JP2012210644A - 鍛造加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】付勢手段の温度変化による背圧の変動を防止できる鍛造加工装置を提供する。
【解決手段】本発明は、鍛造素材Wを金型を用いて塑性変形させて、ピン状突起92,94が形成される鍛造加工品を成形する鍛造加工装置を対象とする。鍛造素材Wの塑性変形時に、金型におけるピン状突起92,94を成形するための突起成形孔12,52内に流入する鍛造素材Wとしての金属材料に対し、付勢手段33,73の付勢力に基づき背圧を付与する背圧付与機構3,7と、背圧付与機構3,7における付勢手段33,73の周辺温度を検出する温度検出器37,77と、付勢手段33,73に熱を伝達する伝熱手段17,57と、温度検出器37,77により検出される温度に基づき、伝熱手段17,57の駆動を制御して、付勢手段33,73の温度を調整する温度調整手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、上下両面のうち少なくとも一面に複数のピン状突起が一体に形成される鍛造加工品を成形するようにした鍛造加工装置およびその関連技術に関する。
ヒートシンクは、パーソナルコンピュータのCPUやチップセット、AVアンプやオーディオ機器のパワートランジスタ、電気自動車やハイブリッド車(HV車)のインバータ等の発熱体の温度を下げることを目的として広く用いられている。
例えば特許文献1は、ベース板と、その一面に設けられた多数のピン型形状のフィン(ピンフィン)とを備えたヒートシンクを、型鍛造によって製造するようにした技術を開示している。
このような鍛造加工方法では、金型にピンフィンを成形するためのピンフィン成形孔を形成しておき、鍛造素材の加圧時に、鍛造素材としての金属材料をピンフィン成形孔内に流入させて、ピンフィンの部分を成形するようにしている。
一方、鍛造加工においては、鍛造素材や金型の温度差によって、寸法精度等にバラツキが発生するため、鍛造素材や金型の温度管理は重要である。
例えば特許文献2に示す鍛造金型の温度管理方法においては、金型温度測定部によって測定された金型の測定温度に基づき、金型を加熱するための加熱コイルの駆動を制御し、金型表面(成形面)の温度を、素材加工温度に調整するようにしている。
特開2010−192708号公報 特開2010−137284号公報
ところで、近年において、金型のピンフィン成形孔等の材料流入孔内における金属材料の流動特性を向上させるために、材料流入孔に流入する金属材料に対し、流入方向と逆方向に背圧を付与する技術が提案されている。
このような背圧付与鍛造を実施するに際して、コイルバネ等のスプリングによる弾性反発力(蓄勢力)を、金属材料に対する背圧として機能させる方法が考えられる。
ところが、スプリングは、温度によってバネ定数が変動するため、鍛造加工を繰り返すうちに、金型温度、ひいてはスプリングの温度が変化し、バネ定数が変化する。そうすると、背圧の大きさも変動してしまい、ピンフィン成形孔等の材料流入孔内に流入する金属材料の流入量にバラツキが発生する。その結果、鍛造加工品としてのピンフィン型ヒートシンクにおけるピンフィンの長さにバラツキが発生し、高品質の鍛造加工品を得ることができないおそれがある。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、スプリング等の付勢手段によって背圧を付与する背圧付与鍛造において、付勢手段の温度変化に起因する背圧の変動を防止でき、高品質の鍛造加工品を得ることができる鍛造加工装置およびその関連技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、以下の手段を提供する。
[1]鍛造素材を鍛造加工用金型を用いて塑性変形させて、上下両面のうち少なくとも一面に複数のピン状突起が一体に形成される鍛造加工品を成形するようにした鍛造加工装置であって、
鍛造素材の塑性変形時に、前記金型における前記ピン状突起を成形するための突起成形孔内に流入する鍛造素材としての金属材料に対し、付勢手段の付勢力に基づき背圧を付与する背圧付与機構と、
前記背圧付与機構における前記付勢手段の周辺温度を検出する温度検出器と、
前記付勢手段に熱を伝達する伝熱手段と、
前記温度検出器により検出される温度に基づき、前記伝熱手段の駆動を制御して、前記付勢手段の温度を調整する温度調整手段と、を備えたことを特徴とする鍛造加工装置。
[2]前記金型を加熱するための金型加熱手段を備え、
前記金型加熱手段が、前記伝熱手段を兼用する前項1に記載の鍛造加工装置。
[3]前記付勢手段が、スプリングまたはガスクッションによって構成される前項1または2に記載の鍛造加工装置。
[4]前記金型は、上金型と、下金型とを備え、
前記上金型および前記下金型に前記突起成形孔がそれぞれ設けられ、
前記上金型および前記下金型に、前記背圧付与機構、前記温度検出器および前記伝熱手段がそれぞれ設けられる前項1〜3のいずれか1項に記載の鍛造加工装置。
[5]前記温度調整手段によって、前記上金型側および前記下金型側の各付勢手段の温度がそれぞれ個別に調整されるようにした前項4に記載の鍛造加工装置。
[6]前記伝熱手段として、前記背圧付与機構における付勢手段の周辺を冷却する冷却手段を備える前項1〜5のいずれか1項に記載の鍛造加工装置。
[7]鍛造加工品が、ベース板上に、ピン状突起としてのピンフィンが一体に形成されたヒートシンクによって構成される前項1〜6のいずれか1項に記載の鍛造加工装置。
[8]鍛造素材を鍛造加工用金型を用いて塑性変形させて、上下両面のうち少なくとも一面に複数のピン状突起が一体に形成される鍛造加工品を成形するようにした鍛造加工方法であって、
鍛造素材の塑性変形時に、前記金型における前記ピン状突起を成形するための突起成形孔内に流入する鍛造素材としての金属材料に対し、付勢手段の付勢力に基づき背圧を付与する背圧付与機構と、
前記背圧付与機構における前記付勢手段の周辺温度を検出する温度検出器と、
前記付勢手段に熱を伝達する伝熱手段と、を設置しておき、
前記温度検出器により検出される温度に基づき、前記伝熱手段の駆動を制御して、前記付勢手段の温度を調整するようにしたことを特徴とする鍛造加工方法。
上記発明[1]にかかる鍛造加工装置によれば、付勢手段の温度を調整できるため、温度変化による付勢手段の付勢力の変動を防止でき、加工中に金属材料に対し安定した背圧を付与できて、寸法精度に優れた高品質の鍛造加工品を得ることができる。
上記発明[2]にかかる鍛造加工装置によれば、金型加熱手段を、伝熱手段として利用するものであるため、専用の伝達手段を別途設ける必要がなく、その分、部品点数が少なくなり、構造の簡素化およびコストの削減を図ることができる。
上記発明[3]にかかる鍛造加工装置によれば、付勢手段が、スプリングまたはガスクッションによって構成されるため、上記の効果をより確実に得ることができる。
上記発明[4]にかかる鍛造加工装置によれば、上金型および下金型に、背圧付与機構、温度検出器および伝熱手段がそれぞれ設けられるため、上下両側にピン状突起が形成された高品質の鍛造加工品を得ることができる。
上記発明[5]にかかる鍛造加工装置によれば、上金型側および下金型側の各付勢手段を個別に温度調整できるため、各付勢手段毎の付勢力のバラツキを防止でき、一層安定した背圧を付与できて、一層高品質の鍛造加工品を成形することができる。
上記発明[6]にかかる鍛造加工装置によれば、付勢手段の周辺を冷却する冷却手段を設けているため、付勢手段の過度の温度上昇を確実に防止でき、上記の効果を一層確実に得ることができる。
上記発明[7]にかかる鍛造加工装置によれば、鍛造加工品としてピンフィン型のヒートシンクを成形することができる。
上記発明[8]にかかる鍛造加工方法によれば、上記と同様に、塑性変形時に金属材料に対し安定した背圧を付与できて、寸法精度に優れた高品質の鍛造加工品を得ることができる。
図1はこの発明の第1実施形態にかかる鍛造加工装置をパンチ上昇状態で示す略正面断面図である。 図2は第1実施形態の鍛造加工装置をパンチ降下状態で示す略正面断面図である。 図3は第1実施形態の鍛造加工装置をワーク突き上げ状態で示す略正面断面図である。 図4は第1実施形態の鍛造加工装置におけるスプリング温度調整のための制御系を示すブロック図である。 図5は第1実施形態の鍛造加工装置におけるフィン成形孔周辺を成形加工途中の状態で示す略正面断面図である。 図6は第1実施形態で製造されたヒートシンクを示す斜視図である。 図7はこの発明の第2実施形態にかかる鍛造加工装置をパンチ上昇状態で示す略正面断面図である。 図8は第2実施形態の鍛造加工装置におけるスプリング温度調整のための制御系を示すブロック図である。
<第1実施形態>
図1〜3はこの発明の第1実施形態にかかる鍛造加工装置を概略的に示す正面断面図である。本第1実施形態においては、これらの図に示す鍛造加工装置を用いて、鍛造素材(ワーク)Wに対し、型鍛造加工を行って、鍛造加工品としてのヒートシンク9を成形するものである。
図6は第1実施形態の鍛造加工装置によって製造されたヒートシンク9を示す斜視図である。同図に示すように、このヒートシンク9は、平面視略正方形のベース板91と、そのベース板91の上下両面に形成された多数のピンフィン92,94とを備えている。各ピンフィン92,94は、水平断面が円形の円柱形状に形成されており、ベース板91に対し一体に形成されている。本実施形態において、ピンフィン92,94は、ピン状突起を構成するものである。
本実施形態において、ヒートシンク9の素材、つまり鍛造素材Wとしては、アルミニウム合金、銅合金が好適に用いられる。
なお本実施形態において、成形直後の金型内でのヒートシンク9の姿勢によって、ヒートシンク9の向きを決定している。具体的には、本実施形態において、ヒートシンク9のピンフィン92が形成されている側の面を上面として説明している。
図1〜3に示すように、本実施形態の鍛造加工装置(鍛造加工用金型)は、下金型としてのダイ1と、鍛造加工用の上金型としてのパンチ5とを備えている。
ダイ1の上面には、ヒートシンク9のベース板91を成形するための成形凹部11が形成されている。本実施形態においては、成形凹部11の底面が成形面(拘束面)として構成されている。
ダイ1における成形凹部11の外側には、成形凹部11を囲うようにしてリングヒータ17が組み込まれている。このリングヒータ17は、駆動することによって発熱して、ダイ1における成形凹部11の周辺を加熱して、成形凹部11の成形面を加熱できるようになっている。換言すると、リングヒータ17の駆動を停止することによって、ダイ1への加熱が行われず、放熱により成形凹部11の周辺の温度が低下するようになっている。
本実施形態において、リングヒータ17は、金型加熱手段(ダイ側の金型加熱手段)を構成するものであり、伝熱手段(ダイ側の伝熱手段)を兼用するものである。
ダイ1における成形凹部11の底壁16には、ヒートシンク9の下面側のピンフィン94を成形するための多数のフィン成形孔12が形成されている。各フィン成形孔12は、上下に貫通しており、下端がダイ1の下方側の内部空間に開放されるとともに、上端が成形凹部11の底面(成形面)において開放されている。
各フィン成形孔5は、水平断面形状が、ピンフィン94に対応して円形に形成されている。本実施形態において、フィン成形孔12は、突起成形孔を構成するものである。
このダイ1が、ダイ取付台2上に取り付けられている。ダイ取付台2は、軸心をダイ1の軸心に一致させるように上下方向に向けた有底筒状に形成されている。
ダイ1には、背圧付与機構3が設けられている。背圧付与機構3は、ダイ取付台2の内部における下側に収容されるスプリングホルダー31と、内部の上側に収容されるピンホルダー36とを備えている。
スプリングホルダー31およびピンホルダー36は、ダイ取付台2の内部において上下方向(軸心)に沿ってスライド自在に支持されている。
スプリングホルダー31には、その上端面側に複数のスプリング収容凹部32が形成されており、各スプリング収容凹部32内に圧縮コイルバネからなるスプリング33がそれぞれ収容されている。各スプリング33は、圧縮状態で上端がピンホルダー36に接合されるとともに、下端がスプリング収容凹部32の底面に接合されている。そして、図1に示す通常状態(パンチ5を上昇させた状態)では、スプリングホルダー31の下端がダイ取付台2の底壁上に載置されるとともに、そのスプリングホルダー31に対し、ピンホルダー36がスプリング33の付勢力によって上方に持ち上げられた状態に配置されるようになっている。本実施形態において、スプリング33は付勢手段(ダイ側の付勢手段)を構成するものである。
また背圧付与機構3には、ダイ1の各フィン成形孔12に対応して、背圧付与ピン35がそれぞれ設けられている。本実施形態において、背圧付与ピン35は、イジェクタピン等とも称される。
背圧付与ピン35は、水平断面形状が、フィン成形孔12の水平断面形状に対応して円形に形成されている。
各背圧付与ピン35は、その下端部がピンホルダー36に固定された状態で、対応するフィン成形孔12内に軸心方向(上下方向)に沿ってスライド自在に収容されている。これにより、各背圧付与ピン35は、ピンホルダー36の昇降動作に伴って、各フィン成形孔12内を上下にスライドするようになっている。
なお各背圧付与ピン35の上端面(先端拘束面)は、図1に示すように、スプリングホルダー31およびピンホルダー36が上端位置に配置された状態(パンチ5を上昇させた状態)では、各フィン成形孔12の下端開口部、つまりダイ1における成形凹部11の成形面に対応して配置されるようになっている。
スプリングホルダー31におけるスプリング収容凹部32の外側には、熱電対からなるスプリング温度検出器37が埋設状態に取り付けられている。このスプリング温度検出器37は、スプリング33の周辺の温度を検出できるようになっている。本実施形態において、スプリング温度検出器37は、温度検出器(ダイ側の温度検出器)を構成するものである。
ダイ取付台2の底壁中央には、上下方向に貫通する貫通孔25が形成されている。この貫通孔25には、上下方向にスライド自在にノックアウトピン26が配置されている。
ノックアウトピン26は、図示しないノックアウトピン駆動手段によって、昇降駆動できるようになっている。そしてそのノックアウトピン駆動手段によって、ノックアウトピン26が上昇した際には、図3に示すように、ノックアウトピン26によって、スプリングホルダー31およびピンホルダー36が持ち上げられて、各背圧付与ピン35が上昇し、各背圧付与ピン35の先端部(上端部)が、各フィン成形孔12の上端から少し上方に突出した状態に配置されるようになっている。
図1〜3に示すように、パンチ5は、有底筒状に形成されており、外周壁55と、その外周壁55の下端を閉塞する底壁56とを備えている。
底壁56には、ダイ1の成形凹部11に対応してパンチ本体51が形成されている。
パンチ本体51には、鍛造加工品としてのヒートシンク9の上面側のピンフィン92を成形するための多数のフィン成形孔52が形成されている。各フィン成形孔52は、上下方向に貫通しており、上端がパンチ5の内部空間に開放されるとともに、下端がパンチ下方に開放されている。各フィン成形孔52は、水平断面形状が、ピンフィン92の水平断面形状に対応して円形に形成されている。本実施形態において、フィン成形孔52は、突起成形孔を構成するものである。
パンチ5におけるパンチ本体51の外側には、パンチ本体51を囲うようにしてリングヒータ57が組み込まれている。このリングヒータ57は、駆動することによって発熱して、パンチ本体51の周辺を加熱し、パンチ本体51の成形面を加熱できるようになっている。換言すると、リングヒータ57の駆動を停止することによって、パンチ本体51への加熱が行われず、放熱によりパンチ本体51の周辺の温度が低下するようになっている。
本実施形態において、リングヒータ57は、金型加熱手段(パンチ側の金型加熱手段)を構成するものであり、伝熱手段を兼用するものである。
このパンチ5の上端部がパンチ取付台6の下部に収容された状態で、パンチ5が締付リング61を介してパンチ取付台6に取り付けられている。
パンチ取付台6は、図示しないガイドポスト等によって昇降自在に支持されて、パンチ5が、その軸心をダイ1の軸心に対し一致させた状態で、パンチ取付台6と共にダイ1に対し接離(昇降)できるようになっている。
さらにパンチ取付台6は、図示しない昇降駆動手段によって昇降駆動できるようになっている。そして図1に示すようにパンチ5がダイ1の上方に配置された状態で、上記昇降駆動手段によって、パンチ取付台6と共にパンチ5が降下すると、図2に示すようにパンチ5の本体51がダイ1の成形凹部11内に打ち込まれるようになっている。
パンチ5には、背圧付与機構7が設けられている。この背圧付与機構7は、パンチ5の内部空間における上側に収容されるスプリングホルダー71と、内部空間の下側に収容されるピンホルダー76とを備えている。
スプリングホルダー71およびピンホルダー76は、パンチ5の内部空間内において上下方向(軸心)に沿ってスライド自在に支持されている。
スプリングホルダー71には、その上端面側に複数のスプリング収容凹部72が形成されており、各スプリング収容凹部72内に圧縮コイルバネからなるスプリング73がそれぞれ収容されている。各スプリング73は、圧縮状態で上端がパンチ取付台6に接合されるとともに、下端がスプリング収容凹部72の底面に接合されている。従って、図1に示す通常状態(パンチ5を上昇させた状態)では、スプリングホルダー71およびピンホルダー76が、自重およびスプリング73の付勢力によって下方に押し込まれて、ピンホルダー76がパンチ5の底壁部(パンチ本体51)に接触した状態に配置されるようになっている。本実施形態において、スプリング73は、付勢手段(パンチ側の付勢手段)を構成するものである。
また背圧付与機構7には、パンチ5の各フィン成形孔52に対応して背圧付与ピン75がそれぞれ設けられている。本実施形態において、背圧付与ピン75は、イジェクタピン等とも称される。
背圧付与ピン75は、水平断面形状が、フィン成形孔52の水平断面形状に対応して円形に形成されている。
各背圧付与ピン75は、その上端部がピンホルダー76に固定された状態で、対応するフィン成形孔52内に軸心方向(上下方向)に沿ってスライド自在に収容されている。これにより、各背圧付与ピン75は、スプリングホルダー71およびピンホルダー76の昇降動作に伴って、各フィン成形孔52内を上下にスライドするようになっている。
なお各背圧付与ピン75の下端面(先端拘束面)は、図1に示すように、スプリングホルダー71およびピンホルダー76が下端位置に配置された状態(パンチ5を上昇させた状態)では、各フィン成形孔52の下端開口部、つまりパンチ本体5の成形面に対応して配置されるようになっている。
スプリングホルダー71におけるスプリング収容凹部72の外側には、熱電対からなるスプリング温度検出器77が埋設状態に取り付けられている。このスプリング温度検出器77は、スプリング73の周辺温度を検出できるようになっている。
本実施形態において、スプリング温度検出器77は、温度検出器(パンチ側の温度検出器)を構成するものである。
図4は本第1実施形態の鍛造加工装置におけるスプリング温度調整のための制御系を示すブロック図である。
図1,4に示すように、本実施形態の鍛造加工装置においては、スプリング温度制御装置4が設けられている。このスプリング温度制御装置4は、例えばパーソナルコンピュータによって構成されており、スプリング33,73の温度を管理するものである。
スプリング温度制御装置4は、制御用信号線を介して、スプリング温度検出器37,77およびリングヒータ17,57に接続されている。そして、鍛造加工中において、スプリング温度制御装置4は、後に詳述するように、スプリング温度検出器37,77からの出力情報に基づき、リングヒータ17,57の駆動を制御し、スプリング33,73を所定の温度範囲内に保持するようにしている。本実施形態においては、スプリング温度制御装置4が、温度調整手段として機能する。
なお、本実施形態の鍛造加工装置においては、動作を制御するための制御装置(図示省略)が設けられ、この動作制御用の制御装置によって、鍛造加工装置の各駆動部の駆動が制御され、以下に説明する動作が自動的に連続して行われるものである。本実施形態においては、この動作制御用の制御装置に、上記スプリング温度制御装置4を兼用させることも可能である。
次に、上記構成の鍛造加工装置を用いて鍛造加工品(ヒートシンク9)を製造する際の動作手順について説明する。
なお、鍛造素材(ワーク)W、ダイ1およびパンチ5は適宜予備加熱される。ダイ1およびパンチ5の予備加熱は、リングヒータ17,57を駆動させて行うが、初期の段階では、リングヒータ17,57による加熱と共に、ガスバーナー等の他の加熱手段による加熱を併用しても良い。また鍛造素材W、ダイ1およびパンチ5は、潤滑材が供給されて潤滑が行われる。
こうして生産準備が整うと、鍛造素材Wがダイ1の成形凹部11内に設置された後、図2に示すように、パンチ5を降下させてパンチ本体51をダイ1の成形凹部11内に打ち込む。これにより図5に示すように、鍛造素材Wに圧縮荷重が加わる。
その圧縮荷重によって、パンチ5側においては、鍛造素材Wを構成する金属材料が塑性流動(塑性変形)して、パンチ5側の各背圧付与ピン75を、背圧付与機構7の自重およびスプリング73の付勢力に抗して上方へ押し上げつつ、パンチ5の各フィン成形孔52内に流入する。同時に、ダイ1側においては、金属材料が塑性流動して、ダイ1側の各背圧付与ピン35をスプリング33の付勢力に抗して下方へ押し込みつつ、ダイ1の各フィン成形孔12内に流入する。
ここで、本実施形態においては、パンチ5側において各フィン成形孔52に流入する金属材料に対し、背圧付与機構7の自重およびスプリング73の付勢力が、流入方向と反対方向に作用する背圧(抵抗力)として機能する。さらにダイ1側において各フィン成形孔12に流入する金属材料に対し、スプリング33の付勢力が、流入方向と反対方向に作用する背圧(抵抗力)として機能する。このように本実施形態では、背圧を付与しているため、金属材料を各フィン成形孔12,52にバランス良く均等に流入させることができる。
そして、ダイ1の成形凹部11とパンチ本体51の下端拘束面とで囲まれる成形空間に充填された金属材料によってベース板91が形成されるとともに、背圧付与ピン35,75の先端拘束面とフィン成形孔12,52の内周面とで囲まれる成形空間内に充填された金属材料によってピンフィン92,94が形成されることにより、図6に示すようにベース板91の上下両面に多数のピンフィン92,94が一体形成された鍛造加工品としてのヒートシンク9が成形される。
その後、パンチ5が上昇してから、図3に示すようにノックアウトピン26が上昇して、スプリングホルダー31、ピンホルダー36および背圧付与ピン35等の背圧付与機構3が上昇し、背圧付与ピン35によってヒートシンク9が上方に突き上げられる。突き上げられたヒートシンク9は、図示しない移載手段によって所定の箇所へ搬出される。
このような動作が繰り返し行われて、鍛造加工品としてのヒートシンク9が順次製造される。
一方、本実施形態において、鍛造加工装置により、ヒートシンク9の製造を継続して行っていくと、背圧付与機構3,7のスプリング33,73は、伸縮動作が繰り返されることにより、温度が上昇するとともに、ダイ1およびパンチ5を加熱するリングヒータ17,57からの熱の影響によっても温度が上昇していく。従ってそのまま放置しておくと、スプリング33,73の温度が大きく上昇して、バネ定数が変動し、背圧の大きさも変化してしまう。例えば背圧が小さくなってしまうと、金属材料が各フィン成形孔12,52へ流入し易くなり、その流入量が多くなる。そうすると、鍛造加工品としてのヒートシンク9のピンフィン92,94の高さが余計に高くなってしまい、寸法精度が低下して、高品質の鍛造加工品(ヒートシンク9)を得ることが困難になってしまう。
そこで本実施形態においては、背圧付与機構3,7のスプリング33,73の温度が所定の温度範囲に維持されるように温度管理を行い、各スプリング33,73のバネ定数が変動しないようにしている。
すなわち本実施形態においては、スプリング温度検出器37,77によってスプリング33,73の周辺温度、実質的にスプリング33,73の温度と相違しない温度(以下「スプリング33,73の温度」とも称する)を測定している。さらにスプリング温度制御装置4は、スプリング温度検出器37,77から出力されるスプリング33,73の測定温度情報に基づき、スプリング33,73の温度を常時監視している。そしてスプリング温度制御装置4は、スプリング33,73の温度が所定の温度範囲に維持されるようにリングヒータ17,57の駆動を制御するようにしている。
例えばスプリング33,73の温度が所定の温度範囲よりも高くなった場合には、スプリング温度制御装置4は、リングヒータ17,57の駆動を停止し、リングヒータ17,57からスプリング33,73へ熱が供給されるのを回避する。これにより、スプリング33,73が放冷により冷却されていき、スプリング33,73の温度が低下し、所定の温度範囲内に調整される。
なお、リングヒータ17,57が発熱量を調整できる場合には、その発熱量の調整によってスプリング33,73の温度調整を行うようにしても良い。例えばスプリング33,73の所定の温度範囲よりも高い場合には、リングヒータ17,57の発熱量を少なくして、スプリング33,73の温度を低下させるようにしても良い。
また本実施形態においては、リングヒータ17,57の駆動を停止している状態で、スプリング33,73の温度が所定の温度範囲よりも低くなったような場合には、スプリング温度制御装置4は、リングヒータ17,57を駆動する。これにより、ダイ1およびパンチ5を介してスプリング33,73を加熱して、スプリング33,73の温度を上昇させて、所定の温度範囲内に維持できるようにする。なお、リングヒート17,57の発熱量を調整できる場合には、発熱量を多くして、スプリング33,73の温度を上昇させるようにしても良い。
また本実施形態において、スプリング温度制御装置4は、ダイ1側のスプリング33の温度調整と、パンチ5側のスプリング73の温度調整とを個別に行えるようになっている。すなわちダイ1側のスプリング33の温度だけが上昇し、パンチ5側のスプリング73の温度が上昇していない場合には、ダイ1側のリングヒータ17の駆動を停止してスプリング33のみを冷却するとともに、パンチ5側はそのままの状態を維持する。逆に、パンチ51側のスプリング73の温度だけが上昇し、ダイ1側のスプリング33の温度が上昇していない場合には、パンチ5側のリングヒータ57の駆動を停止してスプリング73側のみを冷却するようにしている。
以上のように、本実施形態の鍛造加工装置によれば、製造を長時間継続して行っても、背圧付与機構3,7のスプリング33,73の温度を所定の範囲内に維持できるため、スプリング33,73のバネ定数が変動するのを防止でき、鍛造素材Wに対し、終始一定の背圧を付与しつつ、鍛造加工品としてのヒートシンク9を成形することができる。このため、ピンフィン92,94の高さにバラツキがない高い寸法精度のヒートシンク9を製造することができる。
さらに本実施形態においては、ダイ1側のスプリング33と、パンチ5側のスプリング73とをそれぞれ独立して個別に温度調整しているため、各スプリング33,73の状態に応じて、個別にきめ細かく温度調整することができる。このため、上側のピンフィン92と、下側のピンフィン94との間においても高さにバラツキが生じるのを、より一層確実に防止でき、高い寸法精度をより一層向上させることができ、ヒートシンク9の品質をより一層向上させることができる。
また本実施形態においては、ダイ1側のスプリング33と、パンチ5側のスプリング73とをそれぞれ個別に温度調整しているため、ダイ1側のスプリング33と、パンチ5側のスプリング73とを異なる種類のものを用いる場合には特に有益である。
例えば、鍛造加工品としてのヒートシンク9の上側のピンフィン92と、下側のピンフィン94との高さや形状等の種類を異ならせる場合には、種類に応じて、適切な背圧を付与するのが好ましく、その場合には、背圧を付与するためのスプリング33,73の種類も異なったものを用いるのが一般的である。このようにスプリング33,73の種類が異なると、熱の影響によるバネ定数の変動の度合も異なるため、両スプリング33,73を一括して温度調整しようとすると、各スプリング33,73をそれぞれ詳細かつ適切に温度調整できず、各バネ定数を共に安定させることが困難になってしまう。
そこで本実施形態においては、各スプリング33,73毎に個別に温度調整できるため、スプリング33,73の種類が異なっていようとも、各スプリング33,73をそれぞれ適切に温度調整でき、各バネ定数をそれぞれ安定させることができる。従って、上下で異なるスプリング33,73を使用する場合であっても、上下共に安定した背圧を付与できて、上下のピンフィン92,94をそれぞれ高い寸法精度に形成することができる。このように本実施形態においては、背圧付与するためのスプリングを上下で異なる種類のものを用いるような場合、特に有益である。
<第2実施形態>
図7はこの発明の第2実施形態にかかる鍛造加工装置を概略的に示す正面断面図である。
同図に示すようにこの第2実施形態の鍛造加工装置において、ダイ1側の背圧付与機構3におけるスプリングホルダー31には、スプリング33を囲うようにして冷却コイル38が組み込まれている。
さらにパンチ5側の背圧付与機構7におけるスプリングホルダー71には、スプリング73を囲うようにして冷却コイル78が組み込まれている。
またスプリングホルダー31,71には、上記第1実施形態と同様に、熱電対等からなるスプリング温度検出器37,77が埋設状態に取り付けられている。
図8は第2実施形態の鍛造加工装置におけるスプリング温度調整のための制御系を示すブロック図である。
同図に示すように、第2実施形態の鍛造加工装置においては、ダイ1側およびパンチ5側に対応して循環ポンプ41,42がそれぞれ設けられている。
ダイ1側において、循環ポンプ41は、往き管43および戻り管44を介して冷却コイル38に配管接続されて、ダイ1側の冷却用回路が形成される。さらにパンチ5側において、循環ポンプ42は、往き管43および戻り管44を介して各冷却コイル78に配管接続されて、パンチ5側の冷却用回路が形成される。
そして循環ポンプ41,42が駆動すると、ダイ1側およびパンチ5側の各冷却用回路内を冷却水がそれぞれ循環するようになっている。すなわち、各循環ポンプ41,42から吐出された冷却水が、往き管43,43、冷却コイル38,78および戻り管44,44を通って循環ポンプ41,42に戻るように循環するようになっている。そしてこの冷却水の循環時においては、冷却コイル38,78を流通する冷却水が、スプリング33,73の周辺から熱を吸収して、スプリング33,73を冷却できるようになっている。
ここで、本実施形態においては、狭義には、冷却コイル38,78によって、冷却手段および伝熱手段が構成されるものであり、広義には、冷却コイル38,78、循環ポンプ41,42および配管43,44を含む冷却用回路によって、冷却手段および伝熱手段が構成されるものである。
またスプリング温度制御装置4は、制御用信号線を介して、スプリング温度検出器37,77および循環ポンプ41,42に接続されている。そして後述するように鍛造加工中に、スプリング温度制御装置4は、スプリング温度検出器37,77からの出力情報に基づき、循環ポンプ41,42の駆動を制御し、スプリング33,73を所定の温度範囲内に保持するようにしている。
この第2実施形態の鍛造加工装置において、他の構成は、上記第1実施形態と実質的に同様であるため、同一または相当部分に同一または相当符号を付して、重複説明は省略する。
なお本第2実施形態のダイ1およびパンチ5においては、上記第1実施形態のリングヒータ17,57(図1〜4参照)に相当する金型加熱手段を設けるようにしても良い。
この第2実施形態の鍛造加工装置においても、上記第1実施形態と同様な動作手順で、鍛造加工品としてのヒートシンク9が製造される。
すなわち、鍛造素材W、ダイ1およびパンチ5は上記と同様に適宜予備加熱される。なおダイ1およびパンチ5にリングヒート等の金型加熱手段が設けられている場合には、この金型加熱手段を利用してダイ1およびパンチ5を予備加熱するようにすれば良い。また鍛造素材W、ダイ1およびパンチ5は、潤滑材が供給されて潤滑が行われる。
この状態で、鍛造素材Wがダイ1の成形凹部11内に設置された後、パンチ5を降下させてパンチ本体51をダイ1の成形凹部11内に打ち込む。これにより、鍛造素材Wに圧縮荷重が加わって、鍛造素材Wとしての金属材料が、各背圧ピン35,75をスプリング33,73の付勢力(背圧)に抗して押し込みつつ、各フィン成形孔12,52内に流入する。
こうして上記第1実施形態と同様にベース板91の両面にピンフィン92,94が一体に形成されたヒートシンク9(図6参照)が成形される。
その後、パンチ5が上昇してから、ノックアウトピン26と共に、背圧付与機構3が上昇し、背圧付与ピン35によってヒートシンク9が突き上げられて排出される。
このような動作が繰り返し行われて、ヒートシンク9が順次製造される。
一方、本第2実施形態においても、上記と同様、背圧付与機構3,7のスプリング33,73の温度が所定の温度範囲内に維持されるように温度管理を行っている。
すなわち、スプリング33,73の温度が所定の温度範囲よりも高くなった場合には、スプリング温度制御装置4は、循環ポンプ41,42を駆動させて、冷却用回路の冷却水を循環させる。これにより冷却コイル38,78を流通する冷却水によって、スプリング33,73の周辺から熱を吸収して、スプリング33,73を冷却する。
こうして、スプリング33,73の温度が所定の温度範囲内まで低下すると、スプリング温度制御装置4は、循環ポンプ41,42を停止させて、スプリング33,73の冷却を停止する。これによりスプリング33,73の温度が所定の温度範囲内に維持される。

なお言うまでもなく、冷却水を循環している状態で、スプリング33,73の温度が所定の温度範囲よりも低くなってしまった場合には、冷却水の循環を停止し、スプリング33,73の冷却を停止するものである。
また本第2実施形態においても、スプリング温度制御装置4は、上記第1実施形態と同様に、ダイ1側のスプリング33の温度調整と、パンチ5側のスプリング73の温度調整とを個別に行うようにしている。すなわち、ダイ1側のスプリング33の温度だけが上昇し、パンチ5側の温度が上昇していない場合には、ダイ1側の循環ポンプ41のみを駆動させて、ダイ1側のスプリング33のみを冷却する。逆に、パンチ1側のスプリング73の温度だけが上昇し、ダイ1側の温度が上昇していない場合には、パンチ5側の循環ポンプ42を駆動させて、パンチ5側のスプリング73のみを冷却する。
以上のように、この第2実施形態の鍛造加工装置においても、上記第1実施形態と同様、背圧付与機構3,7のスプリング33,73の温度を所定の温度範囲内に維持でき、バネ定数が変動するのを防止することができる。このため終始一定の背圧を付与しつつ、ヒートシンク9を成形することができ、ピンフィン92,94の高さにバラツキが生じず、高い寸法精度を確保することができる。
さらに各スプリング33,73毎に温度調整しているため、より一層高い寸法精度を得ることができ、品質をより一層向上させることができる。
その上さらに、スプリング33,73の種類が異なる場合には、上記実施形態と同様に、各スプリング33,73毎に適切に温度を調整できて、高品質の鍛造加工品を確実に得ることができる。
なお、本第2実施形態において、上記第1実施形態のリングヒータ17,57等のように金型加熱手段を設けるような場合には、冷却用回路によるスプリング温度の調整と並行して、金型加熱手段の駆動を制御することによって、スプリング33,73の温度調整を行うようにしても良い。例えばスプリング温度制御装置4によって、金型加熱手段の駆動を制御できるように設定しておき、スプリング温度制御装置4が、必要に応じて、冷却用回路の循環ポンプ41,42と、金型加熱手段との双方の駆動を制御して、スプリング33,37の温度を適宜調整するようにしても良い。
<変形例>
上記実施形態においては、上下両面にピンフィン92,94が形成されるヒートシンク9を成形するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、上面および下面のいずれか一方にピンフィンが形成されたヒートシンクを成形するようにしても良い。この場合、ダイおよびパンチのうち、ピンフィンを成形する側(ピンフィン成形孔が形成される側)の金型のみに背圧付与機構を設け、その背圧付与機構におけるスプリング等の付勢手段の温度を調整できるようにすれば良い。
また上記実施形態においては、付勢手段としてスプリング(バネ)を用いているが、それだけに限られず、本発明においては、付勢手段として、ガススプリング等のガスクッションや、ゴム等の弾性体を用いるようにしても良い。例えばガスクッションを用いる場合には、ガスの反力を背圧として機能させるように構成すれば良く、弾性体を用いる場合には、弾性反発力を背圧として機能させるように構成すれば良い。
また、上記実施形態においては、断面円形のピンフィン92,94を有するヒートシンク9を製造する場合を例に挙げて説明したが、本発明においては、ピンフィンの形状は特に限定されるものではない。例えば、断面(水平断面)が正方形のピンフィンを有するヒートシンクを製造するようにしても良く、それ以外にも、断面多角形状や、断面楕円形、断面長円形、異形断面のピンフィンを有するヒートシンクや、形状の異なる複数種類のピンフィンが混在するヒートシンクを製造するようにしても良い。
また言うまでもなく、本発明においては、ヒートシンクに形成されるピンフィン(ピン状突起)の数や、ベース板の形状が限定されるものではない。
この発明の鍛造加工装置は、ピンフィン型ヒートシンク等を製造する際に用いることができる。
1:ダイ(下金型)
12:フィン成形孔(突起成形孔)
17:リングヒータ(金型加熱手段)
3:背圧付与機構
33:スプリング(付勢手段)
35:背圧付与ピン
37:スプリング温度検出器
38:冷却コイル(冷却手段、伝熱手段)
4:スプリング温度制御装置(温度調整手段)
5:パンチ(上金型)
52:フィン成形孔(突起成形孔)
57:リングヒータ(金型加熱手段)
7:背圧付与機構
73:スプリング(付勢手段)
75:背圧付与ピン
77:スプリング温度検出器
78:冷却コイル(冷却手段、伝熱手段)
9:ヒートシンク(鍛造加工品)
91:ベース板
92:ピンフィン(ピン状突起)
94:ピンフィン(ピン状突起)
W:鍛造素材

Claims (8)

  1. 鍛造素材を鍛造加工用金型を用いて塑性変形させて、上下両面のうち少なくとも一面に複数のピン状突起が一体に形成される鍛造加工品を成形するようにした鍛造加工装置であって、
    鍛造素材の塑性変形時に、前記金型における前記ピン状突起を成形するための突起成形孔内に流入する鍛造素材としての金属材料に対し、付勢手段の付勢力に基づき背圧を付与する背圧付与機構と、
    前記背圧付与機構における前記付勢手段の周辺温度を検出する温度検出器と、
    前記付勢手段に熱を伝達する伝熱手段と、
    前記温度検出器により検出される温度に基づき、前記伝熱手段の駆動を制御して、前記付勢手段の温度を調整する温度調整手段と、を備えたことを特徴とする鍛造加工装置。
  2. 前記金型を加熱するための金型加熱手段を備え、
    前記金型加熱手段が、前記伝熱手段を兼用する請求項1に記載の鍛造加工装置。
  3. 前記付勢手段が、スプリングまたはガスクッションによって構成される請求項1または2に記載の鍛造加工装置。
  4. 前記金型は、上金型と、下金型とを備え、
    前記上金型および前記下金型に前記突起成形孔がそれぞれ設けられ、
    前記上金型および前記下金型に、前記背圧付与機構、前記温度検出器および前記伝熱手段がそれぞれ設けられる請求項1〜3のいずれか1項に記載の鍛造加工装置。
  5. 前記温度調整手段によって、前記上金型側および前記下金型側の各付勢手段の温度がそれぞれ個別に調整されるようにした請求項4に記載の鍛造加工装置。
  6. 前記伝熱手段として、前記背圧付与機構における付勢手段の周辺を冷却する冷却手段を備える請求項1〜5のいずれか1項に記載の鍛造加工装置。
  7. 鍛造加工品が、ベース板上に、ピン状突起としてのピンフィンが一体に形成されたヒートシンクによって構成される請求項1〜6のいずれか1項に記載の鍛造加工装置。
  8. 鍛造素材を鍛造加工用金型を用いて塑性変形させて、上下両面のうち少なくとも一面に複数のピン状突起が一体に形成される鍛造加工品を成形するようにした鍛造加工方法であって、
    鍛造素材の塑性変形時に、前記金型における前記ピン状突起を成形するための突起成形孔内に流入する鍛造素材としての金属材料に対し、付勢手段の付勢力に基づき背圧を付与する背圧付与機構と、
    前記背圧付与機構における前記付勢手段の周辺温度を検出する温度検出器と、
    前記付勢手段に熱を伝達する伝熱手段と、を設置しておき、
    前記温度検出器により検出される温度に基づき、前記伝熱手段の駆動を制御して、前記付勢手段の温度を調整するようにしたことを特徴とする鍛造加工方法。
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