JP2020159760A - プローブユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】固定対象に対して案内部材を簡易に脱着することができるプローブユニットを提供すること。【解決手段】本発明のプローブユニットは、接触対象の電極と接触するコンタクトプローブと、コンタクトプローブを保持するプローブホルダと、プローブホルダに積層されて電極を有する部材を案内する本体部、および、本体部から延出し、外部からの荷重に応じて撓む少なくとも一つの可撓部を有する案内部材と、プローブホルダを保持する収容部、および、プローブホルダに積層された案内部材において可撓部に係止する少なくとも一つの爪部を有するベース部材と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、所定回路構造に対して信号入出力を行うコンタクトプローブを収容するプローブユニットに関するものである。
従来、半導体集積回路や液晶パネルなどの検査対象の導通状態検査や動作特性検査を行う際には、検査対象と検査用信号を出力する信号処理装置との間の電気的な接続を図るコンタクトプローブと、このコンタクトプローブを複数収容するプローブホルダと、プローブホルダおよび案内部材の周囲に設けられ、プローブホルダを固定して保持するベース部材とを備えたプローブユニットが用いられる。
プローブユニットでは、半導体集積回路の配設位置を案内して、プローブホルダと半導体集積回路との間のずれなどを規制する案内部材が用いられる。案内部材は、ねじ止めによってプローブホルダやベース部材に取り付けられる(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−210415号公報
プローブユニットでは、コンタクトプローブの配置や半導体集積回路の大きさによって案内部材を交換する場合がある。この場合、特許文献1が開示する技術のように、案内部材がねじ止めによって固定される構成では、例えば、ベース部材(またはプローブホルダ)と案内部材とを固定するネジを外して案内部材を取り出す。その後、交換する案内部材を、ねじ止めによって取り付ける。上述した手順を交換の都度実施する必要があり、案内部材の交換には手間がかかっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、固定対象に対して案内部材を簡易に脱着することができるプローブユニットを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるプローブユニットは、接触対象の電極と接触するコンタクトプローブと、前記コンタクトプローブを保持するプローブホルダと、前記プローブホルダに積層されて前記電極を有する部材を案内する本体部、および、前記本体部から延出し、外部からの荷重に応じて撓む少なくとも一つの可撓部を有する案内部材と、前記プローブホルダを保持する収容部、および、前記プローブホルダに積層された前記案内部材において前記可撓部に係止する少なくとも一つの爪部を有するベース部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記電極を有する部材を案内する枠部と、前記プローブホルダに積層されて前記プローブホルダから延出するコンタクトプローブの一端が貫通する底部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記案内部材は、前記本体部は、外縁が矩形をなし、前記本体部の側面のうち、対向する側面にそれぞれ前記可撓部が設けられることを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記プローブホルダから一部が延出し、該延出した先端において前記案内部材を支持するコイルばねであって、線材を巻回してなり、所定のピッチで巻回されるばね部と、前記ばね部の一端に設けられ、前記ばね部の外周の径よりも大きい径の外周を有する基端部とを有するコイルばね、をさらに備え、前記プローブホルダには、当該プローブホルダの端面に開口を有し、前記ばね部の一部が挿通される小径部と、該小径部よりも直径が大きく、前記コイルばねの前記基端部が収容される大径部とからなる保持孔が形成されることを特徴とする。
また、本発明にかかるプローブユニットは、上記の発明において、前記可撓部は、前記爪部に係止する係止部と、前記係止部の一端から延びて前記本体部に連なる第1接続部と、前記係止部の他端から延び、前記本体部の、前記第1接続部とは異なる部分に連なる第2接続部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、固定対象に対して案内部材を簡易に脱着することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。 図3は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す分解斜視図である。 図4は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。 図5は、図4に示す一部の構成を拡大した図である。 図6は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットが備える案内部材を示す図である。 図7は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。 図8は、本発明の実施の形態の変形例1にかかるプローブユニットが備える案内部材の構成を示す図である。 図9は、本発明の実施の形態の変形例2にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。 図10は、本発明の実施の形態の変形例3にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。 図11は、本発明の実施の形態の変形例4にかかるプローブユニットが備える案内部材の構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す斜視図である。図2は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。図3は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す分解斜視図である。プローブユニット1は、検査対象物である半導体集積回路の電気特性検査を行う際に使用する装置であって、半導体集積回路と半導体集積回路へ検査用信号を出力する回路基板との間を電気的に接続する装置である。
プローブユニット1は、長手方向の両端で互いに異なる二つの被接触体である半導体集積回路および回路基板の電極にそれぞれ接触し、検査用の信号を導通する導電性の信号用のコンタクトプローブ2(以下、単にプローブ2という)と、プローブ2や、後述するグランド用コンタクトプローブ4を所定のパターンにしたがって収容して保持するプローブホルダ3と、プローブホルダ3を固定して保持するベース部材4という)と、半導体集積回路の配設位置を案内して、プローブホルダ3と半導体集積回路との間のずれなどを規制する案内部材5とを備える。
プローブ2は、導電性材料を用いて形成される。プローブ2は、半導体集積回路の検査を行うときに、軸線方向の一端が、その半導体集積回路の検査信号が入力される電極に接触し、他端が、検査回路を備えた回路基板の検査信号を出力する電極に接触する。また、プローブ2は、軸線方向に伸縮自在である。プローブ2は、プランジャとコイルばねとで構成されるものや、パイプ部材を備えるプローブ、ポゴピン、中実の導電性部材、導電性のパイプ、またはワイヤを弓状に撓ませて荷重を得るワイヤープローブや、電気接点同士を接続する接続端子(コネクタ)でもよいし、これらのプローブを適宜組み合わせてもよい。なお、本明細書において、プローブ2の軸線方向は、例えば図2における紙面と直交する方向である。
プローブホルダ3は、絶縁性材料を用いて形成される。プローブホルダ3には、プローブ2を保持するホルダ孔がプローブ2の配置に応じて複数個形成される。本実施の形態において、プローブホルダ3は、二つの部材(後述する第1部材31、第2部材32)を積層してなる。
また、プローブホルダ3には、案内部材5を支持するコイルばね6と、案内部材5の配置を決める位置決めピン7とが設けられている。
ベース部材4には、プローブホルダ3や案内部材5を収容する収容部41が形成される。また、ベース部材4は、案内部材5に係止する爪部42〜45を有する。各爪部は、収容部41の内部側に向けて突出した凸形状をなす。爪部42、43と、爪部44、45とは、互いに向かい合う位置に形成される。ベース部材4は、例えばアルミニウムやステンレス(SUS304)などの金属を用いて形成される。なお、PES(Poly Ether Sulfone)、PEEK(Polyetheretherketone)を一例とするエンジニアリングプラスチックなどの樹脂、マシナブルセラミックなどの絶縁性の高強度材料によって成形されてもよいし、金属の表面が被覆されていてもよい。
案内部材5は、部分的に厚さが異なる板状をなす。案内部材5は、半導体集積回路の外縁に応じて形成される枠部51と、半導体集積回路が載置される底部52と、ベース部材4の爪部42、43に係止する弾性変形可能な第1可撓部53と、ベース部材4の爪部44、45に係止する弾性変形可能な第2可撓部54と、を有する。底部52には、半導体集積回路の電極およびプローブ2に応じて配置され、板面と直交する方向に貫通する貫通孔52aが形成されている。貫通孔52aは、それぞれ貫通方向に沿って一様な直径を有する孔形状をなし、プローブ2の一部が挿通される。
案内部材5は、PEEKやPESなどの樹脂を用いて形成される。
また、枠部51および底部52によって本体部を構成する。
第1可撓部53および第2可撓部54は、C字状をなして、端部が枠部51に連なっている。具体的に、第1可撓部53は、直線状に延びる直線部53aと、直線部53aの一端から屈曲して延び、枠部51に連なる第1接続部53bと、直線部53aの他端から屈曲して延び、枠部51の、第1接続部53bとは異なる部分に連なる第2接続部53cとを有する。また、第2可撓部54は、直線状に延びる直線部54aと、直線部54aの一端から屈曲して延び、枠部51に連なる第1接続部54bと、直線部54aの他端から屈曲して延び、枠部51の、第1接続部54bとは異なる部分に連なる第2接続部54cとを有する。直線部53a、54aは、ベース部材4の爪部に係止する係止部に相当する。
第1可撓部53および第2可撓部54は、樹脂の種別によって荷重(ばね定数)が調整される。また、第1可撓部53および第2可撓部54は、例えば直線部53a、54aの厚さや幅を調整することによって、荷重(ばね定数)を調整可能である。
第1可撓部53および第2可撓部54は、例えば、外部から荷重が加わると、その荷重に応じて撓む。第1可撓部53および第2可撓部54は、自然状態において、枠部51の側面と平行に延びる直線部を有する。ここでいう自然状態とは、重力以外の荷重が加わっていない状態をいう。
図4は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの要部の構成を示す部分断面図である。図5は、図4に示す一部の構成を拡大した図である。案内部材5の枠部51には、コイルばね6の一部を収容する穴部511と、位置決めピン7を挿通する孔部512とが形成されている。案内部材5は、ベース部材4に配置されると、プローブホルダ3から延出する位置決めピン7が孔部512に挿通されることによってプローブホルダ3(ベース部材4)に対して位置決めされる。また、案内部材5は、穴部511にコイルばね6が収容されることによって、案内部材5とプローブホルダ3との積層方向に進退自在に支持される。
プローブホルダ3は、図4、5の上面側に位置する第1部材31と、下面側に位置する第2部材32とからなる。第1部材31および第2部材32は、樹脂などの接着材や、ねじ止めなどによって固着されている。
第1部材31には、コイルばね6の一部を収容して保持する保持孔33が形成される。保持孔33は、プローブホルダ3の端面に開口を有する小径部33aと、この小径部33aよりも直径が大きい大径部33bとからなる。
コイルばね6は、所定のピッチで巻回されるばね部61と、ばね部61の一端であって、保持孔33に収容される側の一端に設けられ、ばね部61の外周の径よりも大きい径の外周を有する基端部62とを有する。基端部62は、外周のなす径が、小径部33aの径より大きく、大径部33bの径より小さい。コイルばね6は、基端部33bが大径部33bに収容され、基端部62が小径部33aと大径部33bとがなす段部に当接することによって抜け止めされる。
ここで、コイルばね6のばね部61の外周のなす径をr11、基端部62の外周のなす径をr12、小径部33aの径をr21、大径部33bの径をr22としたとき、r11<r21<r12<r22となる。また、穴部511の開口のなす径をr31としたとき、r11<r31となる。
電気特性検査を行う際、半導体集積回路には、プローブ2と電極との接続を確実なものとするため、半導体集積回路とプローブ2とが近づく方向の荷重が加えられる。この際、案内部材5は、コイルばね6から反力を受けながら、プローブホルダ3側に移動する。案内部材5は、コイルばね6によって支持されることによって、半導体集積回路からプローブ2に加わる荷重が急激に大きくなることを抑制する。
検査時において、プローブ2は、一端が、半導体集積回路の検査信号用の電極と接触し、他端が、回路基板の検査信号用の電極と接触する。半導体集積回路の検査時には、半導体集積回路からの接触荷重により、プローブ2は長手方向に沿って圧縮された状態となる。検査時に回路基板から半導体集積回路に供給される検査用信号は、回路基板の電極からプローブ2を経由して半導体集積回路の電極へ到達する。
図6は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットが備える案内部材を示す図である。図7は、本発明の一実施の形態にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。
第1可撓部53および第2可撓部54は、C字状をなして、端部が枠部51に連なっている。第1可撓部53および第2可撓部54は、例えば、外部から枠部51に向かう荷重F(図6参照)が加わると、枠部51側に撓む。
第1可撓部53および第2可撓部54が屈曲すると、第1可撓部53と爪部42、43との係止状態が解除されるとともに、第2可撓部54と爪部44、45との係止状態が解除される(図7参照)。第1可撓部53および第2可撓部54と、爪部42〜45とのそれぞれの係止状態が解除されることによって、案内部材5を、ベース部材4から容易に抜き出すことができる。
また、荷重Fを加えて第1可撓部53および第2可撓部54を屈曲させた状態で、案内部材5をベース部材4に収容させ、荷重Fを解除すると、第1可撓部53および第2可撓部54は元の形状に戻る。第1可撓部53および第2可撓部54が元の形状に戻ると、第1可撓部53と爪部42、43とが係止するとともに、第2可撓部54と爪部44、45とが係止する。第1可撓部53および第2可撓部54と、爪部42〜45とがそれぞれ係止することによって、案内部材5を、ベース部材4に容易に取り付けることができる。
以上説明したように、本実施の形態では、案内部材5に可撓性の第1可撓部53および第2可撓部54を設け、ベース部材4に、自然状態の第1可撓部53および第2可撓部54と係止する爪部42〜45を設け、第1可撓部53および第2可撓部54の撓みに応じて、第1可撓部53および第2可撓部54と、爪部42〜45とが係止する状態と、係止が解除される状態とを変化するようにした。本実施の形態によれば、固定対象(ここではベース部材4)に対して案内部材5を簡易に脱着することができる。
(変形例1)
図8は、本発明の実施の形態の変形例1にかかるプローブユニットが備える案内部材の構成を示す図である。変形例1にかかるプローブユニットは、上述した案内部材5に代えて案内部材5Aを備える。そのほかの構成についてはプローブユニット1と同じ構成であるため、説明を省略する。
案内部材5Aは、上述した底部52に代えて底部52Aを備える。そのほかの構成についてはプローブユニット1と同じ構成であるため、説明を省略する。
底部52Aには、プローブ2の配設領域に応じた開口を形成する開口部521が形成されている。開口部521の開口領域は、上述した貫通孔52aの形成領域よりも大きければよい。
本変形例1では、案内部材5Aがベース部材4に配置されると、開口部521を経てプローブ2が底部52Aから延出した状態となる。検査時のプローブ2の挙動は、上述した実施の形態と同じである。
以上説明した本変形例1においても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例2)
図9は、本発明の実施の形態の変形例2にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。変形例2にかかるプローブユニットは、上述したベース部材4に代えてベース部材4Aを備える。そのほかの構成についてはプローブユニット1と同じ構成であるため、説明を省略する。
ベース部材4Aには、プローブホルダ3や案内部材5を収容する収容部41(図4参照)が形成される。また、ベース部材4Aは、案内部材5に係止する爪部42、45を有する。ベース部材4Aは、ベース部材4に対して一組の爪部(爪部42および43、44および45)のうち、各組における爪部の一方のみ(爪部42、45)を有する構成となる。ベース部材4Aは、例えば、アルミニウムやステンレス(SUS304)などの金属や、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂、マシナブルセラミックなどの絶縁性の高強度材料によって形成される。
本変形例2では、案内部材5がベース部材4Bに配置されると、開口部521を経てプローブ2が底部52から延出した状態となる。この際、第1可撓部53が、爪部42、43に係止される。検査時のプローブ2の挙動は、上述した実施の形態と同じである。
以上説明した本変形例2のように、爪部による係止位置が一箇所であっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、上述した変形例2では、爪部42、45を有する構成を説明したが、爪部42、44の組み合わせであってもよいし、爪部43、44の組み合わせであってもよいし、爪部43、45の組み合わせであってもよい。また、爪部の配置は、適宜設計変更が可能である。
(変形例3)
図10は、本発明の実施の形態の変形例3にかかるプローブユニットの構成を示す上面図である。変形例3にかかるプローブユニットは、上述したベース部材4および案内部材5に代えてベース部材4Bおよび案内部材5Bを備える。そのほかの構成についてはプローブユニット1と同じ構成であるため、説明を省略する。
ベース部材4Bには、プローブホルダ3や案内部材5Bを収容する収容部41(図4参照)が形成される。また、ベース部材4Bは、案内部材5Bに係止する爪部42、43を有する。ベース部材4Bは、ベース部材4に対して一組の爪部(爪部42および43、44および45)のうち、一方の組のみ(爪部42、43)を有する構成となる。ベース部材4Bは、例えば、アルミニウムやステンレス(SUS304)などの金属や、エンジニアリングプラスチックなどの樹脂、マシナブルセラミックなどの絶縁性の高強度材料によって形成される。
案内部材5Bは、部分的に厚さが異なる板状をなす。案内部材5Bは、半導体集積回路の外縁に応じて形成される枠部51と、半導体集積回路が載置される底部52と、ベース部材4の爪部42、43に係止する弾性変形可能な第1可撓部53とを有する。案内部材5Bは、案内部材5に対して第2可撓部54を有しない構成となる。案内部材5Bは、PEEKやPESなどの樹脂を用いて形成される。
本変形例3では、案内部材5Bがベース部材4Bに配置されると、開口部521を経てプローブ2が底部52から延出した状態となる。この際、第1可撓部53が、爪部42、43に係止される。検査時のプローブ2の挙動は、上述した実施の形態と同じである。
以上説明した本変形例3のように、可撓部および爪部の係止位置が一箇所であっても、上述した実施の形態と同様の効果を得ることができる。
(変形例4)
図11は、本発明の実施の形態の変形例4にかかるプローブユニットが備える案内部材の構成を示す図である。変形例4にかかるプローブユニットは、上述した案内部材5に代えて案内部材5Cを備える。そのほかの構成についてはプローブユニット1と同じ構成であるため、説明を省略する。
案内部材5Cは、半導体集積回路の外縁に応じて形成される枠部51と、ベース部材4の爪部42、43に係止する弾性変形可能な第1可撓部53と、ベース部材4の爪部44、45に係止する弾性変形可能な第2可撓部54と、を有する。案内部材5Cは、案内部材5に対して底部52を有しない構成となる。
案内部材5Cは、枠部51によって半導体集積回路のベース部材4に対する位置を案内する。検査時のプローブ2の挙動は、底部52を挿通していないこと以外は、上述した実施の形態と同じである。
以上説明した本変形例4では、半導体集積回路のベース部材4に対する位置を案内する案内部材5Cに、可撓性の第1可撓部53および第2可撓部54を設け、ベース部材4に、自然状態の第1可撓部53および第2可撓部54と係止する爪部42〜45を設け、第1可撓部53および第2可撓部54の撓みに応じて、第1可撓部53および第2可撓部54と、爪部42〜45とが係止する状態と、係止が解除される状態とを変化するようにした。本変形例4によれば、固定対象(ここではベース部材4)に対して案内部材5Cを簡易に脱着することができる。
なお、本変形例4において、プローブホルダ3に設けられるコイルばね6を有しない構成であってもよい。また、ベース部材4に設けられるガイドピン7についても、このガイドピン7を有しない構成であってもよい。さらに、上述したコイルばね6およびガイドピン7を有しない構成であってもよい。
なお、上述した実施の形態において、第1可撓部53および第2可撓部54は、矩形の枠部51に対して、対向する辺(側面)に連なる例を説明したが、他の辺(側面)に連なるものであってもよい。また、実施の形態では、二つの第1可撓部53および第2可撓部54を有する例を説明したが、一つ(図10参照)であってもよいし、三つ以上有してもよい。また、変形例3(図10参照)のように可撓部が一つの場合でも、可撓部を有しない側に爪部を設けてもよい。荷重を加えて撓ませるという観点で、二つの可撓部が、対向する位置に設けられていることが好ましい。
また、上述した実施の形態において、第1可撓部53および第2可撓部54は、C字状をなし、自然状態において、枠部51の側面と平行に延びる直線部53a、54aを有するものとして説明したが、第1可撓部53および第2可撓部54がそれぞれ撓んだ際に、爪部42〜45との係止状態が解除される形状であればよい。例えば、直線部に代えて波状や円弧状にしてもよいし、第1接続部および第2接続部を含めて全体を円弧状にしてもよい。
また、上述した実施の形態において、枠部51が、一部が切り欠かれてなる馬蹄状をなす例を説明したが、切欠きのない環状をなすものであってもよい。
また、上述した実施の形態において、コイルばね6が、段付き形状をなしてプローブホルダ3に保持される例を説明したが、一様な径で巻回されるものであってもよい。この場合、保持孔33も一様な径の孔形状をなす。
以上のように、本発明にかかるプローブユニットは、固定対象に対して案内部材(案内部材)を簡易に脱着するのに適している。
1 プローブユニット
2 コンタクトプローブ
3 プローブホルダ
4、4A、4B ベース部材
5、5A〜5C 案内部材
41 収容部
42〜45 爪部
51 枠部
52 底部
53 第1可撓部
54 第2可撓部

Claims (5)

  1. 接触対象の電極と接触するコンタクトプローブと、
    前記コンタクトプローブを保持するプローブホルダと、
    前記プローブホルダに積層されて前記電極を有する部材を案内する本体部、および、前記本体部から延出し、外部からの荷重に応じて撓む少なくとも一つの可撓部を有する案内部材と、
    前記案内部材を保持する収容部、および、前記プローブホルダに積層された前記案内部材において前記可撓部に係止する少なくとも一つの爪部を有するベース部材と、
    を備えることを特徴とするプローブユニット。
  2. 前記本体部は、
    前記電極を有する部材を案内する枠部と、
    前記プローブホルダに積層されて前記プローブホルダから延出するコンタクトプローブの一端が貫通する底部と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載のプローブユニット。
  3. 前記案内部材は、
    前記本体部は、外縁が矩形をなし、
    前記本体部の側面のうち、対向する側面にそれぞれ前記可撓部が設けられる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のプローブユニット。
  4. 前記プローブホルダから一部が延出し、該延出した先端において前記案内部材を支持するコイルばねであって、線材を巻回してなり、所定のピッチで巻回されるばね部と、前記ばね部の一端に設けられ、前記ばね部の外周の径よりも大きい径の外周を有する基端部とを有するコイルばね、
    をさらに備え、
    前記プローブホルダには、当該プローブホルダの端面に開口を有し、前記ばね部の一部が挿通される小径部と、該小径部よりも直径が大きく、前記コイルばねの前記基端部が収容される大径部とからなる保持孔が形成される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプローブユニット。
  5. 前記可撓部は、
    前記爪部に係止する係止部と、
    前記係止部の一端から延びて前記本体部に連なる第1接続部と、
    前記係止部の他端から延び、前記本体部の、前記第1接続部とは異なる部分に連なる第2接続部と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のプローブユニット。
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