JP2018111112A - カム装置 - Google Patents

カム装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018111112A
JP2018111112A JP2017003274A JP2017003274A JP2018111112A JP 2018111112 A JP2018111112 A JP 2018111112A JP 2017003274 A JP2017003274 A JP 2017003274A JP 2017003274 A JP2017003274 A JP 2017003274A JP 2018111112 A JP2018111112 A JP 2018111112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
rib
output
plate
face
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017003274A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6566578B2 (ja
Inventor
寿尚 加藤
Hisanao Kato
寿尚 加藤
宏樹 八木
Hiroki Yagi
宏樹 八木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Techno Dynamics Inc
Original Assignee
Techno Dynamics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Techno Dynamics Inc filed Critical Techno Dynamics Inc
Priority to JP2017003274A priority Critical patent/JP6566578B2/ja
Publication of JP2018111112A publication Critical patent/JP2018111112A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6566578B2 publication Critical patent/JP6566578B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】コンパクトなカム装置を実現する。【解決手段】中心軸を中心として回転する円筒形状の円筒回転体60であって、円筒回転体の側面に周方向に沿って形成されたリブカム62と、円筒回転体の端面に周方向に沿って形成された端面カム64と、円筒回転体の側面に周方向に沿って形成された板カム66とを備える。リブカムと係合するリブカム用カムフォロア44aを備え、円筒回転体が回転することにより軸方向に沿った往復直線運動を出力する。端面カムと係合する端面カム用カムフォロア46aを備え、円筒回転体が回転することにより軸方向に沿った往復直線運動を出力する。板カムと係合する板カム用カムフォロア48aを備え、円筒回転体が回転することにより径方向に沿った往復直線運動を出力ことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、カム装置に関する。
カムは、既によく知られた機械要素である。当該カムは、広く用いられ、色々な装置(カム装置)に採用されている(例えば、特許文献1)。
特開2005−118946号公報
カム装置において、複数種類の往復直線運動を出力させたい場合には、カムが形成された回転体を当該種類の数だけ準備すればよい。
しかしながら、かかる場合には、カム装置が、複雑化し、延いては、大型化する問題が生じ得る。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンパクトなカム装置を実現することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
中心軸を中心として回転する円筒形状の円筒回転体であって、
前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成されたリブカムであって、該リブカムの形成位置が前記中心軸の軸方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカムと、
前記円筒回転体の端面に周方向に沿って形成された端面カムであって、該端面カムの前記軸方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カムと、
前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成された板カムであって、該板カムの径方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カムと、を備える円筒回転体と、
前記リブカムと係合するリブカム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力するリブカム出力部と、
前記端面カムと係合する端面カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力する端面カム出力部と、
前記板カムと係合する板カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記径方向に沿った往復直線運動を出力する板カム出力部と、
を有することを特徴とするカム装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プレス装置10の正面図である。 プレス装置10の斜視図である。 上刃15(上流側上刃15a)、下刃17(上流側下刃17a)、及び、ガイド部材20(上流側ガイド部材20a)の動作範囲を示した模式図である。 動作機構40の第一斜視図である。 動作機構40の第二斜視図である。 ラム出力部44を示した斜視図である。 バランサー出力部50を示した斜視図である。 下金型出力部46を示した斜視図である。 ガイド部材出力部48を示した斜視図である。 ガイド部材出力部48を示した後面図である。 ガイド部材出力部48を示した側面図である。 リブカム62を横方向に展開した図である。 ラム12、下金型16(上流側下金型部16a)、ガイド部材20、バランサー30のタイミング線図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
中心軸を中心として回転する円筒形状の円筒回転体であって、
前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成されたリブカムであって、該リブカムの形成位置が前記中心軸の軸方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカムと、
前記円筒回転体の端面に周方向に沿って形成された端面カムであって、該端面カムの前記軸方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カムと、
前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成された板カムであって、該板カムの径方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カムと、を備える円筒回転体と、
前記リブカムと係合するリブカム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力するリブカム出力部と、
前記端面カムと係合する端面カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力する端面カム出力部と、
前記板カムと係合する板カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記径方向に沿った往復直線運動を出力する板カム出力部と、
を有することを特徴とするカム装置。
このようなカム装置によれば、コンパクトなカム装置を実現することが可能となる。
かかるカム装置であって、
前記軸方向は鉛直方向に沿っており、
前記円筒回転体は、
前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成されたリブカムであって、該リブカムの形成位置が鉛直方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカムと、
前記円筒回転体の端面に周方向に沿って形成された端面カムであって、該端面カムの鉛直方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カムと、
前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成された板カムであって、該板カムの水平方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カムと、を備え、
前記リブカム出力部は、前記リブカムと係合するリブカム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより往復鉛直運動を出力し、
前記端面カム出力部は、前記端面カムと係合する端面カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより往復鉛直運動を出力し、
前記板カム出力部は、前記板カムと係合する板カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより往復水平運動を出力することとしてもよい。
このようなカム装置によれば、コンパクトなカム装置を実現することが可能となる。
かかるカム装置であって、
前記リブカム出力部の動作により鉛直方向に往復移動を行う、上刃を備えた上金型を有するラムと、
前記端面カム出力部の動作により鉛直方向に往復移動を行う、下刃を備えた下金型と、
前記板カム出力部の動作により水平方向に往復移動を行うガイド部材と、を備え、
前記カム装置は、前記ガイド部材でガイドされるシート状部材を前記上金型と前記下金型とでカットするプレス装置であることとしてもよい。
このようなカム装置によれば、プレス装置をコンパクトな形態にすることが可能となる。また、精度の高いプレス装置を実現することができる。
かかるカム装置であって、
前記リブカム出力部として、4つのリブカム出力部が設けられており、
各々のリブカム出力部は、鉛直方向に沿ったシャフトを備え、該シャフトの下部には、前記リブカム用カムフォロアが取り付けられており、
4つの前記シャフトの上部は、前記ラムの四隅部の各々に取り付けられており、
4つの前記リブカム用カムフォロアは、前記周方向において90度間隔で前記リブカムに係合しており、
前記リブカムの前記カム曲線は、該90度毎に同じ形状となるように生成されており、
4つの前記リブカム出力部は、前記円筒回転体が360度回転する間に、4回の往復鉛直運動を出力することとしてもよい。
このようなカム装置によれば、ラム全体に上下動させる力を正確に伝えることが可能となる。
かかるカム装置であって、
前記4つのリブカム出力部以外の他のリブカム出力部と、該他のリブカム出力部の動作により前記ラムとは逆方向に往復運動を行うバランサーと、を備え、
該他のリブカム出力部のリブカム用カムフォロアは、前記4つのリブカム出力部のうちのうちの一のリブカム出力部のリブカム用カムフォロアから45度離れた位置で前記リブカムに係合していることとしてもよい。
このようなカム装置によれば、ラムと逆方向に往復運動を行うバランサーを、簡易な方法で実現することが可能となる。
かかるカム装置であって、
前記他のリブカム出力部と、該他のリブカム出力部の動作により前記ラムとは逆方向に往復運動を行う前記バランサーとは、それぞれ2つずつ設けられており、
前記板カム出力部と、該板カム出力部の動作により水平方向に往復移動を行う前記ガイド部材とは、それぞれ2つずつ設けられており、
4つの前記リブカム出力部を第一リブカム出力部乃至第四リブカム出力部とし、
2つの前記他のリブカム出力部を第五リブカム出力部及び第六リブカム出力部とし、
2つの前記板カム出力部を第一板カム出力部及び第二板カム出力部としたときに、
これらの出力部は、前記周方向において、第一リブカム出力部、第一板カム出力部、第二リブカム出力部、第五リブカム出力部、第三リブカム出力部、第二板カム出力部、第四リブカム出力部、第六リブカム出力部の順に、設置されていることとしてもよい。
このようなカム装置によれば、プレス装置をより一層コンパクトな形態にすることが可能となる。
===プレス装置10(カム装置)について===
次に、カム装置について、図1乃至図3を参照しつつ説明する。ここでは、カム装置として、プレス装置10を例に挙げて説明する。図1は、プレス装置10の正面図である。図2は、プレス装置10の斜視図である。図3は、上刃15(上流側上刃15a)、下刃17(上流側下刃17a)、及び、ガイド部材20(上流側ガイド部材20a)の動作範囲を示した模式図である。なお、図2においては、図1における一部の部材(例えば、ロール群11、上金型14、下金型16)を省略している。
本実施の形態に係るプレス装置10は、電気自動車用リチウムイオン電池の電極シート1(シート状部材に相当)をカットするためのものである。
プレス装置10は、上金型14を有するラム12と、下金型16と、ガイド部材20と、これらの部材を動作させる動作機構40と、を備えている。
ラム12には、上金型14が取り付けられており、当該ラム12は上金型14と一体的に鉛直方向(上下方向)に往復移動を行うようになっている。そして、上金型14には上刃15(図1及び図2において不図示、図3参照)が備えられており、ラム12(上金型14)が下方向へ移動した際に、上刃15で電極シート1がカットされるようになっている。
下金型16は、上金型14と協働して電極シート1をカットする。すなわち、下金型16には下刃17(図1及び図2において不図示、図3参照)が備えられており、上金型14(上刃15)が下方向へ移動する際に、上刃15の先端と下刃17の先端が隣接した状態ですれ違うことで、上刃15と下刃17とが協働して電極シート1をカットするようになっている。
なお、本実施の形態においては、上刃15と下刃17の組が2組用意されており、電極シート1を2箇所(電極シート1の搬送方向における上流側と下流側の2箇所)でカットするようになっている。すなわち、上金型14は、前記上流側に位置する上流側上金型部14aと前記下流側に位置する下流側上金型部14bとに分かれており、また、下金型16は、前記上流側に位置する上流側下金型部16aと前記下流側に位置する下流側下金型部16bとに分かれている。そして、上流側上金型部14aと下流側上金型部14bのそれぞれに上刃15(便宜上、上流側上刃15a及び下流側上刃と呼ぶ。図3において、前者のみ図示)が設けられ、上流側下金型部16aと下流側下金型部16bのそれぞれに下刃(便宜上、上流側下刃17a及び下流側下刃と呼ぶ。図3において、前者のみ図示)が設けられている。ラム12(上金型14)が下方向へ移動すると、上流側上刃15aと上流側下刃17aとで電極シート1の上流側がカットされ、下流側上刃と下流側下刃とで電極シート1の下流側がカットされる。
また、下金型16(本実施の形態においては、上流側下金型部16aのみ)は、図3に示すように、上金型14と同様に、鉛直方向(上下方向)に往復移動を行うようになっている。本実施の形態においては、上流側下金型部16aの上流側下刃17aが鋭い刃となっているため、電極シート1が確実に上流側下刃17aに触れないようにする必要がある。
電極シート1は、複数のロールからなるロール群11により搬送方向に間欠的に搬送され、静止している間に上金型14及び下金型16(上刃15及び下刃17)によりカットされる。つまり、電極シート1については、搬送方向への搬送処理と上金型14及び下金型16(上刃15及び下刃17)によるカット処理とが交互に繰り返される。そして、上流側下金型部16aは、電極シート1の搬送処理が行われる際には、電極シート1が上流側下刃17aに触れることを確実に回避するため下方へ下げられ、カット処理の際には、カット位置に位置させるため上方へ上げられるようになっている。一方で、下流側下金型部16bの下流側下刃については、上流側下刃17aと比べて鈍い刃となっていることから、下流側下金型部16bの鉛直方向(上下方向)の往復移動は行われない(カット位置に常に位置している)ようになっている。
かかる機能を実現するために、上流側下金型部16aは、往復鉛直(直線)運動を出力する後述する下金型出力部46に取り付けられている一方で、下流側下金型部16bは、動作しない(固定の)ボルスター18に取り付けられている。
ガイド部材20は、電極シート1をガイドするためのものである。このガイド部材20は、電極シート1の下方に位置して電極シート1を支持し、電極シート1が搬送方向に適切に搬送されるように案内する。図示を省略するが、ガイド部材20は、棒状(串状)部品が水平方向(搬送方向と直交する方向)に複数並ぶことにより構成されており、個々の棒状(串状)部品の長手方向は水平方向(搬送方向)に沿っている。そして、これらの複数の棒状(串状)部品が協働して電極シート1を支持している。
また、ガイド部材20としては、搬送方向において上金型14及び下金型16よりも上流側に位置する上流側ガイド部材20aと下流側に位置する下流側ガイド部材20bとが備えられている。そして、これらのガイド部材20は、水平方向(搬送方向)に沿って互いに逆方向に同期して往復移動するようになっている(すなわち、対称の動作を行う)。
つまり、電極シート1の搬送処理が行われる際には、広い面積で電極シート1を支持できるように、双方のガイド部材20は、共に内側へ向かって移動する。すなわち、上流側ガイド部材20aは、搬送方向下流側へ移動し、下流側ガイド部材20bは、搬送方向上流側へ移動する。一方、カット処理の際には、カットの妨げにならないように、双方のガイド部材20は、共に外側へ向かって移動する。すなわち、上流側ガイド部材20aは、搬送方向上流側へ移動し、下流側ガイド部材20bは、搬送方向下流側へ移動する。
また、電極シート1の搬送処理が行われる際に、電極シート1が上流側下刃17aに触れることを確実に回避するため、上流側下金型部16aが下方へ下げられることを既に述べたが、さらなる確実な回避のため、当該搬送処理の際には、上流側ガイド部材20aが上流側下刃17aを覆うような位置まで移動するようになっている。つまり、上流側ガイド部材20aが搬送方向下流側へ最も移動したときには、上流側ガイド部材20aの下流端が、上流側下刃17aの下流端よりも下流側に位置することになる。
動作機構40は、前述したラム12、下金型16、及び、ガイド部材20と、後述するバランサー30(バランスウェイト)と、を動作させるためのものである。この動作機構40については、次項で詳しく説明する。
<<<動作機構40について>>>
次に、動作機構40について、図4乃至図13を参照しつつ説明する。図4は動作機構40の第一斜視図である。図5は、動作機構40の第二斜視図である。また、図6乃至図13については、後述する。
動作機構40は、出力部42と、複数種類のカムを備えた円筒回転体(ここでは、便宜上、複合カム部材60と呼ぶ)と、バレルカム減速機70と、不図示の駆動源と、を有している。概略を述べると、駆動源によりバレルカム減速機70が回転すると、バレルカム減速機70と係合する複合カム部材60が回転し、複合カム部材60の複数種類のカムにより出力部42が往復直線運動をするようになっている。そして、出力部42には、ラム12、下金型16、ガイド部材20、及び、バランサー30が取り付けられており、ラム12、下金型16、ガイド部材20、及び、バランサー30も出力部42の往復直線運動に伴って往復直線運動を行う。
出力部42は、複合カム部材60の複数種類のカムと係合するカムフォロアを備え、複合カム部材60が回転することにより往復直線運動を出力するためのものである。当該出力部42として、ラム12を移動させるための出力部(便宜上、ラム出力部44と呼ぶ)と、下金型16を移動させるための出力部(便宜上、下金型出力部46と呼ぶ)と、ガイド部材20を移動させるための出力部(便宜上、ガイド部材出力部48と呼ぶ)と、バランサー30を移動させるための出力部(便宜上、バランサー出力部50と呼ぶ)とが設けられている。
図6は、ラム出力部44を示した斜視図である。本実施の形態では、図6に示すように、ラム出力部44(リブカム出力部に相当)として、4つのラム出力部44が設けられ、各々のラム出力部44は、前記複数種類のカムのうちのリブカム62と係合するリブカム用カムフォロア44aと、鉛直方向に沿ったシャフト44bとを備えている。
リブカム用カムフォロア44aは、シャフト44bの下部に取り付けられており(固定されており)、リブカム用カムフォロア44aとシャフト44bは一体化された部材(すなわち、ラム出力部44)となっている。また、シャフト44b(ラム出力部44)の上部は、ラム12に取り付けられている(固定されている)。そして、複合カム部材60の回転力がリブカム62及びリブカム用カムフォロア44aを介してラム出力部44に伝わることによりラム出力部44が往復鉛直運動を出力し、当該ラム出力部44の動作によりラム12が鉛直方向に往復移動を行うようになっている。
なお、ラム12は、上面視で矩形状の部材となっており、当該ラム12の四隅部の各々に4つのシャフト44b(ラム出力部44)の上部がそれぞれ取り付けられている。また、各々のシャフト44b(ラム出力部44)は、ハウジングに固定されたボールブッシュ32(ボール入り軸受け)を貫通した状態で鉛直方向に往復移動を行うため、所望の方向にスムーズに移動することができるようになっている。
図7は、バランサー出力部50を示した斜視図である。本実施の形態では、図7に示すように、バランサー出力部50(4つのリブカム出力部以外の他のリブカム出力部に相当)として、2つのバランサー出力部50が設けられ、各々のバランサー出力部50は、ラム出力部44と同様、リブカム用カムフォロア50aを備えている。また、バランサー出力部50(リブカム用カムフォロア50a)は、2つのバランサー30の各々に取り付けられている(固定されている)。そして、複合カム部材60の回転力がリブカム62及びリブカム用カムフォロア50aを介してバランサー出力部50に伝わることによりバランサー出力部50が往復鉛直運動を出力し、当該バランサー出力部50の動作によりバランサー30が鉛直方向に往復移動を行うようになっている。
図8は、下金型出力部46を示した斜視図である。本実施の形態では、図8に示すように、下金型出力部46(端面カム出力部に相当)が一つのみ設けられている。下金型出力部46は、前記複数種類のカムのうちの端面カム64と係合する端面カム用カムフォロア46aと、カムフォロア支持部46bと、鉛直方向に沿ったシャフト46cと、下金型支持部46dとを備えている。
端面カム用カムフォロア46aは、3つ設けられており、各々の端面カム用カムフォロア46aはカムフォロア支持部46bにより回転可能に支持されている。また、カムフォロア支持部46bは、半円弧状の平板となっており、当該カムフォロア支持部46bから2つのシャフト46cが鉛直方向に沿って立設されている。そして、これらのシャフト46cの上端部には、下金型支持部46dが取り付けられている(固定されている)。
このように、端面カム用カムフォロア46a、カムフォロア支持部46b、シャフト46c、及び、下金型支持部46dは、一体化された部材(すなわち、下金型出力部46)となっており、この一体化された部材(具体的には、下金型支持部46d)に下金型16(上流側下金型部16a)が取り付けられている。そして、複合カム部材60の回転力が端面カム64及び端面カム用カムフォロア46aを介して下金型出力部46に伝わることにより下金型出力部46が往復鉛直運動を出力し、当該下金型出力部46の動作により下金型16(上流側下金型部16a)が鉛直方向に往復移動を行うようになっている。
なお、各々のシャフト46c(下金型出力部46)は、ハウジングに固定されたボールブッシュ32(ボール入り軸受け)を貫通した状態で鉛直方向に往復移動を行うため、所望の方向にスムーズに移動することができるようになっている。また、カムフォロア支持部46bからは、2つのジャンピング防止バネ34が鉛直方向に沿って立設され、当該ジャンピング防止バネ34により端面カム用カムフォロア46aが端面カム64に押し付けられている。そのため、端面カム用カムフォロア46aが端面カム64からジャンプすることが回避されている。
図9、図10、及び、図11は、それぞれガイド部材出力部48を示した斜視図、後面図、及び、側面図である。本実施の形態では、図11に示すように、ガイド部材出力部48(板カム出力部に相当)として、2つのガイド部材出力部48が設けられ、各々のガイド部材出力部48は、前記複数種類のカムのうちの板カム66と係合する板カム用カムフォロア48aと、カムフォロア支持部48bと、一対の揺動アーム48cと、ガイド部材支持部48dとを備えている。
板カム用カムフォロア48aは、カムフォロア支持部48bにより支持されており、板カム用カムフォロア48a及びカムフォロア支持部48bは一体的に水平移動可能となっている。また、カムフォロア支持部48bの上方には、ガイド部材支持部48dが位置しており、カムフォロア支持部48bとガイド部材支持部48dは、揺動アーム48cにより連結されている。
つまり、揺動アーム48cの下端部はカムフォロア支持部48bと係合しており、カムフォロア支持部48b(板カム用カムフォロア48a)が水平移動すると、揺動アーム48cが支点Pを中心に揺動するようになっている。そして、揺動アーム48cの上端部はガイド部材支持部48dと係合しており、揺動アーム48cが揺動すると、ガイド部材支持部48dは、カムフォロア支持部48bの移動方向とは反対方向に水平移動するようになっている。
また、ガイド部材支持部48dには、ガイド部材20(上流側ガイド部材20a及び下流側ガイド部材20b)が設けられている。そして、複合カム部材60の回転力が板カム66及び板カム用カムフォロア48aを介してガイド部材出力部48に伝わることによりガイド部材出力部48が往復水平運動を出力し、当該ガイド部材出力部48の動作によりガイド部材20が水平方向に往復移動を行うようになっている。
複合カム部材60は、軸方向が鉛直方向に沿った中心軸Cを中心として回転する円筒形状の回転体であり、図6乃至図11に示すように、複数種類のカム、すなわち、リブカム62、端面カム64、板カム66を備えている。
リブカム62は、複合カム部材60の側面に、周方向に沿って一周に亘って形成されている。そして、当該リブカム62については、リブカム62の形成位置が中心軸Cの軸方向(鉛直方向)において変化することによりカム曲線を生成している。そのため、複合カム部材60が回転することにより、リブカム62に係合するリブカム用カムフォロア44a、50aは軸方向(鉛直方向)に移動し、ラム出力部44及びバランサー出力部50は軸方向(鉛直方向)に沿った往復直線運動を出力するようになっている。
図12は、リブカム62を横方向に展開した図である。8つの縦破線の各々の間隔は、45度であり、上図の状態から複合カム部材60が45度回転した状態が下図に相当する。上図においては、リブカム用カムフォロア44a(ラム出力部44)が最上部に位置する一方でリブカム用カムフォロア50a(バランサー出力部50)が最下部に位置する状態が示されており、また、下図においては、リブカム用カムフォロア44a(ラム出力部44)が最下部に位置する一方でリブカム用カムフォロア50a(バランサー出力部50)が最上部に位置する状態が示されている。
図12に示すように、本実施の形態においては、4つのリブカム用カムフォロア44aが前記周方向において90度間隔でリブカム62に係合している。そして、リブカム62のカム曲線は、90度毎に同じ形状となるように生成されている。つまり、0〜90度までの形状と、90〜180度までの形状と、180〜270度までの形状と、270〜360度までの形状は同じとなっている。そのため、複合カム部材60がどの角度に位置していても、4つのリブカム用カムフォロア44aの軸方向(鉛直方向)における位置は同じ位置となる。
また、前記90度毎の同じ形状(0〜90度までの形状、90〜180度までの形状、180〜270度までの形状、270〜360度までの形状)は、それぞれリブカム用カムフォロア44a、延いては、ラム出力部44を往復鉛直運動させる形状となっている。そのため、4つのラム出力部44は、複合カム部材60が1周する間(360度回転する間)に、4回の往復鉛直運動を出力する(4往復する)。
また、図12に示すように、2つのリブカム用カムフォロア50aが前記周方向において180度間隔でリブカム62に係合している。したがって、リブカム用カムフォロア44a同様、複合カム部材60がどの角度に位置していても、2つのリブカム用カムフォロア50aの軸方向(鉛直方向)における位置は同じ位置となる。
また、当該2つのリブカム用カムフォロア50aは、いずれも、4つのラム出力部44のうちの一のラム出力部44のリブカム用カムフォロア44aから45度離れた位置でリブカム62に係合している。そのため、2つのリブカム用カムフォロア50a(バランサー出力部50)は、4つのリブカム用カムフォロア44a(ラム出力部44)とは常に逆方向に移動することとなる。したがって、バランサー30は、バランサー出力部50の動作によりラム12とは逆方向に往復運動を行う。なお、バランサー出力部50も、ラム出力部44と同様、複合カム部材60が1周する間(360度回転する間)に、4回の往復鉛直運動を出力する(4往復する)。
端面カム64は、複合カム部材60の端面(中心軸Cの軸方向における上端面)に、周方向に沿って一周に亘って形成されている。そして、当該端面カム64については、端面カム64の軸方向(鉛直方向)における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している。端面カム64に係合する端面カム用カムフォロア46aは、端面カム64の上に置かれている(上で接触している)ため、複合カム部材60が回転することにより、端面カム用カムフォロア46aは軸方向(鉛直方向)に移動し、下金型出力部46は軸方向(鉛直方向)に沿った往復直線運動を出力するようになっている。
また、本実施の形態においては、3つの端面カム用カムフォロア46aが前記周方向において90度間隔で端面カム64に係合している。そして、端面カム64のカム曲線は、90度毎に同じ形状となるように生成されている。つまり、0〜90度までの形状と、90〜180度までの形状と、180〜270度までの形状と、270〜360度までの形状は同じとなっている。そのため、複合カム部材60がどの角度に位置していても、3つの端面カム用カムフォロア46aの軸方向(鉛直方向)における位置は同じ位置となる。
また、前記90度毎の同じ形状(0〜90度までの形状、90〜180度までの形状、180〜270度までの形状、270〜360度までの形状)は、端面カム用カムフォロア46a、延いては、下金型出力部46を往復鉛直運動させる形状となっている。そのため、下金型出力部46は、複合カム部材60が1周する間(360度回転する間)に、4回の往復鉛直運動を出力する(4往復する)。
板カム66は、複合カム部材60の側面(リブカム62が位置する側面よりも上側の側面)に、周方向に沿って一周に亘って形成されている。そして、当該板カム66については、板カム66の径方向(円筒の径方向。つまり、水平方向)における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している。板カム66に係合する板カム用カムフォロア48aは、板カム66と径方向において接触しているため、複合カム部材60が回転することにより、板カム用カムフォロア48aは径方向(水平方向)に移動し、ガイド部材出力部48は径方向(水平方向)に沿った往復直線運動を出力するようになっている。
また、本実施の形態においては、2つの板カム用カムフォロア48aが前記周方向において180度間隔で板カム66に係合している。そして、板カム66のカム曲線は、90度毎に同じ形状となるように生成されている。つまり、0〜90度までの形状と、90〜180度までの形状と、180〜270度までの形状と、270〜360度までの形状は同じとなっている。そのため、複合カム部材60がどの角度に位置していても、2つの板カム用カムフォロア48aの径方向における位置は同じ位置となる(つまり、径方向における中心軸Cからの距離は同じとなる)。
また、前記90度毎の同じ形状(0〜90度までの形状、90〜180度までの形状、180〜270度までの形状、270〜360度までの形状)は、端面カム用カムフォロア46a、延いては、ガイド部材出力部48を往復水平運動させる形状となっている。そのため、ガイド部材出力部48は、複合カム部材60が1周する間(360度回転する間)に、4回の往復水平運動を出力する(4往復する)。
バレルカム減速機70は、駆動源(モーター)から駆動力を受けて回転することにより、複合カム部材60を回転させるための減速機である。バレルカム減速機70には、不図示のギヤ、ベルト等により、駆動源(モーター)が連結されている。また、バレルカム減速機70は、バレルカム70aを備えており、複合カム部材60の下方にバレルカム減速機70が位置した状態で、複合カム部材60において周方向に並んだカムフォロア60aがバレルカム70aに係合している。
図13は、ラム12、下金型16(上流側下金型部16a)、ガイド部材20、バランサー30のタイミング線図である。また、この図は、ラム出力部44、下金型出力部46、ガイド部材出力部48(特に、ガイド部材支持部48d)、バランサー出力部50のタイミング線図とも言える。また、前述したとおり、これらは、複合カム部材60が90度回転する毎に同様の動作を実行するので、横軸は、本来0度から90度とするところであるが、図を見易くするために0度から360度としている。つまり、横軸の角度を4で割った値が、複合カム部材60の角度に相当する。さらに、縦軸に示された丸数字は、図3に表された丸数字に相当している。また、縦軸の数字は、移動量(単位はmm)を表している。
駆動源によりバレルカム減速機70が回転すると、バレルカム減速機70と係合する複合カム部材60が回転する。そして、0度から180度までラム12は下方へ、バランサー30は上方へ移動する。その後、180度から360度までラム12は上方へ、バランサー30は下方へ移動する。ラム12とバランサー30については、停止区間はない。
一方、下金型16(上流側下金型部16a)は、40度までは移動せず、40度から120度まで上方へ移動する。そして、120度から180度までは再び停止する。なお、カットは、125.53度で行われ、かかる際には、下金型16は最上部にて停止した状態となる。その後、下金型16(上流側下金型部16a)は、180度から260度まで下方へ移動し、260度から360度まで停止する。
ガイド部材20は、0度から110度まで外側へ向かって移動し、110度から210度まで停止し、210度から320度まで内側へ向かって移動し、320度から360度まで停止する。したがって、カットの際には(125.53度では)、ガイド部材20は最外部にて停止した状態となる。
===本実施の形態に係るカム装置(プレス装置10)の有効性について===
上述した通り、本実施の形態に係るカム装置(上記においては、一例としてプレス装置10を挙げた)は、中心軸Cを中心として回転する円筒形状の複合カム部材60(円筒回転体)であって、複合カム部材60の側面に周方向に沿って形成されたリブカム62であって、該リブカム62の形成位置が前記中心軸Cの軸方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカム62と、複合カム部材60の端面に周方向に沿って形成された端面カム64であって、該端面カム64の前記軸方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カム64と、複合カム部材60の側面に周方向に沿って形成された板カム66であって、該板カム66の径方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カム66と、を備える複合カム部材60(円筒回転体)と、リブカム62と係合するリブカム用カムフォロア44aを備え、複合カム部材60が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力するリブカム出力部(上記においては、一例としてラム出力部44を挙げた)と、端面カム64と係合する端面カム用カムフォロア46aを備え、複合カム部材60が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力する端面カム出力部(上記においては、一例として下金型出力部46を挙げた)と、板カム66と係合する板カム用カムフォロア48aを備え、複合カム部材60が回転することにより前記径方向に沿った往復直線運動を出力する板カム出力部(上記においては、一例としてガイド部材出力部48を挙げた)と、を有することとした。
そのため、複数種類の往復直線運動、すなわち、前記軸方向に沿った2つの往復直線運動と前記径方向に沿った1つの往復直線運動を出力させるために、カムが形成された回転体を当該種類の数だけ用意する必要がなくなる。つまり、本実施の形態によれば、一つの円筒回転体にリブカム62と端面カム64と板カム66とを設けることにより、一つの円筒回転体から前述した3つの往復直線運動を作り出すことが可能となる。したがって、円筒回転体を複数用意しない分、コンパクトなカム装置を実現することが可能となる。
また、本実施の形態においては、前記軸方向は鉛直方向に沿っており、複合カム部材60(円筒回転体)は、複合カム部材60の側面に周方向に沿って形成されたリブカム62であって、該リブカム62の形成位置が鉛直方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカム62と、複合カム部材60の端面に周方向に沿って形成された端面カム64であって、該端面カム64の鉛直方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カム64と、複合カム部材60の側面に周方向に沿って形成された板カム66であって、該板カム66の水平方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カム66と、を備え、リブカム出力部(上記においては、一例としてラム出力部44を挙げた)は、リブカム62と係合するリブカム用カムフォロア44aを備え、複合カム部材60が回転することにより往復鉛直運動を出力し、端面カム出力部(上記においては、一例として下金型出力部46を挙げた)は、端面カム64と係合する端面カム用カムフォロア46aを備え、複合カム部材60が回転することにより往復鉛直運動を出力し、板カム出力部(上記においては、一例としてガイド部材出力部48を挙げた)は、板カム66と係合する板カム用カムフォロア48aを備え、複合カム部材60が回転することにより往復水平運動を出力することとした。
そのため、複数種類の往復直線運動、すなわち、2つの往復鉛直運動と1つの往復水平運動を出力させるために、カムが形成された回転体を当該種類の数だけ用意する必要がなくなる。つまり、本実施の形態によれば、一つの円筒回転体にリブカム62と端面カム64と板カム66とを設けることにより、一つの円筒回転体から前述した3つの往復鉛直運動及び往復水平運動を作り出すことが可能となる。したがって、円筒回転体を複数用意しない分、コンパクトなカム装置を実現することが可能となる。
また、本実施の形態においては、リブカム出力部の動作により鉛直方向に往復移動を行う、上刃15を備えた上金型14を有するラム12と、端面カム出力部の動作により鉛直方向に往復移動を行う、下刃17を備えた下金型16と、板カム出力部の動作により水平方向に往復移動を行うガイド部材20と、を備え、カム装置は、ガイド部材20でガイドされるシート状部材(電極シート1)を上金型14と下金型16とでカットするプレス装置10であることとした。
そのため、ガイド部材20でガイドされるシート状部材を上金型14と下金型16とでカットするプレス装置10をコンパクトな形態にすることが可能となる。
また、ガイド部材20と上金型14(ラム12)と下金型16の往復移動動作が一つの複合カム部材60(円筒回転体)から作り出されることとなるため、ガイド部材20と上金型14(ラム12)と下金型16の動作間にズレ(タイミングの偏差)が生じにくくなる。そのため、ガイド部材20と上金型14と下金型16によるプレス(カット)のための連係動作に狂いが発生しづらくなり、したがって、精度の高いプレス装置10を実現することができる。
また、本実施の形態においては、ラム出力部44として、4つのラム出力部44が設けられており、各々のラム出力部44は、鉛直方向に沿ったシャフト44bを備え、該シャフト44bの下部には、リブカム用カムフォロア44aが取り付けられており、4つのシャフト44bの上部は、ラム12の四隅部の各々に取り付けられており、4つのリブカム用カムフォロア44aは、周方向において90度間隔でリブカム62に係合しており、リブカム62のカム曲線は、該90度毎に同じ形状となるように生成されており、4つのラム出力部44は、複合カム部材60が360度回転する間に、4回の往復鉛直運動を出力することとした。
クランクを用いてラムを鉛直移動させる一般的なプレス装置では、ラムの中心部のみを押圧して上下させているため、ラム全体に上下動させる力が正確に伝わらない問題が発生していた。
これに対し、本実施の形態においては、4つのシャフト44bが、ラム12の四隅部の各々に取り付けられている。また、4つのリブカム用カムフォロア44aは、周方向において90度間隔でリブカム62に係合しており、リブカム62のカム曲線は、該90度毎に同じ形状となるように生成されている。そのため、4つのシャフト44bは同様の動きを行って、ラム12の四隅を上下動させることとなる。したがって、ラム12全体に上下動させる力が正確に伝わることとなる。
また、4つのラム出力部44は、複合カム部材60が360度回転する間に、4回の往復鉛直運動を出力することとしたため、高速の往復鉛直運動を実現することが可能となる。
また、本実施の形態においては、4つのリブカム出力部(つまり、ラム出力部44)以外の他のリブカム出力部(つまり、バランサー出力部50)と、該他のリブカム出力部(バランサー出力部50)の動作によりラム12とは逆方向に往復運動を行うバランサー30と、を備え、該バランサー出力部50のリブカム用カムフォロア50aは、前記4つのラム出力部44のうちのうちの一のラム出力部44のリブカム用カムフォロア44aから45度離れた位置でリブカム62に係合していることとした。
そのため、簡易な方法で、つまり、ラム出力部44のリブカム用カムフォロア44aから45度離してバランサー出力部50のリブカム用カムフォロア50aを配置するだけで、ラム12と逆方向に往復運動を行うバランサー30を実現することが可能となる。
また、本実施の形態においては、他のリブカム出力部(バランサー出力部50)と、該バランサー出力部50の動作によりラム12とは逆方向に往復運動を行うバランサー30とは、それぞれ2つずつ設けられており、板カム出力部(ガイド部材出力部48)と、ガイド部材出力部48の動作により水平方向に往復移動を行うガイド部材20とは、それぞれ2つずつ設けられている。
そして、図4や図5に示されているように、4つのリブカム出力部(ラム出力部44)を第一リブカム出力部乃至第四リブカム出力部とし、2つの他のリブカム出力部(バランサー出力部50)を第五リブカム出力部及び第六リブカム出力部とし、2つの板カム出力部(ガイド部材出力部48)を第一板カム出力部及び第二板カム出力部としたときに、これらの出力部は、前記周方向において、第一リブカム出力部、第一板カム出力部、第二リブカム出力部、第五リブカム出力部、第三リブカム出力部、第二板カム出力部、第四リブカム出力部、第六リブカム出力部の順に、設置されている。
つまり、4つのラム出力部44が周方向において並んで設けられているので、ラム出力部44間の空き空間が4箇所(第一リブカム出力部及び第二リブカム出力部間、第二リブカム出力部及び第三リブカム出力部間、第三リブカム出力部及び第四リブカム出力部間、第四リブカム出力部及び第一リブカム出力部間)存在することになる。そして、本実施の形態においては、この空き空間を利用して、ガイド部材出力部48及びバランサー出力部50を効率良く収めている。つまり、ガイド部材出力部48を、シート状部材(電極シート1)を適切にガイドさせる観点から、第一リブカム出力部及び第二リブカム出力部間と第三リブカム出力部及び第四リブカム出力部間に、向かい合うように配置させている。そして、空いた残りの第二リブカム出力部及び第三リブカム出力部間と第四リブカム出力部及び第一リブカム出力部間にバランサー出力部50(バランサー30)を二つに分けて収めている。
このように、本実施の形態においては、ガイド部材出力部48及びバランサー出力部50が、4つのラム出力部44により形成される空き空間を利用して効率良く収められることで、プレス装置10をより一層コンパクトな形態にすることが可能となる。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係るカム装置を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
上記実施の形態においては、複合カム部材60(円筒回転体)の中心軸Cの軸方向が鉛直方向に沿ったカム装置を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、当該軸方向が鉛直方向に沿わないカム装置にも本発明を適用することができる。
また、カム装置としてプレス装置10を例に挙げて説明したが、プレス装置10以外の装置にも本発明を適用することができる。
1 電極シート
10 プレス装置
11 ロール群
12 ラム
14 上金型
14a 上流側上金型部
14b 下流側上金型部
15 上刃
15a 上流側上刃
16 下金型
16a 上流側下金型部
16b 下流側下金型部
17 下刃
17a 上流側下刃
18 ボルスター
20 ガイド部材
20a 上流側ガイド部材
20b 下流側ガイド部材
30 バランサー
32 ボールブッシュ
34 ジャンピング防止バネ
40 動作機構
42 出力部
44 ラム出力部
44a リブカム用カムフォロア
44b シャフト
46 下金型出力部
46a 端面カム用カムフォロア
46b カムフォロア支持部
46c シャフト
46d 下金型支持部
48 ガイド部材出力部
48a 板カム用カムフォロア
48b カムフォロア支持部
48c 揺動アーム
48d ガイド部材支持部
50 バランサー出力部
50a リブカム用カムフォロア
60 複合カム部材
60a カムフォロア
62 リブカム
64 端面カム
66 板カム
70 バレルカム減速機
70a バレルカム
C 中心軸
P 支点

Claims (6)

  1. 中心軸を中心として回転する円筒形状の円筒回転体であって、
    前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成されたリブカムであって、該リブカムの形成位置が前記中心軸の軸方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカムと、
    前記円筒回転体の端面に周方向に沿って形成された端面カムであって、該端面カムの前記軸方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カムと、
    前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成された板カムであって、該板カムの径方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カムと、を備える円筒回転体と、
    前記リブカムと係合するリブカム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力するリブカム出力部と、
    前記端面カムと係合する端面カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記軸方向に沿った往復直線運動を出力する端面カム出力部と、
    前記板カムと係合する板カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより前記径方向に沿った往復直線運動を出力する板カム出力部と、
    を有することを特徴とするカム装置。
  2. 請求項1に記載のカム装置であって、
    前記軸方向は鉛直方向に沿っており、
    前記円筒回転体は、
    前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成されたリブカムであって、該リブカムの形成位置が鉛直方向において変化することによりカム曲線を生成しているリブカムと、
    前記円筒回転体の端面に周方向に沿って形成された端面カムであって、該端面カムの鉛直方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している端面カムと、
    前記円筒回転体の側面に周方向に沿って形成された板カムであって、該板カムの水平方向における突出度合いが変化することによりカム曲線を生成している板カムと、を備え、
    前記リブカム出力部は、前記リブカムと係合するリブカム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより往復鉛直運動を出力し、
    前記端面カム出力部は、前記端面カムと係合する端面カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより往復鉛直運動を出力し、
    前記板カム出力部は、前記板カムと係合する板カム用カムフォロアを備え、前記円筒回転体が回転することにより往復水平運動を出力することを特徴とするカム装置。
  3. 請求項2に記載のカム装置であって、
    前記リブカム出力部の動作により鉛直方向に往復移動を行う、上刃を備えた上金型を有するラムと、
    前記端面カム出力部の動作により鉛直方向に往復移動を行う、下刃を備えた下金型と、
    前記板カム出力部の動作により水平方向に往復移動を行うガイド部材と、を備え、
    前記カム装置は、前記ガイド部材でガイドされるシート状部材を前記上金型と前記下金型とでカットするプレス装置であることを特徴とするカム装置。
  4. 請求項3に記載のカム装置であって、
    前記リブカム出力部として、4つのリブカム出力部が設けられており、
    各々のリブカム出力部は、鉛直方向に沿ったシャフトを備え、該シャフトの下部には、前記リブカム用カムフォロアが取り付けられており、
    4つの前記シャフトの上部は、前記ラムの四隅部の各々に取り付けられており、
    4つの前記リブカム用カムフォロアは、前記周方向において90度間隔で前記リブカムに係合しており、
    前記リブカムの前記カム曲線は、該90度毎に同じ形状となるように生成されており、
    4つの前記リブカム出力部は、前記円筒回転体が360度回転する間に、4回の往復鉛直運動を出力することを特徴とするカム装置。
  5. 請求項4に記載のカム装置であって、
    前記4つのリブカム出力部以外の他のリブカム出力部と、該他のリブカム出力部の動作により前記ラムとは逆方向に往復運動を行うバランサーと、を備え、
    該他のリブカム出力部のリブカム用カムフォロアは、前記4つのリブカム出力部のうちのうちの一のリブカム出力部のリブカム用カムフォロアから45度離れた位置で前記リブカムに係合していることを特徴とするカム装置。
  6. 請求項5に記載のカム装置であって、
    前記他のリブカム出力部と、該他のリブカム出力部の動作により前記ラムとは逆方向に往復運動を行う前記バランサーとは、それぞれ2つずつ設けられており、
    前記板カム出力部と、該板カム出力部の動作により水平方向に往復移動を行う前記ガイド部材とは、それぞれ2つずつ設けられており、
    4つの前記リブカム出力部を第一リブカム出力部乃至第四リブカム出力部とし、
    2つの前記他のリブカム出力部を第五リブカム出力部及び第六リブカム出力部とし、
    2つの前記板カム出力部を第一板カム出力部及び第二板カム出力部としたときに、
    これらの出力部は、前記周方向において、第一リブカム出力部、第一板カム出力部、第二リブカム出力部、第五リブカム出力部、第三リブカム出力部、第二板カム出力部、第四リブカム出力部、第六リブカム出力部の順に、設置されていることを特徴とするカム装置。
JP2017003274A 2017-01-12 2017-01-12 カム装置 Active JP6566578B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017003274A JP6566578B2 (ja) 2017-01-12 2017-01-12 カム装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017003274A JP6566578B2 (ja) 2017-01-12 2017-01-12 カム装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018111112A true JP2018111112A (ja) 2018-07-19
JP6566578B2 JP6566578B2 (ja) 2019-08-28

Family

ID=62910628

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017003274A Active JP6566578B2 (ja) 2017-01-12 2017-01-12 カム装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6566578B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5478708A (en) * 1977-12-06 1979-06-23 Takahama Industry Method and apparatus for plural compression molding during one impact in compression molding machine for clay roof tile material
JP2003120777A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Tenryu Seiki Kk カムを用いた送り機構およびコネクターの組立機
JP2003525750A (ja) * 2000-03-04 2003-09-02 ヨン−ジュン キム、 両圧成形システム
JP2006084025A (ja) * 2004-09-13 2006-03-30 Haldex Brake Corp 往復動型軸方向変位装置
JP2013166172A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Denso Corp 抜き加工装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5478708A (en) * 1977-12-06 1979-06-23 Takahama Industry Method and apparatus for plural compression molding during one impact in compression molding machine for clay roof tile material
JP2003525750A (ja) * 2000-03-04 2003-09-02 ヨン−ジュン キム、 両圧成形システム
JP2003120777A (ja) * 2001-10-15 2003-04-23 Tenryu Seiki Kk カムを用いた送り機構およびコネクターの組立機
JP2006084025A (ja) * 2004-09-13 2006-03-30 Haldex Brake Corp 往復動型軸方向変位装置
JP2013166172A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Denso Corp 抜き加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6566578B2 (ja) 2019-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107405664A (zh) 管子的弯曲方法及弯曲装置
KR20120130218A (ko) 단속적 공급 와이어로부터 네일 블랭크를 컷팅하기 위한 장치
US20160151823A1 (en) Actuator with variable speed servo motor for redraw assembly
JP6566578B2 (ja) カム装置
US3120770A (en) Transfer mechanism
EP3045302A1 (en) Pressing machine
JP2012055900A (ja) 線材切断装置
CN1954964A (zh) 在生产罐头或类似物体的机器中输送管状薄片件的设备
CN103662690A (zh) 方向转换装置及搬送装置
EP3031546A1 (en) Blanking unit
EP2382867A2 (en) A method and an apparatus for aligning pieces of food dough
CN104890286B (zh) 无纺布立体袋成型机
US4300406A (en) Apparatus for driving a plurality of units
US20130206829A1 (en) Sheet material punching device
JP2011177755A (ja) 鍛造成形方法及び鍛造成形金型
US3762260A (en) Zigzag blanking device in a press
TW202126413A (zh) 板材切斷裝置
JP2010194581A (ja) プレス装置
JP2006110591A (ja) 材料送り装置
KR101944248B1 (ko) 멀티포밍기
CN104741476A (zh) 连杆式板材送料装置及其送料方法
US4323151A (en) Article transfer mechanism
JP7331287B1 (ja) 工具移動装置及び線材成形機
JP2015047687A (ja) 走間加工装置
JP3614612B2 (ja) 反転装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190702

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190729

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6566578

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250