JP4676413B2 - 金型を切削する方法およびシステム - Google Patents
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少なくとも1つの切削用のエッジを有するエンドミル形状の工具を用いて金型のコーナー部分を切削する方法であって、
前記工具が回転軸の回りに回転することに同期して、前記コーナー部分の角の二等分線上を前記工具の回転軸と前記コーナー部分が相対的に近づくことにより、前記工具の1つのエッジが前記コーナー部分の方向に金型の加工面に沿って変位し、
前記二等分線上を前記工具の回転軸と前記コーナー部分が前記工具の回転半径の距離まで相対的に近接するときに、前記工具の前記1つのエッジは前記コーナー部分に変位し、
前記工具が回転軸の回りに回転することに同期して、前記二等分線上を前記工具の回転軸と前記コーナー部分が相対的に離れることにより、前記工具の前記1つのエッジが前記コーナー部分から離れる方向に加工面に沿って変位することを特徴とする金型のコーナー部分を切削する方法が提供される。
少なくとも1つの切削用のエッジを有するエンドミル形状の工具を用いて金型のコーナー部分を切削するシステムであって、
工具を回転させる回転軸を有するホルダーと、
前記ホルダーの回転軸の回転を制御する回転制御装置と、
前記ホルダーの回転軸の回転に同期させて、前記ホルダーと切削する金型を固定するワークの少なくとも一方を移動させる同期式移動制御装置と、
を有しており、
前記同期式移動制御装置は、前記回転制御装置に基づいて前記工具が前記ホルダーの回転軸の回りに回転することに対して、前記コーナー部分の角の二等分線上を前記ホルダーの回転軸と前記コーナー部分が相対的に近づくことを同期させることにより、前記工具の1つのエッジを前記コーナー部分の方向に金型の加工面に沿って変位させ、
前記同期式移動制御装置は、さらに、前記二等分線上を前記ホルダーの回転軸と前記コーナー部分が前記工具の回転半径の距離まで相対的に近接するときに、前記工具の前記1つのエッジを前記コーナー部分に変位させ、
前記同期式移動制御装置は、さらに、前記工具が前記ホルダーの回転軸の回りに回転することに対して、前記二等分線上を前記ホルダーの回転軸と前記コーナー部分が相対的に離れることを同期させることにより、前記工具の前記1つのエッジが前記コーナー部分から離れる方向に加工面に沿って変位することを特徴とする金型のコーナー部分を切削するシステムが提供される。
少なくとも1つの切削用のエッジを有するエンドミル形状の工具を用いて金型のコーナー部分を切削するシステムであって、
前記システムは、
楕円形状の周囲に歯車を有する第1楕円型歯車と、
楕円形状の周囲に前記第1楕円型歯車と噛み合う歯車を有し、前記第1楕円型歯車の回転に連動して回転する第2楕円型歯車と、
前記第2楕円型歯車の回転軸と共通の回転軸によって回転する工具であって、前記回転軸の中心から楕円形状の長辺方向に少なくとも1つのエッジを有し、前記第2楕円型歯車の回転を動力源として回転する工具と、
前記第1楕円型歯車を回転させる駆動装置と、
を有し、
前記第1楕円型歯車の回転軸は、定位置に固定されており、
前記第2楕円型歯車の回転軸は、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転することに伴って移動可能であり、
前記駆動装置が前記第1楕円型歯車を回転させると、前記第2楕円型歯車は前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転し、前記工具の前記回転軸は前記コーナー部分の角の二等分線上を前記コーナー部分に近づくと共に、前記工具の少なくとも1つのエッジが前記コーナー部分に向かって加工面に沿って変位し、
さらに、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転すると、前記工具の回転軸が前記二等分線上を前記コーナー部分に対して前記工具の回転半径の距離まで近接するときに、前記工具の少なくとも1つのエッジは前記コーナー部分に位置し、
さらに、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転すると、前記工具の回転軸が前記二等分線上を前記コーナー部分から離れると共に、前記工具の少なくとも1つのエッジが前記コーナー部分から離れる方向に加工面に沿って変位することを特徴とする金型のコーナー部分を切削するシステムが提供される。
ここで、まず、本発明に基づいて金型のコーナー部分を切削するときのエンドミルの動作について説明する。図1は、二枚刃のエンドミル110によって金型のコーナー部分100を切削する場合におけるエンドミルの回転中心の位置(a、b、c、d、e、f、g)およびエッジ(刃)の先端位置(aa、bb、cc、dd、ee、ff、gg)の軌跡を示したものである。図1において、金型のコーナー部分を切削する際には、エッジの先端は、金型のコーナー部分の頂点から広がる切削面に沿って移動するように回転運動し、エンドミルの回転の中心は、エッジの先端が切削面に沿って移動するように金型のコーナー部分の角の二等分線上を往復運動する。なお、図1の例では、金型のコーナー部分のなす角は90度ある。具体的な動作の様子を以下で説明する。
図2は、上述の工具の往復運動を電気的に制御する場合について、本発明に係る金型のコーナー部分を切削するシステム200を示したものである。
図6は、本発明に係る工具の回転運動および往復運動を、2つの楕円歯車を用いた機械的制御に基づいて実現する場合における工具の動きの様子を概略的に示した図である。より詳細には、図6(a)から(e)は、金型のコーナー部分100に対して、工具110および楕円歯車750が時間の経過((a)から(e))と共に動作する様子を概略的に示したものである。ここで、図6においては、エンドミル110の回転軸となる中心位置は楕円歯車750の回転軸に一致しており、エンドミル110のエッジの先端は長辺上に位置している。
P1=長辺の径(外周円の半径)−ストローク/4
P2=長辺の径(外周円の半径)−ストローク/2
P3=長辺の径(外周円の半径)−ストローク/4×3
P4=長辺の径(外周円の半径)−ストローク
I.放電加工用の電極を作成する工程(電極をモデリングし、電極形状を得るためのNCパスを作成し、実際に電極を加工して作成する)
II.コーナー部分の削り残った加工物(金型)を切削加工機から放電加工機に設定し直す段取りの工程
III.作成した電極を放電加工機に設置し、放電加工したい箇所に設定する工程
110 エンドミル
120 エンドミル45°回転時の移動量
200 電気的制御システム
210 シャンク
220 回り止めピン
230 主軸回転動作用制御モータ
240 主軸揺動動作用制御モータ
250 主軸揺動送りネジ
260 揺動ハウジング
270 主軸
280 コレットチャック
290 工具(エンドミル)
700 機械的制御システム
710 シャンク
720 平歯車
730 回り止めピン
740 ハウジング
750 楕円歯車
760 揺動カム
770 揺動ハウジング
780 2枚刃ストレートエンドミル
790 直動ベアリング
800 揺動主軸
Claims (4)
- 少なくとも1つの切削用のエッジを有するエンドミル形状の工具を用いて金型のコーナー部分を切削するシステムであって、
前記システムは、
楕円形状の周囲に歯車を有する第1楕円型歯車と、
楕円形状の周囲に前記第1楕円型歯車と噛み合う歯車を有し、前記第1楕円型歯車の回転に連動して回転する第2楕円型歯車と、
前記第2楕円型歯車の回転軸と共通の回転軸によって回転する工具であって、前記回転軸の中心から楕円形状の長辺方向に少なくとも1つのエッジを有し、前記第2楕円型歯車の回転を動力源として回転する工具と、
前記第1楕円型歯車を回転させる駆動装置と、
を有し、
前記第1楕円型歯車の回転軸は、定位置に固定されており、
前記第2楕円型歯車の回転軸は、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転することに伴って移動可能であり、
前記駆動装置が前記第1楕円型歯車を回転させると、前記第2楕円型歯車は前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転し、前記工具の前記回転軸は前記コーナー部分の角の二等分線上を前記コーナー部分に近づくと共に、前記工具の少なくとも1つのエッジが前記コーナー部分に向かって加工面に沿って変位し、
さらに、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転すると、前記工具の回転軸が前記二等分線上を前記コーナー部分に対して前記工具の回転半径の距離まで近接するときに、前記工具の少なくとも1つのエッジは前記コーナー部分に位置し、
さらに、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合いながら回転すると、前記工具の回転軸が前記二等分線上を前記コーナー部分から離れると共に、前記工具の少なくとも1つのエッジが前記コーナー部分から離れる方向に加工面に沿って変位することを特徴とする金型のコーナー部分を切削するシステム。 - 前記第2楕円型歯車の回転に伴って移動可能な回転軸が移動するときに、前記第2楕円型歯車が前記第1楕円型歯車と噛み合う状態を維持し、前記工具を位置決めするために、前記第2楕円歯車を固定した状態で前記第1楕円歯車の回転軸に支持されるカム部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- さらに、切削する金型を固定するワークと前記工具の少なくとも一方を前記工具の回転面に垂直な方向に相対的に移動させる垂直移動制御装置を備え、前記コーナー部分を前記工具の回転面に垂直な方向に順次切削することを特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
- 前記コーナー部分のなす角度がθ度の場合には、前記工具は、隣り合う切削用のエッジの互いのなす角度が180度からθ度を減算した値以上の大きさであることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006297436A JP4676413B2 (ja) | 2006-11-01 | 2006-11-01 | 金型を切削する方法およびシステム |
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JP2006297436A JP4676413B2 (ja) | 2006-11-01 | 2006-11-01 | 金型を切削する方法およびシステム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008114309A JP2008114309A (ja) | 2008-05-22 |
JP4676413B2 true JP4676413B2 (ja) | 2011-04-27 |
Family
ID=39500707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006297436A Active JP4676413B2 (ja) | 2006-11-01 | 2006-11-01 | 金型を切削する方法およびシステム |
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Families Citing this family (2)
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CN102825308B (zh) * | 2012-08-21 | 2014-04-09 | 南京航空航天大学 | 飞机结构件闭角清根方法 |
JP7032615B1 (ja) * | 2020-07-30 | 2022-03-08 | ファナック株式会社 | 数値制御装置、及び制御方法 |
Citations (4)
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JPS53122988A (en) * | 1977-04-02 | 1978-10-26 | Makino Milling Machine | Method of working polygonal cavity |
JPH07136821A (ja) * | 1993-11-22 | 1995-05-30 | Honda Motor Co Ltd | 楕円加工装置 |
JP2002182716A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-26 | Toshiba Mach Co Ltd | インコーナ切削加工方法および数値制御装置 |
JP2003120777A (ja) * | 2001-10-15 | 2003-04-23 | Tenryu Seiki Kk | カムを用いた送り機構およびコネクターの組立機 |
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2006
- 2006-11-01 JP JP2006297436A patent/JP4676413B2/ja active Active
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JP2008114309A (ja) | 2008-05-22 |
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