JP3205866U - 植物苗の風雪保護具 - Google Patents

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美津子 板倉
美津子 板倉
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株式会社白浜荘
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
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Abstract

【課題】 耐久性に優れ、土壌への設置が容易かつ、強固に突き刺しでき、更には収納時に嵩張らない植物苗の風雪保護具を提供すること。【解決手段】 少なくとも弾性を有する合成樹脂材料にて上窄まりの截頭錐形に成形され、植物の苗の周囲を囲んで風雪から保護する成形物であって、成形体の上縁には内鍔が形成され、この内鍔の下側には、当該内鍔に接する如く、下部先端を土壌に突き刺し可能な差込み杭を取り外し自在に配設して構成されたことを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本考案は、果物や野菜、樹木等の畠で栽培される植物苗を風雪から保護する用具に関するものである。
近年、自宅や市民農園で果物や野菜などを露地にて栽培する家庭菜園が流行しており、中でもトマト、ナス、キュウリといった果菜類は育て易いことから人気がある。
しかし、苗の定植時期によっては、天候や温湿度の変化、各種害虫の飛来によって苗の生育が阻害されることが多いために様々な対策を講じる必要がある。
そこで、従来から、畝に樹脂シート、または、藁、腐葉土等を敷いて行うマルチング栽培や、アーチ状の骨組を並べた上に樹脂シートを被せるトンネル栽培、苗の周囲に数本の支柱を立て、この支柱に樹脂シートや網を被せるアンドン等を使用する等の対策が講じられる。
ところが、上記の各々の対策においては、畝に樹脂シート等を敷く作業や、骨組を並べてビニールを張る作業、苗一つ一つに支柱を立て、樹脂シート等を被せていく作業は身体的、時間的な負担が大きいといった問題がある。
これらの問題を解決するため、筒状に丸めた樹脂シートを土壌に突き刺して防風具にっすると共に、天候や温湿度状況に応じて上部開口にカバーを被せることで環境変化にも対処可能にするといった技術が知られている(特許文献1参照)。
ところが、この技術は、樹脂シート下端を波状に形成し、当該波状部分を土壌に突き刺すため、差し込みが浅くなり、強風で飛ばされる恐れがあった。
特開2010−4744号公報
本考案は、従来の植物苗の風雪保護具に上記のような問題があったことに鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、耐久性に優れ、土壌への設置が簡易、かつ、強固に突き刺しができ、更には、しまう時に嵩張らない植物苗の風雪保護具を提供することにある。
本考案者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば、次のとおりである。
即ち、少なくとも弾性を有する硬質の合成樹脂材料にて上窄まりの截頭錐形に成形され、植物の苗の周囲を囲んで風雪から保護する成形体1であって、
成形体1の上縁11には内鍔12が形成され、この内鍔12の下側には、当該内鍔12に接する如く、下部先端21を土壌に突き刺し可能な差込み杭2・2…を取り外し自在に配設して構成されたことを特徴とする。
また、本考案は、成形体1自体は、差込み杭2・2…を全て取り外した状態で積み重ねて保管可能に構成するという技術的手段が採用される。
また、本考案は、成形体1の上縁開口部に、合成樹脂フィルムにて作成された蓋袋3を着脱自在に被せるという技術的手段を採用する。
本考案において、成形体1を弾性を有する硬質の樹脂材料にて上窄まりの截頭錐形にすることにより、成形体1にはテーパーが付与され、風雪により掛かる圧力を分散させ易く、耐久性も向上させることができる。
更には、成形体1の上縁11に内鍔12が形成され、前記内鍔12の下側に差込み杭2・2…が接する如く配設されることにより、土壌への突き刺しを容易、かつ、確実に行うことが可能となる。
また、成形体1から差込み杭2・2…を取り外し自在に構成することによって、風雪などの被害がない時期には成形体1を重ねて保管することができ、収納スペースを減らすことが可能となる。
また、合成樹脂フィルムにて作成した蓋袋3を成形体1の上縁開口に着脱自在に被せることにより、外気や土壌温度の状況に応じて適切な対策を講じることが可能となる。
本実施例1の植物苗の風雪保護具を表した斜視図である。 本実施例1における植物苗の風雪保護具の差込み杭の固定状態を表した斜視図である。 本実施例1の植物苗の風雪保護具に蓋袋を被せた状態の斜視図である。 本実施例1の植物苗の風雪保護具の使用状態を表した断面図である。 本実施例2の植物苗の風雪保護具を表した斜視図である。 本実施例2の植物苗の風雪保護具の使用状態を表した断面図である。
本考案を実施するための形態を、具体的に図示した図面に基づいて、更に詳細に説明すると、次のとおりである。
『実施例1』
本考案の実施例を図1に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは、截頭錐形に成形された成形体であって、弾性を有する硬質の合成樹脂材料により円錐形に成形され、上縁11には内鍔12を形成し、下部の内周縁には滑止14を適宜に突設する。また、成形体1の内部には固定具13を配設してある(図1参照)。この固定具13は、所定の位置に複数の嵌め節13a・13a…を形成してなり、成形体1の内周部に弾力的に嵌着する。本実施例において、成形体1、及び固定具13はポリプロピレンを成形したものを使用した。
また、符号2で指示するものは、差込み杭であり、金属管を樹脂材で被覆したものを下部先端21が成形体1の裾から30cm程度突き出るように前記成形体1に配設し、固定具13の嵌め節13a・13a…に嵌着してある(図2参照)。なお、当該差込み杭2・2…の下部先端21は、土壌への突き刺しを容易にするため先端を尖らせたものを使用する。
また、符号3で指示するものは、蓋袋であり、透明ビニール製フィルムの袋体の裾部にゴム輪を付設してある(図3参照)。
しかして、本実施例における植物苗の風雪保護具は、成形体1の内鍔12に差込み杭2・2…が接する如く取り付けて構成され、使用時には成形体1の上縁11部分を押圧することにより、容易、かつ、確実に設置することができる。更には、天候、温湿度等の状況に応じて、蓋袋3を被せることにより、植物苗の保護が確実となる(図4参照)。
『実施例2』
図5、図6には、実施例2のプランター用の風雪保護具が図示される。
本実施例において成形体1は、プランターPの大きさと比べて一回り小型の截頭長方錐形に成形され、前記実施例1と同様に固定具13を介し、差込み杭2・2…を取付けて構成される(図5参照)。また、当該差込み杭2・2…は、下部先端21がプランターPの底に接する程度のサイズになるように形成する。
実施例2の風雪保護具は、ベランダや庭先等、畠以外の場所で果樹の栽培を行う際に使用するプランターPへの設置を可能とすることにより、風による苗の育成阻害、害虫の飛来、急激な温度変化などから植物苗を保護することに適している(図6参照)。
『変形例』
本明細書と添付図に例示する本考案の実施例は、概ね上記のとおりであるが、本考案は、前述の実施例に限定されるものでは決してなく、「実用新案登録請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であることは言うまでもなく、例えば、次に挙げる変形例は本考案の技術的範囲に属する。
本実施例では、成形体1はポリプロピレンを使用するとしたが、弾性を有する硬質の合成樹脂材料であれば、色の有無は関係なく、何れの合成樹脂材料でも使用することが可能である。
また、本実施例では、固定具13を複数の嵌め節13a・13a…を形成した樹脂製のものを使用するとしたが、差込み杭2・2…を固定可能であれば、粘着テープ等を使用することも可能である。
また、本実施例では、差込み杭2・2…は金属管の外側を樹脂材で被覆したものを使用するとしたが、土壌に突き刺すことが可能であれば、何れの材料からなる杭を使用してもよい。
また、本実施例では、蓋袋3を透明ビニール製フィルムとしたが、成形体1の上縁開口部に着脱自在に被せることができれば、色の有無を問わず、何れの材料を使用してもよい。
1 成形体
11 上縁
12 内鍔
13 固定具
13a 嵌め節
14 滑止
2 差込み杭
21 下部先端
3 蓋袋
P プランター

Claims (3)

  1. 少なくとも弾性を有する硬質の合成樹脂材料にて上窄まりの截頭錐形に成形され、植物の苗の周囲を囲んで風雪から保護する成形体(1)であって、
    成形体(1)の上縁(11)には内鍔(12)が形成され、この内鍔(12)の下側には、当該内鍔(12)に接する如く、下部先端(21)を土壌に突き刺し可能な差込み杭(2)・(2)…を取り外し自在に配設して構成されたことを特徴とする植物苗の風雪保護具。
  2. 成形体(1)自体は、差込み杭(2)・(2)…を全て取り外した状態で積み重ねて保管可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の植物苗の風雪保護具。
  3. 成形体(1)の上縁開口部に、合成樹脂フィルムにて作成された蓋袋(3)を着脱自在に被せることが可能な請求項1または請求項2に記載の植物苗の風雪保護具。
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