JP2020025064A - 発光素子集積装置の製造方法および発光素子配列装置 - Google Patents

発光素子集積装置の製造方法および発光素子配列装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロLEDディスプレイをはじめとする各種の発光素子集積装置を低コストで実現することができる発光素子集積装置およびその製造方法を提供する。【解決手段】発光素子集積装置は、p側電極15およびn側電極を有し、p側電極15側およびn側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップ30を、回転している微帯電ドラム850の表面にランダムに付着させた後、こうして微帯電ドラム850の表面に付着した発光素子チップ30を、微帯電ドラム850に対して移動する実装基板50の一方の主面に形成された強磁性材料を含むチップ結合部45に、p側電極15側およびn側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側をチップ結合部45に向けて磁力により結合させることにより製造する。【選択図】図11

Description

この発明は、発光素子集積装置の製造方法および発光素子配列装置に関し、例えば、微小化したGaN系マイクロ発光ダイオード(LED)チップを実装基板上に多数集積したマイクロLEDディスプレイの製造に適用して好適なものである。
現在、薄型テレビやスマートフォンなどの表示装置(ディスプレイ)の主流は、液晶ディスプレイ(LCD)および有機ELディスプレイ(OLED)である。このうちLCDの場合、画素の微細化に伴い、出力される光量はバックライトの光量の10分の1程度である。OLEDも、理論上の電力効率は高いが、実際の製品はLCDと同等の水準に留まっている。
LCDおよびOLEDを遥かに凌ぐ高効率(低消費電力)のディスプレイとしてマイクロLEDディスプレイが注目されている。直接発光のマイクロLEDディスプレイは高効率であるが、マイクロLEDディスプレイの実現のためには、数μmから数十μmオーダーのサイズのマイクロLEDチップを実装基板上に数千万個配列させる必要がある。
このように大量のマイクロLEDチップを実装基板上に配列させる方法として従来、チップソーターを用いる方法、マルチチップ転写装置を用いる方法(特許文献1、2参照)、ロール工程を利用したマルチチップ転写方法(非特許文献1参照)、レーザ照射によるチップ吐出と液体を利用したチップ配列方法(特許文献3参照)、磁性体膜を利用した素子(チップ)の配列方法(特許文献4参照)等が提案されている。
チップソーターを用いる方法では、チップをAの位置からBの位置へ移動させるタイプのものは、Aのチップが予めある程度整列されている必要があり、転写の際、チップの位置確認等で時間を要し、1チップ当たりの転写速度は100〜400msecが限界である。また、この方法では真空吸着式のヘッドを用いるのが一般的であり、扱えるチップの最小サイズは〜100μm□程度である。製造に要する時間と扱えるチップサイズの限界から、チップサイズ100μm□以下で、画素数が数百万のマイクロLEDディスプレイの製造には不向きである。
特許文献1、2記載のマルチチップ転写装置では一度に大量のチップ転写を行うため、製造速度はチップソーターに比べて数百〜数千倍速くできるが、転写前のチップは高精度で整列されている必要がある。このために、チップを基板から切り離せるように、基板側に高度な加工を施している。しかし、この基板加工には特別な技術が必要となり、低コスト化の障害になる。
非特許文献1記載のマルチチップ転写方法でも、チップはロールに付着する前に整列している必要がある。しかし、極微小のチップを一定の間隔で整列させることがより困難で重要な技術であるため、ロール工程技術のみでは問題の解決になっていない。
特許文献3記載のチップ配列方法では、レーザ照射により1画素領域にチップを供給し、チップは液体により所定の位置に結合する方法が開示されているが、レーザ照射前のチップは整列している必要がある。また、高価なレーザ照射装置と、レーザ照射によるチップ吐出が可能なように基板(チップ)の加工が必要であり、低コスト化の障害になると考えられる。
特許文献4記載の素子の配列方法は、基板上の素子の配列位置および素子の底部に磁性体膜を形成し、基板上に素子を多数散乱させて素子の底部の磁性体膜を素子の配列位置の磁性体膜に磁力で付着させることにより基板上に素子を配列する。この方法は、転写前の素子、すなわちチップの整列を前提としない技術である。しかし、マイクロLEDディスプレイにおける素子の占有面積は1%以下(0.1%程度)であり、ランダム散乱された1素子が所望の位置に到達する確率は1%以下である。そのため、ランダム散布では、大量のチップが必要になる。磁性体膜を厚さ数μmと厚く成膜し、有効磁場の到達範囲を広げると素子の配列位置への結合確率は増大するが、基板の製造コストの増大を招く。
特表2017−531915号公報 特表2017−500757号公報 特開2005−174979号公報 特開2003−216052号公報
[平成30年11月26日検索]、インターネット〈URL:http://japan.hellodd.com/news/news_view.asp?t=dd _jp_news&mark=4258〉
上述のように、これまで、マイクロLEDディスプレイを低コストで実現することは困難であった。
そこで、この発明が解決しようとする課題は、マイクロLEDディスプレイをはじめとする各種の発光素子集積装置を低コストで製造することができる発光素子集積装置の製造方法および発光素子配列装置を提供することである。
上記課題を解決するために、この発明は、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを、回転しているドラムの表面に複数付着させる工程を少なくとも一回経由し、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラム、または、上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを表面に転写した上記ドラムの次段もしくは最終段のドラムに対して移動させながら上記次段もしくは最終段のドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記発光素子チップの上記p側電極または上記n側電極を上記チップ結合部に向けて結合させる発光素子集積装置の製造方法である。
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップは、例えば、p側電極側およびn側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成され、あるいはこの構成と独立に、あるいはこの構成に加えて、p側電極側の表面およびn側電極側の表面のうちの一方が他方に比べてより強く帯電するように構成され、あるいは単に帯電させる。発光素子チップを付着あるいは転写するドラムは、例えば、帯電ドラム、感光体ドラム、磁性体ドラム、帯磁ドラム、粘着体ドラム等であり、必要に応じて選ばれる。このドラムは、少なくとも一段、必要に応じて二段あるいは三段以上設けられ、段数および種類は必要に応じて選ばれるが、段数は好適には必要最小限に選ばれる。一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板のチップ結合部は、例えば、強磁性材料を含み、あるいは、粘着物質からなり、必要に応じて選ばれる。より具体的には、例えば、微弱に帯電させた帯電ドラムを回転させながら表面に複数の発光素子チップを付着させ、実装基板を帯電ドラムに対して移動させながら帯電ドラムの表面に付着した発光素子チップを実装基板のチップ結合部に結合させる。あるいは、帯電ドラムを回転させながら表面に複数の発光素子チップを付着させ、帯電ドラムに平行に配置された、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムを帯電ドラムと逆方向に回転させながら帯電ドラムの表面に付着した発光素子チップを磁性体ドラムの磁性体に付着させ、実装基板を磁性体ドラムに対して移動させながら磁性体ドラムの表面に付着した発光素子チップを実装基板のチップ結合部に結合させる。あるいは、微弱に帯磁させた帯磁ドラムを回転させながら表面に複数の発光素子チップを付着させ、帯磁ドラムに平行に配置された感光体ドラムを帯磁ドラムと逆方向に回転させながら帯磁ドラムの表面に付着した発光素子チップを感光体ドラムの表面に付着させ、実装基板を感光体ドラムに対して移動させながら感光体ドラムの表面に付着した発光素子チップを実装基板のチップ結合部に結合させる。あるいは、内面に複数の電磁石ドットが配列され、この電磁石ドットの磁芯の先端部がドラムを貫通して外部に突出している磁性体ドラム(電磁石ドラム)を回転させながらその表面に突出した磁芯の先端部に複数の発光素子チップを付着させ、実装基板を磁性体ドラムに対して移動させながら磁性体ドラムの表面に付着した発光素子チップを実装基板のチップ結合部に結合させる。ドラムに発光素子チップを付着させ、実装基板に転写する環境は、一般的には空気(大気)である。
発光素子は、発光ダイオード(LED)のほか、半導体レーザー(LD)(特に垂直共振器面発光レーザー(VCSEL))や有機EL素子等も含む。発光素子は、AlGaInN系半導体発光素子やAlGaInP系半導体発光素子等であるが、これに限定されるものではない。AlGaInN系半導体発光素子は、青紫、青色から緑色の波長帯(波長390nm〜550nm)の発光を得る場合に使用され、AlGaInP系半導体発光素子は、赤色の波長帯(波長600nm〜650nm)の発光を得る場合に使用される。発光素子は、発光層を挟んだ上下方向にp側電極およびn側電極を有する縦型発光素子であっても、同一面側にp側電極およびn側電極を有する横型発光素子であってもよい。
発光素子チップのチップサイズは必要に応じて選ばれるが、一般的には150μm×150μm以下、あるいは100μm×100μm以下、あるいは50μm×50μm以下、あるいは30μm×30μm以下、あるいは20μm×20μm以下、あるいは10μm×10μm以下に選ばれ、一般的には0.5μm×0.5μm以上である。また、発光素子チップは、基板上に発光素子を構成する半導体層の結晶成長を行った後、基板を半導体層から分離したものであることが望ましく、厚さは例えば20μm以下であることが望ましい。発光素子チップは、好適には、チップ面に垂直な軸に関し回転対称性を有し、例えば、円形、正方形、正六角形、正八角形等であり、この場合、発光素子チップは全体としてそれぞれ円柱、正四角柱、正六角柱、正八角柱等であるが、これに限定されるものではない。
典型的な例では、発光素子チップのp側電極またはn側電極またはp側電極およびn側電極に強磁性材料を含む。例えば、p側電極が積層膜からなり、この積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる。あるいは、p側電極またはn側電極が強磁性材料を含まず、p側電極またはn側電極の近傍に強磁性材料が設けられてもよい。具体的には、例えば、p側電極またはn側電極の一部、例えば外周部の上に強磁性材料からなる膜が設けられる。強磁性材料は特に限定されないが、好適には、軟磁性体が用いられる。軟磁性体は、保磁力が小さく透磁率が大きい材料であり、磁場の影響下では強く磁化されるが、磁場が存在しない場合は磁力を持たない性質を有する。軟磁性体は、例えば、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、パーマロイ(Fe−78.5Ni合金)、スーパーマロイ(Fe−79Ni−5Mo合金)、センダスト(Fe−10Si−5Al合金)、Fe−4%Si合金、SUS410L、パーメンジュール(Fe−50Co合金)、ソフトフェライト(50Mn−50Zn)、アモルファス磁性合金(Fe−8B−6C合金)等であるが、これに限定されるものではない。
実装基板は、特に限定されないが、例えば、Si基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板、樹脂フィルム、プリント基板等である。実装基板の一方の主面には、例えば、複数の発光素子チップ間を電気的に接続するための配線となる基板電極が所定のパターン、配置、間隔で設けられる。この場合、この基板電極上にチップ結合部が設けられ、このチップ結合部の配列パターン、大きさ、平面形状、間隔等は、発光素子集積装置の用途、実装する発光素子チップ等に応じて適宜選択される。実装基板のチップ結合部の配列パターンの一例を挙げると、チップ結合部が二次元アレイ状に設けられる。この場合、二次元アレイ状に設けられたそれぞれのチップ結合部に発光素子チップが結合することにより、発光素子チップが二次元アレイ状に配列する。チップ結合部の大きさおよび平面形状は、実装する発光素子チップの大きさおよび平面形状に応じて、発光素子チップが結合することができるように適宜選択される。チップ結合部、従って発光素子チップの間隔、個数等は、発光素子集積装置に要求される機能等に応じて適宜選択される。チップ結合部は、好適には、一つの発光素子チップだけが結合可能に構成されるが、場合により(2〜3)個の発光素子チップが結合してもよい。チップ結合部の構成は必要に応じて選ばれる。例えば、チップ結合部は積層膜からなり、この積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる。好適には、チップ結合部は実装基板の一方の主面に垂直な軸に関し回転対称性を有する。チップ結合部に強磁性材料が含まれる場合、その強磁性材料は特に限定されないが、好適には、保磁力が大きい硬磁性体である。硬磁性体は、磁場を取り去っても保磁力を有する性質を有し、永久磁石として用いられる。硬磁性体は、例えば、ネオジム鉄ボロン(Nd−Fe−B)磁石、サマリウムコバルト(Sm−Co)磁石、サマリウム鉄窒素(Sm−Fe−N)磁石、フェライト磁石、アルニコ磁石等であるが、これに限定されるものではない。また、マグネタイト(Fe3 4 )等のフェリ磁性を持つ物質でもよい。チップ結合部に含まれる強磁性材料、取り分け硬磁性体は、例えば、これらの粉末に樹脂を混合させた形態のものであってもよい。チップ結合部を構成する強磁性材料の磁化の向きは特に限定されず、任意の向きであってよいが、例えば、実装基板の一方の主面に垂直である。
発光素子集積装置は、例えば、発光ダイオード照明装置、発光ダイオードバックライト、発光ダイオードディスプレイ等であるが、これに限定されるものではない。発光素子集積装置の大きさ、平面形状等は、発光素子集積装置の用途、発光素子集積装置に要求される機能等に応じて適宜選択される。
この発光素子集積装置の製造方法の発明には様々な製造方法が含まれるが、その幾つかを挙げると次の通りである。
すなわち、発光素子集積装置の製造方法は、一つの例では、
p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、回転している帯電ドラムの表面に複数付着させる工程と、
一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記帯電ドラムに対して移動させながら上記帯電ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成され、帯電した発光素子チップを、回転している感光体ドラムの表面の上記発光素子チップと逆符号に帯電させた、上記発光素子チップの配列位置に相当する領域に少なくとも一個付着させる工程と、
一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させながら上記感光体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有し、帯電した発光素子チップを、回転している感光体ドラムの表面の上記発光素子チップと逆符号に帯電させた、上記発光素子チップの配列位置に相当する領域に少なくとも一個付着させる工程と、
一方の主面に粘着物質からなるチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させながら上記感光体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に上記粘着物質により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、回転している帯電ドラムの表面に複数付着させる工程と、
上記帯電ドラムに平行に配置された、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムを上記帯電ドラムと逆方向に回転させながら上記帯電ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記磁性体ドラムの上記磁性体に付着させる工程と、
一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記磁性体ドラムに対して移動させながら上記磁性体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、表面に複数の磁性体が配列された、回転している磁性体ドラムの表面に複数付着させる工程と、
上記磁性体ドラムに平行に配置された、表面に複数の粘着体が配列された粘着体ドラムを上記磁性体ドラムと逆方向に回転させながら上記磁性体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記粘着体ドラムの上記粘着体に付着させる工程と、
一方の主面に上記粘着体より粘着力が強い粘着物質からなるチップ結合部を複数有する実装基板を上記粘着体ドラムに対して移動させながら上記粘着体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に上記粘着物質により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、表面に複数の電磁石の芯の一端が配列された、回転しているドラムの表面に上記電磁石を作動させて磁力により複数付着させる工程と、
一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラムに対して移動させながら上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを、回転しているドラムの表面に静電気力、磁力または粘着力により複数付着させる工程と、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラムに対して移動させながら上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に磁力または粘着力により結合させる工程とを有する。
また、発光素子集積装置の製造方法は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを、回転している第1ドラムの表面に静電気力、磁力または粘着力により複数付着させる工程と、
上記第1ドラムに平行に配置された、表面に複数の磁性体、複数の電磁石の芯の一端または複数の粘着体が配列された第2ドラムを上記第1ドラムと逆方向に回転させながら上記第1ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記第2ドラムの上記磁性体、上記芯の一端または上記粘着体に磁力または粘着力により付着させる工程と、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記第2ドラムに対して移動させながら上記第2ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に磁力または粘着力により結合させる工程とを有する。
発光素子チップのp側電極側またはn側電極側を実装基板のチップ結合部に結合させた後には、典型的には、発光素子チップの配列状態を検査する。その結果、配列が不良の発光素子チップがある場合はその発光素子チップを実装基板から除去した後、再度、チップ結合部に発光素子チップを結合させる。配列不良を解消した後、あるいは配列に問題がない場合には、例えば、メッキ液からp側電極またはn側電極とチップ結合部との間に金属を析出させることによりp側電極またはn側電極とチップ結合部とを電気的および機械的に接続する。
また、この発明は、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを表面に付着させる少なくとも一段のドラムと、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を、最終段の上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記発光素子チップの上記p側電極または上記n側電極を上記チップ結合部に向けて結合させるために最終段の上記ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する発光素子配列装置である。
この発光素子配列装置の発明には様々なものが含まれるが、その幾つかを挙げると次の通りである。
すなわち、発光素子配列装置は、一つの例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップの供給口および送出口を有し、上記送出口の内部に帯電ドラムを有する容器と、
上記容器の外部に設けられた、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記帯電ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する。
また、発光素子配列装置は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップの供給口および送出口を有し、上記送出口の内部に帯電ドラムを有する容器と、
上記容器の外部に上記帯電ドラムに平行に設けられた、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムと、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記磁性体ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する。
また、発光素子配列装置は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップの供給口および送出口を有し、上記送出口の内部に帯磁ドラムを有する容器と、
上記容器の外部に上記帯磁ドラムに平行に設けられた感光体ドラムと、
上記感光体ドラムの表面に光を選択的に照射する光源と、
上記容器の外部に設けられた、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する。
また、発光素子配列装置は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを帯電させて搬送する帯電搬送装置と、
上記帯電搬送装置に平行に、かつ上記帯電搬送装置による上記発光素子チップの搬送方向と直交する方向に設けられた感光体ドラムと、
上記感光体ドラムの表面に光を選択的に照射する光源と、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する。
また、発光素子配列装置は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを搬送する第1搬送装置と、
上記第1搬送装置に平行に、かつ上記第1搬送装置による上記発光素子チップの搬送方向と直交する方向に設けられた、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムと、
上記磁性体ドラムに平行に設けられた粘着体ドラムと、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記粘着体ドラムに対して移動させるための第2搬送装置とを有する。
また、発光素子配列装置は、他の例では、
p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを搬送する第1搬送装置と、
上記第1搬送装置に平行に、かつ上記第1搬送装置による上記発光素子チップの搬送方向と直交する方向に設けられた、表面に複数の電磁石の芯の一端が配列されたドラムと、
一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラムに対して移動させるための第2搬送装置とを有する。
この発光素子配列装置の発明においては、特にその性質に反しない限り、上記の発光素子集積装置の製造方法の発明に関連して説明したことが成立する。
この発明によれば、実装基板のチップ結合部と発光素子チップのp側電極側またはn側電極側との間に働く磁力、静電気力、粘着力等により実装基板のチップ結合部に発光素子チップをp側電極側またはn側電極側がチップ結合部を向くようにして容易に結合させることができ、例えばチップ結合部を二次元アレイ状に設けることにより、大面積の発光ダイオード照明装置、大面積の発光ダイオードバックライト、大画面の発光ダイオードディスプレイ等を容易に実現することができる。
この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられるマイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられるマイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられるマイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられるマイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられるマイクロLEDチップの製造方法により製造されたマイクロLEDチップの平面形状の例を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる実装基板の製造方法により製造された実装基板を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる実装基板の製造方法により製造された実装基板を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造されたマイクロLED集積装置を示す断面図および平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造された配列不良を伴うマイクロLED集積装置を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造された配列不良を伴うマイクロLED集積装置の修理方法を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法により製造された配列不良を伴うマイクロLED集積装置の修理後の状態を示す平面図である。 この発明の第2の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第2の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる磁性体付着ドラムを示す略線図である。 この発明の第3の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第3の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においてマイクロLEDチップ30を帯電させる方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法に用いられる青色発光マイクロLEDチップ、緑色発光マイクロLEDチップおよび赤色発光マイクロLEDチップを示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第5の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる垂直型マイクロLEDチップの製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる実装基板の製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図である。 この発明の第8の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第9の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置を用いてカラーマイクロLEDディスプレイを製造する方法の一例を示す断面図である。 この発明の第11の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第11の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図である。 この発明の第12の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第12の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す平面図である。 この発明の第13の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す断面図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法おいて用いられるマイクロLEDチップの第1の例を示す斜視図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法おいて用いられるマイクロLEDチップの第2の例を示す斜視図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法おいて用いられるマイクロLEDチップの第3の例を示す斜視図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において感光体ドラムを帯電させる方法を説明するための略線図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において感光体ドラムを帯電させる方法を説明するための略線図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる実装基板の第1の例を示す断面図である。 この発明の第14の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる実装基板の第2の例を示す断面図である。 この発明の第15の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第15の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる磁性体付着ドラムを示す略線図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法を示す略線図である。 この発明の第16の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法において用いられる、電磁石ドットを有するドラムを示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態(以下「実施の形態」と言う)について説明する。
〈第1の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
マイクロLED集積装置は実装基板上にマイクロLEDチップを多数実装することにより製造するが、最初にまず、マイクロLEDチップおよび実装基板の製造方法について説明する。
(1)マイクロLEDチップの製造方法
図1Aに示すように、従来公知の方法により、表面がパターン化された凹凸のあるサファイア基板(Patterned sapphire substrate) 10上にn型GaN層11、障壁層としてのInx Ga1-x N層と井戸層としてのIny Ga1-y N層とが交互に積層されたInx Ga1-x N/Iny Ga1-y N多重量子井戸(MQW)構造(x<y、0≦x<1)を有する発光層12およびp型GaN層13を順次エピタキシャル成長させる。n型GaN層11の厚さは例えば5〜10μm、発光層12の厚さは例えば0.1〜0.2μm、p型GaN層13の厚さは例えば0.1〜0.2μmである。エピタキシャル成長には例えばMOCVD法を用いる。
次に、p型GaN層13の全面に例えばCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより例えば厚さが0.1μmのSiO2 膜(図示せず)を形成した後、このSiO2 膜上にリソグラフィーによりメサ部の形状に対応した所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとして、例えばフッ酸系のエッチング液を用いたウエットエッチング、または、CF4 やCHF3 などのフッ素を含むエッチングガスを用いたRIE法によりSiO2 膜をエッチングし、パターニングする。次に、この所定形状のSiO2 膜をマスクとして例えばRIE法によりn型GaN層11の厚さ方向の途中までエッチングを行う。このRIEのエッチングガスとしては例えば塩素系ガスを用いる。このエッチングにより、図1Bに示すように、n型GaN層11の上層部、発光層12およびp型GaN層13がメサ形状にパターニングされる。
次に、基板全面に例えばCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより例えば厚さが0.3μmのSiO2 膜を形成した後、リソグラフィーによりn側電極形成領域を除いた領域のSiO2 膜の表面を覆うレジストパターン(図示せず)を形成する。次に、このレジストパターンをマスクとしてSiO2 膜をエッチングすることにより、メサ部を取り囲むように環状の開口を形成する。次に、レジストパターンを残したままの状態で基板全面に例えば真空蒸着法によりTi膜、Al膜、Ti膜およびAu膜を順次形成した後、レジストパターンをその上に形成されたTi膜、Al膜、Ti膜およびAu膜とともに除去する(リフトオフ)。これによって、SiO2 膜の開口を通じてn型GaN層11にコンタクトしたn側電極(カソード)14が形成される。ここで、このn側電極14を構成するTi膜、Al膜、Ti膜およびAu膜の厚さは例えばそれぞれ5nm、300nm、20nmおよび50nmである。次に、n側電極14をオーミック接触させるためのアロイ処理を行う。
次に、リソグラフィーによりp側電極形成領域を除いた領域のSiO2 膜の表面を覆うレジストパターン(図示せず)を形成した後、このレジストパターンをマスクとしてSiO2 膜をエッチングすることにより、メサ部の上の部分のSiO2 膜をエッチング除去して開口を形成した後、レジストパターンを残したままの状態で基板全面に例えば真空蒸着法によりTi膜(あるいはITO膜)、Ag膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜およびAu膜を順次形成した後、レジストパターンをその上に形成されたTi膜(あるいはITO膜)、Ag膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜およびAu膜とともに除去する(リフトオフ)。これによって、メサ部の上のSiO2 膜の開口を通じてp型GaN層13にコンタクトしたTi(あるいはITO)/Ag/Ti/Ni/Ti/Ni/Ti/Ni/Ti/Au構造のp側電極15(アノード)を形成する。ここで、このp側電極15を構成するTi膜(あるいはITO膜)、Ag膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜、Ni膜、Ti膜およびAu膜の厚さは例えばそれぞれ5nm、300nm、50nm、300nm、50nm、300nm、50nm、300nmおよび50nmである。このp側電極15を構成する多層膜のうちNi膜は軟磁性体である。次に、p側電極15をオーミック接触させるためのアロイ処理を行う。
次に、図2Aに示すように、リソグラフィーにより素子分離領域を除いた基板表面を覆うレジストパターン16を表面が平坦となるように形成する。
次に、図2Bに示すように、レジストパターン16をマスクとしてn型GaN層11をRIE法によりエッチングすることにより、サファイア基板10の表面を露出させる。この後、レジストパターン16を除去する。
次に、図3Aに示すように、基板全面に例えばCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより例えばSiO2 膜17を形成した後、このSiO2 膜17上にリソグラフィーによりn側電極14およびp側電極15に対応する部分の一部が開口した所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンをマスクとして、例えばフッ酸系のエッチング液を用いたウエットエッチング、または、CF4 やCHF3 などのフッ素を含むエッチングガスを用いたRIE法によりSiO2 膜17をエッチングし、n側電極14およびp側電極15上にそれぞれビアホール18、19を形成する。次に、レジストパターンを除去した後、再びリソグラフィーによりn側電極14およびp側電極15に対応する部分の一部が開口した所定形状のレジストパターン(図示せず)を形成し、このレジストパターンを残したままの状態で基板全面に例えば真空蒸着法によりTi膜およびAu膜を順次形成した後、レジストパターンをその上に形成されたTi膜およびAu膜とともに除去する(リフトオフ)。これによって、SiO2 膜17のビアホール18、19を通じてそれぞれn側電極14およびp側電極15にコンタクトしたパッド電極20、21が形成される。
次に、図3Bに示すように、基板全面にレジストや透明樹脂などの被覆層22を表面が平坦となるように形成した後、その上にフィルムやSi基板などの支持体23を形成する。次に、サファイア基板10の裏面側からレーザービームを照射することによりn型GaN層11とサファイア基板10との界面で剥離を生じさせる。
こうして、図4Aに示すように、n型GaN層11からサファイア基板10を分離する(レーザーリフトオフ)。
次に、図4Bに示すように、被覆層22を溶剤などで溶かしたりすることにより除去することでマイクロLEDチップ30に分離する。以上により、マイクロLEDチップ30が製造される。
図5AおよびBにマイクロLEDチップ30の平面形状の例を示す。マイクロLEDチップ30はある程度回転対称であれば良いが、図5Aは正六角形の場合、図5Bは円形の場合、図5Cは正方形の場合であり、それぞれマイクロLEDチップ30の全体形状が正六角柱状、円柱状、正四角柱状である。
マイクロLEDチップ30は、必要に応じて、後述の実装を行う前に撥水処理を行ってもよい。具体的には、例えば、疎水剤をマイクロLEDチップ30の表面にコーティングする。このように撥水処理を行うことにより、後述のようにマイクロLEDチップ30を水に浮かべて実装基板に実装する際に水に浮きやすくすることができる。
(2)実装基板の製造方法
図6Aに示すように、基板40を用意する。基板40は剛性を有するものであってもフレキシブルなものであってもよく、必要に応じて選ばれる。基板40は、例えば、Si基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板などのほか、樹脂フィルムなどであってもよい。
次に、図6Bに示すように、基板40の全面にスパッタリング法や真空蒸着法などにより例えばTi膜41、磁性体膜42、Ti膜43(あるいはNi膜)およびAu膜44を順次形成した後、これらの膜をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることによりチップ結合部45を形成する。チップ結合部45はマトリクス状に縦横に配列されて二次元アレイで形成される。チップ結合部45の平面形状は、特に限定されることはなく必要に応じて選ばれるが、例えば円形に選ばれる。磁性体膜42には、強磁性材料、好適には、後述の着磁工程を経た後、磁場を取り去っても保磁力を有する硬磁性体が用いられ、例えば既に挙げたものの中から適宜選択される。磁性体膜42としては、軟磁性体であっても工程の工夫により所望の結果が得られる可能性はあるが、磁場の印加がない状態でも磁力を保持できる硬磁性体がより望ましい。
次に、図6Cに示すように、基板全面にスパッタリング法や真空蒸着法などによりロウ(row)電極形成用の非磁性の金属膜をチップ結合部45を覆うように形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングにより一方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりロウ電極46を形成する。金属膜としては、非磁性の金属膜、例えば、Ti/Al/Ti/Au/Ti積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au/Ti積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au/Ti積層膜を構成する膜の厚さは下から順に例えば5〜10nm、300〜1000nm、50nm、0〜100nm、50nmである。
次に、図6Dに示すように、基板全面に例えばCVD法、真空蒸着法、スパッタリング法などにより例えばSiO2 膜などの絶縁膜47を形成する。
次に、図7Aに示すように、絶縁膜47上にスパッタリング法や真空蒸着法などによりカラム(column) 電極形成用の非磁性の金属膜を形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングによりロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりカラム電極48を形成する。金属膜としては、例えば、Ti/Al/Ti/Au積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au積層膜を構成する膜の厚さは下から順に例えば5〜10nm、300〜1000nm、50nmおよび0〜100nmである。
次に、図7Bに示すように、カラム電極48をマスクとして絶縁膜47をエッチングすることによりロウ電極46を露出させる。エッチング方法としては、RIE法または希釈HF溶液を用いたウェットエッチング法を用いることができる。
次に、図7Cに示すように、基板全面にパッシベーション絶縁膜49をほぼ表面が平坦となるように形成する。パッシベーション絶縁膜49としてはフォトソルダーレジスト(PSR)が用いられるが、SiO2 膜や絶縁ブラックレジストなどを用いてもよい。パッシベーション絶縁膜49は塗布により形成することができる。
次に、図8に示すように、パッシベーション絶縁膜49のうちのカラム電極48上の部分およびチップ結合部45の上方の部分を円環状にエッチング除去することによりそれぞれカラム電極48およびロウ電極46を露出させる。この状態の平面図を図9に示す。
次に、図10に示すように、図示省略した磁場発生装置により矢印で示すように磁場を印加することにより、チップ結合部45に含まれる磁性体膜42を膜面に垂直方向に磁化(着磁)させる。ただし、着磁の際の磁化の方向は任意に設定することができる。
以上により、実装基板50が製造される。
以上のことを前提にしてマイクロLED集積装置の製造方法を説明する。
図11に示すように、このマイクロLED集積装置の製造方法においては、容器800内に微帯電ドラム850を収容したLED配列装置を用いる。容器800の上端には供給口801が設けられ、左斜め下には送出口802が設けられており、この供給口801および送出口802からマイクロLEDチップ30を供給および送出することができるようになっている。微帯電ドラム850は、表面を微弱帯電させたドラムや例えば1〜10重量%の電荷制御剤(CCA)を含む物質で皮膜されたドラムを用いることができる。後者のドラムはマイクロLEDチップ30とCCAとが接触することで、マイクロLEDチップ30にある程度、安定した静電気を発生させることができる。容器800の送出口802に対面して実装基板50が斜め方向に配置されるようになっている。実装基板50は、図示省略した搬送機構により、図11中、矢印で示す方向に送出口802に対して移動させることができるようになっている。送出口802と実装基板50との間には隙間が設けられている。
容器800の供給口801から供給されたマイクロLEDチップ30は、ガイド板803によりガイドされて矢印で示すように回転している微帯電ドラム850の表面に送り出され、静電気により表面にランダムに付着する。微帯電ドラム850の表面に付着したマイクロLEDチップ30は、容器800の送出口802から送出され、送出口802に対して図11中、矢印で示す方向に移動する実装基板50上に供給される。このとき、マイクロLEDチップ30のp側電極15に含まれる磁性体膜(Ni膜)が実装基板50上のチップ結合部45に結合し、実装基板50を図11中、矢印で示す方向に端から端まで移動させることによって全てのチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させることができる。
マイクロLEDチップ30のサイズを数μm〜数十μmとすることで、プリンターのトナー(数μm〜20μm)と同等のサイズになるため、レーザープリンターなどの方式を利用した転写も可能となる。
上述のようにして実装基板50のチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させた状態を図12AおよびBに示す。ここで、図12Aは断面図、図12Bは平面図である。図12AおよびBに示すように、各チップ結合部45に結合したマイクロLEDチップ30はその中心軸の周りの方位に少しばらつきが生じることがあるが、これは何も問題を生じない。
次に、図13に示すように、上述のようにして実装基板50のチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させた状態で全体を無電解メッキ液80に浸し、自己触媒(還元法)で実装基板50のロウ電極46とマイクロLEDチップ30のパッド電極21との間およびカラム電極48とマイクロLEDチップ30のパッド電極20との間に金属(例えば、Au、Cu、Niなど)を析出させて電気的および機械的に接続する。図13において、析出金属を符号90で示す。
以上で目的とするマイクロLED集積装置が製造される。
上述の無電解メッキを行う前には、好適には、実装基板50上のマイクロLEDチップ30の配列状態の検査を行う。そして、この検査の結果、例えば図14に示すように、チップ結合部45にマイクロLEDチップ30が結合していない、すなわち未実装である場合やマイクロLEDチップ30の結合位置がチップ結合部45からずれている配列不良の場合には、修理を行う。修理方法を図15A〜Cに示す。図15Aに示すように、実装基板50上の配列不良のマイクロLEDチップ30の上方から、ヘッド100の下端に設けたシリコーンゴムなどの粘着剤101を接近させて接着し、続いて図15Bに示すようにヘッド100を上方に移動させることで配列不良の二つのマイクロLEDチップ30を除去する。この後、図15Cに示すように、例えば図11と同様にして、マイクロLEDチップ30が結合していないチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させる。こうして、図16に示すように、実装基板50上の各チップ結合部45にマイクロLEDチップ30を配列させることができる。
以上のように、この第1の実施の形態によれば、マイクロLEDチップ30のp側電極15に強磁性材料、取り分け軟磁性体を含ませることにより、マイクロLEDチップ30のp側電極15側がn側電極14側に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成するとともに、実装基板50に磁性体膜42、取り分け硬磁性体からなる磁性体膜42を含むチップ結合部45を例えば二次元アレイ状に複数設け、微帯電ドラム850の表面に付着したマイクロLEDチップ30を実装基板50に転写し、マイクロLEDチップ30のp側電極15側を磁力によりチップ結合部45に結合させることにより、マイクロLEDチップ30の集積度によらず、マイクロLED集積装置、例えばマイクロLEDディスプレイ、マイクロLEDバックライト、マイクロLED照明装置等を低コストで容易に実現することができる。また、実装基板50上にマイクロLEDチップ30の配列不良等が生じた場合でも容易に修理することができる。
〈第2の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第2の実施の形態においては、マイクロLED集積装置の製造方法において、磁性体付着ドラムを使用してマイクロLEDチップ30を実装基板50上に配列する方法について説明する。
すなわち、図17に示すように、このマイクロLED集積装置の製造方法においては、容器800内に微帯電ドラム850を収容したものと、磁性体が表面に配列されて付着した磁性体付着ドラム860とを有するLED配列装置を用いる。容器800の上端には供給口801が設けられ、左端には送出口802が設けられており、この供給口801および送出口802からマイクロLEDチップ30を供給および送出することができるようになっている。微帯電ドラム850は第1の実施の形態で用いたものと同様である。容器800の送出口802に対面して磁性体付着ドラム860が微帯電ドラム850と平行に設置されている。磁性体付着ドラム860は図18に示すように、軸方向および円周方向に微小な磁性体861を配列して付着させたものである。磁性体861の配列間隔は実装基板50上のチップ結合部45のピッチと同じに設定されている。磁性体付着ドラム860の周辺には、磁性体871の周りにコイル872を巻いた着磁装置870および磁性体881の周りにコイル882を巻いたクリーニング用の消磁装置880が配置されている。消磁装置880は、磁性体付着ドラム860に接近して配置されたシールド板890の開口部891において磁性体付着ドラム860と対向している。磁性体付着ドラム860の下方には実装基板50を水平方向に移動させることができるようになっている。また、実装基板50上にマイクロLEDチップ30を配列した後に、マイクロLEDチップ30が正しく配列しているかを検査するための画像検査装置900が設置されている。
上述のLED配列装置により実装基板50上にマイクロLEDチップ30を配列する方法は次の通りである。すなわち、容器800の供給口801から供給されたマイクロLEDチップ30は、ガイド板803によりガイドされて矢印で示すように回転している微帯電ドラム850の表面に送り出され、静電気により表面にランダムに付着する。微帯電ドラム850の表面に付着したマイクロLEDチップ30は、容器800の送出口802から送出され、回転している磁性体付着ドラム860の表面に供給される。磁性体付着ドラム860の表面の磁性体861は着磁装置870により着磁させる。このとき、マイクロLEDチップ30のp側電極15に含まれる磁性体膜が磁性体付着ドラム860の表面に設けられた磁性体861に引き寄せられてマイクロLEDチップ30のp側電極15側が磁性体861に結合する。ここで、微帯電ドラム850によるマイクロLEDチップ30の吸引力は、磁性体付着ドラム860の表面の磁性体861によるマイクロLEDチップ30の吸引力よりも小さく設定されている。磁性体付着ドラム860に対して実装基板50を矢印方向に移動させると、磁性体付着ドラム860の回転により、磁性体付着ドラム860の表面の磁性体861に結合したマイクロLEDチップ30が磁性体861から離れて実装基板50上のチップ結合部45に結合し、実装基板50を端から端まで移動させることによって全てのチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させることができる。ここで、磁性体付着ドラム860の表面の磁性体861によるマイクロLEDチップ30の吸引力は、実装基板50のチップ結合部45によるマイクロLEDチップ30の吸引力よりも小さく設定されている。こうして実装基板50上にマイクロLEDチップ30を配列した後、画像検査装置900によりマイクロLEDチップ30が実装基板50上に正しく配列しているかを検査し、正しく配列していないマイクロLEDチップ30があったら、第1の実施の形態で説明した方法でそのマイクロLEDチップ30を除去し、この第2の実施の形態による方法あるいは第1の実施の形態による方法で、マイクロLEDチップ30が結合していないチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させることで修理する。
磁性体付着ドラム860の表面の磁性体861に結合したマイクロLEDチップ30を磁性体付着ドラム860から取り除くためには、消磁装置880により磁性体861の消磁を行う。
この第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第3の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第3の実施の形態においては、マイクロLED集積装置の製造方法において、予め帯電させたマイクロLEDチップ30を感光体ドラムを使用して実装基板50上に配列する方法について説明する。
すなわち、図19に示すように、このマイクロLED集積装置の製造方法においては、容器1000内に微帯磁ドラム1050を収容したものと、感光体ドラム1100とを有するLED配列装置を用いる。容器1000の上端には供給口1001、左端には送出口1002が設けられており、これらの供給口1001および送出口1002から帯電させたマイクロLEDチップ30を供給および送出することができるようになっている。容器1000内には、微帯磁ドラム1050の周辺に磁性体1061の周りにコイル1062を巻いた帯磁装置1060が配置されている。この帯磁装置1060により微帯磁ドラム1050の帯磁を行うことができるようになっている。容器1000の送出口1002に対面して感光体ドラム1100が設置されている。感光体ドラム1100の周辺には帯電装置1110、光照射装置1120および除電装置1130が配置されている。帯電装置1110はマイナスの電荷を帯びたイオンを送り、感光体ドラム1100の表面にマイナスの電荷を帯びさせるものである。光照射装置1120はレーザ光などの光を感光体ドラム1100の表面に照射し、その照射部分にプラスの電荷を発生させ、マイナスの電荷を除去するものである。除電装置1130は感光体ドラム1100の電荷を消去するためのものである。感光体ドラム1100の下方には実装基板50を水平方向に移動させることができるようになっている。また、実装基板50上にマイクロLEDチップ30を配列した後に、マイクロLEDチップ30が正しく配列しているかを検査するための画像検査装置1140が設置されている。
上述のLED配列装置により実装基板50上にマイクロLEDチップ30を配列する方法は次の通りである。すなわち、容器1000の供給口1001から供給された帯電したマイクロLEDチップ30は、ガイド板1003によりガイドされて矢印で示すように回転している微帯磁ドラム1050の表面に送り出される。すると、マイクロLEDチップ30のp側電極15に含まれる磁性体膜が微帯磁ドラム1050の表面に引き寄せられてマイクロLEDチップ30のp側電極15側がランダムに結合する。微帯磁ドラム1050の表面に付着したマイクロLEDチップ30は、容器1000の送出口1002から送出され、回転している感光体ドラム1100の表面に供給される。感光体ドラム1100の表面は帯電装置1110によりマイナスの電荷を帯びているが、光照射装置1120により感光体ドラム1100の表面を周方向に等間隔に部分的にプラスに帯電させる。このとき、帯電したマイクロLEDチップ30のn型GaN層11側が感光体ドラム1100の表面のプラスに帯電した部分に引き寄せられてマイクロLEDチップ30のn型GaN層11側が感光体ドラム1100の表面に結合する。ここで、微帯磁ドラム1050によるマイクロLEDチップ30の吸引力は、感光体ドラム1100によるマイクロLEDチップ30の吸引力よりも小さく設定されている。感光体ドラム1100に対して実装基板50を矢印方向に移動させると、感光体ドラム1100の回転により、感光体ドラム1100の表面に静電気で結合したマイクロLEDチップ30が感光体ドラム1100から離れて実装基板50上のチップ結合部45に結合し、実装基板50を端から端まで移動させることによって全てのチップ結合部45にマイクロLEDチップ30を結合させることができる。ここで、感光体ドラム1100によるマイクロLEDチップ30の吸引力は、実装基板50のチップ結合部45によるマイクロLEDチップ30の吸引力よりも小さく設定されている。こうして実装基板50上にマイクロLEDチップ30を配列した後、画像検査装置1140によりマイクロLEDチップ30が正しく配列しているかを検査し、正しく配列していないマイクロLEDチップ30があったら第1の実施の形態で説明した方法で修理する。
感光体ドラム1100の表面に静電気で結合したマイクロLEDチップ30を感光体ドラム1100から取り除くためには、除電装置1130により感光体ドラム1100の除電を行う。
なお、感光体ドラム1100の表面に静電気でマイクロLEDチップ30が付着する際の電位差は〜1kVであるが、一つのマイクロLEDチップ30当たりの帯電量は10〜20フェムトクーロンと小さいため、静電破壊(ESD)は生じない。
ここで、マイクロLEDチップ30を簡単に帯電させる方法について説明する。
図20Aに示すように、図4Aに示すような、基板10を除去した後の、支持体23上にマイクロLEDチップ30が配列したものを用意する。
次に、図20Bに示すように、帯電しやすいようにするために、n型GaN層11上にSiO2 膜などの絶縁膜1200を形成する。
次に、支持体23を除去し、さらに被覆層22を溶剤などで溶かすことにより、図20Cに示すように、マイクロLEDチップ30を分離する。
各マイクロLEDチップ30のn型GaN層11上に絶縁膜1200が広い面積に亘って形成されていることにより、マイクロLEDチップ30を帯電させる際には、絶縁面積の大きい絶縁膜1200側が多く帯電するようになる。
この第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第4の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、実装基板50上に3種類の発光波長のマイクロLEDチップ、具体的には青色発光のマイクロLEDチップ、緑色発光のマイクロLEDチップおよび赤色発光のマイクロLEDチップを配列する場合について説明する。
図21A〜Cはそれぞれ青色発光のマイクロLEDチップ110、緑色発光のマイクロLEDチップ120および赤色発光のマイクロLEDチップ130を示す。青色発光のマイクロLEDチップ110および緑色発光のマイクロLEDチップ120はAlGaInN系半導体を用い、第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置に用いられているマイクロLEDチップ30と同様な構造を有し、赤色発光のマイクロLEDチップ130はAlGaInP系半導体を用いたものであり、マイクロLEDチップ30のn型GaN層11の代わりにn型AlGaInP層131、p型GaN層13の代わりにp型AlGaInP層133、発光層12の代わりにInx Ga1-x P/Iny Ga1-y P MQW構造の発光層132を用いたものである。赤色発光のAlGaInP系半導体マイクロLEDチップ130の製造方法としては幾つかの方法が知られており、工程の詳細は省略するが、基板にはGaAs基板が使用され、例えば、GaAs基板上にまず犠牲層として例えばAlAs層を形成してからその上にAlGaInP系半導体層をエピタキシャル成長させ、電極形成や素子分離工程等を経た後、AlAs層をフッ酸系エッチャントによりウェットエッチングしてGaAs基板を分離することにより製造することができる。
このマイクロLED集積装置を製造するには、実装基板50上に、例えば、まず、青色発光のマイクロLEDチップ110を配列する。すなわち、マイクロLEDチップ30の代わりにマイクロLEDチップ110を用い、図22に示すように、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様にして、実装基板50の各チップ結合部45に青色発光のマイクロLEDチップ110を結合させる。
次に、図23Aに示すように、実装基板50のチップ結合部45に結合した青色発光のマイクロLEDチップ110のうち、緑色発光のマイクロLEDチップ120を結合させる部位に結合した青色発光のマイクロLEDチップ110の上方からヘッド100の下端に取り付けられた粘着剤101を接近させて粘着した後、ヘッド100を上昇させることにより、図23Bに示すように、青色発光のマイクロLEDチップ110を実装基板50から除去する。
次に、図24Aに示すように、マイクロLEDチップ30の代わりにマイクロLEDチップ120を用い、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様にして、実装基板50の青色発光のマイクロLEDチップ110が除去されて空所となったチップ結合部45に緑色発光のマイクロLEDチップ120を結合させる。
次に、図24Bに示すように、実装基板50のチップ結合部45に結合した青色発光のマイクロLEDチップ110のうち、赤色発光のマイクロLEDチップ130を結合させる部位に結合した青色発光のマイクロLEDチップ110の上方からヘッド100の下端に取り付けられた粘着剤101を接近させて粘着した後、ヘッド100を上昇させることにより、青色発光のマイクロLEDチップ110を実装基板50から除去する。
次に、図25Aに示すように、マイクロLEDチップ30の代わりにマイクロLEDチップ130を用い、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同様にして、実装基板50の青色発光のマイクロLEDチップ110が除去されて空所となったチップ結合部45に赤色発光のマイクロLEDチップ130を結合させる。
以上のようにして、図25Bに示すように、実装基板50のチップ結合部45に青色発光のマイクロLEDチップ110、緑色発光のマイクロLEDチップ120および赤色発光のマイクロLEDチップ130が配列したマイクロLED集積装置が製造される。
この後、第1の実施の形態と同様に、実装基板50のロウ電極46と各マイクロLEDチップ110、120、130のパッド電極21との間およびカラム電極48と各マイクロLEDチップ110、120、130のパッド電極20との間に金属を析出させて電気的および機械的に接続する。
この第4の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、青、緑、赤の三色の発光が可能なマイクロLEDチップ110、120、130を実装基板50上に実装することができるので、カラーのマイクロLEDディスプレイ、マイクロLEDバックライト、マイクロLED照明装置等を実現することができるという利点を得ることができる。
〈第5の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第5の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法は、実装基板50の製造方法が第1の実施の形態と異なる。
すなわち、第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、カラム電極48を形成した後、パッシベーション絶縁膜49としてフォトレジストソルダーを塗布したが、第5の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、図26に示すように、カラム電極48を形成した後、全面にパッシベーション絶縁膜49としてSiO2 膜を真空蒸着法などにより形成し、その後、パッシベーション絶縁膜49のうちのカラム電極48上の部分およびチップ結合部45の上方の部分を円環状にエッチング除去することによりそれぞれカラム電極48およびロウ電極46を露出させる。その他のことは第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法と同様である。
この第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第6の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法は、実装基板50の製造方法が第1の実施の形態と異なる。
すなわち、第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、カラム電極48を形成した後、パッシベーション絶縁膜49としてフォトレジストソルダーを塗布したが、第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、図27に示すように、カラム電極48を形成した後、全面にパッシベーション絶縁膜49として絶縁ブラックカラーインキを塗布し、その後、パッシベーション絶縁膜49のうちのカラム電極48上の部分およびチップ結合部45の上方の部分を円環状にエッチング除去することによりそれぞれカラム電極48およびロウ電極46を露出させる。その他のことは第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置と同様である。
この第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第7の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第1〜第6の実施の形態によるマイクロLED集積装置においては、マイクロLEDチップ30、110、120、130はp側電極15およびn側電極14が同一面側にある横型構造のものであるが、第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置においては、p側電極15およびn側電極14を発光層を挟んで上下方向に有する垂直型マイクロLEDチップを用いる場合について説明する。
(1)垂直型マイクロLEDチップの製造方法
垂直型マイクロLEDチップの製造方法について説明する。
図28Aに示すように、第1の実施の形態と同様に、表面がパターン化されて凹凸のあるサファイア基板10上にn型GaN層11、障壁層としてのInx Ga1-x N層と井戸層としてのIny Ga1-y N層とが交互に積層されたInx Ga1-x N/Iny Ga1-y N MQW構造(x<y、0≦x<1)を有する発光層12およびp型GaN層13を順次エピタキシャル成長させる。n型GaN層11の厚さは例えば5〜10μm、発光層12の厚さは例えば0.1〜0.2μm、p型GaN層13の厚さは例えば0.1〜0.2μmである。エピタキシャル成長には例えばMOCVD法を用いる。
次に、図28Bに示すように、p型GaN層13の全面に例えば真空蒸着法によりp側電極形成用の金属膜を形成し、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることによりp側電極15を形成した後、このp側電極15をマスクとして例えばRIE法によりn型GaN層11の途中の深さまでエッチングを行う。p側電極形成用の金属膜としては、例えば、第1の実施の形態と同様なものを用いることができる。
次に、図28Cに示すように、基板全面にレジストや透明樹脂などの被覆材22を塗布して覆った後、その上にフィルムやSi基板などの支持体23を形成する。
次に、図29Aに示すように、サファイア基板10の裏面側からレーザービームを照射することによりn型GaN層11とサファイア基板10との界面で剥離を生じさせる。
こうして、図29Bに示すように、n型GaN層11からサファイア基板10を分離する(レーザーリフトオフ)。
次に、図29Bに示すように、凹凸のあるn型GaN層11の表面をウエットエッチングまたはRIE法などのドライエッチングによりエッチングすることにより、図29Cに示すように、被覆材22を露出させる。
次に、図30Aに示すように、支持体23上に被覆材22、p側電極15、p型GaN層13、発光層12およびn型GaN層11が形成されたものを容器300内に入れられた溶剤301に漬けることにより被覆材22を溶かす。こうして、図30Bに示すように、垂直型マイクロLEDチップ400が得られる。
図31に示すように、こうして得られた垂直型マイクロLEDチップ400を支持体23ごと溶剤301から取り出し、純水でリンスした後、乾燥させる。
(2)実装基板の製造方法
図32Aに示すように、基板40を用意する。基板40は剛性を有するものであってもフレキシブルなものであってもよく、必要に応じて選ばれる。基板40は、例えば、Si基板、ガラス基板、ガラスエポキシ基板などのほか、樹脂フィルムなどであってもよい。
次に、基板40の全面にスパッタリング法や真空蒸着法などによりTi膜41、磁性体膜42、Ti膜43(あるいはNi膜)およびAu膜44を順次形成した後、これらの膜をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることによりチップ結合部45を形成する。チップ結合部45はマトリクス状に縦横に配列されて形成される。チップ結合部45の平面形状は、特に限定されることはなく必要に応じて選ばれるが、ここでは円形に選ばれる。
次に、図32Bに示すように、基板全面にスパッタリング法や真空蒸着法などによりロウ電極形成用の非磁性の金属膜をチップ結合部45を覆うように形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングにより一方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりロウ電極46を形成する。金属膜としては、例えば、Ti/Al/Ti/Au/Ti積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au/Ti積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au/Ti積層膜を構成する膜の厚さは下から順に5〜10nm、300〜1000nm、50nm、0〜100nm、50nmである。
次に、図32Cに示すように、図示省略した磁場発生装置により矢印で示すように磁場を印加することにより、チップ結合部45に含まれる強磁性体膜、例えば硬磁性体膜を膜面に垂直方向に磁化(着磁)させる。ただし、着磁の際の磁化の方向は任意に設定することができる。これらの強磁性体膜あるいは硬磁性体膜は、強磁性体あるいは硬磁性体のみからなる膜であっても、強磁性体あるいは硬磁性体の粉末と樹脂とを混合させた膜であってもよい。
(3)マイクロLEDディスプレイの製造方法
図33に示すように、マイクロLEDチップ30の代わりに垂直型マイクロLEDチップ400を用いて、第1、第2または第3の実施の形態と同様にして、実装基板50のチップ結合部45に垂直型マイクロLEDチップ400をp側電極15側を下方に向けて結合させる。
次に、図34Aに示すように、上述のようにして実装基板50のチップ結合部45に垂直型マイクロLEDチップ400を結合させた状態で、実装基板50の全体をメッキ液500に浸し、実装基板50のロウ電極46と垂直型マイクロLEDチップ400のp側電極15との間に金属(例えば、Au、Cuなど)を析出させる。こうして、図34Bに示すように、金属膜57が形成され、ロウ電極46と垂直型マイクロLEDチップ400のp側電極15との間が電気的および機械的に接続される。
次に、図35Aに示すように、垂直型マイクロLEDチップ400が配列した実装基板50の全面に真空蒸着法や塗布法などにより例えばSiO2 膜、樹脂、PSRなどの絶縁膜47を表面が平坦となるように形成する。
次に、図35Bに示すように、絶縁膜47をRIE法などによりエッチングすることによりn型GaN層11を露出させる。
次に、図35Cに示すように、絶縁膜47上にスパッタリング法や真空蒸着法などによりカラム電極形成用の非磁性の金属膜を形成した後、この金属膜をリソグラフィーおよびエッチングによりロウ電極46と直交する方向に互いに平行に延在する複数の直線状のパターンに加工することによりカラム電極48を形成する。金属膜としては、例えば、Ti/Al/Ti/Au積層膜が用いられるが、Cu(あるいはCu合金)/Au積層膜を用いてもよい。Ti/Al/Ti/Au積層膜を構成する膜の厚さは下から順に5〜10nm、300〜1000nm、50nmおよび0〜100nmである。
次に、図36に示すように、絶縁膜47上にスパッタリング法や真空蒸着法などにより例えばITO膜のような透明電極材料を形成した後、この透明電極材料をリソグラフィーおよびエッチングによりパターニングすることにより垂直型マイクロLEDチップ400のn型GaN層11とカラム電極48とを接続する透明電極600を形成する。図37にこの状態の平面図を示す。
この第7の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、垂直型マイクロLEDチップ400を用いたマイクロLED集積装置を実現することができるという利点を得ることができる。
〈第8の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第8の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法においては、第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置において、図32Cに示すように、磁性体膜42を着磁させた後に、図38に示すように、各チップ結合部45上のロウ電極46上に半田700を真空蒸着法などにより形成し、垂直型マイクロLEDチップ400を各チップ結合部45に結合することが、第7の実施の形態と異なる。半田700は、必要に応じて選ばれるが、例えば、Sn、AuSn、InSn、Inなどである。
次に、こうして垂直型マイクロLEDチップ400が配列した実装基板50を加熱することにより半田700を溶かして垂直型マイクロLEDチップ400のp側電極15とカラム電極48とを電気的および機械的に接続する。
その他のことは第7の実施の形態によるマイクロLED集積装置と同様である。
この第8の実施の形態によれば、第7の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第9の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第9の実施の形態においては、実装基板50として次のようなものを用いることが第3の実施の形態によるマイクロLED集積装置と異なる。
すなわち、図39Aに示すように、図8に示す実装基板50の最表面に溶剤で除去可能な粘着剤1300を塗布する。そして、図39Bに示すように、既に述べた方法により実装基板50のチップ結合部45に粘着剤1300を介してマイクロLEDチップ30を結合させた後、実装基板50の粘着剤1300を粘着剤溶解液1400に接触させることにより除去する。粘着剤1300が除去されても、マイクロLEDチップ30は磁力によりチップ結合部45に引き寄せられているため位置はそのまま維持している。
この第9の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第10の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置]
第10の実施の形態においては、第4の実施の形態によるマイクロLED集積装置を複数、繋ぎ合わせることにより大型化したマイクロLED集積装置について説明する。ここでは、二つのマイクロLED集積装置を繋ぎ合わせて一つの大型のマイクロLED集積装置を製造する場合について説明する。
図40AおよびBは第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置を示す。図40Aは平面図、図40Bは断面図である。
図40AおよびBに示すように、プリント基板200上に二つのマイクロLED集積装置を互いに隣接して搭載する。各マイクロLED集積装置の実装基板50としては図41に示すものを用いる。図41に示すように、ガラスエポキシ基板やSi基板などの基板40を用い、その周囲に貫通孔40aを形成し、この貫通孔40aに基板40の上下を結ぶスルーホール配線51を形成する。スルーホール配線51の上部はロウ電極46と接続する。図40AおよびBに示すように、プリント基板200上には配線201、202が形成されている。そして、一つのマイクロLED集積装置の両端部のスルーホール配線51の下部が配線201上に位置し、このマイクロLED集積装置に隣接してもう一つのマイクロLED集積装置を両端部のスルーホール配線51の下部が配線201上に位置するように載せて半田付けするとともに、各マイクロLED集積装置のカラム電極48は配線202と半田付けする。
このようにして例えば二つのマイクロLED集積装置を繋げて大型化したマイクロLED集積装置を用いてカラーディスプレイを構成した一例を図42に示す。図42に示すように、このカラーマイクロLEDディスプレイにおいては、図40AおよびBに示す大型化したマイクロLED集積装置のマイクロLEDチップ110、120、130を覆うように全面にPDMSなどの封止材210が設けられ、その上に光拡散フィルム220および紫外線遮断フィルム230が順次設けられている。プリント基板200の裏面には、駆動用IC240が取り付けられているとともに、接続用端子250が設けられている。このように複数のマイクロLED集積装置を繋げることで自由に大型化が可能である。
この第10の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様な利点に加えて、大型のマイクロLED集積装置を容易に実現することができるという利点を得ることができる。
〈第11の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第11の実施の形態においては、マイクロLED集積装置の実装基板50として図41に示すものを用いる代わりに図43に示すものを用いる点が第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法と異なる。図43に示すように、この実装基板50は、基板40の端部が異方性導電性フィルム52により形成されている。この実装基板50の平面図を図44に示す。基板40は、例えば、PEEK、ポリイミドなどのエンジニアリングプラスチックフィルムや高機能樹脂フィルムなどからなる。基板40の端部に設けられている異方性導電性フィルム52の幅は例えば数10〜100μmである。上記以外のことは第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法と同様である。
この第11の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第12の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第12の実施の形態においては、マイクロLED集積装置の実装基板50として図41に示すものを用いる代わりに図45に示すものを用いる点が第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置と異なる。図45に示すように、この実装基板50は、基板40が異方性導電性フィルム53により形成されている。異方性導電性フィルム53の裏面には保護用のフィルム54が貼られており、使用時にこの保護フィルム54が剥がされる。この実装基板50の平面図を図46に示す。ロウ電極46は異方性導電性フィルム53により上下方向に導通している。また、パッシベーション絶縁膜49に形成されたコンタクトホールを通して配線55が形成されており、この配線55は異方性導電性フィルム53により上下方向に導通している。上記以外のことは第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置と同様である。
異方性導電性フィルム53は全面に亘って上下方向(厚さ方向)に導通があるため、個々のマイクロLEDチップを個別(別回路)に連結可能であり、アクティブ駆動方式で駆動する場合などに使用して有効なものである。
この第12の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第13の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第13の実施の形態においては、マイクロLED集積装置の実装基板50として図41に示すものを用いる代わりに図47に示すものを用いる点が第1の実施の形態によるマイクロLED集積装置の製造方法と異なる。図47に示すように、この実装基板50は、基板40が異方性導電性フィルム53により形成され、この異方性導電性フィルム53の裏面に駆動素子などを含む回路基板56が加熱圧着されている。こうすることで、異方性導電性フィルム53を介してマイクロLEDチップ110、120、130と回路基板56とが接続される。上記以外のことは第10の実施の形態によるマイクロLED集積装置と同様である。
この第13の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
〈第14の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第14の実施の形態においては、感光体ドラムに付着したマイクロLEDチップを実装基板に転写することにより実装基板上にマイクロLEDチップを整列させる。
すなわち、図48および図49に示すように、多数のマイクロLEDチップ2000をベルトコンベアー2010の一端のスロープ部2010aに供給し、ベルトコンベアー2010により矢印で示す方向に搬送する。スロープ部2010aの直ぐ下流のベルトコンベアー2010の上方には帯電装置2020が設けられており、この帯電装置2020によりその下方を搬送されるマイクロLEDチップ2000に正電荷を帯電させることができるようになっている。搬送中には、必要に応じて、ベルトコンベアー2010に超音波振動子により微小振動を起こさせることでマイクロLEDチップ2000同士がくっつき合わず、互いに分離するようにする。帯電させやすいマイクロLEDチップ2000については後述する。こうして正電荷を帯電したマイクロLEDチップ2000はベルトコンベアー2010により搬送される。ベルトコンベアー2010の下流には感光体ドラム2030が、その中心軸がベルトコンベアー2010の搬送面と平行でかつ搬送方向と直交するように設置されている。例えば、感光体ドラム2030の表面は全体として負電荷を帯電させておく。そして、この感光体ドラム2030を矢印で示す方向に回転させながら、この感光体ドラム2030の表面の、この感光体ドラム2030の中心軸に平行な細長い領域毎に、マイクロLEDチップ2000の配列位置に相当するドット状の領域以外の領域にレーザ光、LED光等の光2040を選択的に照射することにより、この領域を消電する。なお、別の方法として、感光体ドラム2030の表面を全体としてマイクロLEDチップ2000と同じく正電荷を帯電させておき、この感光体ドラム2030を矢印で示す方向に回転させながら、この感光体ドラム2030の表面の、この感光体ドラム2030の中心軸に平行な細長い領域毎に、マイクロLEDチップ2000の配列位置に相当するドット状の領域に光2040を選択的に照射することによりこのドット状の領域を消電し、見かけ上、このドット状の領域が負電荷を帯電するようにしてもよい。こうして、感光体ドラム2030の表面に負電荷を帯電したドット状の領域2050を形成する。この領域2050は実装基板上のマイクロLEDチップ2000の配列位置に応じて決まる位置に形成される。また、この領域2050の面積は、マイクロLEDチップ2000の付着位置のずれや複数個のマイクロLEDチップ2000が領域2050に付着するのを確実に防止するため、好適には、マイクロLEDチップ2000の付着面積と同等か、それ以下にする。感光体ドラム2030とベルトコンベアー2010との間の隙間は、領域2050に帯電させた負電荷とマイクロLEDチップ2000に帯電させた正電荷との間にマイクロLEDチップ2000を引き付けることができるように十分な強さの静電気力が働くように選ばれる。
ベルトコンベアー2010で正電荷を帯電したマイクロLEDチップ2000を搬送しながら、領域2050に負電荷を帯電させた感光体ドラム2030を回転させると、マイクロLEDチップ2000が静電気力により領域2050に付着する。
次に、感光体ドラム2030の上方にベルトコンベアー2010と平行に実装基板2060を配置し、実装基板2060を矢印で示す方向に移動させるとともに、感光体ドラム2030を回転させながら、実装基板2060の実装面に形成されたチップ結合部に感光体ドラム2030の領域2050に付着したマイクロLEDチップ2000を転写する。実装基板のチップ結合部は、実装基板50のチップ結合部45と同様に形成され、あるいは、粘着物質により形成される。実装基板2060のチップ結合部がチップ結合部45と同様に形成される場合には、磁力によりマイクロLEDチップ2000が結合する。実装基板のチップ結合部が粘着物質により形成される場合には、粘着物質による粘着力により接着することによりマイクロLEDチップ2000が結合する。必要に応じて、実装基板の実装面上にマイクロLEDチップ2000の配列方向に延在する細長い電極2070を形成しておき、この電極2070上に感光体ドラム2030からマイクロLEDチップ2000を転写するようにしてもよい。この場合、これらの電極2070に電圧を印加することによりマイクロLEDチップ2000の転写度合いを制御することができる。
[マイクロLEDチップ2000の構成]
マイクロLEDチップ2000の構成について説明する。マイクロLEDチップ2000は、p側電極側の表面およびn側電極側の表面のうちの一方が他方に比べてより強く帯電するように構成される。
図50、図51および図52に三種類のマイクロLEDチップ2000を示す。図50に示す縦型のマイクロLEDチップ2000は、マイクロLEDチップ30と同様に、n型GaN層11、Inx Ga1-x N/Iny Ga1-y N MQW構造を有する発光層12およびp型GaN層13を有する。n型GaN層11上にはSiO2 膜等からなる絶縁膜2001が形成されている。この絶縁膜2001には開口2001aが形成されており、この開口2001aを通じてn型GaN層11にコンタクトしてn側電極14が形成されている。p型GaN層13上に光反射層としてAg膜2002が形成され、さらにその上に例えばNi/Ti積層膜からなるp側電極15が形成されている。このマイクロLEDチップ2000では、n側電極14側の表面には絶縁膜2001が形成されているが、p側電極15側の表面には絶縁膜が形成されていないため、n側電極14側の表面の方がp側電極15側の表面より帯電しやすくなっている。図51に示す縦型のマイクロLEDチップ2000は、図50に示すマイクロLEDチップ2000と同様に、n型GaN層11、Inx Ga1-x N/Iny Ga1-y N MQW構造を有する発光層12およびp型GaN層13を有する。この場合、p型GaN層13上にITO等の透明電極2003が形成され、この透明電極2003上にSiO2 膜等からなる絶縁膜2001が形成されている。この絶縁膜2001には開口2001aが形成されており、この開口2001aを通じて透明電極2003にコンタクトしてp側電極15が形成されている。n型GaN層11上に光反射層としてAg膜2002が形成され、さらにその上に例えばNi/Ti積層膜からなるn側電極14が形成されている。このマイクロLEDチップ2000では、p側電極15側の表面には絶縁膜2004が形成されているが、n側電極14側の表面には絶縁膜が形成されていないため、p側電極15側の表面の方がn側電極14側の表面より帯電しやすくなっている。図52に示す横型のマイクロLEDチップ2000は、マイクロLEDチップ30と同様に、n型GaN層11、発光層12およびp型GaN層13を有する。n型GaN層11の上部、発光層12およびp型GaN層13にはメサ部が形成されており、このメサ部のp型GaN層13上に光反射層としてAg膜2002が形成され、さらにその上に例えばNi/Ti積層膜からなるp側電極15が形成されている。メサ部とその上のAg膜2002およびp側電極15の側面とメサ部以外のn型GaN層11上にはSiO2 膜等からなる絶縁膜2005が形成されている。この絶縁膜2005には開口2005aが形成されており、この開口2005aを通じてn型GaN層11とコンタクトしてn側電極14が形成されている。このn側電極14には、絶縁膜2005に形成されたビアホール2005aを通じてパッド電極20がコンタクトしている。n型GaN層11の裏面にはSiO2 膜等からなる絶縁膜2001が形成されている。このマイクロLEDチップ2000では、n型GaN層11の裏面には絶縁膜2001が形成されているが、p側電極15上には絶縁膜が形成されていないため、n型GaN層11の裏面の方がp側電極15側の表面より帯電しやすくなっている。
[感光体ドラム2030]
既に述べたように、感光体ドラム2030は、レーザ光、LED光等の光2040の照射により表面のチップ結合位置のみをマイクロLEDチップ2000と逆極性に帯電させる。図53AおよびBはその一例を具体的に示す。すなわち、この例では、感光体ドラム2030の表面2031の全体にマイクロLEDチップ2000と逆極性、すなわち負電荷を帯電させる。感光体ドラム2030の中心軸に平行な方向に延在する細長い光源2080を感光体ドラム2030に隣接して配置する。そして、図54AおよびBに示すように、感光体ドラム2030の表面2031のうちマイクロLEDチップ2000の配列位置に相当するドット状の領域以外の領域に光源2080により光2040を当てて消電することにより、負電荷を帯電した領域2050を形成する。
[実装基板2060の構成]
実装基板2060のチップ結合部の構成について説明する。
実装基板2060には、マイクロLEDチップ2000に電流を供給する配線や、場合によってはさらに、電流を制御するためのトランジスタやコンデンサ等の素子が形成されるが、実装基板2060のチップ結合部は、例えば次のように構成することができる。
まず、磁力によりマイクロLEDチップ2000を付着させる場合は、例えば、第1の実施の形態と同様に硬磁性体膜を用いたチップ結合部45を形成したもの(例えば、図8参照)、あるいは、第8の実施の形態と同様にチップ結合部45上にはんだ層700を形成したもの(図38参照)を用いる。第1の実施の形態と同様のチップ結合部45を用いる場合は、このチップ結合部45にマイクロLEDチップ2000を付着させた後、めっき等によりマイクロLEDチップ2000を機械的および電気的に接合する。第8の実施の形態と同様にチップ結合部45上にはんだ層700を形成したものを用いる場合は、このチップ結合部45にマイクロLEDチップ2000を付着させた後、はんだ層700を溶融させることによりマイクロLEDチップ2000を機械的および電気的に接合する。
粘着物質の粘着力を利用してマイクロLEDチップ2000を付着させる場合は、例えば、図55に示すように、実装基板2060上にロウ配線46を形成した後、このロウ配線46上のチップ結合部にはんだ層2090を形成し、これらのロウ配線46およびはんだ層2090の上に粘着物質2100を形成する。この場合には、チップ結合部に粘着物質2100の粘着力によりマイクロLEDチップ2000を付着させた後、はんだ層2090を溶融させることによりマイクロLEDチップ2000を機械的および電気的に接合する。粘着物質2100は、はんだ層2090の溶融の際に蒸発する。あるいは、図56に示すように、実装基板2000上にロウ配線46を形成した後、このロウ配線46上に粘着物質2100を形成する。この場合には、チップ結合部に粘着物質2100の粘着力によりマイクロLEDチップ2000を付着させた後、めっき等によりマイクロLEDチップ2000を機械的および電気的に接合する。
この第14の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様な利点に加えて次のような利点を得ることができる。すなわち、マイクロLEDチップ2000は帯電体ドラム2030の表面のドット状の領域2050に付着させることで配列することができ、こうして配列したマイクロLEDチップ2000を実装基板2060のチップ結合部の真上に供給するため、実装基板2060のチップ結合部と帯電体ドラム2030上のマイクロLEDチップ2000とを接触させることによりマイクロLEDチップ2000を実装基板2060側に容易に転写することができる。また、実装基板2060のチップ結合部に粘着物質2090を用いた場合には、実装基板2060側に硬磁性体膜を形成する必要がなくなるため、実装基板2060の製造コストの低減を図ることができる。また、実装基板2060側の硬磁性体膜を用いたチップ結合部にマイクロLEDチップを付着させる場合であっても、硬磁性体膜の真上(あるいはその極近傍)にマイクロLEDチップ2000が供給されるため、硬磁性体膜はチップ結合部の極性を揃えることができる程度の磁性を保持することができればよく、数μmオーダーでの厚い硬磁性体膜は必要ない。また、縦型マイクロLEDチップ2000を用いる場合は、マイクロLEDチップ2000の配列の位置精度に関しては、マイクロLEDチップ2000の大きさ以上に誤差の許容範囲を広く確保することができるため、マイクロLEDチップ2000の整列がより容易になる。本方式は、ベルトコンベアー2010上を搬送する段階ではマイクロLEDチップ2000をランダムに配置すること、帯電体ドラム2030の表面の、マイクロLEDチップ2000の配列位置に形成された領域2050に静電気力を利用して付着させることでマイクロLEDチップ2000をその極性を揃えて配列させること、こうして整列したマイクロLEDチップ2000を実装基板2060に転写することが一体になった技術であり、従来提案されているマルチチップ転写方法や極性を持たない従来のプリンターのトナー転写方法とは一線を画す技術である。本方式では、マイクロLEDチップ2000の帯電による静電破壊が懸念されるが、マイクロLEDチップ2000の面積が小さく、帯電する電荷の量が非常に小さいため、電荷集中による静電破壊の可能性は小さい。
〈第15の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第15の実施の形態においては、第1の実施の形態とは異なる方法で、磁性体付着ドラムに付着したマイクロLEDチップ30を実装基板に転写することにより実装基板上にマイクロLEDチップ30を整列させる。
すなわち、図57に示すように、ベルトコンベアー2010の一端のスロープ部2010aに多数のマイクロLEDチップ2000を供給し、ベルトコンベアー2010により矢印で示す方向に搬送する。搬送中には、必要に応じて、ベルトコンベアー2010に超音波振動子により微小振動を起こさせることでマイクロLEDチップ2000同士がくっつき合わず、互いに分離するようにする。マイクロLEDチップ2000は、第1の実施の形態と同様に、p側電極15がNi等の軟磁性体からなり、n側電極14側に比べてp側電極15側が磁場により引き寄せられやすい。マイクロLEDチップ2000については後述する。ベルトコンベアー2010の下流側には、第2の実施の形態と同様な磁性体付着ドラム860が、その中心軸がベルトコンベアー201の搬送面と平行でかつ搬送方向と直交するように設置されている。図58に示すように、この磁性体付着ドラム860の表面には硬磁性体からなるドット状の磁性体861が、後述の実装基板上のマイクロLEDチップの配列パターンと同じパターンで形成されている。磁性体861は、例えば、直径が数μm〜数十μm、厚さが数μm程度である。
磁性体付着ドラム860を矢印で示す方向に回転させながらベルトコンベアー2010でマイクロLEDチップ2000を搬送すると、マイクロLEDチップ30が磁力により磁性体付着ドラム860の表面の磁性体861に付着し、整列する。
磁性体付着ドラム860の例えば斜め上に粘着体ドラム2200を磁性体付着ドラム860と平行にかつ近接させて設けておき、矢印で示すように磁性体付着ドラム860と逆方向に回転させる。粘着体ドラム2200は表面の全面に粘着物質(図示せず)を形成したものである。そして、磁性体付着ドラム860と粘着体ドラム2200とを互いに逆方向に回転させながら、磁性体付着ドラム860の磁性体861に付着したマイクロLEDチップ2000を粘着体ドラム2200の表面に粘着力により付着させる。こうすることで、磁性体付着ドラム860の磁性体861に付着したマイクロLEDチップ2000と粘着体ドラム2200上のマイクロLEDチップ2000とは上下が逆転する。
次に、粘着体ドラム2200の上方にこの粘着体ドラム2200の中心軸と平行に実装基板860を配置し、粘着体ドラム2200を矢印で示す方向に回転させながら、実装基板860のチップ結合部に粘着体ドラム2200に付着したマイクロLEDチップ2000を転写する。実装基板860のチップ結合部は、粘着体ドラム2200の粘着物質より粘着力が強い粘着物質2100により形成される。
以上により、目的とするマイクロLED集積装置が製造される。
[マイクロLEDチップ2000の構成]
マイクロLEDチップ2000としては、基本的には、図50、図51および図52に示す三種類のマイクロLEDチップ2000を用いることができる。ただし、この場合、好適には、マイクロLEDチップ2000の厚さは20μm以下、直径は150μm以下である。
この第15の実施の形態によれば、第10の実施の形態と同様な利点に加えて次のような利点を得ることができる。すなわち、磁性体付着ドラム860は表面に強磁性体(硬磁性体)からなる磁性体861を設置するため、ランダムな状態からマイクロLEDチップ2000を整列させる際に磁性体861を繰り返し使用することができることに加えて、最終的にマイクロLEDチップ2000が転写される実装基板860には硬磁性体膜を形成する必要がないため、実装基板860の製造コストおよび製造工程の低減を図ることができる。本方式は、従来提案されているマルチチップ転写方法や極性を持たない従来のプリンターのトナー転写方法とは一線を画す技術である。
〈第16の実施の形態〉
[マイクロLED集積装置の製造方法]
第16の実施の形態においては、第1の実施の形態とは異なる方法で、ドラムに付着したマイクロLEDチップ2000を実装基板に転写することにより実装基板上にマイクロLEDチップ2000を整列させる。
すなわち、図59に示すように、ベルトコンベアー2010の一端のスロープ部2010aに多数のマイクロLEDチップ2000を供給し、ベルトコンベアー2010により矢印で示す方向に搬送する。搬送中には、必要に応じて、ベルトコンベアー2010に超音波振動子により微小振動を起こさせることでマイクロLEDチップ2000同士がくっつき合わず、互いに分離するようにする。マイクロLEDチップ2000はp側電極15がNi等の軟磁性体からなり、n側電極14側に比べてp側電極15側が磁場により引き寄せられやすい。マイクロLEDチップ2000の構成は第15の実施の形態と同様である。ベルトコンベアー2010の下流側には電磁石ドラム2300がその中心軸がベルトコンベアー2010の搬送面と平行でかつ搬送方向と直交するように設置されている。図60に示すように、電磁石ドラム2300には、内面に電磁石ドット2400が、後述の実装基板上のマイクロLEDチップ2000の配列パターンと同じパターンで形成されている。電磁石ドット2400は、磁芯2401の周りにコイル2402を巻いたものであり、磁芯2401の先端が電磁石ドラム2300を貫通して外部に突出している。電磁石ドット2400のこの突出部がチップ結合部となる。電磁石ドット2400は、マイクロLEDチップ2400の付着時とリリース時とで、コイル2402に流す電流を調節することにより磁力を変化させることができる。電磁石ドラム2300とベルトコンベアー2010との間の隙間は、電磁石ドラム2300の電磁石ドット2400の磁力によりマイクロLEDチップ2000を引き付けることができるように選ばれる。
電磁石ドラム2300を回転させながらベルトコンベアー2010でマイクロLEDチップ2000を搬送すると、コイル2402に電流を流すことにより磁場が発生した電磁石ドット2400の、電磁石ドラム2300の表面に露出した磁芯2401の先端部に磁力によりマイクロLEDチップ2000が付着する。
電磁石ドラム2300の上方にこの電磁石ドラム2300の中心軸と平行に実装基板860を配置する。この実装基板860の実装面には硬磁性体膜を用いたチップ結合部45が形成されている。この実装基板860の実装面と反対側の面の上方には、この実装基板860を挟んで電磁石ドラム2300の中心軸の真上の位置にこの中心軸の方向に一列に電磁石ドット2500が配置されている。電磁石ドット2500は、磁芯2501の周りにコイル2502を巻いたものであり、磁芯2501の先端部が実装基板860側を向いている。そして、電磁石ドラム2300を回転させながら、この実装基板860を図59中矢印で示す方向に搬送しながら、ドラム2300の表面の、電磁石ドット2400の磁芯2401の先端部に付着したマイクロLEDチップ30が最上端に来た時点で電磁石ドット2400に流す電流をオフすると同時に、電磁石ドット2500に流す電流をオンすることで、マイクロLEDチップ2000を電磁石ドラム2300のチップ結合部からリリースすると同時に、実装基板860のチップ結合部45にマイクロLEDチップ2000を転写する。
以上により、目的とするマイクロLED集積装置が製造される。
[マイクロLEDチップ30の構成]
マイクロLEDチップ2000の構成は第15の実施の形態と同様である。
この第16の実施の形態によれば、第15の実施の形態と同様な利点を得ることができる。
以上、この発明の実施の形態について具体的に説明したが、この発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の実施の形態において挙げた数値、構成、形状、材料、方法などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構成、形状、材料、方法などを用いてもよい。
10…サファイア基板、11…n型GaN層、12…発光層、13…p型GaN層、14…n側電極、15…p側電極、、22…被覆層、23…支持体、30…マイクロLEDチップ、40…基板、42…磁性体膜、45…チップ結合部、46…ロウ電極、47…絶縁膜、48…カラム電極、49…パッシベーション絶縁膜、50…実装基板、100…ヘッド、110…青色発光のマイクロLEDチップ、120…緑色発光のマイクロLEDチップ、130…赤色発光のマイクロLEDチップ、200…プリント基板、400…垂直型マイクロLEDチップ、850…微帯電ドラム、860…磁性体付着ドラム、1050…微帯磁ドラム、1100…感光体ドラム、2000…マイクロLEDチップ、2030…感光体ドラム、2010…粘着物質、2200…粘着体ドラム

Claims (30)

  1. p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、回転している帯電ドラムの表面に複数付着させる工程と、
    一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記帯電ドラムに対して移動させながら上記帯電ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  2. p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成され、帯電した発光素子チップを、回転している感光体ドラムの表面の上記発光素子チップと逆符号に帯電させた、上記発光素子チップの配列位置に相当する領域に少なくとも一個付着させる工程と、
    一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させながら上記感光体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  3. p側電極およびn側電極を有し、帯電した発光素子チップを、回転している感光体ドラムの表面の上記発光素子チップと逆符号に帯電させた、上記発光素子チップの配列位置に相当する領域に少なくとも一個付着させる工程と、
    一方の主面に粘着物質からなるチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させながら上記感光体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に上記粘着物質により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  4. 上記発光素子チップの上記p側電極側の表面および上記n側電極側の表面のうちの一方が他方に比べてより強く帯電するように構成されている請求項1〜3のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  5. p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、回転している帯電ドラムの表面に複数付着させる工程と、
    上記帯電ドラムに平行に配置された、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムを上記帯電ドラムと逆方向に回転させながら上記帯電ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記磁性体ドラムの上記磁性体に付着させる工程と、
    一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記磁性体ドラムに対して移動させながら上記磁性体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  6. p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、表面に複数の磁性体が配列された、回転している磁性体ドラムの表面に複数付着させる工程と、
    上記磁性体ドラムに平行に配置された、表面に複数の粘着体が配列された粘着体ドラムを上記磁性体ドラムと逆方向に回転させながら上記磁性体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記粘着体ドラムの上記粘着体に付着させる工程と、
    一方の主面に上記粘着体より粘着力が強い粘着物質からなるチップ結合部を複数有する実装基板を上記粘着体ドラムに対して移動させながら上記粘着体ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に上記粘着物質により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  7. p側電極およびn側電極を有し、上記p側電極側および上記n側電極側のうちの一方が他方に比べてより強く磁場に引き寄せられるように構成された発光素子チップを、表面に複数の電磁石の芯の一端が配列された、回転しているドラムの表面に上記電磁石を作動させて磁力により複数付着させる工程と、
    一方の主面に強磁性材料を含むチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラムに対して移動させながら上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記p側電極側および上記n側電極側のうちのより強く磁場に引き寄せられるように構成された側を上記チップ結合部に向けて磁力により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  8. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを、回転しているドラムの表面に静電気力、磁力または粘着力により複数付着させる工程と、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラムに対して移動させながら上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に磁力または粘着力により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  9. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを、回転している第1ドラムの表面に静電気力、磁力または粘着力により複数付着させる工程と、
    上記第1ドラムに平行に配置された、表面に複数の磁性体、複数の電磁石の芯の一端または複数の粘着体が配列された第2ドラムを上記第1ドラムと逆方向に回転させながら上記第1ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記第2ドラムの上記磁性体、上記芯の一端または上記粘着体に磁力または粘着力により付着させる工程と、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記第2ドラムに対して移動させながら上記第2ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に磁力または粘着力により結合させる工程とを有する発光素子集積装置の製造方法。
  10. 上記発光素子チップの上記p側電極または上記n側電極または上記p側電極および上記n側電極に強磁性材料を含む請求項1〜9のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  11. 上記発光素子チップの上記p側電極が積層膜からなり、上記積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる請求項10記載の発光素子集積装置の製造方法。
  12. 上記発光素子チップの上記p側電極または上記n側電極の近傍に強磁性材料が設けられている請求項1〜9のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  13. 上記発光素子チップの上記強磁性材料が軟磁性体である請求項10〜12のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  14. 上記発光素子チップは発光層を挟んだ上下方向にp側電極およびn側電極を有する縦型発光素子チップまたは同一面側にp側電極およびn側電極を有する横型発光素子チップである請求項1〜13のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  15. 上記実装基板の上記チップ結合部が積層膜からなり、上記積層膜を構成する少なくとも一層の膜が強磁性材料からなる請求項10〜12のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  16. 上記強磁性材料が硬磁性体である請求項15記載の発光素子集積装置の製造方法。
  17. 上記発光素子チップはチップ面に垂直な軸に関し回転対称性を有する請求項1〜16のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  18. 上記実装基板の上記チップ結合部は上記実装基板の上記一方の主面に垂直な軸に関し回転対称性を有する請求項1〜16のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  19. 上記実装基板の上記チップ結合部は二次元アレイ状に複数設けられ、それぞれの上記チップ結合部に上記発光素子チップが結合している請求項1〜18のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  20. 上記発光素子チップはチップサイズが100μm×100μm以下、厚さが20μm以下である請求項1〜19のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  21. 上記発光素子チップはInGaN系半導体発光素子チップまたはAlGaInP系半導体発光素子チップである請求項1〜20のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  22. 上記発光素子集積装置は発光ダイオード照明装置、発光ダイオードバックライトまたは発光ダイオードディスプレイである請求項1〜21のいずれか一項記載の発光素子集積装置の製造方法。
  23. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップの供給口および送出口を有し、上記送出口の内部に帯電ドラムを有する容器と、
    上記容器の外部に設けられた、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記帯電ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する発光素子配列装置。
  24. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップの供給口および送出口を有し、上記送出口の内部に帯電ドラムを有する容器と、
    上記容器の外部に上記帯電ドラムに平行に設けられた、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムと、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記磁性体ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する発光素子配列装置。
  25. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップの供給口および送出口を有し、上記送出口の内部に帯磁ドラムを有する容器と、
    上記容器の外部に上記帯磁ドラムに平行に設けられた感光体ドラムと、
    上記感光体ドラムの表面に光を選択的に照射する光源と、
    上記容器の外部に設けられた、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する発光素子配列装置。
  26. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを帯電させて搬送する帯電搬送装置と、
    上記帯電搬送装置に平行に、かつ上記帯電搬送装置による上記発光素子チップの搬送方向と直交する方向に設けられた感光体ドラムと、
    上記感光体ドラムの表面に光を選択的に照射する光源と、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記感光体ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する発光素子配列装置。
  27. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを搬送する第1搬送装置と、
    上記第1搬送装置に平行に、かつ上記第1搬送装置による上記発光素子チップの搬送方向と直交する方向に設けられた、表面に複数の磁性体が配列された磁性体ドラムと、
    上記磁性体ドラムに平行に設けられた粘着体ドラムと、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記粘着体ドラムに対して移動させるための第2搬送装置とを有する発光素子配列装置。
  28. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを搬送する第1搬送装置と、
    上記第1搬送装置に平行に、かつ上記第1搬送装置による上記発光素子チップの搬送方向と直交する方向に設けられた、表面に複数の電磁石の芯の一端が配列されたドラムと、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラムに対して移動させるための第2搬送装置とを有する発光素子配列装置。
  29. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを、回転しているドラムの表面に複数付着させる工程を少なくとも一回経由し、一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を上記ドラム、または、上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを表面に転写した上記ドラムの次段もしくは最終段のドラムに対して移動させながら上記次段もしくは最終段のドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記発光素子チップの上記p側電極または上記n側電極を上記チップ結合部に向けて結合させる発光素子集積装置の製造方法。
  30. p側電極およびn側電極を有する発光素子チップを表面に付着させる少なくとも一段のドラムと、
    一方の主面にチップ結合部を複数有する実装基板を、最終段の上記ドラムの表面に付着した上記発光素子チップを上記チップ結合部に、上記発光素子チップの上記p側電極または上記n側電極を上記チップ結合部に向けて結合させるために最終段の上記ドラムに対して移動させるための搬送装置とを有する発光素子配列装置。
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