JP2020121231A - 衛生吸収具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装着者の皮膚への肌ストレスを生じにくい衛生吸収具を提供する。【解決手段】綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シート11と、不透液性を有し、表面シート11の裏面側に積重される裏面シート12と、吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シート11と裏面シート12との間に収容される吸収体14(図24)とを含む。さらに、保護シート21の接合部分は、吸収体14に積重されている表面シート縁部17に固着され、長手方向(図1の紙面に垂直方向)に沿って設けられる。接合部分は、綿繊維を素材とし、撥水性を有する不織布から成る。収容されている吸収体14によってごわごわして硬い表面シート縁部17の上に、接合部分が固着されることによって、繰返し摩擦接触する軟らかい皮膚を保護する。【選択図】 図1

Description

本発明は、生理用ナプキン、軽失禁パッド、おりもの用シートおよび母乳吸収パッドなどの液体を吸収するための衛生吸収具に関する。
近年、生理用ナプキン、軽失禁パッド、おりもの用シートおよび母乳吸収パッドなどの、装着者が排出した液状の排泄物を吸収する衛生吸収具が、種々開発されている。特許文献1には、透液性を有する表面側シートと、表面側シートを介して吸収した体液を保持する吸水層と、不透水性を有する裏面側シートとを含む衛生吸収具において、吸水層に接触させた導水層を設け、導水層によって、吸水層の広い範囲に体液を吸収させることが記載されている。
また、特許文献2には、透水性を有する表側シートと、不透水性を有し表側シートに積層される裏側シートと、吸水性を有し、表側シートおよび裏側シート間に設けられる吸収材とを含む衛生吸収具において、表側シートの一部の領域に、疎水性を有する油剤を塗布した透過抑制層を設けて、表側シートを透過する液体の量を抑制し、表側シートに付着する液体を吸収材に徐々に吸収させることが記載されている。
特開2006−14792号公報 特開2006−6613号公報
上記特許文献1、2に記載される従来技術の衛生吸収具では、表面側シートまたは表側シートの装着者の皮膚に触れる側の面の、装着者から排出された体液などの液体による湿潤によって、その面が装着者に接触すると、装着者に不快感を与えることがある。また、いわゆる敏感肌などのアレルギー体質であったり、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ装着者は、表面側シートまたは表側シートが、合成繊維から成る場合には、表面側シートまたは表側シートが湿潤していない状態であっても、表面側シートまたは表側シートが皮膚に接触することによって痒みやかぶれなどの悪影響を生じ、不快に感じることがある。
表面側シートまたは表側シートが合成繊維から成る場合、装着者から排出された体液は表面側シートまたは表側シートを透過して、速やかに吸水層および吸収材などの吸収体部に保持され、表面側シートまたは表側シートは湿潤していないが、乾燥肌であったりアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ装着者は、皮膚が乾燥していたり、気温が低いときに、合成繊維から成る表面側シートまたは表側シートが装着者の皮膚に触れると、冷たく感じる。蒸し暑いとき、合成繊維から成る表面側シートまたは表側シートが装着者の皮膚に触れると、装着者の皮膚が蒸れて、肌ストレスを起こしやすい。また、合成繊維は、細長な直線状であるので、表面側シートまたは表側シートが装着者の皮膚に触れると、繊維の先端部による皮膚への刺激によって、チクチクするなどの肌ストレスによる不快感が起こりやすい。
本発明の目的は、装着者の皮膚への影響が極めて少なく、肌ストレスによる不快感を生じにくい衛生吸収具を提供することである。
下記の本発明の説明中には、理解の便宜のために、丸括弧( )内に、発明を実施するための形態の欄、および図面において対応する構成要素の参照符、および記載個所の段落[ ]を併せて記載することがある。
本発明は、図23〜24、図35〜38、および図42〜45に示される実施の各形態に対応し、これらの衛生吸収具を構成する各部分には、それらの衛生吸収具に類似する実施の他の形態における他の図面、たとえば、図1〜3などに示される、対応する各部分の参照符を付して示すことがある。
主に図24、37、38、42、45を参照して、および対応する構成要素を示す図1〜3なども併せて参照して、述べると、本発明は、
a 綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シート11、46と、
b 不透液性を有し、表面シートの裏面側に積重される裏面シート12、42と、
c 吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シート11、46と裏面シート12、42との間に収容される吸収体14、44とを含み、
d 表面シート11、46は、表面シート縁部17(図1、3に対応して説明する。図24、37、38、42、45も同じ)を有し、
この表面シート縁部17は、表面シート11、46および裏面シート12、42の長手方向(図24、37、38、42、45の紙面に垂直な方向)に垂直な幅方向(図24、37の左右方向、図42の上下方向)の少なくとも一方で、その表面シート11、46の前記長手方向に延び(段落[0031])、吸収体14、44に積重され、さらに
e 保護シート41、45(図24、37、38、42、45)であって、
綿繊維を素材とし、撥水性を有する不織布から成り、
表面シート縁部17の表面側に前記長手方向に沿って積重されて接合される(段落[0012])保護シート41、45を含むことを特徴とする衛生吸収具である。
本発明によれば、表面シートは、綿繊維を素材とし、親水性を有するので、装着者から排出された体液などの液体を表面シートが適度に吸収することができる。綿繊維は、繊維自体に7〜10%、好ましくは8%〜9%、さらに好ましくは8.5%の結合水を含んでおり、繊維自体が更に液状(自由)水を吸収するので、しっとりとした性質を有しており、装着者の皮膚から過度の水分が放出されることを抑制することができる。綿繊維から成る不織布は保温性が高いので、表面シートを介して装着者の熱が体外へ放出されることを抑制することができる。綿繊維を表面シートとして使用しているので、表面シートが装着者の皮膚と擦れた場合に、装着者の皮膚に帯電しにくく、装着者が、静電気の放電により不快に感じることが抑制される。吸収体は、吸水性を有する綿状繊維を素材としており、体液を迅速に吸収することができる。保護シートは、綿繊維の素材であり、撥水性を有しており、装着者から排出された体液が衛生吸収具から漏れることを防止し、装着者の皮膚への影響が極めて少なく、肌ストレスによる不快感を生じにくい衛生吸収具とすることができる。
次に説明する各発明は、図1、3、22、37、38、40、41に示される実施の各形態に対応し、これらの衛生吸収具を構成する各部分には、それらの衛生吸収具に類似する実施の他の形態における他の図面、たとえば、主に説明する図1〜3などに示される、対応する各部分の参照符を付して示すことがある。
本発明は、
a 綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シート11、46と、
b 不透液性を有し、表面シート11、46の裏面側に積重される裏面シート12、42と、
c 吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シート11、46と裏面シート12、42との間に収容される吸収体14、44とを含み、
d 表面シート11は、表面シート縁部17(図1、3。また、図22、37、38、40、41も同じ)を有し、
この表面シート縁部17は、表面シート11および裏面シート12の長手方向(図3の紙面に垂直な方向)に垂直な幅方向(図1、図3の左右方向)の少なくとも一方で、その表面シート11の前記長手方向に延び(段落[0031])、吸収体14に積重され、さらに
e 綿繊維を素材とし、撥水性を有する不織布から成り、前記長手方向に沿って設けられる(段落[0031])保護用外向き部分であって、
この保護用外向き部分は、表面シート縁部17の前記幅方向の内方寄り(図1の左方)に固定され(段落[0031])、表面シート縁部17上から(したがって、保護シート21(図1、22)、47(図37、38)、55、57(図40、41)の表面シート縁部17に接合されている接合部分上から)、その表面シート縁部17よりも前記幅方向の外方(図1の右方)に延びて、表面シート縁部17に(したがって、表面シート縁部17上の接合部分の表面側に)接合されずに対向して設けられる(段落[0031])保護用外向き部分を含むことを特徴とする衛生吸収具である。
本発明は、
保護用外向き部分の前記幅方向の外方端(図1における表面シート11の右方の端、図3の左右外方の端)で折り返されて、表面シート縁部17(したがって、表面シート縁部17上の接合部分の表面側)と保護用外向き部分との間で前記幅方向の内方(図1の左方)に延びる内向き部分をさらに備え、複数段に丸めて折り畳まれる(段落[0056、0060])ことを特徴とする。
本発明は、
綿繊維を素材とし、撥水性を有する前記不織布は、撥水剤であるアルキルテンダイマーを使用して撥水性を有することを特徴とする。
本発明は、
前記綿繊維は、その外周部に、表皮細胞のセルロース分子鎖の束(ミクロフィブリル)で構成された環状構造の膜壁である一次細胞膜を有しており、一次細胞膜の内側に、螺旋状の微細構造をもつ二次細胞膜を有し、綿繊維の中心部には、成長期に養分を通した中空の管であるルーメンが形成され、ルーメンの外周には、二次細胞膜を構成する幾重にも重なったセルロース層が存在し、セルロース層の微細な間隙に結合水としての水分が常に含まれ、ゲル状の状態で保持され、極細の柔らかな多数の繊維片が外方に突出して延び、綿繊維は弾性変形可能であることを特徴とする。
本発明は、
生理用ナプキン、軽失禁パッド、おりもの用シートおよび母乳吸収パッドのグループから選ばれる1つであることを特徴とする。
第1実施形態の生理用ナプキン20aの一部の断面斜視図である。 生理用ナプキン20aの正面図である。 図2の切断面線A−Aから見た断面図である。 天然繊維71〜73および合成繊維79の拡大図である。 不織布を構成する綿繊維71を示す図である。 綿繊維71の拡大図である。 綿繊維71の拡大図である。 綿繊維71の断面図である。 綿繊維71の拡大断面図である。 不織布を構成する合成繊維79を示す図である。 合成繊維79の拡大図である。 合成繊維79の拡大図である。 合成繊維79の拡大断面図である。 積層された合成繊維が接合される工程を模式的に示す図である。 合成繊維が接合された接合部を示す図である。 液体を吸収した綿繊維71の断面図である。 生理用ナプキン20bの正面図である。 図17の切断面線B−Bから見た断面図である。 生理用ナプキン20bを装着した状態の正面図である。 生理用ナプキン20bを装着した状態の拡大図である。 生理用ナプキン20cの正面図である。 図21の切断面線C−Cから見た断面図である。 本発明の実施の第1の形態の生理用ナプキン20dの正面図である。 生理用ナプキン20dを図23の切断面線D−Dから見た断面図である。 摩擦帯電列を示す図である。 繊維の相対湿度に対する電気抵抗値を示すグラフである。 装着者が装着する前の生理用ナプキン50aを模式的に示す正面図である。 装着者が装着した後の生理用ナプキン50bを模式的に示す正面図である。 装着者に生理用ナプキン20aが装着された状態を模式的に示す正面図である。 装着者に生理用ナプキン20aが装着された状態を模式的に示す底面図である。 装着者に生理用ナプキン20aが装着された状態を模式的に示す側面図である。 第2実施形態の表面シート11の綿繊維71の状態を示す断面図である。 綿繊維71が圧縮された状態を示す断面図である。 表面シート11の綿繊維71の層を示す断面図である。 第3実施形態の母乳吸収パッド30aの正面図である。 母乳吸収パッド30aを図35の矢視Eから見た図である。 図36の切断面線F−Fから見た断面図である。 母乳吸収パッド30aが装着された状態の断面図である。 第4実施形態の母乳吸収パッド30bの正面図である。 母乳吸収パッド30bを図39の切断面線G−Gから見た断面図である。 母乳吸収パッド30bが装着された状態の断面図である。 本発明の実施の第4の形態の母乳吸収パッド30aの断面図である。 母乳吸収パッド30aが装着されていない状態のブラジャー92を示す図である。 母乳吸収パッド30aがブラジャー92に装着された状態を模式的に示す正面図である。 母乳吸収パッド30aがブラジャー92に装着された状態を模式的に示す断面図である。
図1は、第1実施形態の生理用ナプキン20aの一部の断面斜視図であり、図2は、生理用ナプキン20aの正面図であり、図3は、図2の切断面線A−Aから見た断面図である。衛生吸収具である生理用ナプキン20aは、綿繊維などの天然繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シート11と、不透液性を有し、表面シート11の裏面側に積重される裏面シート12と、ポリエステルなどの合成繊維とを含んだ、フラッフパルプとも呼ばれる吸水性を有する綿状繊維を素材とするか、またはフラッフパルプのみでもよく、表面シート11と裏面シート12との間に収容されるシート状の吸収体14と、表面シート11の表面側に積重された状態で、表面シート11および裏面シート12の長手方向に垂直な幅方向両側の縁部17、19にそれぞれ接合される撥水性を有する保護シート21とを含む。接合は、ホットメルト形接着剤などの接着剤によって、または熱融着などによって、実現できる。
表面シート11は、表面シート11および裏面シート12の長手方向(図3の紙面に垂直な方向)に延びる表面シート縁部17を有する。表面シート縁部17は、吸収体14に積重されている。裏面シート12の裏面シート縁部19は、表面シート縁部17よりも幅方向(図1、図3の左右方向)の外方(図1の右方)に延びて、その裏面シート12の長手方向に延びる。表面シート11と裏面シート12とは、裏面シート縁部19以外でそれらの間に吸収体14を収容するとともに、表面シート11と裏面シート12とは、表面シート11の表面シート縁部17以外で、かつ、裏面シート12の裏面シート縁部19以外で、表面シート11と裏面シート12との周囲が接合される。
保護シート21は、長手方向に沿って設けられ、接合部分、外向き部分、もう1つの折り返し部、および内向き部分を含む。接合部分は、裏面シート縁部19から表面シート縁部17にわたって幅方向の内方(図1の左方)に延びて、裏面シート縁部19および表面シート縁部17の表面側に積重されてそれぞれ接合される。外向き部分は、接合部分の幅方向の内方端(図1の左方の端)の折り返し部で折り返されて、その折り返し部から表面シート縁部17よりも幅方向の外方(図1の右方)に延びて、したがって、表面シート縁部17の前記幅方向の内方寄り(図1の左方)に固定される。外向き部分は、表面シート縁部17上の接合部分の表面側に、図1、図3に明らかに示されるとおり、接合されずに、対向して設けられる。保護シート21はさらに、外向き部分の幅方向の外方端(図1における表面シート11の右方の端、図3の左右方向の外方の端)で折り返されるもう1つの折り返し部から、接合部分と外向き部分との間で幅方向の内方に延びる内向き部分をさらに備え、複数段に丸めて折り畳まれる。
図4は、天然繊維および合成繊維の拡大図である。図5は、不織布を構成するコットンである綿繊維71を示す図であり、図6および図7は、綿繊維71の拡大図であり、図8は、綿繊維71の断面図である。図9は、綿繊維71の拡大断面図であり、図10は、不織布を構成する合成繊維を示す図である。図11および図12は、合成繊維の拡大図であり、図13は、合成繊維の拡大断面図である。図14は、積層された合成繊維が接合される工程を模式的に示す図である。図15は、エンボスロール93によって、合成繊維が接合された接合部を示す図である。
生理用ナプキン20aの表面シート11を構成する天然繊維として、綿繊維71、または綿繊維71に代えて、麻繊維である亜麻繊維72、絹繊維73などが挙げられる。
綿繊維71は、扁平で天然撚りを有する繊維である。綿繊維71の不織布で表面シート11を構成した場合、ポリエステルなどの合成繊維79は、一本の直線状の繊維が長く繋がっており、繊維間に間隙が生じにくいが、綿繊維71は合成繊維79とは異なり、一本の繊維が短く、天然撚りを有しているので、繊維間に多数の小さい間隙75が形成される。
図16は、液体を吸収した綿繊維71の断面図である。綿繊維71は、外周部に、表皮細胞のセルロース分子鎖の束(ミクロフィブリル)で構成された環状構造の膜壁である一次細胞膜81を有しており、一次細胞膜81の内側に、螺旋状の微細構造をもつ二次細胞膜82を有している。綿繊維71の中心部には、成長期に養分を通した中空の管であるルーメン76が形成される。ルーメン76の外周には、二次細胞膜82を構成する幾重にも重なったセルロース層が存在し、セルロース層の微細な間隙に結合水としての水分が常に含まれ、ゲル状の状態で保持されている。この綿繊維71のゲル状水分、または水分は、少なくとも本件衛生吸収具の製造、保管、流通、販売、保存、使用中などを含む、実務上の不都合が全く生じない比較的長期間にわたって、そのまま保持され、気化、蒸散、揮発することはない。この優れた特有の特性によって、綿繊維71は、いわゆる、しっとり感を常時発揮して、装着者の肌に直接に接触した状態で、装着者に優れた快感を与えることができる。また、綿繊維71が直接に接触する装着者の肌のかぶれ、肌荒れ、湿疹、痒み、アレルギー症状、アトピー皮膚炎などの肌の異常の発症を防ぎ、違和感、不快感を防ぎ、肌の損傷を防ぐことができる。
しかも、綿繊維71が装着者の傷つきやすい柔らかな肌に擦れたり、摩擦接触したり、このような擦れ、摩擦接触が、装着者の激しい動きによって長期間、繰り返されても、その柔らかな肌の前記異常な発症は起こらない。
本件発明者は、撥水性を有する綿繊維71から成る不織布、または綿繊維71に撥水処理を施した不織布も、撥水性を有さない綿繊維71から成る不織布と全く同じように、または、ほぼ同じように、肌の前記異常な発症は起こらないことを、確認した。このことは特に、衛生吸収具における保護シート、および表面シートの撥水部を構成する液漏れを阻止するための綿繊維71において、たとえば、生理用ナプキン、軽失禁パッド、おりもの用シートなどにおける装着者、たとえば、女性などの腹部、陰部、脇などの、擦れる部位、大腿三角、前後の大腿部、および母乳吸収パッドなどにおける装着者の乳房部、乳房部下部、胸筋部、腋窩(わきのした)付近などの肌にとって、重要である。
撥水性を有する、および撥水性を有さない綿繊維71は、前述のように装着者がアトピー皮膚炎を発症することを抑制、防止し、この点で優れている。アトピー皮膚炎は、月経周期と関係し、卵胞期には、エストロゲンが多く分泌され、皮膚角質層に水分量が保持され潤いが保たれやすいが、黄体期に皮膚にかゆみや、乾燥が激しくなりやすくなり、皮膚の症状が出やすく悪化しやすい。陰部、局部は粘膜に近く、摩擦、擦れ、ずれなどの刺激によって、また、乾燥や、蒸れ、湿度変化、冷えやすいなどの環境では、細菌やウイルスが繁殖しやすく、炎症が悪化しやすい。保護シートおよび保護部などにおける撥水性を有する綿繊維71、および撥水性を有さない綿繊維71を構成要素として含む衛生吸収具は、このような炎症の発症を抑制、防止する。
保護シート、および表面シートの撥水部において、撥水性の綿繊維71は、比較的小さな半径の円弧を有して弯曲して形成されるので、綿繊維71の極細の柔らかな多数の繊維片が外方に突出して延びることになる。この構成によってもまた、極細の繊維片が柔らかな肌の前記異常な発症を防ぐ。
麻繊維である亜麻繊維72、絹繊維73も、綿繊維71と同じ、または近似した前述の優れた特性を有し、衛生吸収具に関連して実施できる。
綿繊維71は、親水性を有するので、前述の一次細胞膜81および二次細胞膜82などの組織の小さい孔、間隙やルーメン76に素早く水を吸収することができる。また綿繊維71は、フィブリルと呼ばれる超微細繊維の働きと、水と親和性の高い水酸基の働きとによって優れた吸湿性を有する。綿繊維71が液体を吸収すると、断面が円形に変形して膨らむ。綿繊維71に付着した液体は、綿繊維71自体に吸収されるとともに、毛細管現象によって、綿繊維71間の間隙75に入り込み、間隙75に入り込んだ液体は、隣接する他の綿繊維71に吸収される。表面シート11を綿繊維71で構成することによって、表面シート11を適度にしっとりとした湿潤状態に保持しつつ、表面シート11に吸収されなかった液体を、吸収体14側に通過させ、吸収体14によって吸収し保持させることができる。表面シート11には、液体を吸収体14に円滑に導くための複数の孔が形成されてもよい。
本件発明者による実験を述べる。合成繊維不織布Aと綿繊維不織布Bとを各々縦150m×横85にカットし、吸水材パルプ200g/mのマット縦150mm×横85の上に静置し、10mlの生理食塩水を滴下し、30秒後に重量を測定し、合成繊維不織布Aと綿繊維不織布Bとの初期重量を差し引いた値を、滴下した生理食塩水10mlで除した値(%)を算出した。
結果として、合成繊維不織布Aは、水分透過率99.9%で、不織布部分に水分0.1%が残留した。綿繊維不織布Aは、水分透過率98.0%で、不織布部分に水分2.0%が残留した。また、綿繊維の公定水分率は8.5%であり、ポリエステルの公定水分率は0.3%であり、ポリプロピレンの公定水分率は0%である。綿繊維の公定水分率は、ポリエステルおよびポリプロピレンなどの合成繊維の公定水分率よりも高く、合成繊維のようなガサガサ感がない。これによって、表面シート11と装着者の皮膚との間の空間の乾燥が抑制され、装着者の皮膚から、過度に水分が放出されることを抑えて、乾燥肌、敏感肌の肌ストレスを和らげることができる。また、表面シート11の表面は、過度に湿ることがないので、装着者の皮膚が表面シート11に接触したとき、装着者の皮膚に経血および尿などを含む液体が付着することを防止することができる。本件発明者による実験によれば、綿繊維の公定水分率は7〜10%、好ましくは8%〜9%、さらに好ましくは8.5%であることが判った。
綿繊維71のルーメン76および間隙75には、液体を吸収している状態であっても、特に、液体を吸収していない状態では、熱伝導性の低い空気を保持することができるので、保温性が良く、装着者の熱が表面シート11を介して体外へ放出されることを抑制して、装着者の皮膚の表面シート11に対向する部分を適度な温度に保つことができる。また、綿繊維71は、液体を吸収すると引張り強さが大きくなるので、装着者の動きによって、綿繊維71が容易に切断されてしまうことが防がれ、切断位置で表面シート11の厚みが薄くなって吸収体14から皮膚へ液体が逆戻りして付着することを防止することができる。
亜麻繊維72は、衣料用に使用される麻繊維である。亜麻繊維72は、中心部にルーメンを有しており、吸水性が良いので、皮膚に触れたとき、さらっとした感触があり、べとつかないが、繊維が粗く硬い。
絹繊維73は、繊維の中心部に位置するフィブロンと、繊維の外周部に位置するセリシンとを有しており、セリシンは、精錬することによって溶かされ取り除かれる。絹繊維73は着色することができるが、撥水性を有しない。
合成繊維であるポリエステル繊維79は、図8〜図11に示すように撚りを有しておらず、またルーメンが形成されず、また、撥水性で繊維に空隙がない構造であるので、繊維自体は綿繊維71のような吸水性および保湿性を有していない。図14に示すように、積層された合成繊維89(図14の上部左に平面を示す)は、表面にエンボス101が形成されたエンボスロール93によって、百数十度の熱で接合されて、シート状88(図14の上部右に平面を示す)に形成される。図15に示すように、接合部95の合成繊維は、ひげ状に凹凸状になっており、接合部95が使用者の肌に触れると、ちくちくし、あるいは、かさかさした感じやすく、かゆみ、かぶれ、湿疹などを起しやすい。なお、かゆみ、かぶれ、湿疹などの皮膚障害は、一般的には化繊アレルギーと呼ばれている。化学繊維そのものがアレルゲンとなるわけではなく、皮膚への急性あるいは絶え間ない慢性の接触性刺激を与える場合などに皮膚障害を起しやすい。
吸収体14は、吸水性を有する綿繊維71と、吸水性の高いフラッフパルプのみで構成するか、または、ポリエステルなどの合成繊維とを含んだ、フラッフパルプとも呼ばれる綿状繊維から成る層の一方側の面に吸水ポリマが撒かれたものが、たとえば3層積重されて形成することができる。このようにすると、吸水ポリマを、積重方向に隣接する2つの綿状繊維の層の間に位置させることができる。また、吸水ポリマを、綿状繊維から成る層内にも混入させることができる。吸収体14は、吸水ポリマが予め混入された綿状繊維の層を積重して形成することもできる。このようにすると、吸水ポリマを、綿状繊維の層の内部に位置させることができる。吸水ポリマは、たとえばアクリル酸ナトリウム塩またはアクリル酸カリウム塩から成る。吸収体14は、表面シート11と裏面シート12との間に収容される。
吸収体14は、表面シート11に吸収された液体を該表面シート11から迅速に吸収し、吸収した液体は、フラッフパルプや、吸水ポリマによってゲル状に凝固して保持する。
裏面シート12は、ポリエチレンなどの熱可塑性合成樹脂製のシートによって実現される。保護シート21は、綿繊維を素材とする撥水処理された不織布によって実現される。保護シート21は、表面シート11の表面側に積重された状態で、表面シート11の幅方向の両縁部に互いに対向して設けられた一対のギャザーシートである。保護シート21は、表面シート11および裏面シート12の長手方向の縁部に、ホットメルト形接着剤によって固着されるが、表面シート11を綿繊維71で構成した場合、綿繊維71は、着色分解する温度が245℃と高いので、表面シート11が軟化・溶解することなく、表面シート11に保護シート21をホットメルト接着することができる。
綿繊維の撥水処理は、綿繊維に撥水性液体を噴霧して、または撥水性液体に浸漬した後、引き上げて乾燥するなどの操作によって行なわれてもよい。撥水性液体である撥水剤は、たとえば、アルキルテンダイマー、シリコン樹脂、ロジン、蝋、コットンオイルなどなどが挙げられる。
裏面シート12は不透液性を有しており、吸収体14に吸収された液体が衛生吸収具の外部に漏洩することが防止される。保護シート21は撥水性を有しており、経血が、生理用ナプキン20aの幅方向の両縁部を伝って生理用ナプキン20aの外部に漏れることを防止することができる。保護シート21に付着した経血は、保護シート21に滞留しても、保護シート21に吸収されないので、装着者の皮膚が保護シート21に接触したとき、装着者の皮膚に経血が付着することを防止することができる。
保護シート21は、綿繊維71を素材とする不織布に撥水性液体である撥水剤をローラコーティングによって塗布してもよく、あるいは吹付け噴霧によって付着させてもよい。保護シート21として綿繊維71を使用した場合には、綿繊維71は肌触りが良いので、保護シート21が装着者の股間に接触した場合、装着者が不快に感じることを抑制することができる。また、後述の図25に示される、綿繊維71を人間の皮膚に擦った場合に、人間の皮膚に発生する帯電量は、アクリルおよびポリエステルを人間の皮膚に擦った場合に発生する帯電量よりも小さく、装着者が、静電気の放電による不快感を感じることが抑制される。さらに、綿繊維は、内部に中空の管であるルーメン76が形成され、また、天然撚りを有しており繊維間に多数の間隙が形成されるのでクッション性が高い。これによって、床ずれなどを防止して、使用者の肌を清浄な状態に保つことができる。
図17は、実施の他の形態の生理用ナプキン20bの正面図である。図18は、図17の切断面線B−Bから見た断面図である。図19は、生理用ナプキン20bを装着した状態の正面図である。図20は、生理用ナプキン20bを装着した状態の拡大図である。生理用ナプキン20bは、図17に示すように、生理用ナプキン20aに、図17に示す正面視において矩形の本体部の長手方向中央部から該長手方向に垂直に突出する一対の、粘着テープ25が設けられたウィング部24を設けたものであり、他の構成は生理用ナプキン20aと同様または類似するので、対応する部分に同一の参照符を付す。生理用ナプキン20bは、ショーツ26の内面27に、配設された状態で、ウィング部24がショーツ26の外面28側に折り返される。折り返されたウィング部24は、粘着テープ25によって外面28に貼付される。生理用ナプキン20bは、ウィング部24がショーツ26の股下部を挟み込むように装着されるので、ショーツ26の内面27に配設された生理用ナプキン20bがずれ、またはよれて、経血が横漏れすることを防止することができるとともに、綿繊維71を素材とする不織布によって、肌への悪影響を可及的に少なくすることができる。なお、ウィング部24は、ショーツ26の外面に、ホットメルト形接着剤を加熱して接着することもできる。
図21は、実施の他の形態の生理用ナプキン20cの正面図である。図22は、図21の切断面線C−Cから見た断面図である。生理用ナプキン20cは、図22に示すように、保護シート21に弾性糸22を設けており、他の構成は生理用ナプキン20aと同様または類似するので、対応する部分に同一の参照符を付す。保護シート21に弾性糸22が設けられるので、装着時に保護シート21が立ち上がって、皮膚に沿わせて密着させ、経血、尿などの体液の横漏れを効果的に防止することができる。装着の圧迫感をなくし自由度を求める場合は、弾性糸22は無くてもよい。
図23は、実施の他の形態の生理用ナプキン20dの正面図である。図24は、生理用ナプキン20dを図23の切断面線D−Dから見た断面図である。生理用ナプキン20dは、図24に示すように、保護シート41がギャザーシートではないことを除いて、生理用ナプキン20aと同様または類似するので、対応する部分に同一の参照符を付す。生理用ナプキン20dは、表面シート11の長手方向に垂直な幅方向の両縁部のそれぞれに、保護シート41を有している。保護シート41は、裏面シート12と、表面シート11の幅方向の両側縁部とに接合されている。
本実施形態によれば、乾燥肌、アレルギー体質、アトピー体質であったり、出産を終えて間がない人(以下、「非健常者」という場合がある。)は、生理用ナプキンの使用者全体からすると数パーセント〜10%であるが、これらの使用者が、表面シート11として合成繊維を使用した生理用ナプキンを使用した場合に感じる皮膚への負担をなくすことができる。
すなわち、綿繊維71は、優れた保水性を有しており、表面シート11として綿繊維71を使用した生理用ナプキン20a〜20dを、非健常者が装着した場合に、皮膚の乾燥の度合いに応じた適度の保湿を行なって、皮膚の乾燥を和らげることができ、皮膚の乾燥による肌荒れを軽減することができる。なお、表面シート11として綿繊維71を使用した生理用ナプキン20a〜20dを健常者が装着した場合には、装着者に適度な保湿感を与えることができる。綿繊維71で構成された表面シート11は、合成繊維と比べて、繊維自体が多量のゲル状の結合水を含有しており、しっとりとした質感をもっている。結合水は、生体に含まれる水で、ろ過や風乾しても簡単には除去できない水である。これによって、皮膚に与える刺激が低減される。
生理用ナプキン20a〜20dは使い捨てタイプであり、使用者は、生理用ナプキン2を衛生的に使用することができる。
本件発明者の実験によれば、装着者が生理用ナプキン20a〜20dを2日〜3日に亘って装着した場合に、装着者が湿潤による不快感を感じることがなく、痒みを感じることもなく、あるいは、かぶれることもなかった。また、装着者から排出され、生理用ナプキン20a〜20dに吸収された経血の臭いが軽減される。綿繊維71の不織布で構成された表面シート11は、装着者の皮膚に貼り付きにくいので、表面シート11が皮膚に貼り付くことによる不快感を装着者に与えることが軽減される。
装着者が生理用ナプキン20a〜20dを装着して活動する場合には、生理用ナプキン20の長手方向の長さLは、たとえば235mm〜290mmであり、幅方向の長さWは、たとえば165mmである。生理用ナプキン20a〜20dが就寝時に装着される場合には、生理用ナプキン20a〜20dの長手方向の長さLは290mm〜400mmが好ましく、幅方向の長さWは、ウィング部24を設けたものでは、そのウィング部24を含めて100〜180mmが好ましい。生理用ナプキン20a〜20dのサイズはこれに限定されるものではなく、たとえば就寝時に装着される場合の長手方向の長さLは、400mm以上とすることもできる。
図25は、繊維の摩擦帯電列を示す図であり、図26は、繊維の相対湿度に対する電気抵抗値を示すグラフである。図25において、摩擦帯電列に記載される任意の2つの物体を擦る場合、2つの物体が離れているほど物体に発生する単位面積あたりの帯電量(クーロン/cm)は大きくなる。2つの物体のうち、正極側に位置する物体には正の静電気を発生し、2つの物体のうち、負極側に位置する物体には負の静電気を発生する。
綿は、アクリルおよびポリエステルに比べて、「人間の皮膚」に近い位置にあり、綿を人間の皮膚に擦る場合に、人間の皮膚に発生する単位面積あたりの帯電量(クーロンC/cm)は、アクリルおよびポリエステルを擦る場合よりも小さくなる。
図26に示すように、ポリエステル、ナイロンは、相対湿度(%RH)が下がると、電気抵抗値の対数logRsが14を超えている。抵抗値の対数logRsが14よりも大きくなると、皮膚と繊維との間に、人間が感じ取れるような不快な静電気の放電が発生する。綿は、抵抗値の対数logRsが、相対湿度(%RH)の全域(0%〜100%)において、ポリエステル、ナイロン、レーヨンに比べて小さい。綿は、相対湿度(%RH)が下がった乾燥した状態でも、抵抗値の対数logRsが12を下回っており、装着者が、静電気の放電による不快感を感じることはない。
本実施形態では、表面シート11の素材として綿繊維を使用しているので、表面シート11が人間の皮膚と擦れた場合に、人間の皮膚の単位面積あたりに発生する帯電量は小さく、人間が感じ取れるような不快な静電気の放電は発生しない。
図27は、装着者が装着する前の生理用ナプキン20aを、参照符50aで模式的に示す正面図であり、図28は、装着者が装着した後の生理用ナプキン20aを、参照符50bで模式的に示す正面図である。図29は、装着者に生理用ナプキン20aが装着された状態を模式的に示す正面図であり、図30は、装着者に生理用ナプキン20aが装着された状態を模式的に示す下方から見た断面図であり、図31は、装着者に生理用ナプキン20aが装着された状態を模式的に示す側面図である。
保護シート21を設けることによって、経血が、生理用ナプキン20aの幅方向の両縁部を伝って生理用ナプキン20aの外部に漏れることを防止することができる。この保護シート21は、使用者が生理用ナプキン20aを装着した状態で、両脚97の付け根の内側である股間部である大腿三角98に位置しており、装着者が歩行するときの大腿部96の動きによって、使用者の肌と前後方向および左右方向に繰り返し擦れて、たとえば、保護シート21が大きく変形し、また、保護シート21に皺が発生している。さらに、使用者の歩行動作によって、生理用ナプキン20aの装着位置がずれることがある。
このような、保護シート21が合成繊維から成る場合には、撥水性を有しており、経血が生理用ナプキン20aの外部に漏れることを防止することができる。使用者全体の数%〜10%程度は、乾燥肌、アレルギー体質、アトピー体質などであり、保護シート21が肌に擦れて、かゆみ、かぶれ、湿疹などを起しやすい。これらの使用者は、従来、保護シート21が合成繊維から成る生理用ナプキンを使用することができず、布製のナプキンを使用せざるを得ない。布製のナプキンは、洗浄することによって繰り返し使用することができるが、吸水機能および防水機能が劣り、手間がかかり、不衛生であるとともに高価である。使用者は、自身の体型に合わせて、コットン布を折りたたんで使用する場合もある。
本実施形態の生理用ナプキン50b(図28)では、長手方向に垂直な幅方向の両側部に位置する保護シート21、41が、綿繊維71を素材としており、適度な通気性、保湿性、嵩高さおよび柔らかさを有し、湿潤による不快感、静電気の放電による不快感を感じにくいので、装着者が、かぶれたり、かゆみなどの不快感を感じることを抑制することができる。
コットン綿繊維不織布基材に、たとえば、アルキルテンダイマー、シリコン、ロジン、蝋、コットンオイルなどの撥水剤を噴霧、付着、または塗布などすることによって、表面シート、保護シート21、41、後述する保護シート45、47を撥水性とすることができる。
図32は、第2実施形態に係る表面シート11の綿繊維71の状態を示す断面図である。図33は、表面シート11の綿繊維71が圧縮された状態を示す断面図である。前述の図1〜図31の第1実施形態の説明と重複する部分については説明を省略し、同一の参照符を用いる。本実施形態では、表面シート11の綿繊維71の品種として、たとえばゴシピウムまたはアルボリウムなどの、繊維が太く弾力性に富むものが用いられる。
生理用ナプキン20の装着者が、たとえば椅子に腰掛けて、装着者の皮膚で、表面シート11の綿繊維71が、図33に示すように矢符のように圧縮された場合であっても、装着者が椅子から立ち上がって、綿繊維71の圧縮が解除されると、綿繊維71は、弾性変形可能であり、図32に示される圧縮される前の嵩密度状態に戻ることができる。綿繊維71を、親水性、通気性および保温性などを考慮した適当な密度とすることで、綿繊維71の圧縮が解除された後、再び圧縮前と同一の密度とすることができ、親水性、通気性および保温性を保持することができる。
綿繊維71は、綿繊維71への圧縮力が解除されると、複数の綿繊維71は圧縮前の配向状態にほぼ戻るので、綿繊維71が圧縮されることで、装着者の肌触りが損なわれることを抑制することができる。
表面シート11は、1つの層を有するものに限定されるのもではなく、たとえば図34に示すような複数、たとえば、2つの層11a,11bを有するものでもよい。装着者の皮膚が触れる表面側に、装着者の肌触りが損なわれないように綿繊維71が配列された層11aを形成し、表面側の層11aの裏側に、親水性、通気性および保温性などを考慮した嵩密度の綿繊維71の層11bを形成することもできる。
図35は、第3実施形態の母乳吸収パッド30aの正面図である。図36は母乳吸収パッド30aを図35の矢視Eから見た側面図である。図37は、図236の切断面線F−Fから見た断面図である。図35の下方および図37の左方は、母乳吸収パッド30aの装着時、下方である。図38は、母乳吸収パッド30aが装着された状態の断面図である。母乳吸収パッド30aは、たとえば図2に示す生理用ナプキン20aの長手方向の長さLを短くし、長さLに垂直な方向の幅方向(図2、図35の上下方向)の長さWは、ナプキン90mm〜140mmの範囲の大きさに形成される。母乳吸収パッド30aは、出産前後の女性が乳房に装着して、漏れ出る母乳を吸収するために用いられる。母乳吸収パッド30aは、綿繊維71などの天然繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シート46と、表面シート46の側方または周囲に連なる撥水性を有する保護シート45、47と、不透液性を有する裏面シート42であって、表面シート46の裏面側に積重された状態で表面シート46の側方または周囲に接合される裏面シート42と、吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シート46と裏面シート42との間に収容される吸収体44とを含んでいる。保護シート45、47のうち、使用者に装着された状態で、乳首32の下方で、乳首32を有する乳房部31の下部に接触して位置する保護シート47は、1枚のシート状でもよいが、複数段、たとえば、図37のように、2段に丸めて折り畳まれてもよく、さらに、伸縮可能に形成されて弾性糸48が設けられて立ち上るギャザーシートであってもよい。上方の保護シート45は、表面シート46に接合されたシート状である。本発明の他の実施の形態では、折り畳みによる厚みや、ギャザーが肌の負担になる場合には、保護シート45と同じ構造でもよく、さらに他の実施の形態では、保護シート47はギャザーの無い構造でもよい。
母乳吸収パッド30aは、装着者の身体側に臨んだ表面シート46が、乳首32に接触するように乳房31を覆い、乳首32の下方に位置する保護シート47が乳房部31を囲むように装着される。
綿繊維71の不織布で表面シート46を構成した場合、乳首32から漏れ出て表面シート46に吸収された母乳によって、表面シート46を適度にしっとりとした状態に保持しつつ、表面シート46が吸収した母乳を、吸収体44で保持させることができる。これによって、乾燥肌、アレルギー体質、アトピー体質などの使用者の皮膚への影響を軽減することができる。母乳吸収パッド30は、保護シート47を有しているので、母乳が、母乳吸収パッド30aの周囲を伝って、母乳吸収パッド30aの外部に漏れることを防止することができる。
吸収体44は、吸水性の高い綿状繊維であるフラッフパルプを素材としているので、表面シート46が吸収した母乳をフラッフパルプが迅速に吸収して、吸収した母乳をゲル状に凝固させて保持することができる。裏面シート42によって、吸収体44に吸収された母乳が母乳吸収パッド30aの外部に漏れ出ないようにすることができる。ゲル状の凝固が気になる場合には、フラッフパルプだけでもよく、保護シート47があるので吸収力は問題なく、安心して使用できる。
図39は、第4実施形態の母乳吸収パッド30bの正面図である。図40は、母乳吸収パッド30bを図39の切断面線G−Gから見た断面図である。図41は、母乳吸収パッド30bが装着された状態の断面図である。母乳吸収パッド30bは、乳首32の上方および下方に位置する保護シート55、57を含んで覆う。保護シート55、57は、前述の保護シート47に類似し、複数段に折り畳まれて伸縮可能に形成され、弾性糸59、60が設けられたギャザーシートである。このような構成によれば、母乳吸収パッド30bに外部から力が加えられた場合に、乳房部31が受ける力を緩和することができる。但し、保護シート55、57のギャザーの弾性糸59、60の弾性力が肌の負担として気になる場合には、無くても、問題なく使用できる。
衛生吸収具が生理用ナプキン20a,20b,20c,20dである場合、使用状態では使用者の股間に装着される。この状態では、使用者が装着しているパンツなどの下着によって体躯に向かって押え付けられ、さらに左右の大腿の付け根部によって両側から挟まれるので、生理用ナプキン20a,20b,20c,20dは、不規則な形の皺を生じた状態で素肌に押し当てられている。
図42は、母乳吸収パッド30aの断面図であり、図43は、母乳吸収パッド30aが装着されていない状態のブラジャー92の左右一対の連結された椀状部100の内側を示す正面図であり、図44は、母乳吸収パッド30aがブラジャー92の左右一対の連結された椀状部100の内側に装着された状態における内側を示す正面図であり、図45は、母乳吸収パッド30aがブラジャー92に装着されて使用している状態の断面図である。衛生吸収具が母乳吸収パッド30aである場合、母乳吸収パッド30aは、粘着剤によって、裏面シート42がブラジャーに保持された状態で使用されており、使用状態では、母乳吸収パッド30aは、装着者の胸部にブラジャー92などによって押付けられ、皺を生じた状態で肌に押し当てられている。
生理用ナプキン20a,20b,20c,20dの表面シート11、保護シート21または母乳吸収パッド30a、30bの表面シート46、保護シート45が合成繊維から成る場合には、このような皺によって、折れ曲がった折曲げ部では、合成繊維の繊維束から外れて突き出たピン状の繊維部分が突き刺さるような方向で肌に接触し、その周囲の繊維よりも肌に強い刺激を与えるが、表面シート11、46および保護シート21、45は、いずれも綿繊維71を素材とするので、アトピー性皮膚炎、かぶれなどを起こしにくく、過敏肌の使用者であっても、肌トラブルなどを誘引することを防止できる。
母乳吸収パッド30a、30bは、自然状態では、乳房部31の重量によって下方に垂れ下がる。そこで、社会生活を送る上で、産後においても、身だしなみの為、マタニティー用の授乳のし易い構造のブラジャー92を装着する。このブラジャー92は、必ず、乳房部31を重量に抗して持ち上げてリフトアップの働きをするように使用する。したがって、乳房部31の下部には、弾性糸48、60の有無に拘らず、ブラジャー92によるリフトアップの働きによって、下側から上向きの圧力が作用したままとなる。そのため、乳房部31の下部は、母乳吸収パッド30a、30bの下部から保護シート47、57によって圧迫されたままとなる。その結果、従来の合成繊維から成る母乳吸収パッドでは、乳房部31の下部に摩擦擦れ、ずれから肌に炎症をきたす場合がある。授乳期間中は、昼夜を問わず授乳が必要であるので、産後の体調が衰えている状態で、ストレスが加わり、肌荒れしやすい状態にある。従来の合成繊維から成る母乳吸収パッドは、産後に、肌に激しい炎症、肌荒れを招来し、使用が困難である。本発明の綿繊維から成る母乳吸収パッド30a、30bは、このような従来の合成繊維から成る母乳吸収パッドの問題を一挙に解決する。特に、母乳吸収パッド30a、30bの下部には、肌に最適な性質の綿繊維71の表面シート46と、その下部には、母乳の漏れを防ぐ撥水性の綿繊維から成る保護シート57とが乳房部31の下部の肌に接触し、したがって、肌に炎症、肌荒れが生じることを、確実に防ぐ。
弾性糸22、48、59、60は、その長手方向に弾発的に伸縮可能な細長い索条であり、保護シート21、47、55、57に囲まれた細長い空間内に配置され、弾性糸22、48、59、60の両端部は、その空間の長手方向の両端部で、保護シート21、47、55、57に連結固定され、保護シート21、47、55、57を弾発的な引張力によって、自然状態で立ち上がった姿勢にする。
本発明の実施の他の形態では、母乳吸収パッド30a,30bを示す図35〜図45において、装着時に上方となる保護シート45、55または撥水部は、母乳の漏れ出るおそれがないとき、省略されてもよい。
本発明の実施の他の形態では、保護シートを設ける代りに、親水性を有する親水部を有する表面シートの一部に、保護シートに対応して、綿繊維を素材とする不織布から成り、撥水処理によって撥水性を有する撥水部を配置してもよい。
本発明は、次の実施の形態が可能である。
(1)綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シートと、
不透液性を有し、表面シートの裏面側に積重される裏面シートと、
吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シートと裏面シートとの間に収容される吸収体と、
綿繊維を素材とし、撥水性を有する不織布から成り、表面シートの表面側に積重された状態で、表面シートおよび裏面シートの長手方向に垂直な幅方向の少なくとも一方の縁部にそれぞれ接合される保護シートとを含むことを特徴とする衛生吸収具。
(2)表面シートであって、
綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する親水部と、
綿繊維を素材とする不織布から成り、親水部の少なくとも一方の側方または周囲に連なる撥水性を有する撥水部とを含む表面シートと、
不透液性を有し、表面シートの裏面側に積重された状態で表面シートの側方または周囲に接合される裏面シートと、
吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シートと裏面シートとの間に収容される吸収体とを含むことを特徴とする衛生吸収具。
(3)綿繊維は、その外周部に、表皮細胞のセルロース分子鎖の束(ミクロフィブリル)で構成された環状構造の膜壁である一次細胞膜を有しており、一次細胞膜の内側に、螺旋状の微細構造をもつ二次細胞膜を有し、綿繊維の中心部には、成長期に養分を通した中空の管であるルーメンが形成され、ルーメンの外周には、二次細胞膜を構成する幾重にも重なったセルロース層が存在し、セルロース層の微細な間隙に結合水としての水分が常に含まれ、ゲル状の状態で保持されていることを特徴とする。
11,46 表面シート
11a,11b 層
12,42 裏面シート
14,44 吸収体
17,19 縁部
20a,20b,20c,20d,50a,50b 生理用ナプキン
21,41,45,47,55,57 保護シート
22,48,59,60 弾性糸
24 ウィング部
25 粘着テープ
26 ショーツ
27 内面
28 外面
30a,30b 母乳吸収パッド
31 乳房部
32 乳首
51 両側部
71 綿繊維
72 亜麻繊維
73 絹繊維
75 間隙
76 ルーメン
79 ポリエステル繊維
81 一次細胞膜
82 二次細胞膜

Claims (6)

  1. a 綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シートと、
    b 不透液性を有し、表面シートの裏面側に積重される裏面シートと、
    c 吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シートと裏面シートとの間に収容される吸収体とを含み、
    d 表面シートは、表面シート縁部を有し、
    この表面シート縁部は、表面シートおよび裏面シートの長手方向に垂直な幅方向の少なくとも一方で、その表面シートの前記長手方向に延び、吸収体に積重され、さらに
    e 保護シートであって、
    綿繊維を素材とし、撥水性を有する不織布から成り、
    表面シート縁部の表面側に前記長手方向に沿って積重されて接合される保護シートを含むことを特徴とする衛生吸収具。
  2. a 綿繊維を素材とする不織布から成り、親水性を有する表面シートと、
    b 不透液性を有し、表面シートの裏面側に積重される裏面シートと、
    c 吸水性を有する綿状繊維を素材とし、表面シートと裏面シートとの間に収容される吸収体とを含み、
    d 表面シートは、表面シート縁部を有し、
    この表面シート縁部は、表面シートおよび裏面シートの長手方向に垂直な幅方向の少なくとも一方で、その表面シートの前記長手方向に延び、吸収体に積重され、さらに
    e 綿繊維を素材とし、撥水性を有する不織布から成り、前記長手方向に沿って設けられる保護用外向き部分であって、
    この保護用外向き部分は、表面シート縁部の前記幅方向の内方寄りに固定され、表面シート縁部上から、その表面シート縁部よりも前記幅方向の外方に延びて、表面シート縁部に接合されずに対向して設けられる保護用外向き部分を含むことを特徴とする衛生吸収具。
  3. 保護用外向き部分の前記幅方向の外方端で折り返されて、表面シート縁部と保護用外向き部分との間で前記幅方向の内方に延びる内向き部分をさらに備え、複数段に丸めて折り畳まれることを特徴とする請求項2に記載の衛生吸収具。
  4. 綿繊維を素材とし、撥水性を有する前記不織布は、撥水剤であるアルキルテンダイマーを使用して撥水性を有することを特徴とする請求項1〜3のうちの1つに記載の衛生吸収具。
  5. 前記綿繊維は、その外周部に、表皮細胞のセルロース分子鎖の束(ミクロフィブリル)で構成された環状構造の膜壁である一次細胞膜を有しており、一次細胞膜の内側に、螺旋状の微細構造をもつ二次細胞膜を有し、綿繊維の中心部には、成長期に養分を通した中空の管であるルーメンが形成され、ルーメンの外周には、二次細胞膜を構成する幾重にも重なったセルロース層が存在し、セルロース層の微細な間隙に結合水としての水分が常に含まれ、ゲル状の状態で保持され、極細の柔らかな多数の繊維片が外方に突出して延び、綿繊維は弾性変形可能であることを特徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載の衛生吸収具。
  6. 生理用ナプキン、軽失禁パッド、おりもの用シートおよび母乳吸収パッドのグループから選ばれる1つであることを特徴とする請求項1〜5の1つに記載の衛生吸収具。
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