JP2021000654A - トランスファ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平行移動型の構成を大幅に複雑化させることなく、ワークを反転搬送することができるトランスファ装置を提供する。【解決手段】圧造機(多工程圧造機10)に設けられるトランスファ装置1であって、ワークWを把持する把持部32を有する把持カセット3と、上流工程位置と下流工程位置を結ぶ搬送方向に直動し、把持カセット3を自転可能に支持しつつ搬送するトランスファ部材4と、搬送方向に沿って設けられたラックギヤ5と、把持カセット3に設けられてラックギヤ5に噛合し、トランスファ部材4によって搬送される把持カセット3と共に自転中心の周りに180°自転するピニオンギヤ6と、把持カセット3が搬送される途中において、把持部32およびワークWをダイス23から遠ざけて干渉を防止する干渉防止機構7と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、圧造機に設けられ、ワークを反転して搬送するトランスファ装置に関する。
パンチおよびダイスを用いてワークに圧造加工を施す圧造機が知られている。一般的な圧造機では、ワークを上流工程位置から下流工程位置に搬送するトランスファ装置が用いられる。トランスファ装置は、把持部によりワークを把持し、この挟持部を上流工程位置と下流工程位置の間で往復移動させる。この種のトランスファ装置に関する技術例が特許文献1および2に開示されている。
特許文献1の反転トランスファ装置は、把持部を半回転の回動によって上流工程位置から下流工程位置に搬送する反転移送部と、反転移送部を回動可能に支持する支持部と、支持部の位置を調整する位置調整部と、反転移送部の回動を駆動する反転駆動部と、を備える。これによれば、複数の圧造工程のいずれかでワークの長さが中途変化しても、位置調整部により各圧造工程で把持部がワークの中央を把持するように調整することができ、搬送動作が安定化される。
また、特許文献2のプレス加工用トランスファユニットは、ワーク搬送方向に往復移動可能な可動台と、可動台に開閉自在に取り付けられたチャック爪とを備え、チャック爪の少なくとも1組がワーク搬送方向への移動に連動して一定角度回転するように構成されている。これによれば、ワークを90°や180°回転させて搬送することができ、適用範囲が広い、とされている。
特開2019−25499号公報 特開昭63−260636号公報
ところで、特許文献1に例示される半回転移動型のトランスファ装置は、構成部品の点数が多くて構成が複雑であり、さらには、重量が大きくて慣性力が大きくなっていた。このため、半回転駆動型のトランスファ装置は、高速動作させることが難しかった。それでも、ワークの反転と非反転の切り替えを比較的容易に設定できる、という特長があった。一方、平行移動型(直動型)のトランスファ装置は、構造的に簡易で高速動作が可能であるが、ワークの反転搬送が難しかった。
これに対して、特許文献2の装置は、平行移動型でありながら、ワークの反転搬送を行うことができる。しかしながら、ワークの反転搬送には、上流工程で90°回転する第1のギヤ、第1のギヤによって搬送方向に作動するラック、ラックに連動する第2のギヤ、および第2のギヤに噛合して180°回転するピニオンギヤが必要とされ、構造的に極めて複雑であった。さらに、平行移動型のトランスファ装置では、ワークおよび把持部を回転させると、ダイスに干渉するおそれがあった。
本発明は上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、平行移動型の構成を大幅に複雑化させることなく、ワークを反転搬送することができるトランスファ装置を提供することを解決すべき課題とする。
本発明のトランスファ装置は、パンチおよびダイスを用いてワークに圧造加工を施す圧造機に設けられ、上流工程位置の前記ワークを反転させて下流工程位置に搬送するトランスファ装置であって、前記ワークを把持する把持部を有する把持カセットと、前記上流工程位置と前記下流工程位置を結ぶ搬送方向に直動し、前記把持カセットを自転可能に支持しつつ搬送するトランスファ部材と、前記搬送方向に沿って設けられたラックギヤと、前記把持カセットに設けられて前記ラックギヤに噛合し、前記トランスファ部材によって搬送される前記把持カセットと共に自転中心の周りに180°自転するピニオンギヤと、前記把持カセットが搬送される途中において、前記把持部および前記ワークを前記ダイスから遠ざけて干渉を防止する干渉防止機構と、を備える。
本発明のトランスファ装置では、ラックギヤとピニオンギヤの組み合わせにより、直動するトランスファ部材上で把持カセットが反転搬送される。したがって、トランスファ装置の平行移動型の構成を大幅に複雑化することなく、ワークを反転搬送することができる。また、把持部およびワークが反転搬送されるとき、干渉防止機構によってダイスから遠ざけられるので、ダイスへの干渉が確実に防止される。
多工程圧造機の全体構成を模式的に示す平面図である。 実施形態のトランスファ装置の構成を示す平面図である。 トランスファ装置の構成を示す側面図である。 把持カセットの下部の構成を示す正面図である。 上流工程位置で干渉防止機構が動作を開始する直前であって、ワークが押し出された直後の状態を示す平面断面図である。 別のフィンガの断面を拡大して示した平面断面図である。 ダイスとの大きな離間距離に対応したフィンガを示す平面断面図である。
実施形態のトランスファ装置1の構成について、多工程圧造機10の全体構成と併せて説明する。図1は、多工程圧造機10の全体構成を模式的に示す平面図である。また、図2は、実施形態のトランスファ装置の構成を示す平面図である。さらに、図3は、トランスファ装置1の構成を示す側面図である。
多工程圧造機10は、フレーム21、ラム24、5組のパンチ26およびダイス23、トランスファ装置1、ならびに駆動部9などで構成される。多工程圧造機10は、5組のパンチ26およびダイス23により構成された第1圧造工程P1、第2圧造工程P2、第3圧造工程P3、第4圧造工程P4、および第5圧造工程P5で、ワークに順次圧造加工を施す。多工程圧造機10は、パンチ26が水平方向に動作する横型圧造機である。図1の左右方向が多工程圧造機10の前後方向であり、図1の上から下に向かう方向がワークの搬送方向となる。なお、本明細書において、「工程」とは、加工などの作業を表すとともに、作業の実施位置も併せて表す。
フレーム21は、各部を配設するための筐体であり、鉄製で堅牢に形成される。5個のダイスホルダ22は、フレーム21に並んで設けられる。5組のダイス23は、各ダイスホルダ22の後側に交換可能に取り付けられる。各ダイス23の後側に、所定の加工型が形成されている。ラム24は、平面視で概ね矩形であり、前後方向に往復動作する。5個のパンチホルダ25は、ラム24の前側に並んで設けられる。5個のパンチ26は、各パンチホルダ25の前側に交換可能に取り付けられる。各パンチ26の前側に、所定の加工型が形成されている。各パンチ26は、ラム24とともに往復動作する。第1〜第5圧造工程(P1〜P5)において、パンチ26およびダイス23は、対向して配置される。
多工程圧造機10は、第1圧造工程P1の上流側に切断工程C1を備える。切断工程C1には、図略の可動カッタ、線材送り機構、およびプッシャ機構などが設けられる。可動カッタは、環形であり、線材送り機構によって内部に長尺線材が挿入される。その後、可動カッタは、長尺線材の径方向に動作して、固定刃との間で長尺線材を切断する。これにより、所定寸法の円柱形状のワークが作成される。プッシャ機構は、可動カッタからワークをプッシュアウトする。ワークの材質として、アルミや鉄、各種の合金などを例示できる。
トランスファ装置1は、ダイスホルダ22の上方から後方にかけて配設される。トランスファ装置1は、ワークを把持する6個の把持カセット3を有する。最上流の第1の把持カセット3は、切断工程C1でワークを把持して、第1圧造工程P1まで搬送する。第2〜第5の把持カセット3は、上流側の圧造工程でワークを把持して、下流側の圧造工程まで搬送する。最下流の第6の把持カセット3は、第5圧造工程P5でワークを把持して、排出工程E1まで搬送する。
ラム24を往復駆動するために駆動部9が設けられる。駆動部9は、主駆動源91と各種の伝達機構およびカム機構などで構成される。主駆動源91は、例えば、三相交流電源で動作する誘導モータまたは同期モータとすることができる。駆動部9は、トランスファ装置1および切断工程を併せて駆動する。主駆動源91の駆動力は、フライホイール92、ディスクブレーキ93、および減速機構94を介して、ラム24を駆動するクランク軸95に入力される。さらに、クランク軸95から分岐歯車対96を介してサイド軸97へと、駆動力が分岐伝達される。
サイド軸97は、駆動力を分岐伝達する。分岐された駆動力は、トランスファカム98を回転駆動する。トランスファカム98は、トランスファ装置1を駆動する。また、サイド軸97からトランスファドライブ99を経由した先に、6個のオープンクローズカム9Aが回転駆動されるように連結される。オープンクローズカム9Aは、開閉タイプの把持部(後述)を開閉駆動する。
さらに、サイド軸97には、カッタカム9Bが設けられるとともに、プッシャカム9C、フィードカム9D、フィードローラ9E、5個のノックアウトカム9F、および2個の干渉防止カム9Gが連結される。カッタカム9B、プッシャカム9C、フィードカム9D、およびフィードローラ9Eは、切断工程を駆動する。ノックアウトカム9Fは、幅方向に等間隔で配置されており、第1〜第5圧造工程のノックアウトピン(図略)を駆動する。干渉防止カム9Gは、後述する干渉防止機構7の一部になっている。
トランスファ装置1の詳細な説明に移る。図2には、搬送方向に等しい離間距離Dで並ぶ切断工程C1、第1〜第5圧造工程(P1〜P5)、および排出工程E1の位置が示されている。トランスファ装置1は、少なくとも1つの工程に搬入するワークの前後を反転する。トランスファ装置1は、6個の把持カセット3、トランスファ部材4、ラックギヤ5、各把持カセット3に設けられたピニオンギヤ6、および干渉防止機構7などで構成されている。
図2に示されるように、トランスファ部材4は、搬送方向に長く、前後方向に短い部材である。トランスファ部材4の後側には、離間距離Dの間隔で並ぶ6個の保持体45が設けられている。各保持体45は、鉛直方向に延びる円筒状の保持筒46を後側に有する。図3に示されるように、保持筒46は、内側に把持カセット3を自転可能に保持する。
図4は、把持カセット3の下部の構成を示す正面図である。把持カセット3は、カセット本体31、および把持部32などで構成される。カセット本体31は、円筒状に形成されており、保持筒46の内側に入り込んで自転可能に保持される。カセット本体31の下側に、把持部32が設けられる。把持部32は、常時閉タイプが採用されている。
図4に示されるように、常時閉タイプの把持部32は、ワークを把持する一対のフィンガ33を有する。一対のフィンガ33は、向かい合う内側の下部に、ワークに触れる凹部34を有する。一対のフィンガ33の上部を貫通して2本の連結ねじ35が設けられる。連結ねじ35の先端は、留めねじ37によって留められる。連結ねじ35の頭部36と一方のフィンガ33の間に、コイル形状の付勢ばね38が挿入される。付勢ばね38は、一対のフィンガ33を閉じる方向に常に付勢する。これにより、ワークは、付勢ばね38に抗して凹部34の間に挿入され、安定的に把持される。
なお、把持部32は、上述した常時閉タイプ以外の構成とすることができる。例えば、開閉動作する一対のフィンガを有する開閉タイプの把持部であってもよい。開閉タイプの把持部は、オープンクローズカム9Aから開閉機構(図略)を経由して開閉駆動される。本実施形態において、常時閉タイプの把持部32は、開閉タイプの把持部との入れ替えが可能となっている。常時閉タイプの把持部32に対して、オープンクローズカム9Aおよび開閉機構は使用されない。
カセット本体31の保持筒46よりも下側の外周に、ピニオンギヤ6が設けられる。ピニオンギヤ6は、カセット本体31に固定されて一体的に回転する。ピニオンギヤ6および把持カセット3は、自転中心が一致している。ピニオンギヤ6に噛合するように、ラックギヤ5が設けられる。ラックギヤ5は、ラック支持部材51によって支持軸9J(後述)に支持され、第2駆動レバー74(後述)によって揺動駆動される。ラックギヤ5は、搬送方向(図3の紙面表裏方向)に延在し、各把持カセット3に設けられた合計6個のピニオンギヤ6に噛合する。
なお、ピニオンギヤ6は、図略のクラッチ機構を介してカセット本体31に設けられてもよい。クラッチ機構は、本発明の自転遮断部に相当する。クラッチ機構の入り状態で、ピニオンギヤ6の自転が把持カセット3に伝達される。これにより、ワークは、反転して搬送される。また、クラッチ機構の切り状態で、把持カセット3は、保持筒46に自転不能に保持される。すると、ピニオンギヤ6が自転しても、把持カセット3は自転しない。これにより、ワークは、非反転で搬送される。
図2に示されるように、トランスファ部材4の前側は、中間部分41がへこみ、左側部分42および右側部分43が相対的に突出している。トランスファ部材4を支持する部材として、2個の支持部材9H、支持軸9J、および揺動駆動軸9Kが設けられている。2個の支持部材9Hは、トランスファ部材4の左右両側に配設され、前後方向に延在している。支持部材9Hの前側寄りに嵌合孔9H1が穿設され、支持部材9Hの後側寄りに遊嵌孔9H2が穿設されている。
支持軸9Jは、搬送方向に延びる丸棒状の軸体である。支持軸9Jの両端は、左右の支持部材9Hの嵌合孔9H1に嵌入されて固定されている。支持軸9Jは、トランスファ部材4の前側の左側部分42および右側部分43を貫通している。揺動駆動軸9Kも、搬送方向に延びる丸棒状の軸体である。揺動駆動軸9Kの両方の端部には、小さな外径の縮径部9Lがそれぞれ形成されている。縮径部9Lは、隙間を有した状態で支持部材9Hの遊嵌孔9H2を通り抜けている。縮径部9Lの先端は、後述する第2駆動レバー74によって挟持されている。揺動駆動軸9Kは、トランスファ部材4の後側寄りを貫通している。これにより、トランスファ部材4は、支持軸9Jおよび揺動駆動軸9Kに支持される。かつ、トランスファ部材4は、支持軸9Jの周りに揺動可能に支持されている。
トランスファ駆動部材47は、トランスファ部材4の左側の側面に結合されている。トランスファ駆動部材47は、トランスファカム98に駆動され、工程間の離間距離Dに相当にするストローク長だけトランスファ部材4を搬送方向に往復駆動する。これにより、トランスファ部材4は、上流工程位置と下流工程位置との間を直動して往復移動する。図2において、トランスファ部材4は、切断工程C1から第5圧造工程P5の範囲に位置し、換言すると上流工程位置に位置している。トランスファ部材4は、破線で示される第1圧造工程P1から排出工程E1の範囲に移動すると、下流工程位置に移動したことになる。
干渉防止機構7は、前記の干渉防止カム9G、第1駆動レバー72、リンク部材73、第2駆動レバー74、および、前記の揺動駆動軸9Kなどで構成されている。図3に示されるように、第1駆動レバー72は、第1アーム721および第2アーム722を有する屈折した形状のレバーである。第1アーム721と第2アーム722の間の中央部723は、フレーム21に揺動自在に支承されている。第1アーム721の一方の側面は、干渉防止カム9Gに摺接するカムフォロア724となっている。第2アーム722の先端寄りにリンク部725が設けられている。リンク部材73は、前後方向に概ね水平に配置された板材であり、前後方向に移動可能となっている。リンク部材73の一端731は、第1駆動レバー72のリンク部725に連結されている。
第2駆動レバー74は、第1アーム741および第2アーム742を有する概ねL字状のレバーである。第1アーム741と第2アーム742の間の中央部743は、フレーム21に揺動自在に支承されている。第1アーム741の先端寄りに設けられたリンク部744に、リンク部材73の他端732が連結されている。第2アーム742の先端寄りに、挟持部745が設けられている。挟持部745は、揺動駆動軸9Kの端部の縮径部9Lを挟持している。
干渉防止カム9Gが回転してカムフォロア724を押動すると、第1駆動レバー72は図3の反時計回りの回転方向M1に揺動する。すると、リンク部材73は、前側への移動方向M2に移動する。さらに、第2駆動レバー74は、時計回りの回転方向M3に揺動する。さらに、第2駆動レバー74の挟持部745は、揺動駆動軸9Kを上方に駆動する。すると、トランスファ部材4は、後側寄りが上方に駆動されて、支持軸9Jの周りに揺動する。これにより、把持カセット3の全体が時計回りの回転方向M4に揺動する。このとき、把持部32のフィンガ33は、図3に破線で示されるように、上昇しつつダイス23から遠ざかる。
干渉防止カム9Gがさらに回転してカムフォロア724の押動が終了すると、図略の復帰ばねの作用により、干渉防止機構7は逆方向に動作する。これにより、把持カセット3は支持軸9Jの周りに反時計回りに揺動する。このとき、把持部32のフィンガ33は、実線で示されるように、下降してダイス23に接近した位置に戻る。
また、第2駆動レバー74は、ラック支持部材51を介して、ラックギヤ5を支持軸9Jの周りに揺動させる。これにより、ラックギヤ5とピニオンギヤ6の噛合状態が維持される。ただし、トランスファ部材4は、搬送方向に直動しつつ支持軸9Jの周りに揺動するが、ラックギヤ5は、支持軸9Jの周りに揺動するだけであって、搬送方向に移動しない。
次に、実施形態のトランスファ装置1のワークの搬送動作について、干渉防止動作を含めて説明する。トランスファ部材4が上流工程位置に位置しているとき、切断工程C1で切断されたワークは、プッシャカム9Cに駆動されるプッシャ機構(図略)によって押し出される。同時に、第1圧造工程P1〜第5圧造工程P5で圧造加工されたワークは、ノックアウトピン(図略)によって押し出される。押し出されたワークは、把持カセット3の把持部32に差し込まれて把持される。
ワークが把持された後、干渉防止機構7が動作を開始する。これにより、トランスファ部材4は揺動し、把持カセット3は、図3の破線の位置まで変位する。つまり、干渉防止機構7は、把持部32およびワークを上昇させつつダイス23から遠ざける。図5は、上流工程位置で干渉防止機構7が動作を開始する直前であって、ワークWが押し出された直後の状態を示す平面断面図である。図示されるように、上流工程位置で、把持部32のフィンガ33はダイス23から極めて近い位置に配置され、押し出されるワークWの落下が防止される。
仮に干渉防止機構7を備えないと、図5に破線X1で示されるように、把持カセット3の自転により、フィンガ33がダイス23に干渉する(図6の破線X2、および図7の破線X3も同様)。したがって、干渉防止機構7により、把持部32およびワークのダイス23への干渉が確実に防止される。
干渉防止機構7の動作の途中または終了後に、トランスファ駆動部材47によるトランスファ部材4の駆動が開始される。トランスファ部材4が上流工程位置から下流工程位置まで移動する間、ラックギヤ5とピニオンギヤ6の噛合状態が維持される。これにより、ピニオンギヤ6は自転し、把持カセット3もピニオンギヤ6と一体的に自転する。ここで、工程間の離間距離Dに対応して、把持カセット3が180°自転するように、ラックギヤ5およびピニオンギヤ6の歯数が設定されている。したがって、把持カセット3は、ワークの前後を反転して搬送することができる。
ワークが下流工程位置に到達する途中または到達後に、干渉防止機構7が逆方向に動作する。これにより、下流工程位置において、把持部32およびワークがダイス23に接近し(図5に相当する状態)、パンチ26による圧造加工を待ち受ける状態となる。
また、図6は、別のフィンガ39の断面を拡大して示した平面断面図である。別のフィンガ39は、ワークWに接触しない外側に面取り加工部3Aを有する。これにより、干渉防止機構7を備えない場合でも、フィンガ39がダイス23に干渉する程度は、破線X1から破線X2まで削減される。したがって、干渉防止機構7が把持カセット3を変位させる変位量を小さくすることができる。
さらに、トランスファ装置1は、把持カセット3の自転中心とダイス23の離間距離を調整する離間距離調整部を備えてもよい。離間距離調整部は、例えば、図3の位置S1および位置S2に同じ厚さのスペーサを挿入することで実現される。スペーサの挿入により、保持筒46、把持カセット3、およびラックギヤ5の位置は、図3と比較して後側に移動する。これにより、把持カセット3の自転中心とダイス23の離間距離は、図5に示される離間距離DSから図7に示される大きな離間距離DLに調整される。
図7は、ダイス23との大きな離間距離DLに対応したフィンガ3Lを示す平面断面図である。図示されるように、大きな離間距離DLとすることにより、図5に示されるワークWよりも長いワークWLの反転搬送が可能となる。一般的には、離間距離DLの2倍程度の長さのワークWLの反転搬送が可能となる。
実施形態のトランスファ装置1では、ラックギヤ5とピニオンギヤ6の組み合わせにより、直動するトランスファ部材4上で把持カセット3が反転搬送される。したがって、トランスファ装置1の平行移動型の構成を大幅に複雑化することなく、ワークWを反転搬送することができる。また、把持部32およびワーク(W、WL)が反転搬送されるとき、干渉防止機構7によってダイス23から遠ざけられるので、ダイス23への干渉が確実に防止される。
なお、実施形態において、干渉防止機構7は、トランスファ部材4を揺動させてフィンガ33をダイス23から遠ざけるが、これに限定されない。例えば、トランスファ部材4の搬送方向の移動に前後方向の移動を重畳させても、フィンガ33をダイス23から遠ざけることができる。また、把持部32は、ワーク(W、WL)を三点で把持する等の変形が可能である。本発明は、実施形態の構成に限定されるものではなく、上述した以外にも様々な応用や変形が可能である。
1:トランスファ装置 21:フレーム 23:ダイス 26:パンチ
3:把持カセット 31:カセット本体 32:把持部
33:フィンガ 38:付勢ばね 39:フィンガ 3A:面取り加工部
3L:フィンガ 4:トランスファ部材 46:保持筒
5:ラックギヤ 6:ピニオンギヤ
7:干渉防止機構
9J:支持軸 9K:揺動駆動軸
10:多工程圧造機
W、WL:ワーク

Claims (6)

  1. パンチおよびダイスを用いてワークに圧造加工を施す圧造機に設けられ、上流工程位置の前記ワークを反転させて下流工程位置に搬送するトランスファ装置であって、
    前記ワークを把持する把持部を有する把持カセットと、
    前記上流工程位置と前記下流工程位置を結ぶ搬送方向に直動し、前記把持カセットを自転可能に支持しつつ搬送するトランスファ部材と、
    前記搬送方向に沿って設けられたラックギヤと、
    前記把持カセットに設けられて前記ラックギヤに噛合し、前記トランスファ部材によって搬送される前記把持カセットと共に自転中心の周りに180°自転するピニオンギヤと、
    前記把持カセットが搬送される途中において、前記把持部および前記ワークを前記ダイスから遠ざけて干渉を防止する干渉防止機構と、
    を備えるトランスファ装置。
  2. 前記トランスファ部材および前記ラックギヤは、前記搬送方向に延びる支持軸の周りに揺動可能に支持されており、
    前記干渉防止機構は、前記トランスファ部材および前記ラックギヤを前記支持軸の周りに揺動駆動することにより、前記把持部および前記ワークを上昇させつつ前記ダイスから遠ざける、
    請求項1に記載のトランスファ装置。
  3. 前記把持部は、前記ワークを把持する複数のフィンガ、および複数の前記フィンガを相互に接近させる方向に常に付勢する付勢部材を有する、請求項1または2に記載のトランスファ装置。
  4. 複数の前記フィンガは、前記ワークに接触しない外側に面取り加工部を有する、請求項3に記載のトランスファ装置。
  5. 前記上流工程位置または前記下流工程位置における前記把持カセットの前記自転中心と前記ダイスの離間距離を調整する離間距離調整部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトランスファ装置。
  6. 前記ピニオンギヤの自転を前記把持カセットに伝達、または非伝達に切り替え可能な自転遮断部をさらに備え、前記ワークの反転および非反転の切り替えが可能とされている、請求項1〜5のいずれか一項に記載のトランスファ装置。
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