JP2020155428A - 半導体チップ集積装置の製造方法、半導体チップ集積装置、半導体チップインクおよび半導体チップインク吐出装置 - Google Patents

半導体チップ集積装置の製造方法、半導体チップ集積装置、半導体チップインクおよび半導体チップインク吐出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロLEDディスプレイをはじめとする各種の半導体チップ集積装置を低コストで製造することができる半導体チップ集積装置の製造方法を提供する。【解決手段】半導体チップ集積装置は、上面および下面に第1電極および第2電極を有し、第1電極側および第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された半導体チップと液体とを含有する液滴状の半導体チップインク103を、一方の主面にチップ結合部45を複数有する実装基板のチップ結合部に供給し、チップ結合部に含まれている強磁性体による磁場または外部磁場により半導体チップインク中の半導体チップの第1電極側および第2電極側のうちの一方を引き付けてチップ結合部に接触させた後、めっきなどによりチップ結合部に電気的および機械的に結合することにより製造する。【選択図】図7

Description

この発明は、半導体チップ集積装置の製造方法、半導体チップ集積装置、半導体チップインクおよび半導体チップインク吐出装置に関し、例えば、微小化した垂直型(あるいは縦型)GaN系マイクロ発光ダイオード(LED)チップを実装基板上に多数集積したマイクロLEDディスプレイに適用して好適なものである。
現在、薄型テレビやスマートフォンなどの表示装置(ディスプレイ)の主流は、液晶ディスプレイ(LCD)および有機ELディスプレイ(OLED)である。このうちLCDの場合、画素の微細化に伴い、出力される光量はバックライトの光量の10分の1程度である。OLEDも、理論上の電力効率は高いが、実際の製品はLCDと同等の水準に留まっている。
LCDおよびOLEDを遥かに凌ぐ高輝度、高効率(低消費電力)のディスプレイとしてマイクロLEDディスプレイが注目されている。直接発光のマイクロLEDディスプレイは高効率であるが、マイクロLEDディスプレイの実現のためには、数μmから数十μmオーダーのサイズのマイクロLEDチップを実装基板上に数千万個配列させる必要がある。
このように大量のマイクロLEDチップを実装基板上に配列させる方法として従来、チップソーターを用いる方法、マルチチップ転写装置を用いる方法(特許文献1、2参照)、ロール工程を利用したマルチチップ転写方法(非特許文献1参照)、レーザ照射によるチップ吐出と液体を利用したチップ配列方法(特許文献3参照)、磁性体膜を利用した素子(チップ)の配列方法(特許文献4参照)などが提案されている。
チップソーターを用いる方法では、チップをAの位置からBの位置へ移動させるタイプのものは、Aのチップが予めある程度整列されている必要があり、転写の際、チップの位置確認などで時間を要し、1チップ当たりの転写速度は100〜400msecが限界である。また、この方法では真空吸着式のヘッドを用いるのが一般的であり、扱えるチップの最小サイズは〜100μm□程度である。製造に要する時間と扱えるチップサイズの限界から、チップサイズ100μm□以下で、画素数が数百万のマイクロLEDディスプレイの製造には不向きである。
特許文献1、2記載のマルチチップ転写装置では一度に大量のチップ転写を行うため、製造速度はチップソーターに比べて数百〜数千倍速くできるが、転写前のチップは高精度で整列されている必要がある。このために、チップを基板から切り離せるように、基板側に高度な加工を施している。しかし、この基板加工には特別な技術が必要となり、低コスト化の障害になる。
非特許文献1記載のマルチチップ転写方法でも、チップはロールに付着する前に整列している必要がある。しかし、極微小のチップを一定の間隔で整列させることがより困難で重要な技術であるため、ロール工程技術のみでは問題の解決になっていない。
特許文献3記載のチップ配列方法では、レーザ照射により1画素領域にチップを供給し、チップは液体により所定の位置に結合する方法が開示されているが、レーザ照射前のチップは整列している必要がある。また、高価なレーザ照射装置と、レーザ照射によるチップ吐出が可能なように基板(チップ)の加工が必要であり、低コスト化の障害になると考えられる。
特許文献4記載の素子の配列方法は、基板上の素子の配列位置および素子の底部に磁性体膜を形成し、基板上に素子を多数散乱させて素子の底部の磁性体膜を素子の配列位置の磁性体膜に磁力で付着させることにより基板上に素子を配列する。この方法は、転写前の素子、すなわちチップの整列を前提としない技術である。しかし、マイクロLEDディスプレイにおける素子の占有面積は1%以下(0.01%〜0.1%程度)であり、ランダム散乱された1素子が所望の位置に到達する確率は1%以下である。そのため、ランダム散布では、大量のチップが必要になる。磁性体膜を厚さ数μmと厚く成膜し、有効磁場の到達範囲を広げると素子の配列位置への結合確率は増大するが、基板の製造コストの増大を招く。
特表2017−531915号公報 特表2017−500757号公報 特開2005−174979号公報 特開2003−216052号公報
[平成30年11月26日検索]、インターネット〈URL:http://japan.hellodd.com/news/news_view.asp?t=dd _jp_news&mark=4258〉
上述のように、これまで、マイクロLEDディスプレイを低コストで実現することは困難であった。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、マイクロLEDディスプレイをはじめとする各種の半導体チップ集積装置を低コストで製造することができる半導体チップ集積装置の製造方法およびそのような半導体チップ集積装置ならびにこの半導体チップ集積装置の製造に用いて好適な半導体チップインクおよび半導体チップインク吐出装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は、
上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する液滴状の半導体チップインクを、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板の上記チップ結合部に供給する工程を有する半導体チップ集積装置の製造方法である。
半導体チップインクの詳細は後述する。実装基板のチップ結合部に半導体チップインクを供給する方法は特に限定されず、必要に応じて選ばれる。チップ結合部に供給される液滴状の半導体チップインクの形態は半導体チップインクのチップ結合部に対する濡れ性などにより変化し、曲率が大きく球状の液滴から曲率が小さく平坦な液滴まで様々な形態を取りうる。典型的には、ノズルの先端から半導体チップインクをチップ結合部に吐出する。好適には、インクジェットプリンティング方式によりノズルの先端から半導体チップインクをチップ結合部に吐出する。この場合、吐出する半導体チップインクの量は、一つのチップ結合部当たり1個の半導体チップを含む量であっても、一つのチップ結合部当たり複数(例えば2〜5個)の半導体チップを含む量であってもよく、必要に応じて選ばれる。実装基板のチップ結合部に供給された半導体チップインクは、加熱などによる強制乾燥または自然乾燥により液体成分が除去される。供給された半導体チップインク中に含まれていた半導体チップは、後述する方法により、第1電極側および第2電極側のうちの一方の側をチップ結合部に向けてチップ結合部と接触する。チップ結合部は、好適には、平坦(チップ結合部がチップ結合部の周辺と同一面上にあると言い換えることもできる)あるいはチップ結合部の周辺に対して上面が平坦な凸部からなる。こうすることで、チップ結合部に液滴状の半導体チップインクを供給しやすくする。
半導体チップは、少なくとも上面および下面に第1電極および第2電極を有するが、そのほかに一つまたは複数の電極を有することもある。実装基板のチップ結合部は、強磁性材料を含む場合と含まない場合とがある。チップ結合部が強磁性材料を含む場合は、第1電極側および第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側をチップ結合部に向けて磁力により接触させる。一方、チップ結合部が強磁性材料を含まない場合は、チップ結合部に液滴状の半導体チップインクを供給した後、外部磁場を印加することによりチップ結合部に半導体チップインク中の半導体チップを第1電極側および第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側をチップ結合部に向けて接触させる。半導体チップは、第1電極側および第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側がチップ結合部に直接接触する場合もあるし、チップ結合部上に設けられた非磁性の層、例えば非磁性の金属からなる配線や電極などのチップ結合部の上方の部分に接触する場合もある。半導体チップとチップ結合部との結合は、例えば、チップ結合部に粘着物質または低融点金属を形成しておき、第1電極側および第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側をチップ結合部の粘着物質に接触させて固定した後にめっき(無電解めっきなど)などにより電気的および機械的に結合させたり、低融点金属に接触させた後に低融点金属を加熱溶融することにより電気的および機械的に結合させたりする。
典型的な例では、半導体チップの第1電極または第2電極または第1電極および第2電極に強磁性材料を含む。例えば、第1電極または第2電極または第1電極および第2電極が積層膜からなり、この積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる。あるいは、第1電極または第2電極が強磁性材料を含まず、第1電極または第2電極の近傍に強磁性材料が設けられてもよい。具体的には、例えば、第1電極または第2電極の一部、例えば外周部の上に強磁性材料からなる膜が設けられる。強磁性材料は特に限定されないが、好適には、軟磁性体が用いられる。軟磁性体は、保磁力が小さく透磁率が大きい材料であり、磁場の影響下では強く磁化されるが、磁場が存在しない場合は磁力を持たない性質を有する。軟磁性体は、例えば、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、パーマロイ(Fe−78.5Ni合金)、スーパーマロイ(Fe−79Ni−5Mo合金)、センダスト(Fe−10Si−5Al合金)、Fe−4%Si合金、SUS410L、パーメンジュール(Fe−50Co合金)、ソフトフェライト(50Mn−50Zn)、アモルファス磁性合金(Fe−8B−6C合金)などであるが、これに限定されるものではない。
半導体チップは、基本的にはどのようなものであってもよいが、例えば、発光素子、受光素子、トランジスタ、イメージセンサー、半導体太陽電池、半導体集積回路装置、半導体センサーなどのチップである。発光素子は、発光ダイオード(LED)のほか、レーザダイオード(LD)(特に垂直共振器面発光レーザー(VCSEL))や有機EL素子なども含む。発光素子は、AlGaInN系半導体発光素子やAlGaInP系半導体発光素子などであるが、これに限定されるものではない。AlGaInN系半導体発光素子は、青紫、青色から緑色の波長帯(波長390nm〜550nm)の発光を得る場合に使用され、AlGaInP系半導体発光素子は、赤色の波長帯(波長600nm〜650nm)の発光を得る場合に使用される。発光素子は、発光層を挟んだ上下方向に第1電極および第2電極としてp側電極およびn側電極を有する垂直型(縦型)発光素子と言い換えることもできる。半導体チップは、一つの典型的な例では、上面および下面にp側電極およびn側電極を有し、p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップである。受光素子は、典型的にはフォトダイオードであり、材料はシリコン、化合物半導体などであるが、これに限定されるものではない。トランジスタは、基本的にはどのようなものであってもよいが、例えば、縦型MOSFET(薄膜トランジスタを含む)、バックゲート型MOSFET(薄膜トランジスタを含む)、縦型バイポーラトランジスタ、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)、静電誘導トランジスタ(SIT)などである。イメージセンサーは、例えば、CCDイメージセンサー、MOSイメージセンサーなどであるが、これに限定されるものではない。半導体太陽電池は、典型的には、シリコン、化合物半導体などを用いたものであるが、これに限定されるものではない。半導体集積回路装置はIC、LSI、VLSI、ULSIなどであり、シリコン、化合物半導体などを用いたものであるが、これに限定されるものではない。この場合、例えば半導体チップの裏面に形成されるバックメタルを第1電極または第2電極として用いることができる。半導体センサーは、センシングの対象に応じて材料などが選択されるが、例えばシリコンや化合物半導体などを用いたものである。
半導体チップのチップサイズは必要に応じて選ばれるが、一般的には150μm×150μm以下、あるいは100μm×100μm以下、あるいは50μm×50μm以下、あるいは30μm×30μm以下、あるいは20μm×20μm以下、あるいは10μm×10μm以下に選ばれ、一般的には0.5μm×0.5μm以上である。また、半導体チップの厚さも必要に応じて選ばれるが、一般的には50μm以下、好適には20μm以下である。特に、半導体チップが発光素子チップである場合には、発光素子チップは、基板上に発光素子を構成する半導体層の結晶成長を行った後、基板を半導体層から分離したものであることが望ましく、厚さは例えば20μm以下であることが望ましい。半導体チップは、好適には、チップ面に垂直な軸に関し回転対称性を有し、例えば、円形、正方形、正六角形、正八角形などであり、この場合、発光素子チップは全体としてそれぞれ円柱、正四角柱、正六角柱、正八角柱などであるが、これに限定されるものではない。特に、半導体チップが円柱状である場合、半導体チップは、好適には直径30μm以下、厚さ20μm以下である。
実装基板は、特に限定されないが、例えば、Si基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板、樹脂フィルム、プリント基板などである。実装基板の一方の主面には、例えば、複数の半導体チップ間を電気的に接続するための配線となる基板電極が所定のパターン、配置、間隔で設けられる。この場合、この基板電極上にチップ結合部が設けられ、このチップ結合部の配列パターン、大きさ、平面形状、間隔などは、半導体チップ集積装置の用途、実装する半導体チップなどに応じて適宜選択される。実装基板のチップ結合部の配列パターンの一例を挙げると、チップ結合部が二次元アレイ状に設けられる。この場合、二次元アレイ状に設けられたそれぞれのチップ結合部に半導体チップが結合することにより、半導体チップが二次元アレイ状に配列する。チップ結合部の大きさおよび平面形状は、実装する半導体チップの大きさおよび平面形状に応じて、半導体チップが結合することができるように適宜選択される。チップ結合部、従って半導体チップの間隔、個数などは、半導体チップ集積装置に要求される機能などに応じて適宜選択される。チップ結合部は、一つの半導体チップだけが結合可能に構成されることもあるし、複数、例えば(2〜10)個の半導体チップが結合するように構成されることもあり、必要に応じて選ばれる。チップ結合部が強磁性材料を含む場合、チップ結合部の横方向のサイズをD、半導体チップのチップサイズをdとしたとき、一般的にはD≦30dが成立する。チップ結合部が強磁性材料を含む場合、Dはdと同等以下であってもよい。Dがdよりも大きい場合は、チップ結合部に含まれる強磁性材料の横方向のサイズをD’としたとき、D’をdと同等かそれ以下にする。サイズD’の強磁性材料は、一つのチップ結合部に1個または複数個(例えば2〜10個)設けることができる。一つのチップ結合部にサイズD’の強磁性材料を複数個設けることにより、チップ結合部に吐出された半導体チップインク中の半導体チップの個数が、チップ結合部に含まれる強磁性材料の個数より多かった場合に、余った半導体チップが磁場に引かれずに、他の半導体チップと反対の極性でチップ結合部に接触し、それが後に電流リークの原因になるなどの不良を防止することができる。チップ結合部が強磁性材料を含まない場合は、一般的には2d≦D≦30dが成立する。チップ結合部が強磁性材料を含まない場合は、半導体チップインクの広がりに対して半導体チップが結合することができる面積をある程度以上確保する必要があるため、2d≦Dとした。一方、Dは大きすぎても配線などのデバイス設計に支障が生じるため、D≦30dが妥当である。チップ結合部の構成は必要に応じて選ばれる。例えば、チップ結合部は積層膜からなり、この積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる。チップ結合部に強磁性材料が含まれる場合、その強磁性材料は特に限定されないが、好適には、保磁力が大きい硬磁性体である。硬磁性体は、磁場を取り去っても保磁力を有する性質を有し、永久磁石として用いられる。硬磁性体は、例えば、ネオジム鉄ボロン(Nd−Fe−B)磁石、コバルト白金(Co−Pt)系磁石(Co−Pt磁石、Co−Cr−Pt磁石など)、サマリウムコバルト(Sm−Co)磁石、サマリウム鉄窒素(Sm−Fe−N)磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石などであるが、これに限定されるものではない。また、マグネタイト(Fe3 4 )などのフェリ磁性を持つ物質でもよい。チップ結合部に含まれる強磁性材料、取り分け硬磁性体は、例えば、これらの粉末に樹脂を混合させた形態のものであってもよい。チップ結合部を構成する強磁性材料の磁化の向きは特に限定されず、任意の向きであってよいが、例えば、実装基板の一方の主面に垂直である。実装基板のチップ結合部には1個または複数個の半導体チップが結合するが、チップ結合部に複数個の半導体チップが結合可能な設計の場合、供給される半導体チップインクの吐出液中に(たとえ1個の割合で半導体チップが存在するようにインクの濃度や吐出液量を調節したとしても、ある程度の頻度で)2個以上の半導体チップが含まれる場合があるため、複数個の半導体チップが結合しているチップ結合部が存在する。そのため、大半のチップ結合部には1個の半導体チップが結合しているが、実装基板の全てのチップ結合部のうち、2個以上の半導体チップが結合しているチップ結合部は0.1%以上の割合で存在することがある。
半導体チップ集積装置は、基本的にはどのようなものであってもよく、半導体チップの種類に応じて適宜設計される。半導体チップ集積装置は、一種類の半導体チップを集積したものだけでなく、二種類以上の半導体チップを集積したものであってもよい。半導体チップが発光素子チップである場合、発光素子チップ集積装置は、例えば、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードバックライト、発光ダイオードディスプレイなどであるが、これに限定されるものではない。半導体チップ集積装置の大きさ、平面形状などは、半導体チップ集積装置の用途、半導体チップ集積装置に要求される機能などに応じて適宜選択される。
また、この発明は、
一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部または強磁性材料を含まないチップ結合部を複数有し、上記チップ結合部は平坦または、上記チップ結合部の周辺に対して上面が平坦な凸部からなる実装基板と、
上記実装基板の上記チップ結合部に、第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている半導体チップが、上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力、粘着物質による粘着力、めっきまたは低融点金属による溶着により上記チップ結合部に結合している半導体チップ集積装置である。
この半導体チップ集積装置の発明においては、特にその性質に反しない限り、上記の半導体チップ集積装置の製造方法の発明に関連して説明したことが成立する。
また、この発明は、
上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する半導体チップインクである。
この半導体チップインクが含有する半導体チップについては、上記の半導体チップ集積装置の製造方法の発明において説明した通りである。半導体チップインクが含有する液体は、使用する半導体チップを分散させることができる限り特に限定されず、極性溶媒であっても無極性溶媒であってもよく、必要に応じて選ばれる。極性溶媒は、極性非プロトン性溶媒であってもプロトン性溶媒であってもよい。あるいは、この液体は、水であっても非水溶媒(水を除く二種類以上の溶媒の混合物、水と水を除く二種類以上の溶媒との混合物を含む)であってもよく、非水溶媒は不活性溶媒であっても活性溶媒であってもよい。不活性溶媒は、例えば、ベンゼン、トルエン、ヘキサン、四塩化炭素、アセトニトリルなどである。活性溶媒は、両性溶媒であっても酸性溶媒であっても塩基性溶媒であってもよいが、両性溶媒が望ましい。両性溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、ホルムアミド、アセトアミドなどである。
半導体チップインクには、必要に応じて、半導体チップおよび液体に加えて他の成分を含有させるようにしてもよい。他の成分は、例えば、フィラーや界面活性剤である。フィラーは、半導体チップインクの液体に分散させることができる限り、材質、形状、大きさなどは特に限定されず、必要に応じて選ばれる。例えば、フィラーの材質はシリコーン樹脂等の各種の樹脂である。フィラーの形状は球、楕円体など、大きさは半導体チップの大きさなどに応じて選択され、平均粒径は1〜30μm程度である。半導体チップインクにフィラーを含有させることにより、次のような種々の利点を得ることができる。すなわち、液体中に半導体チップを容易に均一に分散させることができるだけでなく、均一な分散状態を保ちやすくする。また、半導体チップインクの単位容積当たりのフィラーおよび半導体チップの濃度を調整することにより、半導体チップインクをノズルによる吐出などにより一回供給する際に液滴中の半導体チップの個数を1個〜数個に調節することが容易になる。また、フィラーは、半導体チップインク中での半導体チップ同士の衝突による破損を防ぐ緩衝材としての役割を果たすことができる。さらに、フィラーは潤滑剤の役割も果たすことができるため、例えばインクジェットプリンティング方式を用いて半導体チップインクを供給する場合にノズルの吐出口の詰まりを防止することができる。界面活性剤は、液体中に半導体チップを容易に均一に分散させることができるだけでなく、均一な分散状態を保ちやすくする役割も果たすことができる。界面活性剤は特に限定されず、必要に応じて選ばれ、例えばC1735COONaなどのアニオン界面活性剤、例えばC1225N(CH3 3 Clなどのカチオン界面活性剤、例えばC1225NHCH2 CH2 SO3 Naなどの両性界面活性剤、例えばC9 19(C6 4 )(OCH2 CH2 6 OHなどの非イオン界面活性剤のいずれであってもよい。
半導体チップインク中の半導体チップの濃度は必要に応じて選ばれるが、典型的には、半導体チップが液体中に100ピコリットルの体積中に1〜200個存在するように分散されている。半導体チップインク中の半導体チップの体積分率は必要に応じて選ばれるが、典型的には30%以下である。半導体チップインクの粘度は必要に応じて選ばれるが、例えば0.001〜100Pa・sの範囲である。
また、この発明は、
上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する半導体チップインクを収容する少なくとも一つのインク室と、
上記インク室に設けられた吐出ノズルと、
上記インク室に設けられた、上記吐出ノズルから上記半導体チップインクを吐出するための吐出機構とを有する半導体チップインク吐出装置である。
吐出機構は、特に限定されず、必要に応じて選ばれるが、例えば、ピエゾアクチュエータまたは静電アクチュエータによる半導体チップインクの圧力上昇を利用して吐出するタイプのものや、加熱により半導体チップインクの液体を気化させることによる半導体チップインクの体積膨張を利用するタイプのものなどである。インク室は一つだけでも、複数でもよく、必要に応じて選ばれる。半導体チップインク吐出装置は、一つの好適な例では、半導体チップインクをインク室に供給する半導体チップインク供給部と、この半導体チップインク供給部とインク室とを連結する供給路と、供給路に設けられた制御バルブとをさらに有する。典型的には、半導体チップインク吐出装置はインクジェットプリントヘッドであるが、これに限定されるものではない。特に半導体チップインク吐出装置が、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板のチップ結合部に半導体チップインクを吐出するものであり、さらに半導体チップが第1電極および第2電極を有し、これらの第1電極側および第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されたものであり、かつ実装基板のチップ結合部が強磁性材料を含まない場合には、上記のチップ結合部に外部磁場を印加するための外部磁場印加機構をさらに有する。この場合、外部磁場を印加することによりチップ結合部に半導体チップインク中の半導体チップを第1電極側および第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側をチップ結合部に向けて接触させることができる。外部磁場を印加するタイミングは、半導体チップインクを吐出する前でも、半導体チップインクを吐出すると同時でも、半導体チップインクを吐出した直後でもよく、必要に応じて選ばれる。
この半導体チップインク吐出装置の発明においては、上記以外のことについては、特にその性質に反しない限り、上記の半導体チップ集積装置の製造方法および半導体チップインクの各発明に関連して説明したことが成立する。
半導体チップ集積装置は、半導体チップインクを吐出する方法だけでなく、同じく半導体チップインクを用いた次のような方法によっても製造することができる。
すなわち、この発明は、
上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する半導体チップインクに対し、一方の主面に強磁性体を含むチップ結合部を1個または複数有する磁性体ヘッドの上記チップ結合部を接触させることにより、上記半導体チップインク中の上記半導体チップの上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に磁力により引き付けて接触させる工程と、
一方の主面の、上記磁性体ヘッドの上記チップ結合部に対応した位置に粘着物質が形成された一時転写用基板の上記粘着物質に上記磁性体ヘッドの上記チップ結合部に接触した上記半導体チップを粘着させて転写する工程と、
上記一時転写用基板に転写された上記半導体チップを一方の主面の、上記一時転写用基板の上記粘着物質に対応した位置のチップ結合部に低融点金属が形成された実装基板の上記低融点金属に接触させる工程と、
上記実装基板の上記チップ結合部の上記低融点金属に上記半導体チップを接触させた後、上記低融点金属を加熱溶融することにより上記半導体チップを上記チップ結合部に結合させる工程と、
上記チップ結合部に上記半導体チップが結合した上記実装基板から上記一時転写用基板を分離する工程とを有する半導体チップ集積装置の製造方法である。
この半導体チップ集積装置の製造方法の発明においては、特にその性質に反しない限り、上記の半導体チップ集積装置の製造方法および半導体チップインクの各発明に関連して説明したことが成立する。
この発明によれば、半導体チップインクを実装基板のチップ結合部に供給し、チップ結合部が強磁性材料を含む場合はチップ結合部と第1の電極側または第2の電極側との間に働く磁力により実装基板のチップ結合部に半導体チップを第1の電極側または第2の電極側がチップ結合部を向くようにして容易に接触させることができ、チップ結合部が強磁性材料を含まない場合は外部磁場を印加することにより同様に実装基板のチップ結合部に半導体チップを第1の電極側または第2の電極側がチップ結合部を向くようにして容易に接触させることができる。そして、例えばチップ結合部に粘着物質または低融点金属を形成しておき、第1電極側および第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側をチップ結合部の粘着物質に接触させて固定した後にめっきなどを行ったり、低融点金属に接触させた後に低融点金属を加熱溶融することにより、半導体チップとチップ結合部とを電気的および機械的に結合させることができる。あるいは、半導体チップインクに対する磁性体ヘッドの接触、一時転写用基板への転写、実装基板への転写などを経て同様に半導体チップと実装基板のチップ結合部とを電気的および機械的に結合させることができる。そして、例えば、チップ結合部を二次元アレイ状に設けることにより、大面積あるいは高集積密度の半導体チップ集積装置、例えば、発光ダイオード照明装置、大面積の発光ダイオードバックライト、大画面の発光ダイオードディスプレイ、電力制御装置、集積型センサーなどを容易に実現することができる。
この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法により製造された垂直型マイクロLEDチップの平面形状の例を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図および平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造されたマイクロLED集積装置を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造された配列不良を伴うマイクロLED集積装置を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造された配列不良を伴うマイクロLED集積装置の修理方法を示す断面図である。 この発明の第2の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる三種類のインクを示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図および平面図である。 この発明の第5の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられるインクを示す断面図である。 この発明の第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法の利点を説明するための平面図である。 この発明の第8の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図である。 この発明の第8の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において使用される実装基板を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において使用される実装基板の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図および断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において使用される実装基板を示す平面図および断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造されたマイクロLED集積装置を示す平面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においてインクの吐出および外部磁場の印加の方法の一例を示す断面図である。 この発明の第11の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において使用される垂直型マイクロLEDチップを示す断面図である。 この発明の第12の実施の形態によるマイクロpnダイオード集積装置の製造方法において使用される垂直型マイクロpnダイオードチップを示す断面図である。 この発明の第13の実施の形態によるマイクロパワートランジスタ集積装置の製造方法において使用される垂直型マイクロパワートランジスタチップを示す断面図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロパワートランジスタ集積装置の製造方法において使用される垂直型マイクロパワートランジスタチップを示す断面図である。 この発明の第15の実施の形態によるマイクロ太陽電池集積装置の製造方法において使用される垂直型マイクロ太陽電池チップを示す断面図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において使用される磁性体ヘッドを示す平面図および断面図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において転写不良の修復に使用される磁性体ヘッドを示す平面図および断面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下「実施の形態」と言う)について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
マイクロLED集積装置は実装基板上に垂直型マイクロLEDチップを多数実装することにより製造するが、最初にまず、上面および下面にp側電極およびn側電極を有する垂直型マイクロLEDチップおよび実装基板の製造方法について説明する。
(1)垂直型マイクロLEDチップの製造方法
垂直型マイクロLEDチップの製造方法について説明する。
図1Aに示すように、サファイア基板10上に、n型GaN層11、障壁層としてのInx Ga1-x N層と井戸層としてのIny Ga1-y N層とが交互に積層されたInx Ga1-x N/Iny Ga1-y N多重量子井戸(MQW)構造(x<y、0≦x<1、0≦y<1)を有する発光層12およびp型GaN層13を順次エピタキシャル成長させる。n型GaN層11の厚さは例えば5〜10μm、発光層12の厚さは例えば0.1〜0.2μm、p型GaN層13の厚さは例えば0.1〜0.2μmである。エピタキシャル成長には例えばMOCVD法を用いる。
次に、図1Bに示すように、p型GaN層13の全面に例えば真空蒸着法によりp側電極形成用の金属膜を形成し、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることによりp側電極14を形成した後、このp側電極14をマスクとして例えばRIE法によりサファイア基板10が露出するまでエッチングを行う。p側電極形成用の金属膜としては、例えば、Ti(あるいはITO)/Ag/Ti/Ni/Ti/Ni/Ti/Ni/Ti/Au構造の積層膜を用いる。ここで、このp側電極14を構成する各膜の厚さは、例えば、下から順に、Ti膜は5nm(ITO膜は100nm)、Ag膜は150nm、Ti膜は50nm、Ni膜は250nm、Ti膜は50nm、Ni膜は250nm、Ti膜は50nm、Ni膜は250nm、Ti膜は50nm、Au膜は50nmである。このp側電極14を構成する多層膜のうちNi膜は軟磁性体である。次に、p側電極14をp型GaN層13にオーミック接触させるためのアロイ処理を行う。
次に、図1Cに示すように、基板全面にレジストや透明樹脂などの被覆材15を塗布して覆った後、その上にフィルムやSi基板などの支持体16を形成する。
次に、図2Aに示すように、サファイア基板10の裏面側からレーザービームを照射することによりn型GaN層11とサファイア基板10との界面で剥離を生じさせる。
こうして、図2Bに示すように、n型GaN層11からサファイア基板10を分離する(レーザーリフトオフ)。
次に、図2Bに示すように、n型GaN層11の表面のn側電極形成領域に対応する部分に開口17aを有するレジストパターン17をリソグラフィーにより形成する。
次に、基板全面に例えば真空蒸着法によりTi膜、Al膜、Ti膜およびAu膜を順次形成した後、図2Cに示すように、レジストパターン17をその上に形成されたTi膜、Al膜、Ti膜およびAu膜からなる積層膜18とともに除去する(リフトオフ)。これによって、レジストパターン17の開口17aを通じてn型GaN層11にコンタクトしたn側電極(カソード)19が形成される。ここで、このn側電極19を構成するTi膜、Al膜、Ti膜およびAu膜の厚さは例えばそれぞれ5nm、300nm、20nmおよび50nmである。次に、n側電極19をn型GaN層11にオーミック接触させるためのアロイ処理を行う。
次に、図3Aに示すように、支持体16上に被覆材15、p側電極14、p型GaN層13、発光層12、n型GaN層11およびn側電極19が形成されたものを容器20内に入れられた溶剤21に漬けることにより被覆材15を溶かす。こうして、図3Bに示すように、垂直型マイクロLEDチップ30が得られる。
図4に示すように、こうして得られた垂直型マイクロLEDチップ30を支持体16ごと溶剤21から取り出し、純水でリンスした後、乾燥させる。
図5A、BおよびCに垂直型マイクロLEDチップ30の平面形状の例を示す。垂直型マイクロLEDチップ30はある程度回転対称であれば良いが、図5Aは正六角形の場合、図5Bは円形の場合、図5Cは正方形の場合であり、それぞれ垂直型マイクロLEDチップ30の全体形状が正六角柱状、円柱状、正四角柱状である。
(2)実装基板の製造方法
図6Aに示すように、基板40を用意する。基板40は剛性を有するものであってもフレキシブルなものであってもよく、また透明であっても不透明であってもよく、必要に応じて選ばれる。基板40は、例えば、Si基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板などのほか、樹脂フィルムなどであってもよい。
次に、基板40の全面にスパッタリング法や真空蒸着法などによりTi膜41、磁性体膜42、Ti膜43(あるいはNi膜)およびAu膜44を順次形成した後、これらの膜をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることによりチップ結合部45を形成する。チップ結合部45はマトリクス状に縦横に配列されて形成される。チップ結合部45の平面形状は、特に限定されることはなく必要に応じて選ばれるが、ここでは円形に選ばれる。ここでも同様に、チップ結合部45に含まれる磁性体膜42の直径D’は特に限定されないが、磁性体膜42周辺の磁場が大きくなる傾向があるため、D’は垂直型マイクロLEDチップ30のチップサイズdと同等かそれ以下が望ましい。
次に、図6Bに示すように、基板全面にスパッタリング法や真空蒸着法などによりロウ電極形成用の非磁性の金属膜をチップ結合部45を覆うように形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングにより一方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりロウ電極46を形成する。金属膜としては、例えば、Ti/Al/Ti/Au/Ti積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au/Ti積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au/Ti積層膜を構成する膜の厚さは、例えば、下から順に5〜10nm、300〜1000nm、50nm、5〜100nm、50nmである。
次に、図6Cに示すように、図示省略した磁場発生装置により矢印で示すように磁場を印加することにより、チップ結合部45に含まれる強磁性体膜、例えば硬磁性体膜を膜面に垂直方向に磁化(着磁)させる。ただし、着磁の際の磁化の方向は任意に設定することができる。これらの強磁性体膜あるいは硬磁性体膜は、強磁性体あるいは硬磁性体のみからなる膜であっても、強磁性体あるいは硬磁性体の粉末と樹脂とを混合させた膜であってもよい。
以上により、実装基板50が製造される。
(3)マイクロLEDディスプレイの製造方法
第1の実施の形態においては、インクジェットプリンティング方式により垂直型マイクロLEDチップ30を実装基板50上に配列する。
すなわち、図7Aに示すように、インクジェットプリントヘッド100を用意する。インクジェットプリントヘッド100は、壁材101で互いに分離して形成された複数のインク室102を有する。各インク室102には、垂直型マイクロLEDチップ30が液体に分散されたインク103が図示省略した充填口から充填されている。インク室102のピッチは必要に応じて選ばれるが、例えば20〜500μmである。各インク室102の下方にはそれぞれ吐出ノズル104が設けられている。吐出ノズル104の直径は必要に応じて選ばれるが、例えば10〜50μmである。また、各インク室102の上には、電極105a、105bの間に圧電体105cを挟んだ構造のピエゾアクチュエーター105が設けられている。
このインクジェットプリントヘッド100を実装基板50の上方に配置し、図7Bに示すように、ピエゾアクチュエーター105を作動させることにより各吐出ノズル104からインク103を実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に吐出させる。一滴のインク103には例えば1個〜数個の垂直型マイクロLEDチップ30が含まれるようにする。この場合、一滴のインク103の体積は例えば1〜10ピコリットルである。垂直型マイクロLEDチップ30の体積は一般に0.1〜2ピコリットルである。例えば、垂直型マイクロLEDチップ30が直径20μmの円形の形状を有し、厚さが6μmであるとすると、体積は約1.9ピコリットルである。また、垂直型マイクロLEDチップ30が直径10μmの円形の形状を有し、厚さが6μmであるとすると、体積は約0.5ピコリットルである。
図7Cはこうして実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上にインク103が付着し、インク103に含まれる一つの垂直型マイクロLEDチップ30が磁力により引かれて、チップ結合部45の上方のロウ電極46上に配列した状態を示す。
次に、図7Dに示すように、乾燥を行うことでインク103の液体成分を蒸発させて除去する。
この後、実装基板50上の垂直型マイクロLEDチップ30の配列状況を検査し、必要に応じて修理を行う。すなわち、配列不良の垂直型マイクロLEDチップ30を除去した後、再度、吐出ノズル104からインク103を実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に吐出させる。
以上により、実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に垂直型マイクロLEDチップ30を結合させることができ、垂直型マイクロLEDチップ30を配列することができる。この場合、チップ結合部45の上方のロウ電極46の表面が実質的なチップ結合部となる。
上述のようにして実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に垂直型マイクロLEDチップ30を配列させた状態を図8AおよびBに示す。ここで、図8Aは断面図、図8Bは平面図である。
次に、図9Aに示すように、上述のようにして実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に垂直型マイクロLEDチップ30を配列させた状態で、実装基板50の全体をめっき液200に浸し、実装基板50のロウ電極46と垂直型マイクロLEDチップ30のp側電極14との間に金属(例えば、Au、Cuなど)を析出させる。こうして、図9Bに示すように、金属膜61が形成され、ロウ電極46と垂直型マイクロLEDチップ30のp側電極14との間が電気的および機械的に接続される。
次に、図10Aに示すように、垂直型マイクロLEDチップ30が配列した実装基板50の全面に真空蒸着法や塗布法などにより例えばSiO2 膜、樹脂、レジストなどの絶縁膜62を表面がある程度平坦となるように形成する。
次に、図10Bに示すように、絶縁膜62をRIE法などによりエッチングすることによりn側電極19およびn型GaN層11の上部を露出させる。
次に、図10Cに示すように、絶縁膜62上にスパッタリング法や真空蒸着法などによりカラム電極形成用の非磁性の金属膜を形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングによりロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりカラム電極63を形成する。金属膜としては、例えば、Ti/Al/Ti/Au積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au積層膜を構成する膜の厚さは、例えば、下から順に5〜10nm、300〜1000nm、50nmおよび5〜100nmである。
次に、図11に示すように、絶縁膜62上にスパッタリング法や真空蒸着法などにより例えばITO膜のような透明電極材料を形成した後、この透明電極材料をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることにより垂直型マイクロLEDチップ30のn側電極19とカラム電極63とを接続する透明電極64を形成する。図12にこの状態の平面図を示す。
上述のめっきにより金属膜61を形成する前には、好適には、実装基板50上の垂直型マイクロLEDチップ30の配列状態の検査を行う。そして、この検査の結果、例えば図13に示すように、チップ結合部45の上方のロウ電極46に垂直型マイクロLEDチップ30が結合していない、すなわち未実装である場合や垂直型マイクロLEDチップ30の結合位置がチップ結合部45からずれている配列不良の場合には、修理を行う。修理方法を図14A〜Cに示す。図14Aに示すように、実装基板50上の配列不良の垂直型マイクロLEDチップ30の上方から、ヘッド300の下端に設けたシリコーンゴムなどの粘着剤301を接近させて接着し、続いて図14Bに示すようにヘッド300を上方に移動させることで配列不良の二つの垂直型マイクロLEDチップ30を除去する。この後、例えば図7A〜Dと同様にして、垂直型マイクロLEDチップ30が結合していないチップ結合部45の上方のロウ電極46に垂直型マイクロLEDチップ30を結合させる。こうして、実装基板50上の各チップ結合部45の上方のロウ電極46に垂直型マイクロLEDチップ30を配列させることができる。
以上のように、この第1の実施の形態によれば、垂直型マイクロLEDチップ30のp側電極14に強磁性材料、取り分け軟磁性体を含ませることにより、垂直型マイクロLEDチップ30のp側電極14側がn側電極14側に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成するとともに、実装基板50に磁性体膜42、取り分け硬磁性体からなる磁性体膜42を含むチップ結合部45を例えば二次元アレイ状に複数設け、複数、通常は多数の垂直型マイクロLEDチップ30を含有するインク103をインクジェットプリントヘッド100の各吐出ノズル104から実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に吐出し、垂直型マイクロLEDチップ30のp側電極14側を磁力により引き付けてチップ結合部45の上方のロウ電極46に接触させ、その後めっきを行うことにより垂直型マイクロLEDチップ30とロウ電極46とを電気的および機械的に結合させることで、垂直型マイクロLEDチップ30の集積度によらず、マイクロLED集積装置、例えばマイクロLEDディスプレイ、マイクロLEDバックライト、マイクロLED照明装置などを低コストで容易に実現することができる。また、実装基板50上に垂直型マイクロLEDチップ30の配列不良などが生じた場合でも容易に修理することができる。
〈第2の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第2の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において、図6Cに示すように、磁性体膜42を着磁させた後に、図15に示すように、各チップ結合部45の上方のロウ電極46上に低融点金属として半田400を真空蒸着法などにより形成し、この半田400上に垂直型マイクロLEDチップ30を接触させ、その後にこの半田400を加熱溶融することにより垂直型マイクロLEDチップ30を各チップ結合部45の上方のロウ電極46に電気的および機械的に結合させることが、第1の実施の形態と異なる。半田400は、必要に応じて選ばれるが、例えば、Sn、AuSn、InSn、Inなどである。
その他のことは第1の実施の形態と同様である。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第3の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第3の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、第2の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において、各チップ結合部45の上方のロウ電極46上に半田400の代わりに粘着物質を形成し、この粘着物質に垂直型マイクロLEDチップ30を接触させて接着し、その後に無電解めっきなどのめっきを行うことにより垂直型マイクロLEDチップ30を各チップ結合部45の上方のロウ電極46に電気的および機械的に結合させることが、第2の実施の形態と異なる。粘着物質としては、例えばシリコーン樹脂などを用いることができる。
その他のことは第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置と同様である。
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第4の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第4の実施の形態においては、マイクロLED集積装置の製造方法において、インクジェットプリンティング方式により青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を実装基板50上に配列する方法について説明する。青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511および緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521は垂直型マイクロLEDチップ30と同様な構造を有する。また、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531はAlGaInP系半導体を用いたものであり、垂直型マイクロLEDチップ30のn型GaN層11の代わりにn型AlGaInP層5311、発光層12の代わりにInx Ga1-x P/Iny Ga1-y P MQW構造の発光層5312、p型GaN層13の代わりにp型AlGaInP層5313を用いたものであり、p型AlGaInP層5313上にp側電極5314が形成され、n型AlGaInP層5311上にn側電極5315が形成されている(図19A参照)。p側電極5314には、p側電極14と同様に、軟磁性体としてNi膜などを含む。赤色発光のAlGaInP系半導体垂直型マイクロLEDチップ531の製造方法としては幾つかの方法が知られており、工程の詳細は省略するが、基板にはGaAs基板が使用され、例えば、GaAs基板上にまず犠牲層として例えばAlAs層を形成してからその上にAlGaInP系半導体層をエピタキシャル成長させ、電極形成や素子分離工程等を経た後、AlAs層をフッ酸系エッチャントによりウェットエッチングしてGaAs基板を分離することにより製造することができる。
まず、図16A〜Cに示すように、容器510中に青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を液体に分散させたインク512を用意し、容器520中に緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521を液体に分散させたインク522を用意し、容器530中に赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を液体に分散させたインク532を用意する。
そして、図17Aに示すように、インクジェットプリントヘッド100の互いに隣接するインク室102にそれぞれ、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521を分散させたインク522、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を分散させたインク512および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を分散させたインク532を充填する。
図17Bに示すように、このインクジェットプリントヘッド100のピエゾアクチュエーター105を作動させることにより各吐出ノズル104からインク521、511、531を吐出させることができる。一滴のインク522、512、532には例えばそれぞれ1個〜数個の垂直型マイクロLEDチップ521、511、531が含まれるようにする。
そこで、図18Aに示すように、このインクジェットプリントヘッド100を実装基板50の上方に配置し、ピエゾアクチュエーター105を作動させることにより各吐出ノズル104からインク522、512、532を実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46上に吐出させる。その後、乾燥を行うことでインク522、512、532の液体成分を蒸発させて除去する。
こうして、図18Bに示すように、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531をそれぞれ実装基板50のチップ結合部45の上方のロウ電極46に結合させることができる。
次に、図19Aに示すように、垂直型マイクロLEDチップ521、511、531が配列した実装基板50の全面に真空蒸着法や塗布法などにより例えばSiO2 膜、樹脂、レジストなどの絶縁膜62を表面がある程度平坦となるように形成する。
次に、図19Bに示すように、絶縁膜62をRIE法などによりエッチングすることにより垂直型マイクロLEDチップ511、521のn型GaN層11およびn側電極19ならびに垂直型マイクロLEDチップ531のn型AlGaInP層5311およびn側電極5315を露出させる。
次に、図19Cに示すように、絶縁膜62上にスパッタリング法や真空蒸着法などによりカラム電極形成用の非磁性の金属膜を形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングによりロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりカラム電極63を形成する。金属膜としては、例えば、Ti/Al/Ti/Au積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au積層膜を構成する膜の厚さは下から順に5〜10nm、300〜1000nm、50nmおよび5〜100nmである。
次に、図20Aに示すように、全面にスパッタリング法や真空蒸着法などにより例えばITO膜のような透明電極材料を形成した後、この透明電極材料をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることにより緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521のn型GaN層11とカラム電極63とを接続する透明電極65、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511のn型GaN層11とカラム電極63とを接続する透明電極66および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531のn型AlGaInP層5311とカラム電極63とを接続する透明電極67を形成する。図20Bにこの状態の平面図を示す。
この第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を分散させたインク512、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521を分散させたインク522および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を分散させたインク532を用いていることにより、次のような利点を得ることができる。すなわち、例えば、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531の各発光スペクトルのピーク波長の許容範囲をそれぞれ、443nm〜457nm、520nm〜540nm、615nm〜625nmと設定する。この場合、各発光色の垂直型マイクロLEDチップ511、521、531のピーク波長には最大で10〜20nm程度の違いが存在する。同一発光色であっても、配列された垂直型マイクロLEDチップがある境界を境に発光波長が数nmの波長差を持つと、人の目には色合いの変化が認識され違和感を生じさせる。これはカラーディスプレイとしては好ましくない。インク512、522、532中では、それぞれ多数の垂直型マイクロLEDチップ511、521、531が分散され混じり合っている。このため、一例としてインク512について説明すると、実装基板50のある場所に吐出される液滴状のインク512中に含まれる垂直型マイクロLEDチップ511のピーク波長とこれに隣接する場所に吐出される液滴状のインク512中に含まれる垂直型マイクロLEDチップ511のピーク波長との波長差が一定ではなくなる。その結果、ある境界を境にプラス側またはマイナス側の同一方向に数nmの波長差がある垂直型マイクロLEDチップ511が連続して配列される確率が低下し、目立った波長境界が形成されにくくなる。インク522、532についても同様である。このように、インク512、522、532を用いることにより、配列される垂直型マイクロLEDチップ511、521、531のピーク波長の段差形成を緩和することができ、カラーディスプレイとしての違和感を低減することができる。
〈第5の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第5の実施の形態においては、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511に加えてフィラーを液体に分散させたインク512、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521に加えてフィラーを液体に分散させたインク522および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531に加えてフィラーを液体に分散させたインク532を用いてインクジェットプリンティング方式により青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を実装基板50上に配列することが第4の実施の形態と異なる。
一例として、図21に、容器520中に緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521に加えてフィラー540を液体に分散させたインク522を示す。フィラー540は微粒子状の形態を有し、大きさ(あるいは径)は垂直型マイクロLEDチップ521と同程度、例えば1〜30μmである。図21ではフィラー540の形状が球状である場合が示されているが、他の形状であってもよい。インク522に垂直型マイクロLEDチップ521に加えてフィラー540を分散させているため、フィラー540を分散させない場合に比べて、インク522中に垂直型マイクロLEDチップ521をより均一に分散させることができるとともに、均一な分散状態を保ちやすくすることができる。また、フィラー540が緩衝材として働くことにより、インク522中での垂直型マイクロLEDチップ521同士の衝突による破損を防止することができる。この場合、好適には、フィラー540を垂直型マイクロLEDチップ521の素材よりも柔軟な性質を有する材料、例えばシリコーン樹脂により構成する。また、フィラー540が潤滑剤として働くことにより、吐出ノズル104のインク522の詰まりを防止することができる。シリコーン樹脂微粒子としては、例えば、市販されているものを用いることができ、その中心粒径は必要に応じて選ばれるが、例えば中心粒径10μmの真球状のものを用いることができる。青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511に加えてフィラーを液体に分散させたインク512および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531に加えてフィラーを液体に分散させたインク532についても同様である。これらのインク512、522、532中には必要に応じてさらに界面活性剤を含有させてもよい。界面活性剤は、既に挙げたものの中から必要に応じて選ばれる。
この第5の実施の形態によれば、第4の実施の形態と同様な利点に加えて、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を第4の実施の形態に比べてさらに効率的にしかもより確実に実装基板50上に配列することができるという利点を得ることができる。
〈第6の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第6の実施の形態においては、図22に示す半導体チップインク吐出装置を用いてインクジェットプリンティング方式により垂直型マイクロLEDチップ30を実装基板50上に配列することが第1の実施の形態と異なる。
すなわち、図22に示すように、半導体チップインク吐出装置600は、インクジェットプリントヘッド601を有する。インクジェットプリントヘッド601は内部にインク室602を有し、上部に半導体チップインク供給部603を有する。インクジェットプリントヘッド601の内部にはさらに、インク室602の上部側面と半導体チップインク供給部603の底面に設けられた管部603aとを連結する流路605と、インク室602の下部側面に連結された流路606とを有する。半導体チップインク供給部603の管部603aの途中には制御バルブ607が設けられている。インク室602の下方には吐出ノズル608が設けられている。吐出ノズル608の直径は必要に応じて選ばれるが、例えば10〜50μmである。インク室602の上には、インクジェットプリントヘッド100と同様な、一対の電極間に圧電体を挟んだ構造のピエゾアクチュエーター609が設けられている。流路606は、インク室602内のインク103を外部に排出したり、半導体チップインク供給部603にインクを戻して循環させることにより吐出ノズル608の詰まりを防止したり、インク103の攪拌機能を持たせたりするためのものである。
この半導体チップインク吐出装置600においては、制御バルブ607を開いた状態で半導体チップインク供給部603に垂直型マイクロLEDチップ30が液体に分散されたインク103が供給される。こうして半導体チップインク供給部603に供給されたインク103は、管部603aおよび流路605を通ってインク室602に供給される。インク103は、流路605、インク室602および流路606が満タンになるまで供給され、その後、制御バルブ607が閉められる。
吐出ノズル608の下方に実装基板50を水平に配置する。この場合、実装基板50を固定し、半導体チップインク吐出装置600を図示省略した搬送機構により水平面内で移動させるようにしてもよいし、半導体チップインク吐出装置600を固定し、実装基板50を図示省略した搬送機構により水平面内で移動させるようにしてもよい。実装基板50は基板40上にチップ結合部45、ロウ電極46などを形成し、チップ結合部45の上方のロウ電極46上に半田400を形成したものである。そして、ピエゾアクチュエーター609を作動させることにより吐出ノズル608からインク103を実装基板50のチップ結合部45の上方の半田400上に吐出させる。一滴のインク103には例えば1個〜数個の垂直型マイクロLEDチップ30が含まれるようにする。この場合、一滴のインク103の体積は例えば1〜10ピコリットルである。垂直型マイクロLEDチップ30の体積は一般に0.1〜2ピコリットルである。例えば、垂直型マイクロLEDチップ30が直径20μmの円形の形状を有し、厚さが6μmであるとすると、体積は約1.9ピコリットルである。また、垂直型マイクロLEDチップ30が直径10μmの円形の形状を有し、厚さが6μmであるとすると、体積は約0.5ピコリットルである。図23Aに、一滴のインク103に2個の垂直型マイクロLEDチップ30が含まれ、このインク103が実装基板50のチップ結合部45の上方の半田400上に吐出される様子を示す。図23Bに、こうして一滴のインク103が実装基板50のチップ結合部45の上方の半田400上に吐出された様子を示す。図23Bに示すように、チップ結合部45の上方の半田400上に吐出されたインク103に含まれる2個の垂直型マイクロLEDチップ30はチップ結合部45に含まれる強磁性材料の直ぐ近くに存在するため、この強磁性材料による磁場が広範囲に及ばなくてもチップ結合部45に引き付けられ、1個の垂直型マイクロLEDチップ30のp側電極14を下に向けてチップ結合部45の上方の半田400上に結合する。すなわち、仮に実装基板50上に多数の垂直型マイクロLEDチップ30をランダムに散布する場合には、図24Aに示すようにチップ結合部45の大きさに対してチップ結合部45に含まれる強磁性材料による磁場の及ぶ範囲を広くする必要があるのに対し、チップ結合部45の上方の半田400上にインク103を吐出する場合には、図23Bに示すようにチップ結合部45の大きさに対してチップ結合部45に含まれる強磁性材料による磁場の範囲が狭くて済む。この場合、チップ結合部45の上方の半田400が実質的なチップ結合部となる。インク103に含まれる残りの1個の垂直型マイクロLEDチップ30はチップ結合部45の付近のロウ電極46上に残されるが、そのままにしておいても特に支障は生じない。加熱処理により半田400上の垂直型マイクロLEDチップ30を結合した後、結合していない残りの垂直型マイクロLEDチップ30を後の工程で容易に除去することができるためである。
この第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第7の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第7の実施の形態においては、図22に示す半導体チップインク吐出装置600を一方向に所定間隔で複数、並列に接続して一体化した構成のマルチヘッドを用いてインクジェットプリンティング方式により垂直型マイクロLEDチップ30を実装基板50上に配列することが第1の実施の形態と異なる。
すなわち、マルチヘッド型の半導体チップインク吐出装置は、図22に示す半導体チップインク吐出装置600のインクジェットプリントヘッド601が複数、流路605の上部が互いに連結されて一方向に所定間隔で並列に接続されたものである。これらの複数のインクジェットプリントヘッド601に対して半導体チップインク供給部603は共通である。すなわち、一つの半導体チップインク供給部603から各インクジェットプリントヘッド601のインク室602にインク103が供給されるようになっている。このマルチヘッド型の半導体チップインク吐出装置によれば、垂直型マイクロLEDチップ30を分散させたインク103を用いた場合には、複数のインクジェットプリントヘッド601の吐出ノズル608から同時にインク103を実装基板50上に吐出することができることにより、実装基板50上に極めて能率的に垂直型マイクロLEDチップ30を実装することができ、マイクロLED集積装置の製造に要する時間の短縮を図ることができる。また、例えば、このマルチヘッド型の半導体チップインク吐出装置を、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511が分散されたインク512用、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521が分散されたインク522用、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ532が分散されたインク532用にそれぞれ用意し、これらのマルチヘッド型の半導体チップインク吐出装置を用いることにより、実装基板50上に青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ532を極めて能率的に実装基板50上に実装することができ、カラーマイクロLEDディスプレイの製造に要する時間の短縮を図ることができる。
この第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、マイクロLED集積装置、取り分けカラーマイクロLEDディスプレイの製造に要する時間の短縮を図ることができるという利点を得ることができる。
〈第8の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置およびその製造方法]
第8の実施の形態においては、マイクロLED集積装置がカラーマイクロLEDディスプレイである場合について説明する。
このカラーマイクロLEDディスプレイでは、1画素を構成するRGBのそれぞれの領域にチップ結合部45が複数設けられた実装基板50を用いる。一例として、1画素を構成するRGBの各画素領域Aにチップ結合部45が3個設けられている場合を図25に示す。図25に示すように、ロウ電極46に沿って3個のチップ結合部45が互いに隣接して設けられている。これらの3個のチップ結合部45の間隔は、これらの3個のチップ結合部45のそれぞれに垂直型マイクロLEDチップ30が結合することができる大きさに選ばれており、従って画素ピッチに比べて十分に小さく選ばれている。必要に応じて、垂直型マイクロLEDチップ30の大きさを小さく選ぶことによりこれらの3個のチップ結合部45の間隔を大きくすることができる。RGBの各画素領域Aに1個のチップ結合部45しかない場合には、このチップ結合部45の上方のロウ電極46に垂直型マイクロLEDチップ30が結合しなければこの画素領域Aは機能せず、不良となるのに対し、これらの3個のチップ結合部45のいずれか一つの上方のロウ電極46に垂直型マイクロLEDチップ30が結合すればRGBの各画素領域Aの機能は果たすことができる。図26A、BおよびCに3個のチップ結合部45の1個、2個、3個の上方のロウ電極46に垂直型マイクロLEDチップ30が結合した状態を示す。画素に供給する電流は同じであるから、これらの3個のチップ結合部45の上方のロウ電極46に結合している垂直型マイクロLEDチップ30が1個でも2個でも3個でも、電流密度による垂直型マイクロLEDチップ30の効率差は生じるものの、発光量の差は許容範囲となるように設計することができる。
この第8の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、カラーマイクロLEDディスプレイの製造歩留まりの向上を図ることができるという利点を得ることができる。
〈第9の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置およびその製造方法]
第9の実施の形態においては、マイクロLED集積装置がカラーマイクロLEDディスプレイである場合について説明する。
このカラーマイクロLEDディスプレイでは、1画素を構成するRGBのそれぞれの領域にチップ結合部45が複数設けられた実装基板50を用いることは第8の実施の形態と同様であるが、1画素を構成するRGBの各領域にチップ結合部45が5個設けられているとともに、ロウ電極46の、RGBのそれぞれの領域に対応する部分が幅広に形成されていることが第8の実施の形態と異なる。すなわち、図27AはこのカラーマイクロLEDディスプレイの1画素に相当する領域を示す。この場合、基板40上の1画素のRGBの各領域に対応する部分に強磁性体として硬磁性体を含む5個のチップ結合部45が面心正方格子状に形成されている。そして、ロウ電極46の、RGBのそれぞれの領域に対応する部分が長方形の幅広部46a、46b、46cに形成されており、これらの幅広部46a、46b、46cによりRGBの各領域の5個のチップ結合部45が覆われている。図27Aのロウ電極46に沿う方向の断面図を図27Bに示す。
図27AおよびBに示す構造は、例えば次のようにして形成することができる。すなわち、図28AおよびBに示すように、第1の実施の形態と同様にして基板40上に円柱状のチップ結合部45を形成する。この際、RGBの各領域に対応する部分に5個のチップ結合部45が面心正方格子状に形成されるようにする。
次に、第1の実施の形態と同様にして、図29AおよびBに示すように、基板40上のRGBの各領域に対応する部分に形成された5個のチップ結合部45が覆われるように、幅広部46a、46b、46cを有するロウ電極46を形成する。
この後、次のようにしてカラーマイクロLEDディスプレイを製造する。
すなわち、図29AおよびBに示すように、ロウ電極46の幅広部46a、46b、46cの上に半田400を形成する。半田400は、例えば、幅広部46a、46b、46cより一回り小さい形状を有する。
次に、図30AおよびBに示すように、ロウ電極46の幅広部46a、46b、46cの上のそれぞれの半田400上に、第4の実施の形態と同様にして、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を分散させたインク532、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521を分散させたインク522および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を分散させたインク512を吐出ノズル104から吐出させることにより、液滴状のインク532、522、512を形成する。この際、幅広部46aの直下の5個のチップ結合部45のいずれか1個または複数個の上方の半田400上に赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531がp側電極5314を下に向けて接触する。同様に、幅広部46bの直下の5個のチップ結合部45のいずれか1個または複数個の上方の半田400上に緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521がp側電極14を下に向けて接触する。また、幅広部46cの直下の5個のチップ結合部45のいずれか1個または複数個の上方の半田400上に青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511がp側電極14を下に向けて接触する。図30Aでは、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531が2個のチップ結合部45の上方の半田400に接触し、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521が2個のチップ結合部45の上方の半田400に接触し、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511が3個のチップ結合部45の上方の半田400に接触している例が示されている。
次に、図31AおよびBに示すように、自然乾燥または強制乾燥、例えば加熱等によりインク532、522、512の液体成分を除去する。
次に、半田400を加熱溶融することにより赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を各チップ結合部45の上方のロウ電極46の幅広部46a、46b、46cに電気的および機械的に結合させる。
次に、図32AおよびBに示すように、第1の実施の形態と同様に、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511が配列した実装基板50の全面に絶縁膜62を表面がある程度平坦となるように形成する(図32Aにおいては絶縁膜62の図示を省略している)。
次に、図33AおよびBに示すように、第1の実施の形態と同様に、絶縁膜62をRIE法などによりエッチングすることによりn側電極19およびn型GaN層11の上部ならびにn側電極5315およびn型AlGaInP層5311の上部を露出させる。
次に、図34AおよびBに示すように、第1の実施の形態と同様に、絶縁膜62上にロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数のカラム電極63を形成する。
次に、図35AおよびBに示すように、第1の実施の形態と同様に、絶縁膜62上に、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531のn側電極5315とカラム電極63とを接続する透明電極64、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521のn側電極19とカラム電極63とを接続する透明電極64および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511のn側電極19とカラム電極63とを接続する透明電極64を形成する。
この第9の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、カラーマイクロLEDディスプレイの製造歩留まりの向上を図ることができるという利点を得ることができる。
〈第10の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置およびその製造方法]
第10の実施の形態においては、マイクロLED集積装置がカラーマイクロLEDディスプレイである場合について説明する。
このカラーマイクロLEDディスプレイでは、1画素を構成するRGBのそれぞれの領域にチップ結合部が複数設けられた実装基板50を用いることは第8の実施の形態と同様であるが、1画素を構成するRGBの各領域にチップ結合部が設けられていること、チップ結合部はロウ電極46そのものに形成されていて硬磁性体などの強磁性体を含まないこと、ロウ電極46の、RGBのそれぞれの領域に対応する部分が幅広に形成されていることが第8の実施の形態と異なる。すなわち、図36AはこのカラーマイクロLEDディスプレイの1画素に相当する領域を示す。図36Aのロウ電極46に沿う方向の断面図を図36Bに示す。この場合、ロウ電極46の、RGBのそれぞれの領域に対応する部分が長方形の幅広部46a、46b、46cに形成されており、これらの幅広部46a、46b、46cがチップ結合部を構成している。チップ結合部を構成する幅広部46a、46b、46cは、吐出ノズル104から吐出される液滴状のインク511、521、531の横方向のサイズと同程度のサイズに選ばれる。
図36AおよびBに示す構造は、基板40上にチップ結合部45を形成しないことを除いて第9の実施の形態と同様に形成することができる。
この実装基板50を用いて、次のようにして、目的とするカラーマイクロLEDディスプレイを製造する。
すなわち、図37Aに示すように、ロウ電極46の幅広部46a、46b、46cの上に例えば半田や銀(Ag)のナノ粉末などの低融点金属の粒子層700を形成する。
次に、図37Bに示すように、ロウ電極46の幅広部46a、46b、46cの上のそれぞれの粒子層700上に、第4の実施の形態と同様にして、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を分散させたインク532、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521を分散させたインク522および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を分散させたインク512を吐出ノズル104から吐出させることにより、液滴状のインク532、522、512を形成する。
インク532、522、512の吐出前、または吐出と同時、または吐出直後に、実装基板50の背面から実装基板50に向かう方向の外部磁場を印加する。図37Cに示すように、この外部磁場の印加により、幅広部46a上の粒子層700上に赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531のp側電極5314が外部磁場により引かれることによりこのp側電極5314を下に向けて接触する。同様にして、幅広部46b上の粒子層700上に緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521のp側電極14が外部磁場により引かれることによりこのp側電極14を下に向けて接触する。また、幅広部46c上の粒子層700上に青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511のp側電極14がこのp側電極14を下に向けて接触する。
次に、図38Aに示すように、自然乾燥または強制乾燥、例えば加熱等によりインク532、522、512の液体成分を除去する。
次に、粒子層700を加熱溶融した後、冷却する。これによって、図38Aに示すように、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531のp側電極5314側が金属層710を介してロウ電極46の幅広部46aに、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521のp側電極14側が金属層710を介してロウ電極46の幅広部46bに、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511のp側電極14側が金属層710を介してロウ電極46の幅広部46cに、それぞれ電気的および機械的に結合する。
次に、図38Bに示すように、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511が配列した実装基板50の全面に絶縁膜62を表面がある程度平坦となるように形成する。
次に、図38Cに示すように、絶縁膜62をRIE法などによりエッチングすることによりn側電極19およびn型GaN層11の上部ならびにn側電極5315およびn型AlGaInP層5311の上部を露出させる。
次に、図38Dに示すように、絶縁膜62上にロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数のカラム電極63を形成する。
次に、図38Eに示すように、絶縁膜62上に、赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531のn側電極5315とカラム電極63とを接続する透明電極64、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521のn側電極19とカラム電極63とを接続する透明電極64および青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511のn側電極19とカラム電極63とを接続する透明電極64を形成する。この状態の平面図を図39に示す。
実装基板50上へのインク512、522、532の吐出およびその後の外部磁場の印加に用いることができる外部磁場印加機構付き半導体チップインク吐出装置を図40に示す。図40に示すように、この外部磁場印加機構付き半導体チップインク吐出装置は、図22に示す半導体チップインク吐出装置600の吐出ノズル104の下方に外部磁場印加機構800を設けたものである。外部磁場印加機構800は、電磁石810と、この電磁石810からの磁場を遮蔽するための円筒状の磁場遮蔽体820とを有する。電磁石810は、吐出ノズル608の中心軸と同軸に設けられた磁性体811の周りにコイル812を巻いたものである。この電磁石810のコイル812に電流を流すことにより磁場を発生させることができる。この外部磁場印加機構付き半導体チップインク吐出装置では、半導体チップインク吐出装置600の吐出ノズル608と外部磁場印加機構800との間に実装基板50を水平に配置する。この場合、実装基板50を固定し、半導体チップインク吐出装置600および外部磁場印加機構800を図示省略した搬送機構により水平面内で移動させるようにしてもよいし、半導体チップインク吐出装置600および外部磁場印加機構800を固定し、実装基板50を図示省略した搬送機構により水平面内で移動させるようにしてもよい。図40では、一例として、粒子層700上に赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を分散させたインク532を吐出させた状態を示す。
この第10の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、カラーマイクロLEDディスプレイの製造歩留まりの向上を図ることができるという利点を得ることができる。
〈第11の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置およびその製造方法]
第11の実施の形態においては、第1の実施の形態における垂直型マイクロLEDチップ30の代わりに、図41に示すような垂直型マイクロLEDチップを用いることが第1の実施の形態と異なる。
図41に示すように、この垂直型マイクロLEDチップは、n型GaN層11、発光層12およびp型GaN層13の積層構造を有することは垂直型マイクロLEDチップ30と同様であるが、n側電極19はn型GaN層11の全面に形成され、p型GaN層13の全面にITOなどの透明電極からなるp側電極14が形成されていることが異なる。この場合は、p側電極14に比べてn側電極19側がより強く磁場に引き寄せられるように構成されている。例えば、n側電極19がNiなどの軟磁性体を含む積層膜、具体的には例えばTi膜、Al膜、Ti膜、Ni膜およびAu膜からなり、これらの膜の厚さは例えばそれぞれ5nm、300nm、20nm、300nmおよび50nmである。
この第11の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第12の実施の形態〉
[マイクロpnダイオード集積装置およびその製造方法]
第12の実施の形態においては、第1の実施の形態における垂直型マイクロLEDチップ30の代わりに、図42に示すような垂直型マイクロpnダイオードチップを用いることが第1の実施の形態と異なる。
図42に示すように、この垂直型マイクロpnダイオードチップは、n型GaN層11およびp型GaN層13の積層構造を有し、n型GaN層11の全面にn側電極19が形成され、p型GaN層13の全面にNiなどの軟磁性体を含むp側電極14が形成されたものである。
この第12の実施の形態によれば、マイクロpnダイオード集積装置において第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第13の実施の形態〉
[マイクロパワートランジスタ集積装置およびその製造方法]
第13の実施の形態においては、第1の実施の形態における垂直型マイクロLEDチップ30の代わりに、図43に示すような垂直型マイクロパワートランジスタチップを用いることが第1の実施の形態と異なる。この垂直型マイクロパワートランジスタチップはnチャネルMOSFETである。
図43に示すように、この垂直型マイクロパワートランジスタチップにおいては、ドレイン領域となるn- 型半導体基板911上にゲート絶縁膜912が設けられ、このゲート絶縁膜912上にゲート電極913が設けられている。ゲート電極913の両側の部分のn- 型半導体層911にはチャネル層となるp型層914が設けられている。p型層914中にはソース領域となるn+ 型層915、916が設けられている。ゲート電極913を覆うように絶縁膜917が設けられている。この絶縁膜917のうちのn+ 型層915、916に対応する部分にコンタクトホール918、919が設けられている。そして、絶縁膜917上にこれらのコンタクトホール918、919を介してn+ 型層915、916にコンタクトしてソース電極920が設けられている。一方、n- 型半導体基板911の裏面にNiなどの軟磁性体を含むドレイン電極921が設けられている。これらのn- 型半導体基板911、n+ 型層915、916、ソース電極920、ドレイン電極921およびゲート電極913によりnチャネルMOSFETが構成されている。このnチャネルMOSFETを構成する半導体としては、例えば、Si、SiC、GaNなどを用いることができる。この場合、垂直型マイクロパワートランジスタチップのドレイン電極921側がソース電極920側に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている。
この第13の実施の形態によれば、マイクロパワートランジスタ集積装置において第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第14の実施の形態〉
[マイクロパワートランジスタ集積装置およびその製造方法]
第14の実施の形態においては、第1の実施の形態における垂直型マイクロLEDチップ30の代わりに、図44に示すような垂直型マイクロパワートランジスタチップを用いることが第1の実施の形態と異なる。この垂直型マイクロパワートランジスタチップは絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)である。
図44に示すように、この垂直型マイクロパワートランジスタチップにおいては、n- 型半導体基板941上にゲート絶縁膜942が設けられ、このゲート絶縁膜942上にゲート電極943が設けられている。ゲート電極943の両側の部分のn- 型半導体基板941にはチャネル層およびベース層となるp型層944が設けられている。p型層944中にはエミッタ領域となるn+ 型層945、946が設けられている。ゲート電極943を覆うように絶縁膜947が設けられている。この絶縁膜947のうちのn+ 型層945、946に対応する部分にコンタクトホール948、949が設けられている。そして、絶縁膜947上にこれらのコンタクトホール948、949を介してn+ 型層945、946にコンタクトしてエミッタ電極950が設けられている。一方、n- 型半導体基板941の裏面側にコレクタ領域となるp型層951が設けられている。そして、このp型層951にNiなどの軟磁性体を含むコレクタ電極952が設けられている。これらのn- 型半導体基板941、p型層944、n+ 型層945、946、p型層951、エミッタ電極950、コレクタ電極952およびゲート電極943によりIGBTが構成されている。このIGBTを構成する半導体としては、例えばSiなどを用いることができる。この場合、垂直型マイクロパワートランジスタチップのコレクタ電極952側がエミッタ電極950側に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている。
この第14の実施の形態によれば、マイクロパワートランジスタ集積装置において第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第15の実施の形態〉
[マイクロ太陽電池集積装置およびその製造方法]
第15の実施の形態においては、第1の実施の形態における垂直型マイクロLEDチップ30の代わりに、図45に示すような垂直型マイクロ太陽電池チップを用いることが第1の実施の形態と異なる。
図45に示すように、この垂直型マイクロ太陽電池チップにおいては、p型半導体基板961上にn型半導体層962が設けられ、n型半導体層962上にITOなどの透明電極からなるn側電極963が設けられ、p型半導体基板961の裏面にNiなどの軟磁性体を含むp側電極964が設けられている。この垂直型マイクロ太陽電池チップを構成する半導体としては、例えばSiなどを用いることができる。
この第15の実施の形態によれば、マイクロ太陽電池集積装置において第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第16の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第16の実施の形態においては、スタンプ状の磁性体ヘッドを用いてマイクロLED集積装置を製造する場合について説明する。
図46AおよびBはこのマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる磁性体ヘッドを示す。図46AおよびBに示すように、この磁性体ヘッド1000は、非磁性体からなる長方形または正方形状の平板1001の一方の主面に強磁性(例えば硬磁性体)からなるチップ結合部1002が配列されたものである。チップ結合部1002の配列は、製造しようとするマイクロLED集積装置における垂直型マイクロLEDチップの一つのブロックの配列に対応している。
次に、図47Aに示すように、容器1100中に垂直型マイクロLEDチップ1201を液体に分散させたインク1202を用意する。垂直型マイクロLEDチップ1201は例えば垂直型マイクロLEDチップ30と同様な構造を有する。次に、この容器1100の上方に磁性体ヘッド1000をチップ結合部1002が配列された面側をインク1202に向けて配置し、このインク1202に向かって磁性体ヘッド1000を矢印で示すように下降させ、チップ結合部1002が配列された面側をインク1202に浸す。
このとき、図47Bに示すように、インク1202中の垂直型マイクロLEDチップ1201のp側電極14側が磁力により磁性体ヘッド1000の各チップ結合部1002に引かれて接触する。
次に、図47Cに示すように、各チップ結合部1002に垂直型マイクロLEDチップ1201が接触した磁性体ヘッド1000を矢印で示すように上昇させる。
次に、図48Aに示すように、製造しようとするマイクロLED集積装置における垂直型マイクロLEDチップの配列と対応する配列で一方の主面に粘着剤1301を塗布した一時転写用基板1300を用意し、この一時転写用基板1300の上方に、各チップ結合部1002に垂直型マイクロLEDチップ1201が接触した磁性体ヘッド1000を配置する。このとき、磁性体ヘッド1000の各チップ結合部1002が一時転写用基板1300の各粘着剤1301の真上に位置するようにする。
こうして、図48Bに示すように、磁性体ヘッド1000の各チップ結合部1002に接触した垂直型マイクロLEDチップ1201を一時転写用基板1300に転写する。次に、各チップ結合部1002に垂直型マイクロLEDチップ1201が接触した磁性体ヘッド1000を一時転写用基板1300の転写が終った領域の隣の領域の上に配置し、上述と同様に、磁性体ヘッド1000の各チップ結合部1002に接触した垂直型マイクロLEDチップ1201を一時転写用基板1300に転写する。
こうして、図48Cに示すように、垂直型マイクロLEDチップ1201を一時転写用基板1300に転写する。次に、基板40上に形成されたロウ電極46のチップ結合部上に一時転写用基板1300上の粘着剤1301と同じ配列で半田400を形成した実装基板50を用意する。そして、この実装基板50の各半田400が一時転写用基板1300の各粘着剤1301の真上に位置するようにし、この実装基板50の半田400と一時転写用基板1300の垂直型マイクロLEDチップ1201とを接触させる。この後、半田400を加熱溶融することにより垂直型マイクロLEDチップ1201をロウ電極46の各チップ結合部に電気的および機械的に結合させる。
次に、図49に示すように、垂直型マイクロLEDチップ1201が結合した実装基板50から一時転写用基板1300を分離する。
次に、図50Aに示すように、垂直型マイクロLEDチップ1201が配列した実装基板50の全面に絶縁膜62を表面がある程度平坦となるように形成する。
次に、図50Bに示すように、絶縁膜62をRIE法などによりエッチングすることによりn側電極19およびn型GaN層11の上部を露出させる。
次に、図50Cに示すように、絶縁膜62上にロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数のカラム電極63を形成する。
次に、図50Dに示すように、絶縁膜62上に、垂直型マイクロLEDチップ1201のn側電極19とカラム電極63とを接続する透明電極64を形成する。
以上により、目的とするマイクロLED集積装置が製造される。
図51AおよびBは、磁性体ヘッド1000の各チップ結合部1002に接触した垂直型マイクロLEDチップ1201を一時転写用基板1300に転写する際に転写の不良があった時に不良の修復に用いることができる磁性体ヘッド1400を示す。磁性体ヘッド1400は、非磁性体からなる円柱1401の底面に強磁性(例えば硬磁性体)からなるチップ結合部1402が一つ形成されたものである。例えば、一時転写用基板1300の一箇所の粘着剤1301に垂直型マイクロLEDチップ1201が転写されていない不良があった場合は、磁性体ヘッド1400のチップ結合部1402側をインク1202に浸し、インク1202中の垂直型マイクロLEDチップ1201のp側電極14側を磁力により磁性体ヘッド1400のチップ結合部1402に接触させる。そして、磁性体ヘッド1400のチップ結合部1402に接触した垂直型マイクロLEDチップ1201を一時転写用基板1300の不良の箇所の粘着剤1301に転写する。
この第16の実施の形態によれば、マイクロLED集積装置を第1の実施の形態と同様に容易に製造することができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構成、形状、材料、方法などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構成、形状、材料、方法などを用いてもよい。
例えば、上述の第4の実施の形態においては、緑色発光の垂直型マイクロLEDチップ521を分散させたインク522、青色発光の垂直型マイクロLEDチップ511を分散させたインク512および赤色発光の垂直型マイクロLEDチップ531を分散させたインク532を各吐出ノズル104から同時に吐出する場合について説明したが、インク522、512、532を一種類ずつ分けて吐出してもよく、インク522、512、532の吐出の仕方は、垂直型マイクロLEDチップ521、511、531の配列間隔などのマイクロLED集積装置の設計や使用する半導体チップインク吐出装置および製造工程を考慮して最適な方法を選択することができる。
また、上述の第1〜第11の実施の形態においては、ロウ電極46とカラム電極63とを有するパッシブマトリックス型駆動方式のマイクロLED集積装置について説明したが、例えば有機ELディスプレイの駆動に使用されるような、画素毎に電流駆動用スイッチング素子などの回路を組み込んだ基板を採用し、アクティブマトリックス型駆動方式のマイクロLED集積装置に適用することも可能である。
10…サファイア基板、11…n型GaN層、12…発光層、13…p型GaN層、14…p側電極、15…被覆材、16…支持体、19…n側電極、30…垂直型マイクロLEDチップ、40…基板、42…磁性体膜、45…チップ結合部、46…ロウ電極、46a、46b、46c…幅広部、50…実装基板、62…絶縁膜、63…カラム電極、64…透明電極、100…インクジェットプリントヘッド、103、512、522、532…インク、104…吐出ノズル、105…ピエゾアクチュエーター、400…半田、511…青色発光のマイクロLEDチップ、521…緑色発光のマイクロLEDチップ、531…赤色発光のマイクロLEDチップ、540…フィラー、600…半導体チップインク吐出装置、700…粒子層、710…金属層、800…外部磁場印加機構

Claims (35)

  1. 上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する液滴状の半導体チップインクを、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板の上記チップ結合部に供給する工程を有する半導体チップ集積装置の製造方法。
  2. ノズルの先端から上記半導体チップインクを上記チップ結合部に吐出する請求項1記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  3. インクジェットプリンティング方式により上記ノズルの先端から上記半導体チップインクを上記チップ結合部に吐出する請求項2記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  4. 上記チップ結合部は平坦または、上記チップ結合部の周辺に対して上面が平坦な凸部からなる請求項1〜3のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  5. 上記チップ結合部が強磁性材料を含み、上記半導体チップインク中の上記半導体チップを上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる請求項1〜4のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  6. 上記チップ結合部が強磁性材料を含まず、外部磁場を印加することにより上記半導体チップインク中の上記半導体チップを上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて接触させる請求項1〜4のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  7. 上記チップ結合部に粘着物質または低融点金属が形成されており、上記半導体チップの上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部の上記粘着物質に結合させ、または、上記低融点金属に接触させた後に上記低融点金属を加熱溶融することにより結合させる請求項6記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  8. 上記半導体チップはチップサイズが50μm×50μm以下、厚さが20μm以下である請求項1〜7のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  9. 上記半導体チップは発光素子、受光素子、トランジスタ、イメージセンサー、半導体太陽電池、半導体集積回路装置または半導体センサーである請求項1〜8のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  10. 上記半導体チップが、上面および下面にp側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップである請求項9記載の半導体チップ集積装置の製造方法。
  11. 上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する半導体チップインク。
  12. さらにフィラーを含有する請求項11記載の半導体チップインク。
  13. 上記フィラーはシリコーン樹脂からなる請求項12記載の半導体チップインク。
  14. さらに界面活性剤を含有する請求項11〜13のいずれか一項記載の半導体チップインク。
  15. 上記半導体チップが上記液体中に100ピコリットルの体積中に1〜200個存在するように分散されている請求項11〜14のいずれか一項記載の半導体チップインク。
  16. 上記半導体チップの体積分率が30%以下である請求項11〜15のいずれか一項記載の半導体チップインク。
  17. 上記半導体チップが、上記第1電極および上記第2電極がp側電極およびn側電極である発光素子チップである請求項11〜16のいずれか一項記載の半導体チップインク。
  18. 上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する半導体チップインクを収容する少なくとも一つのインク室と、
    上記インク室に設けられた吐出ノズルと、
    上記インク室に設けられた、上記吐出ノズルから上記半導体チップインクを吐出するための吐出機構とを有する半導体チップインク吐出装置。
  19. 上記吐出機構がピエゾアクチュエータまたは静電アクチュエータによる上記半導体チップインクの圧力上昇、または、加熱により上記半導体チップインクの上記液体を気化させることによる上記半導体チップインクの体積膨張を利用するものである請求項18記載の半導体チップインク吐出装置。
  20. 上記半導体チップインク吐出装置は複数の上記インク室を有する請求項18または19記載の半導体チップインク吐出装置。
  21. 上記半導体チップインクを上記インク室に供給する半導体チップインク供給部と、この半導体チップインク供給部と上記インク室とを連結する供給路と、上記供給路に設けられた制御バルブとをさらに有する請求項18〜20のいずれか一項記載の半導体チップインク吐出装置。
  22. 上記半導体チップインク吐出装置はインクジェットプリントヘッドである請求項18〜20のいずれか一項記載の半導体チップインク吐出装置。
  23. 上記半導体チップインク吐出装置は一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板の上記チップ結合部に上記半導体チップインクを吐出するものであり、上記チップ結合部に外部磁場を印加するための外部磁場印加機構をさらに有する請求項18〜22のいずれか一項記載の半導体チップインク吐出装置。
  24. 一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部または強磁性材料を含まないチップ結合部を複数有し、上記チップ結合部は平坦または、上記チップ結合部の周辺に対して上面が平坦な凸部からなる実装基板と、
    上記実装基板の上記チップ結合部に、第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている半導体チップが、上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力、粘着物質による粘着力、めっきまたは低融点金属による溶着により上記チップ結合部に結合している半導体チップ集積装置。
  25. 上記半導体チップの上記第1電極または上記第2電極または上記第1電極および上記第2電極に強磁性材料を含む請求項24記載の半導体チップ集積装置。
  26. 上記半導体チップの上記第1電極または上記第2電極または上記第1電極および上記第2電極が積層膜からなり、上記積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる請求項25記載の半導体チップ集積装置。
  27. 上記半導体チップの上記第1電極または上記第2電極の近傍に強磁性材料が設けられている請求項24記載の半導体チップ集積装置。
  28. 上記半導体チップの上記強磁性材料が軟磁性体である請求項25〜27のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  29. 上記実装基板の上記強磁性材料を含むチップ結合部の上記強磁性材料が硬磁性体である請求項24〜28のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  30. 上記実装基板の上記チップ結合部は二次元アレイ状に複数設けられ、それぞれの上記チップ結合部に上記半導体チップが結合している請求項24〜29のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  31. 上記半導体チップはチップサイズが50μm×50μm以下、厚さが20μm以下である請求項24〜30のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  32. 上記実装基板の上記強磁性材料を含むチップ結合部の横方向のサイズをD、上記半導体チップのチップサイズをdとしたとき、D≦30dが成立する請求項24〜31のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  33. 上記実装基板の上記強磁性材料を含まないチップ結合部の横方向のサイズをD、上記半導体チップのチップサイズをdとしたとき、2d≦D≦30dが成立する請求項24〜28、30〜31のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  34. 上記実装基板の全ての上記チップ結合部のうち、2個以上の上記半導体チップが結合しているチップ結合部の割合が0.1%以上である請求項24〜33のいずれか一項記載の半導体チップ集積装置。
  35. 上面および下面に第1電極および第2電極を有し、上記第1電極側および上記第2電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成されている1個または複数の半導体チップと液体とを含有する半導体チップインクに対し、一方の主面に強磁性体を含むチップ結合部を1個または複数有する磁性体ヘッドの上記チップ結合部を接触させることにより、上記半導体チップインク中の上記半導体チップの上記第1電極側および上記第2電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に磁力により引き付けて接触させる工程と、
    一方の主面の、上記磁性体ヘッドの上記チップ結合部に対応した位置に粘着物質が形成された一時転写用基板の上記粘着物質に上記磁性体ヘッドの上記チップ結合部に接触した上記半導体チップを粘着させて転写する工程と、
    上記一時転写用基板に転写された上記半導体チップを一方の主面の、上記一時転写用基板の上記粘着物質に対応した位置のチップ結合部に低融点金属が形成された実装基板の上記低融点金属に接触させる工程と、
    上記実装基板の上記チップ結合部の上記低融点金属に上記半導体チップを接触させた後、上記低融点金属を加熱溶融することにより上記半導体チップを上記チップ結合部に結合させる工程と、
    上記チップ結合部に上記半導体チップが結合した上記実装基板から上記一時転写用基板を分離する工程とを有する半導体チップ集積装置の製造方法。
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