JP2003120777A - カムを用いた送り機構およびコネクターの組立機 - Google Patents

カムを用いた送り機構およびコネクターの組立機

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JP2003120777A JP2001316755A JP2001316755A JP2003120777A JP 2003120777 A JP2003120777 A JP 2003120777A JP 2001316755 A JP2001316755 A JP 2001316755A JP 2001316755 A JP2001316755 A JP 2001316755A JP 2003120777 A JP2003120777 A JP 2003120777A
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Yuichi Takemura
勇一 竹村
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TENRYU SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カム機構を用いて、矩形の軌跡運動を利用し
た搬送操作の高速化を図る。 【解決手段】 X方向に移動方向を規制して移動自在に
支持された第1スライド体30と、Y方向に移動方向を
規制して移動自在に前記第1スライド体に連携して支持
された第2スライド体32と、前記第1スライド体30
に対してX方向にのみ拘束され、第1スライド体を所定
のストローク長にわたって直線的に往復動すべく第1ス
ライド体とカム係合する第1カム34と、前記第2スラ
イド体32に対してY方向にのみ拘束され、第2スライ
ド体を前記第1スライド体のストローク長とは異なるス
トローク長にわたって直線的に往復動すべく第2スライ
ド体32にカム係合する第2カム36と、前記第1カム
34と第2カム36とを、前記第1スライド体と第2ス
ライド体に対する拘束タイミングの位相を90°偏位さ
せて回転駆動する駆動部とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カムを用いた送り
機構およびコネクターの組立機に関し、より詳細には矩
形の搬送動作を可能にしたカムを用いた送り機構および
これを用いたコネクターの組立機に関する。
【0002】
【従来の技術】電気配線の接続等に使用されるコネクタ
ーは細長に形成されたハウジングに端子を差し込んで形
成される。コネクターの組立機は、このハウジングに端
子を差し込んでコネクターを組み立てる操作を自動化し
た装置である。図8はコネクターの組立機の動作を示す
説明図、図9はコネクターの組立機でハウジングを搬送
する搬送機構部を示す。図8に示すように、ハウジング
10の側面には端子が挿入される挿入部11が溝状に形
成されており、ハウジング10の供給側には、ストッパ
12に前端を当接した状態でハウジング10が一列状に
配置されている。
【0003】14はワークとしてのハウジング10を搬
送するための送り爪である。送り爪14はワーク10a
の側面を係止してワーク10aをピッチ送りするととも
に、ワークの供給側に戻り移動して次のワークを取り出
す操作を行う。端子16の差し込み操作はワーク10a
のピッチ送りと連動してなされるもので、送り爪14で
ワーク10aをピッチ送りしながらフレーム体18から
端子16を切り離してワーク10aに差し込まれる。図
にこれらの操作に応じて送り爪14が矩形状の行路を移
動することを示す。
【0004】図9は送り爪14の移動操作をなす搬送機
構部を示す。スライドブロック20の上にプレート22
が設けられ、プレート22の前端に送り爪14が取り付
けられている。スライドブロック20はボールねじ24
と係合されており、ボールねじ24はサーボモータ26
によって回動駆動される。これによってスライドブロッ
ク20はボールねじ24の軸線方向に進退動し、送り爪
14のピッチ送り方向(X方向)の移動操作がなされ
る。28はプレート22をX方向とは直交する方向(Y
方向)に移動させるエアシリンダである。エアシリンダ
28は送り爪14を送り位置から横方向に退避させる操
作をなす。これによって送り爪14は矩形状の行路を移
動するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コネクターの組立機で
は、ワークをピッチ送りしながら端子を1本ずつ差し込
んで組み立てていく。したがって、ワークをピッチ送り
する時間間隔が生産効率を規定するが、同時に、端子の
差し込みが完了した後、次のワークを供給する時間間隔
も生産効率に影響を与える。たとえば、ワークのピッチ
送り時間が0.1秒とした場合に、次のワークを供給位
置から差し込み位置まで供給するに0.6秒かかるとい
った例がある。
【0006】最近のコネクターの組立機はますます高速
化しているため、ワークをピッチ送りする時間やワーク
を供給するための時間を短縮することが重要な課題とな
っている。この場合に、ワークのピッチ送り時間を顕著
に短縮することは技術的に困難が伴うのに対して、ワー
クを差し込み位置に供給する操作時間については、時間
短縮の余裕があり、これによって相当程度の生産効率の
向上を見込むことが可能である。
【0007】ワークの供給操作時間を短縮する方法とし
ては、一つの搬送機構のみでピッチ送りとワークの供給
操作を行うのではなく、ワークをピッチ送りする操作と
ワークを供給する操作を別の搬送機構によって行うこと
も考えられている。この場合は、ワークをピッチ送りし
てワークに端子を差し込む操作を行っている間に、ワー
クを供給する供給側では、送り爪を次の供給位置まで戻
しておき、端子の差し込み操作が完了したら、すぐに次
のワークを差し込み位置に供給する。
【0008】しかしながら、このようにワークのピッチ
送りとワークを供給する操作を別の搬送機構によって構
成した場合でも、ワークに差し込む端子の数が数本程度
でピッチ送り操作が短時間で完了してしまうような製品
の場合には、ワークを供給する操作が全体としての生産
効率を規定することになり、やはりワークの供給操作が
高速で行える機構が必要となる。
【0009】そこで、本発明はこのようなワークの搬
送、とくに矩形移動によってワークを搬送する操作を高
速で行うことができる機構を提供することを目的として
なされたものであり、各種の送り機構を要する装置に好
適に利用することができ、生産効率を向上させることが
できるカムを用いた送り機構およびこの好適な適用例と
してのコネクターの組立機を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、カムの回転
運動を矩形の軌跡運動に変換するカムを用いた送り機構
であって、X方向に移動方向を規制して移動自在に支持
された第1スライド体と、Y方向に移動方向を規制して
移動自在に前記第1スライド体に連携して支持された第
2スライド体と、前記第1スライド体に対してX方向に
のみ拘束され、第1スライド体を所定のストローク長に
わたって直線的に往復動すべく第1スライド体とカム係
合する第1カムと、前記第2スライド体に対してY方向
にのみ拘束され、第2スライド体を前記第1スライド体
のストローク長とは異なるストローク長にわたって直線
的に往復動すべく第2スライド体にカム係合する第2カ
ムと、前記第1カムと第2カムとを、前記第1スライド
体と第2スライド体に対する拘束タイミングの位相を9
0°偏位させて回転駆動する駆動部とを備えることを特
徴とする。また、前記第1スライド体に前記第2スライ
ド体を移動自在に支持し、前記第1カムと前記第2カム
とを同一の駆動軸に一体的に取り付けたことを特徴とす
る。
【0011】また、ワークをピッチ送りしながら、ハウ
ジングに端子を差し込んでコネクターを組み立てるコネ
クターの組立機において、前記カムを用いた送り機構
を、ワークの供給位置から前記端子をハウジングに差し
込む位置までワークを供給する搬送機構として設け、該
搬送機構によって供給されたワークを受け取ってピッチ
送りするピッチ送り用の搬送機構を設けたことを特徴と
する。ワークの供給機構とピッチ送り用の搬送機構とは
連動して制御されるものであり、前記ワークの供給機構
に前記カムを用いた送り機構を利用することによってワ
ークの供給時間を効果的に短縮することができて、コネ
クターの組立機の生産効率を効果的に向上させることが
可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るカムを用いた
送り機構とこのカムを用いた送り機構をコネクターの組
立機に適用した実施の形態を、添付図面に基づいて詳細
に説明する。図1はカムを用いた送り機構の主要構成部
を示す斜視図である。本発明に係るカムを用いた送り機
構は、図中に示したX方向とY方向に各々スライド自在
に支持された第1スライド体30と第2スライド体3
2、および第1カム板34と第2スライド体32に各々
係合する第1カム板34と第2カム板36を主要構成部
材としている。
【0013】38は第1スライド体30の移動方向をX
方向に規制するスライドガイドである。第1スライド体
30とスライドガイド38とは、あり溝によって係合し
ている。第2スライド体32は第1スライド体30の移
動方向に対して直交する方向、すなわちY方向に移動自
在となるように第1スライド体30に支持されている。
40a、40bは第1スライド体30に固定して設けた
ガイドレールである。ガイドレール40a、40bは第
1スライド体30の移動方向に対して直交する方向に所
定間隔をあけて平行に第1スライド体30上に配置され
ている。第2スライド体32はこのガイドレール40
a、40bの内側面にスライド自在に係合する。これに
よって、第2スライド体32は第1スライド体30によ
るX方向の移動動作とY方向の移動動作とが組み合わさ
れた動作をなすことになる。
【0014】図1で第1カム板34と第2カム板36
は、それぞれ第1スライド体30と第2スライド体32
との係合位置から取り出した組立図で示している。第1
カム板34および第2カム板36は、上下に2段に配置
されている。上側の第1カム板34はガイドレール40
a、40bの内側面に摺接してガイドレール40a、4
0bが固定されている第1スライド体30と連繋し、下
側の第2カム36は第2スライド体32に設けた矩形穴
32aの内側面に摺接して第2スライド体32に連繋す
る。第1カム板34と第2カム板36の厚さ、およびガ
イドレール40a、40b、第2スライド体32の厚さ
寸法等はこれらの各部の係合を考慮して設定される。
【0015】図2にカムを用いた送り機構の主要構成部
の平面図を示す。第1カム板34と第2カム板36とは
駆動軸42を共通にし、駆動軸42が回転することによ
って一体的に回転駆動される。第1カム板34は第1ス
ライド体30に固定されたガイドレール40a、40b
の内側面に摺接し、第2カム板36は第2スライド体3
2に設けた矩形穴32aの内側面に摺接する。なお、ガ
イドレール40a、40bの長手方向については開放さ
れているから、ガイドレール40a、40bの長手方向
に対しては第1カム板34の動きは規制されない。ま
た、第2カム板36は矩形穴32aの長辺には摺接する
が、矩形穴32aの長手方向に対してはその動きは規制
されないように設定されている。
【0016】図3、4に第1カム板34と第2カム板3
6の動作を示す。図3は、ガイドレール40a、40b
によって第1カム板34が規制されている状態を説明的
に示す。すなわち、第1カム板34はガイドレール40
a、40bとの関係においては、X方向に拘束され、Y
方向には非拘束である。これによって、第1カム板34
が駆動軸42を中心として回転駆動されると、第1スラ
イド体30は図のX方向にのみ往復動する。この場合、
第1カム板34はY方向の動作に対しては何ら作用を及
ぼさない。
【0017】第1カム板34は、正方形の軌跡移動動作
をなすためのカム機構(おむすびカム)として従来知ら
れている機構を利用したものである。すなわち、図3で
Aの角度範囲は第1スライド体30を移動させる動作に
対応する部分(往復動の一方向)であり、Bの角度範囲
は第1スライド体30に対しては作用を及ぼさない部分
である。第1カム板34は駆動軸42を中心として回転
するから、1回転ごとに、第1スライド体30は一方向
と他方向へ同距離ずつ進退動する。第1カム板34が回
転する際に第1スライド体30が往復動するストローク
長は第1カム板34の大きさ、正確には図3の長さLに
よって規定される。したがって、このLの長さを適宜設
定することによって第1スライド体30のストローク長
を調節することができる。コネクターの組立機では、こ
のX方向の移動量が送り爪によってワークを供給する進
退動作に相当する。
【0018】図4は、第2スライド体32に設けた矩形
穴32aの長辺32b、32bに第2カム板36が規制
されている状態を示す。この場合、矩形穴32aに対し
て第2カム36はY方向に拘束され、X方向には非拘束
となる。同図でAの角度範囲が第2スライド体32を移
動させる動作に対応する部分(往復動の一方向)、Bの
角度範囲が第2スライド体32に対しては作用を及ぼさ
ない部分である。この第2カム板36も、第1カム板3
4と同様に正方形の軌跡移動動作を与えるためのカム
(おむすびカム)の形状に形成されている。第2カム板
36が回転することによって、第2スライド体32はY
方向の往復動をなす。図で距離lが第2カム36によっ
て第2スライド体32が往復動する移動量を規定する。
【0019】実施形態では、第2カム板36は第1カム
板34にくらべて外形寸法を小さく形成し、第2カム板
36によって第2スライド体32が移動する量が第1カ
ム板34によって第1スライド体30が移動する量より
も小さく設定されている。この第2カム板36によって
第2スライド体32を移動させる操作は、コネクターの
組立機では送り爪をワークをセットする位置から横に若
干逃げる動作に相当する。第2スライド体32はガイド
レール40a、40bにガイドされてY方向に往復動す
る。
【0020】図5は、おむすびカムを用いて正方形の軌
跡運動をなす一般的に用いられているカム機構の構成を
示す。50がカム、51が内枠、52が外枠、53が固
定ガイドである。図示例では内枠51が外枠52に対し
てY方向にスライド自在であり、外枠52が固定ガイド
53に対してX方向にスライド自在である。カム50が
駆動軸を中心として回転することにより、内枠51は正
方形の軌跡を動く。このカム機構は、ひとつのおむすび
カムを使用することで正方形の軌跡運動をなすことが特
徴である。カム50の回転を利用することによって、き
わめて高速な正方形の軌跡運動に変換することができ、
高速な操作に好適に利用することができるという利点が
ある。
【0021】本実施形態のカムを用いた送り機構は第1
カム34と第2カム36という2つのカムを組み合わせ
て構成したことを特徴とする。そして、第1カム34が
X方向のみ拘束され、第2カム36がY方向のみ拘束さ
れて、第1カム34とX方向の拘束タイミングと第2カ
ム36のY方向の拘束タイミングの位相が90°ずれる
ように第1カム34と第2カム36を駆動軸42に固定
して回転駆動することによって、X方向とY方向へのス
トローク量が異なる矩形の軌跡運動がなされるようにし
たものである。X方向とY方向へのストローク量はカム
の設計によって適宜設定できるから、装置に応じて適宜
対応することができる。一つのおむすびカムを使用する
場合と同様に、本実施形態のカム機構の場合も第1カム
34と第2カム36の回転によって矩形動作をなすか
ら、矩形動作がきわめて短時間で行えるという利点があ
る。矩形動作に要する時間はカムの回転速度、移動スト
ロークによるが、コネクターの組立機の例では0.1秒
程度で1回の矩形動作を完了することができる。
【0022】上述したカムを用いた送り機構は、ワーク
の搬送機構として種々の装置に適用可能であるが、図1
はコネクターの組立機に利用する例で、第2スライド体
32の側端部に送り爪60を取り付けたものである。図
1に示すカムを用いた送り機構では、第2スライド体3
2が矩形の軌跡運動をなし、したがって、送り爪60も
矩形の移動動作をなす。本実施形態では送り爪60の取
り付け位置が調節できるように、スライドガイド62に
スライダー64をねじ止めしている。
【0023】図6および図7は上述したカムを用いた送
り機構を利用したコネクターの組立機の正面図および側
面図である。本実施形態のコネクターの組立機は、上述
したカムを用いた送り機構をワーク80を供給位置から
端子の差し込み位置まで供給する供給機構に使用し、差
し込み位置でワーク80をピッチ送りする搬送機構に受
け渡して加工するように構成している。差し込み位置で
ワーク80をピッチ送りする操作は、サーボモータ26
によってボールねじを回転駆動し、ボールねじ24に係
合するスライドブロック70を進退動させ、スライドブ
ロック70に取り付けたスライド板72を進退動させる
ことによってなされる。
【0024】図6で74はスライド板72の端面に取り
付けた係止爪である。この係止爪74は、鉛直面内で回
動可能に軸支され、ワークの端面に係止側面が当接する
ストッパ位置である上位置に戻るように反時計回り方向
に付勢して設けられている。スライド板72のピッチ送
り方向は図6で右方である。ワーク80は係止爪74の
係止側面にその側面が当接してピッチ送りされる。ワー
ク80をピッチ送りして端子の差し込み操作が完了する
と、ボールねじ24がピッチ送り方向とは逆回転して係
止爪74が元位置まで移動する。図7にボールねじ2
4、スライドブロック70、スライド板72の構成と、
スライド板72の端面に係止爪74が取り付けられてい
る様子を示す。
【0025】カムを用いた送り機構はワーク80をピッ
チ送りする搬送機構の上方に、ワーク80のピッチ送り
方向とワーク80の供給方向とが平行になるようにして
配置される。図7に示すように、送り爪60の高さ位置
は係止爪74によってワーク80をピッチ送りする際の
高さと略同位置である。42は第1カム34と第2カム
36を回転駆動する駆動軸である。駆動軸42はハウジ
ング81にベアリング82を介して回転自在に支持さ
れ、カップリング83を介して駆動モータ84に連結さ
れる。駆動モータ84が一回転することにより第1カム
34と第2カム36が一回転する。駆動軸42には原点
検出用のドグ86が取り付けられ、フォトセンサー85
によって原点位置が検出され、原点位置に復帰するよう
制御される。
【0026】本実施形態のコネクターの組立機によりワ
ークを供給してハウジングに端子を差し込む操作は以下
のようになされる。ワーク80は係止爪74に端面が係
止されてピッチ送りされ、ピッチ送り操作ごとに端子が
差し込まれてコネクターが形成される。端子の差し込み
操作が完了した係止爪74はピッチ送りの基端位置に戻
るが、その際にカムを用いた送り機構が作動して次のワ
ーク80が差し込み位置まで供給される。カムを用いた
送り機構によるワーク80の供給操作は、送り爪60を
ワーク80に係合させワーク80を差し込み位置まで移
動させることによってなされる。
【0027】送り爪60による供給操作と係止爪74の
戻り操作は同時になされるから、送り爪60によってワ
ーク80を供給する操作の際に係止爪74とワーク80
とが干渉する。係止爪74は付勢力に抗して時計回り方
向に回転可能であり、係止爪74が戻り移動する際に供
給されてくるワーク80が係止爪74に当接すると、係
止爪74が回転してワーク80を通過させる。そして、
ワーク80が差し込み位置まで移動するとワーク80の
端面が係止爪74の係止側面に当接してワーク80をピ
ッチ送りする状態になる。図6では、係止爪74が基端
位置にある状態とピッチ送りされた位置を示している。
ワーク80を差し込み位置まで移動させた後は、送り爪
60はワーク80から横位置に退避し、次のワーク80
を供給する位置まで戻る。
【0028】こうして、ワーク80をピッチ送りする操
作と、ワーク80を差し込み位置まで供給する操作がタ
イミングを合わせて行われることにより、次々とワーク
80が供給され、ワーク(ハウジング)に端子を差し込
む操作がなされてコネクターが生産される。本実施形態
のコネクターの組立機ではワークを供給位置から端子の
差し込み位置まで供給する操作に上記のカムを用いた送
り機構を利用することによって、送り爪60によってワ
ーク80を供給する操作をきわめて効率的に行うことが
可能となった。
【0029】なお、上記実施形態はワークを供給する操
作を矩形動作によって行っているコネクターの組立機に
適用した例であるが、本発明に係るカムを用いた送り機
構はコネクターの組立機に限らず、ワークの搬送機構を
要する種々の装置に利用することが可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明に係るカムを用いた送り機構は、
カムの回転運動を矩形の軌跡運動に変換する機構として
構成されているから、きわめて高速で矩形の軌跡運動を
行うことを可能とする。これによって、矩形の軌跡動作
を利用してワークを供給するといった搬送機構に好適に
利用することが可能となる。このカムを用いた送り機構
を適用したコネクターの組立機はワークの送り操作がき
わめて高速で行うことが可能となることから、高速操作
が求められているコネクターの組立機に好適に利用で
き、生産効率を効果的に向上させることができる等の著
効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カムを用いた送り機構の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】カムを用いた送り機構の平面図である。
【図3】第1カム板の動作を示す説明図である。
【図4】第2カム板の動作を示す説明図である。
【図5】従来の正方形の軌跡運動をなすカムの構成を示
す説明図である。
【図6】カムを用いた送り機構を使用したコネクターの
組立機の正面図である。
【図7】カムを用いた送り機構を使用したコネクターの
組立機の側面図である。
【図8】ハウジングに端子を差し込んでコネクターを形
成する操作を説明する説明図である。
【図9】従来のワークの搬送機構の構成を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10 ハウジング 14 送り爪 16 端子 20 移動ベース 22 プレート 24 ボールねじ 26 サーボモータ 28 エアシリンダ 30 第1スライド体 32 第2スライド体 32a 矩形穴 34 第1カム 36 第2カム 38 スライドガイド 40a、40b ガイドレール 42 駆動軸 50 カム 60 送り爪 70 スライドブロック 72 スライド板 74 係止爪 80 ワーク 81 ハウジング 83 カップリング 84 駆動モータ 85 フォトセンサー 86 ドグ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムの回転運動を矩形の軌跡運動に変換
    するカムを用いた送り機構であって、 X方向に移動方向を規制して移動自在に支持された第1
    スライド体と、 Y方向に移動方向を規制して移動自在に前記第1スライ
    ド体に連携して支持された第2スライド体と、 前記第1スライド体に対してX方向にのみ拘束され、第
    1スライド体を所定のストローク長にわたって直線的に
    往復動すべく第1スライド体とカム係合する第1カム
    と、 前記第2スライド体に対してY方向にのみ拘束され、第
    2スライド体を前記第1スライド体のストローク長とは
    異なるストローク長にわたって直線的に往復動すべく第
    2スライド体にカム係合する第2カムと、 前記第1カムと第2カムとを、前記第1スライド体と第
    2スライド体に対する拘束タイミングの位相を90°偏
    位させて回転駆動する駆動部とを備えることを特徴とす
    るカムを用いた送り機構。
  2. 【請求項2】 前記第1スライド体に前記第2スライド
    体を移動自在に支持し、 前記第1カムと前記第2カムとを同一の駆動軸に一体的
    に取り付けたことを特徴とするカムを用いた送り機構。
  3. 【請求項3】 ワークをピッチ送りしながら、ハウジン
    グに端子を差し込んでコネクターを組み立てるコネクタ
    ーの組立機において、 請求項1または2記載のカムを用いた送り機構を、ワー
    クの供給位置から前記端子をハウジングに差し込む位置
    までワークを供給する搬送機構として設け、 該搬送機構によって供給されたワークを受け取ってピッ
    チ送りするピッチ送り用の搬送機構を設けたことを特徴
    とするコネクターの組立機。
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