JP2006110591A - 材料送り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】材料グリップ力の調整を簡単かつ適切に行える材料送り装置を得る。
【解決手段】グリッパ装置4、7は、固定グリッパ2、5と、可動グリッパ3、6とにより所定のタイミングで材料のグリップ及び解放を行い、グリッパ装置4は軸28、29に沿って往復摺動可能である。保持部材50、51は軸28、29を保持し、調節部材52、53が保持部材50、51の下側に配置される。調節部材摺動手段60を操作して調節部材52及び53をほぼ水平方向へ同時に摺動させると、保持部材50、51及び軸28、29を介して、固定グリッパ2、5の材料グリップ部が可動グリッパ3、6の材料グリップ部に対して離接する方向へ変位し、材料グリップ部間の間隔が調整される。
【選択図】図1
【解決手段】グリッパ装置4、7は、固定グリッパ2、5と、可動グリッパ3、6とにより所定のタイミングで材料のグリップ及び解放を行い、グリッパ装置4は軸28、29に沿って往復摺動可能である。保持部材50、51は軸28、29を保持し、調節部材52、53が保持部材50、51の下側に配置される。調節部材摺動手段60を操作して調節部材52及び53をほぼ水平方向へ同時に摺動させると、保持部材50、51及び軸28、29を介して、固定グリッパ2、5の材料グリップ部が可動グリッパ3、6の材料グリップ部に対して離接する方向へ変位し、材料グリップ部間の間隔が調整される。
【選択図】図1
Description
本発明は、プレス機械等の作業機械に板材や線材等の材料を間欠的に一定量ずつ送り込んでいく材料送り装置、特に電子部品業界で用いられる、端子、リードフレーム等の小型部品をプレス機械に送り込んでいくのに適した材料送り装置に関する。
従来、板材や線材等の材料をプレス機械等の作業機械に間欠的に送り込む装置として、第1固定グリッパと第1可動グリッパとにより材料のグリップ(挟持)及び解放を行なうよう構成され、第1固定グリッパが材料移送路に沿って互いに平行に配列された一対の軸に往復摺動可能に支持されている第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側又は上流側の位置に配列され、第2固定グリッパと第2可動グリッパとにより材料のグリップ及び解放を行なうよう構成され、第2固定グリッパが前記一対の軸に支持されている第2グリッパ装置とを備え、第1及び第2可動グリッパの移動と第1グリッパ装置の往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じるように構成されているものが知られている(例えば、特許文献1、2及び3参照)。
このような装置では、第1固定グリッパと第1可動グリッパ、及び第2固定グリッパと第2可動グリッパによって材料をグリップするときのグリップ力を適性に保つために、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部と第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部との間隔、即ちグリッパ間隔を材料の厚さに合わせて材料毎に調整する必要がある。例えば、上記した間隔を2ミリの材料厚さにあわせた状態で、4mmの厚さの材料を送ろうとすれば、グリップ力が強すぎて、材料が押しつぶされてしまうからである。
本明細書において、材料の「厚さ」とは、例えば材料が板材の場合には「板厚」を意味し、また、例えば材料が断面円形の線材の場合には「線径」を意味している。
上記したグリッパ間隔の調整を行う従来技術として、(1)事前に材料厚さに合わせた何種類もの厚さのスペーサを用意しておき、使用する材料に適合するスペーサを、第1及び第2固定グリッパに挿入する方法(例えば、非特許文献1参照)、及び(2)第1及び第2固定グリッパの頂部に調整つまみを設け、その調整つまみを回転させるるだけで間隔調整できるようにした装置(例えば、非特許文献1参照)が知られている。
また、(3)前記一対の軸の両端付近に位置して各軸を支持する偏心フランジを設けた材料送り装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
この従来技術における各偏心フランジは、各軸に回転可能に嵌合する内周面と装置のハウジングの壁部に回転可能に嵌合する外周面とを有し、内周面と外周面とが偏心していて各偏心フランジの偏心量が同一になっており、また、各偏心フランジが各軸に対して同一方向へ偏心して装着されている。そして、各偏心フランジをハウジング及び各軸に対して同期して回転させることによって、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部を第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部に対して離接する方向へ変位させるようになっている。
この従来技術における各偏心フランジは、各軸に回転可能に嵌合する内周面と装置のハウジングの壁部に回転可能に嵌合する外周面とを有し、内周面と外周面とが偏心していて各偏心フランジの偏心量が同一になっており、また、各偏心フランジが各軸に対して同一方向へ偏心して装着されている。そして、各偏心フランジをハウジング及び各軸に対して同期して回転させることによって、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部を第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部に対して離接する方向へ変位させるようになっている。
上記(1)のスペーサを使用する従来技術には、種々の材料厚さに対応すべく何種類ものスペーサを用意しておかなければならないこと、及び使用する材料に対して最適な条件が得られるまで何度かスペーサ厚さの微調整をしなければならず、最適な条件を得るまでに手間がかかること等の問題がある。
また、上記(2)の調整つまみを設けた従来技術には、ねじ機構等を第1及び第2固定グリッパに設ける必要があるため、グリッパ装置が大型化してしまう問題がある。近年、この種の材料送り装置には高速化に対する要求が年々増大しているが、特に材料の送りを行う第1グリッパ装置の大型化は、慣性負荷の増大を伴うため、高速化への対応を妨げる要因となるものである。
上記(3)の偏心フランジを設けた従来技術は、上記(1)及び(2)の問題点を解決している。
しかしながら、この従来技術は、偏心した関係にある内周面と外周面とを有する偏心フランジの回転運動を一対の軸を介して第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位に変換する構成であるために、偏心フランジを回転させたときの一対の軸の上下変位は、半円形の軌跡を描きつつ生じることになり、偏心フランジの回転量と第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量との関係が非線形になる(即ち、比例関係でなくなる)。したがって、グリッパ間隔を数値表示しようとした場合に、数値表示装置の機構が複雑になる問題がある。
また、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量を大きく設定したい場合には、各偏心フランジの偏心量を大きくする必要があり、偏心量を大きくすれば、偏心フランジ及びそれに関連する調整機構が大型化してしまう問題もある。
しかしながら、この従来技術は、偏心した関係にある内周面と外周面とを有する偏心フランジの回転運動を一対の軸を介して第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位に変換する構成であるために、偏心フランジを回転させたときの一対の軸の上下変位は、半円形の軌跡を描きつつ生じることになり、偏心フランジの回転量と第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量との関係が非線形になる(即ち、比例関係でなくなる)。したがって、グリッパ間隔を数値表示しようとした場合に、数値表示装置の機構が複雑になる問題がある。
また、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量を大きく設定したい場合には、各偏心フランジの偏心量を大きくする必要があり、偏心量を大きくすれば、偏心フランジ及びそれに関連する調整機構が大型化してしまう問題もある。
上記した課題を解決するために、本発明は、既述の形式の材料送り装置において、材料送り装置のハウジングの壁部に上下摺動可能に支持されるとともに、前記一対の軸の軸線方向に互いに隔てられた位置にあって該一対の軸を保持する一対の保持部材と、各保持部材の下側にほぼ水平方向へ摺動可能に配置され、それぞれの頂部が各保持部材の底部に係合している一対の調節部材とを備え、各保持部材と各調節部材との係合部の形状が、各調節部材を摺動させたときに各保持部材の上下摺動を生じさせるようなものになっており、また、前記一対の調節部材を同時に摺動させることによって、前記一対の保持部材および前記一対の軸を介して、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部を第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部に対して離接する方向へ変位させるための調節部材摺動手段が設けられていることを特徴とする。
本発明の材料送り装置は、簡単な構成で材料の厚さに応じたグリッパ間隔の調整、即ちグリップ力の調整を簡単かつ適切に行うことができ、高速化に十分対応可能なものとなっている。
すなわち、調節部材摺動手段を操作して一対の調節部材を同時に所定量摺動させることによって、グリッパ間隔を材料の厚さに応じた適切なものとして、グリップ力を適切に調整することができる。このように、調節部材摺動手段を操作するだけでグリップ力の調節を極めて簡単に行うことができ、また、第1グリッパ装置と第2グリッパ装置とのグリップ力の調節を同時に行うことができるため、調整作業時間を著しく短縮することができる。
すなわち、調節部材摺動手段を操作して一対の調節部材を同時に所定量摺動させることによって、グリッパ間隔を材料の厚さに応じた適切なものとして、グリップ力を適切に調整することができる。このように、調節部材摺動手段を操作するだけでグリップ力の調節を極めて簡単に行うことができ、また、第1グリッパ装置と第2グリッパ装置とのグリップ力の調節を同時に行うことができるため、調整作業時間を著しく短縮することができる。
また、既述の従来技術(3)のように偏心フランジの回転運動を上下の直線運動に変換するのではなく、一対の調節部材をほぼ水平方向へ摺動させて一対の保持部材の上下摺動を生じ、それにより第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部を上下変位させるようにした構成は、調節部材の摺動量と第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量とを比例させる構成にすることを容易にする。したがって、両者を比例させる構成にして、グリッパ間隔を数値表示するための簡単な構成のグリッパ間隔カウンタを設け、グリッパ間隔の調整作業を極めて容易にすることが可能になる。
本発明の一実施形態では、前記一対の保持部材のそれぞれの底部と、それら底部に係合する前記一対の調節部材のそれぞれの頂部との少なくとも一方が、前記調節部材の摺動方向へ所定角度で傾斜して延びる傾斜面を有する。
このように前記保持部材と調節部材との係合部に所定角度の傾斜面を設ければ、調節部材のほぼ水平方向への摺動量と、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量とを比例させることができる。
また、調節部材の摺動量に対する第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量を大きく設定したい場合には、前記傾斜面の傾斜角を大きくすればよいために、装置を大型化させずにそのような設定をすることができる。
このように前記保持部材と調節部材との係合部に所定角度の傾斜面を設ければ、調節部材のほぼ水平方向への摺動量と、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量とを比例させることができる。
また、調節部材の摺動量に対する第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部の上下変位量を大きく設定したい場合には、前記傾斜面の傾斜角を大きくすればよいために、装置を大型化させずにそのような設定をすることができる。
本発明の他の実施形態では、一対の調節部材は別々の部材から構成され、調節部材摺動手段がそれら別々の部材を同期して同時に摺動させるように構成される。
この場合には、調節部材摺動手段が、ハウジングによって支持されて一対の調節部材のそれぞれに螺合する一対のネジ付軸と、それらネジ付軸を同期して回転させるための回転伝達手段とを有し、一方のネジ付軸を回転させたときに回転伝達手段を介して他方のネジ付軸も回転して、一対の調節部材が摺動する構成にするとよい。このようにすれば、前記一方のネジ付軸を回転させるだけで、グリッパ間隔の調整を行うことができる。
この場合には、調節部材摺動手段が、ハウジングによって支持されて一対の調節部材のそれぞれに螺合する一対のネジ付軸と、それらネジ付軸を同期して回転させるための回転伝達手段とを有し、一方のネジ付軸を回転させたときに回転伝達手段を介して他方のネジ付軸も回転して、一対の調節部材が摺動する構成にするとよい。このようにすれば、前記一方のネジ付軸を回転させるだけで、グリッパ間隔の調整を行うことができる。
本発明のさらに他の実施形態では、一対の調節部材が連結部材を介して一体に連結され、調節部材摺動手段が、前記連結部材と一体に一対の調節部材を同時に摺動させるように構成される。
この場合には、調節部材摺動手段が、ハウジングによって支持されて前記連結部材に螺合する一つのネジ付軸を有し、そのネジ付軸を回転させることによって前記一対の調節部材を摺動させる構成にするとよい。また、調節部材摺動手段が、ハウジングによって支持されて前記一対の調節部材の一方に螺合する一つのネジ付軸を有し、そのネジ付軸を回転させて前記一方の調節部材を摺動させたときに前記連結部材を介して他方の調節部材も摺動する構成にしてもよい。
本発明のさらに他の実施形態では、グリッパ間隔カウンタが、前記一対のネジ付軸のいずれか一方、又は前記一つのネジ付軸に連結される。
前記一対の保持部材は、別々の部材から構成されてもよく、また、連結部材を介して一体に連結されていてもよい。
この場合には、調節部材摺動手段が、ハウジングによって支持されて前記連結部材に螺合する一つのネジ付軸を有し、そのネジ付軸を回転させることによって前記一対の調節部材を摺動させる構成にするとよい。また、調節部材摺動手段が、ハウジングによって支持されて前記一対の調節部材の一方に螺合する一つのネジ付軸を有し、そのネジ付軸を回転させて前記一方の調節部材を摺動させたときに前記連結部材を介して他方の調節部材も摺動する構成にしてもよい。
本発明のさらに他の実施形態では、グリッパ間隔カウンタが、前記一対のネジ付軸のいずれか一方、又は前記一つのネジ付軸に連結される。
前記一対の保持部材は、別々の部材から構成されてもよく、また、連結部材を介して一体に連結されていてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定グリッパが摺動ブロックを有し、その摺動ブロックが前記一対の軸に摺動可能に嵌装されるとともに、第2固定グリッパが調整ブロックを有し、その調整ブロックが前記一対の軸に嵌装される。
そのような構成を採用した場合に、第1可動グリッパが、その材料グリップ部を第1固定グリッパの材料グリップ部に対して離接させる方向へ変位させ得るように摺動ブロックに摺動可能に保持されるとともに、第2可動グリッパが、その材料グリップ部を第2固定グリッパの材料グリップ部に離接させる方向へ変位させ得るように調整ブロックに保持される構成にするとよい。
そのような構成を採用した場合に、第1可動グリッパが、その材料グリップ部を第1固定グリッパの材料グリップ部に対して離接させる方向へ変位させ得るように摺動ブロックに摺動可能に保持されるとともに、第2可動グリッパが、その材料グリップ部を第2固定グリッパの材料グリップ部に離接させる方向へ変位させ得るように調整ブロックに保持される構成にするとよい。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1及び2に示した実施例1の材料送り装置1は、第1固定グリッパ2と第1可動グリッパ3とを有して材料のグリップ(挟持)及び解放を行なう第1グリッパ装置4と、第2固定グリッパ5と第2可動グリッパ6とを有して材料のグリップ及び解放を行なう第2グリッパ装置7とを備え、例えばプレス装置等の作業機械に対して間欠的な送り動作により材料を供給するものである。装置各部の具体的構成は後に説明するとして、まず、この材料送り装置1の基本的な動作を図17を参照して説明する。
図1及び2に示した実施例1の材料送り装置1は、第1固定グリッパ2と第1可動グリッパ3とを有して材料のグリップ(挟持)及び解放を行なう第1グリッパ装置4と、第2固定グリッパ5と第2可動グリッパ6とを有して材料のグリップ及び解放を行なう第2グリッパ装置7とを備え、例えばプレス装置等の作業機械に対して間欠的な送り動作により材料を供給するものである。装置各部の具体的構成は後に説明するとして、まず、この材料送り装置1の基本的な動作を図17を参照して説明する。
材料送り装置1は、図17(A)に示すように、まず、(1)第1グリッパ装置4が材料8をグリップし、(2)第2グリッパ装置7が材料8を解放する。続いて同図(B)に示すように、(3)第1グリッパ装置4が材料8の送り方向(図中右方)へ移動し、これにより第1固定グリッパ2と第1可動グリッパ3にグリップされた材料8がプレス装置9に送られる。次に、(4)同図(C)に示すように、第2グリッパ装置7が材料8をグリップした後、(5)第1グリッパ装置4が材料8を解放する。その後、(6)同図(D)に示すように、第1グリッパ装置4が戻り方向(図中左方)へ移動し、元位置に復帰する。
これら(1)〜(6)の一連の動作を繰返すことによりプレス装置9(金型10)に対して材料8を間欠的に供給することが出来る
これら(1)〜(6)の一連の動作を繰返すことによりプレス装置9(金型10)に対して材料8を間欠的に供給することが出来る
次に、装置各部の具体的構成および動作を説明する。
この材料送り装置1は、第1グリッパ装置4、第2グリッパ装置7に前述した所定の動作を行なわせるため、図1及び図7から判るように入力軸30に順に固定した3個のカム(第1カム12、第2カム13および第3カム14)を有するカム装置を備える。入力軸30は、軸受部材15、15aを介して装置のハウジング16に装着してあり、一方向へ連続的に回転駆動される。例えばプレス装置のクランク軸から所定のタイミングで入力軸30に回転が伝達され、材料送り装置1がプレス装置と同期運転される。
この材料送り装置1は、第1グリッパ装置4、第2グリッパ装置7に前述した所定の動作を行なわせるため、図1及び図7から判るように入力軸30に順に固定した3個のカム(第1カム12、第2カム13および第3カム14)を有するカム装置を備える。入力軸30は、軸受部材15、15aを介して装置のハウジング16に装着してあり、一方向へ連続的に回転駆動される。例えばプレス装置のクランク軸から所定のタイミングで入力軸30に回転が伝達され、材料送り装置1がプレス装置と同期運転される。
第1カム12は、テーパ状のリブを周面に形成してあり、このテーパリブの両側面をカム面としたローラギアカムになっている。第2カム13および第3カム14は、各可動グリッパ3、6の材料グリップ部を各固定グリッパ2、5の材料グリップ部に接近させたグリップ位置と可動グリッパ3、6の材料グリップ部を固定グリッパ2、5の材料グリップ部から離した解放位置との間で可動グリッパ3、6を移動させるよう周面を所定形状のカム面とした板カムとして構成してある。
なお、このように3個の別々のカム12、13、14により、材料8の送りに必要な動作(第1グリッパ装置4の往復動作、第1グリッパ装置4のグリップ・解放動作、および第2グリッパ装置7のグリップ・解放動作)を行なわせる構成としたのは、これら各部(各動作)のタイミング設計を容易に行なえるようにするためである。
図1及び3に示したように、第1グリッパ装置4は摺動ブロック11を備えている。この摺動ブロック11は、材料移送路に沿って配列された一対の軸28、29に往復摺動可能に支持されていて、材料8の移送路に沿って往復摺動可能になっている。また、第1可動グリッパ3は摺動ブロック11に上下摺動可能に保持されていて、第1可動グリッパ3の材料グリップ部3aが第1固定グリッパ2の材料グリップ部2aに対向している。
図6及び8に示したように、材料送り装置1は、第1カム12と第1グリッパ装置4とを作動的に連結する手段(第1グリッパ摺動装置)として、第1カム12の回転に伴い揺動する揺動アーム17と、揺動アーム17と摺動ブロック11とを作動的に連結して揺動アーム17の揺動を摺動ブロック11の材料移送路に沿う直線運動に変換する連結手段(後記するスライドコマ21、案内溝11a等)とを有する。
図8に示したように、フランジ18及び軸受部材19a、19bを介してハウジング16に回動可能に装着された連結軸25上にターレット20が一体回転可能に固定されている。このターレット20は、第1カム12のカム面と係合するカムフォロワ20aを有する。カムフォロワ20aは、第1カム12の回転に伴いそのカムのカム面を転動し、図6(A)、(B)に示すようにターレット20及びそれと一体の連結軸25を揺動回動させ、連結軸25に固定してある揺動アーム17を揺動させる。
図8に示したように、フランジ18及び軸受部材19a、19bを介してハウジング16に回動可能に装着された連結軸25上にターレット20が一体回転可能に固定されている。このターレット20は、第1カム12のカム面と係合するカムフォロワ20aを有する。カムフォロワ20aは、第1カム12の回転に伴いそのカムのカム面を転動し、図6(A)、(B)に示すようにターレット20及びそれと一体の連結軸25を揺動回動させ、連結軸25に固定してある揺動アーム17を揺動させる。
揺動アーム17の先端にはピン26を介してスライドコマ21が、揺動アーム17に対して相対回転可能に取付けられている。摺動ブロック11の底面には、板材移送方向と直交する方向へ延びかつ下方へ開いた案内溝11aが形成されており、その案内溝11aにスライドコマ21が摺動可能に嵌合している。
したがって、入力軸30と一体に第1カム12が回転すると、それに応じてターレット20及び連結軸25が揺動回転し、それにより揺動アーム17が揺動する。このように揺動アーム17が揺動すると、案内溝11aに係合するスライドコマ21が案内溝11a内を摺動しつつ摺動ブロック11を押圧する。したがって、第1グリッパ装置4は、軸28、29に沿って材料移送方向(図6(A)から図6(B)の方向)及びその逆方向へ往復摺動する。
なお、図8において、16aは、ハウジング16に設けられて摺動ブロック11に摺接するスライド部材を示している。
したがって、入力軸30と一体に第1カム12が回転すると、それに応じてターレット20及び連結軸25が揺動回転し、それにより揺動アーム17が揺動する。このように揺動アーム17が揺動すると、案内溝11aに係合するスライドコマ21が案内溝11a内を摺動しつつ摺動ブロック11を押圧する。したがって、第1グリッパ装置4は、軸28、29に沿って材料移送方向(図6(A)から図6(B)の方向)及びその逆方向へ往復摺動する。
なお、図8において、16aは、ハウジング16に設けられて摺動ブロック11に摺接するスライド部材を示している。
図3及び4に示すように、第2カム13と第1可動グリッパ3とを作動的に連結する手段(第1グリッパ作動装置)は、第2カム13の回転に伴い支軸38の回りに揺動して作動体27を上下動させる第1リフトアーム31を備える。図7に示したように、支軸38はハウジング16に固定され、第1リフトアーム31が軸受40bを介して支軸38上に回動可能に装着されている。作動体27の下端と第1リフトアーム31の先端(図4の右端)にはそれぞれカムフォロワ32、33が設けられている。また、第1リフトアーム31の上面及びカムフォロワ33を、それぞれカムフォロワ32及び第2カム13に確実に接触させるように、弾性部材34が第1リフトアーム31を付勢している。
作動体27は、摺動ブロック11に対して材料移送方向の下流側位置においてボルトによってハウジング16に固定された固定ブロック35に保持されている。軸28、29は、固定ブロック35を貫通して延びている。軸29には溝29aが形成されている。作動体27は軸29へ向けて突出する作動片27aを有し、作動片27aが運動伝達部材36を介して溝29aに嵌合している。作動片27aは、突起27a’’を有し、突起27a’’の円弧状の下面が溝29aの下面に回動可能に係合している。作動片27aの上面には、前記円弧状の下面と同心関係でそれより曲率半径が小さい円弧状の溝27a’が形成され、溝27a’と溝29aの上面との間に運動伝達部材36が装着されている。運動伝達部材36は、溝29aの上面に摺動可能に係合する平坦な上面と、作動片27aの溝27a’に回動可能に係合する円弧状の下面とを有する。
既述のように、軸28、29には摺動ブロック11が摺動可能に嵌合し、また、摺動ブロック11は第1可動グリッパ3を保持している。図2に示されているように、溝29aは軸29に沿って所定長さに亘って延びている。また、図3に示したように、第1可動グリッパ3は、作動片27aと同様の作動片3bを有し、作動片3bが運動伝達部材36と同様の運動伝達部材37を介して溝29aに嵌合している。
なお、上記した運動伝達部材36及37は、それぞれ作動片27a及び3b内に収納保持されている。第1グリッパ装置4が軸28、29に沿って摺動するときには、運動伝達部材37は、摺動ブロック11、第1可動グリッパ3及び作動片3bと一体に摺動するようになっている。しかしながら、運動伝達部材37を軸29に沿いかつ固定ブロック35へ向けて長く形成しておき、第1グリッパ装置4が軸28、29に沿って摺動するときに、作動片3bが運動伝達部材37に対して摺動する構成にしてもよい。
なお、上記した運動伝達部材36及37は、それぞれ作動片27a及び3b内に収納保持されている。第1グリッパ装置4が軸28、29に沿って摺動するときには、運動伝達部材37は、摺動ブロック11、第1可動グリッパ3及び作動片3bと一体に摺動するようになっている。しかしながら、運動伝達部材37を軸29に沿いかつ固定ブロック35へ向けて長く形成しておき、第1グリッパ装置4が軸28、29に沿って摺動するときに、作動片3bが運動伝達部材37に対して摺動する構成にしてもよい。
第1グリッパ作動装置は上記した構成のものであり、入力軸30と一体に第2カム13が回転すると、第1リフトアーム31が支軸38の回りに揺動し、それに応じて作動体27が上下に変位する。このように作動体27が変位するときには、作動片27aが上下に移動し、それに伴い、運動伝達部材36を介して軸29が固定ブロック35に対して回動する。
このようにして軸29が回動すると、運動伝達部材37を介して作動片3bに係合する第1可動グリッパ3が上下に移動する。したがって、第1可動グリッパ3の材料グリップ部3aは第1固定グリッパ2の材料グリップ部2aに対して離接する方向へ変位し、材料のグリップ及び解放動作を行うものである。
なお、上記したとおり軸29は固定ブロック35に対して回動するために、図2に示したように、軸29の両端は軸受部材74a、74bを介してハウジング16の壁部に支持されている。
このようにして軸29が回動すると、運動伝達部材37を介して作動片3bに係合する第1可動グリッパ3が上下に移動する。したがって、第1可動グリッパ3の材料グリップ部3aは第1固定グリッパ2の材料グリップ部2aに対して離接する方向へ変位し、材料のグリップ及び解放動作を行うものである。
なお、上記したとおり軸29は固定ブロック35に対して回動するために、図2に示したように、軸29の両端は軸受部材74a、74bを介してハウジング16の壁部に支持されている。
図5に示すように、第3カム14と第2可動グリッパ6とを作動的に連結する手段(第2グリッパ作動装置)は、第3カム14の回転に伴い支軸38の回りに揺動して第2可動グリッパ6を上下動させる第2リフトアーム41を備える。第2リフトアーム41は、軸受40a(図7)を介して支軸38上に回動可能に装着されている。第2可動グリッパ6の下端と第2リフトアーム41の先端(図5の右端)にはそれぞれカムフォロワ42、43が設けられている。また、第2リフトアーム41の上面及びカムフォロワ43を、それぞれカムフォロワ42及び第3カム14に確実に接触させるように、弾性部材44が第2リフトアーム41を付勢している。
第2固定グリッパ5は、固定ブロック35に対して材料移送方向の下流側位置において軸28、29に嵌合する調整ブロック45を有しており、第2可動グリッパ6は調整ブロック45に上下摺動可能に保持されている。
第2固定グリッパ5は、固定ブロック35に対して材料移送方向の下流側位置において軸28、29に嵌合する調整ブロック45を有しており、第2可動グリッパ6は調整ブロック45に上下摺動可能に保持されている。
第2グリッパ作動装置は上記した構成のものであり、入力軸30と一体に第3カム14が回転すると、第2リフトアーム41が支軸38の回りに揺動し、それに応じて第2可動グリッパ6が上下に変位する。したがって、第2可動グリッパ6の材料グリップ部6aは第2固定グリッパ5の材料グリップ部5aに対して離接する方向へ変位し、材料のグリップ及び解放動作を行う。
上記したとおり、第1グリッパ装置4は、第1グリッパ摺動装置の作動によって、材料移送路に沿って移動可能である。また、第1及び第2グリッパ装置4及び7は、それぞれ第1及び2グリッパ作動装置の作動によって、材料のグリップ及び解放動作を行うようになっている。そして、第1グリッパ摺動装置と、第1及び2グリッパ作動装置との作動タイミングは、第1、第2及び第3カム12、13及び14のカム面の形状を適切に定めることにより適切に設定することができる。
なお、図示実施例においては、材料移送路に沿う移動を行わない第2グリッパ装置7が第1グリッパ装置4に対して材料移送方向の下流側の位置に配列されているが、第2グリッパ装置7を第1グリッパ装置4の上流側に配列することも、勿論可能である。
なお、図示実施例においては、材料移送路に沿う移動を行わない第2グリッパ装置7が第1グリッパ装置4に対して材料移送方向の下流側の位置に配列されているが、第2グリッパ装置7を第1グリッパ装置4の上流側に配列することも、勿論可能である。
次に、第1固定グリッパ2の材料グリップ部2aと第1可動グリッパ3の材料グリップ部3aとの間隔、及び第2固定グリッパ5の材料グリップ部5aと第2可動グリッパ6の材料グリップ部6aとの間隔を材料の厚みに合わせて調整するための構成、すなわちグリッパ間隔調整機構について説明する。
特に図1、2及び9に明瞭に示したように、前記一対の軸28、29は、それらの軸線方向に互いに隔てられた位置(図示実施例では軸28、29の両端付近の位置)において、一対の保持部材若しくは保持板50、51によって保持されている。これら保持部材50、51は、ハウジング16の壁部に上下摺動可能に支持されている。保持部材50、51の下側にはそれぞれ楔状の調節部材52、53が配置されている。調節部材52、53は、ほぼ水平に延びる底面を有し、ほぼ水平方向へ摺動可能となるようにハウジング16の壁部によって支持されている。
実施例1では、調節部材52、53は、軸28、29とほぼ直交する方向へ摺動可能になっている。
特に図1、2及び9に明瞭に示したように、前記一対の軸28、29は、それらの軸線方向に互いに隔てられた位置(図示実施例では軸28、29の両端付近の位置)において、一対の保持部材若しくは保持板50、51によって保持されている。これら保持部材50、51は、ハウジング16の壁部に上下摺動可能に支持されている。保持部材50、51の下側にはそれぞれ楔状の調節部材52、53が配置されている。調節部材52、53は、ほぼ水平に延びる底面を有し、ほぼ水平方向へ摺動可能となるようにハウジング16の壁部によって支持されている。
実施例1では、調節部材52、53は、軸28、29とほぼ直交する方向へ摺動可能になっている。
各調節部材52、53の頂部は各保持部材50、51の底部に係合し、各保持部材と各調節部材との係合部の形状は、各調節部材の摺動時に各保持部材の上下摺動を生じさせるようなものになっている。
すなわち、調節部材52、53の頂部には、これら調節部材52、53の摺動方向へ所定角度で傾斜して延びる傾斜面52a、53aが設けられている。調節部材52の傾斜面52aと調節部材53の傾斜面53aとの傾斜角度及び傾斜方向は同一である。実施例1では、調節部材52の傾斜面52aと調節部材53の傾斜面53aは、軸29の側から軸28の側へ向けて徐々に下方へ傾斜しているが、この傾斜方向は、逆であってもかまわない。
実施例1では、保持部材50、51は調節部材52、53の傾斜面に摺動可能に密着して係合するように傾斜した傾斜面を有する。
また、材料送り装置1は、調節部材52と53とを同時に摺動させることによって、保持部材50、51及び軸28、29を介して、第1及び第2固定グリッパ2、5の材料グリップ部2a、5aを第1及び第2可動グリッパ3、6の材料グリップ部3a、6aに対して離接する方向へ変位させるための調節部材摺動手段60を備えている。
すなわち、調節部材52、53の頂部には、これら調節部材52、53の摺動方向へ所定角度で傾斜して延びる傾斜面52a、53aが設けられている。調節部材52の傾斜面52aと調節部材53の傾斜面53aとの傾斜角度及び傾斜方向は同一である。実施例1では、調節部材52の傾斜面52aと調節部材53の傾斜面53aは、軸29の側から軸28の側へ向けて徐々に下方へ傾斜しているが、この傾斜方向は、逆であってもかまわない。
実施例1では、保持部材50、51は調節部材52、53の傾斜面に摺動可能に密着して係合するように傾斜した傾斜面を有する。
また、材料送り装置1は、調節部材52と53とを同時に摺動させることによって、保持部材50、51及び軸28、29を介して、第1及び第2固定グリッパ2、5の材料グリップ部2a、5aを第1及び第2可動グリッパ3、6の材料グリップ部3a、6aに対して離接する方向へ変位させるための調節部材摺動手段60を備えている。
調節部材52と53は別々の部材から構成され、調節部材摺動手段60は、それら別々の調節部材52と53を同期して同時に摺動させるようになっている。すなわち、調節部材摺動手段60は、調節部材52、53のそれぞれに螺合する一対のネジ付軸54、55と、それらネジ付軸54、55を同期して回転させるための回転伝達手段80とを有する。図1、2及び9に示したように、ネジ付軸54は軸受部材71a、71bを介してハウジング16の壁部に回転可能に支持されるとともに、雄ネジ部55aを有し、その雄ネジ部55aが調節部材52に形成した雌ネジ部52bに螺合している。同様に、ネジ付軸55は軸受部材72a、72bを介してハウジング16の壁部に回転可能に支持されるとともに、雄ネジ部55bを有し、雄ネジ部55bが調節部材53に形成した雌ネジ部53bに螺合している。実施例1においては、回転伝達手段80は、ネジ付軸54、55に嵌着されたプーリ56、57と、プーリ56、57に巻き掛けられたベルト58とを有する。このような回転伝達手段80を設けているために、一方のネジ付軸54を回転させたときには、回転伝達手段80を介して、他方のネジ付軸55も同期して回転し、一対の調節部材52、53は同時に摺動する。
実施例1のグリッパ間隔調整機構は上記した構成のものであり、ネジ付軸54を回転させ、回転伝達手段80を介してネジ付軸55を図9(A)の矢印Aで示したように回転させれば、調節部材53は図9(A)の矢印A方向へ摺動し、保持部材51は図9(A)の矢印Aで示したように上昇する。このときには、調節部材52は調節部材53と同一方向へ同一量摺動して、保持部材50は保持部材51と同一量上昇する。したがって、軸28、29が上昇して、第1及び第2固定グリッパ2、5が上方へ変位する。このように第1及び第2固定グリッパ2、5が上方へ変位すると、第1固定グリッパ2の材料グリップ部2aと第1可動グリッパ3の材料グリップ部3aとの間隔、及び第2固定グリッパ5の材料グリップ部5aと第2可動グリッパ6の材料グリップ部6aとの間隔、すなわちグリッパ間隔が広くなる。
また、ネジ付軸54を逆方向へ回転させ、回転伝達手段80を介してネジ付軸55を図9(B)の矢印Bのように回転させれば、調節部材53は図9(B)の矢印B方向へ摺動し、保持部材51は図9(B)の矢印Bで示したように下降する。このときには、調節部材52は調節部材53と同一方向へ同一量摺動して、保持部材50は保持部材51と同一量下降する。したがって、軸28、29が下降して、第1及び第2固定グリッパ2、5が下方へ変位し、グリッパ間隔は狭くなるのである。
また、ネジ付軸54を逆方向へ回転させ、回転伝達手段80を介してネジ付軸55を図9(B)の矢印Bのように回転させれば、調節部材53は図9(B)の矢印B方向へ摺動し、保持部材51は図9(B)の矢印Bで示したように下降する。このときには、調節部材52は調節部材53と同一方向へ同一量摺動して、保持部材50は保持部材51と同一量下降する。したがって、軸28、29が下降して、第1及び第2固定グリッパ2、5が下方へ変位し、グリッパ間隔は狭くなるのである。
以上より明らかなとおり、実施例1においては、ネジ付軸54の回転方向及び回転量に応じて第1及び第2固定グリッパ2、5の材料グリップ部2a、5aを、第1及び第2可動グリッパ3、6の材料グリップ部3a、6aに対して離接させる方向へ所定量変位させることができる。したがって、ネジ付軸54を回転させるという極めて簡単な操作によって、第1及び第2グリッパ装置4、7によって材料をグリップするときのグリップ力を、材料の厚みに合わせた適切なものに調整することができる。
なお、実施例1においては、ネジ付軸54をへ回転操作し、回転伝達手段80を介してネジ付軸55を同期回転させるようになっているが、ネジ付軸55を回転操作し、回転伝達手段80を介してネジ付軸54を同期回転させるようにしてもよいことは明らかである。
なお、実施例1においては、ネジ付軸54をへ回転操作し、回転伝達手段80を介してネジ付軸55を同期回転させるようになっているが、ネジ付軸55を回転操作し、回転伝達手段80を介してネジ付軸54を同期回転させるようにしてもよいことは明らかである。
図16は、調節部材52、53と保持部材50、51との関連構成の変形例を示している。
図16(A)の変形例は、調節部材52、53の頂部の傾斜面を、連続的な傾斜面ではなく、段付き傾斜面としたものである。保持部材50、51の底部には対応する段付き傾斜面が形成され、調節部材52、53の段付き傾斜面が、保持部材50、51の段付き傾斜面に、ほぼ水平方向に摺動可能に係合している。
調節部材52、53と保持部材50、51との係合部は、必ずしも傾斜面同士の係合でなくてもよい。
図16(B)の変形例のように、調節部材52、53の頂部に複数の突起52a’(53a’)を設け、それら突起52a’(53a’)を、保持部材50、51の底部に設けた傾斜面に摺動可能に係合させてもよい。
また、図16(C)の変形例のように、調節部材52、53の頂部に傾斜面を設け、その傾斜面を、保持部材50、51の底部に設けた複数の突起50a(51a)に摺動可能に係合させることもできる。
これら変形例の構成は、後記する実施例2〜5においても採用することができる。
図16(A)の変形例は、調節部材52、53の頂部の傾斜面を、連続的な傾斜面ではなく、段付き傾斜面としたものである。保持部材50、51の底部には対応する段付き傾斜面が形成され、調節部材52、53の段付き傾斜面が、保持部材50、51の段付き傾斜面に、ほぼ水平方向に摺動可能に係合している。
調節部材52、53と保持部材50、51との係合部は、必ずしも傾斜面同士の係合でなくてもよい。
図16(B)の変形例のように、調節部材52、53の頂部に複数の突起52a’(53a’)を設け、それら突起52a’(53a’)を、保持部材50、51の底部に設けた傾斜面に摺動可能に係合させてもよい。
また、図16(C)の変形例のように、調節部材52、53の頂部に傾斜面を設け、その傾斜面を、保持部材50、51の底部に設けた複数の突起50a(51a)に摺動可能に係合させることもできる。
これら変形例の構成は、後記する実施例2〜5においても採用することができる。
図10に示した実施例2においては、グリッパ間隔を数値表示するグリッパ間隔カウンタ62を調節部材摺動手段60の一方のネジ付軸55に連結している。また、ネジ付軸55の駆動手段としてモータ61を設けている。ネジ付軸55の先端にはプーリ63、64が嵌着され、ブーリ64とグリッパ間隔カウンタ62のプーリ65とをベルト66で連結するとともに、プーリ63とモータ61のプーリ68とをベルト67で連結してある。
実施例2の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図10において、図1〜9と同様の部材は同様の符号で示してある。
なお、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61は、ネジ付軸55ではなく、ネジ付軸54に連結してもよい。
実施例2の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図10において、図1〜9と同様の部材は同様の符号で示してある。
なお、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61は、ネジ付軸55ではなく、ネジ付軸54に連結してもよい。
図11に示した実施例3においては、一対の調節部材52A、53Aが連結部材69を介して一体に連結されている。調節部材摺動手段60Aは、連結部材69に螺合する一つのネジ付軸70を有する。ネジ付軸70は軸受部材73a、73bを介してハウジング16の壁部に回転可能に支持されるとともに、雄ネジ部70aを有し、その雄ネジ部70aが連結部材69に形成した雌ネジ部69aに螺合している。したがって、ネジ付軸70を回転させると、連結部材69を介して一対の調節部材52A、53Aが同時に摺動する。
実施例3に図10に示したグリッパ間隔カウンタ62及びモータ61を設ける場合には、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61をネジ付軸70に連結すればよい。
実施例3の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図11において、図2と同様の部材は同様の符号で示してある。
実施例3に図10に示したグリッパ間隔カウンタ62及びモータ61を設ける場合には、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61をネジ付軸70に連結すればよい。
実施例3の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図11において、図2と同様の部材は同様の符号で示してある。
図12及び13に示した実施例4においては、楔状の一対の調節部材52B、53Bが軸28、29の軸線方向へ摺動可能に配置されている。
調節部材52B、53Bの頂部には、これら調節部材52B、53Bの摺動方向へ所定角度で傾斜して延びる傾斜面52B’、53B’が設けられている。調節部材52Bの傾斜面52B’と調節部材53Bの傾斜面53B’との傾斜角は同一であるが、傾斜方向は互いに逆方向である。
実施例4では、調節部材52Bの傾斜面52B’は材料送り装置の内側(図12の右側)へ向けて徐々に下方へ傾斜し、調節部材53Bの傾斜面53B’は材料送り装置の内側(図12の左側)へ向けて徐々に下方へ傾斜している。しかしながら、傾斜面52B’が材料送り装置の内側へ向けて徐々に上方へ傾斜し、傾斜面53B’は材料送り装置の内側へ向けて徐々に上方へ傾斜するようにすることもできる。
実施例4では、保持部材50B、51Bは調節部材52B、53Bの傾斜面に摺動可能に密着して係合するように傾斜した傾斜面を有する。
調節部材52B、53Bの頂部には、これら調節部材52B、53Bの摺動方向へ所定角度で傾斜して延びる傾斜面52B’、53B’が設けられている。調節部材52Bの傾斜面52B’と調節部材53Bの傾斜面53B’との傾斜角は同一であるが、傾斜方向は互いに逆方向である。
実施例4では、調節部材52Bの傾斜面52B’は材料送り装置の内側(図12の右側)へ向けて徐々に下方へ傾斜し、調節部材53Bの傾斜面53B’は材料送り装置の内側(図12の左側)へ向けて徐々に下方へ傾斜している。しかしながら、傾斜面52B’が材料送り装置の内側へ向けて徐々に上方へ傾斜し、傾斜面53B’は材料送り装置の内側へ向けて徐々に上方へ傾斜するようにすることもできる。
実施例4では、保持部材50B、51Bは調節部材52B、53Bの傾斜面に摺動可能に密着して係合するように傾斜した傾斜面を有する。
調節部材52Bと53Bは別々の部材から構成され、調節部材摺動手段60Bは、それら別々の調節部材52Bと53Bを同期して同時に摺動させるようになっている。すなわち、調節部材摺動手段60Bは、調節部材52B、53Bのそれぞれに螺合する一対のネジ付軸54.55と、それらネジ付軸54、55を同期して回転させるための回転伝達手段80Bとを有する。ネジ付軸54は軸受部材71a、71bを介してハウジング16の壁部に回転可能に支持されるとともに、雄ネジ部55aを有し、その雄ネジ部55aが調節部材52Bに形成した雌ネジ部52bに螺合している。同様に、ネジ付軸55は軸受部材72a、72bを介してハウジング16の壁部に回転可能に支持されるとともに、雄ネジ部55bを有し、雄ネジ部55bが調節部材53Bに形成した雌ネジ部53bに螺合している。
実施例4においては、回転伝達手段80Bは、ネジ付軸54、55に嵌着されたプーリ81、82と、ハウジング16の壁部に支持された同期軸83と、同期軸83の両端に嵌着されたプーリ84、85と、プーリ81と84及びプーリ82と85の間にそれぞれ巻き掛けられたベルト86、87とを有する。このような回転伝達手段80Bを設けているために、一方のネジ付軸54を回転させたときには、回転伝達手段80Bを介して、他方のネジ付軸55も同期して回転し、一対の調節部材52B、53Bは同時に摺動する。
実施例4の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図12及び13において、図1〜9と同様の部材は同様の符号で示してある。
実施例4においては、回転伝達手段80Bは、ネジ付軸54、55に嵌着されたプーリ81、82と、ハウジング16の壁部に支持された同期軸83と、同期軸83の両端に嵌着されたプーリ84、85と、プーリ81と84及びプーリ82と85の間にそれぞれ巻き掛けられたベルト86、87とを有する。このような回転伝達手段80Bを設けているために、一方のネジ付軸54を回転させたときには、回転伝達手段80Bを介して、他方のネジ付軸55も同期して回転し、一対の調節部材52B、53Bは同時に摺動する。
実施例4の上記した点以外の構成は実施例1と同様であり、図12及び13において、図1〜9と同様の部材は同様の符号で示してある。
実施例4のグリッパ間隔調整機構は上記した構成のものであり、ネジ付軸54を回転させ、回転伝達手段80Bを介してネジ付軸55を回転させれば、調節部材52Bと53Bは、それぞれ軸28、29の軸線方向に見て逆方向へ摺動する。即ち、図12において、調節部材52Bが左方へ摺動したときには調節部材53Bは右方へ摺動し、調節部材52Bが右方へ摺動したときには調節部材53Bは左方へ摺動する。したがって、保持部材50B、51B及び軸28、29が上下に変位し、それに応じて第1及び第2固定グリッパが上下に変位して、グリッパ間隔が調整される。
実施例4に図10に示したグリッパ間隔カウンタ62及びモータ61を設ける場合には、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61をネジ付軸54又は55に連結すればよい。
なお、調節部材52Bの傾斜面52B’と調節部材53Bの傾斜面53B’との傾斜角と傾斜方向とを同一にし、調節部材摺動手段60Bによって調節部材52Bと53Bとを軸28、29の軸線方向の同一方向へ同時に移動させることによってグリッパ間隔を調整する構成にすることも、勿論可能である。
なお、調節部材52Bの傾斜面52B’と調節部材53Bの傾斜面53B’との傾斜角と傾斜方向とを同一にし、調節部材摺動手段60Bによって調節部材52Bと53Bとを軸28、29の軸線方向の同一方向へ同時に移動させることによってグリッパ間隔を調整する構成にすることも、勿論可能である。
図14及び15に示した実施例5においては、一対の調節部材52C、53Cが連結部材69Cを介して一体に連結されている。調節部材摺動手段60Cは、調節部材52Cに螺合する一つのネジ付軸を有し、ネジ付軸70Cを回転させたときに連結部材69Cと一体に調節部材52C、53Cを同時に摺動させるようになっている。実施例5のネジ付軸70Cは、実施例1のネジ付軸54と同様のものである。
実施例5における調節部材52C及び53Cは、実施例4の調節部材52B及び53Bと同様のものである。しかしながら、実施例5における調節部材52Cの頂部の傾斜面52C’と調節部材53Cの頂部の傾斜面53C’とは、傾斜角と傾斜方向とが共に同一になっている。
実施例5においては、ネジ付軸70Cを回転させることにより、調節部材52C及び53Cが軸28、29の軸線方向の同一方向へ同時に移動して、グリッパ間隔が調整される。
実施例5に図10に示したグリッパ間隔カウンタ62及びモータ61を設ける場合には、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61をネジ付軸54に連結すればよい。
実施例の上記した点以外の構成は実施例4と同様であり、図14及び15において、図12及び13と同様の部材は同様の符号で示してある。
実施例5における調節部材52C及び53Cは、実施例4の調節部材52B及び53Bと同様のものである。しかしながら、実施例5における調節部材52Cの頂部の傾斜面52C’と調節部材53Cの頂部の傾斜面53C’とは、傾斜角と傾斜方向とが共に同一になっている。
実施例5においては、ネジ付軸70Cを回転させることにより、調節部材52C及び53Cが軸28、29の軸線方向の同一方向へ同時に移動して、グリッパ間隔が調整される。
実施例5に図10に示したグリッパ間隔カウンタ62及びモータ61を設ける場合には、グリッパ間隔カウンタ62及びモータ61をネジ付軸54に連結すればよい。
実施例の上記した点以外の構成は実施例4と同様であり、図14及び15において、図12及び13と同様の部材は同様の符号で示してある。
実施例1においては、保持部材50、51は別々の部材から構成されているが、これら保持部材50、51を連結部材を介して一体に連結することも可能である。このようにする場合には、例えば連結部材が第1及び第2グリッパ装置4、7の空間部75、76(図1)を通って延びるようにするとよい。
同様に、実施例2〜5においても、保持部材を連結部材を介して一体に連結する構成を採用することができる。
同様に、実施例2〜5においても、保持部材を連結部材を介して一体に連結する構成を採用することができる。
1 材料送り装置
2 第1固定グリッパ
3 第1可動グリッパ
4 第1グリッパ装置
5 第2固定グリッパ
6 第2可動グリッパ
7 第2グリッパ装置
11 摺動ブロック
12 第1カム
13 第2カム
14 第3カム
17 揺動アーム
28、29 軸
30 入力軸
45 調整ブロック
50、51 保持部材
52、53 調節部材
54、55 ネジ付軸
60、 調節部材摺動手段
62 グリッパ間隔カウンタ
69 連結部材
70 ネジ付軸
80 回転伝達手段
2 第1固定グリッパ
3 第1可動グリッパ
4 第1グリッパ装置
5 第2固定グリッパ
6 第2可動グリッパ
7 第2グリッパ装置
11 摺動ブロック
12 第1カム
13 第2カム
14 第3カム
17 揺動アーム
28、29 軸
30 入力軸
45 調整ブロック
50、51 保持部材
52、53 調節部材
54、55 ネジ付軸
60、 調節部材摺動手段
62 グリッパ間隔カウンタ
69 連結部材
70 ネジ付軸
80 回転伝達手段
Claims (16)
- 第1固定グリッパと第1可動グリッパとにより材料のグリップ及び解放を行なうよう構成され、第1固定グリッパが材料移送路に沿って互いに平行に配列された一対の軸に往復摺動可能に支持されている第1グリッパ装置と、第1グリッパ装置に対して材料移送方向の下流側又は上流側の位置に配列され、第2固定グリッパと第2可動グリッパとにより材料のグリップ及び解放を行なうよう構成され、第2固定グリッパが前記一対の軸に支持されている第2グリッパ装置とを備え、前記第1及び第2可動グリッパの移動と第1グリッパ装置の往復摺動とを所定のタイミングで生じて材料の間欠的な送りを生じるように構成されている材料送り装置において、
材料送り装置のハウジングの壁部に上下摺動可能に支持されるとともに、前記一対の軸の軸線方向に互いに隔てられた位置にあって該一対の軸を保持する一対の保持部材と、各保持部材の下側にほぼ水平方向へ摺動可能に配置され、それぞれの頂部が各保持部材の底部に係合している一対の調節部材とを備え、各保持部材と各調節部材との係合部の形状が、各調節部材を摺動させたときに各保持部材の上下摺動を生じさせるようなものになっており、また、前記一対の調節部材を同時に摺動させることによって、前記一対の保持部材および前記一対の軸を介して、第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部を第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部に対して離接する方向へ変位させるための調節部材摺動手段が設けられていることを特徴とする材料送り装置。 - 前記一対の保持部材のそれぞれの底部と、それら底部に係合する前記一対の調節部材のそれぞれの頂部との少なくとも一方が、前記調節部材の摺動方向へ所定角度で傾斜して延びる傾斜面を有している請求項1に記載の材料送り装置。
- 前記一対の調節部材が前記一対の軸とほぼ直交する方向へ摺動可能に配置され、各前記傾斜面の傾斜角と傾斜方向が同一である請求項2に記載の材料送り装置。
- 前記一対の調節部材が前記一対の軸の軸線方向へ摺動可能に配置され、前記調節部材摺動手段が、前記一対の調節部材を互いに逆方向へ同時に摺動させるようになっており、各前記傾斜面の傾斜角が同一で傾斜方向が互いに逆方向である請求項2に記載の材料送り装置。
- 前記一対の調節部材が別々の部材から構成され、前記調節部材摺動手段がそれら別々の部材を同期して同時に摺動させるように構成されている請求項1から4までのいずれか1項に記載の材料送り装置。
- 前記調節部材摺動手段が、それぞれが前記ハウジングによって支持されて前記一対の調節部材のそれぞれに螺合する一対のネジ付軸と、それらネジ付軸を同期して回転させるための回転伝達手段とを有し、一方のネジ付軸を回転させたときに前記回転伝達手段を介して他方のネジ付軸も回転して、前記一対の調節部材が摺動する構成になっている請求項5に記載の材料送り装置。
- 前記一対の調節部材が連結部材を介して一体に連結され、前記調節部材摺動手段が、前記連結部材と一体に前記一対の調節部材を同時に摺動させるようになっている請求項1から3までのいずれか1項に記載の材料送り装置。
- 前記調節部材摺動手段が、前記ハウジングによって支持されて前記連結部材に螺合する一つのネジ付軸を有し、そのネジ付軸を回転させることによって前記一対の調節部材を摺動させる構成になっている請求項7に記載の材料送り装置。
- 前記一対の調節部材が前記一対の軸の軸線方向へ摺動可能に配置され、前記調節部材摺動手段が、前記一対の調節部材を同時に同一方向へ摺動させるようになっており、前記一対の保持部材のそれぞれの底部と前記一対の調節部材のそれぞれの頂部との少なくとも一方が、前記調節部材の摺動方向へ傾斜して延びる傾斜面を有し、各前記傾斜面の傾斜角と傾斜方向が同一である請求項7に記載の材料送り装置。
- 前記調節部材摺動手段が、前記ハウジングによって支持されて前記一対の調節部材の一方に螺合する一つのネジ付軸を有し、そのネジ付軸を回転させて前記一方の調節部材を摺動させたときに前記連結部材を介して他方の調節部材も摺動する構成になっている請求項7又は9に記載の材料送り装置。
- 第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部と第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部との間の間隔を数値表示するグリッパ間隔カウンタが前記一対のネジ付軸のいずれか一方に連結されている請求項6に記載の材料送り装置。
- 第1及び第2固定グリッパの材料グリップ部と第1及び第2可動グリッパの材料グリップ部との間の間隔を数値表示するグリッパ間隔カウンタが前記ネジ付軸に連結されている請求項8又は10に記載の材料送り装置。
- 前記一対の保持部材が連結部材を介して一体に連結されている請求項1から12までのいずれか1項に記載の材料送り装置。
- 第1固定グリッパが摺動ブロックを有し、その摺動ブロックが前記一対の軸に摺動可能に嵌装されるとともに、第2固定グリッパが調整ブロックを有し、その調整ブロックが前記一対の軸に嵌装されている請求項1から13までのいずれか1項に記載の材料送り装置。
- 第1可動グリッパが、その材料グリップ部を第1固定グリッパの材料グリップ部に対して離接させる方向へ変位させ得るように摺動ブロックに摺動可能に保持されるとともに、第2可動グリッパが、その材料グリップ部を第2固定グリッパの材料グリップ部に離接させる方向へ変位させ得るように調整ブロックに保持されている請求項14に記載の材料送り装置。
- 一方向へ連続的に回転駆動される入力軸に固定された第1、第2及び第3カムを有するカム装置と、
第1カムの回転に応じて揺動する揺動アームと、揺動アームと摺動ブロックとを作動的に連結して揺動アームの揺動を摺動ブロックの材料移送路に沿う直線運動に変換する連結手段とを有する第1グリッパ摺動装置と、
第2カムと第1可動グリッパとを作動的に連結し、第2カムの回転に応じて第1可動グリッパの材料グリップ部を第1固定グリッパの材料グリップ部に対して離接する方向へ変位させる第1グリッパ作動装置と、
第3カムと第2可動グリッパとを作動的に連結し、第3カムの回転に応じて第2可動グリッパの材料グリップ部を第2固定グリッパの材料グリップ部に対して離接する方向へ変位させる第2グリッパ作動装置とを備えた請求項14又は15に記載の材料送り装置。
Priority Applications (1)
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JP2004300149A JP2006110591A (ja) | 2004-10-14 | 2004-10-14 | 材料送り装置 |
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