JP2021188575A - ガス通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できるガス通路構造を提供する。【解決手段】本開示の一態様は、吸気通路2に導入するEGRガスを流すためのガス導入通路21やガスチャンバ22を備える管形状のEGRガス分配器15において、管形状の外形を形成するケーシングと、ケーシングの内壁に設けられている電極と、を有し、電極は、少なくとも一カ所または一部に、熱膨張によりケーシングと分離することを抑制するための分離抑制部を備えている。【選択図】図12

Description

本開示は、EGRガスや吸気が流れるガス通路構造に関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される技術「吸気マニホールド」が知られている。この技術は、吸気マニホールドにおいて、エンジンの各気筒へ吸気を分配する複数の分岐管に、補助ガス(EGRガス、PCVガス等)を分配するガス分配部が設けられる。このガス分配部には、エンジンの冷却水を利用した温水が流れる温水通路部が隣接して設けられる。また、ガス分配部と温水通路部との間の隔壁には、熱伝導率の良い材料(カーボン粉含有樹脂や金属板のインサート成形)が設けられる。そして、温水通路部の温水熱によりガス分配部を効率よく保温し、ガス分配部の中での凝縮水の発生や凍結を抑えるようになっている。
特開2018−44518号公報
ところが、特許文献1に記載の技術では、ガス分配部と温水通路部との間の隔壁に熱伝導率の良い材料が設けられているものの、温水温度がエンジンの暖機状態に依存していることから、ガス分配部の温度上昇に時間がかかる上、ガス分配部の温度を精密に制御することが難しかった。
そこで、本出願人は、EGRガス分配器(ガス通路構造)において、EGR通路を形成するケーシング(樹脂部材)の内壁に、発熱被膜と、当該発熱被膜に通電するための電極(金属部材)とを設けて、EGRガスが流れるEGR通路の内壁を応答性良く温度上昇させることを提案した(特願2020−060830)。このようなEGRガス分配器において、樹脂部材であるケーシングと金属部材である電極には熱膨張率の差が存在するので、熱膨張時にケーシングと電極の熱膨張量の差が生じて、ケーシングと電極とが分離して位置ずれが生じるおそれがある。
そこで、本開示は上記した問題点を解決するためになされたものであり、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できるガス通路構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本開示の一形態は、管形状のガス通路構造において、前記管形状の外形を形成する樹脂部材と、前記樹脂部材の内壁に設けられている金属部材と、を有し、前記金属部材は、少なくとも一カ所または一部に、熱膨張により前記樹脂部材と分離することを抑制するための分離抑制部を備えていること、を特徴とする。
この態様によれば、金属部材が分離抑制部を備えているので、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、樹脂部材と金属部材が分離して位置がずれることを抑制できる。そのため、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。ここで、樹脂部材と金属部材が分離するとは、樹脂部材と金属部材の密着状態が解消されて樹脂部材から金属部材が剥がれることや、樹脂部材と金属部材の密着状態が解消されたが樹脂部材と金属部材が接触したままであることなどを含む。
上記の態様においては、前記分離抑制部は、前記樹脂部材と前記金属部材との熱膨張量の差を吸収する熱膨張量差吸収部であること、が好ましい。
この態様によれば、金属部材が熱膨張量差吸収部を備えているので、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、樹脂部材と金属部材との熱膨張量の差を吸収できる。そのため、より確実に、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。
上記の態様においては、前記熱膨張量差吸収部は、前記金属部材の一部を前記樹脂部材の内部に埋め込ませるようにして撓ませた撓み部であること、が好ましい。
この態様によれば、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、撓み部により樹脂部材と金属部材の熱膨張量の差を吸収できる。そのため、より確実に、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。
上記の態様においては、前記熱膨張量差吸収部は、網目構造に形成された網目構造部であること、が好ましい。
この態様によれば、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、網目構造部により樹脂部材と金属部材の熱膨張量の差を吸収できる。そのため、より確実に、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。
上記の態様においては、前記熱膨張量差吸収部は、前記金属部材の一部が切り取られるようにして形成されたスリット部であること、が好ましい。
この態様によれば、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、スリット部により樹脂部材と金属部材の熱膨張量の差を吸収できる。そのため、より確実に、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。
上記の態様においては、前記熱膨張量差吸収部は、前記金属部材を当該金属部材の長手方向または厚み方向に波形状に形成した波形状部であること、が好ましい。
この態様によれば、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、波形状部により樹脂部材と金属部材の熱膨張量の差を吸収できる。そのため、より確実に、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。
上記の態様においては、前記分離抑制部は、熱膨張時に前記金属部材が前記樹脂部材から剥がれることを防止する剥がれ防止部であること、が好ましい。
この態様によれば、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、樹脂部材と金属部材の密着状態が解消されても、金属部材が樹脂部材から剥がれることを防止できる。
上記の態様においては、前記剥がれ防止部は、前記金属部材の端面から突出し、前記樹脂部材に埋め込まれるように形成された突出部であること、が好ましい。
この態様によれば、熱膨張率の差を有する樹脂部材と金属部材が熱膨張したときに、樹脂部材と金属部材の密着状態が解消されても、突出部が樹脂部材に保持されるので、金属部材が樹脂部材から剥がれることを防止できる。
上記の態様においては、前記ガス通路構造は、吸気通路に設けられる吸気マニホールドの各分岐管にEGRガスを分配するためのEGRガス分配器であり、前記樹脂部材は、ケーシングであり、前記金属部材は、電極であること、が好ましい。
本開示のガス通路構造によれば、熱膨張率の差に起因する樹脂部材と金属部材の位置ずれの発生を抑制できる。
本実施形態のEGRガス分配器を有するエンジンシステムの概略構成図である。 本実施形態のEGRガス分配器が設けられる吸気マニホールドの概略を示す側面図である。 本実施形態のEGRガス分配器を前側から視て示す斜視図である。 本実施形態のEGRガス分配器の平面図である。 本実施形態のEGRガス分配器の正面図である。 図4のA−A断面図である。 本実施形態の上ケーシングの外側を示す斜視図である。 本実施形態の上ケーシングの内側を示す平面図である。 本実施形態の下ケーシングの内側を示す斜視図である。 本実施形態の下ケーシングの内側を示す平面図である。 第1実施例の図であって、図8のB矢視図である。 図11のC−C断面図である。 第1実施例の図であって、上プラス電極の端部およびその周辺における上ケーシングと上プラス電極の断面図である。 図11のD−D断面図である。 第2実施例の平網線の外観斜視図である。 第2実施例において平網線により形成された上プラス電極を上ケーシングに取り付ける際の成形方法を説明する図である。 第2実施例において平網線により形成された上プラス電極を上ケーシングに取り付ける際の成形方法を説明する図である。 第2実施例において平網線により形成された上プラス電極を上ケーシングに取り付ける際の成形方法を説明する図である。 第2実施例において平網線に予め発熱被膜を塗布しておく理由についての説明図である。 第3実施例の上プラス電極と上マイナス電極を示す図である。 第3実施例の変形例の上プラス電極と上マイナス電極を示す図である。 第4実施例の上プラス電極と上マイナス電極を示す図である。
以下、本開示のガス通路構造の実施形態の1つであるEGRガス分配器について説明する。
まず、本実施形態のEGRガス分配器15について説明する前に、当該EGRガス分配器15を有するEGRシステム、および、当該EGRシステムを有するガソリンエンジンシステムの概要について説明する。
[エンジンシステムについて]
図1に、この実施形態のガソリンエンジンシステム(以下、単に「エンジンシステム」と言う。)を概略構成図により示す。自動車に搭載されたエンジンシステムは、複数の気筒を有するエンジン1を備える。このエンジン1は、4気筒、4サイクルのレシプロエンジンであり、ピストン及びクランクシャフト等の周知の構成を含む。エンジン1には、各気筒へ吸気を導入するための吸気通路2と、エンジン1の各気筒から排気を導出するための排気通路3が設けられる。吸気通路2には、その上流側からエアクリーナ9、スロットル装置4及び吸気マニホールド5が設けられる。加えて、このエンジンシステムは、高圧ループタイプの排気還流装置(EGR装置)11を備える。
スロットル装置4は、吸気マニホールド5より上流の吸気通路2に配置され、運転者のアクセル操作に応じてバタフライ式のスロットル弁4aを開度可変に開閉駆動させることで、吸気通路2を流れる吸気量を調節するようになっている。吸気マニホールド5は、主として樹脂材より構成され、エンジン1の直上流にて吸気通路2に配置され、吸気が導入される一つのサージタンク5aと、サージタンク5aに導入された吸気をエンジン1の各気筒へ分配するためにサージタンク5aから分岐した複数(4つ)の分岐管5bとを含む。排気通路3には、その上流側から順に排気マニホールド6及び触媒7が設けられる。触媒7には、排気を浄化するために、例えば、三元触媒が内蔵される。
エンジン1には、各気筒に対応して燃料を噴射するための燃料噴射装置(図示略)が設けられる。燃料噴射装置は、燃料供給装置(図示略)から供給される燃料をエンジン1の各気筒へ噴射するように構成される。各気筒では、燃料噴射装置から噴射される燃料と吸気マニホールド5から導入される吸気とにより可燃混合気が形成される。
エンジン1には、各気筒に対応して点火装置(図示略)が設けられる。点火装置は、各気筒で可燃混合気に点火するように構成される。各気筒内の可燃混合気は、点火装置の点火動作により爆発・燃焼し、燃焼後の排気は、各気筒から排気マニホールド6及び触媒7を経て外部へ排出される。このとき、各気筒でピストン(図示略)が上下運動し、クランクシャフト(図示略)が回転することにより、エンジン1に動力が得られる。
[EGRシステムについて]
この実施形態のEGRシステムは、EGR装置11を備える。EGR装置11は、エンジン1の各気筒から排気通路3へ排出される排気の一部を排気還流ガス(EGRガス)として吸気通路2へ流してエンジン1の各気筒へ還流させるように構成される。EGR装置11は、排気通路3から吸気通路2へEGRガスを流す排気還流通路(EGR通路)12と、EGR通路12を流れるEGRガスを冷却するための排気還流クーラ(EGRクーラ)13と、EGR通路12を流れるEGRガスの流量を調節するための排気還流弁(EGR弁)14と、EGR通路12を流れるEGRガスをエンジン1の各気筒へ分配するために、吸気マニホールド5の各分岐管5bへEGRガスを分配するための排気還流ガス分配器(EGRガス分配器)15とを備える。EGR通路12は、入口12aと出口12bを含む。EGR通路12の入口12aは、触媒7より上流の排気通路3に接続され、EGR通路12の出口12bは、EGRガス分配器15に接続される。この実施形態で、EGRガス分配器15は、EGR通路12の終段を構成している。EGR通路12において、EGR弁14は、EGRクーラ13より下流に設けられ、EGRガス分配器15は、EGR弁14より下流に設けられる。
このEGR装置11では、EGR弁14が開弁することにより、排気通路3を流れる排気の一部がEGRガスとしてEGR通路12を流れ、EGRクーラ13、EGR弁14及びEGRガス分配器15を介して吸気マニホールド5の各分岐管5bへ分配され、更にエンジン1の各気筒へ分配されて還流される。
[EGRガス分配器について]
図2に、EGRガス分配器15が設けられる吸気マニホールド5の概略を側面図により示す。図2に示す状態が、車両にてエンジン1に取り付けられた吸気マニホールド5の配置状態を示し、その上下は図2に示す通りである。吸気マニホールド5は、サージタンク5aと複数の分岐管5b(一つのみ図示する)の他に、各分岐管5bの出口をエンジン1へ接続するための出口フランジ5cを含む。この実施形態で、EGRガス分配器15は、各分岐管5bのそれぞれへEGRガスを分配するために、各分岐管5bの最上部近傍にて各分岐管5bの上側に設けられる。
図3に、EGRガス分配器15を前側から視た斜視図により示す。図4に、EGRガス分配器15を平面図により示す。図5に、EGRガス分配器15を正面図により示す。図6に、EGRガス分配器15のガスチャンバを、図4のA−A断面図により示す。図2〜図5に示す吸気マニホールド5とEGRガス分配器15の外観や構造は、本開示技術の一例を示すものである。図3〜図5に示すように、EGRガス分配器15は、主として樹脂材により構成され、全体として横長な形状を有し、その長手方向X(図3参照)において、図1に示すように、吸気マニホールド5の複数の分岐管5bを横切るように配置される。この実施形態で、EGRガス分配器15は、予め吸気マニホールド5とは別に形成され、吸気マニホールド5に対し後付けされる。この実施形態で、EGRガス分配器15は、大きく分けて三つの部分、すなわち、EGRガスが導入されるガス導入通路21と、ガス導入通路21に導入されたEGRガスが集まる一つのガスチャンバ22(その内径が、ガス導入通路21のそれよりも大きい。)と、ガスチャンバ22から分岐され、ガスチャンバ22から各分岐管5bへEGRガスを分配する複数(4つ)のガス分配通路23(その内径が、ガス導入通路21やガスチャンバ22のそれよりも小さい。)とを含む。
ガス導入通路21のガス入口24には、EGRガスが導入される。このガス入口24にはEGR通路12が接続される。ガス入口24の周囲には、EGR通路12を接続するための入口フランジ24aが設けられる。ガス導入通路21は、ガス入口24から伸びる通路部21aと、その通路部21aから二股に分岐した分岐通路部21b,21cとを含む。ガス入口24は、EGRガス分配器15の前側に開口する。通路部21aは、EGRガス分配器15の前側から後側へ回り込み、各分岐通路部21b,21cに続く。ガスチャンバ22は、横長な筒形状をなす。ガスチャンバ22は、ガス入口24からガス導入通路21に導入されるEGRガスを集める。複数のガス分配通路23は、ガスチャンバ22の前側にて、ガスチャンバ22から分岐する。この実施形態で、各ガス分配通路23は、ガスチャンバ22から各分岐管5bへ向けて斜め下方へ傾斜して伸び、開口する。
図6に示すように、この実施形態で、EGRガス分配器15は、上ケーシング26及び下ケーシング27の二つの部材から構成される。上ケーシング26の外周には、上フランジ26aが形成され、下ケーシング27の外周には、下フランジ27aが形成される。上ケーシング26と下ケーシング27は、上フランジ26aと下フランジ27aとが溶着により接合されることで一体化し、EGRガス分配器15が構成される。なお、上ケーシング26と下ケーシング27は、本開示の「樹脂部材」の一例である。
図6に示すように、この実施形態で、EGRガス分配器15の内壁には、上発熱被膜29と下発熱被膜30が設けられる。すなわち、上ケーシング26のガスチャンバ22を構成する部分の内壁には、上発熱被膜29が設けられる。下ケーシング27のガスチャンバ22を構成する部分には、下発熱被膜30が設けられる。また、上発熱被膜29の幅方向(図6左右方向)両端において、上ケーシング26の内壁と上発熱被膜29との間には、上発熱被膜29に通電するための一対をなす上プラス電極31と上マイナス電極32が設けられる。下発熱被膜30の幅方向両端において、下ケーシング27の内壁と下発熱被膜30との間には、下発熱被膜30に通電するための一対をなす下プラス電極33と下マイナス電極34が設けられる。この実施形態で、上発熱被膜29と下発熱被膜30は、互いに同じ厚さを有し、上ケーシング26と下ケーシング27のガスチャンバ22を構成する部分の内壁のほぼ全部を覆うように設けられる。この実施形態では、図示はしないが、上ケーシング26及び下ケーシング27のガス導入通路21を構成する部分の内壁にも、ガスチャンバ22の内壁と同様に上発熱被膜29及び下発熱被膜30と、上プラス電極31及び上マイナス電極32と、下プラス電極33及び下マイナス電極34とが設けられる。更に、図3〜図5に示すように、EGRガス分配器15において、ガス導入通路21の上流端部(入口フランジ24a近傍)及び下流端部(分岐通路部21b)と、ガスチャンバ22の一端部及び中間部のそれぞれには、上プラス電極31及び上マイナス電極32と下プラス電極33及び下マイナス電極34から伸びる上プラス端子31a及び上マイナス端子32aと、下プラス端子33a及び下マイナス端子34aがそれぞれ設けられる。これら上プラス端子31a及び上マイナス端子32aと下プラス端子33a及び下マイナス端子34aから、上プラス電極31及び上マイナス電極32と、下プラス電極33及び下マイナス電極34を介して、上発熱被膜29と下発熱被膜30に通電することにより、上発熱被膜29と下発熱被膜30が発熱し、EGRガス分配器15のガス導入通路21及びガスチャンバ22の内壁を加熱するようになっている。なお、上プラス電極31及び上マイナス電極32と下プラス電極33及び下マイナス電極34は、本開示の「金属部材」の一例である。
図7に、上ケーシング26の外側を斜視図により示す。図8に、上ケーシング26の内側を平面図により示す。図9に、下ケーシング27の内側を斜視図により示す。図10に、下ケーシング27の内側を平面図により示す。図8に示すように、上プラス電極31(黒塗り線)及び上マイナス電極32(白抜き線)は、それぞれ上ケーシング26の内壁にて互いに対向するように上フランジ26aに沿って設けられる。図8に紗を付して示すように、上発熱被膜29は、対向する上プラス電極31及び上マイナス電極32の間で、上ケーシング26の内壁のほぼ全面を覆うように設けられる。図9、図10に示すように、下プラス電極33(黒塗り線)及び下マイナス電極34(白抜き線)は、それぞれ下ケーシング27の内壁にて下フランジ27aに沿って設けられる。図10に紗を付して示すように、下発熱被膜30は、対向する下プラス電極33及び下マイナス電極34の間で、下ケーシング27の内壁のほぼ全面を覆うように設けられる。
なお、上発熱被膜29と下発熱被膜30には、アース配線が設けられる。この実施形態では、EGRガス分配器15が、その入口フランジ24aを介してEGR通路12に接続される(取り付けられる)。図3に示すように、入口フランジ24aには、そのボルト穴に導電性の金属製カラー25が設けられる。この金属製カラー25に対し、上発熱被膜29と下発熱被膜30のアース配線25aが接続される。入口フランジ24aは、その金属製カラー25に挿通されたボルトを介してEGR通路12の上流側に設けられた別のフランジに接続される。この場合、EGR通路12の上流側は、導電性金属を介して車体に繋がりアースが施されている。従って、入口フランジ24aをEGR通路12の別のフランジに接続することで、上発熱被膜29と下発熱被膜30に対しアースを施すことが可能となる。
[発熱被膜について]
ここで、上発熱被膜29と下発熱被膜30について説明する。上発熱被膜29と下発熱被膜30としては、例えば、東洋ドライルーブ株式会社製の「発熱被膜コーティング」を使用することができる。この発熱被膜は、特殊バインダー内に、各種導通顔料を配合・分散した乾燥性被膜であり、被膜に電極を介して電力を供給することで、被膜全体を発熱させることが可能である。配合した導通顔料(導体)に与えられた電流が、熱エネルギー(ジュール熱)に変化し発熱効率を得ることができる。その特徴は、以下の通りである。(1)低電圧にて発熱特性を発現できること。(2)面状で発熱するため、ニクロム線に比べて均一に発熱すること。(3)薄膜化、軽量化が可能であること。(4)柔軟性に優れ、フィルム形態も可能であること。(5)塗布膜厚、電極長さ、電極間距離等を調整することで、任意の発熱特性が得られること。
[電子制御装置(ECU)について]
このエンジンシステムは、同システムの制御を司る電子制御装置(ECU)80を更に備える。ECU80には、EGR弁14とEGRガス分配器15の上発熱被膜29と下発熱被膜30の他、インジェクタ(図示略)及びイグニションコイル(図示略)が接続される。ECU80は、この開示技術における通電制御手段の一例に相当する。周知のようにECU80は、中央処理装置(CPU)、各種メモリ、外部入力回路及び外部出力回路等を備える。メモリには、各種制御に関する所定の制御プログラムが格納される。
この実施形態で、ECU80は、EGR制御において、エンジン1の運転状態に応じてEGR弁14を制御するようになっている。具体的には、ECU80は、エンジン1の停止時、アイドル運転時及び減速運転時には、EGR弁14を全閉に制御し、それ以外の運転時には、その運転状態に応じて目標EGR開度を求め、EGR弁14をその目標EGR開度に制御するようになっている。このときEGR弁14が開弁されることにより、エンジン1から排気通路3へ排出され、その排気の一部が、EGRガスとしてEGR通路12、EGRクーラ13、EGR弁14及びEGRガス分配器15等を介して吸気通路2(吸気マニホールド5)へ流れ、エンジン1の各気筒へ還流される。
[ケーシングと電極の熱膨張率の差に対する対応について]
管形状のEGRガス分配器15において、管形状の外形を形成する上ケーシング26や下ケーシング27などのケーシングの材質は樹脂である一方、上ケーシング26や下ケーシング27の内壁に設けられている上プラス電極31や上マイナス電極32や下プラス電極33や下マイナス電極34などの電極の材質は金属である。そのため、熱膨張率(線膨張率)については、電極よりもケーシングのほうが非常に大きい。したがって、ケーシングと電極が熱膨張したときに、ケーシングと電極の熱膨張量に大きな差が生じて、ケーシングと電極が分離して位置ずれが生じたり、ケーシングから電極が剥がれたり、ケーシングに電極が引っ張られて電極に亀裂が生じるおそれがある。
そこで、本実施形態では、このようなケーシングと電極の熱膨張率の差に起因する位置ずれや電極の剥がれや電極の亀裂の発生を抑制するために、以下に説明するような各実施例の対応を行う。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、ケーシングの一例として上ケーシング26を、電極の一例として主に上プラス電極31を挙げて説明するが、本実施形態の対応は、ケーシングとして下ケーシング27にも適用でき、また、電極として上マイナス電極32や下プラス電極33や下マイナス電極34にも適用できる。
(第1実施例)
まず、第1実施例について説明する。本実施例では、上プラス電極31は、少なくとも一カ所に、上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収する撓み部111を備えている。なお、撓み部111は、本開示の「熱膨張時に樹脂部材と分離することを抑制するための分離抑制部」や「熱膨張量差吸収部」の一例である。
具体的な一例として、図8に示すように、上プラス電極31は、複数箇所(図8における破線の四角形で示した領域αの箇所)に、撓み部111(図11と図12参照)を備えている。この撓み部111は、図11と図12に示すように、上プラス電極31の一部を上ケーシング26の内部に埋め込ませるようにして上ケーシング26の内部に向かって撓ませた部分となっている。ここで、図11は図8のB矢視図であり、図12は図11のC−C断面図である。なお、上プラス電極31は、1箇所のみ撓み部111を備えていてもよい。
なお、図8に示すように、上マイナス電極32についても、複数箇所(図8における領域αの箇所)に、撓み部111を備えている。また、図10に示すように、下プラス電極33と下マイナス電極34についても、複数箇所(図10における領域αの箇所)に、撓み部111を備えている。
このように、本実施例では、上プラス電極31は、少なくとも一カ所に、撓み部111を備えているので、熱膨張率の差を有する上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、撓み部111により上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収できる。すなわち、撓み部111が上ケーシング26を形成する樹脂に囲まれているので、撓み部111は上ケーシング26を形成する樹脂に追従して熱膨張及び変形することから、撓み部111により上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収できる。そのため、上ケーシング26と上プラス電極31が分離して位置がずれることを抑制できる。したがって、熱膨張率の差に起因する上ケーシング26と上プラス電極31の位置ずれの発生を抑制できる。
また、撓み部111は上マイナス電極32にも備わっているが、対向する上プラス電極31と上マイナス電極32に備わる撓み部111の位置が重なっていると、対向する上プラス電極31と上マイナス電極32との間において撓み部111の内側にて上ケーシング26の樹脂が介在することになる。そうすると、上プラス電極31と上マイナス電極32の間が樹脂により遮られて非通電となるおそれがある。
そこで、本実施例では、図8に示すように、対向する上プラス電極31と上マイナス電極32に備わる撓み部111の位置がずれている。そして、このようにして、上プラス電極31の撓み部111と上マイナス電極32の撓み部111を対向させないようにしている。これにより、上プラス電極31と上マイナス電極32との間で非通電となる部位が生じることを避けることができる。
また、上プラス電極31の端部31b、すなわち、線状に形成される上プラス電極31の長手方向(線方向)の両端部のうち上プラス端子31aとは異なる側の端部(図8における破線の円形で示した領域βの端部)は、単に上ケーシング26の内壁に取り付けただけでは、上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、上プラス電極31の端部31bが上ケーシング26から剥がれるおそれがある。
そこで、本実施例では、図13に示すように、上プラス電極31の端部31bは、上プラス電極31の端面31c(すなわち、上ケーシング26に取り付けられている側の端面)から上ケーシング26の内部に向かって突出して、上ケーシング26に埋め込まれるように形成されている。このようにして、上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、上ケーシング26と上プラス電極31の密着状態が解消されても、上プラス電極31の端部31bが上ケーシング26から剥がれることを防止できる。なお、端部31bは、本開示の「剥がれ防止部」や「突出部」の一例である。
また、本実施例では、図14に示すように、上プラス電極31は、その断面が凸形状に形成されている。すなわち、上プラス電極31は、突出部31dを備えている。この突出部31dは、図14に示すように、上プラス電極31を当該上プラス電極31の長手方向に直交する方向に切り取ったときの断面において、上プラス電極31の端面31eから(すなわち、上プラス電極31の幅方向(図14の上下方向)の端面)から上ケーシング26の内部に向かって突出し、上ケーシング26に埋め込まれるように形成されている。
このようにして、上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、上ケーシング26における上プラス電極31が埋め込まれた部分が広がって、上ケーシング26と上プラス電極31の密着状態が解消されても、突出部31dの長さを熱膨張量(線膨張量)の差より大きく設定することで、突出部31dが上ケーシング26に保持されるので、上プラス電極31が上ケーシング26から剥がれることを防止できる。なお、上プラス電極31は、その全域に亘って断面が凸形状に形成されているが、その一部のみ断面が凸形状に形成されていてもよい。また、以下の他の実施例においても、図14に示すように、上プラス電極31はその断面が凸形状に形成されていても、すなわち、上プラス電極31は突出部31dを備えていてもよい。
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明するが、第1実施例と異なる点を中心に説明する。
本実施例では、上プラス電極31は、図15に示すような網目構造に形成された平網線121により形成されている。なお、平網線121は、本開示の「熱膨張量差吸収部」や「網目構造部」の一例である。また、平網線121は、上プラス電極31の全体に亘って形成されていることに限定されず、上プラス電極31の一部にのみ形成されていてもよい。
このようにして、本実施例では、上プラス電極31は平網線121を備えているので、熱膨張率の差を有する上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、平網線121により上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収できる。すなわち、平網線121の外側の凹凸により上ケーシング26を形成する樹脂と平網線121との密着性が向上するアンカー効果が得られるので、平網線121により形成される上プラス電極31が上ケーシング26から剥がれることを防止でき、さらに、平網線121の伸縮により上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収できる。そのため、上ケーシング26と上プラス電極31が分離して位置がずれることを抑制できる。したがって、熱膨張率の差に起因する上ケーシング26と上プラス電極31の位置ずれの発生を抑制できる。
また、平網線121の外側の凹凸により上発熱被膜29と平網線121との密着性が向上するアンカー効果が得られるので、上発熱被膜29が上プラス電極31から剥がれることや、上発熱被膜29に亀裂が発生することを防止できる。そして、上発熱被膜29と上プラス電極31の接触面積を増加させることができる。
ここで、本実施例において、平網線121により形成された上プラス電極31を上ケーシング26に取り付ける際の成形方法について説明する。
まず、図16に示すように、平網線121に発熱被膜122の材料を塗布(含浸)し、平網線121を構成する線部材121aの隙間の部分に発熱被膜122を形成する。このようにして平網線121の内部に予め発熱被膜122を形成しておくことにより、平網線121の形状を保持する強度が向上し、後述するインサート成形時に平網線121の型ずれの発生を抑制できる。
次に、図17に示すように、平網線121のインサート成形として、発熱被膜122を内部に形成した平網線121を金型123の内部に挿入した状態で、金型123の内部に上ケーシング26を形成するための樹脂124を流入する。このとき、樹脂124の温度は発熱被膜122の成形温度(例えば、150℃〜230℃)以上の温度(例えば、300℃)であるが、図17にて矢印に示すように、平網線121は金型123に押し当てられて冷却される。なお、このとき、金型123の温度は、発熱被膜122の成形温度や樹脂124の温度よりも低い温度(例えば、80℃)である。
次に、図18に示すように、樹脂124により形成される上ケーシング26の表面(内壁)と、平網線121と発熱被膜122により形成される上プラス電極31の表面(内面)に、上発熱被膜29の材料を塗布する。このようにして、上ケーシング26と上発熱被膜29の間に上プラス電極31が設けられる。
なお、図16に示すように平網線121に予め発熱被膜122を塗布(含浸)しておく理由としては、仮に平網線121に発熱被膜122を塗布(含浸)しておかないとすると、図19に示すように、インサート成形を行うときに、平網線121の各々の線部材121aの隙間に樹脂124が流入し、このとき樹脂124が均一に流入し難いので平網線121が各々の線部材121a間に作用する圧力差で変形するおそれがあるからである。また、金型123と平網線121の境界部側にも樹脂124が流入し易く、金型123側からも圧力がかかるため(図19の右向きの矢印)、平網線121を金型123に押し付ける作用がなくなり、平網線121が移動したり、上発熱被膜29の塗布面に樹脂が侵入するおそれがあるからである。
(第3実施例)
次に、第3実施例について説明するが、第1,2実施例と異なる点を中心に説明する。
本実施例では、図20に示すように、上プラス電極31は、上プラス電極31の一部が切り取られるようにして形成されたスリット部131を備えている。図20に示す例では、上プラス電極31の長辺部分に、所定の間隔を空けて複数のスリット部131が設けられている。なお、図20に示すように、上マイナス電極32もスリット部131を備えている。また、スリット部131は、本開示の「熱膨張量差吸収部」の一例である。
このようにして、上プラス電極31はスリット部131を備えているので、熱膨張率の差を有する上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、スリット部131により上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収できる。すなわち、隣り合うスリット部131(すなわち、上ケーシング26の樹脂が充填された部分)の間(すなわち、図20に示す記号γ間)で、スリット部131が上ケーシング26と上プラス電極31の相対位置を規制し、移動ずれを分散して(すなわち、均一化して)縮小できる。そのため、上ケーシング26と上プラス電極31が分離して位置がずれることを抑制できる。したがって、熱膨張率の差に起因する上ケーシング26と上プラス電極31の位置ずれの発生を抑制できる。
また、上プラス電極31にて対向する長辺部分のスリット部131について、対向しないように交互に形成することにより、上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差により生じる応力δを分散できるので、上プラス電極31の変形及び耐久性低下をさらに抑制できる。
なお、変形例として、スリット部131は、上プラス電極31内にて、図21に示すように外形が四角形などの多角形、または、円形に形成されていてもよい。また、上プラス電極31は、一カ所のみスリット部131を備えていてもよい。また、スリット部131は、図20や図21で示す例では上プラス電極31の内側(上マイナス電極32側)と外側(上マイナス電極32とは反対側)に形成されているが、内側又は外側のどちらか一方のみ形成されていてもよい。
(第4実施例)
次に、第4実施例について説明するが、第1〜3実施例と異なる点を中心に説明する。
本実施例では、図22に示すように、上プラス電極31は、当該上プラス電極31の長手方向に波形状に形成されている。なお、図22に示すように、上マイナス電極32も波形状に形成されている。
このようにして、上プラス電極31は、上プラス電極31の長手方向に波形状に形成した波形状部141を備えているので、熱膨張率の差を有する上ケーシング26と上プラス電極31が熱膨張したときに、波形状部141により上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差を吸収できる。すなわち、波形状部141で、上ケーシング26と上プラス電極31との熱膨張量の差のずれを分散して(すなわち、均一化して)縮小できる。そのため、上ケーシング26と上プラス電極31が分離して位置がずれることを抑制できる。したがって、熱膨張率の差に起因する上ケーシング26と上プラス電極31の位置ずれの発生を抑制できる。
なお、上プラス電極31に前記のスリット部131を追加することで、更に熱膨張率の差に起因する上ケーシング26と上プラス電極31の位置ずれの発生を抑制できる。また、上プラス電極31は、上プラス電極31の厚み方向に波形状に形成してもよい。すなわち、波形状部141は、上プラス電極31の厚み方向に波形状に形成したものであってもよい。なお、波形状部141は、本開示の「熱膨張量差吸収部」の一例である。また、波形状部141の波形状は、図22で示す例では上プラス電極31の内側(上マイナス電極32側)と外側(上マイナス電極32とは反対側)に形成されているが、内側又は外側のどちらか一方のみ形成されていてもよい。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本開示を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。
例えば、本開示のガス通路構造には、EGR通路12や吸気通路2(吸気マニホールド5を含む)の通路構造も含まれる。そして、上発熱被膜29や下発熱被膜30、および、上プラス電極31や上マイナス電極32や下プラス電極33や下マイナス電極34は、EGRガス分配器15ではなく、EGR通路12や吸気通路2に設けられていてもよい。
1 エンジン
2 吸気通路
3 排気通路
5 吸気マニホールド
5b 分岐管
11 EGR装置(排気還流装置)
12 EGR通路(排気還流通路)
15 EGRガス分配器
21 ガス導入通路
21a 通路部
21b 分岐通路部
21c 分岐通路部
22 ガスチャンバ
23 ガス分配通路
26 上ケーシング
27 下ケーシング
29 上発熱被膜
30 下発熱被膜
31 上プラス電極
31a 上プラス端子
31b 端部
31c 端面
31d 突出部
31e 端面
32 上マイナス電極
32a 上マイナス端子
33 下プラス電極
33a 下プラス端子
34 下マイナス電極
34a 下マイナス端子
80 ECU(電子制御装置)
111 撓み部
121 平網線
121a 線部材
122 発熱被膜
123 金型
124 樹脂
131 スリット部
141 波形状部

Claims (9)

  1. 管形状のガス通路構造において、
    前記管形状の外形を形成する樹脂部材と、
    前記樹脂部材の内壁に設けられている金属部材と、を有し、
    前記金属部材は、少なくとも一カ所または一部に、熱膨張により前記樹脂部材と分離することを抑制するための分離抑制部を備えていること、
    を特徴とするガス通路構造。
  2. 請求項1のガス通路構造において、
    前記分離抑制部は、前記樹脂部材と前記金属部材との熱膨張量の差を吸収する熱膨張量差吸収部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  3. 請求項2のガス通路構造において、
    前記熱膨張量差吸収部は、前記金属部材の一部を前記樹脂部材の内部に埋め込ませるようにして撓ませた撓み部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  4. 請求項2のガス通路構造において、
    前記熱膨張量差吸収部は、網目構造に形成された網目構造部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  5. 請求項2のガス通路構造において、
    前記熱膨張量差吸収部は、前記金属部材の一部が切り取られるようにして形成されたスリット部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  6. 請求項2のガス通路構造において、
    前記熱膨張量差吸収部は、前記金属部材を当該金属部材の長手方向または厚み方向に波形状に形成した波形状部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1つのガス通路構造において、
    前記分離抑制部は、熱膨張時に前記金属部材が前記樹脂部材から剥がれることを防止する剥がれ防止部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  8. 請求項7のガス通路構造において、
    前記剥がれ防止部は、前記金属部材の端面から突出し、前記樹脂部材に埋め込まれるように形成された突出部であること、
    を特徴とするガス通路構造。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1つのガス通路構造において、
    前記ガス通路構造は、吸気通路に設けられる吸気マニホールドの各分岐管にEGRガスを分配するためのEGRガス分配器であり、
    前記樹脂部材は、ケーシングであり、
    前記金属部材は、電極であること、
    を特徴とするガス通路構造。
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