JP2012232337A - コルゲートフィン製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】板状体31から複数のリブ12を有するコルゲートフィンを形成するための製造装置において、下型34と、下型34に対して接離動可能な上型32と、下型34に設けられ、複数の凹部53を有するダイ37と、上型32と下型34との型閉じによって、ダイ37の凹部53に進入してリブを形成する加工パンチ41と、加工パンチ41よりも板状体の搬送方向下流側に配置され、既に加工済のリブ12内に進入して板状体31の位置決めを行うパイロットパンチ40と、ダイの一部として、パイロットパンチ40とともに加工済のリブ12を保持するパイロット凹部55が上面に形成されていて、且つ上下動可能に設けられているパイロットダイ36とを具備し、パイロットダイ36の下部には、パイロットダイ36を上方に付勢する付勢手段72が設けられている。
【選択図】図7
Description
コルゲートフィン10はアルミニウム等から成る金属製の板状体9に、複数の連続したリブ12が形成されているものであって、主に自動車のラジエータ、エアコン、EGR等の熱交換器に用いられている。
図10に示すように、コルゲートフィン製造装置には、上方に複数のパンチ13、13・・が板状体9の搬送方向に沿って配置されている。各パンチ13は、押圧突起(又はローラ)14の駆動により、搬送方向下流側から順次下降していく。各パンチ13の下方には、パンチ13との噛み合いによって板状体9にリブを形成するためのダイ16が設けられている。
ダイ16には、複数の凹部が形成されている。板状体9の搬送方向下流側の凹部は、パイロットパンチ13aが進入するパイロット凹部16aである。パイロット凹部16aの搬送方向上流側には、加工パンチ(パイロットパンチよりも上流側に位置してリブを加工するためのパンチ)13が進入してリブを加工するための加工凹部16bが形成されている。
パイロットパンチ13aは、他のパンチ13よりも先行して下降し、先の型閉じですでに形成されたリブ12a内に進入し、板状体9の位置決めを行っている。
近年では、コルゲートフィンにステンレスを採用するケースも増えており、特に加工済のリブの変形防止という課題の解決が強く望まれている。
この構成を採用することによって、パイロットダイが上方に付勢されているため、パイロットパンチが下降してきたときに、パイロット凹部とパイロットパンチとが加工済のリブを隙間無く挟み込んで保持することができる。このため、加工パンチによって加工中のリブに加工済のリブの肉(板状体)が引き込まれそうになっても、引き込まれないようにすることができ、加工済のリブの変形を防止することができる。
なお、本実施形態におけるコルゲートフィン製造装置は、一例として、複数のパンチが順次下降することによって、上型と下型の1回の型閉じにおいて複数のリブが同時に形成可能な製造装置であるとする。
ただし、本発明としては、複数のリブを1回の型閉じで形成する装置に限定するものではなく、1回の型閉じで1つのリブを形成する装置であってもよい。
また、図4、図5は図1〜図3を正面からみたところを示している。
コルゲートフィンの製造装置30(以下、単に製造装置と称する場合がある)は、銅、アルミニウム、ステンレスといった金属の薄い板状体31に、プレスによって曲げ加工を施し、複数のリブ12が形成されたコルゲートフィン10を成形する装置である。
下型34は、基台35上に固定されたダイ37と、複数の加工パンチ41と、複数の加工パンチ41よりも板状体の搬送方向下流側に加工パンチ41と並んで配置されたパイロットパンチ40と、パイロットパンチ40及び複数の加工パンチ41の上方に配置された2個の押圧カムブロック42とを有している。
上型32は、上下動するカムプレート39と、図示しない駆動手段とを有している。駆動手段は、カムプレート39を上下方向に駆動させるためのものであり、例えば上下方向に駆動する油圧シリンダ等が用いられる。
ダイ37は、基台35の上面に固定されており、成形するコルゲートフィンのリブの形状に合わせて複数の凹凸を有している。ダイ37の凹部53内に、加工パンチ41の下端の凸部41aが進入して板状体を曲げ加工し、ダイ37の凸部がリブ12の山部分を成形する。
パイロットパンチ40が下降して加工済のリブ12ごとパイロットダイ36を押動すると、パイロットダイ36はスプリング72の付勢力に抗して下降する。このとき、パイロットダイ36は上方に付勢されているので、加工済のリブ12とパイロット凹部55との間における隙間がなく、加工済のリブ12を確実に保持することができる。
各パンチ40、41は、板状体31の搬送方向Aに直交する方向(以下、パンチの幅方向と称する)Cに沿って幅広に形成されている。
各パンチ40、41幅方向Cの両端部は、下型34の基台35に取り付けるための取付部45として形成されており、基台35に設けられているパンチ支持部38との間で上方に向けて付勢する付勢手段44を介して取り付けられている。本実施形態の付勢手段44としては、上下方向に圧縮可能なばねが複数本用いられている。
本実施形態では、板状体31の搬送方向Aの下流側から図2の矢印B方向に向けて順次リブを形成している。
このため、板状体31の搬送方向Aの先頭側に位置するパイロットパンチ40の被押圧突起46の上面が最も幅広であり、搬送方向Aの上流側に向かうにしたがって、パンチ40、41の被押圧突起46の上面が幅狭になるように形成されている。
押圧カムブロック42は、パンチ40、41の幅方向Cの中心を境にして2個設けられており、それぞれパンチ40、41の幅方向Cに沿って移動可能である。かかる押圧カムブロック42の移動は、後述する上型32のカムプレート39によって動作が規制される。
カム溝52は、カムプレート39の下降に伴って押圧カムブロック42をパンチ40、41の幅方向Cに移動させるような形状に形成されている。つまり、カム溝52は、ベアリング50が徐々にパンチ40、41の幅方向Cに移動するように斜めに形成されている。
具体的に、図4に示す押圧カムブロック42のうち、右側に位置する押圧カムブロック42を矢印D方向に移動させるために対応するカム溝52は右斜め上方に向かうように形成されており、左側に位置する押圧カムブロック42を矢印E方向に移動させるために対応するカム溝52は左斜め上方に向かうように形成されている。
さらに、本発明としては、型閉じ時に互いに離間する方向に移動する2個の押圧カムブロックでなくてもよく、型開き時においては2個の押圧カムブロックがパンチの幅方向の両端に位置しており、型閉じ時に互いに接近する方向に移動することにより、各パンチを順次下降させていくような構造であってもよい。
31 板状体
32 上型
34 下型
35 基台
36 パイロットダイ
37 ダイ
38 パンチ支持部
39 カムプレート
40 パイロットパンチ
41 加工パンチ
42 押圧カムブロック
44 付勢手段
45 取付部
46 被押圧突起
47 側壁
49 押圧突起
50 ベアリング
52 カム溝
53 加工凹部
55 パイロット凹部
72 スプリング
Claims (1)
- 金属製の板状体から複数のリブを有するコルゲートフィンを形成するための製造装置において、
下型と、
下型に対して接離動可能な上型と、
下型に設けられ、複数の凹部を有するダイと、
上型と下型との型閉じによって、ダイの凹部に進入してリブを形成する加工パンチと、
該加工パンチよりも板状体の搬送方向下流側に配置され、既に加工済のリブ内に進入して板状体の位置決めを行うパイロットパンチと、
前記ダイの一部として、前記パイロットパンチとともに加工済のリブを保持するパイロット凹部が上面に形成されていて、且つ上下動可能に設けられているパイロットダイとを具備し、
該パイロットダイの下部には、パイロットダイを上方に付勢する付勢手段が設けられていることを特徴とするコルゲートフィン製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011104400A JP2012232337A (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | コルゲートフィン製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011104400A JP2012232337A (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | コルゲートフィン製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012232337A true JP2012232337A (ja) | 2012-11-29 |
Family
ID=47433211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011104400A Pending JP2012232337A (ja) | 2011-05-09 | 2011-05-09 | コルゲートフィン製造装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2012232337A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103418654A (zh) * | 2013-07-18 | 2013-12-04 | 杭州博数土木工程技术有限公司 | 整体压机分体模压装备与工艺 |
CN103521599A (zh) * | 2013-10-18 | 2014-01-22 | 无锡微研有限公司 | 一种避免空调翅片单双跳纵切毛刺产生的模具结构 |
Citations (4)
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2011
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