JP2011177755A - 鍛造成形方法及び鍛造成形金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】ワークの曲げ量を大きくすることができる鍛造成形技術を提供することを課題とする。
【解決手段】図(a)に示されるように、曲げ工程では、棒状のワーク26を下型12に配置する。このとき、凸部36により、棒状のワーク26を安定して配置させることができる。上型11を矢印(2)のように移動させ、棒状のワーク26をプレスする。
すると、図(b)に示されるように、ワーク26は、V字状に曲げられる。上型11を矢印(3)のように移動させてワーク26の上方を解放し、ノックアウト部37を矢印(4)のように移動させる。
【効果】棒状ワークの曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力をそのまま曲げる力に利用でき、ワークの曲げ量を大きくすることができる。
【選択図】図7
【解決手段】図(a)に示されるように、曲げ工程では、棒状のワーク26を下型12に配置する。このとき、凸部36により、棒状のワーク26を安定して配置させることができる。上型11を矢印(2)のように移動させ、棒状のワーク26をプレスする。
すると、図(b)に示されるように、ワーク26は、V字状に曲げられる。上型11を矢印(3)のように移動させてワーク26の上方を解放し、ノックアウト部37を矢印(4)のように移動させる。
【効果】棒状ワークの曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力をそのまま曲げる力に利用でき、ワークの曲げ量を大きくすることができる。
【選択図】図7
Description
本発明は、複数の金型間にワークを移動して、順次、複数の鍛造工程を行う鍛造技術に関する。
従来、複数の金型間において搬送装置でワークを搬送させる鍛造技術が知られている(例えば、特許文献1(図2)参照。)。
特許文献1の技術を図面に基づいて以下に説明する。
鍛造工程のうち曲げ工程では、図11(b)の断面図である図11(a)に示されるような下型101が使用される。
鍛造工程のうち曲げ工程では、図11(b)の断面図である図11(a)に示されるような下型101が使用される。
下型101は、図7(b)に示すように、左移動面102、連続面103、潰し型面104及び右移動面105を有している。棒状のワークは、潰し型面104で加圧され延ばされると共に、左移動面102で平面視左に移動され、右移動面105で平面視右に移動される。結果、棒状のワークは全体として、くの字状に曲げられる。
ところで、図11(b)のc−c線断面図である図11(c)や、図11(b)のd−d線断面図である図11(d)に示すように、左移動面102、連続面103及び右移動面105は、緩やかに傾斜している。棒状のワークは、上型と下型101に挟まれて上下方向に力を受けるが、左移動面102、連続面103及び右移動面105の傾斜をすべり左又は右に移動する。
しかし、棒状のワークは、上下方向に受けた力で左右方向に曲げられるので、左右方向の移動量が小さくなる。すなわち、ワークの曲げ量を大きくすることができる鍛造成形技術が求められている。
しかし、棒状のワークは、上下方向に受けた力で左右方向に曲げられるので、左右方向の移動量が小さくなる。すなわち、ワークの曲げ量を大きくすることができる鍛造成形技術が求められている。
本発明は、ワークの曲げ量を大きくすることができる鍛造成形技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、棒状のワークを曲げる曲げ工程と、この曲げられたワークを潰す潰し工程と、この潰されたワークを所定の形状に成形する成形工程とからなる鍛造成形方法であって、前記曲げ工程では、前記棒状のワークをV字形に曲げ、且つこのV字状の中心線が通る面が曲げ用プレスの軸に平行になるようにして曲げ加工を実施し、前記潰し工程では、前記V字状の中心線が通る面が潰し用プレスの軸と直交するようにして潰し加工実施することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、上型と下型の間に棒状のワークを配置して打撃することで棒状のワークを曲げる鍛造成形金型において、下型は、棒状のワークの中央部近傍に対応する位置が山状となるように膨らむ膨らみ部を有し、この膨らみ部は、棒状のワークの中央部近傍から端面部に対応する位置に向かって下がるように傾斜する傾斜部と、この傾斜部の途中に棒状のワークに接触する凸部と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、膨らみ部は、棒状のワークの中央部に対応する位置にワークを押し上げるノックアウト部を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、曲げ工程では、棒状のワークをV字形に曲げ、且つこのV字状の中心線が通る面が曲げ用プレスの軸に平行になるようにして曲げ加工を実施し、潰し工程では、V字状の中心線が通る面が潰し用プレスの軸と直交するようにして潰し加工を実施する。棒状ワークの曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力をそのまま曲げる力に利用でき、ワークの曲げ量を大きくすることができる。
加えて、棒状ワークの曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力を最小限にすることができ、金型への負荷を軽減し、金型の寿命の向上を図ることができる。
更に加えて、曲げ工程で曲げられたワークを90度反転して、潰し工程の金型にワークを配置するので、潰し工程における通常のワークの配置と同様になり、既存の設備を使用することができ、生産設備のコストの増加を抑えることができる。
更に加えて、曲げ工程で曲げられたワークを90度反転して、潰し工程の金型にワークを配置するので、潰し工程における通常のワークの配置と同様になり、既存の設備を使用することができ、生産設備のコストの増加を抑えることができる。
請求項2に係る発明では、下型は、棒状のワークの中央部近傍に対応する位置が山状となるように膨らむ膨らみ部を有し、この膨らみ部は、傾斜部と、ワークに接触する凸部と、を備えている。金型の構造が簡易であるので、金型の製造コストの低減を図ることができる。
加えて、凸部がワークに接触するので、棒状のワークを配置する際、下型にワークを安定して配置することができ、ワークの加工品質を安定させることができる。
更に加えて、凸部がいわゆるせぎりの役割を果たすので、ワークを伸ばすことができる。
更に加えて、凸部がいわゆるせぎりの役割を果たすので、ワークを伸ばすことができる。
請求項3に係る発明では、膨らみ部は、棒状のワークの中央部に対応する位置にワークを押し上げるノックアウト部を備えている。曲げられたワークの下側のうち最も高い位置を押し上げるので、回転位相を動かさずにノックアウトが可能であり、次工程への90度反転を正確に行うことができ、製品の品質を向上させることができる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、鍛造成形装置10は、曲げ工程用の上型11、曲げ工程用の下型12、潰し工程用の上型13、潰し工程用の下型14、荒工程用の上型15、荒工程用の下型16、仕上げ工程用の上型17、仕上げ工程用の下型18及びワークの搬送装置21と、からなる。
搬送装置21は、搬送装置本体22からアーム23が延ばされ、このアーム23の先端にワーク保持部24が設けられている。ワーク保持部24は、軸25を中心にして矢印のように回転可能であり、ワークを90度回転させて搬送し次工程の金型14に配置することができる。なお、搬送装置21は、ワークを90度に限定せず、所定の角度回転させて搬送し次工程の金型14に配置することができる。
図1に示されるように、鍛造成形装置10は、曲げ工程用の上型11、曲げ工程用の下型12、潰し工程用の上型13、潰し工程用の下型14、荒工程用の上型15、荒工程用の下型16、仕上げ工程用の上型17、仕上げ工程用の下型18及びワークの搬送装置21と、からなる。
搬送装置21は、搬送装置本体22からアーム23が延ばされ、このアーム23の先端にワーク保持部24が設けられている。ワーク保持部24は、軸25を中心にして矢印のように回転可能であり、ワークを90度回転させて搬送し次工程の金型14に配置することができる。なお、搬送装置21は、ワークを90度に限定せず、所定の角度回転させて搬送し次工程の金型14に配置することができる。
次に曲げ工程及び潰し工程におけるワークの配置を説明する。
図2に示されるように、曲げ工程用の下型12は、棒状のワーク26が配置される平面視で直線的な直線凹部27を有している。棒状のワーク26の軸方向の長さよりも、直線凹部27の長手方向の長さの方が長く設定されており、棒状のワーク26は直線凹部27の長手方向に沿って配置される。
潰し工程の下型14は、曲げられたワーク26が配置されるクランクシャフト形状のクランク凹部28を有している。曲げられたワーク26は、ワークの山部31が横になるように倒してクランクシャフト形状のクランク凹部28に合わせて配置する。
図2に示されるように、曲げ工程用の下型12は、棒状のワーク26が配置される平面視で直線的な直線凹部27を有している。棒状のワーク26の軸方向の長さよりも、直線凹部27の長手方向の長さの方が長く設定されており、棒状のワーク26は直線凹部27の長手方向に沿って配置される。
潰し工程の下型14は、曲げられたワーク26が配置されるクランクシャフト形状のクランク凹部28を有している。曲げられたワーク26は、ワークの山部31が横になるように倒してクランクシャフト形状のクランク凹部28に合わせて配置する。
次に下型の構造について説明する。
図3に示されるように、下型12は、配置された棒状のワーク26の中央部32近傍に対応する位置が山状となるよう膨らむ膨らみ部33を有している。この膨らみ部33は、棒状のワーク26の中央部32近傍から端面部34に対応する位置に向かって下がるように傾斜する傾斜部35を有し、この傾斜部35の途中に棒状のワーク26に接触する凸部36が設けられている。
図3に示されるように、下型12は、配置された棒状のワーク26の中央部32近傍に対応する位置が山状となるよう膨らむ膨らみ部33を有している。この膨らみ部33は、棒状のワーク26の中央部32近傍から端面部34に対応する位置に向かって下がるように傾斜する傾斜部35を有し、この傾斜部35の途中に棒状のワーク26に接触する凸部36が設けられている。
また、膨らみ部33は、棒状のワーク26の中央部32に対応する位置にプレスにより曲がったワーク26を押し上げるノックアウト部37を備えている。ノックアウト部37は平坦部38を有しており、平坦部38とこの平坦部38の両脇にある凸部36とで棒状のワーク26を安定して支持することができる。凸部36は、棒状のワーク26を配置する際は棒状のワーク26を支持し、プレスする際は棒状のワーク26に窪みを成形する。
なお、傾斜部35には、棒状のワーク26に接する凸部36の他に、棒状のワーク26に窪みを成形するために、別途窪み用凸部41を設けても差し支えない。
なお、傾斜部35には、棒状のワーク26に接する凸部36の他に、棒状のワーク26に窪みを成形するために、別途窪み用凸部41を設けても差し支えない。
上型11は、配置された棒状のワーク26の中央部32近傍に対応する位置に直線凹部42を有している。この直線凹部42は、棒状のワーク26の中央部32近傍から端面部34に対応する位置に向かって下がるように傾斜する上型傾斜部43を有し、この上型傾斜部43の途中に棒状のワーク26に窪みを成形するための窪み用凸部44が設けられている。
次にノックアウト部37について説明する。
図4に示されるように、下型12は、ワークの中央部32に対応する位置にノックアウト部37が昇降自在に設けられている。ノックアウト部38は、平坦部38と、この平坦部の両側に湾曲した湾曲部45とを備えており、平坦部38と湾曲部45とで曲げられたワーク26を支持する。
図4に示されるように、下型12は、ワークの中央部32に対応する位置にノックアウト部37が昇降自在に設けられている。ノックアウト部38は、平坦部38と、この平坦部の両側に湾曲した湾曲部45とを備えており、平坦部38と湾曲部45とで曲げられたワーク26を支持する。
曲げ工程でプレスされたワーク26は、曲げられた状態となり、ノックアウト部37で押し上げられる。ワークの端面部34が、下型12の縁46より上側に移動するので、搬送装置(図1、符号21)のワーク保持部(図1、符号24)によりワーク26の保持が容易になる。
次に曲げ工程におけるワーク26の向きについて説明する。
図5に示されるように、曲げ工程では、棒状のワーク26をV字形に曲げ、このV字状の中心線51が通る面52が、曲げようプレスの軸53に平行になるようにして曲げ工程が実施されている。
図5に示されるように、曲げ工程では、棒状のワーク26をV字形に曲げ、このV字状の中心線51が通る面52が、曲げようプレスの軸53に平行になるようにして曲げ工程が実施されている。
次に潰し工程におけるワーク26の向きについて説明する。
図6に示されるように、潰し工程では、棒状のワーク26のV字状の中心線51が通る面52が、潰し用プレスの軸54と直交するようにして潰し加工を実施する。
図6に示されるように、潰し工程では、棒状のワーク26のV字状の中心線51が通る面52が、潰し用プレスの軸54と直交するようにして潰し加工を実施する。
以上に述べた鍛造成形装置10の作用を説明する。
図7(a)に示されるように、曲げ工程では、棒状のワーク26を下型12に配置する。このとき、凸部36により、棒状のワーク26を安定して配置させることができる。上型11を矢印(2)のように移動させ、棒状のワーク26をプレスする。
すると、図7(b)に示されるように、ワーク26は、V字状に曲げられる。上型11を矢印(3)のように移動させてワーク26の上方を解放し、ノックアウト部37を矢印(4)のように移動させる。
図7(a)に示されるように、曲げ工程では、棒状のワーク26を下型12に配置する。このとき、凸部36により、棒状のワーク26を安定して配置させることができる。上型11を矢印(2)のように移動させ、棒状のワーク26をプレスする。
すると、図7(b)に示されるように、ワーク26は、V字状に曲げられる。上型11を矢印(3)のように移動させてワーク26の上方を解放し、ノックアウト部37を矢印(4)のように移動させる。
図8(a)に示されるように、V字状に曲げられたワーク26は、上昇されている。図8(b)は図8(a)のb矢視図であり、搬送装置(図1、符号21)のワーク保持部(図1、符号24)でワーク26を保持し、図8(b)の矢印(5)のように、ワーク26を90度回転させ、図8(c)に示す向きにする。
図9に示されるように、ワーク26を矢印(6)のように移動させ、潰し工程用の下型14に配置する。潰し工程では、ワーク26にプレスを実施し、更に、荒工程及び仕上げ工程からなる成形工程で、ワーク26を所定の形状に成形する。
次に曲げ工程における力の作用について説明する。
図10(a)は比較例における棒状ワーク110の曲げ部分の断面図であり、棒状のワーク110を下型111に配置し、上型112を矢印(7)のように移動させる。棒状のワーク26は、下型111の傾斜部113及び上型112の傾斜部114から矢印(8)の向きに力を受ける。そして、ワーク110の曲げ部分は矢印(9)のように移動する。
図10(a)は比較例における棒状ワーク110の曲げ部分の断面図であり、棒状のワーク110を下型111に配置し、上型112を矢印(7)のように移動させる。棒状のワーク26は、下型111の傾斜部113及び上型112の傾斜部114から矢印(8)の向きに力を受ける。そして、ワーク110の曲げ部分は矢印(9)のように移動する。
図10(b)は比較例における棒状ワーク110の曲げ部分の移動量を示す図であり、棒状ワーク111の中心の移動距離はL1となる。
図10(c)は実施例における棒状ワーク26の曲げ部分の断面図であり、棒状のワーク26を下型12に配置し、上型11を矢印(10)のように移動させる。棒状のワーク26は、上型11から矢印(11)の向きに力を受ける。そして、ワーク26の曲げ部分は矢印(12)のように移動する。
図10(d)は実施例における棒状ワーク26の曲げ部分の移動量を示す図であり、棒状ワーク26の中心の移動距離はL2となる。実施例では、プレスの軸方向53とワーク26が曲げられる方向が一致するので、比較例と同じ力の大きさでプレスを実施しても、ワーク26の曲げ量を大きくすることができる。すなわち、L1<L2となる。
以上に述べた内容をまとめて以下に記載する。
上記図1、図5〜図10に示したように、棒状のワーク26を曲げる曲げ工程と、この曲げられたワーク26を潰す潰し工程と、この潰されたワーク26を所定の形状に成形する成形工程とからなる鍛造成形方法であって、曲げ工程では、棒状のワーク26をV字形に曲げ、且つこのV字状の中心線51が通る面52が曲げ用プレスの軸53に平行になるようにして曲げ加工を実施し、潰し工程では、V字状の中心線51が通る面52が潰し用プレスの軸54と直交するようにして潰し加工実施する。
上記図1、図5〜図10に示したように、棒状のワーク26を曲げる曲げ工程と、この曲げられたワーク26を潰す潰し工程と、この潰されたワーク26を所定の形状に成形する成形工程とからなる鍛造成形方法であって、曲げ工程では、棒状のワーク26をV字形に曲げ、且つこのV字状の中心線51が通る面52が曲げ用プレスの軸53に平行になるようにして曲げ加工を実施し、潰し工程では、V字状の中心線51が通る面52が潰し用プレスの軸54と直交するようにして潰し加工実施する。
この構成により、棒状ワーク26の曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力をそのまま曲げる力に利用でき、ワーク26の曲げ量を大きくすることができる。
加えて、棒状ワーク26の曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力を最小限にすることができ、金型(上型11、下型12)への負荷を軽減し、金型(上型11、下型12)の寿命の向上を図ることができる。
更に加えて、曲げ工程で曲げられたワーク26を90度反転して、潰し工程の金型(上型13、下型14)にワークを配置するので、潰し工程における通常のワーク26の配置と同様になり、既存の設備を使用することができ、生産設備のコストの増加を抑えることができる。
加えて、棒状ワーク26の曲げ方向とプレス方向とが一致するので、プレスの力を最小限にすることができ、金型(上型11、下型12)への負荷を軽減し、金型(上型11、下型12)の寿命の向上を図ることができる。
更に加えて、曲げ工程で曲げられたワーク26を90度反転して、潰し工程の金型(上型13、下型14)にワークを配置するので、潰し工程における通常のワーク26の配置と同様になり、既存の設備を使用することができ、生産設備のコストの増加を抑えることができる。
上記図2、図3に示したように、上型11と下型12の間に棒状のワーク26を配置して打撃することで棒状のワーク26を曲げる鍛造成形金型(上型11、下型12)において、下型12は、棒状のワーク26の中央部32近傍に対応する位置が山状となるように膨らむ膨らみ部33を有し、この膨らみ部33は、棒状のワーク26の中央部32近傍から端面部34に対応する位置に向かって下がるように傾斜する傾斜部35と、この傾斜部35の途中に棒状のワーク26に接触する凸部36と、を備えた。
この構成により、金型(上型11、下型12)の構造が簡易であるので、金型(上型11、下型12)の製造コストの低減を図ることができる。
加えて、凸部36がワーク26に接触するので、棒状のワーク26を配置する際、下型12にワーク26を安定して配置することができ、ワーク26の加工品質を安定させることができる。
更に加えて、凸部36がいわゆるせぎりの役割を果たすので、ワーク26を伸ばすこと
加えて、凸部36がワーク26に接触するので、棒状のワーク26を配置する際、下型12にワーク26を安定して配置することができ、ワーク26の加工品質を安定させることができる。
更に加えて、凸部36がいわゆるせぎりの役割を果たすので、ワーク26を伸ばすこと
上記図4に示したように、膨らみ部33は、棒状のワーク26の中央部32に対応する位置にワーク26を押し上げるノックアウト部37を備えた。
この構成により、曲げられたワーク26の下側のうち最も高い位置を押し上げるので、回転位相を動かさずにノックアウトが可能であり、次工程への90度反転を正確に行うことができ、製品の品質を向上させることができる。
この構成により、曲げられたワーク26の下側のうち最も高い位置を押し上げるので、回転位相を動かさずにノックアウトが可能であり、次工程への90度反転を正確に行うことができ、製品の品質を向上させることができる。
尚、本発明に係る鍛造成形技術の曲げ工程では、ワーク26を1箇所のみ曲げてV字状のワーク26としたが、これに限定されず、2箇所曲げてW字状のワークとしてもよく、曲げられたワークの中心線が通る面が曲げようプレスの軸に平行になるような曲げ工程に適用することは差し支えない。
本発明の鍛造方法は、複数の金型間にワークを移動して、順次、複数の鍛造工程を行う鍛造技術に好適である。
10…鍛造成形装置、11…曲げ工程用の上型、12…曲げ工程用の下型、13…潰し工程用の上型、14…潰し工程用の下型、26…ワーク、32…ワークの中央部、33…膨らみ部、34…ワークの端面部、35…傾斜部、36…凸部、37…ノックアウト部、51…V字状の中心線、52…V字状の中心線が通る面、53…曲げ用プレスの軸、54…潰し用プレスの軸。
Claims (3)
- 棒状のワークを曲げる曲げ工程と、この曲げられたワークを潰す潰し工程と、この潰されたワークを所定の形状に成形する成形工程とからなる鍛造成形方法であって、
前記曲げ工程では、前記棒状のワークをV字形に曲げ、且つこのV字状の中心線が通る面が曲げ用プレスの軸に平行になるようにして曲げ加工を実施し、
前記潰し工程では、前記V字状の中心線が通る面が潰し用プレスの軸と直交するようにして潰し加工実施することを特徴とする鍛造成形方法。 - 上型と下型の間に棒状のワークを配置して打撃することで前記棒状のワークを曲げる鍛造成形金型において、
前記下型は、前記棒状のワークの中央部近傍に対応する位置が山状となるように膨らむ膨らみ部を有し、
この膨らみ部は、前記棒状のワークの中央部近傍から端面部に対応する位置に向かって下がるように傾斜する傾斜部と、この傾斜部の途中に前記棒状のワークに接触する凸部と、を備えたことを特徴とする鍛造成形金型。 - 前記膨らみ部は、前記棒状のワークの中央部に対応する位置に前記ワークを押し上げるノックアウト部を備えたことを特徴とする請求項2記載の鍛造成形金型。
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