JP6634403B2 - 母乳パッド、その製造方法、及び、母乳パッド包装体 - Google Patents

母乳パッド、その製造方法、及び、母乳パッド包装体 Download PDF

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Description

本発明は、母乳の漏れを防止する母乳パッド、その母乳パッドの製造方法、及び、母乳パッドを包装する母乳パッド包装体に関する。
従来、ブラジャーのカップ部に設けられ、乳房から分泌された母乳を吸収し保持することによって、ブラジャーからの母乳の漏れを防止する母乳パッドが知られている。例えば、特許文献1には、母乳を吸収し保持可能な吸収体、吸収体を覆うティッシュ、ティッシュの乳房側に位置するクッション、及び、クッションの乳房側に位置する表面材を備える母乳パッドが記載されている。
特許第4315302号明細書
特許文献1に記載の母乳パッドでは、表面材は、クッション、ティッシュ及び吸収体の側方を覆うよう形成されている。しかしながら、表面材は、乳房から分泌された母乳を吸収体に向けて透過可能な透液性を有する材料から形成されている。このため、吸収体で吸収しきれない母乳は、吸収体の側方に位置する表面材を通ってブラジャーから漏れ出すおそれがある。
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的は、母乳の漏れを確実に防止可能な母乳パッドを提供することにある。
本発明は、衣服と乳房との間に設けられ母乳を吸収可能な母乳パッドであって、吸収体、不透液性シート、及び、当接シートを備える。
吸収体は、母乳を吸収し保持可能な材料から形成されている。
不透液性シートは、不透液性を有する材料から形成され、吸収体の乳房とは反対側において吸収体に積層されている。
当接シートは、透液性を有する材料から形成され、吸収体の乳房側に設けられ、乳房に当接可能である。
本発明の母乳パッドでは、吸収体の中心を通り吸収体と不透液性シートとの積層方向に沿う仮想線を積層軸とすると、不透液性シートは、吸収体の積層軸から離れる方向である側方に位置する。また、本発明の母乳パッドでは、不透液性シートは、吸収体と当接シートとの間に位置し吸収体及び当接シートとに接着される接着部、及び、接着部を除く箇所に側方に延びるよう形成され吸収体の側方において当接シートとともに鍔状のフランジを形成する側方延伸部を有する。フランジを形成する当接シートの乳房側の隣り合う二つの面である二つの接着面は、接着した状態で固定されている。
本発明の母乳パッドでは、吸収体の側方には、不透液性を有する材料から形成されている不透液性シートが設けられている。これにより、吸収体が吸収しきれない母乳が母乳パッドの側方から漏れ出すことを防止することができる。したがって、母乳の漏れを確実に防止することができる。
第一実施形態による母乳パッドの正面図である。 図1のII矢視図である。 図1のIII矢視図である。 図1のIV−IV線の模式的な断面図である。 図1のV−V線の模式的な断面図である。 第一実施形態による母乳パッドの製造方法を説明する模式図である。 第一実施形態による母乳パッドの製造方法を説明する模式図であって、図6の後の状態を示す模式図である。 第一実施形態による母乳パッドを包装する母乳パッド包装体の斜視図である。 第一実施形態による母乳パッドを包装する母乳パッド包装体の正面図であって、母乳パッドを包装する前の状態を示す図である。 第一実施形態による母乳パッドを包装する母乳パッド包装体の正面図であって、母乳パッドを包装した後の状態を示す図である。 図10のXI矢視図である。 第一実施形態による母乳パッドの使用方法を説明する模式図である。 第二実施形態による母乳パッドの正面図である。 図13のXIV−XIV線の模式的な断面図である。 第二実施形態による母乳パッドの使用方法を説明する模式図である。
以下、複数の実施形態を図面に基づき説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第一実施形態)
第一実施形態による母乳パッドを図1〜7に基づいて説明する。第一実施形態による母乳パッド1は、「衣服」としてのブラジャー5と当該ブラジャー5を装着する装着者の乳房との間に設けられる。母乳パッド1は、乳房から分泌される母乳を保持し母乳の漏れによる衣服の汚れを防止するとともに、乳首が傷ついたときにブラジャー5とのこすれから乳首を守る。
母乳パッド1は、図4,5に示すように、吸収体10、「当接シート」としての表面材20、「不透液性シート」としてのバックシート30、及び、複数のテープ35を備える。母乳パッド1では、吸収体10、表面材20、及び、バックシート30が積層されている。なお、図4,5は、母乳パッド1をブラジャー5に装着したときの乳房側を「内」側とし、母乳パッド1をブラジャー5に装着したときの乳房とは反対側を「外」側として図示する。
吸収体10は、粒子状または繊維状の高吸収ポリマー、フラッフパルプ、及び、図示しない支持部材から構成されている。第一実施形態では、吸収体10は、略円板状に形成されている。吸収体10は、母乳を吸収し保持する。
高吸収ポリマーは、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム塩から形成されている。高吸収ポリマーは、母乳を吸収し吸収した母乳を保持する機能を有する。
フラッフパルプは、吸収体10内において高吸収ポリマーを分散した状態で保持する。
吸収体10は、高吸収ポリマー及びフラッフパルプの混合物を成形したものを支持部材によって覆うよう形成されている。支持部材は、例えば、ティッシュなどの透液性を有する材料から形成されている。支持部材は、型崩れや高吸収ポリマーの脱落を防止するとともに、高吸収ポリマー及びフラップパルプが効率的に母乳を吸収できるよう母乳を拡散させることが可能である。
表面材20は、吸収体10の内側に設けられる。図1の模式図は、表面材20側からみた母乳パッド1の模式図である。表面材20は、シート状の親水性を有する不織布であって、母乳を通すことができるとともに通気性を有する。表面材20は、内側の面201が肌に優しく触れる触感を有する。表面材20は、外側の面202がバックシート30の縁部303に、例えば、糊によって接着されている。
バックシート30は、「不透液性を有する材料」としての母乳が通ることが不可能な材料、例えば、ポリエチレンから形成されている部材である。バックシート30は、図4に示すように、吸収体10の外側から吸収体10の側方を通り吸収体10の内側の縁を覆うよう形成されている。バックシート30は、シート部301、サイドカバー部302、「接着部」としての縁部303、及び、「側方延伸部」としてのフランジ部304を有する。
ここで、第一実施形態における「側方」とは、吸収体10の中心を通り吸収体10及びバックシート30が積層される方向に沿う仮想線を「積層軸」としての中心軸CA1とすると、吸収体10の中心軸CA1から離れる方向を指す。すなわち、「側方」とは、略円板状に形成されている吸収体10の径外方向である。
シート部301は、吸収体10の外側に位置する。シート部301は、内側の面305が吸収体10に、例えば、糊によって接着されている。シート部301は、吸収体10から外側へ向かう母乳の漏れを防止する。
サイドカバー部302は、シート部301の径方向外側から表面材20の方向に延びるよう形成されている。サイドカバー部302は、図4に示すように、吸収体10の側方に位置する。サイドカバー部302は、吸収体10の側方に向かう母乳の漏れを防止する。
縁部303は、サイドカバー部302のシート部301とは反対側から吸収体10の径内方向に延びるよう形成されている。縁部303は、吸収体10と表面材20との間に位置し、表面材20と、例えば、糊によって接着される。
フランジ部304は、図5に示すように、バックシート30の外周部の縁部303を除く箇所において側方に延びるよう形成されている。フランジ部304は、吸収体10の側方において表面材20とともに鍔状のフランジ32を形成する(図1,2参照)。
テープ35は、バックシート30のシート部301の外側の面306に設けられている。第一実施形態では、テープ35は、母乳パッド1の外周近傍であって母乳パッド1の外形に沿うよう設けられる二つのテープ351、テープ351に比べ母乳パッド1の径内方向に設けられる二つのテープ352、及び、母乳パッド1の略中央を通るよう設けられている一つのテープ353を有する。テープ351,352,353は、図1に示すように、略平行に設けられている。テープ35は、母乳パッド1を使用するとき、ブラジャー5に接着されブラジャー5に対する母乳パッド1のずれを防止する。
次に、母乳パッド1の外観について説明する。
母乳パッド1では、縁部303は、図1,4に示すように、母乳パッド1の中心軸CA1を挟んで対称な位置に設けられている。図1に示すように、母乳パッド1は、縁部303が設けられている部位の形状が直線形状となる。ここでは、便宜的に、母乳パッド1を中心軸CA1に沿った方向から視たときの外形で直線形状となっている部位を直線部31という。母乳パッド1は、図1に示すように、中心軸CA1を挟んだ対称な位置に直線部31を有する。すなわち、母乳パッド1は、二つの直線部31を有する。前述のテープ351は、二つの直線部31のそれぞれに沿うよう設けられている。
また、図1に示すように、母乳パッド1を中心軸CA1に沿った方向から視たときの外形で直線部31以外の形状は、フランジ部304と表面材20とによって形成されるフランジ32の形状である円弧形状となっている。フランジ32は、二つの直線部31を挟んだ対称な位置に二つ形成される。
次に、母乳パッド1の製造方法について、図6,7に基づいて説明する。
最初に、「積層工程」として吸収体10とバックシート30とを積層する。
次に、「巻き込み工程」として、吸収体10の側方の一部を吸収体10に積層されたバックシート30で巻き込む。
次に、「接着工程」として、バックシート30の縁部303及びフランジ部304と表面材20とを、例えば、糊によって接着する。図6に示す模式図は、接着工程が終わった後の母乳パッド1の製造途中の状態を示す。この状態では、表面材20、吸収体10、及び、バックシート30が積層された状態のままであり、略平板状となっている。
次に、「つまみ工程」として、フランジ32の一部をつまんで、図6に示す表面材20からバックシート30までが積層された状態の部材をカップ状に成形する。
つまみ工程では、最初に、フランジ32を形成する表面材20において隣り合う二つの接着面331,332を設定する。接着面331は、図6に示すように、フランジ32において二点鎖線320と二点鎖線321とに囲まれる面である。また、接着面332は、図6に示すように、フランジ32において二点鎖線320と二点鎖線322とに囲まれる面である。第一実施形態では、二つの接着面331,332の組み合わせは、図6に示すように、中心軸CA1を挟んで対称な位置に設定される。
つまみ工程では、フランジ32において接着面331,332とは反対側、すなわち、フランジ32を形成するバックシート30のフランジ部304に設定されるつまみ面333,334(図1,3参照)をつまんで二点鎖線320を谷折りし、二つの接着面331,332を当接させる。なお、図7には、フランジ32をつまむ前の状態を点線で示し、フランジ32をつまんだ後の状態を実線で示す。
次に、「成形工程」として、当接する二つの接着面331,332を接着する。第一実施形態では、中心軸CA1を挟んで対称な位置にそれぞれ設定される二つの接着面331,332を接着するため、母乳パッド1の中心部分が内側から外側に向かって凹む。これにより、母乳パッド1は、形状が乳房の形状にあったカップ状を維持することが可能となる。
このとき、図2に示すように、接着れた二つの接着面331,332の角330をカットし、R形状とすることによって、母乳パッド1を装着したときの触感を向上することが可能である。
次に、母乳パッド1の使用方法について、図8〜12に基づいて説明する。
母乳パッド1は、個別に包装されている。ここでは、最初に、母乳パッド1を包装している母乳パッド包装体の構成について図8〜11に基づいて説明する。
図8に母乳パッド1を包装している母乳パッド包装体40の斜視図を示す。母乳パッド包装体40は、図9に示すように、略矩形状に形成されている一枚のシート41から形成されている。
シート41で母乳パッド1を包装するとき、図9に示すように、シート41の中心C40から隣り合う二つの角部411,412側にずれた位置に折曲部410(図9の点線410)を設定する。その後、二つの直線部31が重なるよう折り畳まれた母乳パッド1を折曲部410からみてシート41の面積が広い側、すなわち、二つの角部411,412がある側とは反対側に置く。
母乳パッド1をシート41上に置いた後、当該母乳パッド1をシート41で挟み込むように二つの角部411,412がある側のシート41を折曲部410で折り曲げる(図9の白抜き矢印F91,F92)。
シート41を折曲部410で折り曲げた後、シート41を折り曲げたときにシート41の一方の面418(図11参照)と接触する角部411近傍の箇所421、角部412近傍の箇所422、二つの角部411,412を結ぶ縁部413近傍の箇所423、角部411と折曲部410とを結ぶ「一方の縁部」として縁部414近傍の箇所424、及び、角部412と折曲部410とを結ぶ「他方の縁部」として縁部415近傍の箇所425と、シート41の一方の面418とを、例えば、熱圧着によって接着する。このとき、箇所421,422は、図10に示すように、凹んだR形状に形成される。これにより、母乳パッド1は、図10,11に示すように、箇所421,422,423,424,425及び折曲部410によって囲まれる空間に収容される。
母乳パッド1を使用するとき、使用者は、シート41の角部411,412とは別の角部416,417近傍のシート41(例えば、図8の二点鎖線で囲む領域R40)を把持しつつ、角部411または角部412をつまんで一方の面418との接着を解除し、母乳パッド1を取り出す。
図12に母乳パッド1が装着されたブラジャー5の模式図を示す。図12に示すブラジャー5は、授乳時に利用されるクロスオープンタイプのブラジャーである。
母乳パッド1をブラジャー5に装着するとき、図12に示すように、カップ部51において、二つのカップ部51の交点52とカップ部51のストラップ53が接続する箇所との間の部位54の形状に、母乳パッド1の直線部31が沿うよう装着される。このとき、テープ35をカップ部51の内側に貼りつけることによって母乳パッド1のずれを防止することが可能である。
(a)第一実施形態による母乳パッド1では、不透液性を有するポリエチレンから形成されているバックシート30は、吸収体10の中心軸CA1から離れる方向である側方に位置する。これにより、吸収体10が吸収しきれない母乳が母乳パッド1の側方から漏れ出すことを防止することができる。したがって、第一実施形態は、母乳の漏れを確実に防止することができる。
(b)一般的に、母乳パッドは、吸収体の径外方向の全周にフランジを有する。フランジは、かさかさした触感となるため、ブラジャーに装着して使用するとき使用者が不快に感じる。
第一実施形態による母乳パッド1は、母乳パッド1を中心軸CA1に沿った方向から視たときの外形で直線部31を有する。直線部31は、吸収体10の側方に位置するバックシート30の縁部303を吸収体10の径内方向に延びるよう形成し、吸収体10と表面材20とに接着させる。これにより、直線部31が形成される箇所にはフランジが形成されなくなる。したがって、母乳パッド1は、肌触りが良くなり、触感を向上することができる。
(c)また、一般的に、母乳パッドのフランジには、ブラジャーに母乳パッドを装着するためのテープが設けられることはない。このため、ブラジャーをずらして授乳するとき、フランジが折れ曲がってテープにくっつくおそれがある。フランジがテープにくっつくとねじれてしまい、母乳パッドが使用できなくなる。
第一実施形態による母乳パッド1は、図12に示すように、フランジがない直線部31が授乳時に乳房を出す部位54に沿うようブラジャー5に設けられるため、母乳パッド1がねじれにくい。これにより、母乳パッド1の無駄な消費を抑制することができる。また、直線部31が部位54に沿うようブラジャー5に設けられるため、胸元から母乳パッド1がはみ出すことを防止することができる。
(d)また、第一実施形態による母乳パッド1では、テープ351は、直線部31に沿うよう設けられている。これにより、母乳パッド1のねじれをさらに防止することができる。
(e)第一実施形態による母乳パッド1では、母乳パッド1を製造するとき、フランジ32のつまみ面333,334をつまんで二つの接着面331,332を当接し接着することによって、母乳パッド1の形状をカップ状とする。これにより、吸収体10を切り欠くことなく母乳パッド1を乳房の形状に合ったカップ状とすることができる。したがって、母乳パッド1の母乳の吸収性能を低下させることなく乳房に母乳パッド1をフィットさせることができる。
(f)また、第一実施形態による母乳パッド1では、二つの接着面331、332の組み合わせが中心軸CA1を挟んで対称な位置に設けられている。母乳パッド1を製造するとき、これらを接着することによって母乳パッド1の形状をさらに乳房の形状にあったカップ状とすることができる。
(g)第一実施形態による母乳パッド1は、一枚のシート41から形成される母乳パッド包装体40に収納されている。母乳パッド包装体40では、折り曲げたシート41においてシート41の一方の面418に接着されるシート41の箇所421,422,423,424,425及び折曲部410によって囲まれる空間に収納されている。これにより、母乳パッド1を清潔に保つことができる。
また、母乳パッド1を母乳パッド包装体40から取り出すとき、シート41の角部416,417近傍のシート41の領域R40を把持しつつ、角部416,417とはずれた位置にある角部411または角部412をつまんで一方の面418との接着を解除し、母乳パッド1を取り出す。これにより、母乳パッド1の使用者は、容易に母乳パッド1を取り出すことができる。
(h)また、母乳パッド1を母乳パッド包装体40から取り出すとき母乳パッド1の使用者がつまむ角部411近傍の箇所421または角部412近傍の箇所422は、熱圧着において凹んだR形状に形成される。これにより、使用者は、シート41の一方の面418に接着されていない角部411または角部412を容易につまむことができるため、さらに容易に母乳パッド1を取り出すことができる。
(第二実施形態)
第二実施形態による母乳パッドを図13〜15に基づき説明する。第二実施形態では、立体ギャザーを備えている点が第一実施形態と異なる。
第二実施形態による母乳パッド2は、図14に示すように、吸収体10、表面材20、立体ギャザー45、バックシート30、及び、複数のテープ35を備える。なお、図14は、母乳パッド2をブラジャー5に装着したときの乳房側を「内」側とし、母乳パッド2をブラジャー5に装着したときの乳房とは反対側を「外」側として図示する。
立体ギャザー45は、表面材20の内側に設けられる。図13の模式図は、表面材20側からみた母乳パッド2の模式図である。立体ギャザー45は、接着部451、立体部452、及び、糸ゴム453を有する。接着部451及び立体部452は、不透液性を有する材料、例えば、疎水性繊維からなる不織布から形成されている。
接着部451は、表面材20の内側の面201に接着される略平板状の部位である。接着部451は、直線部31に沿って設けられる。
立体部452は、接着部451から「積層軸」としての中心軸CA2に沿って内側に延びるよう形成されている。立体部452は、図14に示すように、接着部451から内側に延びた後、折り返され、外側に延びるよう形成されている。立体部452の最も内側の折り返された部位に囲まれる空間450に糸ゴム454が設けられている。
糸ゴム453は、空間450において直線部31に沿うよう設けられている。糸ゴム454は、立体部452を図13に示すようにひだ状に寄せ集める付勢力を有する。
このように、立体ギャザー45は、母乳パッド2の直線部31に沿うよう設けられている。
次に、母乳パッド2の使用方法について、図15に基づいて説明する。図15には母乳パッド2の使用者の姿勢に応じて母乳パッド2の装着方向を変えた使用例を示す。
図15(a)には、使用者が立っている状態、例えば、昼間の母乳パッド2の装着方向を示している。母乳パッド2を昼間使用する場合、二つある立体ギャザー45のいずれか一つを乳房に対して地方向に位置させる。これにより、重力によって地方向に流れる母乳は、立体ギャザー45によって受け止められ、漏れが防止される。なお、図15(a)では、立っている使用者が母乳パッド2を使用しているときの重力方向上方を「天」方向とし、重力方向を「地」方向として示す。
また、図15(b)には、使用者が横向きに寝ている状態、例えば、夜間の母乳パッド2の装着方向を示している。母乳パッド2を夜間使用する場合、二つある立体ギャザーを乳房に挟んで天方向と地方向との両方に位置させる。これにより、重力によって地方向に流れる母乳は、立体ギャザーによって受け止められ、漏れが防止される。なお、図15(b)では、右向きに寝ている使用者が母乳パッド2を使用しているときの重力方向上方を「天」方向とし、重力方向を「地」方向として示す。
第二実施形態による母乳パッド2は、立体ギャザーを備えている。図15に示したように、使用者の姿勢にあわせて立体ギャザーの位置を変更することによって母乳の流れを確実に堰き止めることができる。したがって、第二実施形態は、第一実施形態の効果(a)、(b)、(e)〜(h)を奏するとともに、母乳の漏れを確実に防止することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、母乳パッドは、吸収体、表面材、バックシート、及び、複数のテープを備えるとした。母乳パッドの構成はこれに限定されない。母乳を吸収し保持可能な材料から形成されている吸収体と、不透液性を有する材料から形成され吸収体の乳房とは反対側において吸収体に積層されている不透液性シートとを備えていればよい。
上述の実施形態では、吸収体は、高吸収ポリマー、フラッフパルプ、及び、支持部材から構成されているとした。吸収体の構成はこれに限定されない。例えば、支持部材はなくてもよく、母乳を吸収し保持可能な材料から形成されていれば、熱可塑性合成樹脂からなる繊維などを含んでいてもよい。また、支持部材は、ティッシュではなく、不織布などから形成されてもよい。
また、表面材は、親水性を有する不織布から形成されているとした。しかしながら、多数の開孔を有する疎水性の繊維不織布やフィルムから形成されてもよい。
また、バックシートは、ポリエチレンから形成されるとした。しかしながら、「不透液性シート」を形成する材料はこれに限定されない。母乳を通さない材料が含まれていればよく、積層されている不織布またはラミネートされている不織布であってもよい。
また、表面材、吸収体、及び、バックシートの接着は、糊によるものには限定されない。
上述の実施形態では、母乳パッドを中心軸に沿った方向から視たときの外形は、直線形状と円弧形状とを有する形状であるとした。母乳パッドの形状はこれに限定されない。
上述の実施形態では、母乳パッドは、テープを有するとした。テープはなくてもよい。また、テープの数、大きさ、及び、配置は、上述の実施形態に限定されない。
上述の実施形態では、母乳パッドは、二つの接着面の組み合わせを二つ有するとした。一つであっても母乳パッドをカップ状に形成することができる。
上述の実施形態では、母乳パッドは、クロスオープンタイプのブラジャーに装着されるとした。しかしながら、母乳パッドは、クロスオープンタイプ以外のブラジャーに装着してもよく、母乳の漏れを防止するよう衣服に設けられればよい。
上述の実施形態では、母乳パッド包装体を形成するシートの二つの角部がシートの面と接着される箇所の形状は、凹んだR形状に形成されるとした。しかしながら、接着される箇所の形状は、凹んだR形状でなくてもよい。二つの角部の先端が接着されない形状であればよい。
上述の実施形態では、母乳パッドをシートで包装するとき、熱圧着によって接着するとした。しかしながら接着の方法はこれに限定されない。
上述の実施形態では、シートで母乳パッドを包装するとき、母乳パッドを折曲部からみてシートの面積が広い側に置くとした。しかしながら、折曲部からみてシートの面積が狭い側に母乳パッドを置いてもよい。
第二実施形態では、立体ギャザーは、疎水性繊維からなる不織布から形成されているとした。しかしながら、立体ギャザーを形成する材料はこれに限定されない。はっ水性を有する不織布やプラスティックフィルムなどから形成されてもよい。また、立体ギャザーは、糸ゴムを有するとしたが、糸状でなくてもよく、例えば、伸縮フィルムなど伸縮する材料であればよい。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1,2・・・母乳パッド
5・・・ブラジャー(衣服)
10・・・吸収体
30・・・バックシート(不透液性シート)
CA1,CA2・・・中心軸(積層軸)

Claims (10)

  1. 衣服(5)と乳房との間に設けられ母乳を吸収可能な母乳パッドであって、
    母乳を吸収し保持可能な材料から形成されている吸収体(10)と、
    不透液性を有する材料から形成され、前記吸収体の前記乳房とは反対側において前記吸収体に積層されている不透液性シート(30)と、
    透液性を有する材料から形成され、前記吸収体の前記乳房側に設けられ、前記乳房に当接可能な当接シート(20)と
    を備え、
    前記吸収体の中心を通り前記吸収体と前記不透液性シートとの積層方向に沿う仮想線を積層軸(CA1、CA2)とすると、前記不透液性シートは、前記吸収体の前記積層軸から離れる方向である側方に位置し、
    前記不透液性シートは、前記吸収体と前記当接シートとの間に位置し前記吸収体及び前記当接シートとに接着される接着部(303)、及び、前記接着部を除く箇所に前記側方に延びるよう形成され前記吸収体の前記側方において前記当接シートとともに鍔状のフランジ(32)を形成する側方延伸部(304)を有し、
    前記フランジを形成する前記当接シートの前記乳房側の隣り合う二つの面である二つの接着面(331,332)は、接着した状態で固定されている母乳パッド。
  2. 記不透液性シートは、前記吸収体の前記乳房とは反対側に位置するシート部(301)、及び、前記吸収体の前記側方に位置するサイドカバー部(302)を有する請求項1に記載の母乳パッド。
  3. 前記接着部は、前記積層軸に向かう方向に延びるよう形成され、
    前記積層軸に沿った方向から視たときの外形が前記接着部に沿った直線形状を有する請求項1または2に記載の母乳パッド。
  4. 前記不透液性シートの前記乳房とは反対側に、前記直線形状に沿うよう設けられ、前記不透液性シートを前記衣服に止着可能なテープ(35)をさらに備える請求項3に記載の母乳パッド。
  5. 前記当接シートの前記乳房側に、前記直線形状に沿うよう設けられる立体ギャザー(45)をさらに備える請求項3または4に記載の母乳パッド。
  6. 隣り合う二つの前記接着面は、前記積層軸を挟んだ対称な位置にそれぞれ設けられる請求項1〜5のいずれか一項に記載の母乳パッド。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の母乳パッドを包装する母乳パッド包装体であって、
    一枚の矩形状のシート(41)を備え、
    前記シートの隣り合う二つの角部(411,412)及び前記角部を結ぶ縁部(413)を前記シートの一方の面(418)に接着するとき、前記一方の面が露出するよう所定の折曲部(410)で折曲可能であり、
    二つの前記角部と前記シートの一方の面との接着箇所(421,422)、前記縁部と前記シートの一方の面との接着箇所(423)、二つの前記角部の一方の角部と前記折曲部とを結ぶ一方の縁部(414)と前記シートの一方の面との接着箇所(424)、及び、二つの前記角部の他方の角部と前記折曲部とを結ぶ他方の縁部(415)と前記シートの一方の面との接着箇所(425)、並びに、前記折曲部によって囲まれる空間に前記母乳パッドを収容可能な母乳パッド包装体。
  8. 二つの前記角部の少なくとも一つと前記シートの一方の面との接着箇所は、凹んだR形状に形成されている請求項に記載の母乳パッド包装体。
  9. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の母乳パッドの製造方法であって、
    前記吸収体、及び、前記不透液性シートを積層する積層工程と、
    前記不透液性シートに積層された前記吸収体の前記側方の一部を前記不透液性シートで巻き込む巻き込み工程と、
    前記接着部と前記当接シートとを接着し直線形状を成形するとともに、前記側方延伸部と前記当接シートとを接着し前記フランジを成形する接着工程と、
    前記フランジを形成する前記不透液性シートの前記乳房とは反対側の隣り合う二つの面であって前記接着面とは反対側の二つのつまみ面(333,334)をつまむことによって二つの前記接着面を当接し接着可能とするつまみ工程と、
    当接する二つの前記接着面を接着し、前記母乳パッドをカップ状とする成形工程と、
    を有する母乳パッドの製造方法。
  10. 前記つまみ工程において、前記フランジの前記積層軸を挟んだ対称な位置に形成されている二組のつまみ面をつまむ請求項に記載の母乳パッドの製造方法。
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