JP2020142735A - 車両用ケーブル - Google Patents

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敬之 碓井
Noriyuki Usui
敬之 碓井
中島 和俊
Kazutoshi Nakajima
和俊 中島
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Abstract

【課題】ケーブル本体に対するケーブルエンドの固定が容易な車両用ケーブルを提供する。【解決手段】ケーブル100は、心線111が保護膜112で被覆されることで構成されるケーブル本体110と、ケーブル本体110の端部に固定されるケーブルエンド120と、を備える。ケーブルエンド120には、ケーブル本体110の第1端を折り返すことで形成される湾曲部113を収容する第1収容孔124が形成される。湾曲部113は、湾曲部113の変形量に応じた弾性力で第1収容孔124の内面を押す。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用ケーブルに関する。
特許文献1には、車両の前後方向に延びるレールに沿ってスライドドアを開閉作動させるドア開閉装置が記載されている。ドア開閉装置は、モータと、モータにより回転駆動されるドラムと、ドラムに巻回されるケーブルと、ケーブルの緩みを取るテンショナと、を備える。モータとドラムとは、スライドドアの内部に配置される。ケーブルは、第1端がテンショナを介してレールの端部に固定され、第2端がドラムに巻回される。また、ケーブルは、ケーブル本体と、ケーブル本体の第1端に固定されるケーブルエンドと、を有する。ケーブルエンドは、円筒状をなし、ケーブル本体の第1端が挿通された状態でケーブル本体に固定される。
特開2012−193572号公報
上記のようなドア開閉装置に用いられるケーブルのケーブル本体は、防錆などのために、金属の心線を保護膜で被覆することで構成される。このため、ケーブルの第1端にケーブルエンドを固定する場合、ケーブル本体の第1端寄りの部分の保護膜を剥がす工程と、ケーブル本体の保護膜を剥がした部分をケーブルエンドに通す工程と、ケーブル本体を通したケーブルエンドをケーブル本体の径方向にプレスする工程と、を経る必要がある。つまり、上記のようなケーブルは、ケーブル本体にケーブルエンドを固定する工程を簡略化することに改善の余地が残されている。本発明の課題は、ケーブル本体に対するケーブルエンドの固定が容易な車両用ケーブルを提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用ケーブルは、心線が保護膜で被覆されることで構成されるケーブル本体と、前記ケーブル本体の端部に固定されるケーブルエンドと、を備え、前記ケーブルエンドには、前記ケーブル本体の第1端を折り返すことで形成される湾曲部を収容する収容孔が形成され、前記湾曲部は、前記湾曲部の変形量に応じた弾性力で前記収容孔の内面を押すことが好ましい。
上記構成によれば、湾曲部を介して、湾曲部の弾性力がケーブルエンドの収容孔の内面に作用する。このため、ケーブル本体が長手方向に動こうとする場合には、湾曲部の弾性力に比例する摩擦力が湾曲部と収容孔の内面との間に生じる。つまり、車両用ケーブルは、張力が作用する場合であっても、上記摩擦力によりケーブル本体がケーブルエンドから脱落することを抑制できる。さらに、上記構成によれば、ケーブル本体の端部にケーブルエンドを固定する際に、ケーブル本体の保護膜を剥がす必要もない。したがって、車両用ケーブルは、ケーブル本体の端部に対するケーブルエンドの固定が容易となる。
上記車両用ケーブルにおいて、前記収容孔の断面形状は、長円形状をなし、短手方向における長さが前記ケーブル本体の外径に応じた長さであることが好ましい。
例えば、収容孔の断面形状が円形状である場合、収容孔の内部で湾曲部が収容孔の軸線回りに回転し得る。この点、上記構成の車両用ケーブルの収容孔の断面形状は、短手方向における長さがケーブル本体の外径に応じた長さの長円形状をなす。このため、車両用ケーブルは、収容孔の内部で湾曲部が収容孔の軸線回りに回転することを抑制できる。
上記車両用ケーブルにおいて、前記収容孔を第1収容孔とし、前記ケーブル本体において、前記湾曲部から前記ケーブル本体の第1端まで延びる部分を第1部分とし、前記湾曲部から前記ケーブル本体の第2端に向かって延びる部分を第2部分としたとき、前記ケーブルエンドには、前記第1収容孔よりも内径が小さく、前記第1収容孔に接続する第2収容孔が形成され、前記第1部分及び前記第2部分は、前記湾曲部の変形量に応じた弾性力で前記第2収容孔の内面を押すことが好ましい。
上記構成によれば、第1部分及び第2部分を介して、湾曲部の弾性力がケーブルエンドの第2収容孔の内面に作用する。このため、ケーブル本体が長手方向に動こうとする場合には、湾曲部の弾性力に比例する摩擦力が湾曲部と第2収容孔の内面との間に生じる。つまり、車両用ケーブルは、張力が作用する場合であっても、上記摩擦力によりケーブル本体がケーブルエンドから脱落することを抑制できる。
上記車両用ケーブルにおいて、前記第2収容孔の断面形状は、長円形状をなし、短手方向における長さが前記ケーブル本体の外径に応じた長さであることが好ましい。
例えば、第2収容孔の断面形状が円形状である場合、第2収容孔の内部で第1部分及び第2部分が第2収容孔の軸線回りに回転し得る。この点、上記構成の車両用ケーブルの第2収容孔の断面形状は、短手方向における長さがケーブル本体の外径に応じた長さの長円形状をなす。このため、車両用ケーブルは、第2収容孔の内部で第1部分及び第2部分が第2収容孔の軸線回りに回転することを抑制できる。
上記車両用ケーブルにおいて、前記第2収容孔の前記第1収容孔に接続する基端部の断面形状は、長手方向における長さが前記第1収容孔に近付くに連れて次第に長くなることが好ましい。
車両用ケーブルに張力が作用すると、ケーブルエンドの内部において、第1収容孔及び第2収容孔が接続される角部にケーブル本体が押し付けられることがある。この場合、ケーブル本体の上記角部に押し付けられる部分に応力が集中する可能性がある。この点、上記構成の車両用ケーブルは、第2収容孔の基端部が面取りされるように構成されるため、上記事態を回避できる。
上記構成の車両用ケーブルは、ケーブル本体に対するケーブルエンドの固定が容易となる。
スライドドアを備える車両の側面図。 車両用ケーブルの第1端寄りの部分とテンショナとを示す端面図。 車両用ケーブルの第1端寄りの部分の斜視図。 ケーブルエンドの端面図。 ケーブルエンドの5−5線矢視端面図。 ケーブルエンドの6−6線矢視端面図。 ケーブル本体の第1端にケーブルエンドを固定する様子を示す端面図。 ケーブル本体の第1端にケーブルエンドを固定する様子を示す端面図。 ケーブル本体の第1端にケーブルエンドを固定する様子を示す端面図。 変更例に係る車両用ケーブルの第1端寄りの部分を示す端面図。
以下、車両用ケーブル(以下、「ケーブル」とも言う。)を備える車両について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両10は、側部にドア開口部21が形成される車体20と、ドア開口部21を開閉するスライドドア30と、スライドドア30を駆動するドアアクチュエータ40と、を備える。
車体20は、ドア開口部21の上部に配置されるアッパーレール22と、ドア開口部21の下部に配置されるロアレール23と、ドア開口部21の後方に配置されるセンターレール24と、後述するドアアクチュエータ40のテンショナ50を保持するホルダ25と、を有する。アッパーレール22、ロアレール23及びセンターレール24は、前後方向に延びる。センターレール24は、上下方向において、アッパーレール22及びロアレール23の間に配置される。ホルダ25は、センターレール24の前端部に配置される第1ホルダ251と、センターレール24の後端部に配置される第2ホルダ252と、を有する。
スライドドア30は、ドア本体31と、アッパーレール22に沿って移動するアッパーガイドローラユニット32と、ロアレール23に沿って移動するロアガイドローラユニット33と、センターレール24に沿って移動するセンターガイドローラユニット34と、を有する。スライドドア30は、アッパーガイドローラユニット32、ロアガイドローラユニット33及びセンターガイドローラユニット34を介して、アッパーレール22、ロアレール23及びセンターレール24に支持される。
図1に示すように、ドアアクチュエータ40は、モータ41と、モータ41により駆動されるドラム42と、ドラム42に巻き取られるケーブル100と、ケーブル100の配索される経路上に配置される中継プーリ43と、を備える。また、図2に示すように、ドアアクチュエータ40は、ケーブル100の端末を収容するテンショナ50を有する。
図1に示すように、モータ41とドラム42とは、ドア本体31の下部に配置され、中継プーリ43は、ドラム42よりも上方に配置される。モータ41は、不図示のバッテリから給電される電力により駆動される。モータ41の出力軸は、例えば、減速機などを介してドラム42に連結される。ドラム42は、回転方向に応じて、ケーブル100を巻き取ったり、ケーブル100を繰り出したりする。
図1に示すように、ケーブル100は、ドラム42に対して異なる方向に巻き取られる第1ケーブル101及び第2ケーブル102を有する。このため、ドラム42が何れかの方向に回転する場合、第1ケーブル101及び第2ケーブル102の一方のケーブルが巻き取られ、第1ケーブル101及び第2ケーブル102の他方のケーブルが繰り出される。以降の説明では、第1ケーブル101及び第2ケーブル102において、ドラム42に固定されない端末を「第1端」とも言い、ドラム42に固定される端末を「第2端」とも言う。
第1ケーブル101及び第2ケーブル102の第1端は、ドラム42から上方に向かった後、中継プーリ43に巻き掛けられることで後方に向かう。そして、第1ケーブル101の第1端は、センターレール24の前側の第1ホルダ251に向かい、第2ケーブル102の第1端は、センターレール24の後側の第2ホルダ252に向かう。
図3に示すように、ケーブル100は、金属製の心線111を樹脂製の保護膜112で被覆することで構成されるケーブル本体110と、ケーブル本体110の端部に固定されるケーブルエンド120と、を有する。ケーブル本体110の心線111は、例えば撚り線からなる。ケーブル本体110の保護膜112は、心線111の防錆などのために設けられる。
図4に示すように、ケーブルエンド120は、円筒状をなす第1筒状部121及び第2筒状部122を有する。第1筒状部121及び第2筒状部122は、ケーブルエンド120の軸方向に接続する。第1筒状部121の外径は、第2筒状部122の外径よりも大きい。このため、第1筒状部121及び第2筒状部122の接続部位には、環状の係合面123が形成される。係合面123は、ケーブルエンド120の軸方向と直交する。
図4〜図6に示すように、第1筒状部121には、「収容孔」の一例としての第1収容孔124が形成され、第2筒状部122には、第2収容孔125及び挿通孔126が形成される。第1収容孔124及び第2収容孔125の断面形状は長円形状をなし、挿通孔126の断面形状は円形をなす。第1収容孔124及び第2収容孔125は、軸方向から見たとき、長手方向が同じ方向を向く。なお、ケーブルエンド120において、第1収容孔124、第2収容孔125及び挿通孔126の中心線は一致している。
図5及び図6に示すように、第1収容孔124の長手方向における長さL1は、ケーブル本体110の仕様に応じた最小曲げ半径よりも長いことが好ましく、第2収容孔125の長手方向における長さL2は、ケーブル本体110の外径D1の2倍以上であることが好ましい。また、第1収容孔124及び第2収容孔125の短手方向における長さL3は、図3に示すケーブル本体110の外径D1に応じた長さであることが好ましい。
一例として、ケーブル本体110の外径D1を「d」とした場合、第1収容孔124の断面形状における長手方向の長さL1を「3.5d」とし、第2収容孔125の断面形状における長手方向の長さL2を「2.5d」とし、第1収容孔124及び第2収容孔125の断面形状における短手方向における長さL3を「d」とすればよい。また、挿通孔126の内径D2を「1.3d」とすればよい。
図4に示すように、第2収容孔125において、挿通孔126と連通する端部を先端部とし、第1収容孔124と接続する端部を基端部としたとき、第2収容孔125の基端部の断面形状における長手方向の長さは、第1収容孔124に近付くに連れて次第に長くなる。こうして、第2収容孔125の基端部には、凸曲面状をなす斜面127が形成される。
図7に示すように、ケーブル本体110にケーブルエンド120を固定する場合、ケーブル本体110の第1端がケーブルエンド120の挿通孔126、第2収容孔125及び第1収容孔124に順に通される。続いて、図8に示すように、ケーブルエンド120に通したケーブル本体110の第1端がケーブルエンド120の第1収容孔124及び第2収容孔125に順に通される。つまり、ケーブル本体110が折り返されることで、ケーブル本体110の第1端がケーブルエンド120の内部に戻される。このとき、ケーブルエンド120の軸方向から見て、第1収容孔124及び第2収容孔125の断面形状における長手方向にケーブル本体110が並ぶ。
最後に、図9に示すように、ケーブル本体110の挿通孔126から飛び出した部分が牽引され、ケーブル本体110の第1収容孔124から飛び出した部分が第1収容孔124に収容される。こうして、図9に示すように、ケーブル本体110は、ケーブルエンド120の内部に、略U字状に湾曲する湾曲部113と、湾曲部113から第1端まで延びる第1部分114と、湾曲部113から第2端に向かって延びる第2部分115と、が形成される。
図9に示す状態において、湾曲部113は、湾曲部113の変形量に応じた弾性力で第1収容孔124の内面を押す。つまり、湾曲部113がケーブルエンド120の軸方向に移動しようとする場合、湾曲部113が第1収容孔124の内面を押す力に比例する摩擦力が湾曲部113と第1収容孔124の内面との間に生じる。
同様に、第1部分114及び第2部分115は、湾曲部113の変形量に応じた弾性力で第2収容孔125の内面を押す。つまり、第1部分114がケーブルエンド120の軸方向に移動しようとする場合、第1部分114が第2収容孔125の内面を押す力に比例する摩擦力が第1部分114と第2収容孔125の内面との間に生じる。また、第2部分115がケーブルエンド120の軸方向に移動しようとする場合、第2部分115が第2収容孔125の内面を押す力に比例する摩擦力が第2部分115と第2収容孔125との間に生じる。
さらに、第2部分115は、第1部分114と挿通孔126の内面とに挟まれる。このため、第2部分115がケーブルエンド120の軸方向に移動しようとする場合、第2部分115が第1部分114と挿通孔126の内面とに挟まれる力に比例する摩擦力が第2部分115に作用する。
こうして、ケーブルエンド120は、ケーブル本体110の端末に固定される。すなわち、ケーブル本体110に張力が作用する場合、ケーブル本体110とケーブルエンド120との間に生じる摩擦力により、ケーブルエンド120からケーブル本体110が脱落することが抑制される。
図1に示すように、テンショナ50は、第1ケーブル101の第1端を収容する第1テンショナ501と、第2ケーブル102の第1端を収容する第2テンショナ502と、を有する。第1テンショナ501は、第1ホルダ251に保持され、第2テンショナ502は、第2ホルダ252に保持される。
図2に示すように、テンショナ50は、筒状をなすケース51と、平板状をなすカバー52と、ケース51に収容されるコイルスプリング53と、を有する。
ケース51は、ホルダ25に係止する係止部511を含んで構成される。係止部511は、いわゆるスナップフィットにより、ホルダ25に係止する。ケース51には、断面形状が円形をなす保持孔512及び連通孔513が形成される。保持孔512には、コイルスプリング53とケーブル100のケーブルエンド120が収容される。ケーブルエンド120から延びるケーブル本体110は、連通孔513からケース51の外部に導かれる。また、ケース51の保持孔512は、カバー52で塞がれる。ケース51の保持孔512をカバー52で塞いだ状態では、ケース51とケーブルエンド120の係合面123との間でコイルスプリング53が圧縮される。なお、テンショナ50がホルダ25に保持される状態では、図2に示す状態よりも、コイルスプリング53がさらに圧縮される。
そして、ドアアクチュエータ40は、第1ケーブル101を巻き取る一方で第2ケーブル102を繰り出すことで、スライドドア30を閉作動させる。また、ドアアクチュエータ40は、第2ケーブル102を巻き取る一方で第1ケーブル101を繰り出すことで、スライドドア30を開作動させる。ケーブル100には、ドラム42に巻き取られる場合に張力が作用し、ケーブル100には、ドラム42から繰り出される場合に緩みが発生し得る。ただし、ケーブル100に緩みが発生する場合には、テンショナ50のコイルスプリング53がケース51内で伸長し、ケーブル100の緩みが解消される。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)ケーブル本体110の湾曲部113の弾性力は、湾曲部113を介して、ケーブルエンド120の第1収容孔124の内面に作用する。このため、ケーブル本体110がケーブル100の長手方向に動こうとする場合には、湾曲部113の弾性力に比例する摩擦力が湾曲部113と第1収容孔124の内面との間に生じる。つまり、ケーブル100は、張力が作用する場合、上記摩擦力によりケーブル本体110がケーブルエンド120から脱落することを抑制できる。
また、上記実施形態によれば、ケーブル本体110の端部にケーブルエンド120を固定する際に、ケーブル本体110の保護膜112を剥がす必要もない。したがって、ケーブル100は、ケーブル本体110の端部に対するケーブルエンド120の固定が容易となる。
(2)例えば、第1収容孔124の断面形状が湾曲部113の外径に応じた内径の円形状である場合、第1収容孔124の内部で湾曲部113が第1収容孔124の軸線回りに回転し得る。この点、上記実施形態のケーブル100の第1収容孔124の断面形状は、短手方向における長さL3がケーブル本体110の外径D1と等しく、長手方向における長さL1がケーブル本体110の湾曲部113の外径に応じた長さとされる長円形状をなす。このため、ケーブル100は、第1収容孔124の内部で湾曲部113が第1収容孔124の軸線回りに回転することを抑制できる。つまり、ケーブル100は、ケーブル本体110がケーブルエンド120から脱落するおそれをさらに低減できる。
(3)ケーブル本体110の湾曲部113の弾性力は、第1部分114及び第2部分115を介して、ケーブルエンド120の第2収容孔125の内面に作用する。このため、ケーブル本体110がケーブル100の長手方向に動こうとする場合には、湾曲部113の弾性力に比例する摩擦力が湾曲部113と第2収容孔125の内面との間に生じる。つまり、ケーブル100は、上記摩擦力によりケーブル本体110がケーブルエンド120から脱落することを抑制できる。
(4)例えば、第2収容孔125の断面形状が円形状である場合、第2収容孔125の内部で第1部分114及び第2部分115が第2収容孔125の軸線回りに回転し得る。この点、上記実施形態のケーブル100の第2収容孔125の断面形状は、短手方向における長さL3がケーブル本体110の外径D1と等しく、長手方向における長さがケーブル本体110の外径D1の2.5倍とされる長円形状をなす。このため、ケーブル100は、第2収容孔125の内部で第1部分114及び第2部分115が第2収容孔125の軸線回りに回転することを抑制できる。
(5)ケーブル本体110がケーブル100の長手方向に動こうとすると、ケーブルエンド120の内部において、第1収容孔124及び第2収容孔125が接続される角部にケーブル本体110が押し付けられることがある。この場合、ケーブル本体110の角部に押し付けられる部分に応力が集中する可能性がある。この点、上記実施形態のケーブル100は、第2収容孔125の基端部に曲面状の斜面127が形成される。このため、ケーブル100は、上記事態を回避できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ケーブル100は、車両10の他の装置の動力伝達部材として適用してもよい。一例として、ケーブル100は、車両10の窓ガラスを開閉するウィンドウレギュレータに用いてもよいし、車両10のルーフパネルを開閉するルーフアクチュエータに適用してもよい。さらに、ケーブル100は、スライドドア30を車体20に拘束するドアロック装置を駆動するドアロックアクチュエータに適用してもよいし、全閉位置の間近に位置するスライドドア30を全閉位置に移動させるドアクローザーに適用してもよい。
・ケーブル100は、図10に示すように、ピン341に挿入して用いるケーブル200としてもよい。図10に示すように、ケーブル200は、ケーブル本体110と、ケーブルエンド220と、を有する。ケーブルエンド120には、第1収容孔124及び第2収容孔125と、ピン341に挿入可能な挿入孔221と、挿入孔221に貫通する貫通孔222と、が形成される。挿入孔221の軸方向は、第1収容孔124、第2収容孔125及び貫通孔222の軸方向と直交する。挿入孔221の断面形状は、円形をなす。貫通孔222の軸線は、第1収容孔124及び第2収容孔125の軸線と、同一直線状に位置する。貫通孔222の断面形状は、円形でもよいし、第1収容孔124と同一形状でもよい。貫通孔222は、ケーブルエンド120に第1収容孔124を形成する際に工具を通す孔として使用することもできるし、第1収容孔124及び第2収容孔125にケーブル本体110を挿入する作業時に使用することもできる。
・ケーブルエンド120は、ケーブル本体110の第1端だけに固定してもよいし、ケーブル本体110の第2端だけに固定してもよいし、ケーブル本体110の両端に固定してもよい。ケーブル本体110の第2端にケーブルエンド120を固定する場合、ケーブル100の第2端は、ケーブルエンド120を介してドラム42に係止すればよい。
・ケーブル本体110は、ケーブルエンド120の内部で塑性変形してもよい。
・ケーブル本体110の第1端は、ケーブルエンド120の挿通孔126から露出してもよい。
・ケーブルエンド120の第1収容孔124及び第2収容孔125の内径は、適宜に変更すればよい。ケーブルエンド120の第1収容孔124及び第2収容孔125の内径は、ケーブル本体110の心線111の外径、心線111の弾性率、心線111の最小曲げ半径、保護膜112の厚さ及び保護膜112とケーブルエンド120との摩擦係数などによって適宜に変更すればよい。
・ケーブルエンド120の第2収容孔125の断面形状において、長手方向の長さは、ケーブル本体110の外径D1の2倍未満としてもよい。上記長手方向の長さをケーブル本体110の外径の2倍未満とする場合、ケーブル本体110の第1部分114及び第2部分115が第2収容孔125の内部で径方向に圧縮変形する。このため、ケーブル本体110の第1部分114及び第2部分115が、第1部分114及び第2部分115の変形量に応じた弾性力で第2収容孔125の内面を押す。その結果、ケーブル本体110がケーブルエンド120から脱落することをより抑制できる。
・ケーブルエンド120において、第1収容孔124及び第2収容孔125の短手方向における長さL3は、ケーブル本体110の外径D1よりも僅かに小さくてもよいし、ケーブル本体110の外径D1よりも僅かに大きくてもよい。ケーブル本体110の外径D1に応じた長さには、こうした長さL3も含まれるとする。
・ケーブルエンド120において、第1収容孔124及び第2収容孔125の断面形状は、長円形でなくてもよい。例えば、第1収容孔124及び第2収容孔125の断面形状は、円形でもよいし、楕円形でもよいし、長方形でもよい。
・ケーブルエンド120において、第2収容孔125は設けなくてもよい。この場合でも、ケーブル本体110の湾曲部113と第1収容孔124の内面との摩擦力により、ケーブル本体110がケーブルエンド120から取り外れることが抑制される。
・ケーブルエンド120において、第2収容孔125の斜面127は、平面状をなしてもよい。または、第2収容孔125の斜面127は、設けなくてもよい。
10…車両、20…車体、21…ドア開口部、22…アッパーレール、23…ロアレール、24…センターレール、25…ホルダ、251…第1ホルダ、252…第2ホルダ、30…スライドドア、31…ドア本体、32…アッパーガイドローラユニット、33…ロアガイドローラユニット、34…センターガイドローラユニット、341…ピン、40…ドアアクチュエータ、41…モータ、42…ドラム、43…中継プーリ、50…テンショナ、501…第1テンショナ、502…第2テンショナ、51…ケース、511…係止部、512…保持孔、513…連通孔、52…カバー、53…コイルスプリング、100…ケーブル、101…第1ケーブル、102…第2ケーブル、110…ケーブル本体、111…心線、112…保護膜、113…湾曲部、114…第1部分、115…第2部分、120…ケーブルエンド、121…第1筒状部、122…第2筒状部、123…係合面、124…第1収容孔(収容孔)、125…第2収容孔、126…挿通孔、127…斜面、200…ケーブル、220…ケーブルエンド、221…挿入孔、222…貫通孔。

Claims (5)

  1. 心線が保護膜で被覆されることで構成されるケーブル本体と、
    前記ケーブル本体の端部に固定されるケーブルエンドと、を備え、
    前記ケーブルエンドには、前記ケーブル本体の第1端を折り返すことで形成される湾曲部を収容する収容孔が形成され、
    前記湾曲部は、前記湾曲部の変形量に応じた弾性力で前記収容孔の内面を押す
    車両用ケーブル。
  2. 前記収容孔の断面形状は、長円形状をなし、短手方向における長さが前記ケーブル本体の外径に応じた長さである
    請求項1に記載の車両用ケーブル。
  3. 前記収容孔を第1収容孔とし、前記ケーブル本体において、前記湾曲部から前記ケーブル本体の第1端まで延びる部分を第1部分とし、前記湾曲部から前記ケーブル本体の第2端に向かって延びる部分を第2部分としたとき、
    前記ケーブルエンドには、前記第1収容孔よりも内径が小さく、前記第1収容孔に接続する第2収容孔が形成され、
    前記第1部分及び前記第2部分は、前記湾曲部の変形量に応じた弾性力で前記第2収容孔の内面を押す
    請求項2に記載の車両用ケーブル。
  4. 前記第2収容孔の断面形状は、長円形状をなし、短手方向における長さが前記ケーブル本体の外径に応じた長さである
    請求項3に記載の車両用ケーブル。
  5. 前記第2収容孔の前記第1収容孔に接続する基端部の断面形状は、長手方向における長さが前記第1収容孔に近付くに連れて次第に長くなる
    請求項4に記載の車両用ケーブル。
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