E2)は、主面3aの一部、端面3eの一部、及び一対の側面3cの各一部を連続して覆っている。第二電極層E2(電極部5a,5c,5eの第二電極層E2)は、稜線部3gの全体、稜線部3iの一部、及び稜線部3jの一部を覆っている。第二電極層E2は、主面3aの一部、端面3eの一部、一対の側面3cの各一部、稜線部3gの全体、稜線部3iの一部、及び稜線部3jの一部にそれぞれ対応する複数の部分を有している。第一電極層E1(電極部5eの第一電極層E1)は、対応する内部電極7,9と直接的に接続されている。
第一電極層E1(電極部5a,5b,5c,5eの第一電極層E1)は、第二電極層E2(電極部5a,5c,5eの第二電極層E2)で覆われている領域と、第二電極層E2(電極部5a,5c,5eの第二電極層E2)で覆われていない領域とを有している。第二電極層E2で覆われていない領域は、第二電極層E2から露出している領域である。第三電極層E3及び第四電極層E4は、第一電極層E1の第二電極層E2で覆われていない領域と、第二電極層E2とを覆っている。
図6に示されるように、第一方向D1から見たとき、第一電極層E1(電極部5aの第一電極層E1)の全体が第二電極層E2で覆われている。第一方向D1から見たとき、第一電極層E1(電極部5aの第一電極層E1)は、第二電極層E2から露出していない。
図7に示されているように、第二方向D2から見たとき、第一電極層E1の主面3a寄りの端領域が、第二電極層E2で覆われている。第一電極層E1の主面3a寄りの端領域は、領域5cが有する第一電極層E1を含んでいる。第二方向D2から見たとき、第二電極層E2の端縁Eeが、第一電極層E1の端縁Eeと交差している。第二方向D2から見たとき、第一電極層E1の主面3b寄りの端領域は、第二電極層E2から露出している。第一電極層E1の主面3b寄りの端領域は、領域5cが有する第一電極層E1を含んでいる。
図8に示されるように、第三方向D3から見たとき、第一電極層E1の主面3a寄りの端領域が、第二電極層E2で覆われている。第一電極層E1の主面3a寄りの端領域は、領域5eが有する第一電極層E1を含んでいる。第三方向D3から見たとき、第二電極層E2の端縁Eeが、第一電極層E1上に位置している。第三方向D3から見たとき、第一電極層E1の主面3b寄りの端領域は、第二電極層E2から露出している。第一電極層E1の主面3b寄りの端領域は、領域5eが有する第一電極層E1を含んでいる。
積層コンデンサC1では、第二電極層E2は、主面3aの一部のみ、端面3eの一部のみ、及び一対の側面3cの各一部のみを連続して覆っている。第二電極層E2は、稜線部3gの全体、稜線部3iの一部のみ、及び稜線部3jの一部のみを覆っている。第一電極層E1の、稜線部3iを覆っている部分の一部は、第二電極層E2から露出している。たとえば、領域5cが有する第一電極層E1は、第二電極層E2から露出している。
図9に示されるように、第二電極層E2は、主面3aの一部と端面3eの一部とを連続して覆うように設けられている。第二電極層E2は、端面3e上に位置している領域E2eと、主面3a上に位置している領域E2aと、稜線部3g上に位置している領域E2gと、を含んでいる。領域E2eは、電極部5eの領域5eが有している第二電極層E2である。領域E2a及び領域E2gは、電極部5aが有している第二電極層E2である。たとえば、領域E2eが第一領域を構成する場合、領域E2gが第二領域を構成すると共に、領域E2aが第三領域を構成する。
領域E2eの最大厚みT1(μm)と、領域E2gの最小厚みT2(μm)とは、
T2/T1≧0.26
の関係を満たしている。最大厚みT1と、領域E2aの最大厚みT3(μm)とは、
T3/T1≧0.49
の関係を満たしていてもよい。最大厚みT1は、端面3e上での第二電極層E2の最大厚みである。最小厚みT2は、稜線部3g上での第二電極層E2の最小厚みである。最大厚みT3は、主面3a上での第二電極層E2の最大厚みである。最大厚みT3は、最小厚みT2より小さくてもよい。
最大厚みT1と、最小厚みT2とは、
T2/T1≦0.91
の関係を満たしていてもよい。最大厚みT1と、最大厚みT3とは、
T3/T1≦1.88
の関係を満たしていてもよい。
最大厚みT1、最小厚みT2、及び最大厚みT3は、たとえば、以下のようにして求めることができる。
第二電極層E2を含む積層コンデンサC1の断面写真を取得する。断面写真は、たとえば、一対の側面3cに平行であり、かつ、一対の側面3cから等距離に位置している平面で積層コンデンサC1を切断したときの断面を撮影することにより得られる。取得した断面写真上での、第二電極層E2の各厚みT1,T2,T3を算出する。最大厚みT1は、第三方向D3での領域E2eの厚みの最大値である。最小厚みT2は、第一方向D1での領域E2gの厚みの最小値である。領域E2gの厚みは、たとえば、稜線部3gの法線方向での厚みである。最大厚みT3は、領域E2aの厚みの最大値である。
図9に示されるように、主面3a及び端面3eに直交する断面において、領域E2aの表面は、主面3aから離れる方向に凸状に湾曲している。領域E2aの厚みは、領域E2aの最大厚み位置から領域E2aの端縁に向けて徐々に小さくなっている。本実施形態では、領域E2aの厚みの変化に起因して、領域E2aの表面は湾曲している。
図6に示されるように、第一方向D1から見て、領域E2a(第二電極層E2)の端縁Eeは、湾曲している。本実施形態では、第一方向D1から見て、第三方向D3での領域E2aの長さは、第二方向D2での端より第二方向D2での中央で大きくなっている。第三方向D3での領域E2aの長さは、第二方向D2での中央で最も大きく、第二方向D2で端に向かうに従って徐々に小さくなっている。
めっき層PLは、上述したように、第三電極層E3及び第四電極層E4を含んでいる。めっき層PLは、領域E2a上に位置している部分PL1と、領域E2e上に位置している部分PL2と、を有している。部分PL1は、端縁PL1eを有している。めっき層PL(第三電極層E3及び第四電極層E4)は、素体3から離れている。図9に示されるように、端縁PL1eと素体3(主面3a)との間には、間隙17が存在している。間隙17の幅は、たとえば、0より大きく3μm以下である。本実施形態では、端面3eの全体が外部電極5で覆われているので、部分PL2は、端縁を有していない。部分PL2と素体3との間には、第一電極層E1及び第二電極層E2が位置している。したがって、部分PL2と素体3との間には、間隙が存在しない。
図示を省略するが、めっき層PLは、領域E2c上に位置している部分を有している。領域E2c上に位置している部分は、端縁を有している。領域E2c上に位置している部分が有する端縁と素体3(側面3c)との間には、間隙が存在している。この間隙の幅は、たとえば、0より大きく3μm以下である。
ここで、最大厚みT1、最小厚みT2、及び最大厚みT3の関係について詳細に説明する。
本発明者らは、最大厚みT1の範囲、最小厚みT2の範囲、及び最大厚みT3の範囲を明らかにするために、以下のような試験をおこなった。すなわち、本発明者らは、最大厚みT1、最小厚みT2、及び最大厚みT3が異なる試料1〜11を用意し、各試料1〜11における、第二電極層E2での剥離の発生率を確認した。その結果を図10に示す。図10は、各試料における第二電極層での剥離の発生率を示す図表である。
各試料1〜11は、複数の検体を含むロットである。各試料1〜11の検体は、後述するように、厚みT1,T2,T3が異なる点を除いて同じ構成を有している積層コンデンサである。各試料1〜11の検体では、素体3の高さが2.5mmであり、素体3の幅が2.5mmであり、素体3の長さが3.2mmである。
試料1の各検体では、最大厚みT1が58μmであり、最小厚みT2が12μmであり、最大厚みT3が13μmである。
試料2の各検体では、最大厚みT1が80μmであり、最小厚みT2が20μmであり、最大厚みT3が40μmである。
試料3の各検体では、最大厚みT1が82μmであり、最小厚みT2が21μmであり、最大厚みT3が49μmである。
試料4の各検体では、最大厚みT1が87μmであり、最小厚みT2が25μmであり、最大厚みT3が54μmである。
試料5の各検体では、最大厚みT1が79μmであり、最小厚みT2が29μmであり、最大厚みT3が39μmである。
試料6の各検体では、最大厚みT1が79μmであり、最小厚みT2が29μmであり、最大厚みT3が42μmである。
試料7の各検体では、最大厚みT1が82μmであり、最小厚みT2が30μmであり、最大厚みT3が49μmである。
試料8の各検体では、最大厚みT1が80μmであり、最小厚みT2が32μmであり、最大厚みT3が86μmである。
試料9の各検体では、最大厚みT1が79μmであり、最小厚みT2が29μmであり、最大厚みT3が119μmである。
試料10の各検体では、最大厚みT1が82μmであり、最小厚みT2が62μmであり、最大厚みT3が124μmである。
試料11の各検体では、最大厚みT1が82μmであり、最小厚みT2が75μmであり、最大厚みT3が154μmである。
第二電極層E2での剥離の発生率は、以下のようにして求めた。
試料1〜11ごとに、12個の検体を選び、選んだ検体を恒温恒湿槽に5時間放置した。恒温恒湿槽内では、温度が121℃であり、相対湿度が95%である。その後、検体に、窒素雰囲気中でリフロー試験を3回実施した。リフロー試験では、ピーク温度が260℃である。
リフロー試験後に、端面3eに直交する平面に沿って検体を切断し、切断面での第二電極層E2の剥離の有無を目視にて確認した。第二電極層E2に剥離が発生している検体をカウントし、第二電極層E2での剥離の発生率(%)を算出した。
上述した試験の結果、図10に示されるように、試料3〜11では、試料1及び2に比して、第二電極層E2での剥離の発生率が大幅に低下することが確認された。試料3〜9では、第二電極層E2に剥離が発生している検体は確認できなかった。
第二電極層E2を覆っているめっき層PLは、第二電極層E2と密着しやすいものの、素体3とは密着しがたい。したがって、めっき層PLの端縁PL1eと素体3との間には、間隙17が存在する。第二電極層E2が含む樹脂に吸収された水分がガス化した場合でも、水分から発生したガスが、間隙17に至ると、ガスは、間隙17を通して外部電極5外に放出される。水分から発生したガスが外部電極5外に放出されるので、第二電極層E2に応力が作用しがたい。
領域E2gが、領域E2eと領域E2aとの間に位置しているので、領域E2eは、間隙17から離れている。積層コンデンサC1では、最大厚みT1と、最小厚みT2とが、
T2/T1≧0.26
の関係を満たしているので、領域E2eが含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、領域E2gを経て、領域E2aに確実に至る。領域E2eから領域E2aに至ったガスは、間隙17に確実に至る。領域E2aは、領域E2eより間隙17に近い。したがって、領域E2eが含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙17に確実に至るのであれば、領域E2aが含む樹脂に吸収された水分から発生したガスも、間隙17に確実に至る。
積層コンデンサC1では、第二電極層E2(領域E2e)が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスは、間隙17に確実に至る。間隙17に至ったガスは、外部電極5外に放出され、第二電極層E2に応力が作用しがたい。この結果、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離を抑制する。
第二電極層E2は、図7に示されるように、側面3c上に位置している領域E2cと、稜線部3i上に位置している領域E2iとを含んでいる。領域E2eが含む樹脂に吸収された水分から発生したガスは、領域E2iと領域E2cとを経て、めっき層PLと素体3との間の間隙からも放出される。しかしながら、領域E2a及び領域E2gの面積は、領域E2c及び領域E2iの面積より大きく、第二電極層E2が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスの放出は、領域E2a及び領域E2gが支配的である。したがって、領域E2a及び領域E2gが、第二電極層E2の剥離抑制に主として寄与する。
間隙17は、第二電極層E2が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスの出口であると共に、外部電極5内への水分の入口である。領域E2eが含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙17に至るまでの経路は、水分が領域E2eに至る経路となるおそれがある。水分が領域E2eに至ると、水分は領域E2eに吸収される。この場合、ガスの発生量が増加するおそれがある。
積層コンデンサC1では、最大厚みT1と、最小厚みT2とが、
T2/T1≦0.91
の関係を満たしているので、水分が間隙17から浸入する場合でも、水分が領域E2eに至りがたい。したがって、積層コンデンサC1は、第二電極層E2(領域E2e)に吸収される水分の増加、及び、水分から発生するガスの増加を抑制する。この結果、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
積層コンデンサC1では、最大厚みT1と、最大厚みT3とが、
T3/T1≧0.49
の関係を満たしているので、樹脂に吸収された水分から発生したガスが領域E2aをより一層移動しやすい。したがって、積層コンデンサC1では、第二電極層E2(領域E2e)が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、より一層確実に間隙17に至るので、第二電極層E2に応力がより一層作用しがたい。この結果、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
上述したように、領域E2eが含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが間隙17に至るまでの経路は、水分が領域E2eに至る経路となるおそれがある。すなわち、領域E2aは、水分が通る経路上に位置している。
積層コンデンサC1では、最大厚みT1と、最大厚みT3とは、
T3/T1≦1.88
の関係を満たしているので、水分が間隙17から浸入する場合でも、水分が、領域E2aを経て、領域E2eに至りがたい。したがって、積層コンデンサC1は、第二電極層E2(領域E2e)に吸収される水分の増加、及び、水分から発生するガスの増加を抑制する。この結果、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
積層コンデンサC1では、最大厚みT3は、最小厚みT2より大きい。この場合、ガスが領域E2aをより一層移動しやすい。したがって、積層コンデンサC1では、第二電極層E2(領域E2e)が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、より一層確実に間隙17に至るので、第二電極層E2に応力がより一層作用しがたい。この結果、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
積層コンデンサC1では、主面3a及び端面3eに直交する断面において、領域E2aの表面は、主面3aから離れる方向に凸状に湾曲している。
領域E2aの表面が、主面3aから離れる方向に凸状に湾曲している構成では、領域E2aの厚みが局所的に小さくなることはない。したがって、領域E2aでのガスの移動経路が、当該移動経路の途中で狭まることはなく、積層コンデンサC1は、ガスが領域E2aを移動するのを阻害しない。この結果、第二電極層E2が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、より一層確実に間隙17に至るので、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
積層コンデンサC1では、第一方向D1から見て、領域E2aの端縁Eeが湾曲している。
領域E2aの端縁Eeが湾曲している構成では、領域E2aの端縁Eeが直線状である構成に比して、領域E2aの端縁Eeの長さが大きい。したがって、積層コンデンサC1では、ガスが出る領域が大きく、ガスが、外部電極5からより一層放出されやすい。この結果、第二電極層E2に応力がより一層作用しがたい。
次に、図11を参照して、本実施形態の変形例に係る積層コンデンサの構成を説明する。図11は、外部電極の断面構成を示す図である。本変形例に係る積層コンデンサは、概ね、上述した積層コンデンサC1と類似又は同じであるが、本変形例は、第一電極層E1の構成に関して、上述した実施形態と相違する。以下、上述した実施形態と本変形例との相違点を主として説明する。
本変形例に係る積層コンデンサは、積層コンデンサC1と同じく、素体3と、複数の外部電極5と、を備えている。各外部電極5は、複数の電極部5a,5c,5eを有している。各外部電極5は、第一電極層E1、第二電極層E2、第三電極層E3、及び第四電極層E4を有している。図示は省略するが、本変形例に係る積層コンデンサは、複数の内部電極7及び複数の内部電極9も備えている。
図11に示されるように、電極部5aの第一電極層E1は、主面3a上に配置されている。電極部5aの第一電極層E1は、主面3aの一部と稜線部3gの全体とを覆うように形成される。すなわち、第一電極層E1は、主面3aと端面3eとにわたって設けられている。電極部5aの第一電極層E1は、主面3aの一部と接する。主面3aの一部は、たとえば、主面3aにおける端面3e寄りの一部領域である。
電極部5bの第一電極層E1は、主面3b上に配置されている。電極部5bの第一電極層E1は、主面3bの一部と稜線部3hの全体とを覆うように形成される。すなわち、第一電極層E1は、主面3bと端面3eとにわたって設けられている。電極部5bの第一電極層E1は、主面3bの一部と接する。主面3bの一部は、たとえば、主面3bにおける端面3e寄りの一部領域である。
第三方向D3での第一電極層E1の端縁から領域E2aの端縁までの長さL1は、第三方向D3での基準面RPから第一電極層E1の端縁までの長さL2より大きい。基準面RPは、端面3eを含む面である。
各長さL1,L2は、たとえば、以下のようにして求めることができる。
第一電極層E1及び第二電極層E2を含む積層コンデンサの断面写真を取得する。断面写真は、たとえば、一対の側面3cに平行であり、かつ、一対の側面3cから等距離に位置している平面で積層コンデンサを切断したときの断面を撮影することにより得られる。取得した断面写真上での、各長さL1,L2を算出する。
図示を省略するが、電極部5cの第一電極層E1は、側面3c上にも配置されている。この場合、電極部5cの第一電極層E1は、側面3cの一部と稜線部3iの全体とを覆うように形成される。すなわち、第一電極層E1は、側面3cと端面3eとにわたって設けられている。電極部5cの第一電極層E1は、側面3cの一部と接する。側面3cの一部は、たとえば、側面3cにおける端面3e寄りの一部領域である。
素体3と第二電極層E2との密着度合いは、第一電極層E1と第二電極層E2との密着度合いより低い。したがって、第一電極層E1と第二電極層E2との界面は、ガスの移動経路に寄与しがたいものの、素体3と第二電極層E2との界面は、ガスの移動経路として寄与しやすい。
長さL1が長さL2より大きい構成では、長さL1が長さL2以下である構成に比して、ガスの移動経路が多い。したがって、本変形例では、第二電極層E2が含む樹脂に吸収された水分から発生したガスが、間隙17に向けて移動しやすいので、第二電極層E2に応力がより一層作用しがたい。この結果、本変形例は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
本明細書では、ある要素が他の要素上に配置されていると記述されている場合、ある要素は、他の要素上に直接配置されていてもよく、他の要素上に間接的に配置されていてもよい。ある要素が他の要素上に間接的に配置されている場合、介在要素が、ある要素と他の要素との間に存在している。ある要素が他の要素上に直接配置されている場合、介在要素は、ある要素と他の要素との間に存在しない。
本明細書では、ある要素が他の要素上に位置していると記述されている場合、ある要素は、他の要素上に直接位置していてもよく、他の要素上に間接的に位置していてもよい。ある要素が他の要素上に間接的に位置している場合、介在要素が、ある要素と他の要素との間に存在している。ある要素が他の要素上に直接位置している場合、介在要素は、ある要素と他の要素との間に存在しない。
本明細書では、ある要素が他の要素を覆うと記述されている場合、ある要素は、他の要素を直接覆っていてもよく、他の要素を間接的に覆っていてもよい。ある要素が他の要素を間接的に覆っている場合、介在要素が、ある要素と他の要素との間に存在している。ある要素が他の要素を直接覆っている場合、介在要素は、ある要素と他の要素との間に存在しない。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
最大厚みT1と、最小厚みT2とは、
T2/T1≦0.91
の関係を満たさなくてもよい。最大厚みT1と、最小厚みT2とが、
T2/T1≦0.91
の関係を満たしている場合、上述したように、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
最大厚みT1と、最大厚みT3とは、
T3/T1≧0.49
の関係を満たさなくてもよい。最大厚みT1と、最大厚みT3とが、
T3/T1≧0.49
の関係を満たしている場合、上述したように、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
最大厚みT1と、最大厚みT3とは、
T3/T1≦1.88
の関係を満たさなくてもよい。最大厚みT1と、最大厚みT3とが、
T3/T1≧0.49
の関係を満たしている場合、上述したように、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
最大厚みT3は、最小厚みT2以下であってもよい。最大厚みT3が、最小厚みT2より大きい場合、上述したように、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層抑制する。
主面3a及び端面3eに直交する断面において、領域E2aの表面は、主面3aから離れる方向に凸状に湾曲していなくてもよい。主面3a及び端面3eに直交する断面において、領域E2aの表面が、主面3aから離れる方向に凸状に湾曲している場合、上述したように、積層コンデンサC1は、第二電極層E2の剥離をより一層確実に抑制する。
第一方向D1から見て、領域E2aの端縁Eeは、湾曲していなくてもよい。第一方向D1から見て、領域E2aの端縁Eeは、湾曲している場合、上述したように、第二電極層E2に応力がより一層作用しがたい。
本実施形態では、電子部品として積層コンデンサC1を例に説明したが、適用可能な電子部品は、積層コンデンサに限られない。適用可能な電子部品は、たとえば、積層インダクタ、積層バリスタ、積層圧電アクチュエータ、積層サーミスタ、もしくは積層複合部品などの積層電子部品、又は、積層電子部品以外の電子部品である。
3…素体、3a…主面、3e…端面、3g…稜線部、5…外部電極、17…間隙、C1…積層コンデンサ、E1…第一電極層、E2…第二電極層、E2a…主面上に位置している領域、E2e…端面上に位置している領域、E2g…稜線部上に位置している領域、E3…第三電極層、E4…第四電極層、PL…めっき層、RP…基準面。

Claims (8)

  1. 実装面を構成する主面と、前記主面と隣り合う端面とを有している素体と、
    前記素体に配置されている外部電極と、を備えており、
    前記外部電極は、前記主面の一部と前記端面の一部とを連続して覆うように設けられている導電性樹脂層と、前記導電性樹脂層を覆っているめっき層と、を有し、
    前記導電性樹脂層は、前記端面上に位置している第一領域と、前記端面と前記主面との間の稜線部上に位置している第二領域と、前記主面上に位置している第三領域と、を含み、
    前記第一領域の最大厚みがT1(μm)であり、前記第二領域の最小厚みがT2(μm)である場合、前記最大厚みT1と、前記最小厚みT2とは、
    T2/T1≧0.26
    の関係を満たす、電子部品。
  2. 前記最大厚みT1と、前記最小厚みT2とは、
    T2/T1≦0.91
    の関係を満たす、請求項1に記載の電子部品。
  3. 前記第三領域の最大厚みがT3(μm)である場合、前記最大厚みT1と、前記最大厚みT3とは、
    T3/T1≧0.49
    の関係を満たす、請求項1又は2に記載の電子部品。
  4. 前記最大厚みT1と、前記最大厚みT3とは、
    T3/T1≦1.88
    の関係を満たす、請求項3に記載の電子部品。
  5. 前記第三領域の最大厚みT3は、前記最小厚みT2より大きい、請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子部品。
  6. 前記主面及び前記端面に直交する断面において、前記第三領域の表面は、前記主面から離れる方向に凸状に湾曲している、請求項1〜5のいずれか一項に記載の電子部品。
  7. 前記外部電極は、前記主面と前記端面とにわたって設けられていると共に前記導電性樹脂層に覆われている焼結金属層を更に有し、
    前記端面を含む面を基準面として、前記端面に直交する方向での前記焼結金属層の端縁から前記第三領域の端縁までの長さは、前記端面に直交する前記方向での前記基準面から前記焼結金属層の前記端縁までの長さより大きい、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子部品。
  8. 前記主面に直交する方向から見て、前記第三領域の端縁は、湾曲している、請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子部品。
JP2019056108A 2019-03-25 2019-03-25 電子部品 Active JP7302217B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019056108A JP7302217B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 電子部品
US16/819,761 US11328866B2 (en) 2019-03-25 2020-03-16 Electronic component
KR1020200034327A KR102307040B1 (ko) 2019-03-25 2020-03-20 전자 부품
CN202010211601.2A CN111739732B (zh) 2019-03-25 2020-03-24 电子部件

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019056108A JP7302217B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020161516A true JP2020161516A (ja) 2020-10-01
JP7302217B2 JP7302217B2 (ja) 2023-07-04

Family

ID=72604644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019056108A Active JP7302217B2 (ja) 2019-03-25 2019-03-25 電子部品

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11328866B2 (ja)
JP (1) JP7302217B2 (ja)
KR (1) KR102307040B1 (ja)
CN (1) CN111739732B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230103495A (ko) 2021-12-31 2023-07-07 삼성전기주식회사 적층형 커패시터
WO2023188640A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 株式会社村田製作所 電子部品およびその製造方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112863874B (zh) * 2016-09-23 2023-02-03 Tdk株式会社 电子部件和电子部件装置
JP7351094B2 (ja) * 2019-03-25 2023-09-27 Tdk株式会社 電子部品
JP7358828B2 (ja) * 2019-08-09 2023-10-11 Tdk株式会社 電子部品
JP2022061641A (ja) * 2020-10-07 2022-04-19 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
KR20220059824A (ko) * 2020-11-03 2022-05-10 삼성전기주식회사 적층형 전자 부품
KR20220084754A (ko) * 2020-12-14 2022-06-21 삼성전기주식회사 적층형 전자 부품

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218353A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Tdk Corp 表面実装型電子部品及び電子部品の実装構造
JP2010226017A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Tdk Corp 電子部品の製造方法
JP2014072522A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd チップ素子及びその製造方法
JP2014197666A (ja) * 2013-03-07 2014-10-16 株式会社村田製作所 電子部品およびその製造方法
JP2017073434A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 Tdk株式会社 電子部品
JP2018088451A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101983129B1 (ko) * 2012-01-18 2019-05-28 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품 및 이의 제조방법
KR101792268B1 (ko) * 2012-03-13 2017-11-01 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자 부품
JP2015053495A (ja) 2014-10-07 2015-03-19 株式会社村田製作所 セラミック電子部品およびその製造方法
JP6693125B2 (ja) * 2015-12-28 2020-05-13 Tdk株式会社 電子部品
US10446320B2 (en) * 2016-04-15 2019-10-15 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Multilayer capacitor having external electrode including conductive resin layer
US10643781B2 (en) 2016-05-30 2020-05-05 Tdk Corporation Multilayer coil component
JP6972592B2 (ja) 2017-03-16 2021-11-24 Tdk株式会社 電子部品及び電子部品装置
JP7040062B2 (ja) * 2018-01-31 2022-03-23 Tdk株式会社 電子部品
JP7302218B2 (ja) * 2019-03-25 2023-07-04 Tdk株式会社 電子部品
JP7351094B2 (ja) * 2019-03-25 2023-09-27 Tdk株式会社 電子部品
KR102620518B1 (ko) * 2019-04-17 2024-01-03 삼성전기주식회사 적층 세라믹 전자부품

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009218353A (ja) * 2008-03-10 2009-09-24 Tdk Corp 表面実装型電子部品及び電子部品の実装構造
JP2010226017A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Tdk Corp 電子部品の製造方法
JP2014072522A (ja) * 2012-09-27 2014-04-21 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd チップ素子及びその製造方法
JP2014197666A (ja) * 2013-03-07 2014-10-16 株式会社村田製作所 電子部品およびその製造方法
JP2017073434A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 Tdk株式会社 電子部品
JP2018088451A (ja) * 2016-11-28 2018-06-07 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230103495A (ko) 2021-12-31 2023-07-07 삼성전기주식회사 적층형 커패시터
WO2023188640A1 (ja) * 2022-03-28 2023-10-05 株式会社村田製作所 電子部品およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN111739732A (zh) 2020-10-02
US11328866B2 (en) 2022-05-10
KR20200115211A (ko) 2020-10-07
US20200312550A1 (en) 2020-10-01
CN111739732B (zh) 2022-04-19
JP7302217B2 (ja) 2023-07-04
KR102307040B1 (ko) 2021-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020161516A (ja) 電子部品
JP2020161518A (ja) 電子部品
CN111739733B (zh) 电子部件
JP2020107704A (ja) 電子部品
JP7040062B2 (ja) 電子部品
US10937596B2 (en) Electronic component
JP7040063B2 (ja) 電子部品
US11264171B2 (en) Electronic component
JP2020107705A (ja) 電子部品
CN112349517B (zh) 电子部件
JP7095662B2 (ja) 電子部品装置
JP2023086994A (ja) 電子部品
JP2023086993A (ja) 電子部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230217

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20230217

C12 Written invitation by the commissioner to file intermediate amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C12

Effective date: 20230307

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20230309

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20230314

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230605

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7302217

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150