JP4929364B2 - コルゲートフィン製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製の板状体に形成されるリブが所定間隔おきに複数個立設されて成るコルゲートフィンを成形するコルゲートフィン製造装置に関する。
図15にコルゲートフィンの一例を示す。なお、ここで図示しているコルゲートフィンは、一例として板状体に対してリブが垂直方向に立設される平板フィンである。
コルゲートフィン10はアルミニウム等から成る金属製の板状体9に、複数の連続したリブ12が形成されているものであって、主に自動車のラジエータ、エアコン、EGR等の熱交換器に用いられている。
このようなコルゲートフィン10を製造する製造装置として特許文献1に示すような構成が挙げられる。この製造装置は、プレス装置の1回のプレス動作でパンチとダイを型閉じし、1回のプレスでリブを1つずつ成形することができる。
コルゲートフィン10を製造する場合、パンチとダイの間に材料である板状体が引き込まれることとなるが、もし複数のパンチとダイで複数のリブを同時に成形しようとしてしまうと、隣り合うパンチ及びダイ同士の間でお互いに板状体を引っ張り合うので、リブが薄肉化しまた破断してしまうおそれがあり、複数のパンチとダイを同時に動作させて複数のリブを同時に成形するのは困難であった。
一方、特許文献2には、ダイが水平方法に分割し、且つ移動可能に設けられている構成が開示されている。この構成では、水平方向に移動するダイがリブの側面を保持するようになっているので、各パンチと各ダイとの間における板状体の引っ張り合いによるリブの薄肉化や破断の防止が図れる。
図16に、1回の型閉じによって1つのリブを形成するための従来のコルゲートフィン製造装置を示す。
板状体9の送り方向下流側には、パイロットパンチ13aが、上型にバネ等の付勢手段によって下方に付勢されて配置されている。パイロットパンチ13aは、型閉じ動作が開始されると、他のパンチよりも先行して下降し、下型のダイとともに、先の型閉じですでに形成されているリブに進入して板状体の位置決めを行う。
パイロットパンチ13aの上流側に、加工パンチ13bが、バネ等の付勢手段によって下方に付勢されて配置されている。加工パンチ13bは、型閉じ動作が開始されるとパイロットパンチ13aに続いて下降し、パイロットパンチ13aによって位置決めされた板状体9を下型のダイ16にプレスしてリブを形成する。
加工パンチ13bの上流側側面には、板状体9のリブの未加工部分を上方から押圧するための押圧部15が形成されている。
また、下型のダイ16には、複数の凹部が形成されている。板状体9の送り方向下流側の凹部は、パイロットパンチ13aが進入するパイロット凹部16aである。パイロット凹部16aの上流側には、加工パンチ13bが進入してリブを加工するための加工凹部16bが形成されている。
この加工凹部16aの上流側には、加工パンチ13bの押圧部15によって押圧された板状体9のリブ未加工部分の下面が載置される、上面がフラットの載置部17が形成されている。
加工パンチ13bと加工凹部16bとがリブ12を形成している間は、板状体9は加工パンチ13bとダイの加工凹部16bの間に引き込まれていくので、リブが未加工の部位は、上方にたわんでいる。リブ12が形成中から、加工パンチ13bの押圧部15が、上方にたわんだ未加工部分を徐々にダイ方向に押し下げ、下死点において未加工部分が加工パンチ13bの押圧部15とダイ16の載置部17との間でプレスされ、未加工部分はフラットな形状となる。
特開平4−371322号公報 特開平9−155461号公報
上述したように、従来の加工パンチ13bには、板状体9のリブの未加工部分をフラットにすべく、たわんだ未加工部分を押し下げる押圧部15が形成されている。
従来の加工パンチ13bの構造では、リブ12が形成完了すると同時に、押圧部15が未加工部分をダイ16の載置部17に押圧してフラットにする構造となっているので、まだリブ12を成形中であっても押圧部15はたわんだ未加工部分を押し下げていく。
すると、リブ加工中であるから、本来であれば未加工部分が加工パンチ13bと加工凹部16bの間に十分引き込まれる必要があるにもかかわらず、押圧部15が未加工部分に接触して押し下げてしまうので、加工パンチ13bと加工凹部16bとの間で引き込もうとしても押圧部15の接触による抵抗が大きくなっており、未加工部分がリブ加工中の加工パンチ13bと加工凹部16bの間に十分に供給されないこととなってしまう。
このため、未加工部分が十分に引き込まれないことによる、リブの薄肉化及び破断が生じる可能性があるという課題がある。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、板状体の未加工部分が確実に引き込まれ、リブの薄肉化及び破断を防止できるコルゲートフィン製造装置を提供することにある。
本発明にかかるコルゲートフィン製造装置によれば、金属製の板状体から複数のリブを有するコルゲートフィンを形成するための製造装置において、下型と、下型に対して接離動可能な上型と、下型に設けられ、凹部を有するダイと、上型と下型との型閉じによって、ダイの凹部に進入してリブを形成し、且つダイの凹部に進入中においてはダイの凹部の外部に存在する板状体のリブ未加工部分には接触しない形状又は接触してもリブ形成時の引き込みに対して抵抗とはならない形状を有する加工パンチと、前記ダイにおいて、凹部よりも板状体の送り方向上流側に形成され、板状体のリブの未加工部分が載置される載置部と、前記加工パンチよりも板状体の送り方向上流側に、前記加工パンチと前記ダイの凹部によるリブの形成中は板状体のリブの未加工部分に接触しないような位置又は接触してもリブ形成時の引き込みに対して抵抗とはならない形状に設けられ、リブの形成完了後に前記ダイの載置部方向に移動して板状体のリブの未加工部分を押し下げ、前記載置部との間でリブの未加工部分をプレスしてフラットに形成するフラットパンチとを備えることを特徴としている。
この構成を採用することによって、加工パンチとダイがリブを加工している間は、リブの未加工部分が抵抗なく加工パンチとダイの間に引き込まれる。そして、フラットパンチは、リブの形成完了後に初めてリブの未加工部分に対して抵抗がでるように押圧して、フラットな形状にするよう動作する。このため、リブ形成中は、リブの未加工部分は加工パンチとダイの間に十分に引き込まれるのでリブの薄肉化や破断を防止することができる。
また、前記ダイにはリブを形成するための凹部が複数設けられ、上型と下型の1回の型閉じにおいて順次ダイ方向に移動可能な複数の加工パンチが設けられ、前記載置部は、前記ダイにおいて最後に形成される最後部リブを形成する最後部凹部よりも、板状体の送り方向上流側に設けられ、各前記加工パンチは、次工程の加工パンチがダイの凹部に進入中においてはダイの凹部の外部に存在する板状体のリブ未加工部分には接触しない形状又は接触してもリブ形成時の引き込みに対して抵抗とはならない形状に設けられ、前記フラットパンチは、最後部リブを形成する最後部の加工パンチよりも、板状体の送り方向上流側に設けられていることを特徴としてもよい。
この構成によれば、上型と下型の1回の型閉じで複数のリブを形成可能とした装置において、最後部の加工パンチとダイの最後部の凹部がリブを加工している間は、リブの未加工部分が抵抗なく加工パンチとダイの間に引き込まれる。そして、フラットパンチは、最後部リブの形成完了後に初めてリブの未加工部分に対して抵抗がでるように押圧して、フラットな形状にするよう動作する。このため、リブ形成中は、リブの未加工部分は加工パンチとダイの間に十分に引き込まれるのでリブの薄肉化や破断を防止することができる。また、各加工パンチが順次リブを加工している際にも、各加工パンチ間における引き込みに対して、抵抗なく板状体を供給できるので、リブの薄肉化や破断を防止することができる。
本発明によれば、形成されるリブの薄肉化及び破断を防止することができる。
本発明に係るコルゲートフィン製造装置の第1の実施形態のパンチとダイを示す側面図である。 図1のコルゲートフィン製造装置においてパンチとフラットパンチの動作説明をする説明図である。 本発明に係るコルゲートフィン製造装置の第2の実施形態の側面図である。 図3のコルゲートフィン製造装置において順次パンチを下降させていくところを示す側面図である。 図3のコルゲートフィン製造装置において全てのパンチを下降させてリブの成形が完了したところを示す側面図である。 図3のコルゲートフィン製造装置の正面図である。 図6のコルゲートフィン製造装置において全てのパンチを下降させてリブの成形が完了したところを示す正面図である。 第2の実施形態のパンチとダイを示す側面図である。 第2の実施形態のパンチとフラットパンチの動作説明をする説明図である。 第2の実施形態の複数のパンチの形状を説明する説明図である。 押圧カムブロックの押圧突起が、パンチの被押圧突起を押圧していくところを示す説明図である。 押圧カムブロックの押圧突起が、パンチの被押圧突起を押圧していくところを示す説明図である。 押圧カムブロックの押圧突起が、パンチの被押圧突起を押圧していくところを示す説明図である。 押圧カムブロックの押圧突起が、パンチの被押圧突起を押圧していくところを示す説明図である。 コルゲートフィンの外観構成を示す説明図である。 従来のコルゲートフィン製造装置の動作を説明する説明図である。
(第1の実施形態)
本発明に係るコルゲートフィン製造装置の好適な実施の形態を以下に説明する。
図1は、コルゲートフィン製造装置の上型部分に設けられるパンチと、下型部分に設けられるダイを側面からみたところを示している。図2は、図1におけるパンチの動作を説明した図面を示している。なお、ここでは上型の駆動手段等の構成については省略している。
なお、本実施形態のコルゲートフィン製造装置は、上型と下型の1回の型閉じにおいて、1つのリブを形成するタイプのものである。
ダイ36は、下型34における基台35の上面に固定されており、成形するコルゲートフィンのリブ12の形状に合わせた複数の凹凸を有している。図1では、例として2つの凹部と2つの凸部が形成されている形態を示している。2つの凹部のうち、板状体31の送り方向Aの下流側に位置する凹部が、すでに形成されたリブ12を進入させて板状体31の位置決めを行うためのパイロット凹部36aである。
そして、2つの凹部のうち、板状体31の送り方向Aの上流側に位置する凹部が、加工パンチ41とともにリブを形成するための加工凹部36bである。この加工凹部36b内に、後述する加工パンチ41の下端の凸部41aが進入して板状体31を曲げ加工する。
また、パイロット凹部36aの送り方向下流側の壁面は、上方に突出してリブ12内に進入可能な形状を有する凸部36cが構成している。凸部36cは、後述するパイロットパンチ40の下流側端面の凹み40dに進入し、パイロットパンチ40とともに、すでに形成されたリブを保持する。
パイロット凹部36aの送り方向上流側の壁面と、加工凹部36bの送り方向下流側の壁面は、上方に突出してリブ内に進入可能な形状を有する凸部36dが構成している。凸部36dは、後述するパイロットパンチ40と加工パンチ41との間に進入する。
ダイ36において、加工凹部36bの上流側には、板状体31においてリブが形成されていない未加工部分をフラットな形状に形成するための載置部37が設けられている。
本実施形態では、載置部37の高さは、ダイ36の各凸部36c,36dの高さと同一の高さとなっている。このため、リブの未加工部分は、形成されるリブの山部分の頂点と同じ高さの位置に形成される。
ダイ36の上方には、パイロットパンチ40と、加工パンチ41とが板状体31の送り方向Aに沿って配置されている。上型32は、上方に配置された基部54と、基部54の下方に配置されて各パンチを摺動可能に保持するパンチホルダー56とを備えている。
パイロットパンチ40は、パイロット凹部36aに進入可能な形状を有する凸部40aを、その下端部に有している。パイロットパンチ40の凸部40aは、パイロットパンチ40に対して板状体31の送り方向Aの幅のほぼ中央に配置されている。パイロットパンチ40の送り方向Aの下流側の端面40cは、フラットな垂直面として形成されている。そして、この端面40cよりも上流側に凸部40aが形成されているため、端面40cと凸部40aの下流側の端面との間には側面視したときには凹み40dが生じている。上型と下型との型閉じ時には、凹み40dに上述したダイ36の凸部36cが進入する。
パイロットパンチ40は、加工パンチ41よりも先に下降していき、先に形成されているリブ12をパイロット凹部36aとともに挟み込み、板状体31の位置決めを行う。
パイロットパンチ40よりも板状体31の送り方向Aの上流側に配置されている加工パンチ41は、パイロットパンチ40よりも後から板状体に接触するように設けられている。
加工パンチ41は、加工凹部36bに進入可能な形状を有する凸部41aを、その下端部に有している。
パイロットパンチ40とパイロット凹部36aによって位置決めされた板状体31を、加工パンチ41の凸部41aと加工凹部36bとで挟み込むことによってリブ12が形成される。
また本実施形態では、加工パンチ41の下流側の端面41bは、凸部41aを含めてほぼフラットな垂直面として形成されている。この端面41bは、パイロットパンチ40の上流側端面に当接して互いに摺動可能となっている。
加工パンチ41の下流側の端面41bは、パイロットパンチ40の上流側端面との間では凹部41dを形成している。凹部41dは、ダイ36の凸部36dが進入可能な形状に形成されており、上型と下型の型閉じ時には、ダイ36の凸部36dとともにすでに形成されているリブの頂点の上流側を保持する。
加工パンチ41の凸部41aは、加工パンチ41の下流側に偏倚して形成されているので、凸部41aの上流側端面と加工パンチ41の上流側端面41eとの間において、凹み41fが形成されている。
この凹み41fの上端部は、加工パンチ41が下降して加工凹部36b内に進入してリブを加工中においても、板状体31のリブの未加工部分には接触しないような上方の位置に形成されている。すなわち、本発明では、この加工パンチ41における凸部41aの上流側の凹み41fが、従来よりも上方に広く形成されている。
ただし、本発明としては、凹み41fの上端部が、リブの未加工部分が接触しない位置に形成されていることに限定することはない。
例えば、リブの未加工部分が接触していても、板状体31がスムーズに抵抗なく引き込まれるようであればリブの薄肉化や破断は防止できる。この場合、リブの未加工部分が加工パンチ41に接触していても、加工パンチ41の接触部分が、板状体31に対して抵抗が極めて小さいような形状または表面の摩擦係数を考慮した表面形状となっていればよい。
またパイロットパンチ40及び加工パンチ41には、各パンチ40,41をそれぞれ下方に付勢するためのバネ等の付勢手段44が設けられている。付勢手段44の上端部は基部54に接続されている。ただし、付勢手段44としては、各パンチ40,41の上方に設けることには限定しない。
加工パンチ41の、板状体31の送り方向Aの上流側には、ダイ36の載置部37との間で、板状体31のリブの未加工部分を挟み込んでフラットに形成するためのフラットパンチ43が配置されている。なお、図1,図2に示す実施形態ではフラットパンチ43の上端部には、フラットパンチ43を下方に付勢するための付勢手段44が設けられ、付勢手段44の上端部は基部54に接続されている。ただし、フラットパンチ43は、付勢手段44無しで直接基部54に取り付けられていてもよい。
フラットパンチ43は、下面43aがダイ36の最置部37と平行に形成されたものであって、フラットパンチ43と載置部37との間に挟み込まれた板状体31は、フラット形状に形成される。
本実施形態のフラットパンチ43は、ほぼ直方体状に形成されており、下流側端面は加工パンチ41の上流側端面41eに対して接触し、摺動可能となっている。
また、フラットパンチ43の下面43aの位置は、加工パンチ41の凸部41aとダイ36の加工凹部36bによるリブの形成中は板状体31のリブの未加工部分に接触しないような位置に配置されている。そして、リブの形成完了後にダイ36の載置部37方向に移動開始する。移動開始したフラットパンチ43は、板状体31のリブの未加工部分を押し下げ、載置部37との間で板状体31のリブの未加工部分をプレスしてフラットに形成する。
続いて、図2に基づいて、各パンチ及びフラットパンチの動作について説明する。
図2の(a)に示すように、まず、パイロットパンチ40が下降して先に形成されているリブ12内に進入し、板状体31の位置決めを行う。次いで、加工パンチ41が下降して板状体31を加工凹部36bとの間に挟み込んでリブを形成する。このリブ形成中のときには、フラットパンチ43及び加工パンチ41のいずれもが、板状体31のリブの未加工部分には接触しないような位置及び形状となっている。リブ形成中には、リブ未加工部分はいずれの箇所にも接触しないので、リブ成形時に伴う板状体31の引き込みに対しても、板状体31は抵抗なく加工パンチ41とダイ36の加工凹部36bとの間に引き込まれる。したがって、十分な肉厚を有するリブの成形が可能である。
フラットパンチ43は、加工パンチ41によってリブ12が形成完了してから動作が開始されるように設けられている。そして、動作開始前のフラットパンチ43は、リブ未加工の板状体31に接触しないような位置に配置されている。具体的には、板状体31がたわんだ場合に想定される板状体31の最上方位置31hよりも、フラットパンチ43の下面43aが、さらに上方に位置するように設けられている。
図2の(b)に示すように、加工パンチ41がリブ12を形成完了したときに、フラットパンチ43が下降を開始する。フラットパンチ43が下降すると、フラットパンチ43の下面43aが板状体31の最上方位置31hに接触する。そして、フラットパンチ43は、板状体31のリブ未加工部分である上方にたわんだ部分を押し下げていく。
このとき、フラットパンチ43は、板状体31のリブ未加工部分を押し下げていってもすでにリブの成形が完了しているので、リブ成形時に伴う板状体31の引き込みはない。
図2の(c)は、上型32の下死点を示している。このときフラットパンチ43はダイ36の載置部37とともに板状体31のリブ未加工部分を挟み込んでおり、板状体31のリブ未加工部分はフラットな形状となるようにプレスされている。
なお、フラットパンチ43が、加工パンチ41によってリブ12が形成完了してから動作が開始されるようにするためには、図1及び図2に示すようにフラットパンチ43の長さを加工パンチ41の長さよりも短くするか、あるいはフラットパンチ43の長さと加工パンチ41の長さが同じ場合には、加工パンチ41が基部54に取り付けられている位置よりも上方に、フラットパンチ43の上端部の基部54への取り付け位置を設ける。
フラットパンチ43は、加工パンチ41の凸部41aの下端部が、ダイ36の加工凹部36bの内底面に当接したときに、基部54がフラットパンチ43の上端部を押圧させて加工するように、フラットパンチ43の上端部の位置が基部54に対して位置決めされている。
ただし、本発明としては、フラットパンチ43が、リブの未加工部分が接触しない位置に配置されていることに限定することはない。
例えば、リブの未加工部分が接触していても、板状体31がスムーズに抵抗なく引き込まれるようであればリブの薄肉化や破断は防止できる。この場合、リブの未加工部分がフラットパンチ43に接触していても、フラットパンチ43の接触部分が、板状体31に対して抵抗が極めて小さい形状または表面の摩擦係数を考慮した表面形状となっていればよい。
(第2の実施形態)
上述してきた実施形態は、上型と下型における1回の型閉じ動作で1つのリブを形成するコルゲートフィン製造装置であったが、以下に説明する第2の実施形態では、上型と下型における1回の型閉じ動作で、複数のリブを形成可能なコルゲートフィン製造装置である。
なお、上述した実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する場合もある。
図3はコルゲートフィンの製造装置の全体構成を示す側面図であり、図4及び図5は図3においてパンチを駆動させていったところを示している。
また、図6、図7は図3〜図5を正面からみたところを示している。
コルゲートフィンの製造装置30(以下、単に製造装置と称する場合がある)は、銅やアルミニウムといった金属の薄い板状体31に、プレスによって曲げ加工を施し、複数のリブ12が形成されたコルゲートフィン10を成形する装置である。
製造装置30は、下型34と、下型34に対して接離動可能に設けられた上型32とを備えている。
下型34は、基台35上に固定されたダイ36と、パイロットパンチ40と、複数の加工パンチ41,41・・と、フラットパンチ43と、複数の加工パンチ41,41・・の上方に配置された2個の押圧カムブロック42とを有している。上型32は、上下動するカムプレート39と、図示しない駆動手段とを有している。駆動手段は、カムプレート39を上下方向に駆動させるためのものであり、例えば上下方向に駆動する油圧シリンダ等が用いられる。
以下、図8に基づいて下型と上型の構成について説明していく。
まず、下型34の構成について詳細に説明する。
ダイ36は、基台35の上面に固定されており、成形するコルゲートフィンのリブの形状に合わせて複数の凹凸を有している。図8では、例として4つの凹部と4つの凸部が形成されている形態を示している。ダイ36の凹部内に、後述するパンチ41の下端の凸部41aが進入して板状体を曲げ加工し、ダイ36の凸部がリブ12の山部分を成形する。
ダイ36の複数の凹部は、板状体31の送り方向Aに沿って形成されている。この複数の凹部のうち、板状体31の送り方向の最下流側に存在する凹部36aが、すでに形成されたリブ12を進入させて板状体31の位置決めを行うためのパイロット凹部36aである。
そして、複数の凹部のうち、パイロット凹部36a以外の凹部が、加工パンチ41とともにリブを形成するための加工凹部36bである。この加工凹部36b内に、後述する各加工パンチ41の下端の凸部41aが、板状体31の送り方向下流側から上流側に向かって順次進入して板状体31を曲げ加工し、複数のリブが順次形成されていく。
また、パイロット凹部36aの送り方向下流側の壁面は、上方に突出してリブ12内に進入可能な形状を有する凸部36cが構成している。凸部36cは、後述するパイロットパンチ40の下流側端面の凹み40dに進入し、パイロットパンチ40とともに、すでに形成されたリブを保持する。
ダイ36の複数の凸部のうち、送り方向の最下流側に位置する凸部36c以外の凸部36dは、それぞれ後述する加工パンチ41の間に進入する。
ここで、ダイ36において、最後に形成される最後部リブを形成する最後部凹部36bよりも上流側には、板状体31においてリブが形成されていない未加工部分をフラットな形状に形成するための載置部37が設けられている。
本実施形態では、載置部37の高さは、ダイ36の凸部36c,36dの高さと同一の高さとなっている。このため、リブ未加工部分は、形成されるリブの山部分の頂点と同じ高さの位置に形成される。
ダイ36の上方には、複数のパンチが板状体31の送り方向Aに沿って配置されている。
複数のパンチのうち、板状体31の送り方向Aの最下流側のパンチがパイロットパンチ40である。パイロットパンチ40は、パイロット凹部36aに進入可能な形状を有する凸部40aを、その下端部に有している。パイロットパンチ40の凸部40aは、パイロットパンチ40に対して板状体31の送り方向Aの幅のほぼ中央に配置されている。パイロットパンチ40の送り方向Aの下流側の端面40cは、フラットな垂直面として形成されている。そして、この端面40cよりも上流側に凸部40aが形成されているため、端面40cと凸部40aの下流側の端面との間には側面視したときには凹み40dが生じている。上型と下型との型閉じ時には、凹み40dに上述したダイ36の凸部36cが進入する。
パイロットパンチ40は、加工パンチ41よりも先に下降していき、先に形成されているリブ12をパイロット凹部36aとともに挟み込み、板状体31の位置決めを行う。
パイロットパンチ40よりも板状体31の送り方向Aの上流側には、複数の加工パンチ41が配置されており、送り方向Aの下流側から上流側に向かって順次下降して板状体31に曲げ加工を施すように設けられている。
各加工パンチ41は、加工凹部36bに進入可能な形状を有する凸部41aを、その下端部に有している。
パイロットパンチ40とパイロット凹部36aによって位置決めされた板状体31を、加工パンチ41の凸部41aと加工凹部36bとで順次挟み込むことによって複数のリブ12が順次形成される。
各加工パンチ41は、凸部41aが下流側に偏倚して形成されている。このため、各加工パンチ41においては、凸部41aの上流側端面と加工パンチ41の本体部分の上流側端面41eとの間において、凹み41fが形成されている。
この凹み41fの上端部は、該当する加工凹部36b内に進入してリブを加工したのち、次工程の加工パンチ41が該当する加工凹部36b内に進入してリブを加工中においても、板状体31のリブの未加工部分には接触しないような上方の位置に形成されている。すなわち、本実施形態では、この加工パンチ41における凸部41aの上流側の凹み41fが、従来よりも上方に広く形成されている。これにより、リブ加工中において、板状体31の引き込みに対して加工パンチ41が抵抗となることがない。
ただし、本発明としては、凹み41fの上端部が、リブの未加工部分が接触しない位置に形成されていることに限定することはない。
上述した実施形態と同様に、例えば、リブの未加工部分が接触していても、板状体31がスムーズに抵抗なく引き込まれるようであればリブの薄肉化や破断は防止できる。この場合、リブの未加工部分が加工パンチ41に接触していても、加工パンチ41の接触部分が、板状体31に対して抵抗が極めて小さいような形状または表面の摩擦係数を考慮した表面形状となっていればよい。
複数の加工パンチ41のうち、板状体31の送り方向Aの上流側に位置する最後部の加工パンチ41よりも板状体31の送り方向の上流側には、ダイ36の載置部37との間で、板状体31のリブの未加工部分を挟み込んでフラットに形成するためのフラットパンチ43が配置されている。
フラットパンチ43は、下面43aがダイ36の載置部37と平行に形成されたものであって、フラットパンチ43と載置部37との間に挟み込まれた板状体31は、フラット形状に形成される。
本実施形態のフラットパンチ43は、ほぼ直方体状に形成されており、下流側端面は最後部加工パンチ41の上流側端面41eに対して接触し、摺動可能となっている。
また、フラットパンチ43の下面43aの位置は、最後部加工パンチ41とダイ36の加工凹部36bによるリブの形成中は板状体31のリブの未加工部分に接触しないような位置に配置されている。そして、リブの形成完了後にダイ36の載置部37方向に移動開始する。移動開始するとフラットパンチ43は、板状体31のリブの未加工部分を押し下げ、載置部37との間で板状体31のリブの未加工部分をプレスしてフラットに形成する。
ただし、本発明としては、フラットパンチ43が、リブの未加工部分が接触しない位置に形成されていることに限定することはない。
例えば、リブの未加工部分が接触していても、板状体31がスムーズに抵抗なく引き込まれるようであればリブの薄肉化や破断は防止できる。この場合、リブの未加工部分がフラットパンチ43に接触していても、フラットパンチ43の接触部分が、板状体31に対して抵抗が極めて小さいような形状または表面の摩擦係数を考慮した表面形状となっていればよい。
なお、パイロットパンチ40、各加工パンチ41、フラットパンチ43には、それぞれ上方に付勢するためのバネ等の付勢手段が設けられているが、図8、図9では省略している。この付勢手段は、図6及び図7に示すようにパンチ40の取付部45と、基台35に設けられているパンチ支持部38との間に設けている。
パンチ及びフラットパンチの動作について図9に基づいて説明する。
図9の(a)に示すように、まずパイロットパンチ40が下降して、前回の型閉じで既に形成されているリブ12内に進入し、板状体31の位置決めを行う。
続いて図9の(b)に示すように、複数の加工パンチ41は送り方向の下流側から順次下降して、順次リブが形成されていく。フラットパンチ43は、最後部加工パンチ41によって最後部のリブ12が形成完了してから動作が開始されるように設けられている。動作開始前のフラットパンチ43は、リブ未加工の板状体31に接触しないような位置に配置されている。具体的には、板状体31がたわんだ場合に想定される板状体31の最上方位置31hよりも、フラットパンチ43の下面43aが、さらに上方に位置するように設けられている。
そして、最後部のリブ12または最後部以外のリブ12の形成中には、フラットパンチ43は下降せず、最後部のリブ12の形成が完了してからフラットパンチ43が下降するように動作する。
リブ形成中には、リブの未加工部分はいずれの箇所にも接触しないので、リブ成形時に伴う板状体31の引き込みに対しても、板状体31は抵抗なく加工パンチ41とダイ36の間に引き込まれる。したがって、十分な肉厚を有するリブの成形が可能である。
図9の(c)に示すように、最後部加工パンチ41が最後部のリブ12を形成完了したときに、フラットパンチ43が下降する。フラットパンチ43が下降すると、フラットパンチ43の下面43aが板状体31の最上方位置31hに接触する。そして、フラットパンチ43は、板状体31のリブ未加工部分である上方にたわんだ部分を押し下げていく。
このとき、フラットパンチ43は、板状体31のリブ未加工部分を押し下げていってもすでに全てのリブの成形が完了しているので、リブ成形時に伴う板状体31の引き込みはない。
図9の(d)には、上型32の下死点を示している。このときフラットパンチ43はダイ36の載置部37とともに板状体31のリブ未加工部分を挟み込んでおり、板状体31のリブ未加工部分はフラットな形状となるようにプレスされている。
次に、複数のパンチを1回の型閉じ動作で順次下降させるための構成について、図6、図7、図10に基づいて詳細に説明する。
各パンチ40、41、43(パイロットパンチ、加工パンチ及びフラットパンチを含む)は、板状体31の送り方向Aに直交する方向(以下、パンチの幅方向と称する)Cに沿って幅広に形成されている。
各パンチ40、41、43の幅方向Cの両端部は、下型34の基台35に取り付けるための取付部45として形成されており、基台35に設けられているパンチ支持部38との間で上方に向けて付勢する付勢手段44を介して取り付けられている。本実施形態の付勢手段44としては、上下方向に圧縮可能なばねが複数本用いられている。ただし、付勢手段44の例としてはこのような位置に設けることには限定しない。
各パンチ40、41、43の上面には、パンチ40、41、43を駆動させるための押圧カムブロック42の下面に形成されている押圧突起49が当接する被押圧突起46が形成されている。この被押圧突起46は、側壁47がテーパ状に形成されており、押圧突起49が乗り上げやすくなっている。また、本実施形態の例では、被押圧突起46は、1つのパンチ40、41、43で幅方向Cに沿って4箇所に形成されている。
各パンチ40、41、43は、板状体31に曲げ加工を施す順番に被押圧突起46の上面の幅が幅広になるように形成されている(図10参照:ただし図10は、パンチの数及びパンチの下端部については省略している)。
本実施形態では、板状体31の送り方向Aの下流側から図4の矢印B方向に向けて順次リブを形成している。このため、板状体31の送り方向Aの下流側に位置するパイロットパンチ40の被押圧突起46の上面が最も幅広であり、送り方向Aの上流側に向かうにしたがって、パンチ40、41、43の被押圧突起46の上面が幅狭になるように形成されている。
具体的には、複数のパンチのうち、フラットパンチ43の上面に形成されている被押圧突起46の上面が最も幅狭となっている。
これを図6、図7に基づいて説明すると、複数のパンチ40、41、43(ここでは8個のパンチ)のうち、最初にダイ36方向へ下降するパイロットパンチ40については、被押圧突起46のテーパ状の側壁47が、押圧カムブロック42の押圧突起49にもっとも近い位置(位置a1)に形成されており、次にダイ36方向へ下降するパンチの被押圧突起46のテーパ状の側壁47が、押圧カムブロック42の押圧突起49に次に近い位置(位置a2)に形成されている。
そして、ダイ36方向へ下降する順番に、パンチ40、41、43のテーパ状の側壁47の位置が徐々に押圧カムブロック42の押圧突起49から遠ざかり、最後にダイ36方向へ下降するフラットパンチ43の被押圧突起46のテーパ状の側壁47が押圧カムブロック42の押圧突起49から最も離れた位置(位置a8)に形成されている。
なお、フラットパンチ43は、最後部加工パンチ41によって最後部のリブ12が形成完了してから動作が開始されるように設けられているので、フラットパンチ43の被押圧突起の側面47の形成位置は、最後部加工パンチ41が完全に下降してから動作するような位置に形成されている。
押圧カムブロック42は、各パンチ40、41、43の上方において各パンチ40、41、43の上面に常時当接する位置に配置されている。すなわち、上型32と下型34との型開き時においては押圧カムブロック42の押圧突起49は、被押圧突起46以外の部位に当接しており、型閉じ中には各パンチ40、41、43の被押圧突起46の少なくともいずれかに当接している。
押圧カムブロック42は、パンチ40、41、43の幅方向Cの中心を境にして2個設けられており、それぞれパンチ40、41、43の幅方向Cに沿って移動可能である。かかる押圧カムブロック42の移動は、後述する上型32のカムプレート39によって動作が規制される。
本実施形態においては、2個の押圧カムブロック42,42は、上型32と下型34との型開き時には各パンチ40、41、43の幅方向Cのほぼ中心に位置しており(図6の状態)、上型32と下型34との型閉じ時には、それぞれが離間する方向、すなわちそれぞれパンチ40、41、43の幅方向Cに向けて移動する(図7の状態)。
各押圧カムブロック42,42の下面には下方に向けて突出する押圧突起49がそれぞれ2箇所に形成されている。押圧突起49は下方に向けて徐々に幅狭となるような逆テーパ状に形成されており、上型32と下型34の型開き時には、各パンチ40、41、43の上面の被押圧突起46に当接しない位置にある(図6の状態)。そして、上型32と下型34との型閉じ時には、各押圧カムブロック42,42は、パンチ40、41、43の幅方向Cに移動し、各押圧突起49は、各パンチ40、41、43のうち最も幅広の被押圧突起46のテーパ状の側壁47に乗り上げていき、各パンチ40、41、43を幅広の被押圧突起46を有するものから付勢手段44の付勢力に抗して順に下方に押し下げていく(図7の状態)。
上型32に設けられたカムプレート39は、各押圧カムブロック42に設けられたベアリング50を収納するカム溝52が形成されている。
カム溝52は、カムプレート39の下降に伴って押圧カムブロック42をパンチ40、41、43の幅方向Cに移動させるような形状に形成されている。つまり、カム溝52は、ベアリング50が徐々にパンチ40、41、43の幅方向Cに移動するように斜めに形成されている。
具体的に、図6に示す押圧カムブロック42のうち、右側に位置する押圧カムブロック42を矢印D方向に移動させるために対応するカム溝52は右斜め上方に向かうように形成されており、左側に位置する押圧カムブロック42を矢印E方向に移動させるために対応するカム溝52は左斜め上方に向かうように形成されている。
以下、製造装置30の全体動作に基づくコルゲートフィンの製造方法を説明する。
上型32と下型34とが型開きの状態において、図示しない搬送装置が、板状体31をダイ36とパンチ40、41、43との間に搬送する。
そして、型閉じ動作が開始され、上型32が下型34に向けて下降していくと、カムプレート39も下降する。カムプレート39のカム溝52に沿って押圧カムブロック42のベアリング50が移動させられ、押圧カムブロック42が水平方向に移動する。
2個の押圧カムブロック42は、カムプレート39によって水平方向に互いに離間する方向にそれぞれ移動させられる(図6の矢印D及び矢印E)。
すると、それぞれの押圧カムブロック42の下面に設けられた押圧突起49が、複数のパンチ40、41、43のうち、最初に下降すべきパイロットパンチ40の被押圧突起46の上面に乗り上げるようにしてパイロットパンチ40を下方に向けて押し下げる(図11〜図14参照)。
各押圧カムブロック42がさらに水平方向に移動することで、各パンチ40、41、43の被押圧突起46の上面の幅が広い順番(被押圧突起46の立ち上がりであるテーパ状の側壁47の位置がパンチ40、41、43の幅方向Cの中心に近い位置にある順番)に順次パンチ40、41、43を下方に押し下げていく。
下降する加工パンチ41は、板状体31をダイ36との間で曲げ加工を施す。複数の加工パンチ41は、板状体31の送り方向Aの先頭から順次下降するので、板状体31に順次リブを形成していく。
上型32が下死点に位置したとき、押圧カムブロック42の押圧突起49は、複数のパンチ40、41、43のうち最後に下降するフラットパンチ43の被押圧突起46上面に位置する。この位置において、全てのパンチ40,41,43が下降してダイ36との間で全てのリブの形成が終了するとともにリブの未加工部分がフラットに形成される。
その後、駆動手段が駆動して上型32は上昇を開始する。
上型32の上昇によってカムプレート39も上昇し、それに伴い、各押圧カムブロック42のベアリング50がカム溝52に沿って徐々に各パンチ40、41,43の幅方向Cの中心方向に移動させられる。
これにより、2個の押圧カムブロック42の各押圧突起49は、押し下げていた各パンチ40、41、43の被押圧突起46の上面から順次離れていく。つまり、被押圧突起46の幅方向の幅が狭い順番に、押圧カムブロック42の押圧が解除され、押圧カムブロック42の押圧が解除されたパンチから順に付勢手段44の付勢力によって上方へ移動する。複数のパンチ40、41、43が、下降していった順番とは逆に順次上昇していき、押圧カムブロック42の押圧突起49が全てのパンチ40、41、43の被押圧突起46からはなれたときに、上型32は上死点に達し、上型32と下型34との1回の型閉じ動作が終了する。
そして、図示しない搬送手段によって、リブが形成された板状体31は製造装置30から装置外部へ搬出され、コルゲートフィンの製造が完了する。
なお、第2の実施形態において、フラットパンチ43の上面の構成は、他の加工パンチ41及びパイロットパンチ40と同様に被押圧突起46が形成されており、これが押圧されることで下降するものであったが、第1の実施形態と同様に基部54とパンチホルダ56とから構成されていてもよい。
なお、第2の実施形態において、各押圧カムブロックの押圧突起としては、回転体を設けた構成であってもよい。回転体としては、板状体31の送り方向Aに沿って長尺な円柱状のローラや、球状のころを採用することができる。
さらに、上述してきた2個の押圧カムブロックは、型開き時にパンチの幅方向の中心に位置しており、型閉じ時に互いに離間する方向に移動するものであった。
しかし、2個の押圧カムブロックの移動はこのような方向に移動するものに限定されない。すなわち、型開き時においては2個の押圧カムブロックがパンチの幅方向の両端に位置しており、型閉じ時に互いに接近する方向に移動することにより、各パンチを順次下降させていくような構造であってもよい。
以上本発明につき好適な実施形態を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
30 コルゲートフィン製造装置
31 板状体
32 上型
32 押圧カムブロック
34 下型
35 基台
36 ダイ
37 載置部
38 パンチ支持部
39 カムプレート
40 パイロットパンチ
41 加工パンチ
42 押圧カムブロック
43 フラットパンチ
44 付勢手段
45 取付部
46 被押圧突起
47 側壁
49 押圧突起
50 ベアリング
52 カム溝
54 基部
56 パンチホルダ

Claims (2)

  1. 金属製の板状体から複数のリブを有するコルゲートフィンを形成するための製造装置において、
    下型と、
    下型に対して接離動可能な上型と、
    下型に設けられ、凹部を有するダイと、
    上型と下型との型閉じによって、ダイの凹部に進入してリブを形成し、且つダイの凹部に進入中においてはダイの凹部の外部に存在する板状体のリブ未加工部分には接触しない形状又は接触してもリブ形成時の引き込みに対して抵抗とはならない形状を有する加工パンチと、
    前記ダイにおいて、凹部よりも板状体の送り方向上流側に形成され、板状体のリブの未加工部分が載置される載置部と、
    前記加工パンチよりも板状体の送り方向上流側に、前記加工パンチと前記ダイの凹部によるリブの形成中は板状体のリブの未加工部分に接触しないような位置又は接触してもリブ形成時の引き込みに対して抵抗とはならない形状に設けられ、リブの形成完了後に前記ダイの載置部方向に移動して板状体のリブの未加工部分を押し下げ、前記載置部との間でリブの未加工部分をプレスしてフラットに形成するフラットパンチと、を備えることを特徴とするコルゲートフィン製造装置。
  2. 前記ダイにはリブを形成するための凹部が複数設けられ、
    上型と下型の1回の型閉じにおいて順次ダイ方向に移動可能な複数の加工パンチが設けられ、
    前記載置部は、前記ダイにおいて最後に形成される最後部リブを形成する最後部凹部よりも、板状体の送り方向上流側に設けられ、
    各前記加工パンチは、次工程の加工パンチがダイの凹部に進入中においてはダイの凹部の外部に存在する板状体のリブ未加工部分には接触しない形状又は接触してもリブ形成時の引き込みに対して抵抗とはならない形状に設けられ、
    前記フラットパンチは、最後部リブを形成する最後部の加工パンチよりも、板状体の送り方向上流側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のコルゲートフィン製造装置。
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