JP2010150841A - 車両用ドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数及び組付工数の増加を抑制しつつ、ケーブルに張力を付与するテンショナーのテンショナケースをより確実に固定することができる車両用ドア開閉装置を提供する。
【解決手段】車両ボディ側に固定され、テンショナ係止孔34aを有するベースプレート30と、ベースプレート30に保持されるテンショナー28とを備える。テンショナー28は、端末が第1ケーブル24の張力方向に移動可能に収容され該張力方向に一致する方向にベースプレート30に挿入されるテンショナケース41と、テンショナケース41に収容され端末を付勢して第1ケーブル24に張力を付与する付勢部材と、テンショナケース41に第1ケーブル24の張力方向とは異なる外側方向に突設されテンショナ係止孔34aに嵌入して該テンショナ係止孔34aに係止される係止突部47とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両ボディに形成されたドア開口の開閉に係る車両ドアを駆動する車両用ドア開閉装置に関するものである。
従来、車両用ドア開閉装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。この車両用ドア開閉装置は、車両ボディ側に固定される駆動部材(14)を備えている。駆動部材は、駆動源(17)、該駆動源により減速機構(18)を介して回転駆動されるドラム(19)及び該ドラムに巻回されたケーブル(20,21)を有する。そして、車両ドア側には、ケーブルの両端末が連結されている。そして、ケーブルの両端末が駆動部材により選択的に巻取り・繰出しされると、車両ドアが開閉作動する。
また、特許文献1では、ケーブルにテンショナーを設けることも併せて提案されている。このテンショナーは、車両ボディ側(ベースプレート)に固定されるテンショナケースにスプリングを設けて、ケーブルに張力を付与するものである。これにより、例えばケーブルの張力が適切に保たれ、車両ドアが滑らかに開閉作動する。
特許第3661035号公報
ところで、特許文献1の車両用ドア開閉装置では、テンショナケースの固定にねじ等を使用することから、部品点数及び組付工数が増加してしまう。また、テンショナケースの固定が不完全な場合、例えばケーブルの張力が変化した際にテンショナケースが外れる可能性がある。
本発明の目的は、部品点数及び組付工数の増加を抑制しつつ、ケーブルに張力を付与するテンショナーのテンショナケースをより確実に固定することができる車両用ドア開閉装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両ボディ側及び該車両ボディに形成されたドア開口を開閉する車両ドア側のいずれか一方に固定され、駆動源、該駆動源により回転駆動されるドラム及び該ドラムに巻回されたケーブルを有する駆動部材を備え、前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に両端末の連結された前記ケーブルを前記駆動部材により選択的に巻取り・繰出しすることで前記車両ドアを開閉作動させる車両用ドア開閉装置において、前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に固定され、係止凹部を有する支持部材と、前記支持部材に保持されるテンショナーとを備え、前記テンショナーは、前記ケーブルの端末が前記ケーブルの張力方向に移動可能に収容され、前記支持部材に対して、前記張力方向且つ前記ケーブルが前記駆動部材により巻き取られる方向に挿入されるテンショナケースと、前記テンショナケースに収容され、前記端末を付勢して前記ケーブルに張力を付与する付勢部材と、前記テンショナケースに前記ケーブルの張力方向とは異なる外側方向に突設され、前記係止凹部に嵌入して該係止凹部に係止される係止突部とを備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記テンショナケースは、前記係止突部が前記係止凹部に嵌入して該係止凹部に係止されることで前記支持部材に結合される。従って、前記テンショナケースを前記車両ボディ側又は前記車両ドア側に固定するための固定具(ねじ等)が不要になる分、部品点数及び組付工数の増加を抑制することができる。また、前記テンショナケースは、前記支持部材に対して、前記張力方向且つ前記ケーブルが前記駆動部材により巻き取られる方向に挿入されて該支持部材に結合されるため、仮に前記支持部材への挿入が不完全であっても前記ケーブルの張力によって前記支持部材に更に挿入されることになる。従って、前記テンショナケースをより確実に前記支持部材(即ち車両ボディ側又は車両ドア側)に固定することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、前記係止凹部は、前記係止突部の突出方向に開口しており、前記係止突部は、前記係止凹部を貫通して該係止凹部の外側に突出する突出部を有し、弾性変形に伴い該突出部が引っ込むことで前記係止凹部との係止状態が解除されることを要旨とする。
同構成によれば、前記係止突部は、前記係止凹部を貫通して該係止凹部の外側に突出する突出部を有するため、例えば該突出部を外部から押えてこれを引っ込めるように弾性変形させることで、前記係止凹部との係止状態を容易に解除することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、前記テンショナーは、前記テンショナケースから前記支持部材に向けて突設され、前記支持部材に当接するとともに、前記係止突部が前記弾性変形する際に係合することで該係止突部の引っ込み量を一定範囲に抑える突起を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、前記テンショナー(テンショナケース)は、前記突起が前記支持部材に当接することで該支持部材に対するがたつきを抑えることができる。また、前記係止突部の引っ込み量(変形量)は、前記係止突部が前記弾性変形する際に前記突起と係合することで一定範囲に抑えられるため、例えば前記係止突部が弾性限界を超えるまで過剰に変形(即ち塑性変形)したりすることを回避できる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置において、前記支持部材は、係止孔を有する取付片を一体的に有し、前記係止孔に係止される係止爪を有して前記取付片が挿入され、前記テンショナケースから突出する前記ケーブルを案内する補助ガイドを備え、前記補助ガイドに対する前記取付片の挿入方向は、該補助ガイドに案内される前記ケーブルの押圧力が前記係止爪を前記係止孔に係止する側の分力を発生する方向に設定されていることを要旨とする。
同構成によれば、例えば前記補助ガイドに対する前記取付片の挿入が不十分であり、仮に前記係止爪による前記係止孔の係止が不完全であっても、前記補助ガイドに案内される前記ケーブルの押圧力が発生する分力によって、前記取付片は、前記係止孔に前記係止爪が係止されるべく前記補助ガイドへと更に挿入されることになる。従って、前記補助ガイドをより確実に前記取付片に固定することができる。
本発明では、部品点数及び組付工数の増加を抑制しつつ、ケーブルに張力を付与するテンショナーのテンショナケースをより確実に固定することができる車両用ドア開閉装置を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図5は、本実施形態に係る車両用ドア開閉装置を示す模式図である。同図に示すように、車両ボディ10には、その側部に形成されたドア開口10aの上縁及び下縁に沿ってアッパレール11及びロアレール12が設置されるとともに、ドア開口10aの後方のクォータパネル10bにおいて前後方向に延在するセンターレール13が設置されている。センターレール13の前端部は、車室内側に緩やかに湾曲し、ドア開口10aの後縁をなす車体ピラー16のピラー前端面16aにおいて車両ボディ10に取着されている。そして、これらアッパレール11、ロアレール12及びセンターレール13には、ガイドローラユニット14を介して車両ドアとしてのスライドドア20が前後方向に移動可能に支持されている。このスライドドア20は、前後方向への移動に伴ってドア開口10aを開閉する。なお、クォータパネル10bには、センターレール13の下縁に沿ってその全長に亘ってケーブルガイド15が設置されている。
スライドドア20の内部下部には、駆動部材21が設置されている。この駆動部材21は、駆動源としての駆動モータ22、該駆動モータ22により回転駆動されるドラム23並びに該ドラム23に巻回されたケーブルとしての第1ケーブル24及び第2ケーブル25を有する。これら第1及び第2ケーブル24,25は、一方の端末がドラム23にそれぞれ係止された状態で該ドラム23に巻回されている。第1及び第2ケーブル24,25は、駆動部材21により選択的に巻取り・繰出しされる。
第1及び第2ケーブル24,25は、それぞれ、スライドドア20の内部に設置された中継プーリ26及び案内プーリ27を経てスライドドア20側から車両ボディ10側へと渡され、ケーブルガイド15に沿って前後方向に配索されている。なお、中継プーリ26及び案内プーリ27は、ドアベルトライン付近の前後位置にそれぞれ配置されている。そして、第1ケーブル24は、ケーブルガイド15に案内されて前側に配索され、他方の端末に連結されたテンショナー28を介して、ケーブルガイド15の前端側で車両ボディ10側に連結されている。また、第2ケーブル25は、ケーブルガイド15に案内されて後側に配索され、他方の端末に連結されたテンショナー29を介して、ケーブルガイド15の後端側で車両ボディ10側に連結されている。これらテンショナー28,29は、第1及び第2ケーブル24,25にそれぞれ張力を付与するためのものである。これにより、第1及び第2ケーブル24,25の弛みが解消される。
このような構成にあって、例えば駆動部材21により第1ケーブル24を繰り出しつつ第2ケーブル25を巻き取ると、スライドドア20はドア開口10aを開放すべく後方に移動する。一方、駆動部材21により第1ケーブル24を巻き取りつつ第2ケーブル25を繰り出すと、スライドドア20はドア開口10aを閉鎖すべく前方に移動する。
次に、第1ケーブル24の端末(テンショナー28)の車両ボディ10側への連結態様等について更に説明する。
図1は、車両ボディ10側に連結された第1ケーブル24の端末及びその周辺構造を示す斜視図であり、図2は、その連結前の状態を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、車両ボディ10には、ケーブルガイド15の前端に対応して金属板からなる支持部材としてのベースプレート30が、一対のボルトBによる締結にて固定されている。このベースプレート30は、車両ボディ10に当接してボルトBによる締結部を構成する平板状の本体部31を有するとともに、該本体部31の上端部から斜め上方に延出する取付片32を有する。なお、取付片32には、その板厚方向に貫通する係止孔32aが形成されている。
また、ベースプレート30は、本体部31上で一対のボルトBに並設される略コの字形状のホルダ部33を有する。このホルダ部33は、例えば溶接にて本体部31に固着されており、該本体部31に立設された互いに平行な一対の側壁部34を有するとともに、これら両側壁部34の長手方向一側(図1の右上側)端縁間を接続する接続壁部35を有する。そして、各側壁部34には、その板厚方向に貫通する係止凹部としての長孔状のテンショナ係止孔34aが形成されるとともに、該テンショナ係止孔34aの長手方向他側(図1の左下側)端に設定された段差によって外側(両側壁部34の互いの離隔側)に突出する突壁部34bが形成されている。
また、各側壁部34には、ホルダ部33の開口端縁の長手方向中央部から延出するフランジ状の保持片34cが形成されている。両保持片34cは、互いの対向側に突出しており、これら保持片34cの先端間には間隙Cが設定されている。この間隙Cは、第1ケーブル24の外径よりも長く設定されている。一方、接続壁部35には、ホルダ部33の開口端側(図1の右上側)に開放された略U字状のガイド溝35aが形成されている。ガイド溝35aの開口幅は、第1ケーブル24の外径よりも長く設定されている。
前記テンショナー28は、樹脂材からなる略四角箱形のテンショナケース41を有する。このテンショナケース41(テンショナー28)は、その外形が本体部31上のホルダ部33(両側壁部34及び接続壁部35)の内壁面のなす略四角筒形状に合わせて上下に略対称となるように成形されており、該ホルダ部33の長手方向他側(図1の左下側)の開口端側から挿入されてこれに保持されている。そして、図3に一部を破断して示すように、テンショナケース41には、長手方向他側(図3の左側)に開口する円形の収容凹部42が形成されている。なお、収容凹部42の終端には、環状の座部42aが形成されている。
また、テンショナケース41の底壁には、その中心線と同心で外側に突設された円柱状の嵌合突部43が形成されるとともに、該嵌合突部43ともども当該中心線に沿って貫通する挿通孔44が形成されている。嵌合突部43の外径は、ガイド溝35aの開口幅よりも若干短く設定されており、挿通孔44の内径は、第1ケーブル24の外径よりも若干長く設定されている。
さらに、テンショナケース41の長手方向中間部には、前記両側壁部34(図1参照)の対向する幅方向に縮小された縮幅部45が形成されている。この縮幅部45の長手方向中央部には、両側壁部34の対向する幅方向両外側にそれぞれ突設された爪状の突起46が形成されている。各突起46は、縮幅部45の高さ方向(図3において紙面に直交する方向)全長に亘って形成されており、各対向する側壁部34に圧接又は当接することでホルダ部33(ベースプレート30)に対するテンショナケース41(テンショナー28)のがたつきを抑制する。
また、テンショナケース41は、縮幅部45よりも嵌合突部43寄りで片持ち支持され、縮幅部45を通過するようにその先端までテンショナケース41の長手方向に延出するとともに短手方向に突出するように湾曲する一対の係止突部47を有する。各係止突部47は、自由端側の先端に設定された段差によってその長手方向に臨む係止面47aを形成する。図1に示すように、各係止突部47は、対向するテンショナ係止孔34aの開口方向に突出しており、該テンショナ係止孔34aに嵌入するとともに、その係止面47aが前記突壁部34bに当接することでこれに係止される。これにより、テンショナケース41(テンショナー28)は、ホルダ部33から抜け止めされる。このとき、係止突部47は、テンショナ係止孔34aを貫通して該テンショナ係止孔34aの外側に突出する突出部47bを形成する。各突出部47bが、例えば外部からの操作力にて縮幅部45側に引っ込むように押さえられると、係止突部47は、弾性変形に伴い係止面47aが引っ込むことでテンショナ係止孔34aとの係止状態が解除される。この際、係止突部47は、弾性変形に伴い突起46に係合することでその引っ込み量が一定範囲に抑えられる。
図3に示すように、第1ケーブル24の端末は、挿通孔44に挿通されて収容凹部42に導入・収容されている。収容凹部42に収容された第1ケーブル24の端末には、収容凹部42の内径よりも小さく、且つ、挿通孔44の内径よりも大きい外径を有する略円柱状のケーブルエンド51が固着されている。このケーブルエンド51の前記座部42aから離隔する側の先端には、収容凹部42の内径と同等の外径を有する円盤状のフランジ51aが形成されている。そして、収容凹部42には、座部42aに一方の先端が位置決めされ、フランジ51aの外周縁に他方の先端が係止されたコイルスプリングからなる付勢部材52が収容されている。つまり、第1ケーブル24の端末は、付勢部材52の内周側に配置される態様で収容凹部42に収容されている。付勢部材52は、第1ケーブル24の端末を収容凹部42内に引き込む側に付勢することで第1ケーブル24に張力を付与する。
なお、収容凹部42の開口端は、テンショナケース41に取着されたストッパ53にて閉塞されている。従って、収容凹部42に収容された第1ケーブル24の端末は、ケーブルエンド51がテンショナケース41の底壁又はストッパ53に当接するまでの一定範囲でテンショナケース41の長手方向、即ち第1ケーブル24の張力方向に移動可能に収容されている。本実施形態では、第1ケーブル24の張力方向であって、第1ケーブル24が駆動部材21により巻き取られる方向は、テンショナケース41(テンショナー28)をホルダ部33に取着する際の挿入方向に一致している。そして、ホルダ部33は、両保持片34cの間隙C及びガイド溝35aにより、第1ケーブル24の張力方向全長に亘って該張力方向とは異なる一の方向(図2の上方)に開放されている。
このような構成にあって、第1ケーブル24の端末にテンショナー28を連結する際には、ケーブルエンド51の固着に先立って、当該端末を挿通孔44に挿通して付勢部材52の収容された収容凹部42を貫通させる。そして、この状態で、収容凹部42から外部に突出する端末にケーブルエンド51を固着するとともに、該ケーブルエンド51のフランジ51aが収容凹部42内に収まるまで第1ケーブル24を挿通孔44から引き出す。次いで、収容凹部42の開口端にストッパ53を取着することで、第1ケーブル24の端末は、その張力方向に移動可能に収容凹部42に収容される。
そして、第1ケーブル24の端末が取着されたテンショナー28をホルダ部33に取着する際には、図2に示すように、係止突部47の突出方向とテンショナ係止孔34aの開口方向とを一致させた状態で、テンショナケース41(テンショナー28)を第1ケーブル24の張力方向であって、第1ケーブル24が駆動部材21により巻き取られる方向にホルダ部33に挿入する。このとき、ホルダ部33を跨ぐ第1ケーブル24は、両保持片34cの間隙C及びガイド溝35aの開口からホルダ部33内に進入することでテンショナケース41の挿入を阻害することはない。
そして、テンショナケース41は、側壁部34に押圧される係止突部47を弾性変形させつつホルダ部33に挿入されるとともに、係止突部47のテンショナ係止孔34aへの嵌入に伴う弾性復帰によって係止面47aが突壁部34bに係止されてホルダ部33に抜け止め・保持される。このとき、テンショナケース41は、嵌合突部43がガイド溝35aに嵌合することで位置決めされる。また、テンショナケース41は、各突起46が対向する側壁部34に圧接又は当接することでホルダ部33に対するがたつきが抑制される。
一方、ホルダ部33に保持されたテンショナケース41(テンショナー28)は、例えば外部からの操作力にて係止突部47の突出部47bが縮幅部45側に引っ込むように押さえられることで、係止面47aとテンショナ係止孔34aとの係止状態が解除される。このとき、係止突部47は、突起46と係合することでその引っ込み量(変形量)が一定範囲に抑えられる。そして、この状態で、テンショナケース41を第1ケーブル24の張力方向であって、第1ケーブル24が駆動部材21により繰り出される方向にホルダ部33から引き出せば、テンショナケース41はホルダ部33から取り外される。
図1に示すように、前記取付片32には、樹脂材からなる弓形の補助ガイド56が取着されている。図4に、図1のA−A線に沿った断面図を示したように、この補助ガイド56の長手方向中央部には、取付片32の外形に合わせてその突出方向に貫通する嵌合孔56aが形成されるとともに、該嵌合孔56aの図示左下側の開口端から外周側に突設されて前記係止孔32aに係止される係止爪56bが形成されている。補助ガイド56は、嵌合孔56aに取付片32が挿入される際に、係止爪56bが係止孔32aに嵌入してこれに係止されることで取付片32から抜け止め・保持される。
また、補助ガイド56には、その弓形の外周面から内周側に凹設されたガイド溝56cが形成されている。補助ガイド56は、そのガイド溝56cにテンショナケース41から引き出された第1ケーブル24が掛けられて、該第1ケーブル24を案内する。つまり、ケーブルガイド15に案内されてその前側に配索された第1ケーブル24の端末は、補助ガイド56にて下方に曲げ案内されて車両ボディ10側に連結されている。
なお、本実施形態では、ガイド溝56cの凹設方向は、取付片32の延出方向に直交する方向に対し角度θが設定されている。そして、補助ガイド56(ガイド溝56c)に案内される第1ケーブル24の押圧力Fは、補助ガイド56に対し係止爪56bが係止孔32aに係止される側の分力F1を発生するようになっている。換言すれば、補助ガイド56に対する取付片32の挿入方向は、該補助ガイド56(ガイド溝56c)に案内される第1ケーブル24の押圧力Fが係止爪56bを係止孔32aに係止する側の分力F1を発生する方向に設定されている。これにより、例えば補助ガイド56に対する取付片32の挿入が不十分であり、仮に係止爪56bによる係止孔32aの係止が不完全であっても、補助ガイド56に案内される第1ケーブル24の押圧力Fが発生する分力F1によって、取付片32は、係止爪56bを係止孔32aに係止するべく補助ガイド56へと更に挿入される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、テンショナケース41は、係止突部47がテンショナ係止孔34aに嵌入して該テンショナ係止孔34aに係止されることでベースプレート30(ホルダ部33)に結合される。従って、テンショナケース41を車両ボディ10側に固定するための固定具(ねじ等)が不要になる分、部品点数及び組付工数の増加を抑制することができる。また、テンショナケース41は、第1ケーブル24の張力方向であって、第1ケーブル24が駆動部材21により巻き取られる方向にベースプレート30(ホルダ部33)に挿入されて該ベースプレート30に結合されるため、仮にベースプレート30への挿入が不完全であっても第1ケーブル24の張力によってベースプレート30に更に挿入されることになる。従って、テンショナケース41をより確実にベースプレート30(即ち車両ボディ10側)に固定することができる。
(2)本実施形態では、係止突部47は、テンショナ係止孔34aを貫通して該テンショナ係止孔34aの外側に突出する突出部47bを有するため、例えば該突出部47bを外部から押えてこれを引っ込めるように弾性変形させることで、テンショナ係止孔34aとの係止状態を容易に解除することができる。従って、例えば修理等に際し、テンショナー28(テンショナケース41)をベースプレート30(ホルダ部33)から容易に取り外すことができる。
(3)本実施形態では、テンショナー28(テンショナケース41)は、突起46がベースプレート30(側壁部34)に圧接又は当接することで該ベースプレート30に対するがたつきを抑えることができる。また、係止突部47の引っ込み量(変形量)は、係止突部47が弾性変形する際に突起46と係合することで一定範囲に抑えられるため、例えば係止突部47が弾性限界を超えるまで過剰に変形(即ち塑性変形)したりすることを回避できる。
(4)本実施形態では、例えば補助ガイド56に対する取付片32の挿入が不十分であり、仮に係止爪56bによる係止孔32aの係止が不完全であっても、補助ガイド56に案内される第1ケーブル24の押圧力Fが発生する分力F1によって、取付片32は、係止孔32aに係止爪56bが係止されるべく補助ガイド56へと更に挿入されることになる。従って、補助ガイド56をより確実に取付片32に固定することができる。
(5)本実施形態では、ベースプレート30(ホルダ部33)は、両保持片34cの間隙C及びガイド溝35aによって第1ケーブル24の張力方向全長に亘って該張力方向とは異なる一の方向に開放されていることで、テンショナケース41に端末を予め収容した状態であっても、テンショナケース41から突出する第1ケーブル24を当該一の方向からホルダ部33内に進入させることができる。そして、この状態で、テンショナケース41を第1ケーブル24の張力方向に一致する方向に挿入すれば、テンショナケース41はホルダ部33に結合される。従って、テンショナケース41をより簡易にベースプレート30(即ち車両ボディ10側)に固定することができる。
(6)本実施形態では、テンショナケース41(テンショナー28)を実質的に方向性の制約が緩和されるように上下に略対称に成形したことで、例えば上下を反転させてもホルダ部33に組付可能であり、組付性を向上することができる。
(7)本実施形態では、取付片32は、本体部31に対し直角よりも緩い角度で屈曲されているため、例えば直角に屈曲されている場合に比べて取付片32から補助ガイド56が脱落するまで取付片32が曲げ変形するまでの時間を長くすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、補助ガイド56の外形は弓形に限定されるものではなく、第1ケーブル24の案内方向に応じて適宜成形すればよい。
・前記実施形態において、ホルダ部33は、テンショナケース41を挿入可能であれば、第1ケーブル24を挿通可能な挿通孔を有する四角筒状に成形してもよい。
・前記実施形態において、ベースプレート30は、テンショナー28又は補助ガイド56を予め取着した状態で車両ボディ10に締結してもよいし、テンショナー28又は補助ガイド56の取着に先立って車両ボディ10に予め締結しておいてもよい。
・前記実施形態においては、略四角箱形のテンショナケース41(テンショナー28)が実質的に上下対称構造になるように該テンショナケース41の互いに対向する両側面に係止突部47等を配設した。これに対し、ベースプレート30への挿入方向に一致する中心線に対して点対称構造(例えば円筒形状)のテンショナケースの場合、等角度間隔に複数の係止突部等を配設してもよい。この場合、ベースプレートに、各係止突部の嵌入可能なテンショナ係止孔を配設する。このように変形することで、特に係止突部を3個以上配設した場合、テンショナケースの保持に係る応力を分散させることができる。
・前記実施形態においては、第1ケーブル24及び第2ケーブル25の2本のケーブルを使用しているが、1本のケーブルであってもよい。
・前記実施形態において、車両ボディ10側に駆動部材21を固定し、スライドドア20側に第1及び第2ケーブル24,25の両端末(テンショナー28,29)を連結してもよい。
・本発明は、テンショナー29の連結に適用してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
・請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置において、
前記支持部材は、前記ケーブルの張力方向全長に亘って該張力方向とは異なる一の方向に開放されていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。同構成によれば、前記支持部材は、前記ケーブルの張力方向全長に亘って該張力方向とは異なる一の方向に開放されていることで、前記テンショナケースに前記端末を予め収容した状態であっても、前記テンショナケースから突出する前記ケーブルを当該一の方向から前記支持部材内に進入させることができる。そして、この状態で、前記テンショナケースを前記ケーブルの張力方向に一致する方向に挿入すれば、前記テンショナケースは前記支持部材に結合される。従って、前記テンショナケースをより簡易に前記支持部材(即ち車両ボディ側又は車両ドア側)に固定することができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態を示す斜視図。 テンショナーを示す断面図。 図1のA−A線に沿った断面図。 同実施形態を示す模式図。
符号の説明
10…車両ボディ、10a…ドア開口、21…駆動部材、23…ドラム、24,25…ケーブル、28,29…テンショナー、30…ベースプレート(支持部材)、32…取付片、32a…係止孔、34a…テンショナ係止孔(係止凹部)、41…テンショナケース、46…突起、47…係止突部、47b…突出部、52…付勢部材、56…補助ガイド、56b…係止爪。

Claims (4)

  1. 車両ボディ側及び該車両ボディに形成されたドア開口を開閉する車両ドア側のいずれか一方に固定され、駆動源、該駆動源により回転駆動されるドラム及び該ドラムに巻回されたケーブルを有する駆動部材を備え、
    前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に両端末の連結された前記ケーブルを前記駆動部材により選択的に巻取り・繰出しすることで前記車両ドアを開閉作動させる車両用ドア開閉装置において、
    前記車両ボディ側及び前記車両ドア側のいずれか他方に固定され、係止凹部を有する支持部材と、
    前記支持部材に保持されるテンショナーとを備え、
    前記テンショナーは、
    前記ケーブルの端末が前記ケーブルの張力方向に移動可能に収容され、前記支持部材に対して、前記張力方向且つ前記ケーブルが前記駆動部材により巻き取られる方向に挿入されるテンショナケースと、
    前記テンショナケースに収容され、前記端末を付勢して前記ケーブルに張力を付与する付勢部材と、
    前記テンショナケースに前記ケーブルの張力方向とは異なる外側方向に突設され、前記係止凹部に嵌入して該係止凹部に係止される係止突部とを備えたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記係止凹部は、前記係止突部の突出方向に開口しており、
    前記係止突部は、前記係止凹部を貫通して該係止凹部の外側に突出する突出部を有し、弾性変形に伴い該突出部が引っ込むことで前記係止凹部との係止状態が解除されることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  3. 請求項2に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記テンショナーは、前記テンショナケースから前記支持部材に向けて突設され、前記支持部材に当接するとともに、前記係止突部が前記弾性変形する際に係合することで該係止突部の引っ込み量を一定範囲に抑える突起を備えたことを特徴とする車両用ドア開閉装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドア開閉装置において、
    前記支持部材は、係止孔を有する取付片を一体的に有し、
    前記係止孔に係止される係止爪を有して前記取付片が挿入され、前記テンショナケースから突出する前記ケーブルを案内する補助ガイドを備え、
    前記補助ガイドに対する前記取付片の挿入方向は、前記補助ガイドに案内される前記ケーブルの押圧力が前記係止爪を前記係止孔に係止する側の分力を発生する方向に設定されていることを特徴とする車両用ドア開閉装置。
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