JP6045381B2 - ヒートシンクの製造方法及びヒートシンク - Google Patents

ヒートシンクの製造方法及びヒートシンク Download PDF

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Description

本発明は、発光素子を光源とする照明等の発熱部材が取り付けられるヒートシンクの製造方法及びヒートシンクに関する。
近年、LED素子等の発光素子を光源とする照明器具が様々な場所で使用されるようになってきている。このような照明器具においては、その使用時に発光素子から発生する熱を放熱するためにヒートシンクが備えられている。このようなヒートシンクのうち、例えば特許文献1又は特許文献2に記載される車両用ヘッドライトに用いられるヒートシンクは、アルミダイカストによって形成されていた。しかし、アルミダイカストを用いると、コストや重量が増加することが問題であった。
そこで、特許文献3では、ヒートシンクをアルミニウム板で形成することが開示されている。この場合、アルミニウム板を圧延、熱間押出等により、比較的容易に製造できることが記載されている。また、アルミダイカストを用いた場合と比べて、コストを低減できるとともに、軽量化することが可能となる。
特許第4595781号公報 特許第4640962号公報 特開2012‐216538号公報
ところが、特許文献1から3に記載されるように、車両用のヘッドライド等の照明器具では、発光素子やヒートシンクが、空気の対流が殆ど生じることがない閉鎖された空間(密閉空間)内に配置されることから、ヒートシンクによる十分な放熱性能が得られ難いことが問題であった。このため、ヒートシンクには、さらなる放熱性能の向上が求められている。
また、ヒートシンクの放熱性能の向上のために、特許文献3に記載されるようなアルミニウム板で形成されたヒートシンクの表面に別部品のフィンを取り付けることも考えられる。しかし、この場合には、ヒートシンク表面とフィンとの設置面で熱抵抗が生じることから放熱が阻害されて効果が得られ難いことや、コスト及び重量が増加することが懸念される。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、コストの低減および軽量化を図ることができ、放熱性能を良好に維持することができるヒートシンクの製造方法及びヒートシンクを提供することを目的とする。
本発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材によりヒートシンクを製造する方法であり、前記板状部材を押出成形により形成する押出工程と、該押出工程後に前記板状部材の一部を厚さ方向に押圧して該板状部材から立設するピン状フィンを一体に成形する鍛造工程とを備え、前記押出工程において前記ピン状フィンが立設される前記板状部材の一部に厚肉部を形成しておき、前記鍛造工程において前記厚肉部の周囲の少なくとも一部を厚さ方向に加圧して前記厚肉部とその周辺部との間で面方向の材料流動を抑制した状態で前記厚肉部を押圧することにより前記ピン状フィンを形成することを特徴とする。
ヒートシンクの板状部材の必要な部分だけに肉増した厚肉部を形成しておくことで、その厚肉部の材料を利用してピン状フィンを形成することができるとともに、板状部材と一体にピン状フィンを形成することができるので、別部材のフィンを接合した場合と比べて、コスト低減及び軽量化を図ることができ、また、放熱性能を良好に維持することができる。
また、厚肉部の周囲の少なくとも一部を厚さ方向に加圧した状態で、その厚肉部を押圧してピン状フィンを成形することにより、成形時に厚肉部とその周辺部との間の材料の流動を制限することができ、材料がピン状フィンの成形型内に流れ易くなることから、ピン状フィンを高く形成することができる。
この場合、板状部材の一部に他の部分よりも薄肉の部分があると、その部分が熱抵抗となって放熱が阻害されることがあるが、本発明においては、ピン状フィンが立設される板状部材の一部に肉増しておくことで、ピン状フィンの成形に使用される材料を確保して板状部材に薄肉部が形成されることを回避している。このため、ピン状フィンを一体に成形しても、板状部材に薄肉部が形成されることがなく、板状部材の厚みを所定値以上に確保することができる。
本発明のヒートシンク製造方法において、前記鍛造工程では、前記厚肉部の側面位置を拘束した状態で行うとよい。
厚肉部の側面を拘束することで、厚肉部周囲の拘束力を高めることができるので、厚肉部から周辺部への材料の流動をより制限でき、ピン状フィンをさらに高く形成することができる。
本発明のヒートシンク製造方法において、前記押出工程において前記厚肉部の両側に、該厚肉部の面方向と直交する方向に曲げた状態に設けられる立壁部を形成しておくとよい。
鍛造工程時において、予め設けられた屈曲部によっても面方向の材料流動が制限される。したがって、厚肉部とその周辺部との間の材料の流動を制限する効果をより一層高めることができる。
本発明のヒートシンク製造方法において、前記押出工程において前記立壁部の屈曲部に、該立壁部の高さを延長するように前記板状部材の表面から突出する凸条部を形成しておくとよい。
凸条部を設けることで、厚肉部とその周辺部との間の材料の流動を制限する効果をより一層高めることができ、ピン状フィンの高さを高く設定することが可能となる。
本発明のヒートシンク製造方法において、前記厚肉部は、前記板状部材の前記ピン状フィンの立設方向とは反対側の面に肉増して設けるとともに、前記ピン状フィンの直下に設けるとよい。
この場合、ピン状フィンを形成する材料をピン状フィンの立設部の直下に設けていることから、これを前方押出によって形成することより、ピン状フィンを比較的小さな加圧力で成形することができる。したがって、プレス装置の最大加工力を低減することができ、コストの低減を図ることができる。
本発明のヒートシンクは、前記ヒートシンク製造方法により形成されたヒートシンクであり、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材の表面の一部に複数のピン状フィンが一体に成形されるとともに、前記ピン状フィンの立設部の厚みがその周辺部の厚みと同じかそれ以上の大きさで形成されていることを特徴とする。
板状部材に薄肉部が設けられておらず、板状部材の厚みを所定値以上に確保しているので、放熱性能を良好に維持することができる。
本発明によれば、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材を用いて、ヒートシンク全体で薄肉部を形成することなくピン状フィンが部分的に立設されたヒートシンクを形成することができる。したがって、コスト低減及び軽量化を図ることができるとともに、放熱性能を良好に維持することができる。
本発明の第1実施形態のヒートシンク製造方法により製造されたヒートシンクの斜視図である。 図1に示すヒートシンクの断面図である。 図1に示すヒートシンクの背面を上側とした斜視図である。 押出成形により形成した板状部材の斜視図である。 図4に示す板状部材の縦断面図である。 図5に示す板状部材の要部断面図である。 横溝部を形成した板状部材の斜視図である。 本発明の第1実施形態のヒートシンク製造方法を説明するための成形金型の縦断面図であり、ピン状フィンの成形前の板状部材を配置した状態を示す。 図8に示す成形金型において、上ダイプレートの下降状態を示す。 図9に示す成形金型において、パンチの下降状態を示す。 板状部材の一例を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のヒートシンク製造方法を説明するための成形金型の縦断面図であり、(a)がピン状フィンの成形前の状態、(b)がピン状フィン成形後の状態を示す。 本発明の第3実施形態のヒートシンク製造方法を説明するための成形金型の縦断面図であり、ピン状フィンの成形前の状態を示す。 本発明のその他の実施形態のヒートシンクを示す図であり、(a)が斜視図、(b)が縦断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
本発明のヒートシンクは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材1の一部に複数のピン状フィン2が一体に形成されてなる。
図1から図3は、第1実施形態のヒートシンクを示しており、このヒートシンク100の板状部材1は、天板部11と、天板部11の両端に接続された立壁部12,13と、一方側の立壁部13に接続された平板部14とを有し、箱形状の両端部を開放状態とした形状に形成されている。
ヒートシンク100の天板部11には、複数のピン状フィン2が一体に成形されている。また、天板部11には、その表面の周縁部に、立壁部12,13の高さを延長するように天板部11の表面から突出する凸条部15が形成されている。
ピン状フィン2は、円柱状に形成されており、例えば直径が1.0mm〜3.0mm、高さが3.0mm〜20mmに形成される。そして、各ピン状フィン2は、千鳥配列となるように天板部11の表面にピッチ2.0mm〜10mmで配置されている。
また、ピン状フィン2の立設部16の厚みt1は、その周辺部の厚みt0と同じかそれ以上の大きさで形成されている。また、厚みt0は、例えば0.5mm〜5.0mm程度とされる。
なお、図1から図3に示す符号5は、発光素子を光源とする照明等の発熱部材である。
次に、本発明のヒートシンク製造方法について説明する。
(押出工程)
まず、押出成形により、図4及び図5に示す板状部材1aを形成する。この際、押出方向に沿って、板状部材1aの天板部11、立壁部12,13、平板部14が、接続される各部の面方向と直交する方向に曲げて形成されるとともに、天板部11に、その表面を肉増した厚肉部17及び凸条部15が形成される。また、天板部11には、厚肉部17と凸条部15との間の部分が、板状部材1aの立壁部12,13や平板部14とほぼ同じ厚みt0に設けられ、厚肉部17と凸条部15とにより縦溝部18が形成されている。
(溝加工工程)
次に、板状部材1aの天板部11に、図7に示すように、押出方向に間隔を空けて、縦溝部18と直交する横溝部19を形成する。横溝部19は、切削加工やプレス加工により、厚肉部17及び凸条部15の一部に加工を施すことにより形成することができる。
そして、これら縦溝部18及び横溝部19により厚肉部17が囲まれた状態とされ、厚肉部17及び凸条部15が、天板部11の表面の横溝部19で分断され、3つの領域に部分的に形成された構成とされる。
(鍛造工程)
ピン状フィン2を成形するための製造装置はプレス装置により構成され、図8から図10に示す成形金型6Aにより、ピン状フィン2が一体に立設された板状部材1(図1から図3参照)を成形するものである。
成形金型6Aは、固定側が、プレス装置の基台に固定された下ダイプレート61により構成される。また、可動側が、上ダイプレート62と、その上ダイプレート62内にスライド可能に設けられたパンチ63とにより構成される。
上ダイプレート62の成形面62aには、板状部材1bの厚肉部17の側面17aに接触するとともに、縦溝部18及び横溝部19と嵌合する凸型部64が設けられている。また、この成形面62aには、板状部材1bの表面形状に沿って、凸条部15と係合する凹型部65が設けられている。
そして、パンチ63には、ピン状フィン2を形成するための複数のフィン成形孔部21が設けられており、各フィン成形孔部21内には、ノックアウトピン66が上下移動可能に設けられている。
なお、図示は省略するが、板状部材1bの押出方向の両端部10(図7参照)は、下ダイプレート61に接触して配置される。
このように構成された成形金型6Aにおいて、まず図8に示すように、上ダイプレート62及びパンチ63を上昇させた状態で、下ダイプレート61上に板状部材1bを装着する。
次に、図9に示すように、上ダイプレート62を白抜き矢印で示す閉方向に下降させると、下ダイプレート61と上ダイプレート62との間に板状部材1bの周辺部(縦溝部18及び横溝部19)がその厚み方向に挟持されることにより加圧される。この際、上ダイプレート62の凸型部64が板状部材1bの縦溝部18及び横溝部19に嵌合し、厚肉部17の側面17aに接触した状態で配置されるとともに、板状部材1bの両端部10が下ダイプレート61に接触した状態で配置され、厚肉部17の四方の側面位置が拘束された状態とされる。
続いて、板状部材1bの周辺部を下ダイプレート61と上ダイプレート62との間に挟んだ状態で、図10に示すようにパンチ63を閉方向に下降させると、パンチ63が板状部材1bの厚肉部17の上面を押圧し、材料をパンチ63のフィン成形孔部21内に流動して、いわゆる後方押出によりピン状フィン2が成形される。
なお、ノックアウトピン66は、各ピン状フィン2が成形されるとともに、これらピン状フィン2の先端に押されて上方位置に移動する。
このとき、パンチ63により押圧された材料は、フィン成形孔部21内だけでなく外方にも流動しようとするが、板状部材1bの縦溝部18及び横溝部19を下ダイプレート61と上ダイプレート62との間で厚さ方向に押圧しているので、材料が厚肉部17からその周辺部に流出することが抑制される。また、下ダイプレート61と上ダイプレート62とを厚肉部17の四方の側面17aに接触させて、厚肉部17の側面位置を拘束した状態で厚肉部17を押圧することにより、厚肉部17の側面17aを拘束した状態でピン状フィン2の成形が行われる。これにより、厚肉部17とその周辺部との間で材料の流動を制限する拘束力を高めることができ、ピン状フィン2を高く形成することができる。
さらに、板状部材1bは、厚肉部17の両側(縦溝部18の外側)に、天板部11の面方向と直交する方向に立壁部12,13が形成されており、天板部11と立壁部12,13との屈曲部によっても、面方向の材料流動が制限され、厚肉部17とその周辺部との間の材料の流動を制限する効果をより一層高めることができる。
また、予め天板部11の表面の周縁部に凸条部15を設けておくことで、材料の流れが凸条部15と立壁部12,13とで分岐され、凸条部15によっても立壁部12,13への材料の流れが防止される。したがって、ピン状フィン2の成形時に面方向の材料流動が制限され、材料がフィン成形孔部21内に流れ易くなることから、板状部材1にピン状フィン2を高く形成することが可能となる。
なお、材料がフィン成形孔部21内に流入する際に、ノックアウトピン66により背圧がかけられるので、各ピン状フィン2の高さを揃えて成形することができる。
そして、ピン状フィン2の成形後、パンチ63及び上ダイプレート62を開方向に移動させて、板状部材1の拘束状態を解除すると、ノックアウトピン66が下降して初期位置に復帰することにより、ヒートシンク100が上ダイプレート62から取り出される。
本発明によれば、ヒートシンク100の板状部材1bの必要な部分だけに肉増した厚肉部17を形成しておくことで、その厚肉部17の材料を利用してピン状フィン2を形成することができる。板状部材1と一体にピン状フィン2を形成することができるので、別部材のフィンを接合した場合と比べて、コスト低減及び軽量化を図ることができ、また、放熱性能を良好に維持することができる。
また、厚肉部17の周囲の少なくとも一部を厚さ方向に加圧した状態で、その厚肉部17を押圧してピン状フィン2を成形することにより、成形時に厚肉部17とその周辺部との間の材料の流動を制限することができ、材料がピン状フィン2の成形型内に流れ易くなることから、ピン状フィン2を高く形成することができる。
また、板状部材1の一部に他の部分よりも薄肉の部分があると、その部分が熱抵抗となって放熱が阻害されることがあるが、本発明においては、予めピン状フィン2が立設される板状部材1bの一部を肉増して厚肉部17を設けておくことで、その厚肉部17によってピン状フィン2の成形に使用される材料を確保することができ、板状部材1に薄肉部が形成されることが回避される。このため、板状部材1の厚みを所定値以上に確保することができるので、放熱性能を良好に維持することができる。
なお、上記実施形態では、板状部材1bの押出方向に間隔を空けて縦溝部18と直交する横溝部19を設けることにより、厚肉部を3つの領域に分けて小区画の厚肉部17を形成している。このため、ピン状フィン2の立設部と厚肉部17の周囲の加圧部とを近い位置に配置することができる。したがって、ピン状フィン2の成形時において厚肉部17周囲の拘束力を高めることができ、ピン状フィン2を高く形成できるとともに、ピン状フィン2の高さを揃えて形成し易くなる。
また、横溝部19の加工は、上記実施形態のように、鍛造工程前の溝加工工程で行う他、鍛造工程時に行うこともできる。鍛造工程時に横溝部19の加工を行う場合、ピン状フィン2成形前において厚肉部17の周囲を押圧する横溝部19を形成することができる。そして、形成された横溝部19と縦溝部18とを厚み方向に加圧することで、ピン状フィン2の成形時に厚肉部17とその周辺部との間の材料の流動を制限することができる。
なお、横溝部19は必ず設けなければならないものではない。例えば図11に示すように、板状部材1cの押出方向の長さが比較的短い場合には、横溝部を設ける必要はなく、板状部材1cの押出方向の両端部10を成形金型(図示略)に接触させた状態で配置するとともに、縦溝部18を厚み方向に加圧することで、厚肉部17とその周辺部との材料の流動を制限することができる。
また、上述したように、予め天板部11の表面の周縁部に凸条部15を設けておくことで、立壁部12,13への材料の流れが防止され、ピン状フィン2を高く形成することができるが、この凸条部15の高さH及び幅Wの寸法の大きさを調整することでピン状フィン2の成形高さをより高く形成することができる。
例えば凸条部15は、図6に示すように、高さHが板厚t0の1/2倍の大きさに設定され、幅Wが板厚t0と同じ大きさに設定されているが、破線で示す凸条部15aのように、高さHを増して板厚t0と同じ大きさ(1倍)に設定した場合は、凸条部15とした場合よりもピン状フィンを高く成形することができる。また、二点鎖線で示す凸条部15bのように、幅Wを増して板厚t0の2倍の大きさに設定した場合も、凸条部15とした場合よりもピン状フィンを高く成形することができる。そして、凸条部15を基準とした場合、同じ体積の増加分であっても幅Wの方がピン状フィンの成形高さに与える影響が大きく、高さHを2倍に設定した凸条部15aとするより、幅Wを2倍に設定した凸条部15bとする方が、よりピン状フィンを高く成形することができる。
さらに、本実施形態においては、図8から図10に示すように、立壁部12の先端12aと平板部14の先端14aを下ダイプレート61に接触させて拘束した状態でピン状フィン2の成形を行うことにより、先端12a,14aを拘束しない場合と比べてピン状フィン2をより高く成形することができる。しかし、板状部材の形状等によってピン状フィン2成形時の先端の移動を小さくできる場合には、必ずしも先端の拘束をする必要はない。
次に、本発明の第2実施形態のヒートシンク製造方法について説明する。
上記第1実施形態においては、後方押出によりピン状フィン2を成形する構成としたが、第2実施形態では、押出工程において、図12(a)に示す板状部材1dのように、天板部11の厚肉部17をピン状フィン2の立設方向とは反対側の面(裏面)に肉増しさせて形成する。そして、鍛造工程では、いわゆる前方押出によってピン状フィン2を成形する構成とされる。
この場合、図12(a)及び(b)に示すように、成形金型6Bの下ダイプレート61にピン状フィン2を形成するためのフィン成形孔部21が設けられる。また、立壁部12,13と厚肉部17との間に設けられた縦溝部18に上ダイプレート62の凸型部64を嵌合し、下ダイプレート61と上ダイプレート62との間で厚肉部17の周囲を挟んで厚み方向に加圧した状態で、図12(b)に示すようにパンチ63で厚肉部17を押圧することにより、材料がフィン成形孔部21内に流動して、ピン状フィン2を成形することができる。
なお、図示は省略するが、板状部材1dの押出方向の両端部は、下ダイプレート61に接触した状態で配置され、下ダイプレート61により厚肉部17の四方の側面位置が拘束された状態とされる。これにより、厚肉部17とその周辺部との間で材料の流動を制限する拘束力を高めることができ、ピン状フィン2を高く形成することができる。
また、第2実施形態においても第1実施形態と同様に、板状部材1dの押出方向に間隔を空けて縦溝部18と直交する横溝部を形成した構成としてもよい。
図13は、本発明の第3実施形態のヒートシンク製造方法を説明するものである。
第3実施形態のヒートシンク製造方法も、第2実施形態のヒートシンク製造方法と同様に、前方押出によってピン状フィン2を成形する構成とされる。第3実施形態では、押出工程において、図13に示す板状部材1eのように、厚肉部17をピン状フィン2が立設される位置の直下に形成する。これにより、鍛造工程においてピン状フィン2を比較的小さな加圧力で成形することができる。したがって、プレス装置の最大加工力を低減することができ、コストの低減を図ることができる。
また、上記実施形態では、ヒートシンクの片面にピン状フィン2を形成したが、本発明によれば、図14に示すように、ヒートシンク200の上下面にピン状フィン2を成形することもできる。
さらに、上記実施形態において形成されたヒートシンクの表面に、酸液又はアルカリ液を用いたエッチング処理やショットブラスト処理、あるいはこれらを組み合わせて表面を粗面化した後にアルマイト処理を施すことにより、ヒートシンク表面積を拡大することができ、放射率を向上させることができる。
また、高熱伝導率の純アルミニウムによりヒートシンクを形成することにより、より一層放熱性能を向上させることができる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、ピン状フィン2の形状は円柱状に設けたが、台形円錐状や角柱状その他種々のピン形状を採用することができる。また、ピン状フィン2の配列は千鳥配列に限定されるものではなく、正目配列(マトリクス状の配列)にすることや、その他種々の配列を採用することができる。
1,1a〜1e 板状部材
2 ピン状フィン
5 発熱部材
6A〜6C 成形金型
10 端部
11 天板部
12,13 立壁部
12a,14a 先端
14 平板部
15 凸条部
16 立設部
17 厚肉部
17a 側面
18 縦溝部
19 横溝部
21 フィン成形孔部
61 下ダイプレート
62 上ダイプレート
63 パンチ
64 凸型部
65 凹型部
66 ノックアウトピン
100,200 ヒートシンク

Claims (6)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材によりヒートシンクを製造する方法であり、前記板状部材を押出成形により形成する押出工程と、該押出工程後に前記板状部材の一部を厚さ方向に押圧して該板状部材から立設するピン状フィンを一体に成形する鍛造工程とを備え、前記押出工程において前記ピン状フィンが立設される前記板状部材の一部に厚肉部を形成しておき、前記鍛造工程において前記厚肉部の周囲の少なくとも一部を厚さ方向に加圧して前記厚肉部とその周辺部との間で面方向の材料流動を抑制した状態で前記厚肉部を押圧することにより前記ピン状フィンを形成することを特徴とするヒートシンク製造方法。
  2. 前記鍛造工程は、前記厚肉部の側面位置を拘束した状態で行うことを特徴とする請求項1記載のヒートシンク製造方法。
  3. 前記押出工程において、前記厚肉部の両側に、該厚肉部の面方向と直交する方向に曲げた状態に設けられる立壁部を形成しておくことを特徴とする請求項1又は2記載のヒートシンク製造方法。
  4. 前記押出工程において、前記立壁部の屈曲部に、該立壁部の高さを延長するように前記板状部材の表面から突出する凸条部を形成することを特徴とする請求項3記載のヒートシンク製造方法。
  5. 前記押出工程において、前記厚肉部は、前記板状部材の前記ピン状フィンの立設方向とは反対側の面に肉増して設けるとともに、前記ピン状フィンの直下に設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のヒートシンク製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のヒートシンク製造方法により形成されたヒートシンクであり、アルミニウム又はアルミニウム合金からなる板状部材の表面の一部に複数のピン状フィンが一体に成形されるとともに、前記ピン状フィンの立設部の厚みがその周辺部の厚みと同じかそれ以上の大きさで形成されていることを特徴とするヒートシンク。
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