JP5983672B2 - 波板製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、波形状が連なった波板状の金属板製品をプレス成形する波板製造装置に関するものである。
波板状の金属板製品をプレス成形する波板製造装置が従来から種々知られている。例えば、特許文献1に開示された加工装置がそれである。その特許文献1の加工装置は、上下方向に相対向した上型と下型とを備えている。その上型は、積層配置された複数のプレスパンチから構成されており、そのプレスパンチは、下型のブロック状部材の加工面に向かって下降して突き当たり、所要の押圧力で金属板製品の素材を波形状に塑性変形させる。このとき、上型では、個々のプレスパンチが所定の時間差を以って下型へ向けて順次下降させられ、素材に対し波形状を成すように曲げ加工を連続的に施すようになっている。
特開2010−264495号公報
特許文献1の加工装置のような波板製造装置では、例えば自動車用熱交換器を構成し冷媒が流れるチューブ内に設けられるインナーフィンが製造される。そのインナーフィンは、具体的には図17または図18に例示されるような波板状の金属板製品である。図17および図18では複数のインナーフィン90が連結部901で相互に連なっており、その連なった複数のインナーフィン90は各々分離された上でチューブ内に配設される。
特許文献1に例示されるインナーフィンの従来のプレス成形方法では、図19に示すようにロール状の板金素材92に所定ピッチで切込み加工が施された上で、順次繰り出される板金素材92が波形状にプレス成形される。すなわち、この板金素材92はインナーフィン90の材料である。そして、そのプレス成形では、図20に示すように、下型941に対向して上型942を構成する複数の上型プレスパンチ942aを作動させるための上型用スライダ944が矢印AR1のように水平方向へスライドさせられる。
そして、その上型用スライダ944には多数のカム面944aが一体的に形成されており、そのカム面944aの形成位置が上型用スライダ944のスライド方向(矢印AR1参照)において相互に異なっている。これにより、インナーフィンのプレス成形では、矢印AR2のように各上型プレスパンチ942aが下降して波形状を形成する加工タイミングが互いにずれるので、プレスの1ショット内で板金素材92を破ることなく,複数の波形状を成形することができる。なお、図20では下型941は一体的に構成されているが、図21に示すように、下型941が上型942と同様に複数のプレスパンチ941aで構成された波板製造装置もある。
ところで、近年、自動車用熱交換器の性能向上のため、インナーフィン90が有する波形状のフィンピッチPf(図17、図18参照)が微細化すると共に、波形状の数であるフィン山数Nf(図17、図18参照)の増加が進んでいる。そして、図21と同様の波板製造装置の全体を示す図22〜図24に示すように、インナーフィン90は、積層配置された複数の上型プレスパンチ942aと、下型941を構成する複数の下型プレスパンチ941aとによってプレス成形される。すなわち、プレスパンチ941a、942aの各々の厚みTHpすなわち積層方向の幅THpはフィンピッチPfに応じて定まる。そのため、フィンピッチPfが微細化すると、図22〜図24に示すプレスパンチ941a、942aの厚みTHpが小さくなる。
なお、図22は波板製造装置の正面図であり、図23は図22におけるXIII矢視図であり、図24は図22におけるXIV矢視図である。図22〜図24に示す波板製造装置では、上型用スライダ944と、下型941の複数の下型プレスパンチ941aを上型942に向けで作動させる下型用スライダ945とが一体に構成されている。それらのスライダ944、945が矢印AR1方向へスライドすると、上型用スライダ944のカム面944aに上型プレスパンチ942aのカム面942bが押圧され、それにより複数の上型プレスパンチ942aが下型941側へ順次押し付けられる。これと同時に、下型用スライダ945のカム面945aに下型プレスパンチ941aのカム面941bが押圧され、それにより複数の下型プレスパンチ941aが上型942側へ順次押し付けられる。
上述のようにプレスパンチ941a、942aの厚みTHpが小さくなると、それに応じて、偏荷重を受けるカム面941b、942b、944a、945a等の摺動部位の受圧面積が小さくなる。そうなると、例えば図25のX1、X2、X3部分において上記摺動部位の面圧が増加して、かじり及び摩耗が進行し易くなる。それに、カム面941b、942b(図22参照)で生じるカム接触力Fcが、インナーフィン90の素材を塑性変形させる成形荷重Fpの中心に対して図22および図25に示すように位置ずれしていると、上記かじり及び摩耗が一層進行し易くなる。そして、そのかじり及び摩耗の進行は、上型942または下型941の寿命を低下させる原因となる。
なお、図25は、図22から下型941を抜粋して示した詳細図である。図25には、下型プレスパンチ941aの上下移動を案内する下型ストリッパ946が図示されているが、図22では簡潔な図示とするためにその下型ストリッパ946が不図示となっている。また、図25では、成形荷重Fpとカム接触力Fcとによる傾けられた下型プレスパンチ941aが二点鎖線Lxで図示されている。
そこで、発明者らは、図22〜図24に示す波板製造装置を改良し、図26および図27に示す第1の波板製造装置と、図28および図29に示す第2の波板製造装置とを考えた。図26は第1の波板製造装置の正面図であり、図27は図26におけるXVII矢視図である。また、図28は第2の波板製造装置の正面図であり、図29は図28におけるXIX矢視図である。
図26および図27に示すように、第1の波板製造装置では、下型941および上型942の何れでも、矢印AR1(図22参照)と平行なスライド方向DR3に並んでカム面941b、942bがプレスパンチ941a、942a毎に2箇所に形成されている。これに対応して、上型用スライダ944および下型用スライダ945の何れでも、カム面944a、945aがスライド方向DR3に並んで2箇所に形成されている。
また、図28および図29に示す第2の波板製造装置では、プレスパンチ941a、942a毎のカム面941b、942b、及び、各スライダ944、945のカム面944a、945aがそれぞれ3箇所であるという点が、上記第1の波板製造装置と異なる。
上記第1または第2の波板製造装置のように各プレスパンチ941a、942aがスライダ944、945からの荷重を複数箇所のカム面941b、942bで受けると、プレスパンチ941a、942a毎にカム面941b、942bで生じるカム接触力Fcの合力の、成形荷重Fpの中心に対する位置ずれが小さくなる。そのため、その位置ずれに起因したかじりによる荷重上昇を防ぎ、面圧低減を図ることができる。
しかしながら、図26〜図29に示すように、上記第1および第2の波板製造装置では、インナーフィン90の波形状を成形する加工タイミングをずらすために、プレスパンチ941a、942a毎に設けられた2又は3箇所のカム面941b、942bの相互間隔が大きく拡がる。そのため、スライド方向DR3におけるプレスパンチ941a、942aの寸法W2、W3が非常に大きくなる。
それに加え、上下方向であるプレス方向に対してプレスパンチ941a、942aを傾けるように作用するモーメントMpが複数のカム接触力Fcの不均衡に起因して生じ得るところ、そのモーメントMpは、スライド方向DR3の2又は3箇所に分散して生じるカム接触力Fc同士の相互間隔が大きいほど大きくなる。このモーメントMpはプレスパンチ941a、942aの寿命を低下させる要因となる。すなわち、積層配置された複数のプレスパンチ941a、942aの各々においてスライダ944、945に押圧されるカム面941b、942bのスライド方向DR3の間隔が大きいことは、プレスパンチ941a、942aの寿命を低下させる要因となる。そして、そのカム面941b、942bのスライド方向DR3の間隔が大きいと、1つのスライダ944、945が1つのプレスパンチ941a、942aにおいて複数箇所のカム面941b、942bを押圧するタイミングが僅かでもずれれば、上記モーメントMpが大きく発生する。
本発明は上記点に鑑みて、積層配置された複数のプレスパンチの各々においてスライダに押圧される複数の部位の相互間隔を小さくすることができる波板製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、波形状が連なった波板状の金属板製品(90)を成形する波板製造装置であって、
第1方向(DR1)に積層された複数の第1成形パンチ(161)から構成されている第1型(16)と、
第1方向に交差する第2方向(DR2)において第1型に対して対向して配置され、金属板製品の材料を第1型との間で挟むことにより波形状が第1方向に連なるように変形させる第2型(18)と、
複数の第1成形パンチの各々に対応するように第1方向に並んで設けられ、第1方向および第2方向に対して交差する第3方向(DR3)へ移動可能とされた複数の第1スライダ(20)と、
複数の第1スライダを互いにずれた動作タイミングで第3方向の一方へ順次移動させる第1スライダ駆動部(241)とを備え、
第1成形パンチは各々、第3方向へ並ぶように設けられ且つ第1スライダに押圧される複数の第1被押圧部(161d)を有し、
第1スライダは各々、第3方向の一方への移動に伴って第1成形パンチ毎に複数の第1被押圧部を押圧することにより、第1スライダの動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで第1成形パンチを第2型へ順次押し付け
複数の第1スライダは各々、第1スライダ駆動部によって第3方向の一方へ押される一方側受圧面(202a)と、第1スライダ駆動部によって第3方向の他方へ押される他方側受圧面(202b)とを有し、
第1スライダ駆動部は、第3方向へ往復移動するものであり、一方側受圧面を押すことにより第1スライダを第3方向の一方へ移動させ、他方側受圧面を押すことにより第1スライダを第3方向の他方へ移動させることを特徴とする。
上述の発明によれば、複数の第1スライダは各々、第1成形パンチ毎に複数の第1被押圧部を押圧することにより、第1スライダの動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで第1成形パンチを第2型へ順次押し付けるものであり、第1スライダ駆動部は、複数の第1スライダを互いにずれた動作タイミングで上記第3方向の一方へ順次移動させるので、第1成形パンチの押付タイミングを相互にずらすために、第1成形パンチの第1被押圧部を押圧する第1スライダの部位(図27のカム面944aに相当)を図27の上型用スライダ944のように上記第3方向(図27のスライド方向DR3に相当)にずらして設ける必要がない。そのため、一体構成の上型用スライダ944を採用する構成(図27参照)と比較して、積層配置された複数の第1成形パンチ(図26のプレスパンチ941a、942aの一方に相当)の各々において第1スライダに押圧される複数の第1被押圧部の相互間隔を小さくすることが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の波板製造装置10の正面図である。 第1実施形態の波板製造装置10の左側面図であって、図1におけるII矢視図である。 第1実施形態の波板製造装置10の平面図であって、図1におけるIII矢視図である。 図1のIV−IV断面図である。 第1実施形態の波板製造装置10において往復部24のストローク途中を表した図であり、図1と同じ方向から見た正面図である。 図5のVI矢視図であり、図2と同じ方向から見た左側面図である。 図5のVII矢視図であり、図3と同じ方向から見た平面図である。 第1実施形態の波板製造装置10において往復部24がスライダ往復方向DR3の一方のストローク端に位置している状態を表した図であり、図1と同じ方向から見た正面図である。 図8のIX矢視図であり、図2と同じ方向から見た左側面図である。 図8のX矢視図であり、図3と同じ方向から見た平面図である。 第2実施形態の波板製造装置10の正面図であって、図1に相当する図である。 第2実施形態の波板製造装置10の左側面図であって、図11におけるXII矢視図である。 第2実施形態の波板製造装置10の平面図であって、図11におけるXIII矢視図である。 図11のXIV−XIV断面図である。 図11のXV−XV断面図である。 第1実施形態の一変形例を示した図であって、図1に相当する波板製造装置10の正面図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、波板製造装置で製造されるインナーフィンの第1の例を示した斜視図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、波板製造装置で製造されるインナーフィンの第2の例を示した斜視図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、ロール状にされたインナーフィンの板金素材92を示した斜視図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、インナーフィンを成形する下型941および上型942の第1の構造を模式的に示した斜視図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、インナーフィンを成形する下型941および上型942の第2の構造を模式的に示した斜視図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、図21と同様の構造を有する波板製造装置の正面図である。 図22におけるXIII矢視図である。 図22におけるXIV矢視図である。 図22から下型941を抜粋して示した詳細図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、図22〜図24に示す波板製造装置を改良した第1の波板製造装置の正面図である。 図26におけるXVII矢視図である。 発明が解決しようとする課題を説明するための図であって、図22〜図24に示す波板製造装置を改良した第2の波板製造装置の正面図である。 図28におけるXIX矢視図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の波板製造装置10の正面図である。波形状が連なった波板状の金属板製品を製造するためのプレス加工装置である。具体的には、波板製造装置10は、アルミニウム合金製の金属板を材料92として、前述した図17の波板状の金属板製品であるインナーフィン90を成形する。波板製造装置10では、インナーフィン90は波形状が第1方向DR1(図2参照)へ連なるように成形される。
この波板製造装置10では、成形金型である第1型16と第2型18とが、上下方向である第2方向DR2へ開閉作動し、第3方向DR3の一方から他方へ矢印ARfdのようにインナーフィン90の材料92が送られる。なお、上記の第1方向DR1、第2方向DR2、および第3方向DR3は互いに直交する。また、以下の説明では、第1方向DR1は、後述の第1成形パンチ161および第2成形パンチ181が積層されている方向と同じであるのでパンチ積層方向DR1とも呼ぶ。また、第2方向DR2は、上下方向と同じであるので上下方向DR2とも呼ぶ。また、第3方向DR3は、後述の第1スライダ20および第2スライダ22が往復移動する方向と同じであるのでスライダ往復方向DR3とも呼ぶ。
図1の波板製造装置10は、第1ベース12、第2ベース14、第1型16、第2型18、複数の第1スライダ20、複数の第2スライダ22、往復部24、第1ストッパ30、第2ストッパ32、第1スライダ支持部34、および第2スライダ支持部36等を備えている。
第1ベース12および第2ベース14は両方とも、何れの方向へも移動不能に固定された固定部材としてのバッキングプレートであり、ほぼ直方体形状を成している。第1ベース12および第2ベース14は、波板製造装置10の他の構成部品を支持するものである。第1ベース12は、波板製造装置10の上端に位置する上側のベースである一方で、第2ベース14は、波板製造装置10の下端に位置する下側のベースである。
また、第1ベース12は、上下方向DR2において複数の第1スライダ20に対する一方すなわち上方に配置され、その第1ベース12の下面121は、第1スライダ20が摺動する摺動面となっている。また、第2ベース14は第1ベース12と上下対称であり、第2ベース14は上下方向DR2において複数の第2スライダ22に対する一方すなわち下方に配置され、その第2ベース14の上面141は、第2スライダ22が摺動する摺動面となっている。
第1型16および第2型18は、インナーフィン90を成形するための成形金型であり、上下方向DR2において互いに対向して配置されている。すなわち、第1型16は上型となっており、第2型18は下型となっている。そして、インナーフィン90の材料92は矢印ARfdのように第1型16と第2型18との間に挿入され、第1型16および第2型18は、インナーフィン90の材料92を、第1型16と第2型18との間に挟むことにより波形状がパンチ積層方向DR1に連なるように変形させる。
具体的に、第1型16は、図1のII矢視図である図2に示すように、パンチ積層方向DR1に積層された複数の第1成形パンチ161から構成されている。図1および図2に示すように、複数の第1成形パンチ161はそれぞれ、パンチ積層方向DR1を厚み方向とする平板形状を成しており、パンチ積層方向DR1から見た第1成形パンチ161の形状は、何れの第1成形パンチ161でも同じになっている。第1成形パンチ161は、先端加工部161bを第1成形パンチ161の下端に有しており、その先端加工部161bには、インナーフィン90の材料92に上側から接触する加工面161aが形成されている。そして、第1成形パンチ161は上下方向DR2へ往復移動するように不図示の部材によってガイドされている。
また、第1成形パンチ161は、上下方向DR2において先端加工部161bに対する反対側すなわち上側には、2つの第1被押圧部161dを含む基部161cを有している。その2つの第1被押圧部161dのうちの一方は、先端加工部161bに対しスライダ往復方向DR3における一方に配設され、第1被押圧部161dのうちの他方は、先端加工部161bに対しスライダ往復方向DR3における他方に配設されている。
この第1被押圧部161dは、第1スライダ20によって押圧される部位である。第1被押圧部161dは、上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3に対して傾斜しパンチ積層方向DR1と平行な被押圧面161eを有している。そして、図1では、2つの第1被押圧部161dの被押圧面161eは両方とも、第1成形パンチ161同士で比較すると、上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3の位置が同じになっている。また、第1成形パンチ161の各々において2つの被押圧面161eは互いに平行な平面で構成されている。なお、複数の第1成形パンチ161はそれぞれ、第1スライダ20からの押圧が解除されるのと連動して、不図示のカム機構によって、第2型18から離間する向きに作動させられる。すなわち第1成形パンチ161の上側のストローク端にまで移動させられる。
図1および図2に示すように、第2型18は、第1型16とは上下逆である点を除いて同様の構成となっている。具体的に、第2型18は、パンチ積層方向DR1に積層された複数の第2成形パンチ181から構成されている。複数の第2成形パンチ181はそれぞれ、パンチ積層方向DR1を厚み方向とする平板形状を成しており、パンチ積層方向DR1から見た第2成形パンチ181の形状は、何れの第2成形パンチ181でも同じになっている。第2成形パンチ181は、先端加工部181bを第2成形パンチ181の上端に有しており、その先端加工部181bには、インナーフィン90の材料92に下側から接触する加工面181aが形成されている。そして、第2成形パンチ181は上下方向DR2へ往復移動するように不図示の部材によってガイドされている。
また、第2成形パンチ181は、上下方向DR2において先端加工部181bに対する反対側すなわち下側には、2つの第2被押圧部181dを含む基部181cを有している。その2つの第2被押圧部181dのうちの一方は、先端加工部181bに対しスライダ往復方向DR3における一方に配設され、第2被押圧部181dのうちの他方は、先端加工部181bに対しスライダ往復方向DR3における他方に配設されている。
この第2被押圧部181dは、第2スライダ22によって押圧される部位である。第2被押圧部181dは、上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3に対して傾斜しパンチ積層方向DR1と平行な被押圧面181eを有している。そして、図1では、2つの第2被押圧部181dの被押圧面181eは両方とも、第2成形パンチ181同士で比較すると、上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3の位置が同じになっている。また、第2成形パンチ181の各々において2つの被押圧面181eは互いに平行な平面で構成されている。なお、複数の第2成形パンチ181はそれぞれ、第2スライダ22からの押圧が解除されるのと連動して、不図示のカム機構によって、第1型16から離間する向きに作動させられる。すなわち第2成形パンチ181の下側のストローク端にまで移動させられる。
複数の第1スライダ20はそれぞれ、パンチ積層方向DR1を厚み方向とする平板形状を成しており、スライダ往復方向DR3へ往復移動することができるようにガイドされている。言い換えれば、第1スライダ20はスライダ往復方向DR3へのみ移動可能に設けられている。図1は、第1スライダ20および第2スライダ22の全部がその往復移動においてスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態を示している。第1スライダ20はパンチ積層方向DR1へ並んで積層配置されている。第1スライダ20はそれぞれ、第1成形パンチ161を作動させるスライドカムであり、複数の第1成形パンチ161の各々に対応するように設けられている。言い換えれば、第1スライダ20はそれぞれ、複数の第1成形パンチ161のうちの特定の第1成形パンチ161を下方へ移動させる。
また、複数の第1スライダ20は各々、第1成形パンチ161の第1被押圧部161dを押圧する2つの第1押圧部201を有している。その第1押圧部201はそれぞれ、上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3の両方に対して傾斜しパンチ積層方向DR1と平行な押圧傾斜面201aを有している。この押圧傾斜面201aは、第1成形パンチ161の被押圧面161eと平行な平面であり、要するに、被押圧面161eと相対向する方向を向いた平面である。そのため、第1スライダ20が第1成形パンチ161を押圧する際には、この押圧傾斜面201aは、第1成形パンチ161の被押圧面161eに対向して接触する。
また、第1成形パンチ161を前述の二点鎖線Lx(図25参照)のように傾けるモーメント荷重が生じないようにするため、第1成形パンチ161の2つの被押圧面161eはそれぞれ、スライダ往復方向DR3において第1成形パンチ161の先端加工部161bの中心位置を挟んで互いに等距離となる位置に設けられている。そして、その2つの被押圧面161eには、第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の他方から一方へスライドすることにより、第1スライダ20の2つの押圧傾斜面201aがそれぞれ同時に接触する。
また、第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態では、第1スライダ20の2つの押圧傾斜面201aは両方とも、第1スライダ20同士で比較すると、上下方向DR2の位置だけでなくスライダ往復方向DR3の位置も同じになっている。言い換えれば、第1押圧シャフト241が全ての第1スライダ20の他方側受圧面202bに対して接しているときには、2つの押圧傾斜面201aはそれぞれ、複数の第1スライダ20の各々においてパンチ積層方向DR1に互いに重なる。
また、第1型16と第2型18とによる1ショット毎にインナーフィン90の材料92を第1成形パンチ161と第2成形パンチ181との間に送り入れる時間を確保する必要がある。そのために、第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態では、第1スライダ20の押圧傾斜面201aは、その押圧傾斜面201aが押圧する第1成形パンチ161の被押圧面161eに対してスライダ往復方向DR3に離間する。具体的に図1では、第1スライダ20の押圧傾斜面201aは、第1成形パンチ161の被押圧面161eに対して離間間隔Tdを空けてスライダ往復方向DR3に離間している。
図1および図2に示すように、第2スライダ22は、第1スライダ20とは上下逆である点を除いて同様の構成となっている。具体的に、複数の第2スライダ22はそれぞれ、パンチ積層方向DR1を厚み方向とする平板形状を成しており、スライダ往復方向DR3へ往復移動することができるようにガイドされている。第2スライダ22はパンチ積層方向DR1へ並んで積層配置されている。第2スライダ22はそれぞれ、第2成形パンチ181を作動させるスライドカムであり、複数の第2成形パンチ181の各々に対応するように設けられている。
また、複数の第2スライダ22は各々、第2成形パンチ181の第2被押圧部181dを押圧する2つの第2押圧部221を有している。その第2押圧部221はそれぞれ、上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3の両方に対して傾斜しパンチ積層方向DR1と平行な押圧傾斜面221aを有している。この押圧傾斜面221aは、第2成形パンチ181の被押圧面181eと平行な平面であり、要するに、被押圧面181eと相対向する方向を向いた平面である。そのため、第2スライダ22が第2成形パンチ181を押圧する際には、この押圧傾斜面221aは、第2成形パンチ181の被押圧面181eに対向して接触する。
また、第2成形パンチ181を前述の二点鎖線Lx(図25参照)のように傾けるモーメント荷重が生じないようにするため、第2成形パンチ181の2つの被押圧面181eはそれぞれ、スライダ往復方向DR3において第2成形パンチ181の先端加工部181bの中心位置を挟んで互いに等距離となる位置に設けられている。そして、その2つの被押圧面181eには、第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の他方から一方へスライドすることにより、第2スライダ22の2つの押圧傾斜面221aがそれぞれ同時に接触する。
また、第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態では、第2スライダ22の2つの押圧傾斜面221aは両方とも、第2スライダ22同士で比較すると、上下方向DR2の位置だけでなくスライダ往復方向DR3の位置も同じになっている。言い換えれば、第2押圧シャフト242が全ての第2スライダ22の他方側受圧面222bに対して接しているときには、2つの押圧傾斜面221aはそれぞれ、複数の第2スライダ22の各々においてパンチ積層方向DR1に互いに重なる。
また、第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態では、第2スライダ22の押圧傾斜面221aは、その押圧傾斜面221aが押圧する第2成形パンチ181の被押圧面181eに対してスライダ往復方向DR3に離間する。
図1および図2に示すように、往復部24は、第1スライダ20および第2スライダ22をスライダ往復方向DR3へ往復運動させる駆動機構であり、第1押圧シャフト241と第2押圧シャフト242とシャフト支持部243とから構成されている。この往復部24は、例えば外部の動力源によって連続的にスライダ往復方向DR3へ往復運動させられる。シャフト支持部243は、第1型16および第2型18に対しパンチ積層方向DR1の一方に配置されており、不図示の駆動源によってスライダ往復方向DR3へ往復運動させられる。そして、第1押圧シャフト241、第2押圧シャフト242、およびシャフト支持部243は互いに一体的に固定されているので、第1押圧シャフト241および第2押圧シャフト242もシャフト支持部243と同時にスライダ往復方向DR3へ往復運動させられる。
第1押圧シャフト241は、第1スライダ20を往復運動させる第1スライダ駆動部として機能し、シャフト支持部243からパンチ積層方向DR1において第1型16側へ突き出るように設けられている。第1押圧シャフト241は円柱形状を成す柱状部材であり、図3および図4に示すように、第1スライダ20のそれぞれに形成された貫通孔202に挿通されている。図3は図1におけるIII矢視図であり、図4は図1のIV−IV断面図である。
第1スライダ20の貫通孔202は、上下方向DR2において第1押圧シャフト241よりも僅かに大きく形成されており、第1スライダ20が第1押圧シャフト241に対して上下方向DR2に固定されることのないようになっている。図1に示すように、第1スライダ20の貫通孔202は、スライダ往復方向DR3の長さが第1スライダ20毎に異なる長円形または円形をなしている。すなわち、その貫通孔202は、互いに対向する半円状の一方側受圧面202aおよび他方側受圧面202bと、その受圧面202a、202b間をつなぐ一対の連結側面202cとにより構成されている。そして、その受圧面202a、202b間の間隔である受圧面間隔が、個々の第1スライダ20で異なっている。なお、第1スライダ20の並びにおける中央の第1スライダ20では、上記受圧面間隔が最も短く貫通孔202は円形状を成しているので、連結側面202cが無く一方側受圧面202aと他方側受圧面202bとが互いに直接連結されている。
第1スライダ20の一方側受圧面202aは、スライダ往復方向DR3において第1押圧シャフト241を挟んで他方側受圧面202bに対向するように形成されている。一方側受圧面202aは、第1押圧シャフト241によってスライダ往復方向DR3の一方へ押される受圧面であり、その第1押圧シャフト241は、一方側受圧面202aを押すことにより第1スライダ20をスライダ往復方向DR3の一方へ移動させる。また、第1スライダ20の他方側受圧面202bは、第1押圧シャフト241によってスライダ往復方向DR3の他方へ押される受圧面であり、その第1押圧シャフト241は、他方側受圧面202bを押すことにより第1スライダ20をスライダ往復方向DR3の他方へ移動させる。
ここで、パンチ積層方向DR1の第1スライダ20の並びにおいて外側に配置された第1スライダ20ほど、上記受圧面間隔が大きくなっている。各受圧面202a、202bに関して詳述すると、他方側受圧面202bは、スライダ往復方向DR3での第1スライダ20の各第1押圧部201に対する他方側受圧面202bの相対的な位置関係が複数の第1スライダ20の何れでも同じになるように設けられている。その「同じになるように」とは完全な同一に限らずほぼ同じという意味を含むものである。言い換えれば、他方側受圧面202bは、図1のように第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態では、何れの第1スライダ20でも第1押圧シャフト241に接触し、他方側受圧面202bのスライダ往復方向DR3の位置が同じになる。
一方で、第1スライダ20の一方側受圧面202aは、スライダ往復方向DR3での各第1押圧部201に対する一方側受圧面202aの相対的な位置関係が第1スライダ20毎に異なるように設けられている。そのため、第1押圧シャフト241は、スライダ往復方向DR3の一方へ移動させられると、一方側受圧面202aの各々を押すことにより、複数の第1スライダ20を互いにずれた動作タイミングでスライダ往復方向DR3の一方へ順次移動させる。
詳細には、パンチ積層方向DR1の第1スライダ20の並びにおいて外側に配置された第1スライダ20ほど、その第1スライダ20が有する2つの第1押圧部201の何れかの位置を基準として、一方側受圧面202aがスライダ往復方向DR3の一方側にずれて位置するように形成されている。従って、第1押圧シャフト241は、スライダ往復方向DR3の一方へ移動させられると、複数の第1スライダ20のうち、パンチ積層方向DR1の中央に配置されたものを先ずスライダ往復方向DR3の一方へ移動させ始める。そして、パンチ積層方向DR1の中央に配置された第1スライダ20からパンチ積層方向DR1の外側に配置された第1スライダ20に掛けて順番に、スライダ往復方向DR3の一方へ移動させる。
第2押圧シャフト242は、上述の第1押圧シャフト241と同様に構成されている。すなわち、第2押圧シャフト242は、第2スライダ22を往復運動させる第2スライダ駆動部として機能し、シャフト支持部243からパンチ積層方向DR1において第2型18側へ突き出るように設けられている。第2押圧シャフト242は円柱形状を成す柱状部材であり、図4に示すように、第2スライダ22のそれぞれに形成された貫通孔222に挿通されている。
第2スライダ22の貫通孔222は、上述の第1スライダ20の貫通孔202と同様に構成されている。すなわち、図1に示すように、第2スライダ22の貫通孔222は、スライダ往復方向DR3の長さが第2スライダ22毎に異なる長円形または円形を成している。そして、その貫通孔222は、互いに対向する半円状の一方側受圧面222aおよび他方側受圧面222bと、その受圧面222a、222b間をつなぐ一対の連結側面222cとにより構成されている。そして、その受圧面222a、222b間の間隔である受圧面間隔が、個々の第2スライダ22で異なっている。なお、第2スライダ22の並びにおける中央の第2スライダ22では、上記受圧面間隔が最も短く貫通孔222は円形状を成しているので、連結側面222cが無く一方側受圧面222aと他方側受圧面222bとが互いに直接連結されている。
第2スライダ22の一方側受圧面222aは、スライダ往復方向DR3において第2押圧シャフト242を挟んで他方側受圧面222bに対向するように形成されている。一方側受圧面222aは、第2押圧シャフト242によってスライダ往復方向DR3の一方へ押される受圧面であり、他方側受圧面222bは、第2押圧シャフト242によってスライダ往復方向DR3の他方へ押される受圧面である。
また、第2スライダ22の一方側受圧面222aは第1スライダ20の一方側受圧面202aと同様に構成され、第2スライダ22の他方側受圧面222bは、第1スライダ20の他方側受圧面202bと同様に構成されている。但し、第1成形パンチ161と第2成形パンチ181との押付タイミングは互いに異なるので、スライダ往復方向DR3において第2スライダ22の一方側受圧面222aの個々の位置は、第1スライダ20の一方側受圧面202aに対して全く同じにはなっていない。
第2スライダ22の各受圧面222a、222bに関して詳述すると、他方側受圧面222bは、スライダ往復方向DR3での第2スライダ22の各第2押圧部221に対する他方側受圧面222bの相対的な位置関係が複数の第2スライダ22の何れでも同じになるように設けられている。言い換えれば、他方側受圧面222bは、図1のように第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態では、何れの第2スライダ22でも第2押圧シャフト242に接触し、他方側受圧面222bのスライダ往復方向DR3の位置が同じになる。
一方で、第2スライダ22の一方側受圧面222aは、スライダ往復方向DR3での各第2押圧部221に対する一方側受圧面222aの相対的な位置関係が第2スライダ22毎に異なるように設けられている。そのため、第2押圧シャフト242は、スライダ往復方向DR3の一方へ移動させられると、一方側受圧面222aの各々を押すことにより、複数の第2スライダ22を互いにずれた動作タイミングでスライダ往復方向DR3の一方へ順次移動させる。詳細には、第1押圧シャフト241と第1スライダ20との関係と同様に、パンチ積層方向DR1の中央に配置された第2スライダ22からパンチ積層方向DR1の外側に配置された第2スライダ22に掛けて順番に、スライダ往復方向DR3の一方へ移動させる。
図1および図3に示すように、第1ストッパ30は、第1ベース12に対して一体的に固定されている。第1ストッパ30には、複数の第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の他方へ各々移動させられることにより、第1スライダ20の他方側端面203が各々突き当たる。
また、第1押圧シャフト241は、図1に示すスライダ往復方向DR3の他方のストローク端において、第1スライダ20の他方側受圧面202bを含む一部位204を第1押圧シャフト241と第1ストッパ30との間に挟むことにより、第1スライダ20をスライダ往復方向DR3に拘束する。言い換えれば、第1押圧シャフト241の往復運動において第1押圧シャフト241が上記スライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置する毎に、第1スライダ20は、第1押圧シャフト241と第1ストッパ30とに挟まれることによって、スライダ往復方向DR3へ移動不能に拘束される。
図1に示すように、第2ストッパ32は、第2ベース14に対して一体的に固定されている。第2ストッパ32には、複数の第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の他方へ各々移動させられることにより、第2スライダ22の他方側端面223が各々突き当たる。
また、第2押圧シャフト242は、図1に示すスライダ往復方向DR3の他方のストローク端において、第2スライダ22の他方側受圧面222bを含む一部位224を第2押圧シャフト242と第2ストッパ32との間に挟むことにより、第2スライダ22をスライダ往復方向DR3に拘束する。言い換えれば、第2押圧シャフト242の往復運動において第2押圧シャフト242が上記スライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置する毎に、第2スライダ22は、第2押圧シャフト242と第2ストッパ32とに挟まれることによって、スライダ往復方向DR3へ移動不能に拘束される。
第1スライダ支持部34は、スライダ往復方向DR3に延びる平板形状を成している。第1スライダ支持部34は、上下方向DR2において第1スライダ20に対して第1ベース12側とは反対側、すなわち第1スライダ20の下側に配置され、第1ベース12に対し第1ストッパ30と共に一体的に固定されている。第1スライダ支持部34は、第1ベース12の下面121との間に第1スライダ20を挟むことにより、第1スライダ20をスライダ往復方向DR3へ移動可能としつつ上下方向DR2へ移動不能に支持している。
第2スライダ支持部36は、スライダ往復方向DR3に延びる平板形状を成している。第2スライダ支持部36は、上下方向DR2において第2スライダ22に対して第2ベース14側とは反対側、すなわち第2スライダ22の上側に配置され、第2ベース14に対し第2ストッパ32と共に一体的に固定されている。第2スライダ支持部36は、第2ベース14の上面141との間に第2スライダ22を挟むことにより、第2スライダ22をスライダ往復方向DR3へ移動可能としつつ上下方向DR2へ移動不能に支持している。
次に、波板製造装置10の作動に関して説明する。先ず、インナーフィン90の材料92が第1型16と第2型18との間に挿入されると、往復部24がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態、要するに図1に示す状態から、往復部24がスライダ往復方向DR3の一方へ移動し始める。その往復部24がスライダ往復方向DR3の一方へ移動すると、第1押圧シャフト241により複数の第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の一方へ順次移動させられると共に、第2押圧シャフト242により複数の第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の一方へ順次移動させられる。往復部24のストローク途中にある波板製造装置10が図5〜7に示されている。図5は、往復部24のストローク途中における波板製造装置10の正面図であり、図1と同じ方向から見た図である。図6は、図5のVI矢視図であり、図2と同じ方向から見た図である。図7は、図5のVII矢視図であり、図3と同じ方向から見た図である。図5〜7および後述の図8〜10では、インナーフィン90の材料92の図示が省略されている。
図5〜7に示す状態では、パンチ積層方向DR1の中央に配置された一部の第1スライダ20および第2スライダ22だけが、押圧シャフト241、242と共に、スライダ往復方向DR3の他方のストローク端からスライダ往復方向DR3の一方へ移動している。そして、パンチ積層方向DR1の中央に配置された一部の第1成形パンチ161だけが第1スライダ20によって第2型18側へ押し下げられ、パンチ積層方向DR1の中央に配置された一部の第2成形パンチ181だけが第2スライダ22によって第1型16側へ押し上げられている。これにより、図5および図6のP01部分に示すように、パンチ積層方向DR1の中央部分において両方の成形パンチ161、181が互いに噛み合ってインナーフィン90の材料92の一部が波形状に塑性変形させられている。
図5〜7に示す状態から更に往復部24がスライダ往復方向DR3の一方へ移動しスライダ往復方向DR3の一方のストローク端にまで至った状態が、図8〜10に示されている。図8は、往復部24がスライダ往復方向DR3の一方のストローク端に位置している状態における波板製造装置10の正面図であり、図1と同じ方向から見た図である。図9は、図8のIX矢視図であり、図2と同じ方向から見た図である。図10は、図8のX矢視図であり、図3と同じ方向から見た図である。
図8〜10に示す状態では、往復部24がスライダ往復方向DR3の一方のストローク端に至っているので、全ての第1スライダ20が、上記他方のストローク端から離れ、第1成形パンチ161を押し下げる位置にまで移動している。それと共に、全ての第2スライダ22が、上記他方のストローク端から離れ、第2成形パンチ181を押し上げる位置にまで移動している。そのため、全ての第1成形パンチ161が第1スライダ20によって第2型18側へ押し下げられ、全ての第2成形パンチ181が第2スライダ22によって第1型16側へ押し上げられている。これにより、両方の成形パンチ161、181の全部が互いに噛み合ってインナーフィン90の材料92を波形状に塑性変形させる工程が完了している。
上記のように往復部24がスライダ往復方向DR3の一方へ移動すると、各スライダ20、22の一方側受圧面202a、222aのスライダ往復方向DR3位置がスライダ20、22毎に異なるため、各スライダ20、22の動作タイミングにずれが生じる。従って、複数の第1スライダ20は各々、スライダ往復方向DR3の一方への移動に伴って第1成形パンチ161毎に第1被押圧部161dを押圧することにより、第1スライダ20の動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで第1成形パンチ161を第2型18へ順次押し付ける。これと同時に、複数の第2スライダ22は各々、スライダ往復方向DR3の一方への移動に伴って第2成形パンチ181毎に第2被押圧部181dを押圧することにより、第2スライダ22の動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで第2成形パンチ181を第1型16へ順次押し付ける。なお、第2成形パンチ181の押付タイミングは第1成形パンチ161の押付タイミングと同時ではない。
また、図5に示すように、第1成形パンチ161の被押圧面161eは、第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の一方へ移動することによって第1スライダ20の押圧傾斜面201aに押圧される。そして、被押圧面161eおよび押圧傾斜面201aは上下方向DR2およびスライダ往復方向DR3に対して傾斜しているので、第1成形パンチ161の被押圧面161eは、押圧傾斜面201aに押圧されると、その押圧傾斜面201aに押圧される押圧力から、第1成形パンチ161を第2型18へ押し付ける分力F01を生じさせる。すなわち、第1押圧シャフト241は、第1スライダ20を第3方向DR3の一方へ押すことにより、上記分力F01を生じさせる。
第2型18側でもこれと同様であり、第2成形パンチ181の被押圧面181eは、第2スライダ22がスライダ往復方向DR3の一方へ移動することによって第2スライダ22の押圧傾斜面221aに押圧される。そして、第2成形パンチ181の被押圧面181eは、押圧傾斜面221aに押圧されると、その押圧傾斜面221aに押圧される押圧力から、第2成形パンチ181を第1型16へ押し付ける分力F02を生じさせる。この分力F01、F02によってインナーフィン90の材料92は塑性変形させられる。
往復部24は、図8〜10のようにスライダ往復方向DR3の一方のストローク端にまで至ると、次は、そのスライダ往復方向DR3の一方のストローク端からスライダ往復方向DR3の他方へ向けて移動する。そして、その移動と共に、第1押圧シャフト241は他方側受圧面202bを押して第1スライダ20を図1に示す元の位置に順次戻し、第2押圧シャフト242は他方側受圧面222bを押して第2スライダ22を図1に示す元の位置に順次戻す。
上述したように、本実施形態によれば、複数の第1スライダ20は各々、第1成形パンチ161毎に複数の第1被押圧部161dを押圧することにより、第1スライダ20の動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで第1成形パンチ161を第2型18へ順次押し付けるものである。そして、第1押圧シャフト241は、複数の第1スライダ20を互いにずれた動作タイミングでスライダ往復方向DR3の一方へ順次移動させる。従って、第1成形パンチ161の押付タイミングを相互にずらすために、前述の図27の上型用スライダ944のように第1押圧部201をスライダ往復方向DR3にずらして設けることは必要ではない。そのため、一体構成の上型用スライダ944を採用する構成(図27参照)と比較して、積層配置された複数の第1成形パンチ161の各々において第1スライダ20に押圧される複数の第1被押圧部161dの相互間隔を小さくすることが可能である。
すなわち、本実施形態の波板製造装置10では、第1スライダ20を一体構成とはせずに分割構成としているので、往復部24がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置する初期位置にあるときに、第1スライダ20が有するカム部としての第1押圧部201のスライダ往復方向DR3位置を、第1スライダ20相互で同じにすることができる。その結果として、第1成形パンチ161のカム部である2つの第1被押圧部161dがスライダ往復方向DR3に占める幅Ws2の幅広化を抑えることが可能である。
また、本実施形態によれば、複数の第1スライダ20は各々、第1押圧シャフト241によってスライダ往復方向DR3の一方へ押される一方側受圧面202aと、第1押圧シャフト241によってスライダ往復方向DR3の他方へ押される他方側受圧面202bとを有している。従って、一方側受圧面202aの位置に応じて第1押圧部201が第1成形パンチ161の第1被押圧部161dを押圧するタイミングを決めることができ、他方側受圧面202bの位置に応じてその第1被押圧部161dに対する押圧を解除するタイミングを決めることができる。
言い換えれば、スライダ往復方向DR3における一方側受圧面202aの位置を複数の第1スライダ20の相互間でずらすことにより、第1スライダ20がスライダ往復方向DR3の一方へ移動する動作タイミングをずらすことができるので、インナーフィン90の材料92を塑性変形させる加工タイミングを、第1押圧部201の位置に依存せずに定めることが可能である。
また、本実施形態によれば、第1スライダ20の一方側受圧面202aは、スライダ往復方向DR3での各第1押圧部201に対する一方側受圧面202aの相対的な位置関係が第1スライダ20毎に異なるように設けられている。従って、複数の第1成形パンチ161を互いに異なるタイミングで下方向へ作動させることができる。
また、本実施形態によれば、第1スライダ20の一方側受圧面202aは、パンチ積層方向DR1において第1スライダ20の並びの外側に配置された第1スライダ20のものほど、その第1スライダ20が有する2つの第1押圧部201の何れかの位置を基準としてスライダ往復方向DR3の一方側にずれて位置するように形成されている。従って、パンチ積層方向DR1の中央に配置された第1成形パンチ161からパンチ積層方向DR1の外側に配置された第1成形パンチ161に掛けて順番に下方向へ作動させることができる。
また、本実施形態によれば、第1成形パンチ161の被押圧面161eは、押圧傾斜面201aに押圧されると、その押圧傾斜面201aに押圧される押圧力から、第1成形パンチ161を第2型18へ押し付ける分力F01を生じさせる。従って、第1型16および第2型18から成るプレス成形金型の型開閉方向が上下方向DR2であるのに対し、その型開閉方向に交差する水平方向すなわちスライダ往復方向DR3に、第1スライダ20を往復運動させることが可能である。
また、本実施形態によれば、第1スライダ20の一方側受圧面202aは、スライダ往復方向DR3において第1押圧シャフト241を挟んで他方側受圧面202bに対向するように形成されている。従って、第1スライダ20を往復運動させる第1スライダ駆動部を本実施形態の第1押圧シャフト241のように柱状部材で構成することができ、複数の第1スライダ20の動作タイミングを相互にずらす機構を簡単に構成することが可能である。
また、本実施形態によれば、第1押圧シャフト241は、図1に示すスライダ往復方向DR3の他方のストローク端において、第1スライダ20の他方側受圧面202bを含む一部位204を第1押圧シャフト241と第1ストッパ30との間に挟むことにより、第1スライダ20をスライダ往復方向DR3に拘束する。従って、第1スライダ20のスライダ往復方向DR3の動きを、第1押圧シャフト241がその往復運動において上記他方のストローク端に至る毎に止めることができる。そのため、第1押圧シャフト241は、その他方のストローク端から次にスライダ往復方向DR3の一方へ向けて動くときに、複数の第1スライダ20を順次滑らかに押すことが可能である。すなわち、第1スライダ20の不必要な動きを抑えて波板製造装置10から生じる振動を抑えることが可能である。
また、本実施形態によれば、第1押圧シャフト241は第2押圧シャフト242と一体的に動作するので、各第1成形パンチ161の動作と各第2成形パンチ181の動作とを機械的に同期させることが可能である。
また、往復部24がスライダ往復方向DR3の他方のストローク端に位置している状態すなわち図1に示す状態では、第1スライダ20の押圧傾斜面201aは、第1成形パンチ161の被押圧面161eに対して、カム停留長さである離間間隔Tdを空けてスライダ往復方向DR3に離間している。従って、往復部24を連続的にスライダ往復方向DR3へ往復運動させつつ、第1型16と第2型18とによる1ショット毎に、第1型16と第2型18との上下動作を止めてインナーフィン90の材料92を第1成形パンチ161と第2成形パンチ181との間に送り入れる材料送り時間を確保することが可能である。要するに、インナーフィン90の1回の成形毎に、往復部24の往復運動を止めることなく第1型16および第2型18の上下動作を一時的に止めることができ、インナーフィン90の成形を順次行うことが可能である。
なお、上述した本実施形態の効果については、第1型16側に関して説明されているが、第2型18側に関しても同様である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。
図11は、本実施形態の波板製造装置10の正面図であって、図1に相当する図である。また、図12は、図11におけるXII矢視図である。この図11および図12に示すように、本実施形態では、各スライダ20、22をガイドするガイド構造と各スライダ20、22の側面206、226とが、前述の第1実施形態と比較して異なっている。
なお、本実施形態の波板製造装置10は、図11とその図11のXIII矢視図である図13とに示すようにストッパ30、32を有していないが、第1実施形態と同様にストッパ30、32を有していても差し支えない。また、図11においてスライダ支持部34、36はベース12、14と分離して図示されているが、第1実施形態と同様に、第1スライダ支持部34は第1ベース12に対して固定され、第2スライダ支持部36は第2ベース14に対して固定されている。
図11および図12に示すように、第1ベース12の下面121には、スライダ往復方向DR3に延びるベースガイド溝121aが複数形成されている。そのベースガイド溝121aは、複数の第1スライダ20に対し上下方向DR2における一方に配設された一方側案内溝であり、パンチ積層方向DR1に並んで互いに平行に設けられている。ベースガイド溝121aには、複数の第1スライダ20の中の一部がスライダ往復方向DR3へ移動可能に嵌め入れられている。すなわち、そのベースガイド溝121aは、そのベースガイド溝121aに嵌め入れられた第1スライダ20をスライダ往復方向DR3に案内するので、第1ベース12は一方側案内部として機能する。
また、第1スライダ支持部34の上面341には、スライダ往復方向DR3に延びる支持部ガイド溝341aが複数形成されている。その支持部ガイド溝341aは、複数の第1スライダ20に対し上下方向DR2における上記一方とは反対の他方に配設された他方側案内溝であり、パンチ積層方向DR1に並んで互いに平行に設けられている。支持部ガイド溝341aには、複数の第1スライダ20の中でベースガイド溝121aに嵌め入れられている一部のものを除いた他部のものがスライダ往復方向DR3へ移動可能に嵌め入れられている。すなわち、第1スライダ支持部34の支持部ガイド溝341aは、その支持部ガイド溝341aに嵌め入れられた第1スライダ20をスライダ往復方向DR3に案内するので、第1スライダ支持部34は他方側案内部として機能する。
そして、図12および図14に示すように、第1ベース12のベースガイド溝121aに嵌め入れられた第1スライダ20と、第1スライダ支持部34の支持部ガイド溝341aに嵌め入れられた第1スライダ20とは交互に、スライダ往復方向DR3に積層されるように並んでいる。このようにして第1スライダ20がスライダ往復方向DR3に案内されることにより、波板製造装置10がパンチ積層方向DR1へ拡幅化することを抑えつつ、第1スライダ20の各々の位置がパンチ積層方向DR1にずれることを防止することができる。そのため、例えば第1スライダ20が、その第1スライダ20の隣の第1スライダ20の動作に引き摺られて動作して、本来的には下降動作すべきでない第1成形パンチ161が下降動作する、という事態を回避し易くなる。なお、図14は、図11のXIV−XIV断面図である。
第2スライダ22の案内に関しても、上記の第1スライダ20と同様である。すなわち、第2ベース14の上面141には一方側案内溝としてのベースガイド溝141aが複数形成され、第2スライダ支持部36の下面361には他方側案内溝としての支持部ガイド溝361aが複数形成されている。そして、第2ベース14のベースガイド溝141aに嵌め入れられた第2スライダ22と、第2スライダ支持部36の支持部ガイド溝361aに嵌め入れられた第2スライダ22とは交互に、スライダ往復方向DR3に積層されるように並んでいる。
また、図11とその図11のXV−XV断面図である図15とに示すように、各々の第1スライダ20が有するパンチ積層方向DR1に向いた両方の側面206のうちの一方には、第1スライダ20の動きを潤滑するための潤滑油が入る複数の油溝207が形成されている。その油溝207は、第1スライダ20を上下方向DR2に横断するように延び、図15に示すように第1スライダ20の厚み方向に僅かに窪んだ断面形状を成している。
また、第2スライダ22に関しても同様である。すなわち、第2スライダ22の側面226(図14参照)のうちの一方には、第1スライダ20の油溝207と同様の油溝227が形成されている。この第1スライダ20および第2スライダ22の油溝207、227には、波板製造装置10の外部に設けられた潤滑油供給装置から潤滑油が逐次供給されるようになっている。
このように第1スライダ20および第2スライダ22のそれぞれに油溝207、227が設けられているので、その油溝207、227が無い構成と比較して、第1スライダ20および第2スライダ22の側面206、226に対して幅広く潤滑油を行き渡らせることが可能である。そのため、例えば、互いに隣接する第1スライダ20同士または第2スライダ22同士の摺動摩擦に起因した発熱等を十分に抑えることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の第2実施形態において、第1スライダ20の油溝207は、第1スライダ20の両方の側面206のうちの一方にだけ設けられているが、その側面206の両方に設けられていても差し支えない。このことは、第2スライダ22の油溝227に関しても同様である。
(2)上述の各実施形態において、第1成形パンチ161の第1被押圧部161dは2箇所設けられており、第2成形パンチ181の第2被押圧部181dも2箇所設けられているが、それらはそれぞれ3箇所以上設けられていても差し支えない。第1実施形態の波板製造装置10においてそれぞれの被押圧部161d、181dが3箇所とされた変形例を図示すれば、例えば図16のようになる。図16は、第1実施形態の一変形例を示した図であって、図1に相当する図である。なお、図16の波板製造装置10では、被押圧部161d、181dが図1の波板製造装置10に対して多いので、例えば3つの第1被押圧部161dがスライダ往復方向DR3に占める幅Ws3は、この幅Ws3に相当する図1の幅Ws2よりも広くなっている。
(3)上述の各実施形態において、複数の第1成形パンチ161はそれぞれ、第1スライダ20からの押圧が解除されるのと連動して、カム機構によって第2型18から離間する向きに作動させられるが、例えばそのカム機構がバネ機構に置き換えられ、そのバネ機構が、複数の第1成形パンチ161を第2型18から離間する向きに付勢していても差し支えない。このことは第2成形パンチ181に関しても同様である。
(4)上述の各実施形態において、第1型16と第2型18とは何れも上下方向DR2に作動する可動金型であるが、その第1型16と第2型18との一方が可動金型で、他方がベース12、14に対して動かない固定金型であっても差し支えない。なお、そのような固定金型は、複数の成形パンチに分割されている必要がない。
(5)上述の各実施形態において、第1型16と第2型18とから成る成形金型は上下方向DR2へ開閉作動するが、その成形金型が上下方向DR2に限らず何れの方向に開閉作動するように波板製造装置10が設置されていても差し支えない。
(6)上述の各実施形態において、第1押圧シャフト241および第2押圧シャフト242は柱状部材であるが、その形状に限定はなく、例えば平板形状を成していても差し支えない。
(7)上述の各実施形態において、第1スライダ20の一方側受圧面202aおよび他方側受圧面202bは貫通孔202の一部を構成しているが、それらの側受圧面202a、202bは孔の一部分である必要はない。このことは第2スライダ22に関しても同様である。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
10 波板製造装置
16 第1型
161 第1成形パンチ
161d 第1被押圧部
18 第2型
20 第1スライダ
201 第1押圧部
241 第1押圧シャフト(第1スライダ駆動部)
DR1 パンチ積層方向(第1方向)
DR2 上下方向(第2方向)
DR3 スライダ往復方向(第3方向)

Claims (11)

  1. 波形状が連なった波板状の金属板製品(90)を成形する波板製造装置であって、
    第1方向(DR1)に積層された複数の第1成形パンチ(161)から構成されている第1型(16)と、
    前記第1方向に交差する第2方向(DR2)において前記第1型に対して対向して配置され、前記金属板製品の材料を前記第1型との間で挟むことにより前記波形状が前記第1方向に連なるように変形させる第2型(18)と、
    前記複数の第1成形パンチの各々に対応するように前記第1方向に並んで設けられ、前記第1方向および前記第2方向に対して交差する第3方向(DR3)へ移動可能とされた複数の第1スライダ(20)と、
    前記複数の第1スライダを互いにずれた動作タイミングで前記第3方向の一方へ順次移動させる第1スライダ駆動部(241)とを備え、
    前記第1成形パンチは各々、前記第3方向へ並ぶように設けられ且つ前記第1スライダに押圧される複数の第1被押圧部(161d)を有し、
    前記第1スライダは各々、前記第3方向の一方への移動に伴って前記第1成形パンチ毎に前記複数の第1被押圧部を押圧することにより、前記第1スライダの動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで前記第1成形パンチを前記第2型へ順次押し付け
    前記複数の第1スライダは各々、前記第1スライダ駆動部によって前記第3方向の一方へ押される一方側受圧面(202a)と、前記第1スライダ駆動部によって前記第3方向の他方へ押される他方側受圧面(202b)とを有し、
    前記第1スライダ駆動部は、前記第3方向へ往復移動するものであり、前記一方側受圧面を押すことにより前記第1スライダを前記第3方向の一方へ移動させ、前記他方側受圧面を押すことにより前記第1スライダを前記第3方向の他方へ移動させることを特徴とする波板製造装置。
  2. 前記複数の第1スライダは各々、前記第1被押圧部を押圧する第1押圧部(201)を有し、
    前記一方側受圧面は、前記第3方向での前記第1押圧部に対する前記一方側受圧面の相対的な位置関係が第1スライダ毎に異なるように設けられていることを特徴とする請求項に記載の波板製造装置。
  3. 前記一方側受圧面は、前記第1方向において前記複数の第1スライダの並びの外側に配置された第1スライダのものほど、該第1スライダが有する前記第1押圧部の位置を基準として前記第3方向の一方側にずれて位置するように形成されていることを特徴とする請求項に記載の波板製造装置。
  4. 前記他方側受圧面は、前記第3方向での前記第1押圧部に対する前記他方側受圧面の相対的な位置関係が前記複数の第1スライダの何れでも同じになるように設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の波板製造装置。
  5. 前記第1押圧部は、前記第2方向および前記第3方向に対して傾斜した押圧傾斜面(201a)を有し、
    前記第1被押圧部は、前記押圧傾斜面と相対向する方向を向いた被押圧面(161e)を有し、
    該被押圧面は、前記第1スライダが前記第3方向の一方へ移動することによって前記押圧傾斜面に押圧され、該押圧傾斜面に押圧される押圧力から、前記第1成形パンチを前記第2型へ押し付ける分力(F01)を生じさせることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の波板製造装置。
  6. 前記第1スライダ駆動部が前記複数の第1スライダの前記他方側受圧面に対して接しているときには、前記押圧傾斜面は、前記複数の第1スライダの各々において前記第1方向に互いに重なることを特徴とする請求項に記載の波板製造装置。
  7. 前記一方側受圧面は、前記第3方向において前記第1スライダ駆動部を挟んで前記他方側受圧面に対向するように形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の波板製造装置。
  8. 前記複数の第1スライダが前記第3方向の他方へ各々移動させられることにより該第1スライダが各々突き当たるストッパ(30)を備え、
    前記第1スライダ駆動部は、前記第3方向の他方のストローク端において、前記他方側受圧面を含む前記第1スライダの一部位(204)を前記第1スライダ駆動部と前記ストッパとの間に挟むことにより、該第1スライダを前記第3方向に拘束することを特徴とする請求項に記載の波板製造装置。
  9. 前記複数の第1スライダに対し前記第2方向における一方に配置され、前記複数の第1スライダの中の一部が前記第3方向へ移動可能に嵌め入れられた一方側案内溝(121a)が形成された一方側案内部(12)と、
    前記複数の第1スライダに対し前記第2方向における他方に配置され、前記複数の第1スライダの中の前記一方側案内溝に嵌め入れられた前記一部を除く他部が前記第3方向へ移動可能に嵌め入れられた他方側案内溝(341a)が形成された他方側案内部(34)とを備え、
    前記一方側案内溝に嵌め入れられた第1スライダは、前記他方側案内溝に嵌め入れられた第1スライダと交互に前記第方向に積層されるように並んでいることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の波板製造装置。
  10. 前記複数の第1スライダは各々、前記第1方向の両側に側面(206)を有し、
    前記第1スライダの両方の側面のうちの少なくとも一方には、該第1スライダの動きを潤滑するための潤滑油が入る油溝(207)が形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の波板製造装置。
  11. 前記第1方向に並んで設けられ、前記第3方向へ移動可能とされた複数の第2スライダ(22)と、
    前記複数の第2スライダを互いにずれた動作タイミングで前記第3方向の一方へ順次移動させる第2スライダ駆動部(242)とを備え、
    前記第2型は、前記第1方向に積層された複数の第2成形パンチから構成され、
    前記第2成形パンチは各々、前記第3方向へ並ぶように設けられ且つ前記第2スライダに押圧される複数の第2被押圧部(181d)を有し、
    前記複数の第2スライダは各々、前記複数の第2成形パンチの各々に対応するように設けられており、前記第3方向の一方への移動に伴って前記第2成形パンチ毎に前記複数の第2被押圧部を押圧することにより、前記第2スライダの動作タイミングのずれに応じて互いにずれた押付タイミングで前記第2成形パンチを前記第1型へ順次押し付け、
    前記第2スライダ駆動部は前記第1スライダ駆動部と一体的に動作することを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の波板製造装置。
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