JP2020137102A - 光電変換装置、撮像システム及び移動体 - Google Patents

光電変換装置、撮像システム及び移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】AD変換に先立ってアナログ信号の電圧と基準電圧との比較を行う場合において、出力信号の精度が向上された光電変換装置を提供すること。【解決手段】光電変換により入射光に応じた第1の信号を生成する画素と、前記第1の信号を増幅して第2の信号を出力する増幅部と、前記第2の信号の電圧と、参照信号の電圧とを比較する比較部と、を有し、前記参照信号に含まれるランプ波形の傾きが、第1の傾きαと第2の傾きβとに切り替え可能であり、前記増幅部又は前記比較部におけるゲインの設定のための判定に用いられる基準電圧が、前記第1の傾きαに対応する第1の基準電圧Vref1と、前記第2の傾きβに対応する第2の基準電圧Vref2とに切り替え可能であり、α/β≠Vref1/Vref2を満たす。【選択図】図7

Description

本発明は、光電変換装置、撮像システム及び移動体に関する。
デジタルカメラ等に搭載される撮像装置には、光電変換により得られたアナログ信号をデジタル信号に変換して出力するものがある。特許文献1は、アナログ信号とランプ信号とを比較してアナログデジタル変換(AD変換)を行う方式のAD変換器を備える光電変換装置を開示している。特許文献1の光電変換装置は、アナログ信号の電圧と閾値との比較結果に基づいて、傾きの異なる複数のランプ信号からAD変換に用いるランプ信号を選択する手法を開示している。
特開2015−162751号公報
特許文献1に記載されているようなAD変換に先立ってアナログ信号の電圧と基準電圧との比較を行う光電変換装置において、アナログ信号の電圧と基準電圧との比較が行われるタイミングがアナログ信号の電圧が整定する前である場合がある。このような場合、出力信号の精度が低下することがある。
そこで本発明は、AD変換に先立ってアナログ信号の電圧と基準電圧との比較を行う場合において、出力信号の精度が向上された光電変換装置、撮像システム及び移動体を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、光電変換により入射光に応じた第1の信号を生成する画素と、前記第1の信号を増幅して第2の信号を出力する増幅部と、前記第2の信号の電圧と、参照信号の電圧とを比較する比較部と、を有し、前記第2の信号の電圧が整定する前である第1の期間において、前記参照信号の電圧は基準電圧であり、前記第1の期間において、前記比較部は、前記第2の信号の電圧と、前記基準電圧とを比較することにより、ゲインの設定に用いられる判定結果信号を生成し、前記第2の信号の電圧が整定した後である第2の期間において、前記参照信号は電圧が時間に応じて変化するランプ波形であり、前記第2の期間において、前記比較部は、前記第2の信号の電圧と、前記ランプ波形の電圧とを比較することによりアナログデジタル変換を行い、前記ランプ波形の傾きが、第1の傾きαと第2の傾きβとに切り替え可能であり、前記基準電圧が、前記第1の傾きαに対応する第1の基準電圧Vref1と、前記第2の傾きβに対応する第2の基準電圧Vref2とに切り替え可能であり、前記第1の傾きα、前記第2の傾きβ、前記第1の基準電圧Vref1及び前記第2の基準電圧Vref2は、α/β≠Vref1/Vref2を満たすことを特徴とする光電変換装置が提供される。
AD変換に先立ってアナログ信号の電圧と基準電圧との比較を行う場合において、出力信号の精度が向上された光電変換装置、撮像システム及び移動体を提供する。
第1実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る画素の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る列増幅部の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る列比較部の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る演算増幅器の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る撮像装置の動作を示すタイミング図である。 第1実施形態に係る基準電圧の設定を示す図である。 第1実施形態の効果を説明するための図である。 第2実施形態に係る撮像装置の動作を示すタイミング図である。 第2実施形態に係る基準電圧の設定を示す図である。 第2実施形態の効果を説明するための図である。 第3実施形態に係るランプ波形の例を示す図である。 第4実施形態に係る撮像システムの構成例を示すブロック図である。 第5実施形態に係る撮像システム及び移動体の構成例を示す図である。
図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、被写体の画像を撮影するための撮像装置を例示するが、本発明は、光電変換装置に一般的に適用可能である。言い換えると、本実施形態に係る撮像装置は、光電変換装置の一例である。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。本実施形態の撮像装置は、例えば、1又は複数の半導体基板に形成されている。撮像装置は、画素アレイ100、垂直走査回路103、列増幅部200、列比較部300、判定回路350、列メモリ部400、参照信号生成部500、カウント信号生成部600、水平走査回路700及び信号処理回路800を有している。
画素アレイ100は、複数の行及び複数の列をなして配された複数の画素10を有している。列増幅部200、列比較部300、判定回路350及び列メモリ部400は、画素アレイ100の各列に対応して配されている。垂直走査回路103は、複数の画素10に対して行ごとに光電変換動作、電荷転送動作等を行わせるための制御信号を出力する。垂直走査回路103には、シフトレジスタ、アドレスデコーダ等の論理回路が用いられ得る。複数の画素10は、列ごとに共通の画素出力線102を介して画素出力信号Vvl(第1の信号)を出力する。画素出力信号Vvlは、列増幅部200に入力される。なお、画素アレイ100の構成は複数の行及び複数の列をなして配されたものに限定されるものではなく、行数及び列数の少なくとも一方が単一であってもよい。
列増幅部200は、画素出力信号Vvlを所定のゲインで増幅して増幅部出力信号Vamp(第2の信号)として出力する。増幅部出力信号Vampは、列比較部300に入力される。参照信号生成部500は、参照信号Vrを生成し、各列の列比較部300に参照信号Vrを供給する。列比較部300は、増幅部出力信号Vampと参照信号Vrとの大小関係を比較して、比較結果を示す比較結果信号Vcmpを出力する。比較結果信号Vcmpは、判定回路350及び列メモリ部400に入力される。判定回路350は、比較結果信号Vcmpに基づいて増幅部出力信号Vampのレベルを判定し、判定結果を示す判定結果信号ATTを列メモリ部400に出力する。なお、列増幅部200、列比較部300及び列メモリ部400は、それぞれ、単に増幅部、比較部及びメモリ部と呼ばれることもある。
列メモリ部400は、Jメモリ401、Nメモリ402及びSメモリ403を有している。Jメモリ401は、判定回路350から入力された判定結果信号ATTを格納する。判定結果信号ATTは、列増幅部200にフィードバックされる。列増幅部200のゲインは、判定結果信号ATTのレベルに応じて変化する。
カウント信号生成部600は、時間に応じて値(カウント値)が変化するカウント信号を生成し、各列の列メモリに供給する。カウント信号は、Nメモリ402及びSメモリ403に供給される。比較結果信号Vcmpのレベルが変化したタイミングに入力されているカウント値がNメモリ402及びSメモリ403に格納される。これにより、増幅部出力信号Vampをアナログデジタル変換(AD変換)した信号がNメモリ402及びSメモリ403に格納される。
水平走査回路700は、シフトレジスタ、アドレスデコーダ等の論理回路により構成される。水平走査回路700は、各列の列メモリ部400に記憶されている値を列ごとに順次、信号処理回路800に出力する。信号処理回路800は、デジタルゲイン処理、デジタル相関二重サンプリング、デジタルオフセット、リニアリティ補正等のデジタル信号処理を行う。信号処理回路800は信号処理後のデジタル信号を出力する。この出力信号の方式は、例えば、単一の端子から電圧出力を行うシングルエンド方式又は差動の2端子を持つLVDS(Low Voltage Differential Signaling)方式であり得る。
図1の撮像装置を構成する要素について、図2から図5を参照しつつ、より詳細に説明する。図2は、画素10の構成例を示す図である。画素10は、光電変換部11、転送トランジスタ12、リセットトランジスタ13、増幅トランジスタ14、選択トランジスタ15を有している。これらのトランジスタは、例えば、MOSトランジスタである。
光電変換部11は、入射光を光電変換するとともに、光電変換によって生成される電荷を蓄積する。光電変換部11としては、例えばフォトダイオードが用いられ得る。以下の説明では光電変換部11はアノードとカソードを有するフォトダイオードであるものとする。光電変換部11のアノードは接地電位線に接続されており、カソードは、転送トランジスタ12のソースに接続されている。
転送トランジスタ12のドレインは、リセットトランジスタ13のソース及び増幅トランジスタ14のゲートに接続されている。転送トランジスタ12のドレイン、リセットトランジスタ13のソース及び増幅トランジスタ14のゲートの接続ノードは、浮遊拡散領域FDである。リセットトランジスタ13のドレインは、電源電位線に接続されている。増幅トランジスタ14のソースは、選択トランジスタ15のドレインに接続されている。増幅トランジスタ14のドレインは、電源電位線に接続されている。選択トランジスタ15のソースは、画素出力線102に接続されている。画素出力線102には不図示の電流源が接続されている。
画素アレイ100の各行には、行方向(図1及び図2において横方向)に延在して、複数の制御信号線が配されている。垂直走査回路103は、複数の制御信号線を介して画素10内のトランジスタに制御信号を供給する。垂直走査回路103は、制御信号PTX、PRES、PSELを転送トランジスタ12、リセットトランジスタ13及び選択トランジスタ15のゲートにそれぞれ供給する。
転送トランジスタ12は、制御信号PTXによりオンに制御されることにより、光電変換部11で生成された電荷を浮遊拡散領域FDに転送する。リセットトランジスタ13は、制御信号PRESによりオンに制御されることにより、浮遊拡散領域FDの電位をリセットする。選択トランジスタ15は、制御信号PSELによりオンに制御されることにより、該当行の増幅トランジスタ14から画素出力線102に信号を出力させる。このとき、増幅トランジスタ14と、画素出力線102に接続された電流源は、浮遊拡散領域FDに転送された電荷に応じた信号を出力するソースフォロワ回路を構成することにより、出力部として機能する。
図3は、列増幅部200の構成例を示す図である。列増幅部200は、演算増幅器201、入力容量202、帰還容量203、204、スイッチ205、206及びOR回路207を有している。入力容量202の一端は、画素出力信号Vvlが入力される列増幅部200の入力端子を構成する。入力容量202の他端は、演算増幅器201の反転入力端子に接続される。演算増幅器201の非反転入力端子には接地電位等の所定の電位が与えられる。帰還容量203の一端は演算増幅器201の反転入力端子に接続されており、帰還容量203の他端は演算増幅器201の出力端子に接続されている。演算増幅器201の出力端子からは、増幅部出力信号Vampが出力される。すなわち、演算増幅器201の出力端子は、列増幅部200の出力端子を構成している。
スイッチ206の一端は演算増幅器201の反転入力端子に接続されており、スイッチ206の他端は、帰還容量204の一端に接続されている。帰還容量204の他端は演算増幅器201の出力端子に接続されている。スイッチ205の一端は演算増幅器201の反転入力端子に接続されており、スイッチ205の他端は演算増幅器201の出力端子に接続されている。スイッチ205は、不図示のタイミングジェネレータから供給される制御信号PAMPRによって制御される。OR回路207の2つの入力端子には、Jメモリ401に格納されている判定結果信号ATTと、不図示のタイミングジェネレータから供給される制御信号PFB2とがそれぞれ入力される。OR回路207は、これらの入力信号の論理和をスイッチ206に供給する。スイッチ206は、OR回路207から供給される信号によって制御される。
帰還容量203の容量値をCとすると、帰還容量204の容量値及び入力容量202の容量値は、例えば、3C、4Cにそれぞれ設定される。この場合、スイッチ206がオン状態であるときには列増幅部200のゲインは1倍であり、スイッチ206がオフ状態であるときには列増幅部200のゲインは4倍である。すなわち、スイッチ206は、列増幅部200のゲインを切り替える機能を有する。スイッチ205がオン状態になると、演算増幅器201の反転入力端子と出力端子が短絡され、各容量に保持される電荷がリセットされる。すなわち、スイッチ205は、列増幅部200をリセットする機能を有する。なお、上述のゲインの値は絶対値である。本回路構成において、列増幅部200は反転増幅回路となるため、実際には入出力間で電圧の符号は反転する。
図4は、列比較部300の構成例を示す図である。列比較部300は、差動増幅器301、入力容量302、303、スイッチ304、305及びNAND回路306を有している。入力容量302の一端は、増幅部出力信号Vampが入力される列比較部300の第1の入力端子を構成する。入力容量302の他端は、差動増幅器301の入力端子INPに接続されている。入力容量303の一端は、参照信号Vrが入力される列比較部300の第2の入力端子を構成する。入力容量303の他端は、差動増幅器301の入力端子INNに接続されている。
スイッチ304の一端は差動増幅器301の入力端子INPに接続されており、スイッチ304の他端は差動増幅器301のフィードバック端子FBPに接続されている。スイッチ305の一端は差動増幅器301の入力端子INNに接続されており、スイッチ305の他端は差動増幅器301のフィードバック端子FBNに接続されている。スイッチ304、305は、不図示のタイミングジェネレータから供給される制御信号PCMPRによって制御される。なお、スイッチ304、305は、例えばMOSトランジスタにより構成され得る。
NAND回路306の2つの入力端子には、差動増幅器301の出力信号と、不図示のタイミングジェネレータから供給される制御信号PCMPENとがそれぞれ入力される。NAND回路306の出力端子からは、比較結果信号Vcmpが出力される。すなわち、NAND回路306の出力端子は、列比較部300の出力端子を構成している。
図5は、差動増幅器301の構成例を示す図である。差動増幅器301は、トランジスタ311、312、313、314、315及び電流源316、317を有している。トランジスタ311、312はPチャネル型のMOSトランジスタであり、トランジスタ313、314、315はNチャネル型のMOSトランジスタである。
トランジスタ311のゲートは、差動増幅器301の入力端子INNを構成し、トランジスタ312のゲートは、差動増幅器301の入力端子INPを構成する。トランジスタ311、312のソースは電流源316に接続されている。トランジスタ311のドレインは、トランジスタ313のドレイン、トランジスタ313のゲート及びトランジスタ314のゲートに接続されている。トランジスタ312のドレインは、トランジスタ314のドレイン及びトランジスタ315のゲートに接続されている。トランジスタ313、314のソースは、接地電位線に接続されている。トランジスタ311のドレイン、トランジスタ313のドレイン、トランジスタ313のゲート及びトランジスタ314のゲートの接続ノードは、フィードバック端子FBNを構成する。トランジスタ312のドレイン、トランジスタ314のドレイン及びトランジスタ315のゲートの接続ノードは、フィードバック端子FBPを構成する。トランジスタ311、312、313、314及び電流源316は、差動増幅器301の差動入力段として機能する。
トランジスタ315のソースは接地電位線に接続されており、トランジスタ315のドレインは電流源317に接続されている。トランジスタ315のドレインと電流源317の接続ノードは差動増幅器301の出力端子を構成する。トランジスタ315及び電流源317は、ソース接地回路を構成しており、差動増幅器301の出力段として機能する。
図6を参照して本実施形態の撮像装置の動作を説明する。図6は、本実施形態に係る撮像装置の動作を示すタイミング図である。なお、図6に示す制御信号が入力されるトランジスタ及びスイッチは、各制御信号がハイレベルのときにオン状態であり、ローレベルのときにオフ状態であるものとする。
時刻t0から時刻t1の期間は、撮像装置の各部のリセットが行われる期間である。当該期間において画素10は、浮遊拡散領域FDのリセット状態に対応する画素出力信号Vvlを画素出力線102に出力する。このときの画素出力信号Vvlは、画素基準信号と呼ばれることもある。この動作は、制御信号PRES(図6において不図示)がハイレベルになり、リセットトランジスタ13がオンになることにより行われる。
同期間において、制御信号PAMPR、PFB2がハイレベルになり、スイッチ205、206がオンになる。これにより、演算増幅器201の反転入力端子と出力端子が短絡して帰還容量203、204がリセットされるとともに、画素基準信号が入力容量202にクランプされる。リセット後の時刻t1において、制御信号PAMPR、PFB2はローレベルに戻っており、スイッチ205、206はオフである。そのため、列増幅部200はゲインが4倍の反転増幅回路として動作する。
更に同期間において、制御信号PCMPRがハイレベルになり、スイッチ304、305がオンになる。これにより、差動増幅器301の入力端子INPとフィードバック端子FBPが短絡し、かつ、入力端子INNとフィードバック端子FBNが短絡する。この動作により、入力容量302、303には、制御信号PCMPRにより時刻t1時点での、増幅部出力信号Vampと参照信号Vrとの差をゼロとするような電圧が保持される(オートゼロ動作)。このオートゼロ動作にあたって、参照信号Vrの電位には、あらかじめオフセット電位Vr_ofsが付加されている。また、同期間において、制御信号PCMPENは、ローレベルに維持されている。そのため、NAND回路306の出力はハイレベルに固定されており、差動増幅器301の入力によらず比較結果信号Vcmpはハイレベルである。すなわち、制御信号PCMPENは、列比較部300での比較の有効化又は無効化を制御するための信号である。
時刻t2から時刻t4の期間は、画素10のリセット状態に基づく信号のAD変換が行われるN_AD変換期間(第1の期間)である。この期間において、カウント信号生成部600は、カウント信号をNメモリ402に供給する。なお、図6の「カウント」は、カウント信号生成部600によるカウント信号の供給の有無を示しており、ハイレベルの場合にカウント信号が供給されているものとする。また、図6の「カウント」における「N」はN_AD変換用のカウントを示しており、「S」は後述するS_AD変換用のカウントを示している。また、参照信号生成部500から出力される参照信号Vrは、時間に対して傾きαで電位が増加する方向に変化するランプ波形となっている。また、同期間において制御信号PCMPENはハイレベルとなり、NAND回路306の出力である比較結果信号Vcmpのレベルは、差動増幅器301の出力のレベルと一致する。すなわち、列比較部300での比較が有効化され、比較結果信号Vcmpのレベルは、増幅部出力信号Vampと参照信号Vrの大小関係を示す。
時刻t3において、参照信号Vrの電位の上昇により増幅部出力信号Vampと参照信号Vrとの大小関係が変化する。これにより、比較結果信号Vcmpがローレベルからハイレベルに変化する。Nメモリ402は、比較結果信号Vcmpのレベルが変化した瞬間に入力されているカウンタ値をN_AD変換結果として格納する。時刻t4においてカウント信号生成部600によるカウント信号の供給が停止し、制御信号PCMPENがローレベルとなることによりN_AD変換期間が終了する。Nメモリ402に記憶されたカウンタ値は、相関二重サンプリングによる信号の補正に用いられる。
時刻t4から時刻t5の期間において、参照信号Vrの電位は、N_AD変換期間に引き続いて傾きαで増加する。時刻t5において参照信号Vrの電位の増加が停止し、参照信号Vrが基準電圧Vref1に固定される。このように、基準電圧Vref1は、参照信号Vrのランプ波形を時刻t5まで外挿することにより生成される。
時刻t6から時刻t8の期間において、画素10からの光信号の出力及び列増幅部200のゲイン設定のための動作が行われる。時刻t6において、制御信号PTX(図6において不図示)がハイレベルになり、転送トランジスタ12がオンになる。これにより、光電変換部11に蓄積された電荷が浮遊拡散領域FDに転送され、当該電荷に対応する画素出力信号Vvlが画素出力線102に出力される。これにより、画素出力信号Vvlの電位は蓄積電荷に応じて低下し、増幅部出力信号Vampの電位は蓄積電荷に応じて上昇する。図6では、蓄積電荷が多い場合(図中のΔVa)と蓄積電荷が少ない場合(図中のΔVb)の2種類の場合について、画素出力信号Vvlと増幅部出力信号Vampの電位の変化を重ねて示している。画素出力信号Vvlの信号振幅はΔVa又はΔVbである。列増幅部200は4倍のゲインを有する増幅回路であるため、増幅部出力信号Vampの信号振幅は、(ΔVa×4)又は(ΔVb×4)である。
時刻t7から時刻t8の判定期間において、制御信号PCMPENがハイレベルになり列比較部300での比較が有効化される。比較結果信号Vcmpのレベルは、増幅部出力信号Vampと参照信号Vr(判定期間においては、基準電圧Vref1)との大小関係に基づき、ローレベルになる。本実施形態では、増幅部出力信号Vampが整定する前に、増幅部出力信号Vampと基準電圧Vref1との比較を行うことで、整定を待つ時間が省略され、動作が高速化する。
ここで、基準電圧Vref1の設定について説明する。増幅部出力信号Vampの整定時の最大電圧が、後述の時刻t9から時刻t11のS_AD変換期間に供給される参照信号Vrの振幅値(ランプ波形の電圧の変動幅)V1に等しいものとする。このとき、基準電圧Vref1は、増幅部出力信号VampがV1に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。このように設定することにより、時刻t9から時刻t11のS_AD変換期間における、参照信号Vrのランプ波形のダイナミックレンジ(振幅値V1)を有効に活用することができる。
次に、列増幅部200におけるゲインの切り替えについて説明する。上述のように、画素出力信号Vvlの信号振幅はΔVa又はΔVbであり、ΔVa×4>Vref1>ΔVb×4の関係が成り立つものとする。列増幅部200におけるゲインの設定は、増幅部出力信号Vampと基準電圧Vref1との比較結果に基づいて定められる。画素出力信号Vvlの信号振幅がΔVaである場合には、Vamp>Vref1であるため、比較結果信号Vcmpのレベルはローレベルとなる。これに対し、画素出力信号Vvlの信号振幅がΔVbである場合には、Vamp<Vref1であるため、比較結果信号Vcmpのレベルはハイレベルとなる。
時刻t8において、判定回路350は、比較結果信号Vcmpのレベルに応じたレベルの判定結果信号ATTを出力する。具体的には、比較結果信号Vcmpがローレベルの場合には、判定回路350はハイレベルの判定結果信号ATTを出力し、比較結果信号Vcmpがハイレベルの場合には、判定回路350はローレベルの判定結果信号ATTを出力する。図6には、判定期間において比較結果信号Vcmpがローレベルである場合(すなわち、画素出力信号Vvlの信号振幅がΔVaである場合)の判定結果信号ATTの時間変化が示されている。判定結果信号ATTは、Jメモリ401に格納されるとともに、列増幅部200にフィードバックされる。判定結果信号ATTがハイレベルになると、スイッチ206がオンになり、列増幅部200のゲインが4倍から1倍に低下する。判定結果信号ATTがローレベルのままであれば、スイッチ206がオフのままであり、ゲインは4倍に維持される。このようにして、列増幅部200のゲインは、列増幅部200の出力振幅に応じて動的に制御される。
時刻t9において、画素出力信号Vvlが整定する。画素出力信号Vvlの信号振幅がΔVaである場合、列増幅部200のゲインは1倍であるため、時刻t9において増幅部出力信号VampはΔVa×1である。これに対し、画素出力信号Vvlの信号振幅がΔVbである場合、列増幅部200のゲインは4倍であるため、時刻t9において増幅部出力信号VampはΔVb×4である。
時刻t9から時刻t11の期間は、光電変換部11への入射光に基づいて画素10から出力された信号のAD変化が行われるS_AD変換期間(第2の期間)である。この期間において、カウント信号生成部600は、カウント信号をSメモリ403に供給する。参照信号生成部500から出力される参照信号Vrは、時間に対して傾きαで電位が増加する方向に変化するランプ波形となっている。この傾きαの値を変えることにより、S_AD変換によるゲインを調整することができる。S_AD変換期間においてもN_AD変換期間と同様の処理により、Sメモリ403は、比較結果信号Vcmpのレベルが変化した瞬間に入力されているカウンタ値をS_AD変換結果として格納する。
時刻t11の後、各列のJメモリ401、Nメモリ402及びSメモリ403に格納されたデータは、水平走査回路700による走査に応じて、順次、信号処理回路800に転送される。信号処理回路800は、Jメモリ401から転送されたデータに基づいて、同列のSメモリ403から転送されたデジタル信号に対してデジタル的に増幅を行うデジタルゲイン処理を行う。
デジタルゲイン処理の例を説明する。信号処理回路800は、Sメモリ403から転送されたデータに対して、判定結果信号ATTがローレベルの場合には1倍のゲインによるデジタルゲイン処理を行い、ハイレベルの場合には4倍のゲインによるデジタルゲイン処理を行う。これらのデジタルゲイン処理は、デジタルデータに対するビットシフトにより成され得る。これにより、入射光の光量と最終的な出力信号との間の連続性を維持することができる。このデジタルゲイン処理により、出力信号の分解能が変化する場合がある。判定結果信号ATTがローレベルになる領域(画素出力信号Vvlの信号振幅が小さい場合)では、出力信号の値は1LSB(Least Significant Bit)単位で変化する。これに対し、判定結果信号ATTがハイレベルになる領域(画素出力信号Vvlの信号振幅が大きい場合)では、出力信号の値は4LSB単位で変化する。このように、処理後のデジタル信号の分解能は、画素出力信号Vvlが小さい領域では高く、画素出力信号Vvlが大きい領域では低い。
図7を参照して本実施形態における基準電圧の設定方法を説明する。図7は、本実施形態に係る基準電圧の設定を示すタイミング図である。本実施形態において、撮像装置のトータルゲインは、列増幅部200のゲインと、参照信号生成部500からS_AD変換期間中に出力される参照信号Vrのランプ波形の傾きと、信号処理回路800におけるデジタルゲインとにより決定されるものとする。トータルゲインを変更するための一手法として、時刻t9から時刻t11のS_AD変換期間における参照信号Vrのランプ波形の傾きを変更するというものが挙げられる。図7は、ランプ波形の傾きをα及びβの2種類に変化させた場合の例を示している。傾きβは傾きαよりも小さいため、傾きαを傾きβに変化させることでトータルゲインを大きくすることができる。傾きがβの場合の参照信号Vrの振幅値V2は、振幅値V1のβ/α倍である。すなわち、V1/V2=α/βの関係が成り立つ。
また、ランプ波形の傾きがβに設定されているときの増幅部出力信号Vampの整定時の振幅は振幅値V2と等しいものとする。このときの基準電圧Vref2は、時刻t2から時刻t5におけるランプ波形の値を異なる値にすることにより、基準電圧Vref1とは異なる値に設定される。より具体的には、基準電圧Vref2は、時刻t7から時刻t8の判定期間における整定前の増幅部出力信号Vampになるように設定される。
このように設定すると、トータルゲインを変更する際の基準電圧の比(Vref1/Vref2)はランプ波形の傾きの比(α/β)と一致しない。その理由は、増幅部出力信号Vampが整定するまでの波形の変化は、入力信号のレベルだけでなく、列増幅部200の応答性にも依存するためである。ランプ波形の傾きが小さい場合には、列増幅部200に入力される信号振幅も小さいため、列増幅部200の応答性が高くなり、増幅部出力信号Vampの整定時間が短くなる。そのため、増幅部出力信号Vampの整定時間が短くなる影響を考慮すると、傾きβが傾きαよりも小さい(α>β)場合には、Vref2は、Vref1×β/αよりも小さい値に設定される(Vref2<Vref1×β/α)ことが望ましい。以上の関係を整理すると、本実施形態において、第1の傾きα、第2の傾きβ、第1の基準電圧Vref1及び第2の基準電圧Vref2は、関係式(α/β=V1/V2<Vref1/Vref2)を満たす。
図8(a)乃至図8(f)は、本実施形態の効果を説明するための図である。図8(a)及び図8(b)は、本実施形態による基準電圧の設定がなされた場合を示す図である。図8(c)乃至図8(f)は、基準電圧の変更比を参照信号のランプ波形の傾きの変更比に一致させた場合に生じ得る問題を説明する図である。
図8(a)、図8(c)及び図8(e)は、図7に示したものと同様の増幅部出力信号VampとS_AD変換期間の参照信号Vrとを重ねて示したものである。また、図8(a)、図8(c)及び図8(e)において、参照信号Vrのランプ波形の傾きがαである場合(ゲインが低い場合)の波形を破線で示し、傾きがβである場合(ゲインが高い場合)の波形を実線で示している。以下、前者を低トータルゲイン設定、後者を高トータルゲイン設定と呼ぶこともある。また、図8(a)、図8(c)及び図8(e)中の「×4」及び「×1」で示した増幅部出力信号Vampの分岐は、列増幅部200のゲインが4倍又は1倍に切り替え可能であることを示している。
まず、図8(a)及び図8(b)を参照して、図7を参照して説明したようなα/β≠Vref1/Vref2である場合の例を説明する。図8(a)は、本実施形態の基準電圧設定手法による増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref1、Vref2との関係を示した図である。例えば、傾きをαからβに変更してランプ波形の振幅値をV1からV2(=β/α×V1)に変えることで低トータルゲイン設定から高トータルゲイン設定に切り替えることができる。これと併せて、図7の説明において述べたように参照信号Vrの基準電圧もVref1からVref2に切り替える。本実施形態では、基準電圧Vref1は、増幅部出力信号VampがV1に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。また、基準電圧Vref2は、増幅部出力信号VampがV2に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。このとき、図7の説明において述べたように、基準電圧Vref1及び基準電圧Vref2は、α/β≠Vref1/Vref2となる。
図8(b)は、図8(a)の基準電圧設定に対応する、画素10の出力信号のレベルとAD変換後の出力値との関係を示す図である。図中の実線は、高トータルゲイン設定の場合を示しており、破線は低トータルゲイン設定の場合を示している。実線及び破線のうちの細い部分は、列増幅部200のゲインが4倍であり、かつ、デジタルゲインが1倍である区間を示している。実線及び破線のうちの太い部分は、列増幅部200のゲインが1倍であり、かつ、デジタルゲインが4倍である区間を示している。細線で示されている区間は太線で示されている区間に対して出力信号の分解能が4倍である。
このように、図8(a)及び図8(b)の場合において、高トータルゲイン設定、低トータルゲイン設定のいずれにおいても、列増幅部200のゲインが切り替わるAD変換後の出力値が等しい。したがって、本実施形態においては、ゲインによらず安定した入出力特性が得られる。
次に、図8(c)乃至図8(f)を参照して、α/β=Vref1/Vref2である場合である2つの比較例(第1の比較例及び第2の比較例)を説明する。図8(c)は、第1の比較例の基準電圧設定手法による増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref1、Vref2との関係を示した図である。本比較例では、基準電圧Vref2は、増幅部出力信号VampがV2に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。そして、基準電圧Vref1は、Vref1=α/β×Vref2を満たすように設定される。このとき、低トータルゲイン設定の場合の増幅部出力信号Vampの整定後の電圧は、参照信号Vrの振幅値V1よりも小さくなる。判定期間に増幅部出力信号Vampが基準電圧Vref1を超えると、列増幅部200のゲインが4倍から1倍に切り替わる。増幅部出力信号Vampの整定後の電圧がV1未満の場合にも列増幅部200のゲインが1倍に切り替わることがあるため、低トータルゲイン設定では、参照信号Vrの振幅値V1の全範囲を有効に活用することができない。
図8(d)は、図8(c)の基準電圧設定に対応する、画素10の出力信号のレベルとAD変換後の出力値との関係を示す図である。グラフの表記は図8(b)と共通であるため説明を省略する。低トータルゲイン設定では、列増幅部200のゲインが切り替わるAD変換後の出力値が高トータルゲイン設定のそれに比べて小さい。したがって、本比較例では、低トータルゲイン設定において高分解能区間が狭くなり、出力信号の精度が低下し得る。
図8(e)は、第2の比較例の基準電圧設定手法による増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref1、Vref2との関係を示した図である。本比較例では、基準電圧Vref1は、増幅部出力信号VampがV1に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。そして、基準電圧Vref2は、Vref2=β/α×Vref1を満たすように設定される。このとき、高トータルゲイン設定の場合の増幅部出力信号Vampの整定後の電圧は、参照信号Vrの振幅値V2よりも大きくなる。増幅部出力信号Vampが参照信号Vrの振幅値V2を超えた場合には、ランプ波形の全範囲で比較結果信号Vcmpのレベルが変化しなくなるため、S_AD変換結果としてSメモリ403に格納されるカウント値が増幅部出力信号Vampによらず一定になる。この飽和現象は、増幅部出力信号VampがV2からVref2の間の範囲である場合に生じる。
図8(f)は、図8(e)の基準電圧設定に対応する、画素10の出力信号のレベルとAD変換後の出力値との関係を示す図である。グラフの表記は図8(b)及び図8(d)と共通であるため説明を省略する。高トータルゲイン設定では、列増幅部200のゲインが切り替わるAD変換後の出力値が低トータルゲイン設定のそれに比べ大きい。このとき、高分解能区間よりも画素10の出力が大きい範囲に上述の飽和現象が生じる飽和区間が生じる。したがって、本比較例では、飽和区間において入出力の線形性が劣化し、出力信号の精度が低下し得る。
以上の理由により、α/β=Vref1/Vref2の場合には、出力信号の精度が低下し得る。そこで、本実施形態では、α/β≠Vref1/Vref2を満たすように、整定前の増幅部出力信号Vampのレベルを判定するための基準電圧Vref1、Vref2を設定する。これにより、参照信号Vrのランプ波形の傾きを変化させてトータルゲインを変更した場合の特性劣化が軽減される。したがって、本実施形態によれば、出力信号の精度が向上された光電変換装置が提供される。
本実施形態において、参照信号生成部500の回路構成は特に限定されるものではなく、ランプ波形が生成可能であれば、容量充放電方式、DAC方式、カレントステアリング方式など、様々な方式が適用され得る。また、ランプ波形の形状は、本実施形態で示したような時間に応じて電位が上昇するアップスロープ型に限定されるものではなく、時間に応じて電位が下降するダウンスロープ型であってもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態は、判定結果信号ATTに基づいて列増幅部200のゲインが動的に変化する構成例を示している。これに対し、本実施形態では、判定結果信号ATTに基づいて参照信号Vrのランプ波形の傾きが動的に変化する構成例を説明する。第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図9は、本実施形態に係る撮像装置の動作を示すタイミング図である。図9では、N_AD変換期間における参照信号Vrのランプ波形の傾きをα1としている。時刻t8において、判定回路350は、比較結果信号Vcmpのレベルに応じたレベルの判定結果信号ATTを出力する。具体的には、比較結果信号Vcmpがローレベルの場合には、判定回路350はハイレベルの判定結果信号ATTを出力し、比較結果信号Vcmpがハイレベルの場合には、判定回路350はローレベルの判定結果信号ATTを出力する。
判定結果信号ATTは、参照信号VrのS_AD変換期間におけるランプ波形の傾きにフィードバックされる。判定結果信号ATTがハイレベルの場合には、ランプ波形の傾きはα1からα2に変化する。これによりS_AD変換におけるゲインがα1/α2倍に低下する。判定結果信号ATTがローレベルの場合には、ランプ波形の傾きはα1のまま変化せず、S_AD変換におけるゲインは維持される。このようにして、ランプ波形の傾きによるS_AD変換のゲインは、列増幅部200の出力振幅に応じて動的に制御される。
本実施形態において適用され得るデジタルゲイン処理の例を説明する。Sメモリ403から転送されたデータに対して、判定結果信号ATTがローレベルの場合には1倍のゲインによるデジタルゲイン処理を行い、ハイレベルの場合にはα2/α1倍のゲインによるデジタルゲイン処理がなされる。これにより、入射光の光量と最終的な出力信号との間の連続性を維持することができる。判定結果信号ATTがローレベルになる領域における出力信号の値の変化単位を1とすると、判定結果信号ATTがハイレベルになる領域における出力信号の値の変化単位はα2/α1となる。したがって、処理後のデジタル信号の分解能は、画素出力信号Vvlが小さい領域では高く、画素出力信号Vvlが大きい領域では低い。
図10を参照して本実施形態における基準電圧の設定方法を説明する。図10は、本実施形態に係る基準電圧の設定を示すタイミング図である。本実施形態においても、撮像装置のトータルゲインは、列増幅部200のゲインと、参照信号生成部500からS_AD変換期間中に出力される参照信号Vrのランプ波形の傾きと、信号処理回路800におけるデジタルゲインとにより決定されるものとする。トータルゲインを変更するための一手法として、時刻t9から時刻t11のS_AD変換期間における参照信号Vrのランプ波形の傾きを変更するというものが挙げられる。参照信号のランプ波形傾き変更によるゲインの変更に関しては、本実施形態ではランプ信号の傾きの変更が、トータルゲインの変更と、列増幅部200の出力振幅に応じた傾き変更の2つの目的により行われるため、それぞれについて説明する。
S_AD変換期間のランプ波形の傾きとして、図10には、α1、α2、β1及びβ2の4つが示されている。図9の説明で述べた列増幅部200の出力振幅に応じたS_AD変換のゲインの変更は、α1とα2との間の傾きの切り替え、あるいは、β1とβ2との間の傾きの切り替えに相当する。
一方、トータルゲイン変更のためのランプ波形の傾きの変更は、α1とβ1との間の傾きの切り替え、あるいは、α2とβ2との間の傾きの切り替えに相当する。ここで、α1、α2、β1及びβ2の間にはβ1/α1=β2/α2の関係が成り立つ。
図10に示されるように、ランプ波形の傾きがα1、α2、β1、β2に設定されているときの増幅部出力信号Vampの整定時の振幅は、それぞれ、振幅値V1、V1’、V2、V2’と等しいものとする。トータルゲイン変更によるランプ波形の振幅の変化比率は、ランプ波形の傾きの比と一致する。すなわち、図10に示されているV1、V2、V1’、V2’、α1及びβ1の間には、V1/V2=V1’/V2’=α1/β1の関係が成り立つ。また、基準電圧Vref1、Vref2は、第1実施形態と同様に設定される。すなわち、整定時の振幅値がV1である場合の基準電圧Vref1は、このときの判定期間における整定前の増幅部出力信号Vampになるように設定される。整定時の振幅値がV2である場合の基準電圧Vref2は、このときの判定期間における整定前の増幅部出力信号Vampになるように設定される。ここで、第1実施形態の場合と同様に本実施形態においても適切な基準電圧の設定値は、関係式(α1/β1=V1/V2<Vref1/Vref2)を満たす。
図11(a)乃至図11(f)は、本実施形態の効果を説明するための図である。図11(a)及び図11(b)は、本実施形態による基準電圧の設定がなされた場合を示す図である。図11(c)乃至図11(f)は、基準電圧の変更比を参照信号のランプ波形の傾きの変更比に一致させた場合に生じ得る問題を説明する図である。
図11(a)は、高トータルゲイン設定の場合における増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref1との関係を示した図である。また、図11(b)は、低トータルゲイン設定の場合における増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref2との関係を示した図である。トータルゲインの変更は、図11(a)の状態と図11(b)の状態との切り替わりに相当する。参照信号Vrのランプ波形の傾きにゲインの変化率に相当する共通の係数を掛けることでこの切り替えが実現される。例えば、高トータルゲイン設定から低トータルゲイン設定への切り替えは、参照信号Vrのランプ波形の傾きに係数β1/α1=β2/α2を掛けることにより実現される。このとき、第1実施形態と同様の理由により、ゲインによらず安定した出力特性が得られる。
次に、図11(c)乃至図11(f)を参照して、α1/β1=Vref1/Vref2である場合である2つの比較例(第3の比較例及び第4の比較例)を説明する。図11(c)は、第3の比較例の低トータルゲイン設定の場合における増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref2との関係を示した図である。図11(d)は、第3の比較例の高トータルゲイン設定の場合における増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref1との関係を示した図である。
本比較例では、基準電圧Vref2は、増幅部出力信号VampがV2に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。そして、基準電圧Vref1は、Vref1=α1/β1×Vref2を満たすように設定される。このとき、低トータルゲイン設定の場合の増幅部出力信号Vampの整定後の電圧は、参照信号Vrの振幅値V1よりも小さくなる。判定期間に増幅部出力信号Vampが基準電圧Vref1を超えると、ランプ波形の傾きがα2からα1に切り替わる。そのため、増幅部出力信号Vampの整定後の電圧がV1未満の場合にも列増幅部200のランプ波形の傾きが切り替わることがあるため、低トータルゲイン設定では、参照信号Vrの振幅値V1の全範囲を有効に活用することができない。したがって、本比較例では、第1の比較例と同様に、低トータルゲイン設定において高分解能区間が狭くなり、出力信号の精度が低下し得る。
図11(e)は、第4の比較例の高トータルゲイン設定の場合における増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref1との関係を示した図である。図11(f)は、第4の比較例の低トータルゲイン設定の場合における増幅部出力信号Vampと、参照信号Vrと、基準電圧Vref2との関係を示した図である。
本比較例では、基準電圧Vref1は、増幅部出力信号VampがV1に整定する前である判定期間における増幅部出力信号Vampの電圧値に一致するように設定される。そして、基準電圧Vref2は、Vref2=β1/α1×Vref1を満たすように設定される。このとき、高トータルゲイン設定の場合の増幅部出力信号Vampの整定後の電圧は、参照信号Vrの振幅値V2よりも大きくなる。増幅部出力信号Vampが参照信号Vrの振幅値V2を超えた場合には、ランプ波形の全範囲で比較結果信号Vcmpのレベルが変化しなくなるため、S_AD変換結果としてSメモリ403に格納されるカウント値が増幅部出力信号Vampによらず一定になる。この飽和現象は、増幅部出力信号VampがV2からVref2の間の範囲である場合に生じる。したがって、本比較例では、第2の比較例と同様に、飽和区間において入出力の線形性が劣化し、出力信号の精度が低下し得る。
以上の理由により、本実施形態においても第1実施形態と同様に、α1/β1≠Vref1/Vref2を満たすように、整定前の増幅部出力信号Vampのレベルを判定するための基準電圧Vref1、Vref2を設定する。これにより、参照信号Vrのランプ波形の傾きを変化させてトータルゲインを変更した場合の特性劣化が軽減される。これにより、出力信号の精度が向上された光電変換装置が提供される。
[第3実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態において、基準電圧Vref1、Vref2の設定は、図7及び図10に示されるように、時刻t2から開始するランプ波形の電位の増加を時刻t5において停止することにより行われる。そして、第1実施形態及び第2実施形態では、基準電圧Vref1、Vref2は、ランプ波形の傾きを変えることにより互いに異なる値に設定されている。しかしながら、基準電圧Vref1、Vref2の設定はこれ以外の手法により行われてもよい。本実施形態では、基準電圧Vref1、Vref2の設定方法の別の例を説明する。
図12(a)は、基準電圧Vref1、Vref2の第1の設定方法を示す図である。本例では、基準電圧Vref1、Vref2に対して、参照信号Vrのランプ波形の傾きγは共通である。しかしながら、本例においては、電位の増加を時刻t5において停止することにより基準電圧Vref1が設定され、電位の増加を時刻t5’において停止することにより基準電圧Vref2が設定される。このように、基準電圧Vref1、Vref2は、ランプ波形の電位の変動時間を制御することにより設定されてもよい。
図12(b)は、基準電圧Vref2の第2の設定方法を示す図である。本例では、時刻t2から時刻t4までN_AD変換期間のランプ波形の傾きはδ、時刻t4から時刻t5’までのランプ波形の傾きはεである。このように、本例においては、時刻t2から時刻t5の期間内にランプ波形の傾きを変化させて基準電圧Vref2が設定される。なお、基準電圧Vref1も同様の手法により設定されてもよい。
なお、上述の例においては基準電圧の設定は、ランプ波形の電位の増加の停止時の電位により設定されているが、これに限定されるものではない。例えば、撮像装置の駆動を制御する制御装置のレジスタに記憶されている値に基づいて基準電圧Vref1、Vref2が設定されても良い。すなわち、基準電圧Vref1、Vref2は、ランプ波形の供給源となる回路とは別の供給源からの制御により生成されてもよい。
[第4実施形態]
次に、上述の実施形態による撮像装置を適用した装置の例を説明する。図13は、本実施形態による撮像システム1000の構成を示すブロック図である。図13に示す撮像装置1022は、上述の第1乃至第3実施形態で述べた撮像装置のいずれかである。撮像装置1022が適用可能な撮像システム1000としては、例えば、デジタルカメラ、デジタルカムコーダー、監視カメラなどが挙げられる。図13に、上述の実施形態に記載の撮像装置1022を適用したデジタルカメラの構成例を示す。
図13に例示した撮像システム1000は、撮像装置1022、被写体の光学像を撮像装置1022に結像させるレンズ1002、レンズ1002を通過する光量を可変にするための絞り1004、レンズ1002の保護のためのバリア1006を有する。レンズ1002及び絞り1004は、撮像装置1022に光を集光する光学系である。
撮像システム1000は、また、撮像装置1022から出力される出力信号の処理を行う信号処理部1008を有する。信号処理部1008は、必要に応じて入力信号に対して各種の補正、圧縮を行って出力する信号処理の動作を行う。
撮像システム1000は、更に、画像データを一時的に記憶するためのバッファメモリ部1010、外部コンピュータ等と通信するための外部インターフェース部(外部I/F部)1012を有する。更に撮像システム1000は、撮像データの記録又は読み出しを行うための半導体メモリ等の記録媒体1014、記録媒体1014に記録又は読み出しを行うための記録媒体制御インターフェース部(記録媒体制御I/F部)1016を有する。なお、記録媒体1014は、撮像システム1000に内蔵されていてもよく、着脱可能であってもよい。
更に撮像システム1000は、各種演算を行うとともにデジタルカメラ全体を制御する全体制御・演算部1018、撮像装置1022と信号処理部1008に各種タイミング信号を出力するタイミング発生部1020を有する。ここで、タイミング信号などは外部から入力されてもよく、撮像システム1000は、少なくとも撮像装置1022と、撮像装置1022から出力された出力信号を処理する信号処理部1008とを有すればよい。全体制御・演算部1018及びタイミング発生部1020は、上述の実施形態における制御信号の生成、参照電圧の生成等の光電変換装置の制御に関する機能の一部又は全部を実行するように構成してもよい。
撮像装置1022は、画像用信号を信号処理部1008に出力する。信号処理部1008は、撮像装置1022から出力される画像用信号に対して所定の信号処理を実施し、画像データを出力する。また、信号処理部1008は、画像用信号を用いて、画像を生成する。
以上のように、本実施形態の撮像システム1000は、第1乃至第3実施形態による撮像装置1022を含む。これにより、より高品質な撮像が可能な撮像システム1000を実現することができる。
[第4実施形態]
図14(a)及び図14(b)は、本実施形態による撮像システム1100及び移動体の構成を示す図である。図14(a)は、車載カメラに関する撮像システム1100の一例を示したものである。撮像システム1100は、上述の第1乃至第3実施形態のいずれかに記載の撮像装置1110を有する。撮像システム1100は、撮像装置1110により取得された複数の画像データに対し、画像処理を行う画像処理部1112と、撮像システム1100により取得された複数の画像データから視差(視差画像の位相差)の算出を行う視差算出部1114を有する。また、撮像システム1100は、算出された視差に基づいて対象物までの距離を算出する距離計測部1116と、算出された距離に基づいて衝突可能性があるか否かを判定する衝突判定部1118と、を有する。ここで、視差算出部1114や距離計測部1116は、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段の一例である。すなわち、距離情報とは、視差、デフォーカス量、対象物までの距離等に関する情報である。衝突判定部1118はこれらの距離情報のいずれかを用いて、衝突可能性を判定してもよい。距離情報取得手段は、専用に設計されたハードウェアによって実現されてもよいし、ソフトウェアモジュールによって実現されてもよい。また、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等によって実現されてもよいし、これらの組合せによって実現されてもよい。
撮像システム1100は、車両情報取得装置1120と接続されており、車速、ヨーレート、舵角などの車両情報を取得することができる。また、撮像システム1100には、衝突判定部1118での判定結果に基づいて、車両に対して制動力を発生させる制御信号を出力する制御装置である制御ECU1130が接続されている。すなわち、制御ECU1130は、距離情報に基づいて移動体を制御する移動体制御手段の一例である。また、撮像システム1100は、衝突判定部1118での判定結果に基づいて、ドライバーへ警報を発する警報装置1140とも接続されている。例えば、衝突判定部1118の判定結果として衝突可能性が高い場合、制御ECU1130はブレーキをかける、アクセルを戻す、エンジン出力を抑制するなどして衝突を回避、被害を軽減する車両制御を行う。警報装置1140は音等の警報を鳴らす、カーナビゲーションシステムなどの画面に警報情報を表示する、シートベルトやステアリングに振動を与えるなどしてユーザに警告を行う。
本実施形態では、車両の周囲、例えば前方又は後方を撮像システム1100で撮像する。図14(b)に、車両前方(撮像範囲1150)を撮像する場合の撮像システム1100を示した。車両情報取得装置1120は、撮像システム1100を動作させ撮像を実行させるように指示を送る。第1乃至第3実施形態による撮像装置1110を含む本実施形態の撮像システム1100は、測距の精度をより向上させることができる。
以上の説明では、他の車両と衝突しないように制御する例を述べたが、他の車両に追従して自動運転する制御、車線からはみ出さないように自動運転する制御等にも適用可能である。更に、撮像システムは、自車両等の車両に限らず、例えば、船舶、航空機あるいは産業用ロボットなどの移動体(移動装置)に適用することができる。加えて、移動体に限らず、高度道路交通システム(ITS)等、広く物体認識を利用する機器に適用することができる。
[その他の実施形態]
なお、上述の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。例えば、いずれかの実施形態の一部の構成を、他の実施形態に追加した実施形態、あるいは他の実施形態の一部の構成と置換した実施形態も本発明を適用し得る実施形態であると理解されるべきである。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 画素
200 列増幅部
300 列比較部
350 判定回路
400 列メモリ部
500 参照信号生成部
600 カウント信号生成部

Claims (11)

  1. 光電変換により入射光に応じた第1の信号を生成する画素と、
    前記第1の信号を増幅して第2の信号を出力する増幅部と、
    前記第2の信号の電圧と、参照信号の電圧とを比較する比較部と、
    を有し、
    前記第2の信号の電圧が整定する前である第1の期間において、前記参照信号の電圧は基準電圧であり、
    前記第1の期間において、前記比較部は、前記第2の信号の電圧と、前記基準電圧とを比較することにより、ゲインの設定に用いられる判定結果信号を生成し、
    前記第2の信号の電圧が整定した後である第2の期間において、前記参照信号は電圧が時間に応じて変化するランプ波形であり、
    前記第2の期間において、前記比較部は、前記第2の信号の電圧と、前記ランプ波形の電圧とを比較することによりアナログデジタル変換を行い、
    前記ランプ波形の傾きが、第1の傾きαと第2の傾きβとに切り替え可能であり、
    前記基準電圧が、前記第1の傾きαに対応する第1の基準電圧Vref1と、前記第2の傾きβに対応する第2の基準電圧Vref2とに切り替え可能であり、
    前記第1の傾きα、前記第2の傾きβ、前記第1の基準電圧Vref1及び前記第2の基準電圧Vref2は、α/β≠Vref1/Vref2を満たす
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記第1の傾きα、前記第2の傾きβ、前記第1の基準電圧Vref1及び前記第2の基準電圧Vref2は、α>β、かつ、α/β<Vref1/Vref2を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記増幅部は、前記判定結果信号に応じて、前記第1の信号を増幅して前記第2の信号を出力する際のゲインを変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換装置。
  4. 前記比較部は、前記判定結果信号に応じて、前記ランプ波形の傾きを変化させる
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  5. 前記判定結果信号は、前記比較部におけるアナログデジタル変換によって生成されたデジタル信号に対するデジタルゲインの設定に用いられる
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1の期間において前記第2の信号の電圧が前記第1の基準電圧Vref1である場合に、前記第2の期間における前記第2の信号の電圧は、前記第1の傾きαの前記ランプ波形の電圧の変動幅と一致し、
    前記第1の期間において前記第2の信号の電圧が前記第2の基準電圧Vref2である場合に、前記第2の期間における前記第2の信号の電圧は、前記第2の傾きβの前記ランプ波形の電圧の変動幅と一致する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 前記第1の基準電圧Vref1及び前記第2の基準電圧Vref2は、前記ランプ波形の電圧の変動時間を制御することにより生成される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  8. 前記第1の基準電圧Vref1及び前記第2の基準電圧Vref2は、前記ランプ波形の傾きを制御することにより生成される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  9. 前記第1の基準電圧Vref1及び前記第2の基準電圧Vref2は、前記ランプ波形の供給源とは異なる供給源により生成される
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置から出力される信号を処理する信号処理部と、
    を備えることを特徴とする撮像システム。
  11. 移動体であって、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置からの信号に基づく視差画像から、対象物までの距離情報を取得する距離情報取得手段と、
    前記距離情報に基づいて前記移動体を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする移動体。
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