JP2020141643A - パイナップルの栽培方法とそれに使用されるパイナップル栽培用カバー - Google Patents
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Abstract
Description
(1)パイナップルの果実が小さいうちに、果実にネット製のカバーを被せるので、カバーを被せ易い。
(2)カバーを果実の下の茎と、果実の上であってクラウンの下に止めて、クラウンをカバーの外に出して栽培するので、カバーによって光合成が阻害されず、葉や実の生育も阻害されない。
(3)カバーの上端開口部がクラウンの下に止められ、下端開口部が実の下の茎に止めるので、風で吹き飛ばされにくい。
(1)カバーがネット状であるため、カバーを被せても光合成が阻害されず、葉や実の生育も阻害されない。
(2)カバーの上端開口部と下端開口部を締めて、それら開口部の径を小径にしたり大径にしたりすることができるので、果実の成長に合った使い方ができ、果実の成長が阻害されない。
本発明のパイナップルの栽培方法の一例を図1(a)(b)、図2に基づいて説明する。本発明はパイナップルのクラウンの上にカバーをベタ掛けするのではなく、パイナップルAの個々の果実1にカバー2を被せて栽培する方法である。本発明ではパイナップルAの果実1が小さいうちに、果実1にネット製の筒状のカバー2をパイナップルAのクラウンの3の上から被せ、カバー2の下端4の下止め具5を絞って、下端4の径を狭く(小さく)して果実1の下の茎6に止め、カバー2の上端7の上止め具8を絞って上端7の径を狭くして果実1の上であってクラウン3の下に止めて果実1に被せ、クラウン3をカバー2の上に出した状態でパイナップルAを栽培して果実1を成長させる方法である。必要であれば、果実1の成長に合わせて、下止め具5、上止め具8を緩めてカバー2の下端4、上端7の径を広げる(大きくする)こともできる。
本発明のパイナップルの栽培方法の他例を図3(a)(b)に基づいて説明する。この実施形態ではパイナップルAの果実1が小さいうちに、個々の果実1にネット製の横長帯状のカバー2を巻き、カバー2の下端4の下止め具5を絞って、カバー2の下端4の径を狭くして果実1の下の茎6に止め、カバー2の上端7の上止め具8を絞って上端7の径を狭くして果実1の上であってクラウン3の下に止めて果実1を被覆し、クラウン3をカバー2の上に出した状態でパイナップルAを栽培して果実1を成長させる方法である。必要であれば、果実1の成長に合わせて、下止め具5、上止め具8を緩めてカバー2の下端4、上端7の径を広げることもできる。
本発明のパイナップル栽培用カバーの一例として図1(a)に示すカバー2は、樹脂製ネットを筒状にして上端開口部10と下端開口部11を設け、上端開口部10の周方向にリング状の上通孔12を設け、下端開口部11の周方向にリング状の下通孔13を設けてある。上通孔12内に紐(上止め具)8を通し、上止め具8の両端を上通孔12の外に引き出してあり、その上止め具8を引くと上端開口部10の径が細くなって、上端開口部10をクラウン3の下であって果実1の上に係止できるようにしてある(図1(b))。また、下通孔13内に紐(下止め具)5を通し、下止め具5の両端を下通孔13の外に引き出してあり、その下止め具5を引くと下端開口部11の径が細くなって、下端開口部11を果実1の下の茎6に係止できるようにしてある(図1(b))。
本発明のパイナップル栽培用カバーの一例として図3(a)に示すものは、樹脂製ネットを横長帯状にし、その上端7の横長方向に上通孔16を設け、下端4の横長方向に下通孔17を設け、上通孔16内に紐(上止め具)8を通し、上止め具8の両端部8a、8bを上通孔16の両外に引き出してある。このカバー2は果実1の外周に筒状に巻いてから、上止め具8の両端部8a、8bを引くとカバー2の上端7の筒状の径が狭くなって、クラウン3の下であって果実1の上に係止することができる(図3(b))。また、下通孔17内に紐(下止め具)5を通し、下止め具5の両端部5a、5bを下通孔17の外に引き出してある。このカバー2は下止め具5の両端部5a、5bを引くと下端4の筒状の径が狭くなって、下端4を果実1の下の茎6に係止できるようにしてある(図3(b))。
本発明のパイナップル栽培用カバーの一例として図4に示すものは、カバー2を上端側が先細りになる筒状にし、上端開口部20の周囲に弾性の上止め具21を取り付けたものである。上止め具21にはゴムをリング状にしたもの、例えば、輪ゴムが適する。下端開口部22には止め具を設けても設けなくてもよい。このカバー2は材質、他の構造等において、実施形態1のカバー2と同様とすることができる。このカバー2を使用するときは、パイナップルが小さいうちに、上止め具21を伸ばして、クラウン3の上から果実1の外周に被せて、上止め具21をクラウンの下であって果実1の上に止める。
2 カバー
3 クラウン(冠芽)
4 (カバーの)下端
5 下止め具
5a、5b (下止め具の)両端部
6 茎
7 (カバーの)上端
8 上止め具
8a、8b (上止め具の)両端部
10 上端開口部
11 下端開口部
12 上通孔
13 下通孔
16 上通孔
17 下通孔
18a、18b 側方止め具
20 上端開口部
21 上止め具
22 下端開口部
A パイナップル
B 畝
Claims (7)
- パイナップルの果実にカバーを被せてパイナップルを栽培する方法であり、
パイナップルの果実が小さいうちに、その果実にネット製の筒状のカバーを被せ、カバーの下端をパイナップルの茎に止め、カバーの上端を果実の上であってクラウンの下に止め、その状態でパイナップルを栽培して果実を成長させる、
ことを特徴するパイナップルの栽培方法。 - パイナップルの果実にカバーを被せてパイナップルを栽培する方法であり、
パイナップルの果実が小さいうちに、その果実の外周にネット製の帯状のカバーを巻き、カバーの下端をパイナップルの茎に止め、カバーの上端を果実の上であってクラウンの下に止め、その状態でパイナップルを栽培して果実を成長させる、
ことを特徴するパイナップルの栽培方法。 - 請求項1又は請求項2記載のパイナップルの栽培方法において、
果実の成長に応じてカバーの下端と上端を広げるようにした、
ことを特徴するパイナップルの栽培方法。 - 栽培中のパイナップルの果実に被せるカバーであり、
ネット製であり、縦方向上端と下端が開口している筒状であり、内径は栽培中のパイナップルの果実の外周に被せることができ、果実が大きくなるまで被せておくことのできるサイズであり、長さはクラウンの下であって果実の上から果実の下まで被覆できるサイズであり、
上端開口部に上止め具が、下端開口部に下止め具があり、上止め具は上端開口部の径を小さくして果実の上であってクラウンの下に止めることができ、下止め具は下端開口部の径を小さくして果実の下の茎の外周に止めることができる、
ことを特徴するパイナップル栽培用カバー。 - 栽培中のパイナップルの果実の外周に被せるカバーであり、
ネット製であり、栽培中のパイナップルの果実の外周に巻くことができ、果実が大きくなるまで巻くことのできる横長帯状であり、横の長さは果実が大きくなるまで巻いておくことのできるサイズであり、縦の長さはクラウンの下であって果実の上から果実の下まで被覆できるサイズであり、
上端部に上止め具が、下端部に下止め具があり、上止め具は筒状に巻いた上端部の径を小さくして果実の上であってクラウンの下に止めることができ、下止め具は筒状に巻いた下端部の径を小さくして果実の下の茎の外周に止めることができる、
ことを特徴するパイナップル栽培用カバー。 - 請求項4又は請求項5記載のパイナップル栽培用カバーにおいて、
上止め具及び下止め具が紐であり、上止め具の紐がカバーの上通孔内を貫通し、下止め具の紐がカバーの下通孔内を貫通している、
ことを特徴するパイナップル栽培用カバー。 - 栽培中のパイナップルの果実の外周に被せるカバーであり、
ネット製であり、栽培中のパイナップルの果実の外周に被せることができ、上部が先細りの筒状であり、
上端開口部に弾性の上止め具があり、
下端開口部はクラウンの上から果実に被せることができる広さであり、
上端開口部は上止め具を広げるとクラウンの上からクラウンの下まで被せることができる広さである、
ことを特徴するパイナップル栽培用カバー。
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