JP3207244U - 多段式圧造成形機のブランク移送装置 - Google Patents

多段式圧造成形機のブランク移送装置 Download PDF

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Abstract

【課題】起立姿勢でダイから排出された最終成形品の起立姿勢を水平状姿勢に変更して製品搬送コンベア上に落下できる多段式圧造成形機のブランク移送装置を提供する。【解決手段】可動プレート12における最終段のチャックの後段側に姿勢変更チッャク40が配設され、姿勢変更チャックは、最終段のダイから起立姿勢で突き出された最終成形品Zを掴持しかつ後段側の製品搬送コンベア31上に移送したとき最終成形品を開放して落下させる一対のチャック爪44、46をもつチャック爪開閉機構と、最終段のダイから製品搬送コンベア上への移動時には一対のチャック爪をダイの並設方向に延びる水平軸を中心として正回転させ最終成形品を起立姿勢から水平状姿勢に変更し、製品搬送コンベア上から最終段のダイへの移動時には逆回転させ水平状姿勢から元の起立姿勢に戻す姿勢変更機構と、から構成される。【選択図】図1

Description

本考案は、機台に並設された複数のダイと、これらダイに対して進退する複数の圧造ステーションにより、素材を順次所定形状の製品に成形する多段式圧造成形機のブランク移送装置に関する。
一般に、多段式圧造成形機を利用して軸部とその一端に頭部とを有するパーツ部品を圧造成形する場合、機台に複数のダイを並設すると共に、この機台に対して前進、後退するラムに上記各ダイに対向させて複数のパンチを配設して、各対向するダイとパンチとで複数の圧造ステーションを構成し、これらの圧造ステーションへ素材乃至ブランクを順次供給することにより、素材乃至ブランクを所定の形状に段階的に成形するようになされているが、この種の多段式圧造成形機には、隣接する圧造ステーション間で往復動して前段の圧造ステーションから排出されたブランクを後段の圧造ステーションのダイに移送するブランク移送装置が備えられている。
このブランク移送装置は、上記ラム乃至パンチの進退動に同期して各ダイの前面をその並設方向に往復移動する可動プレートに複数のチャックを備えた構成で、各ダイから押し出しピンにより押し出されるブランクを複数のチャックが一斉に掴持すると共に、その状態で可動プレートが1ステーション分だけ後段側へ移動することにより、各ブランクをそれぞれ1段ずつ後段側のステーションのダイの前面に移送するようになっている。そして、この状態でパンチが再び前進して、各ブランクについて後段の圧造加工が行われるようになっている。
ところで、たとえば軸部とその一端に円板状頭部とを有するパーツ部品などを成形する場合、まず、前段側の圧造ステーションでダイとパンチの中心軸とブランクの中心軸とを一致させた水平状態(ブランクを水平にした状態)のもとで軸部とその一端に球状頭部を有するブランクを成形し、次に、後段の姿勢変更ステーションでブランクの姿勢を90°変更して、球状頭部が上で軸部が下となるように、つまり球状頭部がパンチによる打ち込み方向と直交するように起立させ、その後、最終段の圧造ステーションで起立状態のブランクにおける球状頭部の前後面を扁平面に成形して、軸部とその一端に円板状頭部とを有する最終成形品を形成し、然る後、最終段の圧造ステーションから最終成形品を押し出しピンで突き出して最終成形品を最終ダイから製品搬送コンベア上に落下させるようにしたものが知られている。
ところで、上記したように最終成形品をその軸部がパンチによる打ち込み方向と直交するように起立した起立姿勢のもとで最終段のダイから押し出しピンで突き出して製品搬送コンベア上に落下させた場合、最終成形品が起立姿勢のまま製品搬送コンベア上に落下し、その軸部が製品搬送コンベアに当たって大きく跳ねたり転倒することになる。そのため、製品搬送コンベア上に落下したときの衝撃や反動で最終成形品の停止姿勢が一定的でなく頭部と軸部の方向がさまざまであり、あらぬ方向に転がって重なり合ったり、さらには製品搬送コンベアから外部へ転がり落ちたりする問題があった。
なお、このことは仮に最終成形品を最終段のダイから起立姿勢のままチャックで掴持し、そのチャックで最終成形品を後段側に配設された製品搬送コンベア上まで搬送して、その搬送位置で最終成形品を起立姿勢の状態のまま開放落下させるようにした場合にも、上記した場合と同様の問題が生じるものであった。
そこで本考案は、上記した問題を解決するため、チャックを工夫して最終成形品の起立姿勢を水平状姿勢に変更できるようにし、最終成形品を水平状姿勢のもとで製品搬送コンベア上に落差小さく落下させ、これにより衝撃少なく整然と落下させることができる多段式圧造成形機のブランク移送装置の提供を課題とする。
本願の請求項1記載の考案は、機台に並設された複数のダイと、これらのダイに対して進退動する複数のパンチと、隣接するダイ間で往復動して前段のダイから排出されるブランクを後段のダイに移送する複数のチッャックと、これら各チャックを支持すると共にパンチの進退動に同期して往復動させる可動プレートとを備えた多段式圧造成形機のブランク移送装置であって、上記可動プレートの最終段のチャックの後段側に姿勢変更チッャクが配設されており、この姿勢変更チャックが、最終段のダイから起立姿勢で突き出された最終成形品を掴持しかつ後段側の製品搬送コンベア上に移送したとき最終成形品を開放して落下させる一対のチャック爪をもつチャック爪開閉機構と、最終段のダイから製品搬送コンベア上への移動時に一対のチャック爪をそれぞれダイの並設方向に延びる水平軸を中心として正回転させ最終成形品を起立姿勢から水平状姿勢に変更し、また製品搬送コンベア上から最終段のダイへの移動時に一対のチャック爪をそれぞれダイの並設方向に延びる水平軸を中心として逆回転させ水平状姿勢から元の起立姿勢に戻す姿勢変更機構とを備えていることを特徴とする。
なお、水平状態姿勢とは最終成形品が垂直の起立姿勢から90°傾倒した状態は勿論、例えば最終成形品が起立姿勢から75°から110°程度に傾倒した状態をも含む範囲の概念である。
本願の請求項2記載の考案は、請求項1記載の構成におけるチャック爪開閉機構が、可動プレートに取り付けられる姿勢変更チッャクボディの一側に揺動自由に支持される第1チャック爪を有する揺動アーム部材と、上記ボディの他側に固定される第2チャック爪を有する固定アーム部材とを備え、揺動アーム部材は、パンチの進退に同期して作動する作動機構により最終段のダイ前面位置では第1チャック爪が第2チャック爪に対して閉じるように揺動され、かつ製品搬送コンベア上に移動したとき第1チャック爪が第2チャック爪に対して開くように揺動される一方、姿勢変更機構として、第1チャック爪が揺動アーム部材に対しダイの並設方向に延びる第1水平回転軸を介して回転可能に支持され、かつ常時は復帰バネにより最終成形品を掴持するための起立姿勢位置に付勢されており、また、第2チャック爪が固定アーム部材に対しダイの並設方向に延びる第2水平回転軸を介して回転可能に支持されると共に、第2水平回転軸の軸上に従動スパイラルギヤが周設され、従動スパイラルギヤには可動プレートの往復移動に同期して揺動する揺動レバーに設けられた駆動スパイラルギヤが噛合されており、最終段のダイから製品搬送コンベア上への移動時、揺動レバーの正方向への揺動による駆動スパイラルギヤの動力により従動スパイラルギヤが正回転して第2チャック爪と最終成形品と第1チャック爪とを一体的に起立姿勢から前方に向う水平状姿勢に回転させ、また、製品搬送コンベア上から最終段のダイへの移動時、揺動レバーの逆方向への揺動による駆動スパイラルギヤの動力により従動スパイラルギヤが逆回転して第2チャック爪を最終成形品の受け入れ可能な起立姿勢に戻すように構成されていることを特徴とする。
本願の請求項1記載の構成の多段式圧造成形機のブランク移送装置によれば、上記した姿勢変更チッャクを備えることにより、該チッャクの最終段のダイから製品搬送コンベア上への移動時に、最終成形品の起立姿勢を水平状姿勢に変更することができ、その結果、最終成形品を水平状姿勢のもとで製品搬送コンベア上に落差小さく落下させ、これにより衝撃少なく整然と落下させることができる。
また、本願の請求項2記載の構成の多段式圧造成形機のブランク移送装置によれば、請求項1記載の効果に加えて、チャック爪開閉機構における第1チャック爪と第2チャック爪とのチャック開閉動作や、姿勢変更機構における第1チャック爪と第2チャック爪の姿勢変更動作を、ブランク移送装置の本来のチャック駆動機構における駆動系をそのまま利用して行うことが可能となり、これにより構造の簡素化を図ることができると共に、チャック開閉動作や姿勢変更動作をパンチの前進、後退の動作に簡単容易に同期させて正確に行うことができる。
本考案に係るブランク移送装置備えた多段式圧造成形機の要部の正面図である。 同要部の平面図である。 姿勢変更チャックユニットの一部切欠正面図である。 揺動アーム部材の開閉機構を説明する要部の縦断面図である。 同揺動アーム部材の開閉機構を説明する要部の縦断側面図である。 固定アーム部材周りの一部切欠側面図である。 同固定アーム部材の一部を省略した切欠正面図である。 同固定アーム部材の一部を省略した切欠側面図である。 姿勢変更チャックユニットが搬送コンベア側に移動した動作状態を示す正面図である。
以下本考案に係るブランク移送装置備えた多段式圧造成形機の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、多段式圧造成形機1の機台2の前面には、一端部に設けられて外部から供給される線材Xを所定寸法の素材に切断する切断部3と、この実施例の場合3つのダイ4a,4b,4dと回転ユニット4cが並設されていると共に、この機台2の前面に対して前進後退するラム5には、上記各ダイ4a,4b,4d及び回転ユニット4cにそれぞれ対向させてパンチ6…6が備えられて、これらのダイ4a,4b,4d及び回転ユニット4cと、パンチ6…6とで第1圧造ステーション7a、第2圧造ステーション7b、ブランク姿勢変更ステーション7c、第3圧造ステーション7dが構成され、上記ラム5の前進により各圧造ステーションで素材X乃至ブランクY…Yをそれぞれの段階形状に圧造成形するようになっている。ブランク姿勢変更ステーション7cは、パンチ6によってダイ4側の回転ユニット4c内に打ち込まれた水平姿勢のブランク(軸部とその一端に球状頭部を有する)を、その球状頭部が上で、軸部がパンチ6の打ち込み方向に対して直交する起立姿勢に変更させるように構成されている。なお、回転ユニット4cによるブランク姿勢変更ステーション7cは公知の構成であるので、その詳細については省略する。
そして、上記各ダイ4…4が並設された機台2の前面の上方には、支持フレーム8に取り付けられて、切断部3で形成された素材Xや、各ステーション7a…7dのダイ4a,4b,4d及び回転ユニット4cから押し出されてきたブランクY…Yを後段側のステーションにそれぞれ移送するブランク移送機構10が備えられている。
このブランク移送機構10は、支持フレーム8に左右一対リンク部材11,11を介して連結された可動プレート12を有し、この支持フレーム8と、一対のリンク部材11,11と可動プレート12とで所謂平行リンク機構が構成されていると共に、可動プレート12の一端には駆動ロッド13が連結され、該ロッド13により、可動プレート12が図1及び図2に示す左側の位置からやや前方へ突出する円弧状軌跡を描きながら右側の位置へ駆動されるようになっている。
そして、この可動プレート12には、4個のチャックユニット(左側から第1、第2、第3、第4チャックユニットという)20a〜20dと、さらに最右側に後述する姿勢変更チャックユニット40とが取り付けられている。そして、可動プレート12の左側から右側への移動により、図2に示すように、第1チャックユニット20aが切断部3に、また、第2〜第4チャックユニット20b…20dがそれぞれ第1,第2圧造ステーション7a,7b、姿勢変更ステーション7cに、さらに姿勢変更チャックユニット40が第3圧造ステーション7dにそれぞれ対応する位置から、第1〜第4チャックユニット20a〜20dが第1〜第2圧造ステーション7a,7b、ブランク姿勢変更ステーション7c、第3圧造ステーション7dに、さらに姿勢変更チャックユニット40が第4チャックユニット20dの後段側に配置される製品搬送コンベア31上にそれぞれ移動するようになっている。
また、第1〜第4チャックユニット20a〜20dは、それぞれ次のように構成されている。
可動プレート12にボルト21,21によって着脱可能とされたチャックボディ22と、該ボディ22に備えられた一対のチャック爪23,23は、ボディ22に上端部が支軸24,24によって回動自由に支持され、チャックボディ22から上方に突出する開閉ロッド25を上下動させることにより、一対のチャック爪23,23が互いに開閉するようになっている。
また、図2に示すように、支持フレーム8の後部にはカム軸26が配設されていると共に、このカム軸26に設けられた各カム27…27によりそれぞれ揺動される第1フォロワー28…28と支持フレーム8と可動プレート12の間に配設された中間プレート29に中間部を回動自在に支持されて、後端が第1フォロワー28…28に、前端が上記各チャックユニット20a…20dにおける開閉ロッド25…25にそれぞれ係合された第2フォロワー30…30とが備えられ、上記カム軸26の回転により、各カム27…27、第1フォロワー28…28、第2フォロワー30…30及びチャックユニット20a〜20dの開閉ロッド25…25を介して上記各一対のチャック爪23,23が開閉するようになっている。
その場合に、可動プレート12乃至該プレート12に取り付けられた第1〜第4チャックユニット20a〜20d及び姿勢変更チャックユニット40の左右方向の移動及びカム軸26の回転による各チャック爪23,23の開閉とは、前述のラム5乃至パンチ6…6の前進、後退の動作に同期して行われる。
つまり、図1及び図2に示すように、可動プレート12が左側に位置し、かつラム5が後退している状態で、チャックユニット20a〜20dの各一対の爪23,23が切断部3から供給される素材Xと第1,第2圧造ステーション20a,20b及びブランク姿勢変更ステーション7cから押し出しピン(図示せず)によって押し出される各ブランクY…Yを掴持し、この状態で可動プレート12が右側へ移動する。そして、これと同期してラム5が前進し、第1〜第4チャックユニット20a〜20dの各一対の爪23,23が、第1〜第3圧造ステーション及びブランク姿勢変更ステーションにおける各ダイ4…4の前面に位置したときに、各パンチ6…6が素材X及び各ブランクY…Yを次段のダイ23,23に打ち込むようになっている。
ここで、図に示す実施の形態では、第2圧造ステーション4bでダイ4とパンチ6の中心軸とブランクYの中心軸とを一致させた水平状態のもとで軸部とその一端に球状頭部を有するブランクYを成形し、次に、後段の姿勢変更ステーション4cでブランクYの姿勢を90°変更して、球状頭部が上で軸部が下となるように、つまり球状頭部がパンチによる打ち込み方向と直交するように起立させ、その後、最終段の第3圧造ステーション4dで起立状態のブランクにおける球状頭部の前後面を扁平面に成形して、軸部とその一端に円板状頭部とを有する最終成形品Zを形成するようになっている。
そして、以上のように構成される最終チャックユニット20dの後段側に、本考案に係る姿勢変更チャックユニット40が備えられている。最終ダイ4の前面で最終成形品Zを起立姿勢で受け取り、かつ受け取った最終成形品Zの姿勢を、最終ダイ4の前面から搬送コンベア31上の排出位置に至る間に水平状姿勢に変更し、そのうえで搬送コンベア31上に落下させるものである。ここで、水平状態姿勢とは最終成形品Zが垂直の起立姿勢から90°傾倒した状態は勿論、例えば最終成形品が起立姿勢から図6に示す仮想線ようにたとえば90°以下の70°程度に回転した状態や、逆に90°以上の110°回転に傾倒した状態をも含む範囲の概念である。
具体的には、姿勢変更チャックユニット40は、図3及び図4に示すように、可動プレート12にボルト41,41によって着脱可能とされた姿勢変更チャクボディ42を備える一方、該ボディ42の下部一端(左側)に上部が回転軸43によって回動自由に支持され下部に第1チャック爪44を有する揺動アーム部材45が設けられ、また、上記ボディ42の下部他端(右側)に下方に延び下部に第2チャック爪46を有する固定アーム部材47が設けられている。
揺動アーム部材45は、図3〜図5に示すように、姿勢変更チャックボディ42から上方に突出する開閉ロッド48を上下動させることにより、開閉ロッド48の下部に連結された連結リンク49と、回転軸43上に固定された揺動リンク50とを介して揺動アーム部材45が回転軸43を中心に揺動され、固定アーム部材47に対し近接離反するようになっている。これにより揺動アーム部材45に設けられた第1チャック爪44が固定アーム部材47側の第2チャック爪46に対して近接離反して両チャック爪44,46を開閉するように構成されている。また、チャック爪44は揺動アーム部材45に対しダイ4…4の並設方向に延びる第1水平回転軸51を介して回転可能支持され、かつ常時は復帰バネ52により最終ダイ4から排出される起立姿勢の最終成形品Zを掴持するための掴持姿勢を保つように付勢されている。
また、開閉ロッド48は、上述した各チャックユニット20a〜20dのチャック爪開閉手段と同様に、カム軸26の回転により、各カム27…27、第1フォロワー28…28、第2フォロワー30を介して上下動するように構成されている。
一方、固定アーム部材47は、図3及び図6〜図8に示すように基板47aと、基板47a下部に連結杆47bを介して所定の間隔を置いて連結される前板47cとからなる。第2チャック爪46は、基板47aと前板47cとの下部の隙間内に、ダイ4の並設方向に延びる第2水平回転軸53を介して回転可能に支持される。第2水平回転軸53は基板47aと前板47cとの間に嵌め込まれる軸受部材に支持され、その中間軸上には従動スパイラルギヤ54が周設され、従動スパイラルギヤ54には、可動プレート12の往復移動に同期して揺動する揺動レバー55の下部に設けられた駆動スパイラルギヤ56が噛合されている。基板47aの従動スパイラルギヤ54と対向する箇所には図7に示すように従動スパイラルギヤ54との干渉を避けかつ嵩を低くするための逃し孔47dが形成されている。
また、揺動レバー55は、図6に示すように、その上部が機台2側の支持フレーム8の上端取付部材58から前方へ突設された固定部材としての支点部材59に設けられている。つまり、支点部材59の前端部には孔59aが設けられてこの孔59aに前後に摺動可能な支点ピン60が回転可能に嵌合されていると共に、この支点ピン60の先端に設けられた貫通孔60aに揺動レバー55の上部が摺動可能に嵌合されている。したがって、姿勢変更チャックユニット40が可動プレート12と共に、左側の位置からやや前方に突出する円弧上軌跡を描いて右側の位置へ移動するとき、揺動レバー55の先端部が支点ピン60の貫通孔60a内を上下に摺動すると同時に、支点ピン60が支点部材59の孔59a内を前後に摺動すると共に回転することになる。
以上のように、本考案では、姿勢変更チッャクユニット40のチャック爪開閉機構として、姿勢変更チッャクボディ42の一側に揺動自由に支持される第1チャック爪44を有する揺動アーム部材45と、上記ボディ42の他側に固定される第2チャック爪46を有する固定アーム部材47とを備え、揺動アーム部材45は、パンチ6の進退に同期して上下動する開閉ロッド48により最終段のダイ4前面位置では第1チャック爪44が第2チャック爪46に対して閉じるように揺動され、かつ製品搬送コンベア31上に移動したとき図9の仮想線で示すように第1チャック爪44が第2チャック爪46に対して開くように揺動されるよう構成されている。
また、姿勢変更チッャクユニット40の姿勢変更機構として、第1チャック爪44が揺動アーム部材45に対しダイの並設方向に延びる第1水平回転軸51を介して回転可能に支持され、かつ常時は復帰バネ52により最終成形品Zを掴持するための起立姿勢位置に付勢されている一方、第2チャック爪46が固定アーム部材47に対しダイの並設方向に延びる第2水平回転軸53を介して回転可能に支持されると共に、第2水平回転軸53の軸上に従動スパイラルギヤ54が周設され、かつ、従動スパイラルギヤ54には可動プレート12の往復移動に同期して揺動する揺動レバー55に設けられた駆動スパイラルギヤ56が噛合されており、姿勢変更チッャクユニット40の最終段のダイ4から製品搬送コンベア31上への移動時、揺動レバー55の正方向(図3において右方向(正方向)への揺動による駆動スパイラルギヤ56の動力により従動スパイラルギヤ54が正回転して第2チャック爪46と最終成形品Zと第1チャック爪44とを一体的に起立姿勢(図3の仮想線の姿勢)から前方に向う水平状姿勢(図6の省略仮想線姿勢及び図9の実線姿勢参照)に90°回転させ、また、姿勢変更チッャクユニット40の製品搬送コンベア31上から最終段のダイ4への移動時、揺動レバー55の左方向(逆方向)への揺動による駆動スパイラルギヤ56の動力により従動スパイラルギヤ54が逆回転して第2チャック爪46を最終成形品Zの受け入れ可能な起立姿勢(図3の仮想線の姿勢)に戻すように構成されている。
次に、以上のように構成した本考案に係る多段式圧造成形機のブランク移送装置を用いて、最終圧造ステーション7eのダイ4とパンチ6で成形された扁平状の頭部と軸部とからなる起立姿勢の最終成形品Zを搬送コンベア31上に搬送落下させる場合の作用について説明する。
まず、最終圧造ステーション7dのダイ4とパンチ6で成形されかつ押し出しピン(図示せず)で最終ダイ4から押し出された扁平状頭部と軸部とからなる最終成形品Zは、最終ダイ4の前面で姿勢変更チャックユニット40の第1チャック爪44と第2チャック爪46とで起立姿勢まま掴持される。次に、姿勢変更チャックユニット40が最終ダイ4の前面から搬送コンベア31上の排出位置に移動するとき、揺動レバー55が上記支点部材59を揺動支点としてチッャクボディ42の往復移動に同期して図3の仮想線矢印右方向(正方向)に揺動されることになる。この揺動により、揺動レバー55下部の駆動スパイラルギヤ56が従動スパイラルギヤ55を正回転させることになり、従動スパイラルギヤ55の正回転により第2チャック爪46が第2水平回転軸53を回転中心として図6仮想線に示すように90°回転することになる。その結果、図6の省略仮想線姿勢及び図9(なお、図9では第1、第2チャック爪44,46や最終成形品Zの形状をより理解し易くするため最終成形品Z周りを正面前方よりやや上方から見た状態に記載している。)に示すように最終成形品Zの姿勢が起立姿勢からその軸部が前方上方に向う水平状態の姿勢に変更されることになる。このとき、第2チャック爪46と一緒に第1チャック爪44も復帰バネ52に抗して第1水平回転軸44を回転中心として逆回転し、これにより最終成形品Zは水平状態の姿勢に変更され、その状態のまま搬送コンベア31上に移送されることになる。そして、搬送コンベア31上の排出位置に搬送されたタイミングで、上記チャック開閉機構による揺動アーム部材45の揺動により第1チャック爪44が第2チャック爪46に対して図9の仮想線で示すように開き、これにより最終成形品Zが水平状態の姿勢のもとで搬送コンベア31上に落差小さく落下される。その結果、最終成形品Zは搬送コンベア31上に衝撃が少なくかつ安定よく落下されることになる。
また、姿勢変更チャックユニット40が搬送コンベア31上の排出位置から最終段のダイ4の前面位置に移動するとき、揺動レバー55はこれの左方向(逆方向)の揺動により駆動スパイラルギヤ56を介して従動スパイラルギヤ55を逆回転させる。これにより第2チャック爪46が第2水平回転軸53と共に75°逆回転して図3に示すように最終ダイ4から排出される起立姿勢の最終成形品Zを受止掴持する元の姿勢に戻ることになる。一方、第1チャック爪44は搬送コンベア31上で開動作して最終成形品Zを搬送コンベア31に落下させた時点で復帰バネ52により最終ダイ4から排出される起立姿勢の最終成形品Zを掴持するための起立姿勢位置に戻されることになる。
1 多段式圧造成形機
2 機台
4 ダイ
6 パンチ
12 可動プレート
20a〜20b チャックユニット(チャック)
31 製品搬送コンベア
21a 抜き孔
22 挟持部
22a 扁平挟持面
40 姿勢変更チャックユニット(姿勢変更チャック)
44 第1チャック爪
46 第2チャック爪
51 第1水平回転軸
52 復帰バネ
53 第2水平回転軸
54 従動スパイラルギヤ
55 揺動レバー
56 駆動スパイラルギヤ
Y ブランク
Z 最終成形品

Claims (2)

  1. 機台に並設された複数のダイと、これらのダイに対して進退動する複数のパンチと、隣接するダイ間で往復動して前段のダイから排出されるブランクを後段のダイに移送する複数のチッャックと、これら各チャックを支持すると共にパンチの進退動に同期して往復動させる可動プレートとを備えた多段式圧造成形機のブランク移送装置であって、上記可動プレートの最終段のチャックの後段側に姿勢変更チッャクが配設されており、この姿勢変更チャックが、最終段のダイから起立姿勢で突き出された最終成形品を掴持しかつ後段側の製品搬送コンベア上に移送したとき最終成形品を開放して落下させる一対のチャック爪をもつチャック爪開閉機構と、最終段のダイから製品搬送コンベア上への移動時に一対のチャック爪をそれぞれダイの並設方向に延びる水平軸を中心として正回転させ最終成形品を起立姿勢から水平状姿勢に変更し、また製品搬送コンベア上から最終段のダイへの移動時に一対のチャック爪をそれぞれダイの並設方向に延びる水平軸を中心として逆回転させ水平状姿勢から元の起立姿勢に戻す姿勢変更機構とを備えていることを特徴とする多段式圧造成形機のブランク移送装置。
  2. チャック爪開閉機構が、可動プレートに取り付けられる姿勢変更チッャクボディの一側に揺動自由に支持される第1チャック爪を有する揺動アーム部材と、上記ボディの他側に固定される第2チャック爪を有する固定アーム部材とを備え、揺動アーム部材は、パンチの進退に同期して作動する作動機構により最終段のダイ前面位置では第1チャック爪が第2チャック爪に対して閉じるように揺動され、かつ製品搬送コンベア上に移動したとき第1チャック爪が第2チャック爪に対して開くように揺動される一方、姿勢変更機構として、第1チャック爪が揺動アーム部材に対しダイの並設方向に延びる第1水平回転軸を介して回転可能に支持され、かつ常時は復帰バネにより最終成形品を掴持するための起立姿勢位置に付勢されており、また、第2チャック爪が固定アーム部材に対しダイの並設方向に延びる第2水平回転軸を介して回転可能に支持されると共に、第2水平回転軸の軸上に従動スパイラルギヤが周設され、従動スパイラルギヤには可動プレートの往復移動に同期して揺動する揺動レバーに設けられた駆動スパイラルギヤが噛合されており、最終段のダイから製品搬送コンベア上への移動時、揺動レバーの正方向への揺動による駆動スパイラルギヤの動力により従動スパイラルギヤが正回転して第2チャック爪と最終成形品と第1チャック爪とを一体的に起立姿勢から前方に向う水平状姿勢に回転させ、また、製品搬送コンベア上から最終段のダイへの移動時、揺動レバーの逆方向への揺動による駆動スパイラルギヤの動力により従動スパイラルギヤが逆回転して第2チャック爪を最終成形品の受け入れ可能な起立姿勢に戻すように構成されていることを特徴とする請求項1記載の多段式圧造成形機のブランク移送装置。
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