JP2020125687A - 内燃機関の吸気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータによる燃料の気化を促進することが可能であるとともに、インジェクタから噴射された燃料に対するシール性を確保することが可能な内燃機関の吸気装置を提供する。【解決手段】この内燃機関Eの吸気装置3は、空気を気筒4に導入する吸気装置本体部32と、吸気装置本体部32の下流側端部に一体的に設けられ、シリンダヘッド2内の吸気ポート21に挿入されるポート部33と、吸気装置本体部32に設けられ、吸気通路35内に燃料Fを導入するインジェクタ31と、インジェクタ31により導入された燃料Fを加熱するヒータ37とを備える。インジェクタ31は、ヒータ37に燃料を噴射可能な位置に配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気装置、特に、ヒータを備える内燃機関の吸気装置に関する。
従来、ヒータを備える内燃機関の吸気装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、PTC(Positive Temperature Coeficient)タブレット(ヒータ)を備える内燃機関の吸気装置が開示されている。上記特許文献1の内燃機関の吸気装置は、吸気管と、プレートと、円筒形面と、燃料噴射器(インジェクタ)とを備えている。
上記特許文献1のプレートは、吸気流れ方向において、吸気管の下流側端面と、シリンダヘッドの上流側端部の開口の周囲におけるシリンダヘッドの外表面との間に配置されている。上記特許文献1の円筒形面は、プレートの吸気流れ方向の下流側の端部からシリンダヘッドの吸気通路内に吸気流れ方向に沿って突出している。上記特許文献1の燃料噴射器は、吸気管における吸気流れ方向の下流側部分に配置されている。上記特許文献1のPTCヒータは、円筒形面の吸気流れ方向に直交する方向の外側に配置されている。
上記特許文献1の内燃機関の吸気装置では、燃料噴射器から円筒形面の内表面に向かって噴射された燃料をPTCヒータにより加熱することによって、燃料の気化が促進されている。
特公平5−29784号公報
しかしながら、上記特許文献1の内燃機関の吸気装置では、燃料噴射器から噴射された燃料が、プレートと吸気管の下流側端面との間、および、プレートとシリンダヘッドの上流側端部の開口の周囲におけるシリンダヘッドの外表面との間に浸入するという不都合がある。このため、上記特許文献1の内燃機関の吸気装置では、PTCヒータ(ヒータ)による燃料の気化を促進するとともに、燃料噴射器(インジェクタ)から噴射された燃料に対するシール性を十分に確保することができないという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ヒータによる燃料の気化を促進することが可能であるとともに、インジェクタから噴射された燃料に対するシール性を確保することが可能な内燃機関の吸気装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面における内燃機関の吸気装置は、空気を気筒に導入する吸気装置本体部と、吸気装置本体部の下流側端部に一体的に設けられ、シリンダヘッド内の吸気ポートに挿入されるポート部と、吸気装置本体部およびポート部の内側に形成され、空気および燃料を含む混合気が流れる吸気通路と、吸気装置本体部に設けられ、吸気通路内に燃料を導入するインジェクタと、インジェクタにより導入された燃料を加熱するヒータとを備え、インジェクタは、ヒータに燃料を噴射可能な位置に配置されている。
この発明の一の局面による内燃機関の吸気装置では、上記のように、吸気装置本体部と、吸気装置本体部の下流側端部に一体的に設けられるポート部と、ヒータとを設ける。そして、インジェクタを、ヒータに燃料を噴射可能な位置に配置する。これにより、吸気装置本体部とポート部とを一体的に設けることにより、少なくとも吸気装置本体とポート部との間に燃料が浸入することを防止することができるので、吸気装置本体部とシリンダヘッドとの間に、インジェクタから噴射されて吸気装置の内表面に付着した燃料を浸入しにくくすることができる。また、ヒータにより、吸気装置の内表面に気化せず付着した燃料を気化させることができる。それらの結果、ヒータによる燃料の気化を促進することができるとともに、インジェクタから噴射された燃料に対するシール性を確保することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、ヒータの少なくとも一部は、インジェクタから噴射される燃料の噴射領域に対応するポート部の部分に配置されている。
このように構成すれば、燃料の噴射領域に対応するポート部の部分にヒータの少なくとも一部を配置することにより、吸気装置の内表面に付着した燃料を確実に気化させることができる。これにより、内燃機関では、燃焼室内の空燃比を安定させることができるので、燃焼室内が理想的な燃焼状態になり未燃焼排出ガスを低減させることができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、ヒータの少なくとも一部は、ポート部の内表面側に設けられている。
このように構成すれば、燃料が付着する吸気装置の内表面により近い位置にヒータを設けることができるので、吸気装置の内表面に付着した燃料を十分に加熱することができる。その結果、吸気装置の内表面に付着した燃料を確実に気化させることができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、吸気装置本体部は、吸気ポートの上流側端部の開口の周囲におけるシリンダヘッドの外表面に対向して配置され、ポート部における吸気装置本体部側の端部と一体的に設けられるフランジ部を含み、フランジ部とシリンダヘッドの外表面との間に配置されたシール部材をさらに備える。
このように構成すれば、吸気装置本体部とポート部とを別体にして吸気装置本体部およびポート部の各々にフランジ部を設ける場合と異なり、吸気装置本体部のフランジ部とシリンダヘッドの外表面との間にのみシール部材を配置すればよいので、必要なシール部材の数を減少させることができる。また、ポート部における吸気装置本体部側の端部とフランジ部とを一体的に設けることにより、ポート部とフランジ部との間から燃料が浸入することを抑制することできるので、シール部材に燃料が付着する量を低減することができる。
この場合、好ましくは、シール部材は、周状に形成されている。
このように構成すれば、吸気ポートにおける吸気流れ方向の上流側端部の開口をシール部材により囲むことができるので、吸気ポート内への異物の浸入を抑制することができる。
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、好ましくは、インジェクタの先端部は、吸気流れ方向において、吸気装置本体部とポート部との境界部分よりも上流側に配置されている。
このように構成すれば、インジェクタの先端部と燃焼室との距離を十分に確保することできるので、インジェクタから噴射された燃料が燃焼室内に流入するまでの時間を十分に確保することができる。その結果、インジェクタから噴射された燃料の気化をより促進させることができる。また、インジェクタの先端部と燃焼室との距離を十分に確保することできるので、燃焼室内の高温ガスが吸気ポートに逆流したことに起因してインジェクタに汚れが付着することを抑制することができる。
なお、上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、以下のような構成も考えられる。
(付記項1)
すなわち、上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、少なくともポート部の内表面に、吸気流れ方向に直交する方向の外側方向に窪ませた凹部をさらに備え、凹部には、ヒータが配置されている。
このように構成すれば、ヒータをポート部の凹部に配置することにより、吸気通路を流れる吸気が直接的にヒータに当たらないので、吸気通路を流れる吸気に起因するヒータの温度低下を抑制することができる。
(付記項2)
この場合、吸気流れ方向に直交する方向において、凹部には、外側に断熱部材が配置されるとともに、断熱部材の内側にヒータが積層されている。
このように構成すれば、ヒータの加熱の際、断熱部材により、ヒータにおいて発生した熱がポート部へ伝達されることを抑制することができるので、ヒータの熱が所望の加熱箇所以外に逃げることを抑制することができる。その結果、吸気装置の内表面に付着した燃料に、ヒータにおいて発生した熱を効率的に伝わりやすくすることができるので、燃料の気化を効率的に行うことができる。
(付記項3)
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、吸気装置本体部およびポート部は、内燃機関における複数の気筒のそれぞれに混合気を供給する複数の吸気ポートの各々に設けられている。
このように構成すれば、多気筒の内燃機関であったとしても、各気筒において、ヒータによる燃料の気化を促進することができるとともに、インジェクタから噴射された燃料に対するシール性を確保することができる。
(付記項4)
上記一の局面による内燃機関の吸気装置において、吸気流れ方向に直交する方向において、ポート部の外表面と吸気ポートの内表面との間には、空気断熱層が設けられている。
このように構成すれば、シリンダヘッドの温度が上昇し高温となったとしても、シリンダヘッドからポート部へ熱が伝達することを抑制することができるので、吸気通路内の吸気の温度の上昇を抑制することができる。
本実施形態によるインテークマニホールドをシリンダヘッドに取り付けた状態を示した断面図である。 本実施形態によるインテークマニホールドの下流側の部分の斜視断面図である。 本実施形態によるインテークマニホールドを吸気流れ方向の上流側から視た斜視図である。 本実施形態によるインテークマニホールドをZ1方向側から視た斜視図である。 図1の100−100線の断面図である。 図6(A)はシール部材の正面図である。図6(B)は図6(A)の120−120線の断面図である。 図5の110−110線の断面と温度センサと制御部とを示した模式図である。 本実施形態によるインテークマニホールドを備えるエンジンの制御部において実施されるエンジン初動時のヒータ加熱処理を示したフローチャートである。 本実施形態によるインテークマニホールドを備えるエンジンの制御部において実施されるエンジン再始動時のヒータ加熱処理を示したフローチャートである。 本実施形態の第1変形例によるポート部の断面図であり、図5の110−110線の断面図に相当する図である。 本実施形態の第2変形例によるポート部の断面図であり、図5の110−110線の断面図に相当する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
自動車用のエンジンE(特許請求の範囲の「内燃機関」の一例)は、図1に示すように、シリンダブロック1と、シリンダヘッド2と、インテークマニホールド3(特許請求の範囲の「内燃機関の吸気装置」の一例)とを備えている。
エンジンEは、シリンダブロック1のZ1方向側にシリンダヘッド2を固定させた構造となっている。シリンダヘッド2は、燃焼室22に連通する複数の吸気ポート21および複数の排気ポート(図示せず)を有している。また、シリンダヘッド2には、燃焼室22と複数の吸気ポート21および複数の排気ポートのそれぞれとを連通させる開口を開閉する吸気バルブ13および排気バルブ(図示せず)が設けられる。
本実施形態では、吸気ポート21の内部を流れ、燃焼室22内に吸入される気流の流れ(以下、吸気流れ方向A)に基づいて上流および下流を定義する。また、複数の気筒4(図1では1つのみ図示)のエンジンEが図示しない車両に搭載された状態において、気筒4の延びる方向をZ方向(上下方向)とし、Z方向の一方をZ1方向(上方向)とし、Z方向の他方をZ2方向(下方向)と定義する。複数の気筒4の並ぶ方向をX方向(前後方向)とし、X方向の一方をX1方向(前方向)とし、X方向の他方をX2方向(後方向)と定義する。Z方向およびX方向に直交する方向をY方向(左右方向)とし、Y方向の一方をY1方向(右方向)とし、Y方向の他方をY2方向(左方向)と定義する。
吸気ポート21は、吸気流れ方向Aの上流側の開口23から吸気流れ方向Aの下流側の吸気口24との間の位置に設けられている。吸気口24は、吸気ポート21と燃焼室22とを連通している。吸気ポート21は、Y1方向に向かうにしたがってZ2方向に傾斜している。吸気ポート21は、拡大部21aと、段差部21bと、縮小部21cとを含んでいる。吸気ポート21では、吸気流れ方向Aの上流側から順に、拡大部21a、段差部21bおよび縮小部21cの順に設けられている。
拡大部21aは、吸気流れ方向Aに沿って延びる貫通孔により構成されている。拡大部21aは、吸気流れ方向Aの上流側から視て、略矩形状(図5参照)に設けられている。吸気流れ方向Aにおいて、拡大部21aは、吸気ポート21の中央部分まで設けられている。吸気流れ方向Aに直交する方向において、拡大部21aの長さは、縮小部21cよりも大きい。吸気流れ方向Aにおいて、拡大部21aの最大長さは、縮小部21cの最大長さよりも小さい。
段差部21bは、吸気流れ方向Aにおいて、拡大部21aと縮小部21cとを繋いでいる。つまり、吸気流れ方向Aにおいて、段差部21bの上流側端部は、拡大部21aの下流側端部と一体的に設けられている。吸気流れ方向Aにおいて、段差部21bの下流側端部は、縮小部21cの上流側端部と一体的に設けられている。段差部21bは、吸気流れ方向Aにおいて下流側が細くなる先細り形状を有している。すなわち、段差部21bは、吸気流れ方向Aに向かうにしたがって、吸気ポート21の吸気流れ方向Aに直交する方向における中央部側(内側)に傾斜している。
縮小部21cは、吸気流れ方向Aに沿って延びる貫通孔により構成されている。縮小部21cは、吸気流れ方向Aの上流側から視て、矩形状(図5参照)に設けられている。吸気流れ方向Aにおいて、縮小部21cは、吸気ポート21の中央部分から下流側端部まで設けられている。
(インテークマニホールド)
エンジンEは、図1に示すように、インテークマニホールド3により、気筒4の燃焼室22内に空気Kおよび燃料Fを含む混合気Mを供給するように構成されている。具体的には、インテークマニホールド3は、インジェクタ31と、吸気装置本体部32と、ポート部33と、ガスケット34(特許請求の範囲の「シール部材」の一例)と、吸気通路35と、埋込凹部36と、ヒータ37と、断熱部材38(図5参照)と、ヒータ保護フィルム39とを含んでいる。
〈インジェクタ〉
インジェクタ31は、燃焼室22に向けて流れる空気Kに、霧状の燃料Fを噴射するように構成されている。インジェクタ31は、吸気装置本体部32に設けられ、吸気通路35内に燃料Fを導入するように構成されている。
詳細には、インジェクタ31は、吸気流れ方向Aにおいて、燃焼室22に向かうにしたがって周囲に拡散するように、燃料Fを噴射する。ここで、インジェクタ31は、噴射領域6のように燃料Fを拡散させている。すなわち、噴射領域6は、燃料Fの噴射方向の下流に向かうにしたがって、燃料Fの噴射方向に直交(交差)する方向に拡大する。
また、インジェクタ31は、吸気ポート21の延びる方向に対してZ1方向(上方向)側に傾けられている。つまり、インジェクタ31は、吸気ポート21の延びる方向に対して所定角度θだけ傾斜している。
インジェクタ31の所定角度θは、噴射領域6の下流端の範囲内に少なくともヒータ37の一部を配置可能な角度である。さらに、インジェクタ31の所定角度θは、噴射領域6の下流端の範囲内に吸気口24の一部を配置可能な角度である。なお、ヒータ37の一部とは、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ヒータ37の吸気通路35側の表面の一部を示す。また、吸気口24の一部とは、吸気流れ方向Aに直交する方向において、吸気口24の中央位置からインテークマニホールド3側の端部までの間の部分を示す。
インジェクタ31は、ヒータ37に燃料Fを噴射可能な位置に配置されている。すなわち、インジェクタ31は、所定角度θ傾けられた状態で、吸気装置本体部32の吸気流れ方向Aの下流側に配置されている。ここで、インジェクタ31の先端部31aは、吸気流れ方向Aにおいて、吸気装置本体部32とポート部33との後述する境界部分Dよりも上流側に配置されている。具体的には、吸気流れ方向Aにおいて、インジェクタ31の先端部31aは、吸気ポート21の開口23の周囲におけるシリンダヘッド2の外表面2aよりも上流側に配置されている。つまり、吸気流れ方向Aにおいて、インジェクタ31の先端部31aは、ガスケット34よりも上流側に配置されている。
インジェクタ31の先端部31aの一部は、吸気通路35に配置されている。具体的には、吸気流れ方向Aに直交する方向において、インジェクタ31の先端部31aのシリンダブロック1側の部分が、吸気通路35内に配置されている。
燃料Fは、たとえば、ガソリン、ガス燃料またはエタノールなどである。このように、エンジンEは、燃料Fが吸気ポート21内に噴射されるポート噴射式のエンジンである。
〈吸気装置本体部およびポート部〉
図1〜図4に示すように、吸気装置本体部32およびポート部33は、エンジンEにおける複数の気筒4のそれぞれに混合気Mを供給する複数の吸気ポート21の各々に設けられている。このため、以下では、複数の気筒4のうち、X2方向側の端部に配置された吸気装置本体部32およびポート部33の構成のみについて説明を行う。また、ガスケット34、吸気通路35、埋込凹部36、ヒータ37、断熱部材38(図5参照)およびヒータ保護フィルム39についても同様に、X2方向側の端部に配置されたもののみについて説明を行う。
図1に示すように、吸気装置本体部32は、燃焼室22内に空気Kを導入するように構成されている。
具体的には、吸気装置本体部32は、樹脂により形成されている。吸気装置本体部32は、サージタンク(図示せず)と、吸気管部32aと、フランジ部32bと、インジェクタ取付部32cと、凹部32dとを有している。
サージタンクは、空気Kを一時的に貯留させる。サージタンクは、インテークマニホールド3において、吸気流れ方向Aの上流側端部に配置されている。吸気管部32aは、内部に形成された通路に沿って空気Kを流す。吸気管部32aは、サージタンクよりも下流側に配置されている。吸気管部32aは、サージタンクとフランジ部32bとを接続する。
フランジ部32bは、インテークマニホールド3をシリンダヘッド2に固定する締結具(図示せず)を挿入するために設けられている。インテークマニホールド3は、シリンダヘッド2にフランジ部32bを介して固定されている。
フランジ部32bは、フランジ形状を有している。フランジ部32bは、シリンダヘッド2の外表面2aに対向して配置され、ポート部33における吸気装置本体部32側の端部と一体的に設けられている。つまり、フランジ部32bは、シリンダヘッド2の外表面2aに対向する対向面132を有している。吸気流れ方向Aに直交する方向において、対向面132の内側端部は、ポート部33と一体的に繋がっている。
図1および図2に示すように、インジェクタ取付部32cは、インジェクタ31を吸気装置本体部32に取り付けるために設けられている。インジェクタ取付部32cは、インジェクタ31を内部に挿入する空間を有している。インジェクタ取付部32cの空間は、インジェクタ31を所定角度θだけ傾けて吸気装置本体部32に取り付けるため、吸気ポート21の延びる方向に対して所定角度θだけ傾いた方向に延びている。
インジェクタ取付部32cは、吸気装置本体部32のZ1方向側(上側)の部分に設けられている。インジェクタ取付部32cは、吸気流れ方向Aにおいて、吸気装置本体部32の下流側端部に設けられている。すなわち、インジェクタ取付部32cは、吸気流れ方向Aにおいて、吸気管部32aの下流側部分からフランジ部32bの下流側端部にわたって設けられている。インジェクタ取付部32cは、吸気装置本体部32のZ1方向側(上側)の部分から、所定角度θだけ傾いた方向に突出している。
図1および図3に示すように、凹部32dは、ガスケット34を嵌め込むように構成されている。具体的には、凹部32dは、フランジ部32bの吸気流れ方向Aの下流側の端面を、吸気流れ方向Aの逆方向に向かって窪ませている。凹部32dは、ポート部33の吸気流れ方向Aの上流側端部を囲むように周状に形成されている。
図1に示すように、ポート部33は、シリンダヘッド2からの熱を断熱する断熱ポート構造を構成している。つまり、ポート部33は、インテークマニホールド3から燃焼室22に供給される空気Kに対して、シリンダヘッド2からの熱の伝達を抑制する樹脂製の管形状を有している。ポート部33は、吸気ポート21の上流側の開口23から吸気ポート21内に挿入される筒状部分である。
ポート部33は、シリンダヘッド2から伝達される熱および燃焼室22からの熱に対する耐熱性を有するように構成されている。具体的には、ポート部33は、非発泡樹脂材により形成されている。たとえば、ポート部33は、耐熱性を有するポリアミド6により形成されている。これにより、ポート部33が配置されている範囲において、シリンダヘッド2から伝達される熱および燃焼室22からの熱に対する物性の変化(たとえば溶解など)を抑制することが可能である。
本実施形態のポート部33は、吸気装置本体部32の下流側端部に一体的に設けられ、シリンダヘッド2内の吸気ポート21に挿入されている。つまり、吸気流れ方向Aにおいて、ポート部33の上流側端部と吸気装置本体部32の下流側端とが、一体的に設けられている。具体的には、ポート部33は、吸気装置本体部32の吸気流れ方向Aの下流側端部(フランジ部32bの下流側端部)から吸気流れ方向Aに沿って一体的に突出している。また、吸気流れ方向Aに延びる中心軸線回りにおいて、ポート部33の上流側端部と吸気装置本体部32の下流側端とが、周方向の全体にわたって一体的に設けられている。
ここで、ポート部33の上流側端部と吸気装置本体部32の下流側端との接続部分が、境界部分Dである。境界部分Dは、シリンダヘッド2の外表面2aとフランジ部32bの対向面132との接触部分でもある。Y方向において、境界部分Dの一部は、シリンダブロック1の外表面よりも外側に配置されている。すなわち、Y方向において、境界部分Dと燃焼室22との最大距離は、シリンダブロック1の外表面と燃焼室22との距離よりも大きい。
ポート部33は、吸気ポート21の内表面21dと対向する。詳細には、ポート部33は、吸気流れ方向Aにおいて、吸気ポート21の上流側端部から吸気ポート21の中央位置近傍まで挿入可能な長さを有している。すなわち、吸気流れ方向Aにおいて、ポート部33の突出先端部は、吸気ポート21の縮小部21cの上流側部分(吸気ポート21の中央位置と下流端位置との間の上流側部分)に配置されている。したがって、ポート部33は、吸気ポート21の上流側端部から吸気ポート21の縮小部21cの上流側部分まで、吸気ポート21の内表面21dと吸気通路35との間に配置される。これにより、吸気ポート21の上流側端部から吸気ポート21の縮小部21cの上流側部分まで、シリンダヘッド2から吸気通路35内を流れる空気Kへ熱が伝達することを抑制可能である。
吸気流れ方向Aの断面において、ポート部33は、吸気ポート21の内表面21dに沿った形状を有している。つまり、吸気流れ方向Aの断面において、ポート部33は、吸気ポート21の内表面21dのうち、拡大部21aおよび段差部21bの部分に沿った形状を有している。
具体的には、図3よび図4に示すように、ポート部33は、吸気流れ方向Aに沿って延びた先細り形状を有している。つまり、ポート部33のうち拡大部21aに対応する部分は、吸気流れ方向Aに沿って直線状に設けられている。ポート部33のうち段差部21bに対応する部分は、先細り形状を有している。
詳細には、ポート部33の段差部21bに対応する部分において、X方向における両側の部分は、各々、先細り形状に形成されている。すなわち、ポート部33の段差部21bに対応する部分においてX方向の両側の部分は、各々、吸気流れ方向Aに向かうにしたがって、吸気通路35のZ方向の中央位置側に傾斜している。ここで、ポート部33の段差部21bに対応する部分において、X方向の両側の部分は、各々、Z方向の両側の部分よりも吸気流れ方向Aにおける下流側に配置されている。
また、図5に示すように、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ポート部33の外表面33bと吸気ポート21の内表面21dとの間には、空気断熱層5が形成されている。すなわち、空気断熱層5は、ポート部33が吸気ポート21に挿入された状態において、ポート部33の外表面33bと吸気ポート21の内表面21dとの間に形成される空気層である。ここで、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ポート部33の断面形状は、空気断熱層5を形成するため、吸気ポート21の断面形状よりも小さく形成されている。
図1に示すように、ポート部33の外表面33bと吸気ポート21の内表面21dとの間隔は、略一定である。つまり、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ポート部33の外表面33bと吸気ポート21の内表面21dのうち拡大部21aの部分との間隔は、略一定である。また、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ポート部33の外表面33bと吸気ポート21の内表面21dのうち段差部21bの部分との間隔は、略一定である。このように、ポート部33の外表面33bは、吸気流れ方向Aに直交する方向の内側にオフセットした位置に配置されている。
また、ポート部33は、吸気ポート21内に空気Kを円滑に流出するように構成されている。具体的には、ポート部33の内表面33aは、吸気流れ方向Aにおいて、吸気ポート21の内表面21dと略面一に設けられている。
〈ガスケット〉
ガスケット34は、吸気ポート21内への水などの異物の浸入を抑制するように構成されている。具体的には、ガスケット34は、弾性部材により形成されている。すなわち、ガスケット34は、耐熱ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、シリコーンゴムおよびフッ素ゴムなどにより形成されている。
ガスケット34は、吸気装置本体部32のフランジ部32bとシリンダヘッド2の外表面2aとに挟まれて圧縮されることにより、シール性を高めている。つまり、ガスケット34は、吸気装置本体部32のフランジ部32bとシリンダヘッド2の外表面2aとの間に配置されている。ここで、ガスケット34は、フランジ部32bに形成された凹部32dに嵌め込まれている。
また、図3および図6(A)に示すように、ガスケット34は、ポート部33の吸気流れ方向Aの上流側端部を囲むように設けられている。ガスケット34は、周状に形成されている。すなわち、ガスケット34は、吸気流れ方向Aに延びる中心軸線回りの周方向に沿った形状を有している。ガスケット34は、吸気流れ方向Aの下流側から視て、略矩形形状を有している。
また、図6(B)に示すように、吸気流れ方向Aに沿った方向において、ガスケット34の断面形状は、吸気流れ方向Aに沿って延びた略楕円形状を有している。詳細には、ガスケット34は、圧縮部34aと、リブ部34bとを有している。
圧縮部34aは、吸気装置本体部32のフランジ部32bおよびシリンダヘッド2の外表面2aの各々により圧縮されている。吸気流れ方向Aにおいて、圧縮部34aの上流側の端部は、吸気装置本体部32のフランジ部32bの下流側の端面に接触している。吸気流れ方向Aにおいて、圧縮部34aの下流側の端部は、シリンダヘッド2の外表面2aに接触している。
リブ部34bは、凹部32dに嵌め込まれたガスケット34の姿勢を保持している。リブ部34bは、凹部32dのX方向に対向する一対の内側面の各々に接触している。すなわち、リブ部34bは、圧縮部34aのX1方向側の側面からX1方向に突出している。また、リブ部34bは、圧縮部34aのX2方向側の側面からX2方向に突出している。吸気流れ方向Aにおいて、リブ部34bは、圧縮部34aの中央部分に配置されている。
〈吸気通路〉
図1に示すように、吸気通路35は、吸気装置本体部32およびポート部33の内側に形成され、混合気Mを流すように構成されている。つまり、吸気通路35は、吸気装置本体部32およびポート部33の内部空間である。具体的には、吸気通路35は、吸気流れ方向Aにおいて、吸気装置本体部32およびポート部33を貫通している。吸気通路35は、吸気流れ方向Aの下流側から視て、X方向の長さよりもZ方向の長さが小さい扁平形状(図5参照)を有している。
〈埋込凹部〉
埋込凹部36は、吸気流れ方向Aの直交する方向にインテークマニホールド3の内表面3aを窪ませている。詳細には、埋込凹部36は、ポート部33の内表面33aを、吸気流れ方向Aの直交する方向の外側に窪ませている。埋込凹部36は、インジェクタ31から噴射される燃料Fの噴射領域6に対応するポート部33の部分に配置されている。
図5に示すように、吸気流れ方向Aに直交する方向において、埋込凹部36の断面形状は、略U字形状を有している。吸気流れ方向Aに直交する方向において、埋込凹部36は、インテークマニホールド3の下部(Z方向の中央部分よりもZ1方向側部分)に形成されている。
ここで、埋込凹部36には、ヒータ37が配置されている。また、吸気流れ方向Aに直交する方向において、埋込凹部36には、外側に断熱部材38が配置されているとともに、断熱部材38の内側にヒータ37が積層されている。詳細には、埋込凹部36には、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37および断熱部材38による積層構造が、埋め込まれている。
ここで、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37および断熱部材38は、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37および断熱部材38の順に積層された状態で埋込凹部36に埋め込まれている。
〈ヒータ〉
ヒータ37は、図7に示すように、インジェクタ31により導入された燃料Fを加熱するように構成されている。詳細には、エンジン始動直後の冷間時(排気管に配置された三元触媒の暖機前)などにおいて、インテークマニホールド3の内表面3aに気化せず付着した燃料Fを気化させるように構成されている。これにより、冷間始動時のA/F(Air/Fuel ratio(空燃比))が安定し、燃料噴射量を少なくコントロールでき、燃焼室22内に過剰な量の燃料Fが供給されること抑制することが可能となる。
具体的には、ヒータ37は、高昇温特性を有する発熱素子を含んでいる。すなわち、ヒータ37は、エンジン初動時から微少時間(約3〜約5秒)の間に所定温度(約70℃)に達する高昇温特性を有することが好適である。このため、ヒータ37は、カーボンを主成分とする発熱素子として、たとえばカーボングラファイトまたはカーボンナノチューブなどを有している。ここで、ヒータ37は、シート状のカーボンナノチューブをヒータ保護フィルム39に貼り付ける、または、液体状のカーボンナノチューブをヒータ保護フィルム39に塗布することにより形成されることがより好ましい。
図1および図7に示すように、ヒータ37は、インテークマニホールド3の内表面3aに気化せず付着した燃料Fに直接的に熱を与えることが可能な位置に配置されている。つまり、ヒータ37の少なくとも一部は、インジェクタ31から噴射される燃料Fの噴射領域6に対応するポート部33の部分に配置されている。
具体的には、ヒータ37は、吸気流れ方向Aにおいて、ポート部33に配置されている。ここで、ヒータ37は、吸気流れ方向Aにおいて、インジェクタ31の先端部31aとポート部33の下流側端部との間に配置されている。すなわち、ヒータ37は、インテークマニホールド3の先端部付近に設けられている。
図1および図5に示すように、ヒータ37は、ポート部33の内表面33aに拡散して付着する燃料Fに確実に熱を与えるように構成されている。具体的には、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ヒータ37の断面形状は、略U字形状を有している。吸気流れ方向Aに直交する方向において、ヒータ37は、インテークマニホールド3の下部(Z方向の中央部分よりもZ1方向側部分)に形成されている。ヒータ37は、吸気流れ方向Aに直交する方向において、埋込凹部36の形状に沿った面状のヒータである。
ヒータ37は、ポート部33の内表面33a側に設けられている。すなわち、ヒータ37は、吸気流れ方向Aに直交する方向において、ヒータ保護フィルム39を介して吸気通路35に隣接する位置に配置されている。
〈断熱部材〉
図7に示すように、断熱部材38は、ヒータ37からの熱の伝達を抑制する断熱材として機能するように構成されている。具体的には、断熱部材38は、発泡樹脂材を有している。すなわち、断熱部材38は、ポリアミドを発泡成形することにより形成されている。このように、断熱部材38は、内部にガスを封入した気泡を形成することにより断熱性能を向上させている。断熱部材38の熱伝達率は、ヒータ保護フィルム39の熱伝達率の約10%以下であることが好ましい。
断熱部材38は、インテークマニホールド3の内側に配置されている。詳細には、断熱部材38は、埋込凹部36に埋め込まれている。ここで、断熱部材38は、インテークマニホールド3の内表面3aに直接接触した状態で設けられている。
図5に示すように、断熱部材38は、吸気流れ方向Aの下流側から視ると略U字形状を有している。吸気流れ方向Aに直交する方向において、ヒータ37は、インテークマニホールド3の下部(Z方向の中央部分よりもZ1方向側部分)に形成されている。
〈ヒータ保護フィルム〉
ヒータ保護フィルム39は、インジェクタ31から噴射された燃料Fをヒータ37に付着させないため、ヒータ37を保護するように構成されている。具体的には、ヒータ保護フィルム39は、ヒータ37を吸気通路35側から覆う。すなわち、ヒータ保護フィルム39は、ヒータ37の吸気流れ方向Aに直交する断面形状の全体にわたって設けられている。このように、ヒータ保護フィルム39は、ヒータ37の内表面に沿って設けられている。
ヒータ保護フィルム39は、ヒータ37の内表面に沿わせやすい材質により形成されている。詳細には、ヒータ保護フィルム39は、樹脂製フィルムにより構成されている。ここで、ヒータ保護フィルム39は、耐熱・耐油・耐薬品の性質を有する樹脂材であることが好ましい。たとえば、ヒータ保護フィルム39としては、ポリイミドなどが好適に用いられる。
ヒータ保護フィルム39は、ヒータ37からの熱を伝達しやすいように構成されている。具体的には、ヒータ保護フィルム39は、吸気通路35側へ向かうヒータ37からの放熱を妨げないように、薄膜の樹脂製フィルムにより形成されている。すなわち、ヒータ保護フィルム39は、たとえば、厚み約0.125[mm]程度の薄い樹脂製フィルムであることが好ましい。
また、ヒータ保護フィルム39は、断熱部材38よりも断熱性が低い。詳細には、ヒータ保護フィルム39の熱伝達率は、断熱部材38の熱伝達率の約10倍以上であることが好ましい。
〈積層構造〉
図7に示すように、インテークマニホールド3の埋込凹部36部分の内部構造は、四層構造により構成されている。具体的には、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37、断熱部材38およびインテークマニホールド3は、吸気流れ方向Aの直交する方向において順に積層されている。つまり、インテークマニホールド3の一部に、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37、断熱部材38およびインテークマニホールド3による積層構造が形成されている。
具体的には、断熱部材38が、吸気流れ方向Aの直交する方向において、ヒータ37の外側に積層されるとともに、ヒータ37からの熱を断熱するように構成されている。つまり、断熱部材38は、ヒータ37と接触している。ヒータ保護フィルム39が、吸気流れ方向Aの直交する方向において、ヒータ37の内側に積層されている。つまり、ヒータ保護フィルム39は、ヒータ37と接触している。
インテークマニホールド3は、断熱部材38の周縁部を包み込むように構成されている。すなわち、インテークマニホールド3は、断熱部材38よりも耐熱性を有していることにより、断熱部材38を熱的に保護するように構成されている。
具体的には、ポート部33は、吸気流れ方向Aの下流側端部に、吸気通路35の断面部の中心に向かって突出するフランジ部33cを有している。つまり、断熱部材38は、吸気流れ方向Aの逆方向側からフランジ部33cにより覆われている。ここで、フランジ部33cは、埋込凹部36の吸気流れ方向Aの端部を形成している。このように、インテークマニホールド3は、フランジ部33cにより、燃焼室22(図1参照)から放出される高熱から断熱部材38を熱的に遮断している。
また、インテークマニホールド3は、ヒータ37を設けたヒータ保護フィルム39の断熱部材38からの剥離を抑制するように構成されている。具体的には、ポート部33は、ヒータ37を設けたヒータ保護フィルム39を吸気流れ方向Aに直交する方向から押さえる突出押さえ部33dを有している。突出押さえ部33dは、ヒータ37を設けたヒータ保護フィルム39の吸気通路35側の面の周縁部を押さえている。つまり、突出押さえ部33dは、埋込凹部36の吸気流れ方向A側の周縁部から、埋込凹部36の中心に向かって突出している。突出押さえ部33dは、埋込凹部36の吸気流れ方向Aとは反対側の周縁部から、埋込凹部36の中心に向かって突出している。
(ECU)
図7に示すように、エンジンEは、ヒータ37の温度を計測する温度センサ7と、温度センサ7により計測した温度に基づいて、ヒータ37の温度を制御する制御部8とを備えている。
制御部8は、制御回路としてのCPU(Central Processing Unit、図示せず)と、記憶媒体としてのメモリ(図示せず)とを含むECU(Engine Control Unit)により構成されている。
制御部8は、CPUがメモリに記憶されているエンジン制御プログラムを実行することにより、エンジンEの各部を制御する。また、制御部8は、第1所定条件、第2所定条件およびヒータ37の温度などの情報を把握するように構成されている。
ここで、第1所定条件とは、エンジン初動前において、ヒータ37をプレヒート(余熱)する際の条件であり、たとえば、ワイヤレスキーを所持したユーザの車両への接近、ユーザによるドアの開錠、ユーザのシートへの着座およびユーザによるブレーキペダルの踏み込みの少なくともいずれかを含む条件である。また、第2所定条件とは、エンジン再始動前において、ヒータ37をプレヒート(余熱)する際の条件であり、たとえば、外気温、排気管に配置された三元触媒の温度、吸気ポート21の内壁面の温度およびエンジンEの冷却水の温度の少なくともいずれかを含む条件である。
制御部8は、エンジン制御プログラムにより、温度センサ7において計測された温度に基づいて、ヒータ37の過剰発熱を防止するように構成されている。また、制御部8は、エンジン制御プログラムにより、第1所定条件および第2所定条件に基づいて、ポート部33の内表面33aに気化せず付着した燃料Fをヒータ37により確実に気化させるように構成されている。
温度センサ7は、たとえば、サーミスタ、熱電対および側温抵抗体などから最適なセンサが選択される。温度センサ7では、温度変化に対する応答の速いセンサが好適に用いられる。
(エンジン初動時のヒータ加熱処理)
以下に、制御部8による、エンジン制御処理に含まれるエンジン初動時のヒータ加熱処理について図8を参照して説明する。エンジン初動時のヒータ加熱処理は、エンジン初動前にあらかじめヒータ37の加熱を開始させておく処理である。
ステップS1において、制御部8では、第1所定条件(たとえば、ユーザによるドアの開錠)を満たしたか否かが判断される。制御部8では、第1所定条件を満たしている場合にはステップS2に進み、第1所定条件を満たしていない場合にはステップS1に戻る。ステップS2において、制御部8では、三元触媒の温度が所定温度よりも低い低温であるか否かが判断される。制御部8では、三元触媒の温度が低温である場合にはステップS3に進み、三元触媒の温度が低温ではない場合(高温の場合)にはステップS4に進みエンジンEを始動させてエンジン初動時のヒータ加熱処理が終了される。
ステップS3において、制御部8では、ヒータ37による加熱が開始された後に、ステップS4に進みエンジンEが始動される。そして、ステップS4に進んだ後、制御部8では、エンジン初動時のヒータ加熱処理が終了される。
なお、制御部8では、エンジン初動時のヒータ加熱処理の終了時においてヒータ37の加熱が停止される。ここで、ヒータ37の加熱の停止のタイミングは、三元触媒の暖機完了時、エンジン始動後の所定時間(約20〜約30秒)経過後などであってもよい。
(エンジン再始動時のヒータ加熱処理)
以下に、制御部8による、エンジン制御処理に含まれるエンジン再始動時のヒータ加熱処理について図9を参照して説明する。エンジン再始動時のヒータ加熱処理は、エンジン再始動前にあらかじめヒータ37の加熱を開始させておく処理である。
ステップS11において、制御部8では、第2所定条件(たとえば、三元触媒の温度が低温)を満たしたか否かが判断される。制御部8では、第2所定条件を満たしている場合にはステップS12に進み、第2所定条件を満たしていない場合にはステップS14に進み、エンジンEを始動させてエンジン再始動時のヒータ加熱処理が終了される。
ステップS12において、制御部8では、ヒータ37による加熱が開始される。ステップS13において、制御部8では、ヒータ37の温度が所定温度以上か否かが判断される。制御部8では、ヒータ37の温度が所定温度以上である場合にステップS14に進み、ヒータ37の温度が所定温度未満である場合にステップS13に戻る。
ステップS14において、制御部8では、エンジンEが始動された後、エンジン再始動時のヒータ加熱処理が終了される。
なお、制御部8では、エンジン再始動時のヒータ加熱処理の終了時においてヒータ37の加熱が停止される。ここで、ヒータ37の加熱の停止のタイミングは、三元触媒の暖機完了時、エンジン再始動後の所定時間(約20〜約30秒)経過後などであってもよい。
(本実施形態の効果)
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、インテークマニホールド3に、吸気装置本体部32と、吸気装置本体部32の下流側端部に一体的に設けられるポート部33と、ヒータ37とを設ける。そして、インジェクタ31を、ヒータ37に燃料Fを噴射可能な位置に配置する。これにより、吸気装置本体部32とポート部33とを一体的に設けることにより、少なくとも吸気装置本体部32とポート部33との間に燃料Fが浸入することを防止することができるので、吸気装置本体部32とシリンダヘッド2との間に、インジェクタ31から噴射されてインテークマニホールド3の内表面3aに付着した燃料Fを浸入しにくくすることができる。また、ヒータ37により、インテークマニホールド3の内表面3aに気化せず付着した燃料Fを気化させることができる。これらの結果、ヒータ37による燃料Fの気化を促進するとことができるともに、インジェクタ31から噴射された燃料Fに対するシール性を確保することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ヒータ37を、インジェクタ31から噴射される燃料Fの噴射領域6に対応するポート部33の部分に配置する。これにより、燃料Fの噴射領域6に対応するポート部33の部分にヒータ37を配置することにより、インテークマニホールド3の内表面3aに付着した燃料Fを確実に気化させることができる。この結果、エンジンEでは、燃焼室22内の空燃比を安定させることができるので、燃焼室22内が理想的な燃焼状態になり未燃焼排出ガスを低減させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、ヒータ37を、ポート部33の内表面33a側に設ける。これにより、燃料Fが付着するインテークマニホールド3の内表面3aにより近い位置にヒータ37を設けることができるので、インテークマニホールド3の内表面3aに付着した燃料Fを十分に加熱することができる。この結果、インテークマニホールド3の内表面3aに付着した燃料Fを確実に気化させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、吸気装置本体部32に、ポート部33における吸気装置本体部32側の端部と一体的に設けられるフランジ部32bを設ける。インテークマニホールド3に、ガスケット34を設ける。これにより、吸気装置本体部とポート部とを別体にして吸気装置本体部およびポート部の各々にフランジ部を設ける場合と異なり、吸気装置本体部32のフランジ部32bとシリンダヘッド2の外表面2aとの間にのみガスケット34を配置すればよいので、必要なガスケット34の数を減少させることができる。また、ポート部33における吸気装置本体部32側の端部とフランジ部32bとを一体的に設けることにより、ポート部33とフランジ部32bとの間から燃料Fが浸入することを抑制することできるので、ガスケット34に燃料Fが付着する量を低減することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ガスケット34を、周状に形成する。これにより、吸気ポート21における吸気流れ方向Aの上流側端部の開口23をガスケット34により囲むことができるので、吸気ポート21内への異物の浸入を抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、インジェクタ31の先端部31aを、吸気流れ方向Aにおいて、吸気装置本体部32とポート部33との境界部分Dよりも上流側に配置する。これにより、インジェクタ31の先端部31aと燃焼室22との距離を十分に確保することできるので、インジェクタ31から噴射された燃料Fが燃焼室22内に流入するまでの時間を十分に確保することができる。この結果、インジェクタ31から噴射された燃料Fの気化をより促進させることができる。また、インジェクタ31の先端部31aと燃焼室22との距離を十分に確保することできるので、燃焼室22内の高温ガスが吸気ポート21に逆流したことに起因してインジェクタ31に汚れが付着することを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、吸気装置本体部32にインジェクタ31を設ける。これにより、インジェクタ31をシリンダヘッド2に設ける場合と比較して、インジェクタ31から噴射された燃料Fがインテークマニホールド3の内表面3aに当たる部分を吸気流れ方向Aの上流側に設けることが可能である。この際、インジェクタ31の配置位置に応じて、インジェクタ31により導入された燃料Fを加熱するヒータ37が吸気流れ方向Aの上流側に設けられる。したがって、インジェクタ31およびヒータ37の配置位置に応じて、吸気ポート21の吸気流れ方向Aの上流側の部分にポート部33を配置することが可能であるので、ポート部33の吸気ポート21内への挿入量を抑えることが可能である。ここで、ポート部33が吸気ポート21に挿入されることにより、吸気ポート21のポート部33が挿入された部分においてシリンダヘッド2から吸気通路35内の空気Kへの熱の伝達を抑制することが可能である。これらの結果、吸気ポート21内へポート部33を挿入することに伴うシリンダヘッド2の構造の変更(たとえば、ウォータジャケットの配置変更など)を抑制することが可能であるとともに、吸気通路35内の空気Kの温度の上昇を抑制することが可能である。
また、本実施形態では、上記のように、吸気装置本体部32にインジェクタ31を設ける。これにより、インジェクタ31をシリンダヘッド2に設ける場合と異なり、インジェクタ31を取り付けるための貫通孔をシリンダヘッド2に設けないようにすることが可能である。この結果、上記貫通孔を設けない分だけシリンダヘッド2を小さくすることが可能である。
[変形例]
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であり制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、ヒータ保護フィルム39は、樹脂製フィルムである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヒータ保護フィルムは、耐熱・耐油・耐薬品の性質を有する材質であれば他の材質であってもよい。ヒータ保護フィルムは、ポート部によりヒータを包み込むことによって構成されてもよいし、金属テープであってもよい。
また、上記実施形態では、ポート部33は、ポリアミド6により形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ポート部は、耐熱の性質を有する材質であれば他の材質であってもよい。
また、上記実施形態では、ヒータ保護フィルム39は、たとえば、厚み約0.125[mm]程度の薄い樹脂製フィルムである例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヒータ保護フィルムの厚みは、約0.125[mm]とは異なる厚みにしてもよい。
また、上記実施形態では、断熱部材38は、ポリアミドを発泡成形することにより形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、断熱部材は、高い断熱性を有していればよく、ガラス、メラニン発泡材、ゴアテックス、セルロース、特殊繊維またはメッキ処理を施した樹脂材などであってもよい。
また、上記実施形態では、ヒータ37は、カーボンを主成分とする発熱素子として、カーボングラファイトまたはカーボンナノチューブなどを有している例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ヒータは、セラミックヒータ、シリコーンラバーヒータまたはステンレスヒータなどであってもよい。
また、上記実施形態では、インテークマニホールド3の埋込凹部36部分の内部構造は、四層構造により構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、インテークマニホールド203の埋込凹部236部分の内部構造は、図10に示す第1変形例のように、三層構造により構成されてもよい。つまり、ポート部233に、埋込凹部ではなく、ポート部233を貫通する貫通孔236を形成し、貫通孔236にヒータ保護フィルム39、ヒータ37および断熱部材238のそれぞれを面接触させた状態で積層した構成を埋め込んでもよい。また、インテークマニホールド303の埋込凹部部分の内部構造は、図11に示す第2変形例のように、五層構造により構成されてもよい。つまり、ポート部333の埋込凹部336に、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37、ヒータ保護フィルム340、断熱部材338およびポート部333のそれぞれを面接触させた状態で積層してもよい。
また、上記実施形態では、制御部8は、CPUと、メモリとを含むECUにより構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、制御部は、ECU以外にヒータの温度を制御する専用の制御回路であってもよい。
また、上記実施形態では、説明の便宜上、制御部8の制御処理を、処理フローに沿って順番に処理を行うフロー駆動型のフローチャートを用いて説明した例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、制御部の制御処理を、イベント単位で処理を実行するイベント駆動型(イベントドリブン型)の処理により行ってもよい。この場合、完全なイベント駆動型で行ってもよいし、イベント駆動およびフロー駆動を組み合わせて行ってもよい。
また、上記実施形態では、吸気流れ方向Aにおいて、ポート部33の突出先端部は、吸気ポート21の縮小部21cの上流側部分に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、吸気流れ方向において、ポート部の突出先端部は、吸気ポートの中央位置よりも下流側に配置されてもよいし、ポート部の突出先端部は、吸気ポートの中央位置よりも上流側に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、ヒータ37は、ポート部33の内表面33a側に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ヒータは、ポート部の内表面側および吸気装置本体部の内表面側に跨って設けられてもよい。
また、上記実施形態では、ヒータ37は、ポート部33に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ヒータは、吸気流れ方向において、ポート部と吸気装置本体部の下流側端部とに跨って設けられてもよい。
また、上記実施形態では、Y方向において、境界部分Dの一部は、シリンダブロック1の外表面よりも外側に配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、Y方向において、境界部分の全てが、シリンダブロックの外表面よりも内側に配置されてもよい。
また、上記実施形態では、吸気流れ方向Aに延びる中心軸線回りにおいて、ポート部33の上流側端部と吸気装置本体部32の下流側端とが、周方向の全体にわたって一体的に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、吸気流れ方向に延びる中心軸線回りにおいて、ヒータを配置する部分に対応させて、ポート部の上流側端部の一部と吸気装置本体部の下流側端部の一部とが、一体的に設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、インテークマニホールド3の一部に、ヒータ保護フィルム39、ヒータ37、断熱部材38およびインテークマニホールド3による積層構造が形成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、インテークマニホールドの一部に、ヒータ保護フィルム、ヒータおよびインテークマニホールドによる積層構造が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、インジェクタ31の所定角度θは、噴射領域6の下流端の範囲内にヒータ37の一部を配置可能であり、かつ、吸気口24の一部を配置可能な角度である例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、インジェクタの所定角度は、噴射領域の下流端の範囲内にヒータの一部のみ配置可能な角度でもよい。
また、上記実施形態では、ヒータ37は、インテークマニホールド3の先端部付近に設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、ヒータは、吸気流れ方向において、インテークマニホールドの先端部付近よりも上流側に設けられてもよい。
2 シリンダヘッド
2a (シリンダヘッドの)外表面
3、203、303 インテークマニホールド(吸気装置)
4 気筒
6 噴射領域
21 吸気ポート
22 (吸気ポートの上流側端部の)開口
31 インジェクタ
31a (インジェクタの)先端部
32 吸気装置本体部
32b フランジ部
33、233、333 ポート部
33a (ポート部の)内表面
34 ガスケット(シール部材)
35 吸気通路
37 ヒータ
A 吸気流れ方向
D 境界部分
E エンジン(内燃機関)
F 燃料
K 空気

Claims (6)

  1. 空気を気筒に導入する吸気装置本体部と、
    前記吸気装置本体部の下流側端部に一体的に設けられ、シリンダヘッド内の吸気ポートに挿入されるポート部と、
    前記吸気装置本体部および前記ポート部の内側に形成され、空気および燃料を含む混合気が流れる吸気通路と、
    前記吸気装置本体部に設けられ、前記吸気通路内に燃料を導入するインジェクタと、
    前記インジェクタにより導入された燃料を加熱するヒータとを備え、
    前記インジェクタは、前記ヒータに燃料を噴射可能な位置に配置されている、内燃機関の吸気装置。
  2. 前記ヒータの少なくとも一部は、前記インジェクタから噴射される燃料の噴射領域に対応する前記ポート部の部分に配置されている、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
  3. 前記ヒータの少なくとも一部は、前記ポート部の内表面側に設けられている、請求項1または2に記載の内燃機関の吸気装置。
  4. 前記吸気装置本体部は、前記吸気ポートの上流側端部の開口の周囲における前記シリンダヘッドの外表面に対向して配置され、前記ポート部における前記吸気装置本体部側の端部と一体的に設けられるフランジ部を含み、
    前記フランジ部と前記シリンダヘッドの前記外表面との間に配置されたシール部材をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
  5. 前記シール部材は、周状に形成されている、請求項4に記載の内燃機関の吸気装置。
  6. 前記インジェクタの先端部は、吸気流れ方向において、前記吸気装置本体部と前記ポート部との境界部分よりも上流側に配置されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気装置。
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