JP2013166172A - 抜き加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小型化が可能であり且つ耐久性を向上させることができる抜き加工装置を提供する。
【解決手段】 抜き加工装置の上型は、回転体50、複数の抜きパンチ43、複数の被駆動カム54、および、複数の駆動カム56を有する。被駆動カム54は、抜きダイ側に移動すると抜きパンチ43を抜きダイ側に押圧する。駆動カム56は、回転体50が回転すると当該回転体50と一体に移動し、複数の被駆動カム54を逐次抜きパンチ43側に押圧し、抜きパンチ43と抜きダイとの間の金属帯板に回転方向に並ぶ複数の通孔を逐次空ける。そのため、抜き加工装置は、全通孔を同時に打ち抜く加工能力が不要である。また、抜き加工装置には、全通孔の抜き荷重が同時に作用するのではなく、各通孔の抜き荷重が順に作用するため、最大抜き荷重を低減可能である
【選択図】図6

Description

本発明は、抜き加工装置に関する。
ベースに固定された下型の上に被加工材を載せ、上型を被加工材に押し付けるようにスライダを下降させ曲げ加工やせん断加工を行うプレス加工装置が知られている。特許文献1に開示されたプレス加工装置は、被加工材としての帯板の送り方向に並ぶ複数の加工部を備える。帯板は、間欠的に送られる。加工部は、帯板が送られる度に1回作動する。各加工部は、上型を帯板に押し付けるタイミングが互いに異なるように時間を空けて作動する。
特開2007−229738号公報
特許文献1に開示されたプレス加工装置は、1つの加工部で周方向に並ぶ複数の通孔を空ける場合、各通孔を同時に打ち抜く加工能力が必要となる。そのため、装置が大型化するという問題があった。また、各通孔の抜き荷重の総量が同時に加工部に作用するため、装置の耐久性が低いという問題があった。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化が可能であり、且つ耐久性を向上させることができる抜き加工装置を提供することである。
請求項1に記載の発明による抜き加工装置は、回転駆動部、回転体、抜きダイ、複数の抜きパンチ、複数の被駆動カム、および、複数の駆動カムを備える。回転駆動部は、回転体を回転可能に支持し、回転体を回転駆動する。
抜きダイは、回転体に対し当該回転体の回転軸心方向に離間し、回転体の回転方向に並ぶ複数のダイ穴を有する。
抜きパンチは、抜きダイと回転体との間に位置し、抜きダイに接近および離間可能である。抜きパンチは、抜きダイ側に移動すると当該抜きダイ側の一端部がダイ穴に挿入される。各抜きパンチは、回転方向に並ぶように配置されている。
被駆動カムは、抜きパンチと回転体との間に位置し、抜きダイに接近および離間する方向に往復移動可能である。被駆動カムは、抜きダイ側に移動すると抜きパンチを抜きダイ側に押圧する。各被駆動カムは、回転方向に並ぶように配置されている。
各駆動カムは、被駆動カムと回転体との間に位置し、回転方向で互いに等間隔に設けられる。駆動カムは、回転体と一体に移動可能であり、回転体が回転すると複数の被駆動カムを逐次抜きパンチ側に押圧し、抜きパンチと抜きダイとの間の被加工材に回転方向に並ぶ複数の通孔を逐次空ける。
したがって、被加工材に周方向に並ぶ複数の通孔を空ける場合、各抜きパンチは、時間差をもって被加工材に押し付けられる。そのため、抜き加工装置は、全ての通孔を同時に打ち抜く加工能力が不要である。そのため、加工能力を小さくすることができ、装置の小型化が可能である。
また、抜き加工装置には、全ての通孔の抜き荷重が同時に作用するのではなく、各通孔の抜き荷重が順に作用する。そのため、抜き加工装置に作用する最大抜き荷重を低減可能であり、装置の耐久性を向上させることができる
また、各駆動カムが回転方向で互いに等間隔に設けられるので、駆動カムから回転体に作用する荷重の作用点が回転方向で等間隔に位置する。そのため、回転体にかかる荷重のバランスがとれ、回転体が傾くことを抑制可能であり、駆動カムおよび被駆動カムを含む加圧機構の耐久性が向上する。また、上下に摺動する抜きパンチへの偏荷重が低減するので、抜きパンチの耐久性を向上させることができる。
本明細書において「抜き加工装置の1回の作動」とは、被加工材が送られる度の作動のことである。本発明の抜き加工装置は、被加工材が送られる度に1回作動し、その1回の作動で複数の通孔を空ける。
本発明の第1実施形態による抜き加工装置および巻き出し装置を示す図である。 図1の抜き加工装置の第1加工部〜第3加工部に抜き加工が施された直後の金属帯板の上面図である。 図1の抜き加工装置の第3加工部〜第4加工部に抜き加工が施された直後の金属帯板の上面図である。 図1の抜き加工装置を示す図であって、上型が上昇している状態を示す。 図1の抜き加工装置を示す図であって、上型が下降している状態を示す。 図1の抜き加工装置の上型の回転体、抜きパンチ、被駆動カムおよび駆動カムを示す斜視図である。 図6の抜きパンチ、被駆動カムおよび駆動カムを示す斜視図である。 図6の抜きパンチ、被駆動カムおよび駆動カムの作動を示す図であって、駆動カムが被駆動カムを押圧し始める状態を示す。 図6の抜きパンチ、被駆動カムおよび駆動カムの作動を示す図であって、駆動カムが被駆動カムを押圧し終えた直後の状態を示す。 図6の抜きパンチ、被駆動カムおよび駆動カムの作動を示す図であって、被駆動カムが通孔から抜け出すことを駆動カムの規制部が規制している状態を示す。 図6の抜きパンチ、被駆動カムおよび駆動カムの作動を示す図であって、駆動カムによる被駆動カムの規制が解除された状態を示す。 図1の抜き加工装置の第2加工部が抜き加工を開始する直前の金属帯板を駆動カムと共に示す上面図である。 図1の抜き加工装置の第2加工部が抜き加工を施している途中の金属帯板を駆動カムと共に示す上面図である。 図1の抜き加工装置の第2加工部が抜き加工を施した直後の金属帯板を駆動カムと共に示す上面図である。 本発明の第2実施形態による抜き加工装置の被駆動カム、併走カムおよび駆動カムを示す斜視図である。 図15の状態から併走カムおよび駆動カムが回転方向に回転した状態を示す斜視図である。 図16の状態から併走カムおよび駆動カムが回転方向に回転した状態を示す斜視図である。 図17の状態から併走カムおよび駆動カムが回転方向に回転した状態を示す斜視図である。 図18の状態から併走カムおよび駆動カムが回転方向に回転した状態を示す斜視図である。 図19の状態から併走カムおよび駆動カムが回転方向に回転した状態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態による抜き加工装置の駆動カムの空走区間を示す図である。 本発明の第4実施形態による抜き加工装置を示す斜視図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による抜き加工装置を図1に示す。抜き加工装置20は、金属帯板10に抜き加工を施す装置である。「被加工材」としての金属帯板10は、コイル状に巻回された状態から巻き出し装置19により巻き出され、抜き加工装置20に供給される。
図1の抜き加工装置20の第1加工部21は、図2に示すように金属帯板10に複数の通孔12を空ける。また、図1の抜き加工装置20の第2加工部22は、図2に示すように金属帯板10に各通孔12の内側で周方向に並ぶ多数の通孔13を空ける。また、図1の抜き加工装置20の第3加工部23は、図2に示すように金属帯板10に各通孔13の径内端に接続する通孔14を空ける。また、図1の抜き加工装置20の第4加工部24は、図2に示すように金属帯板10に通孔15を空ける。通孔15を空けると、金属帯板10のうち各通孔12〜14を含む中央部が打ち抜かれる。打ち抜かれた部材は、モータのステータコアを構成する積層板として使用される。
先ず、抜き加工装置20の構成を図1、図4および図5に基づき説明する。抜き加工装置20は、ベース28、フレーム29、金型30、送り装置61、駆動モータ62、駆動軸63、予備動作機構64および回転伝達機構72を備える。駆動モータ62、駆動軸63および回転伝達機構72は、特許請求の範囲に記載の「回転駆動部」を構成する。
金型30は、下型31、上型40および付勢手段60から構成されている。下型31は、ベース28の上面に固定されている。下型31は、抜きダイ36〜39を有する。抜きダイ36〜39は、図2の通孔12〜15に対応する位置にダイ穴32〜35を有する。
上型40は、下型31の上方に位置し、下型31に接近および離間可能に設けられている。上型40は、図2の通孔12〜15に対応する位置に抜きパンチ42〜45を有する。抜きパンチ42〜45は、下方に押圧され金属帯板10に押し付けられることにより、金属帯板10に通孔12〜15を空ける。なお、上型40については後にさらに詳述する。
付勢手段60は、上型40と下型31との間に設けられ、常時上型40を上方に付勢している。上型40は、後に詳述する予備動作機構64が上型40を下方に押圧するとき以外、付勢手段60の付勢により上に持ち上げられる。金属帯板10は、上型40と下型31との間に挿入される。
送り装置61は、巻き出し装置19から供給された金属帯板10を金型30側に送る。
駆動軸63は、上下方向に延び、ベース28により回転可能に支持されている。
駆動モータ62は、駆動軸63に連結され、駆動軸63を回転駆動可能である。
予備動作機構64は、金属帯板10に抜き加工を施す前の予備動作を行う。この予備動作とは、上型40を図3に示す位置から下降させ、図4に示すように金属帯板10を上型40と下型31とで挟み込む動作のことである。具体的には、予備動作機構64は、第1下降用カム65、第2下降用カム67、一対のプーリ69、70およびタイミングベルト71から構成される。
第1下降用カム65は、上下方向の軸心を有し、フレーム29の天板により回転可能に支持されている。第1下降用カム65は、図1に示すように上型40が下降していないとき抜き加工装置20の幅方向に延びる突起66を有する。
第2下降用カム67は、第1下降用カム65の下方に位置し、上型40に固定されている。第2下降用カム67は、第1下降用カム65の突起66が嵌合可能な溝68を有する。
第1下降用カム65の突起66は、第2下降用カム67の溝68に嵌合すると上型40の上方への移動を許容する。また、第1下降用カム65の突起66は、当該突起66が第2下降用カム67の溝68と交差するように第1下降用カム65が回転すると、第2下降用カム67を下方に押圧して上型40を下降させる。
プーリ69は、駆動軸63に一体に形成されている。プーリ70は、第1下降用カム65に一体に形成されている。タイミングベルト71は、プーリ69とプーリ70とに巻き掛けられ、駆動軸63の回転を第1下降用カム65に伝達する。駆動軸63の回転は、図示しないクラッチが係合しているときだけ第1下降用カム65に伝達される。
回転伝達機構72は、一対のプーリ73、74、およびタイミングベルト75から構成される。プーリ73は、駆動軸63に一体に形成されている。プーリ74は、金型30を構成する回転体50に一体に形成されている。タイミングベルト75は、プーリ73とプーリ74とに巻き掛けられ、駆動軸63の回転を金型30の回転体50に伝達する。駆動軸63の回転は、図示しないクラッチが係合しているときだけ回転体50に伝達される。
次に、上型40を図6〜図11に基づき詳しく説明する。ここでは、第1加工部21〜第4加工部24を代表して第2加工部22を説明する。
上型40の第2加工部22は、回転体50、複数の抜きパンチ43、複数の付勢手段53、複数の被駆動カム54および2つの駆動カム56から構成される。
回転体50は、上下方向に延び且つ回転可能に支持されている軸部51、および、軸部51の下端部に一体に形成されている円板部52を有する。抜きダイ37は、回転体50に対し当該回転体50の回転軸心方向の下方に離間している。抜きダイ37の複数のダイ穴33は、回転体50の回転方向に等間隔に並ぶように形成されている。
抜きパンチ43は、抜きダイ37と回転体50との間に位置し、抜きダイ37に対し接近および離間する方向に往復移動可能である。抜きパンチ43は、抜きダイ37側の一端部がダイ穴33に挿入可能である。各抜きパンチ43は、回転体50の回転方向に並ぶように配置されている。
付勢手段53は、常時抜きパンチ43を上方に付勢している。抜きパンチ43は、後に詳述する駆動カム56が抜きパンチ43を下方に押圧するとき以外、付勢手段53の付勢により上に持ち上げられる。
被駆動カム54は、抜きパンチ43と回転体50との間であって、抜きパンチ43の上方に位置する。被駆動カム54は、下型31に対し接近および離間する方向に往復移動し、抜きパンチ43を下型31側に押圧可能である。被駆動カム54の上面は、回転方向の前方ほど回転体50側に位置する傾斜面55である。各被駆動カム54は、回転体50の回転方向に並ぶ。
駆動カム56は、被駆動カム54と回転体50との間であって、被駆動カム54の上方に位置する。各駆動カム56は、回転方向で互いに等間隔に設けられている。駆動カム56は、回転体50と一体に移動可能である。
駆動カム56は、互いに隣接する2つの抜きパンチ43のうち回転方向の後方の抜きパンチ43がダイ穴33から抜け出る前に回転方向の前方の抜きパンチ43がダイ穴33に挿入されるように、被駆動カム54を押圧する。
具体的には、駆動カム56は、押圧部57および規制部59を有する。押圧部57は、図8に示すように抜きパンチ43が最も回転体50側に位置する初期位置から、図9に示すようにダイ穴33内に挿入される挿入位置まで移動するように、被駆動カム54を押圧する。押圧部57の下面は、回転方向の前方ほど回転体50側に位置する傾斜面58である。傾斜面58は、被駆動カム54の傾斜面55に摺動しつつ被駆動カム54を抜きダイ37側に押圧可能である。
規制部59は、押圧部57から回転方向の後方側に延び、図10に示すように、互いに隣接する2つの抜きパンチ43のうち回転方向の前方の抜きパンチ43が挿入位置に移動するように、押圧部57が被駆動カム54を押圧するまで、回転方向の後方の抜きパンチ43が通孔13から抜け出すことを規制する。
駆動カム56は、互いに隣接する2つの被駆動カム54に跨がって設けられている。
駆動カム56は、回転体50が回転すると当該回転体50と一体に移動し、複数の被駆動カム54を逐次抜きパンチ43側に押圧する。抜きパンチ43は、被駆動カム54により金属帯板10に逐次押し付けられ、回転方向に並ぶ多数の通孔13を逐次空ける。
次に、抜き加工装置20の作動を図3、図4、図8〜図14に基づき説明する。
図3に示すように第1下降用カム65の突起66が第2下降用カム67の溝68に嵌合する状態から、図4に示すように第1下降用カム65が90度回転すると、第2下降用カム67は第1下降用カム65の突起66により下方に押圧される。これにより、上型40は下降する。
続いて、駆動モータ62の回転が駆動軸63および回転伝達機構72を介して回転体50に伝達されると、図8〜図11に示すように駆動カム56が回転方向に移動する。駆動カム56が回転方向に移動すると、各被駆動カム54が逐次抜きダイ37側に押圧される。
駆動カム56は、回転体50が回転すると、図12に示すスタート位置から回転方向に回転移動し、各抜きパンチを逐次金属帯板10に押し付ける。各抜きパンチが逐次金属帯板10に押し付けられると、図12〜図14に示すように金属帯板10に回転方向に並ぶ多数の通孔13が逐次空けられる。
以上説明したように、第1実施形態による抜き加工装置20の上型40は、回転体50、複数の抜きパンチ43、複数の被駆動カム54、および、2つの駆動カム56を有する。被駆動カム54は、抜きダイ37側に移動すると抜きパンチ43を抜きダイ37側に押圧する。
駆動カム56は、回転体50が回転すると当該回転体50と一体に移動し、複数の被駆動カム54を逐次抜きパンチ43側に押圧し、抜きパンチ43と抜きダイ37との間の金属帯板10に回転方向に並ぶ多数の通孔13を逐次空ける。
したがって、金属帯板10に周方向に並ぶ多数の通孔13を空ける場合、各抜きパンチ43は、時間差をもって金属帯板10押し付けられる。そのため、抜き加工装置20は、全ての通孔13を同時に打ち抜く加工能力が不要である。そのため、加工能力を低減することができ、装置の小型化が可能である。
また、抜き加工装置20には、全ての通孔13の抜き荷重が同時に作用するのではなく、各通孔13の抜き荷重が順に作用する。そのため、抜き加工装置20に作用する最大抜き荷重を低減可能であり、金型30や駆動部の耐久性を向上させることができる
また、第1実施形態では、各駆動カム56が回転方向で互いに等間隔に設けられているので、駆動カム56から回転体50に作用する荷重の作用点が回転方向で等間隔に位置する。そのため、回転体50にかかる荷重のバランスがとれ、回転体50が傾くことを抑制可能であり、駆動カム56および被駆動カム54を含む加圧機構の耐久性が向上する。また、上下に摺動する抜きパンチ43への偏荷重が低減するので、抜きパンチ43の耐久性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、駆動カム56は、互いに隣接する2つの抜きパンチ43のうち回転方向の後方の抜きパンチ43がダイ穴33から抜け出る前に回転方向の前方の抜きパンチ43がダイ穴33に挿入されるように、被駆動カム54を押圧する。
したがって、抜きパンチ43で金属帯板10を打ち抜くとき、回転方向の後方の通孔13の変形を抑制することができ、孔精度を確保することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態による抜き加工装置の上型を図15〜図20に基づき説明する。上型80は、複数の被駆動カム81、2つ併走カム85、および、2つの駆動カム86を有する。なお、抜きパンチおよび回転体は、第1実施形態と同じ構成である。
被駆動カム81は、径内方向に位置する第1カム部82と、径外方向に位置する第2カム部83とからなる。第1カム部82は、第1実施形態の被駆動カム54と同様の構成である。
第2カム部83は、第1カム部82よりも上方に突き出し、第1カム部82の傾斜面58よりも傾斜角度が小さい傾斜面84を有する。各被駆動カム81は、回転方向に並ぶように配置されている。
併走カム85は、被駆動カム81の第2カム部83と回転体との間に位置し、且つ、駆動カム56に対し回転方向の前方に位置している。2つの併走カム85は、回転方向で互いに等間隔に設けられている。併走カム85は、回転体が回転すると当該回転体と一体に移動する。
抜きパンチが金属帯板に当接する直前の位置を所定位置とすると、併走カム85は、抜きパンチが前記初期位置から前記所定位置まで移動するように被駆動カム81の第2カム部83を押圧する。また、併走カム85は、駆動カム86が被駆動カム81に係合するまで当該被駆動カム81の位置を前記所定位置に維持する。
駆動カム86は、押圧部87および規制部88を有する。押圧部87は、併走カム85により前記所定位置に移動させられた抜きパンチが前記所定位置から前記挿入位置まで移動するように被駆動カム81の第1カム部82を押圧する。
規制部88は、押圧部87から回転方向の後方側に延びている。規制部88は、互いに隣接する2つの抜きパンチのうち回転方向の前方の抜きパンチが前記挿入位置に移動するように押圧部87が被駆動カム81を押圧するまで、回転方向の後方の抜きパンチが金属帯板の通孔から抜け出すことを規制する。
以上のように構成された上型80では、図15から図20まで順に示すように併走カム85および駆動カム86が回転方向に移動すると、併走カム85および駆動カム86は、各被駆動カム81を逐次抜きパンチ側に押圧する。抜きパンチは、被駆動カム81により金属帯板に逐次押し付けられ、回転方向に並ぶ複数の通孔を逐次空ける。
第2実施形態では、第1実施形態と同様の効果を奏する。さらに、第2実施形態では、併走カム85および駆動カム86が設けられている。併走カム85は、抜きパンチを前記初期位置から前記所定位置まで移動させ、駆動カム86は、抜きパンチを前記所定位置から前記挿入位置まで移動させる。
したがって、駆動カム86は、被駆動カム81の押圧を開始した直後に抜きパンチを金属帯板に押し付けることができる。そのため、図19に示すように、駆動カム86に抜き荷重が作用するとき、被駆動カム81と駆動カム86との当接面積を大きくすることができる。それゆえ、駆動カム86および被駆動カム81の面圧を大幅に低減することができ、駆動カム86および被駆動カム81の耐久性を向上させることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態による抜き加工装置の上型を図21に基づき説明する。上型90の駆動カム91が回転方向に回転する区間のうち一部の区間は、駆動カム91が被駆動カム54を押圧しない空走区間である。
図21に2点鎖線で示す駆動カム91は、互いに隣接する被駆動カム54のうち回転方向の後方の被駆動カム54との係合を解除した直後の状態である。図21に実線で示す駆動カム91は、回転方向の前方の被駆動カム54との係合を開始した直後の状態である。図21の2点鎖線の状態から実線の状態まで移動する区間は空走区間である。
第3実施形態によれば、全ての通孔13を加工し終えたとき駆動カム91が惰性で回転しても、空走区間内であれば抜きパンチ43を再度通孔13に挿入することを回避可能である。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態による抜き加工装置を図22に基づき説明する。抜き加工装置100は、プレス機のプレス動作の動力源により上型40を下降させるとともに回転体50を回転させる。
第4実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、駆動カムは、3つ以上設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、被駆動カムは、1つの抜きパンチに対応して1つ設けられてもよいし、複数の抜きパンチに対応して1つ設けられてもよい。
本発明の他の実施形態では、金属帯板ではなく、他の被加工材に通孔を空けることとしてもよい。
本発明の他の実施形態では、金属帯板に空ける通孔の形状は、種々の形状が考えられる。
本発明の他の実施形態では、金属帯板から打ち抜かれた部材は、モータのステータ以外の用途に使用されることとしてもよい。
本発明の他の実施形態では、駆動カムは、突起ではなく、例えばローラー等から構成されてもよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
10・・・金属帯板(被加工材)
13・・・通孔
20、100・・・抜き加工装置
37・・・抜きダイ
33・・・ダイ穴
43・・・抜きパンチ
50・・・回転体
54、81・・・被駆動カム
56、86・・・駆動カム
62・・・駆動モータ(回転駆動部)

Claims (7)

  1. 回転力を出力可能な回転駆動部(62)と、
    前記回転駆動部に回転可能に支持され、前記回転駆動部が出力する回転力で回転する回転体(50)と、
    前記回転体に対し当該回転体の回転軸心方向に離間し、前記回転体の回転方向に並ぶ複数のダイ穴(33)を有する抜きダイ(37)と、
    前記抜きダイと前記回転体との間に位置し、前記抜きダイに接近および離間可能であり、前記抜きダイ側に移動すると当該抜きダイ側の一端部が前記ダイ穴に挿入され、回転方向に並ぶ複数の抜きパンチ(43)と、
    前記抜きパンチと前記回転体との間に位置し、前記抜きダイに接近および離間する方向に往復移動可能であり、前記抜きダイ側に移動すると前記抜きパンチを前記抜きダイ側に押圧し、回転方向に並ぶ複数の被駆動カム(54、81)と、
    前記被駆動カムと前記回転体との間に位置し、回転方向で互いに等間隔に設けられ、前記回転体と一体に移動可能であり、前記回転体が回転すると複数の前記被駆動カムを逐次前記抜きパンチ側に押圧し前記抜きパンチと前記抜きダイとの間の被加工材(10)に回転方向に並ぶ複数の通孔(13)を逐次空ける複数の駆動カム(56、86)と、
    を備えることを特徴とする抜き加工装置(20、100)。
  2. 前記駆動カムは、互いに隣接する2つの前記抜きパンチのうち回転方向の後方の抜きパンチが前記ダイ穴から抜け出る前に回転方向の前方の抜きパンチが前記ダイ穴に挿入されるように、前記被駆動カムを押圧することを特徴とする請求項1に記載の抜き加工装置。
  3. 前記抜きパンチの最も前記回転体側の位置を初期位置とし、
    前記抜きパンチが前記被加工材に当接する直前の位置を所定位置とし、
    前記抜きパンチが前記ダイ穴内に挿入される位置を挿入位置とすると、
    前記被駆動カム(81)と前記回転体との間に位置し且つ前記駆動カム(86)に対し回転方向の前方に位置し、回転方向で互いに等間隔に設けられ、前記回転体と一体に移動可能であり、前記回転体が回転すると前記抜きパンチが前記初期位置から前記所定位置まで移動するように前記被駆動カムを押圧する併走カム(85)をさらに備え、
    前記駆動カムは、
    前記併走カムにより前記所定位置に移動させられた前記抜きパンチが前記所定位置から前記挿入位置まで移動するように前記被駆動カムを押圧する押圧部(87)と、
    前記押圧部から回転方向の後方側に延び、互いに隣接する2つの前記抜きパンチのうち回転方向の前方の抜きパンチが前記挿入位置に移動するように前記押圧部が前記被駆動カムを押圧するまで、回転方向の後方の抜きパンチが前記通孔から抜け出すことを規制する規制部(88)と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の抜き加工装置。
  4. 前記抜きパンチの最も前記回転体側の位置を初期位置とし、
    前記抜きパンチが前記ダイ穴内に挿入される位置を挿入位置とすると、
    前記駆動カム(56)は、
    前記抜きパンチが前記初期位置から前記挿入位置まで移動するように前記被駆動カム(54)を押圧する押圧部(57)と、
    前記押圧部から回転方向の後方側に延び、互いに隣接する2つの前記抜きパンチのうち回転方向の前方の抜きパンチが前記挿入位置に移動するように前記押圧部が前記被駆動カムを押圧するまで、回転方向の後方の抜きパンチが前記通孔から抜け出すことを規制する規制部(59)と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の抜き加工装置(20)。
  5. 前記抜きパンチの最も前記回転体側の位置を初期位置とし、
    前記抜きパンチが前記被加工材に当接する直前の位置を所定位置とし、
    前記抜きパンチが前記ダイ穴内に挿入される位置を挿入位置とすると、
    前記被駆動カムと前記回転体との間に位置し且つ前記駆動カムに対し回転方向の前方に位置し、回転方向で互いに等間隔に設けられ、前記回転体と一体に移動可能であり、前記回転体が回転すると前記抜きパンチが前記初期位置から前記所定位置まで移動するように前記被駆動カムを押圧する併走カムをさらに備え、
    前記駆動カムは、前記併走カムにより前記所定位置に移動させられた前記抜きパンチが前記所定位置から前記挿入位置まで移動するように前記被駆動カムを押圧することを特徴とする請求項1に記載の抜き加工装置。
  6. 前記駆動カム(91)が回転方向に回転する区間のうち一部の区間は、前記駆動カムが前記被駆動カムを押圧しない空走区間であることを特徴とする請求項1に記載の抜き加工装置。
  7. 前記回転駆動部は、プレス機のプレス動作の動力源であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の抜き加工装置(100)。
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