JP2020135263A - 火災報知設備 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
光電式煙感知器は、煙の識別情報を含む信号を送信し、
受信機は、光電式煙感知器から受信した信号に含まれる煙の識別情報に応じて火災を報知することを特徴とする。
本発明の他の形態にあっては、受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出する共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて白煙火災又は黒煙火災を識別し、識別した白煙火災又は黒煙火災の識別情報を含む火災信号を受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
受信機は、
光電式煙感知器から火災信号を受信して白煙火災を識別した場合に、所定の白煙火災警報を出力し、光電式煙感知器から火災信号を受信して黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災警報を出力する火報制御部を備えたことを特徴とする。
本発明の他の形態にあっては、受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値を含む煙検出信号を受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
受信機は、
光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて白煙火災又は黒煙火災を識別し、白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災警報を出力し、黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災警報を出力する火報制御部を備えたことを特徴とする。
更に、受信機は、白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災連動制御を行い、黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災連動制御を行う連動制御部を備える。
受信機の連動制御部は、
白煙火災連動制御として、地区音響装置により現場確認を促す地区音響警報を出力させると共に排気装置を起動し、
黒煙火災連動制御として、地区音響装置により避難を促す地区音響警報を出力させると共に排気装置を起動し、更に、防火戸の閉鎖起動、消火装置の起動、消防機関への自動通報、非常放送装置の起動の少なくとも何れかを行う。
受信機の連動制御部は、
黒煙火災を識別した場合に、地区音響停止スイッチによる停止操作を解除して地区音響警報を出力させ、移報停止スイッチの移報停止操作を解除して移報信号を出力させる。
光電式煙感知器の感知器制御部は、第1煙検出値と第2煙検出値に基づき非火災要因を識別して受信機に状態信号を送信し、
受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から状態信号を受信した場合に、非火災要因を示す注意警報を出力する。
受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて非火災報要因を識別した場合に、非火災要因を示す注意警報を出力する。
受信機は、非火災要因に対応した所定の非火災要因連動制御を行う連動制御部を備える。
受信機は、白煙火災又は黒煙火災を識別した火災イベントを履歴情報として読出し自在に記憶する。
本発明は、受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、光電式煙感知器は、煙の識別情報を含む信号を送信し、受信機は、光電式煙感知器から受信した信号に含まれる煙の識別情報に応じて火災を報知するようにしたため、受信機の火災警報により、発生している火災が白煙火災であるか黒煙火災であるか、更には非火災であるかが分かり、受信機側の担当者や防災管理者等は火災の種類、或いは非火災を知って適切な対応をとることができる。
本発明は、受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、光電式煙感知器は、第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて白煙火災又は黒煙火災を識別し、識別した白煙火災又は黒煙火災の識別情報を含む火災信号を受信機に送信する感知器制御部とを備え、受信機は、光電式煙感知器から火災信号を受信して白煙火災を識別した場合に、所定の白煙火災警報を出力し、光電式煙感知器から火災信号を受信して黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災警報を出力する火報制御部を備えたため、受信機からの信号回線に接続された複数の光電式煙感知器のいずれかに火災による煙が流入し、異なる波長と散乱角の設定により検出している2種類の煙濃度検出値の大小比較により白煙火災か黒煙火災かを示す火災信号が出力され、これにより受信機から白煙火災か又は黒煙火災かを示す火災警報が出力され、受信機側の担当者や防災管理者等は火災の種類を知って適切な対応をとることができる。
本発明の別の形態にあっては、受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、光電式煙感知器は、第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、第1波長の光及び第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、検煙部で検出された第1煙検出値と第2煙検出値を含む煙検出信号を受信機に送信する感知器制御部とを備え、受信機は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて白煙火災又は黒煙火災を識別し、白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災警報を出力し、黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災警報を出力する火報制御部を備えたため、受信機からの信号回線に接続された複数の光電式煙感知器のいずれかに火災による煙が流入し、異なる波長と散乱角の設定により検出している2種類の煙濃度検出値の検出信号が受信機に送信され、受信機での煙濃度検出値の大小比較により白煙火災か黒煙火災かが識別され、これにより受信機から白煙火災か又は黒煙火災かを示す火災警報が出力され、受信機側の担当者や防火管理者等は火災の種類を知って適切な対応をとることができる。
また、受信機は、白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災連動制御を行い、黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災連動制御を行う連動制御部を備え、例えば、受信機の連動制御部は、白煙火災連動制御として、地区音響装置により現場確認を促す地区音響警報を出力させると共に排気装置を起動し、黒煙火災連動制御として、地区音響装置により避難を促す地区音響警報を出力させると共に排気装置を起動し、更に、防火戸の閉鎖起動、消火装置の起動、消防機関への自動通報、非常放送装置の起動の少なくとも何れかを行うようにしたため、燻焼火災による白煙であると識別した場合は、地区音響装置の鳴動により居住者等による現場確認を促し、また、換気の必要性が高いと判断して排気装置を起動して排煙させ、白煙の広がりを抑制するといった連動制御ができる。
また、受信機の連動制御部は、黒煙火災を識別した場合に、地区音響停止スイッチによる停止操作を解除して地区音響警報を出力させ、移報停止スイッチの移報停止操作を解除して移報信号を出力させるようにしたため、運用中に必要に応じて受信機の地区音響停止スイッチを操作して地区音響停止や移報停止スイッチを操作して移報停止を行っている場合があり、このような場合に、火災の拡大が早く危険度の高い黒煙火災を識別した場合には、自動的に、スイッチ操作により設定されている地区音響停止及び移報停止が解除され、黒煙火災の識別に対応して確実に地区音響警報の鳴動や移報信号の出力による移報制御を行うことができる。
また、光電式煙感知器の感知器制御部は、第1煙検出値と第2煙検出値に基づき非火災要因を識別して受信機に状態信号を送信し、受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から状態信号を受信した場合に、非火災要因を示す注意警報を出力するようにしたため、例えば、非火災要因として、バスルーム等からの湯気が光電式煙感知器に流入した場合に、湯気に起因した非火災要因を識別し、受信機から火災警報ではなく、非火災要因の存在を示す注意警報等を出力して非火災要因の存在を知らせることができる。
また、受信機の火報制御部は、光電式煙感知器から受信した第1煙検出値と第2煙検出値に基づいて非火災報要因を識別した場合に、非火災要因を示す注意警報を出力するようにしたため、火災報知設備1の場合と同じ効果が得られる。
また、受信機は、非火災要因に対応した所定の非火災要因連動制御を行う連動制御部を備えたため、受信機から火災警報ではなく、湯気等の非火災要因を示す注意警報が出力されたときに、非火災要因連動制御として例えば非火災要因の発生区画の居住者に対する非火災報発生の自動通報を例えばインターホン設備等を利用して行うことができる。
また、受信機は、白煙火災又は黒煙火災を識別した火災イベントを履歴情報として読出し自在に記憶するようにしたため、火災報知設備の運用中における白煙火災と黒煙火災を識別する特有の火災イベントが履歴情報として記憶されることで、白煙火災か黒煙火災かを示す火災履歴に基づき、火災原因の究明や火災の進展状況等の解析に役立たせることができる。
(火災報知設備の概要)
図1は火災報知設備の実施形態を示した説明図である。図1に示すように、火災報知設備が設置された施設の監視センター又は管理人室等には例えばR型の受信機10が設置され、受信機10から警戒区域に対し系統毎に分けて信号回線12−1〜12−3が引き出されている。
受信機10には、メインCPU36とサブCPU基板38−1〜38−3が設けられ、サブCPU基板38−1〜38−3の各々にはサブCPU40と伝送部42が設けられている。メインCPU36とサブCPU40は、シリアル転送バス44で接続されており、相互にデータを送受信する。
サブCPU基板38−1のサブCPU40に設けられた伝送制御部56は、伝送部42に指示して信号回線12−1に接続している光電式煙感知器14との間で所定の通信プロトコルに従って信号を送受信することで、検出データを収集する制御を行っている。
(回路構成)
図2は図1の火災報知設備に設けられた光電式煙感知器の回路構成を示したブロック図である。図2に示すように、本実施形態の光電式煙感知器14は、CPU、メモリ及び各種の入出力ポートを備えたコンピュータ回路で構成される感知器制御部62、S端子とSC端子に接続された信号回線12を介して受信機10との間で信号を送受信する伝送部64、信号回線12を介して供給された電源電圧を所定の安定化電圧に変換して出力する電源部66、発光駆動部68、検煙部70、増幅回路部74,76で構成される。
図3は図2における検煙部の構造の実施形態を示した説明図である。図3に示すように、外部からの煙が流入する検煙部70内には発光素子78、第1受光素子80及び第2受光素子82が配置されている。
図4は綿灯芯とケロシンを燃焼した場合の煙に対する図3の検煙部構造により検出される煙濃度検出値とその比率を示した説明図である。
図3に示した光電式煙感知器14の検煙部70に、非火災要因として、例えば、バスルーム等からの湯気が流入した場合、第1及び第2の煙濃度検出値A1,A2の比率Rは、例えばR=10を超える大きな値を示す。
(白煙火災警報表示)
図5は白煙火災警報画面を示した説明図、図6は白煙火災の地図画面を示した説明図である。
図7は黒煙火災警報画面を示した説明図、図8は黒煙火災の地図画面を示した説明図である。
図9は非火災注意警報画面を示した説明図、図10は非火災要因の地図画面を示した説明図である。
図11は図1の受信機における制御動作の第1実施形態を示したフローチャートであり、図1に示した伝送制御部56、火報制御部58及び連動制御部60による制御動作となる。また、図12は図2の光電式煙感知器おける制御動作の第1実施形態を示したフローチャートであり、感知器制御部62による制御動作となる。本実施形態は、受信機10側で白煙火災、黒煙火災又は非火災要因を識別することを特徴とする。
図11に示すように、受信機10の伝送制御部56はステップS1で所定周期毎に全ての光電式煙感知器14を指定したブロードキャストの一括AD変換信号を信号回線12−1に送信し、光電式煙感知器14側で検出しているアナログ信号となる煙濃度検出値A1,A2をデジタル信号にAD変換して記憶させる。
図12に示すように、図2に示した光電式煙感知器14の感知器制御部62は、ステップS21で受信機10からの一括AD変換信号の受信を判別するとステップS22に進み、発光素子78の発光駆動により、第1波長λ1の光と第1散乱角θ1による散乱光の受光で検出された煙濃度検出値A1と、第2波長λ2の光と第2散乱角θ2による散乱光の受光で検出された煙濃度検出値A2を検出し、ステップS23でメモリに記憶する。
図13は受信機における制御動作の第2実施形態を示したフローチャートであり、図1に示した伝送制御部56、火報制御部58及び連動制御部60による制御動作となる。図14は光電式煙感知器おける制御動作の第2実施形態を示したフローチャートであり、感知器制御部42による制御動作となる。本実施形態は、光電式煙感知器14側で白煙火災、黒煙火災又は非火災要因を識別することを特徴とする。
図13に示すように、受信機10の伝送制御部56によるステップS41〜S45の処理は、図11のステップS1〜S5と同じであり、煙火災、黒煙火災又は非火災要因の識別は光電式煙感知器14側で行われることから、図11のステップS6、S7に相当する処理は無くなり、これに代えて、伝送制御部56はステップS46で光電式煙感知器14から送信された白煙火災、黒煙火災、又は非火災を示す呼出応答信号を受信し、ステップS47で種別を識別している。
図14に示すように、図2に示した光電式煙感知器14の感知器制御部42によるステップS61〜S70の処理は、図12のステップS21〜S29の処理と同じであり、またステップS74は図12のステップS33と同じであり、光電式煙感知器14側で白煙火災、黒煙火災又は非火災要因を識別することから、ステップS70〜S73が本実施形態に固有な処理となる。
(光電式煙感知器)
上記の実施形態は、図3に示したように、1つの発光素子と2つの受光素子を備えた検煙部構造の光電式煙感知器を例にとっているが、これに限定されず、異なる波長と散乱角の設定により第1及び第2の煙濃度検出値A1,A2を得ることのできる検煙部構造の光電式煙感知器であればよく、例えば、特許文献2に示された2つの発光素子と1つの受光素子を備えた検煙部構造の光電式煙感知器であっても良い。
上記の実施形態に示した白煙火災警報画面、黒煙火災警報画面及び非火災報注意警報画面は一例であり、必要に応じて適宜の表示形態をとることができる。
上記の実施形態に示した白煙火災連動制御、黒煙火災連動制御、及び非火災要因連動制御は一例であり、必要に応じて適宜の連動制御とすることができる。
上記の実施形態は、受信機とアドレスを設定した光電式煙感知器の間で信号を送受信して火災を監視するR型の火災報知設備を例にとっているが、光電式煙感知器の発報により、受信機からの指示を受けることなく白煙火災信号、黒煙火災信号又は非火災要因信号を受信機に送信して白煙火災警報、黒煙火災警報、又は非火災報注意警報を出力させるP型火災報知設備としても良い。
上記の実施形態にあっては、例えば比率Rと比率閾値Rthの大小比較として、R≧Rthの場合とR<Rthの場合を示しているが、これ限定されず、R>Rthの場合とR≦Rthの場合の大小比較としても良い。他の値の大小比較も同様である。
上記の実施形態は、白煙及び黒煙の判断に加え、非火災要因の判断も行っているが、非火災要因の判断は行わず、白煙及び黒煙の判断だけを行うようにしても良い。
上記の実施形態は、受信機からの信号回線に光電式煙感知器を接続した有線システムを例にとっているが、受信機と光電式煙感知器の間を無線回線により接続する無線システムとしても良い。
また、上記の実施形態における受信機は、例えば白煙火災から時間が経過して黒煙火災になった場合は、黒煙火災の連動制御を行うようにしても良い。
また、上記の実施形態における受信機による火災発報の処理として、発報や制御は白煙火災と黒煙火災を同等に扱うが、ログの記録や表示などは、白煙火災と黒煙火災、或いは非火災を識別して処理するようにしても良い。
また、白煙火災、黒煙火災又は非火災の判断結果は煙感知器に保存しても良い。
また、本発明は、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に、上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
12,12−1〜12−3:信号回線
14:光電式煙感知器
16:中継器
18:地区音響装置
20:排気装置
22:防火戸
24:消火装置
26:非常放送装置
28:スピーカ
30:自動通報装置
32:公衆電話回線
36:メインCPU
38−1〜38−3:サブCPU基板
40:サブCPU
42:伝送部
44:シリアル転送バス
46:ディスプレイ
48:表示部
50:操作部
52:音響警報部
54:移報部
56:伝送制御部
58:火報制御部
60:連動制御部
61:履歴処理部
62:感知器制御部
64:伝送部
66:電源部
68:発光駆動部
70:検煙部
74,76:増幅回路部
78:発光素子
78a,80a,82a:光軸
80:第1受光素子
82:第2受光素子
84−1:白煙火災警報画面
84−2:黒煙火災警報画面
84−3:非火災要因の注意警報画面
85:火災マーク
86:火災代表表示部
88:地区表示部
90−1〜90−3:種別表示部
92,116:ガイダンス表示部
94:主音響停止釦
96:進み釦
98−1〜98−3:連動表示
100:地区音響警報鳴動
102:排気装置作動
104:防火戸閉鎖
106:消火装置作動
108:非常放送中
110:自動通報
120−1:白煙火災地図画面
120−2:黒煙火災地図画面
120−3:非火災地図画面
122:発報順表示部
124−1〜124−3:種別表示部
126−1〜126−3:全体地図
128−1〜128−3:詳細地図
130−1:白煙火災発生区画
130−2:黒煙火災発生区画
130−3:非火災要因発生区画
132:湯気マーク
Claims (10)
- 受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、煙の識別情報を含む信号を送信し、
前記受信機は、前記光電式煙感知器から受信した前記信号に含まれる前記煙の識別情報に応じて火災を報知することを特徴とする火災報知設備。
- 受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、前記第1波長の光及び前記第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
前記検煙部で検出された前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて白煙火災又は黒煙火災を識別し、当該識別した前記白煙火災又は前記黒煙火災の識別情報を含む火災信号を前記受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
前記受信機は、
前記光電式煙感知器から前記火災信号を受信して前記白煙火災を識別した場合に、所定の白煙火災警報を出力し、前記光電式煙感知器から前記火災信号を受信して前記黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災警報を出力する火報制御部と、
を備えたことを特徴とする火災報知設備。
- 受信機に光電式煙感知器を接続して火災を監視する火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器は、
第1波長の光と第1散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第1煙検出値を検出すると共に、前記第1波長の光及び前記第1散乱角と異なる第2波長の光と第2散乱角の設定による煙の散乱光の受光により第2煙検出値を検出する検煙部と、
前記検煙部で検出された前記第1煙検出値と前記第2煙検出値を含む煙検出信号を前記受信機に送信する感知器制御部と、
を備え、
前記受信機は、
前記光電式煙感知器から受信した前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて白煙火災又は黒煙火災を識別し、前記白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災警報を出力し、前記黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災警報を出力する火報制御部と、
前記白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災連動制御を行い、前記黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災連動制御を行う連動制御部と、
を備えたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の火災報知設備に於いて、前記受信機は、前記白煙火災を識別した場合に所定の白煙火災連動制御を行い、前記黒煙火災を識別した場合に所定の黒煙火災連動制御を行うことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項4記載の火災報知設備に於いて、
前記受信機の前記連動制御部は、
前記白煙火災連動制御として、地区音響装置により現場確認を促す地区音響警報を出力させると共に排気装置を起動し、
前記黒煙火災連動制御として、前記地区音響装置により避難を促す地区音響警報を出力させると共に前記排気装置を起動し、更に、防火戸の閉鎖起動、消火装置の起動、消防機関への自動通報、非常放送装置の起動の少なくとも何れかを行うことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項4記載の火災報知設備に於いて、
前記受信機の前記連動制御部は、
前記黒煙火災を識別した場合に、地区音響停止スイッチによる停止操作を解除して地区音響警報を出力させ、移報停止スイッチの移報停止操作を解除して移報信号を出力させることを特徴とする火災報知設備。
- 請求項2記載の火災報知設備に於いて、
前記光電式煙感知器の前記感知器制御部は、前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づき非火災要因を識別して前記受信機に状態信号を送信し、
前記受信機の前記火報制御部は、前記光電式煙感知器から前記状態信号を受信した場合に、前記非火災要因を示す注意警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項3記載の火災報知設備に於いて、
前記受信機の前記火報制御部は、前記光電式煙感知器から受信した前記第1煙検出値と前記第2煙検出値に基づいて非火災報要因を識別した場合に、前記非火災要因を示す注意警報を出力することを特徴とする火災報知設備。
- 請求項7又は8記載の火災報知設備に於いて、前記受信機は、前記非火災要因に対応した所定の非火災要因連動制御を行う連動制御部を備えたことを特徴とする火災報知設備。
- 請求項1乃至3の何れかに記載の火災報知設備に於いて、前記受信機は、前記白煙火災又は前記黒煙火災を識別した火災イベントを履歴情報として読出し自在に記憶することを特徴とする火災報知設備。
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