JP5515410B2 - 曲げ加工方法および加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば熱交換器用の波形フィンの成形に用いて好適な曲げ加工方法および加工装置に関するものである。
従来、波状製品の曲げ加工において、例えば図7に示すように、表面に波形状にプレス加工を施すための凹溝Cmを備えた固定型1を複数、互いに隣接配置したものに対し、これら固定型1における凹溝Cmに係合する、下に凸状のパンチ先端部を有する可動型であるパンチ2を隣接配置した加工装置がある。かかる加工装置により、これら固定型1とパンチ2との間に送り込まれた加工材料Mに対し、複数のパンチ2を同時に、固定型1に向けて下降させて波形状にプレス加工を施すようにしてきた。
複数の波形状部を一度に形成する手法としては、例えば、特許文献1で見られるように、帯板材にすでに成形された波形状側を拘束する拘束工程と、拘束工程が拘束される側から材料送り部側に向けて、順に波形状を一山ずつ、複数山成形する波形状を成形工程とを設け、一回のプレスで複数の波形状を成形できるとしている。
また、材料の破断を回避する加工手法としては、図8に示すように一山ずつ加工することで、材料の破断を回避する加工手法が採用されている。この加工手法では、加工材料Mを送り込みながら、凹溝Cmを備えた固定型1を複数、互いに隣接配置したものに対し、パンチ2を個々に順次、固定型1に向けて下降させ、プレス加工を施すようにしている。ここでの加工手法では、当初加工部位で波形にプレス加工した後、その可動型を上昇させると共に、加工材料Mを送り込み、その波形に加工された部位を、隣接する固定型1の位置まで、もたらされた際、プレス加工を施したパンチ2に隣接するパンチ2を加工させて、すでに波形に加工された箇所を、後続する加工材料Mを引き込みながら、再度、固定型1の凹溝Cmに押し込んで、確実に波形形状を保持するべく加工するようにしている。
かかる加工手法によれば、当初の加工部位での加工だけでは、加工材料Mの弾性により、若干復元するため、所望の波形形状が維持できないが、かかる加工部位を、続けて次のパンチ2によるプレス加工を施すことによって、所望の波形状を確保することができるとしている。
さらに、この他、曲げ数が多い場合、高速のプレスが必要となることから、1ストロークにて時間差を以って、多山を成形する方式が提案されている。例えば図9、10に示すように、多数のパンチ2を並べたところに、パンチ2の並び方向に沿って可動カム3を移動させると、可動カム3とそれぞれのパンチ2は、可動カム3の先端部に設けた、略45度の押圧端部によって、可動カム3の前進移動により、順次、パンチ2を所定のストロークdで下降させ、送り込まれる材料に対し、波形のプレス加工を施すようにしている。このような加工手法としては、例えば、特許文献2において、開示されている。
その他、多山を成形する方式としては、特許文献3で見られるように、上下に多数の第1パンチと第2パンチとを櫛歯状に対向配置したものがある。かかる成形方式によれば、矩形波状のコルゲートフィンが成形可能である。
また、矩形形のフィンの加工法としては、特許文献4で見られるように、二つのパンチを交互に上下に動かすことにより、薄板から凹凸フィンを連続的に加工するとしている。
なお、二つのパンチを交互に上下に動かす加工法としては、特許文献6においても開示されている。
さらにその他、特許文献5では、帯状板材の加工法のように、複数のプレス加工部を時間差を置いて交互にプレス加工を行うとしている。
特開2008−87033号公報 特開2006−136896号公報 特開2003−115567号公報 特開2006−15388号公報 特開平11−179438号公報 特開平9−155460号公報
特許文献1の加工手法では、一回のプレスで複数山の波形状を形成することで、加工能力を向上させることができるものの、新たな課題として、材料引込力の違いにより、破断やそりといった形状不良が発生するおそれがある(図11参照)。
また、特許文献2に記載される可動カム移動方式によれば、続けて多数の波形状を形成することはできるものの、可動カム3の先端部に設けた、略45度の押圧端部によって、可動カム3の前進移動により、順次、パンチ2を所定のストロークdで下降させるとしても、パンチ2の幅Pに対する下降距離dとのアスペクト比は、1未満であるというのが現状である。すなわち、この場合の可動カム3の移動方向は、パンチ2幅方向であり、可動カム3の略45度の押圧端部が、パンチ2の幅P移動したとしても、パンチ2の加工距離dは、p>dとなる。そのため、アスペクト比の高い材料や高ヤング率の材料に対しては、同様の形状不良が生じてしまう。
さらに特許文献3〜特許文献6のように、上下時間差構造を有するものとしても、アスペクト比高い製品および高ヤング率の材料に関するものではない。
そこで、図12に示すように、可動カム3をパンチ2の後方から、パンチ2の長手方向に沿って、略45度の押圧端部によってパンチ2を押込み、ストロークを拡大するとした提案がなされている。
しかしながら、このような構成であると、パンチ2の後方は、可動カム3の略45度の押圧端部による、いわゆる片当り状態となり、パンチ2の前方が浮いてしまうという不都合がある。
本発明は、以上のような課題を改善するために提案されたものであって、波状の曲げ製品加工において、そりや破断といった欠陥のない、良好な波形形状の製品を得るため、時間差を持ちながらパンチ加工を施すとした、曲げ加工方法および加工装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の方法の発明では、互いに隣接して、対向するように配置された曲げ加工先端部を有する、複数組の第1、第2型(11、12)間にもたらされた加工材料(M)に対し、それら複数組の第1、第2型(11、12)のうちの、昇降駆動機構を有する前記第2型(12)を順次、作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施す曲げ加工工程を具備する曲げ加工方法において、加工材料(M)を送り込んで相対的に動作させて曲げ加工を施す第1、第2型(11、12)に隣接した、曲げ加工直前の位置における前記第2型(12)と、前記第1型(11)との曲げ加工先端部間の間隔であるクリアランス(C)から前記加工材料(M)の厚みを除いた隙間を、前記加工材料(M)と前記第1型(11)との間に持たせることで、曲げ加工工程時に前記加工材料(M)の引き込み力を制御して、曲げ加工を施すようにしたことを特徴とする。
これにより、相対的に動作させて曲げ加工を施す第1、第2型(11、12)に対し加工材料(M)を送り込む手前側に隣接する第1型(11)と第2型(12)における曲げ、そりや破断といった問題を解決することができる。
請求項2記載の装置の発明では、互いに隣接して、対向するように配置された曲げ加工先端部を有する、複数組の第1、第2型(11、12)を備え、それら複数組の第1、第2型(11、12)間にもたらされた加工材料(M)に対し、複数組の第1、第2型(11、12)のうちの、昇降駆動機構を有する前記第2型(12)を順次、作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施すようにした加工装置(10)において、
前記曲げ加工を施す第1、第2型(11、12)に隣接した、曲げ加工直前の位置における前記第2型(12)と、前記第1型(11)との曲げ加工先端部間の間隔であるクリアランス(C)から前記加工材料(M)の厚みを除いた隙間を、前記加工材料(M)と前記第1型(11)との間に持たせることで、曲げ加工工程時に前記加工材料(M)の引き込み力を制御して、曲げ加工を施すようにしたことを特徴とする。
これにより、加工材料(M)に対して無理な外力をかけることなく、そりや破断といった問題なく、曲げ加工を施すことができる。
請求項記載の発明は、加工材料(M)に対し、複数組の第1、第2型(11、12)を順次、相対的に動作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施す曲げ加工工程の終了後、曲げ加工箇所全体に対し、曲げ加工形状確保のための仕上げ曲げ加工を施すようにしたことを特徴とする。
これにより、加工材料(M)が弾性力により、若干復元しても、曲げ加工箇所全体に対し、仕上げ曲げ加工を施すことで、所望の曲げ加工形状を確保することができる。
さらに、前記加工材料(M)に1次曲げ加工を施す工程と、前記1次曲げ加工を施した第1、第2型(11、12)に隣接する第1型(11)と第2型(12)間に前記1次曲げ加工部位を送り込む工程と、前記1次曲げ加工部位が送り込まれた前記第1型(11)と前記第2型(12)において、前記1次曲げ加工部位に対し、2次曲げ加工を施す工程とを具備し、加工材料(M)を送り込んで前記2次曲げ加工を施す第1、第2型(11、12)に隣接した、2次曲げ加工直前の第1、第2型(11、12)において、曲げ加工先端部間に、曲げ加工先端部間の間隔であるクリアランス(C)から前記加工材料(M)の厚みを除いた隙間を持たせることで、前記2次曲げ加工工程時に前記加工材料(M)の引き込み力を制御して、前記2次曲げ加工を施すようにしてもよい
これにより、1次曲げ加工により、加工材料(M)が弾性力により、若干復元しても、第1型(11)と第2型(12)における曲げ加工による加工形状を安定化させることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
本発明によれば、波状の曲げ製品加工において、そりや破断といった欠陥なく、連続的に良好な波形形状の製品を得ることができる。
本発明に係る曲げ加工方法を実行する加工手順を示した、第1実施形態の、模式的な加工説明図である。 本発明に係る曲げ加工方法を実施するに当り、プレスパンチとダイとの間の加工条件を説明するための、模式的な説明図である。 げ加工方法を実行するための加工装置の関連形態を示す、模式的な要部加工説明図である。 図3に示す加工装置において用いられる、プレスパンチと可動カムとの機構的な説明図である。 げ加工方法を実行するための加工装置の関連形態を示す、模式的な要部加工説明図である。 図5に示す加工装置において用いられる、プレスパンチと可動カムとの機構的な説明図である。 従来のプレス加工の一例を説明する模式図である。 従来のプレス加工の別例を説明する模式図である。 公知技術にかかる時間差プレス加工手順を説明する加工装置の模式的な斜視図である。 図9に示す加工装置の模式的な側面図である。 従来のプレス加工によって、そりが生じた製品の概観図である。 時間差プレス加工手順を説明する別の模式的な斜視説明図である。
下、本発明にかかる曲げ加工方法を実施するに当たり、第1実施形態について説明する。第1実施形態においては、曲げ加工を実行する加工対象として、容易に塑性変形する、肉薄の板状金属板を用いている。
かかる板状金属板として、少なくとも可撓性、塑性変形および展性を有する、比較的軽比重の適宜な素材を想定している(例えば、アルミ等の軽金属金属板等)。
ここでは、例えば車両用エンジンのラジエータにおけるコルゲートフィンを製造する例を挙げて説明する。このコルゲートフィンは、金属板を等間隔の波状に成形したもので、冷媒を流すチューブ間に配設され、チューブ内を流れる冷媒の放熱を高める作用をなすものである。なお、加工材料は例えば、ロール状に巻いたものを引き出して、加工装置に引き込み、加工する構成とすることができる。
かかるロール状に巻かれた加工材料を加工するための加工装置としては、例えば特許文献1で開示されるような既存の加工装置を挙げることができる。
かかる加工装置は、ロール状に巻かれた加工材料を送り出す材料送り部と、送り込まれた加工材料を波形状に加工する機能を備えている。
材料送り部は、後述する加工装置の1回の曲げ加工毎に加工材料に形成される波形状の数に相当する分の素材送りを行うようにしている。
図1に示す本実施形態にかかる加工装置10では、互いに隣接して、対向するように配置された曲げ加工先端部を有する、複数組の第1、第2型11、12を備え、それら複数組の第1、第2型11、12間に加工材料Mを送り込んで、複数組の第1、第2型11、12を順次、相対的に動作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施すようにしたものである。なお、図1に示す本実施形態にかかる加工装置10では、第1型11を下型11aに支えられる複数のブロック状部材11bと、第2型12を上型12aに支えられるプレスパンチ12bとして説明する。
下型11aには、加工材料Mを波形状に曲げ加工を付与するための受け側である、複数のブロック状部材11bを連設している。かかるブロック状部材11bの曲げ加工先端部である加工面には、凹溝を備えている。
一方、上型12aには、下型11のブロック状部材11bの加工面に向かって下降してコンタクトし、所要の押圧力で、素材を波形状に塑性変形させる複数のプレスパンチ12bが連設されている。
これらプレスパンチ12bは、上型12aに搭載されている図示しない昇降駆動機構により、個々のプレスパンチ12bが所定の時間差を以って下降駆動させ、曲げ加工、すなわちプレス加工を施すように構成されている。この場合において、各プレスパンチ12bの駆動タイミングは、加工材料Mの送り速度や、アスペクト比に応じて、調整可能としている。
なお、図示するプレスパンチ12bの動作タイミングでは、互いに隣接する一対のプレスパンチのうち、加工材料Mの送り方向下流側のプレスパンチ12bを先行して下降動作させている。その後、所定のタイムラグを以って、隣接するプレスパンチ12bを、下降動作させている。
以上のように構成される加工装置10において、加工材料Mは、加工箇所に送り込まれる際、下型11のブロック状部材11bの曲げ加工先端部の上方、近接した位置に離隔した状態で送り込まれるようにしている。
そして上述のプレス加工において、プレス加工を良好に行うようにするために、各プレスパンチ12bの駆動タイミングの他、プレスパンチ12bによる片曲げ曲率半径Rmを以って加工曲率半径Rを制御する点に着目し、以下のような要素を基に、加工形状の安定化を図っている(図2参照)。すなわち、
ブロック状部材11bの加工面の先端部曲率半径:RD、Fb(Rに反比例):曲げ抵抗、Ff:加工面の先端部と加工材料Mとの摩擦力、L:材料引込み量(Fに反比例)、C:プレスパンチ12bと加工面の先端部とのクリアランス、F(=Fb+Ff):引張り力。
すなわち、クリアランスCは、プレス加工時に、プレス加工直前の位置におけるプレスパンチ12bと、下型11のブロック状部材11bとの曲げ加工先端部との間隔で、この存在により、プレス加工時に加工材料Mに生ずる、摩擦力Ffと曲げ抵抗Fbとに基づく引張り力Fにより、加工材料Mに材料引込み量Lを制御して、破断なく、プレス加工を良好に行うようにしている。
本実施形態を実施するための加工装置は以上の通りであり、次に、この加工装置を用いた、プレス加工の手順について、説明する。
加工装置10の上型12aは、下型11bに対して開いた状態の上限位置から、閉じた状態となる下限位置との間を摺動する。これに伴い、上型12aに搭載されている昇降駆動機構により、各プレスパンチ12bは所定の時間差を以って下降駆動させ、プレス加工を施すことができる。
例えば図2に示すように、プレス加工を施す第1、第2型11、12に隣接した、プレス加工直前の第1、第2型11、12におけるプレス加工先端部間は、加工材料Mの引き込み力を制御するようにクリアランスCを有している。
プレス加工位置において、プレスパンチ12bを、上型12aに搭載されている昇降駆動機構により下降駆動させると、加工材料Mの加工部位がプレスパンチ12bと、下型11のブロック状部材11bの曲げ加工先端部との間に挟持される。
このとき、プレス加工直前の第1、第2型11、12においては、プレスパンチ12bと、下型11のブロック状部材11bの曲げ加工先端部との間は、クリアランスCを以って開いているので、加工材料Mは、プレス加工位置における下型11のブロック状部材11bの曲げ加工先端部により、曲げ抵抗Fbに抗して、片曲げ曲率半径Rmで曲げられた状態となる。
これにより、プレス加工位置で、加工部位である、加工材料Mには、曲げ抵抗Fbと摩擦力Ffに基づく引張り力Fがかかり、加工材料Mに対しては、引張り力Fに反比例する材料引込み量Lが生じる。
以上のようにして、プレス加工を順次実行し、プレス加工直前の第1、第2型11、12において、プレスパンチ12bと、下型11のブロック状部材11bの曲げ加工先端部との間のクリアランスCを持たせることで、加工材料Mは、引張り力Fに対応した材料引込み量Lを制御して、破断することなく、所望の波形形状に加工することができる。
図3に関連形態にかかる加工装置20を示す。この加工装置20では、加工材料Mの進行方向に対して、直交方向に可動カムを出し入れして、プレスパンチのストロークを確保するようにしたもので、可動カムをプレスパンチの後方から、すなわち、加工材料Mの進行方向と直交方向に、略45度の押圧端面によってプレスパンチを押し込む方式を採用している。
この加工装置20では、互いに隣接して、加工材料Mの進行方向に直交するように対向配置した、複数組の固定型と可動型21と、これら可動型21の長手軸方向端面に、それぞれ、順次、移動させて噛合い、噛合い離脱させる可動カム22とを備えている。
これら可動型21と可動カム22とは、可動型21の長手軸方向端面に可動カム22が係合離脱可能に噛合うことで、可動型21を、所定のストロークで昇降駆動させて、加工材料Mに曲げ加工を施すようにした、複数の傾斜係合部23を備えている。
ここでは、加工装置20は、加工材料Mの進行方向に沿って、加工材料Mの幅方向に延在する寸法の可動型21(以下、プレスパンチ21)を、加工材料Mの幅方向に指向して、互いに独立して昇降駆動可能に列設している。
そして、これらプレスパンチ21には、プレスパンチ21と、プレスパンチ21の長手軸方向に移動することで、噛合い、噛合い離脱可能に設けた可動カム22を備えている。
なお、上記列設されたプレスパンチ21群の直下には、図示は省略しているが、加工材料Mを矩形波形状に加工するための受け側としての、固定型であるダイを有している。かかるダイのコンタクト面は、矩形波形状の加工面を備えている。
プレスパンチ21と可動カム22とは、図4に示すように、プレスパンチ21の長手軸方向端面において、一対の傾斜係合部23、すなわちプレスパンチ21側に形成した一対の噛合い凹部211と、可動カム22側に設けた噛合い凸部221とを介して係合離脱可能に構成している。この場合、噛合い凹部211と噛合い凸部221とには、可動カム22の押込み方向に沿う軸方向に対して、図中、反時計回りに135度(−45度)の傾斜面の押圧端面212、222を有している。
これにより、可動カム22を図中、左方に押し込むことで、噛合い凸部221の押圧端面222を介し、プレスパンチ21の噛合い凹部211の押圧端面212を押し込み、ストロークdでプレスパンチ21を押し込む構成である。なお、プレスパンチ21の厚みpから、アスペクト比はd/pであり、ストロークd>厚みpから、アスペクト比(d/p)>1となる。
以上のように、関連形態にかかる加工装置20では、加工材料Mの進行方向に対して、直交方向に可動カム22を出し入れして、プレスパンチ21のストロークを確保するようにしているので、これまでのような、加工材料Mの進行方向に沿う、カムの移動方式に比較して、アスペクト比が拡大し、より大きなストロークで、多数のプレスパンチ21を順次、押し込み、波形状の加工を行うことができる。
また、プレスパンチ21と可動カム22とは、プレスパンチ21側に形成した一対の噛合い凹部211と、可動カム22側に設けた噛合い凸部221とを介して係合離脱可能に構成したので、可動カム22を加工材料Mの進行方向に対して直交方向、すなわちプレスパンチ21の長手方向に、反時計回りで135度(−45度)の押圧端部によってプレスパンチ21を押し込むことで、図12で見られるようないわゆる片当たりにより生ずる、プレスパンチ21の浮き上がりを抑制することができる。
図5に関連形態にかかる加工装置30を示す。
この加工装置30では、加工材料Mの進行方向に沿って、加工材料Mの幅方向に延在する寸法を有し、加工材料Mの幅方向に指向して、加工材料Mを挟んで、加工凸面と加工凹面とがコンタクトされるように、上下に互いに半ピッチずらして配設した第1、第2プレスパンチ31、32を設けている。そして、これら第1、第2プレスパンチ31、32には、それぞれ、第1、第2プレスパンチ31、32の長手軸方向に移動することで、係合し、係合離脱可能に設けた第1、第2可動カム33、34を備えている。
上述の第1、第2プレスパンチ31、32と第1、第2可動カム33、34とは、図6に示すように、傾斜係合部35、すなわち第1、第2プレスパンチ31、32側にそれぞれ形成した受け側傾斜段差部311、321と、第1、第2可動カム33、34側に設けた押込み側傾斜段差部331、341とが当接、離脱可能に接する構成としている。これら受け側傾斜段差部311、321並びに押込み側傾斜段差部331、341は、第1、第2可動カム33、34の移動方向の軸方向に略135度傾斜させている。
なお、これら第1、第2プレスパンチ31、32と第1、第2可動カム33、34とは、関連形態同様、一対の噛合い凹部と噛合い凸部とを介して、係合離脱可動に構成してもよい。
以上のような加工装置30において、加工材料Mを挟んで、プレスパンチ31、32は、それぞれ対応する可動カム33、34を、所定のタイミングで加工材料Mの幅方向に進退させることで、加工材料Mを上下から、順次、プレスパンチ31、32を下降、上昇させ、加工材料Mを、波形状に加工することができる。すなわち、第1、第2プレスパンチ31、32のうち、少なくとも加工材料Mの互いに対称箇所に対応する第1、第2プレスパンチ31、32を順次、対称的に相対的に動作させ、加工材料Mに波形状に加工を施すようにしている。
例えば、図5に示すように、送り込まれた加工材料M中央箇所に対応する、上下のプレスパンチ31、32を互いに下降、上昇させ、加工材料Mを上下双方から挟み込んで波形状に加工し、順次、左右に隣接するプレスパンチ31、32を下降、上昇させ、全体を波形状に加工することができる。
このように、加工材料M中央箇所に対応する、上下のプレスパンチ31、32から、左右に順次、下降、上昇させて加工していくことで、上下のプレスパンチ31、32によって加工材料Mを波形状に挟み込んで加工することにより、加工材料Mの左右双方に対して引張り力F(=Fb+Ff)に起因する材料引込み量L(Fに反比例)が生じるため、左右対称的に加工を進めていくことができ、安定した、歪を抑えてそりを抑制したプレス加工が可能となる。
なお、上述の加工手順は適宜であり、例えば、2段階に分けてプレス加工を行うことも可能である。第1段階における加工によって、加工部位が弾性により復元しても、第2段階における加工によって、加工面形状に倣わせるように加工材料Mを加工することができ、一層、高品質な製品を製造することができる。
例えば、図2において、加工材料Mに1次曲げ加工(1次プレス加工)を施す工程と、1次プレス加工を施したプレスパンチ12bとブロック状部材11bに隣接するプレスパンチ12bとブロック状部材11b間に1次プレス加工部位を送り込む工程と、1次プレス加工部位が送り込まれたプレスパンチ12bとブロック状部材11bにおいて、1次プレス加工部位に対し、2次プレス加工を施す工程とを実行するようにすることができる。
この場合、プレスパンチ12bが1次曲げ加工(1次プレス加工)を施す際、隣接するプレスパンチ12bは、すでに1次プレス加工がなされた加工部位が、隣接するブロック状部材11bの加工面において、所定の波形形状に形状維持するべく2次曲げ加工(2次プレス加工)を施すことができる。
また、上述の加工手順では、加工時、加工材料Mを順次送り込みながら行うようにしているが、加工材料Mに対し、複数組の第1、第2型11、12を順次、相対的に動作させて、連続的に波形状にプレス加工を施すプレス加工工程の終了後、プレス加工箇所全体に対し、プレス加工形状確保のための仕上げのプレス加工を施すようにすることも可能である。
本発明の加工装置は、何も加工面が、所定の曲率半径の波形状に限られない。当然、用途に応じ、設計に応じた、凹凸のある波形状の加工面であってもよい。
10 プレス加工装置
11 下型
111 ブロック状部材
12 上型
121 プレスパンチ
20 プレス加工装置
21 プレスパンチ
211 噛合い凹部
212 押圧端面
22 可動カム
221 噛合い凸部
222 押圧端面
23 傾斜係合部
30 プレス加工装置
31 プレスパンチ
311 受け側傾斜段差部
32 プレスパンチ
321 受け側傾斜段差部
33 可動カム
331 押込み側傾斜段差部
34 可動カム
341 押込み側傾斜段差部
35 傾斜係合部
M 加工材料

Claims (3)

  1. 互いに隣接して、対向するように配置された曲げ加工先端部を有する、複数組の第1、第2型(11、12)間にもたらされた加工材料(M)に対し、それら複数組の第1、第2型(11、12)のうちの、昇降駆動機構を有する前記第2型(12)を順次、作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施す曲げ加工工程を具備する曲げ加工方法において、
    加工材料(M)を送り込んで相対的に動作させて曲げ加工を施す第1、第2型(11、12)に隣接した、曲げ加工直前の位置における前記第2型(12)と、前記第1型(11)との曲げ加工先端部間の間隔であるクリアランス(C)から前記加工材料(M)の厚みを除いた隙間を、前記加工材料(M)と前記第1型(11)との間に持たせることで、曲げ加工工程時に前記加工材料(M)の引き込み力を制御して、曲げ加工を施すようにしたことを特徴とする曲げ加工方法。
  2. 互いに隣接して、対向するように配置された曲げ加工先端部を有する、複数組の第1、第2型(11、12)を備え、それら複数組の第1、第2型(11、12)間にもたらされた加工材料(M)に対し、複数組の第1、第2型(11、12)のうちの、昇降駆動機構を有する前記第2型(12)を順次、作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施すようにした加工装置(10)において、
    前記曲げ加工を施す第1、第2型(11、12)に隣接した、曲げ加工直前の位置における前記第2型(12)と、前記第1型(11)との曲げ加工先端部間の間隔であるクリアランス(C)から前記加工材料(M)の厚みを除いた隙間を、前記加工材料(M)と前記第1型(11)との間に持たせることで、曲げ加工工程時に前記加工材料(M)の引き込み力を制御して、曲げ加工を施すようにしたことを特徴とする加工装置。
  3. 前記加工材料(M)に対し、前記複数組の第1、第2型(11、12)を順次、相対的に動作させて、連続的に波形状に曲げ加工を施す曲げ加工工程の終了後、前記曲げ加工箇所全体に対し、曲げ加工形状確保のための仕上げ曲げ加工を施すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の曲げ加工方法。
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