JP2007144552A - ロボットのクランプハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】ワークの穴部を用いてワークを挟持するロボットのクランプハンドにおいて、穴部の径の大きさが変化しても安定的にワークを挟持できるとともに、より短時間にワークを挟持することができるロボットのクランプハンドを提供する。
【解決手段】穴部を有するワークを挟持可能なクランプ爪部40を備え、クランプハンドには、穴部の軸方向に挿入されるクランプ爪部と、クランプ爪部を動作させる駆動手段20とを備えており、駆動手段にはクランプ爪部の移動方向を案内する案内部材30が設けられている。そして駆動手段にて案内部材を所定方向に移動させる動作のみで、穴部の軸方向に挿入されたクランプ爪部を、穴部の内壁に近づくように移動させる動作と、ワークの穴部の軸方向に沿ってクランプハンドの側に引き寄せる方向に移動させる動作とを行わせる機構を備え、穴部の端部または段差にクランプ爪部を係止してワークを挟持する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ワークを挟持可能なロボットのクランプハンドに関する。
従来より、種々の産業で種々のロボットが利用されている。例えば自動車部品の製造ライン等では、図1の例に示すように、搬入装置Binにて搬入されるワークWを工作機械A1、A2、A3にて順番に荒仕上げ、中仕上げ、精密仕上げして搬出装置BoutからワークWを搬出する工程等の作業ラインがある。この例では、ロボットRBは案内レールR上を移動可能であり、工作機械A3にて精密仕上げされたワークWを、クランプハンド10を用いて取り出して搬出装置Boutに載置する。そしてロボットRBは、工作機械A2にて中仕上げされたワークWを、クランプハンド10を用いて取り出して工作機械A3に載置し、工作機械A1にて荒仕上げされたワークWを、クランプハンド10を用いて取り出して工作機械A2に載置する。そしてロボットRBは、搬入装置Binにて搬入されるワークWを、クランプハンド10を用いて取り出して工作機械A1に載置する。
例えば特許文献1に記載した従来技術では、プレス機械のサイクルタイムの短縮を図り得る搬送装置が提案されている。サイクルタイムを短縮化するには、プレス機械からプレス機械へとワーク(この場合は鋼板)を搬送するプレス間搬送動作を短時間で行う必要がある。特許文献1では、ワークの把持装置を備えたスライダを短時間にプレス機械と干渉しない位置に退避することができる構成を提案している。
また、図1の例に示すように、穴部を有するワークWの場合、クランプハンド10のクランプ爪40をワークWの穴部に挿入して穴部に係止することでワークWを挟持してワークWを搬送している。
上記のようにクランプ爪をワークWの穴部に挿入して係止する従来のクランプハンド100の外観の例を図5(左図)に示す。従来のクランプハンド100は、ワークWの穴部Hの端部または段差部に係止する先端部120Bを備えたシャフト120Aを、まず穴部Hの軸方向に沿って挿入する(図6の120B(a)参照)。そして挿入したシャフト120Aを穴部Hの軸方向に平行な軸を中心として回転させる(図6の120B(b)参照)。そしてシャフト120Aを穴部Hの軸方向に沿って引き寄せることで前記穴部の段差または端部に、先端部120B(b)の当接面Sを係止することでワークWを挟持する。
図6に示すように、先端部120Bはシャフト120Aの中心に対して偏心した位置に設けられており、シャフト120Aを回転させることで穴部Hの端部または段差部に対して当接面Sを係止可能としている。従って従来の駆動手段120は、シャフト120Aを穴部Hの軸方向に沿ってスライド(往復移動)させる動作と、シャフト120Aを穴部の軸に平行な軸を中心として回転させる動作との、異なる2つの動作を実現している。
特開平8−141969号公報
特許文献1に記載した従来技術は、ワークWが鋼板の場合に適しているが、穴部を有するワークWの場合は、図5(左図)及び図6に示す従来のクランプハンド100のほうがサイズも重量も小さく、工作機械と干渉しない位置に迅速に移動させることができるので便利である。
しかし、図5(左図)及び図6に示す従来のクランプハンド100における駆動手段120は、スライド移動と回転移動を行うので構造が複雑であるとともに重量も大きい。また、スライド移動と回転移動を行うのでワークWを挟持する作業に比較的時間がかかる(通常、作業ラインのサイクル時間は秒単位で管理されており、1秒でも短縮化することが要求される)。
また、穴部Hの径が寸法バラツキや順次加工されることによって大きくなると図6に示す先端部120B(b)の当接面S(当たり量)が小さくなり、ワークWを挟持する保持力が不足する可能性があり、穴部Hの径のサイズに合わせてクランプハンド100を交換する必要があり、手間がかかる。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ワークの穴部を用いてワークを挟持するロボットのクランプハンドにおいて、穴部の径の大きさが変化しても安定的にワークを挟持できるとともに、より短時間にワークを挟持することができるロボットのクランプハンドを提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項1に記載のロボットのクランプハンドは、ワークを挟持可能なクランプ爪部を備えたロボットのクランプハンドであって、前記ワークは穴部を有している。
前記クランプハンドには、前記穴部に挿入されるクランプ爪部と、当該クランプ爪部を動作させる駆動手段とを備えており、前記駆動手段には前記クランプ爪部の移動方向を案内する案内部材が設けられている。
そして前記駆動手段にて前記案内部材を所定方向に移動させる動作のみで、前記穴部に挿入されたクランプ爪部を、前記穴部の内壁に近づくように移動させる動作と、前記クランプハンドの側に引き寄せる方向に移動させる動作とを行わせる機構を備え、前記穴部の端部または段差部に前記クランプ爪部を係止して前記ワークを挟持する。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項2に記載のロボットのクランプハンドは、請求項1に記載のロボットのクランプハンドであって、前記案内部材を移動させる所定方向は、前記穴部の軸方向に直交する方向である。
前記クランプ爪部には、前記案内部材に案内される被案内部が設けられ、前記穴部への挿入方向に沿って長穴部が形成されている。
前記長穴部には、前記クランプハンドに固定された支持部材が挿通されている。
そして前記案内部材において、前記被案内部を案内する案内部は、前記穴部の軸方向に対して所定角度に傾斜している。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項3に記載のロボットのクランプハンドは、請求項1に記載のロボットのクランプハンドであって、前記案内部材を移動させる所定方向は、前記穴部の軸方向に直交する方向である。
前記クランプハンドには、前記穴部の軸方向に直交する回転軸を有する長穴プレートが回転可能に保持されており、前記長穴プレートには長穴部が形成されている。
前記クランプ爪部には、前記案内部材に案内される被案内部と、前記長穴部に挿通する支持部材とが設けられている。
そして前記案内部材において、前記被案内部を案内する案内部は、前記穴部の軸方向に対して所定角度に傾斜している。
また、本発明の第4発明は、請求項4に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項4に記載のロボットのクランプハンドは、請求項2または3に記載のロボットのクランプハンドであって、前記クランプ爪部は、弾性部材にて、前記被案内部を前記案内部に押付ける方向に付勢されている。
また、本発明の第5発明は、請求項5に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項5に記載のロボットのクランプハンドは、請求項2〜4のいずれかに記載のロボットのクランプハンドであって、前記案内部において、前記クランプ爪部が最もワーク側に突出する際に前記被案内部が当接する位置には、前記被案内部を位置決めする凹部が形成されている。
また、本発明の第6発明は、請求項6に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項6に記載のロボットのクランプハンドは、請求項1〜5のいずれかに記載のロボットのクランプハンドであって、ワークの穴部に挿入されて前記穴部の端部または段差部に係止する前記クランプ爪部の先端部は、前記穴部の内壁に接触した際に当該内壁との接触面が大きくなるように回転可能に前記クランプ爪部に支持されている。
また、本発明の第7発明は、請求項7に記載されたとおりのロボットのクランプハンドである。
請求項7に記載のロボットのクランプハンドは、請求項1〜6のいずれかに記載のロボットのクランプハンドであって、前記駆動手段は、スライドするピストンロッドを有しており、当該ピストンロッドに前記案内部材が設けられており、前記穴部の軸方向に対して直交する方向に前記ピストンロッドがスライドするように配置されている。
請求項1に記載のロボットのクランプハンドを用いれば、駆動手段にて案内部材を所定方向に移動させる1つの動作のみで、ワークの穴部に挿入されたクランプ爪部を前記穴部の内壁に近づくように移動させる動作と、当該クランプ爪部をクランプハンドの側に引き寄せる方向に移動させる動作との、2つの動作を実現させることができるので、より短時間にワークを挟持することができる。
また、請求項2または請求項3に記載のロボットのクランプハンドを用いれば、駆動手段にて案内部材の移動を開始すると、クランプ爪部は、まず支持部材を支点として回転移動を行い、穴部の内壁に近づくように移動し、その後クランプ爪部が内壁に接触すると回転方向の移動が規制され、長穴部に沿ってワークをクランプハンドの側に引き寄せる方向に移動する機構が実現できる(図4、図7参照)。
また、請求項4に記載のロボットのクランプハンドを用いれば、弾性部材にて、クランプ爪部の被案内部を適切な位置に維持することが可能である。また弾性部材にて付勢することで、クランプ爪部を鉛直方向に挿入する場合であっても、水平方向に挿入する場合であっても、安定的にクランプ爪部の位置を維持することができ、安定的にクランプ爪部をワークの穴部に挿入することができる。
また、請求項5に記載のロボットのクランプハンドを用いれば、案内部に設けた凹部を、穴部に挿入する前の被案内部の初期位置として適切に位置決めすることができる。
また、請求項6に記載のロボットのクランプハンドを用いれば、まず、クランプ爪部を回転移動して穴部の内壁に当接させる際、穴部の径に応じて回転角度が変化するが、内壁に当接した先端部が、接触面が大きくなるように回転可能である。このため、ワークの穴部の径が大きくなっても安定した当たり量(係止部の面積)を確保することが可能であり、安定した力でより確実にワークを挟持することができる(図4参照)。
また、請求項7に記載のロボットのクランプハンドを用いれば、図5(右図)に示すように、ロボットRBの先端からワークWの重心までの距離LG1をより短くすることができるので、ワークWを挟持したロボットRBがワークWを搬送する際、ワークWの重量による慣性モーメントが低減され、ワークWを移動させる時間をより短くすることができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。図1は、本発明のクランプハンド10を用いたロボットRBを製造ラインに適用した例を示している。
図1に示すように、クランプハンド10は、各部材を取り付けるベース部材10B、ベース部材10Bに固定されてロボットRBに接続される接続部材AT、ワークWの穴部に挿入されて穴部の端部または段差部に係止されてワークWを挟持するクランプ爪部40とを有している。なお図1において、その他の点は既に説明しているので説明を省略する。
以下、クランプハンド10の構造と動作について説明する。
●[クランプハンド10の構造と動作]
図2(A)は、クランプハンド10のクランプ爪部40をワークWの穴部Hに挿入した状態を示している。なお、全ての図中において、X軸、Y軸、Z軸は各々直交しており、Z軸は鉛直方向を示しており、X軸及びY軸は水平方向を示している。また全ての図において説明のためにワークWの穴部Hの軸はZ軸方向としているが、穴部Hの軸の方向は、X軸方向であってもよいし、鉛直方向に対して所定の角度で傾斜していてもよい。以下の説明では、穴部Hの軸がZ軸方向の場合の例で説明する。また、図2〜図4では接続部材ATの図示を省略している。
ピン10Eはベース部材10Bに固定されており、ワークWの所定の穴に挿入されることで、ワークWに対するベース部材10Bの位置を位置決めする。
流体圧シリンダからなる駆動手段20はベース部材10Bに固定されており、ピストンロッドCYを所定方向にスライド移動させることが可能である。駆動手段20は、ワークWの穴部Hの軸方向(この場合、Z軸方向)に対して直交する方向にピストンロッドCYをスライド移動可能とするように配置されている。
ピストンロッドCYには案内部材30が固定されており、案内部材30はベース部材10Bに対してスライド移動する。
図4に示すように、案内部材30には、クランプ爪部40のローラ状の被案内部40Aを案内する案内部30Aが形成されており、当該案内部30Aは、ワークWの穴部Hの軸方向(この場合、Z軸方向)に対して所定角度θの傾斜を有するように形成されている。なお案内部30Aは、直線状に傾斜していなくてもよい。
ベース部材10Bには、クランプ爪支持部材10C(支持部材に相当)を固定するベース補助部材10Dが固定されている。クランプ爪支持部材10Cはベース部材10Bに対する位置が固定されており、クランプ爪部40の長手方向に沿って設けられた長穴部40Cに挿通されている。
クランプ爪部40はベース部材10Bに固定されておらず、被案内部40Aが案内部材30によって案内される位置、及び長穴部40Cに挿通されたクランプ爪支持部材10Cによる規制の範囲で、クランプ爪部40の位置(ベース部材10Bに対する位置)が変化する。
図3(B)は、図4におけるクランプハンド10及びその周囲の部材をY軸の方向から見た図である。クランプ爪部40の被案内部40Aとクランプ爪支持部材10Cとの間には弾性部材10S(例えばスプリング)が接続されており、当該弾性部材10Sは、被案内部40Aを案内部30Aの方向に押付ける方向に付勢している。したがって、クランプ爪部40は、ワークWの穴部Hの内壁方向に付勢される。
更に、案内部材30の案内部30Aにおいて、クランプ爪部40が最もワーク側に突出する際に被案内部40Aが当接する位置には、被案内部40Aを位置決めする凹部30B(窪み)が設けられている。
これにより、クランプ爪部40は、図2(A)に示すようにピストンロッドCYのスライド量L1が小さい場合、弾性部材10Sによって被案内部40Aが凹部30Bに位置決めされ、クランプ爪部40が穴部Hの軸方向(この場合、Z軸方向)とほぼ平行となる。
この状態にて、ロボットの動作によって、まずクランプ爪部40は穴部Hの軸方向に沿って穴部Hに挿入される。
次に図2(B)に示すように、ピストンロッドCYのスライド量L2を大きくして案内部材30をスライドさせる。ここで、クランプ爪部40が穴部Hの内壁に当接しない場合は図3(A)に示すようにクランプ爪部40は回転する。なお、図3(A)は、図2(A)及び(B)と対比するためにワークWを仮想的に記載しているが、ワークWがない場合において、ピストンロッドCYのスライド量L2を大きくした場合のクランプ爪部40の位置を示している。クランプ爪部40の先端部40Bが穴部Hの内壁に当接しない場合、スライド量L2を大きくしても、クランプ爪部40の被案内部40Aが案内部材30の凹部30Bに位置決めされた状態を維持しており、クランプ爪支持部材10Cを中心として回転する。
しかし、図2(B)に示すように、クランプ爪部40の先端部40Bが穴部Hの内壁に当接した場合、クランプ爪部40の回転は規制され、更に被案内部40Aが凹部30Bから抜け出して傾斜した案内部30Aに沿って移動し、ワークWをクランプハンドの側に引き寄せるように移動する。
このように、駆動手段20にて案内部材30を(1つの)所定方向に移動させる動作のみで、穴部Hの軸方向に挿入されたクランプ爪部40を、穴部Hの内壁に近づくように移動(回転移動)させる動作と、ワークWの穴部の軸方向に沿ってクランプハンド10の側にワークWを引き寄せる動作との2つの動作を行わせることができる。従って、1回の動作にて異なる2つの動作を連続的に行わせることができるので、動作の切換制御が不要であり、従来のスライド動作から回転動作、そしてスライド動作と切り換える図5(A)及び図6に説明したクランプハンド100よりも短時間に動作を終了することができ、サイクルタイムの短縮化に貢献することができる。
なお、クランプ爪部40は、ワークWの穴部Hの段差部(穴部Hの内部)に係止することでワークWを挟持してもよいし(図2(B)参照)、ワークWの穴部Hの端部(穴部Hの外部)に係止することでワークWを挟持してもよい(図5(右図)参照)。
また図4に示すように、クランプ爪部40の先端部40Bは、支点40Dを中心に回転可能であり、先端部40Bが穴部Hの内壁に当接(接触)した際、接触した内壁との接触面が大きくなるように回転し、より確実に穴部Hの段差部または端部を係止することができる。
以上に説明したように、本実施の形態におけるロボットのクランプハンド10は、1つの所定方向に案内部材30をスライド移動させるだけで、穴部Hに挿入されたクランプ爪部40の先端部40Bが穴部Hの内壁に当接するまで回転移動させ、更に内壁に当接後、クランプ爪部40はワークWをクランプハンドの側に引き寄せるように移動される。
これにより、従来と比較して短時間にワークWを挟持可能であるとともに、クランプ爪部40がワークWをクランプハンドの側に引き寄せるように移動した際、先端部40Bが係止する部分の面積(当たり量)が穴部Hの径の大きさに影響されずに安定している。このため、穴部Hの径が異なるワークWであっても、クランプハンド10を交換する必要がなく、サイクルタイムの短縮化に貢献することができる。
更に、図5に示すように、本実施の形態にて説明したクランプハンド10(図5(右図))では駆動手段20をワークWの穴部Hの軸方向と直交するように配置したので、駆動手段120が穴部Hの軸方向に配置されている従来のクランプハンド100(図5(左図))と比較して、ロボットRBの先端部からワークWの重心までの距離を縮小することができる。従来のクランプハンド100では駆動手段120がいわゆる「縦置き」の状態(図5(左図)))であったが、本実施の形態にて説明したクランプハンド10では駆動手段20がいわゆる「横置き」の状態である。
これにより、ロボット先端3軸に与える慣性モーメントを軽減することが可能となり、ワークWを挟持したロボットRBの動作速度を20%以上向上させることができ、更にサイクルタイムの短縮化に貢献することができる。
以上に説明したクランプハンド10では、長穴部40Cをクランプ爪部40に形成してベース部材10Bにクランプ爪支持部材10Cを設けたが、図7に示すように、クランプ爪支持部材40Pをクランプ爪部40に設け、ベース補助部材10Dに回転可能に設けた長穴プレート10Pに長穴部10Qを形成するようにしてもよい。
図7に示すように、ベース補助部材10D(クランプハンド10のベース部材10Bに固定されている)には、穴部Hの軸方向(この場合、Z軸方向)に直交する回転軸(この場合、X軸に平行な軸)を有する長穴プレート10Pが、前記回転軸を中心として回転可能に保持されている。また長穴プレート10Pには、長穴部10Qが形成されている。
そしてクランプ爪部40には、案内部材30に案内される被案内部40Aと、長穴部10Qに挿通するクランプ爪支持部材40P(支持部材に相当)とが設けられている。
その他の構成は、図4の例に示した構成と同じであるので説明を省略する。
以上の構成にて、図7に示すクランプ爪部40は、図4に示すクランプ爪部40と同様の動作をすることができる。なお図7に示す例の場合、弾性部材10Sは、被案内部40Aと、ベース部材10Bまたはベース補助部材10Dとの間に接続され、当該弾性部材10Sは、被案内部40Aを案内部30Aの方向に押付ける方向に付勢する。
本発明のロボットのクランプハンド10は、本実施の形態で説明した外観、構成、動作等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
駆動手段20は、案内部材30を所定方向にスライド可能であれば、ピストンロッドCYを用いずにギア等を用いてもよい。また、ロボットRBの先端部と干渉しない位置に配置すれば、穴部Hの軸方向に平行に配置してもよい(この場合、ギア等で案内部材30を所定方向にスライド移動すればよい)。
本実施の形態にて説明したクランプハンド10は、穴部Hを有するワークWを挟持する作業を行う種々の業種のロボットに適用することが可能である。
本発明のクランプハンド10が利用される場面の例を説明する図である。 本発明のクランプハンド10の構造と動作を説明する図である。(図2(A)はピストンロッドCYのスライド量L1が小さい場合の図、図2(B)はピストンロッドCYのスライド量L2が大きい場合の図) 本発明のクランプハンド10の構造と動作を説明する図である。(図3(A)はピストンロッドCYのスライド量L2が大きく、且つワークWがない場合の図、図3(B)はクランプ爪部40及びその周囲の部材をY軸方向から見た図) クランプ爪部40の先端部40Bの動作を説明する図である。 従来のクランプハンド100を用いてワークWを挟持した状態と、本発明のクランプハンド10を用いてワークWを挟持した状態を説明する図である。 従来のクランプハンド100を用いてワークWの穴部H内で先端部120Bを回転させて挟持する動作を説明する図である。 本発明のクランプハンド10の別の構造の例を説明する図である。
符号の説明
10 クランプハンド
10B ベース部材
10C、40P クランプ爪支持部材(支持部材)
10D ベース補助部材
10P 長穴プレート
10S 弾性部材
20 駆動手段
CY ピストンロッド
30 案内部材
30A 案内部
30B 凹部
40 クランプ爪部
40A 被案内部材
40B 先端部
40C、10Q 長穴部
AT 接続部材
W ワーク
H 穴部

Claims (7)

  1. ワークを挟持可能なクランプ爪部を備えたロボットのクランプハンドであって、
    前記ワークは穴部を有しており、
    前記クランプハンドには、前記穴部に挿入されるクランプ爪部と、当該クランプ爪部を動作させる駆動手段とを備えており、
    前記駆動手段には前記クランプ爪部の移動方向を案内する案内部材が設けられており、
    前記駆動手段にて前記案内部材を所定方向に移動させる動作のみで、前記穴部に挿入されたクランプ爪部を、前記穴部の内壁に近づくように移動させる動作と、前記クランプハンドの側に引き寄せる方向に移動させる動作とを行わせる機構を備え、前記穴部の端部または段差部に前記クランプ爪部を係止して前記ワークを挟持する、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。
  2. 請求項1に記載のロボットのクランプハンドであって、
    前記案内部材を移動させる所定方向は、前記穴部の軸方向に直交する方向であり、
    前記クランプ爪部には、前記案内部材に案内される被案内部が設けられ、前記穴部への挿入方向に沿って長穴部が形成されており、
    前記長穴部には、前記クランプハンドに固定された支持部材が挿通され、
    前記案内部材において、前記被案内部を案内する案内部は、前記穴部の軸方向に対して所定角度に傾斜している、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。
  3. 請求項1に記載のロボットのクランプハンドであって、
    前記案内部材を移動させる所定方向は、前記穴部の軸方向に直交する方向であり、
    前記クランプハンドには、前記穴部の軸方向に直交する回転軸を有する長穴プレートが回転可能に保持されており、
    前記長穴プレートには長穴部が形成されており、
    前記クランプ爪部には、前記案内部材に案内される被案内部と、前記長穴部に挿通する支持部材とが設けられており、
    前記案内部材において、前記被案内部を案内する案内部は、前記穴部の軸方向に対して所定角度に傾斜している、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。
  4. 請求項2または3に記載のロボットのクランプハンドであって、
    前記クランプ爪部は、弾性部材にて、前記被案内部を前記案内部に押付ける方向に付勢されている、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。
  5. 請求項2〜4のいずれかに記載のロボットのクランプハンドであって、
    前記案内部において、前記クランプ爪部が最もワーク側に突出する際に前記被案内部が当接する位置には、前記被案内部を位置決めする凹部が形成されている、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のロボットのクランプハンドであって、
    ワークの穴部に挿入されて前記穴部の端部または段差部に係止する前記クランプ爪部の先端部は、前記穴部の内壁に接触した際に当該内壁との接触面が大きくなるように回転可能に前記クランプ爪部に支持されている、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載のロボットのクランプハンドであって、
    前記駆動手段は、スライドするピストンロッドを有しており、当該ピストンロッドに前記案内部材が設けられており、前記穴部の軸方向に対して直交する方向に前記ピストンロッドがスライドするように配置されている、
    ことを特徴とするロボットのクランプハンド。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009220229A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Honda Motor Co Ltd ワーク把持装置
JP2019140812A (ja) * 2018-02-13 2019-08-22 キヤノンマシナリー株式会社 ワーク接触装置、ワーク接触方法、およびワーク接触装置の製造方法
CN112706106A (zh) * 2020-12-14 2021-04-27 河南平高电气股份有限公司 多功能缸体辅助装配工装

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