JP2020143710A - 既設管更生構造及び既設管更生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】螺旋管状の更生管によって既設管を更生するにあたり、帯状部材の無駄を省く。【解決手段】帯状部材10を既設管1の内周に沿って螺旋状に巻回して螺旋管状の更生管3を製管する。更生管3には周長が相対的に大きい大周長部3aと、周長が相対的に小さい小周長部3bとを管軸方向に並べて形成する。大周長部3aを、小周長部3bよりも周方向の広範囲又は多数箇所において、既設管1の内周面と接触させる。【選択図】図1

Description

本発明は、老朽化した既設管を更生してなる既設管更生構造及び既設管更生方法に関し、特に既設管の内周に沿う螺旋管状の更生管を備えた既設管更生構造及び既設管更生方法に関する。
老朽化した下水道管等の既設管の内周面に沿って帯状部材を巻回して螺旋管状の更生管を製管することによって、前記既設管を更生する方法は公知である。
例えば特許文献1においては、螺旋管状の更生管を全長にわたって既設管の内径よりも小径に製管した後、円錐形の管拡張器を更生管の一端部から更生管の内部に挿し入れることによって、更生管の周長すなわち帯状部材のひと巻き分の長さを順次拡張させている。
特許第2529320号公報
前掲特許文献1の工法においては、更生管が管軸方向の全長にわたって拡張されて全体的に既設管の内壁と係合される。このため必ずしも拡張させなくてもよい箇所においても拡張されることになり帯状部材の無駄が多い。
本発明は、かかる事情に鑑み、螺旋管状の更生管によって既設管を更生するにあたり、帯状部材の無駄を省くことを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明構造は、既設管の内周に沿う螺旋管状の更生管を備え、前記更生管が、螺旋状に巻回されて帯幅方向の両縁部の互いに一周ずれて隣接する縁部分どうしが接合された帯状部材によって構成された既設管更生構造であって、
前記更生管には、周長が相対的に大きい大周長部と、周長が相対的に小さい小周長部とが管軸方向に並んで設けられており、
前記大周長部が、前記小周長部よりも周方向の広範囲又は多数箇所において前記既設管の内周面と接していることを特徴とする。
必要箇所だけを大周長部とし、それ以外の箇所は小周長部とする。小周長部は大周長部よりも一周あたりの帯状部材の長さが短い。したがって、帯状部材の無駄を省ける。
前記大周長部の外周長が、前記既設管の内周長と実質等大であり、前記小周長部の外周長が、前記既設管の内周長より小さいことが好ましい。
前記大周長部は、全周にわたって既設管の内周に接することが好ましい。大周長部を既設管に対して拘束状態にしてもよい。
小周長部は、既設管の内周面と接しないようにしてもよい。小周長部を既設管に対して非拘束状態又は弱拘束状態にしてもよい。
前記更生管における前記既設管の端部に設けられた部分が、前記大周長部となっていることが好ましい。
これによって、更生管と既設管の端部どうしを強く拘束できる。
前記更生管における前記既設管の枝管との接続部に設けられた部分が、前記大周長部となっていることが好ましい。
これによって、更生管と枝管との接続、連通作業を容易化できる。
前記枝管としては、既設管が下水道管である場合の取付管が挙げられる。
本発明方法は、既設管を螺旋管状の更生管によって更生する方法であって、
帯状部材を前記既設管の内周に沿って螺旋状に巻回して、前記帯状部材の帯幅方向の両縁部の互いに一周ずれて隣接する縁部分どうしを接合することによって前記更生管を製管し、
前記更生管には周長が相対的に大きい大周長部と、周長が相対的に小さい小周長部とを管軸方向に並べて形成し、
前記大周長部を、前記小周長部よりも周方向の広範囲又は多数箇所において前記既設管の内周面と接触させることを特徴とする。
前記大周長部とすべき部分を前記小周長部と同じ周長となるよう製管し、その後、前記大周長部とすべき部分の周長すなわち帯状部材のひと巻き分の長さを拡張(増大)させることが好ましい。そうすることで、製管時には更生管の全体を一様な周長にでき、製管作業を容易化できる。
なお、製管しながら周長調整することで大周長部と小周長部を作成してもよい。
前記大周長部とすべき部分における前記隣接する縁部分どうしの接合力を、前記更生管における前記大周長部とすべき部分より管軸方向の一端側の管部分における前記隣接する縁部分どうしの接合力より弱くし、
前記一端側の管部分を、前記大周長部とすべき部分の周長が拡張される向きに捩じることが好ましい。
これによって、前記捩じり工程の際、前記一端側の管部分においては前記隣接する縁部分どうしが滑ることなく、前記一端側の管部分の周長が拡張されるのを防止できる。捩じり力は、前記一端側の管部分を介して、前記大周長部とすべき部分に伝わる。前記大周長部とすべき部分においては、前記隣接する縁部分どうしの接合力が弱くなっているために、前記捩じり力によって前記隣接する縁部分どうしが滑り、周長が拡張される。
前記製管後、前記更生管の管軸方向の前記一端側とは反対側の端部から、前記大周長部とすべき部分と前記一端側の管部分との間までの前記隣接する縁部分どうしの接合力を製管時より弱めることが好ましい。
これによって、製管時には、大周長部とすべき部分か否かの区別無く、隣接する縁部分どうしを強く接合させることができ、安定して確実に製管できる。その後、前記接合力を弱めることで、前記大周長部とすべき部分の周長を拡張させやすくなる。
前記大周長部とすべき部分の製管時に、該大周長部とすべき部分における前記隣接する縁部分どうしの接合力を、小周長部とすべき部分における前記隣接する縁部分どうしの接合力より弱くしてもよい。
前記隣接する縁部分どうしを互いの間に線状部材が挟み込まれるように凹凸嵌合させながら前記製管を行ない、その後、前記更生管の前記反対側の端部から、前記大周長部とすべき部分と前記一端側の管部分との間まで前記線状部材を引き抜き、前記一端側の管部分における前記隣接する縁部分どうし間には前記線状部材を残置させた状態で前記一端側の管部分を捩じることが好ましい。
これによって、製管時における隣接する縁部分どうしの接合力を高くできる。その後、前記大周長部とすべき部分における隣接する縁部分どうしの接合力を確実に弱めることで、前記大周長部とすべき部分の周長を拡張させやすくなる。
前記大周長部とすべき部分の全体の周長が拡張され、かつ前記大周長部とすべき部分より前記反対側の部分までは拡張が及んでいない時点で前記捩じり工程を終えることが好ましい。
これによって、大周長部とすべき部分の周長だけを拡張できる。
本発明によれば、更生管となる帯状部材の無駄を省くことができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る更生済管(既設管更生構造)の側面断面図である。 図2は、前記更生済管の更生管を構成する帯状部材の断面図である。 図3は、前記更生管における帯状部材の第1嵌合部及び第2嵌合部どうしの接合部分を示し、図1の円部IIIの断面図である。 図4は、前記更生管における取付管との接続構造を示し、図1の円部IVの断面図である。 図5は、図4のV−V線に沿う、前記更生管の中間部分の平面図である。 図6は、前記更生管の製管工程を示す断面図である。 図7は、図6のVII−VII線に沿う、前記製管に用いる元押し式製管機の正面図である。 図8(a)は、製管時の前記接合部分を示す断面図である。図8(b)は、接合力弱化時の前記接合部分を示す断面図である。 図9は、前記更生管の到達側端部の固定工程を示す断面図である。 図10は、前記更生管の到達側管端領域の前記接合部分の接合力弱化工程を示す断面図である。 図11は、前記到達側管端領域の拡張工程を示す断面図である。 図12は、前記更生管の到達側から中間の接続領域までの前記接合部分の接合力弱化工程を示す断面図である。 図13は、前記接続領域の拡張工程を示す断面図である。 図14は、前記更生管の中間から発進側端部までの前記接合部分の接合力弱化工程を示す断面図である。 図15は、前記更生管の発進側管端領域の拡張工程を示す断面図である。 図16は、本発明の第2実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図17(a)は、前記第2実施形態における製管時の帯状部材の第1嵌合部及び第2嵌合部の接合部分を示す断面図である。図17(b)は、接合力弱化時の前記接合部分を示す断面図である。 図18は、本発明の第3実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図19は、前記第3実施形態の更生済管における大周長部の断面図である。 図20は、前記第3実施形態において、自走式製管機によって更生管を製管する様子を更生管の延伸方向前方から見た解説側面図である。 図21は、前記第3実施形態において、自走式製管機によって更生管を製管する様子を概略的に示す斜視図である。 図22は、本発明の第4実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図23は、本発明の第5実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図24は、本発明の第6実施形態に係る帯状部材の断面図である。 図25は、前記第6実施形態の更生済管における大周長部の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る更生済管1A(既設管更生構造)を示したものである。更生済管1Aは、既設管1と、更生管3を備えている。老朽化した既設管1の内周に更生管3がライニングされることによって、既設管1が更生されている。更生対象の既設管1は、例えば地中に埋設された下水道管である。既設管1の中間部には、1又は複数(図では1つだけ図示)の取付管2(枝管)が接続されている。
なお、本発明の既設管は、下水道管に限定されず、上水道管、農業用水管、ガス管、水力発電導水管などであってもよい。
更生管3の断面形状は、円形(真円)でもよく、四角形その他の多角形でもよく、馬蹄形などの異形状でもよい。
更生管3は、帯状部材10によって構成されている。帯状部材10が、既設管1の内周に沿って螺旋状に巻回され、螺旋管状の更生管3に製管されている。
図2に示すように、帯状部材10は、平帯部11と、嵌合部13,14と、リブ12を含み、一定の断面形状に形成されて、同図の紙面と直交する帯長方向へ延びている。帯状部材10の材質は、ポリ塩化ビニル(PVC)などの合成樹脂である。平坦な平帯部11における帯幅方向(図2(a)において左右)の一方側の縁部に2つ(複数列)の凹溝13c,13dを含む第1嵌合部13が形成され、他方側の縁部に2つ(複数列)の凸条14c,14dを含む第2嵌合部14が形成されている。平帯部11の帯幅方向の中間部には3つ(複数)のリブ12が設けられている。
図3に示すように、帯状部材10を螺旋状に巻回してなる更生管3においては、第1嵌合部13と第2嵌合部14との互いに一周ずれて隣接する部分(縁部分)どうしが接合されている。詳しくは、互いに対応する凸条14c及び凹溝13cどうし、並びに凸条14d及び凹溝13dどうしが嵌合(接合)されている。リブ12は、更生管3の外周側(図3において上側)へ突出されている。
さらに、図3に示すように、更生管3においては、2つ(複数列)の凸条14c,14dのうち、帯幅方向の外側(一部)の凸条14cは、根元部分において切断され、平帯部11から分離されている。残りの凸条14dは、平帯部11と一体に連なっている。
図22に示すように、凹溝13cの内周面と凸条14cとの間には、接着剤51が設けられている。接着剤51を介して、凸条14cが凹溝13cひいては第1嵌合部13と強固に接合されている。接着剤51としては、例えばホットメルト接着剤が用いられている。
凹溝13dと凸条14dとの間には、滑り性シール剤52が設けられている。滑り性シール剤52を介して凸条14dが凹溝13dひいては第1嵌合部13と接合されている。滑り性シール剤52は、凸条14dが凹溝13dに沿って滑るのを許容する。滑り性シール剤52としては、例えばシリコーンシーラントなどの湿気硬化型接着剤が用いられている。
図1に示すように、更生管3には、大周長部3aと、小周長部3bとが管軸方向に並んで設定されている。大周長部3aは、周長すなわち帯状部材10の一巻き分の長さが相対的に大きい。小周長部3bは、周長が相対的に小さい。更生管3が円形断面の場合、大周長部3aは大径であり、小周長部3bは小径である。
大周長部3aは、小周長部3bよりも周方向の広範囲又は多数箇所において既設管1の内周面と接している。好ましくは、大周長部3aは、全周にわたって既設管1の内周に接している。大周長部3aの外周長が、既設管1の内周長と実質的に同じ大きさになっている。より好ましくは、大周長部3aは既設管1の内周面に強く押し当てられることで既設管1に対して拘束状態になっている。
これに対して、小周長部3bの外周長は既設管1の内周長より小さい。小周長部3bは全域にわたって既設管1の内周面と殆ど接していない。或いは、小周長部3bの底部だけが既設管1の底部と接していてもよい。小周長部3bは、既設管1に対して非拘束状態であるか、又は大周長部3aよりも弱く拘束された弱拘束状態となっている。
図1に示すように、具体的には、更生管3における両側の管端領域31,39及び中間の接続領域32が、それぞれ大周長部3aとなっている。管端領域31,39は、既設管1の端部1eに設けられた部分に該当する。接続領域32は、既設管の枝管との接続部に設けられた部分に該当する。
図4及び図5に示すように、接続領域32の中央部には、取付管2に連なる連通口32cが形成されている。連通口32cの周辺における既設管1と更生管3との間には封止材5が充填されて封止されている。
図1に示すように、一方の管端領域31と接続領域32との間の中間領域33A、及び接続領域32と他方の管端領域39との間の中間領域33Bが、それぞれ小周長部3bとなっている。
更生管3における各大周長部3a(31,39,32)と小周長部3b(33A,33B)との間の部分は、小周長部3bへ向かって縮径するテーパ部34A,34B,34C,34Dとなっている。
図1に示すように、大周長部3a(31,39,32)と小周長部3bは、互いにヘリカル状態(リード角、ピッチなど)が異なっている。大周長部3aにおける螺旋のリード角θ3aは、小周長部3bにおける螺旋のリード角θ3bより小さい(θ3a<θ3b)。大周長部3aにおける螺旋のピッチP3aは、小周長部3bにおける螺旋のピッチP3bより小さい(P3a<P3b)。
前記の更生管3は次のようにして作成される。ひいては前記老朽化した既設管1が次のようにして更生される。
<製管工程>
図6及び図7に示すように、元押し式製管機20を用意し、該製管機20を発進側の人孔4の底部に設置する。地上の巻取りドラム(図示省略)から帯状部材10を順次繰り出して製管機20に供給する。製管機20において、帯状部材10を螺旋状に巻回し、嵌合部13,14の互いに一周ずれて隣接する部分どうしを嵌合することで、更生管3を順次製管する。
製管時の更生管3の外径(製管径)は、既設管1の内径より小さくする。好ましくは、製管径は、小周長部3bの所望外径に合わせる。
好ましくは、前記の製管工程前に予め嵌合部13の凹溝13cにはホットメルト性の接着剤51を設けておき、かつ凹溝13dにはシール剤52を設けておく。そして、対応する凸条14c,14d及び凹溝13c、13dどうしの嵌合と前後して接着剤51を加熱溶融することによって、凸条14cと凹溝13cひいては嵌合部13,14どうしを接着剤51によって接着する。
製管された更生管3を元押し式製管機20によって既設管1の内部へ向けて順次押し出す。
図示は省略するが、元押し式に代えて、牽引式の製管機を用いて、更生管3を既設管1の反対側からウインチで引き寄せてもよい。
図6に示すように、前記帯状部材10の繰り出しと併行して、ワイヤ41(線状部材)をワイヤ繰出リール42から繰り出して製管機20に導入する。図8(a)に示すように、製管機20において嵌合部13,14どうしを嵌合させる際、ワイヤ41を嵌合部13,14(隣接する縁部分)どうしの間に挟み込む。具体的には、第2嵌合部14の凸条14c,14dの間の部分と、第1嵌合部13との間にワイヤ41を挟み付ける。好ましくは、第1嵌合部13には半円状断面の保持溝13fを形成しておく。該保持溝13fにワイヤ41を嵌めて保持する。ワイヤ41は、凸条14cの根元部分の側部に配置される。
図9に示すように、更生管3の到達側端部3eが到達側人孔4Bまで達することで、製管工程が終了する。この時点の更生管3は、全域にわたって既設管1より小径の均一径(均一周長)になっている。大周長部3aとなるべき管端領域31,39及び接続領域32についても、小周長部3bとなる中間領域33A,33Bと同じ小径(小周長)になっている。
図9に示すように、製管工程の終了時におけるワイヤ41は、更生管3の全域にわたって螺旋状に巻かれている。該ワイヤ41を、到達側端部3eの近くから引き出して折り返す。該折り返し部41cより先のワイヤ41を更生管3の内部空間に通すとともに、製管機20の側部のワイヤ巻取リール43に巻き付けておく。
図9に示すように、好ましくは、到達側端部3eを固定冶具8によって既設管1に対して固定(回転止め)する。固定冶具8としては、例えば更生管3を直径方向に貫く棹部材を用いることができる。
なお、到達側端部3eは必ずしも既設管1に対して固定する必要がなく、固定冶具8を省略してもよい。
図7に示すように、発進側の人孔4の底部には、ガイドレール25を設置する。ガイドレール25の延び方向を、更生管3及び既設管1の管軸方向(図7の紙面直交方向)へ向ける。元押し製管機20の底部にはスライドガイド26を設け、該スライドガイド26をガイドレール25にスライド可能に嵌合させる。これによって、元押し製管機20をガイドレール25の延び方向(前記管軸方向)へスライド可能にしておく。
<接合力弱化工程>
そして、図10に示すように、ワイヤ巻取リール43によって、ワイヤ41を巻き取りながら管軸方向に引っ張る。これによって、ワイヤ41の折り返し部41cが、到達側端部39から元押し側へ向けて螺旋状に移行される。このとき、図8(b)に示すように、未拡張の到達側管端領域39における凸条14c,14dのうち一部の凸条14cの根元部分が、前記ワイヤ41の折り返し部41cによって切断される。このため、到達側管端領域39における嵌合部13,14どうしの接合力が、製管時よりも弱められる。切断後の凸条14cは、凹溝13c内に嵌った状態で残置される。
図10に示すように、ワイヤ41の折り返し部41cが、大周長部3aとすべき到達側管端領域39を超えて、該管端領域39より少し発進側(図10において左側)の位置(管端領域39と管部分35との間)に達したとき、ワイヤ41の巻き取りを一旦停止する。これによって、到達側端部3eから前記折り返し部41cの位置までの部分における嵌合部13,14どうしの接合力が、更生管3における前記折り返し部41cの位置より発進側(管軸方向の一端側、図10において左側)の管部分35における嵌合部13,14どうしの接合力より弱くなる。
<拡張工程>
続いて、図11に示すように、元押し製管機20を再駆動して、該元押し製管機20によって管部分35を、帯状部材10の一巻き分の長さ(周長)が拡張される向きaに捩じる。つまり、管部分35をa方向へ回転させながら到達側管端領域39へ向けて押し込む。好ましくは、図11の矢印線a18にて示すように、元押し製管機20によって、帯状部材10における未製管の帯部分18を管部分35に向けて送り込んで、捩じり力を発生させる。
管部分35においては嵌合部13,14どうしの接合力が製管時のまま高く維持されているから、前記捩じり操作によって、管部分35の全体が一体となって回転される。このため、管部分35における帯状部材10の一巻き分の長さ(周長)は拡張されず、管部分35は拡径されない。前記捩じり力は、管部分35を介して到達側管端領域39に伝わる。
到達側管端領域39においては、嵌合部13,14どうしの接合力が弱められているために、管部分35から伝わった捩じり力F39が帯状部材10の巻き方向に加わることで、嵌合部13,14どうしが前記巻き方向に沿って互いにずれるように滑る。これによって、到達側管端領域39における帯状部材10の一巻き分の長さが拡張され、到達側管端領域39が大周長部3aとなる。該拡張現象は、到達側管端領域39における管部分35側の部分から到達側端部3eへ向かって順次波及していく。拡張済の到達側管端領域39と管部分35との間にはテーパ部34Dが形成される。
到達側管端領域39のヘリカル形状は、前記拡張に伴ってリード角θ3aが小さくなり、ピッチP3aが小さくなるように変化する。このため、到達側管端領域39の軸長が縮み、到達側管端領域39における管部分35側の端部が、到達側端部3eへ向けてずれる。これに伴って、管部分35が全体的に到達側管端領域39へ向けてずれる。更に、図11の矢印線a20に示すように、元押し製管機20が、管部分35に引っ張られることで、ガイドレール25に沿って到達側管端領域39側すなわち押し込み側へスライドされる。
逆に言うと、元押し製管機20のスライドによって、管部分35の到達側管端領域39側への位置ずれを許容でき、到達側管端領域39のヘリカル形状の変化を許容できる。したがって、到達側管端領域39を円滑に拡径させることができ、拡径時に元押し製管機20が抵抗となって嵌合部13,14が外れるのを防止できる。
拡径された到達側管端領域39が、既設管1の内周面に全周にわたって押し当てられることで、既設管1に拘束される。
到達側管端領域39の全体が既設管1の内周面に押し当てられて拘束されたら、製管機20を停止する。
なお、到達側管端領域39の全域を一工程で拡張させるのに代えて、ワイヤ41を複数回に分けて到達側端部3eから段階的に巻き取り、一回あたりの巻き取った部分ごとに順次拡張させてもよい。
次に、図12に示すように、再びワイヤ巻取リール43によって、ワイヤ41を巻き取りながら管軸方向に引っ張り、折り返し部41cを未拡径の接続領域32より少し発進側(図12において左側)の位置(接続領域32と管部分36との間)まで移行させる。該位置までの凸条14cの根元部分が、ワイヤ41によって新たに切断される(図8(b)参照)。したがって、当該新たに切断された部分の嵌合部13,14どうしの接合力が製管時よりも弱められる。更生管3全体としては、到達側端部3eから接続領域32より少し発進側の位置までにおける嵌合部13,14どうしの接合力が製管時よりも弱くなる。
元押し製管機20は、ガイドレール25に沿って押し込み側とは逆側(図12において左側)の初期位置に戻しておく。
次に、図13に示すように、元押し製管機20を再度駆動して、未製管の帯部分18を送り込み、該送り込む力によって、接続領域32より発進側の管部分36を拡張方向aへ捩じる。管部分36においては、嵌合部13,14どうしの接合力が製管時のまま高く維持されているために、前記捩じり操作による拡張は起きず、管部分36の全体が一体的に回転される。該管部分36を介して、接続領域32に捩じり力F32が加わり、接続領域32における嵌合部13,14どうしが巻き方向に沿って互いにずれるように滑り、接続領域32における帯状部材10の一巻き分の長さが拡張される(拡張工程)。拡張された接続領域32が、既設管1の内周面の全周にわたって押し当てられて拘束される(拘束工程)。接続領域32のヘリカル形状は、拡張(拡径)に伴ってリード角θ3a及びピッチP3aが小さくなるように変化し、接続領域32の軸長が縮む。このとき、元押し製管機20が押し込み側(図13において右側)へスライドされることで、接続領域32を円滑に拡径させることができる。
該拡張現象は、接続領域32における発進側(図13において左側)の部分から到達側(図13において右側)の部分へ順次波及していく。接続領域32の全域が拡張され、かつ中間領域33Bには拡張が及んでいないとき、元押し製管機20を停止させる。
接続領域32の管軸方向の両側部分にはそれぞれテーパ部34B,34Cが形成される。中間領域33Bは、拡張(拡径)されることなく、小周長部3bとなる。
なお、接続領域32の全域を一工程で拡張させるのに代えて、接続領域32からワイヤ41を複数回に分けて段階的に巻き取り、一回あたりの巻き取った部分ごとに順次拡張させてもよい。
次に、図14に示すように、ワイヤ巻取リール43によって、ワイヤ41を管軸方向に引っ張りながら、ほぼ全部を巻き取る。このとき、管部分36における凸条14cの根元部分が、ワイヤ41の折り返し部41cによって切断される(図8(b)参照)。したがって、管部分36の嵌合部13,14どうしの接合力が製管時よりも弱められる。更生管3E全体の凸条14cが切断された状態になる。
元押し製管機20は、ガイドレール25に沿って押し込み側とは逆側(図14において左側)の初期位置に戻しておく。
次に、図15に示すように、元押し製管機20を再度駆動して、未製管帯部分18を送り込むことによって、発進側管端領域31を拡張方向へ捩じる。該捩じり力F31によって、発進側管端領域31における嵌合部13,14どうしが巻き方向に沿って互いにずれるように滑り、発進側管端領域31の周長が拡張される。拡張された発進側管端領域31が、既設管1の内周面の全周にわたって押し当てられて拘束される。発進側管端領域31のヘリカル形状は、拡張に伴ってリード角θ3a及びピッチP3aが小さくなるように変化し、発進側管端領域31の軸長が縮む。このとき、元押し製管機20が押し込み側(図15において右側)へスライドされることで、発進側管端領域31を円滑に拡径させることができる。
前記発進側管端領域31の拡張現象は、更生管3の発進側の部分から到達側(図15において右側)の部分へ順次波及していく。発進側管端領域31の全域が拡張され、かつ中間領域33Aには拡張が及んでいないとき、元押し製管機20を停止させる。
中間領域33Aは、小周長部3bのまま残される。拡張された発進側管端領域31との中間領域33Aとの間には、テーパ部34Aが形成される。
なお、発進側管端領域31の全域を一工程で拡張させるのに代えて、発進側管端領域31からワイヤ41を複数回に分けて段階的に巻き取り、一回あたりの巻き取った部分ごとに順次拡張させてもよい。
このようにして、更生済管1Aが構築される。
更生済管1Aによれば、更生管3における両側の端領域31,39及び中間の接続領域32を大周長部3aとして既設管1に拘束することによって、更生管3が既設管1に対して位置ずれを起こすのを防止できる。
図4及び図5に示すように、接続領域32には連通口32cを削孔し、連通口32cを介して取付管2と更生管3とを連通させる。接続領域32を大周長部3aとして既設管1の内周面に密着させておくことによって、取付管2と更生管3との連通作業を容易化できる。
更生済管1Aにおいては必要箇所だけを大周長部3aとし、それ以外の箇所は小周長部3bとしている。小周長部3bは大周長部3aよりも一周あたりの帯状部材10の長さが短い。したがって、帯状部材10の無駄を省くことができる。
次に本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
帯状部材の断面形状は種々の態様を採用可能である。
<第2実施形態>
図16に示す第2実施形態の帯状部材10Bにおいては、帯状部材10Bの平帯部11が凸状の第2嵌合部14よりも帯幅方向の外方へ延び出ることによって、延出部11eが形成されている。延出部11eに保持溝11fが形成されている。平帯部11における第1嵌合部13側の部分は、外周側(図16において上側)へ段差状に隆起され、隆起部分11dとなっている。
図17(a)に示すように、更生管3の製管時には、保持溝11fにワイヤ41が収容される。そして、第2嵌合部14が一周違いに隣接する第1嵌合部13に嵌合されるとともに、延出部11eが隆起部分11dに嵌る。しかも、延出部11eにおける保持溝11fより先端側部分と隆起部分11dとの間には接着剤51が設けられる。保持溝11fより第2嵌合部14側の部分と隆起部分11dとの間には、滑り性のシール剤52が設けられる。接着剤51によって延出部11eと隆起部分11dが接着されることによって、安定的に製管できる。
図17(b)に示すように、製管後の拡張工程では、ワイヤ41によって延出部11eが保持溝11fにおいて分断される。これによって、嵌合部13,14どうしが巻回方向に沿って互いにずれるように滑ることで大周長部3aを形成できる。
<第3実施形態>
図18〜図21は、本発明の第3実施形態を示したものである。第3実施形態の帯状部材10Cにおいては、帯幅方向(図18において左右)の一方側(図18において左側)の縁部に複数列の凹溝13a及び凸条13bを含む第1嵌合部13Cが形成されている。帯状部材10Cにおける帯幅方向の他方側(図18において右側)の縁部には、複数列の凸条14a及び凹溝14bを含む第2嵌合部14Cが形成されている。帯状部材10Cにおける第1嵌合部13C及び第2嵌合部14Cの断面形状は互いに相補形状になっている。
図19に示すように、帯状部材10Cを螺旋状に巻回してなる更生管3においては、対応する凹溝13aと凸条14aどうしが嵌合されるとともに、対応する凸条13bと凹溝14aどうしが嵌合されている。
図20及び図21に示すように、第3実施形態の製管工程においては、元押し式製管機20に代えて、自走式の製管機20Cが用いられている。製管機20Cが既設管1の内周に沿って螺旋状に自走しながら、帯状部材10Cから更生管3を形成する。
自走式の製管機20Cは、本体フレーム29と、駆動部21と、ガイド22,23,24を備えている。本体フレーム29は、製管途中の更生管3の延伸方向の先端部(延伸端部3f)における周方向の一箇所に配置される。本体フレーム29の上部に駆動部21が設けられている。駆動部21は、一対の駆動ローラ21aを有している。
駆動ローラ21aによって、帯状部材10Cにおける未製管の帯部分18が、延伸端部3fへ向けて押し出されて更生管3に組み込まれる。このとき、推進反力が生じ、製管機20Cが図20において矢印cにて示す方向(図21の時計回り)に推進(自走)される。
本体フレーム29の底部には、推進方向に互いに離れて複数のガイド22,23,24が設けられている。これらガイド22,23,24が、更生管3の延伸端部3fに対して前記推進方向へ摺動可能又は転動可能に係止されている。
ガイド22の一対の摺動ガイド部材22a,22bによる更生管3に対する挟み付け力(推進抵抗力)を調節したり、製管機20Cを推進方向に沿う軸線まわりに傾斜させたり、駆動部21による押し込み力を調節したりすることで、更生管3の製管径を調整できる。これによって、製管と同時に大周長部3a及び小周長部3bを形成できる。
<第4実施形態(帯状部材の変形態様)>
図22に示す第4実施形態の帯状部材10Dにおいては、第3実施形態(図18)と同じ断面形状の合成樹脂製の帯本体19の外周側部(更生管3となったときに外周側を向く側部)に補強帯材15が付設されている。補強帯材15は、スチールなどの金属によって構成され、概略M字状の断面形状に形成されている。該補強部材15が、帯本体19の一対のリブ12を跨いで挟み付けている。補強部材15の斜めをなす両端部が、嵌合部13C,14Cから突出された係止突起13h,14hに係止されている。補強帯材15によって、帯状部材10Dひいては更生管3の強度が高まる。
<第5実施形態(帯状部材の変形態様)>
図23に示す第5実施形態の帯状部材10Eにおいては、合成樹脂製の帯本体19に伸縮可能部16が設けられている。伸縮可能部16は、ベローズ16aと、易切断部16bとを含む。
当該帯状部材10Eによって構築された更生管3においては、地震動が起きたとき、易切断部16bが切断されて、ベローズ16aが帯幅方向(図23において左右方向)に伸縮変形でき、更には更生管3が伸縮できる。これによって、地震動のエネルギーを吸収できるとともに、嵌合部13C,14Cどうしの嵌合状態を保持することで、更生管3の水密性が保たれる。
好ましくは、更生管3の大周長部3a及び小周長部3bのうち小周長部3bだけが伸縮可能である。大周長部3aは既設管1に拘束されることで伸縮されることがない。
なお、帯状部材10Eにおいて、補強帯材15を省略してもよい。
大周長部3a及び小周長部3bのうち小周長部3bを構成する帯状部材10Eだけが、伸縮可能部16を有していてもよい。大周長部3aにおける帯状部材は、伸縮可能部16を有していなくてもよい。
<第6実施形態(帯状部材の変形態様)>
図24に示す帯状部材10Fにおいては、合成樹脂製の帯本体19Fの平帯部11における帯幅方向の一方側(図24において左側)の縁部に、凹溝状の第1嵌合部13Fが形成されている。該第1嵌合部13Fから斜め外側へサブロック片17が延びている。平帯部11における帯幅方向の他方側(図24において右側)の縁部には、凸状の第2嵌合部14Fが形成されている。
なお、帯状部材10Fにおいて、補強帯材15を省略してもよい。
図25に示すように、帯状部材10Fからなる更生管3においては、螺旋状をなす帯状部材10Fにおける一周違いに隣接する嵌合部13F,14Fどうしが嵌合されるとともに、サブロック片17の先端部が、一周違いに隣接するリブ12の先端の係止突起12fに係止されている。
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、更生管3の大周長部3aと既設管1の内周面との間には、シリコーン、モルタル、セメントミルク、エポキシ系接着剤、アクリル系接着剤、ホットメルト接着剤等の裏込め材を充填してもよい。大周長部3aが、裏込め材を介して既設管1と接着されることで拘束されてもよい。更生管3の製管後に裏込め材を注入してもよく、製管前の帯状部材における大周長部3aとなる部分の外周部に裏込め材を予め配置しておいてもよい。帯状部材における大周長部3aとなる部分に注入孔付きの注入チューブを設けておき、製管後に注入孔から裏込め材を大周長部3aと既設管1との間に注入してもよい。
大周長部3aを既設管1に対して拘束する拘束手段として、アンカーボルトを大周長部3aの内周側から既設管1に打ち込んでもよい。
第1実施形態等の製管工程においては、到達人孔4Bに製管機20を設置して、拡張工程を行ってもよい。
製管機20によらずに人力で更生管を捩じって拡張させてもよい。
エアパッカーなどの膨張体を大周長部3aとなる部分の内部に配置して、前記膨張体を膨張させることによって、大周長部3aを拡張させてもよい。
更生管3が、複数条の帯状部材(例えば主帯体(ストリップ)と副帯体(ジョイナー))から構成されていてもよい。螺旋状に巻回された主帯体における一周違いに隣接する縁部どうしが、螺旋状に巻回された副帯体を介して接続されていてもよい。
本発明は、例えば老朽化した下水道管の更生技術に適用できる。
1A 更生済管(既設管更生構造)
1 既設管
2 取付管(枝管)
3 更生管
3a 大周長部
3b 小周長部
3e 到達側端部(更生管の反対側の端部)
10 帯状部材
10B〜10F 帯状部材
13 第1嵌合部
13C,13F 第1嵌合部
14 第2嵌合部
14C,14F 第2嵌合部
20 元押し式製管機
20C 自走式製管機
31 発進側管端領域(既設管の端部に設けられた部分、大周長部)
32 接続領域(既設管の枝管との接続部に設けられた部分、大周長部)
33A,33B 中間領域(小周長部)
35,36 一端側の管部分
39 到達側管端領域(既設管の端部に設けられた部分、大周長部)
41 ワイヤ41(線状部材)

Claims (10)

  1. 既設管の内周に沿う螺旋管状の更生管を備え、前記更生管が、螺旋状に巻回されて帯幅方向の両縁部の互いに一周ずれて隣接する縁部分どうしが接合された帯状部材によって構成された既設管更生構造であって、
    前記更生管には、周長が相対的に大きい大周長部と、周長が相対的に小さい小周長部とが管軸方向に並んで設けられており、
    前記大周長部が、前記小周長部よりも周方向の広範囲又は多数箇所において前記既設管の内周面と接していることを特徴とする既設管更生構造。
  2. 前記大周長部の外周長が、前記既設管の内周長と実質等大であり、前記小周長部の外周長が、前記既設管の内周長より小さいことを特徴とする請求項1に記載の既設管更生構造。
  3. 前記更生管における前記既設管の端部に設けられた部分が、前記大周長部となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の既設管更生構造。
  4. 前記更生管における前記既設管の枝管との接続部に設けられた部分が、前記大周長部となっていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の既設管更生構造。
  5. 既設管を螺旋管状の更生管によって更生する方法であって、
    帯状部材を前記既設管の内周に沿って螺旋状に巻回して、前記帯状部材の帯幅方向の両縁部の互いに一周ずれて隣接する縁部分どうしを接合することによって前記更生管を製管し、
    前記更生管には周長が相対的に大きい大周長部と、周長が相対的に小さい小周長部とを管軸方向に並べて形成し、
    前記大周長部を、前記小周長部よりも周方向の広範囲又は多数箇所において前記既設管の内周面と接触させることを特徴とする既設管更生方法。
  6. 前記大周長部とすべき部分を前記小周長部と同じ周長となるよう製管し、その後、前記大周長部とすべき部分の周長を拡張させることを特徴とする請求項5に記載の既設管更生方法。
  7. 前記大周長部とすべき部分における前記隣接する縁部分どうしの接合力を、前記更生管における前記大周長部とすべき部分より管軸方向の一端側の管部分における前記隣接する縁部分どうしの接合力より弱くし、
    前記一端側の管部分を、前記大周長部とすべき部分の周長が拡張される向きに捩じることを特徴とする請求項6に記載の既設管更生方法。
  8. 前記製管後、前記更生管の管軸方向の前記一端側とは反対側の端部から、前記大周長部とすべき部分と前記一端側の管部分との間までの前記隣接する縁部分どうしの接合力を製管時より弱めることを特徴とする請求項7に記載の既設管更生方法。
  9. 前記隣接する縁部分どうしを互いの間に線状部材が挟み込まれるように凹凸嵌合させながら前記製管を行ない、その後、前記更生管の前記反対側の端部から、前記大周長部とすべき部分と前記一端側の管部分との間まで前記線状部材を引き抜き、前記一端側の管部分における前記隣接する縁部分どうし間には前記線状部材を残置させた状態で前記一端側の管部分を捩じることを特徴とする請求項8に記載の既設管更生方法。
  10. 前記大周長部とすべき部分の全体の周長が拡張され、かつ前記大周長部とすべき部分より前記反対側の部分までは拡張が及んでいない時点で前記捩じりを終えることを特徴とする請求項6〜9の何れか1項に記載の既設管更生方法。
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