JP7180489B2 - 車両用開閉体駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用開閉体駆動装置に関する。
特許文献1には、車両用開閉体駆動装置の一例として、スライドドアを駆動する車両ドア開閉駆動装置が開示されている。スライドドアは、車体に設置されるガイドレールに沿ってスライド動作することで、車体の側部に設けられた乗降口を開閉する。車両ドア開閉駆動装置は、モータと、モータにより駆動される出力ドラムと、出力ドラムに巻回される2本のワイヤ(以下、「ケーブル」と言う。)と、を備える。2本のケーブルのうち一方のケーブルは、第1端が出力ドラムに固定され、第2端がガイドレールの後端の近傍に固定される。同様に、2本のケーブルのうち他方のケーブルは、第1端が出力ドラムに固定され、第2端がガイドレールの前端の近傍に固定される。
そして、車両ドア開閉駆動装置は、2本のケーブルのうち一方のケーブルを出力ドラムに巻き取るとともに他方のケーブルを出力ドラムから送り出すことで、スライドドアをスライド動作させる。
特開2003-82926号公報
本発明の課題は、ドラムにケーブルを固定しやすい車両用開閉体駆動装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用開閉体駆動装置は、外周面に螺旋状の案内溝が形成されるドラムと、前記ドラムの前記案内溝に巻かれるケーブルと、前記ドラムを駆動するモータと、を備え、前記ケーブルは、ケーブル本体と、前記ケーブル本体の長手方向における中間部に固定される固定部と、を有し、前記ドラムには、前記ドラムの軸方向に前記ケーブルが挿通される挿通孔が形成され、前記ドラムは、前記挿通孔の内部で前記ケーブルの前記固定部を保持する保持部と、前記固定部の第1端から延びる前記ケーブル本体を前記挿通孔から前記案内溝の第1端に案内する第1案内面と、前記固定部の第2端から延びる前記ケーブル本体を前記挿通孔から前記案内溝の第2端に案内する第2案内面と、を有する。
上記構成の車両用開閉体駆動装置は、ケーブル本体の中間部に固定される固定部をドラムの保持部に保持させることで、ドラムにケーブルを固定できる。このため、車両用開閉体駆動装置は、例えば、2本のケーブルを別個にドラムに固定する場合と比較して、ドラムにケーブルを固定しやすくなる。
そして、ケーブル本体の固定部の第1端から延びる部分(以下、「ケーブルの第1部分」とも言う。)は、第1案内面により、ドラムの案内溝に案内された後、ドラムの案内溝の第1端から第2端に向かって巻き取られる。同様に、ケーブル本体の固定部の第2端から延びる部分(以下、「ケーブルの第2部分」とも言う。)は、第2案内面により、ドラムの案内溝に案内された後、ドラムの案内溝の第2端から第1端に向かって巻き取られる。
このため、車両用開閉体駆動装置は、ケーブルの第1部分をドラムで巻き取る場合、ケーブルの第2部分をドラムから繰り出すことができる。一方、車両用開閉体駆動装置は、ケーブルの第2部分をドラムで巻き取る場合、ケーブルの第1部分をドラムから繰り出すことができる。つまり、車両用開閉体駆動装置は、ドラムの回転方向に応じて、ケーブルの第1部分及び第2部分の一方で開閉体を開作動させる力を開閉体に伝達したり、ケーブルの第1部分及び第2部分の他方で開閉体を閉作動させる力を開閉体に伝達したりできる。
上記車両用開閉体駆動装置において、前記固定部は、柱状をなし、前記保持部は、前記固定部の軸方向における第1端に面する第1係合面と、前記固定部の軸方向における第2端に面する第2係合面と、を有し、前記第1係合面及び前記第2係合面で前記固定部を挟むことで前記固定部を保持することが好ましい。
上記構成の車両用開閉体駆動装置は、ケーブルの固定部を固定部の軸方向に第1係合面及び第2係合面で挟むことで、固定部の軸方向の移動を制限する。言い換えれば、ケーブルの固定部をドラムに固定する際には、ケーブルの固定部を第1係合面及び第2係合面の間に配置すればよい。このため、車両用開閉体駆動装置は、ドラムに対するケーブルの組付作業をより簡易にできる。
上記車両用開閉体駆動装置において、前記第1係合面及び前記第2係合面は、前記ドラムの軸方向に対して傾斜することが好ましい。
第1係合面及び第2係合面がドラムの軸方向に延びる場合、ケーブル本体が固定部と案内溝との間で小さな半径で湾曲しやすくなる。この点、上記構成の車両用開閉体駆動装置は、第1係合面及び第2係合面がドラムの軸方向に対して傾斜するため、ケーブル本体が固定部と案内溝との間で小さな半径で湾曲しにくくなる。こうして、車両用開閉体駆動装置は、固定部から延びるケーブル本体に作用する負荷を低減できる。
上記車両用開閉体駆動装置において、前記保持部が前記固定部を保持する状況下では、前記第1案内面における前記第1係合面に近い部分及び前記第2案内面における前記第2係合面に近い部分は、前記固定部の軸方向に延びることが好ましい。
上記構成の車両用開閉体駆動装置は、第1案内面における第1係合面に近い部分及び第2案内面における第2係合面に近い部分が固定部の軸方向に延びるため、ケーブル本体の固定部から延びる根本の部分が屈曲しにくくなる。その結果、車両用開閉体駆動装置は、固定部から延びるケーブル本体に作用する負荷をさらに低減できる。
上記車両用開閉体駆動装置において、前記ドラムの軸方向における第1端の面を第1面とし、前記ドラムの軸方向における第2端の面を第2面としたとき、前記ドラムには、前記第1面に開口するとともに前記案内溝の第1端と前記挿通孔とを接続し、前記第1案内面により一面が構成される第1接続溝と、前記第2面に開口するとともに前記案内溝の第2端と前記挿通孔とを接続し、前記第2案内面により一面が構成される第2接続溝と、が形成されることが好ましい。
上記構成によれば、ケーブルをドラムの挿通孔に通した後に、ケーブルをドラムの軸方向に対して傾けることで、ケーブルの第1部分が第1案内面に接し、ケーブルの第2部分が第2案内面に接する。このため、車両用開閉体駆動装置は、ケーブルの第1部分及び第2部分をドラムの案内溝に導きやすくできる。
車両用開閉体駆動装置は、ドラムにケーブルを固定しやすくできる。
ドア駆動装置を搭載する車両の概略構成を示す側面図。 ドア駆動装置を部分的に拡大した斜視図。 ドア駆動装置のドラムの正面図。 ドラムの部分破断斜視図。 ドラムの部分破断斜視図。 ドア駆動装置のケーブルの平面図。 ドラムの挿通孔にケーブルを通した状態を示す断面図。 ドラムの挿通孔に通したケーブルを傾けた状態を示す断面図。
以下、車両用開閉体駆動装置をドア駆動装置に具体化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、車両10は、側部にドア開口部21が形成される車体20と、ドア開口部21を開閉するスライドドア30と、スライドドア30を駆動するドア駆動装置40と、を備える。
車体20は、ドア開口部21の上部に配置されるアッパーレール22と、ドア開口部21の下部に配置されるロアレール23と、ドア開口部21の後方に配置されるセンターレール24と、ドア駆動装置40の構成部材を保持するホルダ25と、を有する。アッパーレール22、ロアレール23及びセンターレール24は、車両前後方向に延びる。センターレール24は、車両上下方向において、アッパーレール22及びロアレール23の間に配置される。ホルダ25は、センターレール24の前端部に配置される第1ホルダ251と、センターレール24の後端部に配置される第2ホルダ252と、を有する。
スライドドア30は、ドア本体31と、アッパーレール22に沿って移動するアッパーガイドローラユニット32と、ロアレール23に沿って移動するロアガイドローラユニット33と、センターレール24に沿って移動するセンターガイドローラユニット34と、を有する。スライドドア30は、アッパーガイドローラユニット32、ロアガイドローラユニット33及びセンターガイドローラユニット34を介して、アッパーレール22、ロアレール23及びセンターレール24に支持される。
図1及び図2に示すように、ドア駆動装置40は、モータ41と、モータ41により駆動されるドラム50と、ドラム50に巻き取られるケーブル60と、モータ41からドラム50に動力を伝達する伝達機構42と、ケーブル60が配索される経路上に配置される中継プーリ43と、を備える。
図2及び図3に示すように、ドラム50は、略円柱状をなす。図3~図5に示すように、ドラム50には、ドラム50の軸方向に形成される軸孔51と、軸孔51からずれた位置でドラム50の軸方向に形成される挿通孔52と、ケーブル60の巻き取りを案内する案内溝53と、挿通孔52と案内溝53とを接続する第1接続溝541及び第2接続溝542と、が形成される。また、図5に示すように、ドラム50は、挿通孔52の内部でケーブル60を保持する保持部55と、挿通孔52から案内溝53に向かってケーブル60を案内する第1案内面561及び第2案内面562と、を有する。
図4及び図5に示すように、軸孔51は、軸方向と直交する断面形状が円形をなす。軸孔51には、伝達機構42の出力軸421(図1参照)が挿入される。挿通孔52は、ドラム50の中心と外周面との間に形成される。挿通孔52は、ドラム50の軸方向に延びる第1直線部521及び第2直線部522と、第1直線部521及び第2直線部522を接続する接続部523と、を含む。第1直線部521及び第2直線部522は、挿通孔52をドラム50の軸方向から見たとき、部分的に重複する。また、第1直線部521と接続部523との形成方向は略45度の角度で交差し、第2直線部522と接続部523との形成方向は略45度の角度で交差する。挿通孔52のドラム50の軸方向と直交する断面形状は矩形状をなす。
以降の説明では、挿通孔52の断面形状における長手方向を「幅方向DW」とも言い、挿通孔52の断面形状における短手方向を「高さ方向DH」とも言う。幅方向DW及び高さ方向DHは互いに直交する方向であり、幅方向DW及び高さ方向DHの両方向はドラム50の軸方向と直交する方向である。
図5に示すように、第1接続溝541は、幅方向DWにおいて、挿通孔52の第1直線部521及び接続部523と案内溝53の第1端531とを接続し、ドラム50の軸方向において、ドラム50の第1面501に開口する。同様に、第2接続溝542は、幅方向DWにおいて、挿通孔52の第2直線部522及び接続部523と案内溝53の第2端532とを接続し、ドラム50の軸方向において、ドラム50の第2面502に開口する。高さ方向DHにおいて、第1接続溝541及び第2接続溝542は、挿通孔52よりも短い。このため、第1接続溝541及び第2接続溝542と挿通孔52との間には段差が生じる。
図4及び図5に示すように、案内溝53は、ドラム50の外表面に螺旋状に形成される。案内溝53は、ケーブル60をドラム50の軸方向に等間隔で巻き取るための溝である。案内溝53の第1端531はドラム50の第1面501とドラム50の軸方向に隣接するように位置し、案内溝53の第2端532はドラム50の第2面502とドラム50の軸方向に隣接するように位置する。案内溝53の長さは、スライドドア30の全閉位置及び全開位置の間の移動量に応じて設定することが好ましい。
図4に示すように、保持部55は、ケーブル60の長手方向における中央部を保持する第1係合面551及び第2係合面552を有する。第1係合面551及び第2係合面552は、挿通孔52の接続部523の一面を構成する部位である。図4に示すように、第1係合面551は、第1接続溝541が高さ方向DHにおける中央に形成されることにより、正面視において略U字状をなす。同様に、図示を省略するが、第2係合面552は、第2接続溝542が高さ方向DHにおける中央に形成されることにより、正面視において略U字状をなす。本実施形態において、第1係合面551及び第2係合面552は、ドラム50の軸方向に対して傾斜する。詳しくは、第1係合面551及び第2係合面552は、ドラム50の軸方向及び幅方向DWの両方向に対して、略45度の傾きで傾斜する。
図5に示すように、第1案内面561は、第1接続溝541の一面を構成し、第2案内面562は、第2接続溝542の一面を構成する。第1案内面561は、挿通孔52の中央部から第1係合面551と直交する方向に直線状に延びた後、案内溝53の第1端531に向かって曲線状に延びる。同様に、第2案内面562は、挿通孔52の中央部から第2係合面552と直交する方向に直線状に延びた後、案内溝53の第2端532に向かって曲線状に延びる。
図6に示すように、ケーブル60は、ケーブル本体63と、ケーブル本体63の第1端に固定される第1固定部64と、ケーブル本体63の第2端に固定される第2固定部65と、ケーブル本体63の長手方向における中間部に固定される「固定部」の一例としての第3固定部66と、を有する。
ケーブル本体63は、金属製の心線を樹脂製の保護膜で被覆することで構成される。以降の説明では、ケーブル本体63の第3固定部66の第1端から延びる部分を「ケーブル60の第1部分61」とも言い、ケーブル本体63の第3固定部66の第2端から延びる部分を「ケーブル60の第2部分62」とも言う。
第1固定部64、第2固定部65及び第3固定部66は、ケーブル本体63よりも塑性変形しやすい金属材料などで構成される。第1固定部64及び第2固定部65は、略筒状をなす。第1固定部64は、ケーブル本体63の第1端が挿入された状態で径方向に圧縮され、第2固定部65は、ケーブル本体63の第2端が挿入された状態で径方向に圧縮される。こうして、第1固定部64及び第2固定部65は、ケーブル本体63の端末に固定される。また、第3固定部66は、略柱状をなし、軸方向における断面形状が略C字状をなす。第3固定部66は、ケーブル本体63の中間部に取り付けられた後に、径方向に圧縮される。こうして、第3固定部66は、ケーブル本体63の中間部に固定される。
次に、図7及び図8を参照して、ケーブル60をドラム50に固定する順序について説明する。図7及び図8では、図3の5-5線に従って断面視したドラム50にケーブル60を重ねて図示している。
ケーブル60をドラム50に固定する場合には、図7に示すように、ケーブル60の第1端又は第2端がドラム50の挿通孔52に挿通される。ケーブル60の第3固定部66がドラム50の挿通孔52の中央に位置すると、図8に示すように、ケーブル60が傾けられる。
すると、ケーブル60の第3固定部66がドラム50の第1係合面551及び第2係合面552の間に配置される。詳しくは、ケーブル60の第3固定部66の軸方向における第1端が第1係合面551と対向し、ケーブル60の第3固定部66の軸方向における第2端が第2係合面552と対向する。
この状態では、ケーブル60の第3固定部66が第1係合面551及び第2係合面552に挟まれることで、ケーブル60の第3固定部66が第1係合面551及び第2係合面552と直交する方向に自由に移動することができなくなる。詳しくは、ケーブル60の第3固定部66は、第1係合面551及び第2係合面552の間で、第1係合面551及び第2係合面552の間隔からケーブル60の第3固定部66の軸方向における長さを差し引いた差に相当する距離だけ移動し得るが、当該距離以上移動することはできなくなる。こうして、ドラム50の保持部55は、ケーブル60の第3固定部66に保持される。
ケーブル60の第3固定部66がドラム50の保持部55に保持されると、ケーブル60の第1部分61は、第1接続溝541の内部に位置し、ケーブル60の第2部分62は、第2接続溝542の内部に位置する。そして、ケーブル60の第1部分61は、案内溝53の第1端531に向かうように第1案内面561に案内され、案内溝53の第2端532に向かうようにケーブル60の第2部分62は第2案内面562に案内される。詳しくは、ケーブル60の第1部分61は、第1案内面561の第3固定部66の軸方向に延びる部分に沿って延びた後、第1案内面561の湾曲する部分に沿って湾曲する。一方、ケーブル60の第2部分62は、第2案内面562の第3固定部66の軸方向に延びる部分に沿って延びた後、第2案内面562の湾曲する部分に沿って湾曲する。
そして、案内溝53に沿って、ケーブル60の第1部分61及び第2部分62がドラム50に巻かれる。このとき、ケーブル60の第1部分61は、第1面501から第2面502に向かって、ドラム50に巻かれ、ケーブル60の第2部分62は、第2面502から第1面501に向かって、ドラム50に巻かれる。
その後、ケーブル60が巻かれたドラム50は、伝達機構42の出力軸421に固定される。また、ドラム50から延びるケーブル60の第1部分61は、中継プーリ43に巻き掛けられて、車体20の第1ホルダ251まで延びる。一方、ドラム50から延びるケーブル60の第2部分62は、中継プーリ43に巻き掛けられて、車体20の第2ホルダ252まで延びる。そして、ケーブル60の第1固定部64は、第1ホルダ251に固定され、ケーブル60の第2固定部65は、第2ホルダ252に固定される。
なお、スライドドア30が全閉位置に位置する場合には、ケーブル60の第1部分61が第2部分62よりも案内溝53に多く巻き取られた状態となる。また、スライドドア30が全開位置に位置する場合には、ケーブル60の第2部分62が第1部分61よりも案内溝53に多く巻き取られた状態となる。
そして、ドア駆動装置40は、スライドドア30を開作動させる場合、ドラム50を一方向に回転させる。つまり、ドア駆動装置40は、ケーブル60の第2部分62を巻き取り、ケーブル60の第1部分61を繰り出す。一方、ドア駆動装置40は、スライドドア30を閉作動させる場合、ドラム50を他方向に回転させる。つまり、ドア駆動装置40は、ケーブル60の第1部分61を巻き取り、ケーブル60の第2部分62を繰り出す。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)ドア駆動装置40は、ケーブル本体63の中間部に固定される第3固定部66をドラム50の保持部55に保持させることで、ドラム50にケーブル60を固定できる。このため、ドア駆動装置40は、例えば、2本のケーブル60を別個にドラム50に固定する場合と比較して、ドラム50にケーブル60を固定しやすくなる。
そして、ケーブル60の第1部分61は、第1案内面561によってドラム50の案内溝53に案内された後、ドラム50の案内溝53の第1端531から第2端に向かって巻き取られる。同様に、ケーブル60の第2部分62は、第1案内面561によってドラム50の案内溝53に案内された後、ドラム50の案内溝53の第2端532から第1端に向かって巻き取られる。
このため、ドア駆動装置40は、ケーブル60の第1部分61をドラム50で巻き取る場合、ケーブル60の第2部分62をドラム50から繰り出すことができる。一方、ドア駆動装置40は、ケーブル60の第2部分62をドラム50で巻き取る場合、ケーブル60の第1部分61をドラム50から繰り出すことができる。つまり、ドア駆動装置40は、ドラム50の回転方向に応じて、ケーブル60の第1部分61及び第2部分62の一方でスライドドア30を開作動させる力をスライドドア30に伝達したり、ケーブル60の第1部分61及び第2部分62の他方でスライドドア30を閉作動させる力をスライドドア30に伝達したりできる。
(2)ドア駆動装置40は、ケーブル60の第3固定部66を第1係合面551及び第2係合面552で挟むことで、第3固定部66の軸方向の移動を制限する。言い換えれば、ケーブル60の第3固定部66をドラム50に固定する際には、ケーブル60の第3固定部66を第1係合面551及び第2係合面552の間に配置すればよい。このため、ドア駆動装置40は、ドラム50に対するケーブル60の組付作業をより簡易にできる。
(3)第1係合面551及び第2係合面552がドラム50の軸方向に延びる場合、ケーブル本体63が第3固定部66と案内溝53との間で小さな半径で湾曲しやすくなる。この点、上記構成のドア駆動装置40は、第1係合面551及び第2係合面552がドラム50の軸方向に対して傾斜するため、ケーブル本体63が第3固定部66と案内溝53との間で小さな半径で湾曲しにくくなる。こうして、ドア駆動装置40は、第3固定部66から延びるケーブル本体63に作用する負荷を低減できる。
(4)ドア駆動装置40は、第1案内面561における第1係合面551に近い部分及び第2案内面562における第2係合面552に近い部分が第3固定部66の軸方向に延びるため、ケーブル60の第1部分61及び第2部分62の根本の部分が屈曲しにくくなる。その結果、ドア駆動装置40は、第3固定部66から延びるケーブル本体63に作用する負荷をさらに低減できる。
(5)図7及び図8に示すように、ケーブル60をドラム50の挿通孔52に通した後に、ケーブル60をドラム50の軸方向に対して傾けることで、ケーブル60の第1部分61が第1案内面561に接し、ケーブル60の第2部分62が第2案内面562に接する。このため、ドア駆動装置40は、ケーブル60の第1部分61及び第2部分62をドラム50の案内溝53に導きやすくできる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・ドア駆動装置40は、他の開閉体を駆動する装置としてもよい。例えば、ドア駆動装置40は、開閉体の一例としてのサイドドアの窓ガラスを開閉作動させるウィンドウレギュレータに適用してもよい。
・ドラム50に対する第3固定部66の固定方法は適宜に変更してもよい。例えば、第3固定部66をドラム50にインサート成形してもよいし、第3固定部66をドラム50の挿通孔52の内部に接着又は粘着してもよいし、ドラム50に設けたスナップフィット構造により第3固定部66を固定してもよい。
・挿通孔52は、ドラム50の外周面まで延びてもよい。これによれば、ケーブル60の第3固定部66を挿通孔52の中央に配置する際に、ケーブル60を挿通孔52に挿通させる必要がなくなる。
・図7に示す平面視において、第1係合面551及び第2係合面552は、点対称の配置関係を取らなくてもよい。例えば、第1係合面551及び第2係合面552の軸方向に対する傾きは異なる傾きであってもよいし、第1係合面551及び第2係合面552の形状は異なっていてもよい。第1案内面561及び第2案内面562についても同様である。
・第1係合面551及び第2係合面552の傾きは、適宜に変更してもよい。例えば、第1係合面551及び第2係合面552は、ドラム50の軸方向に延びていてもよいし、ドラム50の幅方向DWに伸びてもよい。
・ケーブル60は、2本のケーブル60の端末同士を第3固定部66で連結することにより構成してもよい。
・ドア駆動装置40の構成部材の形状及び材質などは、仕様に応じて適宜に変更すればよい。
10…車両、20…車体、21…ドア開口部、22…アッパーレール、23…ロアレール、24…センターレール、25…ホルダ、251…第1ホルダ、252…第2ホルダ、30…スライドドア、31…ドア本体、32…アッパーガイドローラユニット、33…ロアガイドローラユニット、34…センターガイドローラユニット、40…ドア駆動装置、41…モータ、42…伝達機構、421…出力軸、43…中継プーリ、50…ドラム、501…第1面、502…第2面、51…軸孔、52…挿通孔、521…第1直線部、522…第2直線部、523…接続部、53…案内溝、531…第1端、532…第2端、541…第1接続溝、542…第2接続溝、55…保持部、551…第1係合面、552…第2係合面、561…第1案内面、562…第2案内面、60…ケーブル、61…第1部分、62…第2部分、63…ケーブル本体、64…第1固定部、65…第2固定部、66…第3固定部。

Claims (5)

  1. 外周面に螺旋状の案内溝が形成されるドラムと、
    前記ドラムの前記案内溝に巻かれるケーブルと、
    前記ドラムを駆動するモータと、を備え、
    前記ケーブルは、ケーブル本体と、前記ケーブル本体の長手方向における中間部に固定される固定部と、を有し、
    前記ドラムには、前記ドラムの軸方向に前記ケーブルが挿通される挿通孔が形成され、
    前記ドラムは、前記挿通孔の内部で前記ケーブルの前記固定部を保持する保持部と、前記固定部の第1端から延びる前記ケーブル本体を前記挿通孔から前記案内溝の第1端に案内する第1案内面と、前記固定部の第2端から延びる前記ケーブル本体を前記挿通孔から前記案内溝の第2端に案内する第2案内面と、を有する
    車両用開閉体駆動装置。
  2. 前記固定部は、柱状をなし、
    前記保持部は、前記固定部の軸方向における第1端に面する第1係合面と、前記固定部の軸方向における第2端に面する第2係合面と、を有し、前記第1係合面及び前記第2係合面で前記固定部を挟むことで前記固定部を保持する
    請求項1に記載の車両用開閉体駆動装置。
  3. 前記第1係合面及び前記第2係合面は、前記ドラムの軸方向に対して傾斜する
    請求項2に記載の車両用開閉体駆動装置。
  4. 前記保持部が前記固定部を保持する状況下において、
    前記第1案内面における前記第1係合面に近い部分及び前記第2案内面における前記第2係合面に近い部分は、前記固定部の軸方向に延びる
    請求項2又は請求項3に記載の車両用開閉体駆動装置。
  5. 前記ドラムの軸方向における第1端の面を第1面とし、前記ドラムの軸方向における第2端の面を第2面としたとき、
    前記ドラムには、
    前記第1面に開口するとともに前記案内溝の第1端と前記挿通孔とを接続し、前記第1案内面により一面が構成される第1接続溝と、
    前記第2面に開口するとともに前記案内溝の第2端と前記挿通孔とを接続し、前記第2案内面により一面が構成される第2接続溝と、が形成される
    請求項1~請求項4の何れか一項に記載の車両用開閉体駆動装置。
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