JP3124150U - 鍛造機の素材供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 リニアフィード機構と送りロールとを組み合わせると共に、これらを同期駆動することにより、素材の端末まで鍛造ステーション側に正確に所定長さづつ供給でき、製品化できるようにすること。
【解決手段】 鍛造機の素材供給装置として、機台フレーム2のガイド孔2a後方の素材供給経路途中に、素材Aを挟持する挟持部23を有し、かつ、挟持した素材Aをガイド孔2aに直線的に移送するリニアフィード機構13と、リニアフィード機構13に素材Aを供給する上下送りロール14,15と、これらリニアフィード機構13と送りロール14,15とを同期駆動して素材Aを同時に鍛造ステーション側に送り込む駆動手段17とを設けた。
【選択図】図2

Description

本考案は、素材を鍛造ステーション側に所定長さづつ供給してカッターで切断し、その切断素材を所定形状の製品に成形する鍛造機の素材供給装置に関する。
従来、素材導入口から素材を鍛造ステーション側に供給して所定形状の製品に成形する鍛造機にあっては、例えば相対向するダイとパンチとを備えた鍛造ステーションが備えられていると共に、機台フレームの側部後方に素材導入口から供給される素材を機台フレームのガイド孔を介して鍛造ステーション側に送り込む上下一対の送りロールが設けられた構成となっており、送りロールの回転で素材を鍛造ステーション側に所定長さづつ供給し、その供給された素材をカッターで切断し、その切断素材を所定形状の製品に成形するようになされている。
ところで、上記した鍛造機の素材供給装置によれば、上下一対の送りロールの回転で素材を鍛造ステーション側に所定長さづつ供給する構造であるため、送りロールを先行する素材の端末が通過した場合、送りロールの前方に残る端末材を後続の素材で鍛造ステーション側に押し込んで所定長さづつ供給することになるのであるが、上下一対の送りロールの供給力のみではその押し込みが正確に行ないにくく、素材を常に所定長さづつ正確に供給する素材供給装置が望まれていた。
そこで、本考案は、リニアフィード機構と送りロールとを組み合わせると共に、これらを同期駆動することにより、素材の端末まで鍛造ステーション側に正確に所定長さづつ供給できるようにして、素材の端末まで製品化することができる鍛造機の素材供給装置を提供することを課題とする。
上記問題を解決するため本願の請求項1に記載の考案は、素材を機台フレーム内のガイド孔を介して鍛造ステーション側に所定長さづつ供給してカッターで切断し、その切断素材を所定形状の製品に成形する鍛造機の素材供給装置であって、機台フレームのガイド孔後方の素材供給経路途中に、素材を挟持する挟持部を有し、かつ、挟持した素材をガイド孔に直線的に移送するリニアフィード機構と、リニアフィード機構に素材を供給する送りロールと、これらリニアフィード機構と送りロールとを同期駆動して素材を同時に鍛造ステーション側に送り込む駆動手段とを備えていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の構成において、リニアフィード機構が、支持杆に摺動可能に支持され、かつ素材を挟持する挟持部を有する摺動本体と、該摺動本体の挟持部の後面に固定されるラック歯をもつ中空パイプ部とを備え、これら中空パイプ部内及び挟持部間を貫通して素材がガイド孔側に挿入される一方、中空パイプ部のラック歯に、送りロールを駆動する駆動手段に連動回転するピニオンギヤを噛合させ、駆動手段の駆動によりピニオンギヤを正逆回転させて中空パイプ部と一体の摺動本体を直線的に往復動させるように構成されていることを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の考案は、請求項2に記載の構成において、送りロールが素材を挟み付ける上下一対の送りロールからなり、駆動手段から両送りロールへの動力伝達経路途中に両送りロールを素材供給方向にのみ駆動回転させるためのワンウェイクラッチが設けられると共に、両送りロールが後続素材の供給を連続して行えるように上下に開閉する上下開閉機構が設けられ、リニアフィード機構による素材の直線的往動時に該機構の挟持部における先行素材の挟持が終わっても、上記送りロールの素材供給力により常に素材を所定長さづつ連続して供給するようにしたことを特徴とする。
また、本願の請求項4に記載の考案は、請求項1に記載の構成において、機台フレームにおける鍛造ステーション側の素材供給口の前方に、押し出された素材の切断長を決めるリンクストッパーが設けられていると共に、リンクストッパーを切断ナイフの移動と共に後退させて素材の端面にリンクストッパーとの接触に伴う摩擦傷の発生を回避する回避手段が設けられていること特徴とする。
さらに、本願の請求項5に記載の考案は、請求項1に記載の構成において、リニアフィード機構の挟持部が、薄い板状素材、帯状素材等の幅広両側面を横方向からの挟持するグリップ構造からなることを特徴とする。
本考案によれば、機台フレームのガイド孔後方の素材供給経路途中に、素材を挟持する挟持部を有し、かつ、挟持した素材をガイド孔に直線的に移送するリニアフィード機構と、リニアフィード機構に素材を供給する送りロールと、これらリニアフィード機構と送りロールとを同期駆動して素材を同時に鍛造ステーション側に送り込む駆動手段とを備えているから、リニアフィード機構と送りロールとの組み合わせにより素材を確実かつ正確に鍛造ステーション側に供給することができる。特に、先行素材の端末が挟持移送機構の挟持部に達すると、後続素材の先端が同期駆動している送りロールによって常に先行素材の端末に突き当たるように送り込まれることにより、素材の端末まで確実かつ正確に鍛造ステーション側に供給して製品化することができる。
また、リニアフィード機構が、支持杆に摺動可能に支持され、かつ素材を挟持する挟持部を有する摺動本体と、該摺動本体の挟持部の後面に固定されるラック歯をもつ中空パイプ部とを備え、これら中空パイプ部内及び挟持部間を貫通して素材がガイド孔側に挿入される一方、中空パイプ部のラック歯に、送りロールを駆動する駆動手段に連動回転するピニオンギヤを噛合させ、駆動手段の駆動によりピニオンギヤを正逆回転させて中空パイプ部と一体の摺動本体を直線的に往復動させるように構成されているから、送りロールとリニアフィード機構とによるの素材の供給が同時に行えながら、リニアフィード機構による素材の挟持がより確実強固で直線的な供給が正確に行え、素材を確実かつ正確に鍛造ステーション側に供給することができる。
また、送りロールが素材を挟み付ける上下一対の送りロールからなり、駆動手段から両送りロールへの動力伝達経路途中に両送りロールを素材供給方向にのみ駆動回転させるためのワンウェイクラッチが設けられると共に、両送りロールが後続素材の供給を連続して行えるように上下に開閉する上下開閉機構が設けられ、リニアフィード機構による素材の直線的往動時に該機構の挟持部における先行素材の挟持が終わっても、上記送りロールの素材供給力により常に素材を所定長さづつ連続して供給するようにすれば、上下開閉機構により送りロールの素材供給力を増加することが可能で、上下送りロールにより素材を積極的に所定長さづつ連続して供給することが可能となる。
また、機台フレームにおける鍛造ステーション側の素材供給口の前方に、押し出された素材の切断長を決めるストッパーが設けられているので、先行素材の端末がリニアフィード機構の挟持部を通過した後も、後続素材の供給力による素材の押し出しとストッパーへの当接とにより素材の切断長を正確に決めることができ、しかも、ストッパーを切断ナイフの移動と共に後退させて素材の端面にストッパーとの接触に伴う摩擦傷の発生を回避する回避手段が設けられているので、この回避手段により切断ナイフによる切断時素材の端面にストッパーとの接触により発生する摩擦傷の発生を防止できる。
さらに、リニアフィード機構の挟持部を、薄い板状素材、帯状素材等の幅広両側面を横方向からの挟持するグリップ構造から構成するようにすれば、より多様な形状をもつ部品を鍛造することが可能となる。
以下、本考案の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1に示すように鍛造機1には機台フレーム2の所定位置に固設されたダイブロック3に複数のダイ4a…4cが備えられていると共に、このダイブロック3に対向して前身、後退するラム5の前面にダイ…にそれぞれ対向させて複数のパンチ6a…6cが取り付けられている。そして、各対応するダイ…4a…4cとパンチ6a…6cとで複数段の圧造ステーションが構成されている。
また、機台フレーム2の一側部にはクイル7が設けられると共に、クイル7の直前にクイル7を横切って素材Aを切断する切断ナイフ8が配設されている。切断ナイフ8の前方側には、素材Aの突出量を決めるストッパー9が設けられている。
そして、機台フレームー側におけるクイル8の後方には、図2に示すように素材供給装置10が設けられている。
具体的には、素材供給装置10は、クイル8の後方に設けられる素材Aの第1ガイド部材11と、第1ガイド部材11の後方に設けられ、素材Aを挟持する挟持部12aを有する素材バック止め機構12と、素材バック止め機構12の後方に設けられ、かつ挟持部12aで挟持した素材Aをガイド部材11に直線的に移送するリニアフィード機構13と、リニアフィード機構13の後方でリニアフィード機構13に素材Aを供給する上下一対の送りロール14,15と、上下送りロール14,15の後方に設けられ、上下送りロール14,15間に素材Aを案内する第2ガイド部材16と、上記リニアフィード機構13と送りロール14,15とを同期駆動して素材Aを同時に鍛造ステーション側に送り込む駆動手段17とを備えている。
リニアフィード機構13は、図3及び図4に示すように上部が複数の支持杆21,21aに摺動可能に支持され、かつ下部に素材Aを挟持する挟持部23を有する摺動本体24と、該摺動体24の挟持部23の後面に固定されるラック歯25をもつ中空パイプ部26とを備えている。そして、素材Aは中空パイプ部26内及び挟持部23間を貫通して素材バック止め機構12及び第1ガイド部材11内に挿通されるようになっている。上記挟持部23は固定グリップ23aと移動グリップ23bとからなり、移動グリップ23bの開閉移動は駆動手段17に同調するタイミングでシリンダ27により行われ、摺動本体24の前進時には素材Aを挟持するように閉移動され、後退時には素材Aを開放するように開移動される。ラック歯25は中空パイプ部26の後端側に全周わたって形成され、中空パイプ部26の前端側の上半分は素材Aが外部から確認できるように開口されている。
駆動手段17としては、図4に示すように、まず、駆動源としてのシリンダ31により回転駆動される駆動ギヤ32と、駆動ギヤ32を中間部に支持する駆動軸33の一端に設けられる下連動ギヤ34と、下連動ギヤ34に噛み合う上連動ギヤ35と、駆動軸33の他端に設けられる下ピニオンギヤ36と、上連動ギヤ35の支持軸37の他端に設けられる上ピニオンギヤ38とが設けられ、上下ピニオンギヤ36,38を中空パイプ部26のラック歯25の上下部分に噛合させ、駆動ギヤ32の正逆回転によりピニオンギヤ36,38を介して中空パイプ部26と一体の摺動本体24を直線的に往復動させるように構成されている。一方、図5に示すように、下送りロール14を一端に支持する支軸39の他端に下従動ギヤ40を設けると共に、上送りロール15を一端に支持する支軸41の他端に下従動ギヤ40と噛み合う上従動ギヤ42を設け、かつ、下従動ギヤ40をアイドルギヤ43を介して上記下連動ギヤ34に連動させ、下連動ギヤ34の回転動力により下従動ギヤ40及び上従動ギヤ42を回転させて上下送りロール14,15を回転させるように構成されている。
ここで,両上下送りロール14,15が素材供給方向にのみ回転するように上記支軸39と下従動ギヤ40との間にワンウェイクラッチ40aが介装されている。これにより、素材Aを供給する方向とは逆方向の回転動力に対しては両送りロール14,15が回転しないように構成されている。また、上送りロール15には、図2示すように上送りロール15を上下に移動させて両送りロール14,15の挟み付けによる素材Aの供給力を調整する供給力調整機構51を備えている。つまり、素材Aの供給に対する抵抗が大きくリニアフィード機構13による直線的往動時にその挟持部23にて素材Aが滑る場合、上記供給力調整機構51により送りロール14,15の素材供給力を増加することにより常に素材Aを所定長さづつ供給し得るようになされている。
また、機台フレーム2における鍛造ステーション側の素材供給口の前方に設けられ、押し出された素材Aの切断長を決めるストッパー9には、該ストッパー9を切断ナイフ8の移動と共に回避位置、例えば機台フレーム2の側方に後退させて素材Aの端面にストッパー9との接触に伴う摩擦傷の発生を回避するシリンダなどによる回避手段52が設けられている。
また、図に示す実施の形態では、第1ガイド部材11は、図6に示すように円筒状でその中心軸Xが素材供給経路の中心Yに対し半径方向に偏位した位置に平行状に配置される一方、機台フレーム2にその中心軸Xを中心として回転可能に支持されている。そして、第1ガイド部材11の中心軸Xを中心としてその中心軸Xと素材供給経路の中心軸Yを結ぶ線を半径として描く円周上に複数の径の異なる3つガイド孔11a,11b,11cの中心がそれぞれ位置するように各ガイド孔11a,11b,11cを120°づつ周方向にずらせて配置している。また、第1ガイド部材11には、その回転手段として第1ガイド部材11の外周にギヤ52を設ける一方、第1ガイド部材11の側方にギヤ52に噛み合うラックバー53を上下動可能に設けて、該ラックバー53をシリンダ等の上下動手段により上下動させることにより第1ガイド部材11を120°づつ回転させて所望する径のガイド孔を素材供給経路の中心軸Y上に選択的に停止させ、その停止位置を適宜固定手段により固定保持するようになされている。
また、第2ガイド部材16も、図7に示すように上記した第1ガイド部材11と同様に、円筒状でその中心軸Zが素材供給経路の中心Yに対し半径方向に偏位した位置に平行状に配置される一方、適宜支持部材55にその中心軸Zを中心として回転可能に支持されている。そして、第2ガイド部材16の中心軸Zを中心としてその中心軸Zと素材供給経路の中心軸Yを結ぶ線を半径として描く円周上に複数の径の異なる3つガイド孔16a,16b,16cの中心がそれぞれ位置するように各ガイド孔16a,16b,16cを120°づつ周方向にずらせて配置している。また、第2ガイド部材16には、その回転手段として第2ガイド部材16の外周にギヤ56を設ける一方、第2ガイド部材16の側方にギヤ56に噛み合うラックバー57を上下動可能に設けて、該ラックバー57をシリンダ等の上下動手段により上下動させることにより第2ガイド部材16を120°づつ回転させて所望する径のガイド孔を素材供給経路の中心軸Y上に選択的に停止させ、その停止位置を適宜固定手段により固定保持するようになされている。
なお、上記した第1及び第2ガイド部材11,16のガイド孔の個数はいずれも3個に限られるものではなく1個でも複数であってもよいし、また複数設ける場合周方向にずらせる他、例えばガイド部材に上下方向や左右方向に複数のガイド孔を配置して、ガイド部材を上下方向や左右方向に移動させることにより、所望の形状のガイド孔に変更するように構成してもよい。
次に、本実施の形態に係る素材供給装置の作用について説明する。
まず、図2に示すように素材を第2ガイド部材16のガイド孔16aから上下送りロール14,15、リニアフィード機構13の中空パイプ部26と挟持部23、素材バック止め機構12、第2ガイド部材16のガイド孔16a及びクイル7に挿通する。そして、駆動手段17のシリンダ31による駆動ギヤ32の正転駆動によりリニアフィード機構13と上下送りロール14,15を同期に駆動回転させて、素材Aを所定長さづつ供給する。つまり、駆動ギヤ32の正転駆動と同時にリニアフィード機構13の挟持部23で素材Aを挟持すると共に、ピニオンギヤ36,38を介して中空パイプ部26と一体に摺動本体24を直線的に往動させる一方、下連動ギヤ34からアイドルギヤ43介して下従動ギヤ40及び上従動ギヤ42を回転させ、上下送りロール14,15を回転させて素材Aをリニアフィード機構13側に供給する。これにより通常どおり長尺の素材Aを供給する場合、リニアフィード機構13と上下送りロール14,15との共同作用で素材Aは確実かつ正確にクイル7の開口部から前方に所定長さづつ押し出されることになるし、また、例えば先行素材Aの端末がリニアフィード機構13の挟持部23を通過した後であっても、先行素材Aはリニアフィード機構13と上下送りロール14,15との共同作用で後続素材Aにより確実かつ正確にクイル7の開口部から前方に所定長さづつ押し出されることになる。こうして素材Aが所定長さ押し出されると駆動手段17のシリンダ31による駆動ギヤ32の正転駆動が停止される。
そして、押し出された素材Aは、ストッパー9に当接して素材Aの切断長が決められる。その後、切断ナイフ8がクイル7を横切って素材Aを切断する。その切断素材は切断ナイフ8から取り出され各鍛造ステーションに順次移送されて鍛造され、所定形状の製品に成形されることになる。
また、クイル8の前方にはストッパー9が設けられているので、先行素材Aの端末がリニアフィード機構13の挟持部23を通過した後も、後続素材Aの供給力による先行素材Aの押し出しとストッパー9への当接とにより先行素材の端末の切断長を正確に決めることができる。しかも、ストッパー9には切断ナイフ8の移動と共に後退させて素材Aの端面にストッパー9との接触に伴う摩擦傷の発生を回避する回避手段52が設けられているので、この回避手段52により切断ナイフ8による切断時素材の端面にストッパー9との接触により発生する摩擦傷の発生を防止できる。
また、機台フレーム2における第1ガイド部材11の後面に、切断が完了したとき駆動手段17の駆動ギヤ31の逆転駆動により摺動本体24を介して素材Aを1mm前後後退させ、その後退位置で素材Aの移動を停止するバック止め機構12が設けられているので、このバック止め機構12による素材のわずかな後退動作により復動する切断ナイフ8の裏面に対する素材Aとの焼き付きを防止することができる。
そして、切断ナイフ8が切断開始位置の戻った後に、リニアフィード機構13の挟持部23を開き、駆動手段17のシリンダ31による駆動ギヤ32の逆転駆動により、ピニオンギヤ36,38を介して中空パイプ部26と一体に摺動本体24を直線的に復動させて、最初の位置に戻る。このとき、一方、下連動ギヤ34からアイドルギヤ43介して下従動ギヤ40側に回転動力が伝えられるが、下従動ギヤ40部分にワンウェイクラッチ40aが設けられているので、上下送りロール14,15は素材Aを挟持したまま回転しない。その後、バック止め機構12を開き、挟持部23で素材Aを挟持して状態で上記した供給動作が繰り返し行われることになる。
また、機台フレーム2内に、予め設定した径の異なる複数のガイド孔11a,11b,11cを有する第1ガイド部材11を設ける一方、所望する径のガイド孔11a,11b,11cの中心が素材供給経路の中心軸上に選択的に停止し得るように第1ガイド部材11を移動可能に設けるようにしているので、径の異なる素材Aを供給して鍛造加工を行う場合、複数の径の異なるガイド孔11a,11b,11cを有する第1ガイド部材11を回転させて素材Aの径に応じたガイド孔を素材供給経路の中心軸上に選択的に停止させるだけでガイド孔の変更を行うことができる。これにより、別の径のガイド部材にわざわざ交換する必要がなく、ガイド孔の変更作業を簡単容易に、かつ短時間で行えるようにして鍛造機による作業効率を向上させることができる。
また、上下送りロール14,15の後方側の素材導入部分にも、予め設定した径の異なる複数のガイド孔16a,16b,16cを有する第2ガイド部材16を設ける一方、所望する径のガイド孔の中心が素材供給経路の中心軸上に選択的に停止し得るように第2ガイド部材16を回転可能に設けるようにしているので、径の異なる素材Aを供給して鍛造加工を行う場合、複数の径の異なるガイド孔16a,16b,16cを有する第2ガイド部材16を回転させて素材Aの径に応じたガイド孔を素材供給経路の中心軸上に選択的に停止させるだけでガイド孔の変更を行うことができる。これにより、別の径のガイド部材にわざわざ交換する必要がなく、ガイド孔の変更作業を簡単容易に、かつ短時間で行えるようにして鍛造機による作業効率を向上させることができる。
上記した実施の形態では、第1及び第2ガイド部材に複数のガイド孔を設けたものについて説明したけれども、1つのガイド孔であってもよい。また、送りロールも上下2個設ける他、1個であってもよいし、また2個以上であってもよいことは勿論である。
また、第1及び第2ガイド部材11,16に複数のガイド孔11a,11b,11c,16a,16b,16cを設けた構造とする場合、上下送りロール14,15間の隙間を供給力調整機構51により調整するようにしてもよいが、例えば図8に示すように送りロール14,15についても、送りロール14,15の外周に大きさの異なるガイド溝14a,14b,14c,15a,15b,15cを並設すると共に、支軸39,41に対して上下送りロール14,15を支軸39,41の軸方向に3段階で選択的に移動可能に構成して、溝とボールによるクリック機構58,59によりその選択位置を位置保持するようにしてもよい。
さらに、リニアフィード機構13の挟持部23を、図9に示すように薄い板状素材A′や帯状素材等の幅広両側面を横方向から挟持するグリップ構造23Aにすれば、より多様な形状をもつ部品を鍛造することが可能となる。
また、駆動手段17としては、図2に示すようにシリンダ31と駆動ギヤから動力を取り出す構成とする他、例えば図10に示すように、駆動源として、下送りロール14の下送りロールギヤ(下従動ギヤ)40から直接動力を上下送りロール14,15及びリニアフィード機構13に伝えるようにしてもよい。その場合、下送りロールギヤ(下従動ギヤ)40に上従動ギヤ42を噛合させて連動させる一方、下送りロールギヤ40にアイドルギヤ43を介して上記下連動ギヤ34を連動させ、下連動ギヤ34に上連動ギヤ35を噛合させて連動させて、上下送りロール14,15の回転駆動とリニアフィード機構13の直線的往復動とを同時に駆動できるように構成する。
さらに、上下送りロール14,15には,両ロール14,15が後続素材Aの供給を連続して行えるように上下に開閉可能な上下開閉機構60が設けられ、リニアフィード機構13による素材Aの直線的往動時に該機構の挟持部23における先行素材の挟持が終わっても、上記上下送りロール14,15の素材供給力により常に素材Aを所定長さづつ連続して供給するように構成されている。上下開閉機構60としては、具体的には図示していないが、たとえば上下送りロール14,15を常時はばねによりそれぞれ開方向へ付勢させる一方、供給時にシリンダーなどの押付手段により両ロール14,15を閉方向にそれぞれ移動させて素材Aを挟み付けながら確実に移動させるように構成すればよい。また、上下開閉機構60により上下送りロール14,15がそれぞれ開方向へ付勢された場合、下送りロールギヤ40と上従動ギヤ42の噛合が外れないように、上下送りロール14,15における支軸39,41の送りロール取付側のみが上下に移動するように構成すればよい。
また、機台フレーム2における第1ガイド部材11の後面に、切断が完了したときには、上下開閉機構60により上下送りロール14,15を開閉し、素材Aを1mm前後後退させ、その後退位置で素材Aの移動をバック止め機構12より停止する。これにより素材Aのわずかな後退動作により復動する切断ナイフ8の裏面に対する素材Aとの焼き付きを防止することができる。
なお、その他の構成は先に説明した実施の形態と同様の構成であるのでその説明については省略する。
また、上記摺動本体24と中空パイプ部26を取り外すと共に、支持軸(駆動軸)33,37から上下ピニオンギヤ36,38を外し、上下ピニオンギヤ36,38の代わりに上下送りロール14,15と同様の上下送りロールを取り付けるようにすれば、従来の前後二段式の送りロールをもつ供給装置を構成することができる。
本考案に係る鍛造機の概略説明図である。 同鍛造機の素材供給装置の縦断側面図である。 リニアフィード機構の摺動本体の説明図である。 リニアフィード機構の駆動系の説明図である。 送りロールの駆動系の説明図である。 第1ガイド部材の縦断説明図である。 第2ガイド部材の縦断説明図である。 送りロールの別の実施の形態を示す説明図である。 駆動手段の別の実施の形態を示す説明図である。 挟持部の別の実施の形態を示す説明図である。
符号の説明
1 鍛造機
2 機台フレーム
9 ストッパー
10 素材供給装置
13 リニアフィード機構
14 下送りロール
15 上送りロール
17 駆動手段
21 支持杆
21a 支持杆
23 挟持部
24 摺動本体
25 ラック歯
26 中空パイプ部
36 下ピニオンギヤ
38 上ピニオンギヤ

Claims (5)

  1. 素材を機台フレーム内のガイド孔を介して鍛造ステーション側に所定長さづつ供給してカッターで切断し、その切断素材を所定形状の製品に成形する鍛造機の素材供給装置であって、機台フレームのガイド孔後方の素材供給経路途中に、素材を挟持する挟持部を有し、かつ、挟持した素材をガイド孔に直線的に移送するリニアフィード機構と、リニアフィード機構に素材を供給する送りロールと、これらリニアフィード機構と送りロールとを同期駆動して素材を同時に鍛造ステーション側に送り込む駆動手段とを備えていることを特徴とする鍛造機の素材供給装置。
  2. リニアフィード機構が、支持杆に摺動可能に支持され、かつ素材を挟持する挟持部を有する摺動本体と、該摺動本体の挟持部の後面に固定されるラック歯をもつ中空パイプ部とを備え、これら中空パイプ部内及び挟持部間を貫通して素材がガイド孔側に挿入される一方、中空パイプ部のラック歯に、送りロールを駆動する駆動手段に連動回転するピニオンギヤを噛合させ、駆動手段の駆動によりピニオンギヤを正逆回転させて中空パイプ部と一体の摺動本体を直線的に往復動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鍛造機の素材供給装置。
  3. 送りロールが素材を挟み付ける上下一対の送りロールからなり、駆動手段から両送りロールへの動力伝達経路途中に両送りロールを素材供給方向にのみ駆動回転させるためのワンウェイクラッチが設けられると共に、両送りロールが後続の素材の供給を連続して行えるように上下に開閉する上下開閉機構が設けられ、リニアフィード機構による素材の直線的往動時に該機構の挟持部における先行素材の挟持が終わっても、上記送りロールの素材供給力により常に素材を所定長さづつ連続して供給するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の鍛造機の素材供給装置。
  4. 機台フレームにおける鍛造ステーション側の素材供給口の前方に、押し出された素材の切断長を決めるリンクストッパーが設けられていると共に、リンクストッパーを切断ナイフの移動と共に後退させて素材の端面にリンクストッパーとの接触に伴う摩擦傷の発生を回避する回避手段が設けられていること特徴とする請求項1に記載の鍛造機の素材供給装置。
  5. リニアフィード機構の挟持部が、薄い板状素材、帯状素材等の幅広両側面を横方向からの挟持するグリップ構造からなることを特徴とする請求項2に記載の鍛造機の素材供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN117884932A (zh) * 2024-03-14 2024-04-16 朗快智能科技(杭州)有限公司 一种适用于不规则截面产品的自动化加工系统及加工方法

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