JP2020131233A - プレス機、プレス機構成部品の製造方法、及び、容器の製造方法 - Google Patents

プレス機、プレス機構成部品の製造方法、及び、容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりパンチの冷却性能が高く、運転速度を高くすることが可能なプレス機及び、そのようなプレス機の構成部品の製造方法、及び、そのようなプレス機を使用した容器の製造方法を提供する。【解決手段】本開示のプレス機10は、パンチ20の外側に嵌合するパンチクーラー40を備え、そのパンチクーラー40にクーラント液が流れる流路43が形成されている。そして、パンチクーラー40がパンチ20に対して相対的に移動して、パンチ20を冷却する。また、パンチクーラー40は、パンチ20からワーク90を離脱させるストリッパーを兼ねている。【選択図】図7

Description

本開示は、プレス機及びプレス機構成部品の製造方法及びプレス機を使用した容器の製造方法に関する。
プレス機は、運転速度を上げるとパンチの発熱量と共にパンチの熱変形量も増し、ワークの形状が許容誤差を超える等の問題が生じる。これに対し、従来のプレス機として、パンチにクーラント液を流す流路が形成されているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−281222号公報(請求項1、図19)
しかしながら、従来のプレス機では、パンチの強度確保ために流路の大きさが制約されて冷却性能を上げられず、その結果、プレス機の運転速度も上げることができないことがある。このため、パンチの冷却性能を従来より高くしてプレス機の運転速度を高くすることが可能な技術の開発が求められている。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、パンチが貫通するパンチ貫通孔とクーラント液が流れる流路とを有して前記パンチを冷却するパンチクーラーと、前記パンチクーラーを前記パンチに対して相対的に移動するように支持するクーラー支持部と、を備えるプレス機である。
請求項2の発明は、前記クーラー支持部は、前記パンチの上死点で前記パンチの先端部が前記パンチ貫通孔内に位置するように前記パンチクーラーを支持する請求項1に記載のプレス機である。
請求項3の発明は、前記クーラー支持部は、前記パンチの移動中に、その移動方向と同方向に前記パンチクーラーを移動して、前記パンチの先端部を前記パンチ貫通孔内に位置した状態を維持する請求項1又は2に記載のプレス機である。
請求項4の発明は、前記クーラー支持部は、前記パンチクーラーを固定し、前記パンチの直動によって前記パンチクーラーが前記パンチに対して相対的に移動する請求項1又は2に記載のプレス機である。
請求項5の発明は、前記パンチは、ワークを筒状に成形し、前記パンチクーラーは、前記パンチから前記ワークを離脱させるストリッパーを兼ねる請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載のプレス機である。
請求項6の発明は、前記パンチは、複数、一列に並べてワークを筒状に成形し、前記複数のパンチの並び方向に前記ワークを間欠的に搬送するトランスファー装置が備えられ、前記パンチクーラーは、複数の前記パンチの全部又は一部複数に設けられている請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載のプレス機である。
請求項7の発明は、前記パンチクーラーは、スリーブ形状をなして前記パンチ毎に設けられている請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のプレス機である。
請求項8の発明は、前記パンチクーラーは、複数の前記パンチ貫通孔を有し、複数の前記パンチに共通して設けられている請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のプレス機である。
請求項9の発明は、前記パンチクーラーは、前記パンチの軸方向の途中部分に段差部を有し、前記パンチクーラーのうち前記段差部より基端側は、前記クーラー支持部に支持されると共に前記流路の両端の開口を有するベース部をなす一方、前記段差部より先端側は、前記軸方向と直交する方向で偏平な重点冷却部になっている請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載のプレス機である。
請求項10の発明は、前記パンチに形成されるセンサ収容孔と、前記センサ収容孔に収容される温度センサと、を有する請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載のプレス機である。
請求項11の発明は、前記温度センサの検出結果に基づき、前記パンチの温度が均衡状態になったか否かを判定する均衡判定部を備える請求項10に記載のプレス機である。
請求項12の発明は、請求項1乃至11の何れか1の請求項に記載のプレス機の前記パンチクーラーを、マルエージング鋼を使用した積層造形法にて製造するプレス機構成部品の製造方法である。
請求項13の発明は、請求項1乃至11の何れか1の請求項に記載のプレス機を使用して容器を製造する容器の製造方法である。
本開示のプレス機では、クーラント液が内部を流れるパンチクーラーが、パンチに嵌合して相対的に移動し、パンチの発熱部分を冷却することができる。これにより、流路の大きさの制約が従来に比べて緩和されて冷却性能を上げることができ、その分、プレス機の運転速度を高くすることができる。
なお、パンチにもクーラント液が流れる流路を形成して、冷却性能をさらに高くしてプレス機の運転速度をさらに高くしてもよい。
また、パンチクーラーを備えたことでパンチから流路を無くすか小さくすることができるので、請求項10の構成のようにパンチに温度センサを内蔵して、パンチの温度を監視することができる。
また、パンチは、先端部が最も発熱する。これに対し、請求項2の構成のように、パンチの上死点でパンチの先端部がパンチクーラーの内部に位置するようにしたり、請求項3の構成のように、パンチの移動中にそれと同方向にパンチクーラーを移動して、パンチの先端部をパンチクーラーの内部に維持すれば、パンチの先端部を長い時間に亘って冷却することができ、冷却効率が向上する。
請求項4のプレス機では、パンチクーラーが固定されているので、パンチクーラーへのクーラント液の供給を容易に行うことができる。
請求項5のプレス機は、パンチクーラーは、パンチからワークを離脱させるストリッパーを兼ねるので、それらを別々に設けたものに比べてコンパクトになる。
請求項6のプレス機のように、トランスファー装置を有する所謂トランスファープレス機は、パンチが細くかつ長くなる場合が多いので、パンチに流路を形成することが困難になり、パンチクーラーを備えることによる効果が大きくなる。
請求項7のプレス機のパンチクーラーはスリーブ形状をなしているので、パンチクーラーを含むパンチの周囲をコンパクトな構造にすることができる。
請求項8のプレス機のパンチクーラーは、複数のパンチ貫通孔を有し、複数のパンチに共通して設けられているので部品点数が抑えられ、プレス機全体がコンパクトになる。この場合、パンチ貫通孔毎に流路を独立して設けてもよいし、複数のパンチ貫通孔に共通する流路を設けて、流路の入口と出口の数を減らしてもよい。
請求項9のプレス機では、パンチクーラーの先端側の重点冷却部が放熱し易い偏平形状をなしているので冷却性能が向上する。これにより、パンチの先端部を効率良く冷却することができる。
請求項11のプレス機では、温度センサの検出結果に基づき、パンチの温度が均衡状態になったか否かをもって、成形したワークの形状が安定したか否かを容易に判断することができる。
請求項12のプレス機構成部品の製造方法では、パンチクーラーをマルエージング鋼で構成したことで通常使用される炭素鋼、超硬等に比べて硬度を高くすることができ、耐久性を向上させることができる。また、マルエージング鋼は加工が困難であるが、積層造形法を利用することで、マルエージング鋼製のパンチクーラーを容易に製造することができる。
請求項13の容器の製造方法では、請求項1乃至11の何れか1のプレス機を使用して容器を製造すれば、従来より生産性を高くすることができる。
第1実施形態のプレス機の正面図 加工ステージの斜視図 加工ステージの斜視図 パンチが上死点に位置する加工ステージの側断面図 パンチが下死点に位置する加工ステージの側断面図 パンチが下死点に位置する加工ステージの正断面図 加工ステージの斜視図 パンチクーラーの正断面図 積層造形装置の概念図 プレス機の制御系のブロック図 第2実施形態のパンチクーラーの斜視図 加工ステージの側断面図 第3実施形態の加工ステージの側断面図
[第1実施形態]
以下、図1〜図10を参照して第1実施形態のプレス機10について説明する。図1には本実施形態のプレス機10の全体が示されている。以下、図1における横方向をプレス機10の横方向H1といい、図1の紙面と直交する方向をプレス機10の前後方向H2という。また、プレス機10のうち図1に示されている側をプレス機10の「前側」、その反対側を後側といい、図1における「右側」及び「左側」を単にプレス機10等の「右側」及び「左側」ということとする。
本実施形態のプレス機10は、所謂、トランスファープレス機であって、互いに対向するパンチ20とダイ30とを有してなる複数の加工ステージを横一列に並べて備えている。それら複数の加工ステージの複数のパンチ20は、ラム12の下面の複数のパンチホルダ13に保持されて等間隔に1列に並び、複数のダイ30は、ボルスタ14の上面の複数のダイホルダ15に保持されて等間隔に1列に並んでいる。そして、複数の加工ステージに跨がってトランスファー装置16の1対のレール16A(図1には、一方のレール16Aのみが示されている)が横方向H1に延びかつ前後方向H2で対向し、それら1対のレール16Aに複数対のフィンガー17(図3参照)が対向配置されている。また、左端の加工ステージの左側方には、板金からブランク材を打ち抜いて一端有底の筒状のワーク90に絞り成形するワーク供給装置18が備えられている。
そして、ラム12が昇降する度に、ワーク供給装置18から供給されるワーク90が、トランスファー装置16によって順次右隣の加工ステージに移動されてプレス加工されて、所定の製品形状に近づけられていく。また、右端の最終工程の加工ステージでプレス加工されたワーク90は、プレス製品として図示しないシュートへと排出される。また、シュートには、OK品用のシュートとNG品用のシュートとが設けられ、振分装置99(図10参照)により、何れかのシュートが選択されるようになっている。
図2〜図7には、加工ステージの一例が示されている。図5に示すように、この加工ステージでは、例えば、円筒状のワーク90をしごき又は絞り成形する。そのために、ダイ30の成形孔31には、その上端寄り位置を縮径してなる縮径部32が備えられている。また、ダイホルダ15には、成形孔31の延長下方に貫通孔15Aが形成されて、そこにノックアウトピン33が収容されている。
一方、パンチ20は、パンチホルダ13に保持される円柱状のベース部21の下面中央から丸棒状のパンチ本体22が延びた形状をなしている。また、パンチ本体22の中心部には、ガス抜き孔23が形成されている。ガス抜き孔23は、パンチ本体22の先端面から先端寄り位置まで延びる縦孔部23Aと、その縦孔部23Aの上端部から前方に延びる横孔部23Bとからなり、パンチ本体22の先端面と外側面とに開口している。そして、ワーク90の内部にパンチ20(詳細には、パンチ本体22)が挿抜されるときに、ガス抜き孔23を空気が通過する。
図6に示すように、パンチ20には、上端面からパンチ本体22の上下方向の途中位置まで延びる3つのセンサ収容孔24A,24B,24Cが形成されている。これらセンサ収容孔24A,24B,24Cは、パンチ20の中心軸から同じ距離だけ離れた位置に分散配置されている。また、センサ収容孔24A,24B,24Cの下端の位置は互いに異なり、センサ収容孔24Aの下端はパンチ20の下端部に配置され、センサ収容孔24Bの下端はパンチ本体22の上下方向の略中央部に配置され、センサ収容孔24Cの下端は、パンチ本体22の上端部に配置されている。また、これらセンサ収容孔24A,24B,24Cには、それぞれ温度センサ24S(例えば、熱電対)が収容されて、パンチ本体22の下端部、略中央部、上端部の温度が検出されるようになっている。
図1に示すように、本実施形態のプレス機10では、例えば、全ての加工ステージにパンチ20を冷却するためのパンチクーラー40が備えられている。図8に示すように、パンチクーラー40は、中心部を上下に貫通するパンチ貫通孔49を有するスリーブ形状をなして、図2に示すようにパンチ本体22の外側に嵌合されている。また、パンチクーラー40における外側部分は、上側略半分が円柱状のベース部41をなす一方、下側略半分が前後方向H2で扁平な重点冷却部42になっている。
詳細には、重点冷却部42の水平断面は、例えば横方向H1に長い偏平八角形の1対の対向辺が円弧状になった形状をなしている。そして、ベース部41及び重点冷却部42が同軸上に配置されて、それらの中心部を前述したパンチ貫通孔49が貫通している。なお、重点冷却部42の横方向H1の両端の円面はベース部41の外周面と面一になっている(図8参照)。
図2に示すように、パンチクーラー40は、支持レバー19によって上下に移動可能に支持されている。そのために、ベース部41の外周面の横方向H1の両側位置には、前後方向H2の延びる角溝状の1対の係合溝46が形成されている。
支持レバー19は、特許請求の範囲の「クーラー支持部」に相当し、前後方向H2に延び、その長手方向の途中位置を回動可能に支持されている。また、支持レバー19の前端部は、二股に分かれて横方向H1で対向する1対の支持アーム19Bになっている。そして、1対の支持アーム19Bの間にパンチクーラー40のベース部41が配置されている。
図6に示すように、1対の支持アーム19Bの先端部には、横方向H1に貫通するヒンジ孔19Cが形成されている。そして、各ヒンジ孔19Cに、円筒状の摺動カラー47が回転可能に嵌合されている。また、摺動カラー47の一端からはフランジ47Fが側方に張り出して、1対の支持アーム19Bの対向面に重ねられている。
各摺動カラー47の内部には、支持ピン48が圧入されている。各支持ピン48の一端面には、前後方向H2に延びる角柱状の係合突部48Aが形成されている。そして、1対の支持ピン48の係合突部48Aがパンチクーラー40の1対の係合溝46にスライド可能に係合している。これにより、パンチクーラー40は、支持レバー19の回動に連動して上下に移動する。なお、その際、係合溝46内で係合突部48Aは前後方向にスライドする。
支持レバー19の駆動機構は、図示しないが例えば以下のようになっている。即ち、支持レバー19は、ボルスタ14の後側上部から起立する第1スタンドにて回動可能に支持されている。また、ボルスタ14の後側下部には第2スタンドが取り付けられ、その第2スタンドに回動可能に支持された中継レバーと支持レバー19の後部とが、上下方向に延びる連絡バーを介して連結されている。さらに、中継レバーは、ボルスタ14の下方で横方向H1に延びるカムシャフト72(図1参照)の図示しないカムに当接している。そのカムシャフト72は、図1に示すように、プレス機10の左側部で上下方向に延びる中継シャフト73を介してラム12を駆動するメインカムシャフト71にギヤ連結されている。これらにより、ラム12の昇降動作に連動して支持レバー19が回動してパンチクーラー40が昇降する。なお、メインカムシャフト71は、プレス機10の上部に配置されたモータ70によって駆動される。
また、トランスファー装置16の前述した1対のレール16A(図1参照)は、中継シャフト73の途中位置に備えた図示しないカムによって、ラム12の昇降動作に連動して横方向H1に直線移動する。さらに、1対のフィンガー17は、図示しない圧縮コイルバネにより互いに接近する方向に付勢され、後述するようにパンチクーラー40との摺接によって開閉される。
パンチクーラー40は、図5に示した相対上限位置と、図4に示した相対下限位置との間をパンチ20に対して相対的に直線移動する。そして、図5に示した相対上限位置では、例えば、パンチクーラー40の上面がパンチ20のベース部21の下面に隣接して、パンチ本体22の先端部がパンチクーラー40の下方に突出する。また、図4に示した相対下限位置では、例えば、パンチ20の先端部がパンチクーラー40の重点冷却部42内に受容され、パンチ20の下端面がパンチクーラー40の下端面より僅かに上方に位置する。
パンチクーラー40が相対上限位置と相対下限位置との間の任意の位置で、パンチ20のガス抜き孔23の上部開口が塞がれないようにするために、パンチ貫通孔49には、その上下方向の略中央から下端寄り位置のまでの範囲を僅かに拡径して通気部49Aが形成されると共に、通気部49Aの内面とパンチクーラー40の前側外面との間を貫通する通気孔49Bが形成されている。
図7に示すように、パンチクーラー40には、クーラント液が流れる流路43が形成され、その流路43の両端の第1開口部43Aと第2開口部43Bとがベース部41の前面に上下に並んでいる。それら第1開口部43A及び第2開口部43Bは、断面円形をなしてベース部41の前面からパンチ貫通孔49寄り位置まで延びて、流路本体43Zの一端と他端の湾曲部43C,43Gに接続されている。
流路本体43Zの一端の湾曲部43Cは、ベース部41の上部において、パンチ貫通孔49の前隣から左隣となる位置までパンチ貫通孔49の内周面に沿って湾曲して延び、他端の湾曲部43Gは、ベース部41の下部において、パンチ貫通孔49の前隣から右隣となる位置までパンチ貫通孔49の内周面に沿って湾曲して延びている。また、流路本体43Zは、これら湾曲部43C,43Gの間に以下の第1ヘアピン部43D、中間湾曲部43E、第2ヘアピン部43Fを有する。
第1ヘアピン部43Dは、湾曲部43Cの終端部から下方に直角曲げされてパンチクーラー40の下面寄り位置まで延び、そこから、パンチ貫通孔49から離れる側の上方に折り返されてベース部41の下部まで延びている。
中間湾曲部43Eは、第1ヘアピン部43Dの終端から後方に直角曲げされかつ、そこからベース部41周りに180度離れた反対位置までベース部41の後側外周面に沿って湾曲して延びている。
第2ヘアピン部43Fは、中間湾曲部43Eの終端から下方に直角曲げされてパンチクーラー40の下面寄り位置まで延び、そこから、パンチ貫通孔49に接近する側の上方に折り返されてベース部41の下部まで延びて他端の湾曲部43Gに接続されている。
また、流路本体43Zの断面は、例えば、楕円形、長孔形等の偏平形状をなし、その偏平形状の長手方向がパンチ貫通孔49の軸方向か周方向を向くように配置されている。
また、第1開口部43A及び第2開口部43Bの内面には、螺子が形成され、それらにホースジョイント44が螺合している。また、第1開口部43Aのホースジョイント44に接続されたホースが、図示しないポンプの吐出口に接続される一方、第2開口部43Bのホースジョイント44に接続されたホースが、図示しないドレインタンクに接続されている。そして、ポンプがドレインタンク内のクーラント液(例えば、水、オイル)を吸引して流路43の第1開口部43Aに向けて吐出し、流路43の第2開口部43Bから排出されるクーラント液がドレインタンクへと戻るようになっている。
パンチクーラー40は、図9に概念的に示した積層造形法を利用して製造される。その積層造形法とは、金属や熱可塑性樹脂のように加熱により軟化する粉粒体の層である粉粒体層93を積層し、粉粒体層93毎に所定箇所の粉粒体のみを、レーザー発振器92からのレーザー光の照射により一体化して製品構成層94に変え、そのような製品構成層94を積層して積層造形品を製造するものである。
本実施形態では、例えば、マルエージング鋼の粉粒体層93を積層して、複数のパンチクーラー40が横並びに配置された状態で一度に製造される。ここで、パンチクーラー40は、内部に流路43等を有した煩雑な形状をなしているので削り出し加工でパンチクーラー40を製造することは極めて困難である。また、パンチクーラー40は、大量生産品ではないので鋳造で製造するとコストが高くなる。これらに対し、本実施形態のように積層造形法にてパンチクーラー40を製造すれば、容易かつ安価に製造することができる。また、複数のパンチクーラー40の形状は、複数のパンチ20の形状の相違に応じて僅かに異なる。これに対し、レーザー発振器92の位置を制御するプログラムを僅かに変更するだけで対応することができる。しかも、複数のパンチクーラー40の高さに大差はないので、複数のパンチクーラー40を横並びにして一度に製造すると、パンチクーラー40にならない粉粒体の量を減らすことができ、歩留まりが向上する。
なお、パンチクーラー40は、マルエージング鋼以外の金属で製造してもよい。特に、後述する2実施形態のようにトランスファー装置16のフィンガー17と摺接しないものや、さらには、第3実施形態のようにワーク90とも当接しないパンチクーラーでは、硬度が低い金属を使用して材料費を抑えることが好ましい。
図10には、プレス機10の制御構成が示されている。前述の如く、各パンチ20に3つずつ内蔵された温度センサ24Sは、プレス機10のコントローラ82に備えた検出回路80に接続され、その検出回路80の出力(即ち、温度センサ24Sによる検出結果)が、アンプ、A/Dコンバーター等のインターフェース回路81を通してCPU83に所定周期(例えば、0.5〜1秒)で取り込まれる。そして、CPU83が制御プログラムを実行することで構成される異常検出部84、均衡判定部85によって以下のように処理される。
異常検出部84は、全ての温度センサ24Sの検出結果を取り込み、何れかの検出結果が予め設定された上限警告値を超えて高くなった場合に、報知装置86に備えた警告ランプ86Aを点灯する。また、温度センサ24Sの何れかの検出結果が予め設定された上限異常値及び下限異常値を超えて高くなるか低くなった場合には、報知装置86に備えた異常ランプ86Bを点灯すると共に、プレス製品がNG品用のシュートに排出されるように振分装置99を制御し、モータ70(図1参照)を停止するようにモータ駆動回路70Cを制御する。なお、温度センサ24Sの検出結果が異常に低くなる原因としては、温度センサ24Sの故障又は断線等が考えられる。
均衡判定部85は、各パンチ20の先端部の温度センサ24Sのみを取り込む。そして、平均演算部85Aにて、各温度センサ24Sの検出結果の所定時間毎(例えば、1〜10秒)の平均値を演算し、変化量演算部85Bにて、各温度センサ24Sの検出結果の平均値の単位時間(例えば、0.5〜1秒)当りの変化量を演算する。そして、比較演算部85Cにより、各温度センサ24Sの検出結果の平均値の変化量と、予め設定されている基準変化量とを比較し、何れかの温度センサ24Sの検出結果の平均値の変化量が基準変化量より大きい場合は、何れかのパンチ20の温度が均衡状態になっていないと判断して、プレス製品がNG品用のシュートに排出されるように振分装置99を制御する。また、全ての温度センサ24Sの検出結果の平均値の変化量が基準変化量以下である場合は、全てのパンチ20の温度が均衡状態になっていると判断してプレス製品がOK品用のシュートに排出されるように振分装置99を制御する。
本実施形態のプレス機10の構成に関する説明は以上である。次に、このプレス機10の動作について説明する。プレス機10を起動すると、クーラント液が全ての加工ステージのパンチクーラー40に送給される。そして、ラム12が昇降動作を繰り返し、それに連動してパンチクーラー40とトランスファー装置16とが以下のように動作してワーク90が複数回に亘ってプレス加工され、プレス製品である容器が製造されていく。
具体的には、図4に示すように、パンチ20が上死点に位置しているときは、パンチクーラー40は相対下限位置に位置する。このとき、トランスファー装置16は、横方向H1の可動範囲の右側端部に位置し、1対のフィンガー17に把持されたワーク90がダイ30の上方に配置される。そして、パンチクーラー40は、パンチ20が下死点に向かって降下する途中までパンチ20と同じ速度で降下し、途中からパンチ20より降下速度が遅くなってパンチ20に対して上方に相対的に移動する。そして、パンチ20がパンチクーラー40の下方に突出してワーク90内に突入し、それに僅かに遅れてパンチクーラー40が1対のフィンガー17の間に突入する。これにより、1対のフィンガー17の間が押し拡げられ、その状態でフィンガー17は左側に移動し始める。
その後、パンチクーラー40は、静止状態になり、パンチ20はさらに降下することで、図5に示すように、パンチ20に対してパンチクーラー40が相対上限位置まで移動する。そして、パンチ20によりワーク90が成形孔31に押し込まれてプレス加工が完了する。その間にパンチクーラー40に対して右側から接近してきた1対のフィンガー17が、パンチクーラー40に摺接することで押し拡げられる。その後、パンチ20がノックアウトピン33と共に上昇してワーク90が成形孔31から排出される。このとき、パンチクーラー40はパンチ20より遅い速度で上昇して1対のフィンガー17と干渉しない位置まで移動して静止する。これにより、ワーク90が成形孔31から排出され、1対のフィンガー17に把持される。そして、パンチ20が更に上昇することで、ワーク90がパンチクーラー40に当接して上方への移動を規制されてパンチ20がワーク90から離脱する。つまり、パンチクーラー40は、パンチ20からワーク90を抜き取るストリッパーとして機能する。その後、パンチクーラー40がパンチ20に対して相対下限位置に位置した状態でパンチ20と同じ速度で上昇し、パンチ20が上死点に到達して元の状態に戻り、以下、同じ動作が繰り返される。このようにして、パンチ20がパンチクーラー40によって冷却された状態でワーク90がプレス加工されてプレス製品が製造されていく。
ここで、プレス機10の運転速度を早くするほど、パンチ20の発熱量は大きくなる。これに対し、本実施形態のプレス機10では、クーラント液が内部を流れるパンチクーラー40が、パンチ20に嵌合して相対的に移動し、パンチ20の発熱部分を冷却することができる。これにより、流路43の大きさの制約が従来に比べて緩和されて冷却性能を上げることができ、その分、運転速度を従来より上げて、生産性を高くすることができる。また、従来と同じ運転速度でプレス機10を運転する場合には、プレス機10の起動からパンチ20の温度が均衡状態になるまでの時間が短くなってNG品が減り、この場合も生産性を高くすることができる
また、パンチクーラー40によってパンチ20の流路をなくすことができ、その分、自由度が高くなったパンチ20の内部に温度センサ24Sを内蔵することができる。そして、パンチ20の温度を監視することで、プレス機10の起動時の手間が以下のように軽減される。
即ち、プレス機10の起動直後からパンチ20の温度は上昇し続け、それが均衡状態になるまでは、プレス製品の形状は安定しない。これに対し、本実施形態のプレス機10は、パンチ20の温度が均衡状態になったか否かを自動的に判断し、均衡状態になるまではプレス製品をNG品用のシュートに排出し、均衡状態になるとプレス製品をOK品用のシュートに排出する。このように、本実施形態のプレス機10は、起動から定常運転に以降するまでの間のNG品とOK品の切り替えが自動で行われるので、プレス機10の起動時の手間が軽減される。また、NG品とOK品の切り替えを手動で行う場合にも、パンチ20の温度の管理を以てプレス製品の形状の管理を容易に行えるのでプレス機10の起動時の手間は軽減される。
また、パンチ20は、先端部が最も発熱する。これに対し、本実施形態のプレス機10では、パンチ20の上死点でパンチ20の先端部がパンチクーラー40の内部に位置すると共に、パンチ20の移動中にそれと同方向にパンチクーラー40が移動して、パンチ20の先端部がパンチクーラー40の内部に維持されるので、パンチ20の先端部が長時間に亘って冷却され、冷却効率が向上する。
また、パンチクーラー40はスリーブ形状をなしているので、パンチクーラー40を含むパンチ20の周囲がコンパクトになる。しかも、パンチクーラー40は、パンチ20からワーク90を離脱させるストリッパーを兼ねるので、それらを別々に設けたものに比べてコンパクトになる。また、パンチクーラー40の先端側の重点冷却部42が放熱し易い偏平形状をなしているので冷却性能が向上する。これにより、パンチ20の先端部を効率良く冷却することができる。
また、パンチクーラー40をマルエージング鋼で構成したことで通常使用される炭素鋼、超硬等に比べて硬度を高くすることができ、耐久性を向上させることができる。そのマルエージング鋼の加工は困難であるが、積層造形法を利用することで、マルエージング鋼のパンチクーラー40を容易に製造することができる。
[第2実施形態]
以下、図11と図12とを参照して、第2実施形態のプレス機10Aについて説明する。本実施形態のプレス機10Aは、複数の加工ステージのうち後工程側の一部複数の加工ステージのパンチ20に共通のパンチクーラー50が備えられている。
そのパンチクーラー50は、横方向H1に延びる直方体状をなし、その長手方向の複数箇所に、複数のパンチ20が貫通する複数のパンチ貫通孔51を備えている。また、パンチクーラー50には、複数のパンチ貫通孔51の全体の回りに流路52が巻回された状態に形成され、その流路52の両端部がパンチクーラー50の一端面に開口している。そして、流路52の一端から他端へとクーラント液が流される。
また、パンチクーラー50には、前後方向H2に張り出しかつ下方に直下に曲がった複数対の脚部53(特許請求の範囲の「クーラー支持部」に相当する)が備えられている。そして、それら脚部53がダイホルダ15の上面に固定され、トランスファー装置16がパンチクーラー50の下方を移動するようになっている。そのトランスファー装置16には、1対のレール16Aの間を開閉する駆動源としてのエアーシリンダ16Vが備えられている。
本実施形態のプレス機10Aは、以下のように動作する。即ち、ワーク90が成形孔31から排出されると、そのワーク90がパンチクーラー50の下面に当接したところでエアーシリンダ16Vによって1対のフィンガー17が閉じられる。そして、ワーク90からパンチ20が離脱したところで、レール16Aが右側に移動して右隣の加工ステージにワーク90を移動する。そして、パンチ20が降下してワーク90を成形孔31に押し込む。
本実施形態のプレス機10Aのように、パンチクーラー50が固定されたものでも、パンチ20の冷却を行うことができる。また、パンチクーラー50は固定されているのでクーラント液の供給を容易になる。しかも、パンチクーラー50が複数のパンチ20に共有されているので部品点数が抑えられ、プレス機10全体がコンパクトになる。また、複数のパンチ貫通孔51の全体を巻回するように流路52が形成されているので、流路52の出入口の数を減らすことができ、パンチクーラー50にクーラント液を供給するためのパイプが簡素化される。
[第3実施形態]
以下、図13を参照して、第3実施形態のプレス機10Bについて説明する。本実施形態のプレス機10Bは、第2実施形態のプレス機10Aを変形したものであって、トランスファー装置16のフィンガー17に係止爪17Tが備えられ、フィンガー17がストリッパーを兼ねている。即ち、ワーク90が成形孔31から排出される途中で1対のフィンガー17が閉じて係止爪17Tがワーク90の上面に係止する。その状態でパンチ20が上昇してワーク90からパンチ20が離脱する。本実施形態のプレス機10Bによって、第2実施形態と同様の作用効果を奏する。
[他の実施形態]
(1)前記第1実施形態では、パンチクーラー40が積層造形法にて製造されていたが、例えばパンチクーラーを複数に分割し、削りだしで製造してもよい。また、例えば、パンチクーラーを量産品とすることができる場合は、パンチクーラーを鋳造で製造してよい。その場合、パンチクーラーの流路を砂型の中子で成形すればよい。
(2)前記第1〜第3の実施形態のプレス機10,10A,10Bは、トランスファー装置16を有する所謂トランスファープレス機であったが、ワークを板金から打ち抜くだけのプレス機や、ワークを1回だけプレス成形するプレス機にパンチクーラーを備えても良い。なお、トランスファープレス機は、パンチが細くかつ長くなる場合が多く、パンチに流路を形成することが困難になる場合が多いので、トランスファープレス機にパンチクーラーを備えることによる効果は大きい。
(3)前記第1実施形態のワーク90は、円筒状であったが、それに限定されるものではなく、例えば、直方体状、楕円形状、異形状であってもよい。
(4)前記第1実施形態では、パンチに流路が形成されていなかったが、パンチクーラーを備えた上にパンチにもクーラント液用の流路を設けて、冷却性能をさらに高くしてプレス機の運転速度をさらに高くしてもよい。
(5)前記第1実施形態においてパンチクーラー40を支持するクーラー支持部(支持レバー19)は、ラム12と駆動源(モータ70)によって駆動されていたが、別の駆動源で駆動されるようにしてもよい。また、パンチクーラーの駆動機構は、第1実施形態で説明したカム・レバー機構に限定されるものではなく、例えば、ラックアンドピニオン機構やボール螺子機構、また、それらとレバー機構等とを組み合わせた様々な機構が考えられる。
(6)前記第1実施形態では、全ての加工ステージにパンチクーラー40が備えられていたが、パンチ20の熱変形によるワーク90の形状変化は、最終工程の加工ステージに近いほど製品形状に影響を及ぼすので、最終工程の加工ステージのみか、又は、最終工程側の複数の加工ステージのみにパンチクーラー40を備えた構成としてもよい。
(7)前記第2及び第3実施形態のパンチクーラー50は、複数のパンチ貫通孔51に共通した流路52が備えられていたが、パンチ貫通孔毎に別々の流路を設けてもよい。また、第1実施形態のようにスリーブ形状のパンチクーラーをダイホルダやボルスタに固定してもよい。さらには、第2及び第3実施形態のパンチクーラー50にように、複数のパンチに共通するパンチクーラーを第1実施形態のパンチクーラー40のように上下に移動可能に支持してもよい。
10,10A,10B プレス機
16 トランスファー装置
19 支持レバー(クーラー支持部)
20 パンチ
24A,24B,24C センサ収容孔
24S 温度センサ
30 ダイ
40,50 パンチクーラー
41 ベース部
42 重点冷却部
43,52 流路
49,51 パンチ貫通孔
53 脚部(クーラー支持部)
85 均衡判定部
90 ワーク(容器)
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、パンチが貫通するパンチ貫通孔を有し、前記パンチを冷却するパンチクーラーと、前記パンチクーラーに形成されて、前記パンチクーラーを冷却するクーラント液が、前記パンチに触れずに流れる流路と、前記パンチクーラーを前記パンチに対して相対的に移動するように支持するクーラー支持部と、を備えるプレス機である。
ここで、プレス機10の運転速度を早くするほど、パンチ20の発熱量は大きくなる。これに対し、本実施形態のプレス機10では、クーラント液が内部を流れるパンチクーラー40が、パンチ20に嵌合して相対的に移動し、パンチ20の発熱部分を冷却することができる。これにより、流路43の大きさの制約が従来に比べて緩和されて冷却性能を上げることができ、その分、運転速度を従来より上げて、生産性を高くすることができる。また、従来と同じ運転速度でプレス機10を運転する場合には、プレス機10の起動からパンチ20の温度が均衡状態になるまでの時間が短くなってNG品が減り、この場合も生産性を高くすることができる
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、パンチが貫通するパンチ貫通孔を有し、前記パンチを冷却するパンチクーラーと、前記パンチクーラーに形成されて、前記パンチクーラーを介して前記パンチを間接的に冷却するクーラント液が、前記パンチに触れずに流れる流路と、前記パンチクーラーを前記パンチに対して相対的に移動するように支持するクーラー支持部と、を備えるプレス機である。
請求項2の発明は、前記クーラー支持部は、前記パンチの上死点で前記パンチの先端部が前記パンチ貫通孔内に位置するように前記パンチクーラーを支持する請求項1に記載のプレス機である。

Claims (13)

  1. パンチが貫通するパンチ貫通孔とクーラント液が流れる流路とを有して前記パンチを冷却するパンチクーラーと、
    前記パンチクーラーを前記パンチに対して相対的に移動するように支持するクーラー支持部と、を備えるプレス機。
  2. 前記クーラー支持部は、前記パンチの上死点で前記パンチの先端部が前記パンチ貫通孔内に位置するように前記パンチクーラーを支持する請求項1に記載のプレス機。
  3. 前記クーラー支持部は、前記パンチの移動中に、その移動方向と同方向に前記パンチクーラーを移動して、前記パンチの先端部を前記パンチ貫通孔内に位置した状態を維持する請求項1又は2に記載のプレス機。
  4. 前記クーラー支持部は、前記パンチクーラーを固定し、
    前記パンチの直動によって前記パンチクーラーが前記パンチに対して相対的に移動する請求項1又は2に記載のプレス機。
  5. 前記パンチは、ワークを筒状に成形し、
    前記パンチクーラーは、前記パンチから前記ワークを離脱させるストリッパーを兼ねる請求項1乃至4の何れか1の請求項に記載のプレス機。
  6. 前記パンチは、複数、一列に並べてワークを筒状に成形し、
    前記複数のパンチの並び方向に前記ワークを間欠的に搬送するトランスファー装置が備えられ、
    前記パンチクーラーは、複数の前記パンチの全部又は一部複数に設けられている請求項1乃至5の何れか1の請求項に記載のプレス機。
  7. 前記パンチクーラーは、スリーブ形状をなして前記パンチ毎に設けられている請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のプレス機。
  8. 前記パンチクーラーは、複数の前記パンチ貫通孔を有し、複数の前記パンチに共通して設けられている請求項1乃至6の何れか1の請求項に記載のプレス機。
  9. 前記パンチクーラーは、前記パンチの軸方向の途中部分に段差部を有し、
    前記パンチクーラーのうち前記段差部より基端側は、前記クーラー支持部に支持されると共に前記流路の両端の開口を有するベース部をなす一方、前記段差部より先端側は、前記軸方向と直交する方向で偏平な重点冷却部になっている請求項1乃至8の何れか1の請求項に記載のプレス機。
  10. 前記パンチに形成されるセンサ収容孔と、前記センサ収容孔に収容される温度センサと、を有する請求項1乃至9の何れか1の請求項に記載のプレス機。
  11. 前記温度センサの検出結果に基づき、前記パンチの温度が均衡状態になったか否かを判定する均衡判定部を備える請求項10に記載のプレス機。
  12. 請求項1乃至11の何れか1の請求項に記載のプレス機の前記パンチクーラーを、マルエージング鋼を使用した積層造形法にて製造するプレス機構成部品の製造方法。
  13. 請求項1乃至11の何れか1の請求項に記載のプレス機を使用して容器を製造する容器の製造方法。
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