JP2006235776A - 工作機械及びこの工作機械による加工方法 - Google Patents

工作機械及びこの工作機械による加工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、切削工具の摩耗量による加工精度の劣化を低減することができる工作機械を提供することを目的とする。
【解決手段】 ワーク20を試作した試作部品の各点の寸法誤差と切削工具21の摩耗量との関係を示すデータを寸法誤差格納部15に格納する。そして、マシニングセンタ2で本加工を行うとき、NCデータ変換部14において、寸法誤差格納部15に格納されたデータを参照して、NCデータ生成部13で生成された原NCデータを変更して改良NCデータを生成する。この改良NCデータがマシニングセンタに与えられると、マシニングセンタ2が改良NCデータに基づいてワーク20を切削する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、穿孔加工、旋盤加工、フライス加工、及び研磨加工等によって、加工材料(ワーク)を加工するための工作機械及びこの工作機械による加工方法に関するもので、特に、NC(Numerical Control)加工システムを使用する工作機械及びこの工作機械による加工方法に関する。
従来より、ワークを機械加工するために、穿孔加工、旋盤加工、フライス加工、及び研磨加工等の各種加工法を組み合わせることができる工作機械であるマシニングセンタが用いられている。このマシニングセンタに対して、CAD(Computer Aided Design)システム上でワークより製作する所望部品の加工形状を設計する際に得られたCADデータに基づいて生成されるNCデータが与えられる。そして、マシニングセンタにおいて、与えられたNCデータに基づいて、加工に使用する切削工具の切削速度を決定するとともに切削工具を移動させることで、ワークの加工が行われる。
このようなマシニングセンタにおいて、切削工具の切削距離が長くなると、切削工具が摩耗するため、切削工具による切削量が小さくなって加工精度が劣化する。この切削工具の摩耗による加工制度の劣化を防ぐため、マシニングセンタでは、切削工具の摩耗を予測して所定の切削距離毎にATC(Automatic Tool Changer)によって自動的に新しい切削工具に交換する。
しかしながら、このように切削工具の摩耗量や切削距離などに基づいて新たな切削工具に交換するようにしても、交換直後の切削工具による切削量と交換直前の切削工具による切削量は、その摩耗量が異なるため、異なる値となる。そのため、切削工具の切削距離に対する加工誤差が、新たな切削工具に交換されるまで増加するように変化する。
よって、ロータの外周に複数の回転翼が一体成形されたブレードディスク(以下、「ブリスク」と呼ぶ)などの周期的に同一形状に加工する部分を備えた部品を加工する場合、切削工具の摩耗量に影響されて、その同一形状に加工する部分に寸法誤差が生じてしまう。即ち、同一のブリスクに形成される回転翼において、交換直後の切削工具で加工した回転翼の寸法と交換直前の切削工具で加工した回転翼の寸法とが、異なる値となるため、回転翼の回転モーメントの差が大きくなってしまう。
このような切削工具の摩耗による影響を小さくするために、ブリスクを加工成形する際、設定した数だけ離れた回転翼毎に切削して加工成形し、ブリスクのアンバランス量を小さく抑えたフライス加工法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−340629号公報
しかしながら、特許文献1に記載のフライス加工法を使用することでブリスクを加工したとしても、ブリスクのアンバランス量を抑えるのみで、各回転翼の加工精度を同一にすることができない。そのため、周期的に同一形状に加工する部分を備えた部品を成形する際、同一形状に加工する各部分に加工精度が求められるときには、マシニングセンタによって成形された部品の各部の寸法形状を測定するとともに、測定された寸法形状が規定範囲でない部分について再加工を施す必要があった。
このような問題を鑑みて、本発明は、切削工具の摩耗量による加工精度の劣化を低減することができる工作機械を提供することを目的とする。又、本発明は、この工作機械による切削工具の摩耗量による加工精度の劣化を低減するための加工方法を提供することを別の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の工作機械は、ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、加工後の部品の形状データである加工用データを生成して前記位置決め機構に与える制御装置と、を備えるとともに、該制御装置から与えられる前記加工用データに基づいて前記位置決め機構が前記切削工具を前記ワークの切削位置に移動させて前記切削工具によってワークを切削することで前記部品を生成する工作機械において、前記制御装置が、前記加工用データを生成する加工用データ生成部と、該加工用データ生成部で生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じて変化させて新たな加工用データを生成する加工用データ変換部と、を備え、前記位置決め機構が前記加工用データ変換部より与えられた前記新たな加工用データに基づいて、前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定する。
このような工作機械において、前記制御装置が、予め工作機械において試作した前記部品の各点における寸法誤差に関する誤差データを前記切削工具の摩耗量に応じて格納する寸法誤差格納部を備え、前記加工用データ変換部において、前記部品の本加工を行う際に確認される前記切削工具の摩耗量に応じた前記部品の各点における寸法誤差を、前記寸法誤差格納部に格納された前記誤差データより確認し、確認した当該部品の各点における寸法誤差に応じて前記座標データを変更して前記新たな加工用データを生成するものとしても構わない。
このとき、前記試作品を複数生成して、各点における前記切削工具の摩耗量と寸法誤差との組合せを複数確認して、前記寸法誤差格納部を格納するものとしても構わない。このようにすることで、前記切削工具の摩耗量に応じた前記部品の各点における寸法誤差を前記寸法誤差格納部から読み出して、確認することができる。又、前記部品が周期的に同一となる部分を備える場合、前記同一の部分において相対的に同一箇所となる各点における前記切削工具の摩耗量と寸法誤差との組合せを複数確認して、前記寸法誤差格納部を格納するものとしても構わない。
又、加工直前の前記切削工具の摩耗量が確認され、確認された当該切削工具の摩耗量によって、前記部品の各点における前記切削工具の摩耗量が予測されるものとしても構わない。そして、このとき、予測された前記部品の各点における前記切削工具の摩耗量に応じて、前記部品の各点の前記寸法誤差が確認される。
又、前記加工用データ変換部において、前記切削工具が切削した長さである切削距離に基づいて前記座標データを変化させて、新たな加工用データが生成されるものとしても構わない。
このとき、前記加工用データ生成部によって生成された前記加工用データによって確認される切削位置を接続した工具経路により、前記切削距離が求められるものとしても構わない。又、該工具経路上の各点に対して、前記切削距離が求められるものとしても構わない。又、加工直前の前記切削工具の摩耗量が確認され、確認された当該切削工具の摩耗量によって、前記切削距離が求められるものとしても構わない。更に、交換された前記切削工具の前記切削距離が長くなるほど、前記切削工具の摩耗量が多くなるものとして、前記座標データを補正する量が多くなるものとする。
又、前記加工用データ変換部において、前記切削工具が切削を行った時間である切削時間に基づいて前記座標データを変化させて、新たな加工用データが生成されるものとしても構わない。
このとき、交換された前記切削工具の前記切削時間が長くなるほど、前記切削工具の摩耗量が多くなるものとして、前記座標データを補正する量が多くなるものとする。又、加工直前の前記切削工具の摩耗量が確認され、確認された当該切削工具の摩耗量によって、前記切削時間が求められるものとしても構わない。
又、前記切削工具を回転駆動させる回転モータを備え、前記加工用データ変換部において、前記回転モータの駆動電流値に基づいて前記座標データを変化させて、新たな加工用データが生成されるものとしても構わない。このとき、前記回転モータに与える駆動電流値が一定となるように、前記座標データを補正する量を変更する。
又、上述の工作機械それぞれにおいて、前記制御装置が生成する前記加工用データがNCデータであるとともに、このNCデータが、前記制御装置において、設計データであるCADデータと加工条件に基づいて生成されるものとしても構わない。又、前記切削工具の摩耗量が所定量を超えたとき、前記切削工具を新たなものに変更するATCを備えるものとしても構わない。
又、本発明の工作機械による加工方法は、ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、前記位置決め機構が該第1ステップで生成された前記加工用データに基づいて前記切削工具を前記ワークの切削位置に移動させて、前記切削工具によってワークを切削することで、前記部品の試作品を生成する第2ステップと、前記第2ステップで生成された前記部品の試作品の寸法を測定することで、前記部品の各点の寸法誤差を測定する第3ステップと、前記部品の各点における寸法誤差に関する誤差データを前記切削工具の摩耗量に応じて格納する第4ステップと、前記部品の本加工を行う際に確認される前記切削工具の摩耗量に応じた前記部品の各点における寸法誤差を、前記寸法誤差格納部に格納された前記誤差データより確認する第5ステップと、該第5ステップで確認した当該部品の各点における寸法誤差に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第6ステップと、前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第7ステップと、を備えることを特徴とする。
又、本発明の工作機械による加工方法は、ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、前記切削工具が切削したs長さである切削距離を測定する第2ステップと、該第2ステップで測定された前記切削距離に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、を備えることを特徴とする。
又、本発明の工作機械による加工方法は、ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、前記切削工具が切削したs長さである切削距離を測定する第2ステップと、該第2ステップで測定された前記切削距離に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、を備えることを特徴とする。
又、本発明の工作機械による加工方法は、作機械による加工方法において、加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、前記切削工具が切削を行った時間である切削時間を測定する第2ステップと、該第2ステップで測定された前記切削時間に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、を備えることを特徴とする。
又、本発明の工作機械による加工方法は、ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、前記工作機械が、前記切削工具を回転する回転モータを備えるとともに、加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、前記回転モータの駆動電流値を測定する第2ステップと、該第2ステップで測定された前記回転モータの駆動電流値に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によると、ワークを切削工具で切削するための切削位置を決定する加工用データを、切削工具の摩耗量に応じて変更することができるため、切削工具が摩耗されてワークの切削量が変化したときに、変更された新たな加工用データによって、その切削量が同等となるような位置に切削位置を変更することができる。このように切削工具の切削量が同等となる位置に切削位置を変更することができるため、切削工具の摩耗量に関係なく一定の切削量でワークを切削させることができる。よって、このワークを切削してできる部品の寸法誤差を低減させることができる。
又、切削距離、切削時間、又は回転モータの駆動電流によって加工用データの変更を行うことができるため、現在の切削工具の状態に応じて加工用データの変更を行うことができ、リアルタイム処理を行うことができる。更に、回転モータの駆動電流によって加工用データの変更を行うときは、切削工具の摩耗量との関係を示すデータがなくても、一定の切削量になるように切削工具の位置決めを行うことができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、制御装置1は、部品の設計値や加工条件を入力するための入力部10と、入力部10によって入力された部品の設計値によってCADデータを生成するCADデータ生成部11と、CADデータ生成部11で生成されたCADデータに基づいて工具経路を表すCAM(Computer Aided Manufacturing)データを生成するCAMデータ生成部12と、CAMデータ生成部12で生成されたCAMデータに基づいてマシニングセンタ2で処理可能なNCデータを生成するNCデータ生成部13と、NCデータ生成部13で生成されたNCデータ(以下、「原NCデータ」と呼ぶ)をマシニングセンタ2における加工精度を良好にするNCデータ(以下、「改良NCデータ」と呼ぶ)に変換するNCデータ変換部14と、入力部10により入力されるワーク20を試作したときのワーク20の各点の寸法誤差を格納する寸法誤差格納部15と、を備える。
又、マシニングセンタ2は、加工対象であるワーク20を切削する切削工具21と、切削工具を回転する回転モータ22と、切削工具21を3次元に移動させる3次元移動機構23と、3次元移動機構23を駆動するサーボモータ24と、切削工具21を新しい切削工具に交換するATC25と、切削工具21の摩耗量を検出する摩耗量検出部26と、回転モータ22及びサーボモータ24及びATC25それぞれの動作を制御する制御部27と、を備える。
このように制御装置1及びマシニングセンタ2それぞれが構成されるとき、制御装置1では、加工対象となるワーク20を加工して成形する部品の設計を行うために、ユーザが入力部10を操作して、成形する部品の設計値を入力する。入力された部品の設計値は、CADデータ生成部11に与えられ、成形する部品の形状を表す形状データであるCADデータが生成される。そして、加工条件が入力部10より入力されると、この加工条件がCAMデータ生成部12に与えられる。尚、加工条件とは、例えば、切削工具21の種類、切削速度、工具経路のパスピッチ、加工範囲などである。
CAMデータ生成部12では、CADデータ生成部11で生成されたCADデータと入力された加工条件に基づいて、切削工具21の移動経路に相当する工具経路を示すCAMデータを生成する。このCAMデータは、工具経路上の各点の座標位置が羅列されることで形成されるデータである。そして、CAMデータ生成部12で生成されたCAMデータは、NCデータ生成部13に与えられて、マシニングセンタ2で処理可能な形式の原NCデータに変換される。
このようにNCデータ生成部13で生成された原NCデータを、まず、NCデータ変換部14で改良NCデータに変換することなく、マシニングセンタ2の制御部27に与えて、原NCデータに従ってサーボモータ24を駆動することで切削工具21でワーク20を切削し、所望の部品の試作品を複数試作する。このとき、複数の試作品それぞれの試作開始時及び試作品の各部位切削時の切削工具21の摩耗量を、摩耗量検出部26によって確認する。そして、マシニングセンタ2によって成形された複数の試作品それぞれにおける各点の寸法を測定することでその寸法誤差を確認するとともに、この各点における切削工具21の摩耗量が確認される。このように寸法誤差が確認される点を、以下、「計測点」と呼ぶ。
このとき、例えば、図2に示すように、ワーク20に直方体となる穴200を切削する場合、切削工具21の切削方向をx軸として移動させるとともに、切削工具21の移動距離を折り返して、その移動経路となる直線をy軸方向に移動させることで、穴200の面が切削される。このように切削工具21の移動経路を折り返すことで、z方向にも切削することで、穴200の深さ方向に切削することができる。尚、図2におけるx軸、y軸が穴200の面の各辺に平行な2軸であり、z軸が穴200の深さ方向と平行な軸である。又、以下において、穴200の各計測点をxyz座標(x,y,z)で表すものとし、ワーク20表面における穴200の計測点p1を原点(0,0,0)とする。
即ち、図3(a)の穴200の上面図において矢印線で示すように、x軸に平行に切削工具21を移動して、穴200のx軸と平行な辺と略等しい長さx1の直線を切削すると、その辺に隣接する部分の直線を逆方向に移動して、同様の直線を切削する。このように、切削工具21が折り返し切削することで、穴200のx軸と平行な辺と略等しい長さの直線をy軸方向に複数切削することで、x軸及びy軸に平行な辺の長さがx1及びy1となる長方形となる面Saを切削することができる。そして、図3(b)の穴200の断面図において矢印線で示すように、切削工具21による面Saの切削を繰り返し行うことで、z軸方向に切削し、深さz1の穴200が形成される。
このように切削工具21によって穴200が形成されるとき、切削工具21はその切削距離に応じて摩耗されているため、切削距離が長くなるとその切削量が少なくなる。即ち、摩耗されていない切削工具21によって、図4(a)の実線のように、ワーク20の深さ方向に対してワーク20の表面からdの深さを切削するとともに、又、図4(b)の実線のように、ワーク20の表面上において切削工具21の頂点から径rの面を切削することができる。それに対して、切削工具21が摩耗されると、図4(a)の点線のように、ワーク20の深さ方向に対してワーク20の表面からd−Δdの深さしか切削できず、又、図4(b)の点線のように、ワーク20の表面上において切削工具21の頂点から径r−Δrの面しか切削できない。
このように切削工具21の摩耗量に対してワーク20の深さ方向及び面方向それぞれへの切削量が低減するため、図2のように直方体で構成された穴200を形成するようにワーク200を切削しても、原NCデータに従って切削した場合、設計通りの大きさの穴に切削されない。即ち、切削開始点p1を(0,0,0)とするとともに切削終了点p8を(x1,y1,z1)として穴200が切削されるとき、図5(a)に示すxy平面におけるワーク20の上面図のように、y軸の正の方向に向かって、穴200を構成するための切削工具21による切削距離が短くなるとともに、切削してできる直線の幅が狭くなる。そのため、図5(a)の実線で表す4つの計測点p1(0,0,0)、p2(x1,0,0)、p3(0,y1,0)、p4(x1,y1,0)による長方形となる面を切削する場合、切削工具21の摩耗量の影響により、図5(a)の点線で表す4点(0,0,0)、(x1,0,0)、(Δx1,y1−Δy1,0)、(x1−Δx1,y1−Δy1,0)の台形となる面が形成されることとなる。尚、図5の実線により示される穴200は、切削開始時の切削工具21の摩耗量が0であるときに成形されたものとする。
又、図5(b)に示すxz平面におけるワーク20の断面図のように、z軸の正の方向に向かって、穴200を構成するための切削工具21による切削距離は短くなるとともに、切削工具21によって切削される深さが浅くなる。そのため、図5(b)の実線で表す4つの計測点p1(0,0,0)、p2(x1,0,0)、p5(0,0,z1)、p6(x1,0,z1)による長方形となる面を切削する場合、切削工具21の摩耗量の影響により、図5(b)の点線で表す4点(0,0,0)、(x1,0,0)、(Δx2,0,z1−Δz1)、(x1−Δx2,0,z1−Δz1)の台形となる面が形成されることとなる。
更に、図5(c)に示すyz平面におけるワーク20の断面図のように、y軸の正の方向に向かって、切削工具21が切削してできる直線の幅が狭くなるとともに、z軸の正の方向に向かって、切削工具21によって切削される深さが浅くなる。そのため、図5(c)の実線で表す4つの計測点p1(0,0,0)、p3(0,y1,0)、p5(0,0,z1)、p7(0,y1,z1)による長方形となる面を切削する場合、切削工具21の摩耗量の影響により、図5(c)の点線で表す4点(0,0,0)、(Δx1,y1−Δy1,0)、(0,0,z1−Δz1)、(Δx3,y1−Δy2,z1−Δz2)の四角形となる面が形成されることとなる。
よって、8つの計測点p1(0,0,0)、p2(x1,0,0)、p3(0,y1,0)、p4(x1,y1,0)、p5(0,0,z1)、p6(x1,0,z1)、p7(0,y1,z1)、p8(x1,y1,z1)で構成される図2のような直方体の穴200がワーク20に形成するとき、実際に切削されて得られる穴200は、(0,0,0)、(x1,0,0)、(Δx1,y1−Δy1,0)、(x1−Δx1,y1−Δy1,0)、(Δx2,0,z1−Δz1)、(x1−Δx2,0,z1−Δz1)、(Δx3,y1−Δy2,z1−Δz2)、(x1−Δx3,y1−Δy2,z1−Δz2)で構成される。
そして、このワーク20に製作した図2のような穴200を構成する8点の座標位置の寸法を測定することで、穴200の8つの計測点における寸法誤差が確認される。即ち、穴200を構成する8つの計測点p1〜p8それぞれに対する寸法誤差が、(0,0,0)、(0,0,0)、(Δx1,−Δy1,0)、(−Δx1,−Δy1,0)、(Δx2,0,−Δz1)、(−Δx2,0,−Δz1)、(Δx3,−Δy2,−Δz2)、(−Δx3,−Δy2,−Δz2)となることが確認される。尚、寸法誤差についてはxyz座標によるベクトル表示によって表すものとする。
このようにして寸法誤差が確認されるとき、各計測点における切削工具21の摩耗量についても確認される。穴200を構成する8つの計測点p1〜p8に切削工具21が位置するものとされるときの摩耗量が、摩耗量検出部26からのログデータから確認される。この穴200が構成されるワーク20を複数試作することで、切削開始時における切削工具21の摩耗量(以下、「切削開始時摩耗量」とする)の異なるときの穴200の各計測点の寸法誤差が確認されるとともに、穴200の各計測点に位置するときの切削工具21の摩耗量が確認される。
このようにして、切削開始時摩耗量それぞれに対する部品の各計測点における寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が確認されると、この確認された寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が入力部10より入力されて、寸法誤差格納部15に格納される。そして、本加工を行うための改良NCデータを生成するために、NCデータ生成部13で生成された原NCデータと、摩耗量検出部26で検出された切削工具21の摩耗量とが、NCデータ変換部14に与えられる。
そして、NCデータ変換部14では、切削開始時摩耗量それぞれに対する部品の各計測点における切削工具21の摩耗量を寸法誤差格納部15より読み出して参照することで、摩耗量検出部26で検出された切削工具21の摩耗量に基づいて、ワーク20より生成する部品の各計測点における切削工具21の摩耗量を予測する。このように切削工具21の摩耗量を予測する際、ATC25によって切削工具21が新しいものに交換されるタイミングについても考慮される。尚、ATC25による切削工具21の交換タイミングは、切削工具21の摩耗量が低減した2つの計測点の間にある。よって、この2つの計測点を認識することにより、切削開始時摩耗量それぞれにおけるATC25による切削工具21の交換タイミングを認識することで、この交換タイミングを考慮した予測を行うことができる。
そして、各計測点それぞれに対して予測した摩耗量に近い摩耗量となるときの寸法誤差を寸法誤差格納部15より読み出して、各計測点それぞれに対して読み出した寸法誤差を補間することで、予測した摩耗量に対する各計測点の寸法誤差を確認する。そして、確認した各計測点の寸法誤差に応じて、原NCデータによって表される各点の座標位置を平行移動させることによって、改良NCデータを生成する。即ち、原NCデータによって図2の穴200が形成されるとともに、点p8(x1,y1,z1)の寸法誤差が(−Δx,−Δy,−Δz)となる場合、改良NCデータにおける点p8に相当する座標位置が原NCデータの座標位置から(Δx,Δy,Δz)だけ変更移動されて、(x1+Δx,y1+Δy,z1+Δz)に変換される。尚、この原NCデータにおける座標位置の変換は、計測点だけでなく、切削工具21の折り返し点など切削工具21の工具経路を示す各点について行われる。この工具経路を示す各点に対する寸法誤差については、その点の近傍に存在する計測点との位置関係より補間されることによって求めることができる。
このようにして得られた改良NCデータがマシニングセンタ2の制御部27に与えられるとともに、マシニングセンタ2にワーク20が設置されて、ワーク20が本加工される。このとき、制御部27が改良NCデータに基づいてサーボモータ24を駆動し、切削工具21の摩耗量に応じた座標位置に3次元移動機構23を介して切削工具21を移動させる。よって、切削工具21が、その摩耗量に応じた理想的な位置に移動するため、ワーク20を本加工して成形された部品における寸法誤差を低減することができる。
更に、このような改良NCデータが制御装置1より与えられるマシニングセンタ2において、ブリスクのような同一部分を周期的に備える周期的構造部品を成形する場合について、図面を参照して、以下に説明する。尚、図6は、各工程のワークの状態を示す図である。
図6(a)のような円柱形状のワーク20a(図1のワーク20に相当する)がマシニングセンタ2に設置されると、まず、粗加工が行われて、図6(b)のように、ロータ部分201の外周部分における翼204(図6(c)参照)が構成される翼構成部202以外の切削部分203が切削される。この切削部分203は、ワーク20aの周方向に等間隔に成形されるため、翼構成部202がロータ部分201の外周に周期的に構成されたワーク20bが形成されることとなる。そして、マシニングセンタ2において、このように粗加工が行われて得たワーク20bに対して仕上げ加工を行うことで、翼構成部202が切削されて翼204が形成され、図6(c)のように、翼204が等間隔に成形されたブリスク20cが形成される。
このようにブリスク20cが形成されるとき、入力部10によって、ブリスク20cの設計データが入力部10より入力されることによって、図6(c)のようなブリスク20cのCADデータがCADデータ生成部11で生成される。そして、加工条件が入力部11に与えられることで、粗加工して図6(b)のようなワーク20bを成形するための粗加工用のCAMデータが生成されるとともに、仕上げ加工して図6(c)のようなブリスク20cを成形するための仕上げ加工用のCAMデータが生成される。そして、粗加工用及び仕上げ加工用それぞれのCAMデータがNCデータ生成部13に与えられ、粗加工用及び仕上げ加工用それぞれの原NCデータが生成される。
その後、まず、試作加工を行うために、NCデータ生成部13で生成された粗加工用及び仕上げ加工用それぞれの原NCデータが、マシニングセンタ2の制御部27に与えられるとともに、試作用のワーク20aがマシニングセンタ2に設置される。制御部27によって粗加工用の原NCデータに基づいてサーボモータ24を駆動することで切削工具21の位置決めが行われる。このように切削工具21の位置決めが行われてワーク20aが切削されることで、図6(b)のようなワーク20bの試作品が成形される。
そして、このようにして得られたワーク20bの試作品の寸法が計測されて、各計測点の寸法誤差が確認される。このとき、このワーク20bの試作品の各計測点での切削工具21の摩耗量が摩耗量検出部26からのログデータから確認される。又、ワーク20bの各計測点における寸法誤差と切削工具21の摩耗量との関係が、周期的に配置された各切削部分203毎に確認される。即ち、図7のように、ワーク20bに8つの切削部分203a〜203hが作成されたとき、例えば、この切削部分203a〜203hそれぞれの各計測点q1〜q8における寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が確認される。尚、図7は、ワーク20bの一方の端面からみた外観図であり、図の括弧内の符号が、他方の端面における計測点を示す。
このワーク20bのように、切削部分203a〜203hが周期的に形成される場合、切削部分203a〜203hそれぞれにおいて相対的に同一位置となる計測点q1〜q8における寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が確認されて、寸法誤差格納部15に格納される。よって、本加工を行うための改良NCデータに変換する際、切削部分203a〜203hそれぞれの各計測点q1〜q8における寸法誤差及び切削工具21の摩耗量を参照することで、ワーク20bの各点における座標位置の変換を行うことができる。
このように粗加工してワーク20bの試作品が成形されると、次に、このワーク20bがマシニングセンタ2に設置され、制御部27によって仕上げ加工用の原NCデータに基づいてサーボモータ24を駆動することで切削工具21の位置決めが行われる。よって、切削工具21によってワーク20bの翼構成部202が切削されることで、図6(c)のようなブリスク20cの試作品が成形される。
そして、このようにして得られたブリスク20cの試作品の寸法が計測されて、各計測点の寸法誤差が確認されるとともに、この各計測点での切削工具21の摩耗量が確認される。このブリスク20cの各計測点における寸法誤差と切削工具21の摩耗量との関係が、周期的に配置された各翼204毎に確認される。即ち、図7のワーク20bにおいて切削部分203a〜203hそれぞれについて、各計測点q1〜q8における寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が確認されると同様、成形された8枚の翼204それぞれに対して、翼204それぞれにおける相対位置が同一となる各計測点の寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が確認される。このように確認された8枚の翼204それぞれにおける各計測点の寸法誤差及び切削工具21の摩耗量が、寸法誤差格納部15に格納される。
このようにして、粗加工後のワーク20b及び仕上げ加工後のブリスク20cそれぞれに対する各計測点の寸法誤差と切削工具21の摩耗量とが寸法誤差格納部15に格納されると、NCデータ生成部13で生成された粗加工用及び仕上げ加工用それぞれの原NCデータがNCデータ変換部14に与えられる。このとき、摩耗量検出部26で検出された切削工具21の摩耗量が検出されて、制御部27よりNCデータ変換部14に与えられる。
そして、まず、寸法誤差格納部15から読み出したワーク20bの切削部分203それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量を参照することで、現在の切削工具21の摩耗量に基づいて、ワーク20bの切削部分203それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量と、ワーク20b成形後の切削工具21の摩耗量とを予測する。そして、寸法誤差格納部15から読み出したワーク20bの切削部分203それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量に対する寸法誤差を参照することで、予測したワーク20bの切削部分203それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量に基づいて、粗加工用の原NCデータによる座標位置を変更する。このようにして、NCデータ変換部14において、粗加工用の改良NCデータを生成すると、マシニングセンタ2の制御部27に送出する。
次に、寸法誤差格納部15から読み出したブリスク20cの翼204それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量を参照することで、予測したワーク20b成形後の切削工具21の摩耗量に基づいて、ブリスク20cの翼204それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量を予測する。そして、寸法誤差格納部15から読み出したブリスク20cの翼204それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量に対する寸法誤差を参照することで、予測したブリスク20cの翼204それぞれの各計測点における切削工具21の摩耗量に基づいて、仕上げ加工用の原NCデータによる座標位置を変更する。このようにして、NCデータ変換部14において、仕上げ加工用の改良NCデータを生成すると、マシニングセンタ2の制御部27に送出する。
このようにして、粗加工用及び仕上げ加工用それぞれの改良NCデータがNCデータ変換部14で生成されて、マシニングセンタ2の制御部27に与えられると、本加工を行うために、マシニングセンタ2に図6(a)のような形状のワーク20aが設置される。そして、制御部27が粗加工用の改良NCデータに基づいてサーボモータ24を駆動することで切削工具21の位置決めが行われて、ワーク20aが切削されることで、図6(b)のようなワーク20bが成形される。その後、制御部27が仕上げ加工用の改良NCデータに基づいてサーボモータ24を駆動することで切削工具21の位置決めが行われて、ワーク20bの翼構成部202が切削されることで、図6(c)のようなブリスク20cが成形される。
このように、同一形状の部分を周期的に備える部品を形成する場合、同一形状部分それぞれに対する各計測点の寸法誤差と切削工具21の摩耗量とを確認することで、改良NCデータを生成するための補正値を作成することができるため、試作品を1つとすることができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図8は、本実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図8において、図1と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図8に示すように、本実施形態の制御装置1aは、図1の制御装置1における寸法誤差格納部15が省かれた構成となり、他の部分については、図1の制御装置1と同一の構成となる。そして、NCデータ変換部14では、ATC25における切削工具21の交換タイミングの間における切削工具21の切削距離と成形された部品の寸法誤差との関係が記憶されている。又、マシニングセンタ2は、第1の実施形態(図1)と同一の構成である。
このように制御装置1aが構成されるとき、切削工具21の切削距離と成形された部品の寸法誤差との関係は、図9のように、切削工具21がATC25によって交換されると、寸法誤差が0となり、その切削距離が長くなるほど大きくなる。尚、この寸法誤差は、設計値と実測値との距離を表すものであり、正の値となる。即ち、本実施形態における寸法誤差は、図4における深さ方向に対する寸法誤差Δdと、ワーク20表面における寸法誤差Δrに相当する。即ち、ATC25によって切削工具21が交換された後、その切削距離が長くなると、切削工具21により切削される深さが浅くなるため、深さ方向の寸法誤差が大きくなり、又、切削工具21により切削される面積の径が短くなるため、切削面における寸法誤差も大きくなる。
そして、制御装置1aでは、第1の実施形態と同様にしてNCデータ生成部13でNCデータが生成されると、図9のような関係より、切削工具21の切削距離に応じて成形する部品における各点の寸法誤差を求めることができるため、マシニングセンタ2で試作品を試作することなく、NCデータ変換部14に与えられる。このとき、摩耗量検出部26で検出された切削工具21の摩耗量が検出されて、制御部27よりNCデータ変換部14に与えられる。
このように原NCデータと検出された切削工具21の摩耗量とが与えられたNCデータ変換部14では、原NCデータにおける工具経路が確認され、この工具経路における各点毎に、切削開始点からの移動距離が確認される。そして、この移動距離を切削距離として、図9の関係を参照することで、この点における寸法誤差を求め、この求めた寸法誤差分だけ点の座標位置を移動させることによって、工具経路における点の位置を変更する。ここで、原NCデータによる工具経路における点Px,Pyを注目するとともに、点Px,Pyの間の距離をDとする。そして、点Pxでの寸法誤差が0であるとともに、点Pyでの寸法誤差が深さ方向及びワーク20表面それぞれに対してΔd、Δrとなるものとする。
このとき、図10(a)のように、理想的には、点Px,Pyの距離がDとなりその深さがdとなるように切削されるが、現実には、点Pyに至るまでに切削工具21の先端が摩耗されるために、原NCデータを用いて切削したとき、図10(b)のように、点Pxから点Pzまでが切削される。この点Pzは点Pxとの距離がD−Δrであり、点Pzでの表面からの深さがd−Δdとなる。よって、点Pyまで切削するには、摩耗された切削工具21を深さ方向にΔdだけ深く切削させるとともに、点PxからPyの方向にΔrだけ長く切削させる必要がある。
よって、図10(c)のように、摩耗されていない切削工具21によって点Pwまで切削されるように、原NCデータにおける点Pyの座標位置を点Pwの座標位置に変更させる。この点Pwは、点Pxとの距離がD+Δrとなるとともに表面からの深さがΔdとなる点である。即ち、点Pwにおいて、摩耗されていない切削工具21によって切削される表面からの深さがd+Δdとなる。このようにすることで、図10(c)のように、摩耗された切削工具21によって点Pyまで同一の深さdで切削することができる。よって、原NCデータにおける点Pyの座標位置を点Pwの座標位置に変更することで、点Pxから点Pyを切削させるとき、その切削距離をDとするとともに、その切削深さをdとすることができる。
このようにして、原NCデータにおける工具経路の各点の座標位置を変更することによって、改良NCデータを生成する。尚、このとき、工具経路における点の位置を変更するのみでは寸法誤差が解消されない場合は、寸法誤差が解消される点の位置まで切削されるように、新たな工具経路が作成される。又、説明を簡単にするために、切削工具21が図10の模式図のように均一に摩耗するものとして説明したが、実際は、先端側の摩耗量が多く、切削工具21先端における傾斜が緩くなるような摩耗となるとともに、ワーク20の切削を行っていない部分の摩耗はない。このように摩耗される切削工具21の形状に応じた工具経路の各点の座標位置を変更するための演算式を用いて、改良NCデータが生成される。又、切削工具21の先端における傾斜が変更することなく摩耗される場合は、切削深さのみが変わることとなるため、切削深さ方向に対する座標位置の変更のみを行うことによって、改良NCデータを生成することができる。
そして、生成した改良NCデータをマシニングセンタ2の制御部27に与えるとともに、ワーク20をマシニングセンタ2に設定する。よって、マシニングセンタ2において、制御部27が改良NCデータに基づいてサーボモータ24を駆動し、切削工具21の摩耗量に応じた座標位置に3次元移動機構23を介して切削工具21を移動させる。よって、切削工具21が、その摩耗量に応じた理想的な位置に移動するため、ワーク20を本加工して成形された部品における寸法誤差を低減することができる。
このように本実施形態によると、切削距離に応じた寸法誤差をNCデータ変換部14での演算により求めることができるため、第1の実施形態のように、一度、試作品を成形してその寸法を計測する必要がなくなる。尚、本加工品の寸法精度をより高いものとするために、試作品を成形するとともに、この試作品に応じた切削工具21の切削距離と寸法誤差の関係を求めて、NCデータ変換部14に参照させるものとしても構わない。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。図11は、本実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図11において、図1と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図11に示すように、本実施形態の制御装置1bは、図1の制御装置1における寸法誤差格納部15の代わりに、切削工具21による切削時間を測定する切削時間測定部16を備え、他の部分については、図1の制御装置1と同一の構成となる。又、マシニングセンタ2は、第1の実施形態(図1)と同一の構成である。そして、制御装置1bの切削時間測定部16に対して、マシニングセンタ2の制御部27によって回転モータ22が駆動されて切削工具21がワーク20を切削していることを示す信号が与えられる。
このように構成される制御装置1bは、第2の実施形態の制御装置1aと異なり、原NCデータにより得られた切削距離に応じて寸法誤差を確認して改良NCデータを生成するものではなく、ワーク20の切削が行われた切削時間に応じて原NCデータ又は改良NCデータの工具経路の各点の寸法誤差を確認するとともに、その点の座標位置を変更して改良NCデータを生成する。尚、この切削時間と寸法誤差との関係は、図9における切削距離と寸法誤差との関係と同様の関係を持つ。
この切削時間による改良NCデータを生成する制御装置1bを用いた部品の成形方法について、以下に説明する。まず、ワーク20がマシニングセンタ2に設置されると、摩耗量検出部26で検出された切削工具21の摩耗量が検出されて、制御部27よりNCデータ変換部14に与えられると、切削工具21の摩耗量よりATC25による交換後からの切削時間を算出する。この切削時間は、切削時間測定部16に与えられる。
そして、NCデータ生成部13より原NCデータがNCデータ変換部14に与えられると、算出された切削時間から寸法誤差を算出し、この寸法誤差に応じて、原NCデータによって示される切削開始点と工具経路の第1点目との座標位置が移動されて、改良NCデータとして出力される。尚、寸法誤差に応じた工具経路上の点の座標位置の変更については、第2の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。このようにして、改良NCデータの一部として切削開始点から工具経路の第1点目がマシニングセンタ2の制御部27に与えられる。
そして、マシニングセンタ27では、与えられた改良NCデータにおける2点の座標位置に従ってサーボモータ24を駆動するとともに回転モータ22を駆動し、切削工具21によるワーク20の切削動作を開始する。このように切削工具21によるワーク20の切削動作を開始すると、回転モータ22を駆動したことを示す信号が切削時間測定部16に与えられて、切削時間測定部16で切削時間が積算される。即ち、切削時間測定部16において、摩耗量検出部26で検出された切削工具21の摩耗量より算出された切削時間に積算されることで、常にATC25による交換後からの切削時間が測定される。尚、この切削時間は、ATC25によって切削工具21が交換されると初期化される。
そして、このように切削時間測定部16で測定された切削時間がNCデータ変換部14に与えられると、所定時間毎に、その切削時間に応じた寸法誤差を求め、その寸法誤差に応じて原NCデータ又は改良NCデータの工具経路における各点の座標位置を変更して、改良NCデータを生成する。そして、生成した改良NCデータをNCデータ変換部14に格納するとともに、この改良NCデータとしてマシニングセンタ2の制御部27に出力する。
このとき、マシニングセンタ2の制御部27では、与えられた改良NCデータに対して、未だ到達していない工具経路の点の座標位置のみを更新する。即ち、例えば、原NCデータの工具経路における点が第1点〜第n点まであり、マシニングセンタ2において第k(kは1≦k≦n−1の自然数)点から第k+1点までの切削が行われているものとする。このとき、改良NCデータがマシニングセンタ2の制御部27に与えられると、第k+1点〜第n点までの座標位置のみを改良NCデータに従って更新する。
このようにすることで、ATC25による切削工具21の交換後の切削時間に応じて、切削工具21を移動させる工具経路における各点の座標位置をリアルタイムで補正することができる。尚、本実施形態において、NCデータ変換部14が、所定時間毎に寸法誤差を求めて、工具経路の全ての点について座標位置を変更した改良NCデータを生成するものとしたが、未だ到達していない工具経路の点の座標位置のみを変更した改良NCデータを生成するものとしても構わない。このとき、マシニングセンタ2から制御装置1bに対して、既に切削した工具経路の点に関する情報が与えられる。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。図12は、本実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。尚、図12において、図1と同一の目的で使用する部分については同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12に示すように、制御装置1cは、図1の制御装置1における寸法誤差格納部15の代わりに、切削工具21を回転させる回転モータ22を駆動させる駆動電流の電流値を検出する駆動電流検出部17を備え、他の部分については、図1の制御装置1と同一の構成となる。又、マシニングセンタ2は、第1の実施形態(図1)と同一の構成である。そして、制御装置1cの駆動電流検出部17に対して、マシニングセンタ2の回転モータ22を駆動する駆動電流の電流値を表す信号が回転モータ22より与えられる。
このように構成される制御装置1cは、第3の実施形態の制御装置1bと異なり、切削時間に応じて寸法誤差を確認して改良NCデータを生成するものではなく、回転モータ22の駆動させる駆動電流の電流値が一定の値となるように、原NCデータの工具経路の各点の座標位置の移動距離を設定して改良NCデータを生成する。又、このようにして改良NCデータが生成されるとき、この制御装置1cは、第3の実施形態の制御装置1bと同様、切削工具21を移動させる工具経路における各点の座標位置をリアルタイムで補正する。このとき、駆動電流検出部17で検出された回転モータ22の駆動電流が大きいとき切削工具21による切削量が大きくなり、又、駆動電流検出部17で検出された回転モータ22の駆動電流が小さいとき切削工具21による切削量が小さくなる。
そのため、駆動電流検出部17で検出された駆動電流が所定の電流値よりも大きくなると、NCデータ変換部14において、切削距離が短くなるとともに切削深さが浅くなるように、原NCデータ又は改良NCデータの工具経路の各点の座標位置の移動距離を設定して改良NCデータを生成する。逆に、駆動電流検出部17で検出された駆動電流が所定の電流値よりも小さくなると、NCデータ変換部14において、切削距離が長くなるとともに切削深さが深くなるように、原NCデータ又は改良NCデータの工具経路の各点の座標位置の移動距離を設定して改良NCデータを生成する。
この回転モータ22の駆動電流に応じて改良NCデータを変更する制御装置1cを用いた部品の成形方法について、以下に説明する。まず、ワーク20がマシニングセンタ2に設置されるとともに、NCデータ生成部13より原NCデータがNCデータ変換部14に与えられると、原NCデータがマシニングセンタ2の制御部27に与えられる。そして、マシニングセンタ27では、与えられた原NCデータに各点の座標位置に従ってサーボモータ24を駆動するとともに回転モータ22を駆動し、切削工具21によるワーク20の切削動作を開始する。
このように切削工具21によるワーク20の切削動作を開始すると、回転モータ22の駆動電流値が制御装置1cの駆動電流検出部17に与えられる。そして、制御装置1cが、駆動電流検出部17において、回転モータ22の駆動電流値を所定の電流値と比較し、この比較結果がNCデータ変換部14に与えられる。この駆動電流検出部17における比較結果が与えられたNCデータ変換部14では、この比較結果に基づいて切削工具21のワーク20に対する切削量が確認される。
そして、確認された切削工具21のワーク20に対する切削量に応じて、原NCデータ又は改良NCデータの工具経路における各点の座標位置を変更して、改良NCデータを生成する。そして、生成した改良NCデータをNCデータ変換部14に格納するとともに、この改良NCデータとしてマシニングセンタ2の制御部27に出力する。このとき、第3の実施形態の場合と同様、マシニングセンタ2の制御部27では、与えられた改良NCデータに対して、未だ到達していない工具経路の点の座標位置のみを更新する。
このようにすることで、切削工具21を回転する回転モータ22の駆動電流が一定となるように、改良NCデータの工具経路における各点の座標位置を変更することで、切削工具21の切削量を一定に制御して、寸法誤差の低減を図ることができる。尚、本実施形態において、NCデータ変換部14が、第3の実施形態と同様、工具経路の全ての点について座標位置を変更した改良NCデータを生成するものとしたが、未だ到達していない工具経路の点の座標位置のみを変更した改良NCデータを生成するものとしても構わない。このとき、マシニングセンタ2から制御装置1bに対して、既に切削した工具経路の点に関する情報が与えられる。
は、第1の実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。 は、マシニングセンタにより穴が切削されたワークの外観斜視図である。 は、図2の穴を形成するときの工具経路を示す図である。 は、工具の摩耗量と切削量との関係を説明するための図である。 は、図2の穴を形成したときに生じる寸法誤差を説明するための図である。 は、図1のマシニングセンタによりブレスクを成形する工程を説明するための図である。 は、図6のブレスクを成形する際の粗加工後のワークにおける寸法誤差の測定点を示す図である。 は、第2の実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。 は、切削距離と寸法誤差との関係を示す図である。 は、切削工具の摩耗に基づく切削量と座標位置の補正量との関係を示す図である。 は、第3の実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。 は、第4の実施形態におけるマシニングセンタ及びその制御装置の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a,1b,1c 制御装置
2 マシニングセンタ
10 入力部
11 CADデータ生成部
12 CAMデータ生成部
13 NCデータ生成部
14 NCデータ変換部
15 寸法誤差格納部
16 切削時間測定部
17 駆動電流検出部
20 ワーク
21 切削工具
22 回転モータ
23 3次元移動機構
24 サーボモータ
25 ATC
26 摩耗量検出部
27 制御部

Claims (9)

  1. ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、加工後の部品の形状データである加工用データを生成して前記位置決め機構に与える制御装置と、を備えるとともに、該制御装置から与えられる前記加工用データに基づいて前記位置決め機構が前記切削工具を前記ワークの切削位置に移動させて前記切削工具によってワークを切削することで前記部品を生成する工作機械において、
    前記制御装置が、
    前記加工用データを生成する加工用データ生成部と、
    該加工用データ生成部で生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じて変化させて新たな加工用データを生成する加工用データ変換部と、
    を備え、
    前記位置決め機構が前記加工用データ変換部より与えられた前記新たな加工用データに基づいて、前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定することを特徴とする工作機械。
  2. 前記制御装置が、予め工作機械において試作した前記部品の各点における寸法誤差に関する誤差データを前記切削工具の摩耗量に応じて格納する寸法誤差格納部を備え、
    前記加工用データ変換部において、
    前記部品の本加工を行う際に確認される前記切削工具の摩耗量に応じた前記部品の各点における寸法誤差を、前記寸法誤差格納部に格納された前記誤差データより確認し、
    確認した当該部品の各点における寸法誤差に応じて前記座標データを変更して前記新たな加工用データを生成することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記加工用データ変換部において、前記切削工具が切削した長さである切削距離に基づいて前記座標データを変化させて、新たな加工用データが生成されることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  4. 前記加工用データ変換部において、前記切削工具が切削を行った時間である切削時間に基づいて前記座標データを変化させて、新たな加工用データが生成されることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  5. 前記切削工具を回転駆動させる回転モータを備え、
    前記加工用データ変換部において、前記回転モータの駆動電流値に基づいて前記座標データを変化させて、新たな加工用データが生成されることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  6. ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、
    加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、
    前記位置決め機構が該第1ステップで生成された前記加工用データに基づいて前記切削工具を前記ワークの切削位置に移動させて、前記切削工具によってワークを切削することで、前記部品の試作品を生成する第2ステップと、
    前記第2ステップで生成された前記部品の試作品の寸法を測定することで、前記部品の各点の寸法誤差を測定する第3ステップと、
    前記部品の各点における寸法誤差に関する誤差データを前記切削工具の摩耗量に応じて格納する第4ステップと、
    前記部品の本加工を行う際に確認される前記切削工具の摩耗量に応じた前記部品の各点における寸法誤差を、前記寸法誤差格納部に格納された前記誤差データより確認する第5ステップと、
    該第5ステップで確認した当該部品の各点における寸法誤差に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第6ステップと、
    前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第7ステップと、
    を備えることを特徴とする工作機械による加工方法。
  7. ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、
    加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、
    前記切削工具が切削した長さである切削距離を測定する第2ステップと、
    該第2ステップで測定された前記切削距離に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、
    前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、
    を備えることを特徴とする工作機械による加工方法。
  8. ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、
    加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、
    前記切削工具が切削を行った時間である切削時間を測定する第2ステップと、
    該第2ステップで測定された前記切削時間に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、
    前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、
    を備えることを特徴とする工作機械による加工方法。
  9. ワークを切削する切削工具と、該切削工具の位置決めを行う位置決め機構と、を備える工作機械による加工方法において、
    前記工作機械が、前記切削工具を回転する回転モータを備えるとともに、
    加工後の部品の形状データである加工用データを生成する第1ステップと、
    前記回転モータの駆動電流値を測定する第2ステップと、
    該第2ステップで測定された前記回転モータの駆動電流値に基づいて、前記第1ステップで生成された加工用データが備える加工形状の座標位置に関する座標データを前記切削工具の摩耗量に応じた値に変化させて新たな加工用データを生成する第3ステップと、
    前記位置決め機構が、前記新たな加工用データに基づいて前記切削工具の前記ワークに対する切削位置を決定して、前記ワークを切削して本加工を行う第4ステップと、
    を備えることを特徴とする工作機械による加工方法。
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