JP2516997Y2 - 母乳パッド - Google Patents

母乳パッド

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JP2516997Y2 JP1987177806U JP17780687U JP2516997Y2 JP 2516997 Y2 JP2516997 Y2 JP 2516997Y2 JP 1987177806 U JP1987177806 U JP 1987177806U JP 17780687 U JP17780687 U JP 17780687U JP 2516997 Y2 JP2516997 Y2 JP 2516997Y2
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    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、吸収性に優れ、立体形状によりフィット性
が良く、不快な装着感を与えることがなく、しかも、小
型、薄型で携帯に便利でかつ装着時においても外観を損
なう事のない母乳パッドに関する。
〔従来の技術及び問題点〕
現在種々の母乳パッドが提案されているが、それらの
殆どは、不織布等からなる液透過性シート、パルプ,コ
ットン,レーヨン等の綿状物等からなる吸収層、及びポ
リエチレンラミネート紙等からなる液不透過性シートで
構成されている。
また形状としては殆ど総ての物が円形状であり、その
直径が110〜130mmのものが大半を占めている。
しかし、従来の母乳パッドは大きな直径を有する円形
であるが為、装着時においてはブラジャー等からはみ出
し、著しく装着時の外観を損なうばかりでなく、円形で
あるが故に乳房をうまく包み込む事が困難であり、装着
時に多数のしわが入ってしまうのでこれが乳房とのフィ
ット性を悪化させ、ひいては漏れを生じさせる原因にな
っている。
また乳房とのフィット性を上げる為に立体成形を施し
たものが見受けられるが、これらは加工適性上、伸縮性
のある素材を使用する必要があり、加工適性を満足させ
る為に吸収性を余儀なく犠牲にせざるを得ず、かつこれ
らの犠牲を払ってもなお素材の伸縮性との兼ね合いから
十分に深みのある立体を作り出す事は不可能であるた
め、乳房とのフィット性も不充分なものにとどまってい
るのが現状である。
従って、本考案の目的は、吸収性に優れ、立体形状に
よりフィット性が良く、不快な装着感を与えることがな
く、しかも、小型、薄型で携帯に便利でかつ装着時にお
いても外観を損なう事のない母乳パッドを提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を、液透過性シート、吸収層およ
び液不透過性シートを、吸収層を中間に配して積層した
母乳パッドにおいて、弾性伸縮部材を、上記液透過性シ
ート、上記吸収層の一部に直接重ねるか若しくは上記液
透過性シートを介して重ねて配置固定してあり、該弾性
伸縮部材の収縮力により母乳パッドが立体的に湾曲され
ていることを特徴とする母乳パッドを提供することによ
り達成したものである。
即ち、本考案の母乳パッドは、弾性伸縮部材を平面状
態において伸張した状態で配置固定し、該弾性伸縮部材
が収縮しようとする力を利用して乳房にフィットする様
な深みを有する立体形状に湾曲させたものである。
本考案の母乳パッドは、弾性伸縮部材を、上記吸収層
の一部に直接重ねるか若しくは上記液透過性シートを介
して重ねて配置固定してあるため、弾性伸縮部材が吸収
層の外周縁部にて収縮する事によってパッド全体が好ま
しい立体形状、即ち乳房に適合したおわん状に湾曲した
母乳パッドとなる。
弾性伸縮部材を、吸収層と重ならない様に配置固定し
た場合には、剛性が小さい、吸収体の外側のみで弾性伸
縮部材の収縮による湾曲が生じ易い 女性の乳房は一般に乳房上部は偏平状であり、乳房下
部に向かうに従って湾曲率が高くなる傾向を示すため、
このような乳房の形状に母乳パッドを追従させる為に
は、基本的にはパッドの乳房上部に接する部分と乳房下
部に接する部分は立体形状が異なったものである必要が
あり、母乳パッドにおいて湾曲が一番必要な部位は乳房
下部である。従ってこの部分におけるフィット性を高め
る為にもこの部分の少なくとも一部には弾性伸縮部材を
配置し、この部分で自由に変形しうる湾曲を形成可能な
構造にするのが好ましい。
本考案の母乳パッドに用いられる弾性伸縮部材として
は、特に制限を受けるものではなく、一般に使用される
天然ゴム、合成ゴム、ウレタンゴム等、弾性伸縮性を有
するフィルム状もしくは糸状のものであれば良い。
また、弾性伸縮部材の配置位置は、前述した位置が好
ましく、具体的には後述する実施例に示す通りであり、
弾性伸縮部材の固定は、伸張状態で行い、収縮した時立
体形状に湾曲した母乳パッドが形成されるように行えば
良い。
本考案の母乳パッドに用いられる液透過性シートとし
ては、通常生理用ナプキンや使い捨ておむつ等で表面材
として使用されている乾式及び湿式不織布等の他、孔空
きフィルム等、体液を吸収透過する性質を有するもので
あれば良いが、近年、生理用ナプキンや使い捨ておむつ
などで主に用いられている乾式ノーバインダー不織布
が、肌触り、吸収性等の面から好適である。
また、本考案の母乳パッドに用いられる液不透過性シ
ートも従来生理用ナプキンや使い捨ておむつ等で使用さ
れている、いわゆるポリラミ防水紙やポリエチレンフィ
ルム等が好適である。
また、本考案の母乳パッドに用いられる吸収層として
は、パルプ、コットン、レーヨン等、親水性繊維の綿状
物あるいはシート状物、及びこれらに疎水性の繊維を組
み合わせた綿状あるいはシート状物の他、吸収紙、高吸
収性ポリマー等を組み合わせたものが好適である。
この他、使用時における母乳パッドのズレを防止する
目的で両面粘着テープやホットメルトあるいは自己非接
着型のズレとめ材(アンチストップ材)等を必要に応じ
て適宜な位置に取付けることできる。
〔実施例〕
第1図は本考案の母乳パッドの一実施例を示す平面
図、第2図はそのX-X′線断面図で、この実施例の母乳
パッドは、吸収層3の上面に液透過性シート1を積層
し、該吸収層3の下面に液不透過性シート2を積層し且
つ該液不透過性シート2の両側部を上記液透過性シート
1の両側部の上面迄被覆することにより構成されてい
る。そして、この実施例においては、第2図に示すよう
に、上記液透過性シート1と上記吸収層3との間の両側
部近傍に一対の弾性伸縮部材4を配置してある。この弾
性伸縮部材4の配置は、該弾性伸縮部材4を所定量伸張
させた状態で上記吸収層3及び(又は)上記液透過性シ
ート1に固定することにより行われ、該弾性伸縮部材4
の収縮により第6図に示す如く立体形状に湾曲した形態
の母乳パッドを構成するようになしてある。尚、弾性伸
縮部材4を配置固定する際の該弾性伸縮部材4の伸張率
は、その材質等によっても変化するため一概には定めら
れないが、母乳パッドの最終形態が第6図に示す如く乳
房を包み込むのに適した立体形状となるように決めれば
良い。
第3図〜第5図は何れも本考案の母乳パッドの別の実
施例を示す断面図で、これらの実施例の母乳パッドは、
上記弾性伸縮部材の配置位置をそれぞれ図示及び下記の
如く代えた以外は第1図及び第2図に示す実施例と同様
に構成されている。
即ち、第3図に示す実施例においては、上記弾性伸縮
部材4を上記液透過性シート1の上面と概上面を被覆す
る上記液不透過性シート2との間にそれぞれ配置してあ
り、第4図に示す実施例においては、上記弾性伸縮部材
4を上記吸収層3の下面と上記液不透過性シートとの間
の両側部にそれぞれ配置してある。
第5図も本考案の別の実施例を示す断面図で、この実
施例は、第4図に示す実施例において、液不透過性シー
ト2の両側部を液透過性シート1の上面迄被覆させずに
液透過性シート1の両側部と液不透過性シート2の両側
部とを貼合せた以外は第4図に示す実施例と同様に構成
されている。
第3図〜第5図に示す実施例の母乳パッドは、何れ
も、弾性伸縮部材を上記吸収層の一部に直接重ねるか若
しくは上記液透過性シートを介して重ねて配置固定して
あるので、第6図に示す如き形態のものとなる。
第7図〜第10図は、本考案の母乳パッドの更に別の実
施例を示すもので、湾曲前の平面形状が円形で且つ第6
図に示す如く液透過性シート1と液不透過性シート2
(図示せず)とを周縁部で貼合せた例で、第7図は弾性
伸縮部材を周縁部全体に配置した例、第8図は弾性伸縮
部材を乳房下部に当接する部分のみに配置した例、第9
図は弾性伸縮部材を乳房の左右両側部に当接する部分に
配置した例、また、第10図は弾性伸縮部材を乳房の上下
部に当接する部分に配置した例である。尚、第7図〜第
10図に示す実施例においても、それらを断面した場合の
弾性伸縮部材の配置位置は、第2図〜第5図に示すよう
に適宜選択可能であり、また、液不透過性シート2を第
2図〜第4図に示すように被覆することも可能である。
本考案の母乳パッドは、上記実施例に制限されるもの
ではなく、弾性伸縮部材を、上記吸収層の一部に直接重
ねるか若しくは上記液透過性シートを介して重ねて配置
固定してあり、該弾性伸縮部材の収縮力により母乳パッ
ドが立体的に湾曲されるようになしてあればよい。
〔考案の効果〕
本考案の母乳パッドは、弾性伸縮部材の収縮力を利用
し、パッドを立体形状に湾曲せしめたものであるため、
弾性伸縮部材の伸縮により、湾曲率(立体化度)を乳房
の形状に適合させて自由に変化させることが可能であ
る。従って、本考案の母乳パッドによれば、使用者に不
快な装着感を与える事なく千差万別な女性の乳房に十分
にフィットする事が可能となり、また弾性伸縮部材が吸
収体外周縁部において収縮し、その部位で乳房と密着す
る為吸収体外周部の収縮部が防漏壁の役割を果たし、漏
れを効果的に防止する事が可能となる等の効果が奏さ
れ、その上薄型で携帯に便利でかつ装着時においても外
観を損なう事のない等の効果も奏される。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例の概要を示すもので、第1図は本
考案の一実施例の湾曲前の状態を示す平面図、第2図は
そのX-X′線断面図、第3図、第4図及び第5図は何れ
も本考案の種々の実施例の断面図、第6図は第1図に示
す実施例の湾曲状態を示す斜視図、第7図、第8図、第
9図及び第10図は何れも本考案の別の種々の実施例の平
面図である。 1……液透過性シート 2……液不透過性シート 3……吸収層 4……弾性伸縮部材

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】液透過性シート、吸収層および液不透過性
    シートを、吸収層を中間に配して積層した母乳パッドに
    おいて、弾性伸縮部材を、上記吸収層の一部に直接重ね
    るか若しくは上記液透過性シートを介して重ねて設置固
    定してあり、該弾性伸縮部材の収縮力により母乳パッド
    が立体的に湾曲されていることを特徴とする母乳パッ
    ド。
  2. 【請求項2】少なくとも乳房下部に当接する部分に弾性
    伸縮部材を配置してあることを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第(1)項に記載の母乳パッド。
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