JP2005095999A - 組立加工装置およびそれを用いた組立加工システム - Google Patents

組立加工装置およびそれを用いた組立加工システム Download PDF

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Abstract

【課題】 1つの組立加工装置(ステーション)でワークの上面及び4側面を含む5面の全ての位置に加工処理を施すことができ、かつより廉価で、タクトタイムの短い組立加工装置を提供する。
【解決手段】ワーク1にプラグ締付けやピン圧入等の処理を施すための、Y軸方向のみに移動可能なヘッド手段20、30と、ワーク1をXY平面で回転させるためのワーク回転手段40と、ヘッド手段20、30をY軸方向に移動させると共に、ワーク回転手段40によりワーク1を回転させ、ワーク1上に存在するターゲット位置にヘッド手段20、30を位置決めするように制御する制御手段と、を備えた。ヘッド手段は、ワーク上面処理用の上面ヘッド20と側面処理用の側面ヘッド30とを含み、それらは一体としてY軸方向にのみ移動するように制御される。また、回転手段により全側面への対応のみならず、微妙な角度を有する作業にも対応することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、NC制御を利用して所定のワークにねじ締めや圧入等の所定の処理を施すための組立加工装置に関し、例えば、好ましくは、自動車製造設備における様々な部材の組み立て工程において用いられる組立加工装置に関するものである。
図1は、従来の組立加工装置の概略を示す図である。この組立加工装置では以下のような処理が行われていた。なお、単一の組立加工装置をステーションと呼ぶこともある。
つまり、図1に示されるようにワーク1はワーク搬送装置4(搬送方向はX軸方向とする)に乗せられて、所定の処理作業が行われる組立加工装置10に運ばれてくる。組立加工装置10内に運ばれてきたワーク1はパレット位置決め装置3によってワーク搬送装置5から外されてヘッド2による加工の準備がなされる。なお、ワーク搬送装置4からワーク1を外すためにはパレット位置決め装置3はZ方向に多少昇降するような機構となっている。
組立加工装置は複数集合して図示しない組立加工システムを構成する。1つの組立加工装置10は、XYZ方向(上下横方向)に移動可能な、ワークの上面について作業するヘッドを有する。また、別の組立加工装置10は、ワークの側面を作業するためのヘッドを備えている。少なくとも、ワーク側面を処理するヘッドを有する各組立加工装置間には、図示しないターンテーブルが設置されており、これによって処理すべきワーク側面を変えるようにしている。そして、ワーク各面に対してねじ締めや圧入等の作業を行うことになる。
このような組立加工装置では、ワークに複数のねじ穴等の作業部分が存在する場合、ワーク上面については、ヘッドはXY両方向に移動し、そのねじ穴に位置決めを行いながらねじ締め作業を行っている。また、ワーク側面については、ヘッドをZ方向にも移動させ、側面にあるねじ穴に位置決めを行いながらねじ締め作業を行っている。さらに、この側面の処理は、各側面(4面)ごとに異なるステーションで行われている。
例えば、特開平7−1267号公報には、Y及びZ軸方向に移動可能で、XZ平面で旋回可能なヘッドと、ワークを回転させてX軸方向に移動可能ならしめるターンテーブル装置を有する工作機械が開示されている。なお、Z軸方向への昇降機構についての開示はない。
また、例えば、特開平5−277613号公報には、ターンテーブル装置でワークを回転・昇降させて、水平方向からリベット締めを行う装置が開示されている。
そして、例えば、特開2001−162462号公報には、垂直方向からXYテーブルユニットに搭載されたヘッドでワークの増締めを行う作業装置が開示されている。ターンテーブルはあるが昇降はしない。
さらに、例えば、実用新案登録第2516835号公報には、XYZ軸方向に移動可能なロボットによりワーク上面の作業を行う組立装置が開示されている。ワークは一方向にのみ移動可能である。
特開平7−1267号公報 特開平5−277613号公報 特開2001−162462号公報 実用新案登録2516835号公報
しかしながら、上述の従来の組立加工装置を用いてワークにねじ締め等の作業を施す場合、ヘッドとしてXYZの3方向に移動できるようなXYZ3軸ロボットが必要であるため、組立加工装置が大型になる傾向があるという問題点を有している。
また、上述のようにワークの各側面(4面)の処理について、別々のステーションで行わなければならないため、組立加工装置全体が大掛かりになり、コストアップの要因となっていた。
例えば、特開平7−1267号公報に記載の工作機械は、ワークを超高精度に加工するものに関し、前述のようにヘッド部はYZ軸方向に移動し、かつ旋回させているので、ヘッドの動作が複雑となってしまうという欠点がある。
また、特開平6−277613号公報に記載のリベット締め機は、ワーク側面に対する作業には対応できるがワーク上面に対する作業には対応できないので、組立加工システムを構築した場合には設備規模が大きくなってしまうという欠点がある。
そして、特開2001ー162462号公報に記載の装置も、ワーク上面に対する作業には対応できず、設備規模が大きくなってしまうという同様の欠点を有する。
さらに、実用新案登録2516835号公報に記載の組み立て用ロボットは、典型的な上方からのXYZ軸の組立ロボットに関し、各ロボット(ヘッド)の独立動作ができないので、組立加工時間が長く掛かり過ぎるという欠点があり、特に短いタクトタイムが要求される設備には不適である。また、ヘッドがXY軸方向に動くように制御されるので装置の構造が複雑になるという欠点もある。また、この組立ロボットでは、側面ヘッドは固定であるので、作業の自由度が少ないという欠点もある。
本願発明は上記問題点を鑑みて為されたものであり、1つの組立加工装置(ステーション)でワークの上面及び4側面を含む5面の全ての位置に加工処理を施すことができ、かつより廉価で、タクトタイムの短い組立加工装置を提供することを目的とする。
上記の問題を解決するために、本発明による組立加工装置は、ワークに対して所定の処理を施すための組立加工装置であって、前記ワークに所定の処理を施すための、所定軸方向のみに移動可能なヘッド手段と、前記ワークを水平方向に回転させるためのワーク回転手段と、前記ヘッド手段を前記所定軸方向に移動させると共に、前記ワーク回転手段により前記ワークを回転させ、前記ワーク上に存在するターゲット位置に前記ヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明による組立加工装置は、ワークに対して所定の処理を施すための組立加工装置であって、前記ワークを上下方向に昇降させるための昇降手段と、前記ワークの1つの側面に所定の処理を施すための、所定軸方向のみに移動可能なヘッドと、前記昇降手段の昇降方向に垂直な平面で前記ワークを回転させる回転手段と、前記昇降手段を上下方向に移動させ、前記ヘッド手段を前記所定軸方向に移動させて、前記ワーク側面に存在する処理ターゲット位置に前記ヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
さらに、本発明による組立加工システムは、ワークに対して所定の処理を施すための組立加工装置が複数組み合わされて構成される組立加工システムであって、少なくとも、第1及び第2の組立加工装置とを備え、前記第1の組立加工装置は、前記ワークに所定の処理を施すための、所定軸方向のみに移動可能な第1のヘッド手段と、前記ワークを水平方向に回転させるための第1の回転手段と、前記第1のヘッド手段を前記所定軸方向に移動させると共に、前記第1の回転手段により前記ワークを回転させ、前記ワーク上に存在するターゲット位置に前記第1のヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、を有し、前記第2の組立加工装置は、前記ワークを上下方向に昇降させるための昇降手段と、前記ワークの1つの側面に所定の処理を施すための、前記所定軸方向のみに移動可能な第2のヘッド手段と、前記昇降手段の昇降方向に垂直な平面で前記ワークを回転させる第2の回転手段と、前記昇降手段を上下方向に移動させ、前記第2のヘッド手段を前記所定軸方向に移動させて、前記ワーク側面に存在する処理ターゲット位置に前記第2のヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、有することを特徴とする。
本願発明によれば、1つの組立加工装置(ステーション)でワークの上面及び4側面を含む5面の全ての位置に加工処理を施すことができ、かつより廉価で、タクトタイムの短い組立加工装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図2は、本発明に係る組立加工装置100を複数結合させて構成させた組立加工システムを示している。この組立加工システムにおいて、例えば、組立加工装置100aはワークにボールを圧入する処理を施し、組立装置100bはワークにタイプAのプラグを締め付ける処理を施す。また、組立装置100cはワークにタイプBのプラグを締め付ける処理を施し、組立装置100dはワークにピンを圧入する処理を施している。当然のことではあるが、この組み合わせは単なる例示であり、図2の組み合わせに限定されるものではなく、ワークの種類や処理又は作業の種類によって組み合わせは如何なるものであってもよい。
図3は、本発明による組立加工装置100の正面図(A)、側面図(B)、上面図(C)、及びワーク受け部材70と上面ヘッド20を示す図(D)である。
本発明による組立加工装置100は、ワーク1の上面に加工を行うための上面ヘッド20と、ワーク1の側面に加工を行うための側面ヘッド30と、パレット位置決め手段を兼ねており、ワーク1をXY平面内(W軸)で回転させる機能を有しているターンテーブル40と、ターンテーブル上に配置されたワーク1を上下方向(Z軸方向)に昇降させるための昇降装置50と、を備えている。
図3Aにおいて、X軸方向はワーク1の搬送方向であり、例えば紙面左側からワーク1が搬送装置4によって組立加工装置100に搬送されて来る。そして、ワーク1はターンテーブル40の位置で位置決めされ、ヘッド20及び/又は30による加工処理の準備が整えられる。
ワーク1の上面を処理する場合には、昇降装置50はワーク1を加工処理に適したZ軸方向の位置まで上昇させる。そして、ワーク1の上面における所望のターゲットポイントに上面ヘッド20の位置が合うよう上面ヘッド20及びターンテーブル40の動作が制御される。つまり、上面ヘッド20を、後述のスライド機構装置60によってY軸方向に移動させてY軸方向の位置合わせを行い、また、ターンテーブル40によりワーク1を回転させてターゲットポイントが上面ヘッド20の移動軸上(Y軸上)に来るように位置合わせが行われる。
ワーク1の側面を処理する場合には、昇降装置50はワーク1の高さ方向の位置決めを行う。そして、側面ヘッド30はスライド機構装置60に上面ヘッド20と共に装着されてY軸方向に移動するようになっているので、側面ヘッド30のY軸方向の動作によってターゲットポイントへの位置決めがなされる。
このように本発明では、Y軸方向の位置決めは上面ヘッド20及び側面ヘッド30により行い、Z軸方向の位置決めは昇降装置50によって行い、X軸方向の位置決めはターンテーブル40によって行っている。
図3Bにおいて、ワーク受け部材70はワーク1の一部を受けて圧入処理を簡単に行うことができるようにするためのものであり、コの字型の形状を有している。図3Dはワーク受部材70と上面ヘッド20の構成部分のみを取り出した様子を示している。なお、本機能を充分に発揮するためには、ワーク1の形状はワーク受け部材70の下側受部(圧入受け)が引っかかるような構造になっていることが望ましい。
図3Cにおいては、スライド機構装置60に上面ヘッド20と側面ヘッド30が一体に取り付けられている様子が示されている。そして、スライド機構装置60はY軸方向にのみスライドするような機構となっているので、一体となっている上面ヘッド20及び側面ヘッド30はY軸方向にのみ移動する。
図4は本発明による組立加工装置100のハードウエアブロックの概略を示した図である。
図4において、CPU200は入力部150から入力された情報やRAM80及び/又はROM90に格納された制御用プログラムやデータに応じて、上面ヘッド20、側面ヘッド30、ターンテーブル40、昇降装置50、スライド機構装置60の動作を制御している。例えば、ワーク1の上面及び側面に設けられたターゲットポイント(加工を施す部位)の基準位置に対する位置情報、その位置情報に基づいて算出された各動作部(20、30、40、50、60)の動作及び動作順序等がRAM80に格納されている。そしてRAM80に格納された各情報又はデータがCPU200によって適宜読み出され、ROM90に格納されている制御用プログラムに従った動作がなされて、適切な加工処理がワーク1の上面及び/又は側面に施される。
図5はワーク1の上面への処理の具体例を示す図である。
図5の例において、上面ヘッド20は8つのヘッドを有している。また、ワーク1上には複数のターゲットポイントTP1〜5(プラグの締め付け位置)が設けられている。なお、ターゲットポイントTP1については上面ヘッド20によって一度に処理できるポイントなので3つまとめて示されている。
まず、ステップ1において、ワーク1がホームポジションに設置されるとスライド機構装置60を制御することによって上面ヘッド20がY軸方向に移動し、上面ヘッド20の8ヘッドのうち3つがターゲットポイントTP1に位置決めされる。
ステップ2において、ターゲットポイントTP1に対して3つのプラグが締め付けられる。そして処理はステップ3に移行し、ターゲットポイントTP2に対して締め付け処理を行う。
ステップ3において、ターゲットポイントTP2に対してプラグの締め付け処理が行われる。この場合、ステップ2の上面ヘッド20及びターンテーブル40の位置からターゲットポイントTP2に上面ヘッド20の1つのヘッドの位置が合うようにするにはどの位のスライド及び回転が必要かに関する情報は予め算出されてRAM80に格納されている。そして、RAM80から読み出されたスライド及び回転に関する情報及びROM90に格納された制御プログラムに従って、上面ヘッド20のターゲットポイントTP2に対する位置決めが行われる。位置決めが完了するとプラグの締め付け処理がなされる。
続いて、ターゲットポイントTP3〜5についても、ターゲットポイントTP2と同様に、予め算出された上面ヘッド20のスライド情報及びターンテーブル40の回転情報に基づいてヘッドの位置決め制御が行われ、プラグの締め付け処理が行われる。
以上のように、ワーク1の上面に複数のプラグ(ネジ)を締め付ける場合には、ターンテーブル40のW軸方向の回転(回転によってX軸方向への移動を実現しているといえる)とスライド機構装置60によるY軸方向のみの移動を制御することによって、ワーク1の上面に存在するターゲットポイントTPに対する上面ヘッド20の位置決め制御を簡単に行うことができるので、1つの組立加工装置100で処理できる作業が従来に比べて多い。よって、組立加工装置を複数つなげて組立加工システムを構成したとしても従来に比べてシステムの規模を小さく抑えることができる。
次に、図6を参照して、ワーク1の側面への処理の具体例について説明する。
ステップ10では、ワーク1および側面ヘッド30がホームポジションにある。そして、ワーク1の側面AにターゲットポイントTP10、側面BにターゲットポイントTP20があり、図6の具体例にはそれらのポイントに対してプラグを締め付ける処理の様子が示されている。
ステップ20において、ターゲットポイントTP10に対してプラグの締め付け処理が行われる。この場合、ステップ10における側面ヘッド30及び昇降装置50の位置からターゲットポイントTP10に側面ヘッド30の位置が合うようにするにはどの位のスライド及び昇降が必要かに関する情報は予め算出されてRAM80に格納されている。そして、RAM80から読み出されたスライド及び昇降に関する情報及びROM90に格納された制御プログラムに従って、側面ヘッド30のターゲットポイントTP10に対する位置決めが行われる。位置決めが完了するとプラグの締め付け処理が側面ヘッド30によってなされる。
次に、ステップ30において、ワーク1はターンテーブル40によって90度回転され、ターゲットポイントTP20のある側面についての処理の準備が行われる。
そして、ステップ40において、ステップ20と同様に、スライド機構装置60による側面ヘッド30のY軸方向へのスライド量及び昇降装置50のZ軸方向への昇降量及びROM90に格納されている制御プログラムに基づいてターゲットポイントTP20と側面ヘッド30の位置決め制御が行われる。位置決めが完了するとプラグの締め付け処理が側面ヘッド30によってなされる。
以上のように、ワーク1の側面に複数のプラグ(ネジ)を取り付ける場合、ターンテーブル40のW軸方向の回転、スライド機構装置60による側面ヘッド30のY軸方向のみの移動、昇降装置50のZ軸方向のみの移動によって、ワーク1の複数の側面に存在するターゲットポイントTPに対する側面ヘッド30の位置決め制御を簡単に行うことができるので、1つの組立加工装置100で処理できる作業が従来に比べて多い。特に、従来の組立加工システムでは、1つの側面に対する処理を1つの組立加工装置(ステーション)によって行っていたので、処理すべきワークの側面(最大4面)が増えるほど必要とされるステーションの数が増えるのでシステム自体が大型になる傾向にあったが、本発明によれば従来に比べてシステムの規模を極めて小さく抑えることができる。
次に、図7を参照して、本発明による組立加工装置の動作シーケンスを示す具体例について説明する。
図7で、シーケンス6から13までが側面ヘッド30によるワーク1の所定側面への処理動作を示し、シーケンス14から53までが上面ヘッド20によるワーク1の上面への処理動作を示している。この具体例では、側面へは1つのターゲットポイントのみにプラグのみを締め付け、上面へは4つのターゲットポイントにピンを圧入する様子が示されている。
(ワーク側面への加工処理:シーケンス6〜13)
本処理の前提として、側面におけるターゲットポイントへの位置決め制御を行う上での制御量は予め算出されてRAM80(図4)に格納されている。従って、以下の説明における各移動量はこの制御量によって決められている。
シーケンス6において、パレット位置決め手段を兼ねるターンテーブル40が昇降装置50によって200mm上昇させられる。
シーケンス7において、側面ヘッド30内の図示しない内部スライダ(エアシリンダ)が150mm前進するように制御され、シーケンス8において、側面ヘッド30は側面のターゲットポイントに締め付けるプラグを受け取る。この内部スライダによるヘッドの動作は、側面ヘッド30内部の動作であるので、側面ヘッド30(全体)がY軸方向にのみ移動するという前述の記載とは矛盾するものではないことに注意されたい。
シーケンス8でプラグを受け取ると、シーケンス9において、その内部スライダは150mm後進し、側面ヘッド30の先端の締付け部が元の位置に戻るようになされる。
シーケンス10において、側面ヘッド30はスライド機構装置60によって、Y軸方向に500mm前進するようになされ、シーケンス8で受け取ったプラグの締付け位置に位置決め制御される。
そして、シーケンス11において、側面ヘッド30の図示しない内部スライダ(エアシリンダ)によって締付け部が150mm前進し、さらにシーケンス12において、その締付け部が回転してプラグがターゲットポイントに締付けられる。
プラグの締付け処理が終了すると、側面ヘッド30の内部スライダは150mm後進し、元の位置に戻る。
以上によって、ワーク1の側面への組立加工処理は終了する。なお、本具体例では側面におけるターゲットポイントは1つであったが、もちろん複数あっても良いし、その場合には上記シーケンス6〜13と同様な処理が繰り返されることになる。
(ワーク上面への加工処理:シーケンス14〜53)
本処理の前提として、上面における各ターゲットポイントへの位置決め制御を行う上での各制御量は予め算出されてRAM80(図4)に格納されている。従って、以下の説明における各移動量はこの制御量によって決められている。
まず圧入ポイント1(ターゲットポイントTP1)に対しての処理が行われる。なお、この圧入処理の前に、圧入ポイント1(ターゲットポイントTP1)に対してはシーケンス52及び53の動作によってピンが既に供給・把持されているものとする。シーケンス1〜57は時系列的に処理の順番を示しており、シーケンス57が終了すると次のワークに対してのシーケンス1の動作が始まる。従って、同様の加工処理が続けられる場合には、シーケンス1から57が繰り返される。以下の説明でn番目のワーク対しての処理を行っているとすると、シーケンス52及び53によるピンの供給・把持処理は(n−1)番目のワークの処理中になされることになる。
シーケンス14において、ワーク1はターンテーブル40によって95度回転され、さらにシーケンス15において上面ヘッド20はスライド機構装置60によってY軸方向に100mm後進するようになされる。これらの動作によって上面ヘッド20の圧入ポイント1への位置決めがなされることになる。
シーケンス16では、ターンテーブル40が昇降装置50によって10mm下降される。これによってワーク1の一部がコの字型ワーク受け部材70の圧入受けに当てられる。
シーケンス17において、上面ヘッド20の内部に設けられた図示しないバックアップ手段(エアシリンダ)を20mm下降させる。これはワーク1の上面を押し付け、ピン圧入動作時にワーク1が傾いてしまうのを防止する効果がある。
続いて、シーケンス18において、圧入ポイント1に対向する、上面ヘッド20の図示しないピン圧入ヘッド(エアシリンダ)が30mm下降するよう制御され、圧入ポイント1に供給されているピンに対して圧入処理がなさる。これが終了すると、このピン圧入ヘッドは30mm上昇するように制御される。なお、このピン圧入ヘッドはZ方向に移動するが、これは上面ヘッド20内部の動作であるので、上面ヘッド20(全体)がY軸方向にのみ移動するという前述の記載とは矛盾するものではないことに注意されたい。
シーケンス20では、上述のバックアップ手段が20mm上昇し、ワーク1の上面の押し付けが解除される。
また、シーケンス21では、ターンテーブル40が昇降装置50によって10mm上昇され、ワーク受け部材70の圧入受けによるワーク1の一部当てが解除される。
以上により圧入ポイント1に対する処理は終了する。続いて圧入ポイント2(ターゲットポイント2)に対する処理に移行する。
シーケンス22において、上面ヘッド20はスライド機構装置50によってY軸方向に350mm後進され、上面ヘッド20をピン供給位置に移動させる。
シーケンス23において、ターンテーブル40によってワーク1が95度回転される。これは、上面ヘッド20にピンを供給している間にワーク1を回転させることによって圧入ポイント2への位置決め制御をスムーズに行うことができるようにするためである。
シーケンス24はほぼシーケンス23と同時に行われ、シーケンス23に続いて上面ヘッド20の図示しないピングリッパがピンを取り出して把持する。
シーケンス25において、上面ヘッド20はピンを把持したままの状態で、スライド機構装置60によって350mm前進されて、圧入ポイント2への位置決めがなされる。
以下、圧入ポイント2に対しては、シーケンス16から21まで処理が繰り返される。また、移動量は異なるものの、圧入ポイント3及び4に対しても、以上と同様の処理が繰り返されるので、説明は省略する。
以上説明してきたように、本発明の実施例によれば、昇降装置50によってワーク1のZ軸方向の位置決めを制御し、Y軸方向にのみ移動可能な上面ヘッド20によってワーク1のY軸方向の位置決めを制御し、ターンテーブル40によってワーク1を回転させてワーク1のX軸方向の位置決めを制御するようにしているので、従来とは異なり、各ツール毎のロボットを必要とせず、コンパクトでシンプルな構造で、かつ多機種ワークに対応できるという自由度を確保できる。
また、本実施例では、コの字型のワーク受け部材70を有しているので、圧入に関しては上面ヘッド20自身が受けフレームを持つことになり、組立加工装置をコンパクトに構成することができる。
さらに、本実施例では、ワーク1の側面への処理に関しては、昇降装置50によってワーク1のZ方向の位置決めを制御し、Y軸方向にのみ移動可能な側面ヘッド30によってワーク1のY軸方向の位置決めを制御し、さらに、作業面を別の側面に変えたり、プラグの挿入角度を微調整する場合にはターンテーブル40によってワーク1をW軸方向に回転させるようにしているので、ワーク1の全ての側面に対して1つの組立加工装置で対応でき、システム規模を小さくできる。上面への作業にも対応できることを考慮すると、本実施例の組立加工装置1つによってワーク1の全ての面(5面)に対しての作業に対応できる。
なお、上面ヘッド20と側面ヘッド30とはスライド機構装置60に取り付けられているので、2つのヘッドは一体で移動する。
また、本実施例の組立加工装置は、ワーク1の上面を処理する上面ヘッド20とその側面を処理する側面ヘッド30とを有しているので、縦横両方向からの作業が省スペースで実現できる構成となっていると言える。特に大きく往復運動するのは、Y軸方向のヘッドのみであるので、従来とは異なり設備の構造がシンプルとなる。
さらに、本実施例では、1つの組立加工装置で対応できる作業が従来の装置に比べて多いので、特定の作業工程に特化したシステム(組立設備)を簡単に構築することができるという利点もある。
また、組立加工装置においては、YZWの各軸の動作が独立して行われ、各軸の動作が他軸の動作と協調して行うことができるので、短いタクトタイムが要求される設備にも対応できる。
従来の組立加工装置の概要を示す図である。 本発明による組立加工システムの外観を示す図である。 本発明による組立加工装置の概要を示す、正面図(図3A)、側面図(図3B)、上面図(図3C)及び上面ヘッド20の側面及び上面図(図3D)である。 本発明による組立加工装置のブロック図である。 本発明による組立加工装置を用いてワーク上面への処理を行う様子を示す図である。 本発明による組立加工装置を用いてワーク側面への処理を行う様子を示す図である。 本発明による組立加工装置を用いてワークへの処理を行う具体例を説明するためのシーケンステーブルである。
符号の説明
1 ワーク
20 上面ヘッド
30 側面ヘッド
40 パレット位置決め手段付ターンテーブル
50 昇降装置
60 スライド機構装置
70 ワーク受け部材

Claims (8)

  1. ワークに対して所定の処理を施すための組立加工装置であって、
    前記ワークに所定の処理を施すための、所定軸方向のみに移動可能なヘッド手段と、
    前記ワークを水平方向に回転させるための回転手段と、
    前記ヘッド手段を前記所定軸方向に移動させると共に、前記回転手段により前記ワークを回転させ、前記ワーク上に存在するターゲット位置に前記ヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする組立加工装置。
  2. 前記ワークの搬送方向をX軸方向、前記ワークの上下方向をZ軸方向、XZ軸に垂直な方向をY軸とした場合、前記ヘッド手段はY軸方向にのみ移動可能であり、前記回転手段はXY平面内で回転することを特徴とする請求項1に記載の組立加工装置。
  3. さらに、前記ワークをZ方向に昇降させるための昇降手段を備え、
    前記制御手段は、前記昇降手段により前記ワークを上下させることにより、前記Z軸方向について前記ワークを位置決めするよう制御することを特徴とする請求項2に記載の組立加工装置。
  4. 前記ヘッド手段は、前記ワークの上面を加工処理するための第1のヘッド部と前記ワークの側面を加工処理するための第2のヘッド部とを備え、
    第1及び第2のヘッド部は一体としてY軸方向にのみ移動するように制御されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の組立加工装置。
  5. 前記第2のヘッド部は、前記ワークのYZ平面を構成する側面に対して処理を行うように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の組立加工装置。
  6. 前記ヘッド手段はさらに、前記ワークに対して処理を施している間前記ワークを固定するためのワーク受け手段を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の組立加工装置。
  7. ワークに対して所定の処理を施すための組立加工装置であって、
    前記ワークを上下方向に昇降させるための昇降手段と、
    前記ワークの1つの側面に所定の処理を施すための、所定軸方向のみに移動可能なヘッドと、
    前記昇降手段の昇降方向に垂直な平面で前記ワークを回転させる回転手段と、
    前記昇降手段を上下方向に移動させ、前記ヘッド手段を前記所定軸方向に移動させて、前記ワーク側面に存在する処理ターゲット位置に前記ヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする組立加工装置。
  8. ワークに対して所定の処理を施すための組立加工装置が複数組み合わされて構成される組立加工システムであって、
    少なくとも、第1及び第2の組立加工装置とを備え、
    前記第1の組立加工装置は、
    前記ワークに所定の処理を施すための、所定軸方向のみに移動可能な第1のヘッド手段と、
    前記ワークを水平方向に回転させるための第1の回転手段と、
    前記第1のヘッド手段を前記所定軸方向に移動させると共に、前記第1の回転手段により前記ワークを回転させ、前記ワーク上に存在するターゲット位置に前記第1のヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、を有し、
    前記第2の組立加工装置は、
    前記ワークを上下方向に昇降させるための昇降手段と、
    前記ワークの1つの側面に所定の処理を施すための、前記所定軸方向のみに移動可能な第2のヘッド手段と、
    前記昇降手段の昇降方向に垂直な平面で前記ワークを回転させる第2の回転手段と、
    前記昇降手段を上下方向に移動させ、前記第2のヘッド手段を前記所定軸方向に移動させて、前記ワーク側面に存在する処理ターゲット位置に前記第2のヘッド手段を位置決めするように制御する制御手段と、を有する
    ことを特徴とする組立加工システム。
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